JP2016068730A - デブリ除去装置及びデブリ除去方法 - Google Patents

デブリ除去装置及びデブリ除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016068730A
JP2016068730A JP2014199569A JP2014199569A JP2016068730A JP 2016068730 A JP2016068730 A JP 2016068730A JP 2014199569 A JP2014199569 A JP 2014199569A JP 2014199569 A JP2014199569 A JP 2014199569A JP 2016068730 A JP2016068730 A JP 2016068730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
debris
end mass
tether
capturing
capturing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014199569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6429109B2 (ja
Inventor
初男 森
Hatsuo Mori
初男 森
泉山 卓
Taku Izumiyama
卓 泉山
こずえ 橋本
Kozue Hashimoto
こずえ 橋本
河本 聡美
Toshimi Kawamoto
聡美 河本
敬一 平子
Keiichi Hirako
敬一 平子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
IHI Corp
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical IHI Corp
Priority to JP2014199569A priority Critical patent/JP6429109B2/ja
Priority to CA2957006A priority patent/CA2957006C/en
Priority to PCT/JP2015/077537 priority patent/WO2016052518A1/ja
Priority to EP15847325.6A priority patent/EP3156336B1/en
Priority to RU2017114364A priority patent/RU2671441C1/ru
Publication of JP2016068730A publication Critical patent/JP2016068730A/ja
Priority to US15/397,348 priority patent/US10407184B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6429109B2 publication Critical patent/JP6429109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/10Artificial satellites; Systems of such satellites; Interplanetary vehicles
    • B64G1/1078Maintenance satellites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/64Systems for coupling or separating cosmonautic vehicles or parts thereof, e.g. docking arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/64Systems for coupling or separating cosmonautic vehicles or parts thereof, e.g. docking arrangements
    • B64G1/648Tethers

Abstract

【課題】銛の射出時に生じる反力を低減することができるとともに、デブリを正確に捕獲することができる、デブリ除去装置及びデブリ除去方法を提供する。【解決手段】デブリ除去装置は、除去対象のデブリに接近可能に構成されたエンドマス2と、エンドマス2に切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置3と、デブリ捕獲装置3とエンドマス2とを連結するテザー4と、を備え、デブリ捕獲装置3は、デブリに貫入可能な銛31と、銛31を射出する射出装置32と、デブリXの表面に当接可能に配置されデブリの表面に対する銛31の射出角度を調整するガイド部材33と、射出装置32に射出信号を送信するスイッチ34と、備え、デブリに銛31を貫入させた後、エンドマス2をデブリ捕獲装置3から切り離してテザー4を宇宙空間に放出するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、デブリ除去装置及びデブリ除去方法に関し、特に、地球周回軌道上を周回している使用済みの衛星やロケット等の宇宙空間を漂流するデブリの除去に適したデブリ除去装置及びデブリ除去方法に関する。
現在、軌道上には、軍事衛星、通信衛星、科学衛星、観測衛星、航行衛星等、種々の目的の人工衛星が周回している。これらの人工衛星は、故障して機能しなくなったり、役目を終えて寿命に達したりした場合には、そのまま軌道上に放置され、デブリ(宇宙ごみ)となることが多い。また、人工衛星等の打ち上げに使用したロケット等の残骸もデブリとして軌道上に放置されている。現在、軌道上を周回しているデブリは、数千個以上にも及び、自然衝突により個数が増加する自己増殖の段階に突入しつつある。このデブリの自己増殖を避けるには、最低でも年間5個程度のデブリを除去する必要がある。デブリは、地球の引力に引き寄せられて、いずれ落下消滅することとなるが、自然落下には長い年月を要し、効率的ではない。そこで、かかるデブリを積極的に除去する方法が既に提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載されたデブリ除去方法は、微量の大気及び太陽光輻射圧を受けるための受圧装置を円形又は多角形からなる膜材で構成し、すでに宇宙を周っている宇宙デブリあるいは今後打上げる宇宙機に紐を介して取り付けることにより、これら宇宙デブリあるいは使用終了後の宇宙機の地上への落下ないしは軌道変更により重要な軌道を保護するようにしたものである。また、特許文献2に記載されたデブリ除去方法は、デブリ除去装置によりターゲットデブリの運動を観測し、ターゲットデブリに向かって銛を打ち込み可能な捕獲位置及び捕獲姿勢を計算し、デブリ除去装置を計算により求めた捕獲位置及び捕獲姿勢まで移動させ、ターゲットデブリに銛を打ち込んだ後、ターゲットデブリを減速させるようにしたものである。
特開2010−285137号公報 国際公開第2013/065795号
上述した特許文献1及び特許文献2には、受圧装置をデブリに取り付ける方法として、デブリに銛(モリ)を打ち込む方法が提案されている。かかる銛を打ち込む方法は、遠方からデブリを捕獲できるという利点があるものの、銛をデブリに貫入させるために必要なエネルギーを、銛の射出時の運動エネルギーとして生成しなければならない。したがって、銛を射出する衛星に過大な反力を生じ、衛星を強度的に補強しなければならず、重量増加を招くこととなる。また、銛がデブリから逸れてしまったり、銛がデブリ表面で跳弾したり、銛がデブリを貫通したりして、デブリを正確に捕獲することができないという問題も生じ得る。
本発明は、上述した問題点に鑑み創案されたものであり、銛の射出時に生じる反力を低減することができるとともに、デブリを正確に捕獲することができる、デブリ除去装置及びデブリ除去方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、宇宙空間を漂流するデブリを捕獲して軌道上から除去するデブリ除去装置において、除去対象のデブリに接近可能に構成されたエンドマスと、該エンドマスに切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置と、該デブリ捕獲装置と前記エンドマスとを連結するテザーと、を備え、前記デブリ捕獲装置は、前記デブリに貫入可能な銛と、該銛を射出する射出装置と、前記デブリの表面に当接可能に配置され前記デブリの表面に対する前記銛の射出角度を調整するガイド部材と、前記射出装置に射出信号を送信するスイッチと、備え、前記デブリに前記銛を貫入させた後、前記エンドマスを前記デブリ捕獲装置から切り離して前記テザーを宇宙空間に放出する、ことを特徴とするデブリ除去装置が提供される。
前記デブリ捕獲装置は、前記銛の射出時又は前記デブリの表面への接触時に生じる衝撃を緩和する緩衝手段を有していてもよい。また、前記ガイド部材は、先端に配置された環状のリム部と、該リム部を支持するスポーク部と、を有していてもよい。
前記デブリ捕獲装置は、前記銛の外周を覆うとともに前記銛の先端よりも前方に開口部が位置するように配置されたデブリ飛散防止手段を有していてもよい。さらに、前記スイッチは、前記デブリ飛散防止手段の先端に配置されていてもよい。また、前記銛は、前記デブリ内のガスを宇宙空間に放出するための流路を有していてもよい。
また、前記エンドマスは、前記射出装置を支持する支持手段を有していてもよい。また、前記エンドマスは、推進手段を有していてもよいし、推進手段を有する母機に搭載されていてもよい。
また、前記射出装置は、前記デブリの表面に対する前記銛の貫入深さを設定するストッパー機構を有していてもよい。
また、本発明によれば、宇宙空間を漂流するデブリを捕獲して軌道上から除去するデブリ除去方法において、除去対象のデブリに接近可能に構成されたエンドマスと、該エンドマスに切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置と、該デブリ捕獲装置と前記エンドマスとを連結するテザーと、を備えたデブリ除去装置を用い、前記デブリ捕獲装置を前記デブリに接近させる接近工程と、前記デブリ捕獲装置が前記デブリの表面に対して斜めに接近し、前記デブリ捕獲装置の一部が前記デブリの表面に当接し、該当接点を基準に前記デブリ捕獲装置の姿勢を補正する姿勢補正工程と、前記デブリ捕獲装置により前記デブリを捕獲する捕獲工程と、前記デブリ捕獲装置から前記エンドマスを離隔させて前記テザーを宇宙空間に放出するテザー展開工程と、を有することを特徴とするデブリ除去方法が提供される。
上述した本発明のデブリ除去装置及びデブリ除去方法によれば、銛を遠方より射出するのではなく、デブリ捕獲装置をデブリに接近させてガイド部材をデブリの表面に当接させることによって、銛の射出角度を調整し、デブリの表面に近接した位置から適正な射出角度で銛を射出するようにしたことから、デブリの射出時に必要な運動エネルギーを低減することができ、その反力を低減することができる。また、近接した位置で射出角度を調整してから銛を射出していることから、銛が逸れたり、跳弾したり、デブリを貫通したりする可能性を低減することができ、デブリを正確に捕獲することができる。
本発明の第一実施形態に係るデブリ除去装置を示す上面図であり、デブリ除去装置を母機に収容した状態を示している。 図1に示したデブリ除去装置が捕獲体勢に移行した状態を示している。 図1に示したデブリ除去装置のデブリ捕獲装置を示す部分側断面図である。 デブリ捕獲装置の動作を示す図であり、(a)は接近状態、(b)は射出角度調整状態、(c)は射出角度調整終了状態、を示している。 デブリ捕獲装置の動作を示す図であり、(a)は射出状態、(b)はエンドマス切り離し状態、(c)はテザー放出状態、を示している。 デブリ除去装置の動作を示す図であり、(a)は移動状態、(b)は接近状態、(c)は捕獲状態、を示している。 デブリ除去装置の動作を示す図であり、(a)は離脱状態、(b)はテザー放出状態、を示している。 本発明の第二実施形態に係るデブリ除去装置を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、を示している。 本発明の他の実施形態に係るデブリ除去装置を示す図であり、(a)は第三実施形態、(b)は第四実施形態、を示している。 本発明の第五実施形態に係るデブリ除去装置を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図10を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るデブリ除去装置を示す上面図であり、デブリ除去装置を母機に収容した状態を示している。図2は、図1に示したデブリ除去装置が捕獲体勢に移行した状態を示している。図3は、図1に示したデブリ除去装置のデブリ捕獲装置を示す部分側断面図である。
本発明の第一実施形態に係るデブリ除去装置1は、図1〜図3に示したように、宇宙空間を漂流するデブリを捕獲して軌道上から除去するデブリ除去装置であって、除去対象のデブリXに接近可能に構成されたエンドマス2と、エンドマス2に切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置3と、デブリ捕獲装置3とエンドマス2とを連結するテザー4と、を備え、デブリ捕獲装置3は、デブリXに貫入可能な銛31と、銛31を射出する射出装置32と、デブリXの表面に当接可能に配置されデブリXの表面に対する銛31の射出角度を調整するガイド部材33と、射出装置32に射出信号を送信するスイッチ34と、備え、デブリXに銛31を貫入させた後、エンドマス2をデブリ捕獲装置3から切り離してテザー4を宇宙空間に放出するように構成されている。
エンドマス2は、自身の重力やスラスタ等の推進力を利用してテザー4を宇宙空間で展開するための質量体である。また、エンドマス2は、デブリ捕獲装置3の制御装置やテザー4を収容する容器として利用してもよい。例えば、図3に示したように、テザー4は、コイル状に巻かれてエンドマス2内に収容されており、エンドマス2は、テザー4を外部に引き出すためのテザー放出口2aを有している。
また、エンドマス2は、テザー4の展開時に方向や姿勢を制御するための推進手段21(例えば、スラスタ等)を有していてもよい。エンドマス2の表面には、デブリ捕獲装置3に電力を供給するための太陽光発電装置(電力源)を構成する太陽電池パネル22が配置されていてもよい。なお、推進手段21や電力源は、図示した構成に限定されるものではなく、必要に応じて省略することもできる。
デブリ除去装置1は、例えば、図1に示したように、小型衛星等の母機5に搭載されて移動される。母機5は、例えば、図1及び図2に示したように、スラスタ等の推進手段51、電力を供給する太陽電池パドル52、デブリ除去装置1を把持して操作するロボットアーム53と、エンドマス2を固定するための固定部54(例えば、開口部)と、を有している。このように、推進手段51を有する母機5にデブリ除去装置1(エンドマス2)を搭載することにより、デブリ除去装置1の推進手段や大型の電力源を省略することができ、デブリ除去装置1の簡素化及び軽量化を図ることができる。なお、デブリ除去装置1は、例えば、母機5の上面及び下面に2台ずつ配置(合計4台)されるが、かかる台数に限定されるものではない。
また、エンドマス2は、後端部にロボットアーム53が把持するための把手部23を有している。把手部23は、ロボットアーム53が把持可能な形状であれば、図示した形状に限定されるものではない。母機5は、デブリXの捕獲作業に移行するまでは、図1に示したように、デブリ除去装置1を表面に固定して収容した状態で移動する。そして、除去対象のデブリXに接近し、捕獲作業に移行する際には、図2に示したように、ロボットアーム53によりエンドマス2を母機5の表面から引き離し、ロボットアーム53を真っ直ぐに正面に向けることによって、デブリ除去装置1の先端(銛31の射出方向)を正面に向けた状態で位置決めを行う。
デブリ捕獲装置3は、図3に示したように、銛31、射出装置32、ガイド部材33及びスイッチ34に加え、エンドマス2のテザー放出口2aに接続される略筒状のケーシング35と、ケーシング35内に収容されたコイルスプリング36と、ケーシング35をテザー放出口2aに固定するためのロック手段37と、射出装置32とケーシング35との間に配置される緩衝手段38と、を有している。
ケーシング35は、テザー放出口2aの端面に当接可能な径を有し、後端部が開口されている。また、コイルスプリング36の後端は、テザー放出口2aの端面に当接し、コイルスプリング36は、圧縮された状態でケーシング35内に収容されている。ロック手段37は、テザー放出口2aの先端に形成された環状の突起に係合可能なフック37aと、フック37aを拘束するワイヤ37bと、ワイヤ37bを切断するワイヤカッタ37cと、を有している。なお、ロック手段37の形状や構成は単なる一例であり、図示した形状や構成に限定されるものではない。
ワイヤ37bは、フック37aがテザー放出口2aに係合した状態を維持するようにフック37aに接続されている。デブリ捕獲装置3からエンドマス2を切り離したい際に、ワイヤカッタ37cによりワイヤ37bを切断し、フック37aの拘束を解除する。フック37aの拘束を解除すると、コイルスプリング36の付勢力により、テザー放出口2aが押し出され、フック37aがテザー放出口2aから離脱するとともに、エンドマス2がデブリ捕獲装置3から離隔する。
射出装置32は、銛31の移動方向を規制するシリンダ32aと、シリンダ32aに挿通されたピストン32bと、シリンダ32aの後端に配置された複数のパイロ弁32cと、デブリXの表面に対する銛31の貫入深さを設定するストッパー機構32dと、を有している。パイロ弁32cは、スイッチ34から射出信号を受信するとシリンダ32a内にガスを放出し、ピストン32bを押し出す。かかる射出装置32の構成は、単なる一例であり、パイロ弁32cは単数であってもよいし、他の火工品を用いた構成であってもよいし、電動モータを用いた構成であってもよい。
ピストン32bの先端には、銛31が接続されている。銛31は、デブリXに貫入可能な径を有するロッド状の部品であり、先端部に複数の返し部31aを有している。返し部31aを有することにより、デブリXに貫入した銛31の抜けを抑制することができる。なお、銛31の先端部は尖っていてもよいし、穴あけパンチや切削具の先端のような形状を有していてもよい。
ストッパー機構32dは、例えば、シリンダ32aの先端に形成された壁面部32eと、ピストン32bの後端に形成された拡径部32fと、により構成される。かかる構成により、銛31が射出装置32から射出された場合であっても、ピストン32bの拡径部32fをシリンダ32aの壁面部32eに係止させることができ、銛31が射出装置32から分離して飛び出さないようにすることができる。すなわち、壁面部32eと拡径部32fとの距離によって銛31の射出距離を規定することができ、デブリXの表面に対する銛31の貫入深さを設定することができる。なお、拡径部32fの位置はピストン32bの後端に限定されるものではなく、銛31の設定したい貫入深さに合わせてピストン32bの中間部に形成するようにしてもよい。
また、銛31の先端からピストン32bに渡って、ガス抜き用の流路31bを形成するようにしてもよい。流路31bは、銛31及びピストン32bの軸心に沿って形成された後、ピストン32bの中間部で側面に向かって折れ曲がるように形成される。かかる構成により、デブリXの内部に何らかのガスが滞留していた場合であっても、銛31をデブリXに貫入させることにより、流路31bを介してデブリX内のガスを宇宙空間に放出することができ、デブリXの爆発や火災等の事故の発生を抑制することができる。なお、流路31bは、必要に応じて省略することができる。
また、デブリ捕獲装置3は、銛31の外周を覆うとともに銛31の先端よりも前方に開口部(先端部39a)が位置するように配置されたデブリ飛散防止手段(例えば、ベローズ39)を有していてもよい。ベローズ39は、例えば、銅製の蛇腹を有する弾性体であり、銛31の延伸方向に伸縮可能に構成されている。ベローズ39の後端部39bは底部を有し、底部を銛31に接続することによって後端部39bが封止されている。なお、デブリ飛散防止手段は、図示したベローズ39に限定されるものではなく、スポンジのような弾性体により構成されていてもよい。
したがって、デブリXに銛31を貫入させると、ベローズ39の先端部39aは、デブリXの表面に留まり、銛31の移動に伴ってベローズ39の後端部39bが移動し、ベローズ39は圧縮される。すなわち、銛31のデブリXへの貫入により、ベローズ39はデブリXの表面に押し付けられ、密閉空間を形成する。その結果、銛31の貫入時に生じるデブリXの破片等の飛散を抑制することができ、新たなデブリの発生を抑制することができる。なお、ガス抜き用の流路31bは、ベローズ39内にガスを放出しないように、ベローズ39よりも後端側まで延設することが好ましい。
ベローズ39の先端部39aには、スイッチ34が配置されている。スイッチ34は、ベローズ39の開口部を形成する縁部に複数配置されている。例えば、ベローズ39の先端部39aが、デブリXの表面に正対した状態を検知するためには、少なくとも3個以上のスイッチ34を配置することが好ましい。このように、ベローズ39の先端部39aにスイッチ34を配置することにより、ベローズ39がデブリXの表面に正対した状態を検知することができ、この状態で銛31をデブリXに貫入させることにより、銛31の射出角度を適正な範囲内に調整することができるとともに、密閉空間を容易に形成することができる。
スイッチ34は、ベローズ39の先端部39aがデブリXの表面に当接した状態を検出する部品である。スイッチ34は、いわゆるマイクロスイッチであり、感圧式であってもよいし、通電式であってもよい。スイッチ34は、ケーブル(図示せず)を介して射出装置32のパイロ弁32cに接続されている。そして、ベローズ39の先端部39aがデブリXの表面に当接すると、スイッチ34はパイロ弁32cに射出信号を送信する。なお、スイッチ34の配置場所は、ベローズ39の先端に限定されるものではなく、ガイド部材33の先端に配置してもよいし、デブリ捕獲装置3に支持された専用のガイド部材の先端に配置するようにしてもよい。
また、ベローズ39の外周には、ガイド部材33が配置されている。ガイド部材33は、例えば、先端に配置された環状のリム部33aと、リム部33aを支持するスポーク部33bと、を有し、先端側が拡径した略円錐形状の外形を有している。リム部33aの径は、ベローズ39よりも大きく形成されている。スポーク部33bの後端部は、例えば、射出装置32のシリンダ32aに接続される。
したがって、デブリ捕獲装置3がデブリXの表面に対して斜めに接近した場合には、最初にガイド部材33のリム部33aがデブリXの表面に当接することとなる。そして、そのままデブリ捕獲装置3をデブリXに接近させると、ガイド部材33は、最初の当接点を基準にしてリム部33aの全体がデブリXの表面に当接するように姿勢が制御される。すなわち、ガイド部材33は、デブリ捕獲装置3の自動調芯機構として作用し、銛31の射出角度を調整することができる。
エンドマス2に収容されたテザー4は、テザー放出口2a及びケーシング35を通過して、射出装置32(シリンダ32a)の後端部に接続されている。射出装置32(シリンダ32a)とケーシング35との間には、銛31の射出時に生じる衝撃を緩和する緩衝手段38(例えば、ルーズスプリング)が配置されていてもよい。かかる緩衝手段38を配置することにより、パイロ弁32cを点火して銛31を射出した際に生じる反力を緩衝手段38で吸収することができる。なお、緩衝手段38は、ルーズスプリングに限定されるものではなく、ゴムのような弾性体であってもよい。
テザー4は、銛31をデブリXに貫入させた後、エンドマス2を切り離すことによって宇宙空間に放出され展開される。テザー4は導電性を有し、テザー4に流れる電流とテザー4が展開される磁場との関係からテザー4にローレンツ力が作用する。その結果、テザー4は、例えば、デブリXの進行方向と反対方向に引っ張られることとなり、デブリXを減速させることができる。なお、図示しないが、テザーを逆方向(例えば、地球から遠ざかる方向)に伸展させることにより、デブリXを進行方向に引っ張って加速させ、デブリXの軌道を上昇させることにより、混雑軌道から除去するようにしてもよい。
次に、デブリ捕獲装置3の動作について、図4(a)〜図5(c)を参照しつつ説明する。ここで、図4は、デブリ捕獲装置の動作を示す図であり、(a)は接近状態、(b)は射出角度調整状態、(c)は射出角度調整終了状態、を示している。図5は、デブリ捕獲装置の動作を示す図であり、(a)は射出状態、(b)はエンドマス切り離し状態、(c)はテザー放出状態、を示している。
図4(a)に示したように、エンドマス2に接続された状態のデブリ捕獲装置3は、エンドマス2とともにデブリXに接近される。デブリ捕獲装置3が、デブリXの表面に対して略垂直な状態を維持したまま接近した場合には、図4(c)に示したように、スイッチ34がデブリXの表面に当接し、射出信号が発信される。
それに対して、図4(b)に示したように、デブリ捕獲装置3が、デブリXの表面に対して斜めに接近した場合には、ガイド部材33のリム部33aがデブリXの表面に当接することとなる。そして、そのままデブリ捕獲装置3をデブリXにゆっくり接近させると、ガイド部材33は、リム部33aの当接点を基準にデブリ捕獲装置3の姿勢を補正する。最終的に、デブリ捕獲装置3は、図4(c)に示したように、デブリXの表面に対して略垂直な状態となるように補正される。
図4(c)に示したように、スイッチ34がデブリXの表面に当接すると、射出信号が射出装置32(パイロ弁32c)に送信され、パイロ弁32cからシリンダ32a内にガスが放出され、ピストン32bがシリンダ32aに沿って押し出される。かかる動作により、銛31が射出装置32から射出され、図5(a)に示したように、銛31がデブリXに貫入する。このとき、銛31はストッパー機構32dにより、貫入深さが設定されており、射出装置32から分離して飛び出すことがないように構成されている。
このとき、ベローズ39は、デブリXの表面と銛31との相対移動により、デブリXの表面に押し付けられて圧縮される。したがって、ベローズ39により、銛31の貫入部の周囲に密閉空間を形成することができ、銛31の貫入時に生じる破片等の飛散を抑制することができる。また、デブリX内にガスが滞留している場合には、流路31bにより宇宙空間に放出される。なお、銛31の射出時における反力は、緩衝手段38により吸収される。
銛31をデブリXに貫入することにより、デブリ捕獲装置3によってデブリXを捕獲することができる。次に、デブリXを減速させる必要がある。そこで、図5(b)に示したように、ロック手段37のワイヤ37bを切断する。ワイヤ37bを切断するとフック37aの拘束が解除されることから、ケーシング35内に収容されたコイルスプリング36の付勢力によって、エンドマス2が宇宙空間に向かって押し出される。そして、図5(c)に示したように、エンドマス2は、デブリ捕獲装置3から離隔し、テザー4が宇宙空間に放出され展開される。
次に、デブリ除去装置1の動作について、図6(a)〜図7(b)を参照しつつ説明する。ここで、図6は、デブリ除去装置の動作を示す図であり、(a)は移動状態、(b)は接近状態、(c)は捕獲状態、を示している。図7は、デブリ除去装置の動作を示す図であり、(a)は離脱状態、(b)はテザー放出状態、を示している。
図6(a)に示したように、デブリ捕獲装置3は、母機5に搭載された状態で除去対象であるデブリXの近くまで移動される。デブリXは、不規則なタンブリング運動をしながら周回軌道上を周回している。母機5は、例えば、デブリXの周回軌道よりも低い位置に投入され、推進手段51を使用してデブリXに接近しつつ遠心力により徐々に周回軌道上に接近する。
母機5がデブリXの周回軌道上に投入されると、図6(b)に示したように、母機5は、ロボットアーム53を操作してエンドマス2及びデブリ捕獲装置3を母機5から切り離し、デブリ捕獲装置3を母機5の正面に位置決めする。
捕獲体勢に入った母機5は、GPS等を使用して、自己の位置とデブリXの位置を把握しながら移動する。このとき、CCDカメラやレーザレーダ等の観測器によりデブリXを観測し、デブリXの運動モデルを推定し、銛31の打ち込み位置を計算するようにしてもよい。そして、図6(c)に示したように、母機5をデブリXに接近させて、銛31の打ち込み位置にデブリ捕獲装置3の先端を当接させる。なお、デブリ捕獲装置3の先端をデブリXの表面に当接させる際は、上述したロボットアーム53を使用してもよいし、デブリXの近接距離からデブリ捕獲装置3をエンドマス2から射出して当接させるようにしてもよい。
デブリ捕獲装置3の先端がデブリXの表面に当接すると、図5(a)に示したように、銛31が射出され、デブリXが捕獲される。デブリXを捕獲した後、母機5は、ロボットアーム53を操作して、図7(a)に示したように、デブリ除去装置1(エンドマス2)を切り離して離脱する。母機5は、次の除去対象である別のデブリに向かって移動する。
母機5から切り離されたデブリ除去装置1は、図5(b)及び(c)に示したように、デブリ捕獲装置3からエンドマス2を切り離し、テザー4を宇宙空間に放出して展開する。このとき、エンドマス2が推進手段21を有する場合には、推進手段21を利用することにより、テザー4の展開方向や姿勢を制御することができる。
上述したように、除去対象のデブリXに接近可能に構成されたエンドマス2と、エンドマス2に切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置3と、デブリ捕獲装置3とエンドマス2とを連結するテザー4と、を備えたデブリ除去装置1を用いることにより、デブリ捕獲装置3をデブリXに接近させる接近工程と、デブリ捕獲装置3がデブリXの表面に対して斜めに接近し、デブリ捕獲装置3の一部(ガイド部材33)がデブリXの表面に当接し、当接点を基準にデブリ捕獲装置3の姿勢を補正する姿勢補正工程と、デブリ捕獲装置3によりデブリXを捕獲する捕獲工程と、デブリ捕獲装置3からエンドマス2を離隔させてテザー4を宇宙空間に放出するテザー展開工程と、を有するデブリ除去方法を容易に実施することができる。
したがって、本実施形態に係るデブリ除去装置1及びデブリ除去方法によれば、銛31を遠方より射出するのではなく、デブリ捕獲装置3をデブリXに接近させてガイド部材33をデブリXの表面に当接させることによって、銛31の射出角度を調整し、デブリXの表面に近接した位置から適正な射出角度で銛31を射出するようにしたことから、デブリXの射出時に必要な運動エネルギーを低減することができ、その反力を低減することができる。
また、近接した位置で射出角度を調整してから銛31を射出していることから、銛31が逸れたり、跳弾したり、デブリXを貫通したりする可能性を低減することができ、デブリXを正確に捕獲することができる。また、確実に銛31をデブリXに貫入させることができることから、銛31がデブリXに貫入したか否かを観測するステップや観測手段を省略することもできる。
次に、本発明の他の実施形態に係るデブリ除去装置1について、図8〜図10を参照しつつ説明する。ここで、図8は、本発明の第二実施形態に係るデブリ除去装置を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、を示している。図9は、本発明の他の実施形態に係るデブリ除去装置を示す図であり、(a)は第三実施形態、(b)は第四実施形態、を示している。図10は、本発明の第五実施形態に係るデブリ除去装置を示す側面図である。なお、上述した第一実施形態に係るデブリ除去装置1と同じ構成部品については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図8(a)及び(b)に示した第二実施形態は、エンドマス2が射出装置32を支持する支持手段24を有するものである。支持手段24は、ヒンジ24cを介して回動可能にエンドマス2に接続されたフレーム24aと、射出装置32を支持するようにフレーム24aの先端部を拘束する拘束手段24bと、を有している。
フレーム24aは、図8(b)に示したように、例えば、A字形状を有している。一対のフレーム24aを対向する位置に配置して、それぞれの脚部をエンドマス2に接続することにより、射出装置32を挟持することができる。拘束手段24bは、例えば、一対のフレーム24aの先端部を射出装置32(具体的には、シリンダ32a)に当接するように拘束するワイヤと、ワイヤを切断するワイヤカッタと、により構成される。なお、フレーム24aの形状や拘束手段24bの構成は、単なる一例であり、図示した形状や構成に限定されるものではない。
射出装置32とケーシング35との間には、緩衝手段38が配置されているだけであり、無重力の宇宙空間ではその位置を保持することができる。しかしながら、地上で取り扱う場合には射出装置32に重力が作用し、打ち上げ時には射出装置32に加速度が作用することから、デブリ捕獲装置3の先端部が傾倒しやすい。そこで、上述した支持手段24を配置することにより、地上での取り扱い時や打ち上げ時であっても、デブリ捕獲装置3の傾倒を抑制することができる。
支持手段24は、例えば、図6(b)に示した接近状態の段階で、ワイヤを切断して、図8(a)において一点鎖線で示したように、フレーム24aを退避させる。なお、図示しないが、ヒンジ24c又は拘束部にフレーム24aを退避させる方向に付勢するスプリングを配置するようにしてもよい。また、エンドマス2の表面に形成された突起25は、図1に示した母機5にエンドマス2を固定するための部品の一例である。例えば、突起25は、母機5の表面に形成された開口部である固定部54に挿通され把持手段により拘束される。
図9(a)に示した第三実施形態は、デブリ捕獲装置3がデブリXの表面への接触時に生じる衝撃を緩和する緩衝手段6を有するものである。緩衝手段6は、例えば、エンドマス2のテザー放出口2aの中間部に配置される。緩衝手段6は、例えば、テザー放出口2aを前後に二分割した分割体を接続するリンク機構により構成される。ここでは、二本のリンクにより構成される緩衝手段6を図示しているが、リンクの本数は図示した本数に限定されるものではない。また、緩衝手段6は、リンク機構に替えて、スプリングやゴム等の弾性体やベローズ等の部品を利用したものであってもよい。
第三実施形態に係るデブリ除去装置1によれば、例えば、図6(b)に示した接近状態の段階でフレーム24aを退避させ、図6(c)に示したように、デブリ捕獲装置3をデブリXに当接させる際に生じる衝撃を緩衝手段6により吸収することができる。
図9(b)に示した第四実施形態は、エンドマス2がデブリ捕獲装置3を移動させるための推進手段21′を有するものである。かかる第四実施形態によれば、デブリ除去装置1を母機5に搭載させることなく、単機でデブリXの除去作業を行うことができる。したがって、除去対象のデブリXが一つの場合や次の除去対象のデブリXまでの距離が離れている場合であっても効率よく作業することができる。
かかる第四実施形態では、推進手段21′を利用してデブリ捕獲装置3をデブリXに接近させる必要があることから、エンドマス2は、電力源を構成する太陽電池パドル26を有していることが好ましい。なお、図示しないが、図9(a)に示した緩衝手段6をエンドマス2とデブリ捕獲装置3との間に配置するようにしてもよい。
図10に示した第五実施形態は、図1に示したロボットアーム53を長く形成し、母機5の中心線Laから外れた位置にデブリ除去装置1を位置決めできるようにしたものである。デブリ除去装置1は、例えば、図示したように、中心線Lbが母機5の中心線Laと平行となるように位置決めされる。かかる第五実施形態によれば、銛31の打ち込み位置に母機5が接近できない場合であっても、デブリ除去装置1を銛31の打ち込み位置に適した位置に配置することができる。なお、ロボットアーム53は、図示した構成に限定されるものではなく、例えば、図2に示した状態と図10に示した状態との両方に対応できるように、伸縮機構を有していてもよい。
また、かかる第五実施形態では、ロボットアーム53を屈曲させることにより、ロボットアーム53を緩衝手段6として使用することもできる。また、図9(a)に示した第三実施形態や図9(b)に示した第四実施形態に係るデブリ除去装置1において、緩衝手段6のアームを図10に示したロボットアーム53のように長く形成することにより、エンドマス2の中心線から外れた位置にデブリ捕獲装置3を位置決めすることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 デブリ除去装置
2 エンドマス
2a テザー放出口
3 デブリ捕獲装置
4 テザー
5 母機
6 緩衝手段
21,21′ 推進手段
22 太陽電池パネル
23 把手部
24 支持手段
24a フレーム
24b 拘束手段
24c ヒンジ
25 突起
26 太陽電池パドル
31 銛
31a 返し部
31b 流路
32 射出装置
32a シリンダ
32b ピストン
32c パイロ弁
32d ストッパー機構
32e 壁面部
32f 拡径部
33 ガイド部材
33a リム部
33b スポーク部
34 スイッチ
35 ケーシング
36 コイルスプリング
37 ロック手段
37a フック
37b ワイヤ
37c ワイヤカッタ
38 緩衝手段
39 ベローズ
39a 先端部
39b 後端部
51 推進手段
52 太陽電池パドル
53 ロボットアーム
54 固定部

Claims (10)

  1. 宇宙空間を漂流するデブリを捕獲して軌道上から除去するデブリ除去装置において、
    除去対象のデブリに接近可能に構成されたエンドマスと、
    該エンドマスに切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置と、
    該デブリ捕獲装置と前記エンドマスとを連結するテザーと、を備え、
    前記デブリ捕獲装置は、前記デブリに貫入可能な銛と、該銛を射出する射出装置と、前記デブリの表面に当接可能に配置され前記デブリの表面に対する前記銛の射出角度を調整するガイド部材と、前記射出装置に射出信号を送信するスイッチと、備え、
    前記デブリに前記銛を貫入させた後、前記エンドマスを前記デブリ捕獲装置から切り離して前記テザーを宇宙空間に放出する、
    ことを特徴とするデブリ除去装置。
  2. 前記デブリ捕獲装置は、前記銛の射出時又は前記デブリの表面への接触時に生じる衝撃を緩和する緩衝手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  3. 前記ガイド部材は、先端に配置された環状のリム部と、該リム部を支持するスポーク部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  4. 前記デブリ捕獲装置は、前記銛の外周を覆うとともに前記銛の先端よりも前方に開口部が位置するように配置されたデブリ飛散防止手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  5. 前記スイッチは、前記デブリ飛散防止手段の先端に配置されている、ことを特徴とする請求項4に記載のデブリ除去装置。
  6. 前記銛は、前記デブリ内のガスを宇宙空間に放出するための流路を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  7. 前記エンドマスは、前記射出装置を支持する支持手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  8. 前記エンドマスは、推進手段を有する又は推進手段を有する母機に搭載されている、ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  9. 前記射出装置は、前記デブリの表面に対する前記銛の貫入深さを設定するストッパー機構を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装置。
  10. 宇宙空間を漂流するデブリを捕獲して軌道上から除去するデブリ除去方法において、
    除去対象のデブリに接近可能に構成されたエンドマスと、該エンドマスに切り離し可能に搭載されたデブリ捕獲装置と、該デブリ捕獲装置と前記エンドマスとを連結するテザーと、を備えたデブリ除去装置を用い、
    前記デブリ捕獲装置を前記デブリに接近させる接近工程と、
    前記デブリ捕獲装置が前記デブリの表面に対して斜めに接近し、前記デブリ捕獲装置の一部が前記デブリの表面に当接し、該当接点を基準に前記デブリ捕獲装置の姿勢を補正する姿勢補正工程と、
    前記デブリ捕獲装置により前記デブリを捕獲する捕獲工程と、
    前記デブリ捕獲装置から前記エンドマスを離隔させて前記テザーを宇宙空間に放出するテザー展開工程と、
    を有することを特徴とするデブリ除去方法。

JP2014199569A 2014-09-30 2014-09-30 デブリ除去装置及びデブリ除去方法 Active JP6429109B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199569A JP6429109B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 デブリ除去装置及びデブリ除去方法
CA2957006A CA2957006C (en) 2014-09-30 2015-09-29 Debris removal device and debris removal method
PCT/JP2015/077537 WO2016052518A1 (ja) 2014-09-30 2015-09-29 デブリ除去装置及びデブリ除去方法
EP15847325.6A EP3156336B1 (en) 2014-09-30 2015-09-29 Debris removal device and debris removal method
RU2017114364A RU2671441C1 (ru) 2014-09-30 2015-09-29 Устройство для удаления обломков и способ удаления обломков
US15/397,348 US10407184B2 (en) 2014-09-30 2017-01-03 Debris removal device and debris removal method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199569A JP6429109B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 デブリ除去装置及びデブリ除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016068730A true JP2016068730A (ja) 2016-05-09
JP6429109B2 JP6429109B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=55630545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014199569A Active JP6429109B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 デブリ除去装置及びデブリ除去方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10407184B2 (ja)
EP (1) EP3156336B1 (ja)
JP (1) JP6429109B2 (ja)
CA (1) CA2957006C (ja)
RU (1) RU2671441C1 (ja)
WO (1) WO2016052518A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3363744A1 (en) 2017-02-15 2018-08-22 Astroscale Japan Inc. Capturing system, aerospace vehicle, and plate-like body
WO2018150883A1 (ja) 2017-02-15 2018-08-23 株式会社アストロスケール 捕獲システム、宇宙航行体及び板状体
KR101899218B1 (ko) 2016-11-21 2018-09-17 한찬희 우주쓰레기 처리시스템
JP2020527504A (ja) * 2017-07-21 2020-09-10 ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ・インコーポレーテッド 宇宙船作業用デバイス、ならびに関連の組立体、システム、および方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018114932A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社Ihi スペースデブリ捕獲装置及びスペースデブリ除去装置
CN109502057B (zh) * 2018-12-11 2021-08-10 上海航天控制技术研究所 一种空间系绳释放展开装置
US11492148B2 (en) 2019-01-15 2022-11-08 Northrop Grumman Systems Corporation Spacecraft servicing pods configured to perform servicing operations on target spacecraft and related devices, assemblies, systems, and methods
WO2020157807A1 (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 三菱電機株式会社 衛星コンステレーション形成システム、衛星コンステレーション形成方法、デブリ除去方式、衛星コンステレーション構築方式、および地上設備
RU2703056C1 (ru) * 2019-02-14 2019-10-15 Мария Александровна Лозина Космический аппарат для уборки космического мусора
EP3992092A4 (en) * 2019-06-25 2022-12-07 Mitsubishi Electric Corporation DEBRIS COLLECTION CONTROL APPARATUS, DEBRIS COLLECTION SATELLITE, CAPTURE INTERFACE DEVICE, CONNECTING APPARATUS, DEBRIS COLLECTION SYSTEM, DEBRIS COLLECTION METHOD AND DEBRIS COLLECTION PROGRAM
WO2021039652A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04 三菱電機株式会社 デブリ除去衛星、デブリ除去方法、デブリ除去制御装置、デブリ除去制御方法、および、地上設備
US11827386B2 (en) 2020-05-04 2023-11-28 Northrop Grumman Systems Corporation Vehicle capture assemblies and related devices, systems, and methods
EP4277848A1 (en) * 2021-01-15 2023-11-22 Astroscale Holdings Inc. Method and system for multi-object space debris removal
CN113148245B (zh) * 2021-05-13 2022-05-31 哈尔滨工业大学 一种可重复抓取大型空间碎片的末端执行器
US11820535B2 (en) * 2021-09-17 2023-11-21 Maxar Space Llc Small satellite constellation for worldwide surveillance
WO2024023971A1 (en) * 2022-07-27 2024-02-01 Patchedconics, Llc Debris removal spacecraft

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4219171A (en) * 1979-02-06 1980-08-26 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Device for coupling a first vehicle to a second vehicle
US6299107B1 (en) * 1998-12-04 2001-10-09 Honeybee Robotics, Ltd. Spacecraft capture and docking system
WO2013065795A1 (ja) * 2011-11-02 2013-05-10 株式会社Ihi スペースデブリ除去装置及びスペースデブリ除去方法
WO2013182616A1 (en) * 2012-06-07 2013-12-12 Astrium Limited Space object capture
EP2746163A1 (fr) * 2012-12-19 2014-06-25 Astrium Sas Système et procédé de capture et d'élimination d'un débris spatial

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11277313A (ja) 1998-03-27 1999-10-12 Hitachi Koki Co Ltd 穴あけ装置及び穴あけ方法
US6969030B1 (en) * 2004-07-14 2005-11-29 Macdonald Dettwiler Space And Associates Inc. Spacecraft docking mechanism
JP5505829B2 (ja) 2009-06-12 2014-05-28 啓佑 小澤 宇宙デブリ低減装置
RU2510359C1 (ru) * 2012-10-24 2014-03-27 Открытое акционерное общество "Военно-промышленная корпорация "Научно-производственное объединение машиностроения" Многоразовый космический аппарат-буксир для уборки космического мусора

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4219171A (en) * 1979-02-06 1980-08-26 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Device for coupling a first vehicle to a second vehicle
US6299107B1 (en) * 1998-12-04 2001-10-09 Honeybee Robotics, Ltd. Spacecraft capture and docking system
WO2013065795A1 (ja) * 2011-11-02 2013-05-10 株式会社Ihi スペースデブリ除去装置及びスペースデブリ除去方法
WO2013182616A1 (en) * 2012-06-07 2013-12-12 Astrium Limited Space object capture
EP2746163A1 (fr) * 2012-12-19 2014-06-25 Astrium Sas Système et procédé de capture et d'élimination d'un débris spatial

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101899218B1 (ko) 2016-11-21 2018-09-17 한찬희 우주쓰레기 처리시스템
EP3363744A1 (en) 2017-02-15 2018-08-22 Astroscale Japan Inc. Capturing system, aerospace vehicle, and plate-like body
WO2018150883A1 (ja) 2017-02-15 2018-08-23 株式会社アストロスケール 捕獲システム、宇宙航行体及び板状体
EP3730412A1 (en) 2017-02-15 2020-10-28 Astroscale Japan Inc. Capturing system, aerospace vehicle, and plate-like body
EP3584178A4 (en) * 2017-02-15 2020-11-25 Astroscale Japan Inc. DETECTION SYSTEM, SPACE NAVIGATION BODY AND PLATE-SHAPED BODY
EP3901044A1 (en) 2017-02-15 2021-10-27 Astroscale Japan Inc. Capturing system, aerospace vehicle, and plate-like body
JP2020527504A (ja) * 2017-07-21 2020-09-10 ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ・インコーポレーテッド 宇宙船作業用デバイス、ならびに関連の組立体、システム、および方法
JP7104773B2 (ja) 2017-07-21 2022-07-21 ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション 宇宙船作業用デバイス、ならびに関連の組立体、システム、および方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3156336A4 (en) 2018-02-21
CA2957006A1 (en) 2016-04-07
CA2957006C (en) 2019-03-19
EP3156336B1 (en) 2019-01-02
JP6429109B2 (ja) 2018-11-28
RU2671441C1 (ru) 2018-10-31
US10407184B2 (en) 2019-09-10
WO2016052518A1 (ja) 2016-04-07
US20170113818A1 (en) 2017-04-27
EP3156336A1 (en) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6429109B2 (ja) デブリ除去装置及びデブリ除去方法
JP5781623B2 (ja) スペースデブリ除去装置及びスペースデブリ除去方法
JP2018114932A (ja) スペースデブリ捕獲装置及びスペースデブリ除去装置
US9022323B2 (en) Salvaging and braking device for objects flying freely in space
US10239639B2 (en) Launch tube restraint system for unmanned aerial vehicle (UAV)
CN109641664B (zh) 具备气囊装置的小型飞行体
US8882048B2 (en) In-space processing and delivery system
JP6473960B2 (ja) スペースデブリの軌道降下方法、軌道降下システム、及び、人工衛星の軌道変換方法、軌道変換システム
US7168660B2 (en) System for capturing and recovering free-flying objects in space
US20130075534A1 (en) Method for removing orbital objects from orbit using a capture net for momentum transfer
KR20150036016A (ko) 발사관 내에서 무인 항공기를 탈착가능하게 연결시키는 시스템
JP6472600B2 (ja) 宇宙用装置、デブリ除去システム及びデブリ除去方法
EP3015369A1 (en) Space debris interception
US7182011B2 (en) Mine retrieval method and apparatus
KR102275965B1 (ko) 낙하산이 구비된 드론 및 발사체의 드론 방출 방법
WO2012017229A1 (en) Unmanned underwater vehicle payload launch
JP6525595B2 (ja) 宇宙浮遊物捕捉装置
RU2574366C2 (ru) Устройство уборки космического мусора и способ уборки космического мусора
JP5616670B2 (ja) 地雷処理ロケット及び地雷処理方法
KR102289898B1 (ko) 드론이 탑재된 발사체 및 발사체의 드론 방출 방법
JP6473004B2 (ja) 破壊状態観測装置と方法
FR2732307A1 (fr) Procede pour mettre hors combat des mines marines, et projectiles et installations de tir pour mettre en oeuvre de tels procedes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6429109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250