JP2016072201A - ヒータ - Google Patents

ヒータ Download PDF

Info

Publication number
JP2016072201A
JP2016072201A JP2014203819A JP2014203819A JP2016072201A JP 2016072201 A JP2016072201 A JP 2016072201A JP 2014203819 A JP2014203819 A JP 2014203819A JP 2014203819 A JP2014203819 A JP 2014203819A JP 2016072201 A JP2016072201 A JP 2016072201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic body
heater
filler
metal cylinder
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014203819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6386859B2 (ja
Inventor
健太郎 奥本
Kentaro Okumoto
健太郎 奥本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2014203819A priority Critical patent/JP6386859B2/ja
Publication of JP2016072201A publication Critical patent/JP2016072201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386859B2 publication Critical patent/JP6386859B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

【課題】 溝部を起点とするクラックの発生を低減する。
【解決手段】 本発明のヒータ10は、外周面に長さ方向に沿った溝部11を有する柱状または筒状のセラミック体1と、セラミック体1の内部に設けられた発熱抵抗体2と、セラミック体1のうち発熱抵抗体2が設けられた部分が挿入された金属筒3と、セラミック体1の外周面および金属筒の内周面の間に充填された金属材料から成る充填剤4とを備え、溝部11において、セラミック体1と充填剤4との間に空隙部41を有している。これにより、溝部11に熱応力が集中することを低減できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液体加熱用ヒータ、粉体加熱用ヒータ、気体加熱用ヒータおよび酸素センサ用ヒータ等に用いられるヒータに関するものである。
液体加熱用ヒータ、粉体加熱用ヒータ、気体加熱用ヒータおよび酸素センサ用ヒータ等に用いられるヒータとして、例えば特許文献1に開示されたヒータ装置が知られている。特許文献1に開示されたヒータ装置は、金属製ケースと、金属製ケースに挿入されたセラミックヒータと、金属製ケースの内面とセラミックヒータの表面との間に鋳込みによって形成された金属層とを備えている。
また、セラミックヒータとして、例えば特許文献2に開示されたセラミックヒータが知られている。特許文献2に開示されたセラミックヒータは、セラミックヒータの長さ方向に沿った溝部を有している。
特開平9−22774号公報 特開2001−257062号公報
特許文献1に開示されたヒータ装置に用いられるセラミックヒータとして、特許文献2に開示されたセラミックヒータを用いた場合には、ヒータ装置の長期信頼性を向上させることが困難であった。具体的には、鋳込みによって金属層を形成する際に、セラミックヒータの溝部に金属層が入り込む場合がある。この状態で、ヒータ装置を使用すると、溝部の内部に位置する金属層と溝部との間で大きな熱応力が発生するおそれがあった。その結果、セラミックヒータにおいて溝部を起点とするクラックが発生してしまうおそれがあった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒータ装置において長期信頼性を向上することにある。
本発明の一態様のヒータは、外周面に長さ方向に沿った溝部を有する柱状または筒状のセラミック体と、該セラミック体の内部に設けられた発熱抵抗体と、前記セラミック体のうち前記発熱抵抗体が設けられた部分が挿入された金属筒と、前記セラミック体の外周面および前記金属筒の内周面の間に充填された金属材料から成る充填剤とを備え、前記溝部において、前記セラミック体と前記充填剤との間に空隙部を有していることを特徴とする。
本発明の一態様のヒータによれば、ヒータの長期信頼性を向上させることができる。
本発明のヒータの一実施形態を示す断面図である。 本発明のヒータのうちセラミック体を示す斜視図である。 本発明のヒータのうちセラミック体の溝部近傍を示す部分断面図である。
本発明の一実施形態のヒータ10について詳細に説明する。
図1は、本発明のヒータ10の実施形態の一例を示す断面図である。図1に示すように、このヒータ10は、柱状または筒状のセラミック体1と、セラミック体1の内部に設けられた発熱抵抗体2と、セラミック体1のうち発熱抵抗体2が設けられた部分が挿入された金属筒3と、セラミック体1の外周面および金属筒3の内周面の間に充填された金属材料から成る充填剤4とを備えている。
セラミック体1は、発熱抵抗体2を保護するために設けられる部材である。セラミック体1の形状は、柱状または筒状である。柱状としては、例えば円柱状または角柱状等が挙げられる。なお、ここでいう柱状とは、例えば特定の方向に長く伸びた板状も含んでいる。筒状としては、例えば円筒状または角筒状が挙げられる。図1に示すヒータ10においては、セラミック体1は円柱状である。
セラミック体1は、絶縁性のセラミック材料から成る。絶縁性のセラミック材料としては、例えばアルミナ、窒化珪素または窒化アルミニウムが挙げられる。熱伝導率に優れるという観点からは窒化アルミニウムを用いることが好ましい。特に、窒化アルミニウムを用いる場合には、セラミック体1の熱伝導率を150W/(m・K)と高くできるので、セラミック体1の内部に形成した発熱抵抗体2で発生した熱を充填剤4に効率良く伝えることができる。したがって、ヒータ10の急速昇温が可能となる。また、製造のしやすさの観点からはアルミナを用いることが好ましい。セラミック体1が円柱状の場合には、セラミック体1の寸法は、例えば長さを100mmに、外径を20mmに設定することができる。また、セラミック体1が板状の場合には、セラミック体1の寸法は、例えば長さを80mmに、幅を50mmに、厚みを2mmに設定することができる。セラミック体1が円筒状の場合には、セラミック体1の寸法は、例えば長さを100mmに、外径を20mmに、内径を14mmに設定することができる。
図2に示すように、セラミック体1は外周面に長さ方向に沿った溝部11を有している。本実施形態においては、セラミック体1の一方の端から他方の端にかけて溝部11が設けられている。図3に示すように、溝部11の断面形状は、例えば、底面12が円弧状になるように形成される。このような場合の溝部11の寸法は、例えば、深さを0.2〜0.8mm程度、幅を0.4〜2.4mm程度に設定できる。
発熱抵抗体2は、電流が流れることによって発熱する抵抗体である。発熱抵抗体2はセラミック体1の内部に設けられている。すなわち、発熱抵抗体2はセラミック体1に埋設されている。本実施形態のヒータ10における発熱抵抗体2は折り返し形状を有している。発熱抵抗体2の両端部は引出電極21に接続されている。引出電極21は、セラミック体1の一方の端部へと引き出されており、端部においてセラミック体1の外周面に引き出されている。本実施形態においては、引出電極21はセラミック体1のうち金属筒3よりも外側に位置している部分で外部に引き出されている。
本実施形態においては、発熱抵抗体2の折り返し部がセラミック体1の他方の端部に設けられている。すなわち、引出電極21は、セラミック体1のうち発熱抵抗体2の折り返し部とは反対側の領域に設けられている。発熱抵抗体2の両端部は、引出電極21を介して、セラミック体1の外周面に設けられた電極層6に電気的に接続されている。
発熱抵抗体2は金属材料から成る。金属材料としては、例えばタングステン、モリブデ
ンまたはレニウム等が挙げられる。発熱抵抗体2の寸法は、例えば幅を1mmに、全長を3000mmに、厚みを0.02mmに設定することができる。引出電極21は、発熱抵抗体2と同じ金属材料を用いて、発熱抵抗体2と同時に形成することができる。また、引出電極21は、発熱抵抗体2とは異なる材料を用いて別々に形成することもできる。
電極層6はセラミック体1の表面に形成されている。本実施形態においては、電極層6はセラミック体1のうち金属筒3よりも外側に位置している部分に形成されている。電極層6は、セラミック体1が円柱状または角柱状の形状の場合にはその外周面に形成される。一方、セラミック体1が円筒状や角筒状の形状の場合には、その内周面にも形成することができる。この場合には、電極層6をセラミック体1のうち金属筒3の内側に位置している部分に形成することもできる。さらに、金属筒3の内側において、引出電極21をセラミック体1の外周面に引き出すこともできる。電極層6は金属材料からなる。金属材料としては、例えばタングステン、モリブデンまたはレニウム等が挙げられる。電極層6の寸法は、例えば長さを9mmに、幅を5mmに、厚みを0.02mmに設定することができる。
金属筒3は、被加熱物に接触させて用いられる部材である。金属筒3は、筒状の部材である。筒状としては、例えば円筒状または角筒状が挙げられる。図1に示すヒータ10においては、金属筒3は底部を有する円筒状である。本実施形態のヒータ10においては、金属筒3には、セラミック体1のうち少なくとも、発熱抵抗体2が形成された部分の全体が挿入されている。すなわち、金属筒3の内径はセラミック体1の外径よりも大きく、金属筒3の内周面とセラミック体1の外周面との間には、充填剤4を充填することができる程度の隙間が形成されている。また、本実施形態においては、金属筒3の底部とセラミック体1との間にも隙間が形成されている。金属筒3の底部とセラミック体1との間にも充填剤4を充填することによって、セラミック体1から充填剤4を介して金属筒3へと伝わる熱の偏りを低減できる。そのため、金属筒3の表面における均熱性を向上できる。
金属筒3は、金属材料からなる。金属材料としては、例えばステンレス、アルミニウム、黄銅、青銅またはチタン等が挙げられる。軽量化の観点からは、金属材料としては、アルミニウムを用いることが好ましい。また、耐腐食性の観点からは、金属材料としては、チタンを用いることが好ましい。特に加工性、耐久性および耐熱性の点から、ステンレスを用いることが好ましい。ステンレスを用いる場合には、金属筒3の熱伝導率は、例えば16W/(m・K)程度になる。金属筒3が円筒状の場合には、金属筒3の寸法は、例えば長さを120mmに、外径を25mmに、内径を23mmに設定することができる。
金属筒3は、切削加工または鋳込み成形等の方法で作製することができる。金属筒3の表面には、所望により、被加熱物への伝熱性を向上するための凹凸または放熱フィンを設けることができる。凹凸を設ける場合には、金属筒3の表面に切削加工をすることによって凹凸を形成することができる。また、放熱フィンを設ける場合には、切削加工、溶接または鋳込み成形等によって放熱フィンを形成することができる。
充填剤4はセラミック体1と金属筒3との間の熱伝導を良好にするための部材である。充填剤4はセラミック体1の外周面および金属筒3の内周面の間に充填されている。充填剤4はセラミック体1のうち少なくとも発熱抵抗体2が設けられた部分を覆うように充填されている。充填剤4としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、錫等の金属に銅、マグネシウムおよびケイ素等を添加したものを鋳込みで充填したものを用いることができる。金属粉を充填した場合と比べて、充填率が高く、熱伝導性に優れるため、金属筒3の外周面の温度上昇にかかる時間を短くできる。
図3に示すように、本実施形態のヒータ10は、溝部11において、セラミック体1と
充填剤4との間に空隙部41を有している。これにより、ヒータ10を使用した際に充填剤4が大きく熱膨張したとしても、充填剤4が空隙部41を埋めるように熱膨張することができるので、溝部11と充填剤4との間で発生する熱応力を低減できる。そのため、セラミック体1にクラックが生じるおそれを低減できる。その結果、ヒータ10の長期信頼性を向上できる。
さらに、壁面13と底面12とが連続する部分に空隙部41を有していることが好ましい。より詳しくは、本実施形態においては、壁面13と底面12とが連続する部分が角部になっており、この角部に空隙部41を有している。これにより、溝部11のうち特に熱応力が集中しやすい壁面13と底面12との間の部分に生じる熱応力を低減できる。そのため、ヒータ10の長期信頼性を向上できる。溝部11の深さが0.4mm、幅が0.8mmの場合には、例えば、空隙部41が壁面13および底面12の境界から見て、壁面13および底面12それぞれの方向に沿って0.05mm以上の長さを有していることが好ましい。なお、本実施形態においては、壁面13と底面12とが連続する部分の形状が角部であったが、これに限られない。具体的には、壁面13と底面12とが連続する部分が緩やかな曲線であってもよい。
さらに、空隙部41が溝部11の長さ方向に延びていることが好ましい。これにより、溝部11の長さ方向における溝部11近傍の均熱性を高めることができる。これにより、溝部11のうち特定の部位において熱応力が集中するおそれを低減できる。その結果、ヒータ10の長期信頼性を向上できる。さらに、空隙部41は溝部11の長さ方向における全体に形成されていることが好ましい。これにより、熱応力の集中をさらに低減することができる。
さらに、空隙部41が壁面13および底面12に沿って広がっていることが好ましい。言い換えると、溝部11のうち壁面13および底面12に沿った部分以外には充填剤4が入り込んでいる。これにより、溝部11における熱応力の発生を低減しつつも、セラミック体1から金属筒3への熱の伝達を良好に行なうことができる。
さらに、充填剤4の熱膨張率が金属筒3の熱膨張率よりも高いことが好ましい。これにより、充填剤4と金属筒3との密着性を向上できる。これにより、セラミック体1から金属筒3への熱の伝達を良好に行なうことができる。
セラミック体1としてアルミナを、充填剤4として錫合金を、金属筒3としてステンレスを用いた場合には、セラミック体1の熱膨張率を7×10/ppmに、充填剤4の熱膨張率を20×10/ppmに、金属筒3の熱膨張率を16×10/ppmにすることができる。
さらに、溝部11において、壁面13のうち開口側の端部に空隙部41を有していることが好ましい。開口側の端部はセラミック体1の外周面と溝部11の壁面13とによって角部が形成されていることから、ヒートサイクル下において熱応力が集中しやすい傾向にある。この開口側の端部に空隙部41を設けておくことによって、角部に生じる熱応力を低減できる。なお、本実施形態においては、空隙部41が溝部11の底面12および壁面13から開口部の端部にかけて設けられているが、これに限られない。具体的には、空隙部41が、底面12に設けられておらず、開口部の端部にのみ設けられていてもよい。
接合材7は、電極層6上にリード端子5を取り付けるために用いられる。接合材7は、導電性の材料で、給電のためのリード端子5を固定できるだけの接着力と、温度変化に耐え得る耐久性とを有するものが選択される。このような材料として、例えば導電性接着剤、半田またはろう材等を用いることができる。耐熱性に優れるという観点からは、接合材
7としては銀および銅からなるろう材を用いることが望ましい。
リード端子5は電極層6に電流を流すためまたは電流を取り出すための部材である。リード端子5としては、ニッケルまたは銅の金属からなる線材または板材を用いることができる。リード端子5は、電極層6の表面上に接合材7を用いて取り付けることができる。リード端子5が線材の場合には、単線またはより線を用いることができる。線材または板材の材質や形状は、ヒータ10の使用時の電流値を考慮して決定される。
封止材8は、セラミック体1が挿入される金属筒3の開口部において生じるセラミック体1と金属筒3との隙間を埋めるように充填される。封止材8は、充填剤4を外気から遮断するために設けられる。封止材8は、例えばシリコーンもしくはエポキシ等の接着剤、アルミナ等のセラミックス粉体と無機ポリマーを混合した無機系の接着剤またはセメント等を用いることができる。温度変化に対応するために必要である適度な弾性および耐熱性を有するという点からは、シリコーンから成る接着剤を用いることが望ましい。封止材8を設けることによって、充填剤4を外気から遮断し、外気による充填剤4の腐食を抑制できるので、ヒータ10の長期信頼性を向上できる。
上述の実施形態においては、セラミック体1の一部が金属筒3の外部に位置していたが、これに限られない。具体的には、セラミック体1の全体が金属筒3の内部に位置していてもよい。このような場合には、電極層6およびリード端子5を絶縁性のシートで覆うことによって、充填剤4との間の絶縁性を確保すればよい。これにより、充填剤4を介して漏電が起きてしまうおそれを低減できる。
本実施の形態のヒータ10の製造方法について説明する。
まず、Alを主成分とし、SiO、CaO、MgOおよびZrOが合計で10質量%以内になるように調製したアルミナ質セラミックグリーンシートを作製する。
そして、このアルミナ質セラミックグリーンシートの表面に、発熱抵抗体2となる所定のパターンを形成する。発熱抵抗体2の形成方法としてはスクリーン印刷法、転写法、抵抗体埋設法、その他の方法として金属箔をエッチング法などにより形成する方法またはニクロム線をコイル状に形成して埋設する方法等があるが、製造コストおよび品質面での安定性を考慮すると、スクリーン印刷法を用いることが望ましい。また、引出電極21は、発熱抵抗体2と同時に一体的に形成することができる。
セラミックグリーンシートの発熱抵抗体2を形成する面とは反対側の面に、電極層6となる所定のパターンを発熱抵抗体2の形成の場合と同様に形成する。また、セラミックグリーンシートのそれぞれ異なる面に形成される発熱抵抗体2と電極層6とを電気的に接続するために、セラミックグリーンシートに孔を空けてスルーホール導体となる導体ペーストを充填する。
発熱抵抗体2、電極層6およびスルーホール導体を形成するための材料としては、例えばタングステン、モリブデンまたはレニウム等の高融点金属を主成分とする導電ペーストを用いることができる。
一方、押出成形にて円柱状のアルミナ質セラミック成形体を成形する。そして、この円柱状のアルミナ質セラミック成形体に前述のアルミナ質セラミックグリーンシートを巻き付け、同一の組成のアルミナ質セラミックスを分散させた密着液を塗布して密着させることで、セラミック体1となるアルミナ質一体成形体を得ることができる。
こうして得られたアルミナ質一体成形体を1500〜1600℃の還元雰囲気中(窒素雰囲気)で焼成することで、アルミナ質一体焼結体(セラミック体1)を作製することができる。
以上のようにして、円柱状のセラミック体1を得ることができる。そして、セラミック体1のうちアルミナ質セラミックグリーンシートを巻きつけた際に形成された溝部11の底面12および壁面13に、充填剤4が溝部11に濡れにくくなるための薬剤を塗布する。具体的には、充填剤4として、錫合金等の金属材料を用いた場合には、窒化ホウ素系の薬剤を塗布しておくことが好ましい。これにより、充填剤4を充填したときに、溝部11の底面12および壁面13に沿った空隙部41を形成することができる。
そして、このセラミック体1を同径方向の隙間が均等になるように金属筒3内に挿入する。セラミック体1を挿入する金属筒3の材料としては、例えばステンレス、アルミニウム、青銅またはチタン等を用途に応じて選択できる。このセラミック体1と金属筒3との隙間に充填剤4として錫合金を鋳込みで流し込む。このとき、セラミック体1の外周面と金属筒3の内周面との間に充填剤4が行き渡ることになるが、溝部11の壁面13および底面12においては窒化ホウ素系の薬剤が塗布してあることから、充填剤4が溝部11の底面12および壁面13に濡れにくくなる。その結果、溝部11の底面12および壁面13に沿った空隙部41を形成することができる。
また、セラミック体1が挿入される金属筒3の開口部を閉じるように封止材8が充填される。封止材8は、例えばシリコーンもしくはエポキシ等の接着剤、アルミナ等のセラミック粉体と無機ポリマーとを混合した無機系の接着剤またはセメント等を用いることができる。温度変化に対応する適度な弾性および耐熱性を有するという点からは、シリコーン接着剤を用いることが望ましい。
以上のようにして、本発明のヒータ10を得ることができる。
溝部11に形成された空隙部41を確認する方法としては、以下の方法が挙げられる。具体的には、冶具にヒータ10を挟み回転させながらX線CTで撮影を行ない、これを画像処理して3次元化する。この3次元化した画像を確認することによって空隙の有無を確認できる。
1:セラミック体
11:溝部
2:発熱抵抗体
21:引出電極
3:金属筒
4:充填剤
41:空隙部
5:リード端子
6:電極層
7:接合材
8:封止材
10:ヒータ

Claims (6)

  1. 外周面に長さ方向に沿った溝部を有する柱状または筒状のセラミック体と、該セラミック体の内部に設けられた発熱抵抗体と、前記セラミック体のうち前記発熱抵抗体が設けられた部分が挿入された金属筒と、前記セラミック体の外周面および前記金属筒の内周面の間に充填された金属材料から成る充填剤とを備え、前記溝部において、前記セラミック体と前記充填剤との間に空隙部を有していることを特徴とするヒータ。
  2. 前記溝部において、壁面と底面とが連続する部分に前記空隙部を有していることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記空隙部が前記溝部の長さ方向に延びていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒータ。
  4. 前記空隙部が前記壁面および前記底面に沿って広がっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヒータ。
  5. 前記充填剤の熱膨張率が前記金属筒の熱膨張率よりも高いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のヒータ。
  6. 前記溝部において、壁面のうち開口側の端部に前記空隙部を有していることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
JP2014203819A 2014-10-02 2014-10-02 ヒータ Active JP6386859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014203819A JP6386859B2 (ja) 2014-10-02 2014-10-02 ヒータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014203819A JP6386859B2 (ja) 2014-10-02 2014-10-02 ヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016072201A true JP2016072201A (ja) 2016-05-09
JP6386859B2 JP6386859B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=55864924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014203819A Active JP6386859B2 (ja) 2014-10-02 2014-10-02 ヒータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6386859B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57154787A (en) * 1981-03-20 1982-09-24 Hitachi Ltd Semiconductor heater
JPS6166890U (ja) * 1984-10-05 1986-05-08
JPH11220008A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Kyocera Corp ウエハ支持部材
JP2006222008A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Kyocera Corp セラミックヒータ及びヒータ内蔵電子部品

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57154787A (en) * 1981-03-20 1982-09-24 Hitachi Ltd Semiconductor heater
JPS6166890U (ja) * 1984-10-05 1986-05-08
JPH11220008A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Kyocera Corp ウエハ支持部材
JP2006222008A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Kyocera Corp セラミックヒータ及びヒータ内蔵電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6386859B2 (ja) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4672597B2 (ja) 基板処理装置
US10172186B2 (en) Ceramic cylindrical heater
JP5591627B2 (ja) セラミックス部材及びその製造方法
JP6317469B2 (ja) ヒータおよびこれを用いた流体加熱装置
CN111616420A (zh) 发热模组及发烟设备
EP3101997B1 (en) Heater
KR101713876B1 (ko) 히터
JP2019069592A (ja) 3dプリンタ用ヘッドモジュール、3dプリンタおよび造形方法
US20180302954A1 (en) Ceramic Heating Element
JP6386859B2 (ja) ヒータ
JP6698398B2 (ja) ヒータ
JP6313155B2 (ja) ヒータ
JP6100642B2 (ja) ヒータ
JP6829022B2 (ja) ヒータ
JP6339413B2 (ja) ヒータ
JP6856334B2 (ja) ヒータ
JP2018185972A (ja) 試料保持具
JP6803396B2 (ja) ヒータ
JP6100633B2 (ja) ヒータ
JP2016134240A (ja) ヒーター及びヒーターの製造方法
JP6838957B2 (ja) ヒータ
CN212345308U (zh) 发热模组及发烟设备
JP6075781B2 (ja) ヒータ
JP6282877B2 (ja) ヒータ
JP7242885B2 (ja) 構造体および加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6386859

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150