JP2016069872A - 小便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボウル部のボウル面に付着している尿による汚れを低洗浄水量で広範囲に亘って効果的に洗浄することができる小便器を提供する。【解決手段】小便器1は、ボウル面48を形成し、その底部に排水口を形成するボウル部6と、このボウル部6内の上方領域に設けられてボウル部6内に洗浄水を吐水するスプレッダ30と、ボウル部6の排水口よりも下流側に設けられ、その内部に封水を形成する排水トラップ管路と、を有し、スプレッダ30は、洗浄水W1をボウル面48のほぼ中央領域R1に向けて吐水する第1の吐水部と、洗浄水W2をスプレッダ30から離間したボウル面48の所定領域R2に着水させるようにボウル部6内の斜め上方に向けて吐水する第2の吐水部と、を備え、この第2の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量は、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、小便器に係り、特に、排尿を受けて排出する小便器に関する。
従来から、排尿を受けて排出する小便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、小便器のボウル部内に洗浄水を吐水する吐水装置であるスプレッダーの洗浄ノズルにおいて、側方への吐出口と、下方への吐出口との複数の吐出口が形成され、切替弁を切り替えることにより各吐出口から同一の単位時間当たりの流量[L/min](以下「瞬間流量[L/min]」)の洗浄水が吐出されるようになっているものが知られている。
また、特許文献2には、小便器のボウル部内に洗浄水を吐水する吐水装置であるスプレッダーの洗浄ノズルにおいて、そのボウル部側の先端部に、第1の放水流路と、この第1の放水流路と吐水範囲が異なる第2の放水流路とが形成され、共通する1つの供給流路から、同一の瞬間流量([L/min])の洗浄水が第1の放水流路と第2の放水流路のそれぞれに供給されるものについても知られている。
特開2004−150013号公報 特開平8−239889号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び2に記載されている従来の小便器においては、ボウル部のボウル面に広範囲に亘って飛散して付着した尿を効果的に洗浄しようとすると、過大な洗浄水量が必要となり、より高い瞬間流量で洗浄水を吐水しなければならず、近年の洗浄水の節水化の要請に応えることができないという問題がある。
また、近年の小便器では、便器本体のデザインの多様化により、便器本体のボウル部や側壁の形状に連続的な滑らかな曲線美や美観性のある曲面が採用されている形態も多いが、このようなボウル部の滑らかな曲面を有するボウル面等に、より高い瞬間流量で洗浄水を吐水した場合には、ボウル面の形態によっては、吐水された洗浄水の一部がボウル面の外へ飛び出しやすいため、小便器の洗浄性能も損なわれるという問題もある。
したがって、低洗浄水量でボウル部のボウル面に付着している尿による汚れを広範囲に亘って洗浄することができる小便器をいかに提供するかが要請された課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題や課題を解決するためになされたものであり、ボウル部のボウル面に付着している尿による汚れを低洗浄水量で広範囲に亘って効果的に洗浄することができる小便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、排尿を受けて排出する小便器であって、排尿を受けるボウル面を形成し、その底部に排水口を形成するボウル部と、このボウル部内の上方領域に設けられて上記ボウル部内に洗浄水を吐水する吐水装置と、上記ボウル部の排水口よりも下流側に設けられ、その内部に封水を形成する排出部と、を有し、上記吐水装置は、洗浄水を上記ボウル面のほぼ中央領域に向けて吐水する第1の吐水部と、洗浄水を上記吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水する第2の吐水部と、を備え、この第2の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量は、上記第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、使用後の小便器のボウル部のボウル面を洗浄する際に、吐水装置の第1の吐水部から吐水される場合には、比較的高い瞬間流量で洗浄水が吐水される。このときの洗浄水は、ボウル部のボウル面のほぼ中央領域に向けて吐水されるため、ボウル部の外部へ飛び出すことなく、ボウル面に沿って排水口まで流下することによりボウル面を洗浄した後、排水口から排出部に比較的高い瞬間流量で流入する。これにより、排出部に流入した洗浄水は、排出部内の尿を効果的に排出することができると共に、排出部内やその下流側の排水設備(例えば、排水配管等)における陰毛等の異物も効果的に除去することができる。一方、吐水装置の第2の吐水部から吐水される場合には、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量で洗浄水が吐水される。この場合、第2の吐水部の洗浄水については、吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水するようにボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水されることにより、吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水するまではボウル面にほとんど接触することがなく、第2の吐水部の吐水時の瞬間流量で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、吐水装置から離間したボウル面内の所定領域に着水することができる。また、ボウル面の所定領域に着水した後の洗浄水は、ボウル面に沿って左右方向に広がるように流れることによりボウル面を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部の外部へ飛び出すことなく排水口まで流れるため、第2吐水部から吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水でもボウル面を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。これらの結果、低洗浄水量でボウル部のボウル面に付着している尿による汚れを低洗浄水量で広範囲に亘って洗浄することができると共に、排出部内の陰毛等の異物を効率良く除去することができ、排出部内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2の吐水部は、その先端部に設けられて上記第2の吐水部から離間した上記ボウル面の所定領域に洗浄水を着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水する吐水するノズル部を備えている。
このように構成された本発明においては、吐水装置の第2の吐水部のノズル部から吐水された洗浄水については、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量で、吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水するようにボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水されることにより、吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水するまではボウル面にほとんど接触することがなく、第2の吐水部のノズル部の吐水時の瞬間流量で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、第2の吐水部から離間したボウル面の所定領域に着水することができる。また、ボウル面の所定領域に着水した後の洗浄水は、ボウル面に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部の外部へ飛び出すことなく排水口まで流れるため、ノズル部による簡易な構成によって、第2吐水部のノズル部から吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水でもボウル面を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2の吐水部のノズル部の先端部には、上記第2の吐水部から離間した上記ボウル面の所定領域に洗浄水を着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水可能な単一の円形断面形状の吐水口が形成されている。
このように構成された本発明においては、吐水装置の第2の吐水部のノズル部の単一の円形断面形状の吐水口から吐水された洗浄水は、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量で、ボウル面の所定領域に着水するようにボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水されることにより、第2の吐水部から離間したボウル面の所定領域に着水するまではボウル面にほとんど接触することがなく、第2の吐水部のノズル部の単一の円形断面形状の吐水口における吐水時の瞬間流量で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、第2の吐水部から離間したボウル面の所定領域に着水することができる。また、ボウル面の所定領域に着水した後の洗浄水は、ボウル面に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部の外部へ飛び出すことなく排水口まで流れるため、第2の吐水部のノズル部の単一の円形断面形状の吐水口による簡易な構成によって、第2吐水部のノズル部から吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水でもボウル面を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2の吐水部のノズル部の先端部には、上記第2の吐水部から離間した上記ボウル面の所定領域に洗浄水を着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けてシャワー状に吐水可能な複数の散水孔が形成されている。
このように構成された本発明においては、吐水装置の第2の吐水部のノズル部の複数の散水孔から吐水された洗浄水は、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量で、ボウル面の所定領域に着水するようにボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けてシャワー状に吐水されることにより、吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水するまではボウル面にほとんど接触することがなく、第2の吐水部のノズル部の複数の散水孔における吐水時の瞬間流量で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、第2の吐水部から離間したボウル面の所定領域に着水することができる。また、ボウル面の所定領域に着水した後の洗浄水は、ボウル面に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部の外部へ飛び出すことなく排水口まで流れるため、第2の吐水部のノズル部の複数の散水孔による簡易な構成によって、第2吐水部のノズル部から吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水でもボウル面を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2の吐水部のノズル部は、正面視で上記第1の吐水部に対して互いに左右対称に配置されている複数のノズル部である。
このように構成された本発明においては、第1の吐水部に対して互いに左右対称に配置されている第2の吐水部の複数のノズル部のそれぞれから吐水された洗浄水は、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量で、吐水装置から離間したボウル面のそれぞれの所定領域に着水するようにボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水されることにより、吐水装置から離間したボウル面のそれぞれの所定領域に着水するまではボウル面にほとんど接触することがなく、第2の吐水部のノズル部の吐水時の瞬間流量で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、第2の吐水部から離間したボウル面の所定領域に着水することができる。また、ボウル面のそれぞれの所定領域に着水した後の洗浄水は、ボウル面に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部の外部へ飛び出すことなく排水口まで流れるため、第2の吐水部の複数のノズル部のそれぞれが第1の吐水部に対して互いに左右対称に配置されている簡易な構成によって、第2の吐水部の複数のノズル部のそれぞれから吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水でもボウル面をより広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
本発明において、上記第2の吐水部のノズル部は、上記第1の吐水部の近傍に設けられた基端部と、この基端部から上記第1の吐水部の一方の側に向かって所定の傾斜角度で延びるように形成された第1のノズル部と、上記基端部から上記第1の吐水部の他方の側に向かって所定の傾斜角度で延びるように形成された第2のノズル部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、第2の吐水部のノズル部が、第1の吐水部の近傍に設けられた基端部と、この基端部から第1の吐水部の一方の側に向かって所定の傾斜角度で延びるように形成された第1のノズル部と、基端部から第1の吐水部の他方の側に向かって所定の傾斜角度で延びるように形成された第2のノズル部とを備えていることにより、第2の吐水部の第1のノズル部及び第2のノズル部のそれぞれから吐水された洗浄水は、ボウル面のそれぞれの所定領域に着水した後、ボウル面に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部の外部へ飛び出すことなく排水口まで流れるため、第2の吐水部の第1のノズル部及び第2のノズル部のそれぞれが基端部から第1の吐水部のそれぞれの側に向かって所定の傾斜角度で延びる簡易な構成によって、第2の吐水部の第1のノズル部及び第2のノズル部のそれぞれから吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水であっても、ボウル面をより広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、上記吐水装置は、更に、給水源から洗浄水が供給される主給水路と、この主給水路の下流側の分岐部に接続されて上記主給水路から供給された洗浄水を上記第1の吐水部に供給する第1の給水路と、上記主給水路の上記分岐部に接続されて上記主給水路から供給された洗浄水を上記第2の吐水部に供給する第2の給水路と、上記第1の給水路に設けられて上記第1の給水路の洗浄水の瞬間流量を調整する第1の流量調整手段と、上記第2の給水路に設けられて上記第2の給水路の洗浄水の瞬間流量を上記第1の給水路の洗浄水の瞬間流量よりも低くなるように調整する第2の流量調整手段と、を備えている。
このように構成された本発明においては、吐水装置が、更に、給水源からの洗浄水を供給する主給水路と、この主給水路の分岐部に接続されて主給水路から供給された洗浄水を第1の吐水部に供給する第1の給水路と、主給水路の分岐部に接続されて主給水路から供給された洗浄水を第2の吐水部に供給する第2の給水路と、第1の給水路に設けられて第1の給水路の洗浄水の瞬間流量を調整する第1の流量調整手段と、第2の給水路に設けられて第2の給水路の洗浄水の瞬間流量を第1の給水路の洗浄水の瞬間流量よりも低くなるように調整する第2の流量調整手段をそれぞれ備えていることにより、比較的簡易な構成で確実に、第2の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量を第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定することができる。したがって、吐水装置の第1の吐水部及び第2の吐水部のそれぞれにおける吐水性能のばらつきを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記吐水装置は、更に、使用者が小便器を使用した場合に上記第2の吐水部から洗浄水を吐水し、また、上記使用者が小便器を使用した場合とは別に、所定時間が経過する毎に上記第1の吐水部から洗浄水を吐水するように制御する制御部を備えている。
このように構成された本発明においては、吐水装置が、使用者が小便器を使用した場合に第2の吐水部から洗浄水を吐水し、また、使用者が小便器を使用した場合とは別に、所定時間が経過する毎に第1の吐水部から洗浄水を吐水するように制御する制御部を備えていることにより、使用者が小便器を使用した場合に第2の吐水部から吐水された洗浄水は、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量でボウル面を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。さらに、使用者が小便器を使用した場合とは別に、所定時間が経過する毎に第1の吐水部から吐水された洗浄水は、比較的高い瞬間流量でボウル部のボウル面のほぼ中央領域から、ボウル部の外部へ飛び出すことなく、ボウル面に沿って排水口まで流下することによりボウル面を洗浄した後、排水口から排出部に比較的高い瞬間流量で流入し、排出部内の尿を効果的に排出することができると共に、排出部内の陰毛等の異物も効果的に除去することができるため、排出部内やその下流側の排水設備を保護するような洗浄を行うことができる。
本発明において、好ましくは、上記吐水装置は、更に、電解除菌水を生成する電解槽を含み且つ上記第2の吐水部に上記電解除菌水を供給する電解除菌水供給部を備えている。
このように構成された本発明においては、吐水装置が、電解除菌水を生成して第2の吐水部にこの電解除菌水を供給する電解除菌水供給部をさらに備えていることにより、第2の吐水部から吐水が行われる際に、電解除菌水供給部から第2の吐水部に供給された電解除菌水を含む洗浄水について、第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低い瞬間流量で吐水するため、電解除菌水供給部の電解槽が電解除菌水を生成する負荷を抑制することができる。
本発明の小便器によれば、ボウル部のボウル面に付着している尿による汚れを低洗浄水量で広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
本発明の第1実施形態による小便器の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による小便器の正面図である。 本発明の第1実施形態による小便器の側面図である。 本発明の第1実施形態による小便器の平面図である。 本発明の第1実施形態による小便器の自動洗浄ユニットの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの正面図である。 本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの側面図である。 本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの側面断面図である。 図8のX−X線に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダのノズル部の先端部分を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を示す斜視図であり、吐水時の洗浄水の流れを概略的に説明した図である。 本発明の第2実施形態による小便器のスプレッダのノズル部の先端部分を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態による小便器のスプレッダのノズル部の先端部分を拡大した部分拡大斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による小便器について説明する。
まず、図1〜図5により小便器の基本構造について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による小便器の概略斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態による小便器の正面図である。また、図3は、本発明の第1実施形態による小便器の側面図であり、図4は、本発明の第1実施形態による小便器の平面図である。
図1〜図4に示すように、符号1は、本発明の第1実施形態による小便器を示し、この小便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2を洗浄するための洗浄水を自動的に便器本体2に吐水する吐水装置である自動洗浄ユニット4を備えている。
なお、本実施形態の小便器1については、便器本体2の最下部が床面から所定距離上方に位置し且つ便器本体2の背面がその背後の壁面に沿って取付けられる壁掛け式の小便器について説明するが、便器本体2が床面上に直接配置される床置き式の小便器であってもよい。
つぎに、図1〜図4に示すように、便器本体2の正面側には、排尿を受けるボウル部6(詳細は後述する)が形成されており、このボウル部6よりも背面側の便器本体2の上方領域には、自動洗浄ユニット4を収納するための収納室8が形成されている。
また、便器本体2のボウル部6の底部には、排水口10が形成されており、この排水口10の上方には、目皿12が配置されている。なお、目皿12には、排水口10と連通させる複数の連通穴(図示せず)や排水口10との間に隙間(図示せず)が形成されているが、これらの説明については省略する。
さらに、便器本体2の排水口10の下流側には、その内部に封水を形成する排出部である排水トラップ管路14が形成されており、この排水トラップ管路14の下流側には、排水ソケット(図示せず)等を介して排水配管(図示せず)が接続されている。
つぎに、図5は、本発明の第1実施形態による小便器の自動洗浄ユニットの構成を示す概略図である。
図1〜図5に示すように、自動洗浄ユニット4は、水道等の給水源(図示せず)から洗浄水が供給される主給水路16aを形成する主給水管16と、この主給水管16を止水する止水栓18と、主給水管16の下流側端部に接続されて且つ主給水管16を第1の給水管20と第2の給水管22に分岐する分岐部である管継手24を備えている。
また、管継手24によって主給水管16から分岐された一方の第1の給水管20には、その内部の給水路(第1の給水路20a)内を通過する洗浄水の瞬間流量について第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]に調整する第1の流量調整手段である第1の定流量弁26が設けられている。
さらに、この第1の定流量弁26の下流側には、第1の給水路20aを開閉する第1の開閉弁28が設けられている。この第1の開閉弁28の下流側の第1の給水路20aの下流側端部には、ボウル部6内に洗浄水を吐水する吐水装置の一部であるスプレッダ30(詳細は後述する)が設けられており、このスプレッダ30の第1の吐水部32が第1の給水路20aの下流側端部と接続されている。
なお、本実施形態では、第1の給水路20aからスプレッダ30の第1の吐水部32への洗浄水の給水時に第1の定流量弁26により調整される洗浄水の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]については、例えば、8[L/min]〜17[L/min]に設定されるのが好ましく、8[L/min]〜12[L/min]に設定されるのが最も好ましい。
一方、管継手24によって主給水管16から分岐された他方の第2の給水管22には、その内部の給水路(第2の給水路22a)内を通過する洗浄水の瞬間流量について、上述した第1の給水路20aを通過する第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]に調整する第2の流量調整手段である第2の定流量弁34が設けられている。
また、この第2の定流量弁34の下流側には、第2の給水路22aを開閉する第2の開閉弁36が設けられている。この第2の開閉弁36の下流側の第1の給水路20aの下流側端部には、詳細は後述するスプレッダ30の第2の吐水部38が接続されている。
なお、本実施形態では、第2の給水路22aからスプレッダ30の第2の吐水部38への洗浄水の給水時に第2の定流量弁34により調整される洗浄水の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]については、例えば、0.1[L/min]〜0.6[L/min]に設定されるのが好ましく、0.2[L/min]〜0.5[L/min]に設定されるのが最も好ましい。
つぎに、第2の開閉弁36の下流側には、逆止弁40を介して、電解除菌水ユニット42が設けられており、この電解除菌水ユニット42は、電解除菌水を生成する電解槽(図示せず)を備えており、第2の吐水部38に電解除菌水を供給する電解除菌水供給部として機能するようになっている。
なお、電解除菌水は、電解除菌水ユニット42の電解槽(図示せず)で水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解することにより生成され、除菌成分(次亜塩素酸)を含む機能水であり、主に、除菌、油分分解、漂白の効果があり、数時間で元の水道水の成分に戻るものである。
また、自動洗浄ユニット4は、スプレッダ30に設けられて便器本体2の正面側に立つ使用者の有無を検知する人体検知センサ44(図1及び図2参照)と、この人体検知センサ44から送信される検知信号を受信すると共に所定の制御プログラム等に基づいて第1の開閉弁28及び第2の開閉弁36のそれぞれの動作を制御する制御部であるコントローラ46を備えている。
また、コントローラ46は、人体検知センサ44の使用者の有無の検知し、第1の開閉弁28及び第2の開閉弁36のそれぞれの動作を制御する以外にも、予め設定された所定時間t1(例えば、t1=2時間)が経過する毎に、コントローラ46から操作信号が第1の開閉弁28に送信され、この操作信号により、第1の開閉弁28が開弁し、第1の給水路20aからスプレッダ30の第1の吐水部32に洗浄水W1が供給され、ボウル部6のボウル面48が洗浄されるようになっている。
そして、このボウル面48を洗浄した洗浄水W1は、排水口10から排水トラップ管路14に流入することにより、排水トラップ管路14内やその下流側の排水管路(図示せず)内の雑菌を下流側へ洗い流すことができるため、これらの排水トラップ管路14内やその下流側の排水管路(図示せず)内の雑菌の繁殖を抑制し、排水トラップ管路14やその下流側の排水管路(図示せず)等の排水設備を保護する洗浄(以下「設備保護洗浄」)を行うことができるようになっている。
なお、上述した所定時間t1については、1時間〜3時間に設定するのが好ましく、1.5時間〜2.5時間に設定するのが最も好ましい。
なお、本実施形態では、自動洗浄ユニット4の第1の給水路20a及び第2の給水路22aのそれぞれの洗浄水の瞬間流量Q1,Q2を調整する流量調整手段として、第1の対流量弁26と第2の定流量弁34のそれぞれを採用した形態について説明するが、これらの形態に限られず、例えば、定流量弁以外にも、流量センサ等を使用して洗浄水を適正な流量に調整する他の流量調整手段を採用し、この他の流量調整手段の動作をコントローラ46により制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、自動洗浄ユニット4の第1の給水路20a及び第2の給水路22aのそれぞれを開閉する第1の開閉弁28と第2の開閉弁36のそれぞれについて、電磁弁を採用した形態について説明するが、電磁弁以外の他の開閉装置を採用してもよい。
さらに、本実施形態では、自動洗浄ユニット4のコントローラ46が第1の開閉弁28及び第2の開閉弁36のそれぞれの動作を制御するような形態について説明するが、このような形態に限られず、第1の開閉弁28と第2の開閉弁36の代わりに、管継手24の部分に三方弁等の切替弁を設け、この切替弁の切り替え動作をコントローラ46で制御することにより、第1の給水路20a又は第2の給水路22aのいずれか一方と主給水路16aとを連通させるように制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、人体検知センサ44としては、便器本体2のボウル部6の前方に使用者が存在する場合に、このセンサ44から使用者までの距離を赤外線を用いて検知する赤外線式のセンサを採用しているが、このような赤外線式のセンサに限られず、便器本体の内部等に隠蔽可能な電波式センサ(マイクロ波センサ)を採用してもよい。
つぎに、図1〜図4を参照して、本実施形態の小便器の便器本体におけるボウル部の詳細について説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態の小便器1の便器本体2におけるボウル部6においては、ボウル部6の表面を形成するボウル面48が、図3に示す側面視で概ねJ字形の形状を形成している。
すなわち、図3に示すように、この側面視で概ねJ字形の形状のボウル面48は、収納室8の前方に形成されるボウル面48の上方付近から下方に向かって、ボウル部6の中央高さ付近まで斜め後方に連続してなだらかな湾曲面F1を形成した後、下方の排水口10に向かって斜め前方に湾曲した湾曲面F2を形成し、その後、この排水口10付近から斜め前方に湾曲した湾曲面F3を形成している。
また、図1及び図4に示すように、スプレッダ30が設けられているボウル面48の上方領域においては、図4の平面視で中央部が後方側に弧状に張り出すように湾曲した湾曲面F4を形成している。
さらに、図1〜図4に示すように、ボウル部6の左右両側は、ボウル部6の前縁6aが全周に亘ってスプレッダ30の前端よりも前方に位置するように、ボウル面48の上方領域の湾曲面F4における左右両側の側部48a,48b付近から下方の前縁下端部6bまで、下方に向かう程徐々に前方に突出し、前縁下端部6bで結ばれる側壁部6cを形成している。
これらにより、ボウル部6内に形成されるボウル面48は、スプレッタ30の各吐水部32,38から吐水されて洗浄水をこのボウル面48に沿って流下させて、ボウル面48の最下部の排水口10に集めることができるような形状に形成されている。
つぎに、図1〜図12を参照して、本実施形態の小便器の自動洗浄ユニットにおけるスプレッダの詳細について説明する。
まず、図6は、本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの分解斜視図であり、図7は、本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの正面図である。つぎに、図8は、本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの側面図であり、図9は、本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダの側面断面図である。また、図10は、図8のX−X線に沿って見た断面図であり、図11は、本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダのノズル部の先端部分を拡大した部分拡大斜視図である。さらに、図12は、本発明の第1実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を示す斜視図であり、吐水時の洗浄水の流れを概略的に説明した図である。
まず、図2及び図4に示すように、スプレッダ30は、ボウル面48の上方領域の湾曲面F4における左右方向の中央部に設けられており、スプレッダ30及び人体検知センサ44の前方側には外装カバー50が取り付けられている。
なお、図6〜図10及び図12に示すスプレッダ30においては、図2及び図4に示すスプレッダ30の前方側に取り付けられている外装カバー50を取り外した状態を示すと共に、スプレッダ30に設けられている人体検知センサ44等の関連部品については省略して示している。
つぎに、図6〜図10及び図12に示すように、スプレッダ30は、ボウル面48の上方領域の湾曲面F4における左右方向の中央部に固定して取り付けられるスプレッダ本体部52と、このスプレッダ本体部52の前方側から中心軸線C1に沿って形成される取付穴52aに挿入して取り付けられるノズル部材54を備えている。
また、スプレッダ本体部52は、図12に示すボウル面48の上方領域の湾曲面F4における左右方向の中央部にボウル部6とその背面側の収納室8とを貫くように形成された取付穴48cに挿入された後、収納室8内で第1の給水管20及び第2の給水管22のそれぞれと接続されている。
つぎに、図9に示すように、スプレッダ本体部52の内部には、第1の給水管20の第1の給水路20a及び第2の給水管22の第2の給水路22aのそれぞれと連通する第1の通水路56及び第2の通水路58がそれぞれ形成されている。
また、図9、図10及び図12に示すように、第1の通水路56の前方側の下流側端部には、第1の吐水部32の一部である第1の吐水口60が形成されている。
より具体的に説明すると、図9及び図10に示すように、スプレッダ本体部52の第1の通水路56は、前後方向に延びるように形成されている上流側通水路56aと、この上流側通水路56aの下流側の前端部から下方の二つの第1の吐水口60のそれぞれに向かって流路が拡大するように、図10の正面視で概ね扇形形状に形成されている下流側通水路56bを備えている。さらに、この下流側通水路56bは、図9に示すように、第1の吐水口60が僅かに斜め後方に差し向けられるように形成されている。
これらにより、第1の給水管20の第1の給水路20aからスプレッダ本体部52の上流側通水路56a内に供給された洗浄水は、下流側通水路56bを通過し、第1の吐水口60からボウル面48のほぼ中央領域R1(図2参照)に向けて第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]の洗浄水W1として吐水されるようになっている。
つぎに、図6〜図12に示すように、ノズル部材54は、スプレッダ本体部52の取付穴52aに挿入されて取り付けられる取付部62を備えている。
また、ノズル部材54は、取付部62の前端部に一体に設けられた第1のノズル部64及び第2のノズル部66のそれぞれを第2の吐水部38の一部として備えている。
さらに、これらの第1のノズル部64及び第2のノズル部66は、スプレッダ本体部52の中心軸線C1に対して左右対称に外側に延びるように形成されており、図7に示す正面視で、第1の吐水部32に対して左右対称に配置されている。
また、ノズル部材54の取付部62の内部には、スプレッダ本体部52の第2の通水路58と連通する通水路68が形成されている。
さらに、ノズル部材54の各ノズル部64,66については、第1の吐水部32の近傍に位置し且つノズル部材54の取付部62の前端部を共通の基端部70とし、この基端部70からそれぞれの先端部までの内部には、ノズル部材54の取付部62の内部の通水路68から基端部70で分岐する通水路72,74がそれぞれ形成されている。
また、各ノズル部64,66の先端部には、各通水路72,74の下流側端部に相当する第2の吐水部38として単一の円形断面形状の第2の吐水口76,78がそれぞれ形成されている。第2の給水管22の第2の給水路22aからスプレッダ本体部52の第2の通水路58内に供給された洗浄水は、ノズル部材54の通水路68を経て、各ノズル部64,66の各第2の吐水口76,78から、それぞれの斜め後方側且つ斜め上方のボウル面48の所定の着水領域R2(図2及び図12参照)に向けて、第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]洗浄水W2として吐水されるようになっている。
さらに、図6及び図7に示すように、第2の吐水部38の第1のノズル部64は、第1の吐水部32の近傍に設けられた基端部70から第1の吐水部32の一方の側(図6に示す第1の吐水部32の左側)に位置する先端部の第2の吐水口76に向かって延びている。
また、この第1のノズル部64は、図6における平面視で基端部70から先端部の第2の吐水口76に向かって所定の傾斜角度α[°]だけ後方側に傾斜して延びており、図7における正面視で基端部70から先端部の第2の吐水口76に向かって所定の傾斜角度β[°]だけ上方に傾斜して延びるように形成されている。
同様に、第2の吐水部38の第2のノズル部66は、第1の吐水部32の近傍に設けられた基端部70から第1の吐水部32の他方の側(図6に示す第1の吐水部32の右側)に位置する先端部の第2の吐水口78に向かって延びている。
また、この第2の吐水部38の第2のノズル部66は、図6における平面視で基端部70から先端部の第2の吐水口78に向かって所定の傾斜角度α[°]だけ後方側に傾斜して延びており、図7における正面視で基端部70から先端部の第2の吐水口78に向かって所定の傾斜角度β[°]だけ上方に傾斜して延びるように形成されている。
すなわち、図6及び図7に示すように、ノズル部材54の各ノズル部64,66のそれぞれの中心軸線C2,C3は、スプレッダ本体部52及びノズル部材54のそれぞれの前後方向に延びる中心軸線C1と垂直に交わる直線L1に対して、図6における平面視で所定の傾斜角度α[°]だけ後方側に傾斜しており、図7における正面視で所定の傾斜角度β[°]だけ上方に傾斜している。
これにより、ノズル部材54の各ノズル部64,66の各第2の吐水口76,78は、それぞれの斜め後方側に且つ斜め上方に所定距離だけ離間したボウル面48の所定の着水領域R2(図2及び図12参照)に向けて差し向けられているため、各第2の吐水口76,78から吐水された洗浄水W2は、ボウル面48の上方を飛び越えて所定の着水領域R2に着水するまでは、ボウル面48に接触することなく、各第2の吐水口76,78の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]の吐水の勢いがそのまま維持されるようになっている。
ここで、上述したノズル部材54の各ノズル部64,66の斜め後方側に傾斜した所定の傾斜角度α[°]については、例えば、1°〜20°に設定するのが好ましく、12°〜17°に設定するのが最も好ましい。
また、各ノズル部64,66の斜め上方に傾斜した所定の傾斜角度β[°]については、例えば、1°〜10°に設定するのが好ましく、1°〜5°に設定するのが最も好ましい。
しかしながら、これらの所定の傾斜角度α、β[°]については、要するに、スプレッダ30が設けられるボウル面48の湾曲面F4の曲がり具合に応じて、洗浄水W2がボウル面48の外部に飛び出さない程度に設定していればよく、例えば、所定の傾斜角度α、β[°]を0°に設定して各第2の吐水口76,78から水平方向に洗浄水を吐水した場合であっても、この洗浄水がボウル面48の外部に飛び出すことなく、ボウル面48を広範囲に洗浄することができればよい。
すなわち、本実施形態では、各ノズル部64,66の各第2の吐水口76,78については、それぞれ吐水された洗浄水W2がボウル面48の外部に飛び出すことなく、ボウル面48を広範囲に洗浄することができるようにすれば、スプレッダ30から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するようにボウル部6内の水平方向と斜め上方のそれぞれに向けて同時に吐水するようにしてもよい。
つぎに、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態による小便器の動作(作用)について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による小便器1における通常の便器洗浄の動作(作用)について説明する。
小便器1における通常の便器洗浄では、使用者が小便器1の便器本体2のボウル部6の前に立つと、人体検知センサ44が使用者の存在を検知している検知状態となり、その検知信号がコントローラ46に送信され、コントローラ46が使用者の存在を認識する。
そして、使用者が小便器1のボウル面48に対する放尿を終え、放尿を済ませた使用者が小便器1の便器本体2の前から立ち去ると、人体検知センサ44が使用者の存在を検知していない非検知状態となり、コントローラ46は、使用者が小便器1から立ち去ったと判断し、コントローラ46が小便器1の通常の便器洗浄の動作を開始させる。
コントローラ46は、通常の便器洗浄の動作においては、まず、第2の開閉弁36に制御信号を送信し、第1の開閉弁28を閉弁させると共に、第2の開閉弁36を開弁させる。そして、主給水管16の主給水路16aの洗浄水は、管継手24を経て第2の給水管22の第2の給水路22aのみに流れる。
つぎに、第2の給水路22aに流れた洗浄水W2は、第2の定流量弁34を通過することにより、比較的低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]に調整され、その後、第2の開閉弁36を通過し、逆止弁40を経て、スプレッダ30のスプレッダ本体部52の第2の通水路58に流入する。そして、洗浄水W2は、スプレッダ30のノズル部材54の内部の通水路68を通過した後、ノズル部材54の第1のノズル部64及び第2のノズル部66のそれぞれの通水路72,74に供給される。
また、ノズル部材54の各通水路72,74を通過した洗浄水W2は、第2の吐水口76,78のそれぞれから、それぞれの斜め後方側且つ斜め上方に位置するボウル面48の所定の着水領域R2(図2及び図12参照)に向けて、第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水される。そして、この洗浄水W2は、スプレッダ30から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するまではボウル面48にほとんど接触することなく、第2の吐水口76,78の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水する。
さらに、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水した後の洗浄水W2は、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れる。
その後、洗浄水W2は、排水口10から排水トラップ管路14内に流入した後、この排水トラップ管路14の下流側の排水配管(図示せず)に向かって流れることにより、排水トラップ管路14や排水配管(図示せず)内の尿や陰毛等の異物を下流側に排出させる。
そして、スプレッダ30の第2の吐水口76,78のそれぞれから洗浄水W2が、第2の所定の瞬間流量Q2[L/min](例えば、0.2[L/min]〜0.5[L/min])で所定時間t2(例えば、t2=1[min])だけ継続して吐水され、低洗浄水量(例えば、0.2[L]〜0.5[L])の洗浄水W2によりボウル面48が広範囲に亘って洗浄された後、コントローラ46が、第2の開閉弁36を閉弁し、スプレッダ30による吐水動作を停止させて、通常の便器洗浄の動作を終了させる。
つぎに、本発明の第1実施形態による小便器1における通常の便器洗浄とは別に行われる設備保護洗浄の動作(作用)について説明する。
コントローラ46は、前回の設備保護洗浄が行われてから一定の所定時間t1(例えば、t1=2時間)が経過していることを確認する他に、小便器1の使用回数が一定期間に一定回数に達していること等の使用条件を満たした場合、設備保護洗浄動作を開始する。
そして、自動洗浄ユニット4が、使用者が小便器1を使用した場合にスプレッダ30の第2の吐水部36の第2の吐水口76,78のそれぞれから洗浄水W2を吐水し、また、使用者が小便器1を使用した場合とは別に、予め設定された所定時間t1が経過する毎に第1の吐水部32の第1の吐水口60から洗浄水W1を吐水するように制御する。
具体的には、コントローラ46は、設備保護洗浄の動作を開始すると、第1の開閉弁28を開弁すると共に、第2の開閉弁36を閉弁させる。そして、主給水管16の主給水路16aの洗浄水は、管継手24を経て第1の給水管20の第1の給水路20aのみに流れる。
つぎに、第1の給水路20aに流れた洗浄水W1は、第1の定流量弁26を通過することにより、比較的低い第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]に調整され、その後、第1の開閉弁28を通過し、スプレッダ30のスプレッダ本体部52の第1の通水路56に流入する。そして、洗浄水W1は、スプレッダ30のスプレッダ本体部52の上流側通水路56a及び下流側通水路56bを経て、第1の吐水部32の第1の吐水口60に供給される。
つぎに、第1の吐水口60から吐水された洗浄水W1は、比較的高い瞬間流量Q1でボウル部6のボウル面48のほぼ中央領域R1に向けて吐水され、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく、ボウル面48に沿って排水口10まで流下することによりボウル面48を洗浄する。
その後、洗浄水W1は、排水口10から排水トラップ管路14に比較的高い瞬間流量で流入した後、この排水トラップ管路14の下流側の排水配管(図示せず)に向かって流れることにより、排水トラップ管路14内の尿や陰毛等の異物を下流側に排出させる。
そして、スプレッダ30の第1の吐水口60から洗浄水W1が第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]で一定時間継続して吐水されると、コントローラ46が、第1の開閉弁28を閉弁し、スプレッダ30による吐水動作を停止させて、設備保護洗浄の動作を終了させる。
また、特に、スプレッダ30の第1の吐水口60から吐水される比較的高い第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]の洗浄水W1、排水口10から排水トラップ管路14を通過し、その下流側の排水配管(図示せず)に向かって流れることにより、水かさが上昇した洗浄水W1が、排水トラップ管路14及び排水配管(図示せず)を洗浄しながら流れるため、これらの管路内の尿を効果的に排出することができると共に、陰毛等の異物を効果的に除去することができる。さらに、排水トラップ管路14及び排水配管(図示せず)内に尿石や異物を所定時間t1毎に洗い流すことができるため、バクテリアの増殖を抑制し、尿石の付着や発生を抑制することができる。
なお、上述した本実施形態の小便器1による通常の便器洗浄の動作や設備保護洗浄の動作は、一例にすぎず、例えば、通常の便器洗浄を行う際に、第1の開閉弁28と第2の開閉弁36の双方を開弁させることにより、スプレッダ30の第1の吐水口60による洗浄水W1の吐水動作と、第2の吐水口76,78のそれぞれによる洗浄水W2の吐水動作とを同時に行うようにしてもよい。
上述した本発明の第1実施形態による小便器1によれば、使用後の小便器1の便器本体2におけるボウル部6のボウル面48を洗浄する際に、自動洗浄ユニット4のスプレッダ30の第1の吐水口60から吐水される場合には、比較的高い第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]で洗浄水W1が吐水される。このときの洗浄水W1は、ボウル部6のボウル面48のほぼ中央領域R1に向けて吐水されるため、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく、ボウル面48に沿って排水口10まで流下することによりボウル面48を洗浄した後、排水口10から排水トラップ管路14に比較的高い瞬間流量で流入する。これにより、排水トラップ管路14に流入した洗浄水は、排水トラップ管路14内の尿を効果的に排出することができると共に、排水トラップ管路14内やその下流側の排水設備(例えば、排水ソケット(図示せず)や排水配管(図示せず)等)における陰毛等の異物も効果的に除去することができる。
一方、自動洗浄ユニット4のスプレッダ30におけるノズル部材54の各ノズル部64,66の第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水される場合には、第1の吐水口60から吐水される洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で洗浄水W2が吐水される。この場合、第2の吐水口76,78の洗浄水W2については、スプレッダ30から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するように、第2の吐水口76,78から、それぞれの斜め後方側且つ斜め上方のボウル面48の所定の着水領域R2(図2及び図12参照)に向けて吐水される。これにより、第2の吐水口76,78から吐水された洗浄水W2がスプレッダ30から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するまではボウル面48にほとんど接触することがなく、第2の吐水口76,78の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水することができる。
また、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水した後の洗浄水W2は、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れるため、第2の吐水口76,78から吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水でもボウル面48を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。これらの結果、簡易な構成であるスプレッダ30のノズル部材54の各ノズル部64,66の第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水される洗浄水W2によって、ボウル部6のボウル面48に付着している尿による汚れを低洗浄水量(例えば、0.2[L]〜0.5[L])で広範囲に亘って洗浄することができると共に、排水トラップ管路14内の陰毛等の異物を効率良く除去することができ、排水トラップ管路14内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換することができる。
さらに、本実施形態による小便器1によれば、スプレッダ30のノズル部材54の各ノズル部64,66の先端部にそれぞれ形成される第2の吐水口76,78のそれぞれが、単一の円形断面形状の吐水口としてそれぞれ機能することにより、第2の吐水口76,78から吐水された洗浄水W2がスプレッダ30から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するまではボウル面48にほとんど接触することがなく、第2の吐水口76,78の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水することができる。したがって、簡易な構成である第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水される洗浄水W2によって、ボウル部6のボウル面48に付着している尿による汚れを低洗浄水量(例えば、0.2[L]〜0.5[L])で広範囲に亘って洗浄することができると共に、排水トラップ管路14内の陰毛等の異物を効率良く除去することができ、排水トラップ管路14内の尿を含む排水を効率良く洗浄水に置換することができる。
また、本実施形態による小便器1によれば、スプレッダ30のノズル部材54の各ノズル部64,66がスプレッダ本体部52の中心軸線C1に対して左右対称に外側に延びるように形成されており、図7に示す正面視で、第1の吐水部38に対して左右対称に配置されていることにより、各ノズル部64,66の各第2の吐水口76,78からそれぞれ吐水された洗浄水W2は、第1の吐水部38の第1の吐水口60から吐水される洗浄水W1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で、スプレッダ30から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するようにボウル部6内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水される。これにより、洗浄水W2は、スプレッダ30から離間したボウル面48のそれぞれの所定の着水領域R2に着水するまではボウル面48にほとんど接触することがなく、第2の吐水口76,78の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水することができる。さらに、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水した後の洗浄水W2は、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れるため、第2の吐水部38の複数のノズル部64,66のそれぞれが第1の吐水部32に対して互いに左右対称に配置されている簡易な構成によって、第2の吐水部38の複数のノズル部64,66の各第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水W2でもボウル面48をより広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
さらに、本実施形態による小便器1によれば、第2の吐水部38の第1のノズル部64が、第1の吐水部32の近傍に設けられた基端部70から第1の吐水部32の一方の側(図6に示す第1の吐水部32の左側)に位置する先端部の第2の吐水口76に向かって、図6における平面視で所定の傾斜角度α[°]だけ後方側に傾斜しており、図7における正面視で所定の傾斜角度β[°]だけ上方に傾斜して延びるように形成されている。同様に、第2の吐水部38の第2のノズル部66が、第1の吐水部32の近傍に設けられた基端部70から第1の吐水部32の他方の側(図6に示す第1の吐水部32の右側)に位置する先端部の第2の吐水口78に向かって、図6における平面視で所定の傾斜角度α[°]だけ後方側に傾斜しており、図7における正面視で所定の傾斜角度β[°]だけ上方に傾斜して延びるように形成されている。これらにより、第2の吐水部38の各ノズル部64,66の第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水された洗浄水W2は、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水した後、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れることができる。したがって、第2の吐水部38の各ノズル部64,66のそれぞれが基端部70から第1の吐水部32のそれぞれの側に向かって所定の傾斜角度α,β[°]で延びる簡易な構成によって、第2の吐水部38の各ノズル部64,66の第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水W2であっても、ボウル面48をより広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
また、本実施形態による小便器1によれば、自動洗浄ユニット4が、給水源(図示せず)からの洗浄水を供給する主給水管16の主給水路16aと、主給水管16の分岐部である管継手24に接続されて主給水路16aから供給された洗浄水W1を第1の吐水部32に供給する第1の給水管20の第1の給水路20aと、主給水管16の分岐部である管継手24に接続されて主給水路16aから供給された洗浄水W2を第2の吐水部38に供給する第2の給水管22の第2の給水路22aと、第1の給水路20aに設けられてその洗浄水W1の瞬間流量を第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]に調整する第1の定流量弁26と、第2の給水路22aに設けられてその洗浄水W2の瞬間流量を第1の給水路20aの洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]に調整する第2の定流量弁34をそれぞれ備えていることにより、比較的簡易な構成で確実に、第2の吐水部38から吐水される洗浄水W2の瞬間流量について第1の吐水部32から吐水される洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]に設定することができる。したがって、自動洗浄ユニット4のスプレッダ30の第1の吐水部32及び第2の吐水部38のそれぞれにおける吐水性能のばらつきを抑制することができる。
さらに、本実施形態による小便器1によれば、自動洗浄ユニット4が、使用者が小便器1を使用した場合にスプレッダ30の第2の吐水部36の第2の吐水口76,78のそれぞれから洗浄水W2を吐水し、また、使用者が小便器1を使用した場合とは別に、予め設定された所定時間t1が経過する毎に第1の吐水部32の第1の吐水口60から洗浄水W1を吐水するように制御するコントローラ46を備えていることにより、使用者が小便器1を使用した場合にスプレッダ30の第2の吐水部38の第2の吐水口76,78のそれぞれから吐水された洗浄水W2は、スプレッダ30の第1の吐水部32から吐水される洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第1の所定の瞬間流量Q2[L/min]でボウル面8を広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
また、使用者が小便器1を使用した場合とは別に、予め設定された所定時間t1が経過する毎にスプレッダ30の第1の吐水部32の第1の吐水口60から吐水された洗浄水W1は、比較的高い瞬間流量Q1でボウル部6のボウル面48のほぼ中央領域R1から、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく、ボウル面48に沿って排水口10まで流下することによりボウル面48を洗浄することができる。その後、洗浄水W1は、排水口10から排水トラップ管路14に比較的高い瞬間流量で流入し、排水トラップ管路14内の尿を効果的に排出することができると共に、排水トラップ管路14内やその下流側の排水管路(図示せず)の陰毛等の異物も効果的に除去することができるため、排水トラップ管路14やその下流側の排水管路(図示せず)等の排水設備を保護するような洗浄を行うことができる。
また、本実施形態による小便器1によれば、自動洗浄ユニット4が、電解除菌水を生成してスプレッダ30の第2の吐水部38にこの電解除菌水を供給する電解除菌水ユニット42をさらに備えていることにより、第2の吐水部38から吐水が行われる際に、電解除菌水ユニット42から第2の吐水部38に供給された電解除菌水を含む洗浄水W2について、第1の吐水部32から吐水される洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水するため、電解除菌水ユニット42の電解槽(図示せず)が電解除菌水を生成する負荷を抑制することができる。
つぎに、図13を参照して、本発明の第2実施形態による小便器について説明する。
図13は、本発明の第2実施形態による小便器のスプレッダのノズル部の先端部分を拡大した部分拡大斜視図である。
なお、図13に示す本発明の第2実施形態による小便器100においては、上述した本発明の第1実施形態による小便器1の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
まず、図13に示すように、本発明の第2実施形態による小便器100においては、スプレッダ130のスプレッダ本体部52は、本発明の第1実施形態による小便器1のスプレッダ30のスプレッダ本体部52と共通する。
一方、本発明の第2実施形態による小便器100では、スプレッダ130の第2の吐水部138として、ノズル部材154の第1のノズル部164及び第2のノズル部166のそれぞれの先端部が半球面状の表面164a,166aを形成し、これらの半球面状の表面164a,166aのそれぞれには、シャワー状に吐水可能な複数の散水孔176,178がそれぞれ形成されている点で、第1実施形態の小便器1におけるスプレッダ30の単一の円形断面形状の第2の吐水口76,78とは異なっている。
上述した本発明の第2実施形態による小便器100によれば、スプレッダ130の第2の吐水部138の各ノズル部164,166の複数の散水孔176,178のそれぞれから吐水された洗浄水W2は、スプレッダ130の第1の吐水口60から吐水される洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で、スプレッダ130から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するようにボウル部6内の水平方向や斜め上方に向けてシャワー状に吐水される。これにより、洗浄水W2は、スプレッダ130から離間したボウル面48のそれぞれの所定の着水領域R2に着水するまではボウル面48にほとんど接触することがなく、散水孔176,178の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、ボウル面48の所定の着水領域R2にシャワー状に広がりながら着水することができる。さらに、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水した後の洗浄水W2は、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れるため、第2の吐水部138を複数の散水孔176,178にした簡易な構成によって、第2の吐水部138の複数の散水孔176,178のそれぞれからシャワー状に吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水W2でもボウル面48をより広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
つぎに、図14を参照して、本発明の第3実施形態による小便器について説明する。
図14は、本発明の第3実施形態による小便器のスプレッダのノズル部の先端部分を拡大した部分拡大斜視図である。
なお、図14に示す本発明の第3実施形態による小便器200においては、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による小便器1,100の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
まず、図14に示すように、本発明の第3実施形態による小便器200のスプレッダ230においては、上述した本発明の第2実施形態による小便器100のスプレッダ130と同様に、スプレッダ230の第2の吐水部238として、ノズル部材254の第1のノズル部264及び第2のノズル部266のそれぞれの先端部付近に複数の散水孔276,278がそれぞれ形成されている点で、上述した本発明の第2実施形態による小便器100のスプレッダ130における各ノズル部164,166の複数の散水孔176,178と共通している。
しかしながら、本発明の第3実施形態による小便器200のスプレッダ230の第2の吐水部238である複数の散水孔276,278が、ノズル部材254の各ノズル部264,266の先端部の上面264a,266aに形成されている点で、上述した本発明の第2実施形態による小便器100のスプレッダ130の各ノズル部164,166のそれぞれの先端部の半球面状の表面164a,166aに形成されている複数の散水孔176,178と異なっている。
上述した本発明の第3実施形態による小便器200によれば、スプレッダ230の第2の吐水部238の各ノズル部264,266の複数の散水孔276,278のそれぞれから吐水された洗浄水W2は、スプレッダ230の第1の吐水口60から吐水される洗浄水W1の第1の所定の瞬間流量Q1[L/min]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で、スプレッダ230から離間したボウル面48の所定の着水領域R2に着水するようにボウル部6内の斜め上方に向けてシャワー状に吐水される。これにより、洗浄水W2は、スプレッダ230から離間したボウル面48のそれぞれの所定の着水領域R2に着水するまではボウル面48にほとんど接触することがなく、散水孔276,278の吐水時の第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水の勢いをそのまま維持した状態で、ボウル面48の所定の着水領域R2にシャワー状に広がりながら着水することができる。さらに、ボウル面48の所定の着水領域R2に着水した後の洗浄水W2は、ボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れるため、第2の吐水部238を複数の散水孔276,278にした簡易な構成によって、第2の吐水部238の複数の散水孔276,278のそれぞれからシャワー状に吐水された比較的低い瞬間流量の洗浄水W2でもボウル面48をより広範囲に亘って効果的に洗浄することができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態〜第3実施形態の小便器1,100,200における各スプレッダ30,130,230の各第2の吐水部38,138,238については、いくつかの例として、単一の円形断面形状の第2の吐水口76,78、複数の散水孔176,178及び複数の散水孔276,278のそれぞれを採用した形態について説明したが、これらの形態に限られず、他の形態であってもよい。要するに、第2の吐水部については、第2の所定の瞬間流量Q2[L/min]で吐水した洗浄水W2をボウル面48の所定の着水領域R2に着水させることができると共に、この着水後の洗浄水W2がボウル面48に沿って左右方向に広がるように流れることにより、ボウル面48を洗浄する範囲を左右方向に広げつつ、ボウル部6の外部へ飛び出すことなく排水口10まで流れることができ、ボウル面48に付着している尿による汚れを低洗浄水量で広範囲に亘って効果的に洗浄することができるようなものであれば、他の形態であってもよい。
1,100,200 小便器
2 便器本体
4 自動洗浄ユニット(吐水装置)
6 ボウル部
6a ボウル部の前縁
6b ボウル部の前縁下端部
6c ボウル部の側壁部
8 収納室
10 排水口
12 目皿
14 排水トラップ管路(排出部)
16 主給水管
16a 主給水路
18 止水栓
20 第1の給水管
20a 第1の給水路
22 第2の給水管
22a 第2の給水路
24 管継手(分岐部)
26 第1の定流量弁(第1の流量調整手段)
28 第1の開閉弁
30,130,230 スプレッダ(吐水装置)
32 第1の吐水部
34 第2の定流量弁
36 第2の開閉弁
38,138,238 第2の吐水部
40 逆止弁
42 電解除菌水ユニット(電解除菌水供給部)
44 人体検知センサ
46 コントローラ(制御部)
48 ボウル面
48a ボウル面の側部
48b ボウル面の側部
48c 取付穴
50 外装カバー
52 スプレッダ本体部
52a 取付穴
54,154,254 ノズル部材(ノズル部)
56 第1の通水路
56a 上流側通水路
56b 下流側通水路
58 第2の通水路
60 第1の吐水口(第1の吐水部)
62 ノズル部材の取付部
64,164,264 ノズル部材の第1のノズル部(第2の吐水部のノズル部)
66,166,266 ノズル部材の第2のノズル部(第2の吐水部のノズル部)
68 ノズル部材の通水路
70 第1のノズル部及び第2のノズル部の基端部
72 ノズル部材の通水路
74 ノズル部材の通水路
76 第2の吐水口(第2の吐水部)
78 第2の吐水口(第2の吐水部)
164a ノズル部材の第1のノズル部の先端部における半球面状の表面
166a ノズル部材の第2のノズル部の先端部における半球面状の表面
176,276 散水孔
178,278 散水孔
264a ノズル部材の第1のノズル部の先端部の上面
266a ノズル部材の第2のノズル部の先端部の上面
C1 スプレッダ本体部の中心軸線、ノズル部材の前後方向の中心軸線
C2 ノズル部材の第1のノズル部の中心軸線
C3 ノズル部材の第2のノズル部の中心軸線
F1 湾曲面
F2 湾曲面
F3 湾曲面
F4 湾曲面
Q1 第1の所定の瞬間流量[L/min]
Q2 第2の所定の瞬間流量[L/min]
R1 ボウル面の中央領域
R2 ボウル面の着水領域
W1 洗浄水の流れ
W2 洗浄水の流れ
α ノズル部材のノズル部の傾斜角度
β ノズル部材のノズル部の傾斜角度

Claims (9)

  1. 排尿を受けて排出する小便器であって、
    排尿を受けるボウル面を形成し、その底部に排水口を形成するボウル部と、
    このボウル部内の上方領域に設けられて上記ボウル部内に洗浄水を吐水する吐水装置と、
    上記ボウル部の排水口よりも下流側に設けられ、その内部に封水を形成する排出部と、を有し、
    上記吐水装置は、洗浄水を上記ボウル面のほぼ中央領域に向けて吐水する第1の吐水部と、洗浄水を上記吐水装置から離間したボウル面の所定領域に着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水する第2の吐水部と、を備え、この第2の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量は、上記第1の吐水部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定されていることを特徴とする小便器。
  2. 上記第2の吐水部は、その先端部に設けられて上記第2の吐水部から離間した上記ボウル面の所定領域に洗浄水を着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水する吐水するノズル部を備えている請求項1記載の小便器。
  3. 上記第2の吐水部のノズル部の先端部には、上記第2の吐水部から離間した上記ボウル面の所定領域に洗浄水を着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けて吐水可能な単一の円形断面形状の吐水口が形成されている請求項2記載の小便器。
  4. 上記第2の吐水部のノズル部の先端部には、上記第2の吐水部から離間した上記ボウル面の所定領域に洗浄水を着水させるように上記ボウル部内の水平及び/又は斜め上方に向けてシャワー状に吐水可能な複数の散水孔が形成されている請求項2記載の小便器。
  5. 上記第2の吐水部のノズル部は、正面視で上記第1の吐水部に対して互いに左右対称に配置されている複数のノズル部である請求項2乃至4の何れか1項に記載の小便器。
  6. 上記第2の吐水部のノズル部は、上記第1の吐水部の近傍に設けられた基端部と、この基端部から上記第1の吐水部の一方の側に向かって所定の傾斜角度で延びるように形成された第1のノズル部と、上記基端部から上記第1の吐水部の他方の側に向かって所定の傾斜角度で延びるように形成された第2のノズル部と、を備えている請求項2乃至5の何れか1項に記載の小便器。
  7. 上記吐水装置は、更に、給水源から洗浄水が供給される主給水路と、この主給水路の下流側の分岐部に接続されて上記主給水路から供給された洗浄水を上記第1の吐水部に供給する第1の給水路と、上記主給水路の上記分岐部に接続されて上記主給水路から供給された洗浄水を上記第2の吐水部に供給する第2の給水路と、上記第1の給水路に設けられて上記第1の給水路の洗浄水の瞬間流量を調整する第1の流量調整手段と、上記第2の給水路に設けられて上記第2の給水路の洗浄水の瞬間流量を上記第1の給水路の洗浄水の瞬間流量よりも低くなるように調整する第2の流量調整手段と、を備えている請求項1乃至6の何れか1項に記載の小便器。
  8. 上記吐水装置は、更に、使用者が小便器を使用した場合に上記第2の吐水部から洗浄水を吐水し、また、上記使用者が小便器を使用した場合とは別に、所定時間が経過する毎に上記第1の吐水部から洗浄水を吐水するように制御する制御部を備えている請求項1乃至7の何れか1項に記載の小便器。
  9. 上記吐水装置は、更に、電解除菌水を生成する電解槽を含み且つ上記第2の吐水部に上記電解除菌水を供給する電解除菌水供給部を備えている請求項1乃至8の何れか1項に記載の小便器。
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