JP2016069436A - 伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物及び伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物及び伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物及び機械物性、脱型性、ハンドリング性及び安全性に優れる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリマーポリオール(A)とポリイソシアネート(B)とを構成単位とするウレタンプレポリマー(C)を含有する伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物であって、(C)がイソシアネート基を有し、(A)がポリオール(PL)中にエチレン性不飽和化合物(E)を構成単位とする重合体微粒子(JR)を含有し、(JR)のメジアン径が0.10〜0.44μmであり、(JR)の含有率が(A)の重量に基づいて10〜40重量%であり、(PL)の数平均分子量が500〜4,000である伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物及び伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物に関する。
自動化機器や事務用機器等に使用される伝動ベルトや搬送ベルトには、その良好な機械的特性を生かしてポリウレタン製のものが多用されている。
このポリウレタン製ベルトは、一般に、末端にOH基を有する比較的高分子量のポリオールと過剰の有機ポリイソシアネートとを反応させて得られたウレタンプレポリマーに、硬化剤としてメチレンビスオルトクロルアニリン(以下、「MOCA」と略記)及びその他の配合剤を配合してベルト成形用ウレタン組成物をなし、これを加熱反応させてウレタンプレポリマーを鎖延長させることにより形成されている。(特許文献1)
しかしながら、特許文献1に記載の伝動ベルトやブレード等はウレタンプレポリマーの硬化剤としてMOCAを含むが、近年、このMOCAについて人体及び環境の観点から安全性の問題が挙げられている。
そこで、機械的特性と人体及び環境への安全性の両立が可能なポリウレタン樹脂組成物として、アルコール系硬化剤やアミン系硬化剤から構成されるポリウレタン樹脂組成物が提案されている。
特開2008−031403号公報
本発明は、伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物及び脱型性及び機械物性に優れ、ハンドリング性に優れる伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、ポリマーポリオール(A)とポリイソシアネート(B)とを構成単位とするウレタンプレポリマー(C)を含有する伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物であって、(C)がイソシアネート基を有し、(A)がポリオール(PL)中にエチレン性不飽和化合物(E)を構成単位とする重合体微粒子(JR)を含有し、(JR)のメジアン径が0.10〜0.44μmであり、(JR)の含有率が(A)の重量に基づいて10〜40重量%であり、(PL)の数平均分子量が500〜4,000である伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物;ウレタンプレポリマーと活性水素成分を含有する硬化剤(D)とから構成される伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物である。
本発明の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物を用いた伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、脱型性及び機械物性に優れ、ハンドリング性が良好であるという効果を奏する。
本発明のウレタンプレポリマー(C)は、ポリマーポリオール(A)とポリイソシアネート(B)とを構成単位とする。ウレタンプレポリマーとは、分子末端及び/又は内部にイソシアネート基を有するプレポリマーである。
ポリマーポリオール(A)は、ポリオール(PL)中でエチレン性不飽和化合物(E)を重合して得られる重合体微粒子(JR)を分散させたものである。
ポリオール(PL)としては、ポリマーポリオールの製造に用いられる公知のポリオール{特開2005−162791号公報、特開2004−018543号公報、特開2004−002800号公報(対応米国特許出願:US2005/245724 A1)等に記載のもの}等が使用できる。
ポリオール(PL)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール及びシリコーンポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、炭素数2〜20の多価アルコールにアルキレンオキシド(以下、AOと略記)を付加させた化合物等が挙げられる。AOとしては、炭素数2〜12であって、エチレンオキシド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシド(以下、POと略記)、1,2−、2,3−または1,3−ブチレンオキサイド(以下、BOと略記)、テトラヒドロフラン(以下、THFと略記)及び3−メチル−テトラヒドロフラン(以下、MTHFと略記)1,3−プロピレンオキサイド、イソBO、C5〜12のα−オレフィンオキサイド、置換AO(スチレンオキサイド、エピハロヒドリン等)並びにこれらの2種以上の併用等が挙げられる。
AOは1種を単独で用いても2種以上を併用してもよく、後者の場合はブロック付加(チップ型、バランス型、活性セカンダリー型等)でもランダム付加でもこれらの併用系でもよい。
ポリエーテルポリオールの具体例としてはポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略記)、ポリオキシ−3−メチルテトラメチレングリコール、THF/EO共重合ジオール及びTHF/MTHF共重合ジオール等が挙げられる。これらのうち、引張強伸度の観点から、PTMGが好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、例えば縮合型ポリエステルジオール、ポリラクトンジオール及びポリカーボネートジオール等が挙げられる。
縮合型ポリエステルポリオールは、例えば前記炭素数2〜20の2価アルコールと炭素数2〜20のジカルボン酸とを反応させて得ることができる。
炭素数2〜20ジカルボン酸としては、脂肪族ジカルボン酸(例えばコハク酸、アジピン酸及びセバシン酸)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸及びイソフタル酸)及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
縮合型ポリエステルポリオールの具体例としては、ポリエチレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジオール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、ポリヘキサメチレンイソフタレートジオール、ポリネオペンチルアジペートジオール、ポリエチレンプロピレンアジペートジオール、ポリエチレンブチレンアジペートジオール、ポリブチレンヘキサメチレンアジペートジオール、ポリジエチレンアジペートジオール、ポリ(ポリテトラメチレンエーテル)アジペートジオール、ポリ(3−メチルペンチレンアジペート)ジオール、ポリエチレンアゼレートジオール、ポリエチレンセバケートジオール、ポリブチレンアゼレートジオール、ポリブチレンセバケートジオール及びポリネオペンチルテレフタレートジオール等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、前記炭素数2〜20の2価アルコールと、低分子カーボネート化合物(例えば、アルキル基の炭素数1〜6のジアルキルカーボネート、炭素数2〜6のアルキレン基を有するアルキレンカーボネート及び炭素数6〜9のアリール基を有するジアリールカーボネート)とを、脱アルコール反応させながら縮合させることによって製造されるポリカーボネートポリオール等が挙げられる。炭素数2〜20の2価アルコール及び低分子カーボネート化合物はそれぞれ2種以上併用してもよい。
ポリカーボネートポリオールの具体例としては、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ポリペンタメチレンカーボネートジオール、ポリテトラメチレンカーボネートジオール及びポリ(テトラメチレン/ヘキサメチレン)カーボネートジオール(例えば1,4−ブタンジオールと1,6−ヘキサンジオールをジアルキルカーボネートと脱アルコール反応させながら縮合させて得られるジオール)等が挙げられる。
シリコーンポリオールとしては、例えば、シリコーン樹脂の末端に水酸基を有するジオール等が挙げられる。
これらのポリオールのうち、2液硬化型ポリウレタン樹脂の耐久性の観点から、ポリエーテルポリオールが好ましい。具体的には、例えば、PTMG等が挙げられる。
ポリオール(PL)の水酸基当量は、ポリマーポリオールの粘度及びポリウレタンの機械物性の観点から、好ましくは28〜560mgKOH/gであり、更に好ましくは37〜280mgKOH/gである。
水酸基当量は、JIS K−1557−1970に規定の方法で測定することができる。
ポリオール(PL)の数平均分子量は、ポリマーポリオール(A)の粘度及び伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、好ましくは500〜20,000であり、更に好ましくは750〜15,000であり、特に好ましくは1,000〜9,000である。
<(PL)の数平均分子量の測定方法>
装置(一例) :「HLC−8120」[東ソー(株)製]
カラム(一例):「TSK GEL GMH6」[東ソー(株)製]2本
測定温度 :40℃
試料溶液 :0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液(不溶解分をグラスフィルターでろ別したもの)
溶液注入量 :100μl
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)12点(分子量:500、1,050、2,800、5,970、9,100、
18,100、37,900、96,400、190,000、355,000、
1,090,000、2,890,000)[東ソー(株)製]
ポリマーポリオール(A)中のポリオール(PL)の含有率は、2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性及びポリマーポリオール中の重合体粒子の凝集防止の観点から、(A)の重量に基づいて、好ましくは60〜90重量%であり、さらに好ましくは65〜85重量%である。
重合体微粒子(JR)は、エチレン性不飽和化合物(E)の重合体である。
エチレン性不飽和化合物(E)としては、スチレン(以下Stと略記)、アクリロニトリル(以下、ACNと略記)、その他のエチレン性不飽和モノマー等(F)が使用できる。エチレン性不飽和化合物としては、例えば、St及び/又はACNが好ましい。
重合体微粒子(JR)を構成するエチレン性不飽和化合物(E)中のStの含有率は、(JR)の熱軟化点の観点から、(E)の合計モル数に基づいて、好ましくは10〜70モル%であり、さらに好ましくは20〜50モル%である。
重合体微粒子(JR)を構成するエチレン性不飽和化合物(E)中のACNの含有率は、(JR)の熱軟化点の観点から、(E)の合計モル数に基づいて、好ましくは30〜90モル%であり、さらに好ましくは50〜80モル%以上である。
重合体微粒子(JR)を構成するエチレン性不飽和化合物(E)中のStとACNとのモル比(St:ACN)は、(JR)の熱軟化点の観点から、好ましくは30:70〜70:30である。
その他のエチレン性不飽和モノマー(F)としては、炭素数(以下Cと略記)2以上かつ数平均分子量(以下Mnと略記)[測定はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定することができる。]1,000未満のもので、St及び/又はACNと共重合可能であれば特に制限はなく、下記に示す1官能のもの[不飽和ニトリル、芳香環含有モノマー、(メタ)アクリル酸エステル、α−アルケニル基含有化合物のポリオキシアルキレンエーテル、その他のエチレン性不飽和モノマー(G)]および多官能(2またはそれ以上)モノマー等が使用できる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
不飽和ニトリルとしてはメタクリロニトリル等が挙げられる。
芳香環含有モノマーとしてはα−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロルスチレン等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基がC1〜24);ヒドロキシポリオキシアルキレン(アルキレン基がC2〜8)モノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
なお、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステルおよび/またはメタアクリル酸エステルを意味し、以下における(メタ)アクリル酸、(メタ)アリル等も同様であり、以下同様の表記法を用いる。
α−アルケニル基含有化合物のポリオキシアルキレンエーテルとしては、C3〜24の不飽和アルコールのAO付加物が挙げられ、不飽和アルコールとしては、末端不飽和アルコールが好ましい。末端不飽和アルコールとしては、アリルアルコール、2−ブテン−1−オール、3−ブテン−2−オール、3−ブテン−1−オール、1−ヘキセン−3−オール等が挙げられる。これらのうちアリルアルコールのAO付加物等が好ましい。
AOの付加モル数は、好ましくは1〜9であり、さらに好ましくは1〜6であり、とくに好ましくは1〜3である。
上記AOとしては、C2〜12またはそれ以上のもの、例えばEO、PO、BO、THFおよびMTHF、1,3−プロピレンオキサイド、イソBO、C5〜12のα−オレフィンオキサイド、置換AO(スチレンオキサイド、エピハロヒドリン等)並びにこれらの2種以上の併用(ランダム付加および/またはブロック付加)等が挙げられる。
これらのうち好ましいのは、1,2−POおよび/またはEOである。
α−アルケニル基含有化合物のポリオキシアルキレンエーテルのMnは、ポリウレタンの硬度の観点から110〜490が好ましく、下限は、好ましくは112、さらに好ましくは116、とくに好ましくは170、最も好ましくは180であり、上限は、好ましくは480、さらに好ましくは450、とくに好ましくは420、最も好ましくは300である。Mnが110以上であると、ポリマーポリオールが低粘度となり取り扱い性の面で好ましく、それから得られるポリウレタンの硬度も良好となり、Mnが490以下であると、それを用いて得られるポリウレタンの硬度が良好である。
α−アルケニル基含有化合物のポリオキシアルキレンエーテルのα−アルケニル基の数は、平均1個以上、ポリマーポリオールの粘度および後述するポリウレタンの物性の観点から好ましくは1〜10個であり、さらに好ましくは1〜2個であり、とくに好ましくは1個である。
その他のエチレン性不飽和モノマー(G)としては、C2〜24のエチレン性不飽和モノマーが好ましく、例えば(メタ)アクリル酸等のビニル基含有カルボン酸;エチレン、プロピレンなどの脂肪族炭化水素モノマー;パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルアクリレート等のフッ素含有ビニルモノマー;ジアミノエチルメタクリレート、モルホリノエチルメタクリレート等の不飽和ニトリル以外の窒素含有ビニルモノマー;ビニル変性シリコーン;ノルボルネン、シクロペンタジエン、ノルボルナジエン等の環状−オレフィンまたはジエン化合物;等が挙げられる。
多官能モノマーとしては、C8〜40の多官能モノマーが好ましく、例えば、ジビニルベンゼン、エチレンジ(メタ)アクリレート、ポリアルキレンオキサイドグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ポリマーポリオール(A)中の重合体微粒子(JR)の含有率は10〜40重量%である。伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性及び(A)中の(JR)の凝集防止の観点から、好ましくは15〜35重量%である。
ウレタンプレポリマー中の重合体微粒子(JR)の含有率は、伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、好ましくは2〜15重量%である。
伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物中の重合体微粒子(JR)の含有率は、伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、好ましくは1〜14重量%である。
重合体微粒子(JR)の形状は特に限定なく、球状、回転楕円体状、平板状等いずれの形状でもよいが、ポリマーポリオール(A)の粘度および伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、球状が好ましい。
重合体微粒子(JR)の体積平均粒子径(μm)は、ポリマーポリオール(A)の粘度および伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、0.10〜0.44μmである。なお、重合体粒子のレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA−750;堀場製作所製、以下同じ)により、体積平均粒子径を測定することができる。
本発明のポリマーポリオール(A)の製造方法には、下記(1)、(2)の製造方法が含まれる。
(1)ポリオール中でエチレン性不飽和化合物を重合させて製造する方法。
(2)エチレン性不飽和化合物を重合させて重合体粒子を製造した後に、重合体粒子をポリオール中に分散させて製造する方法。
上記(1)の製造方法は、ポリオールからなる分散媒中で、エチレン性不飽和化合物を重合させる方法である。
重合方法としては、ラジカル重合、配位アニオン重合、メタセシス重合およびディールス・アルダー重合等が挙げられるが、工業的な観点からジカル重合が好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、遊離基を生成して重合を開始させる化合物が使用でき、アゾ化合物および過酸化物等{特開2005−162791号公報、特開2004−002800号公報(対応米国特許出願:US2005/245724 A1)等に記載のもの}が使用できる。また、ラジカル重合開始剤の10時間半減期温度は、エチレン性不飽和化合物の重合率及び重合時間とポリマーポリオールの生産性の観点から、好ましくは30〜150℃であり、更に好ましくは40〜140℃であり、特に好ましくは50〜130℃である。
ラジカル重合開始剤の使用量は、エチレン性不飽和化合物の合計重量に基づいて、エチレン性不飽和化合物の重合度および得られるポリウレタンの機械物性の観点から好ましくは0.05〜20重量%であり、更に好ましくは0.1〜5重量%であり、特に好ましくは0.2〜2重量%である。
ラジカル重合においては、必要により希釈溶剤を使用してもよい。希釈溶剤としては、芳香族炭化水素(C6〜10、例えばトルエン、キシレン);飽和脂肪族炭化水素(C5〜15、例えばヘキサン、ヘプタン、ノルマルデカン);不飽和脂肪族炭化水素(C5〜30、例えばオクテン、ノネン、デセン);およびその他公知の溶剤(例えば特開2005−162791号公報等に記載のもの)等が使用できる。これらのうちポリマーポリオール(A)の粘度の観点から芳香族炭化水素溶剤が好ましい。
希釈溶剤の使用量は、エチレン性不飽和化合物(E)の合計重量に基づいて、ポリマーポリオール(A)の粘度および伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、好ましくは0.1〜50重量%であり、更に好ましくは1〜40重量%である。希釈溶剤は重合反応終了後にポリマーポリオール(A)中に残存してもよいが、伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から重合反応後に減圧ストリッピング等により除去するのが望ましい。
重合工程としては、バッチ式および連続式等といったポリマーポリオールを製造するための公知{特開2005−162791号公報、特開平8−333508号公報、特開2004−002800号公報(対応米国特許出願:US2005/245724 A1)等に記載のもの}の工程からなる製造方法で製造できる。本発明のポリマーポリオールを得る工程として、バッチ式重合法および連続重合法が好ましい。
ラジカル重合開始剤はそのまま使用してもよいし、希釈溶剤、ポリオールに溶解(または分散)したものを使用してもよい。
前記(2)の製造方法は、重合体粒子を製造した後、重合体粒子をポリオールに分散し、ポリマーポリオールを得る方法であり、例えば下記の方法等が挙げられる。
まず、種々の方法(特開平5−148328号公報、特開平8−100006号公報等に記載の方法)でエチレン性不飽和化合物を乳化重合または懸濁重合させることにより重合体粒子を製造する。得られた重合体粒子を湿式分級機(沈降槽方式、機械式分級機方式、遠心分級機方式等)等を用いて分級処理を行い、前記本発明で規定される算術標準偏差および粗大粒子含有量を満たす重合体粒子を得る。重合により得られた重合体粒子が前記本発明で規定される算術標準偏差および粗大粒子含有量を満たす場合には、分級処理を行わなくてもよい。ここで得た重合体粒子をポリオール中に分散させることでポリマーポリオール(a1)を得ることができる。分散においては重合または湿式分級で得られた重合体粒子分散液をそのまま用いてもよいし、重合体粒子分散液から溶媒を留去した後に用いてもよい。重合体粒子分散液をそのまま用いる場合は、重合体粒子分散液にポリオールを加えた後、溶媒を留去することで本発明のポリマーポリオールが得られる。また、重合体粒子分散液から溶媒を留去した後に用いる場合は、重合体粒子をポリオールに分散させる際、高い剪断力をかけて分散すると重合体粒子の凝集を防ぐことができ、本発明のポリマーポリオールを得られやすい。分散させる際に用いる装置としては、ホモミキサー等、高い剪断力をかけて分散する装置が好ましい。
ポリイソシアネート(B)としては、例えば、芳香族ジイソシアネート[フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(例えば、4,4′−、2,4′−又は2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート)、4,4′−トリジンジイソシアネート(TODI)、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、ジフェニルケトン、ジフェニルスルホン、トリフェニルメタントリイソシアネート等]、芳香脂肪族ジイソシアネート[キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)等]、脂環族ジイソシアネート[シクロペンタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等]、脂肪族ジイソシアネート[ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ペンタメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等]等が挙げられる。これらのポリイソシアネートは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
これらのうちポリイソシアネート(B)としては、伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、芳香族ジイソシアネートが好ましい。具体的には、例えば、フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(例えば、4,4′−、2,4′−又は2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート)、4,4′−トリジンジイソシアネート(TODI)、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、ジフェニルケトン、ジフェニルスルホン、トリフェニルメタントリイソシアネートである。これらのポリイソシアネート(B)は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ポリイソシアネート(B)は、前記ポリイソシアネートの誘導体、例えば、前記ポリイソシアネート単量体の多量体(2量体、イソシアヌレート環(トリアジン環)を有する3量体、5量体等)、ウレタン変性体、ビウレット変性体、アロファネート変性体、ウレア変性体等であってもよい。このような誘導体には、例えば、イソシアヌレート変性MDI、ポリメリックMDI等の平均官能基数2〜3程度のMDI等も含まれる。これらの誘導体も単独で又は二種以上組み合わせて使用でき、前記ポリイソシアネート単量体と組み合わせて使用してもよい。
本発明の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物におけるポリイソシアネート(B)の含有率は、ポリマーポリオール(A)の粘度および伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の機械物性の観点から、ポリウレタンプレポリマーの重量に基づいて、好ましくは10〜50重量%であり、更に好ましくは15〜45重量%であり、特に好ましくは20〜40重量%である。
本発明の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物のNCO基含有率が、ウレタンプレポリマーの重量に基づいて好ましくは3.0〜10.0重量%であり、さらに好ましくは5.5〜9.0重量%であり、特に好ましくは6.0〜8.5重量%である。
本発明の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物は伝動ベルト及び/又はクリーニングブレードに用いられることが好ましい。
本発明の伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物はウレタンプレポリマーと活性水素成分を含有する硬化剤(D)とから構成されることが好ましい。
硬化剤(D)としては、分子中に2個以上のヒドロキシル基を有する化合物であって、化学式又は数平均分子量が500以下のポリオールであることが好ましい。
硬化剤(D)としては、低分子ポリオール、例えば、アルカンジオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール等)、ジ又はトリアルカンジオール(例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等)、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加体、水素化ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加体等が挙げられる。なお、これらの硬化剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
硬化剤(D)の数平均分子量は、好ましくは100〜300であり、更に好ましくは120〜200である。
本発明の伝動ベルト用2液硬化型ウレタン樹脂組成物には、必要であれば他のアルコール系硬化剤を使用できる。他のアルコール系硬化剤としては、分子中に3〜8程度のヒドロキシル基を有する化合物等が挙げられる。例えば、トリオール類(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、トリエタノールアミン等)、テトラオール類(ペンタエリスリトール、ジグリセリン、メチルグルコジット等)、ペンタオール類(キシリトール等)、ヘキサオール類(ソルビトール、マニトール、ジペンタエリスリトール等)、オクトオール類(シュクロース、グルコース等)等のポリオール等が挙げられる。
これらの化合物のヒドロキシル基に対して1〜2モル程度のC2−4アルキレンオキサイド(エチレンオキサイド等)が付加していてもよい。さらに、アルコール系硬化剤としては、例えば、アルキレンジアミンのC2−4アルキレンオキサイド付加体(エチレンジアミン、プロピレンジアミン等のC2−6アルキレンジアミンのエチレンオキサイド付加体等)等も使用できる。
硬化剤(D)と他のアルコール系硬化剤との割合は、好ましくは75/25〜100/0(モル%)、更に好ましくは85/15〜100/0(モル%)である。
本発明の伝動ベルト用2液硬化型ウレタン樹脂組成物におけるウレタンプレポリマーと硬化剤の割合は、ウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対して、硬化剤の活性水素原子(ヒドロキシル基の水素原子)が好ましくは0.90〜1.35当量であり、さらに好ましくは0.93〜1.25当量である。
本発明の伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、硬化反応を調節するための触媒(例えば、アミン系触媒、ジブチルチンジラウレート等の錫系触媒等)を含んでいてもよい。さらに、必要により種々の添加剤、例えば、離型剤、消泡剤(シリコーンオイル、変性シリコーンオイル等)、界面活性剤(ノニオン界面活性剤等)、安定剤(酸化防止剤や紫外線吸収剤等)、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、充填剤、着色剤等を含んでいてもよい。
本発明の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は伝動ベルト及び/又はクリーニングブレードに用いられることが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
製造例1 [ポリマーポリオール(A−1)の製造]
数平均分子量が2900のポリテトラメチレングリコール(PL−2)432重量部とキシレン43.2重量部を攪拌機、温度計、滴下ロート、還流管を備えた1Lコルベンに投入した。内容物を110℃に加熱し、アクリロニトリル(E−1)146.3重量部とスチレン(E−2)62.8重量部、数平均分子量が1000のポリテトラメチレングリコール(PL−1)266.1重量部、キシレン47.5重量部を混合させたものに1,1’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)1.2重量部を溶解させたものを200分かけて滴下した。滴下後は、110℃で更に30分熟成を行ない重合体微粒子(JR−1)の反応を完結させる。引き続き同温度で減圧蒸留を行なって未反応モノマーを除去し、ポリマーポリオール(A−1)を得た。
比較製造例1 [ポリマーポリオール(A’−1)の製造]
数平均分子量が1000のポリテトラメチレングリコール(PL−1)500重量部を攪拌機、温度計、滴下ロート、還流管を備えた1Lコルベンに投入した。内容物を110℃に加熱し、アクリロニトリル220重量部(E−1)と(PL−1)280重量部を混合させたものに1,1’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)4.6重量部を溶解させたものを200分かけて滴下した。滴下後は、110℃で更に30分熟成を行ない重合体微粒子(JR−2)の反応を完結させた。引き続き同温度で減圧蒸留を行なって未反応モノマーを除去し、ポリマーポリオール(A’−1)を得た。
実施例1及び比較例1,2 [ウレタンプレポリマー(C−1)、(C’−1)及び(C’−2)の製造]
実施例1及び比較例1,2は表1に示す配合量によりウレタンプレポリマー(C−1)、(C’−1)及び(C’−2)を作製し、ウレタンプレポリマー組成物とした。作製手順は以下のとおりである。
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(B−1)を攪拌機、温度計を備えた1Lコルベンに投入した。反応容器内は窒素で置換し、内容物を50℃に加熱した。内容物が均一溶解したのを確認し、ポリマーポリオール(A−1)を加え、乾燥窒素雰囲気下、75℃で反応を行なった。ウレタンプレポリマーのNCO基含量が7.7重量%になるところを反応終点とした。
実施例1及び比較例1〜6で使用した組成及び購入先は以下のとおりである。
(A’−2);サンニックスFA−728R ポリプロピレングリコールのポリマーポリオール 三洋化成工業(株)製
(PL−1);PTMG−1000 三菱化学(株)製
(PL−2);PTMG−2900 三菱化学(株)製
(C’−3);サンプレン P−6090 MDI系ウレタンプレポリマー 三洋化成工業(株)製
(C’−4);サンプレン P−664 TDI系ウレタンプレポリマー 三洋化成工業(株)製
(B−1);4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 日本ポリウレタン(株)製
(D−1);1,4−ブタンジオール 化学式量 80
(D−2);トリメチロールプロパン 化学式量 134
(D’−1);MOCA
実施例2及び比較例3〜6は表2に示す配合量により2液硬化型ウレタン樹脂組成物(U−1及びU’−1〜4)を作製した。
実施例2 [2液硬化型ウレタン樹脂組成物の製造(U−1)]
1Lのポリプロピレン製のビーカーに、予め80℃で温調しておいたウレタンプレポリマー(C−1)、硬化剤(D−1)及び(D−2)を、それぞれ表2に示す処方に従って、(C−1)、(D−1)及び(D−2)をOH成分の当量/NCO成分の当量が0.95となるように混合した後、アジターにて1分間攪拌混合した後、減圧下で2分間脱泡を行なった。その後、機械物性測定用ポリウレタンシート(U−1)を作製した。ポリウレタンシート(U−1)は、2mmの隙間の空いたSUS製の金型に(C)と(D)との混合物を注型し、115℃で45分間硬化させた後、脱型したシートを80℃で9時間養生することで作製した。
比較例3 [2液硬化型ウレタン樹脂組成物の製造(U’−1)]
実施例2においてウレタンプレポリマー(C−1)を(C’−1)に置き換えた以外は実施例2と同様にしてポリウレタンシート(U’−1)を作製した。
比較例4 [2液硬化型ウレタン樹脂組成物の製造(U’−2)]
実施例2においてウレタンプレポリマー(C−1)を(C’−2)に置き換えた以外は実施例2と同様にしてポリウレタンシート(U’−2)を作製した。
比較例5 [2液硬化型ウレタン樹脂組成物の製造(U’−3)]
実施例2においてウレタンプレポリマー(C−1)を(C’−3)に置き換えた以外は実施例2と同様にしてポリウレタンシート(U’−3)を作製した。
比較例6 [2液硬化型ウレタン樹脂組成物の製造(U’−4)]
実施例2においてウレタンプレポリマー(C−1)を(C’−4)に、硬化剤(D−1)及び(D−2)を(D‘−1)に置き換えた以外は実施例2と同様にしてポリウレタンシート(U’−4)を作製した。
作成したポリウレタンシート(U−1)及び(U’−1)〜(U’−4)の機械物性及び脱型性、ハンドリング性、安全性の性能評価を行い、表3に示す。
[1.機械物性]
耐久性試験用サンプル調整
ポリウレタンシートは、2mmの隙間の空いたSUS製の金型(縦15cm×横10cm)にウレタンプレポリマーと硬化剤との混合物を注型し、115℃で45分間硬化させた後、脱型したシートを80℃で9時間養生することで作製した。
ポリウレタンシートの耐久性を下記の方法により試験した。ポリウレタンシートのモジュラス、引っ張り強度、引き裂き試験及び伸びが下記の範囲にあるとき、成形品の耐久性に優れる。
(1)硬度
ポリウレタンシートをJIS K 6253−3に準じて硬化物の硬度を測定した。
(2)引張試験
上記ポリウレタンシートは3号ダンベルを用いて試験片とし、温度25℃、湿度65%RHに調整した室内に1日間静置した後、JIS K 6251に従い、切断時強さ及び切断時伸びを測定した。
(3)引裂試験
上記ポリウレタンシートは切り込み無し アングル形を用いて試験片とし、温度25℃、湿度65%RHに調整した室内に1日間静置した後、JIS K 6252に従い、引裂時強さを測定した。
[2.脱型性試験]
ポリウレタンシートを、2mmの隙間の空いたSUS製の金型(縦15cm×横10cm)にウレタンプレポリマーと硬化剤との混合物を注型し、115℃で45分間硬化させた後、金型からポリウレタンシートをはがすときのタック感の有無を評価した。
[評価基準]
○:ポリウレタンシートの脱型時にタック感が無い。
×:ポリウレタンシートの脱型時にタック感が有る。
[3.ハンドリング性]
ウレタンプレポリマーと硬化剤を80℃に温調し、均一混合して脱泡し、115℃に調整された恒温槽で温調しながらBL型回転粘度系を用いて粘度測定を行い、混合開始から粘度が10000mPa・sに到達するまでの時間を測定してポットライフ(分)とした。ポットライフが下記の範囲にあるとハンドリング性に優れる。
[評価基準]
○:5分以上
×:5分未満
[4.安全性評価]
「nite 独立行政法人 製品評価技術基盤機構」の化合物データ中の健康毒性の項目を参照した。
[評価基準]
○:硬化剤として、ヒトに対する発がん性が示唆されている物質を使用していない。
×:硬化剤として、ヒトに対する発がん性が示唆されている物質を使用している。
Figure 2016069436
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実施例1のウレタン樹脂組成物は、MOCAを含まない比較例1〜5のウレタン樹脂組成物に比べて機械物性、脱型性、ハンドリング性に優れていることがわかった。また、実施例1ウレタン樹脂組成物は、その製造工程においても、MOCAを含まないため、比較例6のウレタン樹脂組成物に比べて人体や環境に対して安全である。
本発明の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物を用いてなる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、成形品の機械物性、脱型性、ハンドリング性及び安全性に優れていることから、伝動ベルト及びクリーニングベルト等として有用である。

Claims (6)

  1. ポリマーポリオール(A)とポリイソシアネート(B)とを構成単位とするウレタンプレポリマー(C)を含有する伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物であって、(C)がイソシアネート基を有し、(A)がポリオール(PL)中にエチレン性不飽和化合物(E)を構成単位とする重合体微粒子(JR)を含有し、(JR)のメジアン径が0.10〜0.44μmであり、(JR)の含有率が(A)の重量に基づいて10〜40重量%であり、(PL)の数平均分子量が500〜4,000である伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物。
  2. ポリオール(PL)が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール及びポリシリコーンポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物。
  3. 重合体微粒子(JR)の含有率が、ウレタンプレポリマーの重量に基づいて2〜15重量%である請求項1又は2に記載の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の伝動ベルト用ウレタンプレポリマー組成物と活性水素成分を含有する硬化剤(D)とから構成される伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 硬化剤(D)が、化学式量又は数平均分子量が500以下のポリオールである請求項4に記載の伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  6. 伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物中の重合体微粒子(JR)の含有率が、ポリウレタン樹脂組成物の重量に基づいて、1〜14重量%である請求項4又は5に記載の伝動ベルト用2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022224509A1 (ja) * 2021-04-20 2022-10-27 株式会社イノアックコーポレーション ポリウレタンフォーム及びトナーシール部材
WO2023074676A1 (ja) * 2021-11-01 2023-05-04 東ソー株式会社 ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物

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