JP2016064412A - ダイヘッド - Google Patents

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【課題】ダイヘッドの母材を軽量化した場合であっても、耐久性を担保することができるダイヘッドを提供する。
【解決手段】一対のダイヘッド半体が向かい合わせて固定されることで、一対のダイヘッド半体の間に塗布液の吐出部となるスリットおよびスリットに塗布液を供給するマニホールドが形成されるダイヘッドであって、一対のダイヘッド半体が、金属を母材30とし、かつ、スリットの先端部に位置する母材30の表面12aには、メッキ処理層またはエンジニアリングプラスチック層34が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、平板状の基材やウェブ状の基材に対して薄膜コーティングを行うために用いるダイヘッドに関する。
大型液晶テレビなどのエレクトロニクス分野に関するウェット式精密塗布方式は、現在はダイコート方式が主流である。ダイコート方式は、ダイヘッドから液を吐出させながら、被塗布物とダイヘッドとを相対的に移動させることにより、被塗布物をコーティングする方法である。このダイヘッドの構造は、一対のダイヘッド半体の合わせ面にわずかな隙間(スリット)を形成して塗布液の吐出口としたものである。塗布液は、ポンプなどの送液装置を用いてダイヘッドに送り込まれ、この送液装置による塗布液の送り込み量を精密に調節することで、ダイヘッドの吐出口からは、所望の厚さの塗布膜が吐出され、ダイヘッドの吐出口に対して相対移動する被塗布物に面形成されて転移される。
図4は、従来のダイヘッドの構成を分解して示す図である。図4に示すように、ダイヘッド100は、平板102、マニホールド板104、側板106,108からなる。平板102とマニホールド板104とを向かい合わせて、ボルト穴112a,112bにボルトを貫通させて固定し、さらに、その両側面を側板106,108で塞いで、ボルト穴114a,114cにボルトを通して固定することで、一体化され、ダイヘッド100が構成される。マニホールド板104には、その中央部に幅方向に延在する溝状のマニホールド118が形成されており、マニホールド118よりも吐出口となる側(図4中、上側)が、その下側よりも薄肉になっている。したがって、平板102とマニホールド板104とを対向させて、締め付けると、平板102とマニホールド板104との間に、マニホールド118から先端に向かって隙間(スリット)ができ、これが、塗布液の吐出口となる。
ダイヘッドの吐出口近傍(図4のダイヘッド100では、平板102の先端部102aの近傍、および、マニホールド板104の先端部104aの近傍)に傷や凹凸があると、そこから吐出される薄膜の表面状態や膜厚に影響する場合もある。そのため、従来のダイヘッドは、表面に傷の付きにくい金属材料を用いるのが一般的である。また、ダイヘッドは、様々な有機溶剤を通液する必要があるため、耐食性にも優れることが要求される。このような要求を満たす高強度かつ高耐食性の材料として、高価なSUS材(SUS630、SUS420−J2、SUS304、SUS316など)が多く用いられている。このようなダイヘッドは、金属製であるために非常に重く、また高価である。
特開2007−313415号公報
大型液晶テレビなどのエレクトロニクス分野では精密塗布が要求されており、精密塗布においては特に、ダイヘッドの吐出口近傍の加工精度や表面の平滑性がさらに重要となる。例えば1mにおける真直度が10μm以内といった高精度加工を施すため、材料の厚みを増して剛性を持たせる必要が生じている。また、生産性向上のため、あるいは、広幅の被塗布物へのコーティングに対応するために、ダイヘッドの広幅化の要求が高まっている。したがって、ダイヘッドが大型化する傾向にあり、ダイヘッドは益々重量が増し、価格も高くなってきている。
ダイヘッドは、重量が大きいとハンドリング性が悪く、仮に人体に落下させたりすると非常に危険であるため、ハンドリングしやすいように、軽量化へのニーズが高まっている。これに対し、ダイヘッド(ダイヘッドを構成する平板およびマニホールド板)の厚みを薄くして軽量化を図る試みもある。しかし、母材の剛性を保てないため、所望の高精度加工を施すのが困難であり、特に吐出口となる部分、すなわち平板の先端部およびマニホールド板の先端部において、高い加工精度を出すのが難しいという問題がある。
ダイヘッドの軽量化を図るべく、ダイヘッドの材質を全てポリフェニレンサルファイド等の材料にすることも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、平板およびマニホールド板の全体を樹脂成型する場合、現時点では、気泡混入による中抜けなどの技術的課題がクリアできておらず、実用には至っていない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ダイヘッドの母材を軽量化した場合であっても、耐久性を担保することができるダイヘッドを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、一対のダイヘッド半体が向かい合わせて固定されることで、前記一対のダイヘッド半体の間に塗布液の吐出部となるスリットおよび前記スリットに塗布液を供給するマニホールドが形成されるダイヘッドであって、前記一対のダイヘッド半体の母材が、アルミニウム又はアルミニウム合金であり、前記スリットから前記塗布液を吐出する吐出口近傍であって、前記マニホールドから供給される前記塗布液と接する位置にある前記一対のダイヘッド半体の表面には、ポリアセタール、ポリイミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミドからなる群から選択される1種、又は2種以上から構成されるエンジニアリングプラスチック層が設けられていることを特徴とする。
また、前記エンジニアリングプラスチック層の厚さが0.1μm以上1μm以下であってもよい。
また、一実施形態の発明は、一対のダイヘッド半体が向かい合わせて固定されることで、前記一対のダイヘッド半体の間に塗布液の吐出部となるスリットおよび前記スリットに塗布液を供給するマニホールドが形成されるダイヘッドであって、前記一対のダイヘッド半体が、金属を母材とし、前記スリットから前記塗布液を吐出する吐出口近傍であって、前記マニホールドから供給される前記塗布液と接する位置にある前記一対のダイヘッド半体の表面には、ポリアセタール、ポリイミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミドからなる群から選択される1種、又は2種以上から構成されるエンジニアリングプラスチック層が設けられており、前記エンジニアリングプラスチック層の厚さが0.1μm以上1μm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、一対のダイヘッド半体を、金属母材とすることで、高精度加工を可能にすると同時に、金属母材の表面にメッキ処理層またはエンジニアリングプラスチック層を被覆することで、表面硬度を高めて耐久性を確保することができる。したがって、母材となる金属は、必ずしも高硬度である必要がなく、選択の幅が広がる。例えば、金属母材に、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの比較的強度の低い、しかし軽量な材料を用いることで、ダイヘッドの高品質を維持しつつ、軽量化を実現することができる。あるいは、金属母材に、炭素鋼などのSUS材よりも安価な材料を採用することで、ダイヘッドのコストダウンを図ることもできる。
本発明のダイヘッドの外観を示す斜視図である。 図1のダイヘッドの一部を分解して示す部分断面斜視図である。 平板およびマニホールド板の先端部分を拡大して示す模式図である。 従来のダイヘッドの概略構成を示す斜視図である。
以下に、本発明のダイヘッドについて図面を用いて具体的に説明する。
図1に示すように、本発明のダイヘッド10は、一対のダイヘッド半体である平板12およびマニホールド板14と、平板12およびマニホールド板14の両側面を封じる側板16,18とを備えている。平板12とマニホールド板14の先端部分(図中、上端部分)には、吐出口20となるわずかな隙間(スリット)が設けられている。
図2は、図1のダイヘッド10の側板16,18を取り除いてその構成を分解して示している。平板12とマニホールド板14とは、略対称な形状を有しているが、平板12のマニホールド板14に対向する面は平面であるのに対し、マニホールド板14の平板12に対向する面には、幅方向に延在するマニホールド28が形成されている。また、図示していないが、マニホールド板14の略中央部には、ダイヘッド10の外部からマニホールド28に通じる塗布液の液入口が、吐出口と反対側(図2中、下側)に形成されている。
マニホールド板14は、マニホールド28よりも先端側(図2中、上側)が、マニホールド28よりも下側の部分に比べて薄肉になっている。したがって、平板12とマニホールド板14とを対向させて固定すると、平板12とマニホールド板14との間に、マニホールド28から先端に向かって隙間(スリット)ができ、これが、塗布液の吐出口20(図1参照)となる。
なお、ダイヘッド10の構成はこの構成に限定されるものではなく、上記以外のものであってもよい。例えば、平板12との合わせ面が段差のない平面のマニホールド板14を用い、平板12とマニホールド板14の、マニホールド28の下方の部分および両端部分に、従来公知のシム(例えば、コの字型のシム)を挟み、このシムの厚みによって吐出口20を形成する構成のものであってもよい。また、マニホールド板14において、マニホールド28を幅方向に貫通せず両端部分が塞がった形状とし、側板16,18を用いず、平板12とマニホールド板14の2部材でダイヘッド10を構成するものであってもよい。
ここで、本発明のダイヘッド10は、平板12、マニホールド板14が金属を母材とし、かつ、スリットの先端部に位置する母材の表面には、メッキ処理層またはエンジニアリングプラスチック層が設けられている。この構成を有する本発明によれば、平板12、マニホールド板14を金属母材とすることで、高精度加工を可能にすることができる。さらに、この金属母材の表面にメッキ処理層またはエンジニアリングプラスチック層を被覆することで、表面硬度を高めて耐久性を確保することができる。以下、本発明の各構成について更に具体的に説明する。
平板12およびマニホールド板14は、金属を母材とするものであればよく、金属について特に限定はない。本発明においては、金属母材表面の少なくともスリット先端部にメッキ処理層またはエンジニアリングプラスチック層を形成することで、スリット先端部の強度を向上させた点に特徴を有する。したがって、平板12およびマニホールド板14としては、軽量化が可能な金属を主眼として選択することができる。このような金属としては、例えば、アルミニウム、チタン等が挙げられ、本発明においては母材としてこれらの金属、あるいはこれらの金属の合金を好適に使用可能である。
上記の例では、ダイヘッド10を構成する平板12やマニホールド板14の母材を、例えば、ステンレス等の軽量金属とすることで、ダイヘッド10の軽量化を実現したが、ダイヘッド10の構成要素の母材を、安価で硬度の高い炭素鋼などの鋼材としてもよい。この場合は、母材に高精度加工を施した後に、その表面を錆び止めの目的で、エンジニアリングプラスチックや、ニッケルメッキで薄くコートする方法により、高価なSUS材を用いることなく、安価にダイヘッド10を作ることができ、ダイヘッド10のコストダウンを図ることができる。
平板12およびマニホールド板14の両側面を封じる側板16,18の材料について特に限定はなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。なお、側板16,18の材料を上記で説明した平板12、マニホールド板14と同様の材料(例えば、アルミニウム)を用いることでより一層の軽量化を実現することも可能である。また、側板16,18の材料を安価で高度の高い炭素鋼などの鋼材とすることでより安価にダイヘッドをつくることができる。
本発明のダイヘッド10において、エンジニアリングプラスチック層、または、メッキ処理層は、少なくとも、スリット20の先端部に位置する母材の表面、すなわち、スリットを構成する平板12およびマニホールド板14において、スリット20の先端部に位置する平板12の表面(12a)およびマニホールド板14の表面(14a)に設けられる。スリット20の先端部に位置する平板12およびマニホールド板14の表面が、吐出膜の表面性状や膜厚に与える影響が大きく、強度および平滑性が最も要求されるからである。また、塗布液に接する部分は、耐腐食性および高硬度を有するのが好ましい。したがって、エンジニアリングプラスチック層、または、メッキ処理層は、スリット20の全面に設けるのが好ましく、さらに、マニホールド28の壁面となる面の全面に設けるのが更に好ましい。
また、平板12およびマニホールド板14は予め所定の精度、具体的には、真直度10μm以内の精度に加工しておくことが好ましい。
(エンジニアリングプラスチック層)
エンジニアリングプラスチック層は、スリット20の先端部に位置する平板12およびマニホールド板14の表面の強度を向上させる機能を有するものであればよく、エンジニアリングプラスチック層の材料について特に限定はないが、熱硬化型樹脂や、紫外線硬化樹脂等を好適に使用可能である。熱硬化型樹脂を用いる場合には、120℃以下の温度で熱硬化が可能な樹脂が好ましい。120℃以下の温度で熱硬化が可能な樹脂を用いることで、熱硬化時にダイヘッドに対して熱によるひずみの負荷を最小限に抑えることができる。
中でも表面硬度、耐久性、耐溶剤性の点を考慮すると、本発明においては、ポリアセタール、ポリイミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、フッ素樹脂、ポリアミドイミドが好適である。
エンジニアリングプラスチック層は、上記で例示される材料を適当な溶剤により溶解または分散させてエンジニアリングプラスチック層用塗工液を調製し、塗布・乾燥(必要に応じて硬化処理)することにより形成することができる。塗布方法について特に限定はないが、布やハケ、ロール等を用いて、少なくともスリットの先端部に位置する母材(平板12およびマニホールド板14)の表面にエンジニアリングプラスチック層用塗工液を塗布する。あるいは、スピンコートでエンジニアリングプラスチック層用塗工液をダイヘッド全体に塗布する方法等を挙げることができる。
エンジニアリングプラスチック層の厚さは、エンジニアリングプラスチック層を構成する材料に応じて適宜設定することができその厚さについて特に限定はないが、厚さが0.1μm未満である場合には、エンジニアリングプラスチック層を形成することによる耐久性を所望の程度まで向上させることができず、1μmより厚い場合には、エンジニアリングプラスチック層が剥離する等の問題が生ずる虞がある。このような点を考慮すると、エンジニアリングプラスチック層の厚さは0.1μm以上1μm以下であることが好ましい。
(メッキ処理層)
また、エンジニアリングプラスチック層の形成に代えて、少なくともスリット20の先端部に位置する母材(平板12およびマニホールド板14)の表面にメッキ処理によるメッキ処理層を形成することとしてもよい。この形態においても、上記の例と同様に、高硬度でかつ軽量なダイヘッド10を得ることができる。
メッキ処理層の金属について特に限定はなく、電解メッキ処理、または無電解メッキ処理により形成することができるあらゆるメッキ処理層を使用可能である。中でも、本発明のメッキ処理層としては、無電解メッキ処理により形成されるニッケルメッキ処理層が好ましい。ニッケルメッキ処理層を形成することで、該処理層の表面硬度をSUSに匹敵するほどの硬さとすることができる。
図3にスリット先端部に位置する母材30にエンジニアリングプラスチック層34が形成された平板12の先端部12aの表層部分の断面を模式的に示す。この図から分かるように、エンジニアリングプラスチック層34は、母材30を研磨したときなどに生じた凹粗さ32を穴埋めして表面を平滑にする効果がある。また、メッキ処理層についても同様の効果を得ることができる。
つまり、少なくともスリット先端部に位置する母材にエンジニアリングプラスチック層、またはメッキ処理層が形成された本発明のダイヘッド10によれば、母材がアルミニウムのように比較的強度の低い材料であっても、これらの層が形成された位置における表面硬度は、例えばHrc48など、SUSに匹敵する硬さとなり、高硬度でかつ軽量な平板12およびマニホールド板14が得られ、したがって、高硬度でかつ軽量なダイヘッド10が得られる。さらに、表面を平滑にすることで、ダイヘッドの塗工精度を向上させることができる。
(実施例1)
(エンジニアリングプラスチック層形成用塗工液の準備)
ポリイミド主剤(SK−1699):95.7gと硬化剤(ULIN−PI−376 野田スクリーン株式会社製):4.3gを混合した液(50wt%)をγブチルラクトン:450gと混合させて10wt%まで希釈したエンジニアリングプラスチック層形成用塗工液を準備した。
アルミニウム(比重:2.7)からなる母材を10μm以内の真直度に加工したダイヘッドの全面に、(i)上記のエンジニアリングプラスチック層形成用塗工液を、ロールを用いて1μmの膜厚で塗布し、次いで、120℃の熱硬化処理を行った。その後、再び上記(i)の処理を乾燥時の厚さが0.2μmとなるまで繰り返し行い、ダイヘッド全面にエンジニアリングプラスチック層が形成されたダイヘッドを製造した。
(実施例2)
アルミニウム(比重:2.7)からなる母材を10μm以内の真直度に加工したダイヘッドを、無電界ニッケルメッキ処理に浸し、ダイヘッド全面に厚さ2μmの無電解ニッケルメッキ処理層が形成されたダイヘッドを製造した。
(比較例1)
アルミニウム(比重:2.7)からなる母材を10μm以内の真直度に加工したダイヘッドを製造した。
(参考例)
SUS420−J2(比重:7.8)からなる母材を10μm以内の真直度に加工したダイヘッドを製造した。
(表面硬度の測定)
エンジニアリングプラスチック層形成後にスリット先端部に位置する平板およびマニホールド板の表面硬度の測定を行った。表面硬度の測定は、ロックウェル硬度計を用いて行った。
Figure 2016064412
表1から明らかなように、スリット先端部に位置する平板およびマニホールド板に、メッキ処理層、又はエンジニアリングプラスチック層が形成された実施例は、スリット先端部に位置する平板およびマニホールド板おいて、SUSに匹敵する高い耐久性を示すことが確認された。つまり、本発明によれば、ダイヘッドの母材を軽量化した場合であっても、耐久性を担保することができるダイヘッドを提供することができる。
10、100 ダイヘッド
12、102 平板
12a、102a 先端部
14、104 マニホールド板
14a、104a 先端部
16、18、106、108 側板
20 吐出口(スリット)
22a、22b、112a、112b、114a、114b、114c、114d ボルト穴
28、118 マニホールド
30 母材
32 凹粗さ
34 エンジニアリングプラスチック層

Claims (2)

  1. 一対のダイヘッド半体が向かい合わせて固定されることで、前記一対のダイヘッド半体の間に塗布液の吐出部となるスリットおよび前記スリットに塗布液を供給するマニホールドが形成されるダイヘッドであって、
    前記一対のダイヘッド半体の母材が、アルミニウム又はアルミニウム合金であり、
    前記スリットから前記塗布液を吐出する吐出口近傍であって、前記マニホールドから供給される前記塗布液と接する位置にある前記一対のダイヘッド半体の表面には、ポリアセタール、ポリイミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミドからなる群から選択される1種、又は2種以上から構成されるエンジニアリングプラスチック層が設けられていることを特徴とするダイヘッド。
  2. 前記エンジニアリングプラスチック層の厚さが0.1μm以上1μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のダイヘッド。
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