JP2016067291A - 核酸の分離精製方法 - Google Patents

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裕 宝田
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【課題】核酸の回収率と通液性に優れた核酸の分離精製方法を提供する。【解決手段】表面に微細孔を有し、かつ表面が親水性の中空糸を用い、少なくとも下記工程(A)から(D)をこの順に経て、かつ遠心力による分離を行なわないことを特徴とする、核酸の分離精製方法。(A)核酸を含む試料溶液と結合液とを混合する工程。(B)前記混合液と中空糸とを接触させ、中空糸に核酸を吸着させる工程。(C)洗浄液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸以外の成分を洗浄する工程。(D)溶出液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸を脱着させる工程。【選択図】なし

Description

本発明は、核酸を分離精製する方法に関する。
遺伝子検査はゲノム解析技術の進歩により大きな注目を浴びてきている。 特に、近年では個別化医療の普及や感染症領域におけるPOCT(臨床現場即時検査)など遺伝子検査に関連する市場が飛躍的に伸長し、遺伝子検査をさらに普及させると期待されている。
遺伝子検査を行なうには、初めに核酸を含む試料溶液から核酸を分離精製することが必要である。
従来、核酸を含む試料溶液から核酸を得る方法としてはフェノール・クロロホルム法という技術が知られていた。この方法はフェノール・クロロホルムを用いてタンパク質、脂質などの夾雑物を不溶化させ、核酸を分離精製する方法である。かかる従来技術は、大量の核酸を安価に分離精製できるが、操作が煩雑であり、核酸の回収率も低く、フェノール・クロロホルムが最終精製物にコンタミする という問題点があった。また、フェノール・クロロホルム自体も有毒であるため、作業環境に制限があるという問題点があった。
一方、かかる問題点を解消すべく所謂Boom法という発明がなされた(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。この方法は、カオトロピック物質を利用してタンパク質、脂質などの夾雑物を可溶化し、核酸を固相担体に吸着させて回収後、核酸を再び溶解することで、核酸を分離精製する方法である。前記Boom法で用いられる固相担体としては、シリカフィルター(例えば、特許文献2、3参照)、シリカ磁性ビーズ(例えば、特許文献4〜6参照)などの様々な態様が知られている。
シリカフィルターを用いることで、迅速・簡便に核酸を分離精製できるが、検体(特に、血液などの高粘性液体)によっては工程中に固相担体の詰まりが発生するという問題点があった。また、固相担体を通液させるために、10,000G以上の高い遠心力が必要となるため、自動化が困難であり、かつ得られる核酸が物理的な外力により断片化し易いという問題点もあった。
一方、シリカ磁性ビーズを用いることで、固相担体の詰まりの問題は解決でき、自動化も容易であるが、核酸の回収率が低下するという問題点があった。また、除去しきれないシリカ磁性粒子が最終精製物にコンタミするという問題点があった。
特開平2−289596 特開2005−224167 特開2006−296220 特開2000−125860 特開2000−300262 特開2004−31792
R. Boom, et al. Rapid and Simple Method for Purification of Nucleic Acids. Journal of Clinical Microbiology. 1990, vol.28, no.3, p.495−503.
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、核酸の回収率と通液性に優れた核酸の分離精製方法を提供することにある。
本発明者らは、固相担体として中空糸を用いることで、核酸の回収率と通液性の両立が可能であることを見出し、本発明に至った。
1. 表面に微細孔を有し、かつ表面が親水性の中空糸を用い、少なくとも下記工程(A)から(D)をこの順に経て、かつ遠心力による分離を行なわないことを特徴とする、核酸の分離精製方法。
(A)核酸を含む試料溶液と結合液とを混合する工程。
(B)前記混合液と中空糸とを接触させ、中空糸に核酸を吸着させる工程。
(C)洗浄液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸以外の成分を洗浄する工程。
(D)溶出液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸を脱着させる工程。
2. 前記中空糸が、ポリエーテルスルホンとポリビニルピロリドンとの混合物、またはセルロース類からなる、1.に記載の核酸の分離精製方法。
3. 前記工程(B)〜(D)の少なくともいずれか1以上の工程において、中空糸の一方の開口部に前記混合液、洗浄液、または溶出液を接触させ、前記混合液、洗浄液、または溶出液を中空糸内部へ吸引し吐出する、1.または2.に記載の核酸の分離精製方法。
4. 3.において、前記混合液、洗浄液、または溶出液を中空糸内部へ吸引し吐出するために、空気の圧力変化を発生させる装置を使用する、3.に記載の核酸の分離精製方法。
5. 工程(C)の後、工程(D)の前に、中空糸を50℃〜90℃で加熱処理することで中空糸に残留した洗浄液を除去する工程をさらに含む、1.から4.のいずれかに記載の核酸の分離精製方法。
6. 工程(D)において、50℃〜90℃に加熱した溶出液を中空糸に接触させる、1.から5.のいずれかに記載の核酸の分離精製方法。
7. 1.から6.のいずれかに記載の核酸の分離精製方法に用いるための中空糸であって、表面に微細孔を有し、かつ表面が親水性の中空糸。
8. 1.から6.のいずれかに記載の核酸の分離精製方法に用いるためのデバイスであって、7.に記載の中空糸を保持しているデバイス。
9. 1.から6.のいずれかに記載の核酸の分離精製方法を行うための核酸の分離精製キットであって、7.に記載の中空糸または8.に記載のデバイス、中空糸に核酸を吸着させるための結合液、中空糸から核酸以外の成分を洗浄するための洗浄液、中空糸から核酸を溶出するための溶出液を含む、核酸の分離精製キット。
本発明により、核酸を分離精製する方法において、高い核酸の回収率と高い通液性を両立することができる。
本発明の核酸分離精製方法の適用例の一つ(シリンジの形態) 本発明の核酸分離精製方法の適用例の一つ(シリンジの形態) 比較例の核酸分離精製方法の一つ
以下、本発明を詳述する。
(分離精製の対象となる核酸)
本発明における分離精製の対象となる核酸の種類としては、特に限定されないが、例えば、DNAまたはRNA、1本鎖核酸または2本鎖核酸、直鎖状核酸または環状核酸を用いることができる。これらの中でも、核酸の回収率の観点からRNAが好ましい。
(核酸の分離精製原理)
本発明における核酸の分離精製の原理は、BOOM法(非特許文献1)として広く知られているシリカを用いた核酸抽出方法と同様の原理で、核酸の固相担体への特異的な結合、洗浄および溶出により核酸を分離精製する。
具体的には、
工程(A):混合工程において核酸を含む試料と結合液とを混合し、
工程(B):結合工程において前記混合液と固相担体とを接触させ、固相担体に核酸を吸着させ、
工程(C):洗浄工程において洗浄液と固相担体とを接触させ、固相担体から核酸以外の成分を洗浄し、
工程(D):溶出工程において溶出液と固相担体とを接触させ、固相担体から核酸を脱着させることで、核酸を含む試料から核酸を分離精製することができる。
本発明は、遠心力を用いることなく核酸の分離精製を行う方法である。遠心分離を行なうには、遠心分離機が必要となり、迅速・簡便な核酸抽出が困難となる。また、物理的な外力によるダメージにより、核酸が分解する恐れもある。
遠心力を用いることなく核酸の分離精製を行うために、本発明では、固相担体に中空糸を用いる。一般的に固相担体として用いられるシリカフィルターを用いると、核酸の回収率には優れるものの、遠心が必要不可欠となる。また核酸を含む試料の種類によってはフィルターに詰まりが発生する恐れがある。
前記中空糸としては、核酸の吸着効率を向上させる観点から、表面が親水性であり、かつ表面積が大きいことが好ましい。
ここで、表面が親水性である中空糸とは、[1]中空糸自体が親水性高分子からなる中空糸、[2]中空糸自体が親水性高分子と疎水性高分子との混合物からなる中空糸、[3]中空糸自体が疎水性高分子からなり、表面を親水性高分子でコーティングした中空糸等が挙げられる。
前記親水性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプン、セルロース類(例えば、セルロース、セルロース混合エステル、セルロースアセテート等)等が挙げられる。これらの中でも、前記[1]のように中空糸自体が親水性高分子からなる中空糸を用いる場合は、成形加工性や中空糸としての使用実績の観点から、セルロース類が好ましく、前記[2]や[3]のように疎水性高分子と混合して使用する場合や、コーティング目的で使用する場合は、疎水性高分子との相溶性や中空糸としての使用実績の観点から、PVPが好ましい。また、前記親水性高分子は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記[2]や[3]で用いる疎水性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル樹脂であるポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等、オレフィン樹脂であるポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン等、ビニル樹脂であるポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル等、アクリル樹脂、アクリレート樹脂、フッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)等、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル樹脂であるポリオキシメチレン(POM)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)等、ポリアミド樹脂であるナイロン、アラミド等、が挙げられる。これらの中でも、成形加工性や中空糸としての使用実績の観点から、PES、PVDFが好ましく、PESがより好ましい。また、前記疎水性高分子は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記[2]や[3]において、親水性高分子と疎水性高分子との組み合わせは特に限定されない。例えば、前記で例示した親水性高分子と前記で例示した疎水性高分子との組み合わせであれば良い。中でも、成形加工性や中空糸としての使用実績の観点から、ポリエーテルスルホンとポリビニルピロリドンとの組み合わせが好ましい。
前記中空糸の形態としては、特に限定されるものではないが、表面に微細孔を有することが好ましい。表面に微細孔を有さない中空糸を用いると、核酸が吸着し得る表面積が少ないため、十分な量の核酸と結合することができない恐れがある。
なお、前記中空糸における微細孔は、中空糸膜を貫通していても良いし、貫通していなくても良い。
前記微細孔の孔径は、特に限定されないが、下限としては0.01μmが好ましく、0.05μmがより好ましい。一方、上限は1.0μmが好ましく、0.5μmがより好ましい。孔径が0.01μmより小さいと、十分な表面積向上効果が見られない恐れがある。一方、孔径が1.0μmより大きいと、中空糸内に液体を吸引し吐出するのが困難になる恐れがある。
前記細孔径は走査型電子顕微鏡(SEM)により測定することができる。
前記中空糸の内径は、特に限定されないが、150μm以上であることが好ましく、250μm以上がより好ましい。一方、上限は1500μmであることが好ましい。内径が150μmより小さいと、中空糸内に液体を吸引し吐出するのが困難になる恐れがある。一方、内径が1500μmより大きいと、十分な表面積向上効果が見られない恐れがある。
前記中空糸の外径は特に限定されないが、内径/外径の比率の下限が7/6であることが好ましく、6/5であることがより好ましい。一方、上限は3/2が好ましく、4/3がさらに好ましい。
前記中空糸の長さは、特に限定されないが、下限としては2mmが好ましい。一方、上限は10mmが好ましく、5mmがより好ましい。長さが2mmより短いと、核酸の回収率が低下する恐れがある。一方、長さが10mmより長いと洗浄が困難となり、核酸の純度が低下する恐れがある。
前記中空糸を用いて核酸の分離精製を行うためには、混合液、洗浄液、または溶出液などの各種溶液を中空糸内部に吸引し吐出する機構が必要である。前記機構としては、各種溶液の吸引および吐出ができれば特に限定されないが、空気の圧力変化を発生させる機構が好ましく、例えば、ピペットやシリンジが挙げられる。
前記中空糸を用いて核酸の分離精製を行う際は、中空糸単独を用いても良いが、操作性の観点から、中空糸を各種溶液と接触し、吸引吐出する側(通液部側)および吸引吐出機構側(通気部側)の二方向に開口面をもつ容器に固定することが好ましい。
中空糸を固定する容器は、ピペットチップ、またはそれに類似する形状の容器が適している。ピペットチップの形状は、特に限定されないが、一般的に利用されている円錐形で先が切断されており筒状のチップが好ましい。当然ながら、ピペットチップに限らず、吸引吐出機構とのかん合部に密着できる形状であれば良く、所望の形状が選択できる。
以下、各工程について詳述する。
(A:混合工程)
本発明の工程(A):混合工程は、核酸を含む試料と結合液とを混合する工程である。
本発明の混合工程で用いる核酸を含む試料としては、特に限定されず、例えば血液、血清、血球、髄液、喀痰、尿、胃液、鼻汁、糞便、精液、唾液、咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液などの生体試料が挙げられる。また、培養した組織、細胞、細菌、ウイルスなども挙げられる。さらには、別な方法で精製した核酸についても該当する。
本発明の混合工程で用いる結合液としては、カオトロピック物質を含む水溶液であることが好ましい。ここでカオトロピック物質とは、水溶液中でカオトロピックイオンを生成し、疎水性分子の水溶性を増加させる作用(カオトロピック効果)を有している物質のことである。
前記カオトロピック物質としては、核酸の中空糸への吸着に寄与するものであれば特に限定されないが、例えばグアニジンチオシアン酸塩、グアニジン塩酸塩、グアニジン硝酸塩、グアニジン硫酸塩、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、過塩素酸ナトリウム、尿素が挙げられる。これらの中でも、カオトロピック効果の強さからグアニジンチオシアン酸塩、グアニジン塩酸塩が好ましい。また、前記カオトロピック物質は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記カオトロピック物質濃度は、十分なカオトロピック効果が得られれば特に限定されないが、グアニジンチオシアン酸塩の場合は1.0〜6.0M、グアニジン塩酸塩の場合は1.0〜8.0Mであることが好ましい。グアニジンチオシアン酸塩の濃度が1.0Mより少ないと、十分なカオトロピック効果が得られない恐れがある。一方、グアニジンチオシアン酸塩の濃度が6.0Mより多いと保存中にグアニジンチオシアン酸塩が析出する恐れがある。同様にグアニジン塩酸塩の濃度が1.0Mより少ないと、十分なカオトロピック効果が得られない恐れがある。一方、グアニジン塩酸塩の濃度8.0Mより多いと保存中にグアニジン塩酸塩が析出する恐れがある。
前記結合液には、核酸と中空糸との結合を補助するために、アルコール類を含有させるのが好ましい。前記アルコール類としては、前記効果が得られれば、いかなる種類のアルコールを用いてもよいが、エタノール、イソプロパノールが好ましく、エタノールがより好ましい。また、前記アルコールは単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記アルコール濃度は、特に限定されないが、10〜70%が好ましく、10〜50%がより好ましい。アルコール濃度が10%より少ないと、十分な結合補助効果が得られない恐れがある。一方、アルコール濃度が70%より多くすると、核酸と中空糸との結合性はかえって減少する。
前記結合液には、pH調整や核酸の吸着効果向上のために緩衝剤を含有させるのが好ましい。前記緩衝剤としては、目的とするpH範囲において充分な緩衝能力を有していれば、いかなる種類の緩衝剤を用いてもよく、例えば、トリス、リン酸、フタル酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、シュウ酸、ホウ酸、酒石酸、酢酸、炭酸、グッドバッファー(MES、ADA、PIPES、ACES、コラミン塩酸、BES、TES、HEPES、アセトアミドグリシン、トリシン、グリシンアミド、ビシン)などが挙げられる。これらの中でも、pH5.0〜9.0(好ましくはpH6.0〜8.0)において充分な緩衝能力を有するなどの理由から、トリス、リン酸、MES、PIPES、TES、HEPESが好ましい。また、前記緩衝剤は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記緩衝剤の濃度は、特に限定されないが、10〜100mM程度が好ましい。
前記結合液には、細胞膜の破壊または細胞中に含まれるタンパク質を変性させる目的で界面活性剤を含有させてもよい。前記界面活性剤としては、前記効果が得られれば、いかなる種類の界面活性剤を用いてもよく、例えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(Triton(登録商標)系界面活性剤など)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(Brij(登録商標)系界面活性剤など)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(Tween(登録商標)系界面活性剤など)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ショ糖脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、前記界面活性剤は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記界面活性剤濃度は、特に限定されないが、0.1〜20%であることが好ましい。界面活性剤濃度が0.1%より少ないと、十分な細胞膜の破壊またはタンパク質の変性効果が得られない恐れがある。一方、界面活性剤濃度が20%より多くしても、効果の向上は見られない。
また、前記結合液には、核酸を含む試料中に含まれるタンパク質、特にヌクレアーゼを変性させる目的で、還元剤を含有させてもよい。前記還元剤としては、前記効果が得られれば、いかなる種類の還元剤を用いてもよく、例えば水素、ヨウ化水素、硫化水素、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウムなどの水素化化合物、アルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛などの電気的陽性の大きい金属、またはそれのアマルガム、アルデヒド類、糖類、ギ酸、シュウ酸などの有機酸化物、メルカプト化合物などが挙げられる。これらの中でも、2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトールが好ましい。
前記還元剤濃度は、特に限定されないが、1.0 〜 100m Mであることが好ましい。還元剤濃度が1.0mMより少ないと、十分なタンパク質の変性効果が得られない恐れがある。一方、還元剤濃度が100mMより多くしても、効果の向上は見られない。
前記核酸を含む試料と結合液とを混合する方法は、特に限定されず、例えばボルテックスミキサーによる混和、転倒混和、ピペッティングなどが挙げられる。
(B:結合工程)
本発明の工程(B):結合工程は、前記混合液と中空糸とを接触させ、中空糸に核酸を吸着させる工程である。
前記混合液と中空糸とを接触させ、中空糸に核酸を吸着させる方法は、特に限定されず、例えば、先端に中空糸を固定したシリンジを用い、混合液をシリンジの吸引吐出により繰り返し通液させることで、中空糸に核酸を吸着させる方法などが挙げられる。
(C:洗浄工程)
本発明の工程(C):洗浄工程は、洗浄液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸以外の成分(例えば、タンパク質、脂質 など)を洗浄する工程である。なお、洗浄工程は、1回の洗浄で済ませてもよいし、複数回洗浄を繰り返してもよい。
本発明の洗浄工程で用いる洗浄液としては、中空糸に吸着している核酸を脱離させず、かつ核酸以外の成分を脱離させるものであれば、特に限定されないが、アルコール類を含む水溶液であることが好ましい。
前記アルコール類としては、前記効果が得られれば、いかなる種類のアルコールを用いてもよいが、エタノール、イソプロパノールが好ましく、エタノールがより好ましい。また、前記アルコールは単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記アルコール濃度は、特に限定されないが、20〜100%が好ましく、30〜90%がより好ましい。アルコール濃度が20%より少ないと、核酸が脱離する恐れがある。
前記洗浄液には、pH調整や核酸の吸着効果向上のために緩衝剤を含有させるのが好ましい。前記緩衝剤としては、目的とするpH範囲において充分な緩衝能力を有していれば、いかなる種類の緩衝剤を用いてもよく、例えば、トリス、リン酸、フタル酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、シュウ酸、ホウ酸、酒石酸、酢酸、炭酸、グッドバッファー(MES、ADA、PIPES、ACES、コラミン塩酸、BES、TES、HEPES、アセトアミドグリシン、トリシン、グリシンアミド、ビシン)などが挙げられる。これらの中でも、pH5.0〜9.0(好ましくはpH6.0〜8.0)において充分な緩衝能力を有するなどの理由から、トリス、リン酸、MES、PIPES、TES、HEPESが好ましい。また、前記緩衝剤は単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記緩衝剤濃度は、特に限定されないが、10〜100mM程度が好ましい。さらに、最終精製物へのコンタミを低減する目的から、洗浄液中の緩衝剤濃度は結合液中の緩衝剤濃度よりも低いことがより好ましい。
前記洗浄液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸以外の成分を洗浄する方法は、特に限定されず、例えば、先端に中空糸を固定したシリンジを用い、洗浄液をシリンジの吸引吐出により繰り返し通液させることで、中空糸から核酸以外の成分を洗浄する方法などが挙げられる。
前記洗浄工程後に、必要に応じて、中空糸に残留した洗浄液を、加熱により除去することができる。加熱温度は50〜90℃が好ましく、60〜80℃がより好ましい。加熱温度が50℃より低いと、十分な洗浄液の除去効果が得られない。一方、加熱温度が90℃より高いと、核酸が分解・変性する恐れがある。
(D:溶出工程)
本発明の工程(D):溶出工程は、溶出液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸を脱着させる工程である。
本発明の溶出工程で用いる溶出液としては、中空糸に吸着している核酸を脱離させ、かつ核酸抽出後の反応、例えば逆転写、PCRに代表される核酸増幅反応を阻害しない溶液組成であれば、特に限定されないが、水、トリス−EDTA緩衝液[10mM トリス塩酸緩衝液、1mM EDTA、pH8.0]が好ましい。
前記溶出液は、溶出効率を上げるために必要に応じて、加熱することができる。加熱温度は50〜90℃が好ましく、60〜80℃がより好ましい。加熱温度が50℃より低いと、十分な溶出率向上効果が得られない。一方、加熱温度が90℃より高いと、核酸が分解・変性する恐れがある。
前記溶出液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸を脱着させる方法は、特に限定されず、例えば、先端に中空糸を固定したシリンジを用い、溶出液をシリンジの吸引吐出により繰り返し通液させることで、中空糸から核酸を脱着させる方法などが挙げられる。
本発明はまた、前記の核酸分離精製方法に用いるための中空糸であって、表面に微細孔を有し、かつ表面が親水性の中空糸である。
本発明はまた、前記の核酸分離精製方法に用いるためのデバイスであって、前記の中空糸を保持しているデバイスである。前記デバイスの形態は特に限定されないが、シリンジが好ましい。その具体的な形態は後述の実施例などで例示される。
本発明はまた、前記の核酸分離精製方法を行うための核酸の分離精製キットであって、前記の中空糸または前記のデバイス、中空糸に核酸を吸着させるための結合液、中空糸から核酸以外の成分を洗浄するための洗浄液、中空糸から核酸を溶出するための溶出液を含む、核酸の分離精製キットである。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、明細書中の評価法は以下の通りである。
[各種評価法]
<1.中空糸の孔径、内径、外径>
各粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、中空糸の孔径、内径、外径を測定した。
<2.核酸の濃度:10ng/μL以上>
測定対象の核酸溶液について、核酸濃度が10ng/μL以上の場合は、下記条件で核酸濃度を測定した。
装置名 : Thermo Scientific社製
nano drop(登録商標)2000
測定モード : 核酸−RNA
試料液量 : 2μL
Blank : 水
<7.核酸の濃度:10ng/μL以下>
測定対象の核酸溶液について、核酸濃度が10ng/μL以下の場合は、下記条件で核酸濃度を測定した。
装置名 : Invitrogen社製 Qubit(登録商標)2.0
測定キット : Invitrogen社製 Qubit(登録商標)
RNA Assay Kit
容器 : Invitrogen社製 Qubit(登録商標)
assay tubes
測定モード : RNA−RNA
試料液量 : 10μL
Blank : 水
[実施例1]
ポリエーテルスルホン(PES)/ポリビニルピロリドン(PVP)製の中空糸 UFW−S2(東洋紡社製)を30mmの長さに切断し、前記中空糸を30mmの長さに切断したアラメック(登録商標)PPチューブ2.0×4.0mm(アラム社製)の中に1本挿入した。その後、テルモシリンジ SS−02SZ(テルモ社製)の先端と、内部に前記中空糸を挿入した前記PPチューブとを、5mmの長さに切断したアラメック(登録商標)PPチューブ3.0×4.0mm(アラム社製)により連結し、シリンジ1(図1参照)を作成した。得られたシリンジ1の詳細を表1に示す。
[実施例2〜4]
PES/PVP製の中空糸 UFW−S2(東洋紡社製)の長さが20、40、50mmで、アラメック(登録商標)PPチューブ2.0×4.0mm(アラム社製)の長さが20、40、50mmである以外は、実施例1と同様にして、シリンジ2〜4を作成した。得られたシリンジ2〜4の詳細を表1に示す。
[実施例5]
PES/PVP製の中空糸 MF020(東洋紡社製)を30mmの長さに切断し、前記中空糸を30mmの長さに切断したアラメック(登録商標)PPチューブ2.0×4.0mm(アラム社製)の中に3本挿入した。その後、テルモシリンジ SS−02SZ(テルモ社製)の先端と、内部に前記中空糸を挿入した前記PPチューブとを、5mmの長さに切断したアラメック(登録商標)PPチューブ3.0×4.0mm(アラム社製)により連結し、シリンジ5(図2参照)を作成した。得られたシリンジ5の詳細を表1に示す。
[実施例6]
セルローストリアセテート(CTA)製の中空糸 AKH(東洋紡社製)を30mmの長さに切断し、前記中空糸を30mmの長さに切断したアラメック(登録商標)PPチューブ2.0×4.0mm(アラム社製)の中に45本挿入した。その後、テルモシリンジ SS−02SZ(テルモ社製)の先端と、内部に前記中空糸を挿入した前記PPチューブとを、5mmの長さに切断したアラメック(登録商標)PPチューブ3.0×4.0mm(アラム社製)により連結し、シリンジ6(図なし)を作成した。得られたシリンジ6の詳細を表1に示す。
[比較例1]
PES/PVP製の中空糸 UFW−S2(東洋紡社製)の長さが10mmで、アラメック(登録商標)PPチューブ2.0×4.0mm(アラム社製)の長さが10mmである以外は、実施例1と同様にして、シリンジ7を作成した。得られたシリンジ7の詳細を表1に示す。
[比較例2]
PES/PVP製のメンブレンフィルター HPWP(ミリポア社製)をベルトポンチTPO−40(トラスコ社製)にて4mmφの大きさに打ち抜いた。その後、テルモシリンジ SS−02SZ(テルモ社製)の先端に、前記PES/PVP製のメンブレンフィルターを1枚介してメスルアーフィッティング VPRF206(アイシス社製)を接続し、シリンジ8(図3参照)を作成した。得られたシリンジ8の詳細を表1に示す。
[比較例3]
PES/PVP製のシリンジフィルター SY4PL−S(mdi社製)をテルモシリンジ SS−02SZ(テルモ社製)の先端に勘合させ、シリンジ9を作成した。得られたシリンジ9の詳細を表1に示す。
<total RNAの回収率>
前記シリンジ1〜9を用いてtotal RNA水溶液からのtotal RNA回収率の評価を行なった。
試料溶液として、HeLa S3細胞よりセパゾール(登録商標)RNAI SuperG(ナカライテスク社製)を用いてプロトコール通りに分離精製した1000ng/μLのtotal RNA水溶液 10μLと、結合液としてRNeasy(登録商標)(キアゲン社製)のBuffer RLT 35μLとを、ボルテックスミキサーにて混合した。次いで、エタノールSP 25μL(ナカライテスク社製)を混合した後、シリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返した後、ろ液を廃棄した。次いで、洗浄液としてRNeasy(登録商標)(キアゲン社製)のBuffer RPE 500μLをシリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返した後、ろ液を廃棄するという操作を2回繰り返した。最後に、溶出液としてNuclease−Free Water(ライフテクノロジーズ社製) 40μLをシリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返し、total RNA水溶液を得た。得られたtotal RNA回収率を表2に示す。なお、total RNA回収率は下式(1)より算出した。
(式(1))
total RNA回収率(%)={精製total RNA濃度(ng/μL)×溶出液量 40(μL)}÷{投入total RNA濃度 1000(ng/μL)×投入total RNA液量 10(μL)}×100
次いで、洗浄後加熱の検討を行なった。
試料溶液として、HeLa S3細胞よりセパゾール(登録商標)RNAI SuperG(ナカライテスク社製)を用いてプロトコール通りに分離精製した1000ng/μLのtotal RNA水溶液 10μLと、結合液としてRNeasy(登録商標)(キアゲン社製)のBuffer RLT 35μLとを、ボルテックスミキサーにて混合した。次いで、エタノールSP 25μL(ナカライテスク社製)を混合した後、シリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返した後、ろ液を廃棄した。次いで、洗浄液としてRNeasy(登録商標)(キアゲン社製)のBuffer RPE 500μLをシリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返した後、ろ液を廃棄するという操作を2回繰り返した。次いで、40℃〜90℃で10分加熱した後、最後に、溶出液としてNuclease−Free Water(ライフテクノロジーズ社製) 40μLをシリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返し、total RNA水溶液を得た。得られたtotal RNA回収率を表2に示す。なお、total RNA回収率は上式(1)より算出した。
次いで、溶出液加熱の検討を行なった。
試料溶液として、HeLa S3細胞よりセパゾール(登録商標)RNAI SuperG(ナカライテスク社製)を用いてプロトコール通りに分離精製した1000ng/μLのtotal RNA水溶液 10μLと、結合液としてRNeasy(登録商標)(キアゲン社製)のBuffer RLT 35μLとを、ボルテックスミキサーにて混合した。次いで、エタノールSP 25μL(ナカライテスク社製)を混合した後、シリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返した後、ろ液を廃棄した。次いで、洗浄液としてRNeasy(登録商標)(キアゲン社製)のBuffer RPE 500μLをシリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返した後、ろ液を廃棄するという操作を2回繰り返した。最後に、溶出液として40℃〜90℃のNuclease−Free Water(ライフテクノロジーズ社製)40μLをシリンジ1〜9にて吸引吐出を10回繰り返し、total RNA水溶液を得た。得られたtotal RNA回収率を表2に示す。なお、total RNA回収率は上式(1)より算出した。
本発明により、高い核酸の回収率と高い通液性を両立することができ、より迅速・簡便な核酸抽出可能となり、また核酸の分離精製工程の自動化も非常に容易であることからも、産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (9)

  1. 表面に微細孔を有し、かつ表面が親水性の中空糸を用い、少なくとも下記工程(A)から(D)をこの順に経て、かつ遠心力による分離を行なわないことを特徴とする、核酸の分離精製方法。
    (A)核酸を含む試料溶液と結合液とを混合する工程。
    (B)前記混合液と中空糸とを接触させ、中空糸に核酸を吸着させる工程。
    (C)洗浄液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸以外の成分を洗浄する工程。
    (D)溶出液と中空糸とを接触させ、中空糸から核酸を脱着させる工程。
  2. 前記中空糸が、ポリエーテルスルホンとポリビニルピロリドンとの混合物、またはセルロース類からなる、請求項1に記載の核酸の分離精製方法。
  3. 前記工程(B)〜(D)の少なくともいずれか1以上の工程において、中空糸の一方の開口部に前記混合液、洗浄液、または溶出液を接触させ、前記混合液、洗浄液、または溶出液を中空糸内部へ吸引し吐出する、請求項1または2に記載の核酸の分離精製方法。
  4. 請求項3において、前記混合液、洗浄液、または溶出液を中空糸内部へ吸引し吐出するために、空気の圧力変化を発生させる装置を使用する、請求項3に記載の核酸の分離精製方法。
  5. 工程(C)の後、工程(D)の前に、中空糸を50℃〜90℃で加熱処理することで中空糸に残留した洗浄液を除去する工程をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の核酸の分離精製方法。
  6. 工程(D)において、50℃〜90℃に加熱した溶出液を中空糸に接触させる、請求項1から5のいずれかに記載の核酸の分離精製方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の核酸の分離精製方法に用いるための中空糸であって、表面に微細孔を有し、かつ表面が親水性の中空糸。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の核酸の分離精製方法に用いるためのデバイスであって、請求項7に記載の中空糸を保持しているデバイス。
  9. 請求項1から6のいずれかに記載の核酸の分離精製方法を行うための核酸の分離精製キットであって、請求項7に記載の中空糸または請求項8に記載のデバイス、中空糸に核酸を吸着させるための結合液、中空糸から核酸以外の成分を洗浄するための洗浄液、中空糸から核酸を溶出するための溶出液を含む、核酸の分離精製キット。
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