JP2016074412A - トイレの洗面器のハンドル組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】トイレの洗面器のハンドル組立体を提供する。【解決手段】トイレ108が、洗面器104含む洗面化粧台106と、洗面器104の一部に接続されたハンドル組立体100を含むことができる。ハンドル組立体100は、個人によって把持されるように構成された人間工学に基づいた形状を設けている。【選択図】図1

Description

本開示の実施形態は、一般に、航空機などの乗り物内などの限られた空間内のトイレに関し、より詳細には、トイレ内のハンドル組立体に関するものである。
さまざまな乗り物が、1つまたは複数の機内トイレを備えることができる。例えば、民間航空機は、典型的には、客室内に1つまたは複数のトイレを備えている。航空機のトイレは、典型的には、小型の洗面化粧台および便器を備えている。航空機のオペレータが限られた客室空間内での座席数を最大化しようとするために、航空機のトイレ内の空間は限られている。航空機のトイレ内の限られた空間に因り、ほとんどではないが、多くの個人が、この中で安定して自分自身を置くことが難しいかもしれない。
さらに、乱気流の間は、航空機のトイレ内の個人は、洗面化粧台の一部を掴むことによって、自身を反射的に支えるかもしれない。特に、多くの個人は、反射的に洗面化粧台の洗面器の外縁部を反射的に掴むことがわかっている。ただし、外縁部は、容易に把持されない、薄く平坦な面であるのが典型的である。個人が流しの外縁部を把持すると、自身の指が表面から滑る場合がある。このように、外縁部での安全なグリップを維持するために、個人は、典型的には力を及ぼし、これにより、自身の手に痙攣または他の不快感を引き起こす可能性がある。
航空機のトイレ内の壁に別のハンドルを取り付けることは、邪魔であり、中の貴重な空間に突出することになる。さらに、航空機のトイレ内のさまざまな位置にあるハンドルは、人間工学的に理想的または可能でないかもしれない。また、トイレの一部にこのようなハンドルを取り付ける試みは、トイレ内の他の形態に因って制限され得る。例えば、別のハンドルがトイレのドアに固定されている場合、この別々のハンドルは、個人がドアを開ける際に、トイレの壁に接する可能性があるため、ハンドルが取り付けられる構造が補強される必要があるかもしれない。これにより、乗り物に余分な重量が追加されることになり得る。この場合、ハンドルは、ドアが全開されることを妨げるかもしれない。また、突出したハンドルは、効率的な個人の出入り、特に、車椅子を利用する個人の出入りを妨げるかもしれない。さらに、赤ちゃんおむつ交換台、折り畳み式の火炉分割壁などの、航空機のトイレ内の構成部分は、多くの場合、ハンドルが取り付けられることを妨げる。
個人が、邪魔にならない乗り物用トイレ内の構成部分を快適に把持することを可能にするシステムの必要性が存在する。
本開示の特定の実施形態は、洗面器を含む洗面化粧台、および洗面器の一部に接続されたハンドル組立体を含むことができる乗り物用トイレを提供している。ハンドル組立体は、個人によって把持されるように構成された人間工学に基づいた形状を設けている。少なくとも1つの実施形態では、洗面器の一部が、洗面器の外側リムを含むことができる。ハンドル組立体は、真っ直ぐな形状、湾曲した形状、不規則な形状などである外側リムの一部を固定または形成するように構成され得る。
ハンドル組立体は、洗面器から分離した別のものとすることができる。ハンドル組立体を、洗面器に取り外し可能に固定することができる。少なくとも1つの他の実施形態では、ハンドル組立体は、洗面器の一部と一体成形されて形成されてもよい。
ハンドル組立体の形状は、洗面器の一部の外形に従うか、そうでなければ適合することができる。ハンドル組立体は、長円形または楕円形の軸方向断面を含むことができる。
ハンドル組立体を、ステンレス鋼から形成することができる。少なくとも1つの実施形態において、ハンドル組立体は、細菌および/または真菌類の成長を防止する非多孔質材料や抗菌材料から形成されてもよい。
ハンドル組立体は、洗面器接続インタフェースに接続された把持面を含むことができる。洗面器接続インタフェースは、洗面器の一部の形状の周りに適合したチャネルを含むことができる。
ハンドル組立体は、第1の幅を有している。洗面器の一部は、第2の幅を有している。第1の幅は、第2の幅を超えている。
ハンドル組立体は、洗面器の一部にハンドル組立体を密閉接続するシール部材を含むことができる。シール部材は、例えば、シリコンの隅肉を含んでいてもよい。
また、ハンドル組立体は、1つまたは複数の触覚部材を含むことができる。触覚部材は、例えば、把持面に形成された突起であってもよい。
本開示の特定の実施形態は、乗り物のトイレ内の個人を安定させるように構成されたハンドル組立体を提供している。ハンドル組立体は、把持面および洗面器接続面を有する本体を含むことができる。把持面は、人間工学に基づいた形状である。洗面器接続面は、トイレの洗面器の一部に固定するように構成されている。
本開示の実施形態による、乗り物用トイレ内の、洗面化粧台の洗面器の外側リムに固定されたハンドル組立体の正面斜視図である。 本開示の実施形態による、乗り物用トイレ内の、洗面化粧台の洗面器の外側リムに固定されたハンドル組立体の背面斜視図である。 本開示の実施形態による、乗り物用トイレ内の、洗面化粧台の洗面器の外側リムに固定されたハンドル組立体の平面図である。 本開示の実施形態による、洗面器の外側リムに固定されたハンドル組立体の、図3の直線4-4を通る軸方向断面図である。 本開示の実施形態による、ハンドル組立体の平面図である。 本開示の実施形態による、ハンドル組立体の別の平面図である。 本開示の実施形態による、ハンドル組立体のさらに別の平面図である。 本開示の実施形態による、ハンドル組立体のさらに別の平面図である。 本開示の実施形態による、ハンドル組立体のさらに別の平面図である。 本開示の実施形態による、乗り物用トイレ内の、洗面化粧台の洗面器の外側リムに固定されたハンドル組立体の正面斜視図である。 本開示の実施形態による、航空機の上面斜視図である。
添付の図面と併せて読めば、上述の概要、ならびに特定の実施形態の以下の詳細な説明がより良く理解されよう。本明細書で使用される場合、「a」または「an」に続いて単数形で記載される要素またはステップは、その除外が明示的に述べられていない限り、要素またはステップの複数を除外しないと理解されるべきである。また、「一実施形態」への言及は、記載した形態を組み込んだ付加的な実施形態の存在を除外するものとして解釈されるものではない。さらに、特に明示的に述べられていない限りまた、ある要素または特定の特性を有する複数の要素を「含む(comprising)」または「有する(having)」実施形態は、その特性を有していない追加の要素を含んでもよい。
本開示の実施形態は、洗面器の安定化ハンドルやアシストハンドルのようなハンドル組立体を提供し、このハンドル組立体は、民間航空機内のトイレのような乗り物用トイレの外壁や洗面器の縁部に固定されるように、または一体成形されて形成されるように構成されている。ハンドル組立体の形状は、洗面器の外壁や縁部の形状およびプロファイルに適合することができる。この場合、ハンドル組立体は、乗り物用トイレの空間に最小限に突出している。ハンドル組立体が洗面器の外壁または縁部に配置されているため、ハンドル組立体は、個人が本能的かつ反射的に把持することができる領域にあり、これにより、航空機が乱気流に遭遇する際に体験するような乗り物の予期しない動作中に、航空機のトイレ内の位置に自身をアシストしたり、自身を安定させたり、あるいは、車椅子の人や身体の不自由な人のためのアクセシビリティを提供したりする。
少なくとも1つの実施形態において、乗り物用トイレのための人間工学に基づいたハンドル組立体は、第1の端部および第2の端部を有する本体、手接触部または把持部、ならびに洗面器接続インタフェース部分を含んでいる。本体を、流しや洗面器などの一部に固定することができる(例えば、着脱可能にまたは恒久的に取り付けられてもよい)。例えば、本体は、洗面器のリム、縁部、または壁に、スナップ可能またはラッチ可能に固定されてもよい。少なくとも1つの他の実施形態では、本体は、1つまたは複数の締め具や接着剤などを介して、洗面器のリム、縁部、または壁に固定されてもよい。本体は、例えば、シリコンの隅肉やコーキングなどを介して、流しの部分に密閉して固定されてもよい。本体は、快適に人間の手で把持および保持できるような形状および大きさである、人間工学に基づいた形状を含んでいる。例えば、本体は、円形、長円形、または楕円形の軸方向断面を含むことができ、これは、個人がある指の先端を親指の先端に触れたときに形成される開口部と同様であってよい。洗面器接続インタフェース部分は、第1平坦領域およびこの第1平坦領域に平行な第2平坦領域を有する空洞を含むことができる。第1平坦領域および第2平坦領域は、洗面器にハンドル組立体を安定して固定するために協動する。少なくとも1つの実施形態において、追加の負荷が流しのリムに加えられないように、ハンドル組立体は、流しのリムの上面に近接してその断面の重心を有している。
ハンドル組立体は、プラスチック、金属、複合材料などで形成されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、ハンドル組立体を、ステンレス鋼から形成することができる。ハンドル組立体は、視認性の高い材料から形成され得るか、または塗装され得る。ハンドル組立体は、細菌および/または真菌類の成長を防止する非多孔質材料および/または抗菌材料から形成されてもよい。ハンドル組立体を、メンテナンスのために流しから取り外されるように構成することができる。
手接触部かまたは把持部が、被覆または加工されてもよい。例えば、手接触部は、突起などの形態を含むことができ、この突起は、手が手接触部から意図せずにずり落ちるのを防ぐように構成される。個人が、手に不快感を引き起こす可能性がある程度の圧力を加える必要がないように、手接触部は、十分な表面領域を含むことができる。
本開示の実施形態を、航空機、自動車、トラック、RV車、列車、船等の各種乗り物用トイレに関して使用することができる。また、本開示の実施形態を、限られた空間内やさらに固定構造内のトイレに関して使用することができる。本開示の実施形態は、乗り物のトイレ内の個人を安定させるように構成されたハンドル組立体を提供している。例えば、トイレ内の便座の上や離れた位置に、車椅子を使用する人を含む個人を安全かつ快適に位置決めするために、各ハンドル組立体を把持することができる。さらに、例えば、航空機が乱気流に遭遇する際の乗り物の突然の予期しない動作中に、個人を安全な位置に確実に安定させるために、各ハンドル組立体を把持することができる。
ハンドル組立体は、人間工学に基づいたプロファイルを含んでいる。例えば、ハンドル組立体は、個人の手に快適に適合する長円形または楕円形の軸方向断面を有することができる。ハンドル組立体をアシストする洗面器は、個人が簡単かつ快適に把持するための大きさおよび形状である。
図1および図2は、本開示の実施形態による、乗り物用トイレ108内の洗面化粧台106の、洗面器104の外側リム102に固定されたハンドル組立体100の、それぞれの正面斜視図を示している。図1および図2を参照すると、乗り物用トイレ108は、例えば、腕の長さの範囲内(例えば、1または2フィート以内)で、洗面化粧台106に近接している便器(図示せず)を含むことができる。洗面化粧台106は、洗面器104をサポートする台やキャビネットなどのベース110を含むことができる。洗面器104は、直立した壁112および壁114を接続することができる外側リム102を含む。蛇口116は壁114から延在することができ、鏡118を壁112に固定することができる。
外側リム102は、乗り物用トイレ108内の内部空間に近接しており、このトイレで、個人が、便座に座っているか、あるいは洗面器104に近接して直立している状態となる。外側リム102は、一般に、壁112から離れて配置され得る。このようにして、外側リム102は、トイレ108内で直立しているかまたは車椅子に居る個人に最も近い洗面化粧台106の一部を表すことができる。
ハンドル組立体100は、外側リム102に固定する。ハンドル組立体100は、プラスチック、金属、複合材料などで形成されてもよい。例えば、ハンドル組立体100を、ステンレス鋼から形成することができる。ハンドル組立体100は、例えば、細菌や微生物などの病原菌に耐性のある非多孔質材料から形成されてもよい。任意に、ハンドル組立体100は、病原菌に耐性のある材料で被覆されてもよい。また、ハンドル組立体100は、例えば石鹸と水で拭くことによって、容易に洗浄可能な材料から形成されてもよい。ハンドル組立体100は、蛍光塗料のような視認性の高い材料で塗装されてもよい。任意に、ハンドル組立体100は、ハンドル組立体100の特徴を示すテキストおよび/またはグラフィックを有して、エッチングや塗装などされてもよい。例えば、ハンドル組立体100を、「アクセシビリティハンドル」のようなテキストを有して、エッチングや塗装などすることができる。ハンドル組立体100は、第1端部122から第2端部124に延在する本体120を含んでいる。ハンドル組立体100は、第1端部122から第2端部124に延在する上面128に、手接触面または把持面126を含んでいる。把持面126は、ハンドル組立体100を外側リム102に確実に接続する、(図1と図2の図から隠れている)洗面器接続インタフェースに一体的に接続する。
図示のように、ハンドル組立体100は、外側リム102の外面を外側方向に過ぎて延在する対向する側部130および側部132を含んでいる。側部130は、外側リム102からトイレ108の内部空間に外側方向に延在し、側部132は、外側リム102から洗面器104上の空間に向けて外側方向に延在している。
ハンドル組立体100は、外側リム102の形状に適合することができる。例えば、本体120の形状は、外側リム102の外形に従うことができる。すなわち、第1端部122から第2端部124に延在している本体120の長手方向軸線が、ハンドル組立体100が固定される外側リム102の上面または縁部の一部の長手方向軸線と整列することができる。ハンドル組立体100は、外側リム102の上に直接装着している。これに関して、ハンドル組立体100は、外側リム102に対して目立たない状態である。このように、ハンドル組立体100は、外側リム102に作用され得る追加の構造負荷を最小化するか、または排除する。
図示のように、ハンドル組立体100の第1端部122は、滑らかな円弧状の移行部134を通して側部130および側部132に接続する平坦な平滑化された外縁部133を含むことができる。平坦な外縁部133は、一般に、側部130および側部132に対して垂直とすることができる。
第2端部124は、外側先端138から内縁部140に向かって内側に角度を付ける凹面136を含むことができる。図示のように、凹面は、外側先端138から洗面器104の排水管142の鉛直軸線に向かって内側に引っ込んでいる。あるいは、第2端部124は、図示のように内側に角度を付けられなくてもよい。その代わりに、第2端部124は、平坦な外縁部133と同様の平坦な平滑化された面であってもよい。別の代替例として、第1端部122は、凹面136と同様に、内側に角度を付けられてもよい。
図示のように、ハンドル組立体100は、外側リム102の一部の上に延在することができる。あるいは、ハンドル組立体100は、図示の外側リム102のより大きなまたはより小さな部分にわたって延在してもよい。さらに、単一のハンドル組立体100の代わりに、複数の、より小さなハンドル組立体が、外側リム102に固定されてもよく、間隙によって分離されるか、または互いに当接していてもよい。
少なくとも1つの実施形態では、ハンドル組立体100を、乗り物用トイレ108の床から34インチと36インチとの間の高さに配置することができる。別の実施形態では、ハンドル組立体100を、乗り物用トイレ108の床から28インチと44インチとの間の高さに配置することができる。このように、ハンドル組立体100は、立っている人または車椅子に居る人の肩の高さより低い位置の、張出グリップを介して把持されるように構成され得る。あるいは、ハンドル組立体100は、他のさまざまな高さに配置されてもよい。
図3は、本開示の実施形態による、乗り物用トイレ108内の、洗面化粧台106の洗面器104の外側リム102に固定されたハンドル組立体100の平面図である。図3に示すように、ハンドル組立体100は、外側リム102の上に固定され、外側リム102の外形に従っている。
図4は、本開示の実施形態による、洗面器104の外側リム102に固定されたハンドル組立体100の、図3の直線4-4を通る軸方向断面図である。上述のように、ハンドル組立体100は、例えばあるいは空隙、凹所領域などのチャネル152であるか、またはチャネル152を含み得る、洗面器接続インタフェース150を含み、このインタフェース150は、本体120の底面を通り、その長さに沿って延在している。チャネル152は、外側リム102の上縁部153を受け入れるように構成されている。チャネル152を、垂直な上壁158に接続する平行な側壁154および側壁156によって画定することができる。側壁154および側壁156ならびに上壁158は、外側リム102の上縁部153の相互面に適合するように構成されている。チャネル152は、例えば、締まり嵌めを介して外側リム102の上縁部153と確実に係合することができる。
ハンドル組立体100の断面の重心161は、外側リム102の上縁部153に近接している。例えば、重心161は、上縁部153に対して当接し得るか、または上縁部から1インチまたは2インチ以内とすることができる。外側リム102の上縁部153への重心161の近接は、ハンドル組立体100と外側リム102との間の安定した、確実な接続を確保する。外側リム102の上面に近接して重心161を配置することにより、ハンドル組立体100は、外側リム102に追加の負荷をほとんど与えないか、または全く与えない。あるいは、重心161は、例えば、上縁部153から2インチよりも離れていてもよい。
ハンドル組立体100を、接着剤、保持部材、締め具などの1つまたは複数を介して、外側リム102に固定することができる。例えば、洗面器接続インタフェース150は、外側リム102の上縁部153上に装着される前に、接着剤で被覆されてもよい。追加的または代替的に、例えば、ねじ、ボルトなどの締め具を、外側リム102にハンドル組立体100を固定するために使用することができる。
例えば、シリコンの隅肉、コーキング、ゴムまたはエラストマーストリップなどのシール部材160は、本体120の底部162および外側リム102の側壁164の外面に、密閉係合して固定する。シール部材160は、水または他の水分がハンドル組立体100と外側リム102との間のインタフェースに侵入することを防ぐ。シール部材160は、ハンドル組立体100の全長に沿って延在してもよい。ハンドル組立体100の全体の下部外周が、外側リム102と密閉係合するシール部材160を含んでもよい。あるいは、シール部材160は、ハンドル組立体100の長さより短い長さに沿って延在してもよい。別の代替例として、ハンドル組立体100は、シール部材160を含まなくてもよい。
図示のように、本体120の軸方向断面は、長円形または楕円形とすることができる。別の実施形態では、本体120の軸方向断面は円形であってもよい。長円形の軸方向断面は、手で把持するために特に適している人間工学に基づいたプロファイルおよび形状を設けている。例えば、本体120の人間工学に基づいた形状を、個人が指の先端を親指の先端に触れることによって形成される開口部と同様の形状とすることができる。図示のように、側部130および側部132は、外側リム102の外面から外側に延在している。このように、ハンドル組立体100は、外側リム102の上に突き出た拡張レールを形成することにより、外側リム102よりも幅広になっている。本体120の滑らかな湾曲面は、容易に把持され、保持するのに快適である。
対照的に、従来の洗面器の薄く平坦な壁は、人間工学に基づいた形状ではない。例えば、(従来の洗面器のもののような)平坦なまたはそうでなければ薄い壁が把持される場合に、数秒以上維持した場合、および/または予期しない乗り物の動作中に平坦または薄い壁に確実なグリップを維持するのに十分な力を発揮するために使用される場合、手は典型的に、痙攣または他のこのような痛みを引き起こす可能性がある不快な摘み方向に絞られる。
ハンドル組立体100の幅Wは、例えば、1.5インチとすることができる。このような幅を有するハンドル組立体100は、容易に、快適に、かつ確実に個人が把持できることが判明している。個人が、不快感を引き起こす可能性のある力を加えることを防ぐために、ハンドル組立体100の幅Wは、例えば1.5インチの十分な大きさとすることができる。例えば、 (外側リム102との関係において)ハンドル組立体100の拡張した大きさと幅が、下側レッジを含むことができる把持領域を提供し、これにより、個人が単に平坦な外側リム上を掴んだ場合のように、個人が摘むことなく容易に把持することができる。任意で、幅Wは、1.5インチよりも大きくても小さくてもよい。
ハンドル組立体100の滑らかな、湾曲した外面は、個人が自身の手で把持することができる形状を設けているため、1本または複数本の指と親指を底部162の下方に定着させることができる。このように、個人が確実にハンドル組立体100を把持することができ、定着された指(複数可)と親指は、ハンドル組立体100から上方に滑る影響を受けにくい。
図示のように、ハンドル組立体100は、外側リム102から分離した別のものとすることができる。例えば、上述したように、ハンドル組立体100を、外側リム102に取り付けることができる。あるいは、ハンドル組立体100は、単一の一体構造として、外側リム102と一体成形されて形成されてもよい。例えば、洗面器104は、外側リム102の上部に、拡張された、人間工学に基づいたハンドル組立体を有して形成されてもよい。
別の代替例として、ハンドル組立体100の軸方向断面は、他の形状や大きさであってもよい。例えば、軸方向断面が矩形、逆三角形(例えば三角形のベースが上面にあり、頂点の接続が洗面器接続インタフェースにあるかまたはその近傍にある)などであってもよい。軸方向断面を、個人の1本または複数本の指と親指が底面に固定されることを可能にするような大きさおよび形状とすることができる。
図5は、本開示の実施形態による、ハンドル組立体200の平面図である。ハンドル組立体200は、ハンドル組立体100と同様であってもよく、1つまたは複数の触覚部材202を含んでいてもよい。例えば、隆起部、リブ、フィンなどの長手方向の突起204の形態での複数の触覚部材202が、把持面206の長さにわたって延在していてもよい。長手方向の突起204は、ハンドル組立体200の長手方向の軸線203と(例えば、平行に)整列していてもよい。突起204は、スペース208によって分離され得る。図示のものより多いまたは少ない長手方向の突起204が使用されてもよい。突起204は、手が誤ってハンドル組立体200から滑り落ちる可能性を低減することができるグリップ形状を設けている。
図6は、本開示の実施形態による、ハンドル組立体300の平面図である。ハンドル組立体300は、ハンドル組立体100と同様であってもよく、1つまたは複数の触覚部材302を含んでいてもよい。例えば、隆起部、リブ、フィンなどの横方向に延在する突起304の形態での複数の触覚部材302が、把持面309の側部306と側部308との間に延在していてもよい。突起304は、ハンドル組立体300の長手方向の軸線303に対して垂直であってもよい。図示のものより多いまたは少ない横方向の突起304が使用されてもよい。突起304は、手が誤ってハンドル組立体300から滑り落ちる可能性を低減することができるグリップ形状を設けている。
図7は、本開示の実施形態による、ハンドル組立体400の平面図である。ハンドル組立体400は、ハンドル組立体100と同様であってもよく、1つまたは複数の触覚部材402を含んでいてもよい。例えば、スタッド、こぶ、半球などの半径方向に延在する突起404の形態での複数の触覚部材402が、把持面408から半径方向に延在していてもよい。少なくともいくつかの突起404は、ハンドル組立体400の長手方向の軸線403を中心としていてもよい。図示のものより多いまたは少ない突起404が使用されてもよい。突起404は、手が誤ってハンドル組立体400から滑り落ちる可能性を低減することができるグリップ形状を設けている。
図8は、本開示の実施形態による、ハンドル組立体500の平面図である。ハンドル組立体500は、長手方向の軸線503を有し、把持面504上に螺旋状に延在することができる突起502を除いて、ハンドル組立体300と同様である。螺旋パターンは、例えば、個人が乗り物用トイレ内の便座に座っている場合の、角度から近づいて来る手の形により良く適合することができる。突起502間のピッチは、規則的であるか、あるいは変化していてもよい。
図9は、本開示の実施形態による、ハンドル組立体600の平面図である。ハンドル組立体600は、長手方向の軸線603を有し、突起602が、把持面上を螺旋状に巻きつくか、または他の方法でハンドル組立体600の周りに巻きつく、リボンまたはテープによって形成され得ることを除いて、ハンドル組立体300および500と同様である。
図10は、本開示の実施形態による、乗り物用トイレ708内の、洗面化粧台706の洗面器704の外側リム702に固定されたハンドル組立体700の正面斜視図である。ハンドル組立体700は、ハンドル組立体700が、例えば、外側リム102の左右逆になっているものを設けることができる外側リム702に適合するように反対方向に湾曲していることを除いて、上記のハンドル組立体と同様である。要するに、本開示の実施形態は、乗り物用トイレの任意の洗面器の任意の部分に固定するための大きさおよび形状とすることができるハンドル組立体を提供している。
図11は、本開示の実施形態による、航空機800の上面斜視図である。航空機800は、上述のように、1つまたは複数の乗り物用トイレ802を備えた乗り物の一例である。航空機800は、トイレ802が配置される客室806を含む胴体804を含んでいる。航空機800は、上述のように、ハンドル組立体を利用するトイレ802を含むことができる乗り物の一例でしかない。
上述のように、本開示の実施形態は、乗り物用トイレの洗面化粧台の洗面器の外側リムに固定され得るか、またはこれと一体的に形成され得るハンドル組立体を提供している。ハンドル組立体は、人間工学に基づいた形状であり、把持するのが容易で、確実に保持される。ハンドル組立体を、乗り物用トイレ内の容易に届く一領域に設けられた洗面器の外側リムに取り付けることができ、(例えば、航空機が乱気流に遭遇する際の)予期しない乗り物の動作中に直観的かつ反射的に把持することができる。
本開示の実施形態は、簡単かつ快適に個人によって把持されるハンドル組立体を提供している。さらに、ハンドル組立体をその外縁部のような洗面器の一部に固定することができるので、ハンドル組立体は邪魔にならず、乗り物用トイレの空間に大幅に突出しない。
例えば、上、底、下、中間、横方向、水平方向、垂直方向、正面などのさまざまな空間および方向の用語を、本開示の実施形態を説明するために使用することができるが、このような用語は図示の方位に関して単に使用されることが理解される。向きは、反転され、回転され、または他の方法で変更されてもよく、このため、上部が下部に、およびその逆や、水平方向が垂直方向になどなる。
本明細書で使用される、タスクまたは動作を実行する「ように構成された(configured to)」構造、制限、または要素は、特に構造的に形成され、構築され、またはタスクあるいは動作に対応するように適合されている。明確にする目的および誤解を避けるために、タスクまたは動作を実行するように変更されることが単に可能なオブジェクトは、本明細書で使用されるタスクまたは動作を実行する「ように構成され(configured to)」ていない。
上記の説明は例示であって限定されないことを意図することが理解されるべきである。例えば、上述の実施形態(および/またはその態様)を、互いに組み合わせて使用することができる。加えて、本開示のさまざまな実施形態の教示に、その範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を適合するために、多くの変更がなされ得る。本明細書中に記載される材料の寸法およびタイプは、本開示のさまざまな実施形態のパラメータを画定することを意図されているが、本実施形態は、決して限定的ではなく例示的な実施形態である。多くの他の実施形態は、上記の説明を検討することにより当業者には明らかにされよう。本開示のさまざまな実施形態の範囲は、したがって、その請求項が権利を有する均等物の全範囲とともに、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲において、「含む(including)」や「ここで(in which)」という用語は、普通の英語の各用語「備える(comprising)」や「ここで(wherein)」と同等として使用される。また、用語「第1(first)」、「第2(second)」、および「第3(third)」などは、単にラベルとして使用され、これらの対象に数の要件を課すことを意図するものではない。さらに、以下の特許請求の範囲の制限は、ミーンズプラスファンクション形式で書かれておらず、このクレームの限定がさらなる構造の機能ボイドの記述に続く「手段(means for)」のフレーズを明示的に使用しない限り、米国特許法第112条第6段落に基づいて解釈されるものではない。
さらに、本開示は、以下の条項に従った実施形態を含む。
条項1.洗面器(104)を含む洗面化粧台(106)と、洗面器(104)の一部に接続されたハンドル組立体(100)とを備えた乗り物用トイレ(108)であって、このハンドル組立体(100)が、個人によって把持されるように構成された人間工学に基づいた形状を設けている。
条項2.洗面器(104)の一部が洗面器(104)の外側リム(102)を含む、条項1に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項3.ハンドル組立体(100)が洗面器(104)から分離した別のものであり、ハンドル組立体(100)が洗面器(104)に取り外し可能に固定されている、条項1または2に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項4.ハンドル組立体(100)が、洗面器(104)の一部に一体成形されて形成されている、条項1または2に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項5.ハンドル組立体(100)の形状が、洗面器(104)の一部の外形に従っている、条項1から4のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項6.ハンドル組立体(100)が、長円形の軸方向断面を含む、条項1から5のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項7.ハンドル組立体(100)が、ステンレス鋼から形成されている、条項1から6のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項8.ハンドル組立体(100)が、非多孔質材料や抗菌材料から形成されている、条項1から7のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項9.ハンドル組立体(100)が、洗面器接続インタフェース(150)に接続された把持面(126)を含み、洗面器接続インタフェース(150)が、洗面器(104)の一部の形状の周りに適合したチャネル(152)を含む、条項1から8のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項10.ハンドル組立体(100)が第1の幅を有し、洗面器(104)の一部が第2の幅を有し、第1の幅が第2の幅を超えている、条項1から9のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項11.ハンドル組立体(100)が、洗面器(104)の一部にハンドル組立体(100)を密閉接続するシール部材(160)を含む、条項1から10のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項12.ハンドル組立体(100)が、1つまたは複数の触覚部材を含む、条項1から11のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
条項13.トイレ内の個人をアシストするように構成されたハンドル組立体(100)であって、このハンドル組立体(100)が、把持面(126)を有する本体(120)と洗面器接続面(150)とを備え、把持面(126)が人間工学に基づいた形状であり、洗面器接続面(150)が、トイレ(108)の洗面器(104)の一部に固定するように構成されている。
条項14.本体(120)の形状が、洗面器(104)の一部の外形に従っている、条項13に記載のハンドル組立体(100)。
条項15.把持面(126)が、長円形の軸方向断面を含む、条項13または14に記載のハンドル組立体(100)。
条項16.本体(120)が、ステンレス鋼から形成されている、条項13から15のいずれか一項に記載のハンドル組立体(100)。
条項17.本体(120)が、非多孔質材料や抗菌材料から形成されている、条項13から16のいずれか一項に記載のハンドル組立体(100)。
条項18.ハンドル組立体(100)が、ハンドル組立体(100)を洗面器(104)の一部に密閉接続するように構成されたシール部材(160)をさらに含む、条項13から17のいずれか一項に記載のハンドル組立体(100)。
条項19.ハンドル組立体(100)が、1つまたは複数の触覚部材(202)を含む、条項13から18のいずれか一項に記載のハンドル組立体(100)。
条項20.洗面器(104)を含む洗面化粧台(106)と、非多孔質材料や抗菌材料から形成されているハンドル組立体(100)とを備えたトイレ(108)であって、ハンドル組立体(100)が洗面器(104)の外側リム(102)に接続され、ハンドル組立体(100)の重心(161)が、外側リム(102)の上面に近接し、ハンドル組立体(100)が、個人によって把持されるように構成された長円形の断面を有する人間工学に基づいた形状を設け、ハンドル組立体(100)の形状が、洗面器(104)の外側リム(102)の外形に従い、ハンドル組立体(100)が、(a)ハンドル組立体(100)を洗面器(104)の一部に密閉接続するシール部材(160)と、(b)洗面器接続インタフェース(150)に接続された把持面(126)とを含み、洗面器接続インタフェース(150)が、洗面器(104)の外側リム(102)の形状の周りに適合したチャネル(152)を含み、ハンドル組立体(100)が第1の幅を有し、洗面器(104)の外側リム(102)が第2の幅を有し、第1の幅が第2の幅を超えている。
この記載は、ベストモードを含む本開示のさまざまな実施形態を開示するために例を使用し、また、当業者が、任意のデバイスまたはシステムを作製および使用すること、ならびに任意の組み込まれた方法を実行することを含む、本開示のさまざまな実施形態を実施することを可能にする。本開示のさまざまな実施形態の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって画定され、当業者が想到する他の例を含むことができる。特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、または例が特許請求の範囲の文言と実質的でない差を有する同等の構造的要素を含む場合、このような他の例は、特許請求の範囲の範囲内にあることが意図されている。
100 ハンドル組立体
102 外側リム
104 洗面器
106 洗面化粧台
110 ベース
112 壁
114 壁
116 蛇口
118 鏡
120 本体
122 第1端部
124 第2端部
126 把持面
128 上面
130 側部
132 側部
133 外縁部
134 移行部
136 凹面
138 外側先端
140 内縁部
142 排水管
150 洗面器接続インタフェース
152 チャネル
153 上縁部
154 側壁
156 側壁
158 上壁
160 シール部材
161 重心
162 底部
164 側壁
200 ハンドル組立体
202 触覚部材
203 軸線
204 突起
206 把持面
208 スペース
300 ハンドル組立体
302 触覚部材
303 軸線
304 突起
306 側部
308 側部
309 把持面
400 ハンドル組立体
402 触覚部材
403 軸線
404 突起
408 把持面
500 ハンドル組立体
502 突起
503 軸線
504 把持面
600 ハンドル組立体
602 突起
603 軸線
700 ハンドル組立体
702 外側リム
704 洗面器
706 洗面化粧台
708 トイレ
800 航空機
802 トイレ
804 胴体
806 客室

Claims (12)

  1. 洗面器(104)を含む洗面化粧台(106)と、
    前記洗面器(104)の一部分に接続されたハンドル組立体(100)と、
    を備えた乗り物用トイレ(108)であって、
    前記ハンドル組立体(100)が、個人によって把持されるように構成された人間工学に基づいた形状を設けている、乗り物用トイレ(108)。
  2. 前記洗面器(104)の前記一部分が前記洗面器(104)の外側リム(102)を含む、請求項1に記載の乗り物用トイレ(108)。
  3. 前記ハンドル組立体(100)が前記洗面器(104)から分離した別のものであり、前記ハンドル組立体(100)が前記洗面器(104)に取り外し可能に固定されている、請求項1または2に記載の乗り物用トイレ(108)。
  4. 前記ハンドル組立体(100)が、前記洗面器(104)の前記一部分に一体成形されて形成されている、請求項1または2に記載の乗り物用トイレ(108)。
  5. 前記ハンドル組立体(100)の形状が、前記洗面器(104)の前記一部分の外形に従っている、請求項1から4のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  6. 前記ハンドル組立体(100)が、長円形の軸方向断面を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  7. 前記ハンドル組立体(100)が、ステンレス鋼から形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  8. 前記ハンドル組立体(100)が、非多孔質材料や抗菌材料から形成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  9. 前記ハンドル組立体(100)が、洗面器接続インタフェース(150)に接続された把持面(126)を含み、前記洗面器接続インタフェース(150)が、前記洗面器(104)の前記一部分の形状の周りに適合したチャネル(152)を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  10. 前記ハンドル組立体(100)が第1の幅を有し、前記洗面器(104)の前記一部分が第2の幅を有し、前記第1の幅が前記第2の幅を超えている、請求項1から9のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  11. 前記ハンドル組立体(100)が、前記ハンドル組立体(100)を前記洗面器(104)の前記一部分に密閉接続するシール部材(160)を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
  12. 前記ハンドル組立体(100)が、1つまたは複数の触覚部材(202)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の乗り物用トイレ(108)。
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