JP6577317B2 - フルオロスルホニルイミド化合物の製造方法 - Google Patents
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一般式(2)で表される化合物と、
上記一般式(3)で表される化合物は、一般式(2)で表される化合物1molに対して1mol〜5mol用いるのが好ましい。また、一般式(2)で表される化合物はCat+としてアンモニウム(NH4 +)、トリエチルアンモニウム((C2H5)3NH+)を有する化合物であるのが望ましい。
本発明には、一般式(1)で表される化合物とアルカリ金属化合物との反応により下記一般式(5)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物を製造する方法も含まれる。
また、クロロスルホニルイミド化合物(一般式(4))のカチオン交換反応(一般式(4)→一般式(2))に続けて、クロロスルホニルイミド化合物のフッ素化反応(一般式(2)→一般式(1))を行う場合には、当該フッ素化反応の系内にクロロスルホニルイミド化合物(一般式(4))のカチオン交換反応で使用した過剰のアンモニウム化合物が残存しているため、このアンモニウム化合物によりフッ素化反応(一般式(2)→一般式(1))の進行に伴って副生するHClがトラップされる。その結果、HClが反応系外へ流出してしまうのを抑制できるのである。
したがって、本発明によれば金属不純物を含まないフルオロスルホニルイミド化合物の合成が可能であるばかりか、腐食性のHFやHClが反応系内にトラップされて、反応系外に流出し難いため、反応設備の劣化を防いで、安全且つ継続的にフルオロスルホニルイミド化合物を製造することができるものと考えられる。以下、本発明の製造方法について説明する。
R6としては、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基が好ましく、より好ましくは塩素原子、トリフルオロメチル基である。
クロロスルホニルイミド化合物(2)と化合物(3)との反応はクロロスルホニルイミド(4)のカチオン交換反応に続けて行うのが好ましい。
反応終了後は、純度を高めるべく生成物を精製してもよい。精製方法は特に限定されず従来公知の精製方法、例えば、再沈殿法、分液抽出法、再結晶法、晶析法及びクロマトグラフィーによる精製法等が使用できる。これらの精製方法は1種を単独で実施してもよく、2種以上を組み合わせて実施してもよい。
19F−NMRの測定は、Varian社製の「Unity Plus−400」を使用して行った(内部標準物質:トリフルオロメチルベンゼン、溶媒:重アセトニトリル、積算回数:16回)。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
また、実施例1では冷却管の損傷が確認されなかった事から、実施例1では反応副生成物であるHFの系外への流出が抑制されていることが分かる。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、混合溶液を80℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、塩化アンモニウム0.29g(5.5mmol)を加え、混合溶液を80℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアミン0.59g(5.8mmol)を滴下し、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.08g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアミン0.59g(5.8mmol)を滴下し、室温(25℃)で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸イソプロピル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、80℃で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
攪拌装置、PFA製冷却器を備えた容量100mLのPFA製反応容器に、酢酸ブチル10mLを加え、ここにビス(クロロスルホニル)イミド1.07g(5mmol)を加え、攪拌して溶解させた。得られたビス(クロロスルホニル)イミド溶液に、トリエチルアンモニウムクロリド0.77g(5.5mmol)を加え、80℃で1時間攪拌した。
19F−NMR(溶媒:重アセトニトリル):δ56.0
バレロニトリルをプロピオニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
バレロニトリルをブチロニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は79%であった。
バレロニトリルをイソブチロニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
バレロニトリルをイソバレロニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は80%であった。
バレロニトリルをベンゾニトリルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は80%であった。
バレロニトリルを酢酸プロピルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
バレロニトリルをプロピオン酸メチルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は79%であった。
バレロニトリルをプロピオン酸エチルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は81%であった。
バレロニトリルをプロピオン酸プロピルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は80%であった。
バレロニトリルをプロピオン酸イソプロピルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は79%であった。
バレロニトリルをプロピオン酸ブチルに変えたこと以外は実施例2と同様の方法で反応を行った。有機層に含まれるアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミドの収率は82%であった。
Claims (4)
- 下記一般式(1)で表されるフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法であって、
(一般式(1)中、R1はF、又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+はR2R3R4R5N+で表される1価の基を表し、R2〜R5は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す)
一般式(2)で表される化合物と、
(一般式(2)中、R6はハロゲン、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、Cat+は一般式(1)と同一である)
一般式(3):NH4F(HF)p(一般式(3)中、pは0〜10の整数を表す)で表される化合物、を反応させる工程を含むことを特徴とするフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。 - 一般式(2)で表される化合物1molに対して一般式(3)で表される化合物を1mol〜5mol用いる請求項1に記載のフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。
- 一般式(2)で表される化合物がCat+としてアンモニウム、又はトリエチルアンモニウムを含む請求項1又は2に記載のフルオロスルホニルイミド化合物の製造方法。
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