JP2016065619A - 冷却液制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体中の異物による弁体の流量孔の閉塞を抑制する冷却液制御弁を提供する。【解決手段】流体の流路に設けられ、当接・離間して流体の流通を制御するよう、共に磁性体12を備えて構成された弁体11および弁座14と、弁体11を弁座14の側に付勢する付勢部材17と、通電により磁力を発生させて弁体11と弁座14とを当接させるソレノイド2と、ソレノイド2への通電状態を制御する制御部とを備え、弁体11が弁座14に当接した状態で流体を流通させる流通孔11aを弁体11に備え、流体中の異物が流通孔11aを閉塞するのを抑制する閉塞抑制機構40を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン等の冷却系に使用される冷却液制御弁に関する。
車両のエンジンは、燃費の向上等のために、エンジン温度が低い場合には暖機運転を行い、エンジン温度が上昇した後にその温度を略一定にする制御がなされる。そのためのエンジンの冷却系として、冷却水温度が低い場合に、サーモスタットバルブを閉じることでラジエータを経由せずにバイパス通路を介して冷却水を循環させ、冷却水温度が高くなった場合に、当該バルブを開くことでラジエータを経由して冷却水を循環させて、冷却水温度を一定に制御するシステムが存在する。
こうしたエンジンの冷却系統において、エンジンからの冷却水出口に全閉あるいは全開の切換しか行えないソレノイドバルブを設置した場合には、当該ソレノイドバルブを全閉状態にすると、冷却系統全体の冷却水の流れが完全に停止する。この状態では、エンジン内部の熱が冷却水を介して外部に放出されないため暖機が促進される。その後、エンジン内の温度が所定温度になったことを検知してソレノイドバルブのコイルを非励磁にすると、ソレノイドバルブは冷却水の流体圧を受けて開状態になる。これにより、エンジン外部において暖められていない冷却水が一気にエンジン内部に流れ込み、エンジンの冷却が促進される。このように、エンジン内部の温度が急激に低下すると、エンジンの燃焼状態が不安定となる。
エンジン内の温度の急激な低下を抑制するために、弁体が全開状態とは別に小量の流体が流通する開状態となる制御弁が存在する(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示された制御弁は、弁体が、流通孔が形成された第1弁体と、第1弁体の流通孔を閉状態と開状態に切換える第2弁体とによって構成されている。第1弁体及び第2弁体のうち第2弁体のみを開状態に変位させることで、第1弁体の流通孔を介して小量の流体の流通が可能になる。これにより、エンジンの始動時において、エンジン内部の温度が所定温度になった際に、エンジンに小量の流体を流入させてエンジン内部の温度を緩やかに低下させ、エンジン内部が再び所定温度になった際に全開状態にして、エンジンに通常の流体を流入することで、エンジン内部の急激な温度低下を防止できる。
特開2013−117297号公報
しかしながら、エンジンの冷却系統の冷却水流路には金属くずやFIPG(Formed In Place Gasket)等の異物が混入することがある。こうした異物が弁体の小流量用の孔部に詰まると、小流量の状態が得られなくなる。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体中の異物による弁体の流量孔の閉塞を抑制する冷却液制御弁を提供することにある。
本発明に係る冷却液制御弁の第1特徴構成は、流体の流路に設けられ、当接・離間して流体の流通を制御するよう、共に磁性体を備えて構成された弁体および弁座と、前記弁体を前記弁座の側に付勢する付勢部材と、通電により磁力を発生させて前記弁体と前記弁座とを当接させるソレノイドと、前記ソレノイドへの通電状態を制御する制御部とを備え、前記弁体が前記弁座に当接した状態で流体を流通させる流通孔を前記弁体に備え、流体中の異物が前記流通孔を閉塞するのを抑制する閉塞抑制機構を備えた点にある。
本構成の如く、弁体が、弁座と当接する状態において流体を流通させる流通孔を有することで、弁体が全開して流体が流通する状態と、弁体の流通孔を介して小量の流体が流通する状態とに切換可能となる。これにより、エンジン始動時にエンジン内部が所定温度になった際に、エンジンに小量の流体を流入してエンジン内部の温度を緩やかに低下させ、その後エンジン内部の再び所定温度になった際に、全開状態にしてエンジンに通常量の流体を流入することで、エンジン内部の急激な温度低下を防止することができる。
また、本構成の如く、流体中の異物による流通孔の閉塞を抑制する閉塞抑制機構を備えることで、金属くずやFIPG等の異物が冷却液に混入した場合でも、異物による流通孔の詰まりを回避することができる。これにより、弁体の流通孔を介して小量の流体を安定的に流通させることができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記異物捕集部が、前記流通孔から離間した位置で異物を捕える異物捕集部を備えている点にある。
本構成の如く、閉塞抑制機構が流通孔から離間した位置で異物を捕える異物捕集部を備えることで、流通孔への異物の侵入が抑制される。これにより、弁体の流通孔を介して小量の流体を安定的に流通させることができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記異物捕集部が、前記流通孔よりも網目の小さなメッシュで構成してある点にある。
本構成の如く、異物捕集部が流通孔よりも網目の小さなメッシュで構成することで、流通孔に詰まるおそれのある異物を捕集でき、流通孔の閉塞を確実に防止することができる。また、メッシュによって異物捕集部を簡易に構成することができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記流通孔が、前記弁体の一部から前記流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部に設けられ、前記異物捕集部が、前記弁体のうち前記筒状部の外周域であって前記流通方向に交差する面部に設けてある点にある。
本構成の如く、流通孔が、弁体の一部から流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部に設けられ、異物捕集部が、弁体のうち前記筒状部の外周域であって流通方向に交差する面部に設けてあると、流体の多くは一旦、弁体の面部に向かって流れ、面部によって異物が捕集された後、逆流して弁体の流通孔に向けて流れる。よって、筒状部に設けられた流通孔に異物が侵入する可能性が低くなる。このため、弁体の筒状部および面部によって、流通孔への異物の侵入を抑制することができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記流通孔が、前記筒状部のうち前記流通方向に交差する端面には形成されず、筒状の壁部を貫通する状態に少なくとも一つ形成してある点にある。
仮に、流通孔が、突出形成された筒状部のうち流体の流通方向に交差する端面に形成されると、異物が流通孔から直接侵入するおそれが残る。
そこで、本構成では、流通孔が、筒状部のうち流通方向に交差する端面には形成されず、筒状の壁部を貫通する状態に少なくとも一つ形成されている。こうすると、流通孔から異物が直接侵入し難くなり、異物による流通孔の閉塞がより抑制される。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記閉塞抑制機構が、前記流通孔を閉塞した異物を除去する除去部を備える点にある。
本構成の如く、閉塞抑制機構が流通孔を閉塞した異物を除去する除去部を備えると、異物が流通孔に侵入して流通孔が閉塞されたとしても、除去部によって異物を除去することで、流通孔の閉塞状態を解消することができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記除去部が、前記弁体の流通孔に突入する棒状部材を備えている点にある。
本構成の如く、除去部が、弁体の流通孔に突入する棒状部材を備えると、異物が流通孔を閉塞した場合でも異物を流通孔から容易に除去することができる。
エンジン冷却系の全体構成を示す概略図である。 第1実施形態の冷却液制御弁の断面図である 第2実施形態の冷却液制御弁の断面図であり、閉状態を示す。 第2実施形態の冷却液制御弁の断面図であり、開状態を示す。 第2実施形態の変形例である冷却液制御弁の断面図である。 第2実施形態の変形例である冷却液制御弁の断面図である。 第3実施形態の冷却液制御弁の断面図である。 除去部の平面図である。 第3実施形態の冷却液制御弁の異物の詰まり状態を示す。 第3実施形態の冷却液制御弁の異物の除去状態を示す。
以下、本発明に係る車両用冷却液制御弁の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、車両におけるエンジン冷却系20の全体構成を示す説明である。エンジン21の冷却水(冷却液)流出ポート22にラジエータ23の流入ポート24が接続され、ラジエータ23の流出ポート25は、サーモスタットバルブ26の流入ポート27に接続される。サーモスタットバルブ26の流出ポート28は、電動ポンプ31の吸込ポート32に接続され、電動ポンプ31の図示しない吐出ポートは、エンジン21の図示しない冷却水(冷却液)流入ポートに接続される。一方、エンジン21の図示しない暖房用流出ポートは、冷却液制御弁1の流入ポート6(図2参照)に接続される。冷却液制御弁1の流出ポート7は、ヒータコア33の流入ポート34に接続され、ヒータコア33の流出ポート35は、サーモスタットバルブ26のバイパス流入ポート29に接続される。バイパス流入ポート29は流出ポート28まで連通する。
冷却液制御弁1は、図2に示すように、ハウジング8と、流体の流路に設けられ、当接・離間して流体の流通を制御するよう、共に磁性体を備えて構成された弁体11および弁座14と、弁体11を弁座14の側に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング17と、通電により磁力を発生させて弁体11と弁座14とを当接させるソレノイド2と、を備える。また、冷却液制御弁1は、ソレノイド2への通電状態を制御する制御部37を備えている(図1)。
弁体11は、磁性体12と、磁性体12を覆う樹脂体13によって構成されている。磁性体12は弁座14に対して露出するよう配置されている。弁体11には流体の流通孔11aが形成されている。流通孔11aは弁体11が弁座14に当接した状態で流体を流通させる。
ハウジング8は、流入ポート6と、流出ポート7と、流入ポート6に対し同心状に対向するように形成された開口部15と、開口部15を密閉するカバー体16とを備え、流出ポート7は流入ポート6から直進する方向に設けられている。
ソレノイド2は、図示しないコネクタにより駆動回路に電気的に接続され、鉄等の磁性体により成形されたボビン3の内径部の外側に巻かれ、内径部と外径部に内包される銅線により構成される。ボビン3は、流入ポート6及び流出ポート7を備えたハウジング内に設置される。ボビン3の内径側には筒状のコア4が配置されている。コア4の内部空間に弁内流路9が形成されており、弁内流路9は流入ポート6に連通する。
弁体11は鉄等の磁性体により成形されており、スライド可能にカバー体16に支持される。カバー体16は流入ポート6と反対側に形成されたハウジング8の開口部15に密閉して設置される。弁体11と当接する弁座14は、ボビン3における流入ポート6とは反対側のフランジ面に形成される。弁体11とカバー体16との間には、付勢機構としてコイルスプリング17が設置されており、コイルスプリング17は弁体11を弁座14の方向に付勢する。
弁体11は、ソレノイド2が通電により励磁されると弁座14に吸着され、弁体11と弁座14との当接状態が維持されて弁体11が閉状態となる。
電動ポンプ31の停止時には流入ポート6に流体圧は発生していない。したがって、弁体11はコイルスプリング17の付勢力により付勢されて弁座14に当接した閉状態が保持される(図2参照)。なお、本実施形態の電動ポンプ31は機械式ポンプで構成されていてもよい。
エンジン21の始動時には、ソレノイド2は通電により励磁され、磁性体により成形された弁体11に吸引力が作用する。冷却液制御弁1の弁体11は、ソレノイド2による吸引力とコイルスプリング17による付勢力とを受け、弁座14に当接した状態(閉状態)に保持される。弁体11の流通孔11aは開放されているので、電動ポンプ31からの吐出による流体圧が弁体11に作用すると、弁体11の流通孔11aを介して小量の流体が流通する。
例えば、エンジン21内の温度が所定温度まで上昇し、冷却液制御弁1に対し流体の供給要求が与えられると、電動ポンプ31が始動して吐出による流体圧が発生し、弁体11の流通孔11aを介して小量の流体が流通する。エンジン21内の温度がさらに上昇すると、制御部37によってソレノイド2の通電電流値が弱められる制御が行われ、弁体11は流体圧を受けて開方向に移動する。
このように、エンジン21内の温度が所定温度になったことを検知して、冷却液制御弁1の流通孔11aを利用して小量の冷却水をエンジン21に流入させることができる。これにより、エンジン21内の温度は、冷却水がエンジン21に供給された直後において緩やかに低下することとなる。その結果、エンジン21内の温度の急激な温度低下が防止でき、エンジン21における燃焼を安定的に行うことができる。
エンジンの冷却系統の冷却水流路には金属くずやFIPG(Formed In Place Gasket)等の異物が混入することがある。こうした異物が弁体11の流通孔11aに侵入すると流通孔11aを閉塞させるおそれがある。そのため、冷却液制御弁1には、流通孔11aの閉塞を抑制する閉塞抑制機構として流通孔11aから離間した位置で異物を捕える異物捕集部40が設けられている。本実施形態では、異物捕集部40は流通孔11aよりも網目の小さなメッシュで構成されており、弁体11から離間した流入ポート6の近くに配置されている。
流体中の異物は閉塞抑制機構の異物捕集部40によって捕集されるので、異物が流通孔11aに侵入して流通孔11aが閉塞する不具合を回避することができる。これにより、弁体11の流通孔11aを介して小量の流体を安定的に流通させることができる。また、異物捕集部40をメッシュで構成することで、異物捕集部40を簡易に構成することができる。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、図3に示すように、弁体11の流通孔11aが、弁体11の一部から流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部41に設けられている。また、弁体11において筒状部41の外周域であって流体の流通方向に交差する面部43が設けられている。異物Fは筒状部41の先端側(上流側)から下流側に向けて移動し、弁体11の面部43に捕集される。すなわち、面部43が異物捕集部となる。
冷却液制御弁1において、流体は大半が弁体11の面部43に向けて流れるため、面部43によって異物が捕集することができる。面部43に到達した流体は逆流して弁体11の筒状部41に設けられた流通孔11aに向けて流れる。しかし、異物は流通孔11aから離間した面部43によって捕集されて流体から分離されるため、筒状部41の流通孔11aに異物が侵入する可能性が低くなる。また、筒状部41は流体の流通方向の上流側に突出形成されているため、流通孔11aに直接異物が侵入する可能性も低い。
図4に示すように、面部43に捕集された異物Fは、弁体11が開状態になると弁体11の周囲から流体と共に下流側に流れる。このため、面部43に捕集された異物Fが逆流して弁体11の流通孔11aに侵入することもない。
〔第2実施形態の変形例〕
第2実施形態では、弁体11の流通孔11aが、弁体11の一部から流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部41に設けられ、筒状部41のうち流体の流通方向に交差する端面に形成されている。すなわち、流通孔11aは流体の流通方向に開放していることから、異物が流通孔11aから直接侵入するおそれがある。
そこで、図5に示すように、流通孔11aが、筒状部41のうち流通方向に交差する端面には形成されず、筒状の壁部42を貫通する状態に少なくとも一つ形成されてもよい。図5には、筒状部41の壁部42の周方向に均等に4つの流通孔11aが形成された例が示されている。流通孔11aが、筒状部41の壁部42を貫通する状態に形成してあると、流通孔11aが流通方向に開放されない。これにより、流通孔11aから異物が直接侵入し難くなり、異物による流通孔11aの閉塞がより抑制される。また、流通孔11aが二つ以上形成してあると、仮に一つの流通孔11aが目詰まりした場合でも、流体に流通状態を確実に維持することができる。
その他の変形例として、図6に示されるように、筒状部41の上流側をフィルタ44で被覆しても良い。この場合は、筒状部41に形成される流入孔の形状及び位置は限定されない。
〔第3実施形態〕
本実施形態では、図7〜図10に示す如く、流通孔11aの閉塞抑制機構として、流通孔11aを閉塞した異物を除去する除去部45を備える。除去部45は、弁体11の下流側において保持されており、弁体11の流通孔11aに突入する棒状部材46と支持部材47とを有する。支持部材47は円環部47aと円環部47aから中心側に延設される複数の接続部47bとによって構成されている。円環部47aの中心に位置する接続部47bに棒状部材46が流体の流通方向に沿って延設されている。支持部材47はカバー体16に固着されている。棒状部材46は弁体11が閉状態のときに流通孔11aを臨む位置になるよう設けられている。
図9に示すように、弁体11が閉状態のときに流通孔11aに異物Fが滞留し流通孔11aが閉塞されることがある。その場合は、弁体11が開状態となった際に、除去部45の棒状部材46が流通孔11aに突入する。これにより、異物Fは流通孔11aから除去されて流体と共に下流側に流される。(図10)。
このように、異物が流通孔11aを閉塞した場合であっても、棒状部材46を弁体11の流通孔11aに突入させることで、流通孔11aから異物を容易に除去することができる。
弁体11を開状態への移行は、例えばエンジンの内部の温度の急激な上昇を検知することで行われる。流通孔11aの異物Fによって閉塞がした場合に、弁体11を閉状態のまま棒状部材46が流通孔11aに突入するよう構成してもよい。
〔他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、冷却液制御弁1をヒータコア33への流路を開閉する冷却液制御弁に適用した例を示したが、ラジエータ23への流路を開閉するサーモスタットバルブ26に適用してもよい。
(2)上記の実施形態では、冷却液制御弁1をエンジン21本体の冷却系に用いているが、排気管に設置される触媒の冷却系又は液冷式オイルクーラ等に適用してもよい。他に、電動車両に使用されるモータ、インバータ、二次電池、燃料電池等の熱源の冷却系又は排熱回収系の冷却液制御弁として適用してもよい。
本発明に係る冷却液制御弁は、各種車両における幅広い冷却対象に対して利用可能である。
1 冷却液制御弁
2 ソレノイド
9 流路
11 弁体
11a 流通孔
14a 弁座
18 コイルスプリング
31 電動ポンプ
40 異物捕集部(閉塞抑制機構)
41 筒状部
43 面部(異物捕集部)
44 フィルタ(異物捕集部)
45 除去部(閉塞抑制機構)
46 棒状部材(除去部)
本発明は、エンジン等の冷却系に使用される冷却液制御弁に関する。
車両のエンジンは、燃費の向上等のために、エンジン温度が低い場合には暖機運転を行い、エンジン温度が上昇した後にその温度を略一定にする制御がなされる。そのためのエンジンの冷却系として、冷却水温度が低い場合に、サーモスタットバルブを閉じることでラジエータを経由せずにバイパス通路を介して冷却水を循環させ、冷却水温度が高くなった場合に、当該バルブを開くことでラジエータを経由して冷却水を循環させて、冷却水温度を一定に制御するシステムが存在する。
こうしたエンジンの冷却系統において、エンジンからの冷却水出口に全閉あるいは全開の切換しか行えないソレノイドバルブを設置した場合には、当該ソレノイドバルブを全閉状態にすると、冷却系統全体の冷却水の流れが完全に停止する。この状態では、エンジン内部の熱が冷却水を介して外部に放出されないため暖機が促進される。その後、エンジン内の温度が所定温度になったことを検知してソレノイドバルブのコイルを非励磁にすると、ソレノイドバルブは冷却水の流体圧を受けて開状態になる。これにより、エンジン外部において暖められていない冷却水が一気にエンジン内部に流れ込み、エンジンの冷却が促進される。このように、エンジン内部の温度が急激に低下すると、エンジンの燃焼状態が不安定となる。
エンジン内の温度の急激な低下を抑制するために、弁体が全開状態とは別に小量の流体が流通する開状態となる制御弁が存在する(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示された制御弁は、弁体が、流通孔が形成された第1弁体と、第1弁体の流通孔を閉状態と開状態に切換える第2弁体とによって構成されている。第1弁体及び第2弁体のうち第2弁体のみを開状態に変位させることで、第1弁体の流通孔を介して小量の流体の流通が可能になる。これにより、エンジンの始動時において、エンジン内部の温度が所定温度になった際に、エンジンに小量の流体を流入させてエンジン内部の温度を緩やかに低下させ、エンジン内部が再び所定温度になった際に全開状態にして、エンジンに通常の流体を流入することで、エンジン内部の急激な温度低下を防止できる。
特開2013−117297号公報
しかしながら、エンジンの冷却系統の冷却水流路には金属くずやFIPG(Formed In Place Gasket)等の異物が混入することがある。こうした異物が弁体の小流量用の孔部に詰まると、小流量の状態が得られなくなる。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体中の異物による弁体の流量孔の閉塞を抑制する冷却液制御弁を提供することにある。
本発明に係る冷却液制御弁の第1特徴構成は、流体の流路に設けられ、当接・離間して流体の流通を制御するよう、共に磁性体を備えて構成された弁体および弁座と、前記弁体を前記弁座の側に付勢する付勢部材と、通電により磁力を発生させて前記弁体と前記弁座とを当接させるソレノイドと、前記ソレノイドへの通電状態を制御する制御部とを備え、前記弁体が前記弁座に当接した状態で流体を流通させる流通孔を前記弁体に備え、流体中の異物が前記流通孔を閉塞するのを抑制する閉塞抑制機構を備えた点にある。
本構成の如く、弁体が、弁座と当接する状態において流体を流通させる流通孔を有することで、弁体が全開して流体が流通する状態と、弁体の流通孔を介して小量の流体が流通する状態とに切換可能となる。これにより、エンジン始動時にエンジン内部が所定温度になった際に、エンジンに小量の流体を流入してエンジン内部の温度を緩やかに低下させ、その後エンジン内部の再び所定温度になった際に、全開状態にしてエンジンに通常量の流体を流入することで、エンジン内部の急激な温度低下を防止することができる。
また、本構成の如く、流体中の異物による流通孔の閉塞を抑制する閉塞抑制機構を備えることで、金属くずやFIPG等の異物が冷却液に混入した場合でも、異物による流通孔の詰まりを回避することができる。これにより、弁体の流通孔を介して小量の流体を安定的に流通させることができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記閉塞抑制機構が、前記流通孔から離間した位置で異物を捕える異物捕集部を備えている点にある。
本構成の如く、閉塞抑制機構が流通孔から離間した位置で異物を捕える異物捕集部を備えることで、流通孔への異物の侵入が抑制される。これにより、弁体の流通孔を介して小量の流体を安定的に流通させることができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記異物捕集部が、前記流通孔よりも網目の小さなメッシュで構成してある点にある。
本構成の如く、異物捕集部が流通孔よりも網目の小さなメッシュで構成することで、流通孔に詰まるおそれのある異物を捕集でき、流通孔の閉塞を確実に防止することができる。また、メッシュによって異物捕集部を簡易に構成することができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記流通孔が、前記弁体の一部から前記流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部に設けられ、前記異物捕集部が、前記弁体のうち前記筒状部の外周域であって前記流通方向に交差する面部に設けてある点にある。
本構成の如く、流通孔が、弁体の一部から流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部に設けられ、異物捕集部が、弁体のうち前記筒状部の外周域であって流通方向に交差する面部に設けてあると、流体の多くは一旦、弁体の面部に向かって流れ、面部によって異物が捕集された後、逆流して弁体の流通孔に向けて流れる。よって、筒状部に設けられた流通孔に異物が侵入する可能性が低くなる。このため、弁体の筒状部および面部によって、流通孔への異物の侵入を抑制することができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記筒状部の端面は閉塞されており、前記流通孔が前記筒状の壁部を貫通する状態に少なくとも一つ形成してある点にある。
仮に、流通孔が、突出形成された筒状部のうち流体の流通方向に交差する端面に形成されると、異物が流通孔から直接侵入するおそれが残る。
そこで、本構成では、筒状部の端面は閉塞されており、流通孔が筒状の壁部を貫通する状態に少なくとも一つ形成されている。こうすると、流通孔から異物が直接侵入し難くなり、異物による流通孔の閉塞がより抑制される。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記閉塞抑制機構が、前記流通孔を閉塞した異物を除去する除去部を備える点にある。
本構成の如く、閉塞抑制機構が流通孔を閉塞した異物を除去する除去部を備えると、異物が流通孔に侵入して流通孔が閉塞されたとしても、除去部によって異物を除去することで、流通孔の閉塞状態を解消することができる。
本発明に係る冷却液制御弁の他の特徴構成は、前記除去部が、前記流通孔に突入する棒状部材を備えている点にある。
本構成の如く、除去部が、弁体の流通孔に突入する棒状部材を備えると、異物が流通孔を閉塞した場合でも異物を流通孔から容易に除去することができる。
エンジン冷却系の全体構成を示す概略図である。 第1実施形態の冷却液制御弁の断面図である 第2実施形態の冷却液制御弁の断面図であり、閉状態を示す。 第2実施形態の冷却液制御弁の断面図であり、開状態を示す。 第2実施形態の変形例である冷却液制御弁の断面図である。 第2実施形態の変形例である冷却液制御弁の断面図である。 第3実施形態の冷却液制御弁の断面図である。 除去部の平面図である。 第3実施形態の冷却液制御弁の異物の詰まり状態を示す。 第3実施形態の冷却液制御弁の異物の除去状態を示す。
以下、本発明に係る車両用冷却液制御弁の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、車両におけるエンジン冷却系20の全体構成を示す説明である。エンジン21の冷却水(冷却液)流出ポート22にラジエータ23の流入ポート24が接続され、ラジエータ23の流出ポート25は、サーモスタットバルブ26の流入ポート27に接続される。サーモスタットバルブ26の流出ポート28は、電動ポンプ31の吸込ポート32に接続され、電動ポンプ31の図示しない吐出ポートは、エンジン21の図示しない冷却水(冷却液)流入ポートに接続される。一方、エンジン21の図示しない暖房用流出ポートは、冷却液制御弁1の流入ポート6(図2参照)に接続される。冷却液制御弁1の流出ポート7は、ヒータコア33の流入ポート34に接続され、ヒータコア33の流出ポート35は、サーモスタットバルブ26のバイパス流入ポート29に接続される。バイパス流入ポート29は流出ポート28まで連通する。
冷却液制御弁1は、図2に示すように、ハウジング8と、流体の流路に設けられ、当接・離間して流体の流通を制御するよう、共に磁性体を備えて構成された弁体11および弁座14と、弁体11を弁座14の側に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング17と、通電により磁力を発生させて弁体11と弁座14とを当接させるソレノイド2と、を備える。また、冷却液制御弁1は、ソレノイド2への通電状態を制御する制御部37を備えている(図1)。
弁体11は、磁性体12と、磁性体12を覆う樹脂体13によって構成されている。磁性体12は弁座14に対して露出するよう配置されている。弁体11には流体の流通孔11aが形成されている。流通孔11aは弁体11が弁座14に当接した状態で流体を流通させる。
ハウジング8は、流入ポート6と、流出ポート7と、流入ポート6に対し同心状に対向するように形成された開口部15と、開口部15を密閉するカバー体16とを備え、流出ポート7は流入ポート6から直進する方向に設けられている。
ソレノイド2は、図示しないコネクタにより駆動回路に電気的に接続され、鉄等の磁性体により成形されたボビン3の内径部の外側に巻かれ、内径部と外径部に内包される銅線により構成される。ボビン3は、流入ポート6及び流出ポート7を備えたハウジング内に設置される。ボビン3の内径側には筒状のコア4が配置されている。コア4の内部空間に弁内流路9が形成されており、弁内流路9は流入ポート6に連通する。
弁体11は鉄等の磁性体により成形されており、スライド可能にカバー体16に支持される。カバー体16は流入ポート6と反対側に形成されたハウジング8の開口部15に密閉して設置される。弁体11と当接する弁座14は、ボビン3における流入ポート6とは反対側のフランジ面に形成される。弁体11とカバー体16との間には、付勢機構としてコイルスプリング17が設置されており、コイルスプリング17は弁体11を弁座14の方向に付勢する。
弁体11は、ソレノイド2が通電により励磁されると弁座14に吸着され、弁体11と弁座14との当接状態が維持されて弁体11が閉状態となる。
電動ポンプ31の停止時には流入ポート6に流体圧は発生していない。したがって、弁体11はコイルスプリング17の付勢力により付勢されて弁座14に当接した閉状態が保持される(図2参照)。なお、本実施形態の電動ポンプ31は機械式ポンプで構成されていてもよい。
エンジン21の始動時には、ソレノイド2は通電により励磁され、磁性体により成形された弁体11に吸引力が作用する。冷却液制御弁1の弁体11は、ソレノイド2による吸引力とコイルスプリング17による付勢力とを受け、弁座14に当接した状態(閉状態)に保持される。弁体11の流通孔11aは開放されているので、電動ポンプ31からの吐出による流体圧が弁体11に作用すると、弁体11の流通孔11aを介して小量の流体が流通する。
例えば、エンジン21内の温度が所定温度まで上昇し、冷却液制御弁1に対し流体の供給要求が与えられると、電動ポンプ31が始動して吐出による流体圧が発生し、弁体11の流通孔11aを介して小量の流体が流通する。エンジン21内の温度がさらに上昇すると、制御部37によってソレノイド2の通電電流値が弱められる制御が行われ、弁体11は流体圧を受けて開方向に移動する。
このように、エンジン21内の温度が所定温度になったことを検知して、冷却液制御弁1の流通孔11aを利用して小量の冷却水をエンジン21に流入させることができる。これにより、エンジン21内の温度は、冷却水がエンジン21に供給された直後において緩やかに低下することとなる。その結果、エンジン21内の温度の急激な温度低下が防止でき、エンジン21における燃焼を安定的に行うことができる。
エンジンの冷却系統の冷却水流路には金属くずやFIPG(Formed In Place Gasket)等の異物が混入することがある。こうした異物が弁体11の流通孔11aに侵入すると流通孔11aを閉塞させるおそれがある。そのため、冷却液制御弁1には、流通孔11aの閉塞を抑制する閉塞抑制機構として流通孔11aから離間した位置で異物を捕える異物捕集部40が設けられている。本実施形態では、異物捕集部40は流通孔11aよりも網目の小さなメッシュで構成されており、弁体11から離間した流入ポート6の近くに配置されている。
流体中の異物は閉塞抑制機構の異物捕集部40によって捕集されるので、異物が流通孔11aに侵入して流通孔11aが閉塞する不具合を回避することができる。これにより、弁体11の流通孔11aを介して小量の流体を安定的に流通させることができる。また、異物捕集部40をメッシュで構成することで、異物捕集部40を簡易に構成することができる。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、図3に示すように、弁体11の流通孔11aが、弁体11の一部から流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部41に設けられている。また、弁体11において筒状部41の外周域であって流体の流通方向に交差する面部43が設けられている。異物Fは筒状部41の先端側(上流側)から下流側に向けて移動し、弁体11の面部43に捕集される。すなわち、面部43が異物捕集部となる。
冷却液制御弁1において、流体は大半が弁体11の面部43に向けて流れるため、面部43によって異物が捕集することができる。面部43に到達した流体は逆流して弁体11の筒状部41に設けられた流通孔11aに向けて流れる。しかし、異物は流通孔11aから離間した面部43によって捕集されて流体から分離されるため、筒状部41の流通孔11aに異物が侵入する可能性が低くなる。また、筒状部41は流体の流通方向の上流側に突出形成されているため、流通孔11aに直接異物が侵入する可能性も低い。
図4に示すように、面部43に捕集された異物Fは、弁体11が開状態になると弁体11の周囲から流体と共に下流側に流れる。このため、面部43に捕集された異物Fが逆流して弁体11の流通孔11aに侵入することもない。
〔第2実施形態の変形例〕
第2実施形態では、弁体11の流通孔11aが、弁体11の一部から流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部41に設けられ、筒状部41のうち流体の流通方向に交差する端面に形成されている。すなわち、流通孔11aは流体の流通方向に開放していることから、異物が流通孔11aから直接侵入するおそれがある。
そこで、図5に示すように、流通孔11aが、筒状部41のうち流通方向に交差する端面には形成されず、筒状の壁部42を貫通する状態に少なくとも一つ形成されてもよい。図5には、筒状部41の壁部42の周方向に均等に4つの流通孔11aが形成された例が示されている。流通孔11aが、筒状部41の壁部42を貫通する状態に形成してあると、流通孔11aが流通方向に開放されない。これにより、流通孔11aから異物が直接侵入し難くなり、異物による流通孔11aの閉塞がより抑制される。また、流通孔11aが二つ以上形成してあると、仮に一つの流通孔11aが目詰まりした場合でも、流体に流通状態を確実に維持することができる。
その他の変形例として、図6に示されるように、筒状部41の上流側をフィルタ44で被覆しても良い。この場合は、筒状部41に形成される流入孔の形状及び位置は限定されない。
〔第3実施形態〕
本実施形態では、図7〜図10に示す如く、流通孔11aの閉塞抑制機構として、流通孔11aを閉塞した異物を除去する除去部45を備える。除去部45は、弁体11の下流側において保持されており、弁体11の流通孔11aに突入する棒状部材46と支持部材47とを有する。支持部材47は円環部47aと円環部47aから中心側に延設される複数の接続部47bとによって構成されている。円環部47aの中心に位置する接続部47bに棒状部材46が流体の流通方向に沿って延設されている。支持部材47はカバー体16に固着されている。棒状部材46は弁体11が閉状態のときに流通孔11aを臨む位置になるよう設けられている。
図9に示すように、弁体11が閉状態のときに流通孔11aに異物Fが滞留し流通孔11aが閉塞されることがある。その場合は、弁体11が開状態となった際に、除去部45の棒状部材46が流通孔11aに突入する。これにより、異物Fは流通孔11aから除去されて流体と共に下流側に流される。(図10)。
このように、異物が流通孔11aを閉塞した場合であっても、棒状部材46を弁体11の流通孔11aに突入させることで、流通孔11aから異物を容易に除去することができる。
弁体11を開状態への移行は、例えばエンジンの内部の温度の急激な上昇を検知することで行われる。流通孔11aの異物Fによって閉塞がした場合に、弁体11を閉状態のまま棒状部材46が流通孔11aに突入するよう構成してもよい。
〔他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、冷却液制御弁1をヒータコア33への流路を開閉する冷却液制御弁に適用した例を示したが、ラジエータ23への流路を開閉するサーモスタットバルブ26に適用してもよい。
(2)上記の実施形態では、冷却液制御弁1をエンジン21本体の冷却系に用いているが、排気管に設置される触媒の冷却系又は液冷式オイルクーラ等に適用してもよい。他に、電動車両に使用されるモータ、インバータ、二次電池、燃料電池等の熱源の冷却系又は排熱回収系の冷却液制御弁として適用してもよい。
本発明に係る冷却液制御弁は、各種車両における幅広い冷却対象に対して利用可能である。
1 冷却液制御弁
2 ソレノイド
9 流路
11 弁体
11a 流通孔
弁座
コイルスプリング
31 電動ポンプ
40 異物捕集部(閉塞抑制機構)
41 筒状部
43 面部(異物捕集部)
44 フィルタ(異物捕集部)
45 除去部(閉塞抑制機構)
46 棒状部材(除去部)

Claims (7)

  1. 流体の流路に設けられ、当接・離間して流体の流通を制御するよう、共に磁性体を備えて構成された弁体および弁座と、
    前記弁体を前記弁座の側に付勢する付勢部材と、
    通電により磁力を発生させて前記弁体と前記弁座とを当接させるソレノイドと、
    前記ソレノイドへの通電状態を制御する制御部とを備え、
    前記弁体が前記弁座に当接した状態で流体を流通させる流通孔を前記弁体に備え、
    流体中の異物が前記流通孔を閉塞するのを抑制する閉塞抑制機構を備えた冷却液制御弁。
  2. 前記異物捕集部が、前記流通孔から離間した位置で異物を捕える異物捕集部を備えている請求項1に記載の冷却液制御弁。
  3. 前記異物捕集部が、前記流通孔よりも網目の小さなメッシュで構成してある請求項2に記載の冷却液制御弁。
  4. 前記流通孔が、前記弁体の一部から前記流体の流通方向の上流側に突出形成された筒状部に設けられ、
    前記異物捕集部が、前記弁体のうち前記筒状部の外周域であって前記流通方向に交差する面部に設けてある請求項2に記載の冷却液制御弁。
  5. 前記流通孔が、前記筒状部のうち前記流通方向に交差する端面には形成されず、筒状の壁部を貫通する状態に少なくとも一つ形成してある請求項4に記載の冷却液制御弁。
  6. 前記閉塞抑制機構が、前記流通孔を閉塞した異物を除去する除去部を備えている請求項1に記載の冷却液制御弁。
  7. 前記除去部が、前記弁体の流通孔に突入する棒状部材を備えている請求項6に記載の冷却液制御弁。
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