JP2016069277A - フルオロスルホニルイミド化合物の製造方法 - Google Patents

フルオロスルホニルイミド化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生成物への金属不純物の混入を抑制でき、また腐食性物質の反応系外への流出を抑制して、安全且つ継続的に実施することのできるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の製造方法とは、一般式(1)で表される化合物の製造方法であって、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3):NH4F(HF)p(一般式(3)中、pは0〜10の整数を表す)で表される化合物とを反応させる工程を含む。
Figure 2016069277

(一般式(1)、(2)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、R6はハロゲン、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+はR2345+で表される1価の基を表し、R2〜R5は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)
【選択図】なし

Description

本発明はフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法に関する。
ビス(フルオロスルホニル)イミド化合物、N−(フルオロスルホニル)−N−(フルオロアルキルスルホニル)イミド化合物といったフルオロスルホニルイミド化合物類はN(SO2F)基を有する化合物の中間体として有用であり、また、電解質、燃料電池の電解液への添加物、選択的求電子フッ素化剤、光酸発生剤、熱酸発生剤、近赤外線吸収色素等として使用されるなど、様々な用途において有用な化合物である。
オニウムをカチオンとするフルオロスルホニルイミドオニウム塩はイオン液体として優れた性質を有することから、電気化学デバイスの電解液用途を中心として様々な検討がなされている。従来フルオロスルホニルイミドオニウム塩の製造方法としては、クロロスルホニルイミドをアルカリ金属フッ化物等と反応させて得られるフルオロスルホニルイミドの金属塩をカチオン交換して、所望のフルオロスルホニルイミドオニウム塩を合成するといった手法が採用されてきた。しかしながら、斯かる手法では一旦フルオロスルホニルイミドの金属塩を経由するため、生成物であるフルオロスルホニルイミドオニウム塩には不純物として金属塩が含まれてしまうといった問題があった。
生成物への金属不純物の混入を抑制する技術として、特許文献1、2には、フッ化水素(HF)やフッ化アンモニウム(NH4F)によりクロロスルホニルイミド化合物をフッ素化する方法が開示されている。
国際公開第2012/108284号 国際公開第2012/117961号
このようにフッ素化剤としてフッ化水素やフッ化アンモニウムを使用すれば金属不純物の混入は抑制できる。しかしながら、この場合フッ素化剤の使用量が非常に多くなる傾向があり、また十分に反応を進行させるには比較的高い反応温度を採用する必要があり、未反応原料から腐食性の高いHFが発生し易くなる。さらにこのHFは、副生成物として生成するHClと共にフッ素化反応の反応系外へと流出してしまう。したがって、工業的にフッ素化反応を実施する場合には、腐食性物質の排出量が増加することで周辺環境を悪化させたり、製造設備を劣化させてしまうといった問題があった。
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、生成物への金属不純物の混入を抑制でき、また腐食性物質の反応系外への流出を抑制して、安全且つ継続的に実施できるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の製造方法とは、下記一般式(1)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法であって、
Figure 2016069277
(一般式(1)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+はR2345+で表される1価の基を表し、R2〜R5は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)
一般式(2)で表される化合物と、
Figure 2016069277
(一般式(2)中、R6はハロゲン、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+は一般式(1)と同一である)
一般式(3):NH4F(HF)p(一般式(3)中、pは0〜10の整数を表す)で表される化合物、を反応させる工程を含むところに特徴を有する。
上記一般式(3)で表される化合物は、一般式(2)で表される化合物1molに対して1mol〜5mol用いるのが好ましい。また、一般式(2)で表される化合物はCat+としてアンモニウム(NH4 +)、トリエチルアンモニウム((C253NH+)を有する化合物であるのが望ましい。
本発明には、一般式(1)で表される化合物とアルカリ金属化合物との反応により下記一般式(5)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物を製造する方法も含まれる。
Figure 2016069277
(一般式(5)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、M+はアルカリ金属を表す)
本発明において「フルオロスルホニルイミド」との文言には、フルオロスルホニル基を2つ有するビス(フルオロスルホニル)イミド、フルオロスルホニル基とフルオロアルキルスルホニル基を有するN−(フルオロスルホニル)−N−(フルオロアルキルスルホニル)イミドが含まれる。また、同様に、「クロロスルホニルイミド」との文言には、ビス(クロロスルホニル)イミド、N−(クロロスルホニル)−N−(フルオロアルキルスルホニル)イミドが含まれる。
本発明は、金属を含まないフッ素化剤を使用するものであるため、原料に由来する金属不純物の生成物への混入がない。また、本発明はクロロスルホニルイミドオニウム塩を出発原料とするものであり、クロロスルホニルイミドオニウム塩とフッ素化剤との反応時に副生するHClといった強酸やHFが反応系外へ流出し難いため、本発明によれば、反応設備の劣化を抑制して、安全且つ継続的にフルオロスルホニルイミド化合物を製造することができる。また、本発明によれば、溶媒量を減らすことにより、製造コストを抑制しつつも、フッ素化反応の収率を向上させられるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法を提供できた。
本発明の製造方法とは、一般式(1)で表される化合物の製造方法であって、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3):NH4F(HF)p(一般式(3)中、pは0〜10の整数を表す)で表される化合物とを反応させる工程を含むところに特徴を有している。
Figure 2016069277
本発明者らは、反応設備の劣化を防いで、安全且つ継続的にフルオロスルホニルイミド化合物を製造する方法について検討を重ねていたところ、クロロスルホニルイミドを望みのオニウム塩とした後にフッ素化剤と反応させれば、上記問題を解決できることを見出して本発明を完成した。すなわち、後述する一般式(4)で表されるクロロスルホニルイミドと、フッ素化剤(一般式(3):NH4F(HF)p)とを反応させる場合には、当該反応の進行に伴ってHF及びHClが副生成物として生成してしまう。これに対して、予めカチオン交換を行ったクロロスルホニルイミド化合物(一般式(2))と、フッ素化剤(一般式(3))とを反応させる場合には、当該工程(フッ素化過程)では一般式(2)で表される化合物のカチオン交換が起こらないため遊離のプロトンが生成せず、HFの発生を抑制することが可能となる。
また、クロロスルホニルイミド化合物(一般式(4))のカチオン交換反応(一般式(4)→一般式(2))に続けて、クロロスルホニルイミド化合物のフッ素化反応(一般式(2)→一般式(1))を行う場合には、当該フッ素化反応の系内にクロロスルホニルイミド化合物(一般式(4))のカチオン交換反応で使用した過剰のアンモニウム化合物が残存しているため、このアンモニウム化合物によりフッ素化反応(一般式(2)→一般式(1))の進行に伴って副生するHClがトラップされる。その結果、HClが反応系外へ流出してしまうのを抑制できるのである。
したがって、本発明によれば金属不純物を含まないフルオロスルホニルイミド化合物の合成が可能であるばかりか、腐食性のHFやHClが反応系内にトラップされて、反応系外に流出し難いため、反応設備の劣化を防いで、安全且つ継続的にフルオロスルホニルイミド化合物を製造することができるものと考えられる。以下、本発明の製造方法について説明する。
本発明では一般式(2)で表される化合物(以下、化合物(2)又はクロロスルホニルイミド化合物(2)と称する場合がある)を出発原料として用いる。
Figure 2016069277
一般式(2)中、R6はハロゲン、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。ハロゲンとしてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等が挙げられる。好ましくはフッ素原子又は塩素原子である。
フルオロアルキル基の炭素数は好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜2である。具体的なフルオロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、ペルフルオロ−n−プロピル基、フルオロプロピル基、ペルフルオロイソプロピル基、フルオロブチル基、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル基、ペルフルオロ−n−ブチル基、ペルフルオロイソブチル基、ペルフルオロ−t−ブチル基、ペルフルオロ−sec−ブチル基、フルオロペンチル基、ペルフルオロ−n−ペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロ−n−ヘキシル基、ペンタフルオロイソヘキシル基等が挙げられる。
6としては、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基が好ましく、より好ましくは塩素原子、トリフルオロメチル基である。
化合物(2)を構成するカチオン:Cat+は、R2345+で表される構造を有する。ここでR2〜R5は、同一又は異なって、水素原子、又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。アルキル基の炭素数は1〜4であるのが好ましく、より好ましくは1〜2である。アルキル基は、直鎖状、分枝鎖状、環状、又はこれらの内2以上の構造を有するものであってもよい。好ましくは直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基であり、直鎖状のアルキル基がより好ましい。炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基が挙げられる。
一般式:R2345+で表されるカチオンCat+の具体例としては、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラヘプチルアンモニウム、テトラヘキシルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム類;トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、ジエチルメチルアンモニウム、ジメチルエチルアンモニウム、ジブチルメチルアンモニウム等の第3級アンモニウム類;ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム等の第2級アンモニウム類;メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ブチルアンモニウム、ヘキシルアンモニウム等の第1級アンモニウム類;及びNH4 +で表されるアンモニウム等が挙げられる。好ましくは第4級アンモニウム類、第3級アンモニウム類、又はアンモニウムであり、より好ましくはテトラエチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、およびアンモニウムであり、さらに好ましくはトリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、アンモニウムである。化合物(2)には、一種のカチオンCat+が含まれていてもよく、2種以上のカチオンCat+が含まれていてもよい。
一般式(2)で表される化合物は、下記一般式(4)で表されるクロロスルホニルイミド化合物(以下、クロロスルホニルイミド(4)と称する場合がある)とアンモニウム化合物との反応により得られる(カチオン交換反応1)。
Figure 2016069277
(一般式(4)中、R6は一般式(2)と同様、ハロゲン、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す)
クロロスルホニルイミド(4)は、市販の物を用いてもよく、また従来公知の方法で合成したものであってもよい。なお、クロロスルホニルイミド(4)は、例えば、塩化シアンと無水硫酸との反応により得られたクロロスルホニルイソシアネートと、クロロスルホン酸との反応(ビス(クロロスルホニル)イミドの製法);クロロスルホニルイソシアネートとフッ化アルキルスルホン酸との反応、フッ化アルキルスルホニオルイソシアネートとクロロスルホン酸との反応(N−(クロスルホニル)−N−(フルオロアルキルスルホニル)イミドの製法);により得られる。
アンモニウム化合物としては、上述した化合物(2)を構成するカチオン:Cat+(R2345+で表される構造であって、R2〜R5は、同一又は異なって、水素原子、又は炭素数1〜6のアルキル基)に対応するアミン化合物またはそのハロゲン化物を用いることができ、例えば、アンモニア(NH3);エチルアミン、ブチルアミン等の炭素数1〜6のアルキル基を有する第一級アミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン等の炭素数1〜6のアルキル基を有する第二級アミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等の炭素数1〜6のアルキル基を有する第三級アミンといったアミン類;フッ化アンモニウム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム等のハロゲン化アンモニウム、トリエチルアンモニウムクロリド、トリブチルアンモニウムクロリド等の第三級アンモニウム化合物、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリド、トリエチルメチルアンモニウムクロリド等の第四級アンモニウム化合物といったアンモニウム塩類;等が挙げられる。好ましくはアンモニア、第三級アミン、ハロゲン化アンモニウム、第三級アンモニウム化合物、第四級アンモニウム化合物であり、より好ましくは、アンモニア、第三級アミン、ハロゲン化アンモニウム、第三級アンモニウム化合物であり、さらに好ましくはアンモニア、トリエチルアミン、塩化アンモニウム、トリエチルアンモニウムクロリドである。
アンモニウム化合物の使用量は、1molのクロロスルホニルイミド(4)に対して1mol〜5molとするのが好ましい。より好ましくは1mol〜4.0molであり、さらに好ましくは1mol〜2.5molである。
クロロスルホニルイミド(4)とアンモニウム化合物の反応は、無溶媒下で行ってもよく、あるいは後述するクロロスルホニルイミド化合物(2)と化合物(3)との反応に用いられる溶媒下で行ってもよい。クロロスルホニルイミド(4)とアンモニウム化合物の反応は、無溶媒下で行うのが好ましいが、溶媒を使用する場合は、バレロニトリル、アセトニトリル等の鎖状ニトリル溶媒、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル溶媒が好ましく、より好ましくはアセトニトリル、バレロニトリルである。
クロロスルホニルイミド(4)とアンモニウム化合物の反応条件は特に限定されず、原料であるクロロスルホニルイミド(4)及びアンモニウム化合物の使用量、反応の進行状態に応じて適宜調整すればよい。たとえば、反応温度は−10℃〜100℃とするのが好ましく、0〜90℃がより好ましく、10℃〜80℃がさらに好ましい。反応時間は例えば10分〜1時間とするのが好ましい。
本発明では、上記一般式(2)で表される化合物と、一般式(3):NH4F(HF)pで表される化合物(以下、化合物(3)と称する場合がある)とを反応させる(フッ素化反応)。一般式(3)中、pは0〜10の整数を表す。特に、NH4F(p=0)、又はNH4FHF(p=1)が好ましい。工業的な入手の容易さ、コストの面から、NH4FHF(p=1)がさらに好ましい。
化合物(3)は、クロロスルホニルイミド化合物(2)1molに対して1mol以上、5mol以下の範囲内で使用することが好ましい。より好ましくは3.5mol以下であり、さらに好ましくは2.5mol以下である。化合物(3)の使用量が多すぎると化合物(3)が分解してHFが多量に発生する虞があり、少なすぎるとフッ素化反応が円滑に進行せず反応が停止してしまう虞がある。
クロロスルホニルイミド化合物(2)と化合物(3)との反応は溶媒の存在下で行ってもよいし、無溶媒下で行ってもよい。この反応に使用できる溶媒としては、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリル、イソバレロニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状炭酸エステル類;エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の環状炭酸エステル類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸イソプロピル、プロピオン酸ブチル等のカルボン酸エステル類;ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル等の鎖状又は環状エーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、3−メチルスルホラン等の鎖状又は環状スルホン類;ニトロメタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルオキサゾリジノン等の窒素含有化合物類;が挙げられる。上記反応を円滑に進行させる観点からはアセトニトリル、バレロニトリル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルの存在下、又は無溶媒下で反応を行うのが好ましく、アセトニトリル、バレロニトリルの存在下、又は無溶媒下で反応を行うのがより好ましい。
用いる溶媒の量はクロロスルホニルイミド化合物(2)1molに対して0g〜2000gの範囲内とすることが好ましい。より好ましくは0g〜1000gであり、さらに好ましくは0g〜500gである。溶媒の使用量が多すぎるとコストが高くなるため好ましくない。
反応条件は特に限定されず、出発原料である化合物(2)及び(3)の使用量や、反応の進行状況に従って適宜調節すればよい。例えば、反応温度としては20℃〜100℃が好ましく、より好ましくは25℃〜90℃であり、さらに好ましくは40℃〜75℃である。反応時間は、例えば、19F−NMR等で確認することができる。すなわち、反応の進行によりフッ素に由来するケミカルシフトにピークが出現し、さらに、そのピークの相対強度(積分値)が増大する。したがって、19F−NMRにより反応の進行状態を追跡しながら、フッ素化反応の終了を確認すればよい。なお、反応時間が長すぎる場合には、副生物の生成が顕著となるので、目的物のピークの相対強度が最大となる時点(例えば、反応の開始から0.5時間〜24時間程度)でフッ素化反応を終了するのが好ましい。反応時間は、より好ましくは1時間〜10時間であり、さらに好ましくは2時間〜6時間である。
クロロスルホニルイミド化合物(2)と化合物(3)との反応の系内にはアンモニウム化合物が存在していることが好ましい。アンモニウム化合物の存在量は化合物(2)1molに対して、0mol〜4molの範囲とするのが好ましく、より好ましくは0mol〜1.5molである。
クロロスルホニルイミド化合物(2)と化合物(3)との反応はクロロスルホニルイミド(4)のカチオン交換反応に続けて行うのが好ましい。
反応終了後、生成物を単離して精製してもよく、また反応溶液をそのまま他の反応の出発原料として使用してもよい。精製方法は特に限定されず従来公知の精製方法、例えば、再沈殿法、分液抽出法、再結晶法、晶析法及びクロマトグラフィーによる精製法等が採用できる。これらの精製方法は1種を単独で実施してもよく、2種以上を組み合わせて実施してもよい。
上記本発明の製造方法により得られる一般式(1)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物(オニウム塩)が得られる。一般式(1)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表す。フルオロアルキル基としてはR6と同様のものが挙げられる。また、Cat+は化合物(2)の場合と同様である。本発明に係るフルオロスルホニルイミド化合物の具体例としては、ビス(フルオロスルホニル)イミドアンモニウム塩、ビス(フルオロスルホニル)イミドトリエチルアンモニウム塩、(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミドアンモニウム塩、(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミドトリエチルアンモニウム塩、(フルオロスルホニル)(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミドアンモニウム塩、(フルオロスルホニル)(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミドトリエチルアンモニウム塩等が挙げられる。好ましくは、ビス(フルオロスルホニル)イミドアンモニウム塩、ビス(フルオロスルホニル)イミドトリエチルアンモニウム塩、(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミドアンモニウム塩、(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミドトリエチルアンモニウム塩が挙げられる。
一般式(1)で表される上記フルオロスルホニルイミド化合物(1)は、アルカリ金属化合物と反応させることで、アルカリ金属カチオンを有する一般式(5)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物(アルカリ金属塩)が得られる(カチオン交換反応2)。
Figure 2016069277
一般式(5)中、R1は一般式(1)と同一であり、M+はアルカリ金属を表す。アルカリ金属としては、Li、Na、K、Rb及びCsが好ましく、より好ましくはLi、Na及びKであり、さらに好ましくはLiである。
化合物(1)と反応させるアルカリ金属化合物としては、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH等の水酸化物;Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、Rb2CO3、Cs2CO3等の炭酸塩;LiHCO3、NaHCO3、KHCO3、RbHCO3、CsHCO3等の炭酸水素化物;LiCl、NaCl、KCl、RbCl、CsCl等の塩化物;LiF、NaF、KF、RbF、CsF等のフッ化物;MeOLi、EtOLi等のアルコキシド化合物;EtLi、BuLi等のアルキルリチウム化合物;等が挙げられる(Meはメチル基、Etはエチル基、Buはブチル基を示す)。これらの中でもアルカリ金属としてリチウム、ナトリウム又はカリウムを含有する化合物が好ましく、より具体的にはLiOH、NaOH、KOH、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、LiCl、NaCl、KCl、LiF、NaF、KFが好ましく、より好ましくはLiOH、NaOH、KOH、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3であり、さらに好ましくはLiOH、NaOH、KOHである。
上記アルカリ金属化合物は、フルオロスルホニルイミド化合物(1)1molに対して1mol〜10molの範囲で使用するのが好ましい。より好ましくは1mol〜5molであり、さらに好ましくは1mol〜2molである。
フルオロスルホニルイミド化合物(1)と上記アルカリ金属化合物との反応は溶媒の存在下で行うのが好ましい。溶媒としては、クロロスルホニルイミド化合物(2)の合成反応で使用した溶媒又は水が使用出来る。上記反応を円滑に進行させる観点からはアセトニトリル、バレロニトリル、酢酸エチル、酢酸イソピロピル、酢酸ブチル、又は水が好ましい。溶媒は使用するアルカリ金属化合物に応じて選択すればよい。また溶媒は1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
フルオロスルホニルイミド化合物(1)とアルカリ金属化合物との反応条件は特に限定されず、出発原料であるフルオロスルホニルイミド化合物(1)とアルカリ金属化合物の使用量や、反応の進行状況に従って適宜調節すればよい。例えば、反応温度としては0℃〜100℃が好ましく、より好ましくは10℃〜80℃であり、さらに好ましくは15℃〜40℃である。反応時間は0.1時間〜24時間であるのが好ましく、より好ましくは0.3時間〜10時間であり、さらに好ましくは0.5時間〜5時間である。
反応終了後は、純度を高めるべく生成物を精製してもよい。精製方法は特に限定されず従来公知の精製方法、例えば、再沈殿法、分液抽出法、再結晶法、晶析法及びクロマトグラフィーによる精製法等が使用できる。これらの精製方法は1種を単独で実施してもよく、2種以上を組み合わせて実施してもよい。
上記製造方法により得られる一般式(5)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物としては、例えば、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、ナトリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、カリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、リチウム(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、カリウム(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、リチウム(フルオロスルホニル)(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド、カリウム(フルオロスルホニル)(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド等が挙げられ、好ましくはリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、リチウム(フルオロスルホニル)(トリフルオロメチルスルホニル)イミドである。
本発明の製造方法により得られるフルオロスルホニルイミド化合物(1)(オニウム塩)及びフルオロスルホニルイミド化合物(5)(アルカリ金属塩)は、一次電池、リチウムイオン二次電池、燃料電池等の充電/放電機構を有する電池、電解コンデンサ、電気二重層キャパシタ、太陽電池、エレクトロクロミック表示素子等の電気化学デバイスを構成するイオン伝導体の材料として好適に用いられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、以下においては、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味する。
[NMR測定]
19F−NMRの測定は、Varian社製の「Unity Plus−400」を使用して行った(内部標準物質:トリフルオロメチルベンゼン、溶媒:重アセトニトリル、積算回数:16回)。
実施例1 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
Figure 2016069277
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA(四フッ化エチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体、以下同様)製反応容器に、ビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)と塩化アンモニウム0.30g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.69g(12mmol)加えた後、反応容器にガラス製ジムロート冷却器を取り付け、反応溶液の温度を60℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、反応容器にアセトニトリル10mLを加え、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及びこれに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.3mmol、収率86%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
比較例1 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
Figure 2016069277
攪拌機を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、バレロニトリル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、酸性フッ化アンモニウムNH4F・HF0.68g(12mmol)を加えた後、ガラス製ジムロート冷却器を取り付け、反応溶液の温度を60℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液から固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(0.25mmol、収率5%)。また使用した反応容器等を目視で確認したところ、冷却管表面が白くなっていた。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
クロロスルホニルイミドをオニウム塩とした後に、無溶媒下でフッ素化反応を行った実施例1では、反応温度を60℃とし、出発原料であるビス(クロロスルホニル)イミド化合物に対する酸性フッ化アンモニウムの使用量を2.4当量にまで減らしても、良好な収率で目的物を得ることができた。これに対して、クロロスルホニルイミドをそのまま用いた比較例1ではフッ素化反応がほとんど進行しなかった。
また、実施例1では冷却管の損傷が確認されなかった事から、実施例1では反応副生成物であるHFの系外への流出が抑制されていることが分かる。
実施例2 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
Figure 2016069277
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、バレロニトリル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.37g(24mmol)加えた後、反応容器にガラス製ジムロート冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(3.8mmol、収率76%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例3 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
Figure 2016069277
攪拌機を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、バレロニトリル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.38g(24mmol)加えた後、ガラス製ジムロート冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、反応溶液から固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.4mmol、収率88%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例4 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
Figure 2016069277
攪拌機を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、バレロニトリル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアミン0.59g(5.8mmol)を滴下し、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.38g(24mmol)加えた後、反応容器にガラス製ジムロート冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.3mmol、収率86%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例5 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.37g(24mmol)加えた後、反応容器にPFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(3.9mmol、収率78%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例6 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.37g(24mmol)加えた後、反応容器にPFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(3.8mmol、収率76%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例7 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.34g(6mmol)加えた後、反応容器にPFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.0mmol、収率80%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例8 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.69g(12mmol)加えた後、反応容器にPFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(3.9mmol、収率78%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例9 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、混合溶液を80℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.69g(12mmol)加えた後、80℃で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(3.8mmol、収率76%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例10 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、混合溶液を80℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.34g(6mmol)加えた後、80℃で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(3.7mmol、収率74%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例11 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.38g(24mmol)加えた後、PFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、反応溶液から固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.5mmol、収率90%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例12 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.38g(24mmol)加えた後、PFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、反応溶液から固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.4mmol、収率88%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例13 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアミン0.59g(5.8mmol)を滴下し、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.38g(24mmol)加えた後、反応容器にPFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.3mmol、収率86%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例14 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアミン0.59g(5.8mmol)を滴下し、室温(25℃)で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを1.38g(24mmol)加えた後、反応容器にPFA製冷却器を取り付け、反応溶液の温度を80℃まで昇温し、この温度で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.4mmol、収率88%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例15 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、80℃で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.69g(12mmol)加えた後、80℃で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、反応溶液から固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.3mmol、収率86%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例16 トリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、80℃で1時間攪拌した。
ビス(クロロスルホニル)イミド溶液に酸性フッ化アンモニウムNH4F・HFを0.69g(12mmol)加えた後、80℃で4時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した後、反応溶液から固形分を濾過により除去した。得られた有機層を試料として、19F-NMR(溶媒:重アセトニトリル)測定を行った。得られたチャートにおいて、内部標準物質として加えたトリフルオロメチルベンゼンの量、及び、これに由来するピークの積分値と、目的生成物に由来するピークの積分値との比較から、有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの粗収量を求めた(4.5mmol、収率90%)。また使用した反応容器等を目視で確認したが、冷却管の腐食は確認できなかった。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
実施例17 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをプロピオニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
実施例18 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをブチロニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は79%であった。
実施例19 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをイソブチロニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
実施例20 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをイソバレロニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は80%であった。
実施例21 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをベンゾニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は80%であった。
実施例22 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルを酢酸プロピルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
実施例23 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをプロピオン酸メチルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は79%であった。
実施例24 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをプロピオン酸エチルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
実施例25 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをプロピオン酸プロピルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は80%であった。
実施例26 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをプロピオン酸イソプロピルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は79%であった。
実施例27 アンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの製造
バレロニトリルをプロピオン酸ブチルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は82%であった。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法であって、
    Figure 2016069277
    (一般式(1)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+はR2345+で表される1価の基を表し、R2〜R5は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)
    一般式(2)で表される化合物と、
    Figure 2016069277
    (一般式(2)中、R6はハロゲン、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+は一般式(1)と同一である)
    一般式(3):NH4F(HF)p(一般式(3)中、pは0〜10の整数を表す)で表される化合物、を反応させる工程を含むことを特徴とするフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。
  2. 一般式(2)で表される化合物1molに対して一般式(3)で表される化合物を1mol〜5mol用いる請求項1に記載のフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。
  3. 一般式(2)で表される化合物がCat+としてアンモニウム、又はトリエチルアンモニウムを含む請求項1又は2に記載のフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。
  4. 一般式(1)で表される化合物とアルカリ金属化合物とを反応させることを特徴とする下記一般式(5)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。
    Figure 2016069277
    (一般式(5)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、M+はアルカリ金属を表す)
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