JP6681183B2 - 画像投映装置およびプラネタリウム - Google Patents

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Description

本発明は,スクリーンに対して画像を投映する画像投映装置,およびそれを用いたプラネタリウムに関する。さらに詳細には,レーザー光を用い,そのレーザー光に基づいて回折現象により画像を生成し投映する画像投映装置およびプラネタリウムに関するものである。
従来から,回折光学素子によりレーザー光を回折させることで投映像を形成する画像投映装置が,プラネタリウム等に使用されている。この種の画像投映装置では,図1に示すような回折光学素子1を使用する。回折光学素子1は,2次元の凹凸パターンが形成された平板状の部材である。図1では凹凸を単純に交互に配置した市松状のパターンが示されているが,これは一例であり,実際の凹凸の配置パターンは任意である。回折光学素子1にコヒーレントなレーザー光(入射光)を入射させると,その裏面側には直接透過光である(0,0)次光の他に,ブラッグの法則に従って各次の回折光が得られる。ただし回折次数によっては,消滅則により回折光が現れないことがある。消滅しない回折次数のレーザー光はスクリーン上で明点をなし,消滅する次数についてはそのレーザー光が向かうはずの角度位置はスクリーン上で暗点となる。具体的にどの次数で回折光が現れどの次数で回折光が消滅するかは,凹凸パターンをフーリエ変換した結果による。すなわち凹凸パターン次第である。
そこで,目的とする絵柄を表す点に該当する次数の回折光が現れ,そうでない次数の回折光が消滅するようにする。例えば図2のような絵柄を回折光学素子1で表す場合を考える。図2のA部分を拡大して図3に示すように,絵柄は個々の座標点で構成されている。これら個々の座標点が,消滅しない回折光による明点(スポット)で表現される。つまり図3中の各座標点はそれぞれ,2次元の次数(m,n)を持っている(図4参照)。図3中で下地となっている部分に存在する筈の座標点は,凹凸パターンの消滅則により消滅して暗点となる次数に相当するものである。そして,当該絵柄を構成する全座標点が回折光として現れ,下地に相当する全座標点が消滅するような凹凸パターンをコンピューター演算で算出して,その凹凸パターンを再現した回折光学素子1を作製するのである(図5参照)。図5の回折光学素子1にレーザー光を入射させることで,図2のような絵柄を投映することができる。これを世上,CGH(Computer Generated Hologram)と呼んでいる。つまり図2の絵柄は,回折光によるスポット群の形状として規定されている。
このような回折光学素子を用いた従来技術として,特許文献1に記載のものが挙げられる。同文献の技術は,鑑賞のための画像の投映ではなく加工対象物へのレーザー光の照射を目的とするものであるが,その図2中に「633」で示されるものが回折光学素子である(同文献中の[0023]参照)。同文献の技術ではその図2に示されるように,回折光学素子633を通過したレーザー光を2つのプリズム635,636に通している。そして,2つのプリズム635,636間の間隔sの隙間をレーザー光が横切ることで,直接透過光(0次光)が反射され回折光(1次光)のみが被加工物Wへ向かうようにしている。このため,プリズム636におけるプリズム635と対向する面636aに角度分離コーティングを施している(同文献の[0025]参照)。
別の従来技術として,特許文献2に記載のものが挙げられる。同文献の技術は,距離計測のために計測対象物にパターンを投光するものであるが,その図1中に「4」で示されるものが回折光学素子である(同文献中の[0012]参照)。同文献の技術ではその図2に示されるように,回折光学素子として多段のものを用いている。また,同文献の図8の(b)では,0次光を避けた位置関係での配置を開示している(同文献の[0019]参照)。
特開2013−013912号公報 特開2013−190394号公報
しかしながら前記した従来の技術には,次のような問題点があった。回折光学素子1による投映画像には図6に示すように,目的とする絵柄である直接像2の他に,0次光の像3と,共役像4とが含まれてしまう。0次光とは図1に示した(0,0)次の光のことである。また,図1中の(1,0)次や(0,1)次の光に対して,(−1,0)次や(0,−1)次の光を共役回折光という。回折光学素子1が,(1,0)次や(0,1)次の光により直接像2が構成されるように作られたものである場合に,共役回折光による共役像4も合わせて形成されることとなる。共役像4は,0次光の像3の位置を中心として直接像2を180°回転させた位置に形成される。0次光,共役像4ともに,図7のように投映装置10とスクリーン11との間に遮蔽板12を置いて除去することも考えられるが,投映装置の大型化を招く。図8に示すように出射後の各レーザー光の光路は距離D以内では重なっているため,遮蔽板を距離D以遠に置く必要があるからである。
まず0次光については,これを絵柄の一部として用いることは適切でない。0次光は直接透過光であるため回折光よりも著しく高強度だからである。前述の特許文献1の技術は0次光を排除しようとする技術であるが,そのために角度分離コーティングを用いている。これは,薄膜による光の干渉が角度依存性を持つことを利用したものであるが,薄膜の膜厚精度が悪いと0次光を完全には消し切れない。画像鑑賞用として使用に耐えうる程度に0次光を消すためには,著しく高い膜厚精度を要し,現実的でない。
次に共役像4については,特許文献1の技術では排除できない。直接像2と共役像4との全体で1つと認識されるような絵柄とすることも考えられるが,それでは0次光の像3の位置を中心とする点対称な絵柄に限定されてしまう。一方,特許文献2のように多段の回折光学素子を用いる前提であるなら,直接像2が残り共役像4が消えてしまうような凹凸パターンを前記演算により設計することが可能であるが,これにも工作精度の問題がある。使用するレーザー光の波長に匹敵する段差の中に多段のパターンを形成しなければならないからである。このため,通常の加工技術で作製した多段の回折光学素子では,共役像4が完全には消えずにうっすらながら残ってしまう。プラネタリウムのように背景が暗い場合にはそれでもはっきりと共役像4の存在が分かってしまう。なお,特許文献2の技術は0次光の除去に対してはもちろん無力である。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,レーザー光の回折を用いつつ,簡素な構成で0次光,共役像を排除して本来目的とする直接像のみをスクリーンに投映できる画像投映装置およびプラネタリウムを提供することにある。
本発明の一態様における画像投映装置は,レーザー光を出力するレーザー光源と,レーザー光源から出力されたレーザー光(以下,原レーザー光という)の光路上に設けられ,レーザー光の回折に基づく回折光を生成する回折光学素子とを有し,回折光によるスポット群の形状として規定される回折像をスクリーン上に投映する装置であって,原レーザー光の光路上に配置され,いずれも平面である入射面および出射面を有し,出射面より先方の領域よりも高い屈折率を有し,レーザー光に対して透明である透明部材を有し,透明部材は,出射面に回折光学素子が形成されているとともに,原レーザー光が回折光学素子に対して斜めに入射するように配置されているものであり,回折光学素子は,回折像を,入射したレーザー光の0次光と重ならず,また共役像の占める領域とも重ならない領域内に生成させるものであり,スクリーンに対して,0次光と共役像を構成する回折光とをいずれも実質的に排除しつつ,回折像を構成する回折光を照射する方位に配置されているものである。
上記態様における画像投映装置では,原レーザー光は,透明部材の内部を通ってその出射面の回折光学素子に入射される。そこで生じる回折光が,出射面より先方の領域への投映像を構成することとなる。ここにおいて,出射面の内外には屈折率差があり,また,出射面の回折光学素子への原レーザー光の入射が傾斜している。このため,原レーザー光に基づく0次光は,出射面から先方の領域へは出射されないか,または,出射面から先方の領域へ出射されるレーザー光全体の中で偏った方向に出射される。そして,回折光学素子が配置されている方位により,出射面から先方の領域へ出射されるレーザー光の少なくとも大部分が,目的とする回折像を構成する回折光で占められることとなる。これにより,0次光や共役像の影響を排除または極力軽減した,良好な画像の投映がなされる。この画像投映装置における回折光学素子は,レーザー光の垂直入射を受けた場合の回折像の占める領域が,レーザー光の垂直入射を受けた場合の0次光の位置よりも,出射面の最大傾斜方向に対して低い側に位置する方位に配置されていることになる。
上記において,出射面にて,原レーザー光についての全反射条件が成立しており,回折光学素子が,全反射条件下でも前記透明部材から光が出射可能な領域内に,回折像を構成する回折光をすべて含み,かつ前記共役像を構成する回折光を含まない方位に配置されていることが望ましい。これにより,出射面から先方の領域へ出射されるレーザー光から,0次光や,共役像を構成する回折光を完全に排除することができる。
また,透明部材は,入射面と出射面とが非平行なものであることが望ましい。これにより,原レーザー光の入射面への入射が垂直であっても,原レーザー光の出射面への入射を斜め入射とすることができる。例えば,透明部材として三角柱プリズムを用いることでこれを実現できる。また,上記態様においては,回折光学素子の段数は,最少の2段で十分である。
また,本発明の別の態様におけるプラネタリウムは,ドームスクリーンと,ドームスクリーンに画像を投映する第1画像投映装置および第2画像投映装置とを有し,第2画像投映装置は,前述のいずれかの態様の画像投映装置であり,第1画像投映装置からの画像と,第2画像投映装置からの回折像とがドームスクリーンに重ねて投映されるように構成されているものである。
本構成によれば,レーザー光の回折を用いつつ,簡素な構成で0次光,共役像を排除して本来目的とする直接像のみをスクリーンに投映できる画像投映装置およびプラネタリウムが提供されている。
回折光学素子の原理を示す斜視図である。 回折光学素子により投映される絵柄の一例を示す正面図である。 図2の一部の拡大図である。 投映される絵柄と座標点との関係を示す模式図である。 実際の回折光学素子の例を示す斜視図である。 投映画像における直接像,0次光の像,共役像の現れ方の例を示す模式図(その1)である。 0次光の像および共役像を遮蔽板により除去する様子を示す斜視図である。 出射後の各レーザー光の光路を示す模式図である。 実施の形態に係る画像投映装置の断面図である。 実施の形態の投映装置における透明部材を示す断面図である。 実施の形態における回折光学素子の箇所でのレーザー光の状況を説明する模式図(その1)である。 実施の形態における回折光学素子の箇所でのレーザー光の状況を説明する模式図(その2)である。 全反射条件の場合に直接像,0次光の像,共役像の現れ方が満たすべき条件を示す模式図である。 全反射条件の場合に透明部材から出射可能な光の角度範囲を示す斜視模式図である。 投映画像における直接像,0次光の像,共役像の現れ方の例を示す模式図(その2)である。 投映画像における直接像,0次光の像,共役像の現れ方の例を示す模式図(その3)図である。 図16の投映画像における直接像および共役像の領域を説明する模式図である。 透明部材の出射面における回折光学素子の配置例を示す斜視図(その1)である。 斜め入射による画像の歪みを説明する模式図(その1)である。 原画に逆歪みを掛けた画像の例を示す模式図である。 透明部材の出射面における回折光学素子の配置例を示す斜視図(その2)である。 斜め入射による画像の歪みを説明する模式図(その2)である。 画像形成装置の構成例(実施例1)を示す断面図である。 画像形成装置の構成例(実施例2)を示す断面図である。 実施例2の変形例を示す断面図である。 画像形成装置の構成例(実施例3)を示す断面図である。 実施の形態に係る画像投映装置を利用するプラネタリウム投映装置の正面図である。 実施の形態に係る画像投映装置を利用するプラネタリウムの斜視図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態に係る画像投映装置5は,図9に示すように構成されている。図9の画像投映装置5は,レーザー光源6と,透明部材7とを有している。画像投映装置5では,レーザー光源6から発射された原レーザー光Lが透明部材7に入射するようになっている。そして透明部材7から,投映レーザー光Pが発射されるようになっている。透明部材7はむろん,原レーザー光Lに対して透明な素材で形成されている。さらに透明部材7の素材は,その先の投映空間の媒体,すなわち空気の屈折率より高い屈折率を有している。画像投映装置5は当然,透明部材7から見て投映レーザー光Pが進んでいく先方(図9では上方)に何らかのスクリーンを置いた状態で使用される。そのスクリーン上に前述のスポット群である画像が投映される。
透明部材7についてさらに説明する。図10に示すように透明部材7は,入射面8と出射面9とを有している。入射面8および出射面9はいずれも平面である。ただし出射面9には,図1や図5で説明した凹凸パターンが形成されている。すなわち出射面9が回折光学素子1をなしている。また,入射面8と出射面9とは非平行とされている。そして,レーザー光源6から発射された原レーザー光Lは,入射面8から,透明部材7の内部に進入するようになっている。このため,透明部材7の内部を進行した原レーザー光Lは,出射面9上の回折光学素子1に対し,内部側から斜め方向に照射されることとなる。
このため出射面9(回折光学素子1)においては,レーザー光の反射,屈折,回折といった現象が同時に起こることとなる。このことを図11,図12により説明する。図11に示されるように出射面9では,原レーザー光Lに基づき,反射レーザー光LR,反射側回折レーザー光LA,透過レーザー光LP,および透過側回折レーザー光L1,L2が発生する。このうち反射レーザー光LRおよび反射側回折レーザー光LAは,透明部材7の出射面9から出射されない。透過レーザー光LPおよび透過側回折レーザー光L1,L2が,透明部材7から出射されることとなる。透過レーザー光LPが前述の0次光に相当し,透過側回折レーザー光L1,L2が前述の直接像2,共役像4を構成する回折光に相当する。
ここで,反射レーザー光LRが原レーザー光Lに対して出射面9による正反射方向に向かうのと異なり,透過レーザー光LPは,原レーザー光Lの方向に対して屈折した方向へ向かう。透明部材7と空気との屈折率差に基づくスネルの法則による。このため透過レーザー光LPは,原レーザー光Lよりも,出射面9に対して浅い角度で進行していく。また,このことに伴い,透過側回折レーザー光L1,L2のうち透過側回折レーザー光L2は,透過レーザー光LPと出射面9との間のごく狭い角度範囲内のみを進行していく。よって図11のケースでは,透明部材7から出射されるレーザー光の範囲全体の中で,透過レーザー光LPおよび透過側回折レーザー光L2は中心から大きく外れて偏った位置に存在することとなる。透明部材7から出射されるレーザー光の範囲全体の大部分は,透過側回折レーザー光L1により占められることとなる。そこでこの透過側回折レーザー光L1を絵柄の投映に用いればよい。つまり,透過側回折レーザー光L1による投映像が前述の直接像2となるようにすればよい。
さらに図12は,図11とほぼ同じような状況であるが,原レーザー光Lの出射面9へ向かっての入射角θがスネルの法則による臨界角以上である場合を示している。この場合,全反射の状態となるので,透過レーザー光LPが発生しない。そして,出射面9から前方へ出射されるレーザー光は,透過側回折レーザー光L1のみとなる。もちろんこの場合にも,透過側回折レーザー光L1による投映像が直接像2となるようにすればよい。この場合にスクリーン上には,直接像2のみが投映されることとなる。
これより,特に図12のように全反射条件を満たした構成とすることで,スクリーンへの投映画像から,図6に示した0次光の像3や共役像4を排除して,直接像2のみを投映することができる。図11のように全反射条件ではない構成の場合でも,従来技術のように回折光学素子1に垂直にレーザー光を入射させる場合と比べれば簡単に0次光の像3や共役像4を排除できる。図11に示したことから,透過レーザー光LP(0次光)や透過側回折レーザー光L2(共役回折光)が,投映図形全体の中で中心から外れて偏った位置に現れることとなるからである。このため容易に,0次光の像3や共役像4がスクリーンの範囲外となるように画像投映装置5をスクリーンに対して配置することができる。また,遮蔽板により0次光の像3や共役像4を除去する場合でも,図8に示した従来技術の場合よりはるかに容易である。
ただし,上記を実現するためには,回折光学素子1による投映画像に一定の制約がある。以下,このことを説明する。上記を実現するための回折光学素子1は,最低限,垂直入射した場合の投映画像の配置上,直接像2が,0次光の像3や共役像4から完全に分離している必要がある。図6に示したのは,この条件を満たしている例である。すなわち図6の例では,直接像2と共役像4との間に,直線Bを引くことができる。直線Bは,0次光の像3を通っており,かつ,直接像2とも共役像4とも交差していない。直線Bに対して,直接像2は一方の側の範囲内のみに存在しており,共役像4はその反対側の範囲内のみに存在している。このようになっている場合に,図11における透過側回折レーザー光L1の範囲内に,直接像2のスポット群の光がすべて含まれる一方で,0次光や共役像4の光が全く含まれないようにすることが可能である。
さらに,図12に示した全反射条件が成立している状態での投映のためには,上記の完全分離の条件に加えて,図13に示す条件も満たされている必要がある。図13は,図6と似たような図ではあるが,直線Bの代わりに全反射臨界曲線Fを引いた図である。全反射臨界曲線Fとは,図6に示したような垂直入射の場合の投映領域のうち,全反射条件が成立している場合でも透明部材7から出射可能な範囲と出射不可能な範囲との境目である。すなわち全反射条件が成立している場合には,図14に示すように,原レーザー光Lに対して全反射の臨界角ω(入射角θより小さい)だけ傾斜した光線がなす円錐面Gを考えることができる。この円錐面Gより内側の範囲内のみで透明部材7から光が出射可能であり,円錐面Gより外側では光が透明部材7から出射できないのである。この点についての詳細は例えば,特開2004−031856号公報の[0009],[0010]を参照されたい。
図13に示した全反射臨界曲線Fは,図14の円錐面Gの内側の領域F1と外側の領域F2との境界線に相当する曲線である。光が出射可能である領域F1は,図6に示した直線Bにより2分される領域よりやや狭い。この領域F1の中に直接像2が全部含まれ,かつ領域F2の中に共役像4が全部含まれる必要がある。なお0次光の像3の位置は,全反射条件が満たされていれば必ず領域F1から出ることになる。なお図13では,直接像2や共役像4の絵柄自体が図6に示した絵柄に対してやや歪んでいるが,これは,後述する逆歪みを施した絵柄をこの図には示したためである。
上記の条件を満たしえない例として例えば,図15に示すようなものを挙げることができる。図15の例では垂直入射した場合の投映画像の配置上,直接像2が,0次光の像3を囲んで生成される配置となっている。そしてこのことにより必然的に,直接像2と共役像4とが重なっている。図15の例では,図6における直線Bに相当する直線を引くことができない。0次光の像3を通るいかなる直線を引いても,直接像2,共役像4ともにその直線を跨いで両側に存在することとなってしまうからである。垂直入射でこのような回折像を生成する回折光学素子を画像投映装置5に組み込んだとしても,上記の透過側回折レーザー光L1の範囲内に,直接像2の光をすべて含めることもできないし,逆に共役像4の光の一部が必ず入り込んでしまう。結果としてスクリーン上には,原画を2つ折りにして重ねたような画像が投映されてしまうことになる。
回折光学素子による垂直入射時の画像が上記の完全分離の条件を満たしているか否かについては,次のようにして判断することもできる。すなわち,下の(1),(2)の条件をいずれも満たしていればよい。
(1)直接像2が,0次光の像3と重ならないこと。
(2)直接像2の領域と共役像4の領域とが重ならないこと。
ここで直接像2の「領域」とは,直接像2を構成する点により張られる最大の多角形のことである。共役像4の領域も同様である。例えば,垂直入射時の画像が図16に示すようなものであったとする。この場合には一見,直接像2が0次光の像3とも共役像4とも重なっていないように見える。しかし図16に対して,図6の直線Bに相当する直線も,図13に示した全反射臨界曲線Fも,引くことはできない。「領域」まで考えると図17に示すように,直接像2の領域20と共役像4の領域40とが重なっており,(1)はともかく(2)を満たさないからである。垂直入射でこのような画像を生成するものはやはり,本形態の回折光学素子1としては不適切である。
なお,上記の直接像2と0次光の像3と共役像4との分離関係は,垂直入射の場合に限らず,傾斜入射の場合であっても基本的には同じことである。傾斜入射の場合であっても直接像2と0次光の像3と共役像4とがすべて現れる状況(図11の状況)であれば,これらはやはり分離していることになる。
図11あるいは図12における透過側回折レーザー光L1の範囲内に,直接像2のスポット群をすべて含め,共役像4を全く含めないためには,回折光学素子1が上記のような分離関係(さらに全反射条件の場合には図13の条件も)を満たす回折像を形成するものである他に,次の条件が必要である。すなわち上記の回折光学素子1が,傾斜面である出射面9上にその最大傾斜方向に対して所定の方位で配置されている必要がある。
端的に言えば図6中の直線Bが,出射面9における水平線に対して平行になる関係になっている必要がある,ということである。図13の場合には,全反射臨界曲線Fに垂直で0次光の像3の位置を通る直線が,出射面9における水平線に対して垂直になっている必要がある。この配置であると,垂直入射した場合に直接像2の占める位置が,垂直入射した場合の0次光の位置よりも,出射面9上にその最大傾斜方向に対して低い側に位置することになる。そして傾斜入射であることにより,直接像2のみが透過側回折レーザー光L1の範囲内に含まれて目的の画像投映がなされるのである。このように本形態では,上記の分離関係(さらに全反射条件の場合には図13の条件も)および方位関係により,スクリーンに対する照射光から,0次光と,共役像4を構成する回折光とがいずれも実質的に排除される。そして,直接像2である回折像を構成する回折光のみ照射されるのである。
もし回折光学素子1が,上記に対して90°面内回転した方位に配置されていると,投映画像上では画像が部分的に分離して現れることになる。図6のような例でいえば,尻尾の一部が消失した画像と,その消失した尻尾部分のみの画像とが分離して現れることになる。なお,出射面9における水平線とは,図11や図12における紙面に垂直な方向の線のことである。また,出射面9の最大傾斜方向とは,図11や図12における左右方向のことであり,左側が低い側,右側が高い側に相当する。
なお,本形態の画像投映装置5では,スクリーン上に投映される画像(スポット群)が,垂直入射の場合の画像どおりでなくやや歪んだ形となる。図10に示したように回折光学素子1に対して原レーザー光Lを斜めに入射させるからである。このため,本形態の画像投映装置5に使用する回折光学素子1では,上記を考慮して原画に逆歪みを掛けた画像に基づく設計がなされていることが望ましい。
例えば図18に示すように,回折光学素子1の格子の軸が,出射面9の底辺13に対して平行および垂直になっている場合を考える。さらにその回折光学素子1は,垂直入射による投映の場合に,画角(図10中の角度φのような投映レーザー光Pの広がり角のこと)が50°×60°の長方形の領域内に直接像2を生成するものであったとする。この場合に画像投映装置5による投映を行うと,直接像2を形成するスポット群の回折光は,半径90°の半球空間内で,図19中に太線14で示される領域内のどこかに存在する。この領域は図示される通りやや歪んだ形状である。当然,その中に現れる実際の絵柄も,その分歪んだものとなる。そこで図20に示すような,原画に逆歪みを掛けた画像を垂直入射で形成するような回折光学素子1を使用する。これにより図18に示した構成例にて,原画(ここでは図2に示したような絵柄)に忠実な画像を図19の太線14内に投映することができる。なお,前述の図13に描いたのも,この逆歪み絵柄である。
また,図21に示すように,回折光学素子1の格子の軸が,出射面9の底辺13に対していずれも斜めである配置も可能である。この場合にも画像の歪みはあるが,その歪み方は上記のものとは異なる。この場合には,直接像2を形成するスポット群の回折光は半球空間内で,図22中の太線21で示される領域内のどこかに存在する。したがってこの場合には,図20に示したものとは異なる逆歪み画像を垂直入射で形成するような回折光学素子1を使用する。図4に示したものが実は,この場合の逆歪み画像である。なお,前出の図11,図12は,図18,図21中の回折光学素子1を矢印Cの目線で見た断面図に相当する。また,前述の出射面9の水平方向は,図18,図21中の底辺13に平行な方向である。出射面9の最大傾斜方向は,斜辺24に平行な方向である。
実施例1として,図23の画像投映装置15を示す。図23の画像投映装置15は,透明部材17として,三角柱プリズムを用いたものである。ここでは三角柱プリズムとして,断面が直角二等辺三角形であるものを用い,その一方の短辺の面を入射面18として,長辺の面を出射面19として用いている。透明部材17の材質は石英ガラス(屈折率1.457)とした。この場合,空気への出射に際しての全反射の臨界角は,43.34°である。このため,レーザー光源6から原レーザー光Lを入射面18に垂直に入射することで,出射面19への入射角θが臨界角以上である45°となる。このため,図12に示した全反射条件での投映がなされる。
また,回折光学素子1としては,透明部材17と同じく石英ガラスを用い,その基板にMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて凹凸パターンを形成した。凹凸パターンの段数は,最も単純な,「凸」と「凹」との2段とした。この回折光学素子1を透明部材17の出射面19に光学接着剤により貼り付けた。
実施例1では,レーザー光源6からの原レーザー光Lの波長を635nm(赤色)とした。また,回折光学素子1のピクセルサイズ(図1中のR)を600nmとした。これにより,前述の画角50°×60°の領域内に,縦横±512次以内の回折次数にて原画を表現できるようにした。これにより,半径90°の半球空間内で図19中の太線領域14(回折光学素子1の配置が図18の場合)内に,もしくは図22中の太線領域21(回折光学素子1の配置が図21の場合)内に,原画を再現する投映像が収納されるようにした。なお,回折光学素子1の凹凸パターンの段差(図11中のS)は約700nmとした。
図23に示される透明部材17の配置の場合,原レーザー光Lが出射面19で反射(全反射)されることによる反射レーザー光LRは,透明部材17の第3の面22に対して垂直に入射することになる。反射側回折レーザー光LAも,その大部分は第3の面22に入射することになる。そこでこの配置の場合には,例えば,第3の面22に適宜の光吸収部材を設けておくことにより,レーザー光の反射成分を吸収することができる。これにより,不要な光線の発生を防止できる。
実施例2としては,図24の画像投映装置25を示す。図24の画像投映装置25における透明部材27は,直角二等辺三角形断面の三角柱プリズムであるという点で,前述の実施例1の透明部材17と共通する。ただしその配置が異なっており,実施例2では,長辺の面を入射面28として,一方の短辺の面を出射面29として用いている。それ以外の点は実施例1の場合と同じである。図9に示したものもこれと同様の構成である。むろん実施例2の構成であっても,実施例1の場合と同様に全反射条件で,原画を再現する画像の投映が可能である。
図24に示される透明部材27の配置の場合,原レーザー光Lが出射面29で反射(全反射)されることによる反射レーザー光LRは,透明部材27の第3の面32においても全反射条件を満たすこととなる。これにより,二次反射レーザー光LSがレーザー光源6へ向けて戻ってくることになる。そこでレーザー光源6と入射面28との間に,原レーザー光Lを邪魔しないように部分的に適宜の光吸収部材を設けておくことにより,レーザー光の戻り成分を吸収することができる。また,第3の面32にも適宜の光吸収部材を設けておくことにより,第3の面32からの,反射レーザー光LRに基づく回折レーザー光の出射を防止することができる。
あるいは実施例2の構成では,図25に示すように,レーザー光源6から2本の原レーザー光Lを発射する変形例が可能である。この場合には,第3の面32をも出射面として用い,そこにも回折光学素子1を貼り付けておく。これにより,2組の投映レーザー光Pを出射することができる。この場合の透明部材27ではむろん,第3の面32に光吸収部材を設けることができない。その替わりに,より小サイズの三角柱プリズムの短辺の面同士を向き合わせるとともにその間に適宜の光吸収部材23を挟み込んで一体としたものを用いることが好ましい。
実施例3としては,図26の画像投映装置35を示す。図26の画像投映装置35における透明部材37は,正三角形断面の三角柱プリズムである。それ以外の点は実施例2の場合と同じである。実施例3の構成では,出射面39への原レーザー光Lの入射角θが60°となり,これも全反射条件を満たす。このため実施例3の構成でも,上記と同様に画像の投映が可能である。なお,実施例3の構成例では,反射レーザー光LRは,透明部材37の第3の面42に対して垂直に入射することになる。そこでこの配置の場合においても,第3の面42に適宜の光吸収部材を設けておくことにより,レーザー光の反射成分を吸収することができる。むろん実施例3においても,図25に示したような2本ビーム方式の変形例が可能である。
以上詳細に説明したように本実施の形態および前記各実施例によれば,レーザー光源6からの原レーザー光Lの光路上に透明部材を配置している。そして透明部材からその先方の空気中への光の出射面に回折光学素子1を設けている。これにより,高屈折領域から屈折領域へ向かう界面に回折格子が位置するとともに,その回折格子に対して原レーザー光Lが斜めに入射されるようにしている。これにより,前述のように0次光が全反射により排除されるか,あるいは,投映光全体の中で偏って位置するようにしている。また,回折光学素子1としては,垂直入射の際の直接像が,0次光とも共役像とも分離された領域内に現れるものを用いている。これにより,投映先画面に対して,直接像のみを投映することが容易にできる画像投映装置が実現されている。
本実施の形態または前記各実施例の画像投映装置は例えば,図27に示すプラネタリウム投映装置47における副投映部48として有益である。プラネタリウム投映装置47は副投映部48の他に,通常の主投映部49を有している。副投映部48は,主投映部49の間に配置されている。主投映部49から投映される主画像は主として,星野(せいや)画像である。副投映部48から投映される副画像は,前述の回折光学素子1による回折像(直接像2)として形状が規定されたスポット群の画像である。このようなプラネタリウム投映装置47により,主画像と副画像とを重ねてドームスクリーンに投映することができる。
本実施の形態または前記各実施例の画像投映装置はあるいは,図28に示すようなプラネタリウム50における副画像の投映装置51としても有益である。図28には,投映装置51の他に,主画像の投映装置52,ドームスクリーン53,操作台54を示している。投映装置52は,前述の副投映部48を有しない通常のプラネタリウム投映装置である。その代わりに,投映装置52とは別に投映装置51を設けたのが図28の構成例である。このような構成でも,投映装置52から投映される主画像と,投映装置51から投映される副画像とがドームスクリーン53に重ねて投映されることとなる。
副画像としては例えば,星座における星の配列に付随して示す絵柄や結び線などが挙げられる。プラネタリウムの場合背景が暗いことから,共役像を完全に排除することが求められる。0次光についても同様である。本実施の形態または前記各実施例の画像投映装置では,遮蔽板なしで,もしくは小さな遮蔽板で,0次光や共役像を排除できる。それでいて,多段回折格子のような製作に難がある回折光学素子を要求することもない。このようにきわめて有益な画像投映装置およびプラネタリウムとなっている。
なお,本実施の形態および前記各実施例は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,前記実施例はいずれも,全反射条件が満たされるものを挙げた。しかし図11で説明したように,全反射条件が満たされることは必須ではない。透明部材の屈折率と回折光学素子1への原レーザー光Lの入射角との組み合わせによっては全反射条件が満たされないこともあるが,それでも前述のように一定の有用性がある。
また,前記各実施例では,透明部材と回折光学素子1とを同じ材質のものとしたが,このことも必須ではない。いずれも,原レーザー光Lに対する透明性が高く,かつ,空気(先方領域の媒質)の屈折率より大きい屈折率を有するものであればよい。また,そのような材質の基板に凹凸パターンを形成した回折光学素子1を透明部材の出射面に貼り付けることも必須ではない。替わりに,透明部材の出射面に直接に凹凸パターンを形成してもよい。また,透明部材の具体的形状としては三角柱プリズムを挙げたが,それら以外の形状であってもよい。透明部材の形状としては要は,互いに非平行な2面を入射面および出射面として利用できる形状であればよい。
また,本形態および前記各実施形態では,回折光学素子1の凹凸パターンとして多段のものを要求しないことが1つの利点ではあるが,多段パターンの回折光学素子を用いることを排除するものではない。多段パターンの回折光学素子で共役像を排除したものであっても,0次光は排除できないので,そこに本発明の構成を適用することで,0次光の排除という利点はある。
1 回折光学素子
2 直接像(回折像)
3 0次光の像
4 共役像
5 画像投映装置
6 レーザー光源
7 透明部材
8 入射面
9 出射面
15 画像投映装置
17 透明部材
18 入射面
19 出射面
24 斜辺(最大傾斜方向)
25 画像投映装置
27 透明部材
28 入射面
29 出射面
35 画像投映装置
37 透明部材
38 入射面
39 出射面
47 プラネタリウム投映装置
48 副投映部
49 主投映部
50 プラネタリウム
51 投映装置(副画像)
52 投映装置(主画像)
53 ドームスクリーン

Claims (7)

  1. レーザー光を出力するレーザー光源と,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光の光路上に設けられ,前記レーザー光の回折に基づく回折光を生成する回折光学素子とを有し,
    前記回折光によるスポット群の形状として規定される回折像をスクリーン上に投映する画像投映装置であって,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光の光路上に配置され,いずれも平面である入射面および出射面を有し,前記出射面より先方の領域よりも高い屈折率を有し,レーザー光に対して透明である透明部材を有し,
    前記透明部材は,
    前記出射面に前記回折光学素子が形成されているとともに,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光が前記回折光学素子に対して斜めに入射するように配置されているものであり,
    前記回折光学素子は,
    前記回折像を,入射したレーザー光の0次光と重ならず,また共役像の占める領域とも重ならない領域内に生成させるものであるとともに
    スクリーンに対して,0次光と前記共役像を構成する回折光とをいずれも実質的に排除しつつ,前記回折像を構成する回折光を照射する方位に配置されているものであり,
    前記出射面にて,前記レーザー光源から出力されたレーザー光についての全反射条件が成立しており,
    前記回折光学素子が,全反射条件下でも前記透明部材から光が出射可能な領域内に,前記回折像を構成する回折光をすべて含み,かつ前記共役像を構成する回折光を含まない方位に配置されていることを特徴とする画像投映装置。
  2. レーザー光を出力するレーザー光源と,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光の光路上に設けられ,前記レーザー光の回折に基づく回折光を生成する回折光学素子とを有し,
    前記回折光によるスポット群の形状として規定される回折像をスクリーン上に投映する画像投映装置であって,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光の光路上に配置され,いずれも平面である入射面および出射面を有し,前記出射面より先方の領域よりも高い屈折率を有し,レーザー光に対して透明である透明部材を有し,
    前記透明部材は,
    前記出射面に前記回折光学素子が形成されているとともに,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光が前記回折光学素子に対して斜めに入射するように配置されているものであり,
    前記回折光学素子は,
    前記回折像を,入射したレーザー光の0次光と重ならず,また共役像の占める領域とも重ならない領域内に生成させるものであるとともに,
    スクリーンに対して,0次光と前記共役像を構成する回折光とをいずれも実質的に排除しつつ,前記回折像を構成する回折光を照射する方位に配置されているものであり,
    前記透明部材は,前記入射面と前記出射面とが非平行なものであることを特徴とする画像投映装置。
  3. 請求項1に記載の画像投映装置であって,前記透明部材は,
    前記入射面と前記出射面とが非平行なものであることを特徴とする画像投映装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像投映装置であって,
    前記透明部材は三角柱プリズムであることを特徴とする画像投映装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の画像投映装置であって,
    前記回折光学素子の段数が2段であることを特徴とする画像投映装置。
  6. ドームスクリーンと,前記ドームスクリーンに画像を投映する第1画像投映装置および第2画像投映装置とを有するプラネタリウムであって,
    前記第2画像投映装置は,
    レーザー光を出力するレーザー光源と,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光の光路上に設けられ,前記レーザー光の回折に基づく回折光を生成する回折光学素子とを有し,
    前記回折光によるスポット群の形状として規定される回折像をスクリーン上に投映する装置であり,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光の光路上に配置され,いずれも平面である入射面および出射面を有し,前記出射面より先方の領域よりも高い屈折率を有し,レーザー光に対して透明である透明部材を有し,
    前記透明部材は,
    前記出射面に前記回折光学素子が形成されているとともに,
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光が前記回折光学素子に対して斜めに入射するように配置されているものであり,
    前記回折光学素子は,
    前記回折像を,入射したレーザー光の0次光と重ならず,また共役像の占める領域とも重ならない領域内に生成させるものであるとともに,
    スクリーンに対して,0次光と前記共役像を構成する回折光とをいずれも実質的に排除しつつ,前記回折像を構成する回折光を照射する方位に配置されているものであり, 前記第1画像投映装置からの画像と,前記第2画像投映装置からの前記回折像とが前記ドームスクリーンに重ねて投映されるように構成されていることを特徴とするプラネタリウム。
  7. ドームスクリーンと,前記ドームスクリーンに画像を投映する第1画像投映装置および第2画像投映装置とを有するプラネタリウムであって,
    前記第2画像投映装置は,請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の画像投映装置であり,
    前記第1画像投映装置からの画像と,前記第2画像投映装置からの前記回折像とが前記ドームスクリーンに重ねて投映されるように構成されていることを特徴とするプラネタリウム。
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