JP2016059330A - キャンディーチップスの製造方法及びキャンディーチップス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】砂糖を主原料として煮詰めたキャンディーを作り、これを砕いて小片状に形成する。こうした小片状のキャンディーの表面に、融点が30〜38℃の油脂を、小片状のキャンディー重量の4〜8重量%の割合となる量を使用して薄くコーティングする。これによって、キャンディーチップスを製造する。
この小片状のキャンディーの大きさは、その長径が1〜5mmのものを70重量%以上含むものとする。
【選択図】図1
Description
また、こうしたべと付きは、製菓作業中にも見られ、小片状のキャンディー同士が付着し、円滑な作業が行えないこともあった。
しかし、こうしたコーティングシュガーは、粒子径が小さな粉体状の糖類を対象とするものであり、キャンディーよりも吸湿性は低いものであり、カリカリとした食感が問題となるようなものでもない。
そして、この小片状のキャンディーの大きさは、その長径が1〜5mmのものを70重量%以上含むものを使用する。
この場合、1mmより小さな粉末状のものの量が多くなると、吸湿性が強くなって、下記するコーティング作業前や作業中に塊となることが多く、好ましいキャンディーチップスが得られなくなる。また、5mmを超える大きなものの分量が多くなると、噛むことが難しくなって、好ましいカリカリとした食感が得難くなるし、人によっては歯を痛めることがある。
こうした小片状のキャンディーの大きさの制御は、シフターを用いて分級するなど適宜の方法で行うことができる。
融点が30℃より低いと常温で液体となるものが多くてべと付いたりするし、コーティング効果が弱くなる。また、38℃を超えるとコーティングの際の粘度が高くなってコーティングが不均一となったり、口溶けが悪くなって、いわゆる重い風味となる。
上記油脂の使用量が4重量%より少ないとコーティングが不完全になり易く、吸湿防止効果が不十分になることがある。また、8重量%を超えるとコーティング作業中にコーティングされた小片状のキャンディーが、その油脂同士の結着により大きな塊になるようなことがあるし、キャンディーの風味が害されることもある。
こうして使用されたキャンディーチップスは吸湿し難いので、良好な風味とカリカリとした食感を保っていることができる。
グラニュー糖30kgを銅鍋に入れ、ガスの直火で加熱して150℃まで煮詰め、これをステンレス製のバットに流し入れて冷却した。30℃以下に冷えたことを確認し、10cm以下の大きさになるように粗粉砕し、更に粉砕機にかけて粉砕し小片状のキャンディーとした。この小片状のキャンディーの大きさを測定したところ、長径が1〜5mmの範囲のものが全体の80重量%を占めていた。
上記表1に示す実施例1〜3、比較例1〜2のキャンディーチップスを、それぞれ蓋のない容器に入れ、湿度59.1%のデシケーター内に保存し、経時的にその重量を測定した。測定した重量は、試験開始時の重量を100として表示した。結果を図1に示した。
表1に表されているように、実施例1〜3の油脂量を4〜8重量%にして小片状のキャンディーをコーティングしたものでは、耐吸湿性が良好であった。
一方、比較例1のものは、油脂によるコーティングが為されていないために吸湿の程度が高いし、比較例2のものでは油脂量が少ないために、充分なコーティングが為されていないものと考えられる。
グラニュー糖7kg、トレハロース2kg、水あめ1kgを銅鍋に入れ、ガスの直火で加熱して150℃まで煮詰め、これをステンレス製のバットに流し入れて冷却した。30℃以下に冷えたことを確認し、10cm以下の大きさになるように粗粉砕し、更にロールグラニュレーター(日本グラニュレーター(株)製、1541型)によって小片状に粉砕した。この小片状のキャンディーに、6重量%カカオバターを使用してコーティングを行い、その後品温が25℃以下になるまで冷風にて冷却し、約5kgのキャンディーチップスを得た。
実施例4で製造したキャンディーチップス5gを、市販のカップ入りアイスクリーム50gの中に練り込み、キャンディーチップス入りのアイスクリームを得た。このアイスクリームを−24℃の冷凍庫内に保存した。
実施例4と同様にして製造した小片状のキャンディーに、カカオバターによるコーティングをしないもの5gを、製品実施例1で使用したものと同じ市販のカップ入りアイスクリーム50gの中に練り込み、小片状のキャンディー入りのアイスクリームを得た。このアイスクリームを−24℃の冷凍庫内に保存した。
上記製品実施例1及び製品比較例1のものを、上記−24℃の冷凍庫内に2か月保存した後に取り出して喫食して評価した。
製品実施例1のアイスクリームでは、喫食時にアイスクリームの中に混じっているキャンディーチップスから良好な風味とカリカリとした食感が得られた。一方、製品比較例1では、小片状のキャンディーが吸水して半溶解状態となっており、カリカリとした食感は全く感じられなかった。
Claims (5)
- 砂糖を主原料として煮詰めたキャンディーを砕いて小片状に形成し、該小片状のキャンディーの表面に融点が30〜38℃の油脂を、小片状のキャンディー重量の4〜8重量%の割合となる量で薄くコーティングするキャンディーチップスの製造方法。
- 上記小片状のキャンディーは、その長径が1〜5mmの範囲にあるものを70重量%以上とする請求項1に記載のキャンディーチップスの製造方法。
- 上記キャンディーに、副原料として水あめ、酸味料、呈味料、着色料、香料の少なくとも1つを使用する請求項1または2に記載のキャンディーチップスの製造方法。
- 上記油脂をカカオバター及び/またはその代用脂とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャンディーチップスの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により製造されたキャンディーチップス。
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