JP2016059189A - 充電制御システムおよび充電制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】全体の消費電力量を抑制しつつ複数の電気式移動体へ効率よく充電することができ、ユーザの利便性を向上できるようにすること。
【解決手段】充電制御システムは、電気式移動体としての電気自動車7に充電する複数の充電器2と、各充電器2による充電を管理する充電管理装置1とを備える。充電管理装置は、電気自動車が各充電器のうちいずれか一つからの充電を希望していると判定した場合に、充電器から電気自動車への充電が、最大利用可能電力量に基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定し、所定の充電許可条件を満たすと判定した電気自動車には充電を許可し、所定の充電許可条件を満たさないと判定した電気自動車は充電の予約を受け付けた予約状態とする。
【選択図】図1
【解決手段】充電制御システムは、電気式移動体としての電気自動車7に充電する複数の充電器2と、各充電器2による充電を管理する充電管理装置1とを備える。充電管理装置は、電気自動車が各充電器のうちいずれか一つからの充電を希望していると判定した場合に、充電器から電気自動車への充電が、最大利用可能電力量に基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定し、所定の充電許可条件を満たすと判定した電気自動車には充電を許可し、所定の充電許可条件を満たさないと判定した電気自動車は充電の予約を受け付けた予約状態とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、充電制御システムおよび充電制御方法に関する。
近年では、再生可能エネルギとの親和性が高く、地球環境への影響の少ない電気自動車が注目されている。電気自動車が普及するためには充電器などの充電インフラストラクチャの整備が重要となる。そこで、店舗の駐車場に複数の充電器を設置し、店舗を利用するユーザへ充電サービスを提供する技術が提案されている(特許文献1)。
充電サービスを利用する利用者の端末に向けて、充電完了時間が近づいていることを報知する技術も知られている(特許文献2)。
充電終了と電動車両が充電スペースから退去したことを監視し、充電終了のタイミングと駐車スペースからの退去に関する動作の検出タイミングとに基づいて、電動車両の駐車時間を算出する技術も提案されている(特許文献3)。
従来技術では、店舗の駐車場に充電器を設置してユーザの利便性を高めているが、電気自動車への充電には時間を要するため、効率よく充電しないと駐車場の回転率が低下するばかりか、ユーザの使い勝手が低下する。
また、電気自動車の充電に要する消費電力量は比較的大きいため、充電を希望するユーザが多い場合、多量の電力が必要となる。同時に多数の電気自動車へ充電すると、契約している電力量よりも大きな電力量を消費してしまい、電気料金が高くなったり、受電設備に負担がかかったりする。
そこで、充電サービスに使用することのできる消費電力量には一定の制限を設定する必要がある。しかし、ユーザから見れば、先に充電している電気自動車への充電が完了して自分の順番が回ってくるまで待機する必要があり、使い勝手が悪い。また、待機していたユーザは、自分の順番が来てから充電操作を行うため、充電開始までに時間がかかり、その結果として駐車場の回転率が低下する。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的は、全体の消費電力量を抑制しつつ複数の電気式移動体へ効率よく充電することができ、ユーザの利便性を向上できるようにした充電制御システムおよび充電制御方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う充電制御システムは、電気式移動体に充電する複数の充電器と、各充電器による充電を管理する充電管理装置とを備え、充電管理装置は、電気式移動体が各充電器のうちいずれか一つからの充電を希望していると判定した場合に、充電器から電気式移動体への充電が、最大利用可能電力量に基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定し、所定の充電許可条件を満たすと判定した電気式移動体には充電を許可し、所定の充電許可条件を満たさないと判定した電気式移動体は充電の予約を受け付けた予約状態とする。
充電管理装置は、予約状態の電気式移動体が所定の充電許可条件を満たすと判定した場合は、充電を許可することができる。
本発明によれば、最大利用可能電力量に基づいて設定される所定の充電許可条件を満たす場合に充電を許可するため、充電に要する消費電力量を抑制することができる。また、所定の充電許可条件を満たさない電気式移動体は予約状態にするため、ユーザはその場で充電の順番を待つ必要がなく利便性が向上する。また、予約状態の電気式移動体が所定の充電許可条件を満たす場合は充電を許可するため、効率的に充電することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態の充電制御システムは、電気自動車7に充電する複数の充電器2と、各充電器2による充電を管理する充電管理装置1とを備える。充電管理装置1は、電気自動車7が充電を希望していると判定した場合に、充電器2から電気自動車7への充電が最大利用可能電力量Wmaxに基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定し(図2のステップS14)、所定の充電許可条件を満たすと判定した電気自動車7には充電を許可し、所定の充電許可条件を満たさないと判定した電気自動車7は充電の予約を受け付けた予約状態とする。
本実施形態による充電制御システムは、後述のように例えば、駐車場などに複数の急速充電器2と駐車スペース5を設ける。管理者Mgrは、管理端末3から充電管理装置1に対して、システム全体で利用可能な消費電力量である最大利用可能電力量Wmaxを入力する。システム全体とは、充電制御システムの管理下にある全ての充電器2という意味である。
充電管理装置1は、ユーザUが電気自動車7を充電器2に接続して充電操作を行うと、その充電器2から電気自動車7への充電が最大利用可能電力量Wmaxに基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定する。所定の充電許可条件の例については、後述する。
充電管理装置1は、所定の充電許可条件を満たす場合にその電気自動車7への充電を許可し、所定の充電許可条件を満たさない場合に、その電気自動車7を予約状態におく。充電管理装置1は、予約状態におかれた電気自動車7のユーザの持つユーザ端末8に対して、予約に関する情報を送信する。充電管理装置1は、例えば、電子メールなどを用いてユーザ端末8に情報を送信する。
充電管理装置1は、予約状態におかれている電気自動車7が所定の充電許可条件を満たすと判定した場合、予約状態を解除して充電を許可する。充電開始時に、充電管理装置1は、充電を待っていたユーザUのユーザ端末8に対して、充電開始などを知らせる。
他の実施例では、権限を有する電気自動車7のみが充電器2を利用することができるように、権限の有無を検査する。
さらに別の実施例では、充電の終了した電気自動車7のユーザが当該電気自動車7の近傍にいない場合、充電管理装置1は、そのユーザの持つユーザ端末に対して、充電が終了した旨を通知する。
図1〜図4を用いて第1実施例を説明する。図1は、充電制御システムの全体を示す説明図である。充電制御システムは、例えば、少なくとも一つの充電管理装置1と、複数の充電器2(1)〜2(n)と、少なくとも一つの管理端末3とを備える。これら各装置1、2(1)〜2(n)、3は、例えばLAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク4を介して双方向通信可能に接続されている。先に充電器2(1)〜2(n)、管理端末3および電気自動車7(1)〜7(n)などについて説明し、次に充電管理装置1について説明する。
各充電器2(1)〜2(n)は、駐車スペース5(1)〜5(n)に設置される。駐車スペース5(1)〜5(n)は、例えば、商業施設、病院、遊園地、公園、工場、集合住宅、官公庁、役所、学校などの各種施設に付随して設けられてもよいし、単独の駐車場として設けられてもよい。以下の説明では、駐車スペース5(1)〜5(n)を駐車場と呼ぶことがある。
充電器2(1)〜2(n)へは、電源6からの電力が供給される。電源6は、例えば、火力発電、水力発電、原子力発電のような大規模な集中発電所であってもよいし、再生可能エネルギを用いる発電所であってもよい。再生可能エネルギを用いる発電所としては、例えば、太陽光発電所、風力発電所、潮力発電所、地熱発電所、太陽熱発電所などの分散型発電装置が知られている。駐車場の近傍に分散型発電装置としての電源6を配置し、その電源6からの電力を用いて電気自動車7を充電する構成としてもよい。
電気自動車7(1)〜7(n)は、「電気式移動体」の例である。電気自動車7(1)〜7(n)には、例えば乗用車、トラック、バスなどを含む。電気式移動体としては、電気自動車7(1)〜7(n)に限らず、例えば、電気式自動二輪車、電気式自転車、電気式建設機械、電気式農業機械、電気式ロボット、電気式船舶などもある。
電気自動車7(1)〜7(n)は、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素蓄電池などのバッテリ71(1)〜71(n)を搭載しており、バッテリ71(1)〜71(n)に蓄えた電力を用いて電動モータなどを駆動する。
特に区別しない場合、同種の構成要素の符号に添えるかっこ付き数字を省略する。例えば、充電器2(1)〜2(n)は充電器2と、駐車スペース5(1)〜5(n)は駐車スペース5と、電気自動車7(1)〜7(n)は電気自動車7と、呼ぶ。
ユーザUは、電気自動車7の運転者または同乗者である。ユーザUは、「所定の端末」としてのユーザ端末8を所持する。以下、ユーザUを単にユーザと呼ぶ場合がある。ユーザ端末8は、例えば、いわゆるスマートフォンを含む携帯電話、いわゆるウェアラブル端末を含む携帯情報端末、ノート型またはタブレット型などのパーソナルコンピュータなどである。
ユーザ端末8は、ユーザに所有されてもよいし、または、充電制御システムからユーザに貸し付けられるものでもよい。例えば、ユーザは、充電サービスを受ける際にシステム運営者側で用意する端末8を一時的に借用し、充電を終えたときに返却してもよい。
充電器2は、電源6からの電力を利用して電気自動車7へ充電するための装置であり、急速充電機能を備えることができる。充電器2は、例えば、充電制御部21と、通信部22と、操作パネル23と、充電コネクタ24を有する。
充電制御部21は、電気自動車7の絶縁診断などの所定の検査を行った後で、充電管理装置1から指示される充電指示値に従って電気自動車7のバッテリ71を充電する。充電制御部21は、バッテリ71の残量(SOC:State Of Charge)に応じて充電電流を調整する。以下の説明では、バッテリ71へ充電することを、電気自動車7へ充電する、と表現する場合がある。
通信部22は、通信ネットワーク4を介して充電管理装置1と通信する回路である。充電状態や充電実績値などの情報は、通信部22から通信ネットワーク4を経由して、充電管理装置1へ送信される。充電指示値などは、後述の通信部12から通信ネットワーク4を介して、充電器2へ送信される。
操作パネル23は、いわゆるタッチパネルとして構成することができ、例えば充電器2の前面に設けられる。操作パネル23は、充電状態などの情報を表示してユーザに提供したり、ユーザから入力される情報を受け付けて充電制御部21へ送信したりする。ユーザは、操作パネル23を介して所定の充電操作を行うことができる。ユーザが操作パネル23へ入力した操作は、通信ネットワーク4を介して充電管理装置1の充電操作部13へ送られる。
操作パネル23は、ユーザとの間で情報を交換できる機能を備えていればよく、タッチパネルに限定されない。例えば、ディスプレイのほかに、音声合成装置や音声認識装置、プリンタなどを用いてもよい。操作パネル23内または操作パネル23の近傍には、充電開始ボタンなどのボタンを設けることができる。
充電コネクタ24は、電気自動車7に接続するためのものである。なお、コネクタ方式に代えて、無接触充電方式を採用してもよい。例えば、駐車スペース5に電磁コイルなどを埋設し、そのコイルによる電磁誘導などでバッテリ71を充電する構成でもよい。
管理端末3は、システム管理者Mgrが充電管理装置1に指示を与えたり、充電制御システムの状態を把握したりするために使用するコンピュータ端末である。管理端末3は、通信ネットワーク4を介して充電管理装置1に接続されている。システム管理者Mgrは、管理端末3を介して充電管理装置1に対し、最大利用可能電力量Wmaxを設定するようになっている。なお、以下の説明では、システム管理者Mgrをシステム管理者または管理者と呼ぶ場合がある。
充電管理装置1の構成を説明する。充電管理装置1は、各充電器2の動作を管理するもので、例えば、充電計画部11と、通信部12と、充電操作部13と、ユーザ通知部14を備える。充電管理装置1は、例えばマイクロプロセッサ、メモリ、補助記憶装置、入出力回路、通信インターフェース回路などを有するコンピュータシステムを用いて構成することができる。
充電計画部11は、各充電器2の動作および充電指示値を含む充電計画を作成する機能である。通信部12は、通信ネットワーク4を介して、各充電器2、管理端末3およびユーザ端末8と通信するための機能である。充電操作部13は、ユーザが操作パネル23へ入力した充電操作を受け付けて、その充電操作の内容を充電計画部11へ伝えるための機能である。
ユーザ通知部14は、所定の通知タイミングで、ユーザ端末8へ所定の電子メールを送信する機能である。所定の通知タイミングとしては、例えば、充電開始時、充電予約時、充電終了時、充電終了予告時がある。所定の電子メールは、「予約受付情報」、「充電開始情報」の一例である。上述した充電終了を知らせる充電終了情報、まもなく充電が終了することを知らせる充電終了予告情報も、ユーザ通知部14からユーザ端末8へ電子メールとして送信される。電子メールは、通知方法の一例であり、これに限定されない。例えば、ショートメッセージ(SMS)、合成音声による電話、ファクシミリなどの手段を用いてもよい。
図2のフローチャートを用いて、充電管理装置1による充電計画処理を説明する。まず最初に充電計画部11は、システム管理者が管理端末3に入力した最大利用可能電力量Wmaxを、取得する(S10)。最大利用可能電力量Wmaxとは、充電制御システムが充電のために消費可能な最大電力量であり、その単位はkWhである。
電気自動車一台あたりの充電に要する電力量は比較的大きいため、複数の充電器2から電気自動車7へ充電するサービスの場合、消費電力量が大きくなる。消費電力量が増大すると、電気料金が増加する。また、一度に複数の電気自動車7を充電すると、受電設備に負担がかかる。さらに、電源6が、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギを用いて発電する装置の場合、電源6の発電量は天候に左右される。または、電源6が複数の充電制御システムへ電力を供給している場合、一カ所の充電制御システムで使用可能な電力量には限りがある。
このような理由から、管理者は所定の契機で、最大利用可能電力量Wmaxを充電計画部11に設定する。最大利用可能電力量Wmaxは、電力料金の変化などを考慮して、定期的にまたは不定期に充電計画部11へ設定することができる。最大利用可能電力量Wmaxは、管理者が手動で設定してもよいし、スケジュールや電気料金などに従って自動的に設定してもよい。
充電管理装置1の充電操作部13は、各充電器2のうちいずれかの充電器2が充電操作されたかを常時監視している(S11)。充電操作とは、例えば、充電コネクタ24が電気自動車7へ接続され、操作パネル23に所定の情報が入力された場合である。
所定の情報とは、例えば、ユーザまたは電気自動車7を識別する識別情報、充電を希望する電力量、充電開始を要求するボタン操作を示す情報などである。ユーザ端末8がユーザ個人の所有物である場合、充電管理装置1からユーザ端末8に情報を送信するために必要な情報(例えば電子メールアドレス)なども所定の情報に含めることができる。電子メールアドレスは、操作パネル23へ手入力してもよいし、近距離無線通信や赤外線通信などを用いて自動的に充電管理装置1へ入力できる構成としてもよい。
充電計画部11は、各充電器2のうち現在充電中の充電器2から出力している充電電力量の合計Wa(kW)を取得する(S12)。ステップS13では、充電計画部11は、最大利用可能電力量Wmax(kWh)を瞬時値(kW)に変換し、その値から現在の充電電力の合計Wa(kW)を差し引くことで、利用可能な電力Wmを算出する(Wm(kW)=Wmax(kW)−Wa(kW))。利用可能な電力Wmは、電気自動車7への充電に使用できる余裕電力と表現することもできる。
充電計画部11は、現在利用可能な電力Wm(kW)に基づいて、充電対象の充電器2から充電可能であるか判定する。本実施例では、充電計画部11は、より早く充電を終了させるべく、充電器2の最大出力電力で充電を開始するよう、充電器2の充電制御部21へ指示するものとする(充電指示値=最大出力電力)。そこで、充電計画部11は、利用可能な電力Wm(kW)が充電器2の最大出力電力(kW)を超えている場合(Wm≧最大出力電力)、充電可能であると判定する。
充電計画部11は、利用可能な電力Wm(kW)が充電器2の最大出力電力(kW)を超えており、充電可能であると判定すると(S14:YES)、充電対象の充電器2に対して充電開始を指示する(S15)。この充電開始指示は、充電電力の値(充電指示値)を含む。上述のように充電指示値は、充電器2の最大出力電力の値に等しい。できるだけ大きい電力で充電した方が充電終了までの所要時間を短くでき、駐車場の回転率を改善できるためである。
充電計画部11は、充電器2の近傍にユーザが居るか否かを判定する(S17)。例えば操作パネル23が操作されている場合、ユーザがそこに居ると判定できる。後述の実施例のように、充電器2の付近をカメラで撮影することで、ユーザの有無を検知することもできる。または、ユーザ端末8が近距離無線通信機能を備えており、充電器2と近距離無線通信可能な場合、その通信の有無でユーザの有無を推定することもできる。
充電計画部11は、充電器2の傍にユーザが居ることを検知すると(S17:YES)、充電開始に関する情報を充電器2の充電制御部21へ送信し、操作パネル23に表示させる(S18)。操作パネル23は、例えば、充電開始時刻、充電終了の予定時刻、充電指示値などを表示する。
これに対し、ユーザが充電器2から離れてしまっており、ユーザを検知できない場合(S17:NO)、充電計画部11は、ユーザ通知部14からユーザ端末8に対して電子メールを送信する(S19)。ユーザは操作パネル23を確認できないためである。
その電子メールには、充電開始時刻、充電終了の予定時刻などが記載される。電気自動車7への充電を識別する充電識別情報などを電子メールに含めてもよい。充電識別情報は、例えば、充電器2を識別する充電器識別情報に連番を加えることで生成できる。
このように本実施例では、充電操作後に直ちに駐車場から立ち去ったユーザにも、充電が開始されたことや充電終了予定時刻などを電子メールで知らせることができる。このため、充電の終了した電気自動車7が放置されるのを抑制することができ、ユーザの利便性も向上する。
なお、ユーザが充電器2の操作パネル23を介して充電開始に関する情報を確認できる場合であっても、そのユーザのユーザ端末8に前記電子メールを送信してもよい。ユーザは、駐車場から離れた場所でその電子メールを見ることができ、充電終了予定時刻などを確認できるためである。この場合、ステップS18は、例えば「情報をパネルに表示し、かつユーザにメールで通知する」となる。
図3は、充電処理のフローチャートである。充電計画部11は、各充電器2から充電状態を取得する(S30)。取得する充電状態には、例えば、充電中であるか否かの状態、充電電流値、バッテリ71のSOCなどが含まれる。
充電計画部11は、各充電器2の充電状態に基づいて、充電の終了した電気自動車7があるか判定する(S31)。充電計画部11が充電の終了した電気自動車7を検知すると(S31:YES)、ユーザ通知部14は、充電の終了した電気自動車7のユーザのユーザ端末8に対して、充電が終了した旨を示す電子メールを送信する(S32)。これにより、そのユーザは充電が終了したことを知って駐車場に戻り、電気自動車7を発進させることができる。充電の終了した電気自動車7が無い場合(S31:NO)、ステップS32〜S38をスキップして、ステップS33へ移る。
充電計画部11は、充電を予約している電気自動車7があるか、すなわち予約状態におかれている電気自動車7があるか判定する(S33)。図3中では、予約状態にある電気自動車のことを「予約済みEV」と表現している。予約状態の電気自動車7が接続されている充電器2を、ここの説明では「処理対象の充電器」と呼ぶ。
充電計画部11は、予約状態の電気自動車7を発見すると(S33:YES)、各充電器2の出力値である現在の充電電力の合計Waを取得し(S34)、現在利用可能な電力Wmを算出する(S35)。現在利用可能な電力Wmは、現在の充電電力の合計Wa(kW)を最大利用可能電力量Wmaxの瞬時値から差し引くことで求める(Wm(kW)=Wmax(kW)−Wa(kW))。
充電計画部11は、上述のように、現在利用可能な電力Wm(kW)が処理対象の充電器2の最大出力電力(kW)を超えている場合に(Wm≧最大出力電力)、充電可能であると判定する。充電計画部11は、処理対象の充電器2から予約状態の電気自動車7へ充電可能であると判定した場合(S36:YES)、予約状態から充電開始状態に移行させる(S37)。
予約状態の電気自動車7が充電開始状態へ移行すると、ユーザ通知部14は、充電を待っていたユーザのユーザ端末8に対して、充電開始を通知する(S38)。充電開始の通知は、電子メールにより行うことができる。その電子メールには、充電開始時刻、充電終了予定時刻などを含めることができる。
そして、充電計画部11は、充電すべき電気自動車7が接続されている各充電器2から当該電気自動車7へ充電させる(S39)。ステップS36で充電不能と判定した場合(S36:NO)、ステップS37,S38をスキップしてステップS39へ移る。
図4は、充電タイムチャートの一例である。ここでは、3つの充電器2を用いて電気自動車7へ充電する場合の例を説明する。縦にはイベントや電力値などの項目を示し、横には時間を示す。ここでは、充電器2および電気自動車7を区別するために、かっこ付きの数字を符号に添えて説明する。また、充電タイムチャートの説明では、3台の充電器2を例に説明するが、充電器の設置数は2でもよいし、4以上でもよい。
最初の時刻「6:00」では、1番目の充電器2(1)に電気自動車7(1)が接続されて充電操作が行われ、充電が開始されている。充電器2(1)に対する充電指示値Ws1は60kWであるが、実際に充電している電力Wr1は50kWである。時刻「6:00」では充電器2(1)のみが作動しているため、現在の充電電力の合計Waも50kWである。従って、時刻「6:00」において利用可能な電力Wmは70kWである(Wm=Wmax−Wa=120−50)。なお、全ての充電器2(1)〜2(3)の最大出力電力は、同一値(例えば60kW)に設定されているとする。
時刻「6:20」において、他の電気自動車7(2)が駐車場に到着し、そのユーザが電気自動車7(2)を2番目の充電器2(2)に接続して、操作パネル23から充電操作したとする。上述のように時刻「6:00」の時点で利用可能な電力Wmは70kWであり、2番目の充電器2への充電指示値Ws2(最大出力電力)は60kWであるから、充電可能である(Wm≧Ws2)。そこで、充電器2(2)から電気自動車7(2)へ充電が開始される。充電器2(2)から電気自動車7(2)へ実際に充電される電力Wr2は50kWである。
時刻「6:30」において、さらに別の電気自動車7(3)が駐車場に到着し、そのユーザが電気自動車7(3)を3番目の充電器2(3)に接続して充電操作したとする。この時点では、充電器2(1)の充電実績値Wr1は30kW、充電器2(2)の充電実績値Wr2は40kWである。従って、時刻「6:30」での充電電力量Waは70kWである(Wa=Wr1+Wr2=30+40)。従って、利用可能な電力Wmは50kWである(Wm=Wmax−Wa=120−70)。利用可能な電力Wmは、充電器2(3)の最大出力電力である充電指示値Ws3未満であるため(Wm<Ws3)、充電器2(3)から電気自動車7(3)へ充電を開始することはできない。
そこで、充電器2(3)に接続された電気自動車7(3)は予約状態にされて、充電開始を待つことになる。電気自動車7(3)のユーザには、充電が予約されたことなどが電子メールを通じて通知される。ユーザは、電気自動車7(3)の車内またはその傍で待つこともできるし、他の場所に移動して用事を済ませることもできる。
時刻「6:40」において、充電器2(1)に接続されていた電気自動車7(1)のバッテリ残量(SOC)が所定値に達し、充電が終了したとする。このため、充電電力Waの値が低下し、利用可能な電力Wmは充電指示値Ws3を超えるため、充電器2(3)から電気自動車7(3)への充電が開始される。電気自動車7(3)のユーザには、充電が開始された旨、充電開始時刻および充電終了予定時刻などが通知される。
なお、充電器2(3)への充電指示値Ws3は60kWであるが、実績値Wr3は50kWであるとする。また、充電器2(3)が充電を開始した場合における充電器2(2)の実績値Wr2は30kWであるとする。
時刻「6:40」では、3つの充電器2(1)〜2(3)に電気自動車7(1)〜7(3)がそれぞれ接続されており、駐車場は満車状態となっている。従って、仮に4台目の電気自動車が駐車場を訪れたとしても、このままでは駐車することもできないし、充電サービスを受けることもできない。
各ユーザには、充電開始時に、充電終了予定時刻を通知しているため、ユーザは、充電終了予定時刻の前に、または少し後に駐車場に戻って、電気自動車7を発進させることができる。しかし、何らかの事情で充電終了予定時刻を忘れてしまうこともあり得る。そこで、本実施例では、図3で述べたように、充電の終了した電気自動車7(1)のユーザに対して、充電が終了した旨を通知する(S32)。
時刻「6:50」において、充電の終了した電気自動車7(1)は駐車場を去っており、充電器2(1)は未使用状態(空き状態)となっている。充電器2(2)は、電気自動車7(2)へ実績値Wr2(=20kW)で充電している。充電器3(3)は、電気自動車7(3)へ実績値Wr3(=40kW)で充電している。従って、現在の充電電力Waは60kWであり(60=20+40)、利用可能な電力Wmは60kWである(60=120−60)。
このように構成される本実施例によれば以下の効果を奏する。本実施例によれば、複数の充電器2を同時に使用する場合でも、充電制御システム全体で利用可能な電力量Wmaxを超過することがない。従って、電気料金が高くなったり、受電設備に過度な負担がかかったりするのを防止しつつ、充電サービスを提供することができる。
また、電源6が再生可能エネルギを利用する電源である場合、その出力は天候に左右されるため、システム全体で利用可能な電力量Wmaxは日々変動する可能性がある。しかし、本実施例では、複数の充電器2を同時に使用する場合でも、充電制御システム全体で利用可能な電力量Wmaxを超過することがないため、再生可能エネルギを用いた電源6を有効に利用できる。
本実施例によれば、所定の充電許可条件として、現在利用可能な電力Wmが充電器2の最大出力電圧以上である場合に充電を許可するため、充電器2の充電指示値を最大出力電圧に設定して、充電させることができる。従って、本実施例では、充電器2の持つ性能を十分に活かすことができ、短時間で充電することができる。これに対し、利用可能な電力Wmが最大出力電圧よりも小さい場合に、充電指示値を下げて充電する場合、充電時間が長くなり、充電効率が低下し、駐車場の回転率も低下する。
本実施例によれば、所定の充電許可条件を満たさない電気自動車7を自動的に予約状態にするため、ユーザは充電可能になるまでその場で順番を待ち続ける必要がなく、使い勝手が向上する。つまり、電気自動車7の傍を離れたとしても、後から入ってくる他の電気自動車に充電の順番を割り込まれるおそれがなく、利便性が高まる。
本実施例によれば、予約状態にされた電気自動車7のユーザの持つユーザ端末8に対して、予約受付情報を送信する。従って、ユーザは予約が受け付けられたことを確認できるため、安心感を得ることができる。さらに予約受付情報に充電終了予定時刻を含めれば、ユーザは充電終了までの時間に用事を済ませたりすることができる。
本実施例によれば、予約状態の電気自動車7に充電する場合、ユーザの持つユーザ端末8に、充電開始を通知するための充電開始情報を送信する。従って、ユーザは、充電開始を知って安心することができる。さらに充電開始情報に充電終了予定時刻を含めれば、ユーザはその間に用事などを済ませることができ、使い勝手が高まる。
本実施例によれば、充電の終了したユーザには、充電が終了した旨を通知するため、ユーザを早期に駐車場に戻して、駐車スペース5を空けさせることができる。従って、駐車場の回転率や充電効率を高めることができる。
図5〜図7を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は第1実施例の変形例に相当するため、第1実施例との相違を中心に説明する。本実施例では、先に充電を開始した電気自動車7への充電終了を待たずに、利用可能な電力Wmが充電器2の最大出力電圧を超えた場合には、待機している電気自動車7への充電を開始する。
図5は、バッテリ71の充電特性を示す。図5の縦軸は、充電器2から電気自動車7のバッテリ71への充電電力(kW)を示す。図5の横軸は、バッテリ71の残量(SOC)を示す。
充電開始時のSOCは、低い値C1である。充電器2は、充電電力Wr10で充電を開始する。充電することで、SOCはC1からC2まで上昇する。SOCがC2に上昇すると、バッテリ71の電圧が増加するため、充電器2からバッテリ71へ流入する電流が減少する。バッテリ71の電圧が増加するにつれて、充電器2からバッテリ71への充電電力は次第に低下していく。時刻Teにおいて、SOCが高い値C4に到達したときに、充電電力は0となり、充電が終了する。例えば、急速充電器の場合、C1は30%程度、C4は80%程度に設定することができる。
このようにバッテリ71のSOCが上昇するにつれて、充電器2が実際に消費する電力Wrも低下する。図5に示す例では、SOCがC3になったときの充電電力Wr11は、最初の充電電力Wr10よりも小さい(Wr11<Wr10)。
ここで、実際の充電に要する電力がWr11になったときを時刻をTmとする。時刻TmでのSOCはC3である。時刻Tmで利用可能な電力Wmが、予約状態の電気自動車7が接続されている充電器2の最大出力電圧以上である場合、その時点Tmで、予約状態の電気自動車7への充電を開始できる。第1実施例では、充電終了時刻Teまで待って、予約状態の電気自動車7への充電を開始したが、本実施例では、充電可能になった時点Tmで充電を開始する。
バッテリ71の充電特性は、バッテリ毎に相違する。また同一仕様のバッテリであっても、経年劣化や使用履歴などで相違する。しかし、本実施例では、実際の充電電力Wrに基づいて、待機中の電気自動車7(予約状態の電気自動車)への充電を開始することができるため、バッテリ71の充電特性を把握しておく必要はない。
図6は、本実施例による充電処理を示すフローチャートである。本処理は、図3で述べた充電処理と共通のステップS30、S33、S34、S35、S36、S37、S38、S39を備える。ステップS31A、S32Aは、第1実施例の処理と異なる。
充電計画部11は、各充電器2の充電状態に基づいて、充電の終了した電気自動車7があるか判定する(S31A)。充電計画部11が充電の終了した電気自動車7を検知すると(S31A:YES)、ユーザ通知部14は、充電の終了した電気自動車7のユーザのユーザ端末8に対して、充電終了を示す電子メールを送信する(S32A)。
これに対し、充電の終了した電気自動車7が無い場合(S31:NO)、ステップS32AをスキップしてステップS33へ移る。ステップS33〜S39は、第1実施例で述べた通り、予約状態の電気自動車7へ充電可能か否かを判断し、可能と判断したら充電を開始する処理である。
このように本実施例では、先に充電している電気自動車7への充電完了を待つこと無く、充電可能な条件が成立した時点で、予約状態の電気自動車7への充電を開始する。
図7は、本実施例による充電タイムチャートを示す。時刻「6:00」から「6:30」までは、図4で述べた充電タイムチャートと同じなので説明を省略する。
本実施例では、時刻「6:40」において、充電器2(1)から電気自動車7(1)へ充電されており、充電が終了していないものとする。しかし、時刻「6:40」において、充電器2(1)が実際に充電に使用する電力Wr1は20kWであり、利用可能な電力Wmは、70kWである(Wm=Wmax−Wa=120−(20+30))。図7では、時刻「6:40」において充電器2(3)から充電を開始している状態を示しているが、充電器2(3)が充電を開始する直前の、利用可能な電力Wmは上記のように70kWである。
利用可能な電力Wmは充電器2(3)の最大出力電圧以上であるため、充電器2(3)からの充電を開始させることができる。そこで、本実施例では、時刻「6:40」に示すように、充電器2(3)から電気自動車7(3)への充電を開始する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、所定の充電許可条件が満たされたか否かを常時監視し、満たされた場合は、先行して充電している電気自動車7への充電終了を待たずに、予約状態の電気自動車7への充電を開始する。従って、本実施例では、充電待ち時間を短縮することができ、充電効率を高め、駐車場の回転率を改善できる。
また、本実施例では、バッテリ71の特性を把握する必要がなく、充電器2の出力に基づいてシステム全体で利用可能な電力を各充電器2へ適切に分配することができる。従って、比較的簡易な制御構造でありながら、充電効率を高めることができ、ユーザの使い勝手が向上する。
図8および図9を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、充電サービスを利用する権限を有するか否かを監視し、有しないユーザの電気自動車7を発見したときには警報を出力する。本実施例は、第1、第2実施例のいずれにも適用できる。
図8は、本実施例による充電制御システムの全体構成を示す。充電管理装置1Aは、第1実施例で述べた構成11〜14に加えて、照合部15を備える。照合部15は、駐車スペース5に入った電気自動車7の車両識別情報(車体番号)が事前に登録されている車両識別情報と一致するか否か判定する機能である。不一致の場合、充電器2に設けられる警報器27が作動する。また、利用権限のない電気自動車7が駐車スペース5に侵入したことは、管理端末3を介して管理者Mgrにも通知される。
本実施例の充電器2Aは、第1実施例の充電器2に比べて、カメラ25、画像処理部26および警報器27を備えている。カメラ25は、駐車スペース5を撮影し、画像データを画像処理部26へ送る。画像処理部26は、画像データの中からナンバープレートを抽出し、ナンバープレートから「車両の識別情報」としての車体番号を認識する。車体番号は、通信部22から通信ネットワーク4および通信部12を介して、充電管理装置1Aの照合部15へ送信される。
照合部15は、駐車スペース5を利用可能な電気自動車7の車体番号を記録したデータベースにアクセス可能である。車体番号データベースは、充電管理装置1Aの内部に設けてもよいし、外部にあってもよい。車体番号データベースを充電管理装置1A内に設ける場合、例えば、管理者Mgrが管理端末3から充電管理装置1Aへ、利用権限のある車体番号を入力してもよい。
照合部15は、照合の結果、充電器2Aから受領した車体番号が前記データベースに登録されていない場合、警報器27を作動させる。警報器27は、例えば、ブザーのように構成することができる。
図9は、車体番号を監視する処理を示すフローチャートである。充電器2Aは、カメラ25で駐車スペース5を所定周期ごとに撮影し、画像データを画像処理部26へ送る(S50)。画像処理部26は、その画像データを解析し(S51)、車体番号を検出できたか判定する(S52)。車体番号を検出できない場合(S52:NO)、ステップS50へ戻る。車体番号を検出した場合(S52:YES)、充電器2Aは、その車体番号を充電管理装置1Aへ送信する(S53)。
充電管理装置1Aは、車体番号を受信する(S54)。照合部15は、受信した車体番号がデータベースに登録済みの車体番号であるか照合する(S55)。照合部15は、充電器2Aで撮影された車体番号がデータベースに登録済みの場合、認証に成功したと判定し(S56:YES)、本処理を終了する。
充電管理装置1Aは、充電器2Aで撮影された車体番号がデータベースに登録されていない場合、認証に失敗したと判定し(S56:NO)、充電器2Aおよび管理端末3へ通知する(S57)。その通知には、例えば、認証に失敗した旨が含まれる。管理端末3への通知には、さらに充電器2Aの識別情報と、駐車スペース5の番号と、撮影した車体番号などを含めることができる。
充電器2Aは、充電管理装置1Aからの通知を受領すると(S58)、認証に成功したか確認する(S59)。充電器2Aの充電制御部21は、認証に失敗したことを確認すると(S59:NO)、警報器27を作動させて警報を出力する(S60)。認証に成功したと判定した場合(S59:YES)、ステップS61へ移って警報を停止する。
充電器2Aは、警報を停止させるか判定する(S61)。例えば、管理者Mgrが管理端末3を介して充電器2Aへ停止指示を与えた場合、充電器2Aは警報器27を停止させる(S61)。また、カメラ25で撮影した画像データを画像処理部26で解析した結果、車体番号が登録されていない自動車が駐車スペース5から立ち去ったことを確認できた場合、充電器2Aは、警報を停止させる。このほか、所定時間が経過した場合に、警報を停止させてもよい。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、駐車スペース5に入った自動車が利用権限を有するか否か監視し、利用権限を有しない場合は警報を出力するため、利用権限の無い自動車により駐車スペース5が無断使用されるのを防止できる。これにより、利用権限のある電気自動車7のみが駐車スペース5に駐車することができ、駐車場および充電サービスの利用効率を向上できる。
なお、図9では、車体番号を検出できなかった場合(S52:NO)、処理を終了すると述べたが、これに代えて、所定サイズ以上の物体が所定時間以上駐車スペース5に存在する場合は、違法駐車の発生と判断してもよい。この場合、予め用意したダミーの車体番号を充電管理装置1Aへ送信することで、認証失敗の通知を得ることができる。
また、画像処理部26を充電管理装置1Aに設ける構成でもよい。充電器2Aのカメラ25で撮影した画像データを充電管理装置1Aへ送信し、充電管理装置1A内で画像処理および車体番号の照合を行う構成としてもよい。
図10を用いて第4実施例を説明する。本実施例では、充電の終了した電気自動車、または所定時間内に充電の終了すると判定される電気自動車がある場合であって、そのユーザが電気自動車の近傍にいないときは、充電の終了を通知する。本実施例は、第1〜第3実施例のいずれにも適用することができる。
図10は、充電終了時の通知処理を示すフローチャートである。本実施例の充電器2Aは、第2実施例の充電器2Aと同様にカメラ2と画像処理部26を備えているが、警報器27は備える必要はない。本実施例を第3実施例と結合させる場合、充電器2は警報器27を備える。
本実施例では充電器2Aの構成は図示を省略するが、図8に示す充電器2Aから警報器27を取り除いた構成と同じである。本実施例の充電管理装置1では、充電計画部11が充電終了時の退去通知をユーザ通知部14から発行させる。本実施例の充電管理装置1の構成は、図示を省略するが、図1に示す充電管理装置1と同様である。本実施例では、充電計画部11の機能が前記各実施例と異なる。
充電器2Aは、カメラ25で駐車スペース5に駐車している電気自動車7を所定周期ごとに撮影し(S70)、その画像データを画像処理部26で解析する(S71)。充電器2Aは、画像解析の結果、駐車している電気自動車7に対応するユーザを検出できた場合(S72:YES)、ステップS70へ戻る。ユーザを検出できなかった場合(S72:NO)、充電器2Aは、その判定結果を充電管理装置1へ送信する(S73)。
ここで、ステップS72におけるユーザの有無は、例えば、充電器2Aに接続された電気自動車7のフロントウインドウ領域を撮影し、そのフロントウインドウ領域内に人として認識できる物体が存在するか否かで判定できる。また、ユーザとおぼしき人を検知できた場合であっても、所定角度以上俯いていたり、天井を仰いでいた場合は、就寝していると予測し、ユーザがいないものとして判定することもできる。または、赤外線カメラを用い、人体の体温以上であって所定値以上の面積を有する物体の有無でユーザの有無を検知することもできる。
充電管理装置1は、充電器2Aから、ユーザの有無に関する判定結果を受領する(S74)。充電計画部11は、その判定結果に関わる充電器2Aで充電中の電気自動車7の充電終了時期を予測する(S75)。
充電計画部11は、充電器2Aに接続された、ユーザ不在の電気自動車7への充電が所定時間内に終了するか判定する(S76)。充電計画部11は、所定時間内に充電が終了すると判定すると(S76:YES)、電気自動車7から離れているユーザのユーザ端末8に向けて、所定の充電終了情報を含む電子メールを送信する(S77)。所定の充電終了情報は、例えば、充電終了予定時刻、駐車スペース5からの退去のお願いなどを含むことができる。充電計画部11は、充電終了の近いことをユーザに通知するとともに(S77)、管理端末3を通じて管理者Mgrへ通知する。
ユーザは、ステップS77で発行される電子メールを受け取ると、電気自動車7への充電がまもなく終了することを知り、駐車スペース5へ戻る。管理者は、ステップS78で発行される電子メールを受け取ると、駐車スペース5に設置した別の監視カメラ(図示せず)の画像を確認したり、駐車場を巡回したりすることができる。
なお、ステップS77で既に通知しているにもかかわらず、充電の終了した電気自動車7を放置しているユーザに対しては、他の所定時間が経過するたびに、電子メールで通知する構成としてもよい。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、充電終了間際の電気自動車7の近傍にユーザが見当たらない場合、そのユーザに電子メールで通知して駐車スペース5からの退去を促す。このため、本実施例では、充電を終えた電気自動車7が無駄に駐車スペース5を使用し続けるのを抑制し、駐車場の回転率および充電サービスの利用効率を向上することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、予約の順番で充電を行う場合に限らず、ユーザや電気自動車に優先度を設定し、優先度に応じて予約順序を入れ替える構成としてもよい。
1:充電管理装置、2,2A:充電器、3:管理端末、4:通信ネットワーク、5:駐車スペース、6:電源、7:電気自動車、8:ユーザ端末
Claims (13)
- 電気式移動体に充電する複数の充電器と、
前記各充電器による充電を管理する充電管理装置とを備え、
前記充電管理装置は、
前記電気式移動体が前記各充電器のうちいずれか一つからの充電を希望していると判定した場合に、前記充電器から電気式移動体への充電が、最大利用可能電力量に基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定し、
前記所定の充電許可条件を満たすと判定した電気式移動体には充電を許可し、
前記所定の充電許可条件を満たさないと判定した電気式移動体は充電の予約を受け付けた予約状態とする、
充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、前記予約状態の電気式移動体が前記所定の充電許可条件を満たすと判定した場合は、充電を許可する、
請求項1に記載の充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、前記予約状態の電気式移動体に対応付けられる所定の端末に向けて、充電の予約を受け付けた旨を含む予約受付情報を送信する、
請求項2に記載の充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、前記電気式移動体のユーザが前記充電器の所定範囲内に存在しないと判定した場合に、前記予約受付情報を前記所定の端末に向けて送信する、
請求項3に記載の充電制御システム。
- 前記所定の予約受付情報は、さらに充電開始予定時刻と充電終了予定時刻を含む、
請求項4に記載の充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、前記予約状態の電気式移動体に充電を開始すると決定した場合は、充電を開始する旨を含む充電開始情報を前記所定の端末に向けて送信する、
請求項5に記載の充電制御システム。
- 前記所定の充電許可条件は、前記各充電器から既に充電している充電実績値の合計と、これから充電しようとする充電器についての充電実績値の予測値または充電指示値との合計が、前記最大利用可能電力量を上回らないことである、
請求項1〜6のいずれかに記載の充電制御システム。
- 前記所定の充電許可条件を満たすか否かの判定を定期的に実行し、先行して充電しているいずれかの電気式移動体への充電が終了する前に、他の電気式移動体への新たな充電を開始する、
請求項7に記載の充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、前記各充電器の所定範囲に存在する車両の識別情報を取得し、取得した前記識別情報が予め登録されている識別情報に一致するか判定し、一致しないと判定した場合は警報を出力する、
請求項1〜6のいずれかに記載の充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、充電が終了したかまたは所定時間以内に終了すると判断した所定の電気自動車を検出した場合、前記所定の電気自動車の所定範囲に前記所定の電気自動車に対応するユーザが存在するか判定し、ユーザが存在しないと判定した場合は、充電終了を示す所定の充電終了情報を送信する、
請求項1〜6のいずれかに記載の充電制御システム。
- 前記充電管理装置は、前記電気式移動体が前記各充電器のうちいずれか一つに接続されて充電操作が行われた場合に、充電を希望していると判定する、
請求項1〜6のいずれかに記載の充電制御システム。
- 前記各充電器は、再生可能エネルギにより発電する発電装置からの電力を用いて、前記電気式移動体へ充電する、
請求項1〜6のいずれかに記載の充電制御システム。
- 充電制御システムを制御するための充電制御方法であって、
前記充電制御システムは、電気式移動体に充電する複数の充電器と、前記各充電器による充電を管理する充電管理装置とを備え、
前記充電管理装置は、
前記電気式移動体が前記各充電器のうちいずれか一つからの充電を希望していると判定した場合に、前記充電器から電気式移動体への充電が、最大利用可能電力量に基づいて設定される所定の充電許可条件を満たすか否か判定し、
前記所定の充電許可条件を満たすと判定した電気式移動体には充電を許可し、
前記所定の充電許可条件を満たさないと判定した電気式移動体は充電の予約を受け付けた予約状態とする、
充電制御方法。
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