JP2016070405A - 流体圧シリンダ - Google Patents

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Nobuyuki Kobayashi
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【課題】流体圧シリンダの重量を低減すること。【解決手段】ピストンロッド10がストローク端付近に来たときにピストンロッド10を減速させるクッション圧力が生じる流体圧シリンダ100であって、シリンダチューブ20内に形成される反ロッド側室3の底部に開口するクッション凹部95と、ピストンロッド10がストローク端付近に来たときにクッション凹部95に進入して反ロッド側室3から流出する作動流体の流れを絞る筒状のクッションベアリング70と、ピストンロッド10の先端11にクッションベアリング70を支持するプラグ50と、を備える。ピストンロッド10には、先端11に開口する中空部14が形成される。プラグ50は、中空部14内を封止する栓体部51と、クッションベアリング70を支持する支柱部60と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ピストンロッドがストローク端付近に来たときにピストンロッドを減速させるクッション圧力が生じる流体圧シリンダに関する。
特許文献1には、シリンダの底部に開口したクッション凹部と、ピストンロッドの先端に取り付けられる円錐状のクッション部材と、を備える油圧シリンダー装置が開示されている。
油圧シリンダー装置は、ピストンロッドがストローク端付近に来たときに、クッション部材がクッション凹部に進入し、ボトム側室から流出する油の流れを絞ることでクッション圧力が生じ、ピストンロッドを減速させるようになっている。
ピストンロッドには、その先端面に開口する中空部(組み付け凹部)が形成される。クッション部材は、その基端部がピストンロッドの中空部に隙間をもって挿入され、複数の鋼球を介してピストンロッドの中空部から抜けないように係止される。
特開2003−172313号公報
このような従来の油圧シリンダー装置にあっては、ピストンロッドの中空部にクッション部材の基端部が隙間をもって挿入される構造のため、ピストンロッドを中空パイプによって形成することができず、重量を低減することが難しいという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、流体圧シリンダの重量を低減することを目的とする。
本発明は、シリンダチューブ内を移動するピストンロッドがストローク端付近に来たときにピストンロッドを減速させるクッション圧力が生じる流体圧シリンダであって、シリンダチューブ内に形成される反ロッド側室の底部に開口するクッション凹部と、ピストンロッドがストローク端付近に来たときにクッション凹部に進入して反ロッド側室から流出する作動流体の流れを絞る筒状のクッションベアリングと、ピストンロッドの先端にクッションベアリングを支持するプラグと、を備える。ピストンロッドには、先端に開口する中空部が形成される。プラグは、中空部内を封止する栓体部と、クッションベアリングを支持する支柱部と、を有することを特徴とする。
本発明によると、流体圧シリンダは、プラグがクッションベアリングを支持する機能と、中空部内を封止する機能と、を果たすことにより、ピストンロッドを中空パイプによって形成することが可能となり、重量の低減が図れる。
本発明の第1実施形態に係る流体圧シリンダを示す平面図である。 流体圧シリンダの一部を示す断面図である。 流体圧シリンダの作動状態を示す断面図である。 流体圧シリンダの作動状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る流体圧シリンダの一部を示す断面図である。 流体圧シリンダの作動状態を示す断面図である。 流体圧シリンダの作動状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、流体圧シリンダ100は、筒状をしたシリンダチューブ20(シリンダ本体)と、シリンダチューブ20の先端に結合されるシリンダヘッド40と、シリンダチューブ20の基端に結合されるボトムブラケット90と、シリンダチューブ20内に摺動自在に設けられるピストン15(図2参照)と、ピストン15に連結されてシリンダヘッド40から突出するピストンロッド10と、を備える。
流体圧シリンダ100は、作動流体圧源(図示省略)から給排通路5、6を通じて導かれる作動流体圧によってピストン15及びピストンロッド10がシリンダチューブ20に対して軸方向に移動して伸縮作動する。なお、「軸方向」は、流体圧シリンダ100の中心軸Oが延びる方向を意味する。
流体圧シリンダ100では、作動流体として作動油が用いられる。なお、流体圧シリンダ100では、作動流体として作動油ではなく、他の非圧縮性流体を用いてもよい。
流体圧シリンダ100は、ボトムブラケット90が連結される一方の相手部材(図示省略)に対してピストンロッド10のブラケット13が連結される他方の相手部材(図示省略)を駆動するアクチュエータとして用いられる。
図2は、流体圧シリンダ100を示す断面図であり、流体圧シリンダ100の一部を省略して図示している。
シリンダチューブ20の内側は、ピストン15によってロッド側室2と反ロッド側室3に仕切られる。ロッド側室2は、給排通路5(図1参照)を通じて作動流体圧源に連通され、反ロッド側室3は、給排通路6を通じて作動流体圧源に連通される。
ピストン15は、その外周にベアリング30、31が介装され、ベアリング30、31を介してシリンダチューブ20の内周に摺動自在に支持される。ピストン15の外周にはベアリング30、31と並んでピストンシール32が介装され、ピストンシール32がシリンダチューブ20の内周に摺接することによってピストン15とシリンダチューブ20の間が密封される。
ボトムブラケット90は、シリンダチューブ20の開口端を閉塞するボトム部91と、相手部材に連結されるブラケット部92と、を有する。
環状のブラケット部92は、これに挿入されるピン(図示省略)を介して相手部材に連結される。
円柱状のボトム部91は、その端部外周がシリンダチューブ20の開口端に挿入され、シリンダチューブ20に溶接部99によって結合される。
ボトム部91にはクッション凹部95及び給排口93が形成され、これらによって反ロッド側室3に作動流体を給排する給排通路6が画成される。クッション凹部95は、反ロッド側室3の底部に開口し、中心軸Oを中心とする円筒面状に形成される。給排口93は、中心軸Oを中心とする径方向に延びるように形成され、一端がクッション凹部95に開口し、他端がボトム部91の外面に開口する。給排通路6は、給排口93に接続される配管を通じて作動流体圧源に連通する。
図2において、ピストンロッド10が右方向に移動する流体圧シリンダ100の収縮作動時に、作動流体圧源から給排通路5を通じて供給される作動流体がロッド側室2に流入する一方、ボトム部91の作動流体が図中矢印Aで示すように給排通路6を通じて作動流体圧源へと流出する。
図2において、ピストンロッド10が左方向に移動する流体圧シリンダ100の伸張作動時に、作動流体圧源から給排通路6を通じて供給される加圧作動流体が図中矢印Bで示すようにボトム部91に流入する一方、ロッド側室2の作動流体が給排通路5を通じて作動流体圧源へと流出する。
ピストンロッド10は、軸方向全域に亘って中空部14を有する中空パイプ材を用いて形成される。
なお、ピストンロッド10は、上述した構成に限らず、中実の棒部材を機械加工して、その内側に中空部を軸方向全域に亘って形成してもよい。また、中実の棒部材の必要な先端部分のみに中空部を形成して、機械加工の工数を減らすようにしてもよい。
ピストンロッド10は、その外周にピストン15が連結される小径部16と、小径部16より大径の大径部17と、を有する。環状のピストン15は、小径部16の外周に嵌合され、小径部16と大径部17の境界に形成される段部18にスペーサ38を介して係止されるとともに、その内周ネジ部15Aが小径部16の外周ネジ部19A、19Bに螺合して締結される。ピストン15に形成されたネジ孔に螺合するボルト29の先端がピストンロッド10の外周に押し付けられ、ピストン15の回り止めが行われる。
なお、上述した構成に限らず、ピストンは、ピストンロッド10の外周に嵌合するピストン本体と、ピストンロッド10の外周に螺合するナットと、を備え、ピストン本体がナットを介してピストンロッド10に締結される構成としてもよい。この場合に、ナットは、ピストンの一部を構成する。
ピストンロッド10の先端部には、プラグ50が取り付けられる。プラグ50は、ピストンロッド10の中空部14内を封止する栓体部51と、後述するクッション機構7のクッションベアリング70を支持する支柱部60と、を有する。
プラグ50の栓体部51の外周には、段階的に拡径した小径部52、中継部53、及び大径部54が形成される。ピストンロッド10の中空部14は、小径部52、中継部53、及び大径部54にそれぞれ嵌合するように段階的に拡径して形成される。プラグ50は、栓体部51がピストンロッド10の中空部14に嵌合してピストンロッド10の先端部に固定されることにより、支柱部60がピストンロッド10の先端11から軸方向に突出する。
ピストンロッド10とプラグ50の間には球状のボール80(鋼球)が介装され、ボール80によってピストンロッド10とプラグ50の位置関係が軸方向について固定される。
プラグ50の中継部53の外周には、外周環状溝58が形成される。ピストンロッド10の中空部14には、内周環状溝25が形成される。外周環状溝58と内周環状溝25は、互いに中心軸Oを中心とする同一周方向に延びるように形成され、両者の間に複数のボール80が介装される。
ピストンロッド10には、ボール80を内周環状溝25に導く導入孔26が形成される。導入孔26は、中心軸Oを中心とする径方向に延びるように形成され、その一端が内周環状溝25に開口し、その他端が外周ネジ部19A、19Bの間に位置してピストンロッド10の外周に開口する。
導入孔26には、棒状の抜け止め部材81が挿入される。抜け止め部材81は、その一端がピストン15の内周ネジ部15Aに当接することにより、導入孔26から抜けることが止められる。抜け止め部材81は、その他端がボール80に当接することにより、外周環状溝58と内周環状溝25の間に収まるボール80の抜け止めをする。
抜け止め部材81は、樹脂材によって形成される。これにより、ピストン15の内周ネジ部15Aをピストンロッド10の外周ネジ部19A、19Bに螺合して組み付けられる際に、金属製ピストン15の内周ネジ部15Aが抜け止め部材81によって損傷することが防止される。なお、抜け止め部材81は、金属材によって形成してもよい。
ピストンロッド10の中空部14とプラグ50の間には、中空部14内を封止するパッキン45が介装される。プラグ50には、小径部52の外周に開口する環状溝55が形成される。環状溝55には、パッキン45とバックアップリング28が軸方向に並んで介装される。中空部14内には、空気が充填される。
断面Y字状のパッキン45は、環状に延びる内周リップ47と外周リップ46を有する。流体圧シリンダ100の作動時に反ロッド側室3の圧力が高まるのに伴って、パッキン45は、バックアップリング28によって環状溝55からはみ出さないように係止される。このときに、パッキン45は、反ロッド側室3の圧力を受けて拡がり、内周リップ47が環状溝55の底面に押し付けられ、外周リップ46が中空部14の内周に押し付けられることにより、ピストンロッド10の中空部14とプラグ50の間を密封する。これにより、反ロッド側室3の作動流体がピストンロッド10とプラグ50の間を通じて中空部14内に入り込むことが防止される。
しかし、反ロッド側室3にて加圧される作動流体がパッキン45を超えて中空部14内に少しずつ入り込むことによって、中空部14内の圧力が高まることがある。こうして中空部14内の圧力が高まる際に、パッキン45は外周リップ46が中空部14の内周から離れる。これにより、中空部14内の圧力がシリンダチューブ20内に逃がされ、中空部4内の圧力上昇を抑えられる。
流体圧シリンダ100は、伸長作動時にピストンロッド10がストローク端付近に来たときにピストンロッド10を減速させるクッション機構(図示省略)と、収縮作動時にピストンロッド10がストローク端付近に来たときにピストンロッド10を減速させるクッション機構7と、を備える。
伸長作動時に働くクッション機構として、ピストンロッド10に取り付けられたスペーサ38には、円筒状のクッションベアリング37が支持される。伸長作動時のストロークエンドで、クッションベアリング37がシリンダヘッド40(図1参照)に開口するクッション凹部(図示省略)に進入すると、ロッド側室2から給排通路5を通じて流出する作動流体の流れに抵抗が付与され、ロッド側室2の圧力が上昇することによりピストンロッド10が減速する。
収縮作動時に働くクッション機構7は、反ロッド側室3の底部に開口するクッション凹部95と、クッション凹部95に進入する円筒状のクッションベアリング70と、を備える。
前述したように、クッション凹部95は、ボトムブラケット90に中心軸Oを中心とする円筒面状に形成される。
ピストンロッド10の先端11から突出するプラグ50の支柱部60には、円筒状のクッションベアリング70がピストンロッド10と同軸上に支持される。
ピストンロッド10が収縮作動時のストローク端付近に来たときに、クッションベアリング70がクッション凹部95の内側に進入すると、両者の間に外周側流路8が画成される。外周側流路8が反ロッド側室3から給排通路6を通って流出する作動流体の流れに抵抗を付与し、反ロッド側室3の圧力(以下、クッション圧力という)が上昇することによりピストンロッド10が減速する。図2は、ピストンロッド10がストローク端付近にある状態を示している。
クッションベアリング70には、その外周面を部分的に削除した割円部71(切り欠き)が形成される。ピストンロッド10がストローク端に近づくのにしたがって、テーパ状の割円部71によって画成される外周側流路8の流路断面積が漸次減少するようになっている。クッション機構7に要求される減速特性に応じて、外周側流路8のクリアランス(間隙幅)、割円部71の形状が設定される。
プラグ50の支柱部60にはその先端部から環状に突出するつば部61が形成され、つば部61によってクッションベアリング70の抜け止めがされる。クッションベアリング70は、つば部61とピストンロッド10の先端11との間に軸方向の間隙を持って介装され、軸方向について移動可能に設けられる。クッションベアリング70は、プラグ50の支柱部60の外周に径方向の間隙を持って介装され、径方向について移動可能に設けられる。こうして、クッションベアリング70は、プラグ50の支柱部60に対してフローティング支持される。クッションベアリング70には、その端面に溝状に開口するスリット79が形成される(図3B参照)。クッションベアリング70の端面とピストンロッド10の先端11とは、両者の間にスリット79を通じて作動流体が出入りすることにより、両者が円滑に接触し、離れるようになっている。これにより、クッションベアリング70の端面がピストンロッド10の先端11に張り付くことが防止される。
プラグ50の支柱部60の外周とクッションベアリング70の内周との間には、内周側流路9が画成される。クッションベアリング70の端部には複数の通孔72が形成され、通孔72によって内周側流路9と反ロッド側室3が連通される。プラグ50の端部には複数の通孔64が形成され、通孔64によって内周側流路9と給排通路6が連通される。なお、通孔64は、その流路面積を小さく形成した絞り孔としてもよい。
内周側流路9にはクッションシール76が介装され、クッションシール76の変位によって内周側流路9の流路面積が変えられる。
プラグ50の支柱部60の外周には環状溝63が形成され、環状溝63にクッションシール76が介装される。クッションシール76は、環状溝63に軸方向の間隙を持って介装され、軸方向に移動可能に設けられる。
クッションシール76は、合口隙間(図示省略)を有するC字状に形成される。クッションシール76を環状溝63に組み付ける際に、クッションシール76は、シール合口隙間を拡げて環状溝63に嵌め込まれる。クッションシール76は、環状溝63に組み付けられた状態で、その外周がクッションベアリング70の内周に摺接し、その合口隙間を通じて作動流体が内周側流路9を流れるようになっている。
クッションシール76のピストンロッド10の方に向く端面(図2において左の端面)には、複数のスリット77が形成される。
次に、図3A、図3Bを参照して流体圧シリンダ100の作動について説明する。
図3Aは、流体圧シリンダ100のピストンロッド10及びプラグ50が矢印Cで示すように右方向に移動して収縮作動する状態を示す断面図である。クッションベアリング70がクッション凹部95の内側に進入すると、クッションベアリング70とクッション凹部95の間に外周側流路8が画成される。これに伴って反ロッド側室3の作動流体は、矢印Dに示すように外周側流路8を通じて給排通路6へと流れるとともに、矢印Eに示すように内周側流路9を通じて給排通路6へと流れる。この作動流体の流れに外周側流路8及び内周側流路9が抵抗を付与することにより、反ロッド側室3のクッション圧力が上昇し、ピストンロッド10が減速する。
上記流体圧シリンダ100の収縮作動時には、図3Aにおいて、クッションシール76がクッション圧力によって右方向に移動し、クッションシール76の端面(図3Aにおいて右の端面)が環状溝63の溝側面63Bに当接する。これにより、内周側流路9において矢印Eに示すように右方向に向かう作動流体の流れは、クッションシール76によってせき止められ、クッションシール76の合口隙間を通って内周側流路9を流れる。こうして内周側流路9における作動流体の流れにクッションシール76の合口隙間が抵抗を付与することにより、反ロッド側室3のクッション圧力が高められる。これにより、流体圧シリンダ100が収縮作動して停止する際に生じる衝撃が緩和される。
図3Bは、流体圧シリンダ100の最収縮状態からピストンロッド10及びプラグ50が矢印Fで示すように左方向に移動して伸長作動する状態を示す断面図である。給排通路6から供給される作動流体は、矢印Gに示すように外周側流路8を通じて反ロッド側室3へと流れるとともに、矢印Hに示すように内周側流路9を通じて反ロッド側室3へと流れる。
上記流体圧シリンダ100の伸長作動時には、図3Bにおいて、クッションシール76が作動流体圧源から導かれる作動流体圧力によって左方向に移動し、クッションシール76の端面(図3Bにおいて左の端面)が環状溝63の溝側面63Aに当接し、クッションシール76の端面に開口したスリット77が環状溝63におけるクッションシール76の両側を連通する。作動流体はクッションシール76のスリット77を通じて速やかに内周側流路9を流れることにより、流体圧シリンダ100が最収縮状態から伸長作動する応答性が確保される。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
流体圧シリンダ100は、シリンダチューブ20内に形成される反ロッド側室3の底部に開口するクッション凹部95と、ピストンロッド10がストローク端付近に来たときにクッション凹部95に進入して反ロッド側室3から流出する作動流体の流れを絞る筒状のクッションベアリング70と、ピストンロッド10の先端11にクッションベアリング70を支持するプラグ50と、を備える。プラグ50は、中空部14内を封止する栓体部51と、クッションベアリング70を支持する支柱部60と、を有する。こうして、流体圧シリンダ100は、プラグ50の栓体部51がピストンロッド10の先端11に開口する中空部14内を封止することにより、ピストンロッド10を中空パイプや中空状の棒部材によって形成することが可能となり、重量の低減が図れる。
また、流体圧シリンダ100は、中空部14とプラグ50の間を密封するパッキン45が介装される。パッキン45によって中空部14とプラグ50の間が密封されることにより、中空部14内に作動流体が入り込むことが防止される。
これに対して、中空部14内に作動流体が入り込むと、中空部14内に充填される作動流体に空気溜まりが生じる可能性がある。この場合に、流体圧シリンダ100の作動時に、反ロッド側室3の圧力が中空部14に伝わることによって空気溜まりの体積が変化するため、ピストンロッド10が軸方向に移動するという問題がある。
また、パッキン45は、クッション圧力によって中空部14に押し付けられるリップ46を有する。流体圧シリンダ100は、クッション圧力によってパッキン45のリップ46が中空部14に押し付けられることにより、中空部14とプラグ50の間が密封され、反ロッド側室3の作動流体が中空部14内に入ることが防止される。一方、パッキン45は、中空部4内の圧力上昇に伴ってリップ46が中空部14から離れることにより、中空部4内の圧力がシリンダチューブ20内に逃がされ、中空部4内の圧力上昇を抑えられる。
また、流体圧シリンダ100は、プラグ50の外周に形成される外周環状溝58と、ピストンロッド10の中空部14に形成される内周環状溝25と、外周環状溝58と内周環状溝25との間に介装されるボール80とを備える。ボール80によってプラグ50がピストンロッド10の軸方向に移動することが止められる。これにより、プラグ50がピストンロッド10から脱落することが確実に防止される。
また、ピストンロッド10に形成されボール80を内周環状溝25に導く導入孔26と、導入孔26に挿入され外周環状溝58と内周環状溝25の間に収まるボール80の抜け止めをする抜け止め部材81と、を備える。ピストンロッド10の導入孔26に挿入された抜け止め部材81の抜け止めが、ピストン15の内周によって行われる。これにより、ボール80が外周環状溝58と内周環状溝25の間に収まる状態が維持され、プラグ50がボール80を介してピストンロッド10から抜けないように連結される。
また、流体圧シリンダ100は、内周側流路9にクッションシール76が介装される。クッションシール76は、クッション圧力を受けて内周側流路9の流路面積を縮小する一方、反ロッド側室3に導かれる作動流体の供給圧力を受けて内周側流路9の流路面積を拡大する。こうして、流体圧シリンダ100は、クッションシール76が内周側流路9の流路面積を変えることにより、収縮作動時のストローク端付近でクッション圧力を高めてピストンロッド10を減速させるとともに、伸長作動時に供給圧力を速やかに導いてピストンロッド10を加速させる応答性を高められる。
(第2実施形態)
次に、図4、図5A、図5Bを参照して、本発明の第2実施形態について説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態の流体圧シリンダ100と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態に係る流体圧シリンダ100のクッション機構7は、クッションシール76がクッション圧力を受けて移動することで、内周側流路9の流路面積を変えるように構成される。これに対して、図4に示すように、第2実施形態に係る流体圧シリンダ200のクッション機構107は、クッションシールが廃止され、クッションベアリング70がクッション圧力を受けて移動することで、内周側流路9の流路面積を縮小するように構成される。
プラグ50の支柱部60には、その先端部から環状に突出するつば部61が形成される。クッションベアリング70には、つば部61に対峙する環状の端面78が形成される。クッションベアリング70は、つば部61とピストンロッド10の先端11との間で軸方向に移動することにより、端面78とつば部61の間に画成される流路面積を変えるようになっている。
プラグ50の端部には絞り孔65が形成され、絞り孔65によって内周側流路9と給排通路6が連通される。
次に、図5A、図5Bを参照して流体圧シリンダ200の作動について説明する。
図5Aは、流体圧シリンダ200のピストンロッド10及びプラグ50が矢印Cで示すように右方向に移動して収縮作動する状態を示す断面図である。図5Aにおいて、クッションベアリング70は、クッション圧力によって右方向に移動し、その端面78がつば部61に当接する。これに伴って、内周側流路9において矢印Jで示すように右方向に向かう作動流体の流れは、クッションベアリング70によってせき止められ、内周側流路9からプラグ50の絞り孔65を通じて給排通路6へと流れる。この作動流体の流れに、プラグ50の絞り孔65が抵抗を付与することにより、反ロッド側室3のクッション圧力が高められる。これにより、流体圧シリンダ100が収縮作動して停止する衝撃が緩和される。
図5Bは、流体圧シリンダ200の最収縮状態からピストンロッド10及びプラグ50が矢印Fで示すように左方向に移動して伸長作動する状態を示す断面図である。図5Bにおいて、クッションベアリング70は、作動流体圧源から導かれる作動流体圧力によって左方向に移動し、その端面78がつば部61から離れる。これにより、給排通路6からの作動流体が矢印Kで示すように端面78とつば部61の間を通じて内周側流路9へと速やかに流入することにより、流体圧シリンダ200が最収縮状態から伸長作動する応答性が確保される。
以上のように、クッションベアリング70は、クッション圧力を受けてつば部61に当接して内周側流路9の流路面積を縮小する一方、反ロッド側室3に導かれる作動流体の供給圧力を受けてつば部61から離れて内周側流路9の流路面積を拡大する。こうして、流体圧シリンダ200は、クッションベアリング70がつば部61に対して進退して内周側流路9の流路面積を変えることにより、収縮作動時のストローク端付近でクッション圧力を高めてピストンロッド10を減速するとともに、伸長作動時に供給圧力を速やかに導いてピストンロッド10を加速させる応答性を高められる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、パッキン45が作動流体圧によって拡がるリップ46、47を有するものであったが、パッキンにリップを有さないOリング等を用いてもよい。
さらに、上記実施形態では、プラグ50がボール80を介してピストンロッド10に結合されているが、プラグに形成された外周ネジ部がピストンロッドに形成された内周ネジ部に螺合する構成であってもよい。
3 反ロッド側室
9 内周側流路
10 ピストンロッド
11 先端
14 中空部
15 ピストン
20 シリンダチューブ
25 内周環状溝
26 導入孔
45 パッキン
46 リップ
50 プラグ
51 栓体部
58 外周環状溝
60 支柱部
61 つば部
70 クッションベアリング
76 クッションシール
80 ボール
81 抜け止め部材
95 クッション凹部
100、200 流体圧シリンダ

Claims (7)

  1. シリンダチューブ内を移動するピストンロッドがストローク端付近に来たときにピストンロッドを減速させるクッション圧力が生じる流体圧シリンダであって、
    前記シリンダチューブ内に形成される反ロッド側室の底部に開口するクッション凹部と、
    前記ピストンロッドがストローク端付近に来たときに前記クッション凹部に進入して前記反ロッド側室から流出する作動流体の流れを絞る筒状のクッションベアリングと、
    前記ピストンロッドの先端に前記クッションベアリングを支持するプラグと、を備え、
    前記ピストンロッドには前記先端に開口する中空部が形成され、
    前記プラグは、
    前記中空部内を封止する栓体部と、
    前記クッションベアリングを支持する支柱部と、を有することを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 前記中空部と前記プラグの間を密封するパッキンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  3. 前記パッキンは、クッション圧力によって前記中空部に押し付けられるリップを有することを特徴とする請求項2に記載の流体圧シリンダ。
  4. 前記プラグの外周に形成される外周環状溝と、
    前記ピストンロッドの前記中空部に形成される内周環状溝と、
    前記外周環状溝と前記内周環状溝の間に介装されるボールと、をさらに備え、
    前記プラグが前記ピストンロッドの軸方向に移動することが前記ボールによって止められることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の流体圧シリンダ。
  5. 前記ピストンロッドに形成され、前記ボールを前記内周環状溝と前記外周環状溝の間に導く導入孔と、
    前記導入孔に挿入され、前記内周環状溝と前記外周環状溝の間に収まる前記ボールの抜け止めをする抜け止め部材と、をさらに備え、
    前記ピストンロッドに結合されるピストンの内周によって前記導入孔に収まる前記抜け止め部材の抜け止めがされることを特徴とする請求項4に記載の流体圧シリンダ。
  6. 前記クッションベアリングと前記支柱部の間に内周側流路が画成され、
    前記内周側流路にクッションシールが介装され、
    前記クッションシールは、クッション圧力を受けて前記内周側流路の流路面積を縮小する一方、供給圧力を受けて前記内周側流路の流路面積を拡大することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の流体圧シリンダ。
  7. 前記クッションベアリングと前記プラグの間に内周側流路が画成され、
    前記支柱部には前記クッションベアリングの抜け止めをするつば部が形成され、
    前記クッションベアリングは、クッション圧力を受けて前記つば部に当接して前記内周側流路の流路面積を縮小する一方、供給圧力を受けて前記つば部から離れて前記内周側流路の流路面積を拡大することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の流体圧シリンダ。
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