JP2016060625A - エレベータかごのつま先保護板固定治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 昇降機のつま先保護板の取付作業において、作業員がつま先保護板を保持しながら作業をする必要がない、つま先保護板固定治具を得る。
【解決手段】
エレベータのかごの出入口に設けられた敷居の溝である敷居溝に挿入される敷居溝挿入部と、前記敷居溝挿入部を前記敷居溝に挿入した際に前記かご側から乗場側方向へ前記敷居を跨いで延在する上板部と、前記上板部から下方に延在して、前記敷居溝挿入部を前記敷居溝に挿入した際に敷居の乗場側側面に当接し、前記かご出入口の下方に取り付けられるつま先保護板を把持する把持部と、前記上板部から上方に延在する持ち手部と、を備えるつま先保護板固定治具を構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、エレベータのかご床下にエレベータつま先保護板を取り付ける際に、一時的にこれを固定する目的を有する治具に関する。
エレベータかごのつま先保護板は、エレベータのかご床下に乗場に面する様に設置される板であって、前だれ、又はエプロン等と称呼される場合もある。つま先保護板は、エレベータのかごが、通常の停止位置より上方で停止し戸開してしまった場合に、かごへ乗り込む際につま先がかご床下に入り込んでしまうのを抑止する役割を有している。又、通常の停止位置よりかなり上方(例えば乗場より150cm上方)で停止し戸開した場合には、利用者が、かごが通常位置に無い事に気付かずに昇降路へ侵入し、落下してしまうのを防止する役割等も有している。このことから、つま先保護板は、エレベータの安全装置の一つとも考えられている。
ところで、エレベータの安全装置は、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものとしなければならない旨が定められている(建築基準法施工令 第129条の10第4項)。そこで国土交通省は、「建築基準法施行令第129 条の10 第4 項に係るロープ式エレベーターの安全装置についての評価基準」及び「建築基準法施行令第129 条の10 第4 項に係る油圧式エレベーターの安全装置についての評価基準」を定め、安全装置に係る一定の基準を示している。
同基準には、つま先保護板の設置に係る基準についても言及されており、これによると、特定の条件下で、かごが通常の停止位置より上方で停止し戸開してしまった場合には、「つま先保護板の直線部先端と昇降路の出入口の床面との間の垂直距離」が「11cm以下の範囲」とならなければならない旨が示されている。
エレベータかごのつま先保護板は、単に経年劣化などで、取替え作業が行われる場合もあるが、前述の基準を満たす目的で、つま先保護板を短いものから長いものに取替える作業が頻繁に行われている。
本発明は、つま先保護板の取替え作業の際に利用される治具に係るものである。従来技術として、つま先保護板の設置方法としては、以下の方法等が提案されている。
特開平9−67076号公報(図1、図2参照)
しかしながら、上記従来技術では、つま先保護板の取り付け作業の際に、手でつま先保護板を保持しながら作業を行う必要があり、誤ってつま先保護板を落下させる可能性が少なからずあるという課題が存在した。又、つま先保護板を保持する者と、つま先保護板をかご床に固定する者と、作業者が2名必要となり、作業が非効率的であるという課題が存在した。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものである。
つま先保護板を把持するつま先保護板把持部と、敷居溝に挿入可能な敷居溝挿入部と、つま先保護板把持部と敷居溝挿入部とを上面で接続する上板部と、本治具を持つ為の持ち手部と、を有するつま先保護板固定治具を構成した。
つま先保護板は、本発明に係る治具によって保持される為、作業員がつま先保護板を手で保持しなくとも取り付け作業を行うことができる。この為、つま先保護板取り付け作業時に誤ってつま先保護板を落下させるという点を確実に防止することができる。さらに、本発明に係る治具を利用すれば、つま先保護板を作業時に作業者が保持する必要が無い為、保持する作業者1名、取り付けを行う作業者1名、の内、保持する作業者1名は必要は無くなり、取り付けを行う作業者1名のみで効率的に作業が行える。
本発明の実施の形態1にかかわる正面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる右側面断面図である。 つま先保護板をかご床前梁に取付けた後の正面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる正面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる右側面断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる右側面断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる右側面断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる正面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる把持部の右側面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる把持部の上断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる把持部の背面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる把持部の正面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる把持部の右側面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる把持部の右側面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる把持部の正面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる把持部の右側面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる把持部の右側面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる把持部の正面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる把持部の左側面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる把持部の左側面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる把持部の正面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる把持部の左側面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる把持部の左側面図である。 本発明の実施の形態7にかかわる右断面図である。 本発明の実施の形態8にかかわる敷敷居溝挿入部の右断面図である。 本発明の実施の形態8にかかわる上板部10の上面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1、図2、図3を参照しながら説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示す治具の利用時の正面図である。図2は、図1に記載の治具の右側面断面図である。
図1に示すように、実施の形態1に係る治具1は、つま先保護板7の上端部における長手方向の両端にそれぞれ取り付けられる。2つの治具1は、同じ形状であり、治具1は、エレベータのかごの出入口に設けられた敷居6の溝である敷居溝61に挿入される敷居溝挿入部4と、敷居溝挿入部4を敷居溝61に挿入した際にかご側から乗場側方向へ敷居6を跨いで延在する上板部10とを備えている。さらに治具1は、上板部10から下方に延在して、敷居溝挿入部4を敷居溝6に挿入した際に敷居6の乗場側側面に当接するとともに、前記かご出入口の下方に取り付けられるつま先保護板7を把持する把持部3と、上板部10から上方に延在する持ち手部2と、を備えている。
把持部3は、治具1につま先保護板7を取付けて敷居溝挿入部4を敷居溝6に挿入した際に敷居6の乗場側面の表面に面接触する基台部30と、この基台部30から下方に延在するつま先保護板7の前面に面接触する第一の接触板31と、つま先保護板7の裏面に面接触する第二の接触板32と、を有する。
第一の接触板31と第二の接触板32は、つま先保護板7の厚さに等しい距離を空けて向かい合って配置されており、この間隙につま先保護板7の上端部が挿入される。
第一の接触板31の中央部(中央を含む)には、仮止め用ピン51が挿通する仮止め用の穴である仮止め用穴331が設けられ、第二の接触板32の中央部(中央を含む)にも仮止め用穴331と同軸で同じ大きさの仮止め用の穴である仮止め用穴332が設けられる。
仮止め用穴331と仮止め用穴332は、第一の接触板31と第二の接触板32の間につま先保護板7を挿入し把持させようとした際に、つま先保護板取付ネジ穴71の中心と、仮止め用穴331の中心と仮止め用穴331の中心とがほぼ一致する位置に配置される。また、仮止め用穴331と仮止め用穴332は、つま先保護板7を把持部3に仮止めする為に、つま先保護板取付ネジ穴71と仮止め用穴331と仮止め用穴332とに挿通される仮止め用ピン51の径よりも大きい径を有している。
仮止め用ピン51を、仮止め用穴331とつま先保護板取付ネジ穴71と仮止め用穴332とに挿通させれば、仮止め用ピン51は、第一の接触板31と第二の接触板32に支持される。そして、つま先保護板7は、第一の接触板31と第二の接触板32の間において、仮止め用ピン51の軸部上に支持される。この為、仮止め用ピン51を、仮止め用穴331とつま先保護板取付ネジ穴71と仮止め用穴332とに挿通させれば、第一の接触板31と第二の接触板32によってつま先保護板7は把持できる。
上板部10は、敷居溝挿入部4と、敷居6の乗場側面の表面に面接触する基台部30と、に接続されており、敷居溝挿入部4を敷居溝61に挿入した際にかご側から乗場側方向へ敷居6を跨いで延在している。
図2において、敷居溝61の短手方向における敷居溝挿入部4の幅は、敷居溝61の短手方向の幅と同じである。そのため、敷居溝61に挿入された敷居溝挿入部4のかご内側側面と敷居溝61のかご内側の側面との間、及び、敷居溝挿入部4の乗場側側面と敷居溝61の乗場側の側面には、何れにも間隙は存在しない。
敷居溝挿入部4の乗場側側面と、上板部10の下面と、基台部30のかご内側側面とで、略コの字状の面が構成される。敷居溝挿入部4の乗場側側面と、基台部30のかご内側側面とは、敷居溝61の乗場側側面と敷居6の乗場側側面との距離と等しい距離離れて位置する。また、敷居溝挿入部4の下面と上板部10の下面との距離は、敷居溝61の深さと等しいまたは若干短い。したがって、敷居溝挿入部4を敷居溝61に挿入すると、略コの字状の面を構成する各面が、それぞれ、敷居溝61の乗場側面と、敷居6上面の乗場側部分と、敷居6の乗場側側面とに面接触する。
敷居溝挿入部4を敷居溝61に挿入すると、敷居溝挿入部4の乗場側側面と敷居溝61の乗場側側面が面接触し、敷居溝挿入部4のかご内側側面と敷居溝61のかご内側の側面が面接触するから、敷居溝挿入部4が敷居溝61の短手方向に動く事はなく、安定して治具1を敷居6に固定できる。治具1を敷居6に固定できるから、把持部3に把持されたつま先保護板7は作業員が保持することなく、敷居6に保持された状態を構成することができる。
持ち手部2は、上板部10に接続され上板部10の上方に延在している。持ち手部2は、図2に示す右側面断面図の様に、略長方形(正方形を含む)に構成されており、指を掛けるための空間が長方形に設けられており、この空間に指を掛けて治具1を持ち上げれば、把持部3に把持されたつま先保護板7を治具1と共に持ち上げることができる。
つま先保護板7は、略長方形状の板であって、かご出入口の下方に取り付けられる。つま先保護板7は、つま先保護板7の上端部における長手方向に等間隔に3つのつま先保護板取付ネジ穴71を有している。各つま先保護板取付ネジ穴71は、つま先保護板7の上端部であって、各つま先保護板取付ネジ穴71おける中心を結ぶと、つま先保護板7の上端部に対し平行な一直線上に配置されている。
かご床下には、乗場に面してかご床前梁8があり、かご前梁8は、つま先保護板7を固定する為のネジ穴である保護板固定穴9を有している。
保護板固定穴9の位置は、つま先保護板7をかご床前梁8にあてがった際に各つま先保護板取付ネジ穴71と穴の位置とが一致する場所に設けられている。又、各つま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9の穴の径は、同じ大きさとなっている。
つま先保護板7は、つま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9とに挿通されて螺合するつま先保護板取付ネジ72でつま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9とをネジ止めすれば、かご床下に固定する事ができる。
治具1の作業時の利用方法を説明する。つま先保護板7をかご床前梁8に固定させる作業をする作業員は、治具1の把持部3につま先保護板7を把持させる。そして、敷居溝61に敷居溝挿入部4を挿入する。すると、つま先保護板7がかご床下のかご床前梁8に面する様に配置される。これにより、つま先保護板7がかご床前梁8にあてがわれた状態となり、つま先保護板7のつま先保護板取付ネジ穴71と、保護板固定穴9とが同芯軸上に配置される。
作業員は、先ず治具1が取付けられていない、つま先保護板7の真ん中に配置されたつま先保護板取付ネジ穴71と、これと同芯軸上にある保護板固定穴9と、に対してつま先保護板取り付けネジ72を螺合させ、つま先保護板7をかご床下のかご床前梁8に固定する。ここまでで、つま先保護板7の真ん中のつま先保護板取付ネジ穴71だけがネジ止めされた状態となる。
この状態は、つま先保護板7の真ん中のつま先保護板取付ネジ穴71だけがかご床前梁8にネジ止めされているが、左右のつま先保護板取付ネジ穴71は把持部3に把持されている状態である。そのため、つま先保護板7の長手方向の両端に設けられたつま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9との間には、第二の接触板32が介在する。つま先保護板7は弾力性を有しているため、敷居6の上面の方向からつま先保護板7を見ると、凸状(略弓形)に変形している状態になっている。
治具1が取付けされている左右のつま先保護板取付ネジ穴71と、保護板固定穴9と、は同芯軸上に配置される。しかし、把持部3によってつま先保護板取付ネジ穴71は把持されているため、つま先保護板7の長手方向の両端に設けられたつま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9との間には、第二の接触板32が介在する。この第二の接触板32が妨げとなり、このままでは、つま先保護板7をかご床前梁8にネジ止めすることができない。
そこで、作業員は、つま先保護板7の把持を把持部3から仮止め用ピン51を外すことで止めて、敷居溝挿入部4を敷居溝61から外して治具1を取り除く。すると、妨げとなっていた把持部3は治具1と共に外されている為、つま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9との間には、もはや第二の接触板32は介在しない。その結果、つま先保護板7は弓形の形から元の形状に戻り、つま先保護板7の上端部における長手方向の両端はかご床前梁8に接触した状態となる。そこで、作業員は、左右のつま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9につま先保護板取り付けネジ72を螺合させ、つま先保護板7をかご床前梁8にネジ止めする。
これにより最終的には、つま先保護板7は、上端部の真ん中と左右との3点でかご床前梁8にネジ止めされ、図3に示すように固定されることになる。
なお、治具1は、つま先保護板7の真ん中のつま先保護板取付ネジ穴71をかご床前梁8に固定させた後であれば、左右共に一度に取り除いても良いし、右又は左の片方ずつ取り除いても良い。
この様に、つま先保護板7は、治具1によって敷居溝6を介して保持される為、つま先保護板7取り付け作業時に誤ってつま先保護板7を落下させるという点を確実に防止することができる。さらに、本発明に係る治具1を利用すれば、つま先保護板7を作業時に作業者が保持する必要が無い為、保持する作業者1名、取り付けを行う作業者1名、の内、保持する作業者1名は必要無くなり、取り付けを行う作業者1名のみで効率的に作業が行える。
本実施の形態1において持ち手部2は、敷居溝61に対して短手方向に配置されているが、敷居溝61に対して長手方向に配置しても良い。持ち手部は、把持部3によって把持されたつま先保護板7を持ち上げることができれば、その役割を果たしているから、設置場所や方法は実施例に限定されるものではない。
上述では、治具1をつま先保護板7の上端部における長手方向の両端に配置したつま先保護板取付ネジ穴71に取り付けた。しかし、つま先保護板7の上端部における真ん中のつま先保護板取付ネジ穴71に治具1を取り付け、この治具1の敷居溝挿入部4を敷居溝61に挿入することで、つま先保護板7をかご床前梁8に一時的に固定してもよい。又、冶具1を構成する各部は、一体形成されていてもよい。例えば、敷居溝挿入部4と上板部10とが一体形成されている構成が挙げられる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に関わる正面図である。図5は、実施の形態2に係る右側面断面図である。図2と同一または対応する部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
実施の形態2における保持部3aは、つま先保護板7の前面に面接触する第一の接触板31aを有しているが、実施の形態1では存在した第二の接触板32は有さない。
実施の形態1によれば、つま先保護板7の治具1への仮止は、仮止め用ピン51を仮止め用穴331と、つま先保護板取付ネジ穴71と、仮止め用穴332と、に挿通することで成されるものであったが、実施の形態2によれば、つま先保護板7の治具1aへの仮止は、仮止め用ネジ52を仮止め用穴331に挿通した後、つま先保護板取付ネジ穴71に仮止め用ネジ52を螺合させることで成されるものである。
つま先保護板取付ネジ穴71と仮止め用穴331とに挿通される仮止め用ネジ52の当座部の径は、仮止め用穴331より大きい。また、仮止め用ネジ52の胴部の径は仮止め用穴331の径より小さく、つま先保護板取付ネジ穴71の径と一致している。
この為、仮止め用ネジ52を仮止め用穴331に挿通させて、仮止め用ネジ52の胴部をつま先保護板取付ネジ穴に螺合させれば、つま先保護板7は第一の接触板31aに対し螺着される。そのため、つま先保護板7は第一の接触板31aを介して把持することができる。
実施の形態3.
図6、図7は、実施の形態3に係る右側面断面図である。図6は、一つ目の実施例を示す図であり、図7は、2つ目の実施例を示す図である。図2と同一または対応する部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
実施の形態3の一つ目の実施例によれば、第一の接触板31cの、つま先保護板7の前面と面接触する面が滑り止め部34を有し、第二の接触板32cの、つま先保護板7の背面と面接触する面が滑り止め部34を有している。
実施の形態3の二つ目の実施例によれば、第一の接触板31dの、つま先保護板7の前面と面接触する面が滑り止め部34を有し、第二の接触板32は存在していない。
本実施の形態3における滑り止め部34は、摩擦係数の高い部材で構成されており、例えば、ゴムで構成された面であっても良いし、第一の接触板31と第二の接触板32のつま先保護板7と接触する面に、直接に滑り止め加工をしている構成でもよい。つま先保護板7と接触する面の摩擦係数が高い事によって、つま先保護板7を保持する仮止め用ピン51又は仮止め用ネジ52に掛かる加重を軽くできる。
又、ゴム等の素材を利用してつま先保護板7を両面から強く挟む様にすれば、仮に、仮止め用ピン51又は仮止め用ネジ52が破損した場合であっても、第一の接触板31と第二の接触板32である程度つま先保護板7を把持できる為、破損後直ぐに落下する事態を防ぐことができる。
実施の形態4.
図8は実施の形態4に係る治具1の正面図である。図9は、実施の形態4に係る治具1の右側面図である。
実施の形態4によれば、第一の接触板31eは、つま先保護板7の側面に面接触する側面接触部38と、側面接触部38と略直角を成して第二の接触板32eと当接し、第二の接触板32eを傾動可能に軸支する軸支部39と、を有している。図2と同一または対応する部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
図10は、実施の形態4に係る治具1の上面断面図である。
軸支部39には、仮止め用穴331と同軸方向に軸支穴391が形成されている。また、第二の接触板32eの軸支部39との当接部には、軸支穴321が形成されている。軸支穴391と軸支穴321とには回転軸部36が挿通され、この回転軸部36の両端部には係止片35が固定される。このようにして、第二の接触板32eは、回転軸部36を回転軸として第一の接触板31eに対し傾動可能に軸支される。
図11は、実施の形態4に係る治具1の背面視において、第二の接触板32eの傾動を示す図である。図11の実線は、第二の接触板32eの仮止め用穴332eに仮止め用ピン51が挿通された状態を示す。この状態において、第二の接触板32eの傾動端は仮止め用ピン51により支持され、第二の接触板32eはつま先保護板7の裏面と対向する位置に維持される。
第二の接触板32eの仮止め用穴332から仮止め用ピン51を抜くと、回転軸部36を中心として第一の接触板に対し傾動可能となる。従って、図11に示すように、傾動する前の位置から略90度時計回りに回転させることができる。この回転により、第二の接触板32eはつま先保護板7の裏面と対向しない位置に移動するため、つま先保護板7とかご床前梁8の間に隙間が生じる。これにより、つま先保護板7を乗場側からかご側方向に押し出して、保護板固定穴9に接近させることができる。
実施の形態4においても、実施の形態1の取り付け手順に従い、つま先保護板7の真ん中のつま先保護板取付ネジ穴71だけがネジ止めする。すると、つま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9との間には、第二の接触板32eが介在している為、敷居6の上面の方向からつま先保護板7を見ると、凸状(略弓形)に変形する。つま先保護板7を凸状(略弓形)から元の形状に戻す為には、冶具1を取り外す必要があった。
本構成によれば、第二の接触板32eはつま先保護板7の裏面と対向しない位置に移動することができるから、冶具1を取り外さなくても、つま先保護板取付ネジ穴71と保護板固定穴9との間には、第二の接触板32eが介在しない状態とできる。
実施の形態4においてもつま先保護板7が凸状(略弓形)に変形する点は避けられない。しかし、第二の接触板32eはつま先保護板7の裏面と対向しない位置に移動させれば、つま先保護板7は元の形状に戻せる。従って、本体を取り外さなくても、つま先保護板7を凸状(略弓形)から元の形にして、つま先保護板7の真ん中のつま先保護板取付ネジ穴71のネジ止めを行えば、実施の形態1よりもしっかりとネジ止めすることができる。
実施の形態5.
本実施の形態5には、実施の形態4における把持部3eの構造を変更した実施例と、実施の形態2における把持部3aの構造を変更した実施例の2つの実施例が含まれている。図12から図14は、一つ目の実施例を示す図であり、図15から図17は、二つ目の実施例を示す図である。
まず、一つ目の実施例について説明する。図12は実施の形態5の一つ目の実施例に係る把持部3fの正面図、図13は把持部3fの形状が変化する前の様子を示す右側面図、図14は把持部3fの形状が変化した後の様子を示す右側面図である。図12から図13において、実施の形態4と同一または対応する構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
把持部3fは上下に分断されおり、基台部30fと第一の接触板31fを有する。基台部30fと第一の接触板31fは、基台部30fの前面の下辺と第一の接触板31fの前面の上辺とに平行な方向に回転軸を有する2つの蝶番37によって互いに回動可能に連結されている。
基台部30fの下端と第一の接触板31fの上端とは、2つの蝶番37によって接続されており、2つの蝶番37は基台部30fの前面下端の両端部にそれぞれ配置される。この為、第一の接触板31fは、その前面が基台部30fの前面と平行になっている位置(図14の破線で示す位置)から、蝶番37の回転軸を中心に下から上へ捲り上げる様に、基台部30fに対し図14の実線で示す位置まで回動させることができる。なお、図12から図14においては記載を省略しているが、基台部30fの上端は、実施の形態4と同様、上板部10に接合され固定されている。
本実施例の治具1に保持されたつま先保護板7をかご床前梁8に固定する際に、第一の接触板31fは、つま先保護板取付ネジ穴71よりも作業者に対して手前側にある。即ち、仮止め用穴331とつま先保護板取付ネジ穴71とが同軸上にある為、第一の接触板31fが、つま先保護板7をかご床前梁8に固定する作業の妨げとなる。しかし、実施の形態5によれば、第一の接触板31fの下端を蝶番37の回転軸に従い下から上へめくり上げるように回動させることができるから、第一の接触板31fと一体となって仮止め用穴331も移動できる。すると、仮止め用穴331とつま先保護板取付ネジ穴71とが同軸上になくなるので、第一の接触板31fが作業の妨げとならない。このように、仮止め用穴331がつま先保護板取付ネジ穴71の同軸上になくなるまで第一の接触板31fを回動させ、第二の接触板32eをつま先保護板7の裏面と対向しない位置に移動させることで、つま先保護板7をかご床前梁8に対し螺着させることができるようになる。
尚、機能的には同じものであれば、蝶番37を2つ利用する構造で無くとも、構わない。具体的には、基台部30fの下端と第一の接触板31fの上端とが、1つの蝶番37によって接続されており、蝶番37は基台部30fの前面下端の中央部に配置される構成が考えられる。
実施の形態4においては、つま先保護板7をかご床前梁8に固定する作業の妨げとなる第一の接触板31eを、つま先保護板取付ネジ穴71の前方から取り除く方法は、冶具1を取り外さなければならなかった。しかし、実施の形態5の一つ目の実施例によれば治具1を取り外さなくても、つま先保護板7をかご前梁8に固定することができるので、作業効率が良い。
次に、二つ目の実施例について説明する。図15は実施の形態5の二つ目の実施例に係る把持部3gの正面図、図16は把持部3gの形状が変化する前の様子を示す右側面図、図17は把持部3gの形状が変化した後の様子を示す右側面図である。図15から図17において、実施の形態2と同一または対応する構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
把持部3gは上下に分断されおり、基台部30gと第一の接触板31gを有する。基台部30gと第一の接触板31gは、基台部30gの前面の下辺と第一の接触板31gの前面の上辺とに平行な方向に回転軸を有する2つの蝶番37によって互いに回動可能に連結されている。
基台部30gの下端と第一の接触板31gの上端とは、2つの蝶番37によって接続されており、2つの蝶番37は基台部30gの前面下端の両端部にそれぞれ配置される。この為、第一の接触板31gは、その前面が基台部30gの前面と平行になっている位置(図17の破線で示す位置)から、蝶番37の回転軸を中心に下から上へ捲り上げる様に、基台部30gに対し図17の実線で示す位置まで回動させることができる。なお、図15から図17においては記載を省略しているが、基台部30gの上端は、実施の形態4と同様、上板部10に接合され固定されている。
本実施例の治具1においても、一つ目の実施例と同様、第一の接触板31gの下端を蝶番37の回転軸に従い下から上へめくり上げるように回動させることで、第一の接触板31gの仮止め用穴331をつま先保護板取付ネジ穴71の中心軸上から待避させ、つま先保護板7をかご床前梁8に対し螺着させることができる。以上のことから、実施の形態5の二つ目の実施例によれば治具1を取り外さなくても、つま先保護板7をかご前梁8に固定することができるので、作業効率が良い。
実施の形態6.
本実施の形態6には、実施の形態4における把持部3eの構造を変更した実施例と、実施の形態2における把持部3aの構造を変更した実施例の2つの実施例が含まれている。図18から図20は、一つ目の実施例を示す図であり、図21から図23は、二つ目の実施例を示す図である。
まず、一つ目の実施例について説明する。図18は実施の形態6の一つ目の実施例に係る把持部3hの正面図、図19は把持部3hの形状が変化する前の様子を示す左側面図、図20は把持部3hの形状が変化した後の様子を示す左側面図である。図18から図19において、実施の形態4と同一または対応する構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
把持部3hは上下に分断されおり、基台部30hと第一の接触板31hを有する。基台部30hと第一の接触板31hは、基台部30hの左側面の下辺と第一の接触板31hの左側面の上辺とに垂直な方向に回転軸を有する蝶番37によって互いに回動可能に連結されている。
基台部30hの左側面の下端と第一の接触板31hの左側面の上端とは、蝶番37によって接続されており、蝶番37は基台部30hの左側面下端の端部に配置される。この為、第一の接触板31hは、その前面が基台部30hの前面と平行になっている位置(図19の位置)から、蝶番37の回転軸を中心に時計回りに、基台部30hに対し図20の実線で示す位置まで回動させることができる。なお、図18から図20においては記載を省略しているが、基台部30hの上端は、実施の形態4と同様、上板部10に接合され固定されている。
本実施例の治具1に保持されたつま先保護板7をかご床前梁8に固定する際に、第一の接触板31hは、つま先保護板取付ネジ穴71よりも作業者に対して手前側にある。即ち、仮止め用穴331とつま先保護板取付ネジ穴71とが同軸上にある為、第一の接触板31hが、つま先保護板7をかご床前梁8に固定する作業の妨げとなる。しかし、実施の形態6によれば、第一の接触板31hの右端を蝶番37の回転軸に従い時計回りに回動させることができるから、第一の接触板31hと一体となって仮止め用穴331も移動できる。すると、仮止め用穴331とつま先保護板取付ネジ穴71とが同軸上になくなるので、第一の接触板31hが作業の妨げとならない。このように、仮止め用穴331がつま先保護板取付ネジ穴71の同軸上になくなるまで第一の接触板31hを回動させ、第二の接触板32eをつま先保護板7の裏面と対向しない位置に移動させることで、つま先保護板7をかご床前梁8に対し螺着させることができるようになる。
実施の形態4においては、つま先保護板7をかご床前梁8に固定する作業の妨げとなる第一の接触板31eを、つま先保護板取付ネジ穴71の前方から取り除く方法は、冶具1を取り外さなければならなかった。しかし、実施の形態6の一つ目の実施例によれば治具1を取り外さなくても、つま先保護板7をかご前梁8に固定することができるので、作業効率が良い。
次に、二つ目の実施例について説明する。図21は実施の形態6の二つ目の実施例に係る把持部3iの正面図、図22は把持部3iの形状が変化する前の様子を示す左側面図、図23は把持部3iの形状が変化した後の様子を示す左側面図である。図21から図23において、実施の形態2と同一または対応する構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
把持部3iは上下に分断されおり、基台部30iと第一の接触板31iを有する。基台部30iと第一の接触板31iは、基台部30iの左側面の下辺と第一の接触板31iの左側面の上辺とに垂直な方向に回転軸を有する蝶番37によって互いに回動可能に連結されている。
基台部30iの左側面下端と第一の接触板31iの左側面上端とは、蝶番37によって接続されており、蝶番37は基台部30iの左側面下端の端部に配置される。この為、第一の接触板31iは、その前面が基台部30iの前面と平行になっている位置(図22の位置)から、蝶番37の回転軸を中心に時計回りに、基台部30iに対し図20の実線で示す位置まで回動させることができる。なお、図21から図23においては記載を省略しているが、基台部30iの上端は、実施の形態4と同様、上板部10に接合され固定されている。
本実施例の治具1においても、一つ目の実施例と同様、第一の接触板31iの右端を蝶番37の回転軸に従い時計回りに回動させることで、第一の接触板31gの仮止め用穴331をつま先保護板取付ネジ穴71の中心軸上から待避させ、つま先保護板7をかご床前梁8に対し螺着させることができる。以上のことから、実施の形態6の二つ目の実施例によれば治具1を取り外さなくても、つま先保護板7をかご前梁8に固定することができるので、作業効率が良い。
尚、実施の形態5及び実施の形態6では、第一の接触板31を2分して蝶番36で係止することで二分された下の面が可動可能な構成としているが、第一の接触板31が可動することで、つま先保持板7の取り付けが、治具1を外さずにできる形であればこれに限らない。例えば、第一の接続面31が左右又は上下にがスライドすることで、つま先保持板ネジ穴71が現れ、ネジ止めをできる構造等が考えられる。
実施の形態7.
実施の形態7は、実施の形態1から6における敷居溝挿入部4を敷居溝挿入部4jに変更したものであり、実施の形態1から6のすべての実施の形態に適用が可能である。以下では、実施の形態1の敷居溝挿入部4を敷居溝挿入部4jに変更した形態を例に挙げ、敷居溝挿入部4jについて詳細に説明する。
図24は、実施の形態7において敷居溝挿入部4jが敷居溝61に挿入されている状態における右側面断面拡大図である。図2と同一又は対応する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図24において、敷居溝61の短手方向における敷居溝挿入部4jの幅は、敷居溝61の幅よりも短い。そのため、敷居溝61に挿入された敷居溝挿入部4jのかご内側側面と敷居溝61のかご内側の側面との間には間隙が存在する。
敷居溝挿入部4jの乗場側側面と、上板部10の下面と、基台部30のかご内側側面とで、略コの字状の面が構成される。敷居溝挿入部4jの乗場側側面と、基台部30のかご内側側面とは、敷居溝61の乗場側側面と敷居6の乗場側側面との距離と等しい距離離れて位置する。また、敷居溝挿入部4jの下面と上板部10の下面との距離は、敷居溝61の深さと等しいまたは若干短い。したがって、敷居溝挿入部4jを敷居溝61に挿入すると、略コの字状の面を構成する各面が、それぞれ、敷居溝61の乗場側面と、敷居6上面の乗場側部分と、敷居6の乗場側側面とに面接触する。
仮に、敷居溝挿入部4jの乗場側側面と、基台部30のかご内側側面との距離が、敷居溝61の乗場側側面と敷居6の乗場側側面との距離よりも長い場合には、敷居溝61の乗場側側面と敷居溝挿入部4jの乗場側側面との間に遊びが生じ得る。この場合、この遊び分だけ冶具1jは敷居溝61の短手方向に動く事が可能となり、治具1jによるつま先保護板7の保持が不安定となり得る。
本実施の形態においては、敷居溝挿入部4jが敷居溝61の乗場側側面に面接触しているため、敷居溝挿入部4jと敷居溝61の乗場側側面との間の遊びの発生を排除でき、より安定した状態で治具1jを使用できる。また、敷居溝挿入部4jの乗場側側面、上板部10の下面、基台部30のかご内側側面がそれぞれ、敷居溝61の乗場側面、敷居6上面の乗場側部分、敷居6の乗場側側面に面接触するため、治具1jを敷居6へ安定して取り付けできる。
実施の形態8.
実施の形態8は、実施の形態1から6における上板部10を上部板10kに変更し、敷居溝挿入部4を敷居溝挿入部4kに変更したものであり、実施の形態1から6のすべての実施の形態に適用が可能である。以下では、実施の形態1の上板部10を上部板10kに変更し、敷居溝挿入部4を敷居溝挿入部4kに変更した形態を例に挙げ、上部板10kおよび敷居溝挿入部4kについて詳細に説明する。
図25は、実施の形態8において敷居溝挿入部4kが敷居溝61に挿入されている状態における右側面断面拡大図である。図25は敷居溝挿入部4kの位置が変化した後の図である。図25の点線は、敷居溝挿入部4kの位置が変化する前を示している。図26は、治具1kの上面図である。図2と同一又は対応する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態8において、上板部10kは、上面から下面へ貫通し、かご内側端面から敷居溝61短手方向に敷居溝61を跨いで延びる2つの貫通孔101を有している。そして、敷居溝挿入部4kは、2つの貫通孔101に挿通する2つのネジ41と、2つのネジ41の胴部に螺着された可動板42を有する。ネジ41と可動板42はそれぞれ、上板部10kとは別体で構成される。ネジ41の当座部の径は、貫通孔101の敷居溝61長手方向の幅よりも大きい為、上板部10の上面にネジ41頭部の座面部が当接している。
可動板42は、敷居溝61の上面に載置された状態で敷居溝61内に配置される。ネジ41はちょうボルトで構成されており、ネジ41を締めれば、ネジ41頭部の座面部が上板部10の上面に近づいて当接する。ネジ41を緩めれば、ネジ41頭部の座面部が上板部10の上面から離れるため、ネジ41頭部の座面部と上板部10の上面は当接しなくなる。
貫通孔101は、上板10kの敷居溝61長手方向の左右に設けられており、それぞれにネジ41が設けられている。ネジ41の当座部の径は、貫通孔101の敷居溝61長手方向の幅よりも大きい為、ネジが貫通孔101内に落下する事は無い。
可動板42は、貫通孔101に挿通するネジ41の胴部に螺着されているから、ネジ41と一体となって移動する。すなわち、ネジ41を緩めれば、ネジ41頭部の座面部が上板部10kの上面に当接しなくなり、貫通孔101の延びている範囲でネジ41を移動させることができる。よって、ネジ41に螺着された可動板42の位置をこの範囲で敷居溝61短手方向に移動させることができる。そして、移動後の位置でネジ41を締めることで、ネジ41頭部の座面部と可動板42の上面とで上部板10kを把持し、敷居溝挿入部4kは上板部10kに対し固定される。
敷居溝61が変形していたり、敷居溝61の乗場とかごの間の幅が特殊な寸法で設計されたエレベータ等であったりすると、実施の形態1から7における敷居溝挿入部4,4jでは敷居溝61に挿入できない場合がある。しかし。このような場合であっても、本実施の形態においては、上板部10kに貫通孔101を設け、可動板42に螺着されたネジ41を貫通孔101に沿って敷居溝61の短手方向K1に移動させることができる。したがって、基台部30と可動板42との間の距離を調整し、敷居溝61に敷居溝連結部4jを挿入することができる。
尚、本実施の形態ではネジ41は、ちょうボルトで構成されているが、敷居溝挿入部4jが敷居溝61の短手方向に可動自在な構造であれば、これに限らない。例えば、ちょうボルトの代わりに通常のボルトを利用して調整するもの等であっても構わない。
1 治具
1a治具
1c治具
1d治具
1e治具
1j治具
1k治具
2 持ち手部
3 保持部
3a保持部
3c保持部
3d保持部
3e保持部
3f保持部
3g保持部
3h保持部
3i保持部
30基台部
30f基台部
30g基台部
30h基台部
30i基台部
31第一の接触板
31a第一の接触板
31c第一の接触板
31d第一の接触板
31e第一の接触板
31f第一の接触板
31g第一の接触板
31h第一の接触板
31i第一の接触板
32第二の接触板
32c第二の接触板
32e第二の接触板
321軸支穴
331仮止め用穴
332仮止め用穴
34滑り止め部
35係止片
36回転軸部
37蝶番
38側面接触部
39軸支部
391軸支穴
4 敷居溝挿入部
41ネジ
42可動板
51仮止め用ピン
52仮止め用ネジ
6 敷居
61敷居溝
7 つま先保護板
71つま先保護板取付ネジ穴
72つま先保護板取り付けネジ
8 かご床前梁
9 保護板固定穴
10上板部
10k上板部
101貫通孔

Claims (10)

  1. エレベータのかごの出入口に設けられた敷居の溝である敷居溝に挿入される敷居溝挿入部と、
    前記敷居溝挿入部を前記敷居溝に挿入した際に前記かご側から乗場側方向へ前記敷居を跨いで延在する上板部と、
    前記上板部から下方に延在して、前記敷居溝挿入部を前記敷居溝に挿入した際に敷居の乗場側側面に当接し、前記かご出入口の下方に取り付けられるつま先保護板を把持する把持部と、
    前記上板部から上方に延在する持ち手部と、
    を備えるつま先保護板固定治具。
  2. 前記把持部は、前記つま先保護板の前面に面接触する第一の接触板と前記つま先保護板の裏面に面接触する第二の接触板とを有し、
    前記第一の接触板と第二の接触板は、前記つま先保護板の厚さに等しい距離を空けて配置される、請求項1に記載のつま先保護板固定治具。
  3. 前記把持部は、前記つま先保護板の前面に面接触する第一の接触板と前記つま先保護板の裏面に面接触する第二の接触板とを有し、
    前記第一の接触板は、前記つま先保護板を前記かご出入口の下方に取り付けるために用いられる前記つま先保護板の取付ネジ穴に挿通する仮止め用ピンが挿通する第一の仮止め用の穴を有し、
    前記第二の接触板は、前記第一の仮止め用の穴と同心軸上に配置される第二の仮止め用の穴を有する、請求項1に記載のつま先保護板固定治具。
  4. 前記保持部は、前記つま先保護板の前面に面接触する第一の接触板を有し、
    前記第一の接触板は、前記つま先保護板を前記かご床の下方に取付ける為のネジ穴に螺合するネジが挿通する仮止め用の穴を有している、
    請求項1に記載のつま先保護板固定治具。
  5. 前記第一の接触板の、前記つま先保護板の前面と面接触する面が滑り止め部を有し、前記第二の接触板の、前記つま先保護板の背面と面接触する面が滑り止め部を有する、請求項2又は請求項3に記載のつま先保護板固定治具。
  6. 前記第一の接触板は、前記つま先保護板の側面に接触する側面接触部と、前記側面接触部と略直角を成して前記第二の接触板と当接し、第二の接触板を傾動可能に軸支する軸支部と、を有する、請求項3又は請求項5に記載のつま先保護板固定治具。
  7. 前記把持部は、
    前記上板部から下方に延在する基台部と、
    前記基台部の下方に設けられ、前記つま先保護板の前面に面接触し、前記つま先保護板を前記かご出入口の下方に取り付けるための前記つま先保護板の取付ネジ穴に挿通する保持部材が挿通する仮止め用の穴を有する第一の接触板と、
    前記敷居溝の長手方向に平行な回転軸、前記基台部の前面に取り付けられる一端部、前記一端部に対し前記回転軸を中心に回動し前記第一の接触板の前面に取り付けられる他端部、を有する蝶番と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のつま先保護板固定治具。
  8. 前記把持部は、
    前記上板部から下方に延在する基台部と、
    前記基台部の下方に設けられ、前記つま先保護板の前面に面接触し、前記つま先保護板を前記かご出入口の下方に取り付けるための前記つま先保護板の取付ネジ穴に挿通する保持部材が挿通する仮止め用の穴を有する第一の接触板と、
    前記敷居溝の深さ方向に平行な回転軸、前記基台部の側面に取り付けられる一端部、前記一端部に対し前記回転軸を中心に回動し前記第一の接触板の側面に取り付けられる他端部、を有する蝶番と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のつま先保護板固定治具。
  9. 前記敷居溝挿入部が前記敷居溝の乗場側面に面接触する請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のつま先保護板固定治具。
  10. 前記上板部は、上面から下面へ貫通しかご内側端部から前記敷居溝の短手方向に延びる貫通孔を有し、
    前記敷居溝挿入部は、
    当座部の径が前記貫通孔の前記敷居溝の長手方向の幅よりも大きく、前記貫通孔に挿通するネジと、
    前記ネジの胴部に螺着され、前記敷居溝の内部に配置される可動板とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のつま先保護板固定治具。

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