JP6818702B2 - 光学検査装置及び光学検査方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、光学検査装置及び光学検査方法に関する。
様々な産業において、非接触での検査技術が重要となっている。従来、シュリーレン法を用いた空間場を測定する非接触の検査装置がある。
従来のシュリーレン法では、屈折率分布や散乱の有無は判別できても、屈折率や散乱の大きさを定量的に測定することは難しかった。そこで、定量的に測定する方法として、カラー開口を用いた手法がある。
Walton L. Howes, "Rainbow schlieren and its applications", Appl. Optics, vol.23, No.14, 1984.
本発明が解決しようとする課題は、被検物に係る情報を高精度に測定することができる光学検査装置を提供することである。
実施形態によれば、光学検査装置は、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の絞りと、前記第1の絞りとは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第2の絞りと、前記第1の開口面及び前記第2の開口面を通過して撮像面に到達した光線を撮像する撮像素子と、前記第1の開口面及び前記第2の開口面を通過する光線を前記撮像面へ入射させる第1のレンズとを備える。
実施形態によれば、光学検査方法は、被検物の被検面から出射し、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の絞りと、前記第1の絞りとは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第2の絞りとを通過して撮像面に到達した光線を撮像し、取得された前記光線の前記撮像面上の光線位置又は強度に基づいて、前記被検物に係る情報を取得する。
図1は、第1の実施形態に係る光学検査装置の構成例の概略を示す模式図である。 図2は、第1の実施形態に係る発光側光学素子群の構成例の概略を示す鳥瞰図であり、第1の発光側絞りを通過した後の光線について説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る発光側光学素子群の構成例の概略を示す側面図であり、第1の発光側絞りを通過した後の光線について説明するための図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図4Bは、第1の実施形態に係る第1の受光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図5Aは、第1の実施形態の第1の変形例に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図5Bは、第1の実施形態の第1の変形例に係る第1の受光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図6Aは、第1の実施形態の第2の変形例に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図6Bは、第1の実施形態の第2の変形例に係る第1の受光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図7Aは、第1の実施形態の第3の変形例に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図7Bは、第1の実施形態の第3の変形例に係る第1の受光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図8Aは、第1の実施形態の第4の変形例に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図8Bは、第1の実施形態の第4の変形例に係る第1の受光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図9は、第1の実施形態の第5の変形例に係る発光側光学素子群の構成例の概略を示す模式図であり、第1の発光側絞りを通過した後の光線について説明するための図である。 図10Aは、第1の実施形態の第5の変形例に係る第2の発光側絞り(第1の発光側絞り)の構成の一例を示すx−y断面図である。 図10Bは、第1の実施形態の第5の変形例に係る第3の発光側絞り(第1の発光側絞り)の構成の一例を示すx−y断面図である。 図11は、第2の実施形態に係る光学検査装置の構成例の概略を示す模式図である。 図12Aは、第2の実施形態に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図12Bは、第2の実施形態に係る第1の受光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図13は、第3の実施形態に係る光学検査装置の構成例の概略を示す模式図である。 図14Aは、第3の実施形態に係る第1の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図14Bは、第3の実施形態に係る第5の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図15は、第3の実施形態に係る第4の発光側絞りの構成の一例を示すx−y断面図である。 図16Aは、第3の実施形態に係る撮像面上の光線位置の一例を示す模式図である。 図16Bは、第3の実施形態に係る撮像面上の光線位置の一例を示す模式図である。 図17は、第4の実施形態に係る光学検査装置の構成例の概略を示す模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
まず、本実施形態に係る光学検査装置1の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に本実施形態に係る光学検査装置1のx−z断面図を示す。図2に本実施形態に係る光学検査装置1の照明光学系の鳥瞰図を示す。図3に本実施形態に係る光学検査装置1の照明光学系のx−z断面図を示す。また、図1〜図3の各々では、光源10から射出された光線経路の一例を示す光線図が合わせて示されている。
なお、本実施形態では、x軸、y軸及びz軸の各々について、以下のように定義する。z軸は、光源10の光軸であり、光学検査装置1の備える各光学素子の中心を通る。+z方向は、光源10から撮像素子20へ向かう方向である。x軸及びy軸は、互いに直交し、また、z軸と直交する。−x方向は、例えば重力方向である。ここで、例えば、図1に示す光学検査装置1のx−z断面図では、+z方向は、左から右へ向かう方向であり、−x方向は、上から下へ向かう方向であり、+y方向は、紙面に垂直に奥から手前へ向かう方向である。
図1に示すように、光学検査装置1は、光源10と、撮像素子20と、光学素子群とを備える。
光源10は、+z側の側面に発光面11を備える。光源10は、例えば、発光ダイオード(LED)であり、白色光を発光する。なお、光源10は、LEDに限らず、白熱電球、蛍光管、水銀灯等であってもよい。また、光源10の発光は、白色に限らない。光源10から出射する光線に含まれる波長は、後述する第1の発光側絞り及び第1の受光側絞りの有する波長選択性に応じて決定されればよい。
撮像素子20は、−z側の面に撮像面21を備える。撮像素子20は、例えば、Charge−Coupled Device(CCD)である。撮像素子20は、撮像面21に入射した光線の受光位置と受光強度とを出力する。撮像素子20は、CCDに限らず、Complementary Metal−Oxide Semiconductor(CMOS)等の撮像センサであってもよいし、受光素子であってもよい。
光学素子群は、発光側光学素子群30と、受光側光学素子群40とを備える。ここで、光源10と、発光側光学素子群30とは、照明光学系に含まれる。また、撮像素子20と、受光側光学素子群40とは、撮像光学系に含まれる。すなわち、光学検査装置1は、照明光学系と、撮像光学系とを備えているとも表現できる。
発光側光学素子群30は、光源10の+z側に配置されている。受光側光学素子群40は、発光側光学素子群30の+z側に配置されている。撮像素子20は、受光側光学素子群40の+z側に配置されている。また、光学検査装置1において、被検物60は、発光側光学素子群30と、受光側光学素子群40との間に配置される。
発光側光学素子群30は、第1の発光側絞り31(第2の絞り)と、発光側レンズ32(第2のレンズ)とを備える。受光側光学素子群40は、第1の受光側絞り41(第1の絞り)と、受光側レンズ42(第1のレンズ)とを備える。第1の発光側絞り31は、光源10の+z側に配置されている。発光側レンズ32は、第1の発光側絞り31の+z側に配置されている。第1の受光側絞り41は、発光側レンズ32の+z側に配置されている。受光側レンズ42は、第1の受光側絞り41の+z側に配置されている。被検物60は、発光側レンズ32と、受光側レンズ42との間に配置される。
第1の発光側絞り31は、発光側レンズ32の焦点面に第1の発光側絞り31の開口が位置するように配置される。第1の受光側絞り41は、受光側レンズ42の焦点面に第1の受光側絞り41の開口が位置するように配置される。ここで、焦点面は、無限遠にある物体がレンズによって結像される平面である。このような配置を行うことにより、第1の発光側絞り31の開口面上の点から射出される光線は、第1の受光側絞り41の開口面上の点に結像される。すなわち、第1の発光側絞り31の開口面と、第1の受光側絞り41の開口面とは、共役の関係にある。
ここで、第1の発光側絞り31と、第1の受光側絞り41との各々の構成について、より詳細に説明をする。第1の発光側絞り31と、第1の受光側絞り41とは、それぞれ、開口を備える支持部材と、開口に設けられた波長選択部材とを備える。波長選択部材は、特定の波長(波長スペクトル)の光線を透過させる性質を有する。波長選択部材は、可視光域の何れの波長の光線も透過させる透明な部材と、可視光域の何れの波長の光線も透過させない黒色の部材とを含み得る。図4Aに第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として示す。図4Bに第1の受光側絞り41のx−y断面を模式図として示す。
図4A及び図4Bに示すように、第1の発光側絞り31の開口と、第1の受光側絞り41の開口とには、それぞれ、波長選択領域が設けられている。各々の波長選択領域は、少なくとも2つの波長選択領域に分割されている。波長選択領域の形状はどのような形状であってもよいが、本実施形態では、複数の波長選択領域が、例えば、同心円状に設けられている場合を例として説明をする。また、波長選択領域を規定する各々の同心円の半径を、各々の絞り毎に、外側から順にrn(n=0、1、2、…)と記載する。ここで、各々の絞り毎に、rnの値は異なり得る。
本実施形態に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図4Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1は、可視光を透過させない。すなわち、第1の領域A1を構成する波長選択部材の色は、黒色である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域である。第2の領域A2は、青色の光線を透過させる。すなわち、第2の領域A2を構成する波長選択部材の色は、青色である。ただし、実際には、透過した可視光が青色に見え、部材の色はその補色であるが、ここでは便宜上青色の部材と呼ぶ。第3の領域A3は、半径r2以下の領域である。第3の領域A3は、赤色の光線を透過させる。すなわち、第3の領域A3を構成する波長選択部材の色は、赤色である。ただし、実際には、透過した可視光が赤色に見え、部材の色はその補色であるが、ここでは便宜上赤色の部材と呼ぶ。
本実施形態に係る第1の受光側絞り41の波長選択領域は、図4Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3と、第4の領域A4との、4つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1は、可視光を透過させない。すなわち、第1の領域A1を構成する波長選択部材の色は、黒色である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域である。第2の領域A2は、可視光(白色光)を透過させる。すなわち、第2の領域A2を構成する波長選択部材の色は、透明である。第3の領域A3は、半径r3から半径r2の領域である。第3の領域A3は、赤色の光線を透過させる。すなわち、第3の領域A3を構成する波長選択部材の色は、赤色である。第4の領域A4は、半径r3以下の領域である。第4の領域A4は、青色の光線を透過させる。すなわち、第4の領域A4を構成する波長選択部材の色は、青色である。
ここで、赤色光の光線は、例えば、波長スペクトルのピーク波長が650nmであるものとする。また、青色光の光線は、例えば、波長スペクトルのピーク波長が450nmであるものとする。
ここで、発光面11を基準に+z方向に位置し、光線の照射によって明るくなる領域を照射領域と定義する。また、照射領域内に存在する任意の面を光線の照射面として定義する。ただし、以下の説明では、照射面は、発光面11の結像面であるとした場合を例とする。
発光側レンズ32は、発光面11上の点から射出された光線を照射面上の点に結像させる。このとき、照射面は、発光面11の共役面である。受光側レンズ42は、被検面上の点から射出された光線を撮像面21上の点に結像させる。ここで、被検面は、被検物60内のz軸に垂直な任意の面である。このとき、被検面は、撮像面21の共役面である。発光側レンズ32は、受光側レンズ42を介して、発光面11上の点から射出された光線を撮像面21上の点に結像させる。なお、照射面と被検面とが同一の面であるとき、発光面11と撮像面21とは共役の関係にあると表現できる。発光側レンズ32は、受光側レンズ42を介して、第1の発光側絞り31の開口面上の点から射出された光線を、第1の受光側絞り41の開口面上の点に結像させる。このとき、第1の発光側絞り31の開口面は、第1の受光側絞り41の開口面の共役面である。
なお、発光側レンズ32及び受光側レンズ42は、例えば光学ガラスで形成されるが、これに限らない。発光側レンズ32及び受光側レンズ42は、アクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)等の光学プラスチックで形成されていてもよい。
なお、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。ただし、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが異なる場合、第1の受光側絞り41の開口の寸法は、第1の発光側絞り31の開口の寸法に拡大・縮小倍率を掛けた寸法である。ここで、拡大倍率又は縮小倍率は、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離との比によって決定される。
本実施形態では、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが同じである場合を例として説明をする。このとき、図4Aに示す第1の発光側絞り31における半径r0、半径r1、半径r2は、それぞれ、図4Bに示す第1の受光側絞り41における半径r0、半径r2、半径r3と同じ値である。
図1に示すように、光学検査装置1は、処理回路50をさらに備える。処理回路50は、例えば、Central Processing Unit(CPU)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)等の集積回路である。処理回路として、汎用のコンピュータが用いられてもよい。処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、被検物60に係る情報を算出する。例えば、処理回路50は、撮像面に到達した光線の強度の時系列変化の大きさに基づいて、被検物60による屈折又は散乱によって生じた光線の偏角を算出する。処理回路50は、算出した偏角から、被検物60の屈折率分布又は散乱強度を推定する。処理回路50は、光学検査装置1の外部にあってもよい。この場合、撮像素子20の出力は、光学検査装置1の外部へ出力されたり、記録回路へ記録されたりすればよい。すなわち、撮像素子20の出力に基づく被検物60に係る情報の算出は、光学検査装置1の内部で行われてもよいし、外部で行われてもよい。
なお、光学検査装置1は、記録回路を備えていてもよい。記録回路は、例えば、撮像素子20又は処理回路50の出力を記憶する。記録回路は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性メモリであるが、揮発性メモリをさらに有していてもよい。
なお、以下の説明では、本実施形態に係る光学検査装置1による測定対象(被検物60)が固体である場合について説明をするが、これに限らない。測定対象は、光線を屈折又は散乱させることができる媒質であれば、液体や気体であってもよい。
次に、本実施形態に係る光学検査装置1の動作について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の説明では、照射面は、発光面11の結像面であり、発光面11の共役面であるとした場合を例とする。
光源10は、発光面11から+z方向へ白色光を発する。光源10の発光面11上の一点から発せられた光線(光線R1、光線B1、光線B2)は、図1に示すように、第1の発光側絞り31に入射する。ここで、光線R1は、第1の発光側絞り31の第3の領域A3へ入射する光線である。光線B1及び光線B2は、第1の発光側絞り31の第2の領域A2へ入射する光線である。
第1の発光側絞り31は、第2の領域A2及び第3の領域A3に入射した光線を透過させる。このとき、第2の領域A2では青色を示す波長スペクトルを有する光線が透過されるため、光線B1及び光線B2は、青色光となる。同様に、第3の領域A3では赤色を示す波長スペクトルを有する光線が透過されるため、光線R1は、赤色光となる。以下、第1の発光側絞り31を透過した後の光線は、被検物60を透過できる波長及び強度を有する光線であるとして説明を行う。
まず、被検物60が配置されていない場合の動作について説明をする。第1の発光側絞り31の開口面上の点から射出された光線は、発光側レンズ32と受光側レンズ42とを介して、第1の受光側絞り41の開口面上の点に結像される。つまり、第1の発光側絞り31の開口面と、第1の受光側絞り41の開口面とは共役の関係にある。
このとき、第1の発光側絞り31の第3の領域A3を透過した光線R1は、第1の受光側絞り41の第4の領域A4へ入射する。また、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した光線B1及び光線B2は、第1の受光側絞り41の第3の領域A3へ入射する。ここで、第1の受光側絞り41の第4の領域A4は、青色光が透過される領域である。また、第1の受光側絞り41の第3の領域A3は、赤色光が透過される領域である。そのため、被検物60が配置されていない場合、全ての光線は、第1の受光側絞り41で吸収され、撮像面21には到達できない。つまり、被検物60が配置されていない場合、発光面11上の点から射出された光線は、撮像されない。
次に、被検物60が配置されている場合の動作について説明をする。
第1の発光側絞り31を透過した光線は、発光側レンズ32を介して、被検物60を照射する。このとき、発光面11上の点から射出された光線は、照射面上に結像される。照射面は、被検物60の表面又は内部に位置する。ここで、光源10の発光面11と照射面とは共役の関係にある。
ここで、被検物60を通り、光軸(z軸)と直交する面を被検面とする。被検面を通過した光線は、受光側レンズ42を介して、第1の受光側絞り41へ入射する。なお、第1の発光側絞り31と第1の受光側絞り41とは、レンズに対して共役の位置関係にあるが、被検面があるときには、第1の受光側絞り41へ入射した光線が第1の受光側絞り41の開口面上で結像するか否かは定かではない。
このとき、光線は、被検物60による屈折又は散乱によって偏角されている。このため、例えば、偏角された光線R1は、光線R2として被検面から射出される。光線R2は、第1の受光側絞り41の第3の領域A3へ入射する。ここで、光線R2は赤色光であり、第1の受光側絞り41の第3の領域A3は赤色光が透過される領域である。例えば、偏角された光線B1及び光線B2は、それぞれ、光線B3及び光線B4として被検面から射出される。光線B3は、第1の受光側絞り41の第4の領域A4へ入射する。ここで、光線B3は青色光であり、第1の受光側絞り41の第4の領域A4は青色光が透過される領域である。光線B4は、第1の受光側絞り41の第2の領域A2へ入射する。ここで、光線B4は青色光であり、第1の受光側絞り41の第2の領域A2は可視光(白色光)が透過される領域である。つまり、被検物60が配置された場合、被検物60による屈折又は散乱によって偏角された光線B3、光線B4及び光線R2は、第1の受光側絞り41の開口面を通過する。
被検面上の点から射出され、第1の受光側絞り41を通過した光線は、受光側レンズ42によって、撮像面21上の点に結像される。つまり、被検面と撮像素子20の撮像面21とは共役の関係にある。撮像面21に結像した光線は、撮像される。処理回路50は、撮像面21上に到達した光線の強度を取得する。
このとき、光線の偏角Θが大きくなるほど、第1の受光側絞り41の開口面を通過できる光線は多くなり、撮像面21上に到達する光線の強度は大きくなる。つまり、撮像素子20の受光する光線の強度に基づいて、偏角の大きさが算出されることになる。また、偏角は、屈折率分布又は散乱強度に依存する。したがって、処理回路50は、算出した偏角の大きさに基づいて、屈折率分布又は散乱強度を推定できる。
なお、照射面と被検面とは異なる面であってもよいし、同一の面であってもよい。照射面と被検面とが一致している場合、光学検査装置1では、光源10の発光面11と、撮像素子20の撮像面21とは共役の関係にある。
本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法によれば、以下のことが言える。
本実施形態に係る光学検査装置1は、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の受光側絞り41(第1の絞り)と、第1の受光側絞り41とは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第1の発光側絞り31(第2の絞り)と、第1の開口面及び第2の開口面を通過して撮像面21に到達した光線を撮像する撮像素子20と、第1の開口面及び第2の開口面を通過する光線を撮像面21へ入射させる受光側レンズ42(第1のレンズ)とを備える。また、本実施形態に係る光学検査方法は、被検物60の被検面から出射し、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の受光側絞り41(第1の絞り)と、第1の受光側絞り41とは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第1の発光側絞り31(第2の絞り)とを通過して撮像面21に到達した光線を撮像し、取得された光線の強度に基づいて、被検物60に係る情報を取得する。
これらの構成及び方法によれば、非接触、かつ、高精度に、被検物60を透過した光線の強度に基づいて、被検物60による偏角の大きさを、被検物60に係る情報として取得できるという効果がある。さらに、取得された偏角の大きさに基づいて、被検物60における屈折率分布又は散乱強度を、被検物60に係る情報として取得できるという効果がある。
本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法において、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面の中心領域を通過可能な光線(例えば赤色光の光線)は、第1の発光側絞り31(第2の絞り)の第2の開口面の中心領域で吸収され、第2の開口面の中心領域を通過可能な光線(例えば青色光の光線)は、第1の開口面の中心領域で吸収される。また、本実施形態に係る光学検査装置1において、第1の受光側絞り41(第1の絞り)及び、第1の発光側絞り31(第2の絞り)の波長選択領域は、それぞれ、中心領域と、中心領域とは波長選択性が異なる周辺領域との2つの領域に分割されており、第1の発光側絞り31(第2の絞り)の第2の開口面の周辺領域を通過した光線は、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面の中心領域を通過可能であり、第2の開口面の中心領域を通過した光線は、第1の開口面の周辺領域を通過可能である。
本実施形態に係る光学検査装置1は、光源10と、光源10から射出されて第1の発光側絞り31(第2の絞り)を通過した光線を被検物60に照射する発光側レンズ32(第2のレンズ)とをさらに備え、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面と、第1の発光側絞り31の第2の開口面とは共役の関係にある。また、本実施形態に係る光学検査装置1において、光源10の発光面11と、撮像面21とは共役の関係にある。また、本実施形態に係る光学検査装置1において、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面は、受光側レンズ42(第1のレンズ)を介した発光側レンズ32(第2のレンズ)の焦点面に配置されており、第1の発光側絞り31(第2の絞り)の第2の開口面は、発光側レンズ32の焦点面に配置されている。
これらの構成及び方法によれば、第1の受光側絞り41と第1の発光側絞り31との波長選択性により、被検物60によって偏角されない光線は、被検物60の有無にかかわらず、撮像面21へ到達しない。一方で、被検物60によって偏角された光線は、撮像面21へ到達する。このことから、本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法には、光線が被検物60によって偏角されない状態(基準状態)での測定を行うことなく、被検物60に係る情報を取得できるという効果がある。
本実施形態に係る光学検査装置1において、撮像素子20の撮像する光線は、被検物60によって偏角された光線であり、本実施形態に係る光学検査装置1は、撮像面21に到達した光線の強度に基づいて、被検物60の屈折率分布又は散乱強度を算出する処理回路50をさらに備える。この構成によれば、被検物60を透過した光線の被検物60による偏角の大きさを算出し、取得された偏角の大きさに基づいて被検物60における屈折率分布又は散乱強度を算出し、これらを被検物60に係る情報として出力できる。
なお、光学素子群は、被検物60が配置されているときに、第1の発光側絞り31を透過した光線が第1の受光側絞り41で吸収されるように構成されていてもよい。例えば、第1の発光側絞り31を透過した光線が第1の受光側絞り41で吸収される状態における被検物60の屈折率分布又は散乱強度が既知であれば、上述の実施形態と同様の効果が得られ得る。また、被検物60の屈折率分布又は散乱強度が既知でないときであっても、被検物60の変化の有無を検出できるという効果がある。
(第1の実施形態の第1の変形例)
以下、本変形例に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本変形例に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本変形例に係る第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として図5Aに示す。また、本変形例に係る第1の受光側絞り41の開口のx−y断面を模式図として図5Bに示す。
本変形例に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図5Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域であり、赤色光を透過させる領域である。第3の領域A3は、半径r2以下の領域であり、青色光を透過させる領域である。
本変形例に係る第1の受光側絞り41の波長選択領域は、図5Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、赤色光を透過させる領域である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域であり、青色光を透過させる領域である。第3の領域A3は、半径r2以下の領域であり、赤色光を透過させる領域である。
なお、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが同じである場合、第1の発光側絞り31における半径r0、半径r1及び半径r2は、それぞれ、第1の受光側絞り41における半径r0、半径r1及び半径r2と同じ値となる。
次に、本変形例に係る光学検査装置1の動作について説明をする。
本変形例に係る光学検査装置1では、被検物60が配置されていないとき、第1の発光側絞り31の第3の領域A3を透過した青色光は、第1の受光側絞り41の第3の領域A3で吸収される。また、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した赤色光は、第1の受光側絞り41の第2の領域A2で吸収される。このように、偏角されない光線は、第1の受光側絞り41の開口面で全て吸収されるため、撮像面21へ到達しない。
一方、被検物60が配置されているとき、第1の発光側絞り31の第3の領域A3を透過した青色光は、被検物60によって偏角され、第1の受光側絞り41の第2の領域A2を透過する。また、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した赤色光は、被検物60によって偏角され、第1の受光側絞り41の第1の領域A1又は第3の領域A3を透過する。このように、偏角された光線は、第1の受光側絞り41を透過し、撮像面21へ到達する。
処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、撮像面21へ到達した光線の強度を取得する。ここで、偏角が大きいほど、第1の受光側絞り41の開口面を通過する光線が多くなり、撮像面21に到達する青色光が多くなる。また、偏角が大きいほど、第1の受光側絞り41の開口面を通過する光線が多くなり、撮像面21に到達する赤色光が多くなる。このように、処理回路50は、取得した光線強度に基づいて、偏角の大きさを推定できる。
処理回路50は、さらに、波長(色)毎の光線強度を取得する。散乱に波長依存性がある場合、処理回路50は、被検物60における散乱の波長依存性を定量的に測定できる。一般に各物体の表面は、固有の散乱特性を有しているため、処理回路50は、散乱の波長特性に基づき、物体の表面性状及び材料を推定できる。例えば、青色光が多く透過された場合、被検物60は、青の散乱が強い表面性状又は材料であると推定される。同様に、例えば、赤色光が多く透過された場合、被検物60は、赤の散乱が強い表面性状又は材料であると推定される。
(第1の実施形態の第2の変形例)
以下、本変形例に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本変形例に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本変形例に係る第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として図6Aに示す。また、本変形例に係る第1の受光側絞り41の開口のx−y断面を模式図として図6Bに示す。
本変形例に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図6Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。第3の領域A3は、半径r2以下の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。
本変形例に係る第1の受光側絞り41の波長選択領域は、図6Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第3の領域A3は、半径r2以下の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。
なお、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが同じである場合、第1の発光側絞り31における半径r0、半径r1及び半径r2は、それぞれ、第1の受光側絞り41における半径r0、半径r1及び半径r2と同じ値となる。
次に、本変形例に係る光学検査装置1の動作について説明をする。
本変形例に係る光学検査装置1では、被検物60が配置されていないとき、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した可視光(白色光)は、第1の受光側絞り41の第2の領域A2で吸収される。このように、偏角されない光線は、第1の受光側絞り41の開口面で全て吸収されるため、撮像面21へ到達しない。
一方、被検物60が配置されているとき、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した可視光(白色光)は、被検物60によって偏角され、第1の受光側絞り41の第1の領域A1又は第3の領域A3を透過する。このように、偏角された光線は、第1の受光側絞り41を透過し、撮像面21へ到達する。
処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、撮像面21へ到達した光線の強度を取得する。ここで、偏角が大きいほど第1の受光側絞り41の開口面を通過する光線が多くなり、撮像面21に到達する白色光が多くなる。このように、処理回路50は、取得した光線強度に基づいて、偏角の大きさを推定できる。
(第1の実施形態の第3の変形例)
以下、本変形例に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本変形例に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本変形例に係る第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として図7Aに示す。また、本変形例に係る第1の受光側絞り41の開口のx−y断面を模式図として図7Bに示す。
本変形例に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図7Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域であり、赤色光を透過させる領域である。第3の領域A3は、半径r2以下の領域であり、青色光を透過させる領域である。
本変形例に係る第1の受光側絞り41の波長選択領域は、図7Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。
なお、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが同じである場合、第1の発光側絞り31における半径r0及び半径r1は、それぞれ、第1の受光側絞り41における半径r0及び半径r1と同じ値となる。
次に、本変形例に係る光学検査装置1の動作について説明をする。
本変形例に係る光学検査装置1では、被検物60が配置されていないとき、第1の発光側絞り31の第3の領域A3を透過した青色光は、第1の受光側絞り41の第3の領域A3を透過する。また、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した赤色光は、第1の受光側絞り41の第2の領域A2を透過する。このように、偏角されない光線は、第1の受光側絞り41を透過し、撮像面21へ到達する。
一方、被検物60が配置されているとき、第1の発光側絞り31の第3の領域A3を透過した青色光は、被検物60によって偏角されるが、被検物60が配置されていない場合と同様に、第1の受光側絞り41の第2の領域A2を透過する。ところが、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した赤色光は、被検物60によって所定の値以上に偏角されると、第1の受光側絞り41の第1の領域A1へ入射し、吸収される。このように、所定の値以上に偏角された赤色光の光線は、第1の受光側絞り41で吸収されるため、撮像面21へ到達しない。
処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、撮像面21へ到達した光線の強度を波長(色)毎に取得する。ここで、偏角が大きいほど、第1の受光側絞り41の開口面を通過する赤色光の光線は、青色光の光線に比べて小さくなり、撮像面21に到達する赤色光が少なくなる。このように、処理回路50は、波長(色)毎の光線強度に基づいて、偏角の大きさを推定できる。
(第1の実施形態の第4の変形例)
以下、本変形例に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本変形例に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本変形例に係る第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として図8Aに示す。また、本変形例に係る第1の受光側絞り41の開口のx−y断面を模式図として図8Bに示す。
本変形例に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図8Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。
本変形例に係る第1の受光側絞り41の波長選択領域は、図8Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。
なお、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが同じである場合、第1の発光側絞り31における半径r0及び半径r1は、それぞれ、第1の受光側絞り41における半径r0及び半径r1と同じ値となる。
次に、本変形例に係る光学検査装置1の動作について説明をする。
本変形例に係る光学検査装置1では、被検物60が配置されていないとき、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した可視光(白色光)は、第1の受光側絞り41の第2の領域A2で吸収される。このように、偏角されない光線は、第1の受光側絞り41の開口面で全て吸収されるため、撮像面21へ到達しない。
一方、被検物60が配置されているとき、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した可視光(白色光)は、被検物60によって偏角され、第1の受光側絞り41の第1の領域A1を透過する。このように、偏角された光線は、第1の受光側絞り41を透過し、撮像面21へ到達する。
処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、撮像面21へ到達した光線の強度を取得する。ここで、偏角が大きいほど、第1の受光側絞り41の開口面を通過する光線が多くなり、撮像面21に到達する白色光が多くなる。このように、処理回路50は、取得した白色光の光線強度に基づいて、偏角の大きさを推定できる。
(第1の実施形態の第5の変形例)
以下、本変形例に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本変形例に係る発光側光学素子群30の構成例の概略を模式図として図9に示す。図9に示す模式図は、本変形例に係る発光側光学素子群30のz軸を含む断面図である。また、図9に示す模式図には、発光面11上の点から射出された光線の光線経路の一例も示されている。
図9に示すように、本変形例に係る発光側光学素子群30は、発光側ハーフミラー33をさらに備える。発光側ハーフミラー33は、発光側レンズ32の−z側に配置されている。発光側ハーフミラー33は、−z側から入射した光線の一部を+z方向へ透過させ、z軸に対して垂直な方向から入射した光線の一部を+z方向へ反射する。以下、−z側から発光側ハーフミラー33へ入射する光線の光軸を第1の光軸と記載し、z軸に対して垂直な方向から発光側ハーフミラー33へ入射する光線の光軸を第2の光軸と記載する。このとき、第1の光軸は、z軸上に位置している。また、第1の光軸に沿って発光側ハーフミラー33へ入射して発光側ハーフミラー33を透過した光線の光軸と、第2の光軸に沿って発光側ハーフミラー33へ入射して発光側ハーフミラー33で反射された光線の光軸とは、ともにz軸上にある。
本変形例に係る光源10は、第1の光源10aと、第2の光源10bとを備える。第1の光源10a及び第2の光源10bは、それぞれ、第1の実施形態に係る光源10と同様であり、白色光を発するLED等の光源である。本変形例に係る発光面11は、第1の発光面11aと、第2の発光面11bとを含む。第1の発光面11aは、第1の光源10aの+z側の側面に、光軸が第1の光軸(z軸)上に位置するように配置されている。第2の発光面11bは、第2の光源10bのz軸に向いた側面に、光軸が第2の光軸上に位置するように配置されている。
このとき、第1の発光面11a上の点から射出された光線は、発光側レンズ32によって、照射面上の点に結像させられる。同様に、第2の発光面11b上の点から射出された光線は、発光側レンズ32によって、照射面上の点に結像させられる。すなわち、第1の発光面11a及び第2の発光面11bは、照射面の共役面である。なお、照射面と被検面とが同一の面であるとき、第1の発光面11a及び第2の発光面11bと、撮像面21とは、それぞれ、共役の関係にあると表現できる。
本変形例に係る第1の発光側絞り31は、第2の発光側絞り31aと、第3の発光側絞り31bとを備える。第2の発光側絞り31aは、第1の光源10aと発光側ハーフミラー33との間に配置されている。第2の発光側絞り31aは、発光側レンズ32の焦点面に配置されている。第2の発光側絞り31aの中心は第1の光軸上である。第3の発光側絞り31bは、第2の光源10bと発光側ハーフミラー33との間に配置されている。第3の発光側絞り31bは、発光側ハーフミラー33を介して、発光側レンズ32の焦点面となる位置に配置されている。第3の発光側絞り31bの中心は第2の光軸上である。
このとき、第2の発光側絞り31aの開口面上の点から射出される光線は、第1の受光側絞り41の開口面上の点に結像される。同様に、第3の発光側絞り31bの開口面上の点から射出される光線は、第1の受光側絞り41の開口面上の点に結像される。すなわち、第2の発光側絞り31aの開口面及び第3の発光側絞り31bの開口面は、それぞれ、第1の受光側絞り41の開口面と共役の関係にある。
ここで、第2の発光側絞り31aと、第3の発光側絞り31bとの各々の構成について、より詳細に説明をする。図10Aに本変形例に係る第2の発光側絞り31a(第1の発光側絞り31)の開口のx−y断面を模式図として示す。図10Bに本変形例に係る第3の発光側絞り31b(第1の発光側絞り31)の開口のx−y断面を模式図として示す。
本変形例に係る第2の発光側絞り31a(第1の発光側絞り31)の波長選択領域は、図10Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、赤色光を透過させる領域である。
本変形例に係る第3の発光側絞り31b(第1の発光側絞り31)の波長選択領域は、図10Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、青色光を透過させる領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。
なお、第2の発光側絞り31aと、第3の発光側絞り31bとは、ともに発光側レンズ32の焦点面に配置されている。このため、第2の発光側絞り31aにおける半径r0及び半径r1は、それぞれ、第3の発光側絞り31bにおける半径r0及び半径r1と同じ値となる。
なお、本変形例に係る第1の発光側絞り31(第2の発光側絞り31a及び第3の発光側絞り31b)における半径r0及び半径r1は、それぞれ、第1の実施形態に係る第1の発光側絞り31における半径r1及び半径r2と同じ値となる。
このように、本変形例に係る発光側光学素子群30は、第1の実施形態に係る発光側光学素子群30と同様の光線を射出する。したがって、本変形例に係る光学検査装置1は、第1の実施形態に係る光学検査装置1と同様の効果を有する。また、本変形例に係る第1の発光側絞り31は、第1の実施形態に係る第1の発光側絞り31と比較して簡易な構成を有するため、製作が容易であり、低コスト化が図れるものである。
(第2の実施形態)
以下、本実施形態に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本実施形態に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本実施形態に係る光学検査装置1の構成例の概略を模式図として図11に示す。図11に示す模式図は、本実施形態に係る光学検査装置1のz軸を含む断面図である。
本実施形態に係る発光側光学素子群30は、第4の発光側絞り34(第3の絞り)をさらに備える。第4の発光側絞り34は、光源10と、第1の発光側絞り31(第2の絞り)との間に配置されている。第4の発光側絞り34の開口面は、透過型のドットパターン面である。第4の発光側絞り34を透過した光線は、例えば、図11に示すドットパターン70のように、投影され得る。ドットパターン面は、ドット状の模様を投影できるものであればよく、例えば、黒色の板に複数の孔部が設けられた構成を有する。第4の発光側絞り34の開口面(ドットパターン面)は、発光側レンズ32(第2のレンズ)及び受光側レンズ42(第1のレンズ)によって撮像面21と共役になるように配置される。本実施形態に係る受光側レンズ42(第1のレンズ)は、例えば、第1の実施形態に係る受光側レンズ42と同様である。
ここで、本実施形態に係る第1の発光側絞り31と、第1の受光側絞り41(第1の絞り)との各々の構成について、より詳細に説明をする。図12Aに本変形例に係る第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として示す。図12Bに本変形例に係る第1の受光側絞り41の開口のx−y断面を模式図として示す。
本実施形態に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図12Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、可視光を透過させない黒色の領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、可視光(白色光)を透過させる透明の領域である。
本実施形態に係る第1の受光側絞り41の波長選択領域は、図12Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、青色光を透過させる領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、赤色光を透過させる領域である。
なお、発光側レンズ32の焦点距離と、受光側レンズ42の焦点距離とが同じである場合、第1の発光側絞り31における半径r0及び半径r1は、それぞれ、第1の受光側絞り41における半径r0及び半径r1と同じ値となる。
次に、本実施形態に係る光学検査装置1の動作について説明をする。図11に発光面11上の点から射出された光線の光線経路の一例を示す。
本実施形態に係る光学検査装置1では、ドットパターン面(第4の発光側絞り34の開口面)上の各ドットから射出された光線は、第1の発光側絞り31へ入射する。第1の発光側絞り31へ入射した光線のうち、第1の発光側絞り31の第2の領域A2を透過した光線W1は、発光側レンズ32を介して、被検物60を照射する。
ここで、光線W1のうち、被検物60で散乱されなかった光線は、光線W3として被検面から射出される。光線W3は、第1の受光側絞り41の第2の領域A2を透過し、赤色光の光線R1として撮像面21へ到達する。
一方、光線W1のうち、被検物60で散乱された光線は、散乱によって偏角され、光線W2として被検面から射出される。光線W2は、第1の受光側絞り41の第1の領域A1を透過し、青色光の光線B1として撮像面21へ到達する。
このように、ドットパターン面(第4の発光側絞り34の開口面)上の各ドットから射出された光線は、撮像面21において青色のドットおよび赤色のドットの2色のドットに分割される。処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、撮像面21へ到達した光線の強度を波長(色)毎に取得する。ここで、偏角が大きいほど、撮像面21上の対応する2色のドット間の距離δは、大きくなる。したがって、処理回路50は、取得した各々のドットの移動距離(距離δ)に基づいて、偏角の大きさを算出できる。
本実施形態に係る光学検査装置1によれば、以下のことが言える。
本実施形態に係る光学検査装置1は、ドットパターン状の波長選択領域が設けられた開口面を有し、光源10の発光面11に対向する位置に配置された第4の発光側絞り(第3の絞り)をさらに備える。この構成によれば、撮像面21上に到達した光線のうち、何れの光線が、発光面11上の同一の点から出射した光線であるのかを特定できるという効果がある。このことから、非接触、かつ、高精度に、被検物60を透過した光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検物60による偏角の大きさを、被検物60に係る情報として取得できるという効果がある。さらに、取得された偏角の大きさに基づいて、被検物60における屈折率分布又は散乱強度を、被検物60に係る情報として取得できるという効果がある。
なお、撮像面21上の対応する2色のドットは、例えば、パターンマッチングによって検出される。この場合、ドットパターン面に設けられた各々の孔部の形状は異なっていてもよい。
本実施形態に係る光学検査装置1において、撮像素子20の撮像する光線は、被検物60によって偏角された光線であり、本実施形態に係る光学検査装置1は、撮像面21上の光線位置を第1の受光側絞り41(第1の絞り)の波長選択領域に対応した波長毎に取得し、第1の受光側絞り41の第1の開口面の中心領域を通過した光線の光線位置と、第1の開口面の周辺領域を通過した光線の光線位置との間隔(距離δ)に基づいて、被検物60の屈折率分布又は散乱強度を算出する処理回路50をさらに備える。この構成によれば、被検物60を透過した光線の被検物60による偏角の大きさを算出し、取得された偏角の大きさに基づいて被検物60における屈折率分布又は散乱強度を算出し、これらを被検物60に係る情報として出力できる。
なお、距離δは、被検物60が配置されていない状態で取得された赤色のドットの撮像面21上の位置と、被検物60が配置されている状態で取得された青色のドットの撮像面21上の位置との比較から算出されてもよい。
(第3の実施形態)
以下、本実施形態に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第2の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本実施形態に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本実施形態に係る光学検査装置1の構成例の概略を模式図として図13に示す。図13に示す模式図は、本実施形態に係る光学検査装置1のz軸を含む断面図である。
本実施形態に係る発光側光学素子群30は、第5の発光側絞り35(第2の絞り)をさらに備える。第5の発光側絞り35は、例えば、発光側レンズ32(第2のレンズ)と同一の外径を有し、発光側レンズ32と接触するように配置される。第5の発光側絞り35は、発光側レンズ32の−z側に配置されている。第1の発光側絞り31(第1の絞り)は、第5の発光側絞り35の−z側、かつ、第4の発光側絞り34(第3の絞り、ドットパターン面)の+z側に配置されている。第4の発光側絞り34(ドットパターン面)は、発光面11の+z側に配置されている。本実施形態に係る受光側レンズ42(第1のレンズ)は、例えば、第2の実施形態に係る受光側レンズ42と同様である。
ここで、本実施形態に係る第1の発光側絞り31の開口のx−y断面を模式図として図14Aに示す。また、本実施形態に係る第5の発光側絞り35の開口のx−y断面を模式図として図14Bに示す。
本実施形態に係る第1の発光側絞り31の波長選択領域は、図14Aに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、赤色光を透過させる領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、青色光を透過させる領域である。
本実施形態に係る第5の発光側絞り35の波長選択領域は、図14Bに示すように、第1の領域A1と、第2の領域A2との、2つの領域に同心円状に分割されている。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域であり、青色光を透過させる領域である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域であり、赤色光を透過させる領域である。例えば、半径r0は発光側レンズ32の半径とほぼ同じとする。
なお、第5の発光側絞り35は、発光側レンズ32の+z側に配置されていてもよい。また、本実施形態に係る受光側光学素子群40は、第2の実施形態において受光側レンズ42の焦点面に配置されていた第1の受光側絞り41を備えていなくてもよい。
本実施形態に係る発光側光学素子群30は、発光側ハーフミラー33を備えていない。一方で、本実施形態に係る受光側光学素子群40は、図13に示すように、受光側ハーフミラー43をさらに備える。受光側ハーフミラー43は、発光側レンズ32の+z側に配置されている。本実施形態に係る被検物60は、受光側ハーフミラー43の+z側に配置される。受光側ハーフミラー43は、−z側から入射した光線の一部を+z方向へ透過させる。また、受光側ハーフミラー43は、+z側から入射した光線の一部をz軸に対して垂直な方向(第3の光軸方向)へ反射する。本実施形態に係る受光側レンズ42及び撮像面21は、中心が第3の光軸上に位置するように配置されている。
ここで、本実施形態に係る第4の発光側絞り34の開口のx−y断面を模式図として図15に示し、ドットパターン面の一例について説明をする。第4の発光側絞り34の開口面には、4つの孔部34aが設けられている。4つの孔部34aは、例えば、正方形の頂点の位置に配置される。第4の発光側絞り34において、孔部34aは、可視光(白色光)を透過させる透明の領域であり、孔部34a以外の領域は、可視光を透過させない黒色の領域である。
次に、本実施形態に係る光学検査装置1の動作について説明をする。図13に発光面11上の点から射出された光線の光線経路の一例を示す。
発光面11上の点から射出された光線B1は、第1の発光側絞り31の開口面の中心領域である青色光の光線を透過する領域(第1の発光側絞り31の第2の領域A2)を通り、第5の発光側絞り35の開口面の周辺領域である青色光の光線を透過する領域(第5の発光側絞り35の第1の領域A1)を通る。第5の発光側絞り35を透過した光線B1は、発光側レンズ32によって、z軸と平行な光線となる。光線B1は、発光側レンズ32を通った後、受光側ハーフミラー43を+z方向へ透過する。受光側ハーフミラー43を透過した光線B1は、被検物60を照射する。被検物60を照射した光線B1は、被検物60の被検面で反射される。被検面で反射された光線B1は、受光側ハーフミラー43で反射され、第3の光軸方向のz軸から離れる方向へ進む。受光側ハーフミラー43で反射された光線B1は、受光側レンズ42を介して撮像面21上に到達する。
発光面11上の点から射出された光線R1は、第1の発光側絞り31の開口面の周辺領域である赤色光の光線を透過する領域(第1の発光側絞り31の第1の領域A1)を通り、第5の発光側絞り35の開口面の中心である赤色光の光線を透過する領域(第5の発光側絞り35の第2の領域A2)を通る。第5の発光側絞り35を透過した光線R1は、発光側レンズ32を通り、受光側ハーフミラー43を透過し、被検物60を照射する。被検物60の被検面で反射された光線R1は、受光側ハーフミラー43で反射され、受光側レンズ42を介して撮像面21上に到達する。
撮像面21上に到達した光線B1及び光線R1は、撮像される。処理回路50は、光線B1及び光線R1の撮像面21上の位置を取得する。このように、本実施形態に係る光学検査装置1では、被検物60の表面又は表面近傍で散乱又は反射された光線が撮像される。このため、本実施形態に係る被検物60は、第1の発光側絞り31を透過した光線に対して透明でなくてもよい。
本実施形態に係る光学検査装置1では、図13に示すように、受光側ハーフミラー43を透過後に青色光の光線と赤色光の光線とが交差する点(光線交点P)が生じる。ここで、被検面と光線交点Pとの位置関係が、光線B1及び光線R1の撮像面21上の位置に及ぼす影響について考える。被検面が光線交点Pよりも光源10から遠い側(+z側)にある場合に撮像される画像の一例を図16Aに示す。また、被検面が光線交点Pよりも光源10から近い側(−z側)にある場合に撮像される画像の一例を図16Bに示す。
被検面が光線交点Pよりも光源10から遠い側(+z側)にある場合、撮像面21では、図16Aに示すように、赤色光の光線が到達した位置RP1は、青色光の光線が到達した位置BPよりも外側に位置する。一方、被検面が光線交点Pよりも光源10から近い側(−z側)にある場合、撮像面21では、図16Bに示すように、赤色光の光線が到達した位置RP2は、青色光の光線が到達した位置BPよりも中心側(第3の光軸側)に位置する。ここで、光線B1は、発光側レンズ32と被検面との間でz軸と平行である。このため、被検面(被検物60)の位置が変化しても、青色光の光線が到達した位置BPは変化しない。
本実施形態に係る処理回路50は、撮像画像における光線B1と光線R1との位置関係に基づき、被検面と光線交点Pとの位置関係を推定できる。また、処理回路50は、撮像画像における光線B1と光線R1との距離をさらに算出する。処理回路50は、撮像画像における光線B1と光線R1との位置関係及び距離に基づき、光線交点Pと被検面との間の距離を推定できる。つまり、本実施形態に係る光学検査装置1は、被検物60が配置されている位置(z位置)を推定できる。
本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法によれば、以下のことが言える。
本実施形態に係る光学検査装置1は、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の発光側絞り31(第1の絞り)と、第1の発光側絞り31とは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第5の発光側絞り35(第2の絞り)と、第1の開口面及び第2の開口面を通過して撮像面21に到達した光線を撮像する撮像素子20と、第1の開口面及び第2の開口面を通過する光線を撮像面21へ入射させる受光側レンズ42(第1のレンズ)とを備える。また、本実施形態に係る光学検査方法は、被検物60の被検面から出射し、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の発光側絞り31(第1の絞り)と、第1の発光側絞り31とは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第5の発光側絞り35(第2の絞り)とを通過して撮像面21に到達した光線を撮像し、取得された光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検物60に係る情報を取得する。
これらの構成及び方法によれば、非接触、かつ、高精度に、被検物60の被検面で反射又は散乱された光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検面と発光側レンズ(第2のレンズ)との間の距離(被検物60の位置)を、被検物60に係る情報として取得できるという効果がある。
本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法において、第1の発光側絞り31(第1の絞り)の第1の開口面の中心領域を通過可能な光線(例えば青色光の光線)は、第5の発光側絞り35(第2の絞り)の第2の開口面の中心領域で吸収され、第2の開口面の中心領域を通過可能な光線(例えば赤色光の光線)は、第1の開口面の中心領域で吸収される。また、本実施形態に係る光学検査装置1において、第1の発光側絞り31(第1の絞り)及び、第5の発光側絞り35(第2の絞り)の波長選択領域は、それぞれ、中心領域と、中心領域とは波長選択性が異なる周辺領域との2つの領域に分割されており、第5の発光側絞り35(第2の絞り)の第2の開口面の周辺領域を通過した光線は、第1の発光側絞り31(第1の絞り)の第1の開口面の中心領域を通過可能であり、第2の開口面の中心領域を通過した光線は、第1の開口面の周辺領域を通過可能である。
本実施形態に係る光学検査装置1は、光源10と、第1の発光側絞り31の第1の開口面及び第5の発光側絞り35の第2の開口面を通過する光線を被検物60に照射する発光側レンズ32(第2のレンズ)とをさらに備え、第1の開口面は、発光側レンズ32の焦点面に配置されており、第2の開口面は、発光側レンズ32の近傍に配置されている。
本実施形態に係る光学検査装置1は、ドットパターン状の波長選択領域が設けられた開口面を有し、光源10の発光面11に対向する位置に配置された第4の発光側絞り34(第3の絞り)をさらに備える。
これらの構成及び方法によれば、第1の発光側絞り31と第5の発光側絞り35との波長選択性により、光線経路が波長毎に制限される。このため、第1の発光側絞り31の中心領域を通過した光線(例えば青色光の光線)の撮像面21上の光線位置は、被検物60の被検面の位置によらず、変化しない。一方で、第5の発光側絞り35の中心領域を通過した光線(例えば赤色光の光線)の撮像面21上の光線位置は、被検面の位置によって変化する。このことから、本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法では、光線交点と、被検物60の被検面とのz方向の位置関係は、撮像面21上の光線位置の位置関係として取得できる。ここで、光線交点は、第1の発光側絞り31の中心領域を通過した光線の光線経路と、第5の発光側絞り35の中心領域を通過した光線の光線経路との交点である。さらに、本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法では、被検物60の被検面と光線交点との間の距離は、撮像面21上における、第1の発光側絞り31の中心領域を通過した光線と、第5の発光側絞り35の中心領域を通過した光線との間隔として取得できる。ここで、光線交点の位置や、発光側レンズ32(第2のレンズ)と光線交点との間の距離は、光学検査装置1の構成により決定されるため、既知の値として扱うことができる。
本実施形態に係る光学検査装置1において、撮像素子20の撮像する光線は、被検物60の被検面で反射又は散乱された光線であり、本実施形態に係る光学検査装置1は、撮像面21上の光線位置を第1の発光側絞り31(第1の絞り)の波長選択領域に対応した波長毎に取得し、第1の発光側絞り31の第1の開口面の中心領域を通過した光線の光線位置と、第5の発光側絞り35の第2の開口面の中心領域を通過した光線の光線位置との間隔及び位置関係に基づいて、受光側レンズ42(第1のレンズ)と被検物60の被検面との間の距離を算出する処理回路50をさらに備える。この構成によれば、被検物60の被検面で反射又は散乱された光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検面の位置を算出し、算出された被検面の位置を被検物60に係る情報として出力できる。
(第4の実施形態)
以下、本実施形態に係る光学検査装置1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第3の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、本実施形態に係る光学検査装置1の構成について説明をする。本実施形態に係る光学検査装置1の構成例の概略を模式図として図17に示す。図17に示す模式図は、本実施形態に係る光学検査装置1のz軸を含む断面図である。
本実施形態に係る光学検査装置1は、第3の実施形態に係る光学検査装置1とは異なり、発光側光学素子群30を備えていない。つまり、本実施形態に係る光学検査装置1は、撮像系である。本実施形態に係る受光側光学素子群40は、第1の受光側絞り41(第1の絞り)と、受光側レンズ42(第1のレンズ)と、第2の受光側絞り44(第2の絞り)と、撮像素子20とを備える。
本実施形態に係る第1の受光側絞り41の構成及び配置は、第3の実施形態に係る第1の発光側絞り31と同様である。第1の受光側絞り41は、受光側レンズ42の焦点面に配置されている。本実施形態に係る受光側レンズ42の構成及び配置は、第3の実施形態に係る発光側レンズ32と同様である。本実施形態に係る第2の受光側絞り44の構成及び配置は、第3の実施形態に係る第5の発光側絞り35と同様である。本実施形態に係る撮像素子20の構成は、第3の実施形態に係る撮像素子20と同様である。本実施形態に係る撮像素子20は、第3の実施形態に係る光源10と同様である。
次に、本実施形態に係る光学検査装置1の動作について説明をする。図17に発光面11上の点から射出された光線の光線経路の一例を示す。
被検面上の点から光線B1と、光線R1とが射出される。これらの光線は、環境光が被検面によって反射又は散乱されたものである。
光線B1は、受光側レンズ42を介して第2の受光側絞り44の開口面の周辺領域である青色光の光線を透過する領域(第2の受光側絞り44の第1の領域A1)へ入射する。第2の受光側絞り44の第1の領域A1を透過した青色光の光線B1は、第1の受光側絞り41の開口面の中心領域である青色光の光線を透過する領域(第1の受光側絞り41の第2の領域A2)を通り、撮像面21へ到達する。
光線R1は、受光側レンズ42を介して第2の受光側絞り44の開口面の中心領域である赤色光の光線を透過する領域(第2の受光側絞り44の第2の領域A2)へ入射する。第2の受光側絞り44の第2の領域A2を透過した赤色光の光線R1は、第1の受光側絞り41の開口面の周辺領域である赤色光の光線を透過する領域(第1の受光側絞り41の第1の領域A1)を通り、撮像面21へ到達する。
撮像素子20は、撮像面21上の光線位置を出力する。このとき、撮像面21上における青色光の光線B1の到達点と、赤色光の光線R1の到達点との間の距離であるδは、

と表現される。ここで、hは、被検面上の光線の射出点の光軸までの距離である。fは、受光側レンズ42から第1の受光側絞り41の開口面までの距離である。dは、第1の受光側絞り41の開口面から撮像面21までの距離である。aは、受光側レンズ42から被検面までの距離である。なお、fと、dとの各々の値は、光学検査装置1の構成によって決定される値である。これらの値は、予め記録回路等に記録されていてもよいし、ユーザ入力に基づいて都度取得されてもよい。処理回路50は、撮像素子20の出力に基づいて、δの値を算出する。処理回路50は、撮像面21上における赤色光の光線R1の到達点から、hの値を算出する。処理回路50は、取得したf及びdの値と、算出したδ及びhの値と、式(1)とを用いて、受光側レンズ42から被検面までの距離であるaの値を算出する。
このようにして、本実施形態に係る光学検査装置1は、撮像画像から算出した距離δに基づいて、受光側レンズ42から被検面までの距離を算出できる。つまり、本実施形態に係る光学検査装置1は、被検面のz方向の位置を推定することができる。
本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法によれば、以下のことが言える。
本実施形態に係る光学検査装置1は、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の受光側絞り41(第1の絞り)と、第1の受光側絞り41とは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第2の受光側絞り44(第2の絞り)と、第1の開口面及び第2の開口面を通過して撮像面21に到達した光線を撮像する撮像素子20と、第1の開口面及び第2の開口面を通過する光線を撮像面21へ入射させる受光側レンズ42(第1のレンズ)とを備える。また、本実施形態に係る光学検査方法は、被検物60の被検面から出射し、波長選択領域が設けられた第1の開口面を有する第1の受光側絞り41(第1の絞り)と、第1の受光側絞り41とは異なる波長選択領域が設けられた第2の開口面を有する第2の受光側絞り44(第2の絞り)とを通過して撮像面21に到達した光線を撮像し、取得された光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検物60に係る情報を取得する。
これらの構成及び方法によれば、非接触、かつ、高精度に、被検物60の被検面で反射又は散乱された外来光(環境光)の光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検面と発光側レンズ(第2のレンズ)との間の距離(被検物60の位置)を、被検物60に係る情報として取得できるという効果がある。
本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法において、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面の中心領域を通過可能な光線(例えば青色光の光線)は、第2の受光側絞り44(第2の絞り)の第2の開口面の中心領域で吸収され、第2の開口面の中心領域を通過可能な光線(例えば赤色光の光線)は、第1の開口面の中心領域で吸収される。また、本実施形態に係る光学検査装置1において、第1の受光側絞り41(第1の絞り)及び第2の受光側絞り44(第2の絞り)の波長選択領域は、それぞれ、中心領域と、中心領域とは波長選択性が異なる周辺領域との2つの領域に分割されており、第2の受光側絞り44(第2の絞り)の第2の開口面の周辺領域を通過した光線は、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面の中心領域を通過可能であり、第2の開口面の中心領域を通過した光線は、第1の開口面の周辺領域を通過可能である。
本実施形態に係る光学検査装置1において、第1の受光側絞り41(第1の絞り)の第1の開口面は、受光側レンズ42(第1のレンズ)の焦点面に配置されており、第2の受光側絞り44(第2の絞り)の第2の開口面は、受光側レンズ42の近傍に配置されている。
これらの構成及び方法によれば、第1の受光側絞り41と第2の受光側絞り44との波長選択性により、光線経路が波長毎に制限される。このため、本実施形態に係る光学検査装置1及び光学検査方法では、被検物60の被検面と受光側レンズ42(第1のレンズ)との間の距離は、撮像面21上において、第1の受光側絞り41の中心領域を通過した光線(例えば青色光の光線)の光線位置と、第2の受光側絞り44の中心領域を通過した光線との間隔として取得できる。ここで、受光側レンズ42の位置は、光学検査装置1の構成により決定されるため、既知の値として扱うことができる。
本実施形態に係る光学検査装置1において、撮像素子20の撮像する光線は、被検物60の被検面で反射又は散乱された光線であり、本実施形態に係る光学検査装置1は、撮像面21上の光線位置を第1の受光側絞り41(第1の絞り)の波長選択領域に対応した波長毎に取得し、第1の受光側絞り41の第1の開口面の中心領域を通過した光線の光線位置と、第2の受光側絞り44(第2の絞り)の第2の開口面の中心領域を通過した光線の光線位置との間隔に基づいて、受光側レンズ42(第1のレンズ)と被検物60の被検面との間の距離を算出する処理回路50をさらに備える。この構成によれば、被検物60の被検面で反射又は散乱された光線の撮像面21上の光線位置に基づいて、被検面の位置を算出し、算出された被検面の位置を被検物60に係る情報として出力できる。
なお、第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例、第2の変形例、第3の変形例及び第5の変形例、並びに第3の実施形態において、光源10と第1の発光側絞り31とは、第1の発光側絞り31の構成に対応するように配置された少なくとも1つのLED等の光源を備える照明装置と置き換え可能である。例えば、第1の実施形態の第5の変形例において、第1の光源10a及び第2の発光側絞り31aは、赤色光を射出する少なくとも1つのLEDであってもよい。このとき、赤色LEDは、第1の光軸上又は第1の光軸近傍に配置される。同様に、例えば、第2の光源10b及び第3の発光側絞り31bは、青色光を射出する少なくとも1つのLEDであってもよい。このとき、青色LEDは、第2の光軸を中心とした環状に配置される。同様に、例えば、第2の実施形態及び第3の実施形態において、光源10と第4の発光側絞り34とは、第4の発光側絞り34のドットパターンに対応するように配置された複数のLED等の光源を備える照明装置と置き換え可能である。
例えば、第1の実施形態の第5の変形例に係る技術は、第1の実施形態の第1の変形例、第2の変形例及び第3の変形例、並びに第3の実施形態に係る発光側光学素子群30にも適用可能である。また、例えば、第1の実施形態の第5の変形例に係る技術は、撮像側に適用されてもよい。また、例えば、上述の実施形態及び変形例において、各々の絞りは、複数の絞りの組合せであってもよい。例えば、発光側レンズ32及び受光側レンズ42は、それぞれ、単レンズであってもよいし、複数の単レンズを組み合わせた複合レンズであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…光学検査装置、10…光源、10a…第1の光源、10b…第2の光源、11…発光面、11a…第1の発光面、11b…第2の発光面、20…撮像素子、21…撮像面、30…発光側光学素子群、31…第1の発光側絞り、31a…第2の発光側絞り、31b…第3の発光側絞り、32…発光側レンズ、33…発光側ハーフミラー、34…第4の発光側絞り、34a…孔部、35…第5の発光側絞り、40…受光側光学素子群、41…第1の受光側絞り、42…受光側レンズ、43…受光側ハーフミラー、44…第2の受光側絞り、50…処理回路、60…被検物。

Claims (15)

  1. 光を波長毎に選択する第1の波長選択領域を有する第1の絞りと、前記第1の絞りを通過した光を波長毎に選択し前記第1の波長選択領域とは異なる波長選択性を有する第2の波長選択領域を持つ第2の絞りとを備え、前記第2の絞りで遮蔽されていた光が被検物により偏角されると前記第2の絞りを通過するように、前記第1の波長選択領域と前記第2の波長選択領域とが配置される、一対の絞りと、
    前記一対の絞りを通過して撮像面に到達した光を波長毎に撮像する撮像素子と、
    を備える光学検査装置。
  2. 前記撮像素子により撮像された前記波長毎の光の強度を取得し、前記波長毎の光の前記強度に基づいて前記波長毎の光の偏角を算出する処理回路、を更に備える、請求項1記載の光学検査装置。
  3. 前記第1の絞りと前記第2の絞りとの間の光路に前記被検物が配置される、請求項1記載の光学検査装置。
  4. 前記第1の波長選択領域及び前記第2の波長選択領域は、それぞれ、中心領域と、前記中心領域とは波長選択性が異なる周辺領域とに分割されており、
    前記第1の波長選択領域の前記周辺領域を通過した光は、前記第2の波長選択領域の前記中心領域を通過可能であり、
    前記第1の波長選択領域の前記中心領域を通過した光は、前記第2の波長選択領域の前記周辺領域を通過可能である、
    請求項1記載の光学検査装置。
  5. 前記一対の絞りを通過した光を前記撮像面へ入射させる第1のレンズ、を更に備える、請求項1記載の光学検査装置。
  6. 前記第1の波長選択領域は、前記第1のレンズの焦点面に配置されている、請求項5記載の光学検査装置。
  7. 光源と、
    前記第1の波長選択領域及び前記第2の波長選択領域を通過する光を前記被検物に照射する第2のレンズと、を更に備え、
    前記第1の波長選択領域は、前記第2のレンズの焦点面に配置されている、
    請求項5記載の光学検査装置。
  8. ドットパターン状の波長選択領域を有し、前記光源の発光面に対向する位置に配置された第3の絞り、を更に備える、請求項7記載の光学検査装置。
  9. 前記第1の波長選択領域及び前記第2の波長選択領域は、それぞれ、中心領域と、前記中心領域とは波長選択性が異なる周辺領域とに分割されており、
    前記第1の波長選択領域の前記周辺領域を通過した光は、前記第2の波長選択領域の前記中心領域を通過可能であり、
    前記第1の波長選択領域の前記中心領域を通過した光は、前記第2の波長選択領域の前記周辺領域を通過可能であり、
    前記撮像面における前記第1の波長選択領域の前記中心領域を通過した光と前記第1の波長選択領域の前記周辺領域を通過した光との間隔に基づいて、前記被検物の屈折率分布又は散乱強度を算出する処理回路を更に備える、
    請求項8記載の光学検査装置。
  10. 光源と、
    前記光源から射出されて前記第2の絞りを通過した光を前記被検物に照射する第2のレンズと、を更に備え、
    前記第1の絞りと前記第2の絞りとは共役の関係にある、
    請求項5記載の光学検査装置。
  11. 前記光源の発光面と前記撮像面とは共役の関係にある、請求項10記載の光学検査装置。
  12. 前記第1の絞りは、前記第1のレンズを介した前記第2のレンズの焦点面に配置されており、
    前記第2の絞りは、前記第2のレンズの焦点面に配置されている、
    請求項10記載の光学検査装置。
  13. 前記第1の波長選択領域及び前記第2の波長選択領域は、それぞれ、中心領域と、前記中心領域とは波長選択性が異なる周辺領域とに分割されており、
    前記第1の波長選択領域の前記周辺領域を通過した光は、前記第2の波長選択領域の前記中心領域を通過可能であり、
    前記第1の波長選択領域の前記中心領域を通過した光は、前記第2の波長選択領域の前記周辺領域を通過可能であり、
    前記撮像面における前記第1の波長選択領域の前記中心領域を通過した光と前記第2の波長選択領域の前記中心領域を通過した光との間隔に基づいて、前記第1のレンズと前記被検物の被検面との間の距離を算出する処理回路を更に備える、
    請求項5記載の光学検査装置。
  14. 第1の波長選択領域を有する第1の絞りと、
    前記第1の波長選択領域とは異なる第2の波長選択領域を有する第2の絞りと、
    前記第1の絞り及び前記第2の絞りを通過し撮像面に到達した光を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子により撮像された波長毎の光の強度を取得し、前記波長毎の光の強度に基づいて前記波長毎の光の偏角を算出する処理回路と、
    を具備する光学検査装置。
  15. 第1の波長選択領域を有する第1の絞りと、前記第1の波長選択領域とは異なる第2の波長選択領域を有する第2の絞りとを通過し撮像面に到達した光を撮像素子により撮像し、
    前記撮像素子により撮像された波長毎の光の強度を取得し、
    前記波長毎の光の強度に基づいて前記波長毎の光の偏角を算出する、
    ことを具備する光学検査方法。
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