JP2016065950A - 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性基体と、結着樹脂(A)、電荷発生材料(B)、正孔輸送材料(C)、特定構造の電子輸送材料(D)、及び、ターフェニル化合物(E)を含む単層型の感光層と、を備え、結着樹脂(A)の粘度平均分子量Mvが7000以上100000以下であり、前記単層型の感光層2の全固形分に対する結着樹脂(A)の含有比率Pが35質量%以上であって、且つ、当該粘度平均分子量Mv及び当該含有比率Pが下記関係式(1)を満たす電子写真感光体10。P≦−0.0005×Mv+85・・・関係式(1)
【選択図】図1
Description
特許文献5には、支持基体と支持基体上の単層とを含む光導電性撮像部材であって、前記単層が、光発生成分、電荷輸送成分、電子輸送成分、及びバインダーの混合物を含み、前記電子輸送成分が、特定の構造を有する(4−カルボニル−9−フルオレニリデン)マロノニトリルの2−エチルヘキサノール誘導体を含むことを特徴とする光導電性撮像部材が開示されている。
特許文献6には、導電性基体上に、直接或いは下引き層を介して、少なくとも樹脂バインダーと電荷発生物質と正孔輸送物質と電子輸送物質とを含有する単層型感光層を有する電子写真用感光体において、該感光層中に、ビフェニル誘導体を含有することを特徴とする電子写真用感光体が開示されている。
特許文献7には、導電性基体上に感光層を形成し、前記感光層が電荷発生剤としてフタロシアニン系化合物、電子輸送剤としてターフェニル化合物を含有することを特徴とする正帯電単層型電子写真感光体が開示されている。
導電性基体と、
結着樹脂(A)、電荷発生材料(B)、正孔輸送材料(C)、下記一般式(d)で表される電子輸送材料(D)、及び、ターフェニル化合物(E)を含む単層型の感光層と、
を備え、前記結着樹脂(A)の粘度平均分子量Mvが70000以上100000以下であり、前記単層型の感光層の全固形分に対する前記結着樹脂(A)の含有比率Pが35質量%以上であって、且つ、当該粘度平均分子量Mv及び当該含有比率Pが下記関係式(1)を満たす電子写真感光体である。
(関係式(1)中、Pは単層型の感光層の全固形分に対する結着樹脂(A)の含有比率を示す。Mvは結着樹脂(A)の粘度平均分子量を示す。)
前記ターフェニル化合物(E)が下記一般式(e1)で表される化合物である請求項1に記載の電子写真感光体である。
前記正孔輸送材料(C)が、下記一般式(c1)で表される化合物である請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体である。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジである。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を800V以上1200V以下に帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置である。
請求項3に係る発明によれば、正孔輸送材料として一般式(c3)で表される化合物の例示化合物(HT−1)、又は、一般式(c2)で表される化合物の例示化合物(HT−2)を用いた場合に比べ、目的とする画像濃度が得られ易い電子写真感光体が提供される。
本実施形態に係る電子写真感光体は、導電性基体と、結着樹脂(A)、電荷発生材料(B)、正孔輸送材料(C)、後述する一般式(d)で表される電子輸送材料(D)、及び、ターフェニル化合物(E)を含む単層型の感光層と、を備える電子写真感光体である。
そして、単層型の感光層において、結着樹脂(A)の粘度平均分子量Mvが7000以上100000以下であり、単層型の感光層の全固形分に対する結着樹脂(A)の含有比率Pが35質量%以上であって、且つ、粘度平均分子量Mv及び含有比率Pが後述する関係式(1)を満たすことを特徴とする。
つまり、本実施形態に係る電子写真感光体は、導電性基体と、導電性基体上に上記の(A)〜(E)成分を含む単層型の感光層と、を有する正帯電有機感光体(以下、「単層型感光体」、又は「感光体」と称することがある)である。
なお、単層型の感光層とは、電荷発生能と共に、正孔輸送性及び電子輸送性を持つ感光層である。
一方で、単層型感光体は、その単層型の感光層内に、電荷発生材料と正孔輸送材料と電子輸送材料とを含有する構成であるため、感光層が機能分離されていない単層型感光体は、機能分離型の感光層を有する有機感光体(積層型感光体)に比べると、電荷の輸送制御が難しいことも知られている。
しかしながら、単層型感光体に高い電位をかけて帯電して画像形成を行うと、積層型感光体を用いた場合に比べ、画像形成を繰り返した後に、画像に意図しない黒点(以降、単に「黒点」と称することがある)が発生し易い。
この意図しない黒点の発生は、以下のようにして起こると推測される。即ち、単層型の感光層に含まれる複数の機能性材料(電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料)は、これらのうち少なくともいずれかが偏在すると、感光体の表面を帯電したときに、機能性材料が偏在した領域に電荷が集中することが考えられる。そして、高い電位をかけて感光体の表面を繰り返し帯電すると、感光層の電荷が集中する領域が破壊され、破壊領域が広がることで、形成された画像内に意図しない黒点として表れると推測される。なお、ここでは「黒点」と称しているが、例えば、黒色以外のトナーにて画像を形成する場合に生じる「点状の画像欠陥」もこの黒点に含まれる。黒色以外の点状の画像欠陥は「色点」と呼ばれることもある。
特に、感光層中の結着樹脂が低分子量(例えば、30000以上65000以下)であると、感光層の破壊領域の広がりが抑えられず、黒点の発生し易いものと考えられる。
そして、かかる単層型の感光層において、結着樹脂(A)の粘度平均分子量Mvが7000以上100000以下であり、単層型の感光層の全固形分に対する結着樹脂(A)の含有比率Pが35質量%以上であって、且つ、粘度平均分子量Mv及び含有比率Pが下記関係式(1)を満たすことを特徴とする。
P≦−0.0005×Mv+85 ・・・関係式(1)
(関係式(1)中、Pは単層型の感光層の全固形分に対する結着樹脂(A)の含有比率を示す。Mvは結着樹脂(A)の粘度平均分子量を示す。)
このような組成の単層型の感光層は、黒点の発生を抑制しうる。この理由は以下のように推測される。
このことから、本実施形態に係る感光体は、目的とする画像濃度が得られ易く、且つ、繰り返し使用しても画像に意図しない黒点が発生し難い感光体となると推測される。
ここで「製造適性に優れる」とは、単層型の感光層の形成する際に用いる感光層形成用塗布液において、含有する各溶解成分の析出が抑えられ、保存安定性に優れること、及び、浸漬塗布法により感光層を形成する際に、塗布上部で発生する液だれ(「上端だれ」とも称する)が生じ難く、得られた感光層の膜厚の均一性に優れること、が挙げられる。
上端だれに関しては、結着樹脂の粘度平均分子量が100000を超える場合は、例え関係式(1)を満たしていても結着樹脂が重力により下方に垂れることで発生してしまうと考えられている。
図1は、本実施形態に係る電子写真感光体10の一部の断面を概略的に示している。
図1に示した電子写真感光体10は、例えば、導電性基体3を備え、導電性基体3上に、下引層1及び単層型の感光層2がこの順で設けられて構成されている。
なお、下引層1は、必要に応じて設けられる層である。すなわち、単層型の感光層2は、導電性基体3上に直接設けられていてもよく、下引層1を介して設けられてもよい。
また、必要に応じてその他の層を設けてもよい。具体的には、例えば、必要に応じて、単層型の感光層2上に保護層を設けてもよい。
導電性基体としては、例えば、金属(アルミニウム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等)又は合金(ステンレス鋼等)を含む金属板、金属ドラム、及び金属ベルト等が挙げられる。また、導電性基体としては、例えば、導電性化合物(例えば導電性ポリマー、酸化インジウム等)、金属(例えばアルミニウム、パラジウム、金等)又は合金を塗布、蒸着又はラミネートした紙、樹脂フィルム、ベルト等も挙げられる。ここで、「導電性」とは体積抵抗率が1013Ωcm未満であることをいう。
酸性処理液による処理は、例えば、以下のようにして実施される。先ず、リン酸、クロム酸及びフッ酸を含む酸性処理液を調製する。酸性処理液におけるリン酸、クロム酸及びフッ酸の配合割合は、例えば、リン酸が10質量%以上11質量%以下の範囲、クロム酸が3質量%以上5質量%以下の範囲、フッ酸が0.5質量%以上2質量%以下の範囲であって、これらの酸全体の濃度は13.5質量%以上18質量%以下の範囲がよい。処理温度は例えば42℃以上48℃以下が好ましい。被膜の膜厚は、0.3μm以上15μm以下が好ましい。
下引層は、例えば、無機粒子と結着樹脂とを含む層である。
これらの中でも、上記抵抗値を有する無機粒子としては、例えば、酸化錫粒子、酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子、酸化ジルコニウム粒子等の金属酸化物粒子がよく、特に、酸化亜鉛粒子が好ましい。
無機粒子の体積平均粒径は、例えば、50nm以上2000nm以下(好ましくは60nm以上1000nm以下)がよい。
特に、電子受容性化合物としては、アントラキノン構造を有する化合物が好ましい。アントラキノン構造を有する化合物としては、例えば、ヒドロキシアントラキノン化合物、アミノアントラキノン化合物、アミノヒドロキシアントラキノン化合物等が好ましく、具体的には、例えば、アントラキノン、アリザリン、キニザリン、アントラルフィン、プルプリン等が好ましい。
下引層に用いる結着樹脂としては、例えば、電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂、導電性樹脂(例えばポリアニリン等)等も挙げられる。
これら結着樹脂を2種以上組み合わせて使用する場合には、その混合割合は、必要に応じて設定される。
添加剤としては、多環縮合系、アゾ系等の電子輸送性顔料、ジルコニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタニウムアルコキシド化合物、有機チタニウム化合物、シランカップリング剤等の公知の材料が挙げられる。シランカップリング剤は前述のように無機粒子の表面処理に用いられるが、添加剤として更に下引層に添加してもよい。
下引層の表面粗さ(十点平均粗さ)は、モアレ像抑制のために、使用される露光用レーザ波長λの1/4n(nは上層の屈折率)から1/2λまでに調整されていることがよい。
表面粗さ調整のために下引層中に樹脂粒子等を添加してもよい。樹脂粒子としてはシリコーン樹脂粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子等が挙げられる。また、表面粗さ調整のために下引層の表面を研磨してもよい。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、湿式ホーニング、研削処理等が挙げられる。
これらの溶剤として具体的には、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤が挙げられる。
図示は省略するが、下引層と感光層との間に中間層を更に設けてもよい。
中間層は、例えば、樹脂を含む層である。中間層に用いる樹脂としては、例えば、アセタール樹脂(例えばポリビニルブチラール等)、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、カゼイン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂等の高分子化合物が挙げられる。
中間層は、有機金属化合物を含む層であってもよい。中間層に用いる有機金属化合物としては、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、ケイ素等の金属原子を含有する有機金属化合物等が挙げられる。
これらの中間層に用いる化合物は、単独で又は複数の化合物の混合物若しくは重縮合物として用いてもよい。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
単層型の感光層は、結着樹脂(A)、電荷発生材料(B)、正孔輸送材料(C)、一般式(d)で表される電子輸送材料(D)、及び、ターフェニル化合物(E)に加え、必要に応じて、その他添加剤を含んで構成される。
結着樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーンアルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独又は2種以上混合して用いてもよい。
ポリカーボネート樹脂としては、黒点の発生を抑制する観点から、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂がよく、特に、下記構造式(a1)で表される共重合体であることが好ましい。なお、下記構造式(a1)中、m及びnは共重合モル比を示し、m+n=100である。
mの値は、黒点抑制の点から、5以上25以下(より好ましくは、5以上15以下)の範囲が好ましい。
また、結着樹脂の含有量としては、感光層の全固形分(全固形分質量)に対して、35質量%以上であり、生産性及び膜強度の点から、また、前記関係式(1)を満たす点から、35質量%以上50質量%以下が好ましく、より好ましくは40質量%以上45質量%以下である。
ここで、結着樹脂の粘度平均分子量の測定は、以下の方法で行われる。
即ち、樹脂1gをメチレンクロライド100cm3に溶解し、25℃の測定環境下でウベローデ粘度計にて、その比粘度ηspを測定し、ηsp/c=〔η〕+0.45〔η〕2cの関係式(ただしcは濃度(g/cm3)より極限粘度〔η〕(cm3/g)を求め、H.Schnellによって与えられている式、〔η〕=1.23×10−4Mv0.83の関係式より粘度平均分子量Mvをもとめる一点測定法が用いられる。
電荷発生材料としては、例えば、ビスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料;ジブロモアントアントロン等の縮環芳香族顔料;ペリレン顔料;ピロロピロール顔料;フタロシアニン顔料;酸化亜鉛;三方晶系セレン等の電子写真感光体に用いられる公知の電荷発生材料が適用される。
中でも、感光体の高感度化、電荷発生材料の分散の点から、電荷発生材料として、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料及びクロロガリウムフタロシアニン顔料から選択される少なくとも1種が適用されることが好ましい。
電荷発生材料としては、これら顔料を単独で用いてもよいが、必要に応じて併用してもよい。そして、電荷発生材料としては、感光体の高感度化、及び画像の点欠陥抑制の観点から、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料がよい。
特に、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料としては、例えば、600nm以上900nm以下の波長域での分光吸収スペクトルにおいて、810nm以上839nm以下の範囲に最大ピーク波長を有するヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料がより優れた分散性が得られる観点から望ましい。電子写真感光体の材料として用いた場合に、優れた分散性と、十分な感度、帯電性及び暗減衰特性とが得られ易くなる。
ここで、平均粒径が0.20μmより大きい場合、又は比表面積値が45m2/g未満である場合は、顔料粒子が粗大化しているか、又は顔料粒子の凝集体が形成される傾向があり、分散性や、感度、帯電性及び暗減衰特性といった特性に欠陥が生じやすい傾向にあり、それにより画質欠陥を生じ易くなることがある。
クロロガリウムフタロシアニン顔料の好適な分光吸収スペクトルの最大ピーク波長、平均粒径、最大粒径、及び比表面積値は、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料と同様である。
正孔輸送材料としては、例えば、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物等の電子写真感光体に用いられる公知の正孔輸送材料が適用される。
中でも、正孔輸送材料としては、感光体の高感度化の点から、下記一般式(c1)で表される化合物、下記一般式(c2)で表される化合物、及び、下記一般式(c3)で表される化合物が、好ましいものとして挙げられる。
これらの中でも、低級アルキル基としては、メチル基、エチル基が望ましい。
なお、フェニル基に置換し得る置換基としては、例えば、Rc1〜Rc6が示す低級アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子が挙げられる。
・4−Me:フェニル基の4−位に置換するメチル基
・3−Me:フェニル基の3−位に置換するメチル基
・4−Cl:フェニル基の4−位に置換する塩素原子
・4−MeO:フェニル基の4−位に置換するメトキシ基
・4−F:フェニル基の4−位に置換するフッ素原子
・4−Pr:フェニル基の4−位に置換するプロピル基
・4−PhO:フェニル基の4−位に置換するフェノキシ基
また、Arc1及びArc2が示すアリール基、Rc8〜Rc12が示すアルキル基又はアリール基が置換基を有する場合、かかる置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基、又は炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基等が挙げられる。
また、上述した正孔輸送材料は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
なお、ここに記載の正孔輸送材料の含有量は、全ての正孔輸送材料を総計した含有量である。
電子輸送材料としては、下記一般式(d)で表される電子輸送材料が適用される。
これらの中でも、フェニル基が望ましい。
炭素数1以上10以下の直鎖状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等が挙げられる。
炭素数3以上10以下の分岐状のアルキル基としては、例えば、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシル基、イソヘプチル基、sec−ヘプチル基、tert−ヘプチル基、イソオクチル基、sec−オクチル基、tert−オクチル基、イソノニル基、sec−ノニル基、tert−ノニル基、イソデシル基、sec−デシル基、tert−デシル基等が挙げられる。
R’が示すアルキレン基としては、直鎖状又は分岐状の炭素数1以上8以下のアルキレン基が挙げられ、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、イソブチレン基、sec−ブチレン基、tert−ブチレン基、n−ペンチレン基、イソペンチレン基、ネオペンチレン基、tert−ペンチレン基等が挙げられる。
Ar2が示すアリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基等が挙げられる。
・Ph:フェニル基
なお、この電子輸送材料の含有量は、一般式(d)で表される電子輸送材料と他の電子輸送材料を併用した場合、その電子輸送材料全体の含有量である。
上記一般式(d)で表される電子輸送材料以外にも、機能を損ねない範囲で、他の電子輸送材料を併用してもよい。但し、他の電子輸送材料は、電子輸送材料全体に対して10質量%以下で併用することがよい。
これらの他の電子輸送材料は1種を単独で又は2種以上を混合して用いられる。
正孔輸送材料と電子輸送材料との比率は、質量比(正孔輸送材料/電子輸送材料)で、50/50以上90/10以下が望ましく、より望ましくは60/40以上80/20以下である。
なお、本比率は、他の電子輸送材料を併用した場合、その合計での比率である。
本実施形態における単層型の感光層には、ターフェニル化合物(E)が添加される。
ターフェニル化合物(E)は結着樹脂(A)の含有量に応じて含有量を変化させる化合物であって、これを用いることで、感光層を形成する際の成膜性を確保し、また、黒点の発生を抑制しうる。
単層型の感光層には、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等の周知のその他添加剤を含んでいてもよい。また、単層型の感光層が表面層となる場合、フッ素樹脂粒子、シリコーンオイル等を含んでいてもよい。
単層型の感光層は、上記成分を溶剤に加えた感光層形成用塗布液を用いて形成される。
溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフラン、エチルエーテル等の環状若しくは直鎖状のエーテル類等の通常の有機溶剤が挙げられる。これら溶剤は単独又は2種以上混合して用いる。
保護層は、必要に応じて感光層上に設けられるその他の層である。
保護層は、例えば、帯電時の感光層の化学的変化を防止したり、感光体表面の機械的強度を高める目的で設けられる。
保護層としては、周知の保護層が適用されるが、硬化膜(架橋膜)で構成された層を適用することがよい。
硬化膜(架橋膜)で構成された保護層としては、例えば、下記1)又は2)に示す層が挙げられる。
2)非反応性の電荷輸送材料と、電荷輸送性骨格を有さず、反応性基を有する反応性基含有非電荷輸送材料と、を含む組成物の硬化膜で構成された層(つまり、非反応性の電荷輸送材料と、当該反応性基含有非電荷輸送材料の重合体又は架橋体と、を含む層)
なお、保護層形成用塗布液は、無溶剤の塗布液であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、本実施形態に係る電子写真感光体を備え、前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備える。
本実施形態に係る画像形成装置では、前述した本実施形態に係る電子写真感光体が適用されることから、この電子写真感光体と電子写真感光体の表面を800V以上1200V以下に帯電する帯電手段とを組み合わせることで、感光体の表面電位を高めて、目的とする画像濃度を得ると共に、黒点の発生をも抑制しうる。
ここで、図2は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
帯電装置20は、電子写真感光体10の表面の電位が前記範囲となるように帯電するものであれば特に限定されない。
帯電装置20としては、例えば、導電性の帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等を用いた接触型帯電器が挙げられる。また、帯電装置20としては、例えば、非接触方式のローラ帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器等のそれ自体公知の帯電器等も挙げられる。帯電装置20としては、接触帯電の場合、その押圧により黒点の発生が促進されることがあるため、非接触型帯電器が望ましい。
露光装置30としては、例えば、電子写真感光体10表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を、像様に露光する光学系機器等が挙げられる。光源の波長は電子写真感光体10の分光感度領域にあるものがよい。半導体レーザの波長としては、例えば、780nm前後に発振波長を有する近赤外がよい。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。また、露光装置30としては、例えばカラー画像形成のためにはマルチビーム出力するタイプの面発光型のレーザ光源も有効である。
現像装置40は、例えば、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を収容する容器内に、現像領域で電子写真感光体10に対向して配置された現像ロール41が備えられた構成が挙げられる。現像装置40としては、2成分現像剤により現像する装置であれば、特に制限はなく、周知の構成が採用される。
転写装置50としては、例えば、ベルト、ローラ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が挙げられる。
クリーニング装置70は、例えば、筐体71と、クリーニングブレード72と、クリーニングブレード72の電子写真感光体10回転方向下流側に配置されるクリーニングブラシ73と、を含んで構成されている。また、クリーニングブラシ73には、例えば、固形状の潤滑剤74が接触して配置されている。
その後、クリーニング装置70により電子写真感光体10の表面をクリーニングされる。そして、再び、帯電装置20によって、帯電がなされて、次のサイクル(画像プロセス)が行われる。
本実施形態に係る画像形成装置101は、例えば、図3に示すように、筐体11内に、電子写真感光体10、帯電装置20、露光装置30、現像装置40、及びクリーニング装置70を一体に収容させたプロセスカートリッジ101Aを備えた形態であってもよい。このプロセスカートリッジ101Aは、複数の部材を一体的に収容し、画像形成装置101に脱着させるものである。
プロセスカートリッジ101Aの構成は、これに限られず、例えば、少なくとも、電子写真感光体10、及び転写装置50を備えてえればよく、その他、例えば、帯電装置20、露光装置30、現像装置40、及びクリーニング装置70から選択される少なくとも一つを備えていてもよい。
なお、以下に示す「部」及び「%」は特に断りのない限り質量基準である。
<感光体(1)の作製>
電荷発生材料としてCukα特性X線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)が少なくとも7.3゜,16.0゜,24.9゜,28.0゜の位置に回折ピークを有するV型のヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料(表中では「HOGaPC」と表記):2部と、結着樹脂として前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90、粘度平均分子量:8万、表中では「ビスフェノールZポリカーボネート」と表記):40部と、ターフェニル化合物として前記一般式(e3)で表される化合物(Re1〜Re3=水素原子、m−ターフェニル、表中では「A−1」と表記):11部と、テトラヒドロフラン250部と、からなる混合物を、直径1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルにて5時間分散し、分散液を得た。
得られた分散液に、正孔輸送材料として前記一般式(c1)で表される化合物(例示化合物(c1−1)、表中では「T−1」と表記):34部と、電子輸送材料として一般式(d)で表される化合物(例示化合物(d−2)、表中では「I−1」と表記):13部と、を添加し、更に一晩(12時間)撹拌して、感光層形成用塗布液を得た。
この感光層形成用塗布液を浸漬塗布法にて、直径30mm、長さ244.5mmのアルミニウム基材上に塗布し、145℃、30分の乾燥硬化を行い、厚さ23μmの単層型の感光層を形成した。
以上の工程を経て、電子写真感光体(感光体1)を作製した。
表1に従って、電荷発生材料、結着樹脂、ターフェニル化合物、正孔輸送材料、及び電子輸送材料の種及び量を適宜変更した以外は、感光体1と同様にして、電子写真感光体(感光体2〜32)を作製した。
ここで、表1中に記載の、電荷発生材料、結着樹脂、ターフェニル化合物、正孔輸送材料、及び電子輸送材料の総量は100部となる。
−電荷発生材料−
・HOGaPC:Cukα特性X線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)が少なくとも7.3゜,16.0゜,24.9゜,28.0゜の位置に回折ピークを有するV型のヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料
・ClGaPc:Cukα特性X線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)が少なくとも7.4°、16.6°、25.5°及び28.3°の位置に回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン顔料
−結着樹脂−
・ビスフェノールZポリカーボネート、分子量8万:前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90)、粘度平均分子量Mv:8万
・ビスフェノールZポリカーボネート、分子量7万:前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90)、粘度平均分子量Mv:7万
・ビスフェノールZポリカーボネート、分子量9万:前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90)、粘度平均分子量Mv:9万
・ビスフェノールZポリカーボネート、分子量10万:前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90)、粘度平均分子量Mv:10万
・ビスフェノールZポリカーボネート、分子量6万5千:前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90)、粘度平均分子量Mv:6.5万
・ビスフェノールZポリカーボネート、分子量10万5千:前記構造式(a1)で表されるポリカーボネート樹脂(m:n=10:90)、粘度平均分子量Mv:10.5万
−ターフェニル化合物−
・A−1:m−ターフェニル(一般式(e3)で表される化合物、Re1〜Re3=水素原子)
・A−2:o−ターフェニル(一般式(e2)で表される化合物、Re1〜Re3=水素原子)
−正孔輸送材料−
・T−1:一般式(c1)で表される化合物の例示化合物(c1−1)
・T−2:一般式(c3)で表される化合物の例示化合物(HT−1)
・T−3:一般式(c2)で表される化合物の例示化合物(HT−2)
−電子輸送材料−
・I−1:一般式(d)で表される化合物の例示化合物(d−2)
・I−2:一般式(d)で表される化合物の例示化合物(d−14)
・I−3:一般式(d)で表される化合物の例示化合物(d−15)
・I−4:下記構造の化合物
前述のようにして得られた電子写真感光体について、以下の評価を行った。その結果を表2にまとめて示す。
(初期画像評価)
得られた電子写真感光体(感光体1〜感光体32)をBrother社製の画像形成装置(JUSTIO HL2270DW)に搭載し、帯電電位(帯電装置によって帯電された電子写真感光体の表面における電位)及び現像電位(現像ロールに印加される電位で、露光された後の電子写真感光体の表面電位と現像電位の電位差によって現像されるトナー量がコントロールされる電位)が、表2に示す値になるように電位設定を行った画像形成装置について、以下の初期画像評価を行った。
結果を表2に示す。
A:0.15<Dout≦0.25
B:0.1<Dout≦0.15 又は 0.25<Dout≦0.3
C:Dout≦0.1 又は 0.3<Dout
A:1.4≦Dout
B:1.35≦Dout<1.4
C:1.3≦Dout<1.35
D:Dout<1.3
表2に従って、得られた電子写真感光体(感光体1〜感光体32)をBrother社製の画像形成装置(HL2270DW)に搭載し、帯電電位及び現像電位が表2に示す値になるように電位設定を行った画像形成装置について、以下の維持性評価を行った。
結果を表2に示す。
具体的には、上記画像形成装置を用い、室温28℃湿度85%の環境下で、画像密度4%の画像を2000枚形成し、その後12時間放置した後、50%ハーフトーン画像を形成し、画像の黒点発生個数を数え、以下の基準で評価を行った。なお、黒点の個数については、電子写真感光体1周分の画像における黒点の個数を数え、以下の基準で評価した。
A:φ0.3mm未満の黒点が5個以下、且つ、φ0.3mm以上の黒点未発生
B:φ0.3mm未満の黒点が5個以下、且つ、φ0.3mm以上0.5mm以下の黒点が1個以下
C:φ0.3mm未満の黒点が8個以下、且つ、φ0.3mm以上0.5mm以下の黒点が3個以下
D:φ0.3mm未満の黒点が0個以上、φ0.3mm以上0.5mm未満の黒点が4個以上、又はφ0.5mm以上の黒点が発生
表1に従って、電荷発生材料、結着樹脂、ターフェニル化合物、正孔輸送材料、及び電子輸送材料を含有する感光層形成用塗布液を用い、以下のように製造適正を評価した。
結果を表2に合わせて示す。
作製した感光層形成用塗布液を、22℃55%RHの環境下、密閉で静置保管し、24時間後及び168時間後に、塗布液中に溶解していた材料が析出していないか確認した。
A:24時間後、168時間後ともに塗布液中に析出なし
B:24時間後は塗布液中に析出なし、168時間後は塗布液中に析出あり
C:24時間後に塗布液中に析出あり
また、作製した塗布液を用いて、感光体1と同様の浸漬塗布法を用いて感光層を形成した後、この感光層の膜厚測定を実施した。
感光層の膜厚は、周方向に4点(周方向基点を任意に設定し、0°、90°、180°、270°の4点)、軸方向に上端10mm位置から10mmピッチで24点、合計96点測定し、上端10mm位置の4点の平均膜厚を上端膜厚、上端20mm〜240mm位置の合計92点の平均値を感光層の平均膜厚とした。測定には、膜厚測定器(フィッシャースコープ社製パーマスコープ)を用いた。なお、ここで「上端」とは浸漬塗布時に上方にあった端部のことである。
次に、平均膜厚と上端膜厚との差を求め、上端だれの発生について下記の基準で評価した。つまり、平均膜厚と上端膜厚との差が小さいほど上端だれが無い(少ない)こととなる。
A:平均膜厚と上端膜厚との差≦1μm
B:1μm<平均膜厚と上端膜厚の差<1.5μm
C:1.5μm<平均膜厚と上端膜厚の差
一方、結着樹脂の粘度平均分子量Mvが70000以上100000以下であっても、前記関係式(1)を満たしていない比較例5〜7(感光体24〜26)では、上端だれの評価が「C」であり、実施例に比べ製造適性に劣ることが分かった。
また、結着樹脂の粘度平均分子量Mvが105000であると、含有比率Pが40質量%であり、関係式(1)を満たしていても比較例8(感光体27)は、上端だれの評価が「C」であり、実施例に比べ製造適性に劣ることが分かった。
更に、結着樹脂の粘度平均分子量Mvが80000であり、含有比率Pが40質量%であり、関係式(1)を満たしていても、ターフェニル化合物を含有していない比較例11(感光体30)は、上端だれの評価が「C」であり、実施例に比べ製造適性に劣ることが分かった。
加えて、結着樹脂の粘度平均分子量Mvが105000であり、その含有比率Pが35質量%未満である比較例9(感光体28)は、塗布液ライフの評価が「C」で、更に上端だれの評価が「C」であり、実施例に比べ製造適性に劣ることが分かった。
Claims (5)
- 導電性基体と、
結着樹脂(A)、電荷発生材料(B)、正孔輸送材料(C)、下記一般式(d)で表される電子輸送材料(D)、及び、ターフェニル化合物(E)を含む単層型の感光層と、
を備え、前記結着樹脂(A)の粘度平均分子量Mvが7000以上100000以下であり、前記単層型の感光層の全固形分に対する前記結着樹脂(A)の含有比率Pが35質量%以上であって、且つ、当該粘度平均分子量Mv及び当該含有比率Pが下記関係式(1)を満たす電子写真感光体。
(一般式(d)中、Rd1、Rd2、Rd3、Rd4、Rd5、Rd6、及びRd7は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、又はアリール基を示す。Rd8は、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示す。)
P≦−0.0005×Mv+85 ・・・関係式(1)
(関係式(1)中、Pは単層型の感光層の全固形分に対する結着樹脂(A)の含有比率を示す。Mvは結着樹脂(A)の粘度平均分子量を示す。) - 前記ターフェニル化合物(E)が下記一般式(e1)で表される化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。
(一般式(e1)中、Re1、Re2、及びRe3は、各々独立に、水素原子、塩素原子、臭素原子、又はメチル基を示す。) - 前記正孔輸送材料(C)が、下記一般式(c1)で表される化合物である請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体。
(一般式(c1)中、Rc1、Rc2、Rc3、Rc4、Rc5、及びRc6は、各々独立に、水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ハロゲン原子、又は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、及びハロゲン原子から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基を示す。m及びnは、各々独立に0又は1を示す。) - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を800V以上1200V以下に帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
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