JP5639613B2 - プラントの制御装置及び火力発電プラントの制御装置 - Google Patents

プラントの制御装置及び火力発電プラントの制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、運転上の制約値を守りながら、高効率で運転することを目的としたプラントの制御装置及び火力発電プラントの制御装置に関する。
火力発電プラントの制御装置では、制御対象であるプラントから計測信号を受信し、プラントの操作端を制御するための操作信号を算出する。制御装置には、計測信号が制御目標値と一致するように、操作信号を計算するアルゴリズムが実装されている。
プラントの制御には、主にPI(比例・積分(Proportional and Integral))制御アルゴリズムが用いられている。PI制御アルゴリズムは、制御目標値と計測信号の偏差に比例ゲインを乗じた値と、偏差を時間積分した値を加算することによって、操作信号を導出する。
しかし、プラントの出力を変化させる負荷変化運転を実施する際には、プラントに供給する燃料流量や給水流量などの操作量を変化させる必要があり、操作量の変化に伴って計測信号も変動する。また、出力を一定とする定常運転においても、計測ノイズなどの外乱の影響により、計測信号は変動する。
火力発電プラントには、プラントを構成する機器で使用している材料の耐熱特性などを考慮し、運転上守るべき制約条件が定められている。また、火力発電プラントには、ランニングコストを削減するため、高効率で運転することが求められている。計測信号の値が変動しても運転上の制約を守り、かつ高効率での運転を実現するには、制御目標値を適切に設定する必要がある。
特許文献1には、非線形要因による複雑な挙動を示す制御対象を制御するに当たり、上位からの運転計画に基づいて実制御時の制御目標値を決定する制御目標決定手段を備えた制御装置が開示されている。
また、特許文献2には、制御量の制約条件を考慮して最適な目標軌道を生成しながら制御対象を制御する制御装置が開示されている。
特開平06−266404号公報 特開2002−207503号公報
火力発電プラントでは、定常運転状態、負荷変化運転状態など、様々な運転状態をとる。運転状態が異なると、計測信号の変動幅が異なる。従って、運転状態に応じて、制約条件を守るための制御目標値の範囲も異なる。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、プラントの運転状態毎に、プロセス値の変動幅とプラント運転上の制約値を考慮して制御目標値を設定することで、高効率運転と制約値遵守とを両立するプラントの制御装置及び火力発電プラントの制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明によるプラントの制御装置は、プラントで計測した計測信号を受信し、プラントの操作端を制御するための操作信号を送信する制御装置であって、プラントの運転状態に応じて制御目標値を決定する制御目標関数生成手段と、計測信号が制御目標値と一致するように操作信号を生成する操作信号生成手段を備え、制御目標関数生成手段は、データの類似性に基づいてデータをグループに分類するクラスタリング技術を用いて、過去の計測信号が保存されている時系列信号データベースに保存されている時系列信号を分類する運転状態分類部と、運転状態分類部で分類した運転状態毎に、計測信号の変動幅を求める計測信号変動評価部と、運転状態分類部で分類した運転状態毎に、計測信号変動評価部で求めた計測信号の変動幅とプラントの運転上の制約値とに基づいてプラントの運転効率が大きくなる制御目標値を算出する制御目標値算出部(例えば、最適設定値算出部460)とを有することを特徴とする。
本発明によれば、プラントにおいて、運転上の制約値を守りながら、高効率でプラントを運転することが可能となる。その結果、プラントで消費する燃料量を削減でき、ランニングコストを低減できる。
本発明の第1の実施形態によるプラントの制御装置を示すブロック図である。 プラントの制御装置の動作を示すフローチャートである。 石炭を燃料とする火力発電プラントを示す説明図であり、(a)はプラントの全体構成を示す図であり、(b)はボイラの詳細を示す図である。 操作信号生成手段の制御手順を示すロジック図である。 操作信号生成手段の制御手順を示すロジック図である。 関数(FG)の実施例を示す説明図であり、(a)は、比較例の関数であり、(b)は、制御目標関数生成部で、(a)で示した関数を補正した場合である。 最適設定値算出部を示す説明図であり、(a)は、最適設定値算出部で用いるデータの形態を示す図であり、(b)は、最適設定値算出部の構成を示すブロック図である。 各種データベースに保存されているデータを示す説明図であり、(a)は時系列信号データベースの例を示す図であり、(b)は設定情報データベースの例を示す図であり、(c)は補正量参照データベースの例を示す図である。 操作信号生成手段の制御手順を示すロジック図である。 本発明の第2の実施形態による運転状態を自動分類する場合を示す説明図であり、(a)は運転状態分類部にて、時系列信号を分類した分類結果の一例を示す図であり、(b)は分類した分類番号毎にプロセス値の変動幅を計算した例であり、(c)は分類番号毎の変動幅、制約値を考慮して、制御目標値を求めた例である。 本発明の第3の実施形態によるプラントの制御装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における操作信号生成手段の制御手順を示すロジック図である。 制御装置の画面表示装置を示す説明図であり、(a)は制御装置に画像表示装置を追加した場合のブロック図を示す説明図であり、(b)は画像表示装置に表示する画面の実施例を示す説明図である。 負荷要求信号と蒸気温度の経時変化を説明する図であり、(a)は、比較例の場合であり、(b)は、制御目標値を補正して制御した場合である。
本発明の実施形態によるプラントの制御装置について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態によるプラントの制御装置は、以下に説明するようにプラントの計測信号に基づいてプラントの運転状態を判定し、判定結果に基づいて制御目標値を決定する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるプラントの制御装置を示すブロック図である。図1に示すように、制御装置200は、火力発電プラント100に備えられている計測器で計測した計測信号と、中央給電指令所210から送信される給電指令(負荷要求信号)で構成される計測信号1を受信する。また、火力発電プラント100に備えられている操作端を制御するための操作信号2を火力発電プラント100に送信する。
制御装置200は、演算装置として、操作信号生成手段300、制御目標関数生成手段400、入力手段(不図示)を介して管理者の制御指令13,14を操作信号生成手段300及び制御目標関数生成手段400に指令する動作制御手段250を備え、データベースとして、時系列信号データベース500、設計情報データベース600、及び補正量参照データベース470を備える。なお、図1では、データベースを「DB」と略記している。データベースには、電子化された情報が記録されており、通常、電子ファイル(電子データ)と呼ばれる形態で情報が記録される。
制御目標関数生成手段400は、制御目標関数生成部410、運転状態判定部420、制御目標関数補正値計算部430、運転状態分類部440、計測信号変動評価部450、最適設定値算出部460(制御目標値算出部)の演算装置と、補正量参照データベース470とを組み合わせて構成する。
以下、演算装置の動作内容と、データベースに保存されるデータの内容について述べる。制御装置200が受信した計測信号1は、時系列信号データベース500に保存される。操作信号生成手段300では、計測信号1と制御目標関数信号12の入力情報を用いて、火力発電プラント100に備えられている操作端を制御するための操作信号2を計算する。
操作信号生成手段300では、制御目標値を決定するために多数の関数を用いる。関数を規定するための関数パラメータ値は制御目標関数生成手段400で生成する。制御目標関数生成手段400で生成した関数パラメータ値は、制御目標関数信号12として操作信号生成手段300に送信される。
次に、制御目標関数生成手段400を構成するブロックの動作内容について説明する。
運転状態判定部420では、計測信号1の入力情報に基づいて、火力発電プラントの運転状態を判定する。ここで運転状態とは、起動運転、停止運転、負荷変化運転、定常運転など、火力発電プラント100の運転状況を意味する。運転状態判定部420で判定した結果である運転状態判定結果信号10は、制御目標関数補正値計算部430に出力される。
制御目標関数補正値計算部430では、運転状態判定結果信号10に基づいた補正量情報リクエスト信号9を補正量参照データベース470に出力し、補正量情報信号8を受信する。その後、補正量情報信号8に従って制御目標関数補正値を計算し、制御目標関数補正信号11を制御目標関数生成部410に出力する。
制御目標関数生成部410では、計測信号1と制御目標関数補正信号11を用いて、制御目標関数を作成し、制御目標関数信号12を操作信号生成手段300に出力する。
補正量参照データベース470には、運転状態と制御目標関数の補正量の関係が保存されている。補正量参照データベース470に保存される情報は、運転状態分類部440、計測信号変動評価部450、最適設定値算出部460を動作させて作成する。
運転状態分類部440では、時系列信号データベース500に保存されている時系列信号3を基に運転状態を分類し、運転状態分類結果信号5は補正量参照データベース470、計測信号変動評価部450、最適設定値算出部460にそれぞれ送信される。運転状態分類結果信号5には、運転状態と該運転状態である時刻情報が含まれる。
計測信号変動評価部450では、時系列信号3と運転状態分類結果信号5の入力情報を基に、運転状態毎の信号の変動幅(上限値と下限値の差)を評価し、計測信号変動評価結果信号6として補正量参照データベース470、最適設定値算出部460に送信する。
最適設定値算出部460では、設計情報データベース600に保存されている設計情報4、時系列信号3、運転状態分類結果信号5、計測信号変動評価結果信号6を用いて、関数パラメータ値の最適値を求め、求めた最適設定値算出結果信号7を補正量参照データベース470に送信する。
次に、図2を用いて本実施形態の制御装置200の動作について説明する。図2は、プラントの制御装置の動作を示すフローチャートである。図2に示すように、制御装置200はステップS1000〜S1080を実行する。
まず、ステップS1000では、動作制御手段250が補正量参照データベース470に保存するデータの作成要否を判定する。ユーザ(例えば、管理者)からデータ作成のリクエストがあった場合や、制御装置200を初めて使用する場合など、作成要の時は(ステップS1000,YES)、ステップS1010に進み、作成する必要が無い時は(ステップS1000,NO)、ステップS1040に進む。
ステップS1010,S1020,S1030では、それぞれ運転状態分類部440、計測信号変動評価部450、最適設定値算出部460を動作させ、補正量参照データベース470を作成する。
ステップS1040,S1050,S1060,S1070では、それぞれ運転状態判定部420、制御目標関数補正値計算部430、制御目標関数生成部410、操作信号生成手段300を動作させ、操作信号2を作成し、火力発電プラント100に送信する。
ステップS1080では、動作制御手段250が終了判定を実行し、終了しない場合は(ステップS1080,NO)、ステップS1000に戻り、動作を継続し、終了する場合(ステップS1080,YES)、一連の動作を終了する。
図3は、石炭を燃料とする火力発電プラントを示す説明図であり、(a)はプラントの全体構成を示す図であり、(b)はボイラの詳細を示す図である。図3(a)に示すように、制御装置200は火力発電プラント100からプロセス値の計測信号1を受け取り、これを使用して制御装置200内に予めプログラムされた演算を行って火力発電プラント100への操作信号2を送信する。火力発電プラント100は、受け取った操作指令信号に従って、例えばバルブの開度やダンパ開度といったアクチュエータを動作させてプラントの状態をコントロールしている。
本実施形態は、ボイラ101で発生させた蒸気により駆動する蒸気タービン120を主構成要素とする火力発電プラントである(発電機は図示していない)。制御装置200は、中央給電指令所210からの負荷要求信号を受信し、これに基づいてプラントを指定された負荷(発電出力)状態に制御する。なお、負荷要求指令信号は、計測信号1に含まれる。蒸気加減弁141の弁開度を調節することで、蒸気タービン120へ導かれる蒸気流量140が変化し発電出力が変化する。
その他にも、水・蒸気系統には、蒸気タービン120から出た蒸気を冷却して液体にする復水器121、復水器121で冷却された水をボイラ給水として再びボイラ101へ送り込む給水ポンプ122がある。また、図示していないが、蒸気タービン120の途中段から抜き出した一部の蒸気(抽気)を加熱源としてボイラ給水を予熱する給水加熱器もある。
一方、ボイラから排出される燃焼ガス125の系統には、排ガスを浄化するための排ガス処理装置123、浄化したガス126を放出する煙突124がある。
燃料127である石炭は燃料流量調整弁128を介して石炭粉砕機(ミル)129に送られる。石炭粉砕機129で粉末(微粉炭)となり、ガスで搬送されてバーナ102に供給される。
バーナ102には、石炭と石炭搬送用の空気の混合物130cと、燃焼調整用の空気130bが供給される。また、バーナ102の上部にはアフタエアポート103が配置され、アフタエアポート103には空気130aが供給される。石炭搬送用の空気、燃焼調整用の空気、アフタエアポート103に供給する空気の量は、流量調整弁131a,131b,131cを調整して制御できる。
次にボイラ101の構成について、図3(b)を参照して説明する。
燃料を燃焼させるバーナがある火炉は炉内が高温になるため、壁面全体を冷却すると共に燃焼ガスの熱を回収する水壁104と呼ばれる冷却壁がある。ボイラ101内には他にも節炭器109、1次過熱器108、2次過熱器105、3次過熱器106、4次過熱器107からなる熱交換器があり、これらによって燃焼ガスの熱を回収して高温蒸気を生成する。
なお、図中には記載していないが、プラントには、ガスの組成、温度、圧力や、蒸気の温度、圧力などを計測するためのセンサーが多数配置されており、この計測結果は計測信号1として制御装置200に送信される。
図3(b)に示すように、蒸気の流れとしては、ボイラ給水はまず節炭器109に導かれ、その後水壁104、1次過熱器108、2次過熱器105、3次過熱器106、4次過熱器107の順に通って昇温され、主蒸気となって蒸気タービン120へ入る。蒸気タービン120で仕事をした蒸気は復水器121で液体となり、給水ポンプ122で再びボイラ101へ送られるというサイクルである。
また、蒸気の流れの中には、蒸気温度を制御することを目的に、1次スプレ160、2次スプレ161、3次スプレ162にて蒸気にスプレ水を噴霧する。スプレ水の流量は、スプレ量調節弁150、151、152を調整して制御できる。
次に、操作信号生成手段300の実施例を、図4、図5を用いて説明する。
図4および図5は、操作信号生成手段の制御手順を示すロジック図である。操作信号生成手段300は、図4、図5に示すロジックを用いて、火力発電プラント100の操作端を制御する。なお、適宜図1、図3を参照して説明する。
図4(a)は、蒸気加減弁141の開度を制御するための蒸気加減弁開度、給水ポンプ122で供給する給水流量を制御するための給水流量指令、燃料流量調整弁128を制御するための燃料流量指令を決定するためのロジック図である。
図4(b)、図5(a)、図5(b)は、それぞれ3次スプレ調節弁152の開度を制御するための3次スプレ弁開度指令、2次スプレ調節弁151の開度を制御するための2次スプレ弁開度指令、1次スプレ調節弁150の開度を制御するための1次スプレ弁開度指令を決定するためのロジック図である。
なお、図中の「○」は加減算器であり、「+」の記号で記載した信号を加算し、「−」の記号で記載した信号を減算するモジュールである。「FG(Function Generator)」は、入力信号をxとすると、関数f(x)を出力するモジュールである。「PI(Proportional and Integral)」は、入力信号をx’とすると、
Px’+(1/I)∫x’dt
の比例積分演算した結果を出力するモジュールである。ここで、Pは比例ゲイン、Iは積分時間である。「LG(Lag)」は、1次遅れモジュールである。
図4(a)に示すように、発電出力目標値は、負荷要求信号を入力としたLGモジュールの出力で作成する。また、主蒸気圧力目標値は、負荷要求信号を入力としたFGモジュールの出力で主蒸気圧力設定値を計算し、この主蒸気圧力設定値を入力としたLGモジュールの出力で作成する。
本方式では、発電出力とその目標値の偏差を入力としたPIモジュールの出力で蒸気加減弁開度を制御し、主蒸気圧力とその目標値の偏差を入力としたPIモジュールの出力でボイラ入力信号(BID)を決定する。
ボイラ入力信号を入力としたFGモジュールの出力で給水流量基準指令値と燃料流量基準指令値を決める。また、ボイラ入力信号を入力としたFGモジュールの出力で主蒸気温度目標値を決定する。そして、主蒸気温度とその目標値の偏差を入力としたPIモジュールの出力で、燃料流量を補正する。
また、給水流量、燃料流量には、負荷変化中の制御性能を向上させるため、ボイラ入力加速度信号(BIR)と呼ばれる信号(給水BIR、燃料BIR)を加算して、給水流量指令および燃料流量指令を作成する。
図4(b)に3次スプレ弁開度指令を決定するロジック図を示す。ボイラ入力信号を入力としたFGモジュールの出力で、3次スプレ基準流量、および主蒸気温度目標値を決定する。そして、主蒸気温度とその目標値の偏差を入力としたPIモジュールの出力で、3次スプレ基準流量を補正する。また、BIR信号(スプレBIR)を加算して、3次スプレ流量目標値を計算する。3次スプレ流量とその目標値の偏差を入力としたPIモジュールの出力で、3次スプレ弁開度指令を作成する。
このようにスプレ弁開度を制御することで、主蒸気温度がその目標値と一致するように、スプレ流量を決定できる。
図5(a)、図5(b)は、それぞれ2次スプレ弁開度指令、1次スプレ弁開度指令のロジック図である。ロジックの基本構成は、図4(b)と同じである。3次過熱器出口蒸気温度がその目標値と一致するように2次スプレ弁開度を制御し、2次過熱器出口蒸気温度がその目標値と一致するように1次スプレ弁開度を制御する。
このように、操作信号生成手段300を構成するロジック図には、蒸気温度、蒸気圧力の目標値を決定するための関数(FG)が多数備えられている。本実施形態の制御目標関数生成手段400では、これらの関数を規定するための関数パラメータ値を決定する。
図6は、関数(FG)の実施例を示す説明図であり、(a)は、比較例の関数であり、(b)は、制御目標関数生成部で、(a)で示した関数を補正した場合である。
図6(a)は、比較例の関数であり、ボイラ入力信号の入力に対して温度目標値を出力するFGモジュールの実施例である。関数パラメータX1〜X7、Y1〜Y7を設定することで関数が折れ線の関数が生成される。制御目標関数生成部410では、予め定められた値と、制御目標関数補正値計算部430で計算した制御目標関数補正信号11を用いて、これらの関数パラメータ値を生成する。図6(b)の補正については後述する。
図14は、負荷要求信号と蒸気温度の経時変化を説明する図であり、(a)は、比較例の場合であり、(b)は、制御目標値を補正して制御した場合である。図14(a)は負荷一定の状態において、熱交換器に付着した灰を落とすためのスートブロワ噴射運転を実施した後、負荷を低下させる負荷変化運転を実施した時の負荷要求信号と蒸気温度を示している。図14(a)に示すように、蒸気温度は時間とともに変化するが、運転状態に応じてその変動幅は異なる。
火力発電プラント機器に用いる材料の耐熱性能などから蒸気温度には制約値(上限値)が設けられている。蒸気温度が変動しても、この制約値を逸脱しないように蒸気温度目標値は決定する。そのため、蒸気温度目標値は蒸気温度の最大値が制約値以下となるように設定する。
一方、蒸気タービン120に供給する主蒸気の温度を高く設定すれば、タービン効率が向上し、同じ出力を得るのに用いる燃料流量を削減できる。
本実施形態では、図14(b)に示すように、定常運転のとき、蒸気温度の変動が小さいので、図14(a)の比較例と比較して、蒸気温度目標値を高く設定することが可能となることに着目し、制御目標関数生成手段400は、運転状態に応じて制御目標値を補正することで、制約値を守りながら高効率で運転することができる。具体的には、図14(a)の比較例に対して、図14(b)においては、定常状態では蒸気温度目標値を高く設定して運転している。なお、図14では、蒸気温度の制御目標値の例として蒸気温度目標値をあげている。
制御目標値の補正量は、運転状態分類部440、計測信号変動評価部450、最適設定値算出部460を動作させて決定する。まず、運転状態分類部440では、時系列信号データベース500に保存されている時系列データを用いて、運転状態を分類する。例えば、負荷要求信号が一定でスートブロワ噴射ON/OFF信号がOFFの場合は定常運転、負荷要求信号が一定でスートブロワ噴射信号がONの場合はスートブロワ運転、負荷要求信号が変化している時は負荷変化運転中である、など、あらかじめ定められた条件に従って、運転状態を分類する。
次に、計測信号変動評価部450では、図1に示すように、時系列信号3と運転状態分類結果信号5の入力情報を基に、運転状態毎の信号の変動幅(上限値と下限値の差)を評価する。
そして、最適設定値算出部460では、図1に示すように、設計情報データベース600に保存されている設計情報4、時系列信号3、運転状態分類結果信号5、計測信号変動評価結果信号6を用いて、関数パラメータ値の最適値を求める。詳細については、図7を参照して説明する。
図7は、最適設定値算出部を示す説明図であり、図7(a)は、最適設定値算出部で用いるデータの形態を示す図であり、図7(b)は、最適設定値算出部の構成を示すブロック図である。図7(a)に示すように運転状態分類結果信号5を用いて運転状態(列441)を定義し、運転状態分類結果信号5、時系列信号3、計測信号変動評価結果信号6を用いてプロセス値の変動幅(列451)が定まり、設計情報4を用いてプロセス値の制約値(列601)が定まる。なお、図7(a)では主蒸気温度の制約値を記載しているが、一般には全ての蒸気温度に制約値が定められている。
最適設定値算出部460は、図7(b)に示すように、プラントモデル461と最適化処理部462を組み合わせて実行する。プラントモデル461は、火力発電プラント100の特性を模擬するモデルである。
最適化処理部462から模擬操作信号464をプラントモデル461に出力する。プラントモデル461では、模擬操作信号464の入力に対して、模擬計測信号463を最適化処理部462に出力する。最適化処理部462では、模擬計測信号463が所望の値となるような模擬操作信号464を生成するように働く。
最適化処理部462は、強化学習法、遺伝的アルゴリズムなど、各種の最適化手法を用いて構成する。最適化処理部462は、図7(a)の制約条件を満足する範囲で、プラント効率が最大となる制御目標値を決定する。最適設定値算出部460で算出した制御目標値の補正値は補正量参照データベース470に保存される。
その後、制御目標関数補正値計算部430(図1参照)で計算した補正値が制御目標関数生成部410に送信される。そして、制御目標関数生成部410で、図6(a)で示した関数を、図6(b)に示すように補正する。
図14(b)は、制御目標値を補正して制御した結果を説明する図である。定常運転のときは、蒸気温度の変動幅が小さいので、蒸気温度目標値を高く設定し、図14(a)に示す比較例より高効率で運転できる。
図8は、各種データベースに保存されているデータを示す説明図である。図8(a)は時系列信号データベースの例を示す図であり、図8(b)は設定情報データベースの例を示す図であり、図8(c)は補正量参照データベースの例を示す図である。
図8(a)は、時系列信号データベース500(図1参照)に保存されているデータを示す図である。時系列信号データベース500には、火力発電プラント100で計測した運転データである計測信号(例えば、データ項目A,B,C)の値が、サンプリング周期(縦軸の時刻)毎に保存される。データの表示画面501において、縦横に移動可能なスクロールボックス502及び503を用いることにより、広範囲のデータをスクロールして表示することができる。
図8(b)は、設計情報データベース600(図1参照)に保存されているデータを示す図である。設計情報データベース600には、各種プロセス値の制約条件などの情報が保存されている。なお、図8(b)には図示していないが、火力発電プラント100を構成する機器の設計図、設計値、及び火力発電プラント100の特性を模擬するモデルを作成するために必要な情報も設計情報データベース600に保存されている。設計情報データベース600に保存されているデータは、表示画面602に表示することができる。
図8(c)は、補正量参照データベース470(図1参照)に保存されているデータを示す図である。補正量参照データベース330には、運転状態、制御目標値(関数パラメータの値)が関連付けられて保存されている。補正量参照データベース470に保存されているデータは、表示画面471に表示することができる。
図8(c)に示した補正量参照データベース470のデータを用いて制御目標値を補正することで、図6(b)に示した蒸気温度目標値を図14(b)に示したように補正し、高効率での運転を実現する。
なお、前述の実施形態では、制御目標関数生成手段400から操作信号生成手段300に関数パラメータ情報を送信する方法を採用した。この他にも、図9に示すように、制御目標関数生成手段400から操作信号生成手段300に送信する情報を制御目標値とし、操作信号生成手段300では受信した制御目標値(温度目標信号350)を用いて制御するような構成としてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の運転状態判定部420、運転状態分類部440では、予め設定された条件に基づいて運転状態を判定、及び分類していた。しかし、火力発電プラント100は様々な運転状態があるため、予め条件を設定するのは難しいことがある。
そこで、本発明の第2の実施形態では、データクラスタリングを用いることで、予め条件を設定することなく自動的に運転状態を判定、及び分類する。データクラスタリング技術では、データの類似性に基づいてデータを自動的にグループに分類する。
データクラスタリング技術としては、適応共鳴理論、ベクトル量子化など様々な技術を用いることができる。運転状態の判定、及び分類に用いるデータ項目としては、発電出力、発電出力変化率、スートブロワのON/OFF信号などがあり、ユーザによって予め設定されたデータ項目を用いる。
図10は、本発明の第2の実施形態による運転状態を自動分類する場合を示す説明図であり、図10(a)は運転状態分類部にて、時系列信号を分類した分類結果の一例を示す図であり、図10(b)は分類した分類番号毎にプロセス値の変動幅を計算した例であり、図10(c)は分類番号毎の変動幅、制約値を考慮して、制御目標値を求めた例である。適宜図1を参照して説明する。
図10(a)は、運転状態分類部440にて、時系列信号3を分類した分類結果の一例を示す図である。図10(a)では、時系列信号3のうちの2項目(項目Aと項目B)を表示しており、2次元のグラフで表記した。データの分類結果は、分類番号1〜4と記された4つの円で表される。
本実施形態では、計測信号は4つのグループに分類されている。分類番号1は、項目Aの値が大きく、項目Bの値が小さいグループであり、分類番号2は、項目Aと項目Bの値が共に小さいグループであり、分類番号3は項目Aの値が小さく、項目Bの値が大きいグループであり、分類番号4は項目Aと項目Bの値が共に大きいグループである。
本実施形態の計測信号変動評価部450では、図10(b)に示すように運転状態分類部440で分類したグループ(分類番号)毎にプロセス値の変動幅を計算する。
そして、最適設定値算出部460では、図10(c)に示すように分類番号毎の変動幅、制約値を考慮して、制御目標値を求める。このように、運転状態判定部420、運転状態分類部440にデータクラスタリング技術を用いることで、プラントの運転状態を自動的に分類し、分類結果に応じて制御目標値を定めることが可能となる。その結果、火力発電プラント100の様々な運転状態に応じて制御目標値を設定できる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態によるプラントの制御装置を示すブロック図である。本実施形態は、図1に示した構成に予測手段700を追加し、予測結果信号701を操作信号生成手段300、及び時系列信号データベース500に送信する。予測手段700では、火力発電プラント100の特性を模擬するモデルを用いて、計測信号の将来値を予測する。
火力発電プラント100の特性を模擬する方法としては、伝熱・流体の方程式などを用いて物理モデルを構築して模擬する方法、ニューラルネットワーク・カルマンフィルタなどの統計モデルを用いて模擬する方法がある。
図12は、本発明の第3の実施形態における操作信号生成手段の制御手順を示すロジック図である。図12に示すように、本発明の操作信号生成手段300では、プロセス値の予測値(将来値)360を用いてフィードバック制御する。計測信号の変化を前倒して検出して制御するので、プロセス値の変動を抑制する。このような制御方式を、予測制御と呼ぶ。予測制御を用いてプロセス値の変動を抑制する技術については、特開2000−56805号公報などに記載されており、これらの技術を用いて予測手段700を実現することが可能となる。
プロセス値の変動を抑制する予測制御と、本発明の制御目標関数生成手段400を組み合わせることにより、主蒸気温度の目標値を高く設定でき、より高効率での運転が可能となる。
また、運転状態分類部440では、予測手段700で求めた予測結果信号を用いて運転状態を分類する。その結果、計測信号の変動幅の予測値が、制約値の範囲に入るかどうかを考慮した分類が可能となる。その結果、最適設定値算出部460では、予測値が制約条件を逸脱する場合には操作の余裕を確保するように制御目標値を決定するように動作する。その結果、火力発電プラント100をより安全に運転することが可能となる。
図13は、制御装置の画面表示装置を示す説明図であり、図13(a)は制御装置に画像表示装置を追加した場合のブロック図を示す説明図であり、図13(b)は画像表示装置に表示する画面の実施例を示す説明図である。
図13(a)を参照して、第1の実施形態〜第3の実施形態の制御装置200に、画像表示装置900を追加した場合のブロック図について説明する。制御装置200内で処理した信号、及び各種データベースに保存されている制御装置情報31は、画像表示装置900に表示することができる。また、画像表示装置900で表示された画面上での操作結果である外部入力情報32を用いて、制御装置200の動作を制御できる。
図13(b)を参照して、画像表示装置900に表示する画面の実施例を説明する。設定値ガイダンス画面には、燃料削減予想量930、各目標値に対する推奨値と制約値、実行ボタン950、キャンセルボタン960が表示される。各目標値に対する推奨値と制約値として、出力目標値に対する推奨値910aと制約値920a、主蒸気温度目標値に対する推奨値910bと制約値920b、3次過熱器出口蒸気温度目標値に対する推奨値910cと制約値920c、2次過熱器出口蒸気温度目標値に対する推奨値910dと制約値920d、1次過熱器出口蒸気温度目標値に対する推奨値910eと制約値920eがある。ユーザ(例えば、管理者)は、ガイダンス表示された内容に制御目標値を変更する場合は実行ボタン950をクリック(押下)する。制御目標値変更の許可信号が外部入力情報32として制御装置200に送信され、操作信号生成手段300における制御目標値が変更される。
なお、設定値ガイダンス画面の推奨値910a,910b,910c,910d,910eは、個別に選択できるようにしておいてもよい。この場合、例えば、主蒸気温度目標値の推奨値910bだけクリックにより選択され、実行ボタン950がクリックされると、選択された推奨値910bだけが変更される。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。前記した実施形態は、本発明をわかりやすく説明するために詳細に記載したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、前記の各構成、機能、処理部、及び処理手段などは、これらの一部または全部を集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。また、前記の各構成や機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル、計測信号、及び算出情報などの情報は、メモリやハードディスクなどの記憶装置、またはIC(Integrated Circuit)カード、SDカード及びDVD(Digital Versatile Disc)などの記憶媒体に格納することができる。よって、各処理と各構成は、処理ユニットやプログラムモジュールとして実現可能である。
また、図面において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示している。従って、必ずしも製品に必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成要素が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明は、プラントの制御装置および制御方法として、各種プラントに広く適用可能である。すなわち、プラントで計測した計測信号を受信し、プラントの操作端を制御するための操作信号を送信するプラントの制御装置200は、プラントの運転状態に応じて制御目標値を決定する制御目標関数生成手段400と、計測信号が制御目標値と一致するように操作信号を生成する操作信号生成手段300とを備え、制御目標関数生成手段400は、過去の計測信号が保存されている時系列信号データベース500に保存されている時系列信号を用いてプラントの運転状態を、予め定められた条件に従って、少なくとも定常運転状態、負荷変化運転状態に分類する運転状態分類部440と、運転状態分類部440で分類した運転状態毎に、計測信号の変動幅を求める計測信号変動評価部450と、運転状態分類部440で分類した運転状態毎に、計測信号変動評価部450で求めた計測信号の変動幅とプラントの運転上の制約値とに基づいてプラントの運転効率が大きくなる制御目標値を算出する最適設定値算出部460(制御目標値算出部)とを有する。
また、プラントで計測した計測信号を受信し、プラントの操作端を制御するための操作信号を送信する制御装置200は、プラントの運転状態に応じて制御目標値を決定する制御目標関数生成手段400と、計測信号が制御目標値と一致するように操作信号を生成する操作信号生成手段300を備え、制御目標関数生成手段400は、データの類似性に基づいてデータをグループに分類するクラスタリング技術を用いて、過去の計測信号が保存されている時系列信号データベース500に保存されている時系列信号を分類する運転状態分類部440と、運転状態分類部で分類した運転状態毎に、計測信号の変動幅を求める計測信号変動評価部450と、運転状態分類部440で分類した運転状態毎に、計測信号変動評価部450で求めた計測信号の変動幅とプラントの運転上の制約値とに基づいてプラントの運転効率が大きくなる制御目標値を算出する最適設定値算出部460(制御目標値算出部)とを有する。
本実施形態によれば、プラントの運転状態毎に、プロセス値の変動幅とプラント運転上の制約値とに基づいて制御目標値を設定することで、高効率運転と制約値遵守とを両立することができる。
1 計測信号
2 操作信号
3 時系列信号
4 設計情報
5 運転状態分類結果信号
6 計測信号変動評価結果信号
7 最適設定値算出結果信号
8 補正量情報信号
9 補正量情報リクエスト信号
10 運転状態判定結果信号
11 制御目標関数補正信号
12 制御目標関数信号
100 火力発電プラント
200 制御装置
210 中央給電指令所
250 動作制御手段
300 操作信号生成手段
400 制御目標関数生成手段
410 制御目標関数生成部
420 運転状態判定部
430 制御目標関数補正値計算部
440 運転状態分類部
450 計測信号変動評価部
460 最適設定値算出部(制御目標値算出部)
470 補正量参照データベース(補正量参照DB)
500 時系列信号データベース(時系列信号DB)
600 設計情報データベース(設計情報DB)
900 画面表示装置

Claims (5)

  1. プラントで計測した計測信号を受信し、前記プラントの操作端を制御するための操作信号を送信する制御装置は、
    前記プラントの運転状態に応じて制御目標値を決定する制御目標関数生成手段と、前記計測信号が前記制御目標値と一致するように前記操作信号を生成する操作信号生成手段を備え、
    前記制御目標関数生成手段は、
    データの類似性に基づいてデータをグループに分類するクラスタリング技術を用いて、過去の計測信号が保存されている時系列信号データベースに保存されている時系列信号を分類する運転状態分類部と、
    前記運転状態分類部で分類した運転状態毎に、計測信号の変動幅を求める計測信号変動評価部と、
    前記運転状態分類部で分類した運転状態毎に、前記計測信号変動評価部で求めた前記計測信号の変動幅と前記プラントの運転上の制約値とに基づいてプラントの運転効率が大きくなる制御目標値を算出する制御目標値算出部とを有する
    ことを特徴とするプラントの制御装置。
  2. 前記制御装置は、さらに、
    前記プラントの特性を模擬するモデルを用いて、前記計測信号の将来値を予測する予測手段を備え、
    前記操作信号生成手段は、前記予測手段で予測した前記計測信号の将来値が前記制御目標値と一致するように操作信号を生成し、
    前記計測信号変動評価部は、前記予測手段で予測した前記計測信号の将来値の変動幅を算出し、
    前記制御目標値算出部は、前記予測手段で予測した前記計測信号の将来値が前記発電プラントの運転上の制約範囲内でプラントの運転効率が大きくなる制御目標値を算出する
    ことを特徴とする請求項に記載のプラントの制御装置。
  3. 前記運転状態分類部は、前記計測信号と前記予測手段で予測した前記計測信号の将来値の時系列データを用いてプラントの運転状態を分類する
    ことを特徴とする請求項に記載のプラントの制御装置。
  4. 前記制御目標関数生成手段は、
    前記算出した制御目標値を推奨値として画像表示装置に表示し、
    前記画像表示装置に表示された前記制御目標値の推奨値が可であることを受理すると、前記推奨値に基づいて、前記制御目標値として決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプラントの制御装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプラントの制御装置を、火力発電プラントに用いる
    ことを特徴とする火力発電プラントの制御装置。
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