JP2016065605A - 直線駆動装置及び施錠装置 - Google Patents

直線駆動装置及び施錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016065605A
JP2016065605A JP2014195028A JP2014195028A JP2016065605A JP 2016065605 A JP2016065605 A JP 2016065605A JP 2014195028 A JP2014195028 A JP 2014195028A JP 2014195028 A JP2014195028 A JP 2014195028A JP 2016065605 A JP2016065605 A JP 2016065605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
drive device
linear drive
elastic body
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014195028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6549826B2 (ja
Inventor
正尚 横山
Masanao Yokoyama
正尚 横山
悟 山内
Satoru Yamauchi
悟 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Time Creation Inc
Original Assignee
Seiko Clock Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Clock Inc filed Critical Seiko Clock Inc
Priority to JP2014195028A priority Critical patent/JP6549826B2/ja
Publication of JP2016065605A publication Critical patent/JP2016065605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6549826B2 publication Critical patent/JP6549826B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】組立性を向上させることができる直線駆動装置及び施錠装置を提供する。
【解決手段】ケーシング2に回転可能に支持された第1軸部材31と、第1軸部材31に螺合されるとともに、第1軸部材31の回転により直線移動可能にケーシング2に支持された第2軸部材32と、第2軸部材32に設けられ、第2軸部材32の移動方向に交差する方向に延びる棒体52と、ケーシング2に設けられ、棒体52に当接することで、第2軸部材32の移動方向のうち、少なくとも一方側への移動を規制する直進規制部53a,53bと、を備え、棒体52は、少なくとも一部が弾性体56により構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、直線駆動装置及びそれを備えた施錠装置に関するものである。
従来から、モータ等の駆動源の回転運動を直進運動に変換し、押し引きの動作を実現するための装置として直線駆動装置(リニアアクチュエータ)が知られている。直線駆動装置は、ケーシングと、ケーシング内で回転可能に支持された第1軸部材と、第1軸部材に螺合されるとともに、第1軸部材の回転により直線移動可能にケーシングに支持された第2軸部材と、を備えている。ケーシング内には、第2軸部材に対して第2軸部材の移動方向で対向するとともに、第2軸部材が当接することで、第2軸部材のそれ以上の移動を規制する規制部材が設けられている。そして、第2軸部材は、駆動源の正転方向及び逆転方向への回転により、所定ストローク内で往復移動するように構成されている。
ところで、上述した直線駆動装置においては、第2軸部材が規制部材に当接した状態で、第1軸部材の回転により第2軸部材が規制部材側にさらに締め込まれると、駆動源のトルクだけでは第1軸部材を正転方向及び逆転方向の何れにも回転させることができない、いわゆるセルフロック状態に陥るおそれがある。
これに対して、下記特許文献1では、規制部材のうち、第2軸部材と対向する部分にコイルばねを設け、第2軸部材を規制部材から離間する方向に付勢することで、上述したセルフロック状態に陥るのを抑制する構成が開示されている。
実開昭54−97675号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成にあっては、ケーシング内において、第2軸部材と規制部材との間の隙間にコイルばねを配置する必要があるため、組立性が悪いという課題がある。特に、小型の直線駆動装置にあっては、上述した課題がより顕著になる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、組立性を向上させることができる直線駆動装置及び施錠装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の直線駆動装置は、ベース部と、前記ベース部に回転可能に支持された第1軸部材と、前記第1軸部材に螺合されるとともに、前記第1軸部材の回転により直線移動可能に前記ベース部に支持された第2軸部材と、前記ベース部及び前記第2軸部材のうち、一方の部材に設けられ、前記第2軸部材の移動方向に交差する方向に延びる棒体と、前記ベース部及び前記第2軸部材のうち、他方の部材に設けられ、前記棒体に当接することで、前記第2軸部材の移動方向のうち、少なくとも一方側への移動を規制する直進規制部と、を備え、前記棒体は、少なくとも一部が弾性体により構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1軸部材の回転により第2軸部材が一方側に向けて移動すると、棒体が直進規制部に当接することで、第2軸部材のそれ以上の移動が規制される。このとき、棒体の少なくとも一部が弾性体により構成されているため、弾性体が弾性変形することで、第2軸部材には移動方向とは逆方向(直進規制部から離間する方向)に向けて付勢力(復元力)が付与される。すなわち、第2軸部材は、直進規制部から離間する方向に向けて弾性体により押し戻される。これにより、第2軸部材が直進規制部に当接した状態において、仮に第1軸部材及び第2軸部材間がさらに締め込まれ、第2軸部材が直進規制部側に向けて押し付けられたとしても、モータ等の駆動源を逆回転させた際に第2軸部材を速やかに逆方向に移動させることができる。したがって、第2軸部材がセルフロック状態に陥るのを抑制できる。
特に、第2軸部材の移動方向に交差する方向に延びる棒体の少なくとも一部が弾性体により構成されているため、例えばベース部側に弾性体を設ける場合に比べて組立性を向上させ、小型化を実現することができる。
また、前記直進規制部は、前記棒体に対して前記第2軸部材の移動方向の両側に配設されていてもよい。
この構成によれば、直進規制部が第2軸部材の移動方向における両側に配設されているため、第2軸部材の両方向への移動を規制することができる。
また、前記棒体は、前記一方の部材から立設された芯部材と、前記芯部材に取り付けられた前記弾性体と、を備えていてもよい。
この構成によれば、芯部材に弾性体を取り付ける構成のため、例えば弾性体自体を一方の部材に直接組み付ける場合に比べて組立性の更なる向上を図ることができる。
また、前記弾性体は、筒状とされるとともに、前記芯部材に外挿されていてもよい。
この構成によれば、弾性体が筒状とされているため、芯部材に外挿するだけで簡単に棒体を組み立てることができる。
また、前記弾性体が接触して、前記第1軸部材に対する前記第2軸部材の回転を規制する回転規制部を備え、前記弾性体は、前記芯部材に回転可能に外挿されていてもよい。
この構成によれば、第1軸部材の回転により第2軸部材が一方側に向けて移動する過程において、棒体(弾性体)は回転規制部上を摺接しながら移動する。これにより、第1軸部材に対する第2軸部材の軸線周りの回転が規制され、第2軸部材を直線移動させることができる。特に、棒体のうち、弾性体が芯部材に回転可能に外挿されているため、弾性体が回転しながら回転規制部に接触することになる。そのため、棒体と回転規制部との間の摩擦抵抗を軽減し、第2軸部材をスムーズに移動させることができる。
また、前記棒体は、前記第2軸部材側に配設され、前記直進規制部は、前記ベース部側に配設されるとともに、前記第2軸部材の移動方向に沿って延びるガイド溝内に形成されていてもよい。
この構成によれば、例えば直進規制部が第2軸部材の移動方向における両側に配設されている場合に、各直進規制部側に弾性体をそれぞれ配設する場合に比べて、更なる組立性の向上、及び低コスト化を図ることができる。
また、前記棒体は、前記ベース部側に配設され、前記直進規制部は、前記第2軸部材側に配設されるとともに、前記第2軸部材の移動方向に沿って延びるガイド溝内に形成されていてもよい。
この構成によれば、第2軸部材内に溝状の直進規制部を形成することで、溝内に棒体を収容することができるため、第2軸部材側から棒体を突設させる構成に比べて、直線駆動装置の薄型化を図ることができる。
また、本発明の施錠装置は、上記本発明の直線駆動装置を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、上記本発明の直線駆動装置を備えているため、小型で信頼性の高い施錠装置を提供することができる。
本発明によれば、組立性を向上させることができる。
本実施形態に係る直線駆動装置の平面図である。 本実施形態に係る直線駆動装置の側面図である。 蓋体を取り外した状態における直線駆動装置の平面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 ガイド機構の平面図である。 図4に相当する断面図であって、直線駆動装置の動作を説明するための説明図である。 図4に相当する断面図であって、直線駆動装置の動作を説明するための説明図である。 実施形態に係る施錠装置のブロック図である。 ガイド機構の他の構成に係る断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[直線駆動装置]
図1は直線駆動装置1の平面図であり、図2は直線駆動装置1の側面図である。図3は、蓋体11を取り外した状態における直線駆動装置1の平面図である。図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態の直線駆動装置1は、直方体形状のケーシング(ベース部)2と、ケーシング2内に収容されたモータ3(図3参照)と、モータ3のトルクに応じて直線移動する送りねじ機構4と、を有している。なお、以下の説明では、ケーシング2の長手方向を単に長手方向L1、短手方向を単に短手方向L2、厚さ方向を上下方向L3という。
ケーシング2は、開口部を有する箱型のケース本体10と、ケース本体10の開口部を閉塞する蓋体11と、を有している。
ケース本体10は、上下方向L3から見た平面視形状が長方形状の底壁部12、及びこの底壁部12の外周縁から立設された周壁部13を備えている。図3、図4に示すように、ケース本体10には、ケーシング2内をモータ室15とアクチュエータ室16とに仕切る仕切壁17が形成されている。仕切壁17は、長手方向L1に沿って延設されるとともに、ケーシング2内を短手方向L2に仕切っている。なお、モータ室15及びアクチュエータ室16は、仕切壁17に対して長手方向L1における一端側に形成された連通孔18(図3参照)を通して連通している。
図3に示すように、モータ3は、モータ本体21にギヤボックス22が組み合わされた、いわゆるギヤードモータであって、その軸線O1を長手方向L1に一致させた状態でモータ室15内に収容されている。
モータ本体21は、DCモータ等からなり、送りねじ機構4の後述する第1軸部材31を正転または逆転させる。なお、モータ本体21には、ケーシング2の外部に設けられた乾電池等の外部電源から電力が供給される。
ギヤボックス22には、図示しない減速機構が収容されるとともに、長手方向L1の一端側に向けて出力軸23が突設されている。出力軸23における長手方向L1の一端部には、モータ3のトルクを送りねじ機構4に伝達する駆動ギヤ24が連結されている。
図3、図4に示すように、送りねじ機構4は、その軸線O2がモータ3の軸線O1(長手方向L1)に対して平行に配置された状態で、アクチュエータ室16内に収容されている。具体的に、送りねじ機構4は、ケーシング2内で回転可能に支持された第1軸部材31と、第1軸部材31に螺合されるとともに、第1軸部材31の回転により直線移動可能にケーシング2に支持された第2軸部材32と、を備えている。
第1軸部材31は、アクチュエータ室16内のうち、長手方向L1における一端側に収容されている。具体的に、第1軸部材31は、長手方向L1に沿って延びる筒部33と、筒部33の径方向の外側に向けて張り出す従動ギヤ34と、を備えている。筒部33は、長手方向L1の両端部が軸受36,37を介してケーシング2内で保持されている。また、筒部33の内周面のうち、長手方向L1における他端部には、雌ねじ部38(図4参照)が形成されている。
従動ギヤ34は、筒部33のうち、雌ねじ部38よりも長手方向L1の一端側に位置する部分に形成され、上述した連通孔18内でモータ3の駆動ギヤ24に噛合されている。
第2軸部材32は、長手方向L1に沿って延びる円柱状とされている。第2軸部材32の外周面のうち、長手方向L1の一端部には、雌ねじ部38に螺合される雄ねじ部41が形成されている。第2軸部材32における長手方向L1の他端部は、ケース本体10の周壁部13に形成された貫通孔42を通してケーシング2の外部に突出している。そして、第2軸部材32におけるケーシング2からの突出部分に、後述する電気錠101等の作動部材が連結される。
第2軸部材32は、第1軸部材31の回転に応じて押し込み位置(図6参照)と引き込み位置(図7参照)との間を直線移動するように構成されている。具体的に、第2軸部材32は、第1軸部材31の正転(第2軸部材32との螺合が解除される方向への回転)に伴い、第1軸部材31(ケーシング2)に対して前進し、押し込み位置に向けて移動する。一方、第2軸部材32は、第1軸部材31の逆転(第2軸部材32が螺号される方向への回転)に伴い、第1軸部材31(ケーシング2)に対して後退し、引き込み位置に向けて移動する。これにより、第2軸部材32のケーシング2(貫通孔42)からの長手方向L1への突出量が変化する。なお、貫通孔42内には、第2軸部材32の長手方向L1への直線移動を支持する軸受44が配設されている。
図5は、ガイド機構51の平面図である。
ここで、図4、図5に示すように、第2軸部材32とケース本体10との間には、第2軸部材32の回転移動を規制するとともに、第2軸部材32の直線移動をガイドするガイド機構51が配設されている。具体的に、ガイド機構51は、第2軸部材(一方の部材)32に配設された棒体52と、ケース本体(他方の部材)10の底壁部12に形成されるとともに、棒体52を収容するガイド溝53と、を備えている。
まず、ガイド溝53は、平面視矩形状とされ、長手方向L1に沿って延設されている。ガイド溝53の内側面のうち、長手方向L1の両側に位置する内側面は、第2軸部材32の長手方向L1への移動を規制する一対の直進規制部53a,53bを構成している。一方、ガイド溝53の内側面のうち、短手方向L2の両側に位置する内側面(直進規制部53a,53b間に位置する内側面)は、第2軸部材32の軸線O2周りの回転(第1軸部材31との共回り)を規制する一対の回転規制部53c,53dを構成している。
棒体52は、第2軸部材32のうち、雄ねじ部41よりも長手方向L1の他端側に位置し、第2軸部材32の径方向の外側に向けて突設されている。棒体52は、金属等からなる芯部材55と、芯部材55に外挿された弾性体56と、を備えている。
芯部材55は、基端部が第2軸部材32に固定されるとともに、先端部が第2軸部材32の外周面から突出してガイド溝53内に収容されている。
弾性体56は、例えばニトリルゴム(NBR)等からなる筒状とされ、外周面がガイド溝53の各規制部53a〜53dに接触可能とされている。弾性体56は、その内側に上述した芯部材55が軽圧入されており、芯部材55に回転可能に保持されている。なお、ガイド溝53の各規制部53a〜53dと弾性体56との間には、グリス等の潤滑剤が介在していても構わない。
次に、上述した直線駆動装置1の作用について説明する。図6、図7は、図4に相当する断面図であって、直線駆動装置1の動作を説明するための説明図である。
まず、第2軸部材32が引き込み位置側で停止した状態において、モータ3(モータ本体21)を正転させると、モータ3のトルクがギヤボックス22内の減速機構で減速された後、駆動ギヤ24を介して第1軸部材31に伝達されることで、第1軸部材31が正転する。第1軸部材31が正転すると、図6に示すように、第1軸部材31の雌ねじ部38と第2軸部材32の雄ねじ部41との螺合が解除される方向に第2軸部材32が移動することで、第2軸部材32が第1軸部材31に対して前進する。そして、棒体52が、ガイド溝53の直進規制部53aに当接または近接するタイミング(第2軸部材32が押し込み位置に到達するタイミング)で、モータ3の駆動を停止させる。これにより、第2軸部材32が押し込み位置で停止する。
一方、第2軸部材32が押し込み位置側で停止した状態において、モータ3(モータ本体21)を逆転させると、モータ3のトルクがギヤボックス22内の減速機構で減速された後、駆動ギヤ24を介して第1軸部材31に伝達されることで、第1軸部材31が逆転する。第1軸部材31が逆転すると、図7に示すように、第1軸部材31の雌ねじ部38と第2軸部材32の雄ねじ部41とが螺合される方向に第2軸部材32が移動することで、第2軸部材32が第1軸部材31に対して後退する。そして、棒体52が、ガイド溝53の直進規制部53bに当接または近接するタイミング(第2軸部材32が引き込み位置に到達するタイミング)で、モータ3の駆動を停止させる。これにより、第2軸部材32が引き込み位置で停止する。
そして、上述した動作を繰り返すことで、第2軸部材32の押し引き動作を実現でき、第2軸部材32に連結される作動部材を操作できる。
ここで、本実施形態では、上述したように第2軸部材32が押し込み位置または引き込み位置に向けて移動する過程において、棒体52は第2軸部材32と同期してガイド溝53内を長手方向L1に沿って直線運動する。そして、棒体52がガイド溝53の直進規制部53a,53bに当接することで、第2軸部材32のそれ以上の直線運動が規制される。すなわち、第2軸部材32は、長手方向L1に沿う直進規制部53a,53b間のストロークで往復移動する。
このとき、棒体52の外周部分が弾性体56により構成されているため、弾性体56が弾性変形することで、第2軸部材32には移動方向とは逆方向(直進規制部53a,53bから離間する方向)に向けて付勢力(復元力)が付与される。すなわち、第2軸部材32は、直進規制部53a,53bから離間する方向に向けて弾性体56により押し戻される。これにより、押し込み位置または引き込み位置において、仮に雌ねじ部38及び雄ねじ部41間がさらに締め込まれ、第2軸部材32が直進規制部53a,53b側に向けて押し付けられたとしても、モータ3を逆回転させた際に第2軸部材32を速やかに逆方向に移動させることができる。したがって、第2軸部材32がセルフロック状態に陥るのを抑制できる。
また、第2軸部材32が押し込み位置または引き込み位置に向けて移動する過程において、棒体52はガイド溝53の回転規制部53c,53d上を摺接しながら移動する。これにより、第1軸部材31に対する第2軸部材32の軸線O2周りの回転が規制され、第2軸部材32を長手方向L1に沿って案内することができる。特に、本実施形態では、棒体52のうち、弾性体56が芯部材55に回転可能に取り付けられているため、弾性体56が回転しながら回転規制部53c,53dに接触することになる。そのため、棒体52と回転規制部53c,53dとの間の摩擦抵抗を軽減し、第2軸部材32をスムーズに移動させることができる。なお、本実施形態において、上述した「接触」は、転がり接触、スライド接触を含む。
このように、本実施形態によれば、第2軸部材32がセルフロック状態に陥るのを抑制できるため、信頼性の高い直線駆動装置1を提供できる。また、本実施形態では、送りねじ機構4を用いることで、例えばソレノイドを用いる場合に比べて小型化を図った上で、第2軸部材32のストロークを確保できる。
特に、本実施形態では、第2軸部材32に対して径方向に突出する棒体52の少なくとも一部が弾性体56により構成されているため、例えばケーシング2側(直進規制部53a,53b側)に弾性体を設ける場合に比べて組立性を向上させ、小型化を実現することができる。
また、本実施形態の直線駆動装置1によれば、直進規制部53a,53bが第2軸部材32の移動方向における両側に配設されているため、第2軸部材32の両方向への移動を規制することができる。
また、本実施形態では、芯部材55に弾性体56を取り付ける構成のため、例えば弾性体自体を第2軸部材32に直接組み付ける場合に比べて組立性の更なる向上を図ることができる。
しかも、弾性体56が筒状とされているため、芯部材55に外挿するだけで簡単に棒体52を組み立てることができる。
さらに、本実施形態では、ケーシング2及び第2軸部材32のうち、第2軸部材32側に棒体52を配設する構成とした。
この構成によれば、本実施形態のように直進規制部53a,53bが第2軸部材32の移動方向における両側に配設されている場合に、各直進規制部53a,53b側に弾性体をそれぞれ配設する場合に比べて、更なる組立性の向上、及び低コスト化を図ることができる。
[施錠装置]
次に、上述した直線駆動装置1を備えた施錠装置100について説明する。図8は本実施形態の施錠装置100を示すブロック図である。
図8に示すように、本実施形態の施錠装置100は、電気錠101と、電気錠101を操作する直線駆動装置1と、施錠装置100の動作を統括的に制御する制御部102と、を有している。
電気錠101は、直線駆動装置1の第2軸部材32に連結されたロック機構を備えている。ロック機構は、第2軸部材32の直線運動に応じて施錠位置及び解錠位置が切り替えられるようになっている。
制御部102は、例えばCPUや記憶部(ROM,RAM等)等を有している。
このような構成において、電気錠101を施錠または解錠する場合、まず制御部102は、ロック機構の位置(第2軸部材32の位置)を判断するとともに、ロック機構の位置に応じてモータ3の回転方向(通電方向)を決定し、直線駆動装置1に向けて動作信号を出力する。すると、直線駆動装置1は、上述したように押し込み位置または引き込み位置に向けて第2軸部材32が移動する。そして、第2軸部材32に連動してロック機構が施錠位置または解錠位置に向けて移動する。
そして、第2軸部材32が施錠位置または解錠位置に到達した時点で、第2軸部材32の動作を停止させる。これにより、電気錠101の施錠または解錠が行われる。なお、モータ3の停止タイミングは、図示しないタイマにより検出されるモータ3への通電時間により判断することができる。また、図示しない電流センサにより検出される電流値が所定の閾値以上になった場合に、棒体52が直進規制部53a,53bに当接し、第2軸部材32の移動が規制されていると判断して、モータ3への通電を停止しても構わない。また、図示しない磁気式または光学式センサにより第2軸部材32に設けられた検出対象を検出した場合に、棒体52が直進規制部53a,53bに接近していると判断して、モータ3への通電を停止してもよい。なお、検出対象は芯部材55に一体に形成されていても良い。
この構成によれば、上述した直線駆動装置1を備えているため、小型で信頼性の高い施錠装置100を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、第2軸部材32の両方向への移動を直進規制部53a,53bにより規制する構成について説明したが、これに限らず、少なくとも一方側への移動を規制すれば構わない。
また、上述した実施形態では、筒状の弾性体56が芯部材55に外挿されている構成について説明したが、これに限らず、弾性体56の形状は適宜設計変更が可能であり、その取付方法も適宜変更が可能である。
さらに、上述した実施形態では、棒体52が芯部材55と弾性体56からなる構成について説明したが、これに限らず、棒体52の少なくとも一部が弾性体56により構成されていれば構わない。この場合、例えば、棒体52の全体が弾性体56からなる構成であっても構わない。
さらに、上述した実施形態では、ガイド溝53が直進規制部53a,53b及び回転規制部53c,53dを備える構成について説明したが、これに限られない。ガイド溝53は、少なくとも直進規制部53a,53bを備えていれば、回転規制部は別途設けても構わない。例えば、第2軸部材32を角柱形状とし、第2軸部材32の回転を規制しても構わない。
また、上述した実施形態では、第1軸部材31に雌ねじ部38を形成し、第2軸部材32に雄ねじ部41を形成した場合について説明したが、これとは逆に、第1軸部材31に雄ねじ部41を形成し、第2軸部材32に雌ねじ部38を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、ケーシング2及び第2軸部材32のうち、ケーシング2側にガイド溝53を配設し、第2軸部材32側に棒体52を配設する構成について説明したが、これに限られない。例えば、図9に示すように、ケーシング(一方の部材)2側に棒体150を配設し、第2軸部材(他方の部材)32側にガイド溝151を配設しても構わない。図示の例において、ガイド溝151は、第2軸部材32を径方向に貫通している。また、棒体150は、ガイド溝151を貫通する芯部材155、及び芯部材155に回転可能に外挿された筒状の弾性体156を備えている。
この構成によれば、第2軸部材32内にガイド溝151を形成することで、上述した実施形態のように第2軸部材32から棒体52を突設させる構成に比べて、上下方向L3の薄型化を図ることができる。なお、ガイド溝151は、第2軸部材32を貫通していなくても構わない。
また、上述した実施形態では、本発明の直線駆動装置1の第2軸部材32に取り付けられる作動部材として電気錠101を採用した場合について説明したが、これに限らず、種々の用途に採用することが可能である。この場合、例えばロボットや、家庭用電気機器、介護機器、計測機器、通信機器、玩具等、その他産業機器に、本発明の直線駆動装置1を採用することも可能である。
さらに、フォトセンサや磁気センサ等の位置センサを設け、第2軸部材32の位置を検出する構成としても構わない。これにより、第2軸部材32の位置管理が可能になり、より高精度な制御が可能となる。また、本実施形態では、上述したように弾性体56により第2軸部材32を移動方向とは逆方向に付勢しているため、仮に位置センサが故障等した場合であっても、セルフロック状態に陥るのを抑制できる。
また、上述した実施形態では、モータ本体21にDCモータを採用した場合について説明したが、これに限らずステッピングモータやACモータを採用しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…直線駆動装置
2…ケーシング(ベース部)
31…第1軸部材
32…第2軸部材
52,150…棒体
53,151…ガイド溝
53a,53b…直進規制部
53c,53d…回転規制部
55,155…芯部材
56,156…弾性体
100…施錠装置

Claims (8)

  1. ベース部と、
    前記ベース部に回転可能に支持された第1軸部材と、
    前記第1軸部材に螺合されるとともに、前記第1軸部材の回転により直線移動可能に前記ベース部に支持された第2軸部材と、
    前記ベース部及び前記第2軸部材のうち、一方の部材に設けられ、前記第2軸部材の移動方向に交差する方向に延びる棒体と、
    前記ベース部及び前記第2軸部材のうち、他方の部材に設けられ、前記棒体に当接することで、前記第2軸部材の移動方向のうち、少なくとも一方側への移動を規制する直進規制部と、を備え、
    前記棒体は、少なくとも一部が弾性体により構成されていることを特徴とする直線駆動装置。
  2. 前記直進規制部は、前記棒体に対して前記第2軸部材の移動方向の両側に配設されていることを特徴とする請求項1記載の直線駆動装置。
  3. 前記棒体は、
    前記一方の部材から立設された芯部材と、
    前記芯部材に取り付けられた前記弾性体と、を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の直線駆動装置。
  4. 前記弾性体は、筒状とされるとともに、前記芯部材に外挿されていることを特徴とする請求項3記載の直線駆動装置。
  5. 前記弾性体が接触して前記第1軸部材に対する前記第2軸部材の回転を規制する回転規制部を備え、
    前記弾性体は、前記芯部材に回転可能に外挿されていることを特徴とする請求項4記載の直線駆動装置。
  6. 前記棒体は、前記第2軸部材側に配設され、
    前記直進規制部は、前記ベース部側に配設されるとともに、前記第2軸部材の移動方向に沿って延びるガイド溝内に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の直線駆動装置。
  7. 前記棒体は、前記ベース部側に配設され、
    前記直進規制部は、前記第2軸部材側に配設されるとともに、前記第2軸部材の移動方向に沿って延びるガイド溝内に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の直線駆動装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載された直線駆動装置を備えていることを特徴とする施錠装置。
JP2014195028A 2014-09-25 2014-09-25 直線駆動装置及び施錠装置 Active JP6549826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195028A JP6549826B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 直線駆動装置及び施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195028A JP6549826B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 直線駆動装置及び施錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016065605A true JP2016065605A (ja) 2016-04-28
JP6549826B2 JP6549826B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=55805311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014195028A Active JP6549826B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 直線駆動装置及び施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6549826B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017199741A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 Ntn株式会社 電動アクチュエータ
JP2018119596A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 株式会社ショーワ シャフトの回り止め機構及び伸縮アクチュエータ
WO2019059355A1 (ja) * 2017-09-22 2019-03-28 Ntn株式会社 電動アクチュエータ
JP2021152398A (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 日本電産コパル電子株式会社 リニアアクチュエータ
JP2021152397A (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 日本電産コパル電子株式会社 リニアアクチュエータ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02176221A (ja) * 1989-09-22 1990-07-09 Kokusan Kinzoku Kogyo Co Ltd アクチュエータ
JPH1094219A (ja) * 1996-09-12 1998-04-10 Calsonic Corp 電動アクチュエータ
JP2005068644A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Nippon Densan Corp 電気錠装置
JP2012007684A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Ntn Corp 電動アクチュエータ
JP2014088920A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Ntn Corp 電動リニアアクチュエータ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02176221A (ja) * 1989-09-22 1990-07-09 Kokusan Kinzoku Kogyo Co Ltd アクチュエータ
JPH1094219A (ja) * 1996-09-12 1998-04-10 Calsonic Corp 電動アクチュエータ
JP2005068644A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Nippon Densan Corp 電気錠装置
JP2012007684A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Ntn Corp 電動アクチュエータ
JP2014088920A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Ntn Corp 電動リニアアクチュエータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017199741A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 Ntn株式会社 電動アクチュエータ
JP2017207182A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 Ntn株式会社 電動アクチュエータ
JP2018119596A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 株式会社ショーワ シャフトの回り止め機構及び伸縮アクチュエータ
WO2019059355A1 (ja) * 2017-09-22 2019-03-28 Ntn株式会社 電動アクチュエータ
JP2021152398A (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 日本電産コパル電子株式会社 リニアアクチュエータ
JP2021152397A (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 日本電産コパル電子株式会社 リニアアクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6549826B2 (ja) 2019-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016065605A (ja) 直線駆動装置及び施錠装置
JP5243018B2 (ja) 電動リニアアクチュエータ
US9562596B2 (en) Gear mechanism and drawer drive device in refrigerator
JP2016535222A (ja) カム歯車及びカム歯車を備えたリニア駆動装置
JP6391697B2 (ja) リニア駆動装置、排ガス再循環制御バルブ
KR20130133380A (ko) 스위블 액츄에이터
JP2018003413A (ja) 作動装置
CN109667484B (zh) 一种电子锁芯的电动离合装置
US7705253B2 (en) Appliance lock using a motor driven linear actuator with helical spring drive
WO2015036329A1 (en) Linear drive device and exhaust gas recirculation control valve
TW201511673A (zh) 釣魚用紡車式捲線器
US20190226563A1 (en) Rectilinear drive device
JP2012047317A (ja) リニアアクチュエータ
US10935090B2 (en) Brake assembly and servo having the same
JP2008190193A (ja) 錠装置
JP2007062404A (ja) 電動ステアリングロック装置
JP5807558B2 (ja) 駆動機構
JP2015190692A (ja) 冷蔵庫用引き出し装置
JP3138342U (ja) ボールねじ一体型直動案内軸受
JP3142139U (ja) 位置制限式横開きカーテン
KR101475927B1 (ko) 랙기어 구동방식을 적용한 플로어 힌지
JP2003003745A (ja) ドアオープナー
CN110799773B (zh) 驱动器
JP2006275068A (ja) アクチュエータ
JP2020143763A (ja) 電動アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180706

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20181116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6549826

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250