JP2007032676A - 弁およびこれを用いた燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】凍結などによって閉塞されたオリフィスを素早く開放できるオリフィス付きの弁の提供を目的とする。
【解決手段】弁20は、流体が流れる流路L5の途中に設けられ且つ弁口35を有する弁座33と、弁口35よりも上流または下流に設けられたオリフィス39と、往復動自在に設けられ且つ往復動に伴って弁口35を開閉する弁体30と、弁体30の往復動に連動して往復動し且つ少なくとも一部がオリフィス39内を往復動するロッド41と、を備える
【選択図】図2

Description

本発明は、弁に関し、特に燃料電池システムのガス流路などの湿度が高いガス流路に設けられる弁に関する。
自動車用や住宅用などの発電システムとして、燃料電池システムが開発されている。燃料電池システムの燃料電池には、固体高分子電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込んでなるセルを複数積層したスタックが利用される。このような燃料電池に対して、アノードに燃料ガスとしての水素を供給し且つカソードに酸化ガスとしての空気を供給すると、アノードで触媒作用に発生した水素イオンが固体高分子膜を通じてカソードに移動して、酸素と電気化学反応を起こして発電するととともに水が生成される。
このとき、カソード側で生じた生成水の一部は固体高分子電解膜を介してアノード側に混入する。また、カソード側に供給される空気中の窒素の一部が固体高分子電解膜を介してアノード側に混入する。
空気供給流路を通って燃料電池のカソードに供給された空気は、発電に供された後、生成水とともに空気排出流路に排出される。一方、水素供給流路を通って燃料電池のアノードに供給された水素は、発電に利用された後、水素ガス循環流路に排出され、循環装置としてのエゼクタを介して水素供給流路に再び合流される。つまり、燃料電池から排出された未反応の水素ガスは、水素タンクから供給される新鮮な水素ガスと合流して、再び燃料電池に供給される。
水素ガス循環流路からは、排出弁を有する水素ガス排出流路が分岐しており、この水素ガス排出流路は空気排出流路に接続されている。これにより、水素ガス循環流路内の水素ガス濃度が低下した場合や水分量が過剰になった場合には、排出弁を開いて水素ガス循環流路内のガスを排出することで、水素ガス循環流路内を適正な状態に回復できるようになっている。
特開2002−93438号公報 特開2004−178845号公報
ところで、排水素をシステム外(大気)に排気する際には、空気排出流路の排気空気によって可燃濃度以下に希釈する必要がある。そのため、排気弁の上流又は下流に排水素量を規制するため、例えば直径数ミリ程度のオリフィスを設ける構造が考えられる。しかし、このようにオリフィスを設けた構造では、以下のような問題が発生する可能性がある。
(i)オリフィスに氷やゴミなどの異物が詰まると、設定したはずの流量を排出できずに水素循環系内の不純物濃度(例えば窒素濃度)が上昇するため、発電量が低下する虞がある。
(ii)水素ガス循環系内の水素ガスは、相対湿度がほぼ100%となっているため、システム停止後に氷点下の温度環境下で放置されると、オリフィスに水分が凍結して閉塞し、次に燃料電池システムを起動するときに、オリフィスの凍結を解凍するまでは通常運転に移行できない問題が生じる。つまり、起動時間が長時間化する。
(iii)オリフィスの凍結を早く解凍したい場合には、別途ヒータや温度センサなどを大幅な部品追加が必要となる。
(iv)たとえ解凍手段を付加したとしても、オリフィスが実際に解凍して流路が確保されたか否かを検出するのが困難である。
そこで本発明は、ゴミや凍結などにより閉塞したオリフィスを素早く開放できるオリフィス付きの弁の提供を目的とする。
本発明の弁は、流体が流れる流路の途中に設けられ且つ弁口を有する弁座と、前記流路の途中の前記弁口よりも上流または下流に設けられ且つ前記弁口よりも通路断面積が小さいオリフィスと、往復動自在に設けられ且つ往復動に伴って前記弁口を開閉する弁体と、前記弁体の往復動に連動して往復動し且つ少なくとも一部がオリフィス内に侵入退出するロッドと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、オリフィスに氷やゴミなどの異物が詰まったとしても、弁体とともにロッドを往復動させることで、オリフィスから異物を押し出してオリフィスを開放できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
第1実施形態:図1〜図4を参照しつつ本発明の第1実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態の弁を適用した燃料電池システムのブロック図である。
「燃料電池システム」
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム10は、固体高分子電解質膜15をカソード13とアノード14とで両側から挟み込んでなるセルを複数積層したスタック構造の燃料電池12を、備える。
「空気系」
燃料電池のカソード13に空気(酸化ガス)を供給する空気供給系(酸化ガス供給系)には、コンプレッサ16(酸化ガス供給手段)と、空気供給管L1(酸化ガス供給通路)と、が設けられている。コンプレッサ16は、空気を圧送するもので、空気供給管L1は、コンプレッサ16と燃料電池カソード13入口とを接続してコンプレッサ16から燃料電池12に空気を供給するものである。
また、燃料電池カソード13出口から空気を排出する空気排出系(酸化ガス排出系)には、空気排気管L2(排出酸化ガス通路)が、設けられている。この空気排気管L2は、燃料電池カソード13出口に連通接続され該カソード13で消費した排出空気(排出酸化ガス)を該カソード13からシステム外に排気するものである。
したがって、コンプレッサ16を作動すると空気供給管L1を通じて所定量の空気が燃料電池12のカソード13に供給される。燃料電池12のカソード13に供給された供給空気は、発電に利用された後、排気空気として生成水とともに空気排気管L2を通じてシステム外(外気)に排気される。
「水素系」
一方、燃料電池12のアノード14に水素ガス(燃料ガス)を供給する水素ガス供給系(燃料ガス供給系)には、水素ガスを貯蔵する水素タンク17(燃料タンク)と、水素ガス供給管(燃料ガス供給通路)L3と、供給弁18と、が設けられている。水素供給管L3は、水素タンク17と燃料電池アノード14入口とを接続し水素タンクからアノード14に水素ガスを供給するもので、供給弁18は、水素ガス供給管L3の途中に設けられ水素供給管L3を開閉するものである。
また、燃料電池12のアノード14で未消費の水素を水素ガス供給管L3に帰還させる水素ガス循環系(燃料ガス循環系)には、エゼクタ19(循環装置)と、水素ガス循環管L4(燃料ガス循環通路)と、が設けられている。エゼクタ19は、水素ガス供給管L3に設けら、水素ガス循環官L4は、燃料電池アノード14出口とエゼクタ19とを連通接続し且つ燃料電池アノード14で未消費の燃料ガスをエゼクタ19を通じて水素ガス供給管L3に帰還させるものである。なお、循環装置としてエゼクタ19の代わりに水素ポンプなどを用いることも可能である。
また、水素ガス循環管L4から水素ガスを排出する水素ガス排気系(燃料ガス排気系)には、水素ガス排出管L5(水素ガス排出流路)と、排出弁20と、が設けられている。水素ガス排出管L5は、水素ガス循環管L4と空気排気管L2とを連通接続しており、排出弁20は、この水素ガス排出管L5の途中に設けられて水素ガス排出管L5の流路を開閉するものである。
したがって、水素ガス供給管L3の供給弁18の開くと、水素ガスが水素タンク17から燃料電池12のアノード14に供給されて発電に利用された後、水素ガス循環管L4に排気される。この水素ガス循環管L4に排出された未反応の水素ガスは、エゼクタ19を介して水素ガス供給管L3に合流し、つまり水素タンク17から供給される新鮮な水素ガスと合流して、再び燃料電池12のアノード14に供給される。このように未反応の水素ガスは、アノード14→水素ガス循環管L4→エゼクタ19→水素ガス供給管L3→アノード14の経路で、循環を繰り返す。
水素ガス循環管L4内の窒素などの不純物濃度が上昇したした場合や水分量が過剰になった場合には、排出弁20を開いて水素ガス排気管L5を通じて空気排気管L2に排出することで、水素ガス循環管L4内を適正な状態に回復できるようになっている。
ところで、排出弁20から排出される排水素を、空気排気管L2を流れる排気空気によって可燃濃度以下に希釈してシステム外に排気する必要がある。そのため、本実施形態の排気弁20は、図2に示すように、弁口35の下流(なお本発明では上流でもよい)に、弁口35よりも通路断面積が小さい例えば直径数ミリ程度のオリフィス39を備えている。つまり、オリフィス39によって、弁口35からの排出水素の流量を一定量に制限している。
「排出弁」
次に図2を参照しつつ排出弁をより詳しく説明する。
本実施形態の排出弁20は、オリフィス39のゴミ詰まりや氷詰まりに強い弁20であり、湿度が高いガスが流れることで氷点下環境で氷結しやすい流路(例えば上述の燃料電池システムの水素ガス排気管L5)に適用するのが好適なものである。
図2に示すように、本実施形態の排出弁20は、ノーマルクローズタイプの電磁弁である。つまり、図2(a)に示す如くアクチュエータとしての電磁ソレノイド23に電流が流れていないときに閉じ、図2(b)に示す如く電磁ソレノイド23に電流が流れているときに開くタイプの電磁弁である。
排出弁20は、水素ガス排気管L5の管壁に固定されるボディ21と、ボディ21に固定された電磁ソレノイド23と、電磁ソレノイド23の中空部23a内に固定された固定鉄心(固定子)25と、電磁ソレノイド23の中空部23a内にスライド自在に配置され且つ固定鉄心25とスプリング26を介して対抗している可動鉄片(可動子)27と、可動鉄片27に固定され該可動鉄片27と一体に往復動するプランジャ29と、プランジャ29の先端部に設けられ且つシール部材としてのOリング43が装着された弁体30と、ボディ21に固定された筒状のケース31と、ケース31内に固定され且つ流路L5の一部を構成する弁口35を有する弁座33と、弁口35内の下流側に固定され且つオリフィス39(開口)を有する円板状の閉塞板37と、弁体30の往復動に連動して往復動するロッド41と、を備えている。
図2(a)に示すように、電磁ソレノイド23への通電が停止している際には、スプリング26のばね力により可動鉄片27が固定鉄心25から離反し、弁体30のOリング43が弁座33に密着して、弁口35が閉じる。これにより、流路L5は閉じる。
一方、図2(b)に示すように、電磁ソレノイドへ通電時すると、可動鉄片27と固定鉄心25との電磁吸引力によりスプリング26に逆らって可動鉄片27が固定鉄心25側に移動し、弁体30のOリング43が弁座33から離れて、弁口35が開く。これにより、流路L5は開く。このときのガスの流量は、弁口35の下流側のオリフィス39の開口面積S0により決まる。つまりオリフィス39が弁口35の開口面積より狭く設定され且つ弁口35を開いたときのガスの流量を規定している。
ロッド41は、弁体30に固定されまたは弁体30と一体成形されており、電磁ソレノイド23への通電量に応じて弁体30が往復動すると該弁体30と一体的に往復動するものである。ロッド41は、その一部(この実施形態では先端部)がオリフィス39に進入・退出する。なお、このロッド41の先端部は、オリフィス39の開口面積S0の70%以上を塞ぐように断面サイズが設定されている。
これにより、ゴミや氷膜や氷粒などの異物がオリフィス39に詰まった際には、オリフィス39内にロッド41の先端部を往復動させて異物をオリフィス39外へ排除することができ、このため、本実施形態の排出弁20はゴミや凍結などに強いオリフィス付きの弁20となる。
次に第1実施形態の排出弁20の制御の一例を説明する。
排出弁20は図示せぬ制御部によって開閉制御されるものであって、制御部は例えば以下のように制御する。
燃料電池システムの運転時
燃料電池システムの運転時においては、制御部は、水素ガス循環管L4内の不純物(例えば窒素など)の濃度が所定値以下のときは排出弁20を閉じているが、不純物の濃度が所定値を超えたときには排出弁20を開く。これにより、水素ガス循環管L4内の水素ガスを燃料電池システム外(大気)に排気する。
図2(a)→図2(b)に示す如く排気弁20を開く際には、制御部は電磁ソレノイド23に電流を供給する。これにより可動鉄心27とともにプランジャ29が弁座33から離れる方向に移動することで、弁体30が弁座33から離間し、その結果、弁口35が開く。なお、弁口35を流通する水素ガス量は、弁口35の下流のオリフィス39の開口面積によりきまる。
逆に、図2(b)→図2(a)に示す如く排出弁20を閉じる際には、制御部は電磁ソレノイド23への電流供給を停止する。これにより、可動鉄心27とともにプランジャ29が弁座33に近づく方向に移動することで、弁体30が弁座33に密着し、その結果、弁口35が閉じる。
燃料電池システムの停止時
燃料電池システムの停止時においては、制御部は、電磁ソレノイド23への電力供給を停止しており、このため排出弁20は図2(a)に示す如く閉じている。長時間、氷点下で運転停止していると、管L4、L5内に残留している水分が結露して凍結する。このときオリフィス39内も氷膜ができるが、このオリフィス39内には図2(a)に示す如くロッド41が進入した状態となっているため、氷膜はオリフィス39内周面とロッド41外周面との間のリング状の空間S1に生成される。
燃料電池システムの起動時
燃料電池システムの起動時においては、制御部は、電磁ソレノイド23に電流を一度または複数断続的に供給して、オリフィス39内でロッド41を往復動させる。これにより、オリフィス39とロッド41との間に氷膜ができたとしても氷膜がロッド41の往復動に伴ってオリフィス39の内周面から剥がれる。つまり、オリフィス39が閉塞状態から開放されて、排出弁20を正常に動作できる状態となる。この状態で、制御部は、燃料電池システムを通常運転に移行する。
このように第1実施形態によれば、オリフィス39に氷やゴミなどの異物が詰まったとしても、この異物をロッド41で押し出すことで、異物が詰まったオリフィス39を素早く開放して正常な状態に復帰させることができる。
次に、オリフィス39およびロッド41の好ましい形態を図3、図4を参照しつつ補足する。
○オリフィス39の直径は、φ0.5mm以上とすることがより好ましい。このようにすると、オリフィス39を大きく設定することで、オリフィス39へのゴミ詰まりの可能性を低減できる。
○オリフィス39が形成される閉塞板37の厚さは、ロッド41が弁体の開閉動作とともに往復運動を行うストロークの範囲で、オリフィス39を貫通・退出できるように設定されることが望ましい。本発明の弁のストロークは、現実的な電磁ソレノイド吸引力設計(実用上の大きさや電流上の制約がある)や、スプリングのばね定数設計の都合上、5mm以下とするのが現実的であり、閉塞板37の厚さも強度を確保できる範囲で5mm以下とすることが好ましい。なお、例えばSUS材を閉塞板37に使用した場合は、強度上の観点を考慮すると0.2mmが下限値である。
○ロッド41とオリフィス39とは断面形状が同一であることが好ましい。このようにすると、ロッド41の往復動時にロッド41がオリフィス39の周縁部に接触干渉して操作性が低下する可能性を低くできるからである。
○ロッド41もオリフィス39も断面形状が円形であることが好ましい。このようにすると、ロッド41とオリフィス39との組付方向性がないため、組立性が向上するからである。
○また、両者が円形である場合、ロッド41の直径はオリフィス39の直径よりも0.2mm以上小さくいことが好ましい。このようにすると、ロッド41がオリフィス39内を往復運動するときの両者の接触磨耗を低減できるからである。
○ロッド41とオリフィス39の間隔を5mm以下にすることが好ましい。実験的の結果、自重に逆らってオリフィス39内に付着したままの水滴は直径5mm以下であったため、このようにロッド41とオリフィス39との間隔を5mm以下に設定すると、ロッド41がオリフィス39内に挿入されたときに、オリフィス39内に付着していた水滴または氷を、ロッド41によって剥離または破壊することができるからである。
○閉塞板37は、表面に撥水処理膜を備えることが好ましい。なお、閉塞板37のうちオリフィス39の表面のみに撥水処理膜を施してあってもよい。このようにすると、オリフィス39に付着する水滴や氷が剥れ易すくなるからである。
○閉塞板37は弁座33の弁口35内に内蔵されることが好ましい。このようにすると、小型化や組付性が向上するからである。
○閉塞板37(オリフィス39)と弁座33の座面33a(閉時の弁体30のシール面30a)との間隔は、水滴の最大直径である5mmよりも大きいこが望ましい。弁座33の座面33aと閉塞板37との距離が近いと、閉塞板37上流面の水滴が閉時の弁体30のシール面30aに接触することとなり、これによりロッド41と弁体30と閉塞板37とが共に氷で固着してしまい、このような場合はロッド41および弁体30を駆動する電磁ソレノイド23の吸引力を大きくするべく電磁ソレノイド23を大型化する必要があるかである。
○しかし、閉塞板37と弁座33の座面33aと間の距離が長すぎると弁20が大型化してしまうため、また、弁口35が深くなると弁口35の表面に鍍金を形成しにくくなり、防錆処理などの表面処理方法が制限されるので、オリフィス39と弁座33の座面33aとの距離は30mm以下とすることがより望ましい。
次に、第1実施形態の効果をまとめる。
(1)第1実施形態の弁20は、ガスが流れる流路L5の途中に設けられ且つ弁口35を有する弁座33と、流路L5の途中の弁口35よりも上流または下流に設けられ且つ弁口35よりも通路断面積が小さいオリフィス39と、往復動自在に設けられ且つ往復動に伴って弁口35を開閉する弁体30と、弁体30の往復動に連動して往復動し且つ少なくとも一部がオリフィス39内を往復動するロッド41と、を備える。そのため、オリフィス39に氷やゴミなどの異物が詰まったとしても、異物をロッド41でオリフィス39から押し出して、素早く正常な状態に復帰させることができる。
特にオリフィス39が凍結した場合には、オリフィスを開放したい時にロッドを往復動させることで、オリフィスを素早く開放できるので、ヒータなどの解氷装置が不要となる。また、従来のようにシステム停止時に、凍結防止のために流路L4、L5内の水分を吹き飛ばして除去するパージ処理を行う必要がなくなる。
(2)第1実施形態の弁20では、ロッド41は弁体30と一体に設けられている。そのため、弁体30とロッド41とを連動させるための機構を別途設ける必要がなく、構成が極めて簡素となる。
(3)第1実施形態の弁20では、弁口35とオリフィス39とは一直線状に位置する。そのため、ロッド41を直線状に形成でき、さらに構成が簡素となる。
(4)第1実施形態の弁20は、弁体30を往復動させるアクチュエータ23(電磁ソレノイド)を備えた弁20であって、アクチュエータ23への通電停止時に、ロッド41の先端部がオリフィス39内に位置する。つまり、システム停止時には、ロッド41の先端部がオリフィス39内に位置する。そのため、氷点下のシステム停止時においてはロッド41とオリフィス39との間に氷膜ができる。システム起動時または通常運転時にアクチュエータ23に通電して弁体30を開くと、氷膜がロッド41に付いてオリフィス39から剥がれる。これにより、容易に素早くオリフィス39を開放できる。仮に氷膜がロッド41に付かずにオリフィス39に残ったとしても、オリフィス39内に位置していたロッド41の形状が氷膜に穴として残るため、この穴によってオリフィス39内に通路を確保できる。そのため、氷点下放置後のシステム起動直後から弁20を作動させることができる。
(5)第1実施形態の弁20では、ロッド41の先端部がオリフィス39の開口面積(通路断面積S0)の70%以上を塞いでいる。つまり、氷膜に残る穴の大きさがオリフィス39の開口面積S0の70%以上となるため、システム起動直後から弁20を確実に作動させることができる。
(6)第1実施形態の弁20では、オリフィス39は上下方向に向けて貫通し、オリフィス39の上方にオリフィス39の上流が位置しオリフィス39の下方にオリフィス39の下流が位置している。そのため、オリフィス39に詰まった異物がオリフィス39の下方の下流側に除去された後は、再びオリフィス39に詰まることが起きにくい。
以下、その他の実施形態について説明する。
第1実施形態の弁20は、ロッド41がオリフィス39内に進入退出して弁開時にはロッド41がオリフィス39内に残らない構造であったが、第2〜第4実施形態の弁20は、弁開時および弁閉時のいずれの状態においてもロッド41がオリフィス39内に残るようになっている。この場合は、弁開時のロッド41とオリフィス39との隙間が弁口35の通路断面積よりも小さく設定され、この隙間で、弁開時におけるガス流量が規定されるようになっている。
「第2実施形態」
図5、6を参照しつつ本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態の弁20は、第1実施形態とロッドの形状が異なり、その他の点は第1実施形態と同様である。より具体的には、第2実施形態の弁20は、弁体30の往復動の範囲内で常にロッド41がオリフィス39内にある。つまり、図5(a)に示す弁閉時および図5(b)に示す弁開時のいずれの状態でも、ロッド41が閉塞板37(オリフィス39)を貫通する長さを有している。
ロッド41は、二カ所以上の径の異なる部分を有する円柱形状であり、基端側にロッド本体部51と、先端側にロッド本体部51よりも大径の大径部53と、を備える。ロッド41の大径部53とロッド本体部51との境界には、ロッド41の長手方向と直交する段差面55が形成されている。この段差面55は、図5(a)、図5(b)に示すように、ロッド41の往復動中にオリフィス39を通過する範囲内に設けられている。
ロッド41の大径部53は、図5(b)に示すように、弁体30の開時にオリフィス39内に位置して、オリフィス39の内周面との間で流体の流量を規定する流量規定部となっている。言い換えると、ロッド41の大径部53の外周面とオリフィス39の内周面との間にできるリング状の隙間部分S4が、流量を規定する絞り部S4となっている。
この例ではロッド大径部53の外周面とオリフィス39の内周面との間の間隔は5mm以下に設定されている。
このような第2実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
第2実施形態では、ロッド41が、往復動の全域において常にオリフィス39内に位置するようにロッド41の全長が設定されている。そのため、氷点下の環境下でシステムを長時間停止していた際には、オリフィス39内周面とロッド41外周面との間のリング状の通路に氷膜が形成される。システム起動時に弁体30を往復動させるとつまりロッド41を往復動させると、オリフィス39内周面とロッド41外周面との間にできた氷膜が破壊されるかまたはオリフィス39内周面から剥離する。これにより閉塞状態のオリフィス39が開放し、ヒータなどの加熱手段がなくともシステム起動直後から弁20を正常に作動させることができる。
また、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(2)、(3)、(6)と同様の効果が得られる。
また第2実施形態によれば、図8(b)に示すように、絞り部S4がリング状に形成されている。そのため、円形の絞り部(第1実施形態のオリフィス39に相当)で同じ流量に設定した場合に比べて、同じ形状の異物が引っかかっても残存開口面積を広くとれる点で第1実施形態よりも有利である。
また、第2実施形態によれば、ロッド41は往復動中にオリフィス39を通過する範囲内に段差面55を有する。そのため、ロッド41を往復動させると段差面55がオリフィス39内を通過するので、オリフィス39内周面に氷が付着していてもオリフィス39内周面から剥離させやすい。
また、第2実施形態によれば、ロッド41は二カ所以上の径の異なる部分を有する円柱形状であるため、量産製造性に優れる。
「第3実施形態」
図7、8を参照しつつ本発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態においては、弁体30の往復動の範囲内で常にロッド41がオリフィス39内にある点で第2実施形態と同様であるが、第2実施形態とはロッド41の形状が異なる。
第3実施形態のロッド41は、二カ所以上の径の異なる部分を有する円柱形状であり、ロッド本体部61と、ロッド本体部61の長手方向中間部から径方向に突設された大径部63と、を備えている。大径部63の上面63aおよび下面63bが、ロッド41の長手方向と直交する段差面として構成されている。この段差面63a、63bは、図7(a)および図7(b)に示すように、ロッド41の往復動中にオリフィス39を通過する範囲内に設けられている。
ロッド41の大径部63は、図7(b)に示すように弁体30の開時にオリフィス39内に位置しない。この第3実施形態ではロッド41の本体部61がオリフィス39の内周面との間で流体の流量を規定する流量規定部となっている。言い換えると、ロッド41の本体部61の外周面とオリフィス39の内周面との間にできるリング状の隙間部分S6が、流量を規定する絞り部となっている。
このような第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果が得られるが、流量規定部61の外周面とオリフィス39の内周面との間に距離を広く取りたい構造で有効である。
また、第3実施形態によれば、ロッド41のうちオリフィス39を通過する範囲内に、大径部63および段差面63a、63bを有する。そのため、ロッド41を往復動させると大径部63および段差面63a、63bがオリフィス39内を通過するので、オリフィス39内周面に氷が付着していてもこの氷をオリフィス39内周面から確実に剥離させることができる。
このとき、大径部63の外周面とオリフィス39の内周面との隙間が5mm以下に設定されていると、オリフィス39内周面に付着して凍結した氷粒をより確実に剥離させることができる。
「第4実施形態」
次に図9、10を参照しつつ本発明の第4実施形態を説明する。
第4実施形態においては、弁体30の往復動の範囲内で常にロッド41がオリフィス39内にある点で第2、3実施形態と同様であるが、第2、3実施形態とはロッド41の形状が異なる。
第4実施形態のロッド41は、二カ所以上の径の異なる部分を有する円柱形状であり、基端側の大径部71と、先端側の小径部73と、を備えている。大径部71と小径部73との境界にはロッド41の長手方向と直交する段差面75が形成されている。この段差面75は、図9(a)(b)に示すようにロッド41の往復動中にオリフィス39を通過する範囲内に設けられている。
小径部73が、弁体30の開時にオリフィス39内に位置し、オリフィス39の内周面との間で流体の流量を規定する流通量規定部として構成されている。一方、大径部71が、弁体30の閉時にオリフィス39内に位置し、流通量規定部としての小径部73よりもオリフィス39内の広い面積を閉塞する閉塞部として構成されている。この閉塞部としての大径部71は図9(b)に示すように電磁ソレノイド23の通電停止時にオリフィス39内に位置している。
そして、閉塞部71としての大径部71は、流量規定部としての小径部73の外周面とオリフィス39の内周面との間に形成される隙間S8の面積の70%以上を塞ぐように、成されている。
このような第4実施形態によれば、第2、第3実施形態の効果に加え以下のような効果が得られる。
第4実施形態によれば、弁体30を往復動させるアクチュエータとしての電磁ソレノイド23を備えた弁であって、アクチュエータ23への通電停止時には、流量規定部としての小径部73より大きい断面積の大径部71がオリフィス39内に位置する構造である。そのため、仮にロッド41を往復動したのちに氷膜がオリフィス39に残ったままになっていたとしても、オリフィス39内に位置していた閉塞部としての大径部71の形状が氷膜に穴として残るため、この穴によってオリフィス39内に通路を確保できる。そのため、氷点下放置後のシステム起動直後から弁を作動させることができる。
また、閉塞部としての大径部71は、流量規定部としての小径部73の外周面とオリフィス39の内周面との間に形成される隙間S7の70%以上の面積を塞ぐように形成されている。つまり、氷膜に残る穴の大きさが絞り部S8の70%以上となるため、システム起動直後から弁20を確実に正常に作動させることができる。
また、第4実施形態では、ロッド41は、弁体側である基端側から先端側に向けて段階的または連続的に小径になっている円柱形状である。そのため、ロッド41を弁体30と一体形成しやすく、さらに量産性に優れる利点もある。
「第5実施形態」
図11、12を参照しつつ本発明の第5実施形態を説明する。
第5実施形態では、第1実施形態と閉塞板の構造が異なり、その他の点は第1実施形態と同様である。
図11、図12に示すように、第5実施形態では閉塞板37は、閉塞板本体81と、閉塞板本体81の外周縁をカシメまたは溶接などの手段により保持する外周支持体82と、を備えている。閉塞板本体81には、その中央に円形のオリフィス39が開口しているとともに、オリフィス39から放射状に少なくとも3本以上(この例では3本)の分割線83が設けられている。これにより、閉塞板本体81は複数(この例では3つ)の扇状部85に分割されている。なお、閉塞板本体81の各扇状部85は、ロッド41の往復動時の推進力で可撓変形可能な厚みまたは素材に設定されている。
このような構成により、図12(a)に示すようにオリフィス39に大きな異物89が詰まったときに、ロッド41の先端部により異物89が押圧されると、図12(b)に示すように閉塞板37が撓み変形してオリフィス39が拡がり、異物89がオリフィス39から容易に除去される。
このような第5実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、オリフィス39に比較的大きな異物89が挟まれた場合でも、異物89を容易に除去できる利点がある。
「第6実施形態」
図13を参照しつつ本発明の第6実施形態を説明する。
第6実施形態の弁20は、第1実施形態に対して、弁座33に対する弁体30のリフト量を検出する変位検出手段91を追加したものである。
固定鉄心25にあけられた測定孔93には、接触型または非接触型(例えば光学式)の変位測定プローブ94が配置され、このプローブ94を介して可動鉄片27の変位量を検出して間接的に弁座33に対する弁体30のリフト量を検出している。
オリフィス39内に異物が詰まってロッド41の往復動作が規制されると、要求したリフト量と、変位検出手段91で検出したリフト量と、の値に差ができるため、この差が所定値以上になった場合には異物詰まりがあると判断できる。これより、オリフィス39に異物が詰まった場合またはオリフィス39とロッド41との間に異物が詰まった場合には、(i)即座に警告を発したり、(ii)システムを停止させたり、または、(iii)ロッドを1回または複数回往復動させることで異物を除去するができ、信頼性の高いシステムを構築できる。
以上説明してきたように、本発明の弁においては、弁体の往復動に連動してオリフィス内を往復動するロッドを備えるため、ゴミや氷などの異物詰まりに強いオリフィス付きの弁を提供できる。特に、湿度の高いガスが流通する通路に適用される場合には、低温下で長時間停止されてオリフィス内に氷膜または氷粒ができても、ヒーターのようなエネルギーを消費する加温手段に頼ることなく、オリフィス内に残存する氷を迅速に除去でき、直ちに弁を起動できる。
なお、本発明は上記実施形態により限定的に解釈されるべきではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば上述の第1〜第6実施形態では、弁は通電停止時に弁口が開くノーマルオープンタイプであったが、本発明にかかる弁を図14、図15に示すように通電停止時に弁口が閉じるノーマルクローズタイプの弁に適用してもよい。ここで、図14は第1実施形態の弁20をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す図であって、固定子25と可動子27との位置関係が往復動方向に沿って逆転しているとともに固定子25がボディ21と一体化している点で第1実施形態と異なり、その他の点は第1実施形態と同様である。また、図15中の(ロ)は第2実施形態の弁をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す要部拡大図であり、(ハ)は第3実施形態の弁をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す要部拡大図であり、(二)は第4実施形態の弁をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す要部拡大図であり、変更点は図14に示す変形例と同様であるため説明は省略する。
また、上述の実施形態では、本発明にかかる弁を燃料電池システムの水素ガス排気管に介在する排出弁に適用したが、本発明にかかる弁は、燃料電池システム中のその他の弁に適用しても良いし、また、燃料電池システムの流体通路に適用されることに限られず、その他のシステムの流体通路に適用できる。なお上述の実施形態のように、本発明にかかる弁を流通ガスが水分を多く含む通路(例えば燃料ガス排出通路)に適用した場合、乾燥した通路に比べてオリフィス内の氷結の可能性が高いため、上記効果が顕著に現れる。
第1実施形態の弁を適用する燃料電池システムのブロック図。 第1実施形態の弁の断面図であって、(a)は弁口の閉状態の図、(b)は弁口の開状態の図。 (a)は図2(a)の部分拡大図、(b)は図2(b)の部分拡大図。 第1実施形態のオリフィスとロッドとの関係を示す図であって、(a)は図3(a)中のA−A断面図、(b)は図3(b)中のB−B断面図。 第2実施形態の弁の断面図で、(a)は弁口の閉状態の図、(b)は弁口の開状態の図。 第2実施形態のオリフィスとロッドとの関係を示す図であって、(a)は図5(a)中のA−A断面図、(b)は図5(b)中のB−B断面図。 第3実施形態の弁の断面図で、(a)は弁口の閉状態の図、(b)は弁口の開状態の図。 第3実施形態のオリフィスとロッドとの関係を示す図であって、(a)は図7(a)中のA−A断面図、(b)は図7(b)中のB−B断面図。 第4実施形態の弁の断面図で、(a)は弁口の閉状態の図、(b)は弁口の開状態の図。 第4実施形態のオリフィスとロッドとの関係を示す図であって、(a)は図9(a)中のA−A断面図、(b)は図9(b)中のB−B断面図。 第5実施形態の弁のオリフィスを示す図。 図12(a)は図11のオリフィスとロッドに異物が挟まった状態の説明図、図12(b)は異物をロッド押圧で閉塞板を変形させてオリフィスから異物を押し出す状態の説明図。 第6実施形態の弁の断面図。 第1実施形態の弁を、ノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す変形例。 (ロ)は第2実施形態の弁をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す要部拡大図、(ハ)は第3実施形態の弁をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す要部拡大図、(二)は第4実施形態の弁をノーマルオープンの電磁弁に適用した場合の構造を示す要部拡大図。
符号の説明
10…燃料電池システム
12…燃料電池
13…カソード
14…アノード
15…固体高分子電解質膜
20…排出弁(弁)
23…電磁ソレノイド(アクチュエータ)
30…弁体
33…弁座
35…弁口
37…閉塞板
39…オリフィス
41…ロッド
51…ロッド本体部
53…大径部
55…段差面
61…ロッド本体部(流量規定部)
63…大径部
63a…上面(段差面)
63b…下面(段差面)
71…大径部(閉塞部)
73…小径部(流量規定部)
75…段差面
83…分割線
85…扇状部
91…変位検出手段
L1…空気供給管(酸化ガス供給通路)
L2…空気排気管(酸化ガス排出通路)
L3…水素ガス供給管(燃料ガス供給通路)
L4…水素ガス循環管(燃料ガス循環通路)
L5…水素ガス排出管(水素ガス排出流路)

Claims (14)

  1. 流体が流れる流路の途中に設けられ且つ弁口を有する弁座と、
    前記弁口よりも上流または下流に設けられたオリフィスと、
    往復動自在に設けられ且つ往復動に伴って前記弁口を開閉する弁体と、
    前記弁体の往復動に連動して往復動し且つ少なくとも一部がオリフィス内を往復動するロッドと、
    を備えることを特徴とする弁。
  2. 請求項1に記載の弁であって、
    前記ロッドは、前記弁体と一体に設けられていることを特徴とする弁。
  3. 請求項1または2に記載の弁であって、
    前記ロッドは、前記オリフィス内に進入退出することを特徴とする弁。
  4. 請求項3に記載の弁であって、
    通電制御により前記弁体を往復動させるアクチュエータをさらに備え、
    前記ロッドは、前記アクチュエータの通電停止時に前記オリフィス内に位置することを特徴とする弁。
  5. 請求項1または2に記載の弁であって、
    前記ロッドは、往復動の全域において常にオリフィス内に位置するようにその全長が設定されていることを特徴とする弁。
  6. 請求項5に記載の弁であって、
    前記ロッドは、往復動中に前記オリフィスを通過する範囲内に段差面を有することを特徴とする弁。
  7. 請求項5に記載の弁であって、
    前記ロッドは、往復動中に前記オリフィスを通過する範囲内にロッド本体部よりも大径の大径部を有することを特徴とする弁。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載の弁であって、
    通電制御により前記弁体を往復動させるアクチュエータをさらに備え、
    前記ロッドのうち前記弁体の開時に前記オリフィス内に位置する部分が、前記オリフィスの内周面との間で流体の流量を規定する流通量規定部であり、
    前記ロッドのうち前記弁体の閉時に前記オリフィス内に位置する部分が、前記ガス流通量規定部よりも断面積が大きく前記オリフィス内の広い面積を閉塞する閉塞部であり、
    前記閉塞部が、前記アクチュエータの通電停止時に前記オリフィス内に位置することを特徴とする弁。
  9. 請求項5〜8の何れか1項に記載の弁であって、
    前記ロッドは、二カ所以上の径の異なる部分を有する円柱形状であることを特徴とする弁。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の弁であって、
    前記オリフィスは、前記弁口の上流または下流を閉塞する閉塞板に設けられ、
    前記閉塞板は、前記オリフィスから放射状に延びる分割線で分割されていることを特徴とする弁。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の弁であって、
    前記弁体の前記弁座に対するリフト量を検出する検出手段を備えることを特徴とする弁。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の弁であって、
    前記オリフィスは上下方向に向けて貫通し、
    前記オリフィスの上方に前記オリフィスの上流が位置し前記オリフィスの下方に前記オリフィスの下流が位置していることを特徴とする弁。
  13. 請求項1〜12の何れか1項に記載の弁であって、
    前記弁は、燃料ガス循環通路と酸化ガス排気通路とを連通し且つ前記燃料ガス循環通路から前記酸化ガス排気通路に燃料ガスを排出する燃料ガス排出通路を、開閉することを特徴とする弁。
  14. アノードおよびカソードを有する燃料電池と、
    前記燃料電池のカソードへ酸化ガスを供給する酸化ガス供給通路と、
    前記燃料電池のカソードから酸化ガスを排気する酸化ガス排気通路と、
    前記燃料電池のアノードへ燃料ガスを供給する燃料ガス供給通路と、
    前記燃料電池のアノードから排出された未消費の燃料ガスを、前記燃料ガス供給通路に帰還させる燃料ガス循環通路と、
    前記燃料ガス循環通路から分岐され前記酸化ガス排気通路に接続された燃料ガス排出通路と、
    前記燃料ガス排出通路に設けられ該燃料ガス排出通路を開閉する弁と、
    を備えた燃料電池システムであって、
    前記弁は、
    流体が流れる流路の途中に設けられ且つ弁口を有する弁座と、
    前記弁口よりも上流または下流に設けられ且つ前記弁口よりも通路断面積が小さいオリフィスと、
    往復動自在に設けられ且つ往復動に伴って前記弁口を開閉する弁体と、
    前記弁体の往復動に連動して往復動し且つ少なくとも一部がオリフィス内に侵入退出するロッドと、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016065619A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 アイシン精機株式会社 冷却液制御弁

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