JP2016061607A - 分析システム - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、特許文献1には、分析者各個人が有するタブレット端末等を用いて分析装置の操作を可能とした技術も開示されている。
本発明は前記従来技術に鑑みなされたものであり、その解決すべき課題は、複数の構成機器より構成される分析システムにおける設定および同期分析機能の改善を図ることにある。
ネットワーク接続される複数の構成機器より構成される分析システムであって、
前記構成機器の少なくとも一機器は、
前記ネットワークより端末が接続された際、該端末のWEBブラウザーにより処理可能な分析設定情報を入力可能なWEBサーバー手段と、
前記分析設定情報を、当該分析に用いられる分析参加機器に転送する転送手段と、
を備えた設定可能構成機器であり、
前記分析参加機器は前記分析設定情報に基づき同期して作動することを特徴とする。
当該分析システムの予約情報を記憶する予約状況記憶手段と、
前記予約状況記憶手段に記憶された予約情報に基づき、当該構成機器に対し分析操作を行わせる分析制御手段と、
当該分析システムによる予約分析結果を記憶する分析データ記憶手段と、を備え、
前記WEBサーバー手段は、前記予約状況記憶手段に記憶された予約情報をネットワーク接続された端末に表示させる予約表示部と、端末の操作により分析予約を行う予約設定部と、を有することが好適である。
なお、分析参加機器の同期作動状況を示す情報としては、その分析参加機器が有する計時手段からの同期信号でもよいし、その分析参加機器が取得する測定データの情報でもよい。
図1は本発明の一実施形態にかかる分析システムの概念図が示されている。
同図に示す分析システム10は液体クロマトグラフであり、自動的にサンプリングを行うサンプラー12と、3台の溶出液供給器14,16,18と、それぞれ異なる充填剤が充填されたカラム20,22,24と、それぞれ異なる検出器26,28,30と、を備える。
そして、バルブ32,34,36,38により、サンプラー12ないし溶出液供給器14,16,18より、カラム20,22,24、検出器26,28,30を経由する流路が決定される。
同図において、サンプラー12は、ネットワーク接続される端末と情報の授受を行うWEBサーバー手段50と、前記WEBサーバー手段50により設定された予約情報を記憶する予約状況記憶手段52と、前記予約状況記憶手段52に記憶された予約時刻に所定分析条件に基づきサンプリング制御を行うサンプリング制御手段54と、前記サンプリング制御手段54の指示に基づきサンプリングを実行するサンプリング手段56と、分析中ないし分析終了後の分析データを記憶する分析データ記憶手段58を備える。
そして、認証部60は、ネットワーク68上のパーソナルコンピュータ70ないしタブレット端末72などから、アクセス要求を受けた際に、該コンピュータ70ないしタブレット端末72が分析システム10にアクセスする権限を有するか否かを、ID、パスワード、IPアドレスなどのネットワークアドレス、MACアドレスなどの機器識別番号、あるいはアクセス許可が与えられた特定グループに所属するか否か等により確認し、承認された端末のみにアクセス許可を与える。
前記予約設定部64は、前記端末70,72に対し、前記予約状況の空き時間に予約設定を許可する。この予約設定に当たっては、単に時間帯予約だけを行うことも可能であるが、通常、分析条件(検出器、カラムの選択、温度設定、移動相選択、グラジェント設定等)も同時に設定される。この予約設定状態は、前記予約状況記憶手段52に記憶される。
本実施形態において、サンプラー12は転送手段74を備える。該転送手段74は、サンプラー12以外の、他の分析参加機器(溶出液供給器、カラム、検出器)に対し、前記予約状況記憶手段52に記憶された予約情報を転送し、各機器とともに同期作動を可能にするとともに、他の分析参加機器よりの作動状況、測定情報を受領する。サンプラー12は、自身で得た情報および受領した情報ともに分析データ記憶手段58に分析結果として記憶し、また分析状況表示部66を介して分析中の各分析参加機器の作動状況、分析中のデータ表示を可能とする。
まず、分析希望者は、自らの管理下にあるパーソナルコンピュータ70ないしタブレット72のWEBブラウザーを開き、ネットワーク経由で分析システム10のサンプラー12にアクセスする。ここで、ネットワークはインターネットのような公開ネットワークでも、あるいはLANのような構内ネットワークでも良い。
そして、WEBブラウザーにサンプラー12のIPアドレス、あるいはホームページアドレスを入力しアクセスを求めると、WEBサーバー手段50の認証部60は、例えばIDとパスワードの入力を求め、IDに基づき管理者、分析操作可能なユーザー、閲覧のみ可能なユーザーなどの識別を行う。
また、分析操作可能なユーザーと確認された場合には、分析予約状況確認、分析予約設定、および自己の設定した分析予約の再編集、削除、自己の予約分析の停止、分析結果の確認・編集、削除を許容する。
また、閲覧のみ可能なユーザーと確認された場合には、分析予約状況の表示、および公開されている分析結果の表示を許容する。
分析希望者は、WEBブラウザー上で予約表示部62にアクセスし、予約状況の確認を行う。この予約状況は、予約状況記憶手段52の記憶内容に基づき、端末72上に例えば図3に示すように表示され、予約ユーザー、予約時間帯、動作状況、結果、状態を確認することができる。
この確認結果に基づき、空時間帯を指定し、分析予約を行うことができる。この際、分析希望者は予約設定部64にアクセスし、図4に示すような予約設定画面を起動する。
溶出液設定については、溶出液A(溶出液供給器14)には水、溶出液B(溶出液供給器16)にはエタノール、溶出液C(溶出液供給器18)にはアセトンが設定され、図4では水、エタノールが選択されるとともに、さらに詳細設定により混合比設定、グラジェント設定等を行う。
また、検出器設定については、検出器A(検出器26)には可視光検出器、検出器B(検出器28)にはUV検出器、検出器C(検出器30)には蛍光検出器が設定され、図4では可視光検出器Aが選択されるとともに、さらに詳細設定でゲインの設定などが行われる。
また、カラム22はバルブ34,36に指示を与え、カラム22を経由するルートを設定し、検出器26はバルブ38に指示を与え、検出器26を経由するルートを設定する。
いずれにしても、各分析参加機器は予約情報に基づき作動しており、分析作動に関して端末70,72などによる管理は必要ない。
また、本実施形態にかかる分析システム10の転送手段74は、分析結果について、ネットワーク接続された他のデータ解析コンピュータ76にデータ転送を行うことができる。
すなわち、分析システム10に蓄積されるデータ解析用の標準データ、解析ソフトなどは自ずと制約があり、さらに端末70,72の解析能力にも制約がある。このため、データ解析専用のコンピュータ76により定性、定量、その他の解析を行わせることが効率的である。
なお、データ解析コンピュータ76による解析結果は、端末70,72より直接にコンピュータ76から読み取ってもよいし、分析システム10に返送し、分析データ記憶手段58に格納してもよい。いずれかの設定可能機器(例えばサンプラー12)に返送された解析結果は、他の設定可能機器(例えば検出器30)へ転送されて共有される。
すなわち、いつ、どのユーザーが当該分析システムにアクセスしたか、そのユーザーがどのような操作を行ったかを、後に確認可能な状態でログを取得する。例えば、特定ユーザーが分析予約を行い、他の管理者権限を有する者がその編集、削除を行った場合には、予約設定の事実は無論、編集、削除の事実、必要に応じて編集ないし削除の前後の内容をログとして記録することで、多人数共用の分析システムの安全性を高めることができる。
以上のように本発明によれば、複数の構成機器よりなる分析システムについて多人数共用下で効率的な運用を行うことが可能となる。
このように、複数のユーザーが同時にそれぞれ異なるWEBサーバーにアクセスして分析設定する場合が生じても、分析設定が正しくスムーズに行われる。
12 サンプラー
14,16,18 溶出液供給器
20,22,24 カラム
26,28,30 検出器
50 WEBサーバー手段
52 予約状況記憶手段
54 サンプリング制御手段
56 サンプリング手段
58 分析データ記憶手段
74 転送手段
Claims (3)
- ネットワーク接続される複数の構成機器より構成される分析システムであって、
前記構成機器の少なくとも一機器は、
前記ネットワークより端末が接続された際、該端末のWEBブラウザーにより処理可能な分析設定情報を入力可能なWEBサーバー手段と、
前記分析設定情報を、当該分析に用いられる分析参加機器に転送する転送手段と、
を備えた設定可能構成機器であり、
前記分析参加機器は前記分析設定情報に基づき同期して作動することを特徴とする分析システム。 - 請求項1に記載の分析システムにおいて、前記WEBサーバー手段を備えた設定可能構成機器は、
当該分析システムの予約情報を記憶する予約状況記憶手段と、
前記予約状況記憶手段に記憶された予約情報に基づき、当該構成機器に対し分析操作を行わせる分析制御手段と、
当該分析システムによる予約分析結果を記憶する分析データ記憶手段と、を備え、
前記WEBサーバー手段は、前記予約状況記憶手段に記憶された予約情報をネットワーク接続された端末に表示させる予約表示部と、端末の操作により分析予約を行う予約設定部と、を有することを特徴とする分析システム。 - 請求項1又は2記載の分析システムにおいて、WEBサーバー手段を有さない構成機器にも転送手段を備え、設定可能構成機器は、分析参加機器の同期作動状況を転送手段を経由して確認しつつ分析を行い、各分析参加機器の同期作動状況は、設定可能構成機器のWEBサーバー手段を介してネットワーク接続された端末に表示させることが可能であることを特徴とする分析システム。
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