JP2016060634A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート上面の高さが均一でないシートが積載されている場合でも、シートを正しく検知すること。【解決手段】エンジン制御部402は、駆動モータ227によりシート積載部材206を上昇させている間に、シート面検知センサ300によりシート8の面を検知したときに(S102 Y)シート有無検知センサ301によりシート8がないことを検知していた場合でも(S104 N)、駆動モータ227によりシート積載部材206の上昇を継続させた後に(S108)シート有無検知センサ301によりシート8があることを検知した場合には(S109 Y)、洋形封筒がシート積載部材206に積載されていると判断する(S111)。【選択図】図4

Description

本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、特に、シート積載部材を上昇させる際の検知制御及び位置制御に関する。
画像形成装置に設けられているシート給送装置には、シート積載部材に積載されたシートの最上位の高さを略一定に保つためのリフター機構を設け、略一定の高さからシートを給紙ローラにより送り出すようにしたものがある。シート給送装置に、シート積載部材に積載されたシートがシート給送位置に達しているか否かを検知するシート上面検知センサを設け、シート上面検知センサの検知結果に基づいてシート積載部材を昇降させるよう制御する。このような制御により、シート給送位置を略一定に保つことができ、シート給送動作を安定させることができる。また、シートの有無を検知するシート有無検知センサを設け、シート有無検知センサの信号に基づいてユーザにシートの補充を促すことができる。
シート上面検知センサとシート有無検知センサはシートの搬送方向に直交する方向(以下、長手方向という)に並列に配置されることがある。このような構成では、シート積載部材が上昇したとき、シート上面検知センサでシート上面を検知した際に、シート有無検知センサによりシートの有無を判断している(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−241527号公報
シート積載部材には、洋形封筒のように厚みが均一でないシートが積載されることがある。このようなシートが多量に積載されている場合、長手方向でシートの上面の高さに差が発生する。例えば、シート上面検知センサが配置されている方向に向かってシートの上面の高さが高くなり、シート有無検知センサが配置されている方向に向かってシートの上面の高さが低くなる場合に、次のような状況が発生する。即ち、シート積載部材が上昇したとき、シート上面検知センサでシートの上面を検知した際にシート有無検知センサが反応せず、シートが積載されていないと判断されてしまう。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、シート上面の高さが均一でないシートが積載されている場合でも、シートを正しく検知することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)シートを積載することが可能な積載部と、前記積載部を上昇させることが可能な駆動手段と、前記積載部のシートの有無を検知する第一検知手段と、前記積載部のシートの面を検知する第二検知手段と、前記第一検知手段と前記第二検知手段の検知結果に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記駆動手段により前記積載部を上昇させている間に、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがないことを検知していた場合でも、前記駆動手段により前記積載部の上昇を継続させた後に前記第一検知手段によりシートがあることを検知した場合には、シートが前記積載部に積載されていると判断することを特徴とするシート給送装置。
(2)シートを積載することが可能な積載部と、前記積載部からシートを給紙する給紙手段と、前記積載部を上昇させることが可能な駆動手段と、前記積載部のシートの有無を検知する第一検知手段と、前記積載部のシートの面を検知する第二検知手段と、前記第一検知手段と前記第二検知手段の検知結果に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記駆動手段により前記積載部を上昇させている間に、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがないことを検知していた場合でも、前記駆動手段により前記積載部の上昇を継続させた後に前記第一検知手段によりシートがあることを検知した場合には、前記駆動手段による前記積載部の上昇を停止させ、前記給紙手段によって前記積載部に積載されているシートを給紙することを特徴とするシート給送装置。
(3)シートに画像形成を行う画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成が行われるシートを給送する前記(1)又は(2)に記載のシート給送装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、シート上面の高さが均一でないシートが積載されている場合でも、シートを正しく検知することができる。
実施例1〜3の画像形成装置の概略断面図、画像形成装置の制御構成を示すブロック図 実施例1〜3のシート給送装置の外観傾斜図、シート給送装置に洋形封筒が積載されているときの給紙カセットの断面図 実施例1のシート積載部材の上昇タイミングチャート 実施例1のシート積載部材の判断処理を示すフローチャート 実施例1のシート給送時の給紙カセットの断面図 実施例1のシート給送時のシート積載部材の上昇処理を示すフローチャート 実施例2、3のシート給送時のシート積載部材の上昇処理を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
実施例1の画像形成装置について、画像形成装置の全体構成、給紙装置の構成、制御構成、制御の順で説明を行う。ここでは、画像形成装置として、レーザービームプリンタ(以下、単にプリンタという)を例示している。また、感光ドラム上の各色のトナー像をベルトに順次転写した後、ベルト上のトナー像を記録材に一括転写する画像形成装置を例示している。しかし、画像形成装置の構成は本実施例に限定されるものではない。
[画像形成装置の全体構成]
図1(a)は画像形成装置であるプリンタ101の概略断面図である。給紙カセット201内に積載収納されたシート8は、図中時計回り方向に回転する給紙ローラ202により給送される。なお、シート8は手差し搬送ガイド311から給紙することもできる。給紙ローラ202により給送されたシート8は、フィードローラ203とリタードローラ204を介して搬送ローラ250と搬送対向ローラ252のニップ部に搬送され、ベルト内ローラ105と転写ローラ122のニップ部へ搬送される。画像形成部を構成する像担持体としての感光ドラム111、112、113、114(以降、感光ドラム111〜114と記す)は図中反時計回り方向に回転する。各画像形成部では、各感光ドラム111〜114の外周面に、レーザースキャナ120からのレーザー光により静電潜像が順次形成され、続いてその静電潜像が現像ローラにより現像され、トナー像が形成される。感光ドラム111〜114に形成されたトナー像は、中間転写ベルト130に転写される。
カラー画像を形成する場合は、感光ドラム111〜114にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナー像が現像され、それぞれに形成されたトナー像が、中間転写ベルト130に順次転写される。次に中間転写ベルト130に形成されたトナー像は、ベルト内ローラ105と転写ローラ122のニップ部に送られたシート8に一括転写される。更にトナー像が転写されたシート8は、定着フィルム107と加圧ローラ108のニップ部へ送られ、ここで加熱及び加圧されてトナー像がシート8に定着される。トナー像が定着されたシート8は、排出ローラ109と排出コロ110により排出される。
[画像形成装置の制御構成]
図1(b)は本実施例のプリンタ101の制御構成を示すブロック図である。プリンタコントローラ401は、ホストコンピュータ等の外部装置から入力される画像データをプリンタ101の画像形成に必要なビットデータに展開するとともに、プリンタ101の内部情報を通信等によって読み出し、それを表示部に表示する。制御手段であるエンジン制御部402は、プリンタ101のエンジンの各部をプリンタコントローラ401の指示に従って制御するとともに、プリンタコントローラ401へプリンタ101の内部情報を報知する。また、エンジン制御部402はメモリ402aを有しており、各制御部の駆動状況や、タイマ402bにより計測した時間や、カウンタによるカウント値等を記憶している。カウンタは、例えば給紙カセット201から給紙されたシート8の枚数をカウントする際に用いられる。
駆動制御部403は、エンジン制御部402の指示に従い、モータ、ソレノイド等の駆動及び停止を制御する。高圧制御部404は、帯電、現像、転写の各高圧の出力制御をエンジン制御部402の指示に従って行う。光学系制御部405は、レーザースキャナ120のスキャナモータの駆動/停止、レーザーの点灯又は消灯(点滅)をエンジン制御部402の指示に基づき行う。定着器制御部406は、定着ヒータへの電力供給の駆動/停止をエンジン制御部402の指示に従って行う。センサ入力部407は、プリンタ101の各部に設けられた各センサの情報をエンジン制御部402へ出力する。
[給送装置の構成]
図2(a)は本実施例のシート給送装置の斜視図である。
(給紙方式)
本実施例のシート給送装置では、シート8の給送方式として、逆転ローラを用いたリタードローラ方式を用いている。給紙ローラ202は、フィードローラ203の中心を軸として上下方向に揺動可能な支持部材205に支持されている。給紙ローラ202は、給紙カセット201内の積載部であるシート積載部材206上に積載されたシート8の最上位面に当接することが可能となっている。給紙カセット201からシート8を給紙しない非給紙状態の場合、給紙ローラ202は上方に退避している状態である。
給紙カセット201からシート8を給紙する場合は、ソレノイド270に電圧を印加し、給紙欠け歯ギア267の回転規制部材269を解除する。これにより、支持部材205が給紙ローラ202とともにフィードローラ203を中心に下方に回動し、給紙欠け歯ギア267へ駆動モータ264の駆動が伝達されてフィードローラ203が回転する。支持部材205の回動動作により給紙ローラ202がシート8の最上位面に当接し、給紙状態となってシート8を送り出す。シート8は、給紙ローラ202によりフィードローラ203とリタードローラ204のローラ対に送り込まれ、給紙ローラ202は次の給紙動作が行われるまで上方に退避する。また、リタードローラ204の駆動軸にはトルクリミッタ(不図示)が配置される。給紙ローラ202、フィードローラ203、リタードローラ204は、駆動源からの駆動が伝達され回転する。
(給紙機構)
リタードローラ方式のシート給送装置のシート8の分離作用を説明する。給紙ローラ202が回転すると、給紙カセット201に積載された複数のシート8のうち、最上位に位置するシート8が送り出される。このとき、シート8が1枚だけ送り出された場合、リタードローラ204は、フィードローラ203とニップ部を形成し、シート8を介して大きな回転トルクが加わり、トルクリミッタが切れる。これにより、リタードローラ204は駆動が伝達されず、搬送されるシート8により連れ回りされる。また、給紙ローラ202により2枚以上のシート8が送り出された場合、リタードローラ204にはシート間の摩擦力だけが伝わるため、トルクリミッタが切れずに駆動力が伝わる。リタードローラ204は逆回転し、フィードローラ203側のシート8を1枚残して他のシート8を全て搬送方向の反対側に戻す。以上のように、リタードローラ204の逆回転により、確実に1枚ずつシート8を分離して送り出すことができる。
(リフター機構)
給紙カセット201は、カセット枠体207と、カセット枠体207に取り付けられた揺動可能なシート積載部材206と、シート積載部材206を上昇させるためのリフトアーム208を有する。給紙カセット201はプリンタ101の前側(図2(a)中、右側)からプリンタ101本体内へ挿入される。シート積載部材206を上昇させる場合、ソレノイド219に電圧を印加し、回転規制板218による欠け歯ギア216の規制を解除する。欠け歯ギア216の規制を解除した後、下流側のギアへ駆動手段である駆動モータ227の駆動が伝達されてリフトアーム駆動ギア209とともにリフトアーム208が回動し、シート8を積載したシート積載部材206が回転軸213を中心として回動する。
(シートの最上位面検知の構成)
シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303は、シート8の搬送方向に直交する方向(以下、長手方向という)において給紙ローラ202を中心として均等の位置に設けられている。言い換えれば、シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303は、長手方向において給紙ローラ202を中心に対称となる位置に配置されている。また、シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303は、フィードローラ軸260を中心に回動し、シート8が上昇した場合、シート8の最上位面にシート面検知フラグ302及びシート有無検知フラグ303が接触するように設けられる。また、シート8が給紙カセット201に積載されていない状態でシート積載部材206が上昇を続けると、シート面検知フラグ302はシート積載部材206に接触し、シート有無検知フラグ303はシート積載部材206には接触しない。シート積載部材206には切り欠き部206aが設けられており、シート積載部材206にシート8が積載されていない状態でシート積載部材206が上昇しても、シート有無検知フラグ303がシート積載部材206と接触しないような形状となっている。
シート面検知フラグ302は、シート8の最上位面の昇降位置に応じて第二検知手段であるシート面検知センサ300から出力される信号をオン(ON)(遮光状態)かオフ(OFF)(透過状態)に切り換える。シート有無検知フラグ303は、シート8の有無に応じて第一検知手段であるシート有無検知センサ301から出力される信号をオン(ON)(遮光状態)かオフ(OFF)(透過状態)に切り換える。シート有無検知センサ301とシート面検知センサ300は、シート8の搬送方向に直交する方向に並んで配置されている。シート有無検知フラグ303の最下面がシート面検知フラグ302の最下面よりも下に位置し、シート有無検知フラグ303によるシート有無検知センサ301のオン位置は、シート面検知センサ300より早く反応するように設定されている(図2(b)参照)。
(封筒積載時の断面図)
図2(b)は、例えば洋形封筒のように長辺に封入口があるような封筒を給紙カセット201に積載した際の給紙カセット201の断面図であり、図2(b)の左右方向がシート8の搬送方向に直交する方向となる。図2(b)では、洋形封筒が給紙カセット201に積載されたシート8ということになる。ここで、洋形封筒の封入口がある長辺(図2(b)中右側)を、給紙ローラ202よりもシート面検知センサ300が配置された側に向くようにシート積載部材206上に載置する。この場合、シート8の上面の高さは、図2(b)の洋形封筒の封入口がある方向に向かって(図2(b)中、左から右に向かって)高くなる。
このような状況でシート積載部材206を上昇させることによりシート8を上昇させると、シート面検知フラグ302がシート有無検知フラグ303よりも先にシート8の上面に接触する。このため、シート面検知センサ300は、シート有無検知センサ301よりも先に、オフ(透過状態)からオン(遮光状態)に切り替わる。従来のように、シート面検知センサ300がオフからオンに変わったタイミングで、シート有無検知センサ301の検知結果に基づきシート8の有無を判断すると、エンジン制御部402は、給紙カセット201にはシート8が積載されていないと判断する。これは、給紙カセット201に積載されているシート8が洋形封筒である場合、シート面検知センサ300がオン状態となったタイミングでは、シート有無検知センサ301はまだオフ状態となっているからである。シート有無検知センサ301がオフとなっているため、エンジン制御部402は、給紙カセット201にはシート8が積載されていないと判断してしまう。
本実施例では、エンジン制御部402は、給紙カセット201に積載されたシート8が、搬送方向に直交する方向において高さが異なるような場合でも、シート8の有無を正しく判断する。ここで、図2(b)中の破線は、給紙ローラ202がシート8の最上位に当接した際に、最もシート8の給送に適した位置(以降、給送最適位置という)を示す。所定の位置である給送最適位置は、給紙カセット201からシート8が給送された際に、フィードローラ203とリタードローラ204のニップ部へのシート8の進入角度が最も小さくなるように決定されている。言い換えれば、給送最適位置は、シート8の先端がフィードローラ203やリタードローラ204にぶつからずにフィードローラ203とリタードローラ204のニップ部に進入するように決定されている。本実施例では、図2(b)に示すように、シート面検知センサ300のシート8に対向する面(シート面検知センサ300の下面)の位置を給送最適位置とし、給紙ローラ202の最下部が給送最適位置となるようにする。本実施例では、洋形封筒のようなシート8が給紙カセット201に積載されていたとしても、給紙カセット201にシート8が積載されていることを正しく検知し、その後、更にシート8の上面の位置を給送最適位置に設定する。
[シート有無判断制御]
図3は各駆動部と各センサの制御を示すタイミングチャートである。図3のタイミングチャートを用いて、制御の概要を説明する。図3(a)は一般的なシート、即ち、シートの搬送方向に直交する方向(長手方向)の高さが略等しくなるようなシートを積載した場合のタイミングチャートである。より詳細には、図3(a)(i)は駆動モータ227及びソレノイド219の状態を示す図で、これらが駆動されているときには「駆動」、停止しているときには「停止」と図示している。図3(a)(ii)は、シート有無検知センサ301のオン(ON)又はオフ(OFF)を示している。図3(a)(iii)は、シート面検知センサ300のオン(ON)又はオフ(OFF)を示している。図3(a)(iv)は、エンジン制御部402のタイマ402bにより計測される上昇タイマの計測値を示している。また、破線は、給紙カセット201にシート8が積載されているか否かを判断するためにタイマ402b(上昇タイマ)の計測値と比較するための第一の所定の時間である閾値を示し、この閾値をシート無し判断閾値という。横軸はいずれも時間を示し、t510〜t512はタイミングを示す。後述する図3(b)、図3(c)も同様である。
図3(a)のt510でエンジン制御部402は、シート積載部材206を上昇させるために、駆動制御部403を介して駆動モータ227及びソレノイド219の駆動を開始する。また、エンジン制御部402は、シート積載部材206の上昇開始とともに、タイマ402bによりシート積載部材206の上昇時間の計測を開始する。以下、タイマ402bによるシート積載部材206の上昇時間の計測を、上昇タイマによる計測という。シート8の上面が長手方向に左右均一である一般的なシートの場合、まずt511でシート有無検知センサ301がオフ状態からオン状態になり、その後t512で、シート面検知センサ300がオフ状態からオン状態になる。このように、一般的なシートでは、シート面検知センサ300がオン状態に変化した際(t512)、シート有無検知センサ301がオン状態となっているため、エンジン制御部402は給紙カセット201にシート8が積載されていると判断することができる。また、上昇タイマにより計測している値がシート無し判断閾値以下となっている間に、いずれのセンサもオン状態になっている。
図3(b)は、給紙カセット201にシート8を積載していない場合のタイミングチャートである。t520でエンジン制御部402は、シート積載部材206を上昇させるために、駆動制御部403を介して駆動モータ227及びソレノイド219の駆動を開始する。また、エンジン制御部402は、シート積載部材206の上昇開始とともに、上昇タイマによる計測を開始する。シート8が給紙カセット201に積載されていない場合、シート面検知フラグ302はシート積載部材206の底面により押し上げられ、t521でシート面検知センサ300はオフ状態からオン状態になる。一方、シート有無検知センサ301は、上述したように、シート積載部材206を上昇させてもシート積載部材206には当接せずオフ状態のままである。
エンジン制御部402は、計測している上昇タイマの値がシート無し判断閾値を超えても、シート有無検知センサ301がオフ状態からオン状態に変化しない場合、給紙カセット201にシートが積載されていないと判断する。なお、本実施例では、シート無し判断閾値は、次のような時間である。即ち、給紙カセット201にシート8が収納されていない状態でシート積載部材206の上昇を開始してから、シート積載部材206とシート面検知フラグ302が接触してシート面検知センサ300がオン状態になるまでの時間である。
図3(c)は、図2(b)のような洋形封筒を給紙カセット201に積載した場合のタイミングチャートである。t530でエンジン制御部402は、シート積載部材206を上昇させるために、駆動制御部403を介して駆動モータ227及びソレノイド219の駆動を開始する。また、エンジン制御部402は、シート積載部材206の上昇開始とともに、上昇タイマによる計測を開始する。シート有無検知センサ301からシート面検知センサ300の方向に向かってシート上面の高さが高くなるような封筒が給紙カセット201に積載されている場合、次のようになる。このような状態でシート積載部材206を上昇させると、t531でシート面検知センサ300がシート有無検知センサ301よりも先にオフ状態からオン状態になる。従来のシート有無検知制御では、シート面検知センサ300がオン状態となったt531で、シート有無検知センサ301によるシートの有無を判断していた。図3(c)のように、シート面検知センサ300がオン状態となったt531では、シート有無検知センサ301がオフ状態である。このため、従来のシート有無検知制御では、シート(洋形封筒)が給紙カセット201に収納されているにもかかわらず、エンジン制御部402は、シートが給紙カセット201に積載されていないと判断していた。
一方、本実施例では、シート面検知センサ300がシート有無検知センサ301よりも先にオフ状態からオン状態になった場合でも、上昇タイマによる計測値がシート無し判断閾値を超えるまでは、シート積載部材206の上昇を継続する構成とする。そして、シート面検知センサ300がオン状態になってから上昇タイマの計測値がシート無し判断閾値を超えるまでの間に、シート有無検知センサ301の状態を監視する。シート面検知センサ300がオン状態になってから上昇タイマの計測値がシート無し判断閾値を超えるまでの間にシート有無検知センサ301がオン状態になった場合には(例えば、t532)、シート8が給紙カセット201に積載されていると判断する。そして、エンジン制御部402は、給紙カセット201に積載されているシート8は、給紙カセット201にシート8を積載したときにシート8の最上位面が不均一となるシートであると判断する。一方、上昇タイマの計測値が後述する異常判断閾値を超えてもシート有無検知センサ301がオフ状態からオン状態にならない場合には、エンジン制御部402は次のように判断する。即ち、エンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態となっているため、給紙カセット201にシート8は積載されているものの、シート8が給紙カセット201の中央に積載されておらず、片寄って配置されていると判断する。
[給紙カセット201のシート有無検知制御]
図4は本実施例のシート有無検知制御を示すフローチャートである。給紙カセット201がプリンタ101本体内へ挿入された後、エンジン制御部402は以下の制御を開始する。ステップ(以下、Sとする)101でエンジン制御部402は、駆動制御部403により駆動モータ227及びソレノイド219を駆動し、シート積載部材206の上昇を開始する。また、エンジン制御部402は、上昇タイマによる計測を開始する。S102でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態となっているか否かを判断する。S102でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオフ状態であると判断した場合、S112の処理に進む。
S112でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値が第二の所定の時間である異常判断閾値よりも大きいか否かを判断する。ここで、異常判断閾値とは、シート面検知センサ300が故障していた場合に、シート積載部材206が上昇し続けることにより、プリンタ101内の他の部材に接触するまでの時間で、シート無し判断閾値よりも長い時間である。例えば本実施例では、異常判断閾値を、シート積載部材206が手差し搬送ガイド311に接触するまでの時間とする。S112でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値が異常判断閾値以下であると判断した場合、S102の処理に戻る。一方、S112でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値が異常判断閾値よりも大きいと判断した場合、S113の処理に進む。S113に進む場合とは、シート面検知センサ300が異常判断閾値で設定されている時間が経過してもオン状態にならなかった場合である。この場合、S113でエンジン制御部402は故障と判断し、その旨をユーザに報知して、シート積載部材206の上昇を停止させ、処理を終了する。
S102でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態になったと判断した場合、S103の処理に進む。S103に進む場合に、シート8が収納されている場合とシート8が収納されていない場合の2つのケースが考えられる。まず、シート8が給紙カセット201に収納されている場合、シート8の最上位面がシート面検知フラグ302を押し上げていることが考えられる。一方、シート8が給紙カセット201に収納されていない場合、シート積載部材206がシート面検知フラグ302を押し上げていることが考えられる。いずれの場合にも、シート面検知センサ300がオン状態になる。
S103でエンジン制御部402は、上昇タイマを参照し、上昇タイマの計測値である時間を、シート面検知時間としてメモリ402aに記憶する。なお、メモリ402aに記憶されたシート面検知時間は、後述する図6の処理等で用いられる。ここで、シート面検知時間は、図3(a)のt510〜t512間や図3(c)のt530〜t531間の時間に相当する。
S104でエンジン制御部402は、シート有無検知センサ301がオン状態であるか否かを判断する。S104でエンジン制御部402は、シート有無検知センサ301がオン状態であると判断した場合、S105の処理に進む。S105の処理に進む場合とは、シート8が給紙カセット201に収納されている場合であって、既にシート8の最上位面がシート有無検知フラグ303を押し上げ、シート有無検知センサ301がオン状態になっている場合である。例えば、図3(a)で説明したように、給紙カセット201に一般的なシートが積載されている場合に相当する。S105でエンジン制御部402は、一般的なシート、即ち、シートの搬送方向に直交する方向についてシートの最上位面が均一であるシートが給紙カセット201に収納されていると判断する。エンジン制御部402は、シート積載部材206の上昇を停止させ、処理を終了する。
S104でエンジン制御部402は、シート有無検知センサ301がオフ状態であると判断した場合、S106の処理に進む。なお、従来は、シート面検知センサ300がオン状態となったときにシート有無検知センサ301がオフ状態であった場合には、エンジン制御部402は、給紙カセット201にはシート8が積載されていないと判断していた。S106でエンジン制御部402は、上昇タイマを参照し、上昇タイマの計測値がシート無し判断閾値よりも大きいか否かを判断する。S106でエンジン制御部は、上昇タイマの計測値がシート無し判断閾値よりも大きいと判断した場合、S107の処理に進む。S107の処理に進む場合とは、シート8が給紙カセット201に収納されておらず、シート積載部材206によってシート面検知センサ300のみがオン状態となった場合である。シート8が給紙カセット201に積載されていない場合、上述したようにシート有無検知フラグ303はシート積載部材206とは接触しないため、上昇タイマの計測値はシート無し判断閾値を超える。S107でエンジン制御部402は、シート8が給紙カセット201に収納されていないと判断し、その旨ユーザに報知して、シート積載部材206の上昇を停止させ、処理を終了する。
S106でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値がシート無し判断閾値以下であると判断した場合、S108の処理に進む。S108の処理に進む場合とは、給紙カセット201に洋形封筒が収納されている場合又はシート8が片寄って積載されている場合である。S108でエンジン制御部402は、シート積載部材206の上昇を継続する。S109でエンジン制御部402は、シート有無検知センサ301がオン状態となったか否かを判断する。
S109でエンジン制御部402は、シート有無検知センサ301がオン状態になったと判断した場合、S110の処理に進む。S110の処理に進む場合とは、洋形封筒の最上位面がシート有無検知フラグ303を押し上げ、シート有無検知センサ301がオン状態になった場合である。S110でエンジン制御部402は、上昇タイマを参照して上昇タイマの計測値をシート有り検知時間として記憶する。ここで、シート有り検知時間は、図3(c)のt530〜t532間の時間に相当する。なお、メモリ402aに記憶されたシート有り検知時間は、後述する図6の処理等で用いられる。S111でエンジン制御部402は、給紙カセット201には洋形封筒が収納されていると判断し、シート積載部材206の上昇を停止させ、処理を終了する。
S109でエンジン制御部402は、シート有無検知センサ301がオフ状態であると判断した場合、S114の処理に進む。S114でエンジン制御部402は、上昇タイマを参照し、上昇タイマの計測値がS112で説明した異常判断閾値よりも大きいか否かを判断する。S114でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値が異常判断閾値以下であると判断した場合、S109の処理に戻る。S114でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値が異常判断閾値よりも大きいと判断した場合、S115の処理に進む。S115の処理に進む場合とは、シート有無検知センサ301が所定時間経過してもオン状態にならなかった場合である。S115でエンジン制御部402は、シート8が給紙カセット201の中央に積載されておらず片寄って積載されていると判断し、その旨ユーザに報知し、シート積載部材206の上昇を停止させ、処理を終了する。
[洋形封筒有り検知後の連続給送時のシート上昇制御]
図5を用いて、本実施例の給紙カセット201からシート8を連続して給送する際(以下、連続給送時とする)にシート8を上昇させる制御(以下、シート上昇制御とする)について説明する。図5は給紙カセット201のシート有無を判断する制御を行って、給紙カセット201に洋形封筒が積載されていることを判断した後の、給送時のシート上昇制御を示す給紙カセット201の断面図である。なお、図5は、図2(a)の矢印A方向から見た、洋形封筒が積載されている箇所における断面図であるが、見易さのためにシート有無検知センサ301等はシート8(洋形封筒)の手前に描画している。
図5(a)は、シート有無を判断する制御を行った際に、シート面検知センサ300がオン状態に変化したときの給紙カセット201の断面図である(図3(c)t531)。このとき、給紙動作はまだ開始されていない非給紙状態であるため、給紙ローラ202はシート8の上方に位置している(図4のS103の状態)。図5(b)はシート有無を判断する制御を行った際に、シート有無検知センサ301がオン状態に変化したときの給紙カセット201の断面図である(図3(c)t532)。図5(b)では、給紙ローラ202がシート8に接触する位置まで移動している(図4のS110の状態)。
図5(b)の状態では、給紙ローラ202が洋形封筒の最上位面に当接する位置が、給送最適位置(破線)よりも高い位置となっているため、給紙ローラ202から洋形封筒への当接圧が高くなる。この場合、給送最適位置までシート8を下降させる制御を行う構成も考えられるが、本実施例では、シート8を下降させる機能がない構成について説明する。なお、シート8を下降させる機能がある構成については、実施例3で説明する。シート8を下降させる機能がない場合、図5(b)の状態でシート8を給送し、所定枚数が給紙されシート8の積載枚数が減少して次にシート8を上昇させる際に、給送最適位置に上昇させる制御を行う。
このような制御を行うために、シート面検知センサ300と、シート有無検知センサ301の取り付け高さの差に相当する時間ΔSを用いる。ここで、時間ΔSは、シート有無検知センサ301のシート積載部材206に対向する面までの高さと、シート面検知センサ300のシート積載部材206に対向する面までの高さとの差を、リフトアップ速度Vで除した値である(図5(a))。なお、高さの基準は、例えばシート積載部材206のシート8を積載する側の面とする。リフトアップ速度Vは、シート積載部材206が上昇する際の速度である。また、図4のS103でエンジン制御部402がメモリ402aに記憶したシート面検知時間と、図4のS110でメモリ402aに記憶したシート有り検知時間との差分(以下、センサ検知差とする)ΔTを算出しておく。センサ検知差ΔTは、シート積載部材206が図5(a)の位置から図5(b)の位置まで移動するのに要する時間である。
給紙カセット201からシート8の給送が継続されると、図5(c)に示すように、洋形封筒の最上位面の下降とともにシート面検知フラグ302が下降し、シート面検知センサ300がオフ状態に変化する。エンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオフ状態に変化したことに応じて、図5(d)に示すように、洋形封筒の最上位面が給送最適位置になるように、シート積載部材206の上昇制御を行う。
本実施例では、シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303が、給紙ローラ202を中心として均等の位置に設けられている。このため、シート積載部材206の上昇制御を行うときのシート積載部材206の上昇時間(以下、シート上昇時間とする)T1は、以下の計算式より算出される。
シート上昇時間T1=(ΔT+ΔS)/2
これにより、給紙ローラ202が当接するシート8の最上位面を給送最適位置に設定することができる。また、図5(b)とは異なり、図5(d)ではシート有無検知センサ301がオンの状態となっていない。この状態で給紙ローラ202はシート8を給送する。
図6はエンジン制御部402が給紙カセット201に洋形封筒が収納されていると判断した後(図4のS111)、給紙カセット201から洋形封筒を給送する際に、洋形封筒の最上位面を給送最適位置に設定する制御を示すフローチャートである。S201でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態か否かを判断する。この判断は、洋形封筒を給送する毎に洋形封筒の最上位面が低くなっていき、やがて図5(c)に示すようなシート面検知センサ300がオフ状態になることを検知するために行っている。S201でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態であると判断した場合、洋形封筒の最上位面は高い位置にあり更なる上昇制御を行う必要がないため、処理を終了する。S201でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオフ状態になったと判断した場合、S202の処理に進む。S202でエンジン制御部402は、洋形封筒の最上位面を上昇させるために、駆動制御部403を介して駆動モータ227及びソレノイド219を駆動し、シート積載部材206の上昇を開始させる。また、エンジン制御部402は、上昇タイマによる計測を開始する。
S203でエンジン制御部402は、上昇タイマを参照し、上昇タイマの計測値が上述したシート上昇時間T1よりも大きいか否かを判断する。S203でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値がシート上昇時間T1以下であると判断した場合、S203の処理に戻る。S203でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値がシート上昇時間T1よりも大きいと判断した場合、S204でシート積載部材206の上昇を停止させる。
このように、本実施例のシート給送装置によれば、洋形封筒のような厚みが均一でないシート8がシート積載部材206に積載された場合でもシート8を検知することができ、かつ、シート8の最上位面の高さを給送最適位置に設定することができる。本実施例では、シートの厚みが均一でないシート8として洋形封筒を示したが、厚みは均一であるがシートがカールしており、シートの最上位面の高さが均一でないような場合でもシートの有無を正しく判断することができる。また、本実施例では、シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303は、給紙ローラ202を中心として均等の位置に設けられていることを前提として、シート上昇時間T1の計算式を定義している。シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303が給紙ローラ202を中心として均等の位置に設けられていない場合には、シート面検知フラグ302とシート有無検知フラグ303の位置を考慮してシート上昇時間T1の計算式を決定すればよい。
以上、本実施例によれば、シート上面の高さが均一でないシートが積載されている場合でも、シートを正しく検知することができる。
実施例1では、洋形封筒を連続して給送する際のシート8のシート上昇時間T1を一定としている。しかし、洋形封筒の給送を続けていくとシート残量が減り、シート8の搬送方向に直交する方向(長手方向)におけるシート8の最上位面の高さの差が徐々に小さくなっていく。実施例2では、給紙カセット201内のシート8の残量に応じて、給送時のシート上昇量を補正する方法について説明する。なお、シート上昇制御以外の処理は実施例1と同一であり、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例の給紙カセット201内のシート8の残量検知方法は、実施例1のシート8の有無を判断する制御を行った際にシート8の上昇を開始してからシート面検知センサ300がオン状態になるまでの、シート面検知時間を用いて、以下の計算式で算出する。
初期シート残量(%)=シート面検知センサ時間/シート無し判断閾値
ここで、シート面検知センサ時間は、図3(c)のt530〜t531間の時間に相当し、シート無し判断閾値は、図3(c)のt530〜t533間の時間に相当する。
[シート残量を用いた封筒有り検知後の連続給送時のシート上昇制御]
図7(a)は、エンジン制御部402が給紙カセット201に洋形封筒が収納されていると判断した後(図4 S111)、洋形封筒の連続給送時に、洋形封筒の最上位面を給送最適位置に設定する制御を示すフローチャートである。S301でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態であるか否かを判断する。S301でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオン状態であると判断した場合、洋形封筒の最上位面は高い位置にあり更なる上昇制御を行う必要がないため、処理を終了する。洋形封筒が給紙カセット201から給送される毎に、洋形封筒の最上位面が低くなっていき、やがてシート面検知センサ300がオフ状態になる。
S301でエンジン制御部402は、シート面検知センサ300がオフ状態になったと判断した場合、S302の処理に進む。S302でエンジン制御部402は、現在のシート残量(%)を算出する。ここで、現在のシート残量は、シート有無判断時のシート残量(上述した式の初期シート残量%)と、給送したシート枚数とに基づいて、以下の式から算出する。エンジン制御部402は、給送したシートの枚数を、カウンタ等により計測しているものとする。
現在のシート残量(%)=シート有無判断時のシート残量(%)−
給送したシート枚数/積載可能なシート枚数
S303でエンジン制御部402は、洋形封筒の最上位面を上昇させるために、駆動制御部403を介して駆動モータ227及びソレノイド219を駆動し、シート積載部材206の上昇を開始する。また、エンジン制御部402は、上昇タイマによる計測を開始する。
S304でエンジン制御部402は、上昇タイマを参照することにより上昇タイマの計測値が、後述するシート上昇時間T2よりも大きいか否かを判断する。S304でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値がシート上昇時間T2以下であると判断した場合、S304の処理に戻る。S304でエンジン制御部402は、上昇タイマの計測値がシート上昇時間T2よりも大きいと判断した場合、S305でシート積載部材206の上昇を停止させ、処理を終了する。
ここで、給紙カセット201に積載されている洋形封筒の最上位面の長手方向における高さの差は、給送前に比べて減少している。このため、本実施例のシート上昇時間T2は以下の計算式から算出する。
シート上昇時間T2=(シート上昇時間T1)×(現在のシート残量/初期シート残量)
即ち、シート残量が多いときは、積載された洋形封筒の搬送方向に直交する方向における高さの差が大きく、シート積載部材206を上昇させるための時間も長くなる。一方、シート残量が少なくなると、積載された洋形封筒の搬送方向に直交する方向における高さの差が小さくなり、シート積載部材206を上昇させるための時間も短くてよい。なお、シート上昇時間T1は、実施例1で説明したため説明を省略する。
以上説明したように、本実施例のシート給送装置によれば、洋形封筒の給送毎に減少するシートの最上位面の高さの差を考慮して、給紙カセット201から洋形封筒を給送するときのシート上昇制御を適切に行うことができる。また、本実施例では、シートの残量をシート面検知センサ300の応答時間や、給送枚数から算出する形式とした。しかし、給紙カセット201内のシート8の残量を検知するための専用のシート残量検知センサを設け、シート残量検知センサによる検知結果を用いてもよい。
以上、本実施例によれば、シート上面の高さが均一でないシートが積載されている場合でも、シートを正しく検知することができる。
実施例3では上昇させたシート積載部材を下降させることができる機構を設けて、より簡単にシートの最上位面を給送最適位置に設定する制御を説明する。なお、シートを下降させる制御(以下、シート下降制御という)以外の制御は実施例1と同一であり、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
[封筒有り検知後のシート下降制御]
図7(b)は、実施例1で洋形封筒が給紙カセット201に収納されていると判断した後(図4 S111)、洋形封筒の最上位面を給送最適位置に設定する制御を示すフローチャートである。本実施例では、図2(a)の駆動モータ227を逆回転させることで、シート積載部材206を下降させることができるものとする。
エンジン制御部402は、図4のS111で給紙カセット201に洋形封筒が積載されていると判断すると、図7(b)に示す処理を開始する。S401でエンジン制御部402は、洋形封筒の最上位面を下降させるために、駆動制御部403により駆動モータ227を逆回転させ、シート積載部材206の下降を開始させる。また、エンジン制御部402は、タイマ402bによりシート積載部材206の下降時間の計測を開始する。以下、タイマ402bによるシート積載部材206の下降時間の計測を、下降タイマによる計測という。
S402でエンジン制御部402は、下降タイマを参照し、下降タイマの計測値がシート下降時間T3より大きいか否かを判断する。S402でエンジン制御部402は、下降タイマの計測値がシート下降時間T3以下であると判断した場合、S402の処理に戻る。S402でエンジン制御部402は、下降タイマの計測値がシート下降時間T3よりも大きいと判断した場合、S403でシート積載部材206の下降を停止させる。ここで、シート下降時間T3は、実施例1で説明したΔT、ΔSを用いて、以下の計算式から算出する。
シート下降時間T3=(ΔT+ΔS)/2
なお、シート8の最上位面を給送最適位置まで下降させた後、シート8が連続して給送されると、シート面検知センサ300がオフ状態となる。シート面検知センサ300がオフ状態となった後の処理は、実施例1(シート上昇時間T1)や実施例2(シート上昇時間T2)の制御を行って、洋形封筒の最上位面を給送最適位置まで上昇させる。
以上説明したように、本実施例のシート給送装置によれば、エンジン制御部402がシートの最上位面の高さが均一でないシート8が給紙カセット201に積載されていると判断した時点で、シート8を下降させることができる。言い換えれば、エンジン制御部402がシートの最上位面の高さが均一でないシート8が給紙カセット201に積載されていると判断し、給紙ローラ202によるシートの給紙が開始される前に、シート8を下降させることができる。これにより、シートの最上位面の高さを給送最適位置に設定することができる。
以上、本実施例によれば、シート上面の高さが均一でないシートが積載されている場合でも、シートを正しく検知することができる。
206 シート積載部材
227 駆動モータ
300 シート面検知センサ
301 シート有無検知センサ
402 エンジン制御部

Claims (17)

  1. シートを積載することが可能な積載部と、
    前記積載部を上昇させることが可能な駆動手段と、
    前記積載部のシートの有無を検知する第一検知手段と、
    前記積載部のシートの面を検知する第二検知手段と、
    前記第一検知手段と前記第二検知手段の検知結果に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記駆動手段により前記積載部を上昇させている間に、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがないことを検知していた場合でも、前記駆動手段により前記積載部の上昇を継続させた後に前記第一検知手段によりシートがあることを検知した場合には、シートが前記積載部に積載されていると判断することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記制御手段は、前記積載部に積載されているシートは、シートの搬送方向に直交する方向にシートの面の高さが均一でないシートであると判断することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記積載部は、前記駆動手段により前記積載部を上昇させて第一の所定の時間が経過したときに、前記第一検知手段と接触しないような形状で、且つ、前記第二検知手段と接触するような形状であることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがあることを検知した場合には、前記搬送方向に直交する方向にシートの面の高さが均一なシートが前記積載部に積載されていると判断することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  5. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがないことを検知しており、前記第一の所定の時間が経過した後も前記第一検知手段によりシートがあることを検知できない場合には、前記積載部にシートが積載されていないと判断することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  6. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがないことを検知しており、第二の所定の時間が経過した後も前記第一検知手段によりシートがあることを検知できない場合には、シートが前記積載部に片寄って積載されていると判断することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  7. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知できない場合には、前記第二検知手段の故障であると判断することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  8. 前記制御手段は、前記判断を行ったあと、前記駆動手段による前記積載部の上昇を停止させることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  9. 前記積載部からシートを給紙する給紙手段を備え、
    前記制御手段は、前記給紙手段により所定枚数の前記面の高さが均一ではないシートが給紙された後に、前記駆動手段により前記積載部を所定の位置まで上昇させることを特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
  10. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知してから前記第一検知手段によりシートがあることを検知するまでの時間と、前記第一検知手段と前記第二検知手段の取り付け高さとに基づいて、前記積載部を前記所定の位置まで上昇させる時間を決定することを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
  11. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知してから前記第一検知手段によりシートがあることを検知するまでの時間、前記第一検知手段と前記第二検知手段の取り付け高さ、及び、前記所定枚数に基づいて、前記積載部を前記所定の位置まで上昇させる時間を決定することを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
  12. 前記積載部からシートを給紙する給紙手段を備え、
    前記駆動手段は、前記積載部を下降させることが可能であり、
    前記制御手段は、前記給紙手段により前記面の高さが均一ではないシートの給紙が開始される前に、前記駆動手段により前記積載部を所定の位置まで下降させることを特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
  13. 前記制御手段は、前記第二検知手段によりシートの面を検知してから前記第一検知手段によりシートがあることを検知するまでの時間と、前記第一検知手段と前記第二検知手段の取り付け高さとに基づいて、前記積載部を前記所定の位置まで下降させる時間を決定することを特徴とする請求項12に記載のシート給送装置。
  14. 前記第一検知手段と前記第二検知手段は、前記搬送方向に直交する方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  15. 前記第一検知手段と前記第二検知手段は、前記搬送方向に直交する方向に並んで配置され、且つ、前記搬送方向に直交する方向において前記給紙手段を中心に対称となる位置に配置されていることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  16. シートを積載することが可能な積載部と、
    前記積載部からシートを給紙する給紙手段と、
    前記積載部を上昇させることが可能な駆動手段と、
    前記積載部のシートの有無を検知する第一検知手段と、
    前記積載部のシートの面を検知する第二検知手段と、
    前記第一検知手段と前記第二検知手段の検知結果に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記駆動手段により前記積載部を上昇させている間に、前記第二検知手段によりシートの面を検知したときに前記第一検知手段によりシートがないことを検知していた場合でも、前記駆動手段により前記積載部の上昇を継続させた後に前記第一検知手段によりシートがあることを検知した場合には、前記駆動手段による前記積載部の上昇を停止させ、前記給紙手段によって前記積載部に積載されているシートを給紙することを特徴とするシート給送装置。
  17. シートに画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成が行われるシートを給送する請求項1乃至16のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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