JP2016058238A - 鉛蓄電池、鉛蓄電池を備えた自動車及び鉛蓄電池の使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セパレータの上側部分で生じるデンドライトショートを防ぐ鉛蓄電池の提供。
【解決手段】正極板及び負極板がシート状のセパレータ1を介して配置された極板群を有する鉛蓄電池であって、前記セパレータの上側部分における厚みは、前記セパレータの下側部分における厚みよりも薄い。特にセパレータ1の表面の上下に亘ってリブ11が形成されており、セパレータ1の上側部分1xにおけるリブ高さが、セパレータ1の下側部分1yにおけるリブ高さよりも低くなる様に構成されている鉛蓄電池。
【選択図】図2
【解決手段】正極板及び負極板がシート状のセパレータ1を介して配置された極板群を有する鉛蓄電池であって、前記セパレータの上側部分における厚みは、前記セパレータの下側部分における厚みよりも薄い。特にセパレータ1の表面の上下に亘ってリブ11が形成されており、セパレータ1の上側部分1xにおけるリブ高さが、セパレータ1の下側部分1yにおけるリブ高さよりも低くなる様に構成されている鉛蓄電池。
【選択図】図2
Description
本発明は、鉛蓄電池、鉛蓄電池を備えた自動車及び鉛蓄電池の使用方法に関するものである。
例えば、特許文献1には、アイドリングストップシステムが採用された自動車に搭載された鉛蓄電池は、デンドライトショートが起こりやすいことが開示されている。そこで、セパレータのベース部の平均細孔径を0.02〜0.2μm、空隙率を55〜75%、及び、最大孔径を0.3〜0.8μにして、このベース部に対するリブ部の平均細孔径、空隙率、及び最大孔径を0.8倍以下にすることで、デンドライトショートを起こりにくくしている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載のセパレータを鉛蓄電池に用いたとしても、デンドライトショートを低減するには不十分な場合があった。本願発明者は、鋭意検討の結果、PSOC(Partial State of charge:不完全充電状態)で鉛蓄電池を使用する環境下においては、極板群の上側部分でデンドライトショートが発生しやすいことを知見した。
そこで本発明は、上記問題点を解決すべく、上記知見に基づいてなされたものであり、セパレータの上側部分で生じるデンドライトショートを低減することをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る鉛蓄電池は、正極板及び負極板がシート状のセパレータを介して配置された極板群を有する鉛蓄電池であって、前記セパレータの上側部分における厚みは、前記セパレータの下側部分における厚みよりも薄いことを特徴とする。なお、前記セパレータの上側部分における厚みが、前記セパレータの下側部分における厚みよりも薄いとは、前記セパレータの上側部分における最も厚い部分においても、前記セパレータの下側部分の全体よりも薄いことを意味する。
このようなものであれば、正極板と負極板との間の極間が、セパレータの下側部分によって維持される。そして、セパレータの上側部分の厚みは下側部分よりも薄いため、セパレータは正極板および負極板の両方もしくは一方から離れて、その間に隙間が形成される。この隙間により、極板群の上側部分においてデンドライトが成長しづらくなり、デンドライトショートを低減することができる。したがって、セパレータの下側部分の厚みに応じて極間を狭く維持しつつ、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。
このようなものであれば、正極板と負極板との間の極間が、セパレータの下側部分によって維持される。そして、セパレータの上側部分の厚みは下側部分よりも薄いため、セパレータは正極板および負極板の両方もしくは一方から離れて、その間に隙間が形成される。この隙間により、極板群の上側部分においてデンドライトが成長しづらくなり、デンドライトショートを低減することができる。したがって、セパレータの下側部分の厚みに応じて極間を狭く維持しつつ、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。
前記セパレータが、扁平なベースと、前記ベースの少なくとも一方の面から突出したリブと、を有しており、前記セパレータの上側部分におけるリブ高さが、前記セパレータの下側部分におけるリブ高さよりも低いことを特徴とする。
このようなものであれば、ベースの厚みが均一になっていることで、セパレータの面内における電気抵抗を均一にしつつ、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。
このようなものであれば、ベースの厚みが均一になっていることで、セパレータの面内における電気抵抗を均一にしつつ、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。
前記セパレータが、扁平なベースと、前記ベースの少なくとも一方の面の下側部分からのみ突出したリブと、を有することを特徴とする。
このようなものであれば、ベースの厚みが均一になっていることで、セパレータの面内における電気抵抗を均一にしつつ、セパレータの上側部分と正極板または負極板との間に隙間を形成して、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。
このようなものであれば、ベースの厚みが均一になっていることで、セパレータの面内における電気抵抗を均一にしつつ、セパレータの上側部分と正極板または負極板との間に隙間を形成して、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。
前記正極板及び前記負極板は、上方に突出した耳部をそれぞれ有し、同極性の前記耳部が導電性部材により接合されていることが好ましい。
これならば、セパレータの下側部分と極板とがリブを介して接触しており、且つ、極板が上方において耳部を介してストラップに接続される。これにより、極板群の上側部分を挟んだ上下が固定されて、セパレータの上側部分と極板との間の隙間の間隔が一定に維持され、極板群の上側部分におけるデンドライトショートをより確実に低減することができる。
これならば、セパレータの下側部分と極板とがリブを介して接触しており、且つ、極板が上方において耳部を介してストラップに接続される。これにより、極板群の上側部分を挟んだ上下が固定されて、セパレータの上側部分と極板との間の隙間の間隔が一定に維持され、極板群の上側部分におけるデンドライトショートをより確実に低減することができる。
前記セパレータの前記リブの先端面は、先端側に向かって凸状に湾曲していることが好ましい。
これならば、極板に近い位置で対向する、セパレータの上側部分のリブの面積が小さくなり、デンドライトショートを一層低減することができる。
これならば、極板に近い位置で対向する、セパレータの上側部分のリブの面積が小さくなり、デンドライトショートを一層低減することができる。
この発明の鉛蓄電池は任意の用途に用いることができるが、特にアイドリングストップ車及び充電制御車に適している。ここでアイドリングストップ車とは、アイドリング時にエンジンを停止し鉛蓄電池の電力で電装品を動作させると共に、アイドリングからの発進時に鉛蓄電池の電力でエンジンを再始動する自動車をいう。充電制御車とは、鉛蓄電池の充電率が低いときにのみオルタネータを動作させ、充電率が高いときは鉛蓄電池を充電せずに、鉛蓄電池の電力により電装品を動作させる自動車をいう。上述したアイドリングストップ車や充電制御車に搭載される鉛蓄電池はPSOCで使用された場合、セパレータの上側部分でデンドライトショートが発生しやすい。そこで、上記課題を解消する本発明の鉛蓄電池は、アイドリングストップ車及び充電制御車で特に高い性能を発揮する。
また、本発明に係る自動車は、上述した鉛蓄電池を搭載することを特徴とする。
さらに、本発明に係る鉛蓄電池の使用方法では、上述した鉛蓄電池の蓋を上側として使用することを特徴とする。
このように構成した本発明によれば、セパレータの上側部分で生じるデンドライトショートを低減することができる。
以下に本発明に係る鉛蓄電池の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の鉛蓄電池は、液式鉛蓄電池であり、アイドリングストップシステムや充電制御システムを有する自動車に搭載されて、PSOCにおいて使用されるものである。また、この鉛蓄電池は、電槽の開口を封止する蓋を上側として、自動車のエンジンルームに搭載されて使用される。
具体的に鉛蓄電池は、図1に示すように、正極板2及び負極板3をセパレータ1を介して積層して構成された極板群を有している。この鉛蓄電池用セパレータ1は、正極活物質(二酸化鉛)を有する正極板2と負極活物質(海綿状鉛)を有する負極板3との間に設けられて、正・負極板2、3間の短絡を防止するとともに、当該両極板2、3間の間隔を保って、極板2、3間に電解液を保持するものである。本実施形態のセパレータ1は、例えば微孔ポリエチレンセパレータからなるシート状であり、正極板2の両側をU字に包み、左右両端がシールされた袋状のセパレータである。なお、複数の正極板2の耳部21は、正極ストラップ(不図示)に接続され、複数の負極板3の耳部31は、負極ストラップ4に接続される。
そして、このセパレータ1は、図1〜図3に示すように、扁平なベース12の正極板2に対向する面1aに上下方向に沿って複数のリブ11が形成されている。ここで、上下方向は、鉛蓄電池の高さ方向と同一である。本実施形態の複数のリブ11は、互いに平行且つ等間隔に形成されている。本実施形態のセパレータ1は、U字状のセパレータであるため、セパレータ1の互いに対向する内面それぞれが正極板に対向する面1aとなる。
各リブ11は、正極板2に対向する面1aの上端から下端に亘って形成されており、セパレータ1の上側部分1xにおけるリブ高さが、セパレータ1の下側部分1yにおけるリブ高さよりも低くなるように構成されている。つまり、複数のリブ11それぞれにおいて、リブ11の上側部分11mの高さが、リブ11の下側部分11nの高さよりも低くなるように構成されている。すなわち、セパレータ1の上側部分1xにおける最も厚い部分においても、セパレータ1の下側部分1yの全体よりも薄くなっている。
ここで、セパレータ1の上側部分1xは、セパレータ1の上端からU字に湾曲する部分の下端までのうち上側1/3〜1/2の領域であり、セパレータ1の下側部分1yは、前記上側部分1x以外の領域である(図2参照)。また、リブ高さは、セパレータ1のベース12の表面からリブ11の先端面(頂面)11aまでの距離である(図3参照)。また、リブ11の先端面の断面輪郭形状は、凸状に湾曲している。図3には、先端角部を面取り(R面取り)した形状を示しているが、リブ11の先端面の断面輪郭形状全体が例えば半円状等の部分円形状をなすものであっても良い。その他、概略矩形状や概略台形状等の多角形状をなすもの、又は曲線及び直線を組み合わせた形状をなすもの等であっても良い。
そして、セパレータ1の上側部分1xのリブ11(11m)は、ベース12側に押し潰されることにより、セパレータ1の下側部分1yにおけるリブ11(11n)のリブ高さよりも低くされている。また、セパレータ1の上側部分1xにおけるリブ11(11m)の多孔度は、当該リブ11がベース12側に押し潰されることにより、セパレータ1の下側部分1yにおけるリブ11(11n)の多孔度よりも小さくされている。
次にこのように構成したセパレータ1の形成方法について図4を参照して簡単に説明する。
一面に一方向(図4では左右方向)に沿って直線状の複数のリブ11を有するロール状のセパレータを製造する(図4(a))。なお、このとき、複数のリブ11それぞれは、左右方向の各部において略同一高さである。その後、ロールから引き出されてU字状に折り畳んで切る際に、セパレータ1の上側部分1xとなる部分に位置するリブ部分、つまり、リブ11の上側部分11mを、プレス機械などを用いて押し潰す(図4(b))。これにより、本実施形態のセパレータ1が形成される(図4(c))。このセパレータ1を中心線(折り畳み線)で折り畳んでU字状とし、その両端をシールして袋状のセパレータ1として用いる。
一面に一方向(図4では左右方向)に沿って直線状の複数のリブ11を有するロール状のセパレータを製造する(図4(a))。なお、このとき、複数のリブ11それぞれは、左右方向の各部において略同一高さである。その後、ロールから引き出されてU字状に折り畳んで切る際に、セパレータ1の上側部分1xとなる部分に位置するリブ部分、つまり、リブ11の上側部分11mを、プレス機械などを用いて押し潰す(図4(b))。これにより、本実施形態のセパレータ1が形成される(図4(c))。このセパレータ1を中心線(折り畳み線)で折り畳んでU字状とし、その両端をシールして袋状のセパレータ1として用いる。
また、正極板2と負極板3はセパレータ1を挟んで積層された極板群の状態で、積層方向の両側から把持されて、正負のストラップに接続される。その後、極板群は積層方向の両側から把持されて、電槽(不図示)に挿入される。把持する位置としては、少なくとも極板群の下側部分を含んでいる。このようにして、正極板2と負極板3との間の極間が、セパレータ1の下側部分1yによって維持される。そして、セパレータ1の上側部分1xの厚みは、下側部分1yよりも薄いため、セパレータ1の上側部分1xは正極板2および負極板3の両方もしくは一方から離れて、その間に隙間が形成される。
ところで、アイドリングストップシステムや充電制御システムを有する自動車は、停車の都度エンジンを停止することにより燃費消費量を小さくし、発進時に鉛蓄電池からの電力でエンジンを再始動する。このため、それらの自動車に搭載される鉛蓄電池は、PSOCで頻繁に充放電が繰り返されている。本願発明者は、PSOCで使用されると、電解液の比重がさほど水に近づいていない状態(例えば、1.15〜1.28)においても、極板の上側部分においてデンドライトショートが顕著に発生し易くなることを初めて見い出した。これは、従来、電解液の比重が、例えば過放電されるなどして、電解液比重が低下して中性に近づいたとき(例えば、1.02)に、放電過程で負極板上に生成した硫酸鉛の一部が電解液中に溶出し、電解液中の鉛の溶解度が急激に高くなり、デンドライトショートが生じる現象とは異なる現象である。
そこで、本実施形態に係る鉛蓄電池によれば、正極板2と負極板3との間の極間が、セパレータ1の下側部分1yによって維持される。そして、セパレータ1の上側部分1xの厚みは下側部分1yよりも薄いため、正極板2および負極板3の両方もしくは一方から離れて隙間が形成される。この隙間により、極板群の上側部分においてデンドライトが成長しづらくなり、デンドライトショートを低減することができる。したがって、セパレータ1の下側部分1yの厚みに応じて極間を狭く維持しつつ、極板群の上側部分におけるデンドライトショートを低減することができる。さらに、デンドライトショートが低減される構造であり、電解液の比重を従来よりも小さくすることが可能となる。また、仮に、正極板2または負極板3が湾曲するなどして、正極板2がセパレータ1の上側部分1xに近づいたとしても、セパレータ1の上側部分1xにはリブ11が形成されているため、正極板2がセパレータ1のベース12に接触しにくく、セパレータ1の酸化劣化を抑制することができる。また、セパレータ1の上側部分1xのリブ11(11m)が正極板2に接触しにくくなり、電解液の拡散性が向上し、成層化自体も緩和することができる。このため、鉛蓄電池の寿命性能を向上させることができる。
ここで、セパレータ1の下側部分と正極板2とはリブ11を介して接触しており、且つ、正極板2は、上方においてストラップに接続されている。これにより、極板群の上側部分を挟んだ上下が固定されて、セパレータ1の上側部分と正極板2との間の隙間の間隔が一定に維持され、極板群の上側部分におけるデンドライトショートをより確実に低減できるとともに、電解液の拡散性を向上させ、成層化自体を緩和することができる。
また、セパレータ1の上側部分1xにおけるリブ11を押し潰して、リブ11の高さ寸法をコントロールしているので、その製造が極めて容易である。さらに、上側部分1xにおけるリブ11(11m)の多孔度が、下側部分1yにおけるリブ11(11n)の多孔度よりも小さいので、上側部分1xにおけるリブ11(11m)の細孔に入る鉛の量を減らすことができ、デンドライトショートをより一層低減することができる。さらに、セパレータ1の上側部分1xよりも下側部分1yの抵抗が小さくなるため、充電受け入れ性が上下で均一化することができ、成層化をより一層抑制することができる。
仮に、セパレータと極板とを離間した構造とするだけであれば、極板の上側部分の厚みを下側部分の厚みよりも小さくすることも考えられる。しかしながら、極板の下側部分の厚みを基準として極板の上側部分の厚みを薄くすると、上側部分の活物質量が下側部分の活物質量よりも少ないため、単位体積当たりの充放電量が下側部分よりも上側部分の方が多くなる。その結果、極板の上側部分における活物質が軟化して、極板の寿命が短くなってしまう。また、極板の下側部分を厚くすることも考えられるが、活物質の無駄が増えてしまう。また、この構成の極板を用いて鉛蓄電池を設計する場合には、極板の下側部分の厚みを基準にして設計することになるため、例えば、電槽内に収容できる極板枚数が少なくなってしまい、電池性能が低下してしまう。そこで、本発明を適用することで、上記課題も生ずることなく、セパレータの上側部分で生じるデンドライトショートを低減することができる。
これらの上述した効果は、液式鉛蓄電池特有の効果であり、密閉式鉛蓄電池(いわゆるVRLA)では得られない効果である。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、リブの一部を押し潰すことで、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしているが、リブの一部を削ることで、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしても良い。また、リブをセパレータに成形する段階で、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしても良い。
例えば、前記実施形態では、リブの一部を押し潰すことで、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしているが、リブの一部を削ることで、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしても良い。また、リブをセパレータに成形する段階で、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしても良い。
また、前記実施形態のセパレータは、正極板に対向する面の上端から下端に亘って複数のリブ11が形成されたものであったが、図5に示すように、正極板に対向する面において下側部分1yにのみ上下方向に沿って複数のリブ11が形成されたものであっても良い。つまり、正極板に対向する面において上側部分1xは平面である。
さらに、前記実施形態のセパレータは、袋状をなすものであったが、平板状又は左右両端がシールされていないU字状をなすものであっても良い。加えて、前記実施形態のセパレータは、正極板をU字状に包んでいたが、負極板をU字状に包んでもよい。
また、前記実施形態のセパレータは、上側部分におけるリブ高さを下側部分におけるリブ高さよりも低くしていたが、セパレータのベースの上側部分の厚さを下側部分よりも低くしてもよい。このとき、セパレータのリブ高さは、ベースの厚さとリブ高さを加えたセパレータの全体の厚さにおいて上側部分の厚さが下側部分よりも薄ければ、略同一であってもよいし、それぞれの位置において任意の高さであってもよい。
さらに、前記実施形態では、セパレータの全てのリブの高さが下側部分よりも上側部分において低くなるように構成されていたが、前記リブに加えて、セパレータの全面に、前記リブとは異なり、前記リブの上側部分以下のリブ高さを有する小さなリブ(いわゆるミニリブ)が形成されていてもよい。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
100・・・鉛蓄電池用セパレータ
2 ・・・正極板
3 ・・・負極板
1a ・・・正極板に対向する面
1x ・・・セパレータの上側部分
1y ・・・セパレータの下側部分
11 ・・・リブ
2 ・・・正極板
3 ・・・負極板
1a ・・・正極板に対向する面
1x ・・・セパレータの上側部分
1y ・・・セパレータの下側部分
11 ・・・リブ
Claims (8)
- 正極板及び負極板がシート状のセパレータを介して配置された極板群を有する鉛蓄電池であって、
前記セパレータの上側部分における厚みは、前記セパレータの下側部分における厚みよりも薄いことを特徴とする鉛蓄電池。 - 前記セパレータが、扁平なベースと、前記ベースの少なくとも一方の面から突出したリブと、を有しており、
前記セパレータの上側部分におけるリブ高さが、前記セパレータの下側部分におけるリブ高さよりも低い請求項1記載の鉛蓄電池。 - 前記セパレータが、扁平なベースと、前記ベースの少なくとも一方の面の下側部分からのみ突出したリブと、を有する請求項1記載の鉛蓄電池。
- 前記正極板及び前記負極板は、上方に突出した耳部をそれぞれ有し、
同極性の前記耳部が導電部材により接合されている請求項1乃至3の何れか一項に記載の鉛蓄電池。 - 前記リブの先端面は、凸状に湾曲している請求項1乃至4の何れか一項に記載の鉛蓄電池。
- アイドリングストップ車用又は充電制御車用である請求項1乃至5の何れか一項に記載の鉛蓄電池。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載の鉛蓄電池を搭載した自動車。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載の鉛蓄電池の蓋を上側として使用する鉛蓄電池の使用方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019087682A1 (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池 |
KR20200040483A (ko) * | 2018-10-10 | 2020-04-20 | 주식회사 한국아트라스비엑스 | 납축전지의 극판 성장에 따른 단락을 방지하기 위한 단락 방지 장치 |
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WO2019087682A1 (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池 |
JPWO2019087682A1 (ja) * | 2017-10-31 | 2020-11-12 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池 |
KR20200040483A (ko) * | 2018-10-10 | 2020-04-20 | 주식회사 한국아트라스비엑스 | 납축전지의 극판 성장에 따른 단락을 방지하기 위한 단락 방지 장치 |
KR102123000B1 (ko) | 2018-10-10 | 2020-06-16 | 주식회사 한국아트라스비엑스 | 납축전지의 극판 성장에 따른 단락을 방지하기 위한 단락 방지 장치 |
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