JP2016065839A - 光照射装置及びワーク検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の反射部で反射した光をワークに照射可能に構成するとともに、ワークで反射した光を隙間を通して反対側に透過可能に構成された光照射装置において、複数の反射部により生じるモアレを軽減する。
【解決手段】透光板21に互いの間に隙間Sが形成されるように並び設けられた多数の反射部22を備え、多数の反射部22で反射した光をワークWに照射可能に構成するとともに、ワークWで反射した光を隙間Sを通して反対側に透過可能に構成された光照射装置1であって、2つの反射部22の間の距離Lと、所定の基準線Xに対する2つの反射部22を結ぶ直線のなす角度θとを相対位置情報としたときに、複数の反射部22により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数と、複数の反射部22により得られる複数の距離Lのばらつきを示すばらつき量との積が所定値以上となるように、複数の反射部22が並び設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば工場等において製品等の対象物(ワーク)に光を照射するものであって、その外観検査や表面に記載された記号読取の際に好適に用いられる光照射装置及び当該光照射装置を用いたワーク検査装置に関する。
従来、例えば製品等の対象物に光を照射して好適な照明環境を作り出した上で、当該対象物をCCDカメラ等の撮像装置で撮像し、自動外観検査や自動記号読取を行うようにしたシステムが知られている。
このシステムに用いられる光照射装置としては、特許文献1に示すように、多数の微細な反射部を、互いの間に隙間が形成されるように、透明板の反対象物側の面に並べ設けるとともに、その透明板の側周端面からLED光を導入するようにしたものがある。光は、透明板の中を全反射しながら進行するが、そのうちの一部は、反射部で反射して透明板から対象物に向かって照射される。なお、撮像装置は、反射部の間に隙間があるため、網戸から明るい部屋の中を覗くように、反射部にほとんど影響されることなく、対象物を撮像することができる。
特開2003−98093号公報
ところで、このような光照射装置を用いた場合、撮像装置側の倍率によっては、撮像画面にモアレ(干渉縞)が生じ、検査等に影響を及ぼす場合がある。このモアレを軽減するために、特許文献1では、例えば反射部を不均一なピッチで並べるといった手法が記載されている。
しかしながら、反射部を不均一なピッチで並べたからといって、撮像画面に生じるモアレが検査等に影響を及ぼさない程度に軽減されているとは限らず、モアレを所定未満に軽減するための反射部の配置設計及びその製作には、非常に時間及びコストがかかってしまうという問題がある。
一方で、本願発明者は、モアレを所定未満に軽減するために、反射部の配置設計について鋭意検討を重ねた結果、各反射部同士の相対位置と撮像画面に生じるモアレとの間に相関があることを初めて見い出した。
そこで、本発明は、上記本願発明者の鋭意検討の結果なされたものであり、例えば撮像画面に生じるモアレが検査等に影響を及ぼさない程度にモアレを所定未満に軽減することをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る光照射装置は、一方面が光照射対象であるワークに対向するワーク対向面となる透光板と、前記透光板の他方面に、互いの間に隙間が形成されるように設けられた多数の反射部と、射出した光が前記透光板内を通り前記複数の反射部に到達する位置に設けられた光源部とを備え、前記多数の反射部で反射した光を前記ワークに照射可能に構成するとともに、前記ワークで反射した光を前記隙間を通して反対側に透過可能に構成された光照射装置であって、2つの反射部の間の距離と、所定の基準線に対する前記2つの反射部を結ぶ直線のなす角度とを相対位置情報としたときに、前記複数の反射部により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数と、前記複数の反射部により得られる複数の距離のばらつきを示すばらつき量との積が所定値以上となるように、前記複数の反射部が並び設けられていることを特徴とする。
このような光照射装置であれば、複数の反射部により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数と、複数の反射部により得られる複数の距離のばらつきを示すばらつき量との積が所定値以上となるように、複数の反射部がランダムに並び設けられているので、複数の反射部により生じるモアレを所定未満に軽減することができる。具体的にはデータとともに詳述する。また、複数の反射部をランダム配置させる際に、相対位置情報の種類数とばらつき量との積をパラメータとして複数の反射部を配置すればよいので、従来の試行錯誤的に設計する場合に比べて、反射部の配置設計及びその製作の時間及びコストを低減することができる。
前記他方面が、前記複数の反射部の配置パターンを互いに同一とする複数の区画領域を有しており、前記各区画領域における前記種類数と前記ばらつき量との積が所定値以上となるように、前記複数の反射部が並び設けられていることが望ましい。
これならば、反射部の配置パターンを互いに同一とする複数の区画領域に分割し、各区画領域に含まれる複数の反射部により得られる前記種類数とばらつき量との積が所定値以上となるように配置設計すればよいので、他方面全体の複数の反射部の配置設計を行う場合に比べて、反射部の配置設計及びその製作の時間及びコストを低減することができる。
また、本発明に係るワーク検査装置は、上述した光照射装置と、前記ワークで反射し、前記隙間を通って前記透光板を通過した光を捕捉することにより、前記ワークを撮像する撮像装置とを備え、前記透光板の他方面における前記撮像装置の撮像領域が、3つ以上の反射部を互いに等間隔かつ直線状に配置した均一ドットを有さないように構成されていることを特徴とする。
このようなワーク検査装置によれば、複数の反射部により生じるモアレを所定未満に軽減することができ、外観検査や表面に記載された記号読取等の検査精度を向上させることができる。また、透光板の他方面における撮像装置の撮像領域が、3つ以上の反射部を互いに等間隔かつ直線状に配置した均一ドットを有さないように構成されているので、より一層モアレを軽減することができる。
このように構成した本発明によれば、多数の反射部で反射した光をワークに照射可能に構成するとともに、ワークで反射した光を隙間を通して反対側に透過可能に構成された光照射装置において、複数の反射部により生じるモアレを軽減することができる。
本発明の一実施形態における光照射装置の内部構造を示す中央縦正端面図。 同実施形態における光照射装置の平面図。 同実施形態における光照射装置の反射部を主として示す部分拡大縦正端面図。 図2におけるA部詳細図。 相対位置情報を説明するための模式図。 相対位置情報の種類数を説明するための模式図。 同実施形態における複数の反射部の配置態様を示す図。 センサの座標及び光量の関係を示す図。 「種類数」×「標準偏差(σ)」とモアレ量との関係を示すシミュレーション結果を示す図。 モアレの発生メカニズムを示す模式図。
以下に本発明に係る光照射装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光照射装置1は、図1及び図2に示すように、全体として薄い板状をなすもので、ワークWと撮像装置5との間の撮像軸C上に直交して配置され、ワークWを照明するとともに、ワークWからの光の一部を透過させて、撮像装置5によるワークWの撮像を可能ならしめるものである。なお、この光照射装置1と、撮像装置5とによりワーク検査装置100が構成される。
具体的にこの光照射装置1は、矩形板状をなす光学部材2と、その光学部材2の側周囲から光を照射する光源部3と、前記光学部材2及び光源部3を保持する枠体4とを備えている。
光学部材2は、特に図3に示すように、一方面をワーク対向面21aとして、光照射対象である製品等のワークWに向けて設置される透光板21と、前記透光板21における他方面(反ワーク対向面)21bに並べ設けた多数の反射部22とを有する。
透光板21は、等厚で平面視正方形状の板状をなす無色透明のものであり、例えばアクリルやガラスなどを素材としている。
反射部22は、図3及び図4に示すように、光を乱反射する反射層221と、光をほとんど反射しない光遮断層222との2層構造をなし、その一つ一つは、例えば平面視円形状をなし、径が数十〜数百μm、厚みがミクロンオーダーの極めて小さく薄いものである。そして、この反射部22を、互いの間に微細な隙間Sが形成されるように、前記透光板21における反ワーク対向面21bの、側周縁部を除く略全面に亘って、ランダムに多数並べ設けてある。なお、詳細な配置態様については、後述する。
また、各反射部22は、前記反射層221がワークW側を向くように、すなわち前記反射層221を、透光板21の反ワーク対向面21bに付着させてある。なお、図3は理解のための模式図であり、反射部22の厚みを誇張し、また透光板21の厚みを実際より薄く表現してある。前記反射層221は、光拡散部材である粒子状の反射フィラ(図示しない)を含有させた例えば白色の顔料で形成したもので、その表面である光反射面において、主として光を反射するとともに、内部に侵入した光の一部を、前記反射フィラで拡散させて反射する。一方、光遮断層222は、酸化クロム(CrO)等のつや消し黒色系(例えば茶色や灰色等)素材を用いて形成したものである。なお、この実施形態では、前記反射層221を透過した光を反射する目的から、この光遮断層222と反射層221との間に鏡面状をなす薄いクロム層(図示しない)をさらに設けた構成である。
光源部3は、前記透光板21の4つの側周端面21cにそれぞれ対応する4つのユニットからなる。各ユニットは、帯状をなす1つの配線基板32とその配線基板32に等間隔1列で搭載した複数のLED31からなり、それらLED31が、透光板21の側周端面21cに臨むように配置され、当該側周端面21cから透光板21の内部に向かって光を照射する。
枠体4は、矩形(正方形)環状をなし、例えば内周面に開口する周回溝を有した金属製のもので、その周回溝の中に前記光源部3を保持収容する。またその溝の開口縁部で、前記透光板21の側周縁部を厚み方向から挟み込んで保持する。
次に、このように構成した光照射装置1の作用を説明する。
まず、図1に示すように、ワークWと撮像装置5とを対向させて設置し、その間に、光照射装置1を、そのワーク対向面21aがワークWに向くようにして、撮像軸C上に設置する。
この状態で、光源部3から光が照射されると、その光は、透光板21の側周端面21cから内部に進入し、図3に示すように、中央部に向かって、ワーク対向面21aと反ワーク対向面21bとの間で全反射しながら進行する。その過程で、反ワーク対向面21bに貼り付けられた反射部22に到達した光は、そこで乱反射し、均一化された拡散光としてワーク対向面21aから出て、ワークWに向かって照射される。この光で、ワークWは一様に照明される。
一方、撮像装置5は、前記ワークWで反射し、反射部22の間の隙間Sを通って透光板21を通過した光を捕捉することにより、上述のごとくワークWを撮像し、当該ワークWの表面検査や記号読取を行う。なお、反射部22は微細であるために、網戸を介して明るい部屋の中を見ることができるように、この反射部22が撮像の邪魔にはなることは基本的にはない。このようにして、反射部22での反射光により撮像装置5の観測軸Cと同軸方向からの照明が行えるとともに、前記ワークWを、隙間Sを介して撮像装置5で撮像し、検査等を行うことができる。
ところで、複数の反射部が、等ピッチで縦横に多数並べ設けたものの場合において、この実施形態の撮像装置5であるCCDカメラのように、画像素子の縦(又は横)の配設ピッチが略均一である場合には、撮像した画像にモアレが生じることがある。本発明者が解明した限りにおいてのモアレの原因は、「反射部で反射してワークW側に向かい、その後、ワーク対向面で再度反射して撮像装置側に向かう光」である。より詳細には、図10に示すように、その光によって画像素子上に写る各反射部(裏面反射による各反射部の虚像)が、画像素子に写る各反射部の実像とほぼ重なり合うときに、モアレが生じ得る。
しかして本実施形態では、2つの反射部22の間の距離Lと、所定の基準線Xに対する2つの反射部22を結ぶ直線のなす角度θとを相対位置情報(図5参照)としたときに、複数の反射部22により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数と、複数の反射部22により得られる複数の距離Lのばらつきを示すばらつき量との積が所定値以上となるように、複数の反射部22がランダムに並び設けられている。
ここで、2つの反射部22の間の距離Lとは、当該2つの反射部22の中心点の間の直線距離である。また、所定の基準線Xとは、複数の反射部22それぞれにおいて同一であり、本実施形態では、反射部22の中心点を通り、紙面右方向に延びるX軸線である。
次に、「複数の反射部22により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数」について具体的に説明する。
図6に示すように、5つの反射部A〜Eについて考えた場合、ある1つの反射部Aとその他の反射部B〜Eそれぞれとの相対位置情報は、(L(A→B),θ(A→B))、(L(A→C),θ(A→C))、(L(A→D),θ(A→D))、(L(A→E),θ(A→E))の4つである。また、別の反射部Bとその他の反射部A、C〜Eそれぞれとの相対位置情報は、(L(B→A),θ(B→A))、(L(B→C),θ(B→C))、(L(B→D),θ(B→D))、(L(B→E),θ(B→E))の4つである。その他の反射部C〜Eについても同様にして考えると5つの反射部A〜Eにより得られる複数の相対位置情報は、計20個となる。
この複数の相対位置情報のうち、Aから見たBの相対位置情報(L(A→B),θ(A→B))及びBから見たAの相対位置情報(L(B→A),θ(B→A))、Aから見たCの相対位置情報(L(A→C),θ(A→C))及びCから見たAの相対位置情報(L(C→A),θ(C→A))等のように、一対の反射部により得られる2つの相対位置情報を同一とする。一対の反射部により得られる2つの相対位置情報を同一とした場合、互いに異なる相対位置情報の種類数は、計10(=)個となる。その他、一対の反射部により得られる相対位置情報以外にも、同一の相対位置情報があれば、前記互いに異なる相対位置情報の種類数(計10個)から差し引く。
つまり、複数(N個)の反射部22により得られる互いに異なる相対位置情報の最大値は、計(=N×(N−1)/2)個である。なお、一対の反射部22により得られる相対位置情報以外にも、同一の相対位置情報があれば、前記互いに異なる相対位置情報の種類数(計個)から差し引く。このとき、相対位置情報の種類数を可及的に多くする、つまり、互いに異なる相対位置情報の種類数を、計個とするためには、複数の反射部22が、3つ以上の反射部22を互いに等間隔かつ直線状に配置した均一ドットを有さないように構成することが必須となる。本実施形態では、透光板21の他方面21bにおける撮像装置5の撮像領域が、3つ以上の反射部22を互いに等間隔かつ直線状に配置した均一ドットを有さないように構成している。
また、「複数の距離Lのばらつきを示すばらつき量」とは、複数(個)の距離Lの標準偏差である。
そして、本実施形態では、図7に示すように、他方面(反ワーク対向面)21bが、複数の反射部22の配置パターンを互いに同一とする複数の区画領域2Rを有しており、各区画領域2Rにおいて、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」が所定値以上となるように、複数の反射部22を並び設ける構成としている。なお、図7では、他方面(反ワーク対向面21b)を、平面視形状が互いに同一である16個の区画領域2Rに分割した場合を示している。これならば、反射部22の配置パターンを互いに同一とする複数の区画領域2Rに分割し、各区画領域2Rに含まれる複数の反射部22により得られる前記種類数とばらつき量との積が所定値以上となるように配置設計すればよいので、他方面全体の複数の反射部22の配置設計を行う場合に比べて、反射部22の配置設計及びその製作の時間及びコストを低減することができる。
次に、本実施形態の光照射装置1におけるモアレ量を所定未満とするための「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」のシミュレーション結果について説明する。
このシミュレーションにおいて、反射部22のサイズ及び形状は、直径0.21mm又は直径0.30mmの円形のものとした。ここで、直径0.21mmのものを用いたシミュレーションと、直径0.30mmのものを用いたシミュレーションとをそれぞれ同回数行った。また、透光板21は、その光学有効エリアサイズが50mm×50mmであり、その厚みが10mmのものとした。さらに、1つの区画領域2R内の反射部22の個数は、4個〜88個の範囲内で任意の個数とした。その上、1つの区画領域2Rのサイズ及び形状は、1辺が1.0mm〜2.8mmの正方形であり、具体的には、1辺が1.0mm、1.3mm、1.6mm、2.0mm、2.4mm、2.8mmの正方形とした。そして、上記に示す反射部の形状及びサイズ、区画領域内の反射部の個数、区画領域の形状及びサイズを任意に組み合わせて、シミュレーションを行った。また、光照射装置1及び撮像装置5の距離は、実使用上で設置する範囲(50mm〜200mm)で数点確認し、モアレ量が一番大きくなる距離でのモアレ量を採用した。
このとき、図8に示すように、横軸をセンサ(画像素子)の座標とし、縦軸をセンサ(画像素子)により得られた光量としたときに、山(peak)と当該山(peak)に隣接する両側のうち一方の谷(valley)との差(「peak」−「valley」)が最大値となる「peak」−「valley」をモアレ量と定義している。ここで、山(peak)とは、当該山に隣接する両側の谷(valley)との最初の変曲点を両端とした範囲であり、山(peak)の光量は、両端の変曲点の間の値を平均化したものである。なお、図8における縦軸の光量はシミュレーション上の値であって単位がない値であるが、実際に測定された光量とは1対1の比例相関関係にあり、実物を用いて測定しても同様の傾向を示す。
このシミュレーションにより得られた「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」と、モアレ量との関係を図9に示す。
図9から分かるように、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」の値が大きくなるに連れてモアレ量が減少していることが分かる。例えば、モアレ量を5未満に軽減するためには、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」を400以上に設定すれば良いことが分かる。
なお、前記シミュレーションに示す反射部の個数でなくても、同様に、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」の値が大きくなるほど、モアレ量が軽減されるため、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」を所定値以上となるようにすることで、モアレ量を所定値未満に軽減することができる。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態に係る光照射装置1によれば、複数の反射部22により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数と、複数の反射部22により得られる複数の距離のばらつきを示す標準偏差との積が所定値以上となるように、複数の反射部22がランダムに並び設けられているので、複数の反射部22により生じるモアレを所定未満に軽減することができる。
また、複数の反射部22をランダム配置させる際に、相対位置情報の種類数とばらつき量との積をパラメータとして複数の反射部22を配置すればよいので、従来の試行錯誤的に設計する場合に比べて、複数の反射部22の配置設計及びその製作の時間及びコストを低減することができる。
さらに、複数の反射部22により生じるモアレを所定未満に軽減することができるので、外観検査や表面に記載された記号読取等の検査精度を向上させることができる。また、透光板21の他方面21bにおける撮像装置5の撮像領域が、3つ以上の反射部22を互いに等間隔かつ直線状に配置した均一ドットを有さないように構成されているので、より一層モアレを軽減することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、他方面(反ワーク対向面)全体において、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」が所定値以上となるように、複数の反射部を並び設ける構成であったが、他方面(反ワーク対向面)の一部において、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」が所定値以上となるように、複数の反射部を並び設ける構成としても良い。具体的には、撮像装置の有効撮像領域において、「相対位置情報の種類数」×「距離の標準偏差(σ)」が所定値以上となるように、複数の反射部を並び設ける構成とすることが考えられる。
なお、図7では、複数の区画領域2Rの全てが同一の配置パターンを有するものであったが、複数の区画領域2Rにおける一部の区画領域2Rと、その他の一部の区画領域2Rとの配置パターンが互いに異なるものとしても良い。また、一部の区画領域2Rの平面視形状と、その他の一部の区画領域2Rの平面視形状とが互いに異なるように分割したものであっても良い。
反射部は、前記実施形態の他、透光板の反ワーク対向面に設けた、例えば凹部などでもよく、要は透光板端面から入射した光がワーク側に向かって反射するように構成したドットであればよい。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
100・・・検査装置
W・・・ワーク
1・・・光照射装置
2・・・光学部材
21・・・透光板
21a・・・一方の面(ワーク対向面)
21b・・・他方の面(反ワーク対向面)
S・・・隙間
22・・・反射部
3・・・光源部
L・・・2つの反射部の間の距離
X・・・所定の基準線
θ・・・2つの反射部を結ぶ直線のなす角度
5・・・撮像装置

Claims (3)

  1. 一方面が光照射対象であるワークに対向するワーク対向面となる透光板と、
    前記透光板の他方面に、互いの間に隙間が形成されるように設けられた多数の反射部と、
    射出した光が前記透光板内を通り前記複数の反射部に到達する位置に設けられた光源部とを備え、
    前記多数の反射部で反射した光を前記ワークに照射可能に構成するとともに、前記ワークで反射した光を前記隙間を通して反対側に透過可能に構成された光照射装置であって、
    2つの反射部の間の距離と、所定の基準線に対する前記2つの反射部を結ぶ直線のなす角度とを相対位置情報としたときに、
    前記複数の反射部により得られる複数の相対位置情報のうち互いに異なる相対位置情報の種類数と、前記複数の反射部により得られる複数の距離のばらつきを示すばらつき量との積が所定値以上となるように、前記複数の反射部が並び設けられている光照射装置。
  2. 前記他方面が、前記複数の反射部の配置パターンを互いに同一とする複数の区画領域を有しており、
    前記各区画領域における前記種類数と前記ばらつき量との積が所定値以上となるように、前記複数の反射部が並び設けられている請求項1記載の光照射装置。
  3. 請求項1又は2記載の光照射装置と、
    前記ワークで反射し、前記隙間を通って前記透光板を通過した光を捕捉することにより、前記ワークを撮像する撮像装置とを備え、
    前記透光板の他方面における前記撮像装置の撮像領域が、3つ以上の反射部を互いに等間隔かつ直線状に配置した均一ドットを有さないように構成されているワーク検査装置。
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