JP2016057147A - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度で生物由来の粒子を検出できる検出装置を提供する。
【解決手段】空気中の生物由来の粒子を検出するための検出装置は、空気中の粒子を捕集した捕集面で捕集するための捕集基板170と、発光素子と、受光素子と、捕集基板170の捕集面の裏側に、捕集面よりも小さい面積で接して配置された、捕集面に捕集された粒子を加熱するためのヒータ180と、捕集面に捕集された粒子に対する加熱前後の、発光素子からの励起光の照射下での捕集面から測定された蛍光強度の変化量に基づいて、捕集面上の生物由来の粒子量を算出するための制御部とを備え、少なくとも加熱部による加熱時に、捕集面の裏側のうちの少なくとも加熱部に接していない部分に、加熱部の熱を加熱部に接していない部分に伝導し、かつ、加熱部に接していない部分からの放熱を抑えるための保温用の部材186が配されている。
【選択図】図13

Description

この開示は検出装置に関し、特に、生物由来の粒子を検出する検出装置に関する。
大気中の浮遊粒子は大気汚染の原因となる。従って、空気中の浮遊粒子の量に応じて空気調和機で空気を清浄することは、効果的である。たとえば、特開2007−130517号公報(以下、特許文献1)は、室内の汚れのパターンをより正確に予測して、自動的に運転パターンを生成し、生活パターンに合わせた運転を行なうことで、無駄な運転をせず効率よく運転できる空気清浄機を提案している。
空気中の浮遊粒子を検出する方法は、さまざま提案されている。たとえば、特開2003−337083号公報(以下、特許文献2)は、検体中の粒子を放電電極で発生させた単極イオンによって帯電させ、放電電極に対して電位差のある集塵電極上に捕集する構成を開示している。さらに、特許文献2は、捕集面上にレーザ光を照射し、その表面に付着している粒子による回折・散乱を測定することで粒子を検出する技術を開示している。
特開2007−130517号公報 特開2003−337083号公報
空気中の浮遊粒子は、カビや花粉などの生物由来の粒子と、粉塵などの非生物由来の粒子との混合物であることが多い。カビなどの生物由来の粒子を空気から取り除く手法の一つとして、イオンを利用する手法が知られている。従って、混合物である空気中の浮遊粒子からの生物由来の粒子の、高精度の検出が望まれる。
この開示のある局面によると、高精度で生物由来の粒子を検出できる検出装置を提供することを目的の一つとしている。
また、この開示のある局面によると、該検出装置などの生物由来の粒子の検出装置での検出結果に基づき、効率よく空気を清浄できるよう空気調和機を制御する制御装置を提供することを目的の一つとしている。
上記目的を達成するために、本開示のある局面に従うと、検出装置は空気中の生物由来の粒子を検出するための検出装置が提供される。この検出装置は、空気中の粒子を捕集した捕集面で捕集するための捕集部材と、励起光を捕集部材の捕集面に照射するための発光素子と、蛍光を受光するための受光素子と、捕集部材の捕集面の裏側に、捕集面よりも小さい面積で接して配置された、捕集面に捕集された粒子を加熱するための加熱部と、捕集面に捕集された粒子に対する加熱前後の、発光素子からの励起光の照射下での捕集面から測定された蛍光強度の変化量に基づいて、捕集面上の生物由来の粒子量を算出するための演算装置とを備え、少なくとも加熱部による加熱時に、捕集面の裏側のうちの少なくとも加熱部に接していない部分に、加熱部の熱を加熱部に接していない部分に伝導し、かつ、加熱部に接していない部分からの放熱を抑えるための保温部材が配されている。
好ましくは、保温部材は、捕集部材の捕集面の裏側に、少なくとも加熱部に接していない部分を覆うように配置される。
好ましくは、保温部材は、捕集部材の捕集面の裏側に、加熱部に接していない部分と加熱部とを覆うように配置される。
より好ましくは、検出装置は、発光素子での励起光の照射範囲であり、かつ、受光素子での受光範囲である第1のエリアと、加熱部が捕集部材を加熱するエリアである第2のエリアとの間で捕集部材を移動させるための移動手段をさらに備え、保温部材は、捕集部材および加熱部に対して着脱可能であって、第1のエリアおよび第2のエリアそれぞれに固定されており、移動手段は、第1のエリアに移動させた捕集部材を第1のエリアに固定された保温部材に対して着脱し、第2のエリアに移動させた捕集部材を第2のエリアに固定された保温部材に対して着脱するよう、第1のエリアおよび第2のエリアそれぞれで捕集部材をさらに移動させる。
より好ましくは、移動手段は、捕集部材が第2のエリアに位置し、加熱部による加熱期間では保温部材が装着され、捕集部材が第2のエリアに位置し、加熱部による加熱が行なわれていない期間では、少なくとも加熱部に接していない部分と加熱部とを覆う状態ではなくなるまで保温部材が取り除かれるよう、捕集部材を移動させる。
本開示の他の局面に従うと、検出装置は空気中の生物由来の粒子を検出するための検出装置であって、空気中の粒子を捕集した捕集面で捕集するための捕集部材と、励起光を捕集部材の捕集面に照射するための発光素子と、蛍光を受光するための受光素子と、捕集面に捕集された粒子を加熱するための加熱部と、捕集面に捕集された粒子に対する加熱前後の、発光素子からの励起光の照射下での捕集面から測定された蛍光強度の変化量に基づいて、捕集面上の生物由来の粒子量を算出するための演算装置と、発光素子での励起光の照射範囲であり、かつ、受光素子での受光範囲である第1のエリアと、加熱部が捕集部材を加熱するエリアである第2のエリアとの間で、少なくとも、第1のエリア、第2のエリア、第1のエリア、の順に捕集部材を移動させるための移動手段と、第1のエリアにおける捕集部材の位置を固定するための固定部材とを備える。
本開示のさらに他の局面に従うと、制御装置は空気調和機を制御するための制御装置であって、空気調和機は、空気中の粒子を除去するための第1の調和装置と、空気中の粒子のうちの生物由来の粒子を除去するための第2の調和装置とを含み、空気中の生物由来の粒子を検出するための検出装置から検出結果を取得するための取得手段と、検出結果に基づいて第1の調和装置および第2の調和装置それぞれの運転モードを判定するための判定手段と、判定手段での判定結果に基づいて第1の調和装置と第2の調和装置とそれぞれの運転モードを制御するための制御手段とを備え、判定手段は、検出装置からの、空気中の粒子量を表わす検出結果に基づいて第1の調和装置の運転モードを判定し、空気中の粒子量のうちの生物由来の粒子量を表わす検出結果に基づいて第2の調和装置の運転モードを判定する。
好ましくは、第2の調和装置の運転モードは、生物由来の粒子の除去効率の高い側のモードと低い側のモードとを含み、制御手段は、判定手段での判定結果に従って、空気中の粒子量のうちの生物由来の粒子量を表わす検出結果がしきい値を超える場合に除去効率の高い側のモードとなり、しきい値を超えない場合に除去効率の低い側のモードとなるよう、第2の調和装置の運転モードを制御する。
より好ましくは、制御手段は、判定手段での判定結果に従って、所定期間の検出装置からの空気中の粒子量のうちの生物由来の粒子量を表わす検出結果が所定割合でしきい値を超える場合に除去効率の高い側のモードとし、所定割合でしきい値を超えない場合に除去効率の低い側のモードとなるよう、第2の調和装置の運転モードを制御する。
好ましくは、制御装置は、しきい値を、空気中の粒子量を表わす検出結果と空気中の粒子量のうちの生物由来の粒子量を表わす検出結果との比率に応じて設定するための設定手段をさらに備える。
この開示のある局面によると、高精度で生物由来の粒子を検出できる。また、この開示のある局面によると、生物由来の粒子の検出装置での検出結果に基づき、効率よく空気を清浄できるよう空気調和機を制御することができる。
加熱前および加熱後における生物由来の粒子の蛍光強度を示すグラフである。 加熱前および加熱後における粉塵の蛍光強度を示すグラフである。 捕集工程を説明するための模式図である。 加熱前の蛍光測定工程を説明するための模式図である。 加熱工程を説明するための模式図である。 加熱後の蛍光測定工程を説明するための模式図である。 加熱による蛍光量の増加量と生物由来の粒子の濃度との相関関係を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる検出装置の外観を示す斜視図である。 検出装置を図8とは別の方向から見た斜視図である。 検出装置からファンを取り外した状態で図9と同じ方向から見た斜視図である。 検出装置の構成を示す、図8と同じ方向から見た分解斜視図である。 捕集部および加熱部の構成を示す分解斜視図である。 捕集部および加熱部の外観を示す下面図である。 捕集基板とヒータとの接続状態を示す一部平面図である。 図14の捕集基板およびヒータを矢印XVIII方向から見た図である。 検出装置の各構成の取り付け状態を示す分解斜視図である。 図16の検出装置を矢印XX方向から見た図である。 捕集部と移動部とが接続された状態を示す斜視図である。 捕集基板が第1位置に位置している状態を捕集基板の下方から見た断面図である。 捕集基板が第2位置に位置している状態を捕集基板の下方から見た断面図である。 捕集基板が第3位置に位置している状態を捕集基板の下方から見た断面図である。 捕集基板が第4位置に位置している状態を捕集基板の下方から見た断面図である。 制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる検出装置での検出動作の具体例を表わしたフローチャートである。 第2の実施の形態にかかる検出装置を捕集基板下方から見た概略図である。 捕集基板と部材との関係を説明するための概略図である。 捕集基板と部材との位置を調整するための機構の一例を説明するための概略図である。 捕集基板と部材との位置を調整するための機構の他の例を説明するための概略図である。 検出装置において、ヒータによる加熱温度を160℃、180℃、および200℃として、各温度で、所定加熱時間ごとの捕集基板で捕集された混合粒子からの蛍光強度の測定結果を表わした図である。 第1のサンプルを捕集基板として用いて加熱した際の、部材がない場合とある場合との、捕集基板の表面温度の測定結果を表わした図である。 第2のサンプルを捕集基板として用いて加熱した際の、部材がない場合とある場合との、捕集基板の表面温度の測定結果を表わした図である。 第1のサンプルを捕集基板として用いて加熱した際の、部材がない場合(A)とある場合(B)との、捕集基板表面の、サーモグラフィーによる測定結果を表わした図である。 第2のサンプルを捕集基板として用いて加熱した際の、部材がない場合(A)とある場合(B)との、捕集基板表面の、サーモグラフィーによる測定結果を表わした図である。 第4の実施の形態にかかる検出装置を捕集基板の下方から見た概略図である。 部材と捕集基板との位置を調整するための機構の一例を説明するための概略図である。 第5の実施の形態にかかる制御装置の構成の一例を表わしたブロック図である。 検出装置での検出結果と制御量との関係を説明するための図である。 検出装置での検出結果と制御量との関係を説明するための図である。 制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施の形態にかかる制御装置での動作の一例を表わしたフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<検出原理>
図1〜図11を用いて、本実施の形態にかかる検出装置での、生物由来の粒子の検出原理について説明する。生物由来の粒子は、微生物、カビなどの菌および花粉を含む生物に由来する粒子を指し、鉱物および石油精製品などの粉塵を含まない。
空気中の浮遊している粒子は、鉱物および石油精製品などの粉塵と生物由来の粒子との混合粒子である。混在粒子に紫外光または青色光を照射すると、混在粒子中の生物由来の粒子は蛍光を発する。また、混在粒子中の化学繊維の埃など(以下、粉塵ともいう)も、蛍光を発することがある。そのため、混在粒子から発せられる蛍光を検出するのみでは、精度よく生物由来の粒子量を測定することができない。
そこで、本実施の形態にかかる検出装置は、生物由来の粒子は加熱されると蛍光強度(蛍光量)が変化(増加)し、化学繊維などの埃は加熱されても蛍光強度が変化しないことを利用した測定原理を採用し、生物由来の粒子量を測定する。
図1は、加熱前および加熱後における生物由来の粒子の蛍光強度を示すグラフである。図2は、加熱前および加熱後における粉塵の蛍光強度を示すグラフである。図1および図2の縦軸は蛍光強度を、横軸は蛍光した光の波長をそれぞれ示している。
図1を参照して、生物由来の粒子の蛍光量については、広い波長範囲において加熱後の蛍光量が加熱前の蛍光量に比較して著しく増加している。一方、図2を参照して、粉塵の蛍光量については、加熱後の蛍光量と加熱前の蛍光量とが略同一である。よって、混在粒子の加熱前の蛍光量と加熱後の蛍光量とを測定して、加熱前の蛍光量と加熱後の蛍光量との差分を求めることにより、混在粒子に含まれる生物由来の粒子の量を算出することができる。
次に、生物由来の粒子量を測定する方法の各工程について説明する。生物由来の粒子量を測定する方法は、混在粒子の捕集工程、加熱前の混在粒子の蛍光測定工程、混在粒子の加熱工程、加熱後の混在粒子の蛍光測定工程、および、生物由来の粒子の量を算出する工程を含む。好ましくは、生物由来の粒子量を測定する方法は、混在粒子の捕集工程の前工程として、捕集前の蛍光強度を測定する工程をさらに含む。
図3は、捕集工程を説明するための模式図である。図4は、加熱前の蛍光測定工程を説明するための模式図である。図5は、加熱工程を説明するための模式図である。図6は、加熱後の蛍光測定工程を説明するための模式図である。図7は、加熱による蛍光量の増加量と生物由来の粒子の濃度との相関関係を示すグラフである。図7の縦軸は加熱による蛍光量の増加量、横軸は生物由来の粒子の濃度を示している。
図3を参照して、検出装置は、捕集工程において、空気中を浮遊している混在粒子を捕集基板510上に捕集する。本工程においては、捕集基板510が静電針530に対向する位置に配置される。捕集基板510および静電針530には直流電源540が接続される。それにより、捕集基板510および静電針530間に電位差が生じる。たとえば、静電針530に直流電源540の正極が接続され、捕集基板510に直流電源540の負極が接続される。
検出装置は、捕集基板510の下方に位置するファン500を駆動させる。これにより、外部の空気が静電針530の周囲を通過して捕集基板510に向かうように導入される。空気中を浮遊する混在粒子600は、静電針530の周囲で正の電荷に帯電する。捕集基板510は、帯電した混在粒子600とは反対の電荷を有している。そのため、帯電した混在粒子600は、静電気力によって捕集基板510の表面に付着して捕集される。捕集基板510に捕集された混在粒子600は、生物由来の粒子600Aと、化学繊維の埃などの粉塵600Bとを含んでいる。
なお、捕集工程で捕集基板510の配置される位置は、必ずしも静電針530に対向する位置には限定されない。捕集工程では、ファン500の駆動によって生じる気流に対して、静電針530の針先が上流側、捕集基板510が下流側となるように捕集基板510が配置されればよい。
図4を参照して、検出装置は、加熱前の蛍光測定工程において、半導体レーザなどの発光素子550から捕集基板510上に捕集された混在粒子600に向けて励起光を照射する。検出装置は、励起光を照射された混在粒子600から発せられる蛍光をレンズ560で集光して受光素子565にて受光する。
図5を参照して、検出装置は、加熱工程において、捕集基板510の下面に取り付けられたヒータ520により捕集基板510を加熱する。これにより、捕集基板510に捕集された混在粒子600が加熱される。検出装置は、加熱後、捕集基板510を空冷する。
図6を参照して、検出装置は、加熱後の蛍光測定工程において、発光素子550から捕集基板510上に捕集された混在粒子600に向けて励起光を照射する。検出装置は、励起光を照射された混在粒子600から発せられる蛍光をレンズ560で集光して受光素子565にて受光する。
図7を参照して、検出装置は、生物由来の粒子の量を算出する工程において、蛍光量の増加量△Fと生物由来の粒子濃度Nとの関係に基づき、加熱後の蛍光測定工程において測定された第2蛍光量から加熱前の蛍光測定工程において測定された第1蛍光量を引いた差分△Fから、生物由来の粒子の濃度N(個/m3)を算出する。なお、増加量△Fと生物由来の粒子濃度Nとの相関関係は、予め実験を行なうことにより求められたものである。
[第1の実施の形態]
<装置構成>
上記の生物由来の粒子を検出する方法を用いた、第1の実施の形態にかかる検出装置について説明する。なお、以下の説明において、便宜上、上、下の表現を用いるが、これは参照した図面に基づくものであって発明の構成を限定するものではない。
図8は、第1の実施の形態にかかる検出装置100の外観を示す斜視図である。図9は、検出装置100を図8とは別の方向から見た斜視図である。図10は、検出装置100からファンを取り外した状態で図9と同じ方向から見た斜視図である。図11は、検出装置100の構成を示す、図8と同じ方向から見た分解斜視図である。
図8〜図11を参照して、検出装置100は、筐体110と、排気機能を実現するためのファン120と、放電部142と、捕集部177と、照射部130と、蛍光検出部160と、加熱部188と、制御部200と、移動部178と、清掃部153とを含む。
制御部200は、一例として、筐体110の外部に配置されている。制御部200は、検出装置100と電気的に接続された、一般的なコンピュータであってもよい。制御部200は、蛍光検出部160に含まれる受光素子163と電気的に接続されて受光素子163からのセンサ信号を処理可能な信号処理部30と、検出装置100全体を制御することで生物由来の粒子の量を測定する処理を行なうための測定部40とを含む。
筐体110は、導入口111aを有する蓋部111、および、導入口111aに対向する排出口112aを有し、蓋部111と組み合わされて箱状となる本体部112を含む。
筐体110は、略直方体形状を呈し、放電部142、捕集部177、照射部130、蛍光検出部160、加熱部188、移動部178および清掃部153を収容する。本体部112は、排出口112aとは反対側に開口を有する。蓋部111は、本体部112の開口を塞ぐ平板形状を呈する。たとえば、筐体110は、60mm×50mm(蓋部111の縦、横)×30mm(高さ)の大きさを呈する。
蓋部111には、捕集筒190が互いに直交するように接続されている。捕集筒190は筐体110に対して、導入口111aと連続するように本体部112に向けて円筒状に延びている。捕集筒190は、後述する静電針140を取り囲むように設けられている。捕集筒190は、静電針140と対向して位置決めされた捕集基板170に向けて混在粒子を含む空気を案内する。
排気機能を実現するためのファン120は、排出口112aから筐体110内の空気を排気する。ファン120は、正転方向および逆転方向に回転駆動可能である。ファン120が正転方向に駆動されることにより、筐体110の内部の空気がファン120を通じて筐体110の外部に排出される。ファン120が逆転方向に駆動されることにより、筐体110の外部の空気がファン120を通じて筐体110の内部に導入される。ファン120は、本体部112の排出口112aの位置に取り付けられている。ファン120は制御部200と電気的に接続され、ファン120の回転駆動が制御部200によって制御される。
放電部142は、筐体110内に位置し、ファン120の排気により導入口111aから筐体110内に導入された空気中に含まれる混在粒子を帯電させる。放電部142は、電源部としての高圧直流電源141と、放電電極としての静電針140とを含む。静電針140は、高圧直流電源141から延出し、捕集筒190を貫通して捕集筒190の内部に達している。静電針140の先端部は、捕集筒190の軸方向に延在している。
高圧直流電源141の正極は静電針140と接続されている。高圧直流電源141の正極ではなく負極が静電針140と接続されていてもよい。高圧直流電源141および後述するヒータ180に捕集基板170が電気的に接続されることにより、捕集基板170と静電針140との間に電位差が生じている。高圧直流電源141と静電針140との間には、図示しないスイッチが配置され、スイッチのON/OFFによって静電針140への電力の供給がON/OFFされる。上記スイッチは制御部200と電気的に接続され、スイッチのON/OFFが制御部200によって制御される。
照射部130は、筐体110内に位置し、捕集基板170に付着した混在粒子に向けて励起光を照射する。照射部130は、光源としての発光素子131と、素子フレーム132と、レンズフレーム133と、集光レンズ134と、レンズ押さえ135とを含む。
発光素子131としては、半導体レーザまたはLED(Light Emitting Diode)素子などが用いられる。発光素子131から発せられる光は、生物由来の粒子を励起して蛍光を発せさせるものであれば、紫外または可視いずれの領域の波長を有してもよい。発光素子131は制御部200と電気的に接続され、発光素子131からの発光が制御部200によって制御される。
蛍光検出部160は、筐体110内に位置し、励起光を照射された混在粒子から発せられる蛍光を検出する。蛍光検出部160は、ノイズシールド161と、増幅回路162と、受光素子163と、受光フレーム164と、フレネルレンズ165と、レンズ押さえ166とを含む。受光素子163としては、フォトダイオードまたはイメージセンサなどが用いられる。受光素子163は制御部200の信号処理部30と電気的に接続され、受光した蛍光強度を表わすセンサ信号を信号処理部30に入力する。
移動部178は、捕集基板170を移動させる。移動部178は、モータホルダ175と、回転駆動部としての回転モータ174と、モータ押さえ173とを含む。回転モータ174は、捕集部の回転ベース172と接続される。回転モータ174は、制御部200と電気的に接続され、回転モータ174の回転駆動が制御部200によって制御される。
清掃部153は、加熱後の蛍光検出を終えた混在粒子を捕集基板170から除去する。清掃部153は、ブラシ150、ブラシ押さえ151およびブラシ固定部152を含む。ブラシ150は、ブラシ押さえ151とブラシ固定部152とにより挟まれて一端を固定されている。清掃部153は、高圧直流電源141の下面に固定されている。
ブラシ150は、繊維集合体から形成されている。ブラシ150は、導電性を有する繊維集合体から形成されている。ブラシ150は、たとえば、カーボンファイバから形成されている。ブラシ150を形成する繊維集合体の線径は、φ0.05mm以上φ0.2mm以下であることが好ましい。導電性を有するブラシ150を用いることにより、帯電した混在粒子の電荷を除去することができる。
図12は、捕集部177および加熱部188の構成を示す分解斜視図である。図13は、捕集部177および加熱部188の外観を示す下面図である。図14は、捕集基板170とヒータ180との接続状態を示す一部平面図である。図15は、図14の捕集基板170およびヒータ180を矢印XVIII方向から見た図である。
捕集部177は、捕集部材である捕集基板170を有し、帯電された混合粒子を静電気力により捕集基板170に付着させて捕集する。捕集基板170は、ガラス板から形成されている。ガラス板の表面には、導電性の透明被膜が形成されている。
捕集基板170は、ガラスに限定されず、セラミックまたは金属などから形成されてもよい。捕集基板170の表面に形成される被膜は、透明被膜に限定されず、たとえば、金属被膜が形成されてもよい。また、捕集基板170が金属から形成される場合、その表面に被膜を形成する必要はない。
捕集基板170は、基板ホルダ171上に固定される。基板ホルダ171は、移動部178に接続される回転ベース172と繋がっている。回転ベース172から、アーム部176が膨出している。基板ホルダ171、回転ベース172およびアーム部176は、樹脂材料により一体で形成されている。捕集部177は、基板ホルダ171、回転ベース172およびアーム部176を含む。
捕集部177は、後述する回転モータ174の出力軸174aと係合される被係合部である係合穴172aを回転ベース172に有している。また、捕集部177は、係合穴172aを回転中心として径方向に離れた位置に捕集基板170を有している。
図12および図13を参照して、アーム部176は、回転ベース172の係合穴172aを回転中心として半径方向に延伸している。アーム部176は、軸部172bの軸周りにおいて基板ホルダ171と周方向にずれた位置に設けられている。アーム部176は、先端に薄いアーム先端部176aを有している。
加熱部188は、ヒータ180を含む。ヒータ180は、捕集基板170に接触するように位置し、捕集基板170に付着した混在粒子を加熱する。本実施形態においては、ヒータ180は、捕集基板170の下面に取り付けられている。
ヒータ180は、ヒータ180への電力供給用配線であり直流電流が流れる高電位側配線181および低電位側配線182、ならびに、ヒータ180に内蔵された温度センサの信号線183を含む。高電位側配線181、低電位側配線182および信号線183は、捕集基板170の回動に追従可能な平板状配線であるフレキシブルプリント配線基板184の一端に接続されている。フレキシブルプリント配線基板184の表面は、係合穴172aを回転中心とした径方向を含む平面に対して直交している。
フレキシブルプリント配線基板184の他端は、筐体110の外部に引き出されて制御部200および直流電源に電気的に接続されている。ヒータ180に内蔵された温度センサは、捕集基板170の温度を検出し、捕集基板170の温度を表わすセンサ信号をフレキシブルプリント配線基板184を通じて制御部200に入力する。また、高電位側配線181および低電位側配線182には、フレキシブルプリント配線基板184を通じて直流電源から電力が供給される。さらに、制御部200はフレキシブルプリント配線基板184を通じて高電位側配線181および低電位側配線182に対して制御信号を出力し、ヒータ180のON/OFFを切り替える。
この構成により、図13中の矢印10に示すように回転ベース172が回転した際に、フレキシブルプリント配線基板184がその回転に追従して移動および変形するため、高電位側配線181、低電位側配線182および信号線183に負荷がかかることを抑制できる。
図14および図15を参照して、捕集基板170は、高電位側配線181および低電位側配線182のうちのいずれか一方に電気的に接続される。本実施形態においては、捕集基板170を負の電荷に帯電させるために、捕集基板170は低電位側配線182に接続されている。なお、高圧直流電源141の負極が静電針140と接続されている場合は、捕集基板170を正の電荷に帯電させるために、捕集基板170は高電位側配線181に接続される。
捕集基板170とヒータ180とは、導電性接着剤185により接着されている。捕集基板170が、ヒータ180の低電位側配線182と導電性接着剤185を介して電気的に接続されることにより負の電荷に帯電し、正の電荷に帯電された混在粒子との間に静電気力が生ずる。
ただし、捕集基板170は、接地電位に固定されていてもよい。この場合、高電位側配線181または低電位側配線182が接地電位に固定され、捕集基板170が接地電位に固定された高電位側配線181または低電位側配線182に接続される。この場合も、捕集基板170に帯電した混在粒子を付着させて捕集することができる。また、この場合、高電位側配線181および低電位側配線182に交流電流が流されてもよい。
導電性接着剤185としては、たとえば、一液型エポキシ樹脂接着剤に貴金属粉末を加えて製造されたエポキシ樹脂系接着剤などを用いることができる。本実施形態においては、導電性接着剤185を用いて捕集基板170と低電位側配線182とが電気的に接続されているものとしている、たとえば、半田などを用いて接続されてもよい。
また、本実施形態においては、捕集基板170と低電位側配線182とが接続されているが、たとえば、ヒータ180の表面に低電位側配線182と接続された電極が設けられ、この電極と捕集基板170とが導電性接着剤185により互いに電気的に接続されてもよい。
上記のように、静電気力を発生させるための配線と、捕集部材を加熱するための配線とを兼用することにより、配線数を削減できる。その結果、捕集基板170の周囲の配線の引き回しが容易になり、配線の混線および断線の発生を抑制できる。
本実施形態においては、好ましくは、ヒータ180のサイズは、捕集基板170よりも小さい。なぜなら、ヒータ180を捕集基板170と同じサイズとすると、捕集基板170とヒータ180との位置合わせの精度が要求され、製造上の難易度が高まる問題があるためである。また逆に、ヒータ180のサイズを捕集基板170よりも大きくすると、ヒータ180上にも粒子が吸着して捕集されて検出精度を低下させる原因となったり、清掃工程の後もヒータ180に残留することで検出精度を低下させる原因となったりするためである。
そのため、本実施形態においては、捕集基板170の下面にヒータ180が取り付けられると、捕集基板170の下面にヒータ180に接していない部分が生じる。捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分は、ヒータ180によって捕集基板170に対して加えられた熱量を逃す部分となり得る。
そこで、本実施形態において、加熱部188は、さらに保温用の部材186を含む。部材186は、ヒータ180による加熱時に、少なくとも捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分に配置される。一例として、部材186は、捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分、つまり、捕集基板170の下面の図13〜図15において斜線で表わされた部分に配置される。部材186は、ヒータ180からの熱を捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分に伝導し、かつ、当該部分からの放熱を抑える。部材186としては、たとえば、シリコン(ケイ素)などの、熱伝導率の低い素材を用いることができる。
次に、検出装置100の各構成の取り付け状態について説明する。図16は、検出装置100の各構成の取り付け状態を示す分解斜視図である。図17は、図16の検出装置100を矢印XX方向から見た図である。
図16および図17を参照して、放電部142、照射部130、蛍光検出部160および清掃部153は、蓋部111に取り付けられている。本実施形態においては、移動部178も、蓋部111に取り付けられている。ただし、移動部178は、本体部112に取り付けられていてもよい。回転モータ174の下部に、回転モータ174の駆動力を伝達する係合部である出力軸174aが突出している。
捕集部177は、本体部112に取り付けられる。加熱部188は捕集基板170の下面に取り付けられているため、捕集部177と共に本体部112に取り付けられている。
図18は、捕集部177と移動部178とが接続された状態を示す斜視図である。図18においては、説明の便宜上、筐体110が取り除かれている。図18を参照して、回転ベース172の係合穴172aと回転モータ174の出力軸174aとが係合することにより、捕集部177と移動部178とが接続される。捕集部177と移動部178とが接続されることで、回転モータ174の駆動に伴って、回転ベース172が係合穴172aを中心に回転(正転、逆転)する。
次に、平面視における検出装置100の構成部品の配置、および、捕集基板170の位置について説明する。
図19は、捕集基板170が第1位置に位置している状態を捕集基板170の下方から見た断面図である。図20は、捕集基板170が第2位置に位置している状態を捕集基板170の下方から見た断面図である。図21は、捕集基板170が第3位置に位置している状態を捕集基板170の下方から見た断面図である。図22は、捕集基板170が第4位置に位置している状態を捕集基板170の下方から見た断面図である。
図19〜図22を参照して、本実施形態においては、放電部142、蛍光検出部160および清掃部153が、回転ベース172の軸部172bを中心にその周方向に並んで配置されている。一例として、反時計回りに順に、蛍光検出部160、放電部142および清掃部153が配置されている。照射部130は、蛍光検出部160に隣接して配置されている。
第1位置は、放電部142により混在粒子を帯電させつつ捕集基板170に帯電した粒子を付着させる際の、捕集基板170の位置である。第2位置は、捕集基板170に付着した混在粒子に照射部130により励起光を照射しつつ、蛍光検出部160により蛍光を検出する際の捕集基板170の位置である。第3位置は、清掃部153により捕集基板170上の混在粒子の除去を開始する際の捕集基板170の位置である。第4位置は、清掃部153による捕集基板170上の混在粒子の除去が終了した際の捕集基板170の位置である。第1位置から第4位置までの軸部172bを中心にした旋回範囲は、約180°以内である。
捕集基板170は、回転モータ174が駆動することにより回動して第1位置および第2位置の間を移動する。また、捕集基板170は、回転モータ174が駆動することにより回動して第2位置および第3位置の間を移動する。さらに、捕集基板170は、回転モータ174が駆動することにより回動して第3位置および第4位置の間を移動する。
本体部112において、互いに直交して隣接している内壁に、近接センサ112bおよび近接センサ112cがそれぞれ配置されている。近接センサ112bおよび近接センサ112cの各々は、本体部112の内壁から本体部112の内側に向けて延びる一対の端子部を有している。
捕集部177は、軸部172bを回転中心軸として回転した際に、上記一対の端子部同士の間をアーム先端部176aが通過するように、本体部112に取り付けられている。近接センサ112bおよび近接センサ112cは制御部200と電気的に接続され、アーム先端部176aの近接を検知することによって捕集基板170の位置を検出すると、センサ信号を制御部200に入力する。
<機能構成>
図23は、本実施の形態にかかる検出装置100を制御するための制御部200の機能構成の一例を示すブロック図である。図23では、信号処理部30の機能が主に電気回路であるハードウェアで実現される例が示されている。しかしながら、これら機能のうちの少なくとも一部は、信号処理部30が図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、該CPUが所定のプログラムを実行することによって、つまり、ソフトウェアで実現されてもよい。また、測定部40がソフトウェアで実現される例が示されている。しかしながら、これら機能のうちの少なくとも一部は、電気回路などのハードウェアで実現されてもよい。
図23を参照して、信号処理部30は、受光素子163に接続される電流−電圧変換回路34と、電流−電圧変換回路34に接続される増幅回路35とを含む。
測定部40は、制御部41、記憶部42、クロック発生部43、および駆動部48を含む。
受光素子163は、受光した蛍光強度を表わす、電流信号であるセンサ信号を信号処理部30に入力する。電流信号は、電流−電圧変換回路34に入力される。
電流−電圧変換回路34は、受光素子163から入力された電流信号から蛍光強度を表わすピーク電流値Hを検出し、ピーク電流値Hを電圧値Ehに変換する。電圧値Ehは増幅回路35で予め設定した増幅率に増幅され、増幅された電圧値Ehが測定部40に入力される。測定部40の制御部41は信号処理部30から電圧値Ehの入力を受け付けて、順次、蛍光強度を表わす電圧値Ehを記憶部42に記憶させる。
クロック発生部43はクロック信号を発生させ、制御部41に対して出力する。制御部41は、クロック信号に基づいたタイミングでファン120のON/OFFを制御するための制御信号を駆動部48に対して出力して、ファン120のON/OFFを制御する。また、制御部41は、クロック信号に基づいたタイミングで高圧直流電源141と静電針140との間に配置される図示しないスイッチのON/OFFを制御するための制御信号を駆動部48に対して出力して、該スイッチのON/OFF、つまり、静電針140からの放電のON/OFFを制御する。これにより、制御部41は、検出装置100での捕集動作の実行を制御する。
さらに、制御部41は、クロック信号に基づいたタイミングでヒータ180のON/OFFを制御するための制御信号を駆動部48に対して出力して、ヒータ180のON/OFFを制御する。また、制御部41は発光素子131と電気的に接続され、クロック信号に基づいたタイミングで発光素子131からの発光を制御する。これにより、制御部41は、検出装置100での捕集動作の検出動作の実行を制御する。
さらに、制御部41は、クロック信号に基づいたタイミングで回転モータ174のON/OFFを制御するための制御信号を駆動部48に対して出力して、回転モータ174のON/OFFを制御する。これにより、制御部41は、検出装置100での捕集基板170の位置を制御して、上記第1位置、第2位置、第3位置、および第4位置とする。
制御部41は、計算部411を含む。計算部411は、記憶部42に記憶された電圧値Ehを用いて、捕集基板170に捕集された粒子中の生物由来の粒子量を算出する。すなわち、計算部411は、加熱後の蛍光測定工程において測定された第2蛍光量の加熱前の蛍光測定工程において測定された第1蛍光量からの増加量△Fを算出する。上述のように、増加量△Fは生物由来の粒子の濃度Nに関連している。計算部411は、予め、図7に例示された増加量△Fと生物由来の粒子濃度Nとの相関関係を記憶しておく。そして、計算部411は、算出された増加量△Fを該相関関係に代入することで、捕集基板170に捕集された粒子中の生物由来の粒子量を算出する。
なお、上述の例では増大量△Fには、所定の加熱量(所定の加熱温度、加熱時間)の加熱の前後の蛍光強度の差分が用いられているが、これらの比率が用いられてもよい。つまり、計算部411は、蛍光強度の比率と生物由来の粒子濃度Nとの相関関係を予め記憶しておき、算出された加熱の前後の蛍光強度の比率を該相関関係に代入することで、捕集基板170に捕集された粒子中の生物由来の粒子量を算出してもよい。
<検出動作>
次に、第1の実施の形態にかかる検出装置100での検出動作について説明する。図24は、第1の実施の形態にかかる検出装置100での検出動作の具体例を表わしたフローチャートである。なお、以下の説明においては、図19〜22中において、軸部172bを中心として時計周りの回転を正転方向といい、反時計周りの回転を逆転方向という。
検出動作の開始時、捕集基板170は、初期位置として捕集位置である第1位置(図19)に配置されている。
はじめに、制御部200はファン120を制御して正転方向に駆動させると共に、高圧直流電源141と静電針140との間に配置された図示しないスイッチをONする。これにより、検出装置100では捕集工程が実行される(ステップS101)。
すなわち、ファン120の正転方向の駆動によって、導入口111aから筐体110の内部に空気が導入される。静電針140に高圧直流電源141が接続されることで静電針140から放電され、周囲の空気中の混在粒子が帯電される。また、静電針140と捕集基板170との間に電位差が生じ、帯電した混在粒子が捕集基板170の表面に付着して捕集される。
本実施形態においては、放電電極として針状の静電針140を用いているため、帯電した混在粒子を、静電針140に対向する捕集基板170の表面であって、照射部130の照射領域に対応した極めて狭い領域に付着させることができる。これにより、後工程の蛍光測定工程において、捕集された混在粒子から発せられる蛍光を効率的に検出することができる。
次に、制御部200は、回転モータ174を駆動させて回転ベース172を正転方向に回転させ、捕集基板170を蛍光検出位置である第2位置(図20)に移動させる(ステップS103)。そして、制御部200は、発光素子131をONとした上で、受光素子163からのセンサ信号を用いて蛍光強度を算出する。これにより、検出装置100では、加熱前の蛍光測定工程が実行される(ステップS105)。
すなわち、発光素子131がONされることで、発光素子131から捕集基板170に付着して捕集された混在粒子に向けて励起光が照射され、受光素子163によって、励起光を照射された混在粒子から発せられる蛍光が受光される。これにより、検出装置100では、捕集基板170に付着させて捕集した混在粒子の、加熱前の第1蛍光量が測定される。
次に、制御部200は、回転モータ174を駆動させて回転ベース172を逆転方向に回転させ、捕集基板170を第2位置から第1位置(図19)に移動させる(ステップS107)。そして、制御部200は、ヒータ180を予め定められた時間(たとえば5分間)、ONして通電し、その後OFFする。これにより、検出装置100では加熱工程が実行される(ステップS109)。すなわち、ヒータ180は、予め定められた温度(たとえば180℃)で捕集基板170に付着して捕集された混在粒子を、たとえば5分間、加熱する。加熱工程における加熱によって、混在粒子に含まれる生物由来の粒子からの蛍光強度が増加する。
次に、制御部200は、ファン120を制御して逆転方向に駆動させる。これにより、検出装置100では冷却工程が実行される(ステップS111)。すなわち、ファン120の逆転方向の駆動によって、排出口112aから筐体110の内部に空気が導入され、捕集基板170の冷却が促進される。もちろん、冷却工程においてファン120の駆動がなされなくてもよい。
次に、制御部200は、回転モータ174を駆動させて回転ベース172を正転方向に回転させ、捕集基板170を第1位置から第2位置(図20)に移動させる(ステップS113)。そして、制御部200は、発光素子131をONとした上で、受光素子163からのセンサ信号を用いて蛍光強度を算出する。これにより、検出装置100では、加熱後の蛍光測定工程が実行される(ステップS115)。
すなわち、発光素子131がONされることで、発光素子131から励起光が照射され、励起光を照射された、加熱後の混在粒子から発せられる蛍光が、受光素子163によって受光される。これにより、検出装置100では、捕集基板170に付着させて捕集した混在粒子の、加熱後の第2蛍光量が測定される。
次に、制御部200は、回転モータ174を駆動させて回転ベース172を逆転方向に回転させ、捕集基板170を第2位置から第3位置(図21)に移動させる。さらに制御部200は、回転ベース172を逆転方向に回転させ、捕集基板170を第3位置から第4位置(図22)に移動させる。捕集基板170は、第3位置から第4位置に移動する間、その表面がブラシ150の先端と摺動する。これにより、清掃工程が実行される(ステップS117)。すなわち、捕集基板170から混在粒子が除去される。
好ましくは、制御部200は、清掃工程において、ファン120を正転方向に駆動させる。これにより、ブラシ150によって捕集基板170から除去された混在粒子が排出口112aから筐体110の外部に排出される。
次に、制御部200は、回転モータ174を駆動させて回転ベース172を正転方向に回転させ、捕集基板170を第4位置から捕集位置である第1位置(図19)に戻す(ステップS117)。以上のステップS101〜S119の工程を繰り返すことによって、検出装置100は、生物由来の粒子の検出を連続的に実施することができる。
制御部200は、上記動作によって得られた第1蛍光量と第2蛍光量との差から、混在粒子に含まれる生物由来の粒子の量を算出する。すなわち、制御部200は、図7の加熱による蛍光量の増加量と生物由来の粒子の濃度との相関関係を予め記憶しておき、第1蛍光量と第2蛍光量との差を当該相関関係に代入することで生物由来の粒子の濃度を算出する。
<第1の実施の形態の効果>
本実施の形態にかかる検出装置100を用いることによって、生物由来の粒子からの蛍光と粉塵からの蛍光との加熱処理による性質の差を利用し、空気中に含まれる混在粒子から生物由来の粒子を、高精度で、かつ、リアルタイムに検出することができる。
さらに、検出装置100の加熱部188が、ヒータ180による加熱時に少なくとも捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分に配置される保温用の部材186を有することで、ヒータ180からの熱が捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分に伝達され、かつ、当該部分からの放熱が抑えられる。これにより、加熱工程で捕集基板170全体がより均一に効率的に加熱され、生物由来の粒子からの蛍光強度の増加のばらつきが抑えられる。その結果、検出装置100の検出精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、保温用の部材186が捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分に配置される例が示されたが、部材186の構成は第1の実施の形態に示された例に限定されない。部材186は、ヒータ180による加熱時に、少なくとも捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分に配置されるものであれば、他の構成であってもよい。そこで、第2の実施の形態として、主に部材186の他の構成例について説明する。なお、以下の説明においては、第1の実施の形態にかかる検出装置100と異なる点を主に説明し、第1の実施の形態にかかる検出装置100と同様の構成については説明を繰り返さない。
図25は、第2の実施の形態にかかる検出装置100を捕集基板170の下方から見た概略図である。図25を用いて、第2の実施の形態にかかる検出装置100に設けられる部材186を説明する。
図25を参照して、第2の実施の形態にかかる検出装置100は、捕集基板170が、捕集位置、加熱位置、および冷却位置である第1位置に位置している状態(図19)において捕集基板170の真下に当たる、本体部112の底面に、部材186が配置されている。部材186としては、第1の実施の形態において説明されたように、たとえば、シリコン(ケイ素)などの、熱伝導率の低い素材を用いることができる。
図26は、捕集基板170と部材186との関係を説明するための概略図である。図26を参照して、一例として部材186は、捕集基板170と相対する側(上側)の面に凹部を有する。該凹部は、捕集基板170が部材186の上面に接すると、捕集基板170の下面に配置されたヒータ180がその内部に完全に入り込む形状を有している。
捕集基板170が第1位置に移動した際、図26(A)に表わされたように、捕集基板170の下面が部材186の上面に接して部材186の凹部にヒータ180が入り込むように、捕集基板170の下面と部材186の上面とが押し付けられる。
図27は、捕集基板170と部材186との位置を調整するための機構の一例を説明するための概略図である。図27(A)を参照して、第2の実施の形態にかかる検出装置100は、本体部112の底面を貫通する複数(たとえば4つ)の支柱で部材186を支持して部材186を上下に移動させるための駆動機構187aを有する。駆動機構187aは制御部200に電気的に接続され、その駆動が制御される。
駆動機構187aは、制御部200の制御に従って、少なくとも加熱工程において部材186を本体部112の底面から上に押し上げ、図27(B)のように、部材186の上面を捕集基板170の下面に押し付ける。第1位置での加熱工程が終了すると、駆動機構187aは、制御部200の制御に従って、部材186を本体部112の底面側に下げ、図27(A)のように、部材186を捕集基板170から離す。
捕集基板170と部材186との位置を調整する機構は図27に表わされた機構に限定されない。すなわち、本体部112の底面側から部材186を押し上げて捕集基板170の下面に押し付ける機構に限定されない。逆に、図28に表わされたように、捕集基板170を押し下げて部材186の上面に押し付ける機構であってもよい。
図28は、捕集基板170と部材186との位置を調整するための機構の他の例を説明するための概略図である。図28(A)を参照して、第2の実施の形態にかかる検出装置100は、捕集基板170を固定する基板ホルダ171を上から下向きに押し下げるための駆動機構187bを有する。駆動機構187bは制御部200に電気的に接続され、その駆動が制御される。
捕集基板170を固定する基板ホルダ171と本体部112の底面との間には、ばねなどの弾性部材が配置されている。その結果、基板ホルダ171に対して駆動機構187bから加えられる応力が該弾性部材を変形させ得る応力に達すると、駆動機構187bの駆動によって基板ホルダ171と該基板ホルダ171に固定された捕集基板170とが押し下げられ、部材186の下面に押し付けられる(図28(B))。基板ホルダ171に対して駆動機構187bから加えられる応力が該弾性部材を変形させ得る応力よりも小さくなると、該弾性部材の弾性力によって基板ホルダ171と該基板ホルダ171に固定された捕集基板170とが元の高さに戻る(図28(A))。
駆動機構187bは、制御部200の制御に従って、少なくとも加熱工程において基板ホルダ171に対して下向きの応力を加え、図28(B)のように、基板ホルダ171と該基板ホルダ171に固定された捕集基板170とを部材186の上面に押し付ける。第1位置での加熱工程が終了すると、駆動機構187bは、制御部200の制御に従って、基板ホルダ171に対する押圧を解除する。
<第2の実施の形態の効果>
以上の構成によって、第2の実施の形態にかかる検出装置100では、少なくとも加熱工程において、捕集基板170の下面と部材186の上面とが押し付けられ、捕集基板170の下面のうちのヒータ180に接していない部分からの放熱が抑えられる。そのため、加熱工程での加熱効率を向上させることができる。また、加熱のばらつきを抑え、捕集基板170上に捕集された混合粒子をより均等に加熱することができる。
さらに、捕集基板170に配置されているヒータ180が、本体部112の底面に固定されている部材186の凹部に入り込むことで、捕集基板170の位置が本体部112の底面に対して、つまり、規定された第1位置に固定されることになる。そのため、捕集の際の捕集基板170の位置の精度が向上し、検出精度の向上にも寄与することになる。
<他の例>
なお、上記の、捕集基板170からの放熱を抑える効果は加熱工程において期待される効果であって、冷却工程においては、むしろ捕集基板170からの放熱を促し、より早く冷却されることが期待される。すなわち、部材186が保温用の部材として機能する期間は、少なくとも加熱工程であればよい。
そこで、好ましくは、捕集基板170が第1位置に位置している状態であって加熱工程以外の期間(捕集工程、冷却工程)においては、図26(B)に表わされたように、捕集基板170の下面と部材186の上面との間に空間が生じるような位置関係とする。すなわち、制御部200は、捕集基板170が第1位置に位置している状態であって加熱工程以外の期間には、駆動機構187aまたは駆動機構187bに対して、図27(B)または図28(B)に表わされたように駆動して捕集基板170の下面と部材186の上面との間に空間が生じるような位置関係とする。これにより、冷却工程において捕集基板170からの放熱が促進される。
なお、上記のように、部材186が本体部112の底面に配置され、ヒータ180が配置された捕集基板170が、ヒータ180が部材186の凹部に入り込むようにセットされることで、捕集基板170の本体部112に対する位置精度を向上させることができる。この効果は、捕集基板170が第1位置に位置している状態のみならず、検出位置である第2位置に位置している状態(図20)、つまり、検出工程に特に期待される。
そこで、好ましくは、図25に示されたように、第2の実施の形態にかかる検出装置100は、捕集基板170が検出位置である第2位置に位置している状態(図20)において捕集基板170の真下に当たる、本体部112の底面に、さらに部材186aが配置される。
部材186aについては、半導体レーザなどの発光素子550からの照射光による温度上昇を抑える効果が期待される場合には放熱性のある部材を用いることができる。または、室温以上など、規定温度以上での蛍光強度の測定を行なう場合、つまり、保温性が期待される場合には、部材186aとして保温性を有する部材を用いることができる。
捕集基板170と部材186aとの位置を調整するための機構としては、図27や図28に示された機構を用いることができる。
以上の構成によって、捕集基板170が第1位置や第2位置に位置している状態において、捕集基板170の位置が本体部112の底面に対して、つまり、規定された第1位置や第2位置に固定されることになる。そのため、各工程において捕集基板170の位置の精度が向上し、効果的に、捕集、加熱、冷却、および検出が行なわれる。特に、検出工程において捕集基板170の位置が蛍光検出部160に対して固定されることで、検出装置100は、加熱前の第1蛍光量と第2蛍光量とを、蛍光検出部160と捕集基板170と同じ位置関係として測定することが可能となる。そのため、検出装置100は高精度で加熱前後の蛍光量の増加量△Fを得ることができ、検出精度を向上させることができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態として、発明者らが検出装置100を用いて行なった実験の結果について説明する。
発明者らは、検出装置100を用いて、ヒータ180による加熱温度を160℃、180℃、および200℃として、各温度で、所定加熱時間ごとの捕集基板170で捕集された混合粒子からの蛍光強度を測定した。その結果、発明者らは、図29の測定結果を得た。図29の横軸は加熱時間を表わし、縦軸は、160℃で1分間加熱したときに得られた蛍光強度に対する比率を表わしている。
図29の測定結果より、加熱温度が高いほど、また加熱時間が長いほど、蛍光強度が大きくなることがわかった。つまり、混合粒子への加熱量が大きいほど蛍光強度が大きくなることがわかった。そのため、生物由来の粒子を検出するための検出装置では、加熱量が非常に重要な要素となると考察される。すなわち、検出装置100では、捕集基板170表面の熱分布が重要であると考察される。言い換えると、検出装置100の検出精度を向上させるためには、捕集基板170表面がより均等に加熱されることが要求される。
そこで、発明者らは、検出装置100を用いて、検出装置100に備えられた部材186の効果を検証するための測定を行なった。発明者らは、捕集基板170として2種類の基板を用い、各基板について、部材186がない場合(捕集基板170の下面が露出した状態)とあった場合(露出していない状態)との表面温度をそれぞれ測定した。捕集基板170の第1のサンプルとしてシリコン基板(T2)、第2のサンプルとしてシリコン基板(H131)を用いた。
図30は、第1のサンプルであるシリコン基板を捕集基板170として用いて加熱した際の、部材186がない場合とある場合との、捕集基板170の表面温度の測定結果を表わしている。また、図31は、第2のサンプルであるシリコン基板を捕集基板170として用いて加熱した際の、部材186がない場合とある場合との、捕集基板170の表面温度の測定結果を表わしている。
また、図32は、第1のサンプルであるシリコン基板を捕集基板170として用いて加熱した際の、部材186がない場合(A)とある場合(B)との、捕集基板170表面の、サーモグラフィーによる測定結果を表わしている。また、図33は、第2のサンプルであるシリコン基板を捕集基板170として用いて加熱した際の、部材186がない場合(A)とある場合(B)との、捕集基板170表面の、サーモグラフィーによる測定結果を表わしている。
図30および図31の測定結果より、捕集基板170の材質に関わらず、保温用の部材186を配置すると、ない場合と比較して捕集基板170表面の温度のばらつき(レンジ)が3分の1に抑えられている。また、図32および図33の測定結果より、捕集基板170の材質に関わらず、部材186によって、特に捕集基板170のヒータ180の接していない部分の温度低下が抑えられている。つまり、捕集基板170に部材186を配置することによって、捕集基板170表面の温度のばらつきを大幅に抑えられることがわかった。
したがって、図29の測定結果から得られた考察と図30〜図33の測定結果とから、検出装置100は、捕集基板170に部材186が配置されることで、生物由来の粒子の検出精度が向上していることが検証された。
[第4の実施の形態]
なお、捕集基板170の位置の精度上の効果に着目すると、部材186の構成は、必ずしも第1の実施の形態〜第3の実施の形態に示された構成、すなわち、捕集基板170の下面に配置されたヒータ180が入り込むような凹部を備えた構成である必要はない。
第4の実施の形態にかかる検出装置100は、移動部178による、少なくとも第2位置からの捕集基板170の移動の際に、捕集基板170の移動を妨げる位置に該移動を妨げるための部材を含む。
図34は、第4の実施の形態にかかる検出装置100を捕集基板170の下方から見た概略図である。図34を用いて、第4の実施の形態にかかる検出装置100に設けられる部材を説明する。
図34を参照して、第4の実施の形態にかかる検出装置100は、捕集基板170が、検出位置である第2位置に位置している状態(図20)において、捕集基板170あるいは捕集基板170を支持して捕集基板170と一体となって移動部178によって移動する部位(以下、捕集基板170等)に、少なくとも検出工程において接触して、捕集基板170の位置を固定可能な部材189を含む。部材189は、図34に表わされたように壁状形状を有してもよいし、棒状形状であってもよい。
部材189の材質は特定の材質に限定されない。部材189は、移動部178による捕集基板170の移動を阻止できる強度があればどのような素材であってもよい。
部材189は、少なくとも検出工程において捕集基板170等に接触し、少なくとも捕集基板170を第1位置や第3位置に移動するタイミングで、捕集基板170等に対する接触を解除する。つまり、部材189は、少なくとも検出工程の期間と、検出工程の期間外であって少なくとも捕集基板170が第2位置から移動する期間とで、捕集基板170との位置関係を変える。
図35は、部材189と捕集基板170との位置を調整するための機構の一例を説明するための概略図である。図35(A),(B)を参照して、部材189は、一例として、上下方向に稼動な壁様の部材である。部材189の上下方向の移動は、第1の実施の形態で図27に表わされた駆動機構187aを利用することができる。すなわち、駆動機構187aに含まれる、本体部112の底面を貫通する1つまたは複数の支柱で部材189が支持され、制御部200の制御に従って駆動機構187aが部材189を上下することで、部材189と捕集基板170との位置が調整される。
駆動機構187aは、制御部200の制御に従って、少なくとも検出工程の期間、部材189を押し上げて捕集基板170等に接触させる(図35(A))。これにより、捕集基板170の位置が固定される。また、駆動機構187aは、制御部200の制御に従って、検出工程の期間外であって少なくとも捕集基板170が第2位置から移動する期間、部材189を引き下げて、捕集基板170等への接触を解除する(図35(B))。これにより、捕集基板170が移動部178によって移動可能となる。
部材189と捕集基板170との位置を調整する機構は図27に表わされた駆動機構187aに限定されない。すなわち、本体部112の底面側から部材189を押し上げて捕集基板170等に接触させる機構に限定されない。逆に、部材189が本体部112の底面に固定され、図28に表わされた駆動機構187bのように、捕集基板170等を押し下げて部材189に捕集基板170等を接触させる機構であってもよい。
好ましくは、第4の実施の形態にかかる検出装置100は、図34に表わされたように、部材189と同じ構成の部材189aを第2位置以外の位置にも備える。図34では、さらに、捕集位置、加熱位置、および冷却位置である第1位置に捕集基板170が位置している状態(図19)において捕集基板170等に接触して、捕集基板170の位置を固定可能な部材189aを第4の実施の形態にかかる検出装置100が含む例が示されている。
<第4の実施の形態の効果>
第4の実施の形態にかかる検出装置100に部材189が備えられることで、第2位置での、少なくとも検出工程における捕集基板170の位置の精度を向上させることができる。そのため、検出工程において捕集基板170の位置が蛍光検出部160に対して固定されることになるため、検出装置100は、加熱前の第1蛍光量と第2蛍光量とを、蛍光検出部160と捕集基板170と同じ位置関係として測定することが可能となる。その結果、第4の実施の形態にかかる検出装置100は高精度で加熱前後の蛍光量の増加量△Fを得ることができ、検出精度を向上させることができる。
[第5の実施の形態]
そこで、第5の実施の形態として、検出装置100を利用した空気調和機の制御について説明する。
<装置構成>
図36は、第5の実施の形態にかかる制御装置700の構成の一例を表わしたブロック図である。第5の実施の形態にかかる制御装置700は、検出装置100から検出結果の入力を受け付けて、空気清浄機410とイオン発生機420とを含む空気調和機400を、該検出結果に基づいて制御する。
制御装置700は、検出装置100および空気調和機400と通信可能な、一般的なコンピュータであってよい。あるいは、制御装置700は、専用のアプリケーションを搭載した小型の端末装置で実現されてもよい。また、制御装置700は検出装置100または空気調和機400に含まれてもよい。
図36を参照して、制御装置700は、装置全体を制御するためのCPU70を含む。制御装置700は、メモリとして、CPU70で実行されるプログラムを記憶するためのメモリであるROM(Read Only Memory)31と、CPU70でプログラムを実行する際の作業領域となるメモリであるRAM(Random Access Memory)32とを含む。また、制御装置700は、各種データを記憶するためのメモリの一例としてのHDD(Hard Disk Drive)73をさらに含む。また、制御装置700は、検出装置100との通信のためのインタフェースである検出装置インタフェース74と、空気調和機400との通信のためのインタフェースである空調機インタフェース75とを含む。
<制御概要>
制御装置700は、検出装置100での検出結果に基づいて、空気調和機400に含まれる、第1の調和装置としての空気清浄機410、および第2の調和装置としてのイオン発生機420それぞれの制御量を特定し、その制御量で動作するよう空気清浄機410とイオン発生機420とを制御する。
図37および図38は、検出装置100での検出結果と制御量との関係を説明するための図である。
図37を参照して、検出装置100は、時刻T1〜T2の期間のうちに捕集工程を実行し、時刻T2〜T3の期間のうちに加熱工程を実行し、その後の時刻T3〜T4の期間のうちに捕集基板170の表面から清掃部153で蛍光検出を終えた混在粒子を除去する清掃工程を実行する。検出装置100は、時刻T1、時刻T2、時刻T3、および時刻T4で捕集基板170からの蛍光強度を測定し、検出結果として、各時刻の蛍光強度A、B、C、およびDを制御装置700に入力する。
時刻T1に得られた蛍光強度Aは、捕集前の捕集基板170の初期状態を表わす蛍光強度である。時刻T2に得られた蛍光強度Bは、加熱前の蛍光強度であって、捕集基板170表面に粒子が捕集されることによって生じる蛍光の強度である。したがって、捕集工程前後の蛍光強度の差分F1(=B−A)は、捕集基板170表面に捕集された粒子量を表わす。
時刻T3に得られた蛍光強度Cは、加熱後の蛍光強度であって、捕集基板170表面に生物由来の粒子捕集が捕集されることによって生じる蛍光の強度である。したがって、加熱工程前後の蛍光強度の差分F2(=C−B)は、捕集基板170表面に捕集された粒子のうちの生物由来の粒子の量を表わす。
なお、時刻T4に得られた蛍光強度Dは、清掃後の捕集基板170の状態を表わす蛍光強度であり、検出装置100で連続して検出動作が行なわれる場合、蛍光強度Dは次の検出動作での、捕集基板170の初期状態を表わす蛍光強度となり得る。
したがって、図38に示されたように、蛍光強度の差分F1(=B−A)が大きくなるほど捕集基板170で捕集された粒子量が多いことを表わしているため、制御装置700は、空気調和機400に含まれる空気清浄機410の運転量を大きくする。すなわち、制御装置700は、蛍光強度の差分F1が大きいほど空気清浄機410の運転モードを「強」とし、蛍光強度の差分F1が小さいほど空気清浄機410の運転モードを「弱」とする。
空気清浄機410は、一例として、へパフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)などのフィルタとファンとを含む。ファンによって導入された機外の空気がフィルタを通過することで空気中の粒子が除去され、清浄された空気が機外に放出される。従って、空気清浄機410の運転モードを「強」にする制御は、ファンの回転速度を速くする制御である。
一方、図38に示されたように、蛍光強度の差分F2(=C−B)が大きくなるほど捕集基板170で捕集された生物由来の粒子量が多いことを表わしているため、制御装置700は、空気調和機400に含まれるイオン発生機420の運転量を大きくする。すなわち、制御装置700は、蛍光強度の差分F2が大きいほどイオン発生機420の運転モードを「強」とし、蛍光強度の差分F1が小さいほど空気清浄機410の運転モードを「弱」とする。
イオン発生機420は、一例として、イオン発生ユニットと発生したイオンを機外に放出するためのファンとを含む。イオン発生ユニットは、正負の針状電極を有し、各針状電極に高電圧が印加される。針状電極に高電圧が印加されることでコロナ放電が生じて、正負それぞれのイオンが発生する。一例として、正イオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、H+(H2O)m(mは任意の自然数)として表わされる。また負イオンは、酸素イオン(O2-)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、O2-(H2O)n(nは任意の自然数)として表わされる。
したがって、イオン発生機420の運転モードを「強」にする制御は、イオン発生ユニットの電極への印加量を多くする制御である。一例として、イオン発生機420の運転モードを「強」にする制御は、イオン発生ユニットの電極へ高電圧を印加(ON)する期間の割合であるデューティ比を、ON時間が長くなるように変化させる制御を含む。
ファンは、空気清浄機410に含まれるファンと兼用であってもよい。好ましくは、イオン発生機420は、空気清浄機410のファンと異なる、独立して制御されるファンを含む。したがって、空気清浄機410のファンと異なるファンがイオン発生機420に含まれる場合、イオン発生機420の運転モードを「強」にする制御は、当該ファンの回転速度を速くする制御も含む。
<機能構成>
図39は、上記制御を行なうための制御装置700の機能構成の一例を示すブロック図である。図39の各機能は、制御装置700のCPU70がROM71に記憶されているプログラムをRAM72上に読み出して実行することで、主にCPU70によって実現される。しかしながら、少なくとも一部機能が図36に表わされたハードウェア、または図示しない電気回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
図39を参照して、制御装置700のCPU70は、検出装置100から検出結果として測定された蛍光強度を表わす信号の入力を受け付けるための検出結果入力部701を含む。さらに、CPU70は、検出結果である蛍光強度から捕集工程前後の蛍光強度の差分F1(=B−A)および加熱工程前後の蛍光強度の差分F2(=C−B)を算出するための算出部702を含む。さらに、CPU70は、上記差分F1,F2と空気清浄機410およびイオン発生機420それぞれの制御量との関係を記憶し、算出部702で算出された差分F1,F2に基づいて空気清浄機410およびイオン発生機420の制御量を判定するための判定部703を含む。そして、CPU70は、判定した制御量、つまり、運転モードで稼動するように空気清浄機410およびイオン発生機420を制御するための制御部704を含む。好ましくは、判定部703は、上記判定に用いるしきい値を設定するための設定部705を含む。
<動作フロー>
図40は、第5の実施の形態にかかる制御装置700での動作の一例を表わしたフローチャートである。図40のフローチャートに表わされた動作は、制御装置700のCPU70がROM71に記憶されているプログラムをRAM72上に読み出して実行し、図39の各機能を発揮することで実現される。
図40を参照して、制御装置700に検出装置100から検出結果として測定された蛍光強度を表わす信号が入力されると(ステップS301でYES)、CPU70は、検出結果である蛍光強度から捕集工程前後の蛍光強度の差分F1(=B−A)および加熱工程前後の蛍光強度の差分F2(=C−B)を算出する(ステップS303)。
CPU70は、差分F1,F2に基づいて空気清浄機410およびイオン発生機420の制御量を判定する(ステップS305)。詳しくは、CPU70は、捕集工程前後の蛍光強度の差分F1と、記憶しているしきい値とを比較するなどして、差分F1の大小を判定する。そして、CPU70は、差分F1が大きいほど空気清浄機410の運転モードを「強」とし、蛍光強度の差分F1が小さいほど空気清浄機410の運転モードを「弱」とするよう、空気清浄機410の運転モードを特定する。また、CPU70は、加熱工程前後の蛍光強度の差分F2と、記憶しているしきい値とを比較するなどして、差分F2の大小を判定する。そして、CPU70は、差分F2が大きいほどイオン発生機420の運転モードを「強」とし、蛍光強度の差分F1が小さいほど空気清浄機410の運転モードを「弱」とするよう、イオン発生機420の運転モードを特定する。
そして、CPU70は、決定した運転モードで稼動するように制御信号を空気調和機400に対して出力することで、空気清浄機410およびイオン発生機420を制御する(ステップS307)。
好ましくは、CPU70は、検出装置100から連続した、あるいは所定間隔の測定で得られた検出結果の入力を受け付けて、予め規定された回数、あるいは予め規定された期間、同じ運転モードが判定された場合に、当該運転モードとなるように制御する。
好ましくは、制御装置700は、差分F2の大小の判定を、検出装置100での検出結果に基づいて行なってもよい。一例として、CPU70は、差分F2の差分F1に対する増加分あるいは比率が予め記憶しているしきい値よりも大きい場合に差分F2が大きいと判定し、上記増加分あるいは比率が上記しきい値よりも小さい場合に差分F2が小さいと判定してもよい。さらに、CPU70は、上記しきい値を差分F1の所定倍として算出してもよい。この場合、好ましくはCPU70は、制御開始時や、検出装置100での所定回数の検出ごと、などの予め規定したタイミングで上記しきい値を算出する。
<第5の実施の形態の効果>
第5の実施の形態にかかる制御装置700で上記制御が行なわれることによって、空気中の粒子量に応じて空気清浄機の制御量が決定されるため、効果的な空気清浄を実現することができる。さらに、制御装置700では、空気中の粒子量が多い場合であっても、その粒子が生物由来のものでない場合にはイオン発生機を稼働しない、または運転モードを「弱」とする。それ故、過剰にイオン発生機を稼働させることを防止できる。つまり、制御装置700が上記制御を行なうことで、空気清浄機の無駄な稼動を防止して省エネルギーを図りつつ、効果的な空気清浄を実現することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
30 信号処理部、34 電圧変換回路、35,162 増幅回路、40 測定部、41,200,304 制御部、42 記憶部、43 クロック発生部、48 駆動部、70 CPU、71 ROM、72 RAM、74 検出装置インタフェース、75 空調機インタフェース、100 検出装置、110 筐体、111 蓋部、111a 導入口、112 本体部、112a 排出口、112b,112c 近接センサ、120,500 ファン、130 照射部、131,550 発光素子、132 素子フレーム、133 レンズフレーム、134 集光レンズ、135,166 レンズ押さえ、140,530 静電針、141 高圧直流電源、142 放電部、150 ブラシ、151 ブラシ押さえ、152 ブラシ固定部、153 清掃部、160 蛍光検出部、161 ノイズシールド、163,565 受光素子、164 受光フレーム、165 フレネルレンズ、170,510 捕集基板、171 基板ホルダ、172 回転ベース、172a 係合穴、172b 軸部、173 モータ押さえ、174 回転モータ、174a 出力軸、175 モータホルダ、176 アーム部、176a アーム先端部、177 捕集部、178 移動部、180,520 ヒータ、181 高電位側配線、182 低電位側配線、183 信号線、184 フレキシブルプリント配線基板、187a,187b 駆動機構、185 導電性接着剤、186,186a,189,189a 部材、188 加熱部、190 捕集筒、400 空気調和機、410 空気清浄機、411 計算部、420 イオン発生機、540 直流電源、560 レンズ、600 混在粒子、600A 粒子、600B 粉塵、700 制御装置、701 検出結果入力部、702 算出部、703 判定部、705 設定部。

Claims (6)

  1. 空気中の生物由来の粒子を検出するための検出装置であって、
    空気中の粒子を捕集した捕集面で捕集するための捕集部材と、
    励起光を前記捕集部材の前記捕集面に照射するための発光素子と、
    蛍光を受光するための受光素子と、
    前記捕集部材の前記捕集面の裏側に、前記捕集面よりも小さい面積で接して配置された、前記捕集面に捕集された粒子を加熱するための加熱部と、
    前記捕集面に捕集された粒子に対する加熱前後の、前記発光素子からの励起光の照射下での前記捕集面から測定された蛍光強度の変化量に基づいて、前記捕集面上の生物由来の粒子量を算出するための演算装置とを備え、
    少なくとも前記加熱部による加熱時に、前記捕集面の裏側のうちの少なくとも前記加熱部に接していない部分に、前記加熱部の熱を前記加熱部に接していない部分に伝導し、かつ、前記加熱部に接していない部分からの放熱を抑えるための保温部材が配されている、検出装置。
  2. 前記保温部材は、前記捕集部材の前記捕集面の裏側に、少なくとも前記加熱部に接していない部分を覆うように配置される、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記保温部材は、前記捕集部材の前記捕集面の裏側に、前記加熱部に接していない部分と前記加熱部とを覆うように配置される、請求項1に記載の検出装置。
  4. 前記発光素子での励起光の照射範囲であり、かつ、前記受光素子での受光範囲である第1のエリアと、前記加熱部が前記捕集部材を加熱するエリアである第2のエリアとの間で前記捕集部材を移動させるための移動手段をさらに備え、
    前記保温部材は、前記捕集部材および前記加熱部に対して着脱可能であって、前記第1のエリアおよび前記第2のエリアそれぞれに固定されており、
    前記移動手段は、前記第1のエリアに移動させた前記捕集部材を前記第1のエリアに固定された前記保温部材に対して着脱し、前記第2のエリアに移動させた前記捕集部材を前記第2のエリアに固定された前記保温部材に対して着脱するよう、前記第1のエリアおよび前記第2のエリアそれぞれで前記捕集部材をさらに移動させる、請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記移動手段は、前記捕集部材が前記第2のエリアに位置し、前記加熱部による加熱期間では前記保温部材が装着され、前記捕集部材が前記第2のエリアに位置し、前記加熱部による加熱が行なわれていない期間では、少なくとも前記加熱部に接していない部分と前記加熱部とを覆う状態ではなくなるまで前記保温部材が取り除かれるよう、前記捕集部材を移動させる、請求項4に記載の検出装置。
  6. 空気中の生物由来の粒子を検出するための検出装置であって、
    空気中の粒子を捕集した捕集面で捕集するための捕集部材と、
    励起光を前記捕集部材の前記捕集面に照射するための発光素子と、
    蛍光を受光するための受光素子と、
    前記捕集面に捕集された粒子を加熱するための加熱部と、
    前記捕集面に捕集された粒子に対する加熱前後の、前記発光素子からの励起光の照射下での前記捕集面から測定された蛍光強度の変化量に基づいて、前記捕集面上の生物由来の粒子量を算出するための演算装置と、
    前記発光素子での励起光の照射範囲であり、かつ、前記受光素子での受光範囲である第1のエリアと、前記加熱部が前記捕集部材を加熱するエリアである第2のエリアとの間で、少なくとも、前記第1のエリア、前記第2のエリア、前記第1のエリア、の順に前記捕集部材を移動させるための移動手段と、
    前記第1のエリアにおける前記捕集部材の位置を固定するための固定部材とを備える、検出装置。
JP2014183113A 2014-09-09 2014-09-09 検出装置 Pending JP2016057147A (ja)

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