JP2016069175A - シート供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を落とすことなく落下物との衝突を避けることができるシート供給装置を提供する。
【解決手段】シート3が上昇する昇降路23を有し、シート3を枚葉印刷機2(シート処理装置)に供給するシート供給部5を備える。昇降路23を含むシート供給部5の内部空間Sへの進入を許容する進入開口15を有する。昇降路23の上部領域23cと下部領域23aとの間の中間部23bに出し入れされる落下防止部材33と、落下防止部材33を昇降路23内の作動位置と昇降路23から退避する退避位置との間で移動させる落下防止部材駆動装置26とを備える。落下防止部材33の位置を検出する第1の検出手段51と、進入開口を通過する物体を検出する第2の検出手段52とを備える。落下防止部材33が作動位置に位置していない状態で第2の検出手段52が物体を検出したときにシート供給部5の動作を不能とし、落下防止部材33が作動位置に位置付けられている状態においては、シート供給部5の動作を可能とする制御装置を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積み重ねられた多数のシートを上昇させ、最上位置にあるシートを処理装置に供給するシート供給装置に関するものである。
従来、例えば印刷機に付属して印刷装置に被印刷媒体としてのシートを供給するシート供給装置は、特許文献1に記載されているように、多数のシートを積み重ねられた状態で保持し、これらのシートの最も上に位置するシートを印刷部に供給する構成が採られている。この積載されたシートは、昇降装置の積載台の上に積載板を介して載せられている。積載台は、シートが消費されるにしたがって次第に上に移動する。
シートの補給は、シートを積載板の代わりに串棒と呼称される複数の棒体に支持させ、この状態で積載台を下げて補給位置に位置付けて行われる。補給用のシートは、予め積載板に載せられた状態で台車によって補給位置に送られ、積載板とともに台車から積載台に載せ替えられる。そして、この補給用シートは、積載台とともに上昇させられ、串棒が挟まれる状態で上方のシートに下方から重ねられる。その後、串棒が引き抜かれることによって、シートの補給作業が完了する。
一方、印刷装置で印刷されたシートが排出されるシート排出装置においては、特許文献2に記載されているように、シート排出装置内部への侵入を検知する検知器が設けられている。すなわち、シート排出装置は、運転中、当該シート排出装置の内部に例えばシート取出し用の台車や他の移動物が進入したことを検知器が検知した場合にシート排出装置を含む印刷機を停止する構成が採られている。このようにシート排出装置が停止することにより、シート排出装置の上部で振動などが原因で物品が外れて落下するおそれがなくなるから、シート排出装置内部に進入した台車や他の移動物が破損することを防ぐことができる。
特公平7−57646号公報 国際公開第WO2004/078626 A1号
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているような従来のシート供給装置は、運転を止めることなくシートの補給作業を行って生産性を向上させることを目的とした装置であるため、特許文献2に開示されている検出器を適用すると、積載台の下方に何らかの移動物が進入しただけでシートの供給が停止されるから、運転を止めることなくシートの補給作業を行うという本来の目的を達成することができなくなるという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、生産性を落とすことなく落下物との衝突を避けることができるシート供給装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るシート供給装置は、多数のシートが積み重ねられた状態で上昇する昇降路を有し、この昇降路の最上部において最も上に位置するシートをシート処理装置に供給するシート供給部と、前記昇降路を含む前記シート供給部の内部空間への進入を許容する進入開口と、前記昇降路における供給中のシートが存在する上部領域と補給用の新たなシートが積載状態で設置される下部領域との間の中間部に出し入れ可能に構成された落下防止部材と、前記落下防止部材を、前記上部領域と前記下部領域とが仕切られ、前記上部領域からの落下物を受け止める作動位置と、前記昇降路から退避する退避位置との間で移動させる駆動装置と、前記落下防止部材の位置を検出する第1の検出手段と、前記下部領域に対応して設けられ、前記進入開口を通過する物体を検出する第2の検出手段と、前記落下防止部材が前記作動位置に位置していないことを前記第1の検出手段が検出している状態で前記第2の検出手段が物体を検出したときに前記シート供給部の動作を不能とし、前記シート供給部を停止させ、前記落下防止部材が前記作動位置に位置付けられていることを前記第1の検出手段が検出している状態においては、前記シート供給部の動作を可能にする制御装置とを備えたものである。
本発明は、前記シート供給装置において、シートが積載される積載板を支承して前記昇降路を昇降する積載台と、前記積載台を昇降させる昇降駆動装置と、前記上部領域であって前記落下防止部材の近傍で物体を検出する第3の検出手段と、前記下部領域であって前記落下防止部材の近傍で物体を検出する第4の検出手段とをさらに備え、前記制御装置は、前記昇降駆動装置の駆動中に前記第3の検出手段または第4の検出手段が物体を検出したときに前記昇降駆動装置を停止させ、かつ前記落下防止部材が前記退避位置に位置付けられるように前記駆動装置の動作を制御するものであってもよい。
本発明は、前記シート供給装置において、前記制御装置は、前記積載台が下降しているときに前記第3の検出手段が物体を検出しかつ前記第4の検出手段が物体を検出していない下降物検出状態において、前記昇降駆動装置を停止させる第1の機能部と、前記下降物検出状態において前記落下防止部材を前記退避位置に位置付ける第2の機能部と、前記落下物防止部材が前記退避位置に位置付けられている状態で前記積載台が下降するように前記昇降駆動装置を動作させる第3の機能部と、前記第3の検出手段が物体を検出していない状態で、物体を検出していた前記第4の検出手段が物体を検出しない状態に移行したときに前記落下防止部材を前記作動位置に位置付ける第4の機能部とを有していてもよい。
本発明は、前記シート供給装置において、前記制御装置は、前記積載台が上昇しているときに前記第4の検出手段が物体を検出しかつ前記第3の検出手段が物体を検出していない上昇物検出状態において、前記昇降駆動装置を停止させる第5の機能部と、前記上昇物検出状態において前記落下防止部材を前記退避位置に位置付ける第6の機能部と、前記落下物防止部材が前記退避位置に位置付けられている状態で前記積載台が上昇するように前記昇降駆動装置を動作させる第7の機能部と、前記第4の検出手段が物体を検出していない状態で、物体を検出していた前記第3の検出手段が物体を検出しない状態に移行したときに前記落下防止部材を前記作動位置に位置付ける第8の機能部とを有していてもよい。
本発明において、作動位置に位置付けられた落下防止部材は、昇降路内の落下物を中間部で遮り、落下物が下部領域に落下することを阻止する。
このため、落下防止部材を作動位置に位置付けることにより、下部領域内の物体と落下物との衝突を避けることができるから、運転中であっても下部領域にアクセスすることが可能になる。したがって、本発明によれば、落下防止部材が作動位置に位置付けられている状態においては、下部領域内に物体が進入したとしてもシートの供給が停止することはないから、生産性を落とすことなく落下物との衝突を避けることができるシート供給装置を提供することができる。
本発明に係るシート供給装置の構成を示す側面図である。 シート供給装置の背面図である。 シート供給装置の要部を示す平面図である。図3は、落下防止部材が作動位置に位置している状態を示す。 シート供給装置の要部を拡大して示す平面図である。図4は、落下防止部材が退避位置に位置している状態を示す。 シート供給装置の要部を拡大して示す側面図である。図5は、落下防止部材が作動位置に位置している状態を示す。 シート供給装置の要部を拡大して示す側面図である。図6は、落下防止部材が退避位置に位置している状態を示す。 本発明に係るシート供給装置の制御系の構成を示すブロック図である。 制御装置の供給動作制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 制御装置の補給動作制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 積載台が下降するときの動作を説明するためのフローチャートである。 積載台が上昇するときの動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明に係るシート供給装置の一実施の形態を図1〜図11によって詳細に説明する。
図1に示すシート供給装置1は、枚葉印刷機に付属した装置であり、枚葉印刷機の印刷装置2に被印刷媒体としてのシート3を供給するものである。この実施の形態においては、印刷装置2によって、本発明でいう「シート処理装置」が構成されている。
シート供給装置1は、印刷装置2にシート3を送るフィーダーボード4が接続されたシート供給部5と、このシート供給部5に隣接して設けられた予備シート積載部6とを備えている。この予備シート積載部6は、多数のシート3を前後方向と左右方向とにおいて位置決めして積載するためのもので、シート3をシート供給部5に搬送する台車7の走行路8に設けられている。なお、以下においては、台車7がシート供給部5に向けて走行する方向を前方といい、この方向とは逆方向、すなわち台車7がシート供給部5から離れる方向を後方という。また、以下において記載する左右方向は、前進している台車7を後ろから見た状態の左右方向である。
シート3は、台車7に積載板11を介して積載されている。積載板11は、図2に示すように、左右方向の両端が台車7より側方に突出する形状に形成されており、台車7に着脱自在に載せられている。積載板11の上面には、上方に向けて開口する複数の凹溝11aが形成されている。これらの凹溝11aは、積載板11の前端から後端まで前後方向に延びている。
この実施の形態による予備シート積載部6は、上述した走行路8の左側と右側とにそれぞれ位置する状態で立てられた複数の支柱12(図1参照)と、これらの支柱12に設けられた前当て部材13および横当て部材14などを備えている。前当て部材13は、シート3の前後方向の位置を揃える上下方向に延びる板状部材であって、台車7の前方でこの台車7上のシート3の前端および積載板11の前端縁が当接する使用位置と、走行路8の側方に退避する退避位置との間で移動可能である。
横当て部材14は、シート3の左右方向の位置を揃えるためのもので、シート3の左右方向の両端に当たる使用位置と、シート3の側方に退避する退避位置との間で移動可能である。台車7上の積載板11に載せられた多数のシート3は、前当て部材13に前端が当接することにより前後方向に位置決めされ、横当て部材14に左右方向の両端が当接することによって左右方向に位置決めされる。なお、積載板11は、図示してはいないが、台車7に対してピンとピン孔との嵌合よって位置決めされている。
台車7に載せられたシート3は、台車7が走行路8を前進してシート供給部5の進入開口15(図2参照)を通り、シート供給部5内のシート供給位置Pに進むことによって、シート供給部5内に搬入される。このとき、台車7は、シート供給部5内の床面まで予め下ろされた積載台16の切欠き部16a(図2参照)内に入る。切欠き部16aは、後方に向けて開放される形状に形成されている。また、このとき、積載板11における台車7より側方に突出する突出部11bは、上方から見ると積載台16と重なる。
積載台16は、シート供給部5の上端部に位置するパイル昇降モータ21を動力源とするパイル昇降装置22の一部を構成するものである。この積載台16は、パイル昇降モータ21の動力でシート供給部5内を上昇あるいは下降する。台車7がシート供給位置Pに停止している状態で積載台16が上昇することにより、積載板11が積載台16に支承され、積載されたシート3とともに上昇する。
シート供給部5は、図1に示すように、上述したパイル昇降装置22と、積載されたシート3が昇降する空間である昇降路23と、この昇降路23の上方に位置するサッカー装置24と、昇降路23の上方の前方に位置する串棒作動装置25と、昇降路23の中間部に位置する落下防止装置26などを備えている。
昇降路23は、上述した積載板11が通ることが可能な広さを有し、床面とシート供給部5の最上部との間で上下方向に延びている。そして昇降路23は、シート供給部5の内部空間Sに含まれている。シート供給部5は、上述した進入開口15を除いて図示していない壁部材によって囲まれている。すなわち、進入開口15は、昇降路23を含むシート供給部5の内部空間Sへの進入を許容する唯一の開口である。この実施の形態による進入開口15は、シート供給部5の下部であって、昇降路23の下部領域23aと対応する部位に形成されている。
サッカー装置24は、昇降路23の最上部において最も上に位置しているシート3を1枚ずつ吸着して前方のフィーダーボード4に送る。シート3は、このフィーダーボード4によって印刷装置2に送られる。このサッカー装置24の動作は、後述する制御装置27(図7参照)によって制御される。
パイル昇降装置22は、積載台16に接続されているチェーン(図示せず)をパイル昇降モータ21の動力で当該チェーンが係合している図示しないスプロケットを回転させることによって、積載台16を上昇あるいは下降させる構成のものである。ここで、パイル昇降モータ21と、チェーン(図示せず)、スプロケット(図示せず)、積載台16によりパイル昇降装置22が構成されている。パイル昇降モータ21の動作は、後述する制御装置27によって制御される。
このパイル昇降モータ21が積載台16を上昇させることにより、積載されたシート3が積載台16および積載板11とともに昇降路23内を上昇する。この実施の形態においては、このパイル昇降装置22によって、請求項2記載の発明でいう「昇降駆動装置」が構成されている。
串棒作動装置25は、シート3を補給するときにシート3を仮に支持するものである。この実施の形態による串棒作動装置25は、シート3を支承するための複数の串棒31を備えている。図1は、この串棒31にシート3が支承されている状態で描いてある。複数の串棒31は、前後方向に延びる状態で左右方向に所定の間隔をおいて並んでおり、図1に示す使用位置と、シート3から引き抜かれて前方に退避した退避位置との間で移動可能である。この串棒作動装置25は、現在供給中のシート3の残量が予め定めた最低量まで減少したときに後述する制御装置27によって制御されて動作を開始し、串棒31を退避位置から使用位置に移動させる。シート3の残量は、昇降路23に設けられた積載台位置検出センサ32(図1参照)を用いて検出される。
串棒31は、退避位置から使用位置に進むことによって、積載板11の上面に形成されている凹溝11aの中に挿入される。すなわち、串棒31は、使用位置に進むことによって、積載板11とシート3との間に挿入される。串棒作動装置25は、串棒31を使用位置に位置している状態で支持し、昇降させる機能を有している。串棒作動装置25は、串棒31をシート3の消費にしたがって次第に上に移動させる。シート3の補給は、この状態で積載台16を床面まで下げて行われる。串棒作動装置25の動作は、後述する制御装置27によって制御される。
落下防止装置26は、昇降路23を上下方向に二分する中間部23bに配置されている。以下においては、落下防止装置26より上を、供給中のシート3が存在する上部領域23cという。昇降路23の下部領域23aは、落下防止装置26より下の領域をいう。この下部領域23aには、補給用の新たなシート3が台車7に積載された状態で搬入される。
この実施の形態による落下防止装置26は、図3および図4に示すように、水平方向に延びる板状の落下防止部材33と、この落下防止部材33を前後方向(図3および図4においては左右方向)に移動させる落下防止部材駆動装置34などを備えている。
落下防止部材33は、図5および図6に示すように、上方から見て矩形状に形成されており、後述する落下防止部材駆動装置34により駆動されることによって、昇降路23の上部領域23cと下部領域23aとが仕切られる作動位置(図3参照)と、昇降路23から後方に退避した退避位置(図4参照)との間で移動する。すなわち、落下防止部材33は、昇降路23の中間部23bに出し入れ可能に構成されている。作動位置に位置付けられた落下防止部材33は、上部領域23cからの落下物を受け止める。
落下防止部材駆動装置34は、図3〜図6に示すように、落下防止部材33の前端部を支持する前部支持板35と、落下防止部材33の後端部を支持する後部支持板36と、これらの前部支持板35と後部支持板36とを連結する左右一対の連結ロッド37,37と、前部支持板35に接続されたエアシリンダ38などを備えている。この実施の形態においては、この落下防止部材駆動装置34によって、本発明でいう「駆動装置」が構成されている。
前部支持板35と後部支持板36は、それぞれ複数のブラケット39を介して落下防止部材33を支持している。
連結ロッド37は、軸受部材40を貫通して前後方向に水平に延びている。軸受部材40は、連結ロッド37を移動自在に支持する機能を有し、シート供給部5の左右方向に延びる板状支持部材41に固定されている。板状支持部材41は、図5および図6に示すように、後方に延びる連結部材42を介してシート供給部5の第1のフレーム部材43に支持されている。第1のフレーム部材43は、上下方向に延びる支柱44(図1参照)によって走行路8に対して固定されている。
連結ロッド37の前端は、図4に示すように、前部支持板35より前方に突出している。この突出部37aは、落下防止部材33が作動位置に位置している状態(図3参照)において、ホルダー45に後方から嵌合している。ホルダー45は、作動位置に位置している落下防止部材33および落下防止部材駆動装置34の前部を支持するためのもので、シート供給部5の左右方向に延びる第2のフレーム部材46に固定されている。この第2のフレーム部材46も複数の支柱(図示せず)によって走行路8に対して固定されている。
エアシリンダ38は、図5および図6に示すように、前部支持板35に先端部が固定されたピストンロッド47と、このピストンロッド47を前進あるいは後退させるシリンダ本体48とを備えている。シリンダ本体48の前端部は、上述した板状支持部材41に固定されている。ピストンロッド47は、この板状支持部材41を貫通している。シリンダ本体48の後端部は、シート供給部5の後部において左右方向に延びる第3のフレーム部材49に図示していないブラケットを介して支持されている。このエアシリンダ38の動作(落下防止部材駆動装置34の動作)は、後述する制御装置27によって制御される。
制御装置27は、図7に示すように、供給開始スイッチ50と、サッカー装置24と、パイル昇降モータ21と、串棒作動装置25と、落下防止部材駆動装置34(エアリシンダ38)と、第1〜第4の検出手段51〜54と、積載台位置検出センサ32と、パイル自動上昇スイッチ55などが接続されている。
供給開始スイッチ50は、シート供給部5の各装置の動作を開始させるものである。
第1〜第4の検出手段51〜54は、詳細は後述するが、シート供給部5の状態を検出するためのものである、制御装置27は、これらの第1〜第4の検出手段51〜54の検出結果に基づいてシート供給部5の各装置の動作を制御する。
第1の検出手段51は、落下防止部材33の位置を検出するためのものである。落下防止部材33は、上述したように作動位置と退避位置との間で移動する。このため、第1の検出手段51は、落下防止部材33が作動位置に位置付けられていることを検出するための作動位置検出器56と、落下防止部材33が退避位置に位置付けられていることを検出するための退避位置検出器57とを備えている。
作動位置検出器56と退避位置検出器57は、この実施の形態においてはリミットスイッチによって構成されている。作動位置検出器56は、図5に示すように、上述した第2のフレーム部材46に取付けられている。作動位置検出器56は、落下防止部材駆動装置26の前部支持板35に設けられた前側棒部材58が当接することによって、落下防止部材33が作動位置に位置付けられていることを検出し、検出結果を信号として制御装置27に送る。
退避位置検出器57は、図6に示すように、上述した板状支持部材41に取付けられている。退避位置検出器57は、落下防止部材駆動装置26の前部支持板35に設けられた後側棒部材59が当接することによって、落下防止部材33が退避位置に位置付けられていることを検出し、検出結果を信号として制御装置27に送る。
第2の検出手段52は、シート供給部5の進入開口15を通過する物体を検出するためのものである。第2の検出手段52は、図2に示すように、上下方向に並ぶ第1〜第4エリアセンサ61〜64によって構成されている。第1〜第4エリアセンサ61〜64は、それぞれ進入開口15の右側に設けられた発光素子61a〜64aと、進入開口15の左側に設けられた受光素子61b〜64bとを有している。第1〜第4エリアセンサ61〜64の光路L1〜L2は、それぞれ進入開口15を左右方向に横切っている。これら4つの光路L1〜L4は、進入開口15の上縁と走行路8との間で上下方向に所定の間隔で離間する位置に配置されている。第1〜第4エリアセンサ61〜64は、進入開口15を通過して光路L1〜L4を遮る物体を検出し、それぞれ検出結果を信号として制御装置27に送る。
第3の検出手段53は、落下防止装置26の上方近傍を通過する昇降物を検出するためのものである。昇降物としては、積載台16や積載板11、積載板11上のシート3などである。この第3の検出手段53は、図3に示すように、昇降路23の上部領域23cであって作動位置に位置する落下防止部材33の近傍に光路L5が位置する光学式センサ65を備えている。以下においては、このセンサを上部側センサ65という。この上部側センサ65は、受発光素子によって構成されている。この上部側センサ65から照射された光は、反射板66によって反射して上部側センサ65に戻る。
この上部側センサ65は、図5に示すように、第2のフレーム部材46における左右方向の一端部(右側の端部)に取付けられている。反射板66は、板状支持部材41における左右方向の他端部に取付けられている。このため、光路L5は、上方から見て昇降路23を斜めに横切っている。
第4の検出手段54は、落下防止装置26の下方近傍を通過する昇降物を検出するためのものである。この第4の検出手段54は、図3に示すように、昇降路23の下部領域23aであって作動位置に位置する落下防止部材33の近傍に光路L6が位置する光学式センサ67を備えている。以下においては、このセンサを下部側センサ67という。この下部側センサ67は、受発光素子によって構成されている。この下部側センサ67から照射された光は、反射板68によって反射し、下部側センサ67に戻る。
この下部側センサ67は、図5に示すように、第2のフレーム部材46における左右方向の他端端部(左側の端部)に取付けられている。反射板68は、板状支持部材41における左右方向の一端部に取付けられている。このため、光路L6は、上方から見て上部側センサ65の光路L5とは交差する状態で昇降路23を斜めに横切っている。
制御装置27は、図7に示すように、供給動作制御部71と、下降動作制御部72と、上昇動作制御部73などを有している。
供給動作制御部71は、第1の検出手段51および第2の検出手段52の検出結果に基づいて、パイル昇降モータ21と、サッカー装置24および串棒作動装置25などの動作を図8のフローチャートに示すように制御する。ここで、供給動作制御部71の動作を図8のフローチャートを用いて説明する。
供給動作制御部71は、先ず、図8に示すフローチャートのステップS1において、第1の検出手段51によって落下防止部材33が作動位置に位置付けられているか否かを判別する。落下防止部材33が作動位置に位置付けられていない場合は、供給動作制御部71が第2の検出手段52において物体が検出されているか否か、言い換えれば、進入開口15に物体が進入されているか否かを判別する(ステップS2)。
このとき、第2の検出手段52の第1〜第4エリアセンサ61〜64のうち少なくとも1つが物体を検出している場合は、供給動作制御部71がステップS3においてシート供給部5の各装置を停止させる。このときに停止する装置は、パイル昇降モータ21と、サッカー装置24と、串棒作動装置25である。すなわち、供給動作制御部71は、落下防止部材33が作動位置に位置していないことを第1の検出手段51が検出している状態で第2の検出手段52が物体を検出したときにシート供給部5の動作を不能とする。ここでいう「不能とする」とは、シート供給部5が運転中の場合は停止し、停止中の場合は運転できないようにすることを意味している。
このため、シート供給部5が運転しているときに落下防止部材33が作動位置に位置していない状態で進入開口15に何らかの物体が進入すると、シート供給装置1が停止する。
また、シート供給部5が運転していないとき、すなわち、パイル昇降モータ21と、サッカー装置24と、串棒作動装置25とが停止しているときには、供給開始スイッチ50やパイル自動上昇スイッチ55を操作してもパイル昇降モータ21やサッカー装置24や串棒作動装置25は動作しない。このように、落下防止部材33が退避位置に位置付けられている場合は、シート供給部5は動作不能となるのである。
ステップS1で落下防止部材33が作動位置に位置していると判別された場合は、供給動作制御部71が第2の検出手段52の検出結果とは無関係にシート供給部5を動作させる(ステップS4)。すなわち、供給動作制御部71は、落下防止部材33が作動位置に位置付けられていることを第1の検出手段51が検出している状態においては、物体が進入開口15を通過してシート供給部5の内部空間S、更には昇降路23に進入していても、シート供給部5が動作することを可能とする。なお、シート供給部5が動作することを可能とするにあたっては、供給動作制御部71内で第2の検出手段52の光路L1〜L4が何物にも遮られていない仮想の非検出状態を実現させ、第2の検出手段52を停止させて行うこともできる。
供給動作制御部71は、ステップS4において、パイル昇降モータ21と、サッカー装置24および串棒作動装置25などにシート供給動作を実行させる。この「シート供給動作」とは、シート3が昇降路23内の上端部からサッカー装置24に吸着されフィーダーボード4に送られる状態およびその状態を目標とする動作である。シート供給動作は、供給動作制御部71が図9のフローチャートに示すように動作することにより実行される。図9のフローチャートは、便宜上、シート3がサッカー装置24に吸着されてフィーダーボード4に送られ、積載台16がシート3の消費分だけ上昇した後の供給動作制御部71の動作を示している。
供給動作制御部71は、図9のフローチャートのステップP1において、サッカー装置24を動作させるとともに積載台16を所定量だけ上昇させた後、ステップP2において、積載台位置検出センサ32の検出結果に基づいて積載台16の位置が補給位置に達したか否かを判別する。補給位置は、供給中のシート3が予め定めた残量に達したときの積載台16の位置である。供給動作制御部71は、積載台16が補給位置に達したときにステップP3に進み、串棒作動装置25を動作させる。
串棒作動装置25は、串棒31を使用位置に移動させてシート3を串棒31に支持させる。そして、串棒作動装置25は、最も上に位置するシート3がサッカー装置24によって吸着されて搬出される状態を目標として、シート3の搬出量に対応させて串棒31を徐々に上昇させる。供給動作制御部71は、串棒作動装置25が動作している状態においてもサッカー装置24を継続して動作させる。すなわち、シート3が串棒31に支持されている状態であってもシート供給動作が継続される。
供給動作制御部71は、串棒31によってシート3が支持されてシート供給動作が行われている状態において、ステップP4に進み、パイル昇降モータ21にシート3の補給動作を実行させる。供給動作制御部71は、ステップP4において、パイル昇降モータ21を動作させて積載台16を下降させる。積載台16が下降するときは、詳細は後述するが、下降動作制御部72によって落下防止部材駆動装置34の動作が制御される。このとき、落下防止部材33は、積載台16の接近に伴って一時的に退避位置に移動し、積載台16および積載板11が通過した後に作動位置に戻る。
積載台16が昇降路23の底となる床面まで降下すると、供給動作制御部71はパイル昇降モータ21を停止させ(ステップP5)、パイル自動上昇スイッチ55が操作者によって操作されるまで待機する(ステップP6)。床面に積載台16が降下した後、作業者が積載台16上の積載板11を取り除き、新たな積載板11と補給用シート3を有する台車7を進入開口15から昇降路23のシート供給位置Pに進める。このとき、落下防止部材33が作動位置に位置しているから、作業者や台車7が第2の検出手段52の光路L1〜L4を遮ったとしても、供給動作制御部71が第2の検出手段52の検出結果とは無関係にシート供給動作を継続させる。
積載台16が床面まで下降した後、補給用のシート3を載せた台車7を作業者(図示せず)が進入開口15からシート供給部5内に搬入する。作業者は、台車7をシート供給位置Pに停止させた後、パイル自動上昇スイッチ55をON操作する。
パイル自動上昇スイッチ55がON操作されると、ステップP7において、供給動作制御部71がパイル昇降モータ21を動作させて積載台16を上昇させる。積載台16が上昇することにより、積載台16が積載板11を台車7から押し上げ、補給用のシート3が昇降路23内を上昇する。
積載台16が上昇するときは、詳細は後述するが、上昇動作制御部73によって落下防止部材駆動装置34の動作が制御される。このとき、落下防止部材33は、シート3の接近に伴って一時的に退避位置に移動し、積載板11および積載台16が通過した後に作動位置に戻る。
積載台16と共に上昇する補給用のシート3は、上昇することによりシート供給動作が行われている串棒31上の最下位のシート3の下面に串棒31を介して下方から押し付けられる。
供給動作制御部71は、この状態でパイル昇降モータ21を一時的に停止させて串棒作動装置25を動作させ、串棒31を退避位置に移動させる(ステップP8)。このように串棒31が退避位置に移動することにより、積載台16が全てのシート3の重量を支える状態になる。その後、供給動作制御部71は、ステップP1に戻り、上述した動作を繰り返す。すなわち、全てのシート3が積載台16に支持された状態でシート供給動作が行われる。
下降動作制御部72と上昇動作制御部73は、パイル昇降モータ21の駆動中に第3の検出手段53または第4の検出手段54が物体を検出したときにパイル昇降モータ21を停止させ、かつ落下防止部材33が退避位置に位置付けられるように落下防止部材駆動装置34の動作を制御する。
下降動作制御部72は、パイル昇降モータ21と落下防止部材駆動装置34の動作を制御する第1〜第5の機能部81〜84を有している。ここでは下降動作制御部72の構成を図10に示すフローチャートを併用して説明する。
第1の機能部81は、積載台16が下降しているときに第3の検出手段53が物体を検出しかつ第4の検出手段54が物体を検出していない下降物検出状態において、パイル昇降モータ21を停止させる。すなわち、下降動作制御部72は、図10に示すフローチャートのステップP101において、パイル昇降モータ21を動作させて積載台16を下降させる。次に、ステップP102において、第3の検出手段53が物体を検出している検出状態であるか否かを判別し、判別結果がYESである場合にパイル昇降モータ21を停止させる。
第2の機能部82は、上述した下降物検出状態において、落下防止部材33を退避位置に位置付ける。すなわち、下降動作制御部72は、図10に示すフローチャートのステップP104において、落下防止部材駆動装置34を動作させて落下防止部材33を退避位置に移動させる。落下防止部材33が退避位置に位置付けられることにより、昇降路23の上部領域23cと下部領域23aとの仕切が無くなりひとつの空間が形成され、積載台16および積載板11が上部領域23cから下部領域23aへ移動することが可能になる。そして、落下防止部材33が退避位置に位置付けられている状態においては、図8のフローにしたがい、進入開口15に物体が進入して第2の検出手段52の光路L1〜L4が遮られると、供給動作制御部71がシート供給部5を停止させる。
第3の機能部83は、落下防止部材33が退避位置に位置付けられている状態で積載台16が下降するようにパイル昇降モータ21を動作させる。すなわち、下降動作制御部72は、図10に示すフローチャートのステップP105において、パイル昇降モータ21を動作させて積載台16を下降させる。
第4の機能部84は、第3の検出手段53が物体を検出していない状態で、物体を検出していた第4の検出手段54が物体を検出しない状態に移行したときに落下防止部材33を作動位置に位置付ける。すなわち、下降動作制御部72は、図10に示すフローチャートのステップP105で積載台16を下降させた後、ステップP106において、第3の検出手段53が非検出状態である否かを判別する。第3の検出手段53は、積載板11が通過した後に非検出状態になる。下降動作制御部72は、第3の検出手段53が検出状態から非検出状態に移行した後、ステップP107において、第4の検出手段54が検出状態であるか否かを判別する。
積載台16と積載板11とを合わせた下降物の上下方向の長さは、第3の検出手段53の光路L5と第4の検出手段54の光路L6との間の上下方向の距離より短いことがある。このため、この下降物が第3の検出手段53の光路L5と第4の検出手段54の光路L6との間に位置する状態がある。この状態のときには、第3の検出手段53も第4の検出手段54も非検出状態である。このときに落下防止部材33を作動位置に移動させないように、ステップP107において、第4の検出手段54が検出状態であるか否かを確認するのである。すなわち、第3の検出手段53も第4の検出手段54も非検出の状態から下降物が下降していくと、この下降物は第4の検出手段54を通過することになる。
下降物が第4の検出手段54の光路L6を遮ると、ステップP107においてYESと判別され、下降動作制御部72がステップP108において第4の検出手段54が非検出状態であるか否かを判別する。下降物が第4の検出手段54の光路L6より下に下降することによって、ステップP108からステップP109に進み、下降動作制御部72が落下防止部材駆動装置34を動作させて落下防止部材33を作動位置に移動させる。このように落下防止部材33が作動位置に位置付けられることによって、図8のフローにしたがい、進入開口15に台車7を進入させたとしてもシート供給部5が停止することはなくなる。
上昇動作制御部73は、パイル昇降モータ21と落下防止部材駆動装置34の動作を制御する第5〜第8の機能部85〜88を有している。ここでは上昇動作制御部73の構成を図11に示すフローチャートを併用して説明する。
第5の機能部85は、積載台16が上昇しているときに第4の検出手段54が物体を検出しかつ第3の検出手段53が物体を検出していない上昇物検出状態において、パイル昇降モータ21を停止させる。すなわち、上昇動作制御部73は、図11に示すフローチャートのステップP201において、パイル昇降モータ21を動作させて積載台16を上昇させる。次に、ステップP202において、第4の検出手段54が検出状態であるか否かを判別する。
このとき、第4の検出手段54に検出されるものは、積載されたシート3の上端部である。そして、この判別結果がYESである場合に、ステップP203において、パイル昇降モータ21を停止させる。
第6の機能部86は、上述した上昇物検出状態において落下防止部材33を退避位置に位置付ける。すなわち、上昇動作制御部73は、図11に示すフローチャートのステップP204において、落下防止部材駆動装置34を動作させて落下防止部材33を退避位置に移動させる。落下防止部材33が退避位置に位置付けられることにより、昇降路23の上部領域23cと下部領域23aとの仕切が無くなりひとつの空間が形成され、積載台16および積載シート3が載置された積載板11が下部領域23aから上部領域23cへ移動することが可能になる。この場合であっても、第2の検出手段52の光路L1〜L4が遮られると、図8のフローにしたがい、供給動作制御部71がシート供給部5を停止させる。
第7の機能部87は、落下防止部材33が退避位置に位置付けられている状態で積載台16が上昇するようにパイル昇降モータ21を動作させる。すなわち、上昇動作制御部73は、図11に示すフローチャートのステップP205において、パイル昇降モータ21を動作させて積載台16を上昇させる。
第8の機能部88は、第4の検出手段54が物体を検出していない状態で、物体を検出していた第3の検出手段53が物体を検出しない状態に移行したときに落下防止部材33を作動位置に位置付ける。
すなわち、上昇動作制御部73は、図11に示すフローチャートのステップP205で積載台16を上昇させた後、ステップP206において、第4の検出手段54が非検出状態である否かを判別する。第4の検出手段54は、積載台16が通過した後に非検出状態になる。上昇動作制御部73は、第4の検出手段54が検出状態から非検出状態に移行した後、ステップP207において、第3の検出手段53が検出状態であるか否かを判別する。
積載台16と積載板11および積載されたシート3とからなる上昇物が第3の検出手段53の光路を遮ると、ステップP207においてYESと判別され、上昇動作制御部73がステップP208において第3の検出手段53が非検出状態であるか否かを判別する。補給用のシート3が大量の場合には、上昇物が第3の検出手段53の光路5を遮っている状態で、積載台16と共に上昇する補給用のシート3がシート供給動作が行われているシート3とドッキングして、シート供給動作が行われることもある。その際、第2の検出手段52の光路L1〜L4が遮られると、図8のフローにしたがい、供給動作制御部71がシート供給部5を停止させる。
上昇物が第3の検出手段53の光路L5より上に上昇することによって、ステップP208からステップP209に進み、上昇動作制御部73が落下防止部材駆動装置34を動作させて落下防止部材33を作動位置に移動させる。このように落下防止部材33が作動位置に位置付けられることによって、進入開口15に台車7を進入させたとしてもシート供給部5が停止することはなくなる。
このように構成されたシート供給装置1において、作動位置に位置付けられた落下防止部材33は、昇降路23内の落下物を中間部23bで遮り、落下物が下部領域23aに落下することを阻止する。
このため、落下防止部材33を作動位置に位置付けることにより、下部領域23a内の物体と落下物との衝突を避けることができるから、シート供給装置1が運転中であっても積載台16の下方を開放することが可能になる。したがって、この実施の形態によれば、落下防止部材33が作動位置に位置付けられている状態においては、下部領域23a内に物体が進入したとしてもシート3の供給が停止することはないから、生産性を落とすことなく落下物との衝突を避けることができるシート供給装置を提供することができる。
この実施の形態によるシート供給装置1は、シート3が積載される積載板11を支承して昇降路23を昇降する積載台16と、積載台16を昇降させるパイル昇降装置22とを備えている。また、このシート供給装置1は、昇降路23の上部領域23cであって落下防止部材33の近傍で物体を検出する第3の検出手段53と、下部領域23aであって落下防止部材33の近傍で物体を検出する第4の検出手段54とを備えている。
制御装置27は、パイル昇降装置22の駆動中に第3の検出手段53または第4の検出手段54が物体を検出したときにパイル昇降装置22を停止させ、かつ落下防止部材33が退避位置に位置付けられるように落下防止部材駆動装置26の動作を制御する。
このため、積載台16が下降するときや上昇するときに積載台16を含む昇降物が落下防止部材33と接触することがない。この昇降物とは、積載台16と、積載板11と、積載板11に積載された供給中のシート3あるいは補充用シート3などの一体となって昇降するものをいう。したがって、この実施の形態によるシート供給装置1は、落下防止部材33を備えているにもかかわらず、積載台16の昇降を容易に行うことができるものである。
この実施の形態による制御装置27は、第1〜第4の機能部81〜84を有している。第1の機能部81は、積載台16が下降しているときに第3の検出手段53が物体を検出しかつ第4の検出手段54が物体を検出していない下降物検出状態において、パイル昇降装置22を停止させる。第2の機能部82は、下降物検出状態において落下防止部材33を退避位置に位置付ける。第3の機能部83は、落下防止部材33が退避位置に位置付けられている状態で積載台16が下降するようにパイル昇降装置22を動作させる。第4の機能部84は、第3の検出手段53が物体を検出していない状態で、物体を検出していた第4の検出手段54が物体を検出しない状態に移行したときに落下防止部材33を作動位置に位置付ける。
この実施の形態においては、積載台16が下降する行程で落下防止部材33が昇降物との干渉を避けて作動位置から退避位置に移動し、その後作動位置に戻る。したがって、この実施の形態によれば、落下防止部材33が昇降路23の外に出る期間を可及的短くすることができるから、下部領域23a内に落下物が落ちる可能性をより一層低くすることができる。
この実施の形態による制御装置27は、第5〜第8の機能部85〜88を有している。第1の機能部81は、積載台16が上昇しているときに第4の検出手段54が物体を検出しかつ第3の検出手段53が物体を検出していない上昇物検出状態において、パイル昇降装置22を停止させる。第6の機能部86は、上昇物検出状態において落下防止部材33を退避位置に位置付ける。第7の機能部87は、落下物防止部材が退避位置に位置付けられている状態で積載台16が上昇するようにパイル昇降装置22を動作させる。第8の機能部88は、第4の検出手段54が物体を検出していない状態で、物体を検出していた第3の検出手段53が物体を検出しない状態に移行したときに落下防止部材33を作動位置に位置付ける。
この実施の形態においては、積載台16が上昇する行程で落下防止部材33が昇降物との干渉を避けて作動位置から退避位置に移動し、その後作動位置に戻る。したがって、この実施の形態によれば、落下防止部材33が昇降路23の外に出る期間を可及的短くすることができるから、下部領域23a内に落下物が落ちる可能性をさらに低くすることができる。
上述した実施の形態においては、印刷装置2にシート3を供給するシート供給装置1に本発明を適用する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、その他の装置に適用することができる。例えば、本発明によるシート供給装置は、シート3を所定の形状に打ち抜く型抜き装置にシートを供給するものでもよいし、シートに折り曲げ加工を施す曲げ加工装置にシートを供給するものであってもよい。
1…シート供給装置、2…枚葉印刷機(シート処理装置)、3…シート、5…シート供給部、11…積載板、15…進入開口、16…積載台、22…パイル昇降装置、23…昇降路、23a…下部領域、23b…中間部、23c…上部領域、27…制御装置、33…落下防止部材、38…エアシリンダ、51…第1の検出手段、52…第2の検出手段、53…第3の検出手段、54…第4の検出手段、81…第1の機能部、82…第2の機能部、83…第3の機能部、84…第4の機能部、85…第5の機能部、86…第6の機能部、87…第7の機能部、88…第8の機能部。

Claims (4)

  1. 多数のシートが積み重ねられた状態で上昇する昇降路を有し、この昇降路の最上部において最も上に位置するシートをシート処理装置に供給するシート供給部と、
    前記昇降路を含む前記シート供給部の内部空間への進入を許容する進入開口と、
    前記昇降路における供給中のシートが存在する上部領域と補給用の新たなシートが積載状態で設置される下部領域との間の中間部に出し入れ可能に構成された落下防止部材と、
    前記落下防止部材を、前記上部領域と前記下部領域とが仕切られ、前記上部領域からの落下物を受け止める作動位置と、前記昇降路から退避する退避位置との間で移動させる駆動装置と、
    前記落下防止部材の位置を検出する第1の検出手段と、
    前記下部領域に対応して設けられ、前記進入開口を通過する物体を検出する第2の検出手段と、
    前記落下防止部材が前記作動位置に位置していないことを前記第1の検出手段が検出している状態で前記第2の検出手段が物体を検出したときに前記シート供給部の動作を不能とし、前記落下防止部材が前記作動位置に位置付けられていることを前記第1の検出手段が検出している状態においては、前記シート供給部の動作を可能にする制御装置とを備えた
    ことを特徴とするシート供給装置。
  2. 請求項1記載のシート供給装置において、
    シートが積載される積載板を支承して前記昇降路を昇降する積載台と、
    前記積載台を昇降させる昇降駆動装置と、
    前記上部領域であって前記落下防止部材の近傍で物体を検出する第3の検出手段と、
    前記下部領域であって前記落下防止部材の近傍で物体を検出する第4の検出手段とをさらに備え、
    前記制御装置は、前記昇降駆動装置の駆動中に前記第3の検出手段または第4の検出手段が物体を検出したときに前記昇降駆動装置を停止させ、かつ前記落下防止部材が前記退避位置に位置付けられるように前記駆動装置の動作を制御するものであることを特徴とするシート供給装置。
  3. 請求項2記載のシート供給装置において、
    前記制御装置は、
    前記積載台が下降しているときに前記第3の検出手段が物体を検出しかつ前記第4の検出手段が物体を検出していない下降物検出状態において、前記昇降駆動装置を停止させる第1の制御部と、
    前記下降物検出状態において前記落下防止部材を前記退避位置に位置付ける第2の制御部と、
    前記落下物防止部材が前記退避位置に位置付けられている状態で前記積載台が下降するように前記昇降駆動装置を動作させる第3の制御部と、
    前記第3の検出手段が物体を検出していない状態で、物体を検出していた前記第4の検出手段が物体を検出しない状態に移行したときに前記落下防止部材を前記作動位置に位置付ける第4の制御部とを有していることを特徴とするシート供給装置。
  4. 請求項2記載のシート供給装置において、
    前記制御装置は、前記積載台が上昇しているときに前記第4の検出手段が物体を検出しかつ前記第3の検出手段が物体を検出していない上昇物検出状態において、前記昇降駆動装置を停止させる第5の制御部と、
    前記上昇物検出状態において前記落下防止部材を前記退避位置に位置付ける第6の制御部と、
    前記落下物防止部材が前記退避位置に位置付けられている状態で前記積載台が上昇するように前記昇降駆動装置を動作させる第7の制御部と、
    前記第4の検出手段が物体を検出していない状態で、物体を検出していた前記第3の検出手段が物体を検出しない状態に移行したときに前記落下防止部材を前記作動位置に位置付ける第8の制御部とを有していることを特徴とするシート供給装置。
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