JP2016065423A - 開閉扉のヒンジ構造およびヒンジ軸 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉する開閉扉のヒンジ構造であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
開閉扉を筐体からとりはずすときは、ヒンジ軸を軸穴から抜き取ればよい。このとき、抜き取られる瞬間だけ、上記切れ込みがあることにより、ヒンジ軸は弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部がスムーズに通過する。
【選択図】図2
Description
〔0018〕
そして、上記開閉扉3には、ヒンジ軸4を回動可能に軸支する軸支部15と、上記軸支部15と連通することによってヒンジ軸4を通過させて取り外し可能とする軸通過開口部16と、上記軸支部15と軸通過開口部16の間において軸支部15に軸支されたヒンジ軸4の抜けを防止する切り起し片からなる抜け防止部17とが設けられている。
〔0019〕
上記軸通過開口部16は、開閉扉3の側面部14の奥側の端縁から扉板10側に向かって延びる切欠部として形成され、ヒンジ軸4の第2軸部12が通過するよう少なくともヒンジ軸4の第2軸部12の直径以上の幅寸法に設定されている。上記軸支部15は、この例では、上記軸通過開口部16の両端部を扉板10側に延長した位置に両端部が配置されたU字状の切欠部として形成されており、U字状の湾曲部の頂が扉板10側に配置されている。上記軸支部15のU字状の湾曲部は、ヒンジ軸4の第2軸部12の外形に略沿うR寸法に設定されている。
〔0020〕
上記軸通過開口部16と軸支部15との間には、切り起し片からなる抜け防止部17が形成されている。上記抜け防止部17は、軸通過開口部16と軸支部15との間を横切るように配置された短冊状に形成され、長手方向の一端が側面部14と一体化した根元部18になっており、他端側が遊端部19に形成されている。
〔0015〕
図2および3に示されるように、開閉扉1aの回動中心の下端には、回動部材10が地板6に取り付けられている。回動部材10の下面には、地板6の上面に形成された穴16に回動自在に係合された円柱形状の回動軸12が形成されている。回動部材10は、穴16に回動軸12が係合されているだけなので、地板6から簡単に取り外すことができる。一方、回動部材10の上面には、回動部材10を地板6に取り付けた状態で、開閉扉1aの隅角を摺動自在かつ着脱自在に係合する係合部が設けられている。
〔0017〕
開閉扉1aの下面には、円柱形状の吸引部材(以下、第1吸引部材という)15aが該下面とほぼ面一で埋込み固定されている。一方、回動部材10の上面には、第1吸引部材15aと対向する位置に円柱形状の吸引部材(以下、第2吸引部材という)15bが該上面とほぼ面一になるように埋込み固定されている。なお、第1吸引部材15aおよび第2吸引部材15bの固定は嵌合やピン、ネジ、接着剤によって行う。
〔0018〕
第1吸引部材15aは磁石からなり、第2吸引部材15bは鉄製である。これによって、第1吸引部材15aが第2吸引部材15bを吸引し、開閉扉1aは回動部材10に着脱自在に固定される。なお、使用する磁石の種類は特に限定されるものではないが、取扱いが容易なフェライト磁石やネオジム磁石などの永久磁石を用いることが好ましく、第2吸引部材は鉄製に限定されるものではなく、他の磁性体やマルテンサイト系ステンレス鋼などの強磁性体を用いることができる。
シンプルな構造で安価な部材を用い、装着した開閉扉を必要なときに容易に取り外せる。
筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉する開閉扉のヒンジ構造であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉するための、上記ヒンジ軸であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている。
したがって、開閉扉を筐体にとりつけるときは、筐体に形成された筐体側の軸穴に、開閉扉に形成された扉側の軸穴を一致させたところにヒンジ軸を挿通する。このとき挿通する瞬間だけ、切れ込みがあることにより、ヒンジ軸は弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部がスムーズに通過する。上記突部が軸穴を通過し、ヒンジ軸が上記軸穴に挿通されたあとは、上記弾性変形が復元し、上記突部が抜け止めをする。
開閉扉を筐体からとりはずすときは、ヒンジ軸を軸穴から抜き取ればよい。このとき、抜き取られる瞬間だけ、上記切れ込みがあることにより、ヒンジ軸は弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部がスムーズに通過するのである。抜き取ったあとのヒンジ軸は、上記弾性変形が復元して元に戻り、ふたたび開閉扉を筐体にとりつけるときに使用できる。
図1は、本発明の開閉扉のヒンジ構造が適用された収納箱1を示す正面図である。
図2は、図1における下側のヒンジ構造部Lを拡大して示した図である。(A)はB−B断面、(B)は正面図である。
図3は、下側のヒンジ構造部で用いられる下側ヒンジ軸4bを示す6面図である。(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図、(F)は背面図である。
上記下側ヒンジ軸4bは、筐体2に対して取り付けられた開閉扉3を回動させて開閉するためのものである。この例ではポリアセタール樹脂(たとえば商品名;ジュラコン)を成形して形成する。
図4は、図1における上側のヒンジ構造部Uを拡大して示した図である。(A)はB−B断面における分解図、(B)は正面図である。
図5は、上側のヒンジ構造部で用いられる上側ヒンジ軸4aを示す6面図である。(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図、(F)は背面図である。
上記上側ヒンジ軸4aは、筐体2に対して取り付けられた開閉扉3を回動させて開閉するためのものである。この例ではポリアセタール樹脂(たとえば商品名;ジュラコン)を成形して形成する。
以上のように、上記実施形態のヒンジ構造およびヒンジ軸によれば、開閉扉3を筐体2にとりつけるときは、筐体2に形成された筐体側上部軸穴8aと、開閉扉3に形成された扉側上部軸穴9aを一致させたところに上側ヒンジ軸4aを挿通する。また、筐体2に形成された筐体側下部軸穴8bと、開閉扉3に形成された扉側下部軸穴9bが一致するところに下側ヒンジ軸4bを挿通する。このとき挿通する瞬間だけ、切れ込み11a,11bがあることにより、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bは弾性変形によって外径が小さくなって、軸穴を突部12a,12bがスムーズに通過する。上記突部12a,12bが軸穴を通過し、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bが軸穴に挿通されたあとは、上記弾性変形が復元し、上記突部12a,12bが抜け止めをする。
開閉扉3を筐体2からとりはずすときは、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bを軸穴から抜き取ればよい。このとき、抜き取られる瞬間だけ、上記切れ込み11a,11bがあることにより、上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bは弾性変形によって外径が小さくなって軸穴を上記突部12a,12bがスムーズに通過するのである。抜き取ったあとの上側ヒンジ軸4a,下側ヒンジ軸4bは、上記弾性変形が復元して元に戻り、ふたたび開閉扉3を筐体2にとりつけるときに使用できる。
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
2 筐体
3 開閉扉
4a 上側ヒンジ軸
4b 下側ヒンジ軸
5 開口部
6 枠状部
7 内壁部
8a 筐体側上部軸穴
8b 筐体側下部軸穴
9a 扉側上部軸穴
9b 扉側下部軸穴
11a 切れ込み
11b 切れ込み
12a 突部
12b 突部
13 把手
14 フランジ部
15 指かけ部
16 挿通部
17 上側挿通部
18 下側挿通部
19 ブロック部
Claims (2)
- 筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉する開閉扉のヒンジ構造であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている
ことを特徴とする開閉扉のヒンジ構造。 - 筐体に対してヒンジ軸を介して開閉扉が取り付けられ、上記ヒンジ軸を軸にして開閉扉を回動させて開閉するための、上記ヒンジ軸であって、
上記ヒンジ軸は、
開閉扉に形成された扉側の軸穴と、筐体に形成された筐体側の軸穴とを一致させたところに挿通され、
弾性変形によって外径を小さくするための切れ込みを有し、
上記軸穴に挿通されたときに抜け止めをする突部が設けられている
ことを特徴とするヒンジ軸。
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JP2014195989A JP6238866B2 (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | 開閉扉のヒンジ構造および上下一対のヒンジ軸 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-09-26 JP JP2014195989A patent/JP6238866B2/ja active Active
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