JP2016060664A - ガラス板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】累積破壊確率10%の強度の優れたガラス板の製造方法の提供。【解決手段】第1面と、前記第1面に対向する少なくとも一つの第2面と、少なくとも一つの、前記第1面と前記第2面とを接続する端面と、を有するガラス板を供給する供給工程S110と、前記ガラス板を切断する切断工程S130と、前記切断されたガラス板の端面を、超音波を印加しながら処理液を接触させることによりエッチングするエッチング工程S160と、を有するガラス板の製造方法。前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面に表面圧縮応力層を形成する化学強化工程S120を有し、化学強化工程S120と切断工程S130とをこの順で行うガラス板の製造方法。【選択図】図5
Description
本発明は、ガラス板の製造方法に関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等のモバイル機器やタッチパネル、液晶テレビなどのディスプレイ装置に対してディスプレイの保護ならびに美観を高めるために、ガラス表面に表面圧縮応力層を有する化学強化ガラスが用いられることが多い。
従来のディスプレイ装置として、液晶ディスプレイ(LCD)と、液晶ディスプレイの上に配置されタッチパネル機能を付与したガラス基板と、ガラス基板の上に搭載されたカバーガラス(化学強化ガラス)と、を備えるディスプレイ装置が知られている。
近年、上記ディスプレイ装置をより軽量化、薄型化するため、他のタイプのディスプレイ装置として、液晶ディスプレイ(LCD)と、液晶ディスプレイ(LCD)上に配置されタッチパネル機能を直接付与した化学強化ガラスと、を備える、いわゆる2−in−1方式(又はOGS:One Glass Solution)のディスプレイ装置が開発されている。2−in−1方式のタイプのディスプレイ装置では、タッチパネル機能を化学強化ガラスに直接付与することでガラス基板を省略することができる。
しかしながら、これらの化学強化ガラスにおいて、端面に傷等の欠陥部分を有していると、使用中または落下などにより欠陥部分を起点として化学強化ガラスが割れてしまうことがあった。
そこで、この問題に対処するため、特許文献1は、端面をエッチング液でエッチングして、端面に在る傷のサイズ及び数を減少させることにより端面を強化するガラス製品の強化方法を開示している。
しかしながら、特許文献1の方法では、4点曲げ強度の測定結果に基づくワイブル統計解析法により求められる累積破壊確率10%での強度が十分ではなかった。そこで、発明者がガラス製品の強化に関して鋭意検討した結果、以下のことを見出した。ガラス製品の端面をエッチング液でエッチングした場合、エッチングにより除去されたガラスの一部が残渣としてガラスの端面に付着する。この残渣が端面に付着すると端面のエッチングが進行せず、端面の傷の先端を十分に丸くすることができない場合がある。そのため、先端を十分に丸くされなかった傷を起点としてガラス製品に割れが発生し、累積破壊確率10%の強度の低下を招いていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、累積破壊確率10%の強度の優れたガラス板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のガラス板の製造方法の一態様は、第1面と、前記第1面に対向する少なくとも一つの第2面と、少なくとも一つの、前記第1面と前記第2面とを接続する端面と、を有するガラス板を供給する供給工程と、前記ガラス板を切断する切断工程と、前記切断されたガラス板の端面を、超音波を印加しながら処理液を接触させることによりエッチングするエッチング工程と、を有する。
前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面に表面圧縮応力層を形成する化学強化工程を有することが好ましい。
前記化学強化工程と前記切断工程とをこの順で行うことが好ましい。
前記エッチング工程の前に、前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面を保護膜により保護する保護工程を有することが好ましい。
前記切断されたガラス板の端面からの前記保護膜の突出量が0.4〜1.0mmであることが好ましい。
前記切断工程に続いて前記ガラス板の端面を面取りする面取り工程を有することが好ましい。
前記処理液がフッ化水素を含むことが好ましい。
前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面に透明電極パターンを形成するパターニング工程を有することが好ましい。
前記パターニング工程と前記切断工程とをこの順で行うことが好ましい。
本発明によれば、累積破壊確率10%の強度を高めたガラス板の製造方法を提供することができる。
以下、添付図面にしたがって本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施形態により説明される。本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施形態以外の他の実施形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。また、本明細書中で、数値範囲を“ 〜 ”を用いて表す場合は、“ 〜 ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
図1は、本実施形態に係るガラス板10の斜視図である。図1に示すように、ガラス板10は、第1面22と、第1面22に対向する第2面24と、第1面22と第2面24とを接続する4つの端面12,14,16,18とを有している。ガラス板10は、第1面22に対向する第2面24を少なくとも一つ有していれば良い。また、第1面22と第2面24とを接続する端面12を少なくとも一つ有していれば良い。
第1面22および第2面24は、それぞれ平坦面である。第1面22および第2面24は、それぞれ、例えば、矩形状に形成されている。ここで、「矩形状」とは、正方形状または長方形状をいい、コーナー部分が丸みを帯びた形状を含む。第1面22および第2面24は、その形状に制限はなく、例えば、三角形状などの多角形状であってもよい。
本実施形態のガラス板10において、第1面22と第2面24とを接続する4つの端面12,14,16,18は、第1面22と第2面24に対して略垂直に形成されている。図2は、本実施形態に係るガラス板10の端面12,14,16,18の拡大模式図である。図2に示すように、端面12,14,16,18は複数のエッチピット20を有する。ここで、エッチピット20とは、ガラス板10の端面12,14,16,18を処理液でエッチングした際に形成される窪み(ディンプル)をいう。このエッチピット20は、特に、端面12,14,16,18に形成された傷等の欠陥部分に処理液が侵入することから生じる。本実施形態では、端面12,14,16,18を、超音波を印加しながら処理液に接触させることにより、端面12,14,16,18をエッチングし、端面12,14,16,18にエッチピット20を形成している。
一般的に、ガラス板の端面に傷等の欠陥部分を有していた場合、端面の欠陥部分に応力が集中するとガラス板に割れが生じてしまう問題が発生する。つまり、ガラス板の強度が低下してしまう。したがって、ガラス板の強度の低下を防ぐためには、端面に存在する傷等の欠陥部分の先端を十分に丸くすることが重要となる。
図3は、ガラス板10の端面のエッチングの状態を示す説明図である。図3(A)は、ガラス板10の端面12,14,16,18を、超音波を印加しないで、処理液に接触させて、端面12,14,16,18をエッチングした状態を示している。図3(A)で示すように、ガラス板10の端面12,14,16,18には傷等の欠陥部分40が存在している。処理液にガラス板10の端面12,14,16,18を接触させると、欠陥部分40に処理液が侵入することから、エッチピット20が形成される。しかしながら、エッチングにより除去されたガラス板10の一部が残渣42としてエッチピット20の部分に付着する。残渣42の付着した部分はエッチングレートが小さいため、実質的に端面12,14,16,18のエッチングが阻害され、端面12,14,16,18に存在する欠陥部分40の先端を十分に丸くできなくなってしまう。つまり、丸で囲んだ部分に示すようにエッチピット20の先端を十分に丸くできなくなってしまう。
図3(B)は、ガラス板10の端面12,14,16,18を、超音波を印加しながら、処理液に接触させて、端面12,14,16,18をエッチングした状態を示している。超音波を印加しているので、超音波のエネルギーにより、エッチピット20の部分に残渣42が付着することが抑制される。端面12,14,16,18のエッチングの進行が残渣42により阻害されない。したがって、端面12,14,16,18に存在する欠陥部分40の先端をより確実に丸くすることができる。つまり、丸で囲んだ部分に示すようにエッチピット20の先端を十分に丸くすることができる。
上述したように、エッチピット20は処理液でエッチングした際に形成される窪み(ディンプル)である。この窪み(ディンプル)を形成する際に、超音波を印加しながら処理液に接触させてエッチングすることで、端面12,14,16,18から、傷等の欠陥部分の先端を、十分に丸くしている。そして、その結果として、ガラス板10の強度が高められている。
一般的に、処理液を用いたエッチングは等方性のエッチングである。エッチピット20の最大断面寸法Dの半分程度の深さまで端面12,14,16,18がエッチングされ、端面12,14,16,18の深部にまで到達している傷等の欠陥部分の先端が丸くなることになる。
なお、端面12,14,16,18は、ガラス板10よりも大面積のガラス板を切断して得られる切断面のままでも良いし、その切断面を面取り加工して得られる加工面でも良い。
ガラス板10は、JIS R1601:2008に基づく4点曲げ強度試験の測定結果から、JIS R1625:2010に基づくワイブル統計解析法により求められる累積破壊確率10%での強度が725MPa以上であることが好ましく、800MPa以上であることがより好ましい。累積破壊確率10%での強度が725MPa以上とすることにより、ガラス板10の割れを抑制することができる。
ここで、JIS R1601:2008に基づく4点曲げ強度(4 Point Bending Test)とは、試験片を一定距離に配置された2支点上に置き、支点間の中央から左右に等しい距離にある2点に分けて荷重を加えたときの最大曲げ応力をいう。具体的には、図4に示す試験治具が使用される。試験治具において、試験片が破壊した時の最大荷重をP(N)とし、外部支点間の距離L1(mm)とし、内部支点間の距離L2(mm)とし、試験片の幅w(mm)とし、試験片の厚さt(mm)としたとき、応力σ(MPa)は、以下の式で求めることができる。
σ=(3P(L1−L2))/(2wt2)・・・(1)
σ=(3P(L1−L2))/(2wt2)・・・(1)
次に、試験片の強度測定の結果を利用して、JIS R1625:2010に基づくワイブル統計解析法によりワイブル確率軸上のプロット(以下「ワイブルプロット」という)を作成する。ワイブルプロットは、ガラスのような破壊応力のばらつきが大きい材料の強度評価によく利用されるもので、破壊荷重の結果がプロットされている。ワイブルプロットは、累積破壊確率をF(%)、強度をσ(MPa)としたとき、縦軸にlnln(1−F)−1、横軸にlnσで目盛られたグラフに強度データをプロットすることで作成される。ここで、lnは自然対数である。プロットが右にあるほど破壊強度が大きく、プロットの傾きが大きいほど強度のばらつきが小さいことを表している。
ガラス板10は、第1面22および第2面24に化学強化による表面圧縮応力層32、34を有することが好ましい。表面圧縮応力層32、34は、ガラス板10をイオン交換用の処理液に浸漬することにより形成される。ガラス板10の表面に含まれる小さなイオン半径のイオン(例えば、Liイオン、Naイオン)が大きなイオン半径のイオン(例えば、Kイオン)に置換されることにより、ガラス板10の第1面22および第2面24に、その表面から所定の深さで表面圧縮応力層32、34が形成される。応力の釣り合いのため、ガラスの内部には引張応力層が形成される。
表面圧縮応力層32、34は、400MPa以上の表面圧縮応力値(Compressive Stress:CS)を有することが好ましく、600MPa以上の表面圧縮応力値を有することがより好ましい。
表面圧縮応力層32、34は、5μm以上の圧縮応力層深さ(Depth of Layer:DOL)を有することが好ましく、15μm以上の圧縮応力層深さを有することがより好ましい。表面圧縮応力値および圧縮応力層深さについては、表面応力測定装置(折原製作所社製、FSM−6000)により測定することができる。
なお、本実施形態の2つの表面圧縮応力層32、34は、同じ表面圧縮応力値、および同じ厚さを有するが、異なる表面圧縮応力値、異なる厚さを有してもよい。
次に、本実施形態の一例によるガラス板の製造方法を、化学強化ガラスを用いた場合を例に説明する。図5は、本実施形態の一例によるガラス板の製造方法のフローを概略的に示している。図5に示すように、本実施形態の一例によるガラス板の製造方法は、素板ガラスの供給工程(ステップS110)と、素板ガラスの化学強化工程(ステップS120)と、強化ガラスの切断工程(ステップS130)と、強化ガラスの端面の面取り工程(ステップS140)と、強化ガラスの保護工程(ステップS150)と、強化ガラスの端面のエッチング工程(ステップS160)と、強化ガラスの洗浄と保護膜剥離工程(ステップS170)と、をこの順で備えている。但し、全ての工程、順序に限定されるものではない。ここで、強化ガラスの端面とは、素板ガラスの供給工程で存在する端面と、強化ガラスの切断工程で形成される端面とを含んでいる。素板ガラスを強化後に切断する場合を一例として説明したが、これに限定されない。
以下、各ステップについて図6および図7に基づいて説明する。図6および図7は、本実施形態の一例によるガラス板の製造方法の一部を示す概略図である。
(素板ガラスの供給工程:ステップS110)
図6(A)に示すように、第1面220と、第1面220に対向する第2面240と、第1面220と第2面240とを接続する端面120,140,160,180と、を有する素板ガラス100が供給される。素板ガラス100のガラス素材として、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、高シリカガラス、その他の酸化ケイ素を主な成分とする酸化物系ガラスを例示できる。酸化物系ガラスとしては、酸化物換算による酸化ケイ素の含有量が40〜90質量%のガラスが好ましい。
図6(A)に示すように、第1面220と、第1面220に対向する第2面240と、第1面220と第2面240とを接続する端面120,140,160,180と、を有する素板ガラス100が供給される。素板ガラス100のガラス素材として、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、高シリカガラス、その他の酸化ケイ素を主な成分とする酸化物系ガラスを例示できる。酸化物系ガラスとしては、酸化物換算による酸化ケイ素の含有量が40〜90質量%のガラスが好ましい。
素板ガラス100の厚さは、適用される完成品の種類に応じて設定される。例えば、素板ガラス100の厚さは、0.3mm〜1.1mmが好ましく、0.4mm〜0.7mmがより好ましい。
素板ガラス100のガラス板の製造方法の一例として、フロート法が知られている。フロート法によるガラス板の製造方法は、まず、ガラス原料を溶解槽に投入して溶融ガラスを製造する。次に、溶融ガラスを、浴槽に収容された溶融錫の表面上に連続的に供給する。供給された溶融ガラスは、溶融錫の表面に沿って上流側から下流側に流動されながら帯状のガラスリボンに成形される。ガラスリボンは浴槽の出口から取り出され、その後、徐冷炉にて室温程度に徐冷された後、所定の大きさの素板ガラス100に切断装置によって切断される。
(素板ガラスの化学強化工程:ステップS120)
次に、素板ガラス100が化学強化される。化学強化法は、ガラス転移点以下の温度でイオン交換により素板ガラス100の表面のイオン半径が小さなアルカリ金属イオン(典型的にはLiイオン、Naイオン)をイオン半径のより大きいアルカリイオン(典型的にはKイオン)に交換することにより、素板ガラス100の表面に表面圧縮応力層を形成してガラス板を強化するものである。イオン交換用の処理液としては、例えば硝酸カリウムの溶融塩などが用いられる。但し、溶融塩の種類としては、硝酸カリウムに限定されず、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、および塩化カリウム等の、アルカリ金属硝酸塩、アルカリ金属硫酸塩、およびアルカリ金属塩化物塩などが挙げられる。これらの溶融塩は、単独で用いても、複数種を組み合わせて用いても良い。
次に、素板ガラス100が化学強化される。化学強化法は、ガラス転移点以下の温度でイオン交換により素板ガラス100の表面のイオン半径が小さなアルカリ金属イオン(典型的にはLiイオン、Naイオン)をイオン半径のより大きいアルカリイオン(典型的にはKイオン)に交換することにより、素板ガラス100の表面に表面圧縮応力層を形成してガラス板を強化するものである。イオン交換用の処理液としては、例えば硝酸カリウムの溶融塩などが用いられる。但し、溶融塩の種類としては、硝酸カリウムに限定されず、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、および塩化カリウム等の、アルカリ金属硝酸塩、アルカリ金属硫酸塩、およびアルカリ金属塩化物塩などが挙げられる。これらの溶融塩は、単独で用いても、複数種を組み合わせて用いても良い。
処理温度(溶融塩の温度)は、使用される溶融塩の種類によっても異なるが、例えば、350℃〜550℃の範囲であっても良い。
素板ガラス100が化学強化され、図6(B)に示すように、第1面220、第2面240及びに端面120,140,160,180に表面圧縮応力層320,340,420、440,460,480が形成され強化ガラス100となる。つまり、強化ガラス100の表面全体には表面圧縮応力層が形成されている。なお、図6(B)において、便宜上、表面圧縮応力層320,340,420、440,460,480を、ドットハッチングを用いて表している。
(強化ガラスの切断工程:ステップS130)
次に、化学強化された強化ガラス100が切断され、図6(C)に示すように、小型の強化ガラス100Aに加工される。化学強化された小型(例えば製品サイズ)の素板ガラス100Aを得る場合、製品サイズの素板ガラスを1枚ずつ化学強化するよりも、製品サイズよりも大型の素板ガラスを化学強化した後、切断して多面取りすることが効率的である。強化ガラス100を切断した後のガラス板を、エッチング処理前であるので便宜上、強化ガラス100Aと称している。
次に、化学強化された強化ガラス100が切断され、図6(C)に示すように、小型の強化ガラス100Aに加工される。化学強化された小型(例えば製品サイズ)の素板ガラス100Aを得る場合、製品サイズの素板ガラスを1枚ずつ化学強化するよりも、製品サイズよりも大型の素板ガラスを化学強化した後、切断して多面取りすることが効率的である。強化ガラス100を切断した後のガラス板を、エッチング処理前であるので便宜上、強化ガラス100Aと称している。
化学強化された強化ガラス100を切断する方法として、例えば、強化ガラス100の表面にレーザー光を照射し強化ガラス100の表面上で、レーザー光の照射領域を移動させることで切断する方法、又はカッターホイールなどの機械的に切断する方法等を例示できる。
切断により小型化された強化ガラス100Aでは、化学強化されていない面が露出し、その面が端面120,140,160,180となる。また、端面120,140,160,180には切断のダメージにより傷等の欠陥部分が発生している可能性がある。
(強化ガラスの端面の面取り工程:ステップS140)
次に、切断された強化ガラス100Aの端面120,140,160,180が、図7(D)に示すように、回転砥石500により面取り加工が施される。回転砥石500の外周面510には、周方向に延びる環状の研削溝520が形成されている。研削溝520の壁面は、アルミナや炭化ケイ素、ダイヤモンドなどの砥粒を含んでいる。砥粒の粒度(JIS −R6001)は、例えば#300〜#2000である。粒度はJIS −R6002に基づいて測定される。粒度が小さくなるほど、粒径が大きくなるので、研削効率がよい。回転砥石500は、回転砥石500の中心線を中心に回転されながら、強化ガラス100の外縁に沿って相対的に移動され、強化ガラス100Aの外縁部を研削溝520の壁面で研削する。研削時に水などの冷却液が用いられてよい。
次に、切断された強化ガラス100Aの端面120,140,160,180が、図7(D)に示すように、回転砥石500により面取り加工が施される。回転砥石500の外周面510には、周方向に延びる環状の研削溝520が形成されている。研削溝520の壁面は、アルミナや炭化ケイ素、ダイヤモンドなどの砥粒を含んでいる。砥粒の粒度(JIS −R6001)は、例えば#300〜#2000である。粒度はJIS −R6002に基づいて測定される。粒度が小さくなるほど、粒径が大きくなるので、研削効率がよい。回転砥石500は、回転砥石500の中心線を中心に回転されながら、強化ガラス100の外縁に沿って相対的に移動され、強化ガラス100Aの外縁部を研削溝520の壁面で研削する。研削時に水などの冷却液が用いられてよい。
(強化ガラスの保護工程:ステップS150)
次に、図7(E)に示すように、面取り加工された強化ガラス100Aの第1面220及び第2面240に保護膜600を貼り合せることにより、第1面220及び第2面240が保護膜600により保護される。保護膜600は、次の端面のエッチング工程(ステップS160)において、第1面220及び第2面240に形成された表面圧縮応力層320,340が処理液710によりエッチングされるのを防止する。保護膜600として、粘着剤付きのフィルムを使用することができる。粘着剤付きのフィルムとして、耐薬品性に優れ、貼り合わせた後に容易に剥離できる性質を有するフィルムが好ましく、例えば、日東電工社製のN380等を使用することができる。
次に、図7(E)に示すように、面取り加工された強化ガラス100Aの第1面220及び第2面240に保護膜600を貼り合せることにより、第1面220及び第2面240が保護膜600により保護される。保護膜600は、次の端面のエッチング工程(ステップS160)において、第1面220及び第2面240に形成された表面圧縮応力層320,340が処理液710によりエッチングされるのを防止する。保護膜600として、粘着剤付きのフィルムを使用することができる。粘着剤付きのフィルムとして、耐薬品性に優れ、貼り合わせた後に容易に剥離できる性質を有するフィルムが好ましく、例えば、日東電工社製のN380等を使用することができる。
保護膜600を強化ガラス100Aに貼り合せる際には、例えば、ローラー等を使用して貼り合せが行われる。また、端面120,140,160,180からの保護膜600の突出量P1は0.4〜1.0mm程度であるのが好ましい。保護膜600の突出量P1を0.4mm以上とすることにより、面取り加工された端面120,140,160,180が不均一にエッチングされることを防ぎ、強度を向上することができる。また、保護膜600の突出量P1を1.0mm以下とすることにより、端面120,140,160,180が処理液710と接触しやすくなるため、生産性を向上させることができる。
(強化ガラスの端面のエッチング工程:ステップS160)
次に、切断された強化ガラス100Aの端面120,140,160,180を、超音波を印加しながら処理液710を接触させることにより、端面120,140,160,180をエッチングする。
次に、切断された強化ガラス100Aの端面120,140,160,180を、超音波を印加しながら処理液710を接触させることにより、端面120,140,160,180をエッチングする。
図7(F)に示すように、エッチング装置700は、処理液710を貯留する内槽712と、内槽712を囲み、水714を貯留する外槽716と、外槽716の底部に搭載された超音波振動子718と、を備えている。外槽716が処理液710に対して耐性を有しない場合でも、内槽712と外槽716の2槽構成とすることにより、内槽712に処理液710に対する耐性を持たせることで、エッチング装置700として使用することができる。一方、外槽716に処理液710に対する耐性を持たせることができれば、外槽716に処理液710を貯留できるので、内槽712を省いた1槽構成とすることができる。
両面に保護膜600を貼り合せた、複数の強化ガラス100Aは、保持具であるカセット800の内部で鉛直方向に保持される。カセット800は、複数の支柱と、複数の梁とを直方体形状に組み合わせて構成されている。カセット800は、処理液710が流入、流出しやすいように各方向に複数の開口を有する構成になっている。なお、支柱と梁とは、収納される強化ガラス100Aの大きさや枚数などに応じて本数や間隔などの組み合わせが任意に設定されてよく、カセット800の形状も直方体形状には限定されない。また、カセット800には、容易に移動可能とするため、ハンドルが設けられている。
超音波振動子718は、40kHzの周波数の超音波を発生することができる。なお、超音波の周波数は40kHzに限定されることなく、26kHz〜950kHzの超音波を発生できる超音波振動子718を使用することができる。本実施形態では、超音波振動子718から発生する超音波を、外槽716の水714および内槽712を介して、処理液710に伝搬させている。
処理液710は、フッ化水素(HF)を含むエッチング液であることが好ましい。また、処理液710として、フッ化水素(HF)に加えて塩酸(HCl)を含むエッチング液、またはフッ化水素(HF)に加えて硫酸(H2SO4)を含むエッチング液を例示できる。ただし、処理液710は、これらのエッチング液に限定されるものではない。フッ化水素(HF)を含むエッチング液である場合、フッ化水素(HF)の濃度は5質量%以上とすることがより好ましく、7質量%以上とすることがさらに好ましい。フッ化水素(HF)の濃度を5質量%以上とすることで、エッチングレートが過度に小さくなることを抑制する。エッチングレートを大きくしすぎないためにも、フッ化水素(HF)の濃度は15質量%以下とすることが好ましい。塩酸(HCl)を含むエッチング液である場合、塩酸(HCl)の濃度は5質量%以上とすることが好ましく、7質量%以上とすることがより好ましい。塩酸(HCl)の濃度の上限は特に設けられないが、30質量%以下とすることが好ましい。フッ化水素(HF)と塩酸(HCl)とを含むエッチング液である場合、それぞれの濃度は7質量%以上とすることが特に好ましい。ただし、濃度はこれらの値に限定されるものではない。処理液710の温度は、例えば20℃〜40℃の範囲に制御される。
本実施形態のエッチング工程について説明する。強化ガラス100Aの端面120,140,160,180が処理液710と接触しているので、処理液710により端面120,140,160,180がエッチングされる。特に、端面120,140,160,180に形成された傷等の欠陥部分に処理液710が侵入することで、エッチピットが形成される。このとき、一般に、エッチングにより端面120,140,160,180に、反応生成物による残渣が付着する。残渣の付着した部分はエッチングレートが小さいため、実質的に端面120,140,160,180のエッチングが阻害され、端面120,140,160,180に存在する欠陥部分の先端を十分に丸くできなくなってしまう。本実施形態では、処理液710に超音波を印加しているので、この超音波のエネルギーにより、端面120,140,160,180に残渣が付着するのが抑制される。端面120,140,160,180のエッチングの進行が残渣により阻害されない。したがって、端面120,140,160,180に存在する欠陥部分の先端をより確実に丸くすることができる。
なお、処理液710の温度は低いことが好ましい。その理由は、エッチングレートを小さくできるので、反応生成物である残渣の付着を抑制することができるからである。
端面120,140,160,180のエッチング取り代が所定の範囲となるまで、エッチングが行われる。
(強化ガラス板の洗浄と保護膜剥離工程:ステップS170)
端面120,140,160,180のエッチングが終了した後、強化ガラス100Aは純粋で洗浄され、次いで、強化ガラス100から保護膜600が剥離される。最終的に図1に示すガラス板10が製造される。
端面120,140,160,180のエッチングが終了した後、強化ガラス100Aは純粋で洗浄され、次いで、強化ガラス100から保護膜600が剥離される。最終的に図1に示すガラス板10が製造される。
次に、タッチセンサ付のガラス(2−in−1方式のディスプレイ装置用のガラス)の製造方法について図8を参照しながら説明する。図8(A)に示すように、複数個のディスプレイ装置用のガラスに分割可能な大型の化学強化された強化ガラス100を準備する。強化ガラス100の片側の面に、それぞれの化学強化ガラスの周縁部に対応する位置に黒色層910を形成する。なお、この化学強化された強化ガラス100は、表面圧縮応力層320,340,420、440,460,480を有している。
(パターニング工程:ステップS300)
強化ガラス100の片側の面に、透明電極パターン912を形成する。例えば、強化ガラス100の片側の面に、スパッタリング法などを用いてITO(Indium Tin Oxide)を成膜させ、成膜させたITO膜をパターン形状に加工することにより、所定パターンを有する透明電極パターン912を形成する。また、透明電極パターン912の特定部位を覆う絶縁層914を、例えばフォトリソグラフィ技術を利用して形成する。次に、各交差領域に設けた絶縁層914の上を跨ぐようにして透明電極パターン912の特定部位間を接続させるブリッジ配線916を形成する。この際、引き廻し配線部分も覆って金属膜を形成し、この金属膜をブリッジ配線916の形成のためのフォトリソグラフィ法によるパターニング工程と同時にパターニングを行って引き廻し配線918を形成する。
強化ガラス100の片側の面に、透明電極パターン912を形成する。例えば、強化ガラス100の片側の面に、スパッタリング法などを用いてITO(Indium Tin Oxide)を成膜させ、成膜させたITO膜をパターン形状に加工することにより、所定パターンを有する透明電極パターン912を形成する。また、透明電極パターン912の特定部位を覆う絶縁層914を、例えばフォトリソグラフィ技術を利用して形成する。次に、各交差領域に設けた絶縁層914の上を跨ぐようにして透明電極パターン912の特定部位間を接続させるブリッジ配線916を形成する。この際、引き廻し配線部分も覆って金属膜を形成し、この金属膜をブリッジ配線916の形成のためのフォトリソグラフィ法によるパターニング工程と同時にパターニングを行って引き廻し配線918を形成する。
なお、パターニング工程(ステップS300)は、図5に示されるガラス板の製造方法のフローの中で、素板ガラスの化学強化工程(ステップS120)と、強化ガラスの切断工程(ステップS130)との間で実施される。強化ガラスの切断工程(ステップS130)の前に、パターニング工程(ステップS300)を実施することにより、切断前の大きな強化ガラスに、一度にパターニングを形成することができるので、ガラス板の生産効率を向上させることができる。
続いて、図8(B)に示すように、SiO2をスパッタリングして保護ガラス920を形成する。図8(C)に示すように、小型のタッチセンサ付化学強化ガラス用の強化ガラス100Aに分割する。
図8(D)に示すように、強化ガラス100Aの角部を面取りする。このとき、端面120,140,160,180には表面応力圧縮層は形成されていない。
図8(E)に示すように、強化ガラス100Aの両面に保護膜600を貼り合せる。保護膜600は、第1面220及び第2面240に形成された保護ガラス920が処理液710によりエッチングされるのを防止する。次いで、図8(F)に示すように、保護膜600を貼り合せた強化ガラス100Aを、処理液710を貯留する外槽716と超音波振動子718とを有するエッチング装置700により、超音波を印加しながら端面120,140,160,180をエッチングする。
次いで、洗浄および保護膜600の剥離を経て、図8(G)に示すように、タッチセンサ付のガラス板10が製造される。
次に、本実施形態の他の例によるガラス板の製造方法を説明する。図9は、本実施形態の一例によるガラス板の製造方法のフローを概略的に示している。図9に示すように、本実施形態の一例によるガラス板の製造方法は、素板ガラスの供給工程(ステップS210)と、素板ガラスの切断工程(ステップS220)と、素板ガラスの端面の面取り工程(ステップS230)と、素板ガラスの端面のエッチング工程(ステップS240)と、素板ガラスの洗浄工程(ステップS250)と、素板ガラスの化学強化工程(ステップS260)と、をこの順で備えている。図4に示されるガラス板の製造方法のフローとは、化学強化工程、切断工程、エッチング工程の順が異なる。図9の実施形態では、素板ガラスを切断した後、素板ガラスの端面をエッチングし、エッチング後の素板ガラスに化学強化の処理を施している。
素板ガラスを切断した後、素板ガラスの端面を、超音波を印加しながら処理液によりエッチングしているので、端面の傷等の欠陥部分の先端を、十分に丸くすることができる。その結果として、素板ガラスの強度が高められている。次いで、素板ガラスに対して化学強化の処理が施されているので、最終的なガラス板の強度を向上させている。
なお、素板ガラスの端面のエッチング工程(ステップS240)の前に、素板ガラスの第1面と第2面とに保護膜を貼り合せる保護工程を備えていてもよい。また、上述のパターニング工程(ステップS300)は、図9のガラス板の製造方法のフローの中で、素板ガラスの化学強化工程(ステップS260)の後に実施される。
但し、全ての工程、順序に限定されるものではない。つまり、素板ガラス切断後に強化する場合を一例として説明したが、これに限定されない。
以下、本発明について具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(条件1−4)
素板ガラスとして、0.56mmの厚さ、370mm×470mmのアルミノシリケート系ガラスをベースとした化学強化用ガラス(ドラゴントレイル:登録商標、旭硝子社製)を準備した。この素板ガラスを化学強化することにより得られた強化ガラスは、700MPaのCS及び18μmのDOLとなる表面応力圧縮層を有していた。
素板ガラスとして、0.56mmの厚さ、370mm×470mmのアルミノシリケート系ガラスをベースとした化学強化用ガラス(ドラゴントレイル:登録商標、旭硝子社製)を準備した。この素板ガラスを化学強化することにより得られた強化ガラスは、700MPaのCS及び18μmのDOLとなる表面応力圧縮層を有していた。
次に、強化ガラスをカッターホイールにより50mm×50mmの大きさに切断し、強化ガラスを小型化した。次いで、切断により露出した強化ガラスの端面を、回転砥石(メタル♯600)により、C面取りを行った。処理液から保護するため、小型化された強化ガラスの第1面と第2面とに保護膜として、フィルム(日東電工社製:N380)を貼り合せた。フィルムの強化ガラスへの貼合は、2.8〜3.2kg重(27.4〜31.4N)の荷重でローラーを用いて実施した。端面からのフィルムの突出量を約0.5mmとした。
上記のように準備した強化ガラスを、以下の条件1−4にしたがって、その端面をエッチングした。処理液として、7質量%のHFと7質量%のHClと含むエッチング液を準備した。条件1−4について、端面のエッチング取り代が同じ大きさになるように時間を設定した、
<条件1>
カセットの搖動なし、超音波印加なし、かつ処理液の温度を20℃とした。
<条件1>
カセットの搖動なし、超音波印加なし、かつ処理液の温度を20℃とした。
<条件2>
カセットの搖動なし、超音波印加なし、かつ処理液の温度を40℃とした。
カセットの搖動なし、超音波印加なし、かつ処理液の温度を40℃とした。
<条件3>
カセットの搖動あり、超音波印加なし、かつ処理液の温度を20℃とした。カセットの搖動速度を3mm/minとした。
カセットの搖動あり、超音波印加なし、かつ処理液の温度を20℃とした。カセットの搖動速度を3mm/minとした。
<条件4>
カセットの搖動なし、超音波印加あり(40kHz)、かつ処理液の温度を20℃とした。
カセットの搖動なし、超音波印加あり(40kHz)、かつ処理液の温度を20℃とした。
<評価>
条件1−4にしたがって端面をエッチングしたガラス板に対して、JIS R1601:2008に基づく4点曲げ強度試験を行った。その際、内部支点間の距離L2を10(mm)とし、外部支点間の距離L1を30(mm)とし、ヘッドスピードを3(mm/min)とした。得られた測定結果について、JIS R1625:2010に基づいて、ワイブルプロットにより統計的な処理を実施した。図10は、4点曲げ強度試験の測定結果に基づくワイブルプロットを示している。
条件1−4にしたがって端面をエッチングしたガラス板に対して、JIS R1601:2008に基づく4点曲げ強度試験を行った。その際、内部支点間の距離L2を10(mm)とし、外部支点間の距離L1を30(mm)とし、ヘッドスピードを3(mm/min)とした。得られた測定結果について、JIS R1625:2010に基づいて、ワイブルプロットにより統計的な処理を実施した。図10は、4点曲げ強度試験の測定結果に基づくワイブルプロットを示している。
表1に示すように、条件4のガラス板の累積破壊確率10%での強度が、条件1−3に比較して高かった。超音波を印加しながらエッチングすることが、ガラス板の累積破壊確率10%での強度を増加させるのに有効であることが理解できる。
条件1と条件2とを比較すると、処理液の温度の高い条件2のガラス板の強度が、処理液の温度の低い条件1のガラス板の強度より低かった。処理液の温度の低い方が、ガラス板の累積破壊確率10%での強度を増加させるのに有効であることが理解できる。
条件1と条件3とを比較すると、累積破壊確率10%での強度はほぼ同程度であった。これは、搖動が、ガラス板の累積破壊確率10%での強度の増加に大きく寄与していないことが理解できる。
10…ガラス板、20…エッチピット、22,220…第1面、24,240…第2面、12,14,16,18,120,140,160,180…端面、40…欠陥部分、42…残渣、32,34,320,340,420,440,460,480…表面圧縮応力層、100,100A…ガラス(素板ガラス、強化ガラス)、500…回転砥石、510…外周面、520…研削溝、600…保護膜、700…エッチング装置、710…処理液、712…内槽、714…水、716…外槽、718…超音波振動子、800…カセット、910…黒色層、912…透明電極パターン、914…絶縁層、916…ブリッジ配線、918…引き廻し配線
Claims (9)
- 第1面と、前記第1面に対向する少なくとも一つの第2面と、少なくとも一つの、前記第1面と前記第2面とを接続する端面と、を有するガラス板を供給する供給工程と、
前記ガラス板を切断する切断工程と、
前記切断されたガラス板の端面を、超音波を印加しながら処理液を接触させることによりエッチングするエッチング工程と、を有するガラス板の製造方法。 - 前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面に表面圧縮応力層を形成する化学強化工程を有する請求項1に記載のガラス板の製造方法。
- 前記化学強化工程と前記切断工程とをこの順で行う請求項2に記載のガラス板の製造方法。
- 前記エッチング工程の前に、前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面を保護膜により保護する保護工程を有する請求項1から3の何れか一項に記載のガラス板の製造方法。
- 前記切断されたガラス板の端面からの前記保護膜の突出量が0.4〜1.0mmである請求項4に記載のガラス板の製造方法。
- 前記切断工程に続いて前記ガラス板の端面を面取りする面取り工程を有する請求項1から5の何れか一項に記載のガラス板の製造方法。
- 前記処理液がフッ化水素を含む請求項1から6の何れか一項に記載のガラス板の製造方法。
- 前記ガラス板の前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方の面に透明電極パターンを形成するパターニング工程を有する請求項1から7の何れか一項に記載のガラス板の製造方法。
- 前記パターニング工程と前記切断工程とをこの順で行う請求項8記載のガラス板の製造方法。
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-
2014
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