JP2016059866A - 粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法、装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での最大原料供給可能量や原料の増加可能量を演算できるようにする。
【解決手段】石炭水分推定部1は、粉砕中の石炭の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する。定常時最大給炭可能量演算部2は、石炭水分推定部1で推定した水分を用いて、ミル入口温度が上限を超えない範囲での定常時最大給炭可能量を演算する。記憶部3は、予めシミュレーションにより得た、定常時最大給炭増加可能量と給炭増加可能量とを対応付けた情報を記憶する。給炭増加可能量演算部4は、定常時最大給炭可能量演算部2で演算した定常時最大給炭可能量と現在の給炭量との差を定常時最大給炭増加可能量として求め、記憶部3に記憶した情報に基づいて、給炭増加可能量を求める。
【選択図】図2

Description

本発明は、粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法、装置及びプログラムに関する。
従来から、微粉炭やセメント等を製造するための粉砕プラントとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
まず、燃料ガスと燃焼エアとを熱ガス発生装置に供給し、熱ガス発生装置において、熱風を排ガスとして発生させる。排ガスは、原料の粉砕を行う粉砕機の内部に供給される。粉砕機で粉砕された原料は、排ガスと共にバグフィルターに供給され、バグフィルターで捕集される。その後、排ガスは、循環ファンで昇圧されて循環ガスとして再び熱ガス発生装置に供給される。このように熱ガス発生装置で発生した排ガス(熱風)は、熱ガス発生装置から、粉砕機、バグフィルターを経由して熱ガス発生装置に循環される。以下の説明では、このような粉砕プラントを「排ガス循環系粉砕プラント」と称する。
排ガス循環系粉砕プラントを管理するための指標として、粉砕機の入口側の温度(以下、「ミル入口温度」と称する)と、粉砕機の出口側の温度(以下、「ミル出口温度」と称する)とがある。
ミル入口温度は、熱ガス過熱防止のための管理指標として用いられる。
ミル出口温度は、石炭乾燥のための管理指標として用いられる。ミル出口温度が下がると石炭を十分に乾燥できなくなるため、ミル出口温度は一定にすることが好ましい。
例えば特許文献2には、ミル入口温度計測値がミル入口温度設定値以上になったことを検知する検知手段からの制御信号によってミル出口温度設定値を下げる技術が開示されている。
また、特許文献3には、ミル入口空気温度がミル入口空気温度設定値より高く且つミル入口空気温度偏差が規定値以上となった場合に、一旦ミル出口温度制御を中止すると共に、ミル入口空気温度偏差に応じてミル一次空気ダンパの開度を増加させ、ミルへ供給される一次空気流量を増加させる技術が開示されている。
また、特許文献4には、石炭の水分量と粉砕性を推定すると共に、出炭量38を推定する技術が開示されている。
特開2011−219599号公報 特開2006−102666号公報 特開平10−281453号公報 特開2000−171028号公報
ミル入口伸縮管の耐熱温度や石炭の発火温度の関係から、ミル入口温度には上限が設定される。そのため、排ガス循環系粉砕プラントにおいては、ミル入口温度が上限を超えないよう注意しながら運転しなければならない。
ミル入口温度を下げるためには、バーナー負荷を下げる必要がある。そのためには必要な熱負荷を下げる必要があるので、結果的に給炭量を下げる運転を行う必要がある。しかしながら、当然のことながら、給炭量を下げると微粉炭の生産量が下がってしまうため、給炭量はできるだけ下げないのが好ましい。
ミル入口温度が上限を超えない範囲で最大の給炭量はどれだけになるのかは、操業データを見るだけでは判断が難しい。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での好適な最大原料供給可能量や原料の増加可能量を演算できるようにすることを目的とする。
本発明の粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法は、熱風を排ガスとして発生する熱ガス発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を前記熱ガス発生装置で発生する排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機と、前記粉砕機から排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機とを有し、前記粉砕機の出口温度を一定に保つ温度制御を行う粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法であって、粉砕中の原料の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する推定ステップと、前記推定ステップで推定した水分を用いて、前記粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での定常時の最大原料供給可能量を演算する第1の演算ステップと、前記第1の演算ステップで演算した定常時の最大原料供給可能量に制限を加えて、最大原料供給可能量、及び最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差で表される原料の増加可能量のうち少なくともいずれか一方を求める第2の演算ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法の他の特徴とするところは、前記第2の演算ステップでは、予めシミュレーションにより得た、定常時の原料の最大増加可能量と原料の増加可能量とを対応付けた情報を記憶する記憶手段を用いて、前記第1の演算ステップで演算した定常時の最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差を定常時の原料の最大増加可能量として、前記記憶手段に記憶した情報に基づいて、原料の増加可能量を求める点にある。前記記憶手段に記憶する情報は、原料の供給量の変化に応じた前記粉砕機の入口温度の過渡的な上昇分をシミュレーションから予測し、前記粉砕機の入口温度のピーク温度が前記上限を超えないように原料の増加可能量が設定されたものとすればよい。
また、本発明の粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法の他の特徴とするところは、前記第2の演算ステップでは、前記第1の演算ステップで演算した定常時の最大原料供給可能量が閾値以下の場合、該定常時の最大原料供給可能量を、最大原料供給可能量とする点にある。
本発明の粉砕プラントにおける原料供給量の演算装置は、熱風を排ガスとして発生する熱ガス発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を前記熱ガス発生装置で発生する排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機と、前記粉砕機から排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機とを有し、前記粉砕機の出口温度を一定に保つ温度制御を行う粉砕プラントにおける原料供給量の演算装置であって、粉砕中の原料の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する推定手段と、前記推定手段で推定した水分を用いて、前記粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での定常時の最大原料供給可能量を演算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段で演算した定常時の最大原料供給可能量に制限を加えて、最大原料供給可能量、及び最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差で表される原料の増加可能量のうち少なくともいずれか一方を求める第2の演算手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のプログラムは、熱風を排ガスとして発生する熱ガス発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を前記熱ガス発生装置で発生する排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機と、前記粉砕機から排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機とを有し、前記粉砕機の出口温度を一定に保つ温度制御を行う粉砕プラントにおける原料供給量を演算するためのプログラムであって、粉砕中の原料の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する推定処理と、前記推定処理で推定した水分を用いて、前記粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での定常時の最大原料供給可能量を演算する第1の演算処理と、前記第1の演算処理で演算した定常時の最大原料供給可能量に制限を加えて、最大原料供給可能量、及び最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差で表される原料の増加可能量のうち少なくともいずれか一方を求める第2の演算処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での好適な最大原料供給可能量や原料の増加可能量を演算することができので、粉砕プラントの設備保護と生産性の両立を容易に図ることができる。
実施形態における排ガス循環系のPCIプラントの構成を示す図である。 実施形態に係る給炭量演算装置の機能構成を示す図である。 排ガス循環系のPCIプラントにおける入熱と出熱の熱収支を説明するための図である。 ミル入口温度の予測値と実績値とを示す特性図である。 シミュレーションを実行するフィードバック制御系のブロック線図である。 シミュレーションの結果を示す特性図である。 シミュレーションの結果を示す特性図である。 シミュレーションの結果を示す特性図である。 記憶部に記憶する情報の例を示す特性図である。 実施例における時間と、給炭量・最大給炭可能量及びミル入口温度とを示す特性図である。 実施例における時間と、給炭量・最大給炭可能量及びミル入口温度とを示す特性図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態では、粉砕プラントが、高炉への微粉炭の吹込み(PCI:Pulverized Coal Injection)を行うために石炭を粉砕する、排ガス循環系のPCIプラント(以下、単にPCIプラントと記す)である場合を例に挙げて説明する。
図1は、PCIプラントの構成例を示す図である。図1において、各構成要素を繋ぐ実線は配管を示し、破線は信号の伝達経路を示す。また、矢印線は、配管内のガスや石炭の進行方向を示す。
図1において、熱ガス発生装置101は、一又は複数のバーナーを有し、燃料ガス及び燃焼エア(空気)をバーナーへの入力として、バーナーの空燃比を制御し、熱風を排ガスとして発生させる。排ガスの酸素濃度は略0%である。本実施形態では、燃料ガスとしてBFG(Blast Furnace Gas)を利用する。空燃比制御は、温度制御装置200から送信されるバーナー負荷と、バーナーに供給されている燃料ガス及び燃焼エアの流量とを入力として、空燃比を制御(例えばフィードバック制御)して、バーナーに供給する燃料ガス・燃焼エアの流量を調整する弁の開度をそれぞれ調整することにより行われる。ここで、バーナー負荷とは、バーナーに供給できる燃料ガスの流量の最大値に対する、バーナーに供給する燃料ガスの流量の割合を示すものである。また、空燃比制御は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)等を用いることにより公知の技術で実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
燃焼エアファン102は、熱ガス発生装置101に燃焼エアを送り込む。
バンカー103は、原料である石炭を貯蔵する。
給炭機104は、チェーンコンベアを有し、バンカー103内に貯蔵されている石炭をチェーンコンベアにより切り出してミル105に投入する。
ミル105は、給炭機104から投入された石炭を粉砕する粉砕機である。ミル105は、例えばロールミル105aと粉砕テーブル105bとを有する。ミル105の上部から投入された石炭をロールミル105aと粉砕テーブル105bとの間に供給する。回転している粉砕テーブル105bに対してロールミル105aを押し付けながら回転させることにより、石炭は押し潰されて粉砕される。粉砕された石炭(以下、微粉炭と称する)は、熱ガス発生装置101から供給された排ガスの流れにのって、ミル105の上部に供給され、分級機で分級された後、外部に放出される。
シールエアファン106は、ミル105の内部(粉砕テーブル105bの軸受部)の隙間にシールエアを供給することにより、その隙間から外部に放出されようとする微粉炭を、熱ガス発生装置101から供給された排ガスの流れに押し戻す。ミル105の内部の圧力がシールエアの圧力未満になるように、シールエアの流速が定められる。このように、シールエアファン106は、粉砕テーブル105bの軸受部に微粉炭が進入し、その結果として、粉砕テーブル105bの軸受部の潤滑不良が起こることと、粉砕テーブル105bの軸受部から外部に放出されることとを防止する。
ミル出口温度計110は、ミル105の出口側の所定の位置における温度(配管内の微粉炭の温度)を測定する。
ミル入口温度計120は、ミル105の入口側の所定の位置における温度(配管内の熱風の温度)を測定する。
バグフィルター107は、ミル105から放出された微粉炭を、濾布を用いて捕集する濾過式の捕集機である。微粉炭以外の異物がバグフィルター107で捕集されることがある。
異物除去装置108は、バグフィルター107で捕集された異物を除去する。
リザーブタンク109は、異物除去装置108で異物が除去された微粉炭を貯蔵する。リザーブタンク109に貯蔵された微粉炭は、高炉の羽口から高炉の内部に吹き込まれる(微粉炭吹き込みが行われる)。
ベンチュリ管111は、バグフィルター107を通過した排ガスの流量を測定する。
ダンパー112は、バグフィルター107を通過した排ガスの流量を調整する。
循環ファン113は、ダンパー112を通過した排ガスを熱ガス発生装置101に循環させることができるように、排ガスを昇圧する。
煙突114は、循環ファン113により昇圧された排ガスの一部(放散ガス)を大気中に放出する。
放散系圧力調整弁115は、煙突114から大気中に放出される排ガスの圧力を調整する。
循環系圧力調整弁116は、循環ファン113により昇圧された排ガスのうち、煙突114を介して大気中に放出されずに熱ガス発生装置101に循環させる排ガスの圧力を調整する。このようにして、熱ガス発生装置101で発生した排ガスは、循環ガスとして再び熱ガス発生装置101に供給され、熱ガス発生装置101、ミル105、バグフィルター107、ベンチュリ管111、ダンパー112、循環ファン113、循環系圧力調整弁116、熱ガス発生装置101の経路を循環する。
本実施形態では、大気中の空気(希釈エア)を、PCIプラントに供給するようにしている。オリフィス流量計117は、この希釈エアの流量を調整する。エア流量調整弁118は、PCIプラントに供給されるエアの流量を調整する。希釈エアファン119は、エア流量調整弁118で流量が調整された希釈エアを昇圧し、希釈エアを熱ガス発生装置101の入側の配管に押し込む。これにより、循環ガスの酸素濃度を大きくすることができる。
このような排ガス循環系粉砕プラントを管理するための指標として、ミル105の入口側の温度(以下、「ミル入口温度」と称する)と、ミル105の出口側の温度(以下、「ミル出口温度」と称する)とがある。
ミル入口温度は、熱ガス過熱防止のための管理指標として用いられる。
ミル出口温度は、石炭乾燥のための管理指標として用いられる。ミル出口温度が下がると石炭を十分に乾燥できなくなるため、ミル出口温度は一定にすることが好ましい。ミル出口温度を一定に保つため、ミル出口温度制御を行う。ミル出口温度制御とは、ミル出口温度を目標温度に追従させるためにバーナー負荷を操作するものを指し、ミル出口温度計110で測定されたミル出口温度の偏差からフィードバック制御を行う(図1の温度制御装置200を参照)。フィードバック制御としては、PID制御が一般的である。
ここで、ミル入口伸縮管の耐熱温度や石炭の発火温度の関係から、ミル入口温度には上限が設定される。そのため、PCIプラントにおいては、ミル入口温度が上限を超えないよう注意しながら運転しなければならない。
ミル入口温度を下げるためには、バーナー負荷を下げる必要がある。そのためには必要な熱負荷を下げる必要があるので、結果的に給炭量を下げる運転を行う必要がある。しかしながら、当然のことながら、給炭量を下げると微粉炭の生産量が下がってしまうため、給炭量はできるだけ下げないのが好ましい。
ミル入口温度が上限を超えない範囲で最大の給炭量はどれだけになるのかは、操業データを見るだけでは判断が難しい。
そこで、ミル入口温度が上限を超えない範囲での最大給炭可能量や給炭増加可能量を演算して、オペレータに提示したり、給炭量の自動制御を行ったりできるようにすることが課題となる。
図2は、本実施形態に係る給炭量演算装置の機能構成を示す図である。給炭量演算装置は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置により実現される。
1は石炭水分推定部であり、粉砕中の石炭の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する。
2は定常時最大給炭可能量演算部であり、石炭水分推定部1で推定した水分を用いて、ミル入口温度が上限を超えない範囲での定常時最大給炭可能量を演算する。
3は記憶部であり、予めシミュレーションにより得た、定常時最大給炭増加可能量と給炭増加可能量とを対応付けた情報を記憶する。記憶部3に記憶する情報は、給炭量の変化に応じたミル入口温度の過渡的な上昇分をシミュレーションから予測し、ミル入口温度のピーク温度が上限を超えないように給炭増加可能量が設定されたものである。
4は給炭増加可能量演算部であり、定常時最大給炭可能量演算部2で演算した定常時最大給炭可能量と現在の給炭量との差を定常時最大給炭増加可能量として求め、記憶部3に記憶した情報に基づいて、給炭増加可能量を求める。
5は出力部であり、給炭増加可能量演算部4で求めた給炭増加可能量に応じた情報を出力する。ここでいう出力とは、例えば給炭増加可能量演算部4で求めた給炭増加可能量を画面表示することや、給炭増加可能量演算部4で求めた給炭増加可能量に応じてオペレータにガイダンスを出力することや、現在の給炭量を給炭増加可能量演算部4で求めた給炭増加可能量に自動追従させるように指令値を出力することをいう。
以下、本実施形態に係る給炭量演算装置による給炭量演算方法の詳細を説明する。
石炭水分推定部1では、粉砕中の石炭の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する。
PCIプラントの入熱は、
〈1〉BFG持込熱量
〈2〉燃焼エア持込熱量
〈3〉希釈エア持込熱量
〈4〉石炭持込熱量
〈5〉石炭水分持込熱量
〈6〉燃焼熱量
〈7〉ファン動力熱
によって構成される。
このうち、〈1〉〜〈5〉はPCIプラントに投入される物質が持ち込む熱量であり、下式(1)が成り立つ。
持込熱量=物体の比熱×(物体の流量又は質量)×物体の温度・・・(1)
特に〈4〉、〈5〉については、(物体の流量又は質量)は(給炭量設定変化率制限)×(実粉砕補正係数)を代入する。この補正係数は、給炭量設定変化率制限と実粉砕量の乖離を補正する係数で、設定値である。
〈6〉はCFGと燃焼エアの燃焼反応によって得られる熱であり、下式(2)が成り立つ。
燃焼熱量=BFG流量×BFGカロリー・・・(2)
〈7〉は循環ファン113の回転のために必要な熱である。その熱量はファンの特性曲線から導かれるが、粉砕中の動力熱は略一定となるため、定数とする。
次に、PCIプラントの出熱は、
〈8〉放散ガス持出熱量
〈9〉石炭持出熱量
〈10〉表面冷却
〈11〉潜熱
よって構成される。
このうち、〈8〉、〈9〉はPCIプラントから排出される物質が持ち出す熱量であり、下式(3)が成り立つ。
持出熱量=物体の比熱×(物体の流量又は質量)×物体の温度(ミル出口温度で代表)・・・(3)
〈9〉については、(物体の流量又は質量)=(給炭量設定変化率制限)×(実粉砕補正係数)を代入する。
〈10〉はPCIプラント全体が外気と熱交換することによって散逸する熱である。その熱量は外気温とミル出口温度との差に比例するとし、下式(4)が成り立つ。放熱係数は定数とする。なお、外気温は、希釈エア温度にバイアス補正値を加えたものとする。
表面冷却熱量=放熱係数×(ミル出口温度−外気温)・・・(4)
以上の入熱と出熱の熱収支が保たれているので、図3にも示すように、
〈1〉+〈2〉+〈3〉+〈4〉+〈5〉+〈6〉+〈7〉
=〈8〉+〈9〉+〈10〉+〈11〉
が成り立つ。
ここで、石炭水分に関係する熱量は〈5〉と〈11〉であり、未知数である。一方、それ以外は毎分の操業データから計算可能な値である。そこで、
〈11〉−〈5〉
={〈1〉+〈2〉+〈3〉+〈4〉+〈6〉+〈7〉}−{〈8〉+〈9〉+〈10〉}
とすることで、(潜熱−石炭水分持込熱量)を求めることができる。これを石炭水分に変換することで、推定石炭水分生値が得られる。
推定石炭水分生値は細かい変動があり、そのまま用いることはできない。そこで、推定石炭水分生値に一次遅れ処理を行い、推定石炭水分を得る。
以下では、入熱及び出熱についての具体的な演算を説明する。以下の演算を例えば1分ごとに行う。表1には、演算で用いる変数をまとめた。
Figure 2016059866
[入熱]
〈1〉BFG持込熱量QBFG
BFG=CBFG×FBFG×TBFG
〈2〉燃焼エア持込熱量QCAIR
CAIR=CCAIR×FCAIR×TCAIR
〈3〉希釈エア持込熱量QPAIR
PAIR=CPAIR×FPAIR×TPAIR
〈4〉石炭持込熱量QCIN
CIN=CCOAL×FC×kFC×1000×(TPAIR+TOFF
※給炭量設定変化率制限に補正係数をかけたものを実粉砕量とする。
※外気温は希釈エア持込熱量に外気温補正値を加えたものとする。
〈6〉燃焼熱量QC
C=qBFG×FBFG
〈7〉ファン動力熱QF
設定値が入力される。
[出熱]
〈8〉放散ガス持出熱量QEXH
EXH=CEXH×FEXH×T
〈9〉石炭持出熱量QCOUT
COUT=CCOAL×FC×kFC×1000×T
※給炭量設定変化率制限に補正係数をかけたものを実粉砕量とする。
〈10〉表面冷却QS
S=Ah×(T−(TPAIR+TOFF))
これより、(潜熱−石炭水分持込熱量)QLATENTは、
LATENT=QBFG+QCAIR+QPAIR+QCIN+QC+QF−(QEXH+QCOUT+QS
で求めることができる。
推定石炭水分生値wIRは、中間変数A、Bを下式(5)、(6)として、下式(7)で表される。
A=QLATENT/(FC×kFC×1000)/{qLATENT−(TPAIR+TOFF)×CW}・・・(5)
B=wo/(100−wo)×qLATENT/{qLATENT−(TPAIR+TOFF)×CW}・・・(6)
IR=100×(A+B)/(A+B+1)・・・(7)
すなわち、潜熱、石炭水分持込熱、給炭量設定変化率制限・推定石炭水分生値の関係は下式(8)で表わされる。
LATENT=〈10〉−〈5〉
=FC×kFC×1000×[{wIR/(100−wIR)}−{wo/(100−wo)}]×qLATENT−FC×kFC×1000×{wIR/(100−wIR)}×(TPAIR+TOFF)×CW・・・(8)
この式(8)とA、Bの定義より上式(7)が得られる。
これより、推定石炭水分wIは、下式(9)で求められる。
I(今回値)=a×wIR(今回値)+(1−a)×wI(前回値)・・・(9)
定常時最大給炭可能量演算部2では、石炭水分推定部1で推定した推定石炭水分wIを用いて、ミル入口温度が上限を超えない範囲での定常時最大給炭可能量を演算する。
下式(10)により、ミル入口温度予測値TIEST[℃]を求める。そして、下式(11)により、定常時最大給炭可能量FCMAXR[t/h]を求める。
IEST=α×FC×wI/(100−wI
+β×FC×wI×(TPAIR+TOFF)/(100−wI
+γ×FC×(TPAIR+TOFF
+ε・・・(10)
CMAXR=(TIMAX−ε)/{(α×wI/(100−wI))+β×wI×(TPAIR+TOFF)/(100−wI)+γ×(TPAIR+TOFF)}・・・(11)
ミル入口温度予測値TIESTは、給炭量×水分と、給炭量×水分×外気温と、給炭量×外気温に影響していると考える。すなわち、ミル前後の熱バランスに基づいている。ミル入口温度予測係数(水分潜熱)α[℃/(%・t/h)]、ミル入口温度予測係数(水分顕熱)β[kcal/(Nm3・℃)]、ミル入口温度予測係数(石炭顕熱)γ[℃/(%・t/h)]、ミル入口温度予測係数(定数補正)ε[kcal/(Nm3・℃)]はそれらの係数であり、過去の操業データから求めた定数値が入力される。
ミル入口温度予測値TIESTの精度は、定常時最大給炭可能量FCMAXRの精度にもそのまま影響する。例えば6ヶ月分のデータを用い、重回帰分析により係数α、β、γ、εを決定した。これを6ヶ月分の全ての運転中データに対してミル入口温度の予測値と実績値の比較を行った結果、実績と予測の誤差平均は−1.6[℃]、誤差標準偏差は11.5[℃]となった。図4に、ミル入口温度の予測値と実績値とを示す。同図に示すように、両者は略一致する結果が得られている。
上式(11)は、ミル入口温度予測値TIESTをミル入口温度設定値TIMAXに、給炭量設定変化率制限FCを定常時最大給炭可能量FCMAXRに置き換えて、上式(10)を変形したものである。
なお、ミル入口温度設定値TIMAXは設定値であるが、必ずしもミル入口温度の上限と一致させる必要はない。例えばミル入口温度の上限が350[℃]であったとしても、ミル入口温度の細かい変動が±20[℃]程度であった場合、変動や誤差分の余裕を見てミル入口温度設定値TIMAXを320[℃]程度に設定することが望ましい。
記憶部3は、予めシミュレーションにより得た、定常時最大給炭増加可能量(=定常時最大給炭可能量−現在の給炭量)と、給炭増加可能量とを対応付けた情報を記憶する。記憶部3に記憶する情報は、給炭量の変化に応じたミル入口温度の過渡的な上昇分をシミュレーションから予測し、ミル入口温度のピーク温度が上限を超えないように給炭増加可能量が設定されたものである。
上述した式(11)を計算することにより、定常時最大給炭可能量FCMAXRを求めることができる。
しかしながら、給炭量を増やした直後は熱バランスが崩れ、石炭と水分による抜熱を補うためにバーナーの出力が上がる。このとき、一時的にミル入口温度が急上昇するが、その際のピーク温度が大きくなることは望ましくない。給炭量の変化が小さければ(例えば1〜5[t/h]程度)大きな問題ではないが、大きい場合、ミル入口温度のオーバーシュート量も大きくなり、ミル入口温度の上限を大きく超える可能性がある。
そこで、給炭量の変化に応じたミル入口温度の過渡的な上昇分をシミュレーションから予め予測しておき、その結果に基づいて得た、定常時最大給炭増加可能量(=定常時最大給炭可能量−現在の給炭量)と、給炭増加可能量とを対応付けた情報を記憶部3に記憶しておく。
図5に、シミュレーションを実行するフィードバック制御系のブロック線図を示す。
PCIプラントのミル出口温度モデルは、下式(12)で表わされる。
CdT/dt=Qin−Qout・・・(12)
ここで、Cはプロセス熱容量、Tはミル出口温度、Qinはプロセスに入る熱、Qoutはプロセスから出る熱である。図5に示すように、このミル出口温度モデルに、バーナーの燃焼制御よる遅れや、熱電対によるミル出口温度検知の遅れを加える。これにPID制御器を接続し、フィードバック形式とすることでシミュレーションを行う。
シミュレーションにより、図6〜図8に示すように、複数の給炭量の変化(A1[t/h]、A2[t/h]、A3[t/h](A1>A2>A3))対する定常時のミル入口温度の変化量について、オーバーシュート量が定常時のミル入口温度の変化量を超えない給炭量の変化量を求めた。その結果、A1[t/h]に対してはa1[t/h]まで、A2[t/h]に対してはa2[t/h]まで、A3[t/h]に対してはa3[t/h]までであれば、オーバーシュートを考慮してもミル入口温度は定常時のミル入口温度の変化量を超えることはなかった。
そこで、図9に示すように、シミュレーションにより得た結果をプロットして、定常時最大給炭増加可能量(=定常時最大給炭可能量−現在の給炭量)と、給炭増加可能量とを対応付けた特性線テーブルを作成した。この場合に、給炭量の変化が小さい範囲(例えば1〜5[t/h]程度)で閾値Fcmin[t/h]を設定し、Fcmin以下では原点を通るy=xとした。
このように定常時最大給炭可能量と現在の給炭量とが大きく乖離しているときは、定常時最大給炭可能量に制限を加えることにより、ミル入口温度が急上昇しても、そのピーク温度が上限を超えないようにしている。
なお、記憶部3に記憶する情報を、現在の推定水分量、外気温、希釈エア等の値によって場合分けすると、より精度を上げることができる。
給炭増加可能量演算部4は、定常時最大給炭可能量演算部2で演算した定常時最大給炭可能量FCMAXRと現在の給炭量との差を定常時最大給炭増加可能量として求め、記憶部3に記憶した情報に基づいて、給炭増加可能量を求める。
(定常時最大給炭可能量FCMAXR−現在の給炭量)≦Fcminでは、定常時最大給炭可能量演算部2で演算した定常時最大給炭可能量FCMAXRが、そのまま最大給炭可能量となる。
それに対して、(定常時最大給炭可能量FCMAXR−現在の給炭量)>Fcminでは、図9の特性線テーブルから求めた給炭増加可能量に制限する。すなわち、最大給炭可能量は、給炭増加可能量と現在の給炭量との和となる。
なお、給炭量を変化させてからミル入口温度が定常に達するまでには時間がかかるため、例えば10分程度、最大給炭可能量は変化させないようにするのが好ましい。
以上のようにして推定石炭水分wI、ミル入口温度予測値TIEST、給炭増加可能量、最大給炭可能量等を演算することにより、これら演算結果を例えば不図示のディスプレイに表示してオペレータに提示したり、これら演算結果に基づいて給炭量の自動制御を行ったりすることが可能となる。これにより、PCIプラントの設備保護と生産性の両立を容易に図ることができる。
実際のPCIプラントで得られたデータに対して最大給炭可能量の演算を行った。
図10に示すように、ミル入口温度設定を320[℃]として演算したところ、ミル入口温度が320[℃]を超えているときは、最大給炭可能量が現在の給炭量よりも下回っている。逆に、ミル入口温度が320[℃]を下回っているときは、最大給炭可能量が現在の給炭量よりも多くなっている。
また、給炭量を大きく変える際、定常時最大給炭可能量に制限を加えることによってミル入口温度の過大を防ぐ例を示す。図11に示すように、給炭量を15[t/h]上げる直前、定常時最大給炭可能量は65[t/h]程度であったが、現在の給炭量と定常時最大給炭可能量との差が大きかったために、給炭増加可能量に従って制限をかけた。制限を加えたものが最大給炭可能量である。最大給炭可能量に従った結果、給炭量の変化後もミル入口温度は350[℃]を大きく超えることなく推移させることができた。
以上説明した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施形態では、本発明を排ガス循環系のPCIプラントに適用したが、それ以外の排ガス循環系粉砕プラント、例えばセメントを製造するための排ガス循環系粉砕プラントにも適用可能である。また、本発明は、排ガス循環系粉砕プラントに限らず、1パス方式の粉砕プラントにも適用可能である。
また、本発明は、本発明の原料供給量の演算方法を実行するためのソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。
1:石炭水分推定部、2:定常時最大給炭可能量演算部、3:記憶部、4:給炭増加可能量演算部、101:熱ガス発生装置、105:ミル、107:バグフィルター

Claims (6)

  1. 熱風を排ガスとして発生する熱ガス発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を前記熱ガス発生装置で発生する排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機と、前記粉砕機から排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機とを有し、前記粉砕機の出口温度を一定に保つ温度制御を行う粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法であって、
    粉砕中の原料の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する推定ステップと、
    前記推定ステップで推定した水分を用いて、前記粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での定常時の最大原料供給可能量を演算する第1の演算ステップと、
    前記第1の演算ステップで演算した定常時の最大原料供給可能量に制限を加えて、最大原料供給可能量、及び最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差で表される原料の増加可能量のうち少なくともいずれか一方を求める第2の演算ステップとを有することを特徴とする粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法。
  2. 前記第2の演算ステップでは、
    予めシミュレーションにより得た、定常時の原料の最大増加可能量と原料の増加可能量とを対応付けた情報を記憶する記憶手段を用いて、
    前記第1の演算ステップで演算した定常時の最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差を定常時の原料の最大増加可能量として、前記記憶手段に記憶した情報に基づいて、原料の増加可能量を求めることを特徴とする請求項1に記載の粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法。
  3. 前記記憶手段に記憶する情報は、原料の供給量の変化に応じた前記粉砕機の入口温度の過渡的な上昇分をシミュレーションから予測し、前記粉砕機の入口温度のピーク温度が前記上限を超えないように原料の増加可能量が設定されたものであることを特徴とする請求項2に記載の粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法。
  4. 前記第2の演算ステップでは、前記第1の演算ステップで演算した定常時の最大原料供給可能量が閾値以下の場合、該定常時の最大原料供給可能量を、最大原料供給可能量とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の粉砕プラントにおける原料供給量の演算方法。
  5. 熱風を排ガスとして発生する熱ガス発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を前記熱ガス発生装置で発生する排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機と、前記粉砕機から排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機とを有し、前記粉砕機の出口温度を一定に保つ温度制御を行う粉砕プラントにおける原料供給量の演算装置であって、
    粉砕中の原料の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する推定手段と、
    前記推定手段で推定した水分を用いて、前記粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での定常時の最大原料供給可能量を演算する第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段で演算した定常時の最大原料供給可能量に制限を加えて、最大原料供給可能量、及び最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差で表される原料の増加可能量のうち少なくともいずれか一方を求める第2の演算手段とを備えたことを特徴とする粉砕プラントにおける原料供給量の演算装置。
  6. 熱風を排ガスとして発生する熱ガス発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を前記熱ガス発生装置で発生する排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機と、前記粉砕機から排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機とを有し、前記粉砕機の出口温度を一定に保つ温度制御を行う粉砕プラントにおける原料供給量を演算するためのプログラムであって、
    粉砕中の原料の水分を、熱及び物質収支に基づいて推定する推定処理と、
    前記推定処理で推定した水分を用いて、前記粉砕機の入口温度が上限を超えない範囲での定常時の最大原料供給可能量を演算する第1の演算処理と、
    前記第1の演算処理で演算した定常時の最大原料供給可能量に制限を加えて、最大原料供給可能量、及び最大原料供給可能量と現在の原料供給量との差で表される原料の増加可能量のうち少なくともいずれか一方を求める第2の演算処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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