JP2016071554A - 労務管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易かつ確実に現場作業者の労務管理を行うことができる装置を提供する。【解決手段】現場作業者は、タブレット端末12の表示部24に表示された4つのエリア82〜88のうち、入場前エリア82に表示された自己の名前タグをドラッグ操作し、入場中エリア84、休憩中エリア86、退場エリア88のいずれかに移動させる。自己の名前タグは、一覧呼び出しボタン60あるいはID入力用キー72を用いて表示させる。タブレット端末12のCPUは、名前タグがドラッグ操作されると、現場作業者データと、変更後の状態データと、時刻データとを対応付けて管理サーバに送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、工事現場における労務を管理する労務管理装置に関する。
建築現場等の工事現場においては、そこで勤務する現場作業者の労務管理が必要である。現場作業者の労務管理とは、今工事現場に誰がいるのか、その現場作業者は何時からそこにいるのか、現場作業者が何時間休憩をとったか、現場作業者がいつ帰ったか、等を管理者が正確に把握し、問題があればそれを是正することである。しかしながら、1人の管理者が複数の工事現場を担当している場合、担当する工事現場全てに管理者が直接行って管理することは現実的に不可能である。
工事現場における現場作業者の労務管理を正しく把握できないことは、現場作業者の勤務時間の算出等が正確に行えないだけでなく、本来的に有資格者のみが行うことができる作業が、有資格者が出勤していない状況で行われてしまう等、不適切な労務状況を招く一因ともなる。
特許文献1には、作業員や工具などにICタグを取り付け、建設現場に設けられたICタグリーダが、ICタグから情報(要素ID)を読み取って管理サーバに送信し、管理サーバが、要素IDに基づいて作業員や工具などの入退場状況を取得することが記載されている。そして、管理サーバが、作業員の入退場状況と作業予定工程に基づいて警告を発することで安全管理を行うことが記載されている。例えば、ウレタン作業中にウレタン施工作業員以外の作業員が入場した場合、あるいは複数人での作業が義務付けられている作業中に作業者が一人しかいなかった場合に警告を発することが記載されている。これにより、現場作業員の勤務状況を遠隔地から把握し、不適切な作業を防止することを可能にしている。
特開2005−326965号公報
しかしながら、作業員や工具等にICタグを取り付けるのは煩雑であり、より簡易な方法で労務管理を行うことが望まれる。特に、近年ではスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末が急速に広まっており、これらの携帯端末を用い、現場作業者が自ら操作することで簡易に労務管理できれば望ましい。
本発明の目的は、簡易かつ確実に現場作業者の労務管理を行うことができる装置を提供することにある。
本発明は、入力手段と、表示手段と、前記表示手段に、少なくとも、入場前状態であることを示す第1エリア、入場中状態であることを示す第2エリア、休憩中であることを示す第3エリア、及び退場状態であることを示す第4エリアを表示し、前記入力手段の入力操作に応じて現場作業者の名前タグを前記第1エリアに表示するとともに、前記名前タグのドラッグ操作に基づいて前記名前タグを前記第1エリアから他のエリアへ移動表示し、かつ、ドラッグ操作された名前タグで特定される現場作業者データと、他のエリアへ移動表示した時刻データと、前記他のエリアを示す状態データを対応付けて取得する制御手段を備え、前記入力手段は、前記名前タグを一覧入力するための第1入力手段と、前記名前タグをID入力するための第2入力手段を備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、さらに、前記現場作業者データと、前記時刻データと、前記状態データを管理サーバに送信する送信手段を備える。
本発明の他の実施形態では、さらに、工程毎の前記現場作業者データを記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記第1入力手段あるいは前記第2入力手段の入力操作に応じて前記記憶手段から前記現場作業者データを読み出して前記名前タグを前記第1エリアに表示し、かつ、工程が完了した場合に前記工程に関わる前記現場作業者データを前記記憶手段から消去する。
本発明によれば、簡易かつ確実に現場作業者の労務管理を行うことができる。特に、本発明によれば、現場作業者や工具等にICタグを付ける必要がなく、現場作業者は単に装置に表示された自己の名前タグを移動操作するだけで労務管理を自動的に行うことができる。
実施形態のシステム構成図である。 実施形態の画面説明図である。 実施形態の画面説明図である。 実施形態の処理フローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る労務管理システムの構成図である。労務管理システムは、住宅等の建築現場を含む工事現場Aに設置される携帯端末としてのタブレット端末12および現場管理サーバ14を含んで構成される。タブレット端末12および現場管理サーバ14は、インターネット16を介して通信可能に接続される。
労務管理装置としてのタブレット端末12は、現場作業者20の出勤状態を取得する。出勤状態とは、例えば工事現場Aに入場中(出勤中)、休憩中、あるいは工事現場Aから退場した状態(帰宅)等を含み、現場作業者20が取り得る出退勤に関する各状態を意味する。
タブレット端末12は、一般的なタブレット端末同様に、近傍に存在するWi−Fiルータあるいは3GやLTE等の携帯電話回線を介してインターネット16に接続するための通信部22、液晶パネルなどの表示部24、表示部24上のタッチパネルあるいはタブレット端末12上に設けられるスイッチやボタンなどを含む入力部26、音声を出力するスピーカ28、写真を撮影して画像データを得るデジタルカメラ機能部30、RAMあるいはROMなどで構成されタブレット端末12で動作するプログラムあるいはタブレット端末12内で処理されるデータなどを記憶する記憶部32、およびタブレット端末12全体の制御を行うCPU34を含んで構成される。
記憶部32には、入退場管理アプリケーション36が予めインストールされている。本実施形態では、現場作業者は、タブレット端末12上において入退場管理アプリケーション36を実行することで自己の出勤状態をタブレット端末12に入力する。工事現場Aに入場してきた現場作業者は、まずタブレット端末12の電源を入れ、入退場管理アプリケーション36を実行する。そして、表示部24に表示される入退場管理アプリケーション36の画面に従って、自己を特定する名前タグを入場前の状態に初期表示させる。記憶部32には、現場管理サーバ14から送信された、現場作業者データベースに記憶された現場作業者データが記憶されており、入退場管理アプリケーション36は、ユーザの入力操作に応じて記憶部32から現場作業者データを読み出し、現場作業者を特定するデータとして名前タグを作成し、これを入場前の状態に表示する。そして、ユーザは、工事現場に入場して工事を開始する際に、入退場管理アプリケーション36上における自己の出勤状態を「入場前」から「入場中」に変更する。入退場管理アプリケーション36上において出勤状態が変更されると、出勤状態を入力した現場作業者、変更後の状態(「入場中」)を示す出勤状態データ、および出勤状態が変更された時刻を示す時刻データが対応付けられ、記憶部32に記憶されるとともに現場管理サーバ14へ送信される。記憶部32は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであることが望ましいが、これに限定されない。
なお、タブレット端末12は、現場作業者を認証する認証部をさらに有していてもよい。認証方法は、顔面認証、指紋認証、声紋認証、静脈認証等である。
タブレット端末12は、工事現場Aに設置される電源BOX等の中に設置することができる。これにより、電源BOXから電源供給を受けて充電し得る。タブレット端末12にGPS機能を設けておき、電源BOXから所定距離離れた場合にスピーカ28から警報音を出力するようにしてもよい。
現場管理サーバ14は、工事現場Aで作業を行う現場作業者を管理する管理会社内あるいはクラウド上など、工事現場Aから離れた場所に設置される。現場管理サーバ14は、インターネット16を介しタブレット端末12と通信を行うための通信部40、ハードディスクやRAMあるいはROMなどで構成され、出勤状態データベース46、作業要件データベース48、現場作業者データベース50、および現場管理サーバ14内で処理されるデータ等が記憶される記憶部42、並びに現場管理サーバ14全体の制御を行うCPU44を含んで構成される。本実施形態では、現場管理サーバ14は、1つの工事現場における現場作業者の勤務状況を管理しているが、現場管理サーバ14が複数の工事現場における現場作業者の勤務状況を管理するようにしてもよい。
出勤状態データベース46には、タブレット端末12から送信された、工事現場Aにおける現場作業者の勤務状況を示すデータが記憶される。当該データは、現場作業者を示すユーザデータ、当該現場作業者の出勤状態を示す状態データ、および当該出勤状態に変更された時刻を示す時刻データを含む。現場管理サーバ14は、タブレット端末12からこれらのデータが送信される度に、出勤状態データベース46の新レコードとして追加する。
記憶部42には、さらに、工事現場Aにおける作業内容と、当該作業内容を行うために必要な要件(作業可能要件)とが対応付けられた作業要件データベース48が記憶されている。作業要件データベース48は、例えば管理者などによって予め作成され記憶部42に記憶される。本実施形態においては、作業内容を行うために必要な要件として、現場作業者の人数、および現場作業者が有する資格(例えば現場リーダーなど)が定められているが、要件としてはこれに限られない。例えば、現場作業者の経験年数(例えば経験5年以上の者が1名以上いること)なども要件に加えるようにしてもよい。なお、作業要件データベース48には、作業日程も記憶されていることが好適である。例えば、当日予定されている作業が何であるかという情報を有していることが好ましい。
記憶部42には、さらに、現場作業者を特定するデータと、当該データが示す現場作業者が有する資格、および当該データが示す現場作業者を識別する認証データなどが対応付けられた現場作業者データベース50が記憶されている。作業要件データベース48同様に、現場作業者データベース50は管理者等によって予め作成され記憶部42に記憶される。現場作業者を特定するデータ、すなわち現場作業者データは、所定のタイミングでタブレット端末12に送信され、上記のように名前タグを生成し表示するために用いられる。
現場作業者は、工事の工程毎に異なるのが通常である。例えば、基礎工事の工程における現場作業者と、建方の工程における現場作業者と、内装の工程における現場作業者は互いに異なる。従って、記憶部42は、現場作業者データを工程毎に分類して記憶する。また、現場作業者は、通常はいずれかの会社に所属しているため、現場作業者を会社毎に分類して記憶してもよい。例えば、以下の如くである。
基礎工程
A工務店
作業者a、作業者b、作業者c
B工務店
作業者o、作業者p、作業者q
建方工程
C工務店
作業者s、作業者t、作業者u
内装工程
D工務店
作業者x、作業者y、作業者z
なお、実際の工事現場では、複数の工程をこなし、かつ、特定の会社に属しない現場作業者も存在し得る(一人親方)。このような現場作業者には、管理者が特定のIDを割り振り、記憶部42はIDと対応づけて当該現場作業者を記憶する。
判定部52は、記憶部42に記憶される3つのデータベースを参照して、工事現場における現場作業者の現在の出勤状態が、当日予定されている作業を行うために必要な要件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定部52は、出勤状態データベース46を参照して現在工事現場に入場している現場作業者を特定し、作業要件データベース48および現場作業者データベース50を参照して、現在工事現場に入場している現場作業者の構成が、当日予定されている作業を行うために必要な要件を満たした人員構成であるか否かを判定する。判定部52は、現在工事現場に入場している現場作業者の人員構成が当日予定されている作業を行うために必要な人員構成でないと判定した場合に、現場作業者に対する警告を発生させるための制御を行う。例えば、スピーカ28から警告音を出力するように制御する。
なお、本実施形態では、出勤状態データベース46、作業要件データベース48、現場作業者データベース50、および判定部52が現場管理サーバ14に含まれているが、これらをタブレット端末12に含ませるようにしてもよい。この場合は、工事現場のみの現場作業者の出勤状況の管理にあたっては、現場管理サーバ14を必要とせず、現場管理端末であるタブレット端末12のみで現場作業者の出勤状況の管理が可能となる。
図2は、入退場管理アプリケーション36の操作例を示す図である。タブレット端末12において入退場管理アプリケーション36が実行されると、表示部24には図2に示す画面が表示される。
入退場管理アプリケーション36の表示画面は複数のエリアに区切られている。各エリアは、現場作業者20が取り得る各出勤状態に対応するものである。本実施形態では、入退場管理アプリケーション36の表示画面は、第1エリアとして入場前(出勤前)を示す入場前エリア82、第2エリアとして入場中(勤務中)を示す入場中エリア84、第3エリアとして休憩中を示す休憩中エリア86、第4エリアとして退場(帰宅)を示す退場エリア88の4つのエリアを有している。各エリアには、それぞれの状態を示すアイコンが表示される。すなわち、入場前エリア82には特定のアイコンは表示されないが、入場中エリア84には工事中であることを示すアイコンが表示され、休憩中エリア86には椅子に座っているアイコンが表示され、退場エリア88には乗車しているアイコンが表示される。勿論、これらのアイコンは任意に変更可能である。
図では、入場前エリア82,入場中エリア84,退場エリア88が左右にこの順序で配置され、休憩中エリア86が入場中エリア84の下に配置されているが、この配置も各エリアのサイズも任意に変更可能である。また、休憩中エリア86をさらに休憩中エリアと食事中エリアの2つに分けてよい。すなわち、エリアは第1〜第4に必ずしも限定されず、これ以上のエリアを表示してもよい。
また、表示画面の上部には、第1入力手段としての一覧呼び出しボタン60が表示される。ユーザがこの一覧呼び出しボタン60を操作すると、CPU34は、この操作に応じて記憶部32にアクセスし、記憶部32に記憶されている現場作業者の所属する会社の一覧データを取得し、会社名のリストをプルダウンメニューで表示する。そして、ユーザがプルダウンメニューからいずれかの会社を選択すると、CPU34は、その会社に属する現場作業者データを取得し、現場作業者の名前が記載された名前タグの一覧を入場前エリア82に表示する。例えば、一覧呼び出しボタン60を操作して複数の会社から特定の会社CAを選択すると、当該会社CAに属する現場作業者a,b,c,d,e,fの名前タグが入場前エリア82に一覧表示される。図では、現場作業者として、a,b,c,d,e,fの名前タグが表示されている状態を示す。より具体的には、現場作業者データに現場作業者の名前「特許一郎」が含まれている場合、CPU34は、「特許一郎」と記載された矩形状の名前タグの画像データを作成して入場前エリア82に表示する。このように、一覧呼び出しボタン60を操作して特定の会社名を選択操作するだけで、その会社に属する全ての現場作業者の名前タグを簡易かつ漏れなく表示することができる。会社に属する現場作業者が数十名あるいはそれ以上の場合に、このような会社名で一覧表示する機能は有用であり、工事規模が比較的大きい場合に特に有用である。
他方、表示画面の下部には、第2入力手段としてのID入力ウィンドウ70及びID入力用キー72が表示される。これらのウィンドウ70及びキー72は、一覧呼び出しボタン60の操作では入力できない、あるいは入力が困難な現場作業者の名前タグを表示する際に用いられる。
すなわち、既述したように、現場作業は複数の工程からなり、各工程に携わる会社は一義的に特定することができるが、例えば特定の現場作業者は複数の工程に跨がって個人で作業をする場合があり(その典型例は一人親方である)、工程毎に会社名で特定することが困難である。このような場合、当該現場作業者に対しては、工事の管理会社が予め当人を特定できるIDを割り当てて現場作業者データベース50に登録しておく。当人は、現場に到着すると、表示画面の下部に表示されているID入力用キー72を操作して自己のIDを入力する。入力されたIDはID入力ウィンドウ70に表示される。CPU34は、記憶部32に記憶された現場作業者データと、入力されたIDとを照合し、該当する現場作業者の名前データを取得して名前タグを作成し、入場前エリア82に表示する。
このように、本実施形態のタブレット端末12では、現場作業者の特性に応じ、名前タグを一覧入力するための一覧呼び出しボタン60と、名前タグをID入力するためのID入力用キー72のいずれかを用いて自己の名前タグを確実に入場前エリア82に表示させることが可能である。
入場前エリア82に名前タグが表示された現場作業者がその出勤状態を入場前から入場中に変更したい場合は、入場前エリア82内に表示されている自己の名前タグを画面上において指や特定のペンでドラッグし、入場中エリア84に移動させる。CPU34は、このドラッグ操作を検出し、名前タグを入場前エリア82から入場中エリア84に移動させる。また、この際、CPU34は、名前タグが入場中エリア84に移動したときの時刻を取得し、当該名前タグに名前と併せて表示される。「特許一郎 9:00」の如くである。CPU34は、出勤状態が変更されると、出勤状態が変更された現場作業者を示す現場作業者データ、変更後の出勤状態を示す状態データ、及び出勤状態が変更された時刻(入場開始時刻又は工事開始時刻)を示す時刻データを互いに対応付けて記憶部32に記憶する。また、CPU34は、記憶部32に記憶されたこれらのデータを現場管理サーバ14に送信する。
入場中エリア84に名前タグが表示された現場作業者がその出勤状態を入場中から休憩中に変更したい場合は、同様に、入場中エリア84内に表示されている自己の名前タグを画面上において指や特定のペンでドラッグし、休憩中エリア86に移動させる。CPU34は、このドラッグ操作を検出し、名前タグを入場中エリア84から休憩中エリア86に移動させる。また、この際、CPU34は、名前タグが休憩中エリア86に移動したときの時刻を取得し、当該名前タグに名前と併せて表示される。「特許一郎 12:00」の如くである。CPU34は、出勤状態が変更されると、出勤状態が変更された現場作業者を示す現場作業者データ、変更後の出勤状態を示す状態データ、及び出勤状態が変更された時刻を示す時刻データ(休憩開始時刻)を互いに対応付けて記憶部32に記憶する。また、CPU34は、記憶部32に記憶されたこれらのデータを現場管理サーバ14に送信する。
休憩が終わると、現場作業者は、休憩中エリア86に表示されている自己の名前タグを画面上において指でドラッグし、入場中エリア84に再び移動させる。すると、CPU34は、このドラック操作を検出して、名前タグを入場中エリア84に表示するとともに、名前タグが移動された時の時刻を当該名前タグに併せて表示する。また、出勤状態が変更された現場作業者を示す現場作業者データ、変更後の出勤状態を示す状態データ、及び出勤状態が変更された時刻(休憩終了時刻)を示す時刻データを互いに対応付けて記憶部32に記憶し、これらのデータを現場管理サーバ14に送信する。
入場中エリア84に名前タグが表示された現場作業者が退場する場合、入場中エリア84に表示されている自己の名前タグを画面上においてドラッグし、退場エリア88に移動させる。すると、名前タグは退場エリア88に表示され、名前タグが移動された時の時刻が当該名前タグに表示される。CPU34は、出勤状態が変更された現場作業者を示す現場作業者データ、変更後の出勤状態を示す状態データ、及び出勤状態が変更された時刻を示す時刻データ(退場時刻又は工事終了時刻)を互いに対応付けて記憶部32に記憶する。また、CPU34は、記憶部32に記憶されたこれらのデータを現場管理サーバ14に送信する。
なお、時刻データの取得は、タブレット端末12に設定された時間情報に基づいて取得するようにしてもよいが、時刻の改ざんを防止するため現場管理サーバ14において管理されている時間情報に基づいて取得してもよい。出勤状態が変更された現場作業者を示すデータ、変更後の出勤状態を示す状態データ、および出勤状態が変更された時刻を示す時刻データは、現場管理サーバ14の出勤状態データベース46に記憶される。また、CPU34は、記憶部32に記憶された、出勤状態が変更された現場作業者を示す現場作業者データ、変更後の出勤状態を示す状態データ、及び出勤状態が変更された時刻を示す時刻データを現場管理サーバ14に送信するが、その送信タイミングは、その都度の他、1日の作業の終わりの所定の時刻タイミング(例えば19:00)にまとめて送信してもよい。
図3は、現場作業者a〜fのうち、現場作業者b,eが入場中であり、現場作業者fが休憩中であり、現場作業者cが退場したときのタブレット端末12の表示画面例である。
このようなタブレット端末12を視認することで、工事現場の現場責任者等は、現場作業者が現在どのような出勤状態であるのか、あるいはその出勤状態に変更されたのはいつであるかを一目で把握することが可能である。
1日の作業が全て終わり、全ての現場作業者の名前タグが退場エリア88に表示された場合、その直後、あるいは所定の時刻タイミングでCPU34は表示画面をクリアする。
以上のようにして、入場時刻、休憩時刻及び休憩時間、退場時刻が自動的に現場管理サーバ14に送信され収集されることで、現場作業者の労務管理データが作成される。例えば、所定日の所定工程において、
現場作業者a:
入場時刻 8:25
休憩時刻 12:00
休憩時間 60分
退場時刻 17:25
現場作業者b:
入場時刻 9:00
休憩時刻 11:45
休憩時間 45分
退場時刻 17:30
等の労務管理データが作成される。
なお、既述したように、工程毎に担当すべき現場作業者は変更し得るから、タブレット端末12のCPU34は、工程毎に現場作業者データを管理し、ある工程が終了した場合には当該工程に関わる現場作業者データを自動的に消去することが望ましい。具体的には、工程Pa及び工程Pbが存在し、工程Paに関わる現場作業者がa,b,cであり、次の工程Pbに関わる現場作業者がu,v,wである場合、工程Paが終了するまでは、CPU34は、現場作業者a,b,cの名前タグを毎日繰り返し入場前エリア82に表示するが、工程paが完了して工程pbに移行する当日には、現場作業者a,b,cのデータを記憶部32から消去し、工程pbが完了するまでは現場作業者u,v,wの名前タグを毎日繰り返し入場前エリア82に表示する。現場管理サーバ14で工事現場Aの各工程管理を実行している場合、工程Paが完了したタイミングでタブレット端末12に工程paの完了信号を送信し、CPU34はこの完了信号を受信すると、これをトリガとして工程Paに関わる現場作業者のデータを記憶部32から消去すればよい。
図4は、労務管理装置としてのタブレット端末12の処理フローチャートである。
まず、ユーザはタブレット端末12の電源をONすると、CPU34は、入退場管理アプリケーション36を起動する(S101)。入退場管理アプリケーション36は、起動すると図2に示す4つのエリア、すなわち入場前エリア82、入場中エリア84、休憩中エリア86、退場エリア88を表示するとともに、一覧呼び出しボタン60、ID入力ウィンドウ70及びID入力用キー72を表示する。
次に、CPU34は、一覧呼び出しボタン60が操作されたか否かを判定する(S102)。一覧呼び出しボタン60が操作された場合、これに応答して記憶部32にアクセスし、記憶部32に記憶されている会社名データを取得してプルダウンメニューとして表示する(S103)。ユーザがプルダウンメニューから特定の会社名を選択すると、CPU34は、記憶部32に記憶されている選択された会社に属する現場作業者データを取得し、その名前タグを作成して入場前エリア82に表示する(S104)。
他方、一覧呼び出しボタン60が操作されない場合、ID入力用キー72が操作されることになるので、この入力を待ち、入力された場合に(S105)、CPU34は、記憶部32にアクセスして入力されたIDに対応する現場作業者データを読み出し、その名前タグを作成して入場前エリア82に表示する(S106)。このようにして、その日の工程に従事する全ての現場作業者の名前タグが入場前エリア82に一覧表示される。
次に、CPU34は、名前タグがドラッグ操作されたか否かを判定する(S107)。「ドラッグ操作」は公知であり、アイコンを選択し、選択したまま当該アイコンを別の位置に移動させる操作をいう。名前タグのドラッグ操作があった場合、CPU34は、この操作に応じて当該名前タグを移動させる。具体的には、工事を開始する現場作業者が自己の名前タグを入場前エリア82から入場中エリア84にドラッグ操作する。CPU34は、ドラッグ操作された名前タグの現場作業者データ(現場作業者の名前データ)、入場中エリアであることを示す状態データ(入場中データあるいは工事中データ)、入場中エリアに移動した時刻データ(工事開始時刻データ)を取得し(S108)、これらを対応付けて記憶部32に記憶する。例えば、
「特許一郎」−「入場中」−「工事開始時刻9:00」
等である。CPU34は、所定のタイミングで記憶部32からこれらのデータを読み出して現場管理サーバ14に送信する(S109)。
以上の処理を1日の終わりまで繰り返し実行する(S110)。従って、現場作業者が自己の名前タグをドラッグ操作する毎に、変更後の状態及びその時刻が自動取得されて記憶部32に記憶され、現場管理サーバ14に順次送信される。例えば、
「特許一郎」−「入場中」−「工事開始時刻9:00」
「特許一郎」−「休憩中」−「休憩開始時刻11:00」
「特許一郎」−「入場中」−「工事開始時刻12:30」
「特許一郎」−「休憩中」−「休憩開始時刻15:00」
「特許一郎」−「入場中」−「工事開始時刻15:30」
「特許一郎」−「退場」−「退場時刻17:00」
等である。
そして、1日の終わりの所定時刻に達すると(S110でYES)、CPU34は、4つのエリアに表示されている名前タグを全て消去して画面をクリアする(S111)。CPU34は、この画面クリアとともに、入退場管理アプリケーションを自動的にOFFしてもよい。また、1日の終わりの所定時刻には、本来であれば全ての現場作業者の名前タグは退場エリア88に移動しているはずであるが、何らかの原因、例えば自己の名前タグの移動忘れにより入場中エリア84に残存している場合もあり得る。この場合、CPU34は、画面をクリアする前に全ての名前タグが退場エリア88内に存在するか否かを判定し、いずれかの名前タグが退場エリア88以外に存在する場合にスピーカ28から警告音を出力して通知する。当該名前タグを強調表示してもよい。
次に、CPU34は、工程が完了したか否かを判定する(S112)。この判定は、現場管理サーバ14からの工程完了通知を受信したか否かにより実行される。勿論、記憶部32に工程スケジュールデータが記憶されている場合に、このスケジュールデータに基づいて判定してもよい。工程が完了した場合、CPU34は、記憶部32に記憶されている現場作業者データを更新する(S113)。すなわち、完了した工程に関わる現場作業者データを記憶部32から消去し、翌日から始まる新たな工程に関わる現場作業者データを現場管理サーバ14からダウンロードして記憶部32に記憶する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態において、各エリア82〜88における名前タグのサイズは同一である必要はなく、互いに異なっていてもよい。例えば、入場前エリア82では多くの現場作業者の名前タグを一覧表示する必要があることから名前タグのサイズを小さく表示し、それ以外のエリアに移動させた場合に名前タグのサイズを相対的に大きく表示する等である。
また、本実施形態では、一覧呼び出しボタン60とID入力ウィンドウ70及びID入力用キー72を画面上部と下部にそれぞれ個別に表示しているが、これらの表示形態は任意に変更し得る。例えば、一覧呼び出しボタン60を操作すると、プルダウンメニューが表示され、会社名とともに「ID入力」のメニューが表示され、この「ID入力」を操作するとIDウィンドウ70及びIDキー72が画面の任意の位置に表示されるように構成してもよい。また、本実施形態では、一覧呼び出しボタン60を操作することで工程に関わる会社名の一覧を表示し、特定の会社名を選択することでその会社に属する現場作業者の名前タグを入場前エリア82に一覧表示しているが、一覧呼び出しボタン60を操作することで現場作業者の一覧リストを表示し(但し、IDで特定されるべき現場作業者は除く)、この中から自己の名前を選択すると自己の名前タグが入場前エリア82に表示されるように構成してもよい。要するに、本実施形態では、一覧呼び出しボタン60とID入力用キー72の併用で名前タグを入場前エリア82に表示させればよい。
また、本実施形態において、ある工程に複数の会社の現場作業者が関わる場合、会社毎に名前タグの色を変化させてもよい。例えば、ある工程に「CA工務店」及び「CB工務店」の現場作業者が関わる場合、入場前エリア82には「CA公務店」の現場作業者の名前タグ及び「CB工務店」の名前タグが混在することになるため、これらを色分けして自己の名前タグを容易に識別できるようにする等である。勿論、一覧呼び出しボタン60を用いて表示された名前タグと、ID入力キー72を用いて表示された名前タグを色分けしてもよい。
さらに、本実施形態では、名前タグをID入力するためのID入力用キー72を用いて名前タグを表示する現場作業者として一人親方を例示したが、勿論これに限定されるものではなく、会社名で特定することが困難であり、あるいは複数の工程に関わるような現場作業者であればIDで特定してその名前タグを入場前エリア82に表示させることができる。
12 タブレット端末(携帯端末)、14 現場管理サーバ、16 インターネット、22 通信部、24 表示部、26 入力部、28 スピーカ、30 デジタルカメラ機能部、32 記憶部、36 入退場管理アプリケーション。

Claims (3)

  1. 入力手段と、
    表示手段と、
    前記表示手段に、少なくとも、入場前状態であることを示す第1エリア、入場中状態であることを示す第2エリア、休憩中であることを示す第3エリア、及び退場状態であることを示す第4エリアを表示し、前記入力手段の入力操作に応じて現場作業者の名前タグを前記第1エリアに表示するとともに、前記名前タグのドラッグ操作に基づいて前記名前タグを前記第1エリアから他のエリアへ移動表示し、かつ、ドラッグ操作された名前タグで特定される現場作業者データと、他のエリアへ移動表示した時刻データと、前記他のエリアを示す状態データを対応付けて取得する制御手段と、
    を備え、
    前記入力手段は、前記名前タグを一覧入力するための第1入力手段と、前記名前タグをID入力するための第2入力手段を備える
    ことを特徴とする労務管理装置。
  2. 請求項1記載の労務管理装置において、さらに、
    前記現場作業者データと、前記時刻データと、前記状態データを管理サーバに送信する送信手段
    を備えることを特徴とする労務管理装置。
  3. 請求項1,2のいずれかに記載の労務管理装置において、さらに、
    工程毎の前記現場作業者データを記憶する記憶手段
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1入力手段あるいは前記第2入力手段の入力操作に応じて前記記憶手段から前記現場作業者データを読み出して前記名前タグを前記第1エリアに表示し、かつ、工程が完了した場合に前記工程に関わる前記現場作業者データを前記記憶手段から消去する
    ことを特徴とする労務管理装置。
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