JP2016068172A - ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インサートの切刃に向かって安定してクーラントを噴射することが可能なホルダが求められていた。【解決手段】一態様のホルダは、中心軸の周りで回転される棒形状の本体部と、切削インサートが装着されるインサートポケットと、本体部の内部に設けられ、本体部の後端面からインサートポケットに向かって冷却液が流れる流路とを備え、流路は、中心軸に沿って後端面から先端面に向かって設けられた直線形状の第1流路と、第1流路から外周面に向かって設けられた直線形状の第2流路と、第2流路からインサートポケットにかけて設けられた直線形状の第3流路とを有し、流路を先端面の側から透視した場合において、第3流路は、第2流路から中心軸の回転方向の後方側に向かって延びている。【選択図】図1

Description

本発明は、ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法に関する。
金属などの被削材の切削加工に用いられる切削工具として、特許文献1に開示された切削工具が知られている。特許文献1に開示された切削工具は、工具本体(ホルダ)及び複数のインサートによって構成されている。工具本体は、軸線に沿って延びる1つの直線形状のクーラント孔と、このクーラント孔の先端側に設けられたクーラント保持部と、クーラント保持部から複数のインサートがそれぞれ取り付けられるチップポケットに向かって延びる複数の直線形状のクーラント吐出孔とを有している。クーラント孔、クーラント保持部及びクーラント吐出孔を通じてチップポケットにクーラントが供給される。
特開2008−023632号公報
特許文献1に開示された工具本体においては、クーラント孔が軸線に沿って延びる直線形状であることから、先端透視した場合においてクーラント吐出孔は、ほぼ軸線から外周側に向かって延びる構成となる。そのため、インサートの切刃の辺りに向かってクーラントを噴射することが難しくなる場合がある。
具体的には、チップポケットに装着されるインサートのラジアルレーキ角が或る一定以上の角度になると、クーラント吐出孔の延長線上にインサートにおける切刃以外の部分が位置することになる。そのため、インサート自体が邪魔になってインサートの切刃の辺りに向かってクーラントを噴射することが難しくなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、インサートの切刃の辺りに向かって安定してクーラントを噴射することが可能なホルダを提供するものである。
本発明の一態様に基づくホルダは、中心軸に沿って延び、前記中心軸の周りで回転される棒形状の本体部と、該本体部の先端面及び外周面に開口し、切削インサートが装着されるインサートポケットと、前記本体部の内部に設けられ、前記本体部の後端面から前記インサートポケットに向かって冷却液が流れる流路とを備えている。前記流路は、前記中心軸に沿って前記後端面から前記先端面に向かって設けられた直線形状の第1流路と、前記第1流路に繋がっており、前記第1流路から前記外周面に向かって設けられた直線形状の第2流路と、前記第2流路に繋がっており、前記第2流路から前記インサートポケットにかけて設けられた直線形状の第3流路とを有している。そして、前記流路を前記先端面の側から透視した場合において、前記第3流路は、前記第2流路からさらに前記中心軸の回転方向の後方側に向かって延びている。
上記態様のホルダにおいては、中心軸に沿って延びる第1流路からインサートポケットまでが1つの直線形状の流路によって構成されているのではなく、上記の第2流路及び第3流路によって構成されている。そのため、切削インサートの切刃の辺りに向かって安定
してクーラントを噴射することが可能になる。
本発明の第1の実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図1に示す切削工具における領域A1を拡大した斜視図である。 図1に示す切削工具を先端側から見た側面図である。 図3に示す切削工具における流路を透視した透視図である。 図4に示す切削工具をB1方向から側面視した側面図である。 図4に示す切削工具をB2方向から側面視した側面図である。 図4に示す切削工具におけるC1断面の断面図である。 図4に示す切削工具におけるC2断面の断面図である。 図1に示す切削工具におけるホルダを示す斜視図である。 図9に示すホルダを先端側から見た側面図である。 図9に示すホルダをB3方向から側面視した側面図である。 図9に示すホルダをB4方向から側面視した側面図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
以下、一実施形態の切削工具について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本発明の切削工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1は、一実施形態の切削工具を示す外観斜視図である。図2は、図1に示す切削工具1に領域A1を拡大した斜視図である。図2では、切削工具の先端部分を拡大して示している。図3は、図1に示す切削工具を先端側から見た側面図であり、先端図とも言われる。図4は、図3に示す先端図において、流路を透視した透視図である。なお、図4において各流路の領域の視覚的な理解を容易にするため、第1流路は二点鎖線にて示し、第2流路は一点鎖線にて示し、第3流路は鎖線にて示している。図5及び図6は、それぞれ図1に示す切削工具を側面視した側面図である。図7及び図8は、図1に示す切削工具の断面図である。図9〜12は、それぞれ図1に示す切削工具におけるホルダを示す図面である。
本実施形態の切削工具1は、ホルダ3と、切削インサート5(以下、単にインサート5とも言う)とを備えている。ホルダ3は、本体部7と、インサートポケット9(以下、単にポケット9とも言う)と、流路11とを備えている。
本体部7は、中心軸Oに沿って延びる棒形状である。本実施形態における本体部7は、棒形状の具体的な構成として、概ね円柱形状となっている。本体部7は切削加工時において中心軸Oを中心に中心軸Oの周りで矢印Xの方向に回転する。なお、図1などにおいて、中心軸Oを二点鎖線にて示している。
本体部7の材質としては、鋼、鋳鉄、アルミ合金などを用いることができる。本実施形態における本体部7は、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いている。本体部7の大きさは、被削材の大きさに応じて適宜設定される。例えば、中心軸Oに沿った方向の長さは、60〜150mm程度に設定される。また、中心軸Oに直交する方向の幅は、6〜50mm程度に設定される。
本体部7の先端には、先端面及び外周面に開口するポケット9が設けられている。ポケット9は、インサート5が装着される領域である。ポケット9が本体部7の先端面及び外周面に開口していることによって、インサート5の切刃13がホルダ3よりも先端側及び外周側に向かって突出するように、インサート5がポケット9に装着される。切刃13におけるホルダ3から突出した部分によって切削加工が行われる。
本実施形態の切削工具1においては、ポケット9が複数設けられている。複数のポケット9には、それぞれインサート5が取り付けられる。すなわち、本実施形態の切削工具1は、ホルダ3と、複数の切削インサート5とによって構成されている。複数のポケット9は、ホルダ3を先端面の側から見た場合において、中心軸Oを中心として、回転対称となるように等間隔で設けられていてもよいが、不等間隔で設けられていてもよい。ホルダ3には、複数のポケット9が形成されていることから、本体部7は厳密な意味での円柱ではない。
本体部7の内部には流路11が設けられている。流路11は、本体部7の後端面から先端面の側に向かって延びており、本体部7の後端面及びポケット9において開口している。流路11は、切削工具1の使用時において冷却液(クーラント)が流れる部分として機能する。クーラントは、本体部7の後端面における流路11の開口部から供給され、ポケット9における開口部11aからインサート5の切刃13の辺りに向かって噴射される。噴射されたクーラントによって切刃13が冷却される。
クーラントとしては、例えば、油性形、不活性極圧形または活性極圧形などの不水溶性油剤、あるいは、エマルジョン、ソリューブルまたはソリューションなどの水溶性油剤からなり、被削材の材質に応じて適宜選択して用いられる。
本実施形態における流路11は、第1流路15、第2流路17及び第3流路19を有している。第1流路15、第2流路17及び第3流路19はそれぞれ直線形状である。クーラントは、本体部7の後端面から第1流路15に供給され、第1流路15、第2流路17及び第3流路19を通って、ポケット9において開口する開口部分から排出される。第1流路15、第2流路17及び第3流路19がそれぞれ直線形状であることによって、流路11の各部位においてクーラントを滑らかに流すことができる。
第1流路15は、中心軸Oに沿って本体部7の後端面から先端面に向かって設けられている。第2流路17は、第1流路15に繋がっており、第1流路15から本体部7の外周面に向かって設けられている。第3流路19は、第2流路17に繋がっており、第2流路17からポケット9にかけて設けられている。
具体的には、第1流路15は、一方の端部が本体部7の後端面に開口しており、他方の端部が本体部7の内部に位置している。第1流路15は、中心軸Oを含むように中心軸Oに沿って延びている。第1流路15の他方の端部は本体部7の先端面に開口していてもよいが、このような場合には、他方の端部からクーラントが漏れないように他方の端部を塞いでおく必要がある。
第3流路19は、一方の端部が開口部11aとしてポケット9に開口しており、他方の端部が本体部7の内部に位置している。本体部7の内部に位置する他方の端部は、第2流路17に繋がっている。第3流路19における一方の端部は、第3流路19における他方の端部よりもホルダ3の先端側に位置している。また、ホルダ3の先端面の側から透視した場合において、第3流路19における一方の端部が第3流路19における他方の端部よりも中心軸Oの回転方向Xの前方側に位置している。
第2流路17は、第1流路15と第3流路19とを接続する部位である。そのため、第2流路17は、第1流路15及び第3流路19に繋がっている。本実施形態における第2流路17は、一方の端部が第3流路19に繋がっているとともに、途中で第1流路15に繋がり、他方の端部が本体部7の外周面に開口部17aとして開口するように設けられている。
より具体的には、本実施形態における第2流路17は、直線上に並んで位置する第1領域21と第2領域23とを有している。第1領域21における一方の端部と第2領域23における一方の端部が繋がっている。先端透視した場合において、第1領域21及び第2領域23はそれぞれ本体部7の外周面に向かって延びているが、第1領域21と第2領域23とは本体部7の互いに外周面における反対側に向かって延びている。第1領域21及び第2領域23における一方の端部が第1流路15に繋がっている。第1領域21における他方の端部は本体部7の外周面に開口部17aとして開口しており、第2領域23における他方の端部は、本体部7の内部に位置しており第3流路19に繋がっている。
そのため、第2流路17は、途中が第1流路15に繋がっているとともに、一方の端部が本体部7の外周面に向かって延びて第3流路19に繋がっており、他方の端部が本体部7の外周面に開口部17aとして開口する構成となっている。第2流路17における一方の端部は、第2流路17における他方の端部よりも本体部7の先端側に位置している。
なお、本体部7の外周面に開口する第2流路17の他方の端部は、クーラントが漏れないようにシール部材25によって塞がれる。そのため実質的には、第2流路17における第1領域21は流路としては機能しておらず、第2流路17における第2領域23が流路として機能している。シール部材25としては、例えば、半田、樹脂部材やネジ部材が挙げられる。
クーラントを良好に流れさせることが可能であれば、第1流路15、第2流路17及び第3流路19の形状としては特に限定されるものではない。本実施形態においては、クーラントの流れる方向に直交した第1流路15、第2流路17及び第3流路19の横断面はそれぞれ円形状である。第1流路15は、内径が5〜10mm程度に設定されている。第2流路17は、内径が2〜5mm程度に設定されている。第3流路19は、内径が1〜5mm程度に設定されている。
本実施形態のホルダ3においては、先端面の側から透視した場合において、第3流路19は、第2流路17からさらに中心軸Oの回転方向Xの後方側に向かって延びている。具体的には先端面の側から透視した場合において、第3流路19は、第2流路17を基準として角度θ1で傾斜するように中心軸Oの回転方向Xの後方側に向かって延びている。
このとき、切刃13の辺りに向かってクーラントを噴射するために、先端面の側から透視した場合において、第3流路19の延長線上に切刃13が位置するように第3流路19の延びる方向が設定されることが望ましい。
このように、中心軸Oに沿って延びる第1流路15からインサートポケット9までが1つの直線形状の流路11によって構成されているのではなく、上記の第2流路17及び第3流路19によって構成されている。そのため、インサート5のラジアルレーキ角が大きくなる場合であっても、インサート5の切刃13の辺りに向かって安定してクーラントを噴射することが可能になる。角度θ1は、例えば、70〜150°程度に設定される。このとき、角度θ1は、装着されるインサート5のラジアルレーキ角よりも大きいことが望ましい。
第1流路15、第2流路17及び第3流路19は、ドリルなどを用いて本体部7に孔加工を行うことによって形成することができる。本実施形態のホルダ3においては、本体部7の後端面から先端面に向かって第1の孔加工を行うことにより、第1流路15が形成される。
また、本体部7の外周面から第1流路15の他方の端部と交差するように第2の孔加工を行うことにより、第2流路17が形成される。このとき、外周面から第1流路15に向かって行われる孔加工によって第2流路17の第1領域21が形成される。また、この孔加工に引き続いて、第1流路15から本体部7の外周面に向かって行われる孔加工によって第2流路17の第2領域23が形成される。そのため、第2流路17における一方の端部が、本体部7の内部に位置するとともに、他方の端部が本体部7の外周面に開口することになる。
このような第2の孔加工によって直線形状の第2流路17を容易に形成することができる。なお、本体部7の外周面に開口する第2流路17の他方の端部は、上記のシール部材25によって塞がれる。例えば、第2流路17の他方の端部に樹脂部材を充填する、或いは、第2流路17の他方の端部にネジ部材を取り付けることによって第2流路17の他方の端部からのクーラントの漏れが防止される。
さらに、ポケット9から第2流路17に向かって第3の孔加工を行うことにより、第3流路19が形成される。以上の加工によって、流路11を形成する事ができる。なお、上記する第1〜第3の孔加工は、必ずしもこの順番で行う必要はない。例えば、第3の孔加工、第2の孔加工、第1の孔加工の順番で行ってもよい。
本実施形態のホルダ3においては、第3流路19の内径は、第2流路17の内径よりも小さい。第3流路19の内径が第2流路17の内径よりも小さいことによって、第3流路19を流れるクーラントに加わる圧力を高めることができるので、ポケット9から噴射されるクーラントの勢いを高めることができる。
また、本実施形態のホルダ3のように、孔加工によって第2流路17及び第3流路19が形成される場合には、安定して流路11を形成することが可能になる。第2流路17と第3流路19の内径が同じである場合においては、加工孔の位置ずれを回避するために第2流路17と第3流路19とを接続する際に高い加工精度が要求される。
一方、本実施形態のように第3流路19の内径が第2流路17の内径よりも小さいことによって、第2流路17と第3流路19とを接続する際に高い加工精度が要求されなくて済む。具体的には、第2流路17の内径と第3流路19の内径との差程度の位置ずれが生じても、第2流路17と第3流路19との接続に支障が生じなくて済む。そのため、流路11の形成が容易になる。
本実施形態のホルダ3において、図7に示すように、第1流路15及び第2流路17に直交する方向から側面透視または断面視した場合における第1流路15と第2流路17のなす角度をθ2とする。また、図8に示すように、第1流路15及び第3流路19に直交する方向から側面透視または断面視した場合における第1流路15と第3流路19のなす角度をθ3とする。このとき、角度θ3が角度θ2よりも大きい。
上記の通り、先端面の側から透視した場合において、第3流路19が第2流路17からさらに中心軸Oの回転方向Xの後方側に向かって延びていることから、ラジアルレーキ角が大きくなる場合であっても、インサート5の切刃13の辺りに向かって安定してクーラ
ントを噴射することが可能になる。さらに、角度θ3が角度θ2よりも大きいことによって、ポケット9に装着されるインサート5のアキシャルレーキ角が大きい場合であっても、インサート5の切刃13の辺りに向かって安定してクーラントを噴射することが可能になる。角度θ2は、例えば、90〜175°程度に設定される。また、角度θ3は、例えば、135〜179°程度に設定される。
このとき、切刃13の辺りに向かってクーラントを噴射するために、側面透視した場合において、第3流路19の延長線上に切刃13が位置するように角度θ3が設定されることが望ましい。
なお、本実施形態においては、第2流路17を形成する孔加工として、本体部7の外周面に開口し、孔底が第3流路19に繋がり、孔の途中が第1流路15に繋がるように孔を形成する形態が示されているが、特にこのような形態に限定されるものではない。例えば、本体部7の外周面に開口し、孔底が第1流路15に繋がり、孔の途中が第3流路19に繋がるように孔を形成する形態であってもよい。ただし、第3流路19の他方の端部と本体部7の外周面との間の肉厚が、第1流路15と本体部7の外周面との間の肉厚よりも薄いため、本実施形態のように、本体部7の外周面に開口し、孔底が第3流路19に繋がり、孔の途中が第1流路15に繋がるように孔を形成する形態が好ましい。
ホルダ3における複数のポケット9には、それぞれインサート5が装着される。インサート5は、上面、下面、側面、切刃13及び貫通孔を有している。切刃13は、上面と側面とが交差する稜線に設けられた上切刃と、下面と側面とが交差する稜線に設けられた下切刃とによって構成されている。切刃13は切削加工において被削材を切削するために用いられる。切削加工時には、上切刃及び下切刃のいずれか一方が使用される。
貫通孔は、上面の中心から下面の中心にかけて形成されている。貫通孔は、インサート5をホルダ3にネジ止め固定する際にネジ27を挿入するために設けられている。なお、インサート5をホルダ3に固定する方法としては、ネジ止め固定による方法に代えて、クランプ構造を用いた方法を採用してもよい。
インサート5の材質としては、例えば、超硬合金あるいはサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成されるWC−Co、WC−Coに炭化チタン(TiC)を添加したWC−TiC−Co、あるいはWC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したWC−TiC−TaC−Coがある。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であり、具体的には、炭化チタン(TiC)、または窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。
インサート5の表面は、化学蒸着(CVD)法または物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)またはアルミナ(Al)などが挙げられる。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法について図13〜15を用いて説明する。図13〜15は、切削加工物の製造方法を示している。なお、図13〜15の二点鎖線は、切削工具1の中心軸Oを示している。切削加工物は、被削材101を切削加工することによって作製される。本実施形態における切削方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)上記実施形態に代表される切削工具1を回転させる工程と、
(2)回転している切削工具1における切刃13を被削材201に接触させる工程と、
(3)切削工具1を被削材101から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、切削工具1を中心軸Oの周りで回転させながら被削材101に相対的に近付ける。次に、図14に示すように、切削工具1の切刃13を被削材101に接触させて、被削材101を切削する。そして、図15に示すように、切削工具1を被削材101から相対的に遠ざける。
本実施形態においては、被削材101を固定するとともに切削工具1を近付けている。また、図13〜15においては、被削材101を固定するとともに切削工具1を中心軸Oの周りで回転させている。また、図15においては、被削材101を固定するとともに切削工具1を遠ざけている。なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、被削材101を固定するとともに切削工具1を動かしているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材101を切削工具1に近付けてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材101を切削工具1から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、切削工具1を回転させた状態を維持して、被削材101の異なる箇所にインサート1の切刃13を接触させる工程を繰り返せばよい。使用している切刃が摩耗した際には、未使用の切刃を用いればよい。例えば、上切刃が摩耗した際には、上下を反転させて下切刃を用いればよい。なお、被削材101の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄または非鉄金属などが挙げられる。
1・・・切削工具
3・・・ホルダ
5・・・切削インサート(インサート)
7・・・本体部
9・・・インサートポケット(ポケット)
11・・・流路
13・・・切刃
15・・・第1流路
17・・・第2流路
19・・・第3流路
21・・・第1領域
23・・・第2領域
25・・・シール部材
27・・・ネジ
101・・・被削材

Claims (6)

  1. 中心軸に沿って延び、前記中心軸の周りで回転される棒形状の本体部と、
    該本体部の先端面及び外周面に開口し、切削インサートが装着されるインサートポケットと、
    前記本体部の内部に設けられ、前記本体部の後端面から前記インサートポケットに向かって冷却液が流れる流路とを備えたホルダであって、
    前記流路は、
    前記中心軸に沿って前記後端面から前記先端面に向かって設けられた直線形状の第1流路と、
    該第1流路に繋がっており、前記第1流路から前記外周面に向かって設けられた直線形状の第2流路と、
    該第2流路に繋がっており、前記第2流路から前記インサートポケットにかけて設けられた直線形状の第3流路とを有し、
    前記流路を前記先端面の側から透視した場合において、前記第3流路は、前記第2流路からさらに前記中心軸の回転方向の後方側に向かって延びていることを特徴とするホルダ。
  2. 前記第1流路及び前記第3流路に直交する方向から側面透視した場合における前記第1流路と前記第3流路のなす角度が、前記第1流路及び前記第2流路に直交する方向から側面透視した場合における前記第1流路と前記第2流路のなす角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
  3. 前記第2流路は、一方の端部が前記第3流路に繋がっているとともに、他方の端部が前記外周面に開口しており、
    前記外周面に開口する前記他方の端部を塞ぐシール部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホルダ。
  4. 前記第3流路の内径は、前記第2流路の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のホルダ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のホルダと、
    前記ホルダの前記インサートポケットに装着された、切刃を有する切削インサートとを備えた切削工具。
  6. 請求項5に記載の切削工具を前記中心軸の周りで回転させる工程と、
    回転している前記切削工具における前記切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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