JP2007135258A - ステッピングモータ制御装置とアクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 誤動作をなくして信頼性の向上を図ることができるように工夫したステッピングモータ制御装置とそのようなステッピングモータ制御装置を使用したアクチュエータを提供すること。
【解決手段】 発光手段、受光手段、透光パターン構成手段とからなりステッピングモータにおいて位置を検出する光学式位置検出手段と、上記光学式位置検出手段からの検出信号に基づいて上記ステッピングモータを制御する制御手段と、を具備してなるステッピングモータ制御装置において、上記光学式位置検出手段は、A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の4つの二値化信号を出力するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 発光手段、受光手段、透光パターン構成手段とからなりステッピングモータにおいて位置を検出する光学式位置検出手段と、上記光学式位置検出手段からの検出信号に基づいて上記ステッピングモータを制御する制御手段と、を具備してなるステッピングモータ制御装置において、上記光学式位置検出手段は、A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の4つの二値化信号を出力するものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、電動アクチュエータの駆動源としてその使用が検討されているステッピングモータを制御するステッピングモータ制御装置とそれを使用したアクチュエータに係り、特に、誤動作をなくして信頼性の向上を図ることができるように工夫したものに関する。
一軸タイプの電動アクチュエータは、例えば、図6に示すような構成になっている。まず、ハウジング201があり、該ハウジング201にはモータカバー203が連結されている。上記モータカバー203内にはステッピングモータ205が収容・配置されている。
上記ステッピングモータ205の回転軸205aには、ジョイント部材207を介してボールネジ209が連結されている。上記ボールネジ209にはボールナット211が螺合していて、このボールナット211には中空ロッド213が固着されている。また、上記中空ロッド213の先端にはロッド215が連結されている。又、上記ジョイント部材207は軸受部材208、210によって回転可能に支持されている。
そして、上記ステッピングモータ205が回転・駆動されることによりボールネジ209が回転し、このボールネジ209の回転によってその回転を規制されているボールナット211が軸方向に移動する。このボールナット211の移動によって、中空ロッド213ひいてはロッド215が軸方向に移動することになる。
上記構成をなす電動アクチュエータには光学式エンコーダ221が取り付けられている。上記光学式エンコ―ダ221は、図7に拡大して示すように、ステッピングモータ205の回転軸205aに固着された回転パターン板223と、この回転パターン板223の一側に配置された固定パターン板225と、この固定パターン板225を挟んで上記回転パターン板223の反対側に配置された発光素子としての発光ダイオード(LED)227と、上記回転パターン板223を挟んで上記発光ダイオード227の反対側に配置された受光素子としての受光ダイオード229とから構成されている。
又、上記回転パターン板223には、図8に示すように、スリット223aがピッチaにて設けられている。
又、上記回転パターン板223には、図8に示すように、スリット223aがピッチaにて設けられている。
そして、上記ステッピングモータ205は、制御手段224によって制御されるように構成されている。すなわち、制御手段224は、上記光学式エンコーダ221からの検出信号及び別途入力される指令信号に基づいて、ステッピングモータ205を制御するものである。
この種の電動アクチュエータの構成を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。これは本件特許出願人によるものである。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、従来の光学式エンコーダ221の構成によると、位置制御における誤動作が発生してしまうという問題があった。これを図9及び図10を参照して説明する。図9は一電気角における上記光学式エンコーダ221による位置検出の組合せを示す図である。
上記「一電気角」とは「一機械角」の内の任意の範囲の機械角を意味している。例えば、ステッピングモータ205が50極対である場合には、一電気角は(一機械角/50)となる。又、上記「一機械角」とはステッピングモータ205の回転軸205aの一回転を意味しているものである。
すなわち、従来の光学式エンコーダ221の構成によると、位置制御における誤動作が発生してしまうという問題があった。これを図9及び図10を参照して説明する。図9は一電気角における上記光学式エンコーダ221による位置検出の組合せを示す図である。
上記「一電気角」とは「一機械角」の内の任意の範囲の機械角を意味している。例えば、ステッピングモータ205が50極対である場合には、一電気角は(一機械角/50)となる。又、上記「一機械角」とはステッピングモータ205の回転軸205aの一回転を意味しているものである。
既に説明した回転パターン板223と固定パターン板225との組合せによれば、図9に示すようなA相信号とB相信号の二種類の二値化信号を得ることができる。そして、これら二種類の信号の「H」、「L」の組合せによって位置の特定するものである。
しかしながら、上記方式によると、図9に示すように、直交する4箇所において同一のパターンになってしまう。例えば、「0度」の箇所のA相信号・B相信号の組合せは、図10にも示すように、
「H・H」であり、同様に、「90度」 、「180度」 、「270度」の位置においてもA相信号・B相信号の組合せは 「H・H」となってしまう。そのため、正確な位置の特定が困難になってしまい、それが原因して、位置制御における誤動作が発生してしまうおそれがあった。
「H・H」であり、同様に、「90度」 、「180度」 、「270度」の位置においてもA相信号・B相信号の組合せは 「H・H」となってしまう。そのため、正確な位置の特定が困難になってしまい、それが原因して、位置制御における誤動作が発生してしまうおそれがあった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、位置制御における誤動作をなくして信頼性の向上を図ることができるように工夫したステッピングモータ制御装置とそのようなステッピングモータ制御装置を使用したアクチュエータを提供することにある。
尚、既に説明した光学式エンコーダではなく磁気式エンコーダに関するものではあるが、同種の課題を解決しようとしたものとして、例えば、特許文献2がある。これも本件特許出願人によるものである。
この場合には「励磁検出」によって同一パターンになっている直交する4箇所を特定しようとするものである。しかしながら、この場合には、例えば、機械的拘束によって励磁検出が損なわれているような場合においても、正常に励磁検出が行なわれていると誤判断されてしまうことがある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるステッピングモータ制御装置は、ステッピングモータの回転位置を検出する位置検出手段と、上記位置検出手段からの検出信号に基づいて上記ステッピングモータを制御する制御手段と、を具備してなるステッピングモータ制御装置において、上記位置検出手段は、A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の4つの二値化信号を出力することにより一電気角における絶対位置を特定可能に構成したものであることを特徴とするものである。
又、請求項2によるステッピングモータ制御装置は、請求項1記載のステッピングモータ制御装置において、上記C相信号及びD相信号の変化点が上記A相信号及びB相信号の安定期に位置するように設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるステッピングモータ制御装置は、請求項1又は請求項2記載のステッピングモータ制御装置において、上記位置検出手段は透光パターン構成手段を備えた光学式位置検出手段であることを特徴とするものである。
又、請求項4によるステッピングモータ制御装置は、請求項1又は請求項2記載のステッピングモータ制御装置において、上記位置検出手段は磁気式位置検出手段であることを特徴とするものである。
又、請求項5によるステッピングモータ制御装置は、請求項3記載のステッピングモータ制御装置において、上記光学式位置検出手段の透光パターン構成手段は、上記ステッピングモータの回転軸に固着された回転パターン板と、該回転パターン板に対向・配置された固定パターン板とから構成されていて、上記回転パターン板にはA相信号・B相信号出力用スリットとC相信号・D相信号出力用スリットとが同心状に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるステッピングモータ制御装置は、請求項5記載のステッピングモータ制御装置において、上記A相信号・B相信号出力用スリットはピッチaにて設けられていて、上記C相信号・D相信号出力用スリットはピッチ4aにて設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるアクチュエータは、ステッピングモータと、上記ステッピングモータによって回転駆動されるネジと、上記ネジに対してその回転を規制された状態で螺合・配置されたナットと、上記ナットに取り付けられた移動体と、上記ステッピングモータを制御する請求項1〜請求項6の何れかに記載されたステッピングモータ制御装置と、を具備したものである。
又、請求項2によるステッピングモータ制御装置は、請求項1記載のステッピングモータ制御装置において、上記C相信号及びD相信号の変化点が上記A相信号及びB相信号の安定期に位置するように設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるステッピングモータ制御装置は、請求項1又は請求項2記載のステッピングモータ制御装置において、上記位置検出手段は透光パターン構成手段を備えた光学式位置検出手段であることを特徴とするものである。
又、請求項4によるステッピングモータ制御装置は、請求項1又は請求項2記載のステッピングモータ制御装置において、上記位置検出手段は磁気式位置検出手段であることを特徴とするものである。
又、請求項5によるステッピングモータ制御装置は、請求項3記載のステッピングモータ制御装置において、上記光学式位置検出手段の透光パターン構成手段は、上記ステッピングモータの回転軸に固着された回転パターン板と、該回転パターン板に対向・配置された固定パターン板とから構成されていて、上記回転パターン板にはA相信号・B相信号出力用スリットとC相信号・D相信号出力用スリットとが同心状に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるステッピングモータ制御装置は、請求項5記載のステッピングモータ制御装置において、上記A相信号・B相信号出力用スリットはピッチaにて設けられていて、上記C相信号・D相信号出力用スリットはピッチ4aにて設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるアクチュエータは、ステッピングモータと、上記ステッピングモータによって回転駆動されるネジと、上記ネジに対してその回転を規制された状態で螺合・配置されたナットと、上記ナットに取り付けられた移動体と、上記ステッピングモータを制御する請求項1〜請求項6の何れかに記載されたステッピングモータ制御装置と、を具備したものである。
以上述べたように本発明によるステッピングモータ制御装置によると、ステッピングモータにおいて位置を検出する位置検出手段と、上記位置検出手段からの検出信号に基づいて上記ステッピングモータを制御する制御手段と、を具備してなるステッピングモータ制御装置において、上記位置検出手段は、A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の4つの二値化信号を出力することにより一電気角における絶対位置を特定可能に構成したので、一電気角の範囲でみた場合、従来区別することができなかった直交する4箇所についてこれらを明確に区別することができるようになり、それによって、位置制御における誤動作をなくすことができるものである。これは、A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の4つの二値化信号を出力できるように構成したからである。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実施の形態を説明する。本実施の形態による電動アクチュエータは図1に示すような構成になっている。まず、ハウジング1があり、該ハウジング1にはモータカバー3が連結されている。上記モーターカバ3内にはステッピングモータ5が収容・配置されている。
上記ステッピングモータ5の回転軸5aには、ジョイント部材7を介してボールネジ9が連結されている。上記ボールネジ9にはボールナット11が螺合していて、このボールナット11には中空ロッド13が固着されている。又、上記中空ロッド13の先端にはロッド15が連結されている。又、上記ジョイント部材7は軸受部材8、10によって回転可能に支持されている。
そして、上記ステッピングモータ5が回転・駆動されることによりボールネジ9が回転し、このボールネジ9の回転によってその回転を規制されているボールナット11が軸方向に移動する。このボールナット11の移動によって、中空ロッド13ひいてはロッド15が軸方向に移動することになる。
上記構成をなす電動アクチュエータには光学式エンコーダ21が取り付けられている。上記光学式エンコ―ダ21は、図2に拡大して示すように、ステッピングモータ5の回転軸5aに固着された回転パターン板23と、この回転パターン板23の一側に配置された固定パターン板25と、この固定パターン板25を挟んで上記回転パターン板23の反対側に配置された発光素子としての発光ダイオード(LED)27と、上記回転パターン板23を挟んで上記発光ダイオード27の反対側に配置された受光素子としての受光ダイオード29、31とから構成されている。
又、上記回転パターン板23には、図3に示すように、スリット23aがピッチaにて設けられているとともに、その内周側には別のスリット23bがピッチ4aにて設けられている。
又、上記回転パターン板23には、図3に示すように、スリット23aがピッチaにて設けられているとともに、その内周側には別のスリット23bがピッチ4aにて設けられている。
そして、上記ステッピングモータ5は、制御手段24によって制御されるように構成されている。すなわち、制御手段24は、上記光学式エンコーダ21からの検出信号及び別途入力される指令信号に基づいて、ステッピングモータ5を制御するものである。
本実施の形態において従来と大きく異なるのは、上記したように、回転パターン板23に、従来から存在するスリット23aとは別にスリット23bを設け、それによって、図4及び図5に示すように、A相信号、B相信号だけではなく、新たにC相信号とD相信号を得るようにしたものである。その際、上記C相信号及びD相信号の変化点が上記A相信号及びB相信号の安定期に位置するように設定されている。これらの点に関してさらに詳しく説明する。
まず、図4は一電気角におけるA相信号、B相信号、C相信号、D相信号の「H」、「L」の組合せを示す図である。又、図5は一電気角におけるA相信号、B相信号、C相信号、D相信号の「H」、「L」の組合せを示すタイミングチャートである。
上記「一電気角」とは「一機械角」の内のある範囲の機械角を意味している。例えば、ステッピングモータ5が50極対である場合には、一電気角は(一機械角/50)となる。又、上記「一機械角」とはステッピングモータ5の回転軸5aの一回転を意味しているものである。
又、繰り返しになるが、上記A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の、A相信号、B相信号はスリット23aの部位から得られる信号であり、C相信号、D相信号は新たに設けたスリット23bの部位から得られる信号である。
上記「一電気角」とは「一機械角」の内のある範囲の機械角を意味している。例えば、ステッピングモータ5が50極対である場合には、一電気角は(一機械角/50)となる。又、上記「一機械角」とはステッピングモータ5の回転軸5aの一回転を意味しているものである。
又、繰り返しになるが、上記A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の、A相信号、B相信号はスリット23aの部位から得られる信号であり、C相信号、D相信号は新たに設けたスリット23bの部位から得られる信号である。
そして、従来から懸念されていた直交する4箇所における信号の組合せパターンをみてみる。まず、「0度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、
「H・H・H・H」である。次に、「90度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、 「H・H・L・H」である。次に、「180度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、
「H・H・L・L」である。そして、「270度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、 「H・H・H・L」である。
このように、従来では区別できなかった直交する4箇所のA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せが夫々異なるものになっているので、それら4箇所を明確に区別することができるものである。
尚、直交する4箇所としての「0度」、 「90度」、「180度」、「270度」は一例であり、任意の4箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せが夫々異なるものになるので、それら任意の4箇所を明確に区別することができるものである。
「H・H・H・H」である。次に、「90度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、 「H・H・L・H」である。次に、「180度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、
「H・H・L・L」である。そして、「270度」の箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せは、図4及び図5に示すように、 「H・H・H・L」である。
このように、従来では区別できなかった直交する4箇所のA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せが夫々異なるものになっているので、それら4箇所を明確に区別することができるものである。
尚、直交する4箇所としての「0度」、 「90度」、「180度」、「270度」は一例であり、任意の4箇所におけるA相信号・B相信号・C相信号・D相信号の組合せが夫々異なるものになるので、それら任意の4箇所を明確に区別することができるものである。
次に、前述したC相信号及びD相信号の変化点をA相信号及びB相信号の安定期に位置させる構成について、図5を参照して詳しく説明する。まず、ここでいう「安定期」とは、A相信号とB相信号が共に「H、H」或いは「L、L」となっている安定したタイミングを示すものである。本実施の形態の場合には、図5に示すように、A相信号とB相信号が共に「L、L」となっている安定したタイミングにおいてC相信号、D相信号の変化点が存在するように設定したものである。さらに、詳しく説明すると、上記「安定期」とは別に「励磁安定点」があり、これは、図5において、仮想線で示す部分である。つまり、A相信号及びB相信号が共に「H、H」となる点であり、具体的には、「0度」、
「90度」、「180度」、「270度」の点である。本実施の形態の場合には、これら「励磁安定点」に対してC相信号及びD相信号の変化点が左右均等になるように設定したものであり、その結果、上記したように、A相信号とB相信号が共に「L、L」となっている安定したタイミングにおいてC相信号、D相信号の変化点が存在するようになったものである。
「90度」、「180度」、「270度」の点である。本実施の形態の場合には、これら「励磁安定点」に対してC相信号及びD相信号の変化点が左右均等になるように設定したものであり、その結果、上記したように、A相信号とB相信号が共に「L、L」となっている安定したタイミングにおいてC相信号、D相信号の変化点が存在するようになったものである。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、一電気角の範囲でみた場合、従来区別することができなかった直交する4箇所についてこれらを明確に区別することができるようになり、それによって、位置制御における誤作をなくすことができるものである。これは、回転パターン板23において新たにスリット23bを設けて、従来から得られたA相信号、B相信号だけではなく、新たにC相信号とD相信号を得るようにしたからであり、それによって、従来区別することができなかった直交する4箇所におけるA相信号、B相信号、C相信号、D相信号の「H」、「L」の組合せを異なるものとしたからである。
まず、一電気角の範囲でみた場合、従来区別することができなかった直交する4箇所についてこれらを明確に区別することができるようになり、それによって、位置制御における誤作をなくすことができるものである。これは、回転パターン板23において新たにスリット23bを設けて、従来から得られたA相信号、B相信号だけではなく、新たにC相信号とD相信号を得るようにしたからであり、それによって、従来区別することができなかった直交する4箇所におけるA相信号、B相信号、C相信号、D相信号の「H」、「L」の組合せを異なるものとしたからである。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合には、回転パターン板23に新たにスリット23bを設けることによりC相信号、D相信号を得るように工夫したが、それに限定されるものではない。例えば、別の回転パターン板を追加するようなことも考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、光学式エンコーダを例に挙げて説明したが、磁気式エンコーダ等の磁気式位置検出手段に対しても同様に適用可能である。上記磁気式エンコーダは、例えば、円板型マグネットの外周面又はスラスト方向面に多極着磁を施し、それに対して磁気抵抗素子等の磁気検出素子を対向・配置させたものである。その際、上記多極着磁の構成を工夫することにより、A相信号、B相信号だけではなく、C相信号、D相信号をも出力させるように構成すればよい。具体的には、A相信号、B相信号を出力する環状多極着磁部の内周側にC相信号、D相信号を出力する別の環状多極着磁部を設ける構成が考えられる。そのように構成することにより、前記一実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
要は、A相信号、B相信号の二値化信号だけでなく、新たにC相信号、D相信号の二値化信号をも出力するように構成し、それによって、一電気角における絶対位置を特定可能に構成すればよい。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
例えば、前記一実施の形態の場合には、回転パターン板23に新たにスリット23bを設けることによりC相信号、D相信号を得るように工夫したが、それに限定されるものではない。例えば、別の回転パターン板を追加するようなことも考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、光学式エンコーダを例に挙げて説明したが、磁気式エンコーダ等の磁気式位置検出手段に対しても同様に適用可能である。上記磁気式エンコーダは、例えば、円板型マグネットの外周面又はスラスト方向面に多極着磁を施し、それに対して磁気抵抗素子等の磁気検出素子を対向・配置させたものである。その際、上記多極着磁の構成を工夫することにより、A相信号、B相信号だけではなく、C相信号、D相信号をも出力させるように構成すればよい。具体的には、A相信号、B相信号を出力する環状多極着磁部の内周側にC相信号、D相信号を出力する別の環状多極着磁部を設ける構成が考えられる。そのように構成することにより、前記一実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
要は、A相信号、B相信号の二値化信号だけでなく、新たにC相信号、D相信号の二値化信号をも出力するように構成し、それによって、一電気角における絶対位置を特定可能に構成すればよい。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、電動アクチュエータの駆動源としてその使用が検討されているステッピングモータを制御するステッピングモータ制御装置とそれを使用したアクチュエータに係り、特に、誤動作をなくして信頼性の向上を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、産業用ロボットとして使用される各種のアクチュエータに好適である。
1 ハウジング
3 モーターカバー
5 ステッピングモータ
5a 回転軸
21 光学式エンコーダ
23 回転パターン板
23a スリット
23b スリット
24 制御装置
25 固定パターン
27 発光ダイオード(LED)
29 受光ダイオード
31 受光ダイオード
3 モーターカバー
5 ステッピングモータ
5a 回転軸
21 光学式エンコーダ
23 回転パターン板
23a スリット
23b スリット
24 制御装置
25 固定パターン
27 発光ダイオード(LED)
29 受光ダイオード
31 受光ダイオード
Claims (7)
- ステッピングモータの回転位置を検出する位置検出手段と、
上記位置検出手段からの検出信号に基づいて上記ステッピングモータを制御する制御手段と、を具備してなるステッピングモータ制御装置において、
上記位置検出手段は、A相信号、B相信号、C相信号、D相信号の4つの二値化信号を出力することにより一電気角における絶対位置を特定可能に構成したものであることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - 請求項1記載のステッピングモータ制御装置において、
上記C相信号及びD相信号の変化点が上記A相信号及びB相信号の安定期に位置するように設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - 請求項1又は請求項2記載のステッピングモータ制御装置において、
上記位置検出手段は透光パターン構成手段を備えた光学式位置検出手段であることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - 請求項1又は請求項2記載のステッピングモータ制御装置において、
上記位置検出手段は磁気式位置検出手段であることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - 請求項3記載のステッピングモータ制御装置において、
上記光学式位置検出手段の透光パターン構成手段は、上記ステッピングモータの回転軸に固着された回転パターン板と、該回転パターン板に対向・配置された固定パターン板とから構成されていて、上記回転パターン板にはA相信号・B相信号出力用スリットとC相信号・D相信号出力用スリットとが同心状に設けられていることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - 請求項5記載のステッピングモータ制御装置において、
上記A相信号・B相信号出力用スリットはピッチaにて設けられていて、上記C相信号・D相信号出力用スリットはピッチ4aにて設けられていることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - ステッピングモータと、
上記ステッピングモータによって回転駆動されるネジと、
上記ネジに対してその回転を規制された状態で螺合・配置されたナットと、
上記ナットに取り付けられた移動体と、
上記ステッピングモータを制御する請求項1〜請求項6の何れかに記載されたステッピングモータ制御装置と、
を具備したことを特徴とするアクチュエータ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005323266A JP2007135258A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | ステッピングモータ制御装置とアクチュエータ |
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JP2005323266A Pending JP2007135258A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | ステッピングモータ制御装置とアクチュエータ |
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2005
- 2005-11-08 JP JP2005323266A patent/JP2007135258A/ja active Pending
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