JP2016069479A - ポリオレフィン系難燃性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐候剤の少量配合で、高度の難燃性(V−0)と良好な耐候・耐光性を維持しつつ、樹脂の変色がなく、成形加工時の熱安定性が高いため、焼けが少ないポリオレフィン/臭素系難燃剤組成物を提供すること。【解決手段】(A)ポリオレフィン系樹脂 100質量部に、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート 1〜50質量部、(C)式(I)に示すビス(トリブロモネオペンチル)−モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを(C)/(B)=0.1/99.9〜3/97(質量比)の量含有する樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、難燃性と耐候性、さらには成形加工時の耐熱性を有するポリオレフィン系樹脂組成物に関する。特に、難燃性、製品の色調、及び卓越した耐候性が必要とされる外観部品・筐体を用途とする。
ポリオレフィンは着火しやすい、燃えやすいという欠点を有するため、種々の難燃化が施されている。特に自動車部品、電気製品部品、建材等に使用されているポリオレフィンには、火災への安全性のために、ますます高度の難燃化が要求される傾向にある。このため、種々の難燃化の工夫がなされている。
難燃剤には臭素系難燃剤とノンハロゲン系難燃剤があり、特にポリオレフィンについては、ポリオレフィン自身の難燃性が著しく低いため、難燃化効果が高いデカブロモジフェニルオキシド、臭素化ビスフェノールA誘導体、臭素化ビスフェノールS誘導体、臭素化イソシアヌレート誘導体などの臭素系難燃剤を使用する場合が多い。しかしながら、デカブロモジフェニルオキシドに関しては、これを配合した樹脂からダイオキシンが発生するといった報告がなされてから、ヨーロッパを中心として使用制限が叫ばれており、我が国でも問題視されていることから、デカブロモジフェニルオキシド以外の臭素系難燃剤が使用されている。
また、直射日光や蛍光灯にさらされる部品に使用する用途では、耐候・耐光性が必要となるため、ポリオレフィンには、ベンゾエート系、サリチレート系、トリアゾール系、ヒンダードアミン系化合物などの耐候剤を配合するのが一般的であるが、臭素系難燃剤を配合したポリオレフィンに、耐候剤を配合しても、耐候・耐光性は大きく向上せず、また、難燃剤と耐候剤の併用で樹脂が変色するといった問題も発生する。これらの問題を解決する検討が行われているが、未だ不十分である(特許文献1、2)。
さらに、一般に臭素系難燃剤は熱的に不安定で、成形加工時に難燃剤の分解による焼けが起こり、変色するといった問題がある。これは成形品の外観不良を引き起し、商品性を損なうという欠点を有する。臭素系難燃剤が熱分解した時に、臭化水素を発生し、これが樹脂を着色させていると考えられ、その対策として、亜鉛化合物、アルミニウム化合物やアルカリ土類金属の有機酸塩、及びハイドロタルサイトなどが難燃剤の安定剤として作用し、効果があるとされているが、未だ不十分である(特許文献3、4)。
特開平5−214174号公報 特開平6−136188号公報 特開平10−81791号公報 特開平11−158329号公報
本発明は、上記の従来技術の問題点を解消し、耐候剤の少量配合で、高度の難燃性(V−0)と良好な耐候・耐光性を維持しつつ、樹脂の変色がなく、成形加工時の熱安定性が高いため、焼けが少なく変色がない外観が良好な成形品を得ることができるポリオレフィン/臭素系難燃剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、種々検討した結果、ポリオレフィン系樹脂に対し、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート及びビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを特定量含有する難燃性樹脂組成物により、また、更にハイドロタルサイトを特定量添加した難燃性樹脂組成物により、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記の難燃性樹脂組成物に関する。
[1](A)ポリオレフィン系樹脂 100質量部に、
(B)トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート 1〜50質量部、
(C)式(I)に示すビス(トリブロモネオペンチル)−モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを(C)/(B)=0.1/99.9〜3/97(質量比)の量含有する樹脂組成物。
Figure 2016069479
[2]成分(A)がポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂である上記[1]の樹脂組成物。
[3]更に、(D)難燃助剤として、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛、リン酸亜鉛、ホウ酸カルシウム及びモリブデン酸カルシウムから選ばれる1種以上を0.05〜20質量部添加する上記[1]又は[2]の樹脂組成物。
[4]更に、(E)紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系耐候剤を、0.01〜1.5質量部添加する上記[1]〜[3]のいずれかの樹脂組成物。
[5]更に、(F)ハイドロタルサイト類を0.01〜5質量部添加する上記[1]〜[4]のいずれかの樹脂組成物。
本発明の難燃性樹脂組成物は、難燃剤として、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートと、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートのBrのCl-置換体である(C)ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを(C)/(B)=0.1/99.9〜3/97(質量比)の特定量で配合することで、難燃性(V−0)、耐候性に優れ[促進暴露試験における微小クラック発生時間が長い、色相変化が小さい]、成形加工時の耐熱性が向上する[加工耐熱性試験における変色(焼け)が少ない]。
また、本発明の難燃性樹脂組成物においては、ハイドロタルサイトを特定量添加すると、難燃性が向上し、耐候性及び成形加工時の耐熱性がより一層向上する。
本発明の難燃性樹脂組成物は、(A)ポリオレフィン系樹脂に、難燃剤として、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートと、(C)ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを(C)/(B)=0.1/99.9〜3/97(質量比)の特定量で配合することを特徴とする。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等を用いることができる。なかでも、成形性、低比重、耐薬品性の観点から、ポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂から選ばれる1種以上を含む樹脂であることが好ましい。
2種類以上のポリオレフィン系樹脂を含む場合、その混合方法は特に限定されない。例えば、共重合を伴う混合であってもよく、溶融混練による混合であってもよい。
ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体及びプロピレンを主成分とする共重合体等から選ばれる1種以上で構成することができる。
プロピレンの単独重合体としては、特に制限はないが、軽量かつ成形性に優れるという観点から、230℃でのメルトマスフローレートが0.1〜200g/10分であるプロピレン単独重合体が好ましい。さらに難燃性樹脂組成物としたときの剛性や耐衝撃性の観点から、230℃でのメルトマスフローレートが0.2〜60g/10分以下であるプロピレン単独重合体がより好ましい。
プロピレンを主成分とする共重合体としては、特に制限はないが、例えば、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとのランダム共重合体、及びプロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとのブロック共重合体等が挙げられる。
プロピレンを主成分とする共重合体のなかでも、軽量かつ成形性に優れるという観点から、230℃でのメルトマスフローレート0.1〜200g/10分であるプロピレン共重合体が好ましい。さらに難燃性樹脂組成物からの成形体の剛性や耐衝撃性の観点から230℃でのメルトマスフローレートが0.2〜60g/10分以下であるプロピレン共重合体がより好ましい。
プロピレン以外のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、及び1−エイコセン等が挙げられる。
ポリエチレン系樹脂としては、エチレンの単独重合体及びエチレンを主成分とする共重合体等から選ばれる1種以上で構成することができる。
エチレンの単独重合体としては、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等が挙げられるが、軽量かつ成形性に優れるという観点から、密度が0.910〜0.965g/cm3、190℃でのメルトマスフローレートが0.01〜200g/10分であるエチレン単独重合体が好ましい。190℃でのメルトマスフローレートがこの範囲内であれば、難燃性樹脂組成物としたときの流動性及び成形体の表面外観に不具合が生じるおそれがなく、0.01〜60g/10分以下であることがより好ましい。
エチレンを主成分とする共重合体としては、例えば、エチレンとエチレン以外のα−オレフィンとのランダム共重合体、及びエチレンとエチレン以外のα−オレフィンとのブロック共重合体が挙げられる。軽量かつ成形性に優れるという観点から、190℃でのメルトマスフローレート0.01〜200g/10分であるエチレン共重合体が好ましい。190℃でのメルトマスフローレートがこの範囲内であれば、難燃性樹脂組成物の流動性及び成形体の表面外観に不具合が生じるおそれがなく、0.01〜60g/10分以下であることがより好ましい。
エチレン以外のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、及び1−エイコセン等が挙げられる。
また、上記ポリオレフィン系樹脂に加え、ビニル系樹脂、ジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、及び熱可塑性エラストマーを添加してもよく、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ビニル系樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリル系樹脂〔(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、及び(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等から選ばれる1種以上のモノマーの(共)重合体等〕、及びスチレン系樹脂〔ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、スチレン−アクリル酸エステル樹脂、HIPS等〕等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ジエン系ゴムとしては、例えば、ブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム〔アクリロニトリル−ブタジエン共重合体〕等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレンゴム(SIR)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン/ブチレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−エチレンブロック共重合体等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられるトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートは、特開平3−193793の製造方法により合成し、精製を繰り返すことにより、純度100%のトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートが得られる。
トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートの配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して1〜50質量部であり、好ましくは、3〜30質量部である。トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートの配合比が1質量部未満では、難燃性が低下し、50質量部を超えると、耐候性、耐衝撃性が低下し、比重の増加などがあるだけではなく、安定的混練作業が困難となる。
本発明で用いられる下記式(I)のビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートは、以下のように合成することができる。
酢酸触媒下、ペンタエリスリトールと臭化水素及び塩化水素の反応により、ジブロモ-クロロネオペンチルアルコールを合成し、精製を繰返して、ジブロモ-クロロネオペンチルアルコールの高純度品100%が得られる。次いで、オキシ塩化リンと、トリブロモネオペンチルアルコール及びジブロモ-クロロネオペンチルアルコールを、特開平3−193793の製造方法により反応し、精製を繰り返すことにより、純度100%のビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートが得られる。
ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートの配合量は、ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェート/トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート=0.1/99.9〜3/97(質量比)であり、好ましくは、0.2/99.8〜2.9/97.1(質量比)であり、より好ましくは、0.3/99.7〜2.8/97.2(質量比)である。ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートのトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートに対する質量比が0.1/99.9未満では、耐候性及び成形加工時の耐熱性が低下する。また、該質量比が3/97を超えると難燃性が低下する。
Figure 2016069479
このビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを配合することの効果のメカニズムは明らかではないが、次のように推定される。
炭素−臭素と、炭素−塩素の結合解離エネルギーは、炭素−塩素の方が高いため、塩素を含んだ方が、安定で、耐候性と耐熱性が良好になると考えられる。さらに塩素が多くなると、より安定になり、耐候性と耐熱性が一層良好となるが、逆に、結合解離エネルギーが高くなるために難燃性が低下する。塩素を少し含む(C)成分の構造が、難燃性、耐候性と耐熱性のバランスに優れると考えられる。
本発明の難燃性樹脂組成物は、更に、(D)難燃助剤を添加することが好ましい。
(D)成分の難燃助剤としては、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛、リン酸亜鉛、ホウ酸カルシウム及びモリブデン酸カルシウムから選ばれる1種以上である。
これらの中で、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、ホウ酸亜鉛、リン酸亜鉛がより好ましく、難燃性樹脂組成物の成形時の熱安定性の観点から、三酸化アンチモン、四酸化アンチモンがさらに好ましく、三酸化アンチモンが特に好ましい。
難燃助剤の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.05〜20質量部であり、好ましくは、0.1〜18質量部であり、より好ましくは、0.2〜15質量部である。難燃助剤の上記含有割合が0.05質量部以上で難燃性向上の効果があり、20質量部以下であれば比重が増加することなく耐衝撃性が低下しない。
本発明の難燃性樹脂組成物は、より卓越した耐候性を得るために、更に、(E)紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系耐候剤を添加することが好ましい。
本発明に用いられる紫外線吸収剤は、樹脂成分の劣化を促進する紫外線を吸収する成分であり、ベンゾフェノン化合物、トリアゾール化合物、ベンゾエート化合物等が使用できる。
具体的には、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−(ベンゾトリアゾリル)フェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ヒンダードアミン系耐候剤(HALS)は、樹脂成分の劣化を促進するラジカルを取り込む成分であり、N−H型ヒンダードアミン化合物、N−メチル型ヒンダードアミン化合物、N−O−R型ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。
具体的には、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン等のヒンダードアミン化合物等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系耐候剤(HALS)は、いずれかを用いてもよく、両者を併用もよい。
紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系耐候剤の配合割合はポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.01〜5質量部であり、好ましくは、0.03〜4質量部であり、より好ましくは、0.05〜3質量部である。
紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系耐候剤が0.01質量部未満では、耐候性の向上効果が得られず、5質量部を超えると、成形品表面にブリードする。
本発明の難燃性樹脂組成物には、より一層すぐれた耐候性及び耐熱性を付与するために、更に、(F)ハイドロタルサイト類を添加することが好ましい。
本発明で使用することができるハイドロタルサイトは、天然物でも合成品でもよいが、不純物の混入の少ない合成品が好ましい。天然物としては、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2Oの構造のものが挙げられる。一方、合成品としては、Mg0.7Al0.3(OH)2(CO30.15・0.54H2O、Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O、Mg4.2Al2(OH)12.4CO3、Zn6Al2(OH)16CO3・4H2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg14Bi2(OH)29.6・4.2H2O等が挙げられる。また、ハイドロタルサイトは脂肪酸等により表面処理された物も使用できる。
ハイドロタルサイトの配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.01〜5質量部、好ましくは0.03〜3質量部である。ハイドロタルサイトの配合量が0.01質量部以上でよりすぐれた耐候性及び耐熱性を付与することができ、難燃性も向上する。また、5質量部より少ないと、光沢の低下がなく、難燃性も低下しない。
本発明の難燃性樹脂組成物には、必要に応じて、さらに外観部品・筐体の用途に供されるポリオレフィン系樹脂の成形体として通常添加される各種の添加剤を配合することができる。
そのような添加剤としては、酸化防止剤、滑剤、結晶核剤、軟化剤、帯電防止剤、金属不活性化剤、抗菌・抗カビ剤、顔料、充填剤等が挙げられる。
添加剤の含有量は、本発明の難燃性樹脂組成物の特性が損なわれない範囲であれば特に制限はない。
酸化防止剤としては、特に限定されないが、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤等が挙げられる。これらは1種以上を組み合わせて用いてもよい。
フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス〔3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチル〕メタン、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
リン系酸化防止剤としては、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ第三ブチルフェノールのホスファイト等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
チオエーテル系酸化防止剤としては、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、チオジプロピオン酸ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類;ペンタエリスリトールテトラ(β−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
滑剤としては、特に限定されないが、脂肪酸アミド系滑剤、脂肪酸エステル系滑剤、脂肪酸系滑剤、脂肪酸金属塩系滑剤等が挙げられる。これらは1種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂肪族アミド系滑剤としては、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスエルカ酸アミド、エチレンビスラウリル酸アミド等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂肪族エステル系滑剤としては、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、エルカ酸メチル、ベヘニン酸メチル、ラウリル酸ブチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ヤシ脂肪酸オクチルエステル、ステアリン酸オクチル、牛脂脂肪酸オクチルエステル、ラウリル酸ラウリル、ステアリン酸ステアリル、ベヘニン酸ベヘニル、ミリスチン酸セチル、炭素数28〜30の直鎖状で分岐がない飽和モノカルボン酸(以下、モンタン酸と略記する。)とエチレングリコールのエステル、モンタン酸とグリセリンのエステル、モンタン酸とブチレングリコールのエステル、モンタン酸とトリメチロールエタンのエステル、モンタン酸とトリメチロールプロパンのエステル、モンタン酸とペンタエリスリトールのエステル、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタンセスクイオレート、ソルビタントリオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂肪酸系滑剤のうち飽和脂肪酸としては、ラウリン酸(ドデカン酸)、イソデカン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、ペンタデシル酸、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)、マルガリン酸(ヘプタデカン酸)、ステアリン酸(オクタデカン酸)、イソステアリン酸、ツベルクロステアリン酸(ノナデカン酸)、2−ヒドロキシステアリン酸、アラキジン酸(イコサン酸)、ベヘン酸(ドコサン酸)、リグノセリン酸(テトラドコサン酸)、セロチン酸(ヘキサドコサン酸)、モンタン酸(オクタドコサン酸)、メリシン酸等が挙げられ、特に、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸及びモンタン酸等が挙げられる。
脂肪酸系滑剤のうち不飽和脂肪酸としては、ミリストレイン酸(テトラデセン酸)、パルミトレイン酸(ヘキサデセン酸)、オレイン酸(cis−9−オクタデセン酸)、エライジン酸(trans−9−オクタデセン酸)、リシノール酸(オクタデカジエン酸)、バクセン酸(cis−11−オクタデセン酸)、リノール酸(オクタデカジエン酸)、リノレン酸(9,11,13−オクタデカトリエン酸)、エレステアリン酸(9,11,13−オクタデカトリエン酸)、ガドレイン酸(イコサン酸)、エルカ酸(ドコサン酸)、ネルボン酸(テトラドコサン酸)等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂肪酸金属塩系滑剤としては、前記脂肪酸系滑剤の脂肪酸のリチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩及びアルミニウム塩等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
結晶核剤としては、特に限定されないが、ソルビトール類、リン系核剤、ロジン類、石油樹脂類等が挙げられる。
具体的には、アルキル置換ベンジリデンソルビトール等のソルビトール類(1,3,2,4−ジベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ−(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、1,3−o−メチルベンジリデン2,4−p−メチルベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ−(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ−(2’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール等)、リン系核剤(リン酸ビス(4−t−ブチルフェニル)ナトリウム、リン酸2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウム、有機リン酸塩系複合品等)、安息香酸ナトリウム、p−t−ブチル安息香酸アルミニウム、モンタン酸ナトリウム、モンタン酸カルシウム、酸化アルミニウム、カオリンクレー、タルク、ロジン類、石油樹脂類等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
軟化剤としては、特に限定されないが、流動パラフィン、鉱物油系軟化剤(プロセスオイル)、非芳香族系ゴム用鉱物油系軟化剤(プロセスオイル)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
帯電防止剤としては、特に限定されないが、カチオン系帯電防止剤、アニオン系帯電防止剤、ノニオン系帯電防止剤、両性系帯電防止剤、グリセリン脂肪酸モノエステル等の脂肪酸部分エステル類が挙げられる。
具体的には、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウムメソスルフェート、(3−ラウリルアミドプロピル)トリメチルアンモニウムメチルスルフェート、ステアロアミドプロピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウム硝酸塩、ステアロアミドプロピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムリン酸塩、カチオン性ポリマー、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、アルキル硝酸エステル塩、リン酸アルキルエステル塩、アルキルホスフェートアミン塩、ステアリン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ジグリセリン脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアミン、アルキルジエタノールアミン脂肪酸モノエステル、アルキルジエタノールアミド、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリエーテルブロックコポリマー、セチルベタイン、ヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
金属不活性化剤としては、特に限定されないが、ヒドラジン系金属不活性化剤、窒素化合物系金属不活性化剤、亜リン酸エステル系金属不活性化剤等が挙げられる。これらは1種以上を組み合わせて用いてもよい。
ヒドラジン系金属不活性化剤としては、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、イソフタル酸ビス(2−フェノキシプロピオニルヒドラジド)、デカンジカルボン酸ジサリチロイルビドラジド、シュウ酸ビスベンジリデンヒドラジド等が挙げられる。
窒素化合物系金属不活性化剤としては、N,N’−ビス{2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシル]エチル}オキサミド、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4,−トリアゾール、酸アミド系金属不活性化剤、メラミン等が挙げられる。
亜リン酸エステル系金属不活性化剤としては、トリス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5−t−ブチル)フェニル−5−メチル]ホスファイト等が挙げられる。
これらの金属不活性化剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
抗菌・抗カビ剤としては、特に限定されないが、有機化合物系抗菌・抗カビ剤、天然物有機系抗菌抗カビ剤、無機物系抗菌・抗カビ剤等が挙げられる。
有機化合物系抗菌・抗カビ剤としては、チアベンダゾール、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、パラオキシ安息酸メチル、パラオキシ安息酸エチル、パラオキシ安息酸プロピル、N−(フルオロシクロメチルチオ)−フタルイミド、ビス(1−ヒドロキシ−2(IH)ピリジンチオナート−O,S)亜鉛、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン、10,10’−オキシビスフェノキシアルシン等が挙げられる。
天然物有機系抗菌・抗カビ剤としては、イソチオシアン酸アリル等が挙げられる。
無機物系抗菌・抗カビ剤としては、銀を担持したシリカゲル、銀を担持したゼオライト、銀イオンを担持したヒドロキシアパタイト、銀イオンを担持した水ガラス、銀イオンを担持したリン酸ジルコニウム、銀イオンを担持したポリリン酸アンモニウム、銀及び銅イオンを担持したゼオライト、亜鉛を担持したゼオライト等が挙げられる。
これらの抗菌・抗カビ剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
顔料としては、特に限定されないが、無機顔料、有機顔料等が挙げられる。
無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、アルミナホワイト、黄色酸化鉄、カドミウムレッド、朱、黄鉛、モリブデートオレンジ、石膏、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、鉛白、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、エメラルドグリーン、紺青、カーボンブラック、アルミニウム粉、亜鉛粉等が挙げられる。
有機顔料としては、アゾ顔料、酸性染料レーキ、塩基性染料レーキ、縮合多環顔料等が挙げられる。
これらの顔料は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
充填剤としては、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、マイカ、ワラストナイト、ウィスカ、ハイドロタルサイトなどを用いることができる。
その他、ブルーミング防止剤、表面処理剤、目ヤニ防止剤(特開2009−120717号公報に記載のシリコーンオイル、高級脂肪族カルボン酸のモノアミド化合物、及び高級脂肪族カルボン酸と1価〜3価のアルコール化合物とを反応させてなるモノエステル化合物などの目ヤニ防止剤)などを添加してもよい。
[混練・成形]
本発明の難燃性樹脂組成物は、例えば、各原料を溶融混練し、ペレタイザーにてペレットに調製することができる。このときの配合及び混練は、通常用いられている機器、例えばリボンブレンダー、ドラムタンブラー等で予備混合して、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、及びコニーダ等を用いる方法で行うことができる。
混練の際の加熱温度は、通常180〜250℃の範囲で適宜選択すればよい。
本発明の難燃性樹脂組成物は、上記の溶融混練およびペレット化によって得られたペレットを原料として、射出成形法、射出圧縮成形法、押出成形法、ブロー成形法、プレス成形法、真空成形法、及び発泡成形法等により各種成形品を製造することができる。特に、上記溶融混練方法により、ペレット状の成形原料を製造し、次いでこのペレットを用いて、射出成形による射出成形品の製造、及び押出成形による押出成形品の製造に好適に用いることができる。また、押出成形にて押出シートにした後に熱成形して成形体としてもよい。
本発明の難燃性樹脂組成物から製造される成形品は、難燃性、製品の色調、及び卓越した耐候性が必要とされる外観部品・筐体の用途、例えば、自動車部品、電気製品部品、建材等に好適に使用される。
以下に、実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
以下の実施例及び比較例に用いる物質は、下記のとおりである。
(A)成分:ポリオレフィン
A1)ポリプロピレン
プライムポリマー社製、ホモポリプロピレン「J−700GP」[密度=0.905g/cm3、MFR=6.8g/10分(230℃、2.16kg)]
A2)ポリエチレン
プライムポリマー社製、高密度ポリエチレン「1300J」[密度=0.961g/cm3、MFR=12g/10分(190℃、2.16kg)]
(B)成分:トリ(トリブロモネオペンチル)ホスフェート
特開平3−193793の製造方法により合成し、精製を繰り返すことにより、純度100%のトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートを得た。
(C)成分:ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェート(前記式(I))
以下のようにして合成した。
(1)ジブロモ-クロロネオペンチルアルコールの合成
酢酸触媒下、ペンタエリスリトールと臭化水素及び塩化水素の反応により、ジブロモ-クロロネオペンチルアルコールを合成し、精製を繰返して、ジブロモ-クロロネオペンチルアルコールの純度100%品を得た。
(2)ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートの合成
オキシ塩化リンと、トリブロモネオペンチルアルコール及びジブロモ-クロロネオペンチルアルコールを、特開平3−193793の製造方法により反応し、精製を繰り返し、ビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートの純度100%品を得た。
(D)成分:三酸化アンチモン
日本精鉱社製、三酸化アンチモン「PATOX-KF」(平均粒子径0.8μm)
(E)成分:耐候剤
E1)紫外線吸収剤
シプロ化成社製「ケミソーブ73」[2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル-5'-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール]
E2)ヒンダードアミン系耐候剤(N−H型HALS)
ADEKA社製「アデカスタブLA−77」[ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート]
E3)ヒンダードアミン系耐候剤(N−CH3型HALS)
ADEKA社製「アデカスタブLA-52」[テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)ブタン-1,2,3,4-テトラカルボキシレート]
(F)成分:ハイドロタルサイト
協和化学工業社製「DHT-4A」
(試験片の作製及び評価)
各成分を混合し、押出機により溶融混練して難燃性樹脂組成物のペレットを得、成形して試験片を作製した。以下、試験片作製工程及び評価方法を詳細に説明する。
(1)予備混合
ポリプロピレン100質量部に対して、表1〜3の配合表の各成分、及び、分散剤(堺化学社製 ステアリン酸カルシウム)0.2質量部、フェノール系酸化防止剤 ADEKA社製「アデカスタブAO60」(ペンタエリスリトール テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])0.2質量部、リン系酸化防止剤 ADEKA社製「アデカスタブ2112」(トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト)0.2質量部をそれぞれ添加し、ヘンシェルミキサーで予備混合した。
(2)溶融混練
上記予備混合で得られた混合物を、二軸混練機(池貝鉄鋼社製「PCM45」)を用いて180〜250℃で溶融混練して溶融混練物を作製し、ストランドカットを用いてペレット化した。
(3)成形
こうして得られた組成物ペレットを、日精樹脂工業社製の射出成形機「NEX110III」及び東芝機械社製の射出成形機「EC100」を用いてシリンダー温度190〜210℃、金型温度50℃で射出成形して試験片を作製し、その特性を下記の評価方法で評価した。結果を第1表に示す。
なお、難燃性試験片は「EC100」射出成形機を用いて作製し、耐候性試験片及び加工耐熱性試験片は「NEX110III」射出成形機を用いて作製した。
(4)評価
4-1)難燃性評価(UL−94V)
試験機:Atlas社製、HVULプラスチックUL燃焼テストチャンバーを用いた。
試験法:試験片の厚み1/16インチについて、UL−94V規格に従って垂直燃焼試験を行った。
5本の試験片について、それぞれ1回目と2回目の燃焼時間、及び綿の発火の有無等から、UL−94V規格にしたがって燃焼ランクをつけた。燃焼ランクはV−0が最高のものであり、V−1、V−2となるにしたがって難燃性は低下する。但し、V−0〜V−2のランクのいずれにも該当しないものはnot−Vとした。
4-2)耐候性試験
試験機:スガ試験機製サンシャインウェザーオメーター(SWOM.と略記する)を使用した。
試験法:試験片の厚み1/8インチについて、紫外線カーボンアークによる光照射、ブラックパネル63℃、雨有りの条件で促進試験を行い、表面微小クラックが発生するまでの時間を測定した。また、光照射2000時間での色相変化(ΔE)を、カラーコンピュータにて測定した。
色相変化(ΔE)の値が小さいもの程、耐候性が良好であることを示す。
また、表面微小クラックが発生するまでの時間が長い程、樹脂が劣化し難いことを表わし、耐候性が良好であることを示す。
4-3)加工耐熱性試験
試験法:射出成形機(日精樹脂工業社製「PS−40」)のシリンダー内で、組成物を250℃で10分間滞留させ、続いて射出成形し、厚み1/8インチの成形品(プレート)の表面の焼けの程度を下記の基準により目視により判定した。また、成形品表面の色相変化(ΔE)をスガ試験機社製「SMカラーコンピューターSM−3」で測定した。
1:焼けが非常に多い
2:焼けが多い
3:焼けが中程度である
4:焼けが少ない
5:焼けがごくわずかである
また、加工耐熱性試験において、色相変化(ΔE)の値が小さいもの程、耐熱性が良好であることを示す。
実施例1〜10、比較例1〜13
前記したように、予備混合、溶融混練、成形することで得た試験片について、前記の評価を行い、その結果を表1〜3に示した。
表1及び表2から明らかなように、実施例1〜10では、難燃性を損なうことなく、250℃10分間成形滞留試験による成形品の色相変化のΔEが3以下であり、その目視評価では焼けがごくわずか(5)であり、また、SWOM.による耐候促進試験では、2000時間処理後の色相変化のΔEが5以下であり、微小クラック発生時間は2100時間以上であり、極めて良好な加工耐熱性と耐候性を示した。
一方、表1及び表2から明らかなように、(C)成分のビス(トリブロモネオペンチル)−モノ(ジブロモ−クロロネオペンチル)ホスフェート(式(I))が含まれない比較例1〜7及び10では、難燃性は影響ないが、250℃10分間成形滞留試験による成形品の色相変化のΔEが7以上であり、その目視評価では焼けが中程度〜多い(2〜3)であり、加工耐熱性が悪かった。また、SWOM.による耐候促進試験では、2000時間処理後の色相変化のΔEが8以上であり、微小クラック発生時間は1750時間以下と短く、耐候性がよくなかった。
また、表2から明らかなように、(C)成分のビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェート(式(I))の配合量が、(C)/(B)質量比=0.0008と非常に少ない比較例8では、難燃性は影響ないが、250℃10分間成形滞留試験による成形品の色相変化のΔEが8であり、その目視評価では焼けが多い(2)であり、また、SWOM.による耐候促進試験では、2000時間処理後の色相変化のΔEが8であり、微小クラック発生時間は1750時間であって、加工耐熱性と耐候性がよくなかった。
そして、表2から明らかなように、(C)成分のビス(トリブロモネオペンチル)-モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェート(式(I))の配合量が、(C)/(B)質量比=0.04と少ない比較例9では、250℃10分間成形滞留試験による成形品の色相変化のΔEが3であり、その目視評価では焼けがごくわずか(5)であり、また、SWOM.による耐候促進試験では、2000時間処理後の色相変化のΔEが4であり、微小クラック発生時間は2200時間であり、極めて良好な加工耐熱性と耐候性を示したが、難燃性が低下した(V−2)。
表3から明らかなように、比較例11の(B)成分が配合されない場合は、難燃性が著しく低下し、比較例12の本発明の(B)成分の配合量範囲の上限値を超える場合は、混練時にジューシング現象が起こり、混練できなかった。なお、ジューシング現象とは、ポリオレフィンと相溶性が低く、融点が低い(B)成分が、混練時に多く含まれると、ポリオレフィンと(B)成分が相分離を起こし、均一に混練ができない現象をいう。
ところで、表3、表2によれば、実施例7に組成に、(F)成分のハイドロタルサイトを1質量部配合した実施例11では、実施例7に比較して、UL94V難燃性試験において、全燃焼時間が15秒から0秒と著しく燃焼時間が短くなり、難燃性が向上した。また、250℃10分間の成形滞留試験による成形品の色相変化のΔEが1であり、その目視評価では焼けがごくわずか(5)であり、また、SWOM.による耐候促進試験では、2000時間処理後の色相変化のΔEが2であり、微小クラック発生時間は3500時間であり、ハイドロタルサイトを1質量部配合することにより、加工耐熱性と耐候性が一層向上した。
また、表3、表2によれば、(C)成分及び(F)成分が配合されていない比較例5と、(C)成分が配合されていないが(F)成分が配合されている比較例13とを比較すると、比較例13では、難燃性が同等であるが、250℃10分間成形滞留試験による成形品の色相変化のΔEが6であり、その目視評価では焼けが中程度(3)であり、また、SWOM.による耐候促進試験では、2000時間処理後の色相変化のΔEが7であり、微小クラック発生時間は2000時間であり、(F)成分の配合の効果が表われている。
しかしながら、(C)成分及び(F)成分の両方が配合されている実施例11の方が、UL94V難燃性試験において、全燃焼時間が短く、難燃性が向上しており、また、耐熱性及び耐候性も一層向上しており、(C)成分と(F)成分の組合せの効果が表われている。
Figure 2016069479
Figure 2016069479
Figure 2016069479

Claims (5)

  1. (A)ポリオレフィン系樹脂 100質量部に、
    (B)トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート 1〜50質量部、
    (C)式(I)に示すビス(トリブロモネオペンチル)−モノ(ジブロモ-クロロネオペンチル)ホスフェートを(C)/(B)=0.1/99.9〜3/97(質量比)の量含有する樹脂組成物。
    Figure 2016069479
  2. (A)成分がポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 更に、(D)難燃助剤として、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛、リン酸亜鉛、ホウ酸カルシウム及びモリブデン酸カルシウムから選ばれる1種以上を0.05〜20質量部添加する請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 更に、(E)紫外線吸収剤及び/又はヒンダードアミン系耐候剤を、0.01〜1.5質量部添加する請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 更に、(F)ハイドロタルサイト類を0.01〜5質量部添加する請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
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