JP2016072052A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極格子基板の格子腐食による劣化の偏りを抑え、長寿命化に有利な鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】正極格子基板21を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域を、耳部24Aが設けられる第1領域A1と、第1領域A1の左右方向に隣接し、負極格子基板22の耳部24Bの近傍領域に対向する第2領域A2と、第1領域A1の上下方向に隣接し、負極格子基板22の耳部24Bから最も離れた第3領域A3と、正極格子基板21の耳部24Aから最も離れた第4領域A4としたときに、第3領域A3に対し、第1領域A1の鉛量を1.3倍〜1.5倍にするとともに、第2領域A2及び第4領域A4の鉛量を1.1倍〜1.3倍にした。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉛を主成分とする正極基板を有する鉛蓄電池に関する。
鉛を主成分とする鉛−カルシウム−錫系の合金からなる格子状の正極格子基板にペースト状の正極活物質を充填した正極板を用いた鉛蓄電池は、メンテナンスフリーの制御弁式鉛蓄電池として幅広く使われている。この種の制御弁式鉛蓄電池が寿命となる主要因に正極格子基板の腐食(格子腐食)による劣化が挙げられる。格子腐食による劣化は、格子内の導電性を悪くし、電池の内部抵抗を上げ、また、その副作用による格子の伸びにより正極格子基板と正極活物質との結合を悪化させる。
これまでの設計では、正極格子基板を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの各領域の鉛量をほぼ同じにするか、集電部分(耳部)近傍の領域の鉛量を他の領域の鉛量と比べて若干多くしていた(例えば、特許文献1参照)。
実開昭50−137518号公報
しかし、サイクル用途で使用される鉛蓄電池の正極格子基板を調べたところ、集電部分(耳部)だけでなく、集電部分以外の領域についても格子腐食による劣化が著しい部分が生じることが判った。このような格子腐食による劣化の偏りは鉛蓄電池の短寿命化の要因となる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、正極格子基板の格子腐食による劣化の偏りを抑え、長寿命化に有利な鉛蓄電池を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、鉛を主成分とする正極格子基板と、前記正極格子基板に対向する負極格子基板とを備え、各格子基板が集電部分である耳部を有し、前記各基板を左右にそれぞれ均等に分割したとき、前記各耳部が互いに対向する領域に存在しない鉛蓄電池において、前記正極格子基板を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域を、前記耳部が設けられる第1領域と、前記第1領域の左右方向に隣接し、前記負極格子基板の前記耳部の近傍領域に対向する第2領域と、前記第1領域の上下方向に隣接し、前記負極格子基板の前記耳部から最も離れた第3領域と、前記正極格子基板の前記耳部から最も離れた第4領域としたときに、前記第3領域に対し、前記第1領域の鉛量を1.3倍〜1.5倍にするとともに、前記第2領域及び第4領域の鉛量を1.1倍〜1.3倍にしたことを特徴とする。
なお、前記各耳部が互いに対向する領域に存在しない、とは、正極格子基板の耳部が存在する領域と負極格子基板の耳部が存在する領域が異なることを言う。また、前記正極格子基板の各領域の鉛量の調整は、格子の縦又は横の太さを細くしたり、格子の縦又は横の中骨の間隔を調整したり、格子の本数を減らしたりする事により可能である。
本発明によれば、正極格子基板の格子腐食による劣化の偏りを抑え、鉛蓄電池の長寿命化を図ることが可能になる。
本発明の実施形態に係る鉛蓄電池の極板群をストラップと共に示した図である。 正極格子基板の第1〜第4の領域を示した簡易図である。 負極格子基板の第1〜第4の領域を示した簡易図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る鉛蓄電池の極板群11をストラップ12A、12Bと共に示した図である。
鉛蓄電池は、図1に示す極板群11を電槽(図示せず)に収納し、電槽内に電解液を注液することによって形成される。この極板群11は、鉛を主成分とする正極格子基板21にペースト状の正極活物質を均一に充填してなる正極板Aと負極格子基板22にペースト状の負極活物質を均一に充填してなる負極板BとをセパレータCを介して交互に積層し、複数枚の正極板Aの耳部24A同士をストラップ12Aで接続し、複数枚の負極板Bの耳部24B同士をストラップ12Bで接続することによって構成される。
図2は正極格子基板21の簡易図を示し、図3は負極格子基板22の簡易図を示した図である。
正極格子基板21は、鉛を主成分とする合金からなる格子状の基板であり、正極格子基板21上部の片側には耳部24Aが設けられる。また、鉛蓄電池として使用中の格子の伸び吸収スペースを確保するため、耳部24とは反対側の下部の片側には底部支持用の足部25Aが設けられる。
このようにして正極格子基板21は、負極格子基板22と対向する領域(対向領域)を構成する矩形板状の基板本体部21Aと、基板本体部21Aから上方に突出する突出部である耳部24Aと、基板本体部21Aから下方に突出する突出部である足部25Aとを一体に備えている。なお、図2では、基板本体部21Aを実線で示し、耳部24A、及び足部25Aを破線で示している。
負極格子基板22は、正極格子基板21と同様に、鉛を主成分とする合金からなる格子状の基板であり、この負極格子基板22も、図3に示すように、正極格子基板21と対向する領域である矩形板状の基板本体部22Bと、基板本体部22Bから上方に突出する突出部である耳部24B、及び基板本体部22Bから下方に突出する突出部である足部25Bとを一体に備えている。
負極格子基板22の基板本体部22Bは、正極格子基板21の基板本体部21Aとほぼ同形状に形成される。負極格子基板22の耳部24Bは、基板上部の片側に設けられる点で正極格子基板21の耳部24Aと同じであるが、正極格子基板21の耳部24Aとは反対側にオフセットした位置に設けられる。
このため、図1に示すように、負極格子基板22と正極格子基板21とを対向させて極板群11を形成したときに、正極格子基板21の耳部24Aと負極格子基板22の耳部24Bとは対向せず、耳部24Aと耳部24Bとを離間させることができる。これにより、耳部24A同士を連結するストラップ12Aの接続、及び、耳部24B同士を連結するストラップ12Bの接続を容易に行うことができる。また、ストラップ12A、12Bが離間するので、ストラップ12A、12Bでの短絡防止が可能である。
負極格子基板22の足部25Bは、耳部24Bとは反対側の下部の片側であって、正極格子基板21の足部25Aとは反対側にオフセットした位置に設けられる。このため、図1に示すように極板群11を形成したときに、正極格子基板21の足部25Aと負極格子基板22の足部25Bとは対向せず、足部25Aと足部25Bとを離間させることができる。これら足部25A、25Bを設けることによって、電池として使用中の格子基板の伸び吸収スペースを確保することができる。
発明者等は、サイクル用途で使用される従来の鉛蓄電池の正極格子基板21を調べたところ、正極格子基板21の耳部24A及び足部25Aを除く領域(図2中の基板本体部21Aに相当する領域)を、上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域毎に、正極格子基板21の格子腐食の劣化度合いが異なることに気づいた。
なお、ここでの従来の鉛蓄電池の正極格格子基板21は、上記4つの領域の鉛量をほぼ同一に揃えた基板である。
以下、図2に示す上記4つの領域の表記について説明する。上記4つの領域のうち、耳部24Aが設けられる右上領域を第1領域A1と表記し、第1領域A1に左右方向に隣接する左上領域を第2領域A2と表記し、第1領域A1に上下方向に隣接する右下領域を第3領域A3と表記し、耳部24Aから最も離れた左下領域を第4領域A4と表記する。
なお、正極格子基板21を4つの領域A1〜A4に分割する際の上下、左右方向は、鉛蓄電池の設置状態にかかわらず、正極格子基板21の耳部24Aが形成される部分を上部とし鉛直方向に沿わせた状態で上下、左右に均等に分割したものである。
また図3には、負極格子基板22において、正極格子基板21の第1〜第4領域A1〜A4に対向する領域を、同じ第1〜第4領域と表記して示している。より具体的には、負極格子基板22の耳部24B、及び足部25Bを除く領域(基板本体部22B)を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域(図3参照)のうち、耳部24Bを有する左上領域が、正極格子基板21の第2領域A2に対向する第2領域B2となり、この第2領域B2に左右方向に隣接し、耳部24Bを有さない右上領域が、正極基板の第1領域A1に対向する第1領域B1となる。また、第1領域B1に上下方向に隣接し、足部25Bを有する右下領域が、正極格子基板21の第3領域A3に対向する第3領域B3となり、残りの左下領域(第2領域B2に上下方向に隣接する領域)が、正極格子基板21の第4領域A4に対向する第4領域B4となる。
発明者等が調べたところ、正極格子基板21において最も格子腐食による劣化が進む領域は第1領域A1であり、その次が、第2領域A2及び第4領域A4であった。なお、両領域A2、A4の格子腐食による劣化度合いはほぼ同程度であった。そして、第3領域A3が最も格子腐食による劣化が小さい領域であった。
正極格子基板21の第1領域A1は、耳部24A近傍の領域であるため集電部分となり、電流集中により正極格子基板21の格子腐食による劣化が著しく進む領域である。次に正極格子基板21の第2領域A2、及び第4領域A4の格子腐食による劣化が進む理由は、負極格子基板22の第2領域B2、及び第4領域B4に対向している領域であることが要因である。
つまり、負極格子基板22の第1領域B1、第2領域B2及び第4領域B4は集電部である耳部24Bからの直線距離が第3領域B3と比較して短い領域であるため、正極格子基板21の第2領域A2、及び第4領域A4が電池反応に寄与し易く、それに伴い、対向する正極基板21の第1領域A1、第2領域A2及び第4領域A4も電池反応に寄与するため、その領域の格子腐食による劣化が進みやすいからである。
そこで、発明者等は、正極格子基板21の格子腐食による劣化が小さい第3領域A3をベースに他の領域(第1領域A1、第2領域A2、及び第4領域A4)の正極格子基板21の鉛量を適正化し、格子腐食による劣化の均等化による長寿命化を試みた。
発明者等の検討によれば、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量を増やしていき、第3領域A3に対して1.3倍〜1.5倍の鉛量にすることで、格子腐食による劣化をほぼ均等にすることができた。1.3倍未満では第1領域A1の格子腐食が著しいため、短寿命となるおそれがある。また、1.5倍を超えると活物質を充填する空間が小さくなり、初期容量の未達や正極活物質利用率上昇に伴う正極活物質の軟化による短寿命化などの他の問題が出てくる。
また、第2領域A2及び第4領域A4の正極格子基板21の鉛量を、第3領域A3に対して1.1倍〜1.3倍にすることで、正極格子基板21の格子腐食による劣化をほぼ均等にすることができた。1.1倍未満では格子腐食が著しいため、短寿命となるおそれがある。また、1.3倍を超えると活物質を充填する空間が小さくなり、初期容量の未達や正極活物質利用率上昇に伴う正極活物質の軟化による短寿命化などの他の問題が出てくる。
次に、本発明の実施例を比較例とともに説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
正極格子基板21の耳部24A、及び足部25Aを除く基板本体部21Aを、耳部24Aが形成される部分を上部とし、上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域を、前記耳部24Aが設けられる第1領域A1と、前記第1領域A1の左右方向に隣接し、正極格子基板21と対向配置される負極格子基板22の前記耳部24Bの近傍領域に対向する第2領域A2と、前記第1領域A1の上下方向に隣接し、前記負極格子基板22の前記耳部24Bから最も離れた第3領域A3と、前記耳部24Aから最も離れた第4領域A4とし、第3領域A3に対し、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量が1.3倍〜1.5倍の範囲内であって、第2領域A2及び第4領域A4の鉛量が1.1倍〜1.3倍の範囲内に設定した鉛量となるように格子の各領域の中骨や外骨の断面積を調整して格子状の正極格子基板21を鋳造し、その後、ペースト状の正極活物質を充填し、熟成、乾燥を行い、作製した複数枚の未化成の正極板と公知の方法で作製し、正極板と同じ外形形状を有する複数の未化成の負極板を、該負極板を180度回転させて、負極板の耳部24Bと正極板の耳部24Aとが異なる領域となるよう、互いの耳部24A、24Bが上辺の左右に位置するようにして、複数枚の未化成の負極板を、ガラス長繊維からなるガラスマットを介して交互に積層し、この積層体の同極性の正極板A、負極板Bの耳部24A、24B同士を足し鉛を用いてバーナーで溶接して極板群11とした。
なお、正極格子基板21の各領域A1〜A4の鉛量の調整は、格子の縦又は横の太さを細くしたり、格子の縦又は横の中骨の間隔を調整したり、格子の本数を減らしたりする事により可能である。
次に、この極板群11をPP(ポリプロピレン)製の電槽に挿入し、熱溶着により蓋をし、前記蓋の液口から電解液を注入し、次いで液注入後、電槽化成を行い、補液、補充電を実施して2V−1000Ahの制御弁式鉛蓄電池を作製した。
このようにして、表1に示すように鉛量の異なる4種類の正極格子基板21を作製し、各正極格子基板21を用いて制御弁式鉛蓄電池を作製し、これを実施例1〜4とした。
実施例1は、正極格子基板21の鉛量を、第3領域A3に対し、第1領域A1を1.3倍、第2領域A2を1.1倍、第4領域A4を1.1倍にしたものである。また、実施例2は、正極格子基板21の鉛量を、第3領域A3に対し、第1領域A1を1.3倍、第2領域を1.3倍、第4領域A4を1.3倍にしたものである。また、実施例3は、正極格子基板21の鉛量を、第3領域A3に対し、第1領域A1を1.5倍、第2領域A2を1.1倍、第4領域A4を1.1倍にしたものである。また、実施例4は、正極格子基板21の鉛量を、第3領域A3に対し、第1領域A1を1.5倍、第2領域A2を1.3倍、第4領域A4を1.3倍にしたものである。
また、比較例として、上記条件(正極格子基板21の鉛量を、第3領域A3に対し、第1領域A1の1.3倍〜1.5倍の範囲内であって、第2領域A2及び第4領域A4の1.1倍〜1.3倍の範囲内)のうち、少なくとも1つ以上の条件を満たさない正極格子基板21を16種類作製し、各正極格子基板21を用いて制御弁式鉛蓄電池を16種類作製し、これらを比較例1〜16とした。
後述する表1に示すように、比較例1〜4は、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量を1として同量にし、第2領域A2及び第4領域A4の正極格子基板21の鉛量を徐々に増やしたものである。
また、比較例5〜8は、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量を1.2倍にした点を除いて比較例1〜4と同条件である。また、比較例9、10は第1領域A1の正極格子基板21の鉛量を1.3倍に増やしたものであり、比較例11、12は第1領域A1の正極格子基板21の鉛量を1.5倍に増やしたものであり、比較例13〜16は第1領域A1の正極格子基板21の鉛量を1.6倍に増やし、それ以外は比較例1〜4と同条件にしたものである。
そして、得られた制御弁式鉛蓄電池について初期容量と寿命サイクル数を確認する試験を行った。実施例1〜4、比較例1〜16の正極格子基板21の鉛量と試験結果(初期容量と寿命サイクル数)を表1に示す。
Figure 2016072052
初期容量試験は、満充電状態から放電電流100A(0.1C10)、終止電圧1.8Vとし、初期容量を求めた。表1には定格容量に対する割合を表記した。
寿命サイクル試験として、DOD70%サイクル試験を行った。具体的には、満充電状態から100A(0.1C10)で7時間放電を行い、その後、定電流(100A)−定電圧(2.45V)充電を実施し、放電容量の104%充電した時点で充電終了とした。これを1サイクルとして、100サイクル行った。100サイクル終了後、容量試験を実施し、初期容量に対して70%を下回った時点を寿命とした。
表1に示すように、比較例1〜4においては、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量が少ないため、寿命サイクル数が著しく少ない。これは正極格子基板21の第1領域A1が集電部分であるため、電流が集中し、格子腐食による劣化が加速されたためである。
比較例5〜8も同様に第1領域A1の正極格子基板21の鉛量が少ないため、実施例と比較すると寿命サイクル数が少ない。比較例9は、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量は適正化されているが、第2領域A2及び第4領域A4の正極格子基板21の鉛量が少ないため、第2領域A2及び第4領域A4の格子腐食による劣化により短い寿命となってしまった。
比較例10については、第2領域A2、第4領域A4の正極格子基板21の鉛量を増やしたため、活物質の充填スペースが不足し、初期容量が98%となり、定格容量に未達であった。活物質が少ないため、サイクル中の正極活物質の利用率が高く、それにより正極活物質の軟化により短い寿命となった。
比較例11は、比較例9と同様に第1領域A1の正極格子基板21の鉛量は適正化されているが、第2領域A2及び第4領域A4の正極格子基板21の鉛量が少ないため、第2領域A2及び第4領域A4の格子腐食による劣化により相対的に短い寿命となった。比較例12は、比較例10と同様の理由で初期容量が97%と定格容量に未達であった。また、活物質が少ないためサイクル中の正極活物質の利用率が高く、それにより正極活物質の軟化により短い寿命となった。
比較例13は、第1領域A1の正極格子基板21の鉛量は適正化されているが、第2領域A2及び第4領域A2、A4の格子腐食による劣化により相対的に短い寿命となった。比較例14〜16は、正極格子基板21の鉛量を増やしたため、活物質の充填スペースが不足し、初期容量が全て定格容量に未達であった。また、活物質が少ないためサイクル中の利用率が高く、それにより正極活物質の軟化により短い寿命となった。
表1に示すように、これら比較例1〜16と比べて実施例1〜4は初期容量を満足し、且つ、長寿命化を達成していることが明らかである。また、本実施例1〜4では、いずれも4500サイクル以上の長寿命化を達成することができた。つまり、本実施例1〜4では、正極格子基板21の鉛量を適正化したことで、正極格子基板21の特定領域における著しい格子腐食による劣化を抑制することができた。
以上説明したように、正極格子基板21を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域を、耳部24Aが設けられる第1領域A1と、第1領域A1の左右方向に隣接し、負極格子基板22の耳部24Bの近傍領域に対向する第2領域A2と、第1領域A1の上下方向に隣接し、負極格子基板22の耳部24Bから最も離れた第3領域A3と、正極格子基板21の耳部24Aから最も離れた第4領域A4としたときに、第3領域A3に対し、第1領域A1の鉛量を1.3倍〜1.5倍にするとともに、第2領域A2及び第4領域A4の鉛量を1.1倍〜1.3倍にすることにより、鉛蓄電池の正極格子基板21の腐食の偏りを抑えることができる。
正極格子基板21の特定領域の著しい腐食は、サイクル用途の鉛蓄電池の寿命主要要因であるため、この腐食による劣化の偏りを抑えることによって、長寿命化を図ることができる。また、上記鉛量にすることで、活物質の充填スペースを確保できるため、初期容量を確保でき、また正極活物質軟化による短寿命を抑えることができる。
また、第1〜第4領域A1〜A4は、正極格子基板21が有する耳部24Aを少なくとも除いた領域であって、正極格子基板21における負極格子基板22に対向する対向領域(基板本体部21A)を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割した領域であるため、電池反応に寄与する対向領域の腐食による劣化の偏りを抑えることができる。また、耳部24A等の突起部の形状に依存することなく、鉛量を設定すれば良く、鉛量の設定を簡易に行うことができる。
この場合、第1〜第4領域A1〜A4は、正極格子基板21が有する耳部24Aと、正極格子基板21が有する足部25Aとを除いた領域を、上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割した領域であるため、耳部24Aと足部25Aとに依存することなく、鉛量の設定を容易に行うことが可能になる。
なお、上述の実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形および応用が可能である。
例えば、耳部24A、24Bや足部25A、25Bの位置や形状は、上記構成に限らず、適宜に変更や省略可能であり、また、耳部24A、24Bや足部25A、25B以外の突起部を設けるようにしても良い。
11 極板群
21 正極格子基板
21A 基板本体部
22 負極格子基板
24A、24B 耳部
25A、25B 足部

Claims (1)

  1. 鉛を主成分とする正極格子基板と、前記正極格子基板に対向する負極格子基板とを備え、各格子基板が集電部分である耳部を有し、前記各基板を左右にそれぞれ均等に分割したとき、前記各耳部が互いに対向する領域に存在しない鉛蓄電池において、
    前記正極格子基板を上下、及び左右にそれぞれ均等に二分割したときの4つの領域を、前記耳部が設けられる第1領域と、前記第1領域の左右方向に隣接し、前記負極格子基板の前記耳部の近傍領域に対向する第2領域と、前記第1領域の上下方向に隣接し、前記負極格子基板の前記耳部から最も離れた第3領域と、前記正極格子基板の前記耳部から最も離れた第4領域としたときに、前記第3領域に対し、前記第1領域の鉛量を1.3倍〜1.5倍にするとともに、前記第2領域及び第4領域の鉛量を1.1倍〜1.3倍にしたことを特徴とする鉛蓄電池。
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