JP2016057820A - 半導体装置及び半導体装置のテスト方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置のテスト方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016057820A
JP2016057820A JP2014183383A JP2014183383A JP2016057820A JP 2016057820 A JP2016057820 A JP 2016057820A JP 2014183383 A JP2014183383 A JP 2014183383A JP 2014183383 A JP2014183383 A JP 2014183383A JP 2016057820 A JP2016057820 A JP 2016057820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
semiconductor device
delay
signal
delay amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014183383A
Other languages
English (en)
Inventor
智之 前川
Tomoyuki Maekawa
智之 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014183383A priority Critical patent/JP2016057820A/ja
Priority to US14/636,723 priority patent/US20160072511A1/en
Publication of JP2016057820A publication Critical patent/JP2016057820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2882Testing timing characteristics
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/31727Clock circuits aspects, e.g. test clock circuit details, timing aspects for signal generation, circuits for testing clocks

Abstract

【課題】異常検出回路の機能を正確にテストする。【解決手段】半導体装置は、クロック周波数の異常を検出する機能を有する半導体装置であって、検出回路と、切り替え手段と、分周回路と、入力手段を備える。検出回路は、入力信号に対する出力信号の遅延量が、半導体装置のクリティカルパスでの遅延量と等しい。切り替え手段は、検出回路からの出力信号を、検出回路へ入力してリング発振回路を形成する。分周回路は、切り替え手段によって閉回路が形成されたときに、検出回路から出力される出力信号を分周する。入力手段は、分周回路によって分周された出力信号を、リファレンス信号として、半導体装置のクロック信号を生成するPLL回路へ入力する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置及び半導体装置のテスト方法に関する。
装置の信頼性や安全性を向上させる観点から、半導体集積回路の内部には、種々の異常検出手段が設けられている。異常検出手段によって異常が検出されると、半導体集積回路のリセットや、所定の割り込み処理が行われ、集積回路の誤動作が回避される。異常検出手段の検出対象となる異常とは、電圧、温度などに起因するいわゆる共通原因故障と呼ばれるものである。共通原因故障は、半導体集積回路全体の動作に影響を及ぼす。そこで、共通原因故障を、半導体集積回路の動作を規定するクロックの周波数に基づいて検出する異常検出回路が提案されている。
従来の異常検出回路は、半導体集積回路で最も周波数余裕が小さくなる遅延量、すなわち、クリティカルパスでの遅延量と同様の遅延量を生じさせる遅延回路と、集積回路の動作マージンと同等の遅延量を生じささる遅延回路とを有している。そして、異常検出回路は、上記2つの遅延回路を経て出力される信号の遅延量が、所定の値以上になったときに、共通原因故障が発生すると予測し、半導体集積回路をリセットする。
この種の異常検出回路では、半導体集積回路の異常をいかなる使用条件下においても検出することができるように、遅延回路の遅延量が決定される。
半導体装置については、定格周波数で正常に動作しているときに、半導体集積回路が異常であると誤って判断しないことがテストされる。しかしながら、半導体集積回路でのクロック信号が定格周波数を超えて高くなっていった場合に、(1)異常検出回路が異常を検出することができるか否か、或いは、(2)半導体集積回路に関係する他の回路が誤動作する前に、異常検出回路が異常を検出することができるか否か、については事前にテストすることが困難である。そのため、半導体集積回路のテストを行ったとしても、異常の検出が不十分な異常検出回路が組み込まれた半導体集積回路が市場に出てしまうことが考えられる。
また、半導体集積回路のクロック信号の周波数を、細かく変化させながら、広い周波数帯域でテストを行えば、正確に異常検出回路のテストを行うことができる。しかしながら、この方法でテストを行うには、ある程度の時間を必要とする。そのため、半導体集積回路の製造コストが高くなることが考えられる。
特開2002−243800号公報
本発明は、半導体装置の異常検出機能を正確にテストすることを課題とする。
上記課題を解決するため、実施形態に係る半導体装置は、周波数の異常を検出する機能を有する半導体装置であって、入力信号に対する出力信号の遅延量が、半導体装置のクリティカルパスでの遅延量と等しい検出回路と、検出回路からの出力信号を、検出回路へ入力してリング発振回路を形成するための切り替え手段と、切り替え手段によって閉回路が形成されたときに、検出回路から出力される出力信号を分周する分周回路と、分周回路によって分周された出力信号を、半導体装置のクロック信号を生成するPLL回路へ入力する入力手段と、を備える。
また、実施形態に係る半導体装置のテスト方法は、周波数の異常を検出する機能を有する半導体装置のテスト方法であって、入力信号に対する出力信号の遅延量が、前記半導体装置のクリティカルパスでの遅延量と等しい検出回路からの出力信号を、前記検出回路へ入力してリング発振回路を形成する工程と、前記リング発振回路が形成されたときに、前記検出回路から出力される出力信号を分周し、前記半導体装置のクロック信号を生成するPLL回路へ入力する工程と、を含む。
本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。 異常検出回路のブロック図である。 半導体装置の信号の一例を示す図である。 PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。 PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。 PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。 PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。 PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。 異常検出回路に形成される閉回路(ループ回路)を示す図である。 異常検出回路の変形例を示す図である。 異常検出回路の変形例を示す図である。 PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。 変形例に係る異常検出回路のブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置10のブロック図である。半導体装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、主記憶部12、補助記憶部13、インタフェース14、異常検出回路20、リセット回路30、PLL(phase locked loop)回路40、基準信号生成回路50を有するマイクロコンピュータである。
CPU11は、補助記憶部13に記憶されたプログラムに応じた演算を行う。演算結果を示す信号は、インタフェース14を介して外部へ出力される。
主記憶部12は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリを有している。主記憶部12は、CPU11の作業領域として用いられる。補助記憶部13は、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリを有している。補助記憶部13は、CPU11が実行するプログラム、及び各種パラメータなどを記憶している。
インタフェース14は、半導体装置10と外部回路とを接続するための端子から構成されている。半導体装置10が実装される基板に形成される回路は、インタフェース14を介して、半導体装置10と接続される。また、当該半導体装置10のテスト時には、インタフェース14を介して、テスト回路が半導体装置10に接続される。
異常検出回路20は、共通原因故障を引き起こす可能性が高い回路(クリティカルパス)の遅延量と、一定のマージンを考慮した遅延量とを合わせた大きさの遅延量を有する回路を備えている。一定のマージンを考慮する理由は、実際の回路よりも異常を検出するための異常検出回路20の遅延量を大きくするためである。
半導体装置10では、CPU11での遅延量が最も大きくなる。このため、異常検出回路20は、CPU11を構成する回路と同等の遅延量と、マージンを考慮した遅延量を合わせた量の遅延量を有する回路を備えている。
図2は、異常検出回路20のブロック図である。図2の異常検出回路20は、入力信号生成回路21、第1遅延回路22、第2遅延回路23、リファレンス信号生成回路24、比較回路25、分周器26、マルチプレクサ27,28を有している。
入力信号生成回路21は、PLL回路40から出力されるクロック信号CLKに基づいて信号S1を生成する。図3は、本実施形態の半導体装置10の信号の一例を示す図である。クロック信号CLKは、周期的にローレベルとハイレベルになる、例えば200MHz程度の信号である。入力信号生成回路21は、クロック信号CLKを分周して例えば100MHzの信号S1を生成して、マルチプレクサ27とリファレンス信号生成回路24へ出力する。
マルチプレクサ27は、入力される2つの信号のいずれかをテスト信号に基づいて選択し、第1遅延回路22へ出力する。マルチプレクサ27には、入力信号生成回路21から出力される信号S1と、第2遅延回路23から出力される遅延信号S4が入力される。マルチプレクサ27は、テスト信号がローレベルのときに信号S1を第1遅延回路22へ出力し、テスト信号がハイレベルのときに遅延信号S4を第1遅延回路22へ出力する。
第1遅延回路22は、例えば奇数個のNOTゲートからなる回路である。NOTゲートはインバータを用いることができる。インバータの数は、例えばCPU11の遅延量に応じて決定される。この第1遅延回路22における入力に対する遅延量は、CPU11での遅延量と同等である。
第2遅延回路23は、例えば偶数個のNOTゲートからなる回路である。NOTゲートはインバータが用いられる。インバータの数は、第1遅延回路22の遅延量と第2遅延回路23の遅延量とを合わせた値が、CPU11の遅延量よりもある程度大きくなるように決定される。
図4〜図8は、PVT条件に対する遅延量を表すグラフを示す図である。PVT条件とは、プロセスのばらつき(P)、半導体装置10への印加電圧(V)、半導体装置10の温度(T)の3つの要因によって決まる条件である。図中の直線CPmaxは、範囲Xにおける遅延量の最大値が最も大きくなるときの半導体装置10の遅延量の推移を示す。直線CPminは、範囲Xにおける遅延量の最大値が最も小さくなるときの半導体装置10の遅延量の推移を示す。また、直線DCは、異常検出回路の遅延量の推移を示す。
図4のグラフは、半導体装置10の構成回路が初期の性能を有するときの遅延量を、異常検出回路の遅延量とともに示している。図4に示されるように、CPU11の遅延量は、PVT条件に対して直線CPmaxで示されるように変化する場合と、直線CPminで示されるように変化する場合に概ね2分することができる。また、本実施形態では、第1遅延回路22の遅延量と第2遅延回路23の遅延量とを合わせた遅延量Dは、図4の直線DCによって示されるように、PVTminからPVTmaxまでの範囲Xにおいて、常にCPU11の遅延量よりも大きくなっている。
基準値Fmaxは、CPU11が半導体装置10の共通原因故障を生じさせることなく動作するときに許容される最大の遅延量である。半導体装置10の動作中に、異常検出回路20での遅延量Dを監視し、この遅延量Dが基準値Fmax以上になった場合に、半導体装置10をリセットする。すなわち、CPU11での遅延量が基準値Fmaxを超える前に、半導体装置10がリセットされることにより、CPU11の遅延に起因する共通原因故障の発生を回避することができる。
図5のグラフは、半導体装置10の構成回路が経年劣化したときの遅延量を、異常検出回路の遅延量とともに示している。例えば、経年劣化などにより、半導体装置10を構成する各回路の遅延量が増加した場合には、PVT条件が範囲Xにある場合であっても、図5に示されるように、直線DCが基準値Fmaxを示すラインと交差するようになる。これは、第1遅延回路22と第2遅延回路23の各遅延量を合わせた遅延量Dが、基準値Fmaxを超えたことを意味する。
本実施形態では、範囲Xにおいて、直線DCが直線CPmax及び直線CPminの上方に位置している。このため、遅延量Dが基準値Fmax以上になったときに半導体装置10をリセットすれば、CPU11での遅延量が基準値Fmax以上になることを回避して、共通原因故障の発生を未然に防止することができる。
入力信号生成回路21から出力された信号S1は、第1遅延回路22を介して第2遅延回路23に入力される。そして、信号S1は所定量遅延した遅延信号S4として、比較回路25及び分周器26へ出力される。図3に示されるように、遅延信号S4は、信号S1に対して時間d1或いはd2遅延した信号となる。
リファレンス信号生成回路24は、信号S1に基づいてリファレンス信号S2を生成し、クロック信号CLKに同期させて比較回路25に出力する。具体的には、リファレンス信号生成回路24は、図3に示されるように、信号S1の立下りに同期して立下り、クロック信号CLKの立下りに同期して立ち上がるリファレンス信号S2を生成して、比較回路25に出力する。
比較回路25は、リファレンス信号S2と遅延信号S4を比較して、比較結果を示す比較信号S5を出力する。具体的には、比較回路25はリファレンス信号S2と遅延信号S4双方の信号がローレベルのときにハイレベルとなり、それ以外の場合、例えばリファレンス信号S2と遅延信号S4の少なくともいずれかがハイレベルのときにローレベルとなる比較信号S5を出力する。図3に示されるように、比較信号S5がハイレベルになるときは遅延信号S4の遅延量が大きい場合、すなわち、遅延信号S4がクロック信号CLKの1周期分以上遅延した場合である。また、比較信号S5がハイレベルを継続した時間は、遅延信号S4の遅延量を示す。一方、遅延信号S4の遅延量が小さい場合、すなわち、遅延信号S4がクロック信号CLKの1周期分以上遅延しなかった場合には、比較信号S5はローレベルを維持する。
比較信号S5がハイレベルを維持する時間Tは、遅延信号S4の遅延量が大きくなるにつれて長くなる。したがって、比較信号S5がハイレベルになった時間Tを監視することで、CPU11の遅延に起因する共通原因故障の発生を予測することができる。
分周器26は、遅延信号S4を分周して、マルチプレクサ28へ出力する。遅延信号S4の周波数は、信号S1の周波数と同様に100MHzである。分周器26は、遅延信号S4の周波数を、例えば10MHzに分周して、マルチプレクサ28へ出力する。
マルチプレクサ28は、入力される2つの信号のいずれかをテスト信号に基づいて選択し、PLL回路40へ出力する。マルチプレクサ28に、分周された遅延信号S4と、基準信号生成回路50から出力される基準信号が入力される。マルチプレクサ28は、テスト信号がローレベルのときに基準信号をPLL回路40へ出力し、テスト信号がハイレベルのときに分周された遅延信号S4をPLL回路40へ出力する。
図1に示す基準信号生成回路50は、例えば水晶を同調回路とする発振回路である。基準信号生成回路50は、周波数が例えば10MHzで、周期的にハイレベルとローレベルになる基準信号を生成し出力する。
リセット回路30は、比較回路25から出力される比較信号S5を受信する。そして、比較信号S5がハイレベルを維持する時間T(図3参照)を計測する。リセット回路30は、時間Tが閾値を超えると半導体装置10の動作をリセットする。これにより、半導体装置10が初期化され、CPU11での遅延量の増加に起因する共通原因故障の発生が回避される。
PLL回路40は、位相比較器、電圧制御発振器(VCO:Voltage Contorolled Oscillator)、ローパスフィルタ、分周器などを有し、入力信号を逓倍するシンセサイザとして機能する。PLL回路40は、基準信号或いは遅延信号S4が入力された場合、基準信号の周波数を逓倍して例えば200MHz程度のクロック信号CLKを生成する。そして生成したクロック信号CLKを、CPU11、入力信号生成回路21及びリファレンス信号生成回路24などへ出力する。
CPU11は、クロック信号CLKに同期して主記憶部12、補助記憶部13などを制御する。また、異常検出回路20は、遅延信号S4に基づいて異常の検出を行う。
次に、半導体装置10のテストを行う手順について説明する。半導体装置10のテスト時には、インタフェース14を介して半導体装置10にテスト装置が接続される。
このテスト装置は、半導体装置10を構成する各部の動作が正常であるか否かを判断するための回路である。テスト装置は、テスト信号に基づきマルチプレクサ27,28からの出力を選択的に切り替えながら、半導体装置10のテストを行う。
テスト装置はまず、図4に示されるように、PVT条件が範囲Xにある条件で半導体装置10を動作させて第1テストを行う。第1テストは、半導体装置10の異常を検出するためのテストである。
半導体装置10に異常がない場合には、第1遅延回路22と第2遅延回路23での遅延量Dは、直線DCに示されるように基準値Fmax以下になる。遅延量Dは、直線CPmax及び直線CPminで示されるCPU11での遅延量よりも大きくなるように設計されているため、PVT条件が範囲Xにある場合に、比較信号S5がハイレベルにならなければ、半導体装置10は正常に動作していると考えることができる。
この場合には、半導体装置10が経年劣化したとしても、図5に示されるように、現時点で最も遅延量が大きいと考えられる遅延量Dが、基準値Fmaxを最初に超えることになる。したがって、遅延量Dを監視することで、その他の回路での遅延に起因する共通原因故障の発生を予測することが可能となる。
図6のグラフは、半導体装置10が、遅延回路よりも遅延量が多い回路(以下、特定回路Cともいう)を含む場合の遅延量を、異常検出回路の遅延量とともに示している。また、図7のグラフは、特定回路Cを含む半導体装置10が、経年劣化したときの遅延量を、異常検出回路の遅延量とともに示している。なお、図6,図7における直線CPxは、特定回路Cの遅延量の推移を示す。
半導体装置10には、図6に示されるように、範囲Xでの遅延量が例えば直線CPxで示されるように推移する特定回路Cが含まれることがある。この場合には、PVT条件が範囲Xにあるときには、特定回路Cの遅延量の方が異常検出回路20の遅延量Dよりも大きくなる。
そのため、半導体装置10は、PVT条件が範囲Xにあるときに正常に動作し、異常検出回路20を用いても異常が検出されない場合であっても、経年劣化により回路特性が変化すると、図7に示されるように、異常検出回路20の遅延量Dよりも先に、特定回路Cの遅延量が基準値Fmaxを超えてしまう。この場合に、遅延量Dが基準値Fmax以上になったときに半導体装置10をリセットする制御を行っていたのでは、特定回路Cに起因する共通原因故障が発生する場合がある。
そこで、本実施形態では、図8の破線に示されるように、基準値Fmaxを直線DCに対応させて規定し、第2テストを行う。第2テストは、基準値Fmaxを超える遅延量を有する特定回路Cが半導体装置10に含まれるか否かを検出するためのテストである。
図8のグラフは、第2テスト時における基準値Fmaxの遅延特性を示す。図8は、基準値Fmaxが直線DCによって示される遅延量Dよりもわずかに小さくなっている。このため、図6及び図7の直線CPxに示されるように、範囲Xにおいて、直線DCで示される異常検出回路20の遅延量Dよりも大きい遅延量をもつ特定回路Cが存在する場合にも、第2テストを行うことにより当該特定回路Cを検出することができる。特定回路Cが含まれる半導体装置10は、異常検出回路20を用いても、半導体装置10をリセットすることができない。したがって、このような半導体装置10は、不良品として取り扱う。
第2テストでは、テスト装置はテスト信号をハイレベルにする。これにより、図9に示されるように、遅延信号S4を第1遅延回路22に帰還させる閉回路と、遅延信号S4を分周器26を介してPLL回路へ入力する回路が形成される。
第1遅延回路22は奇数個のインバータを有し、第2遅延回路23は偶数個のインバータを有している。このため、テスト信号がハイレベルになると、第1遅延回路22と第2遅延回路23がリングオシレータ(リング発振器)を形成する。このリングオシレータの発振周波数は、インバータの総数と各インバータ遅延時間に依存する。本実施形態では、周波数が例えば約250MHz程度のリングオシレータが形成される。したがって、第2テストが実行されている際には、遅延信号S4は約250MHz程度の2値の信号となる。
この遅延信号S4は、リングオシレータの固有の周波数となる。したがって、異常検出回路20は固有の周波数で、半導体装置10のテストを行うことができる。
リングオシレータ化された第1遅延回路22と第2遅延回路23から生成された遅延信号S4が、PLL回路40へ入力される。この状態のときに、共通原因故障を発生させる回路の遅延量は、図6の直線CPxで示されるように、直線DCで示される遅延量Dよりも大きくなる。そこで、共通原因故障が発生した場合には、半導体装置10に特定回路Cが存在していると判断して、当該半導体装置10を不良品として取り扱う。
以上説明したように、本実施形態では、半導体装置10をテストする際に、第1遅延回路22と第2遅延回路23がリングオシレータ化される。これにより、遅延信号S4はリングオシレータの固有の周波数となる。したがって、第1遅延回路22と第2遅延回路23からなる遅延回路の実際の周波数を基準に、半導体装置10の動作をテストすることができる。そして、このテストにおいて、共通原因故障の発生を予測する異常検出回路20の機能が十分ではないと判断することが可能となる。したがって、異常検出回路20の機能が十分ではない半導体装置10を不良品として取り扱うことで、信頼性の高い半導体装置のみを提供することが可能となる。
また、半導体装置10のクロック信号の周波数を細かく変化させながら、広い周波数帯域でテストを行うことなく、異常検出回路20の機能をテストすることができる。したがって、テストを短時間に行うことができ、半導体装置の製造コストを削減することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、図9に示されるように、第1遅延回路22と第2遅延回路23によってリングオシレータが形成される場合について説明した。これに限らず、図10に示されるように、第1遅延回路22及び第2遅延回路23と、インバータからなる第3遅延回路29からリングオシレータが形成されることとしてもよい。
例えば、異常を検出するための遅延量Dと、特定回路Cの遅延量との差が小さい場合には、PLL回路40のクロックジッタなどの影響で、テスト中に誤って共通原因故障が発生してしまうことがある。そのため、第3遅延回路29によって遅延信号S4の周波数を低くすることで、クロックジッタの影響を補完することができる。これにより、精度よく半導体装置10をテストすることが可能となる。
上記実施形態では、第1遅延回路22と第2遅延回路23がリングオシレータを形成する場合について説明した。これに限らず、図11に示されるように、マルチプレクサ51を設け、第1遅延回路22から出力される信号S3を、遅延信号S4に代えて、第1遅延回路22及び分周器26へ出力することとしてもよい。この場合には、第1遅延回路22がリングオシレータを形成する。
図12は、図11の異常検出回路20を有する半導体装置10の第2テスト時における基準値Fmaxの遅延特性を示すグラフである。第1遅延回路22のみがリングオシレータを形成する場合には、図12に示されるように、基準値Fmaxが直線DCによって示される遅延量Dよりもわずかに大きくなる。このため、図6及び図7の直線CPxに示されるように、範囲Xにおいて、直線DCで示される異常検出回路20の遅延量Dよりも大きい遅延量をもつ特定回路Cが存在する場合にも、第2テストを行うことにより当該特定回路Cを検出することができる。この場合、第1遅延回路22の遅延量を、特定回路Cの遅延量よりも若干小さくしておくことで、特定回路Cに起因する遅延を検出することができるか否かをテストすることができる。
また、図11の異常検出回路20では、マルチプレクサ51を操作することで、第1遅延回路22へ入力される信号を切り替えることができる。したがって、一度のテストで、異常検出回路20が異常を検出することが可能であることと、異常検出回路20で検出することが不可能な共通原因故障の要因となる特定回路Cの有無をテストすることができる。
また、図13に示されるように、第1遅延回路22、第2遅延回路23、及び第3遅延回路29からの出力信号のうちから、第1遅延回路22へ入力される信号を、選択手段52を用いて選択することとしてもよい。
図11及び図13に示される異常検出回路20では、リングオシレータを構成するNOTゲートの数が可変なので、種々のケースについてテストすることが可能となる。
上記実施形態では、遅延回路がインバータで構成されている場合について説明した。遅延回路の構成はこれに限定されるものではなく、他の発振回路等を用いてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 半導体装置
11 CPU
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 インタフェース
20 異常検出回路
21 入力信号生成回路
22 第1遅延回路
23 第2遅延回路
24 リファレンス信号生成回路
25 比較回路
26 分周器
27,28 マルチプレクサ
29 第3遅延回路
30 リセット回路
40 PLL回路
50 基準信号生成回路

Claims (5)

  1. 周波数の異常を検出する機能を有する半導体装置であって、
    入力信号に対する出力信号の遅延量が、前記半導体装置のクリティカルパスでの遅延量と同等の検出回路と、
    前記検出回路からの出力信号を、前記検出回路へ入力してリング発振回路を形成するための切り替え手段と、
    前記切り替え手段によって閉回路が形成されたときに、前記検出回路から出力される出力信号を分周する分周回路と、
    前記分周回路によって分周された前記出力信号を、前記半導体装置のクロック信号を生成するPLL回路へ入力する入力手段と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記検出回路は、遅延量が、前記クリティカルパスの遅延量と等しい第1遅延回路を有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記検出回路は、遅延量が、前記クリティカルパスの遅延量の変動幅と等しい第2遅延回路と、を有する請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1または第2の遅延回路の遅延量を可変する可変手段を備える請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 周波数の異常を検出する機能を有する半導体装置のテスト方法であって、
    入力信号に対する出力信号の遅延量が、前記半導体装置のクリティカルパスでの遅延量と等しい検出回路からの出力信号を、前記検出回路へ入力してリング発振回路を形成する工程と、
    前記リング発振回路が形成されたときに、前記検出回路から出力される出力信号を分周し、前記半導体装置のクロック信号を生成するPLL回路へ入力する工程と、
    を含む半導体装置のテスト方法。
JP2014183383A 2014-09-09 2014-09-09 半導体装置及び半導体装置のテスト方法 Pending JP2016057820A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014183383A JP2016057820A (ja) 2014-09-09 2014-09-09 半導体装置及び半導体装置のテスト方法
US14/636,723 US20160072511A1 (en) 2014-09-09 2015-03-03 Semiconductor device and test method of the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014183383A JP2016057820A (ja) 2014-09-09 2014-09-09 半導体装置及び半導体装置のテスト方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016057820A true JP2016057820A (ja) 2016-04-21

Family

ID=55438492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014183383A Pending JP2016057820A (ja) 2014-09-09 2014-09-09 半導体装置及び半導体装置のテスト方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160072511A1 (ja)
JP (1) JP2016057820A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230020571A (ko) * 2017-11-15 2023-02-10 프로틴텍스 엘티디. 집적 회로 마진 측정 및 고장 예측 장치
TWI802615B (zh) 2017-11-23 2023-05-21 以色列商普騰泰克斯有限公司 積體電路板失效檢測
US11740281B2 (en) 2018-01-08 2023-08-29 Proteantecs Ltd. Integrated circuit degradation estimation and time-of-failure prediction using workload and margin sensing
TWI828676B (zh) 2018-04-16 2024-01-11 以色列商普騰泰克斯有限公司 用於積體電路剖析及異常檢測之方法和相關的電腦程式產品
CN113474668A (zh) 2018-12-30 2021-10-01 普罗泰克斯公司 集成电路i/o完整性和退化监测
WO2021111444A1 (en) 2019-12-04 2021-06-10 Proteantecs Ltd. Memory device degradation monitoring
US11815551B1 (en) 2022-06-07 2023-11-14 Proteantecs Ltd. Die-to-die connectivity monitoring using a clocked receiver

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3084151B2 (ja) * 1992-09-18 2000-09-04 株式会社日立製作所 情報処理システム
JP2008139903A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Fujitsu Ltd 情報処理装置および位相制御方法
US7619451B1 (en) * 2007-02-03 2009-11-17 Altera Corporation Techniques for compensating delays in clock signals on integrated circuits
JP5940413B2 (ja) * 2012-08-10 2016-06-29 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置及び電子装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160072511A1 (en) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016057820A (ja) 半導体装置及び半導体装置のテスト方法
TWI548886B (zh) 老化偵測電路及其方法
US8970277B2 (en) Multiplexed oscillators
JP5180169B2 (ja) 半導体集積回路
US9389622B2 (en) Voltage optimization circuit and managing voltage margins of an integrated circuit
TWI575878B (zh) 延遲鏈之校正
WO2013027739A1 (ja) 劣化診断回路および劣化診断方法
TWI486754B (zh) 用以控制供應電壓之方法及系統
TW201643445A (zh) 內建於晶片內之測量抖動的裝置與方法
US20170288677A1 (en) Clock signal stop detection circuit
CN110999086A (zh) 容错时钟监视器系统
US20110196628A1 (en) Deterioration detection circuit
US10411721B2 (en) Semiconductor device and control system
US9076550B2 (en) Test circuit for testing refresh circuitry of a semiconductor memory device
US10461721B2 (en) Semiconductor apparatus, degradation value determination system and processing system
US11036266B2 (en) Methods, systems and apparatus for dynamic temperature aware functional safety
JP6322434B2 (ja) 負荷制御用バックアップ信号発生回路
US6686802B2 (en) Microcomputer having built-in phase locked loop circuit synchronized with external clock and detecting an interruption of the external clock by utilizing continuous outputs of the PLL circuit
US10749510B2 (en) Semiconductor device and control methods thereof
JP7309658B2 (ja) 半導体装置
JP6008386B2 (ja) 半導体装置とそのテスト方法
JP4894327B2 (ja) ジッタ測定回路
JP5171379B2 (ja) 周波数異常検出回路
JP6735611B2 (ja) 電子回路、電子機器および集積回路
JP2023020543A (ja) 組電池の異常判定方法、異常判定プログラム及び異常判定装置