JP2016065423A - 開閉扉のヒンジ構造およびヒンジ軸 - Google Patents

開閉扉のヒンジ構造およびヒンジ軸 Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構造で安価な部材を用い、装着した開閉扉を必要なときに容易に取り外せる開閉扉のヒンジ構造を提供する。
【解決手段】筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉する開閉扉のヒンジ構造であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
開閉扉を筐体からとりはずすときは、ヒンジ軸を軸穴から抜き取ればよい。このとき、抜き取られる瞬間だけ、上記切れ込みがあることにより、ヒンジ軸は弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部がスムーズに通過する。
【選択図】図2

Description

本発明は、主として消火設備収納箱や配電盤収納箱のようなスチール製やステンレス製の収納箱等に適用することができる開閉扉のヒンジ構造およびヒンジ軸に関するものである。
消火設備収納箱や配電盤収納箱のようなスチール製やステンレス製の収納箱に適用される開閉扉は、一般に、筐体と開閉扉の双方に蝶番を溶接した開閉構造を採用することが行なわれている。このように、筐体と開閉扉の双方に蝶番を溶接したのでは、例えば開閉扉だけが破損したような場合に開閉扉の交換ができず、筐体ごと取り替えなければならない。開閉扉の取り付け取り外しが可能な蝶番も存在するが、コスト的に高価なものとなる問題がある。また、蝶番を使用した構造では、どうしても筐体と開閉扉に蝶番を溶接しなければならないので、溶接痕を消すための研磨仕上げや塗装仕上げが必要になり、それだけ工程が増えてしまう。
そこで、蝶番を溶接することなく筐体から開閉扉を着脱可能にした開閉扉のヒンジ構造として、下記の特許文献1および2に示すものが開示されている。
特開2009−68272号公報 特開2012−87471号公報
上記特許文献1には、つぎの開示がある。符号は公報に掲載されたものである。
〔0018〕
そして、上記開閉扉3には、ヒンジ軸4を回動可能に軸支する軸支部15と、上記軸支部15と連通することによってヒンジ軸4を通過させて取り外し可能とする軸通過開口部16と、上記軸支部15と軸通過開口部16の間において軸支部15に軸支されたヒンジ軸4の抜けを防止する切り起し片からなる抜け防止部17とが設けられている。
〔0019〕
上記軸通過開口部16は、開閉扉3の側面部14の奥側の端縁から扉板10側に向かって延びる切欠部として形成され、ヒンジ軸4の第2軸部12が通過するよう少なくともヒンジ軸4の第2軸部12の直径以上の幅寸法に設定されている。上記軸支部15は、この例では、上記軸通過開口部16の両端部を扉板10側に延長した位置に両端部が配置されたU字状の切欠部として形成されており、U字状の湾曲部の頂が扉板10側に配置されている。上記軸支部15のU字状の湾曲部は、ヒンジ軸4の第2軸部12の外形に略沿うR寸法に設定されている。
〔0020〕
上記軸通過開口部16と軸支部15との間には、切り起し片からなる抜け防止部17が形成されている。上記抜け防止部17は、軸通過開口部16と軸支部15との間を横切るように配置された短冊状に形成され、長手方向の一端が側面部14と一体化した根元部18になっており、他端側が遊端部19に形成されている。
上記特許文献2には、つぎの開示がある。符号は公報に掲載されたものである。
〔0015〕
図2および3に示されるように、開閉扉1aの回動中心の下端には、回動部材10が地板6に取り付けられている。回動部材10の下面には、地板6の上面に形成された穴16に回動自在に係合された円柱形状の回動軸12が形成されている。回動部材10は、穴16に回動軸12が係合されているだけなので、地板6から簡単に取り外すことができる。一方、回動部材10の上面には、回動部材10を地板6に取り付けた状態で、開閉扉1aの隅角を摺動自在かつ着脱自在に係合する係合部が設けられている。
〔0017〕
開閉扉1aの下面には、円柱形状の吸引部材(以下、第1吸引部材という)15aが該下面とほぼ面一で埋込み固定されている。一方、回動部材10の上面には、第1吸引部材15aと対向する位置に円柱形状の吸引部材(以下、第2吸引部材という)15bが該上面とほぼ面一になるように埋込み固定されている。なお、第1吸引部材15aおよび第2吸引部材15bの固定は嵌合やピン、ネジ、接着剤によって行う。
〔0018〕
第1吸引部材15aは磁石からなり、第2吸引部材15bは鉄製である。これによって、第1吸引部材15aが第2吸引部材15bを吸引し、開閉扉1aは回動部材10に着脱自在に固定される。なお、使用する磁石の種類は特に限定されるものではないが、取扱いが容易なフェライト磁石やネオジム磁石などの永久磁石を用いることが好ましく、第2吸引部材は鉄製に限定されるものではなく、他の磁性体やマルテンサイト系ステンレス鋼などの強磁性体を用いることができる。
上記特許文献1記載の開閉扉のヒンジ構造では、軸支部15、軸通過開口部16、切り起し片からなる抜け防止部17を開閉扉3に設けなければならない。このような加工を行う分だけ工程が増え、コストアップにつながる。
上記特許文献2記載の扉開閉構造では、開閉扉の下面に円柱状の磁石である第1吸引部材15aを埋め込み固定し、回動部材10の上面に円柱状の鉄である第2吸引部材15bを埋め込み固定しなければならない。吸引部材のような部材を準備し、それを埋め込み固定するための加工を行うなど、コストアップにつながる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、つぎの目的を有する開閉扉のヒンジ構造およびヒンジ軸を提供する。
シンプルな構造で安価な部材を用い、装着した開閉扉を必要なときに容易に取り外せる。
上記目的を達成するため、本発明の開閉扉のヒンジ構造は、つぎの構成を採用した。
筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉する開閉扉のヒンジ構造であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
上記目的を達成するため、本発明のヒンジ軸は、つぎの構成を採用した。
筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉するための、上記ヒンジ軸であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
本発明の開閉扉のヒンジ構造およびヒンジ軸は、上記ヒンジ軸がつぎのように構成されている。すなわち、開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
したがって、開閉扉を筐体にとりつけるときは、筐体に形成された筐体側の軸穴に、開閉扉に形成された扉側の軸穴を一致させたところにヒンジ軸を挿通する。このとき挿通する瞬間だけ、切れ込みがあることにより、ヒンジ軸は弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部がスムーズに通過する。上記突部が軸穴を通過し、ヒンジ軸が上記軸穴に挿通されたあとは、上記弾性変形が復元し、上記突部が抜け止めをする。
開閉扉を筐体からとりはずすときは、ヒンジ軸を軸穴から抜き取ればよい。このとき、抜き取られる瞬間だけ、上記切れ込みがあることにより、ヒンジ軸は弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部がスムーズに通過するのである。抜き取ったあとのヒンジ軸は、上記弾性変形が復元して元に戻り、ふたたび開閉扉を筐体にとりつけるときに使用できる。
そして、このようなヒンジ構造およびヒンジ軸によれば、従来のように、軸支部、軸通過開口部、切り起し片からなる抜け防止部等の加工を開閉扉に施す必要がない。また、吸引するための部材を準備したり、それを埋め込み固定するための加工を行う必要がない。このように、シンプルな構造で安価な部材を用い、装着した開閉扉を必要なときに容易に取り外せる。また、工具を用いずにワンタッチで開閉扉の取り付け取り外しを行うことができる。
本発明の開閉扉のヒンジ構造が適用された収納箱を示す正面図である。 下側のヒンジ構造部を拡大した図であり、(A)は断面図、(B)は正面図である。 下側のヒンジ軸を示す6面図である。 上側のヒンジ構造部を拡大した図であり、(A)は断面による分解図、(B)は正面図である。 上側のヒンジ軸を示す6面図である。
つぎに、本発明の開閉扉のヒンジ構造を実施するための最良の形態を説明する。
〔全体構造〕
図1は、本発明の開閉扉のヒンジ構造が適用された収納箱1を示す正面図である。
本実施形態は、筐体2に対して上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bを介して開閉扉3が取り付けられ、上記上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bを軸にして開閉扉3を回動させて開閉する開閉扉3のヒンジ構造である。
この例では、上記収納箱1は、消火器等の消火設備や配電盤を収納するものであり、正面に開口部5を有する箱状の筐体2と、上記筐体2の正面に取り付けられた開閉扉3とを備えて構成されている。上記筐体2および開閉扉3は、いずれもスチールやステンレス等の金属板を屈曲して形成されている。
上記筐体2は、この例では、正面に収納品を出し入れする長方形の開口部5を有する直方体状である。上記開閉扉3は、上記開口部5内に収まる長方形の板状である。
上記筐体2には、正面から見て右端寄りの箇所において、上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bがそれぞれ回転可能に嵌合する筐体側上部軸穴8aと筐体側下部軸穴8bが穿設されている。筐体側上部軸穴8aと筐体側下部軸穴8bは、同軸状となるように形成されている。
筐体側上部軸穴8aと筐体側下部軸穴8bにはそれぞれ、上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bが取り付けられる。上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bは、開口部5の片側寄りの位置における上部と下部に、同軸状となるように取り付けられる。この例では図示の右端寄りの位置である。
上記開閉扉3の片側寄りの位置における上部と下部には、それぞれ扉側上部軸穴9aと扉側下部軸穴9bが穿設されている。扉側上部軸穴9aと扉側下部軸穴9bは、開閉扉3を筐体2の開口部5に配置し、開口部5を扉で閉じた状態で、筐体側上部軸穴8aと筐体側下部軸穴8bに対応する位置に形成される。扉側上部軸穴9aと扉側下部軸穴9bには、それぞれ筐体側上部軸穴8aと筐体側下部軸穴8bと対応させた状態で、上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bが取り付けられる。
そして、上記筐体2に対して開閉扉3が、上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bを介して回動可能に取り付けられている。
上記開閉扉3は、上側ヒンジ軸4aと下側ヒンジ軸4bを軸にして回動して開閉するようになっている。図において、符号13は開閉扉3を開閉する際に把持する把手である。
〔下側のヒンジ構造〕
図2は、図1における下側のヒンジ構造部Lを拡大して示した図である。(A)はB−B断面、(B)は正面図である。
図3は、下側のヒンジ構造部で用いられる下側ヒンジ軸4bを示す6面図である。(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図、(F)は背面図である。
上記筐体2は、この例ではスチール板を屈曲して接合部を溶接することにより形成されている。上記筐体2の前面の周辺部には、天井板、左右側壁および底板に連続して屈曲形成された所定幅の枠状部6が形成されている。上記枠状部6は、天井板、左右側壁および底板におけるそれぞれ正面側の部分からスチール板を断面コ字状に屈曲して形成している。上記枠状部6に連続して奥側へ屈曲したところに、所定幅の内壁部7が形成される。上記内壁部7の内側に、開閉扉3で開閉される開口部5が形成される。
上記内壁部7の下側には、筐体2の正面から見て右端寄りの箇所において、筐体側下部軸穴8bが穿設されている。上記筐体側下部軸穴8bには、下側ヒンジ軸4bが嵌合する。上記筐体側下部軸穴8bに嵌合した下側ヒンジ軸4bに、開閉扉3の扉側下部軸穴9bが嵌合する。
〔下側ヒンジ軸〕
上記下側ヒンジ軸4bは、筐体2に対して取り付けられた開閉扉3を回動させて開閉するためのものである。この例ではポリアセタール樹脂(たとえば商品名;ジュラコン)を成形して形成する。
上記下側ヒンジ軸4bは、開閉扉3に形成された扉側下部軸穴9bと、筐体2に形成された筐体側下部軸穴8bとを一致させたところに挿通される。上記下側ヒンジ軸4bは、弾性変形によって外径を小さくするための切れ込み11bを有し、上記筐体側下部軸穴8bに挿通されたときに抜け止めをする突部12bが設けられている。
上記下側ヒンジ軸4bは、上部が扉側下部軸穴9bに挿通される上側挿通部17であり、下部が筐体側下部軸穴8bに挿通される下側挿通部18である。上側挿通部17と下側挿通部18の間にはフランジ部14が形成されている。
上側挿通部17は円柱状である。フランジ部14は円盤状である、下側挿通部18は、中央部に上下に伸びる切れ込み11bが形成されて、二分割状に形成されている。また、フランジ部14よりも下端側の外周面に、少し径が大きくなる突部12bが設けられている。
上記下側ヒンジ軸4bは、下側挿通部18が筐体側下部軸穴8bに嵌合される。このとき、切れ込み11bが存在することから、下側挿通部18が少し内側に弾性変形し、突部12bがスムーズに筐体側下部軸穴8bを通過する。突部12bが筐体側下部軸穴8bを通過すると、下側挿通部18が復元する。この状態で、上記突部12bが下側ヒンジ軸4bを筐体側下部軸穴8bから抜け止めする。
筐体2に取り付けられた下側ヒンジ軸4bの上側挿通部17に対し、開閉扉3の扉側下部軸穴9bを挿通させる。
〔上側のヒンジ構造〕
図4は、図1における上側のヒンジ構造部Uを拡大して示した図である。(A)はB−B断面における分解図、(B)は正面図である。
図5は、上側のヒンジ構造部で用いられる上側ヒンジ軸4aを示す6面図である。(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図、(F)は背面図である。
筐体2の内壁部7の下側には、筐体2の正面から見て右端寄りの箇所において、筐体側上部軸穴8aが穿設されている。上記筐体側上部軸穴8aには、開閉扉3の扉側上部軸穴9aが同軸状となるように位置決めされ、重なった筐体側上部軸穴8aと扉側上部軸穴9aに対し、上側ヒンジ軸4aが嵌合する。
〔上側ヒンジ軸〕
上記上側ヒンジ軸4aは、筐体2に対して取り付けられた開閉扉3を回動させて開閉するためのものである。この例ではポリアセタール樹脂(たとえば商品名;ジュラコン)を成形して形成する。
上記上側ヒンジ軸4aは、開閉扉3に形成された扉側上部軸穴9aと、筐体2に形成された筐体側上部軸穴8aとを一致させたところに挿通される。上記上側ヒンジ軸4aは、弾性変形によって外径を小さくするための切れ込み11aを有し、上記筐体側上部軸穴8aと扉側上部軸穴9aに挿通されたときに抜け止めをする突部12aが設けられている。
上記上側ヒンジ軸4aは、その上部が、筐体側上部軸穴8aと扉側上部軸穴9aに挿通される挿通部16である。その下部はブロック部19であって、筐体側上部軸穴8aと扉側上部軸穴9aには挿通されない。上記ブロック部19の下端部には、上側ヒンジ軸4aを取り外すときに手指を引っ掛けるための指かけ部15が形成されている。
ブロック部19は直方体状である。指かけ部15は板状である、挿通部16は、中央部に上下に伸びる切れ込み11aが形成されて、二分割状に形成されている。また、ブロック部19よりも上端側の外周面に、少し径が大きくなる突部12aが設けられている。
上記上側ヒンジ軸4aは、扉側上部軸穴9aと筐体側上部軸穴8aとを重ねたところに挿通部16が嵌合される。このとき、切れ込み11aが存在することから、挿通部16が少し内側に弾性変形し、扉側上部軸穴9aと筐体側上部軸穴8aをスムーズに突部12aが通過する。扉側上部軸穴9aと筐体側上部軸穴8aを突部12aが通過すると、挿通部16が復元する。この状態で、上記突部12aが上側ヒンジ軸4aを扉側上部軸穴9aと筐体側上部軸穴8aから抜け止めする。
筐体2に開閉扉3を取り付けるときは、まず、筐体2に取り付けられた下側ヒンジ軸4bの上側挿通部17に対し、開閉扉3の扉側下部軸穴9bを挿通させる。つぎに、筐体2の筐体側上部軸穴8aに対して開閉扉3の扉側上部軸穴9aを重ね、そこに上側ヒンジ軸4aを嵌合させる。このようにすることにより、筐体2に対して開閉扉3が開閉回動可能に取り付けられる。
筐体2から開閉扉3を取り外すときは、つぎに、上側ヒンジ軸4aの指かけ部15を利用して、筐体側上部軸穴8aと扉側上部軸穴9aから上側ヒンジ軸4aを取り外す。このとき、ブロック部19の上面に挿通部16が設けられ、ブロック部19の下面に指かけ部15があることから、指かけ部15と内壁部7の間に隙間ができて、指かけ部15に指をかけやすい。ついで、筐体2に取り付いた下側ヒンジ軸4bの上側挿通部17から、開閉扉3の扉側下部軸穴9bを外す。
〔実施形態の作用効果〕
以上のように、上記実施形態のヒンジ構造およびヒンジ軸によれば、開閉扉3を筐体2にとりつけるときは、筐体2に形成された筐体側上部軸穴8aと、開閉扉3に形成された扉側上部軸穴9aを一致させたところに上側ヒンジ軸4aを挿通する。また、筐体2に形成された筐体側下部軸穴8bと、開閉扉3に形成された扉側下部軸穴9bが一致するところに下側ヒンジ軸4bを挿通する。このとき挿通する瞬間だけ、切れ込み11a,11bがあることにより、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bは弾性変形によって外径が小さくなって、軸穴を突部12a,12bがスムーズに通過する。上記突部12a,12bが軸穴を通過し、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bが軸穴に挿通されたあとは、上記弾性変形が復元し、上記突部12a,12bが抜け止めをする。
開閉扉3を筐体2からとりはずすときは、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bを軸穴から抜き取ればよい。このとき、抜き取られる瞬間だけ、上記切れ込み11a,11bがあることにより、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bは弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部12a,12bがスムーズに通過するのである。抜き取ったあとの上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bは、上記弾性変形が復元して元に戻り、ふたたび開閉扉3を筐体2にとりつけるときに使用できる。
そして、このようなヒンジ構造およびヒンジ軸によれば、従来のように、軸支部、軸通過開口部、切り起し片からなる抜け防止部等の加工を開閉扉に施す必要がない。また、吸引するための部材を準備したり、それを埋め込み固定するための加工を行う必要がない。このように、シンプルな構造で安価な部材を用い、装着した開閉扉を必要なときに容易に取り外せる。また、工具を用いずにワンタッチで開閉扉3の取り付け取り外しを行うことができる。
〔変形例〕
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
1 収納箱
2 筐体
3 開閉扉
4a 上側ヒンジ軸
4b 下側ヒンジ軸
5 開口部
6 枠状部
7 内壁部
8a 筐体側上部軸穴
8b 筐体側下部軸穴
9a 扉側上部軸穴
9b 扉側下部軸穴
11a 切れ込み
11b 切れ込み
12a 突部
12b 突部
13 把手
14 フランジ部
15 指かけ部
16 挿通部
17 上側挿通部
18 下側挿通部
19 ブロック部

Claims (2)

  1. 筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉する開閉扉のヒンジ構造であって、
    上記ヒンジ軸は、
    開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
    弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
    上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている
    ことを特徴とする開閉扉のヒンジ構造。
  2. 筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉するための、上記ヒンジ軸であって、
    上記ヒンジ軸は、
    開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
    弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
    上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている
    ことを特徴とするヒンジ軸。
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