JP2016072139A - 無機多孔質薄膜の製造装置および製造方法 - Google Patents

無機多孔質薄膜の製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価なコストで無機多孔質薄膜を製造する。【解決手段】蓄電デバイス用のセパレータ(無機多孔質薄膜)の製造装置11は、基材19を搬送する搬送機構と、基材19の表面にセパレータ材20を塗布する塗布部13と、基材19の表面に塗布されたセパレータ材20を固化させる固化部14と、を有している。さらに、セパレータ製造装置11は、基材19と固化部14で固化されたセパレータ材20とを剥離する剥離部15と、剥離部15で基材19から剥離されたセパレータ材20を乾燥してセパレータSP1を形成する乾燥部16と、を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、無機多孔質薄膜の製造装置および製造方法に関するものである。上記無機多孔質薄膜は蓄電デバイス用のセパレータ、浄化用フィルター、人工皮膚の基材等の分野に応用することができる。
今回、無機多孔質薄膜の一例として、蓄電デバイス用のセパレータについてその内容を説明する。
リチウムイオン電池に代表される蓄電デバイスは、正極活物質を塗布した正極板と、負極活物質を塗布した負極板と、正極板と負極板の接触を防止するセパレータと、を捲回した電極捲回体を備えている。そして、リチウムイオン電池では、この電極捲回体が外装缶に挿入されるとともに、外装缶内に電解液が注入されている。つまり、リチウムイオン電池では、集電用金属箔(集電箔)に正極活物質を塗布した正極板と、集電箔に負極活物質を塗布した負極板とが所定の帯状の大きさに切断され、この帯状に形成された正極板と負極板とが直接接触しないように、セパレータを介して断面渦巻状に捲回されて電極捲回体が形成される。
なお、上記では、電極捲回体を形成するタイプのリチウムイオン電池の場合を説明したが、構造として、正極活物質を塗布した正極板と、負極活物質を塗布した負極板と、正極板と負極板との接触を防止するセパレータと、からなるリチウムイオン電池であれば、電極捲回体を形成しないラミネートタイプのリチウムイオン電池もある。
何れのタイプのリチウムイオン電池であっても、正極板と負極板との間には接触を防止する為のセパレータと呼ばれる絶縁膜を挟み込む必要がある。
そして、セパレータ(絶縁膜)は、正極と負極との接触を防止するだけなく、リチウムイオンの移動のしやすさ、あるいは電解液の浸透性等の機能を待ち合わせていることが必要である。
ここで、非水電解質電池セパレータおよびその製造方法の一例が、特許文献1(特開2010−56036号公報)に記載されている。
特開2010−56036号公報
上記した何れのタイプのリチウムイオン電池であっても、電池構造に合わせたセパレータの形状や製造方法上の課題が発生する。
塗工技術を用いて電極板とセパレータとを形成するラミネートタイプのリチウムイオン電池の場合においては、電池や電極板の形状に合わせて塗工するセパレータ用の材料の塗工サイズを決める必要があり、その精度を高めるための塗工設備に費やすコストが大きくなる。
本発明の目的は、安価なコストで無機多孔質薄膜を製造することができる無機多孔質薄膜の製造装置および無機多孔質薄膜の製造方法を提供することにある。
本発明の前記の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態である無機多孔質薄膜の製造装置は、基材を搬送する搬送機構と、基材の表面に無機多孔質薄膜用の材料を塗布する塗布部と、基材の表面に塗布された無機多孔質薄膜用の材料を固化させる固化部と、基材と固化部で固化された無機多孔質薄膜用の材料とを剥離する剥離部と、剥離部で剥離された無機多孔質薄膜用の材料を乾燥して無機多孔質薄膜を形成する乾燥部と、を有するものである。
また、一実施の形態である無機多孔質薄膜の製造方法は、(a)基材の表面に無機多孔質薄膜用の材料を塗布する工程、(b)上記(a)工程の後、基材の表面に塗布された無機多孔質薄膜用の材料を固化する工程、(c)上記(b)工程の後、基材と無機多孔質薄膜用の材料とを剥離する工程、を有するものである。さらに、(d)上記(c)工程の後、無機多孔質薄膜用の材料を乾燥させて無機多孔質薄膜を形成する工程、を有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、安価なコストで無機多孔質薄膜を製造することができる。
本発明の実施の形態の蓄電デバイスであるリチウムイオン電池の構造の一例を示す断面図である。 図1に示すリチウムイオン電池の製造方法の一例を模式的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態のセパレータの製造装置の構成の一例を示す概略図である。 図3に示すA部の構造を示す部分拡大断面図である。 図3に示すB部の構造を示す部分拡大断面図である。 図3に示すセパレータの製造装置の剥離部の構造の一例を示す斜視図である。 図3に示すセパレータの製造装置の結合部における結合方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態のセパレータの製造装置の変形例を示す拡大概略図である。
以下の実施の形態では特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
さらに、以下の実施の形態では便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではない。さらに、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、以下の実施の形態において、構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲等についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態)
本実施の形態では、無機多孔質薄膜の一例として、蓄電デバイス用のセパレータを取り上げて説明する。
また、以下で説明する技術は、帯状に形成された基材に対して、連続的にペースト材料を塗布し、塗布膜の厚さを高精度で制御する必要がある製品に広く適用可能であるが、本実施の形態では、本発明者が具体的に検討した電池やコンデンサ等の蓄電デバイスのうち、リチウムイオン電池の製造工程に適用した実施態様を取り上げて説明する。
<リチウムイオン電池の構成>
まず、リチウムイオン電池の構成例について説明する。図1は、本発明の実施の形態の蓄電デバイスであるリチウムイオン電池(LIB)の構造の一例を示す断面図である。
図1に示すように、底部を有する円筒形の外装缶CSの内部には、正極PELとセパレータSP1と負極NELとからなる電極捲回体WRFが形成されている。電極捲回体WRFは、正極PELと負極NELとの間にセパレータSP1を挟むように積層され、外装缶CSの中心部にある軸芯CRの回りに捲回されている。そして、負極NELは外装缶CSの底部に設けられている負極リード板NTと電気的に接続されており、正極PELは外装缶CSの上部に設けられている正極リード板PTと電気的に接続されている。外装缶CSの内部に形成されている電極捲回体WRFの内部には電解液が注入されている。そして、外装缶CSは、電池蓋CAPにより密閉されている。
正極PELは、正極活物質PASと結着剤(バインダ)を含有する塗液を正極用の基材である正極板(正極集電体)PEPに塗布して乾燥させた後、加圧することにより形成されている。この正極PELの上端部には複数の矩形状の正極集電タブPTABが形成されており、この複数の正極集電タブPTABが正極集電リングPRと接続されている。そして、この正極集電リングPRが正極リード板PTと電気的に接続されている。したがって、正極PELは、正極集電タブPTABおよび正極集電リングPRを介して正極リード板PTと電気的に接続されていることになる。複数の正極集電タブPTABは、正極PELの低抵抗化および電流の取り出しを迅速にするために設けられている。
正極PELを構成する正極活物質PASは、例えば、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等に代表される上述した材料を使用することができる。また、結着剤は、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等を使用することができる。さらに、正極PELの基材である正極板PEPには、例えば、アルミニウム等の導電性金属からなる金属箔や網状金属等が使用される。
負極NELは、負極活物質NASと結着剤(バインダ)を含有する塗液を負極用の基材である負極板(負極集電体)NEPに塗布して乾燥させた後、加圧することにより形成されている。この負極NELの下端部には複数の矩形状の負極集電タブNTABが形成されており、この複数の負極集電タブNTABが負極集電リングNRと接続されている。そして、この負極集電リングNRが負極リード板NTと電気的に接続されている。したがって、負極NELは、負極集電タブNTABおよび負極集電リングNRを介して負極リード板NTと電気的に接続されていることになる。
負極NELを構成する負極活物質NASは、例えば、炭素材料等に代表される上述した材料を使用することができる。また、結着剤は、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等を使用することができる。さらに、基材である負極板NEPには、例えば、銅等の導電性金属からなる金属箔や網状金属等が使用される。
なお、図1は、リチウムイオン電池の一例として示したもので、種々の変形例がある。例えば、図示は省略するが、正極シート(図1に示す正極PELに相当し、捲回されていないシート)と負極シート(図1に示す負極NELに相当し、捲回されていないシート)の間にセパレータを挟むように積層された積層体が、アルミニウム箔等の基材に固定されるフィルム状構造のリチウムイオン電池もある。
図1に示すような円筒形のリチウムイオン電池LIBとフィルム状のリチウムイオン電池とでは、外観形状や製造工程に差異はあるが、いずれの構造体の場合でも電池を動作させるための基本的な部分の構造や製造方法は共通である。すなわち、正極PELは、正極活物質PASと結着剤を含有する塗液を正極用の基材である正極板PEPに塗布して乾燥させた後、加圧することにより形成される。また、負極NELは、負極活物質NASと結着剤(バインダ)を含有する塗液を負極用の基材である負極板NEPに塗布して乾燥させた後、加圧することにより形成される。また、正極PELと負極NELの短絡を防止するため、正極PELと負極NELは、セパレータSP1を介して積層される。
<リチウムイオン電池の製造工程>
次に、リチウムイオン電池LIBの製造工程について説明する。図2は、図1に示すリチウムイオン電池の製造方法の一例を模式的に示すフロー図である。
図2に示すように、本実施の形態のリチウムイオン電池の製造工程には、図1に示す正極PELに相当する正極シートを形成する、正極シート形成工程が含まれる。また、本実施の形態のリチウムイオン電池の製造工程には、図1に示す負極NELに相当する負極シートを形成する、負極シート形成工程が含まれる。また、本実施の形態のリチウムイオン電池の製造工程には、正極シートおよび負極シートを用いて電池セルを組み立てる、電池セル組立工程が含まれる。なお、電池セルとは、図1に示すリチウムイオン電池LIBに相当する単電池を指す。
図2に示す正極シート形成工程、および負極シート形成工程では、それぞれ以下の工程が含まれる。
まず、調製工程では、塗布工程で使用する基材および塗液を準備する。本工程で準備する基材は、正極シートおよび負極シートのそれぞれの電極を構成する基材であって、例えば、金属箔をロールに巻きつけたものを準備する。また、本工程では、塗布工程において基材に塗布されるスラリ状の塗液を調製する。この塗液は、リチウムイオン電池の電極材料を含む液体であって、正極および負極のうち、いずれか一方の極性用の活物質、導電材料、結着剤、および有機溶剤等を含んでいる。電極材料調製工程では、活物質の粉末、導電材料の粉末、および結着剤等の材料を、有機溶剤とともに混練して、塗液を調製する。この塗液は、液体と固体の混合組成物であって、少なくとも水(H2 O)よりは高い粘性を有する。
次に、塗布工程では、正極用の基材および負極用の基材に、それぞれの極性用の電極材料を含む塗液を塗布する。本工程では、帯状に形成された基材の一方の面に塗液を塗布する。なお、図1に示すように、基材となる正極板PEPまたは負極板NEPの両方の面に活物質を形成する場合には、例えば基材に塗布された塗液を乾燥させた後、基材を反転させて、再び塗布工程を行う。
次に、加工工程では正極用の基材および負極用の基材のそれぞれについて塗布工程後の加工処理を施す。加工工程には、例えば以下のような処理が含まれる。すなわち、加工工程には、基材に塗布された塗液を乾燥させて、電極材料を固化させる乾燥処理工程が含まれる。また、加工工程には、基材に形成された電極材料を加圧して、電極材料の膜厚を安定化させる加圧処理工程が含まれる。
なお、加工工程に含まれる上記工程は一例であり、上記以外の工程が含まれることを排除するものではない。また、上記したように、基材となる正極板PEPまたは負極板NEPの両方の面に活物質を形成する場合には、例えば基材に塗布された塗液を乾燥させた後、基材を反転させて、再び塗布工程を行う。したがって、塗布工程と加工工程を繰り返し行う場合もある。
また、図2に示す電池セル組立工程には、以下の工程が含まれる。
まず、捲回工程では、上記正極シート形成工程で形成した正極シート、および上記負極シート形成工程で形成した負極シートのそれぞれを、電池セルに必要な大きさになるように切断し、分割する。分割された各シートは、図1を用いて説明した、正極PEL、および負極NELに相当する。
また、本工程では、図1を用いて説明したセパレータSP1を準備する。そして、正極PELと負極NELの間にセパレータSP1を挟んで捲き合わせる。詳しくは、セパレータSP1は2枚準備して、1枚は、正極PELと負極NELとの間に、もう1枚は1枚目のセパレータSP1との間に正極PELまたは負極NELを挟むように積層して捲き合わせる。
なお、本実施の形態の蓄電デバイス用のセパレータの製造装置は、このセパレータSP1をセパレータ単体として形成するものであって、詳細は後述する。
次に、組立工程では、捲き合わせた正極PEL、セパレータSP1、および負極NELの電極対の群を組み立てて溶接する。
次に、注液工程では、溶接された電極対の群を外装缶CSの内部に配置した後、電解液を注入する。
次に、封口工程では、外装缶CSが、電池蓋CAPにより密閉され、図1に示すリチウムイオン電池LIBの組立体が形成される。
次に、検査工程では、リチウムイオン電池LIBの組立体の性能や信頼性に関する検査を行う。この検査工程には、例えば、リチウムイオン電池LIBの組立体の容量や電圧、充電または放電時の電流や電圧等の検査が含まれる。本検査工程で良品と判定された組立体がリチウムイオン電池LIBの製品として取得され、電池セル組立工程が終了する。
<蓄電デバイス用のセパレータの製造装置および製造方法>
図3は、本発明の実施の形態のセパレータの製造装置の構成の一例を示す概略図、図4は、図3に示すA部の構造を示す部分拡大断面図、図5は、図3に示すB部の構造を示す部分拡大断面図である。
図3に示す本実施の形態の蓄電デバイス用のセパレータの製造装置の構成について説明する。本実施の形態のセパレータSP1の製造装置は、図2に示すリチウムイオン電池LIBの製造方法における電池セル組立の捲回工程で用いられ、かつリチウムイオン電池LIB内に組み込まれるセパレータSP1を製造するものである。
セパレータSP1の製造装置(以降、セパレータ製造装置11とも言う)は、基材19を搬送する搬送機構と、上記搬送機構によって搬送された基材19の表面に、図1に示すリチウムイオン電池LIBに組み込まれるセパレータ用の材料(以降、セパレータ材20とも言う)を塗布する塗布部13とを備えている。さらに、セパレータ製造装置11は、基材19の表面に塗布されたセパレータ材20を固化させる固化部14と、基材19とセパレータ材20とを剥離する剥離部15と、剥離されたセパレータ材20を乾燥してセパレータSP1を形成する乾燥部16と、を備えている。
また、セパレータ製造装置11は、乾燥部16の後段に、乾燥部16での乾燥によって形成されたセパレータSP1の先端部SP1aと、セパレータSP1の搬送を案内する案内シート25とを結合する結合部17を備えている。
さらに、結合部17の後段には、形成されたセパレータSP1を案内シート25から順に巻き取る巻き取り部18が設けられている。
したがって、セパレータ製造装置11は、塗布部13で基材19の表面にセパレータ材20を塗布し、さらに、固化部14でセパレータ材20を固化し、次に、剥離部15で基材19とセパレータ材20とを剥離し、さらに、乾燥部16でセパレータSP1を形成する。そして、結合部17でセパレータSP1と案内シート25とを結合し、最後に、巻き取り部18で案内シート25・セパレータSP1の順番に巻き取る。
ここで、基材19の搬送は、それぞれ搬送機構である第1ローラ12aと第2ローラ12bとによって行われる。つまり、基材19は、第1ローラ12aと第2ローラ12bとに係合してこれらのローラの回転により、第1ローラ12aと第2ローラ12bとの間を周回搬送される。
次に、セパレータ製造装置11における各部での処理、すなわちセパレータSP1の製造方法について説明する。
まず、塗布部13では、搬送された基材19の表面に対して塗工ヘッド13aからセパレータ材20を塗布する。基材19は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)またはアルミニウム等からなり、その厚さは、例えば、20μm程度であるが、これらの材料や厚さに限定されるものではない。
ここで、セパレータSP1を形成するために用いる材料(セパレータ用の材料、セパレータ材20)は、セラミック粉体(セラミックの粉体)を含んでいるものであり、このセラミック粉体を結着させるためのバインダ(結着剤)や溶剤等を混練・分散したスラリ状の液体である。
また、セパレータ材20(セラミック粉体を含むスラリ状の液体)を吐出する塗工ヘッド(塗工機)13aは、一例として、スリットダイコーターである。本実施の形態では、スリットダイコーターを用いた塗工部13は、バックアップロール(回転)と塗工ヘッド13a(固定)と塗工ヘッド13aに液を供給する図示しない液供給部とから構成されており、上記液供給部から基材19上に供給する液を塗工ヘッド13aに供給し、バックアップロールと塗工ヘッド13aとの隙間の間隔や、液の供給量や、塗工ヘッド13aのスリット幅などにより塗工膜厚を決定する装置である。
ただし、成膜可能な塗工方法であれば、スリットダイコーターを用いた方法に限定されるものではない。
本実施の形態では、塗布部13で、セパレータ材20であるスラリ状の液体をスリットダイコーターを用いて基材19に塗工(塗布)する。この時、セパレータ材20の膜厚や塗工幅、あるいは連続塗工か間欠塗工かを予め決めておく。例えば、セパレータ材20の膜厚は、20〜100μm程度である。
第1ローラ12a付近で基材19上にセパレータ材20が塗布されると、図4に示すように、基材19の表面にセパレータ材20が配置されて2層状態となり、この状態でセパレータ材20は固化部14に搬送される。
次に、固化部14では、基材19の表面に塗布された液体であるセパレータ材20を固化する。
固化部14には、セパレータ材20を固化させる固化液14bを噴霧する固化ヘッド(ノズル)14aが設けられており、セパレータ材20を基材19に塗布した直後に、固化ヘッド14aから固化液14bを噴霧してセパレータ材20に供給する。すなわち、セパレータ材20を基材19に塗布した直後、固化部14においてセパレータ材20に対して霧状の固化液14bを供給し、これによってスラリ状の液体であるセパレータ材20を固化させる。
なお、固化液14bは、一例として、水、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸等に代表されるプロトン性溶剤もしくはこれらの混合液である。
また、固化部14では、セパレータ材20を固化するために必要な所定量の固化液14bより多い量の固化液14bをセパレータ材20に供給する方が好ましい。これは、固化に必要な量の固化液14bを塗布しただけでは、剥離工程におけるセパレータ材20と基材19との剥離が容易ではなくなってしまい、固化に必要な所定量より多い量の固化液14bを塗布し、基材19との剥離を容易にするためである。
つまり、固化に必要な所定量を超える量の固化液14bをセパレータ材20に塗布することで、後段の剥離工程におけるセパレータ材20の基材19からの剥離を容易に行うことができる。ただし、セパレータ材20に対して、固化に必要な所定量より多い量の固化液14bを噴霧できれば良いため、噴霧による固化液14bの分布の精度は必要としない。
なお、本実施の形態では、セパレータ材20に対して固化ヘッド14aを用いて固化液14bを塗布する場合を説明したが、浸漬方法、あるいは固化液14bをスラリ状に流す方法であってもセパレータ材20の固化は可能である。ただし、固化液14bを噴霧する方が固化液14bの分布の均一性をより高めることができる。
次に、セパレータ材20を剥離部15に搬送し、基材19とセパレータ材20とを剥離する。すなわち、剥離部15において、固化したセパレータ材20を基材19から剥離する。この時、剥離部15における第2ローラ12bと剥離ナイフ15aの先端とによって基材19からセパレータ材20を剥離する。ここで、図6は、図3に示すセパレータの製造装置の剥離部の構造の一例を示す斜視図である。
図6に示すように、剥離ナイフ15aは、その先端15bが鋭角を成すものであり、この剥離ナイフ15aの鋭角を成す先端15bを案内として基材19からセパレータ材20を剥離する。この時、固化工程において、固化するための所定量の固化液14bより多い量の固化液14bをセパレータ材20に塗布しているため、基材19とセパレータ材20との間に固化液14bが十分に浸透しており、その結果、固化したセパレータ材20を基材19から容易に剥離することができる。
剥離後の基材19は、第2ローラ12bの案内により再度塗布部13に向かって走行する。一方、剥離後のセパレータ材20は、セパレータ材20のみが図6に示す剥離ナイフ15aの上面15cおよび第3ローラ12cの案内により乾燥部16に向かって搬送される。
なお、第3ローラ12cと第4ローラ12dとの間では、これらのローラのガイドにより搬送コンベア21が周回している。したがって、セパレータ材20が第3ローラ12c上に到達した際には、搬送コンベア21上にセパレータ材20は配置される。そして、搬送コンベア21の案内によってセパレータ材20は乾燥部16に搬送される。
また、剥離部15においては、第3ローラ12cは、第2ローラ12bより低い位置(下方)に設置されている。そのため、剥離されたセパレータ材20は、図6に示す剥離ナイフ15aの上面15cの案内で第3ローラ12c上まで搬送される。
次に、搬送コンベア21上に配置されたセパレータ材20は、第3ローラ12cと第4ローラ12dの案内により乾燥部16に搬送される。
乾燥部16では、セパレータ材20を乾燥させて、図5に示すセパレータSP1を形成する。その際、セパレータ材20を乾燥部16の乾燥炉で乾燥ヘッド16aによって加熱して乾燥させる。つまり、加熱により、セパレータ材20の液体成分が除去され、これによって、セパレータ材20が乾燥し、搬送コンベア21上でセパレータSP1が形成される。なお、乾燥ヘッド16aによる加熱温度は、例えば120℃程度である。
また、固化工程で、固化液14bを噴霧してセパレータ材20を固化しているため、バインダは均一に分布されている。そして、耐熱性が高い材料であるセラミック粉体を用いたセパレータSP1であるため、高温による高速乾燥を行うことができる。これにより、セパレータSP1の製造時間の短縮化を図ることができる。
次に、乾燥後のセパレータSP1を図3に示す第4ローラ12dの案内によって結合部17に搬送する。
ここで、図7は、図3に示すセパレータの製造装置の結合部における結合方法の一例を示す概略図である。
結合部17では、図7に示すように、乾燥工程で形成されたセパレータSP1の先端部SP1aと、セパレータSP1の搬送を案内する案内シート25とを結合する。なお、結合部17において、セパレータSP1の先端部SP1aと案内シート25とを結合する際のセパレータSP1の先端部SP1aの検出は、例えば、センサ(透過型や反射型)を用いて検出することができる。
あるいは、カメラ等の撮像部材によって画像認識しても良いし、他の検出可能な手段で検出してもよい。
まず、図7の検出に示すように、剥離ナイフ17bの鋭角を成す先端17cによってセパレータSP1と図3に示す搬送コンベア21とを剥離する。すなわち、剥離ナイフ17bの先端17cを用いて搬送コンベア21からセパレータSP1を剥離する。
剥離後、搬送コンベア21は、第4ローラ12dの案内により再度第3ローラ12cに向かって走行する。一方、剥離後のセパレータSP1は、第4ローラ12dの案内によって剥離ナイフ17bの上面17dに配置される。
この状態でセパレータSP1の先端部SP1aの検出を行う。そして、上記検出に基づいてセパレータSP1の先端部SP1aの上方に結合ヘッド17aを配置する。この時、結合ヘッド17aは、案内シート25の一端を保持しており、さらに、図3に示すように、案内シート25の他端は、送りローラ22、ガイドローラ23を経て巻き取り部18の巻き取りローラ18aに繋がっており、テンションコントローラ24によって所定のテンションが掛けられている。
この状態で、図7に示す結合を行う。すなわち、剥離ナイフ17bの上面17d上において、例えばセパレータSP1の先端部SP1aと案内シート25とを結合ヘッド17aによって熱圧着する。
結合後、図7に示すヘッド退避を行う。つまり、結合ヘッド17aをセパレータSP1から離れるように(上方)に退避させる。
次に、図3に示す巻き取り部18において、巻き取りローラ18aによって案内シート25を巻き取り、さらに、案内シート25に繋がるセパレータSP1を巻き取る。ここでは、2つの送りローラ22によって挟まれた案内シート25をこれら送りローラ22の回転によりガイドローラ23の方向に送り出し、その後、2つのガイドローラ23の案内を経て巻き取りローラ18aによって巻き取る。
なお、ガイドローラ23と巻き取りローラ18aとの間には、蛇行修正部材26が設けられ、この蛇行修正部材26によって案内シート25およびセパレータSP1は蛇行することなく巻き取りローラ18aに巻き取られる。
以上により、セパレータSP1は巻き取りローラ18aに巻き取られて製造完了となる。
本実施の形態の蓄電デバイス用のセパレータSP1の製造装置および製造方法によれば、セパレータSP1を単体で容易に製造することができる。すなわち、本実施の形態のセパレータSP1の製造方法によれば、セパレータ材20を固化した後、剥離部15で基材19からセパレータ材20を剥離し、剥離後、セパレータ材20を乾燥部16で乾燥させてセパレータSP1を形成している。
このようにセパレータ材20を乾燥する前に基材19から剥離することで、基材19からの剥離を容易に行うことができる。
特に、セパレータ材20としてセラミック粉体を含む材料を使用した場合、基材19からセパレータ材20を剥離する前にセパレータ材20を乾燥させると、基材19からのセパレータ材20の剥離が非常に困難である。
これに対して本実施の形態のように、セパレータ材20としてセラミック粉体を含む材料を使用した場合であっても、セパレータ材20を基材19から剥離した後に乾燥させてセパレータSP1を形成することで、基材19からのセパレータ材20の剥離を容易に行うことができる。これにより、セパレータSP1を容易に製造することができる。
したがって、電極板(電極シート)を切断した後にセパレータSP1を電極板間に配置してリチウムイオン電池LIB等の蓄電デバイスを形成することができるため、電極板より大きいサイズのセパレータSP1を配置することが可能になる。
これにより、リチウムイオン電池LIB組み立て時の電極間での電気的ショートの発生を低減することができ、その結果、蓄電デバイスの信頼性を向上することができる。
具体的には、本実施の形態のセパレータ製造装置11およびセパレータSP1の製造方法によれば、膜厚の異なるセパレータSP1や幅の異なるセパレータSP1を容易に製造することが可能になる。したがって、リチウムイオン電池LIBの外観構造に合わせたセパレータSP1をセパレータ単体で製造することができる。
また、セラミック粉体のように安価なセパレータ材20を使用することにより、安価なコストでセパレータSP1を製造することができ、リチウムイオン電池LIB等の蓄電デバイスのコストの低減化を図ることができる。
さらに、セパレータ製造装置11において、塗布部13でスリットダイコーターを使用し、かつ固化部14で固化液14bの噴霧等を行うことで、蓄電デバイス用の一括塗工装置を応用してセパレータ製造装置11を形成することも可能である。
この場合、始めから新規にセパレータ製造装置11を形成する必要はなく、低コストでセパレータ製造装置11を形成することも可能である。すなわち、セパレータSP1の製造コストの低減化を図ることができる。
(変形例)
図8は、本発明の実施の形態のセパレータの製造装置の変形例を示す拡大概略図である。
本変形例では、図8に示すように、基材19の表面に微細な凹凸パターン19aが形成されており、これにより、微細な凹凸パターンSP1bが表面に転写されたセパレータSP1を形成するものである。
すなわち、表面に微細な凹凸パターン19aが形成された基材19を用いることで、この微細な凹凸パターン19a(凹凸パターンSP1b)をセパレータ材20の表面に転写し、この微細な凹凸パターンSP1bが形成されたセパレータ材20を固化する。さらに、基材19からセパレータ材20を剥離した後に乾燥することで、セパレータSP1の表面に微細な凹凸パターンSP1bを形成するものである。
このようにセパレータSP1の表面に微細な凹凸パターンSP1bが形成されていることにより表面積が大きくなり、リチウムイオン電池LIB(蓄電デバイス)の注液時、電解液の浸透性が向上し、電解液の含侵時間を短縮することができる。また、気泡等が凹凸パターンの溝を通って抜けやすくなるため、気泡溜まりを軽減することが可能となる。
そのため、正極内のリチウムイオンを効率良く使用することができ、その結果、電池のパワーを向上することもできる。
上述のことから、セパレータに微細な凹凸パターンSP1bを形成し、セパレータの表面積を大きくすることで、リチウムイオン電池LIBの特性を向上させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、第1ローラ12a、第2ローラ12b、第3ローラ12cまたは第4ローラ12dを含む搬送機構を備えたセパレータ製造装置11において、上記ローラの設置箇所と設置数は、図3に示すセパレータ製造装置の構造に限定されるものではない。すなわち、セパレータ製造装置11は、セパレータ材20を基材19から剥離した後に乾燥を行ってセパレータSP1を形成するものであれば、上記ローラの設置箇所や設置数は、種々変更可能である。
(応用例)
上記実施の形態および上記変形例における説明は、蓄電デバイス用のセパレータの製造装置および製造方法に関するものであるが、無機多孔質薄膜は、浄化用フィルター、人工皮膚の基材等の分野に応用することができる。
上記実施の形態の技術を用いた無機多孔質薄膜は、表裏貫通した微細経路を有しており、気体や液体の浄化用フィルターに適している。
なお、上記実施の形態の技術を用いた無機多孔質薄膜によれば、安価に浄化用フィルターや人工皮膚の基材等の無機多孔質薄膜を製造することができる。
さらに、上記実施の形態の技術を用いた無機多孔質薄膜の微細経路は、袋小路が無いことから透気度が高く、人工皮膚における不感蒸泄(水分の蒸発)のコントロールが可能である。本無機多孔質薄膜を人工皮膚として用いた場合に、損傷部からの血液やリンパ液などは損傷部以外の周りに拡散され空気によって固着する。また、微細経路により外部からの細菌侵入の阻止が可能であり、人工皮膚の基材に適している。
11 セパレータ製造装置(セパレータの製造装置)
13 塗布部
14 固化部
14b 固化液
15 剥離部
16 乾燥部
17 結合部
19 基材
20 セパレータ材(セパレータ用の材料)
SP1 セパレータ

Claims (13)

  1. 基材を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送された基材の表面に、無機多孔質薄膜用の材料を塗布する塗布部と、
    前記基材の表面に塗布された前記無機多孔質薄膜用の材料を固化させる固化部と、
    前記基材と前記固化部で固化された前記無機多孔質薄膜用の材料とを剥離する剥離部と、
    前記剥離部で剥離された前記無機多孔質薄膜用の材料を乾燥して無機多孔質薄膜を形成する乾燥部と、
    を有する、無機多孔質薄膜の製造装置。
  2. 請求項1に記載の無機多孔質薄膜の製造装置において、
    前記無機多孔質薄膜は、蓄電デバイス用のセパレータである、無機多孔質薄膜の製造装置。
  3. 請求項2に記載の無機多孔質薄膜の製造装置において、
    前記乾燥部での前記乾燥によって形成された前記セパレータの先端部と、前記セパレータの搬送を案内する案内シートとを結合する結合部を備える、無機多孔質薄膜の製造装置。
  4. 請求項2に記載の無機多孔質薄膜の製造装置において、
    前記基材の表面に凹凸パターンが形成されており、前記凹凸パターンが表面に転写された前記セパレータを形成する、無機多孔質薄膜の製造装置。
  5. 請求項2に記載の無機多孔質薄膜の製造装置において、
    前記固化部に、前記セパレータ用の材料を固化させる固化液を噴霧するノズルが設けられている、無機多孔質薄膜の製造装置。
  6. 請求項2に記載の無機多孔質薄膜の製造装置において、
    前記塗布部で塗布される前記セパレータ用の材料は、セラミックの粉体を含んでいる、無機多孔質薄膜の製造装置。
  7. (a)搬送された基材の表面に、無機多孔質薄膜用の材料を塗布する工程、
    (b)前記(a)工程の後、前記基材の表面に塗布された前記無機多孔質薄膜用の材料を固化する工程、
    (c)前記(b)工程の後、前記基材と前記無機多孔質薄膜用の材料とを剥離する工程、
    (d)前記(c)工程の後、前記無機多孔質薄膜用の材料を乾燥させて無機多孔質薄膜を形成する工程、
    を有する、無機多孔質薄膜の製造方法。
  8. 請求項7に記載の無機多孔質薄膜の製造方法において、
    前記無機多孔質薄膜は、蓄電デバイス用のセパレータである、無機多孔質薄膜の製造方法。
  9. 請求項8に記載の無機多孔質薄膜の製造方法において、
    前記(d)工程の後、前記乾燥によって形成された前記セパレータの先端部と、前記セパレータの搬送を案内する案内シートとを結合する工程を有する、無機多孔質薄膜の製造方法。
  10. 請求項8に記載の無機多孔質薄膜の製造方法において、
    前記(b)工程では、前記セパレータ用の材料を固化するために必要な所定量の固化液より多い量の前記固化液を前記セパレータ用の材料に供給する、無機多孔質薄膜の製造方法。
  11. 請求項8に記載の無機多孔質薄膜の製造方法において、
    前記固化液をノズルから噴霧して前記セパレータ用の材料に供給する、無機多孔質薄膜の製造方法。
  12. 請求項8に記載の無機多孔質薄膜の製造方法において、
    前記基材の表面に凹凸パターンが形成されており、前記凹凸パターンを前記セパレータの表面に転写して前記セパレータの前記表面に前記凹凸パターンを形成する、無機多孔質薄膜の製造方法。
  13. 請求項8に記載の無機多孔質薄膜の製造方法において、
    前記セパレータ用の材料として、セラミックの粉体を含む材料を塗布する、無機多孔質薄膜の製造方法。
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