JP2016057483A - コネクタフェルール - Google Patents

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肇 荒生
知巳 佐野
Tomomi Sano
知巳 佐野
大 佐々木
Masaru Sasaki
大 佐々木
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Abstract

【課題】多くのレンズを効率よく配置したコネクタフェルールを提供する。
【解決手段】第1コネクタフェルール10は、光導波部材を保持する複数の保持孔と、第2コネクタフェルール20を接続させるガイドピン14及びガイドピン穴15と、光導波部材と光学的に接続される複数のレンズ12で構成されたレンズ群R1とを備える。レンズ群R1は、光軸に直交する平面に沿って配置されている。レンズ群R1を構成する各レンズ12は、第2コネクタフェルール20との接続時に、第2コネクタフェルール20に設けられたレンズ22と光学的に接続される。レンズ群R1は、光軸に直交する平面上でX方向に沿って8個のレンズ12が配置されてなるレンズ12の組C1を有している。レンズ12の組C1は、Y方向に沿って5段配置されている。光軸に直交する平面において、レンズ群R1を構成する各レンズ12は、三角格子状に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタフェルールに関するものである。
特許文献1には、一対に設けられる光ファイバ同士を接続させる光伝送用光学部品が記載されている。この光伝送用光学部品は、ファイバアレイの各ファイバ芯線を挟み込んで保持するファイバホルダと、複数のレンズが形成された光学機能アレイとを備えている。ファイバホルダの前面には複数のファイバ芯線の端面が露出しており、光学機能アレイの前面には複数のレンズが形成されている。ファイバホルダの前面において、複数のファイバ芯線は、所定の方向に沿って一列に並ぶように配列されている。光学機能アレイの前面において、複数のレンズは、上記所定の方向に沿って一列に並ぶように配列されている。また、ファイバ芯線から出射された光はレンズによって平行化して出力される。一方、レンズに入射された光はファイバ芯線の端面に集光される。
特開2008−151843号公報
上述したコネクタフェルールでは、複数のレンズが一列に並べて配列されている。よって、レンズの数が多い場合には、レンズの配置に伴って光学機能アレイの前面の面積が増大することとなり、レンズを効率よく配置できていないという問題がある。このように、コネクタフェルールでは、多くのレンズを効率よく配置することが求められている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、多くのレンズを効率よく配置することができるコネクタフェルールを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一側面に係るコネクタフェルールは、互いに接続可能な一対のコネクタフェルールの一方を構成するコネクタフェルールであって、光導波部材を保持する複数の保持部と、一対のコネクタフェルールの他方を構成する相手方フェルールを接続させるガイド部と、光導波部材と光学的に接続される複数のレンズで構成されたレンズ群と、を備え、レンズ群は、光軸に直交する平面に沿って配置されており、レンズ群を構成する各レンズは、相手方フェルールとの接続時に、相手方フェルールに設けられたレンズと光学的に接続され、レンズ群は、平面上で第1方向に沿って複数のレンズが配置されてなるレンズの組を有しており、レンズの組は、第1方向に直交する第2方向に沿って複数段配置されており、平面において、レンズ群を構成する各レンズは、三角格子状に配列されている。
本発明によれば、多くのレンズを効率よく配置することができる。
図1は、第1実施形態に係る一対のコネクタフェルールをZ方向に沿って接続した状態を示す概念図である。 図2(a)は第1実施形態に係る第1コネクタフェルールの端面を示す図である。図2(b)は第1実施形態に係る第2コネクタフェルールの端面を示す図である。 図3(a)は第1実施形態の変形例に係る第1コネクタフェルールの端面を示す図である。図3(b)は第1実施形態の変形例に係る第2コネクタフェルールの端面を示す図である。 図4(a)は第2実施形態に係る第1コネクタフェルールの端面を示す図である。図4(b)は第2実施形態に係る第2コネクタフェルールの端面を示す図である。 図5(a)は第2実施形態の変形例に係る第1コネクタフェルールの端面を示す図である。図5(b)は第2実施形態の変形例に係る第2コネクタフェルールの端面を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。(1)本発明の一側面に係るコネクタフェルールは、互いに接続可能な一対のコネクタフェルールの一方を構成するコネクタフェルールであって、光導波部材を保持する複数の保持部と、一対のコネクタフェルールの他方を構成する相手方フェルールを接続させるガイド部と、光導波部材と光学的に接続される複数のレンズで構成されたレンズ群と、を備え、レンズ群は、光軸に直交する平面に沿って配置されており、レンズ群を構成する各レンズは、相手方フェルールとの接続時に、相手方フェルールに設けられたレンズと光学的に接続され、レンズ群は、平面上で第1方向に沿って複数のレンズが配置されてなるレンズの組を有しており、レンズの組は、第1方向に直交する第2方向に沿って複数段配置されており、平面において、レンズ群を構成する各レンズは、三角格子状に配列されている。
本発明の一側面に係る光コネクタフェルールでは、光軸に直交する平面において、複数のレンズは三角格子状に配置されている。よって、複数のレンズを最密充填配置させることができるので、多くのレンズを効率よく配置することができる。
(2)上記のコネクタフェルールにおいて、上記平面は、相手側フェルールと対向する端面であり、ガイド部は、端面に複数配置されており、端面において、複数のガイド部は、端面上に位置する基準点又は基準線に対して互いに対称となる位置に配置されており、レンズ群は、基準点を通ると共に第1方向若しくは第2方向に平行な直線、又は基準線に対して互いに対称となる位置に配置されていてもよい。このように複数のガイド部及びレンズ群を互いに対称となる位置に配置することにより、一対のコネクタフェルールの姿勢を互いに安定させた状態で接続させることができる。また、この場合、相手方フェルールの端面の形状を一方のコネクタフェルールの端面の形状と同一としても、一方のコネクタフェルールの端面を反転させて、当該端面と相手方フェルールの端面とを対向させることにより、一対のコネクタフェルールを接続可能となる。従って、一方のコネクタフェルールと相手方フェルールとを互いに同一形状とすることができ、信頼性が高いコネクタ嵌合構造を提供することができる。
(3)上記のコネクタフェルールにおいて、ガイド部は、第1ガイド部と、相手方フェルールに設けられた第1ガイド部と接続可能な第2ガイド部と、を含んでおり、第1ガイド部と第2ガイド部とは、基準線に対して互いに対称となる位置に配置されていてもよい。この場合、一方のコネクタフェルールの第1ガイド部を相手方フェルールの第2ガイド部に接続させ、相手方フェルールの第1ガイド部を一方のコネクタフェルールの第2ガイド部に接続させることが可能となる。また、この接続構造では、別途ガイドピンを用意する必要がなく、更に、一方のコネクタフェルールと相手方フェルールとを互いに同一の構成を有するようにすることができる。従って、コネクタフェルールの製造等のコストを低減させることができる。
(4)上記のコネクタフェルールにおいて、基準線は、第1方向に延在しており、レンズの組は、第2方向に沿って奇数段配置されており、奇数段目のレンズの組と、偶数段目のレンズの組とは、第1方向におけるレンズの位置が互いにずれていてもよい。複数のレンズを、三角格子状に配列すると共に基準線に対して互いに対称となるように配置させるには、上記のように基準線が第1方向に延在すると共にレンズの組を奇数段配置させるのが好適である。これにより、複数のレンズの最密充填配置を容易に実現させることができる。
(5)上記のコネクタフェルールにおいて、上記平面は、相手側フェルールと対向する端面であり、ガイド部は、第1ガイド部と、相手方フェルールに設けられた第1ガイド部と接続可能な第2ガイド部と、を含んでおり、第1ガイド部と第2ガイド部とは、端面上に位置する基準点に対して互いに対称となる位置に配置されていてもよい。このように第1ガイド部と第2ガイド部とを互いに対称となる位置に配置することにより、一対のコネクタフェルールの姿勢を互いに安定させた状態で接続させることができる。従って、信頼性が高いコネクタ嵌合構造を提供することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るコネクタフェルールの具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、光接続構造1を示す概念図である。図2(a)は、第2コネクタフェルール(相手方フェルール)20と対向する第1コネクタフェルール(一方のコネクタフェルール)10の端面11を示す図である。図2(b)は、第1コネクタフェルール10と対向する第2コネクタフェルール20の端面21を示す図である。図1及び図2に示されるように、光接続構造1は、互いに接続される第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20とを含んでいる。また、本実施形態において、端面11及び端面21は矩形状となっている。
第1コネクタフェルール10は複数の光導波部材F1を保持しており、第2コネクタフェルール20は複数の光導波部材F2を保持している。光導波部材F1及び光導波部材F2としては、コアとクラッドとを有する光ファイバが用いられる。光導波部材F1及び光導波部材F2は、シングルモード光ファイバであってもよいし、マルチモード光ファイバであってもよい。
第1コネクタフェルール10及び第2コネクタフェルール20は、所定の接続方向に沿って互いに接続される。この接続によって、光導波部材F1と光導波部材F2とは光学的に接続される。また、第1コネクタフェルール10は、上述した端面11と、端面11に設けられた複数のレンズ12で構成されたレンズ群R1と、端面11の反対側から挿入された光導波部材F1を保持する複数の保持孔(保持部)13と、端面11に位置するガイドピン(ガイド部、第1ガイド部)14と、端面11に位置するガイドピン穴(ガイド部、第2ガイド部)15とを備えている。第2コネクタフェルール20も、第1コネクタフェルール10と同様、端面21と、複数のレンズ22で構成されたレンズ群R2と、複数の保持孔23と、ガイドピン(ガイド部、第1ガイド部)24と、ガイドピン穴(ガイド部、第2ガイド部)25とを備えている。
なお、以下では、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20との接続方向をZ方向、端面11及び端面21の長手方向をX方向(第1方向)、端面11及び端面21の短手方向をY方向(第2方向)として説明を行う。X方向とY方向とは、端面11,21上で互いに直交している。また、第1コネクタフェルール10の構成と第2コネクタフェルール20の構成とは共通する部分があるため、以下では、第1コネクタフェルール10についての説明を重点的に行う。そして、第2コネクタフェルール20における第1コネクタフェルール10との重複部分については説明を省略する。
端面11は、Z方向において第2コネクタフェルール20と対向する面である。端面11に設けられたガイドピン14は第2コネクタフェルール20のガイドピン穴25に挿入され、端面11に設けられたガイドピン穴15には第2コネクタフェルール20のガイドピン24が挿入される。
このガイドピン14のガイドピン穴25への挿入と、ガイドピン24のガイドピン穴15への挿入とによって、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20とがZ方向に沿って接続される。そして、ガイドピン14のガイドピン穴25への挿入と、ガイドピン24のガイドピン穴15への挿入とによって、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20との位置決めがなされる。また、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20とが接続された状態において、レンズ12とレンズ22との間には空間Hが設けられる。
保持孔13及び光導波部材F1は、Z方向に沿った軸線を有する円柱状に形成される。保持孔13の径は光導波部材F1の径より僅かに大きくなっている。保持孔13は、X方向に複数(本実施形態では8個)並設されており、Y方向にも複数(本実施形態では5個)並設されている。保持孔13に保持された光導波部材F1とレンズ12とは互いに光学的に接続されている。
レンズ12は、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20とが接続されたときに、レンズ22と光学的に接続される。具体的には、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20との接続時において、光導波部材F1からは光軸Lに沿って光が出射される。光導波部材F1から出射された光は、発散しながら端面11を通ってレンズ12に到達し、レンズ12によってコリメートされる。
レンズ12によってコリメートされた光は、空間Hを通って第2コネクタフェルール20のレンズ22に到達する。レンズ22に到達した光は、レンズ22によって集光され端面21を通って光導波部材F2に結合される。ここで、端面11,21は光軸Lに直交する平面となっており、光軸Lが延びる方向はZ方向と略一致している。また、レンズ群R1,R2は、光軸Lに直交する平面に沿って配置されている。
上記のように、光接続構造1では、空間Hにおいてビーム径が拡大されたコリメートビームの態様で、第1コネクタフェルール10及び第2コネクタフェルール20間で光の授受が行われる。よって、仮に端面11又は端面21に埃等が付着したとしても光学特性が劣化しにくくなっている。また、仮にガイドピン14,24及びガイドピン穴15,25による位置決めの精度が若干低くても光学特性が劣化しにくくなっている(トレランスが広くなっている)。
また、光接続構造1において、多くの光導波部材F1,F2をコネクタフェルール10,20で結合できるか否か、つまり光導波部材F1,F2の集積度は、レンズ12,22の集積度によって決定される。また、光導波部材F1,F2の径に対してレンズ12,22の径を大きく形成しなければならないので、端面11,21で如何にレンズ12,22を密に集積できるかによって、光導波部材F1,F2の集積度が決定される。なお、従来の例では、所定のYZ断面においてレンズが細密に配置されており、レンズが四角格子配列として配置されていた。この場合、レンズを最密充填することができないので、レンズの集積度において改善の余地がある。
そこで、本実施形態では、端面11において、レンズ群R1を構成する各レンズ12が三角格子状に配置されている。同様に、Z方向から見て保持孔13及び光導波部材F1も三角格子状に配置されている。また、レンズ群R1は、端面11上でX方向に沿って複数(本実施形態では8個)のレンズ12が配置されてなるレンズ12の組C1を有している。レンズ12の組C1は、Y方向に沿って複数段(本実施形態では5段)配置されている。
ガイドピン14とガイドピン穴15とは、端面11上における基準点Oに対して互いに対称となる位置に配置されている。ここで端面11上における基準点Oは、例えば、端面11の中心(端面11における2本の対角線の交点)とすることができる。
レンズ群R1は、端面11に沿って延びる基準線(直線)Aに対して互いに対称となる位置に配置されている。ガイドピン14及びガイドピン穴15も基準線Aに対して互いに対称となる位置に配置されている。本実施形態において、基準線Aは、基準点Oを通りX方向に平行な直線である。また、2個のガイドピン14は、端面11に沿って延びる基準線(直線)Bに対して互いに対称となる位置に配置されている。2個のガイドピン穴15も基準線Bに対して互いに対称となる位置に配置されている。本実施形態において、基準線Bは、基準点Oを通りY方向に平行な直線である。
レンズ12の組C1は、Y方向に沿って奇数段(本実施形態では5段)配置されている。上から奇数段目(1段目、3段目及び5段目)のレンズ12の組C1と、上から偶数段目(2段目及び4段目)のレンズ12の組C1とは、X方向におけるレンズ12の位置が互いにずれている。上から偶数段目の組C1のレンズ12は、上から奇数段目の組C1のレンズ12に対して、X方向における左側にシフトしている。また、上から3段目の組C1に沿って上述した基準線Aが延びている。
また、第2コネクタフェルール20の端面21は、第1コネクタフェルール10の端面11を、Z方向に延びる軸を中心として180度反転させた状態と同一である。よって、端面11と端面21とを対向配置させることにより、レンズ12とレンズ22とを接続させることが可能となる。そして、第1コネクタフェルール10と第2コネクタフェルール20とを同一の構成を有するようにすることができる。
以上のように、第1コネクタフェルール10では、光軸Lに直交する平面において、複数のレンズ12が三角格子状に配置されている。よって、複数のレンズ12を最密充填配置させることができるので、多くのレンズ12を効率よく配置することができる。第2コネクタフェルール20についても同様である。
また、ガイドピン14及びガイドピン穴15は基準点O且つ基準線Aに対して互いに対称となる位置に配置されており、レンズ群R1はX方向に平行な基準線Aに対して互いに対称となる位置に配置されている。このようにガイドピン14、ガイドピン穴15及びレンズ群R1を互いに対称となるように配置することにより、コネクタフェルール10,20の姿勢を互いに安定させた状態で接続させることができる。また、第2コネクタフェルール20の端面21の形状と第1コネクタフェルール10の端面11の形状とを同一としても、端面11を反転させて、端面11と端面21とを対向させることにより、一対のコネクタフェルール10,20を接続可能となる。従って、コネクタフェルール10,20を互いに同一の構成を有するようにすることが可能となり、信頼性が高いコネクタ嵌合構造を提供することができる。
また、第1コネクタフェルール10のガイドピン14を第2コネクタフェルール20のガイドピン穴25に接続させ、第2コネクタフェルール20のガイドピン24を第1コネクタフェルール10のガイドピン穴15に接続させることが可能となっている。よって、この接続構造では、別途ガイドピンを用意する必要がなく、更に、第1コネクタフェルール10の構成と第2コネクタフェルール20の構成とを同一とすることができる。従って、コネクタフェルール10,20の製造等のコストを低減させることが可能である。
また、基準線AはX方向に延在しており、レンズ12の組はY方向に沿って奇数段配置されている。複数のレンズ12を、三角格子状に配列すると共に基準線Aに対して互いに対称となるように配置させるには、上記のように基準線AがX方向に延在すると共にレンズ12の組C1を奇数段配置させるのが好適である。これにより、複数のレンズ12の最密充填配置を容易に実現させることができる。
図3(a)は、第1実施形態の変形例に係る第1コネクタフェルール30の端面31を示す図である。図3(b)は、第1実施形態の変形例に係る第2コネクタフェルール40の端面41を示す図である。図3(a)及び図3(b)に示されるように、コネクタフェルール30,40は、ガイドピンを有しておらず、ガイド部としてガイドピン穴35,45のみを備えている。
第1コネクタフェルール30は、端面31上に2個のガイドピン穴35を備えている。2個のガイドピン穴35は、基準点O且つ基準線Bに対して互いに対称となる位置に配置されている。また、2個のガイドピン穴35は、共に基準線A上に配置されている。第2コネクタフェルール40も端面41上に2個のガイドピン穴45を備えており、2個のガイドピン穴45は上記ガイドピン穴35と同様に配置されている。
コネクタフェルール30,40では、端面31,41同士を対向させた状態でガイドピン穴35及びガイドピン穴45の両方に別途ガイドピンを挿入させる。このガイドピンにより、第1コネクタフェルール30と第2コネクタフェルール40との位置決めがなされ、第1コネクタフェルール30と第2コネクタフェルール40とがZ方向に接続される。
また、第1コネクタフェルール30の端面31を上下反転させると、第2コネクタフェルール40の端面41と同一形状となる。従って、第1コネクタフェルール30と第2コネクタフェルール40とを同一形状とすることができる。更に、基準線A上にガイドピン穴35,45が配置されるので、一対のコネクタフェルール30,40の姿勢を安定させた状態で、コネクタフェルール30,40を互いに支持固定させることが可能となる。
(第2実施形態)
図4(a)及び図4(b)は、第2実施形態に係る第1コネクタフェルール50の端面51と第2コネクタフェルール60の端面61とをそれぞれ示している。第2実施形態では第1実施形態と重複する説明を省略する。第1コネクタフェルール50は、第1実施形態とは異なる複数のレンズ52で構成されたレンズ群R3、ガイドピン54及びガイドピン穴55を備えている。第2コネクタフェルール60も、第1実施形態とは異なる複数のレンズ62で構成されたレンズ群R4、ガイドピン64及びガイドピン穴65を備えている。
レンズ群R3は、端面51上でX方向に沿って複数(本実施形態では8個)のレンズ52が配置されてなるレンズ52の組C2を有している。レンズ52の組C2は、Y方向に沿って複数段(本実施形態では4段)配置されている。また、上から偶数段目の組C2のレンズ52は、上から奇数段目の組C2のレンズ52に対して、X方向における左側にシフトしている。レンズ群R4も同様の組C2を有している。上から偶数段目の組C2のレンズ62は、上から奇数段目の組C2のレンズ62に対して、X方向における右側にシフトしている。
ガイドピン54及びガイドピン穴55は、基準点O且つ基準線Bに対して互いに対称となる位置に配置されている。ガイドピン54及びガイドピン穴55は、共に基準線A上に配置されている。また、ガイドピン54は端面51において基準点Oよりも左側に配置されており、ガイドピン穴55は端面51において基準点Oよりも右側に配置されている。ガイドピン64及びガイドピン穴65についても同様である。
以上のように構成されたコネクタフェルール50,60では、第1コネクタフェルール50の端面51と第2コネクタフェルール60の端面61とを対向配置させることにより、レンズ52とレンズ62とを互いに接続させることが可能となる。
また、コネクタフェルール50,60において、ガイドピン54,64とガイドピン穴55,65とは、基準点O且つ基準線Bに対して互いに対称となる位置に配置されている。このようにガイドピン54,64とガイドピン穴55,65とを互いに対称となる位置に配置することにより、一対のコネクタフェルール50,60の姿勢を互いに安定させた状態で接続させることができる。従って、信頼性が高いコネクタ嵌合構造を提供することができる。
図5(a)は、第2実施形態の変形例に係る第1コネクタフェルール70の端面71を示す図である。図5(b)は、第2実施形態の変形例に係る第2コネクタフェルール80の端面81を示す図である。図5(a)及び図5(b)に示されるように、コネクタフェルール70,80は、ガイドピン54,64及びガイドピン穴55,65とは異なるガイドピン74,84及びガイドピン穴75,85を備えている。
ガイドピン74及びガイドピン穴75は、基準点Oに対して互いに対称となる位置に配置されている。また、ガイドピン74及びガイドピン穴75は、基準線A上に配置されていない。ガイドピン84及びガイドピン穴85についても同様である。また、端面71においてガイドピン74は基準点Oの左上に設けられており、ガイドピン穴75は基準点Oの右下に設けられている。一方、端面81においてガイドピン84は基準点Oの左下に設けられており、ガイドピン穴85は基準点Oの右上に設けられている。コネクタフェルール70,80では、端面71と端面81とを対向配置させることにより、レンズ52とレンズ62とを接続させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、第1実施形態において、レンズ群R1は基準線Aに対して互いに対称となるように配置され、ガイドピン14及びガイドピン穴15も基準線Aに対して互いに対称となるように配置されていた。しかし、レンズ群、ガイドピン及びガイドピン穴は、基準線A以外の直線、例えば基準線Bに対して互いに対称となるように配置されていてもよい。
1…光接続構造、10,20,30,40,50,60,70,80…コネクタフェルール、11,21,31,41,51,61,71,81…端面、12,22,52,62…レンズ、13,23…保持孔、14,24,54,64,74,84…ガイドピン(ガイド部、第1ガイド部)、15,25,35,45,55,65,75,85…ガイドピン穴(ガイド部、第2ガイド部)、A,B…基準線、L…光軸、O…基準点、R1〜R4…レンズ群。

Claims (5)

  1. 互いに接続可能な一対のコネクタフェルールの一方を構成するコネクタフェルールであって、
    光導波部材を保持する複数の保持部と、
    前記一対のコネクタフェルールの他方を構成する相手方フェルールを接続させるガイド部と、
    前記光導波部材と光学的に接続される複数のレンズで構成されたレンズ群と、を備え、
    前記レンズ群は、光軸に直交する平面に沿って配置されており、
    前記レンズ群を構成する各レンズは、前記相手方フェルールとの接続時に、前記相手方フェルールに設けられたレンズと光学的に接続され、
    前記レンズ群は、前記平面上で第1方向に沿って複数のレンズが配置されてなるレンズの組を有しており、
    前記レンズの組は、前記第1方向に直交する第2方向に沿って複数段配置されており、
    前記平面において、前記レンズ群を構成する各レンズは、三角格子状に配列されている、
    コネクタフェルール。
  2. 前記平面は、前記相手側フェルールと対向する端面であり、
    前記ガイド部は、前記端面に複数配置されており、
    前記端面において、複数の前記ガイド部は、前記端面上に位置する基準点又は基準線に対して互いに対称となる位置に配置されており、
    前記レンズ群は、前記基準点を通ると共に前記第1方向若しくは前記第2方向に平行な直線、又は前記基準線に対して互いに対称となる位置に配置されている、
    請求項1に記載のコネクタフェルール。
  3. 前記ガイド部は、第1ガイド部と、前記相手方フェルールに設けられた前記第1ガイド部と接続可能な第2ガイド部と、を含んでおり、
    前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、前記基準線に対して互いに対称となる位置に配置されている、
    請求項2に記載のコネクタフェルール。
  4. 前記基準線は、前記第1方向に延在しており、
    前記レンズの組は、前記第2方向に沿って奇数段配置されており、
    奇数段目の前記レンズの組と、偶数段目の前記レンズの組とは、前記第1方向におけるレンズの位置が互いにずれている、
    請求項2又は3に記載のコネクタフェルール。
  5. 前記平面は、前記相手側フェルールと対向する端面であり、
    前記ガイド部は、第1ガイド部と、前記相手方フェルールに設けられた前記第1ガイド部と接続可能な第2ガイド部と、を含んでおり、
    前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、前記端面上に位置する基準点に対して互いに対称となる位置に配置されている、
    請求項1に記載のコネクタフェルール。
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