JP2016072216A - 固体酸化物形燃料電池セルスタック - Google Patents

固体酸化物形燃料電池セルスタック Download PDF

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Abstract

【課題】 逆電池の形成が抑制され、高い導電性を有する、発電性能に優れた固体酸化物形燃料電池セルスタックの提供。
【解決手段】 支持体と、当該支持体の表面に、燃料極、固体電解質および空気極が少なくとも順次積層されてなる複数の発電素子と、前記複数の発電素子のうちの隣接する一方の発電素子の空気極と、他方の発電素子の燃料極とを電気的に接続するインターコネクタとを少なくとも有し、前記複数の発電素子が直列に接続されてなる固体酸化物形燃料電池セルスタックであって、一方の発電素子の燃料極と前記他方の発電素子の燃料極との間に、一方の発電素子の固体電解質が設けられてなり、前記一方の発電素子の固体電解質の上であって、かつ、前記一方の発電素子の空気極と当該固体電解質との間に絶縁部が設けられてなる、固体酸化物形燃料電池セルスタック。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池セルスタックに関する。具体的には、逆電池の形成が抑制され、高い導電性を有する、発電性能に優れた固体酸化物形燃料電池セルスタックに関する。
燃料電池は、熱エネルギーや運動エネルギーの過程を経由する熱機関と異なり、天然ガスや水素などの燃料を、固体電解質を介して空気中の酸素と反応させ、燃料の持っている化学エネルギーから連続的に直接電気エネルギーを得るエネルギー変換器である。その中で、固体酸化物形燃料電池は、固体電解質として固体酸化物(セラミック)を用い、燃料極を負極、空気極を正極とした電池として作動する燃料電池である。また、固体酸化物形燃料電池は高いエネルギー変換効率が得られるという利点を有するものとして知られている。
固体酸化物形燃料電池は、単電池あたりの出力が小さいため、複数の単電池を直列に接続することによって出力を高めて発電を行っている。隣接する単電池を電気的に接続する部材はインターコネクタと呼ばれている。その材料として、セラミックを用いたインターコネクタ(以下、セラミックインターコネクタとも言う)が知られている。セラミックインターコネクタの特性として、ガスを透過させないガスシール性、導電性、酸化物イオン絶縁性、および固体電解質との密着性が求められている。
一般に、セラミックインターコネクタは厚みが薄くないと(例えば、おおよそ100μm以下)十分な導電性が得られない。しかしながら、十分な導電性を得るためにセラミックインターコネクタの厚みを薄くし、このような厚みの薄いセラミックインターコネクタを多孔質な電極(燃料極や空気極)の表面に形成しようとすると、多孔質な電極にセラミックインターコネクタが取り込まれてしまうおそれがある。これにより、セラミックインターコネクタを形成できないおそれや、形成できたとしても薄いためガスシール性が十分に得られないおそれがある。
セラミックインターコネクタのガスシール性が低いと、燃料ガスがセラミックインターコネクタの燃料極側から空気極側に漏れてしまい、空気と混ざってしまうため好ましくない。セラミックインターコネクタのガスシール性を高めるためには、セラミックインターコネクタの緻密性を高める必要があり、セラミックインターコネクタを緻密に焼結することが求められる。また、セラミックインターコネクタの導電性が低いと、セラミックインターコネクタの抵抗が大きくなり、燃料電池の出力が低下してしまう。さらに、セラミックインターコネクタの酸化物イオン絶縁性が低いと、セラミックインターコネクタの空気極側から燃料極側に酸化物イオンがリークしてしまい、燃料電池の効率が低下してしまう。加えて、固体電解質とセラミックインターコネクタとの密着性が低いと、固体電解質とセラミックインターコネクタとの間にクラック等の隙間が生じてしまい、この隙間から燃料ガスが漏れてしまう。
セラミックインターコネクタの材料として、ランタンクロマイト(LaCrO)系インターコネクタが広く用いられている。このLaCrO系インターコネクタは、一般に導電性は高いが、焼結が困難であることが知られている。また、クロム(Cr)を含むため、いわゆるCr被毒が発生するおそれがある。
また、セラミックインターコネクタの材料として、SrLaTiO3−δで表されるSLT系インターコネクタが広く用いられている。このSLT系インターコネクタは、LaCrO系インターコネクタに比べ、導電性が低いが、焼結性が良好であることが知られている。SLT系インターコネクタは、例えば、絶縁体であるSrTiOの結晶格子中のSrサイトをランタン(La)で置換し、SrLaTiO3−δ(SLT)とすることで、SrLaTiO3−δ(SLT)の結晶格子中のTiサイトのTi4+を一部Ti3+に変化させることによって導電性を発現させている。なお、δは電荷中性条件を満たすように定まる値である。
特開2008-270203号公報(特許文献1)は、気密性を良好に保ちながら、導電性の向上及び電解質層との密着性の向上を同時に実現するSLT系インターコネクタの提供を目的としている。この目的を実現するために、このセラミックインターコネクタを、燃料極側に形成される気密性重視部分と、空気極側に形成され、気密性重視部分よりも導電率が高い導電性重視部分との2層構造とすることが記載されている。また、この文献の図2によれば、隣接する一方の発電素子の燃料極と他方の発電素子の燃料極との間に固体電解質を形成することが記載されている。
しかしながら、図4に示す従来の固体酸化物形燃料電池セルスタックのように、隣接する一方の発電素子の空気極306が他方の発電素子の燃料極302と近づくと、当該空気極306と一方の発電素子の固体電解質304との界面で発生した酸化物イオンが他方の発電素子の燃料極302に流れる。これにより、本来発電素子で発生する起電力に対して逆方向に起電力が発生する逆電池が形成され、発電性能が低下してしまう。
従って、本発明者らの知る限りでは、逆電池の形成を抑制することにより高い発電出力を可能とした発電素子からなる固体酸化物形燃料電池セルスタックの製造は未だ実現されていない。
特開2008-270203号公報
本発明者らは、今般、隣接する燃料極間に固体電解質が設けられた固体酸化物形燃料電池セルスタックにおいて、隣接する一方の発電素子の固体電解質の上であって、かつ、一方の発電素子の空気極と当該固体電解質との間に絶縁部を設けることにより、逆電池の形成を抑制できるとの知見を得た。その結果、発電性能に優れた、すなわち高い発電出力を有する固体酸化物形燃料電池セルスタックを製造することが可能となるとの知見を得た。本発明は以上の知見に基づくものである。
従って、本発明は、逆電池の形成が抑制され、高い導電性を有する、発電性能に優れた固体酸化物形燃料電池セルスタックの提供をその目的としている。
そして、本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは、
支持体と、
当該支持体の表面に、燃料極、固体電解質および空気極が少なくとも順次積層されてなる複数の発電素子と、
前記複数の発電素子のうちの隣接する一方の発電素子の空気極と、他方の発電素子の燃料極とを電気的に接続するインターコネクタと
を少なくとも有し、前記複数の発電素子が直列に接続されてなる固体酸化物形燃料電池セルスタックであって、
一方の発電素子の燃料極と前記他方の発電素子の燃料極との間に、一方の発電素子の固体電解質が設けられてなり、
前記一方の発電素子の固体電解質の上であって、かつ、前記一方の発電素子の空気極と当該固体電解質との間に絶縁部が設けられてなることを特徴とするものである。
本発明による横縞型固体酸化物形燃料電池セルスタックの正面図である。 本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックを構成する発電素子近傍の断面模式図である。 本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックの好ましい態様であって、隣接する一方の発電素子の固体電解質の上であって、かつ、一方の発電素子の空気極と当該固体電解質との間に絶縁部が設けられた構成を示す断面図である。 従来の固体酸化物形燃料電池セルスタックの態様を示す断面図である。
定義
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックとは、絶縁部を有し、インターコネクタと空気極との配置が後記する要件を満たすものであること以外は、燃料極、固体電解質および前記空気極が少なくとも順次積層されてなる複数の発電素子と、これらのうちの隣接する一方の発電素子の空気極と他方の発電素子の燃料極とを電気的に接続する前記インターコネクタとを少なくとも有してなる、当業界において通常固体酸化物形燃料電池セルスタックと分類または理解されるものと同一のものを意味する。また、本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは、その形状も限定されず、例えば円筒状、内部にガス流路を複数形成した中空板状などであってもよい。
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは、いわゆる横縞型固体酸化物形燃料電池セルスタックを意味する。本発明において、横縞型固体酸化物形燃料電池とは、1つの支持体の表面に複数の発電素子が形成されている固体酸化物形燃料電池を意味する。
本発明において、固体酸化物形燃料電池セルスタックとは、発電素子が複数集合したものを意味する。
本発明の固体酸化物形燃料電池セルスタックを用いた固体酸化物形燃料電池システムは、特定のものに限定されず、その製造方法やこれを構成する他の材料等はいずれも公知のものを使用することができる。
発電素子
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは複数の発電素子を有し、この発電素子が直列に接続されてなるものである。発電素子は、燃料極、固体電解質、および空気極が順次積層された積層体である。
支持体
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは支持体を有する。支持体の表面に複数の発電素子が直列に形成される。本発明では、このような支持体として、多孔質であり、ガス透過性を有し、発電素子を支持するための機械的強度を有し、そして電気絶縁性を有するものであれば、特に限定されず用いることができる。支持体の材料としては、MgO、カルシア安定化ジルコニア(CSZ)、フォルステライトからなる群から選ばれる一種以上を用いることができる。支持体の好ましい厚さは0.5〜2mmである。
内側電極および外側電極
本発明において、燃料極は内側電極であってもよく、外側電極であってもよい。つまり、発電素子は内側電極としての燃料極、固体電解質、および外側電極としての空気極が少なくとも積層された積層体であってもよい。あるいは、発電素子は内側電極としての空気極、固体電解質、および外側電極としての燃料極が少なくとも積層された積層体であってもよい。
本発明の好ましい態様によれば、内側電極は燃料極である。その理由は次の通りである。すなわち、支持体ならびに集電層はガス透過性が良好な多孔質構造を採用する。支持体は発電素子の構造を保持する必要がある。そのため、支持体は導電性だけが要求される集電層より厚くなる。つまり、支持体は集電層よりガスの透過性は悪くなる傾向がある。また、酸素ガスと水素ガスの拡散速度を比較すると、一般に水素ガスの方が酸素ガスより数倍速い。これらのことから、内側電極が空気極である場合は、支持体を水素に比べて透過し難い酸素が透過することとなるので、内側電極が燃料極である場合と比較すると、ガス拡散過電圧が大きくなる。その結果、発電性能が低下する傾向にある。従って、内側電極が燃料極である場合の方が発電性能に優れる。なお、内側電極が燃料極である場合、外側電極は空気極となる。
燃料極
本発明において、燃料極は、燃料ガスを透過させるための多孔性、水素を吸着させる触媒活性(電極活性)、導電性、および酸化物イオン伝導性を有する。燃料極の多孔性は支持体のそれより小さくてもよい。
このような燃料極を構成する材料として、例えばNiO/ジルコニウム含有酸化物、NiO/セリウム含有酸化物などが挙げられ、少なくともこれらのいずれかを含んでなる。ここで、NiO/ジルコニウム含有酸化物とは、NiOとジルコニウム含有酸化物とが、所定の比率で均一に混合されたものを意味する。また、NiO/セリウム含有酸化物とは、NiOとセリウム含有酸化物とが、所定の比率で均一に混合されたものを意味する。NiO/ジルコニウム含有酸化物のジルコニウム含有酸化物としては、例えばCaO、Y、Scのうちの1種以上をドープしたジルコニウム含有酸化物などが挙げられる。NiO/セリウム含有酸化物のセリウム含有酸化物としては、一般式Ce1−yLn(但し、LnはLa、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、およびYから選択されるいずれか1種以上の組み合わせであり、0.05≦y≦0.50)などが挙げられる。なお、NiOは燃料雰囲気下で還元されてNiとなるため、前記酸化物はそれぞれNi/ジルコニウム含有酸化物又はNi/セリウム含有酸化物となる。
本発明において、燃料極は単層であっても、又は複層であっても良い。内側電極が複層の燃料極である場合の例としては、支持体側にNi/YSZ(イットリア安定化ジルコニア)を用い、固体電解質側にNi/GDC(Gd−CeO)(すなわち、燃料極触媒層)を用いる。燃料極の好ましい厚さは10〜200μmである。燃料極触媒層の好ましい厚さは0〜30μmである。
空気極
本発明において、空気極は、酸素を透過させるための多孔性、酸素を吸着させる又はイオン化する触媒活性(電極活性)、導電性、および酸化物イオン伝導性を有する。空気極の多孔性、導電性はそれぞれ集電層のそれより小さくてもよい。
このような空気極を構成する材料として、例えばLa1−xSrCoO(但し、x=0.1〜0.3)及びLaCo1−xNi(但し、x=0.1〜0.6)などのランタンコバルト系酸化物、LaSrFeO系とLaSrCoO系の固溶体であるランタンフェライト系酸化物(La1−mSrCo1−nFe(但し、0.05<m<0.50、0<n<1))などが挙げられる。空気極は、単層であっても、又は複層であっても良い。外側電極が複層の空気極である場合の例としては、固体電解質側にLa0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8(すなわち、空気極触媒層)を用い、最表層にLa0.6Sr0.4Co0.8Fe0.2(すなわち、空気極)を用いることができる。空気極の好ましい厚さは0.2〜30μmである。
固体電解質
本発明において、固体電解質は、酸化物イオン伝導性、ガスシール性、および電気絶縁性を有する。このような固体電解質を構成する材料として、ランタンガレート系酸化物、固溶種としてY、Ca、およびScから選択される1種以上を固溶した安定化ジルコニアなどが挙げられる。本発明において好適な固体電解質は、Sr及びMgがドープされたランタンガレート系酸化物であり、より好適には一般式La1−aSrGa1−b−cMgCo3−δ(但し、0.05≦a≦0.3、0<b<0.3、0≦c≦0.15、δは電荷中性条件を満たすように定まる値である)で表されるランタンガレート系酸化物(LSGM)である。LSGMはLaGaO3をベースにLaサイトをSrで置換することで酸化物イオン伝導性を発現する。固体電解質は、単層であってもよく、又は複層であってもよい。固体電解質が複層である場合、例えば、燃料極とLSGMからなる固体電解質の間に、反応抑制層を設けることができる。反応抑制層の具体例としては、Laを固溶させたセリア(Ce1−xLa(但し、0.3<x<0.5))が挙げられる。好適には、Ce0.6La0.4である。固体電解質の好ましい厚さは5〜60μmである。また、反応抑制層の好ましい厚さは0〜20μmである。
集電層
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは、外側電極とインターコネクタとを電気的に接続する集電層を有してなる。この集電層は、ガス(酸素)透過性、および空気極より発生した電子をスムーズに流通するための導電性を有する。本発明において、外側電極が空気極である場合、集電層はAgやPtなどの貴金属を含有する導電性ペーストや、La0.6Sr0.4Co0.8Fe0.23−δなどの導電性酸化物を含有するペーストを焼き付けることにより形成できる。また、外側電極が燃料極である場合、集電層は還元されて導電性が得られる、NiOもしくはNiなどの金属酸化物、または金属を含有するペーストを焼き付けることにより形成できる。また、集電層は、ガス透過性を得るために多孔質またはメッシュなどの構造であることが好ましい。集電層の好ましい厚さは10〜200μmである。
インターコネクタ
(組成)
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックが有してなるインターコネクタは、複数の発電素子のうちの隣接する一方の発電素子の空気極と、他方の発電素子の燃料極とを電気的に接続する。このインターコネクタは、セラミックからなるセラミックインターコネクタであることが好ましい。
インターコネクタは、一般式SrLaTi1−c−d3−δ(ただし、AはNb、VおよびTaから選択される1種以上の元素であり、BはFeおよびCoから選択される1種以上の元素であり;a、b、cおよびdは、0.1≦a≦0.8、0.1≦b≦0.8、0.1≦c≦0.3、0.3≦d≦0.6を満たす正の実数である。)で表されるペロブスカイト型酸化物からなるものであることが好ましい。ここで、「からなる」とは、インターコネクタの主成分が前記一般式SrLaTi1−c−d3−δで表されるペロブスカイト型酸化物であることを意味する。すなわち、インターコネクタがその他の成分、例えば後述する拡散元素を含むものである態様を除外するものではない。換言すると、インターコネクタは前記一般式SrLaTi1−c−d3−δで表されるペロブスカイト型酸化物を主成分として含んでなるものである。主成分とは、インターコネクタにおいて、前記前記一般式SrLaTiO3−δで表されるペロブスカイト型酸化物が80mol%以上含まれていることを意味する。好ましくは90mol%以上、さらに好ましくは95mol%以上含まれている。さらにより好ましくは、インターコネクタは前記ペロブスカイト型酸化物のみからなる。SrおよびLaの組成比は、0.1≦a≦0.8、0.1≦b≦0.8の範囲で、酸素量(3−δ)が3.00以下となる組成で構成されるのが好ましい。これにより、気孔率が低い、緻密な膜を得ることができる。また、安定なペロブスカイト構造を保つことができ、LaTiのような不純物相が生成されず、焼結阻害による緻密性不良を起こさない。
本発明の好ましい態様によれば、前記一般式で表されるペロブスカイト型酸化物において、SrおよびLaの各組成比が、酸素量が2.95以上3.00以下である。酸素量が2.95以上であることにより、安定なペロブスカイト構造を保つことができ、TiOのような不純物相が生成されず、焼結阻害による緻密性不良を起こさない。
本発明の好ましい態様によれば、前記一般式で表されるペロブスカイト型酸化物において、元素Aおよび元素Bの各組成比は、0.1≦c≦0.3、0.3≦d≦0.6である。Tiの組成比は1−c−dで求められる。
本発明の好ましい態様によれば、前記一般式で表されるペロブスカイト型酸化物において、SrおよびLaの各組成比は、0.2≦a≦0.5、0.4≦b≦0.7である。さらに好ましくは0.29≦a≦0.4、0.5≦b≦0.6である。これにより、気孔率が低く、緻密なインターコネクタを形成することが可能となる。
本発明の好ましい態様によれば、前記一般式で表されるペロブスカイト型酸化物において、元素Aおよび元素Bの各組成比が、0.1≦c≦0.25、0.3≦d≦0.5である。
本発明のより好ましい態様によれば、前記一般式で表されるペロブスカイト型酸化物において、元素AはNbであり、元素BはFeである。この態様において、インターコネクタは、導電キャリアとしてSLTのTiサイトがFeで置換されている。よって、導電性が向上する。Feで置換されたSLTは、TiサイトがFeで置換されることにより酸素欠損が生じ、酸化物イオン伝導性が発現してしまう傾向がある。しかし、本発明を構成するインターコネクタは、Feで置換されたSLTのTiサイトに4価のTiよりも原子価が高い5価のNbがさらに置換されているため、酸素欠損による酸化物イオン伝導性の発現を抑制することができる。つまり、SLTのTiサイトをFeで置換することで導電性が向上し、さらにFeで置換されたSLTのTiサイトをNbで置換することで酸化物イオン伝導性の発現を抑制することにより、導電性と酸化物イオン絶縁性とを両立できるインターコネクタを得ることができる。
また、上記態様において、インターコネクタは、Feの組成比が特定の範囲に制御されている。つまり、Feの組成比が上述のdの範囲を満たすことが好ましい。これにより、焼成時における固体電解質への元素拡散を制御しつつ、固体電解質との良好な密着性と、良好な導電性とを両立している。さらに、NbとFeの組成比を特定の範囲とすることが好ましい。つまり、NbとFeの組成比が上述のcとdの範囲を満たすことが好ましい。これにより、一層優れた固体電解質との密着性および導電性を実現している。
本発明において、インターコネクタは、例えば焼成時に他の部材、すなわち燃料極、空気極および固体電解質等からインターコネクタに拡散される元素を不可避成分として含んでいても良い。このような元素としては、Ni、Y、Gd、Ce、Zr、La、Sr、Ga、Mg、Co、Feなどが挙げられる。拡散する元素の量は、各部材の構成材料、結晶構造、焼成温度、焼成の態様(例えば、逐次焼成や共焼成)などに応じて変化する。
(気孔率)
本発明において、インターコネクタの気孔率は1%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがさらに好ましい。また、0%以上であることが好ましい。これによりインターコネクタのガスシール性を確保し、固体酸化物形燃料電池セルスタックの発電効率を向上させることが可能となる。気孔率の測定は、以下の方法を用いて行うことができる。
<SEM画像から得る方法>
作製した固体酸化物形燃料電池セルスタックからインターコネクタを含むように切り出し、このインターコネクタを走査型電子顕微鏡(例えば日立製作所製S−4100)により、加速電圧15kV、2次電子画像、倍率100〜10000倍で観察し、SEM画像を得る。このSEM画像を画像処理ソフト(例えばWinroofver6.5.1、MITANI CORPORATION社製)によって評価する。これにより、横軸が輝度、縦軸が出現頻度であるヒストグラムを得る。このヒストグラムにおいて、輝度の最小値と最大値の平均値より輝度が低い領域を低輝度領域、平均値より輝度が高い領域を高輝度領域とする。この低輝度領域を気孔と判定し、気孔以外の高輝度領域をインターコネクタと判定することで2値化処理する。その後、下記式から気孔率を得ることができる。
気孔率(%)=低輝度領域の積分値÷全体の出現頻度の積分値×100
本発明において、インターコネクタが上記方法によって得られる所望の気孔率を有するものであることを確認するために、以下の方法により求められる気孔率を一つの指標とすることができる。
<アルキメデス法にて測定して得る方法>
インターコネクタの原料粉末を900kgf/cmの荷重にて一軸プレスし、1300℃で2時間、大気雰囲気下で焼成することにより試験片を得る。この試験片をJIS R 1634の規定に基づき、アルキメデス法により測定し、気孔率を得る。
(導電性)
本発明において、インターコネクタは、700℃大気雰囲気下での導電率が0.05S/cm以上であることが好ましく、より好ましくは0.1S/cm以上である。導電率は高ければ高いほど良いため上限は無いが、好ましくは0.16S/cm以下である。これによりインターコネクタの導電性を向上させ、固体酸化物形燃料電池セルスタックの発電性能を向上させることが可能となる。導電率は以下の方法により測定することができる。すなわち、導電率を測定するための試験片を、インターコネクタの原料粉末を900kgf/cmの荷重にて一軸プレスして、1300℃で2時間、大気雰囲気下で焼成することにより作製する。この試験片の導電率をJIS R 1650−2の規定に基づき、直流4端子法によって、大気雰囲気下700℃で測定する。
本発明において、固体電解質およびインターコネクタの双方がストロンチウムを含むのが好ましい。本発明において、インターコネクタに含まれるストロンチウム量の方が固体電解質に含まれるストロンチウム量よりも多いことがさらに好ましい。すなわち、固体電解質に含まれるストロンチウム量はインターコネクタに含まれるストロンチウム量よりも少ないことがさらに好ましい。インターコネクタにおいて、前記一般式で表されるペロブスカイト型酸化物は、酸素を除いた元素換算で、組成中にストロンチウムを30mol%以上50mol%以下含むことが好ましい。固体電解質は、酸素を除いた元素換算で、組成中にストロンチウムを15mol%以下含むことが好ましく、2.5mol%以上15mol%以下含むことがより好ましい。すなわち、上述したように固体電解質は、一般式La1−aSraGa1−b−cMgCo3−δ(但し、0.05≦a≦0.3、0<b<0.3、0≦c≦0.15、δは電荷中性条件を満たすように定まる値である)で表されるランタンガレート系酸化物(LSGM)を含んでなることが好ましい。
(厚み)
本発明において、インターコネクタの好ましい厚みは5μm以上50μm以下である。
絶縁部
本発明において、絶縁部は絶縁性を有するものである。絶縁性とは、電気的絶縁性および酸化物イオン絶縁性を有することを意味する。具体的には、700℃大気雰囲気下での導電率が0.001S/cm以下であり、かつ酸化物イオン絶縁性を有することを意味する。導電率は上述した方法により測定することができる。絶縁部は、SrLaTiO3−δ(ただし、xおよびyは、0.8≦x+y≦1.0、および0≦y≦0.01を満たす実数である。)、TiO、フォルステライト(Mg2SiO4)、MgO、Al、SiOおよびYから選択される1種以上を含んでなるものが好ましい。さらに好ましい材料として、SrLaTiO3−δ(ただし、xおよびyは、0.8≦x+y≦1.0、および0≦y≦0.01を満たす実数である。)またはフォルステライトが挙げられる。
固体酸化物形燃料電池セルスタックの構造
図1は、本発明の一つの態様として、横縞型固体酸化物形燃料電池セルスタックを示す正面図である。横縞型固体酸化物形燃料電池セルスタック210は、支持体201に13個の発電素子10が直列に接続されている。
図2は、本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタック210の一つの態様を示す模式図であり、固体酸化物形燃料電池セルスタックにおいて発電素子10近傍を示す。図2では、内側電極を燃料極としたタイプについて示す。図2に示すように、固体酸化物形燃料電池セルスタック210は、支持体201と、(第一/第二)燃料極202(すなわち、燃料極層202aと燃料極触媒層202b)と、(第一/第二)固体電解質203(すなわち、反応抑制層203aと固体電解質層203b)と、空気極204と、集電層205と、インターコネクタ206とから構成されている。ここで、(第一/第二)とは、単層又は二層であって、二層の場合は第一層と第二層とを有することを意味する。
図3は、本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックの好ましい態様の一つである。隣接する一方の発電素子の燃料極302と他方の発電素子の燃料極302との間に、一方の発電素子の固体電解質304が設けられている。さらに、隣接する一方の発電素子の固体電解質304の上であって、かつ、一方の発電素子の空気極306と当該固体電解質304との間に絶縁部305が設けられている。このような構成により、隣接する一方の発電素子の空気極306と一方の発電素子の固体電解質304とが接触して発生する酸化物イオンのリークを防止することができるため、逆電池の形成を抑制することができる。
本発明の好ましい態様によれば、固体酸化物形燃料電池セルスタックは、一方の発電素子の固体電解質の厚み(L)と、前記絶縁部と当該固体電解質との接合距離(L’)とが、L’/L≧2の関係を満たす。また、絶縁部は、一方の発電素子の発電性能に影響を与えないようにするために、一方の発電素子の燃料極の上には形成しないようにするのが好ましい。L’/L≦50の関係を満たすのがさらに好ましい。これにより、高い発電性能を得ることができる。なお、絶縁部と固体電解質との接合距離とは、絶縁部と固体電解質とが接合している部分の長さを意味する。接合とは、隙間がなく接触し、密着していることを意味する。接合距離と厚みは、以下の方法で求めることができる。まず、作製した固体酸化物形燃料電池セルスタックを断面が隣接する一方の発電素子と他方の発電素子とが含まれるように切断する。そして、この断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で1〜100倍の任意の倍率にて3回観察し、得られた接合距離の最大値と最小値を足して2で割ることで求めることができる。厚みも同様の方法で求めることができる。
本発明の好ましい態様によれば、固体酸化物形燃料電池セルスタックは、インターコネクタの表面の一部が一方の発電素子の空気極で覆われている。これにより一方の発電素子の空気極と他方の発電素子の固体電解質が接触していないため、逆電池が発生しない。よって、発電素子の発電出力を向上させることが可能となる。本発明において、より好ましくは、インターコネクタの表面全体が一方の発電素子の空気極で覆われている。これにより、インターコネクタと空気極との接触面積を大きくすることができる。その結果、インターコネクタの導電面積を大きくすることができるため、導電性を高めることができる。よって、発電素子の発電出力を向上させることができる。インターコネクタの全体を覆う場合は、一方の発電素子の空気極と他方の発電素子の固体電解質は接しないようにする。
固体酸化物形燃料電池セルスタックの製造方法
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックの製造方法は、特定のものに限定されるものではない。本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックは、例えば、以下のようにして製造される。なお、以下の説明においては、内側電極が燃料極であり、外側電極が空気極である場合を例として説明する。
支持体は例えば以下のように作製することができる。先ず、原料粉体に、溶媒(水、アルコールなど)を添加して坏土を作製する。このとき、任意成分として、分散剤、バインダー、消泡剤もしくは造孔剤またはこれらの組合せ等を添加してもよい。坏土の成形には、シート成形法、プレス成形法、押出成形法などが用いられるが、内部にガス流路が形成される支持体を成形する場合は、押出成形法を用いるのが好ましい。複層の支持体を成形する場合は、複層を一体的に押出成形する多層押出成形の他、上層をコーティングや印刷により成形する方法を用いることもできる。コーティング方法の具体例としては、原料スラリーをコーティングするスラリーコート法、テープキャスティング法、ドクターブレード法、転写法などが挙げられる。印刷方法の具体例としては、スクリーン印刷法やインクジェット印刷方法などが挙げられる。次いで、作製した坏土を成形し、乾燥して支持体前駆体を得る。この支持体前駆体は、好ましくは、次いで仮焼(800℃以上1100℃未満)して多孔質な支持体の仮焼体を得て、その後支持体の仮焼体を、単独で焼成して支持体を得てもよく、又は、少なくとも燃料極等と共に焼成して支持体を得てもよい。焼成温度は、1100℃以上1400℃未満が好ましい。
インターコネクタおよび絶縁部は例えば以下のように作製することができる。まず、各原料粉末を作製する。原料粉末の作製は、例えば固相法により行うことができる。すなわち、原料となる金属酸化物の粉末を所望の組成比となるように秤量し、溶液中で混合した後に溶媒を除去して得られた粉末を、例えば1150℃で焼成、そして粉砕して原料粉末を作製する。この原料粉末に、溶媒(水、アルコールなど)、必要に応じて分散剤、バインダー等の成形助剤を添加して、スラリー又はペーストを作製する。このスラリー又はペーストをコーティングし、乾燥(80℃以上1100℃以下、好ましくは300℃以上1100℃以下)することで得られる乾燥被膜を形成した後、焼成(1100℃以上1400℃未満、好ましくは1250℃以上1400℃未満)することによってインターコネクタおよび絶縁部を得ることができる。コーティングは、既に説明したのと同様の方法を用いることができる。あるいは、各乾燥被膜は、予め転写シートとして形成し、転写フィルムを被積層体に貼り付けることにより設けても良い。
燃料極、固体電解質および空気極は例えば以下のように作製することができる。各原料粉末に、溶媒(水、アルコールなど)、必要に応じて分散剤、バインダー等の成形助剤を添加して、スラリー又はペーストを作製する。このスラリー又はペーストをコーティングし、乾燥(80℃以上1100℃以下、好ましくは300℃以上1100℃以下)することで得られる乾燥被膜を形成した後、焼成(1100℃以上1400℃未満、好ましくは1250℃以上1400℃未満)することによって燃料極、固体電解質および空気極を得ることができる。コーティングは、既に説明したのと同様の方法を用いることができる。あるいは、各乾燥被膜は、予め転写シートとして形成し、転写フィルムを被積層体に貼り付けることにより設けても良い。
本発明の製造方法の好ましい態様によれば、焼成は、各層を形成する都度行うことが好ましい。つまり、本態様によれば、支持体又はその仮焼体の表面に、燃料極の乾燥被膜を形成後、焼成して燃料極を形成する工程と、固体電解質の乾燥被膜を形成後、焼成して固体電解質を形成する工程と、インターコネクタおよび絶縁部の乾燥被膜を形成後、焼成してインターコネクタおよび絶縁部を形成する工程と、空気極の乾燥被膜を形成後、焼成して空気極を形成する工程とを少なくとも含んでなる。また、集電層の形成は、空気極の形成後に行う。
本発明の製造方法の別の好ましい態様によれば、支持体又はその仮焼体を作製し、支持体又はその仮焼体の表面に燃料極の乾燥被膜を形成し、固体電解質の乾燥被膜を形成し、支持体、燃料極および固体電解質の乾燥被膜からなる積層成形体を共焼成(1250℃以上1400℃未満)し、その後インターコネクタおよび絶縁部の乾燥被膜を形成し、これらを共焼成(1250℃以上1400℃未満)し、さらに、空気極の乾燥被膜を形成し、そしてこれら全体を焼成することを含んでなる。
本発明による製造方法の上記態様にあっては、インターコネクタおよび絶縁部を一度に焼成する共焼成を行っている。この態様にあっては、固体電解質やインターコネクタがドーパントの拡散等により変性しないように、焼成は酸化雰囲気下で行なうことが好ましい。より好適には、空気と酸素の混合ガスを用い、酸素濃度は20質量%以上30質量%以下の雰囲気で焼成を行う。
本発明による製造方法の上記態様にあっては、インターコネクタおよび絶縁部を共焼成した際、これらの間で元素の相互拡散が起こるものと考えられる。そのメカニズムは以下のように考えられるが、本発明はこれに限定されるものではない。インターコネクタと絶縁部とを接触させて焼成することで、インターコネクタおよび絶縁部に含まれる元素が濃度勾配を駆動力として濃度が高い方から低い方へ熱拡散する。これにより、インターコネクタと絶縁部とは、これらの接合部において強く密着し、とりわけ接合部近傍では両者の原料組成の範囲内で組成勾配を有する一体的な焼成体が形成される。すなわち、インターコネクタのガスシール性および導電性、ならびに絶縁部の絶縁性に優れた固体酸化物形燃料電池セルスタックを得ることができる。
本発明の製造方法の好ましい態様によれば、インターコネクタ、絶縁部および固体電解質が共焼成(1250℃以上1400℃未満)により得られることが好ましい。焼成時において、インターコネクタに含まれている元素と絶縁部に含まれている元素と固体電解質に含まれている元素とが相互に拡散し合う。すなわち、インターコネクタに含まれている元素と絶縁部に含まれている元素と固体電解質に含まれている元素とが同じ場合、相互に拡散し合う。このような元素としては、ストロンチウムやランタンが挙げられる。これにより、インターコネクタ、絶縁部および固体電解質の密着性を向上することができる。
本発明を以下の実施例および比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
実施例1
(支持体用坏土Aの作製)
高純度フォルステライト(0.05質量%のCaOを含むMgSiO)原料粉末を平均粒子径が0.7μmとなるよう調節した。この粉末100重量部と、溶媒(水)20重量部、バインダー(メチルセルロース)8重量部、潤滑剤0.5重量部、及び造孔剤(平均粒子径5μmのアクリル系樹脂粒子)15重量部とを高速ミキサーで混合後、混練機(ニーダー)で混練し、真空土練装置で脱気し、押し出し成形用の坏土を調製した。ここで、平均粒子径はJIS R1629の規定に基づき測定し、50%径にて示した値である(以下同様)。
(燃料極層用スラリーの作製)
NiO粉末と10YSZ(10mol%Y−90mol%ZrO)粉末とを重量比65:35で湿式混合し、乾燥粉末を得た。得られた乾燥粉末の平均粒子径は0.7μmとなるよう調節した。この粉末150重量部と、溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)6重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)2重量部、及び消泡剤(有機高分子系)2重量部とを混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(燃料極触媒層用スラリーの作製)
NiO粉末とGDC10(10mol%GdO1.5−90mol%CeO)粉末との混合物を共沈法で作製後、熱処理を行い、燃料極触媒層用粉末を得た。NiO粉末とGDC10粉末の混合比は重量比で50/50とした。得られた燃料極触媒層用粉末の平均粒子径は0.5μmとなるよう調節した。この粉末100重量部と、溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)5重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)2重量部、及び消泡剤(有機高分子系)2重量部とを混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(反応抑制層用スラリーの作製)
反応抑制層の材料として、セリウム系複合酸化物LDC40(40mol%LaO1.5−60mol%CeO)の粉末50重量部を用いた。この材料粉末に、焼結助剤としてGa粉末0.04重量部を混合し、さらに溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)4重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)1重量部、及び消泡剤(有機高分子系)1重量部を混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(固体電解質用スラリーの作製)
固体電解質の材料として、La0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.2の組成のLSGM粉末を用いた。このLSGM粉末50重量部を、溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)4重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)1重量部、及び消泡剤(有機高分子系)1重量部と混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(空気極用スラリーの作製)
空気極の材料として、La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8の組成の粉末を用いた。この粉末40重量部を、溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)2重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)1重量部、及び消泡剤(有機高分子系)1重量部と混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(インターコネクタ用原料粉末の作製)
インターコネクタ用原料粉末の作製は、固相法により行った。ストロンチウムとランタンとチタンとニオブと鉄とが、Sr0.37La0.55Ti0.40Nb0.10Fe0.503−δに示されるペロブスカイト型酸化物の組成比となるように、原料となる金属酸化物の粉末を秤量し、溶液中で混合した。その後、溶媒を除去して得られた粉末を、1150℃で焼成、そして粉砕してインターコネクタ用原料粉末を作製した。
(インターコネクタ用スラリーの作製)
作製したSr0.37La0.55Ti0.40Nb0.10Fe0.503−δの組成のインターコネクタ用原料粉末40重量部を、溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)4重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)1重量部、及び消泡剤(有機高分子系)1重量部と混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(絶縁部用原料粉末の作製)
絶縁部用原料粉末の作製は、固相法により行った。ストロンチウムとランタンとチタンとが、Sr0.92La0.01TiO3-δに示されるペロブスカイト型酸化物の組成比となるように、原料となる金属酸化物の粉末を秤量し、溶液中で混合した後に溶媒を除去して得られた粉末を、1150℃で焼成、そして粉砕して絶縁部用原料粉末を作製した。
(絶縁部用スラリーの作製)
作製したSr0.92La0.01TiO3-δの組成の絶縁部用原料粉末40重量部を溶媒(カルビトール)100重量部、バインダー(可溶性高分子)4重量部、分散剤(ノニオン性界面活性剤)1重量部、及び消泡剤(有機高分子系)1重量部と混合した後、十分攪拌してスラリーを調製した。
(固体酸化物形燃料電池セルスタックの作製)
上記のようにして得られた坏土および各スラリーを用いて、以下の方法で固体酸化物形燃料電池セルスタックを作製した。
多孔質である支持体用坏土Aから押出し成形法によって円筒状成形体を作製した。室温で乾燥した後、1100℃で2時間熱処理して支持体の仮焼体を作製した。この支持体表面に、スラリーコート法により燃料極、燃料極触媒層、反応抑制層、固体電解質の順番で成膜し、乾燥させて乾燥被膜が積層された積層成形体を得た。この積層成形体を1300℃で2時間共焼成した。
次に、インターコネクタおよび絶縁部をスラリーコート法により成膜した。これらを1250℃で2時間焼成した。このときのL’/Lは10となるよう成膜した。
次に、固体電解質の表面に、インターコネクタの表面全体を覆いかつ絶縁部に接触するように空気極を成形し、1100℃で2時間焼成し、固体酸化物形燃料電池セルスタックを作製した。なお、支持体は、共焼成後の寸法で、外径10mm、肉厚1mmとした。作製した固体酸化物形燃料電池セルスタックは、燃料極の厚さが100μmであり、燃料極触媒層の厚さが10μmであり、反応抑制層の厚みが10μmであり、固体電解質の厚みが30μmであり、空気極の厚みが20μmであり、インターコネクタの厚みが15μmであり、絶縁部の厚みが15μmであった。また、支持体の外径は成膜していない個所をマイクロメータで測定した。各部材の厚みは作製したセルスタックのセルを切断して、断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で30〜2000倍の任意の倍率にて3回観察し、得られた接合距離の最大値と最小値を足して2で割ったものである。切断箇所は空気極を成膜した部分の中央部とした。また、得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
実施例2
実施例1に対して、L’/Lを50とした以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
実施例3
実施例1に対して、L’/Lを2とした以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
実施例4
実施例1に対して、L’/Lを1とした以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
実施例5
実施例2に対して、絶縁部用原料粉末としてMgSiOを用いた以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
実施例6
実施例1に対して、絶縁部用原料粉末としてMgSiOを用いた以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
実施例7
実施例3に対して、絶縁部用原料粉末としてMgSiOを用いた以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1に対して、絶縁部を設けず、L’/Lを0とした以外は同様に行い、固体酸化物形燃料電池セルスタックを得た。得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックについて、以下の各評価を行った。結果を表1に示す。
評価
(LおよびL’)
得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックからLおよびL’の長さを求めた。Lは固体電解質の厚みであり、作製した固体酸化物形燃料電池セルスタックを切断して、断面をSEMで30〜2000倍の任意の倍率にて観察し、得られた厚みの最大値と最小値を足して2で割って求めた。L’は絶縁部と固体電解質とが接している接合距離であり、作製した固体酸化物形燃料電池セルスタックを切断して、断面をSEMで30〜2000倍の任意の倍率にて観察し、得られた接合距離の最大値と最小値を足して2で割って求めた。結果を表1に示す。
(OCVの測定)
得られた固体酸化物形燃料電池セルスタックを用いて、発電試験を行った。燃料極側の集電は、燃料極の露出部に集電金属を銀ペーストで張り合わせて焼き付けた。空気極側の集電は、隣接する燃料極の露出部に集電金属を銀ペーストで張り合わせて焼き付けた。
以下の発電条件で発電試験を行い、運転0時間後の起電力;OCV(V)を測定した。結果を表1に示す。
燃料ガス:(H+3%HO)とNの混合ガス(混合比はH:N=7:4(vol:vol))
酸化ガス:空気
運転温度:700℃
(限界燃料利用率の測定)
上述の発電試験の条件において、電流密度0.4A/cmにて通電し発電試験を行った。その後、燃料ガスの供給量を徐々に減らし、電位が急降下する直前の水素供給量を測定し、次式から限界燃料利用率を算出した。結果を表1に示す。
限界燃料利用率=(発電に使用される水素量)/(電位が急降下する直前の水素供給量)×100
なお、発電に使用される水素量は、電流量(C/s)×60(s)×22.4(L/mol)÷ファラデー定数(C/mol)×1/2(価数)×発電素子数で求められる。
(端子電圧の測定)
以下の発電条件において、燃料極と隣の燃料極に電位線、電流線を接続することにより、端子間の電圧を測定した。結果を表1に示す。
燃料ガス :(H+3%HO)とNの混合ガス(混合比はH:N=7:4(vol:vol))
燃料利用率:7%
酸化ガス :空気
運転温度 :700℃
電流密度 :0.4A/cm
Figure 2016072216
10:発電素子、210:固体酸化物形燃料電池セルスタック、301:支持体、302:燃料極、303:インターコネクタ、304:固体電解質、305:絶縁部、306:空気極

Claims (5)

  1. 支持体と、
    当該支持体の表面に、燃料極、固体電解質および空気極が少なくとも順次積層されてなる複数の発電素子と、
    前記複数の発電素子のうちの隣接する一方の発電素子の空気極と、他方の発電素子の燃料極とを電気的に接続するインターコネクタと
    を少なくとも有し、前記複数の発電素子が直列に接続されてなる固体酸化物形燃料電池セルスタックであって、
    一方の発電素子の燃料極と前記他方の発電素子の燃料極との間に、一方の発電素子の固体電解質が設けられてなり、
    前記一方の発電素子の固体電解質の上であって、かつ、前記一方の発電素子の空気極と当該固体電解質との間に絶縁部が設けられてなる、固体酸化物形燃料電池セルスタック。
  2. 前記一方の発電素子の固体電解質の厚み(L)と、前記絶縁部と当該固体電解質との接合距離(L’)とが、L’/L≧2の関係を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池セルスタック。
  3. 前記インターコネクタの表面が前記一方の発電素子の空気極で覆われている、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池セルスタック。
  4. 前記インターコネクタが、SrLaTi1−c−d3−δ(ただし、AはNb、VおよびTaから選択される1種以上の元素であり、BはFeおよびCoから選択される1種以上の元素であり;a、b、cおよびdは、0.1≦a≦0.8、0.1≦b≦0.8、0.1≦c≦0.3、0.3≦d≦0.6を満たす正の実数である。)で表されるペロブスカイト型酸化物からなるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池セルスタック。
  5. 前記絶縁部が、SrLaTiO3−δ(ただし、xおよびyは、0.8≦x+y≦1.0、および0≦y≦0.01を満たす実数である。)、TiO、フォルステライト(Mg2SiO4)、MgO、Al、SiOおよびYから選択される1種以上を含んでなるものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池セルスタック。
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