JP2016057215A - エンコーダ、駆動装置、及びロボット装置 - Google Patents

エンコーダ、駆動装置、及びロボット装置 Download PDF

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雅彦 後藤
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Abstract

【課題】信頼性の高い検出ができるエンコーダ、駆動装置、及びロボット装置を提供する。
【解決手段】エンコーダは、磁気パターンが形成され、所定の軸線周りに回転可能な回転部と、磁気パターンで発生した第一磁場を検出する第一検出部と、第一磁場とは異なる第二磁場を検出する第二検出部と、第二磁場に基づいて、異常情報を出力する出力部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダ、駆動装置、及びロボット装置に関するものである。
例えば産業ロボットに代表されるようなACサーボモータ等のアクチュエータ(駆動装置)用の位置センサとして、エンコーダが用いられている。エンコーダとしては、例えば、特許文献1に記載されるように、磁気式のものが知られている。
磁気式エンコーダでは、回転軸に設けられた磁石からの磁場を精度良く検出すべく、エンコーダ自体を磁性材で覆うことでノイズの原因となる磁石以外で生じた磁場の影響を低減している。
特開平9−243400号公報
しかしながら、上述したような磁性材又は別材質の部材で覆われた磁気式エンコーダにおいても、ノイズを完全に排除することが難しいため、磁気式エンコーダが精度良く位置情報を検出できないおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑み成されたものであって、信頼性の高い検出ができるエンコーダ、駆動装置、及びロボット装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に従えば、磁気パターンが形成され、所定の軸線周りに回転可能な回転部と、前記磁気パターンで発生した第一磁場を検出する第一検出部と、前記第一磁場とは異なる第二磁場を検出する第二検出部と、前記第二磁場に基づいて、異常情報を出力する出力部とを備えるエンコーダが提供される。
本発明の第二の態様に従えば、駆動部と、前記駆動部の駆動によって所定の軸線周りに回転する回転軸と、前記回転軸の回転情報を検出するエンコーダとを備え、前記エンコーダとして、本発明の第一の態様に従うエンコーダが用いられている駆動装置が提供される。
本発明の第三の態様に従えば、アームと、前記アームを駆動する駆動装置とを備え、前記駆動装置として、本発明の第二の態様に従う駆動装置が用いられているロボット装置が提供される。
本発明によれば、信頼性の高い検出を行うことができる。
本実施形態に係る駆動装置の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る駆動装置の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る駆動装置の平面視での構成を示す図である。 本実施形態に係る磁気式エンコーダの動作を説明するための断面図である。 本実施形態に係る磁気式エンコーダの動作を説明するための平面図である。 本実施形態に係る駆動装置の制御フローを示す図である。 本実施形態に係る多回転式エンコーダの構成を示す断面図である。 本実施形態に係る駆動装置を備えるロボット装置の一部(の構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一実施形態)
図1は、本実施形態に係る駆動装置の構成を示す断面図である。図2は駆動装置の電気的構成を示すブロック図である。図3は駆動装置の平面視での構成を示す図である。本実施形態に係る駆動装置は、例えばモータ装置或いはアクチュエータであり、本実施形態ではモータ装置から構成されている。また、本実施形態に係る駆動装置は、後述する第二実施形態のロボット装置に用いられる。
なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。具体的には、モータ90の回転軸91の軸方向をZ軸方向、回転軸91の軸方向に直交する平面上の所定方向をX軸方向、当該平面上においてX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。例えば、θZ方向は、回転軸91の回転方向である。
図1に示すように、駆動装置100は、制御装置70と、磁気式エンコーダ(エンコーダ装置)80と、モータ90とを備えている。磁気式エンコーダ80は、測定対象となるモータ90の回転軸91に取り付けられている。
磁気式エンコーダ80は、モータ90(回転軸91)などの回転体の回転数や回転角度、回転位置などの回転情報を検出する装置である。磁気式エンコーダ80は、磁気パターンによって発生する磁気の変化を検出することで回転軸91の回転情報を検出する。
モータ90は、駆動機構92によって回転駆動される回転軸91と、当該回転軸91を支持する非回転部分としての筐体93とを有している。
図2に示すように制御装置70は、磁気式エンコーダ80及びモータ90と電気的に接続されている。磁気式エンコーダ80は、検出した回転軸91に関する位置情報を制御装置70の処理回路70aに送信する。処理回路70aは、磁気式エンコーダ80から送信された回転軸91の位置情報に関する検出信号を処理し、処理結果に基づいてモータ90の駆動条件(例えば回転数、回転速度、回転停止など)を制御する。
磁気式エンコーダ80は、回転部10及び本体部20を有している。
回転部10は、回転軸91に直接取り付けられる部分であり、例えば固定部材11(例えば、ネジなど)を用いて回転軸91に固定されている。これにより、回転部10は、回転軸91と一体的に回転することが可能である。回転部10は、円盤部材12と、該円盤部材12に設けられた磁石部材13とを有している。
円盤部材12は、Z方向視での中心が回転軸91のZ方向視での中心に一致するように回転軸91に取り付けられている。円盤部材12は、回転軸91の回転に伴ってθZ方向に回転するようになっている。円盤部材12は、例えばSUSなどの剛性の高い材料で構成されており、耐変形性などに優れている。円盤部材12の構成材料として、他の材料を用いても構わない。
円盤部材12は、取付部14を有している。取付部14は、例えば円盤部材12の下面12b側に突出して設けられている。取付部14には、平面視中央部に挿入穴14aが形成されている。挿入穴14aには、上記モータ90の回転軸91が挿入されている。モータ90の回転軸91は、挿入穴14aに挿入された状態で、上記の固定部材11により円盤部材12に固定されている。
磁石部材13は、円環状に形成された永久磁石である。磁石部材13は、円盤部材12の上面に例えば不図示の接着剤などを介して固定されている。磁石部材13のZ方向視での中心位置は、回転軸91及び円盤部材12のZ方向視での中心位置に一致している。磁石部材13には、所定の磁気パターン13aが形成されている。
磁石部材13の磁気パターン13aとして、例えば図3に示すように、Z方向視で磁石部材13の半分の領域(例えば図3の−X側)について、外周側の領域はN極に着磁され、内周側の領域はS極に着磁されていると共に、磁石部材13の他の半分の領域(例えば図3の+X側)については、外周側の領域はS極に着磁され、内周側の領域はN極に着磁されているような構成が挙げられる。勿論、磁気パターン13aとして他の形態を採用しても構わない。
本体部20は、モータ90の非回転部分である筐体93に不図示の領域において固定部材を介して固定されている。本体部20は、検出基板30及び上記制御装置70を有している。
検出基板30は、例えば平面視円形に形成された板状の基材30aと、第1磁気センサ(第一検出部)31と、第2磁気センサ(第二検出部)32とを有している。基材30aは、例えばねじ等の固定部材によってモータ90に固定されている。第1磁気センサ31及び第2磁気センサ32は、基材30aにおける円盤部材12と対向する側の面に配置されている。
基材30aがモータ90に固定されているため、回転軸91が回転しても、基材30aとモータ90との間の相対位置は変化しないようになっている。上記固定部材としては、例えばネジなどが用いられている。固定部材は、例えば基材30aを不図示の領域において貫通し、モータ90の+Z側の面にくい込むようにして取り付けられている。
第1磁気センサ31は、回転部10の位置又は角度を検出する位置情報検出用センサであり、磁石部材13の磁気パターン13aで発生した磁場(第一磁場)G1を検出するためのものである。第1磁気センサ31は、Z方向視で基材30aの中央部に2つ設けられている。2つの第1磁気センサ31は、それぞれ位置検出用磁気抵抗素子31a及びバイアス磁石31bを有している。第1磁気センサ31は、例えばθZ方向に90°ずれる位置に配置されている。
バイアス磁石31bは、磁石部材13の磁場との間で合成磁場を形成する。バイアス磁石31bを構成する材料として、例えばサマリウム・コバルトなどの磁力の大きい希土類磁石などが挙げられる。バイアス磁石31bは、磁気抵抗素子31aに接触せず、また、当該磁気抵抗素子31aに隣接しない位置に配置されている。
ところで、本実施形態に係る駆動装置100は、後述するような産業用ロボット(第二実施形態に係る溶接ロボット)の駆動部に用いられるものである。例えば、ロボット装置が溶接ロボットの場合、溶接するために電源ケーブルに例えば数万Aの大電流が流れる。そのため、電流が流れる所定の周囲(例、該電源ケーブルが近接する周囲)には大きな磁場(外乱磁場)が発生する。
本来、駆動装置100において、磁気式エンコーダ80の第1磁気センサ31は、回転軸91に設けられた回転部10の磁石部材13で発生した磁場のみを検出することが好ましい。しかしながら、溶接ロボットにおいては、設置スペース等の都合から電源用ケーブルが駆動装置100に近接して配置されることがある。この場合、第1磁気センサ31はロボット装置による溶接時に電源用ケーブルに流す電流により発生した外乱磁場である他の磁場(上記第二磁場)も検出してしまうおそれがある。第1磁気センサ31が上記他の磁場を検出した場合、回転軸91に設けられた回転部10の磁石部材13で発生した磁場を精度良く検出することができなくなってしまうおそれがある。すると、回転軸91の位置情報を検出できず、駆動装置100の位置制御ができず、誤動作を招いてしまうおそれがある。すなわち、電源用ケーブルの周辺に発生した磁場は、第1磁気センサ31にとって外乱、まさにノイズそのものとなる。
上述の外乱を防止する手段として、本実施形態に係る磁気式エンコーダ80は、第2磁気センサ32を備えた構成を採用している。第2磁気センサ32は、外乱磁場検出用センサであり、磁気パターン13aとは異なる磁場(第二磁場)G2を検出するためのものである。ここで、磁気パターン13aとは異なる磁場とは、磁気パターン13aとは異なる部分で発生した磁場、具体的には上述した電源用ケーブルの周囲で発生し、外乱となる磁場を含む。第2磁気センサ32は、第1磁気センサが検出する第一磁場と上記第二磁場とのうち第二磁場を検出する。
第2磁気センサ32は、Z方向視で基材30aの回転の径方向において第1磁気センサ31よりも外側に配置されている。本実施形態において、複数(8個)の第2磁気センサ32が基材30aの周縁部に配置されている。これにより、第1磁気センサ31及び第2磁気センサ32は、互いが十分に離間した状態に配置されている。なお、第2磁気センサ32は、例えば、基材30aの外周部又は周辺部に配置されている。また、第2磁気センサ32は、基材30a(検出基板30)のうち円盤部材12(回転部10)と対向する側の面、反対側の面又は異なる面の少なくともいずれか一方の面に配置される。また、例えば、第2磁気センサ32は、基材30aのうち第1磁気センサ31が配置される面と同じ側の面(例、表面、第1面)、反対側の面(例、裏面、第2面)又は異なる面(例、側面、第3面)の少なくともいずれか一方の面に配置される。
例えば、図3に示したように第1磁気センサ31は、基材30a上における、Z方向視で磁石部材13(磁気パターン13a)に重なる位置に設けられ、第2磁気センサ32は、基材30a上における、Z方向視で磁石部材13(磁気パターン13a)から外れた位置(例、基材30aの周囲部)に設けられている。
複数の第2磁気センサ32は、それぞれ外乱磁界検出用磁気抵抗素子32aを有している。複数の第2磁気センサ32は、基材30aの中心部から概略放射状であり、且つ基材30aの回転方向の一周に亘って等ピッチとなるように周縁部に配置されている。
上記位置検出用磁気抵抗素子31a及び外乱磁界検出用磁気抵抗素子32a(以下、これらを総称して磁気抵抗素子31a,32aと称すこともある)は、それぞれ同一の構造であり、例えばガラス基板と、該ガラス基板に蒸着された金属(Fe−Ne等)からなる互いが直交する一対の繰り返しパターンとを有している。
磁気抵抗素子31a,32aは、磁場の方向が当該繰り返しパターンに流れる電流の方向の垂直方向に近くなると電気抵抗が低下する特性を有する。磁気抵抗素子31a,32aは、この電気抵抗の低下を利用して磁場の方向を電気信号に変換する。本実施形態においては、第1磁気センサ31及び第2磁気センサ32がそれぞれ磁気抵抗素子31a,32aをそれぞれ採用することで低消費電力化を実現している。
なお、上記磁気抵抗素子31a,32aは、上述のように磁界の変化に対して抵抗値が変化する関係は一定であることから、抵抗値の変化は電圧の変化と等価とであると言える。そのため、磁気抵抗素子31a,32aは、電圧閾値の設定次第では感度調整をすることが可能である。磁気抵抗素子31a,32aは、例えば電圧閾値を低めに設定することで感度を良くすることができ、電圧閾値を高めに設定することで感度を鈍くすることができる。
位置検出用磁気抵抗素子31aは、磁石部材13の磁場及びバイアス磁石31bの磁場による合成磁場を検出する。位置検出用磁気抵抗素子31aは、検出結果を電気信号として制御装置70(処理回路70a)に送信する。
このとき、処理回路70aは、第1磁気センサ31(位置検出用磁気抵抗素子31a)から取得した検出結果に基づいて、回転軸91の回転情報を求める処理を行う。この回転情報としては、例えば回転軸91の回転数、回転方向、回転角度、や回転位置などの情報が含まれる。そして、制御装置70は、処理回路70aの処理結果に基づいて、モータ90の駆動状態(例えば回転数、回転速度、回転停止など)を制御する。
外乱磁界検出用磁気抵抗素子32aは、電源用ケーブルの周囲で発生した第二磁場を検出する。外乱磁界検出用磁気抵抗素子32aは、検出結果を電気信号として制御装置70(処理回路70a)に送信する。
本実施形態において、第2磁気センサ32(外乱磁界検出用磁気抵抗素子32a)は、通常、基材30aの中央部で発生している磁場G1も一定検出している。ここで、磁場G1での磁界の向き及び磁力は一定であるため、処理回路70aにおいては、第2磁気センサ32が磁場G1のみを検出した場合に対応する検出信号を閾値として記憶している。
このような構成に基づき、処理回路70aは、第2磁気センサ32から取得した検出結果が所定の閾値を超えた場合、すなわち磁場G1以外の磁場である外乱の磁場G2を検出した場合に異常情報を出力する処理を行う。処理回路70aは、異常情報を出力する出力部として機能する。
制御装置70は、処理回路70aから異常情報が出力された場合、モータ90の駆動を停止する制御を行う。
第2磁気センサ32の数は上記数(8個)に限定されることはなく、第2磁気センサ32は少なくとも1つ設けられていればよい。本実施形態のように第2磁気センサ32を複数(2個以上)配置すれば、異なる2方向以上で発生した第二磁場を検出できるため、第二磁場の検出精度を向上させる点で有効である。例えば、基材30aに対する外部からの第二磁場の発生方向が一方向に特定できる場合は、その方向のみに第2磁気センサ32を1個のみ配置するようにしてもよい。
例えば、本実施形態では、複数の第2磁気センサ32が基材30aの周縁部の一周に亘って等ピッチで配置された構成を採用するため、基材30aに対して様々な方向から上記第二磁場が入り込んだ場合であっても、第2磁気センサ32のいずれかによって第二磁場を確実に検出することができる。
次に、駆動装置100に取り付けられた磁気式エンコーダ80の動作について図4、5を参照しながら説明する。図4は磁気式エンコーダ80の動作を説明するための断面図であり、図5は磁気式エンコーダの動作を説明するための平面図である。図6は制御装置70における駆動装置100の制御フローを示す図である。
駆動装置100(ロボット装置200)の動作に伴ってモータ90の回転軸91が回転すると、当該回転軸91に固定された回転部10が回転軸91と一体的に回転する。本体部20については、回転軸91には接続又は接触されていないため、回転せずに静止した状態を維持する。
回転部10が回転すると、当該回転部10に接着された磁石部材13も回転する。磁石部材13が回転すると、当該磁石部材13の磁気パターン13aによって形成される磁場とバイアス磁石31bによって形成される磁場との合成された磁場G1が周期的に変化する。合成磁場は、図4、5に示すように磁石部材13の磁気パターン13aのN極に着磁された領域からS極に着磁された領域に向かって生じる。
回転部10が回転し始めると、制御装置70は、図6のステップS1に示すように、磁気式エンコーダ80の検出結果に基づく駆動装置100(モータ90)の駆動状態の制御を開始する。第1磁気センサ31及び第2磁気センサ32は、当該磁場G1の変化を検出し、検出結果を制御装置70へ送信する。なお、第2磁気センサ32は、上述したように通常状態においては磁場G1の検出をしている。
続いて、図6のステップS2に示すように、制御装置70の処理回路70aは、第2磁気センサ32から取得した検出結果(例、磁場を示す電流値又は電圧値などの検出信号)が所定の閾値を超えているか否かを判定する。
本実施形態に係る駆動装置100は、後述する溶接ロボット(第二実施形態に係るロボット装置200)に用いられる。そのため、ロボット装置200の溶接動作時には、溶接アーム部201に接続された電源用ケーブル205に大電流が流れることで電源用ケーブル205の周辺に外乱となる磁場(第二磁場)G2を生じる。すると、電源用ケーブル205の引き回し位置によっては、磁場G2が駆動装置100の磁気式エンコーダ80に影響を及ぼす可能性があるからである。
処理回路70aは、第2磁気センサ32から取得した検出値が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS2のNoの場合)、第1磁気センサ31の送信結果に基づいて磁石部材13(回転軸91)に基づく回転情報(例、多回転情報)を取得し、モータ90の駆動状態(例えば回転数、回転速度、回転停止など)を制御するステップS3に移る。ステップS3に移行した後、処理回路70aは検出値が閾値を超えるまでの間、ステップS2、S3を繰り返す。
一方、処理回路70aは、第2磁気センサ32から取得した検出値が閾値を超えたと判定した場合(ステップS2のYesの場合)、すなわち第2磁気センサ32が磁場G1及び磁場G2を検出した場合、外乱となる磁場G2が生じていると判断し、異常情報を出力するステップS4に移る。
ステップS4において、制御装置70は、処理回路70aから異常情報が出力された場合、モータ90の駆動を停止する制御を行う。これにより、制御装置70は、駆動装置100の駆動を停止する処理を行う。よって、駆動装置100は、外乱である磁場G2の検出に基づいた誤動作を生じることなく、安全に、その駆動状態が停止される。
以上述べたように、本実施形態に係る駆動装置100によれば、第2磁気センサ32が外乱となる磁場G2を検出した場合に、その駆動を安全に停止させることができる。よって、駆動装置100は、外乱の磁場G2を検出することによる誤作動の発生を確実に防止することで信頼性の高いものとなる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について説明する。図7は、本実施形態に係る駆動装置の構成を示す断面図である。なお、上述した実施形態と同様な構成および機能については説明を省略する。図7に示すように、駆動装置101は、制御装置71と、多回転式エンコーダ81(エンコーダ装置)と、モータ90とを備えている。多回転式エンコーダ81は、測定対象となるモータ90の回転軸91に取り付けられている。また、本実施形態における多回転式エンコーダ81は、上記の第一実施形態の磁気式エンコーダ80と、絶対位置又は相対位置を示すパターンが回転部10(円盤部材12)に形成されたパターン部15と、検出基板30に設けられ該パターンを光学的に検出する光学ユニット33(第三検出部)と、外乱ノイズ(外乱の磁場)又は/及び外乱因子(例、浮遊物などのゴミ)を低減させるシールド部50とを備える。
多回転式エンコーダ81は、モータ90(回転軸91)などの回転体の回転数や回転角度、回転位置などの回転情報を検出する装置である。パターン部15は、アブソリュートパターン又は/及びインクリメンタルパターンであり、反射型のパターン(光検出用パターン)が形成されている。また、光学ユニット33は、パターン部15に光(検出光)を照射する光源と、パターン部15を介した該光を受光する光センサ(例、アブソリュートパターン用センサ、インクリメンタルパターン用センサなど)と、を備える。なお、パターン部15は、透過型の光検出用パターンであってもよい。第2磁気センサ32は、第一実施形態の場合と同様に配置されている。例えば、第2磁気センサ32は、Z方向視で基材30aの回転の径方向において第1磁気センサ31及び光学ユニット33(光センサ等)よりも外側に配置されている。本実施形態において、複数(8個)の第2磁気センサ32が基材30aの周縁部に配置されている。これにより、第1磁気センサ31及び第2磁気センサ32は、互いが十分に離間した状態に配置されている。
シールド部50は、磁気パターン13aやパターン部15を有する回転部10と、第1磁気センサ、第2磁気センサや光学ユニット33等を有する本体部20とを覆うように構成され、モータ90の筐体93に固定されている。シールド部50は磁性材で構成されているため、検出ノイズの原因となる外乱磁場の影響を低減することができる。また、シールド部50は、樹脂材やアルミニウム材で構成されてもよい。このような樹脂やアルミニウムなどの場合、シールド部50が軽量化されるため、エンコーダの軽量化につながる。
また、本実施形態における多回転式エンコーダ81は、回転部10が何回転したかの情報を含む多回転情報を検出する第1磁気センサ31と、回転部10の位置(角度)を示す位置情報を検出する光学ユニット33(光センサ)とを備え、回転部10の多回転情報及び位置情報の双方を検出することができる。この場合、磁石部材13の磁気パターン13aは多回転情報用のパターンとして用いられ、パターン部15の光検出用パターンは位置情報用のパターンとして用いられる。なお、磁気パターン13aが位置情報用のパターンと用いられ、光検出用パターンが多回転情報用のパターンとして用いてもよい。
例えば、制御装置71は、多回転式エンコーダ81及びモータ90と電気的に接続されている。多回転式エンコーダ81は、検出した回転軸91に関する位置情報及び多回転情報を制御装置71の処理回路70aに送信する。処理回路70aは、多回転式エンコーダ81から送信された回転軸91の位置情報及び多回転情報に関する検出信号を処理し、処理結果に基づいてモータ90の駆動条件(例えば回転数、回転速度、回転停止など)を制御する。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態を説明する。
図8は、一例として第一実施形態に記載の駆動装置100を備えるロボット装置200の一部(溶接ロボットの先端)の構成を示す図である。
図8示すように、ロボット装置200は、溶接アーム部(アーム)201と、中節部202と、関節部203と、電源用ケーブル205と、電源206とを有し、溶接アーム部201と中節部202とが関節部203を介して接続された構成になっている。関節部203には軸支持部203a及び軸部203bが設けられている。軸支持部203aは中節部202に固定されている。軸部203bは、軸支持部203aによって固定された状態で支持されている。
溶接アーム部201は、接続部201a及び歯車201bを有している。接続部201aには、関節部203の軸部203bが貫通した状態になっており、当該軸部203bを回転軸として溶接アーム部201が回転可能になっている。この歯車201bは、接続部201aに固定されたベベルギアである。接続部201aは、歯車201bと一体的に回転するようになっている。電源206は、溶接アーム部201に電源を供給するためのものであり、電源用ケーブル(配線部)205は溶接アーム部201と電源206とを電気的に接続するためのものである。これにより、電源206は、溶接アーム部201に電力を良好に供給することができる。
中節部202は、筐体202aと、回転軸部材204aと、駆動装置210と、を有している。駆動装置210は、上記実施形態に記載の駆動装置100を用いることができる。
回転軸部材204aは、駆動装置210の回転軸91と連結されるもので、回転軸91と一体に回転可能である。回転軸部材204aの先端には、歯車204bが設けられている。この歯車204bは、回転軸部材204aに固定されたベベルギアである。歯車204bは、上記の歯車201bとの間で噛み合った状態になっている。なお、回転軸部材204aに直接ギアが形成された構成であっても構わない。
上記のように構成されたロボット装置200は、駆動装置210の駆動によって回転軸部材204aが回転し、当該回転軸部材204aと一体的に歯車204bが回転する。
歯車204bの回転は、当該歯車204bと噛み合った歯車201bに伝達され、歯車201bが回転する。当該歯車201bが回転することで接続部201aも回転し、これにより溶接アーム部201が軸部203bを中心に回転するとともに対象物に対して溶接動作を行う。
溶接アーム部201による溶接動作時において、溶接アーム部201に接続された電源用ケーブル205には大電流が流れる。これにより、電源用ケーブル205の周辺には、外乱となる大きな磁場G2が生じる。ここで、電源用ケーブル205の引き回し位置によっては、磁場G2が駆動装置100の磁気式エンコーダ80に影響を及ぼす可能性がある。
これに対し、本実施形態によれば、上述したように外乱(ノイズ)となる磁場G2に起因する誤作動の発生を防止した信頼性の高い駆動装置210を搭載することにより、信頼性の高い溶接作業を行うことができるロボット装置200が提供される。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、モータ90の回転軸91に減速機を設ける構成としても良い。減速機としては、遊星歯車式機構を例示できる。この場合、本実施形態における磁気式エンコーダ80は、その減速機の出力軸に配置するようにしてもよいし、モータ90の回転軸91と減速機の出力軸との両方に配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エンコーダとして、円盤部材12に設けられた磁石部材13の磁気パターン13aを第1磁気センサ31によって検出する磁気式エンコーダ80を例示したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、円盤部材12に設けられた光反射パターンで反射した所定の波長の光を検出する光センサを組み合わせた構成とすることで上述の回転情報(例えば、回転位置、多回転情報)を得るエンコーダを採用してもよい。なお、本実施形態のエンコーダは、ロータリーエンコーダに限らず、リニアエンコーダであっても良い。
また、上記実施形態では、第1磁気センサ31及び第2磁気センサ32がそれぞれ磁場を検出する素子として磁気抵抗素子31a、32aを備えた構成を例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、磁気抵抗素子31a、32aに代えて、磁気を検出可能な素子、例えばホール素子を採用してもよい。
10…回転部、13a…磁気パターン、15…パターン部、30…検出基板、31…第1磁気センサ(第一検出部)、32…第2磁気センサ(第二検出部)、33…光学ユニット、70a…処理回路(出力部)、80…磁気式エンコーダ、91…回転軸、G1…磁場(第一磁場)、G2…磁場(第二磁場)、100,101,210…駆動装置、200…ロボット装置、205…電源用ケーブル、206…電源。

Claims (13)

  1. 磁気パターンが形成され、所定の軸線周りに回転可能な回転部と、
    前記磁気パターンで発生した第一磁場を検出する第一検出部と、
    前記第一磁場とは異なる第二磁場を検出する第二検出部と、
    前記第二磁場に基づいて、異常情報を出力する出力部と
    を備えるエンコーダ。
  2. 前記第二検出部は、前記回転部の回転の径方向において前記第一検出部よりも外側に配置されている
    請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記第一検出部は、前記回転部の回転の軸線方向において前記磁気パターンに重なる位置に設けられ、
    前記第二検出部は、前記軸線方向において前記磁気パターンから外れた位置に設けられる
    請求項1又は請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 前記回転部は、光検出用パターンを有し、
    前記光検出用パターンに光を照射して、前記光検出用パターンを介した光を検出する第三検出部を備える、
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  5. 前記回転部に対向して配置され、前記第一検出部及び前記第二検出部を支持する基板を備える
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  6. 前記基板は、円形に形成されており、
    前記第二検出部は、前記基板の周縁部に配置されている
    請求項5に記載のエンコーダ。
  7. 前記第二検出部は、複数設けられ、
    複数の前記第二検出部は、前記第二磁場のうち互いに異なる方向の成分を検出可能である
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  8. 複数の前記第二検出部は、前記回転部の回転方向に沿って配置されている
    請求項7に記載のエンコーダ。
  9. 複数の前記第二検出部は、前記回転方向の一周に亘って等ピッチで配置されている
    請求項8に記載のエンコーダ。
  10. 複数の前記第二検出部は、それぞれの位置において、前記第二磁場のうち前記回転部の回転の径方向に平行な成分を検出可能である
    請求項7から請求項9のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  11. 駆動部と、
    前記駆動部の駆動によって所定の軸線周りに回転する回転軸と、
    前記回転軸の回転情報を検出するエンコーダと
    を備え、
    前記エンコーダとして、請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のエンコーダが用いられている
    駆動装置。
  12. アームと、
    前記アームを駆動する駆動装置と
    を備え、
    前記駆動装置として、請求項11に記載の駆動装置が用いられている
    ロボット装置。
  13. 前記アームに設けられる電力消費部に電力を供給する電源と、
    前記電源と前記電力消費部とを接続する配線部と
    を備え、
    前記駆動装置に用いられる前記エンコーダの前記第二検出部で検出される前記第二磁場は、前記配線部に電流が流れる場合に発生する磁場を含む
    請求項12に記載のロボット装置。
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