JP2016057094A - 超音波流量計及び流量の計測方法 - Google Patents

超音波流量計及び流量の計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体の流量を正確に計測可能な超音波流量計を提供する。
【解決手段】流体が流れる配管10に対して第1の超音波信号を入射する第1の超音波トランスデューサ101と、第1の超音波信号を受信可能な位置に配置され、配管10に対して第2の超音波信号を入射する第2の超音波トランスデューサ102と、第1の超音波信号が第2の超音波トランスデューサ102に到達するまでの第1の時間と、第2の超音波信号が第1の超音波トランスデューサ101に到達するまでの第2の時間と、に基づき、配管10内の流体の流速を算出する流速算出部302と、レイノルズ数の対数と、流速の補正係数と、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を保存する対数利用補正関数保存部351と、流体のレイノルズ数に対応する補正係数を用いて、流速を補正する対数利用補正部303と、を備える、超音波流量計。
【選択図】図1

Description

本発明は流体計測技術に関し、特に超音波流量計及び流量の計測方法に関する。
クランプオン式超音波流量計は、配管の外側の上流側と下流側にそれぞれ配置される超音波トランスデューサを備える。クランプオン式の流量計は一般に超音波を利用するため、以下、本明細書においては、「クランプオン式超音波流量計」のことを、単に「クランプオン式流量計」と略す場合がある。クランプオン式流量計は、配管の中を流れる流体に向かって超音波を送り込み、流体の上流から下流方向に従って伝播する超音波の伝播時間と、下流から上流方向に逆らって伝播する超音波の伝播時間と、に基づき、配管内を流れる流体の流速及び流量を算出する(例えば、特許文献1、2参照。)。クランプオン式流量計は、配管の外側に超音波トランスデューサを押し当てればよいため、設置する際に配管を切断する必要がない、配管内の空洞部を流れる流体に触れないため、測定対象の流体が腐食性であってもよい、測定対象の流体の純度に影響を与えない、並びに配管内に構造物が挿入されないため、圧力損失が生じない、等の利点を有する。
欧州特許第1173733号明細書 特開平7−260532号公報
本発明は、流体の流量を正確に計測可能な超音波流量計及び流量の計測方法を提供することを目的の一つとする。ここで、流体とは、気体及び液体を含む。
本発明の態様によれば、(a)流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射する第1の超音波トランスデューサと、(b)第1の超音波信号を受信可能な位置に配置され、配管に対して第2の超音波信号を入射する第2の超音波トランスデューサと、(c)第1の超音波信号が配管内を経て第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、第2の超音波信号が配管内を経て第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、配管内の流体の流速を算出する流速算出部と、(d)レイノルズ数の対数と、流速の補正係数と、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を保存する対数利用補正関数保存部と、(e)流体のレイノルズ数の対数に対応する補正係数を用いて、流速を補正する対数利用補正部と、を備える、超音波流量計が提供される。
本発明の態様によれば、(a)第1の超音波トランスデューサから流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射することと、(b)第1の超音波信号を受信可能な位置に配置された第2の超音波トランスデューサから配管に対して第2の超音波信号を入射することと、(c)第1の超音波信号が配管内を経て第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、第2の超音波信号が配管内を経て第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、配管内の流体の流速を算出することと、(d)レイノルズ数の対数と、流速の補正係数と、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を用意することと、(e)流体のレイノルズ数の対数に対応する補正係数を用いて、流速を補正することと、を含む、流量の計測方法が提供される。
本発明の態様によれば、(a)流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射する第1の超音波トランスデューサと、(b)第1の超音波信号を受信可能な位置に配置され、配管に対して第2の超音波信号を入射する第2の超音波トランスデューサと、(c)第1の超音波信号が配管内を経て第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、第2の超音波信号が配管内を経て第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、配管内の流体の流速を算出する流速算出部と、(d)流体を層流とみなせる場合は、第1の所定の値の補正係数を用いて流速を補正し、流体を乱流とみなせる場合は、第2の所定の値の補正係数を用いて流速を補正する所定値利用補正部と、を備える、超音波流量計が提供される。
本発明の態様によれば、(a)第1の超音波トランスデューサから流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射することと、(b)第1の超音波信号を受信可能な位置に配置された第2の超音波トランスデューサから配管に対して第2の超音波信号を入射することと、(c)第1の超音波信号が配管内を経て第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、第2の超音波信号が配管内を経て第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、配管内の流体の流速を算出することと、(d)流体を層流とみなせる場合は、第1の所定の値の補正係数を用いて流速を補正し、流体を乱流とみなせる場合は、第2の所定の値の補正係数を用いて流速を補正することと、を含む、流量の計測方法が提供される。
本発明によれば、流体の流量を正確に計測可能な超音波流量計及び流量の計測方法を提供可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るクランプオン式流量計の模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクランプオン式流量計の模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクランプオン式流量計の模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクランプオン式流量計の模式的断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るクランプオン式流量計の模式的断面図である。 本発明の第1及び2の実施の形態の参考例に係る、レイノルズ数Reと補正係数kとの関係を示すグラフである。 本発明の第1及び2の実施の形態の実施例に係る、レイノルズ数の対数log(Re)と補正係数kとの関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係るクランプオン式流量計の模式的断面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るクランプオン式超音波流量計は、図1及び図2に示すように、流体が流れる配管10に対して角度θwi1で第1の超音波信号を斜入射する第1の超音波トランスデューサ101と、第1の超音波信号を受信可能な位置に配置され、配管10に対して第1の超音波信号の入射角度θwi1と同じ角度θwi2で第2の超音波信号を斜入射する第2の超音波トランスデューサ102と、を備える。ここで、流体とは、気体又は液体を含むが、以下、気体であるものとして説明する。
第1の超音波トランスデューサ101は配管10内を流れる流体の上流側に配置され、第2の超音波トランスデューサ102は下流側に配置される。第1の超音波トランスデューサ101から発せられた第1の超音波信号は、配管10を経て第2の超音波トランスデューサ102で受信される。第2の超音波トランスデューサ102から発せられた第2の超音波信号は、配管10を経て第1の超音波トランスデューサ101で受信される。例えば、第1の超音波トランスデューサ101と第2の超音波トランスデューサ102は、交互に駆動信号が印加され、交互に超音波信号を発する。
第1の超音波トランスデューサ101及び第2の超音波トランスデューサ102は、中央処理装置(CPU)300に電気的に接続されている。CPU300は、第1の超音波信号が第1の超音波トランスデューサ101から発せられてから配管10内を経て第2の超音波トランスデューサ102に到達するまでの第1の時間、及び第2の超音波信号が第2の超音波トランスデューサ102から発せられてから配管内を経て第1の超音波トランスデューサ101に到達するまでの第2の時間を計測する時間計測部301と、第1の時間と、第2の時間と、に基づき、配管10内の流体の流速を算出する流速算出部302と、を含む。
CPU300には、レイノルズ数の対数と、流速の補正係数と、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を保存する対数利用補正関数保存部351が接続されている。対数利用補正関数保存部351としては、記憶装置等が使用可能である。CPU300は、さらに、配管10内の流体のレイノルズ数の対数に対応する補正係数を用いて、流速を補正する対数利用補正部303を備える。
第1の超音波トランスデューサ101は、例えば、第1の超音波信号を発する第1の振動子1と、第1の超音波信号が角度θwi1で配管10に向かって斜入射するように、配管10の外表面上に配置される第1のウェッジ11と、を備える。同様に、第2の超音波トランスデューサ102は、例えば、第2の超音波信号を発する第2の振動子2と、第2の超音波信号が角度θwi2で配管10に向かって斜入射するように、配管10の外表面上に配置される第2のウェッジ12と、を備える。配管10は、例えばステンレス鋼等の金属材料からなる金属配管である。第1及び第2のウェッジ11、12は、例えばポリエーテルイミド等のプラスチック等の合成樹脂等からなる。
第1の超音波トランスデューサ101の第1のウェッジ11における超音波の音速をcW、配管10内の流体における超音波の音速をcaとし、第1ウェッジ11と配管10との界面に対する第1の超音波信号の入射角をθWi1、配管10内の流体に出射する第1の超音波信号の出射角をθao1とすると、スネルの法則から、下記式(1)を満足する。
sin(θWi1)/cW
=sin(θao1)/ca (1)
そのため、第1の超音波トランスデューサ101から発せられ、配管10内の流体に出射する第1の超音波信号の出射角をθao1は、下記(2)式で与えられる。
θao1=sin-1(sinθWi1・ca/cW) (2)
第1の超音波信号は配管10内の流体中を進み、配管10の管壁の出射した部分と対向する部分に入射する。さらに、第1の超音波信号は、配管10の管壁から角度θwi1と同じ角度θwo1で配管外部に出射して、第2の超音波トランスデューサ102で受信される。
また、第2の超音波トランスデューサ102の第2のウェッジ12における超音波の音速もcWであり、第2ウェッジ12と配管10との界面に対する第2の超音波信号の入射角をθWi2、配管10内の流体に出射する第2の超音波信号の出射角をθao2とすると、スネルの法則から、下記式(3)を満足する。
sin(θWi2)/cW
=sin(θao2)/ca (3)
そのため、第2の超音波トランスデューサ102から発せられ、配管10内の流体に出射する第2の超音波信号の出射角をθao2は、下記(4)式で与えられる。
θao2=sin-1(sinθWi2・ca/cW) (4)
第2の超音波信号は配管10内の流体中を進み、配管10の管壁の出射した部分と対向する部分に入射する。さらに、第2の超音波信号は、配管10の管壁から角度θwi2と同じ角度θwo2で配管外部に出射して、第1の超音波トランスデューサ101で受信される。
配管10の内部においては、流体が流速vで流れている。上述したように、第1の超音波トランスデューサ101は配管10内を流れる流体の上流側に配置され、第2の超音波トランスデューサ102は下流側に配置される。そのため、第1の超音波トランスデューサ101から発せられた第1の超音波信号は、配管10内の空洞部を流体の流れに従って伝播する。これに対し、第2の超音波トランスデューサ102から発せられた第2の超音波信号は、配管10内の空洞部を流体の流れに逆らって伝播する。よって、配管10内の空洞部において、第1の超音波信号の伝播時間と、第2の超音波信号の伝播時間と、で、流体の流速vによる差が生じる。
第1の超音波信号が配管10内の空洞部を横切るために必要な伝播時間t1は、下記(5)式で与えられる。
1=L/(ca+v・cos((π/2)−θao1)) (5)
また、第2の超音波信号が配管10内の空洞部を横切るために必要な伝播時間t2は、下記(6)式で与えられる。
2=L/(ca−v・cos((π/2)−θao2)) (6)
ここで、図3及び図4に示すように、Lは第1の超音波信号及び第2の超音波信号のそれぞれが配管10内の空洞部を横切る長さを表す。
また、θao2はθao1と等しいため、上記(6)式から、下記(7)式が得られる。
2=L/(ca−v・cos((π/2)−θao1)) (7)
上記(5)及び(7)式より、伝播時間t2と伝播時間t1との差Δtは、下記(8)式で与えられる。
Δt=t2−t1≒(2Lv・sinθao1)/ca 2 (8)
上記(8)式より、配管10内の空洞部を流れる流体の流速vは、下記(9)式で与えられる。
v=ca 2Δt/(2L・sinθao1) (9)
ここで、出射角θao1は上記(2)式より算出可能である。長さLは、配管10の直径と出射角θao1より算出可能である。また、配管10内の空洞部を流れる流体における音速caは、流体の種類や温度によって定まる定数である。したがって、第1及び第2の超音波信号の伝搬時間の差Δtを計測することにより、配管10内の空洞部を流れる流体の流速vを算出可能である。
図1ないし図4に示す時間計測部301は、第1の超音波トランスデューサ101が第1の超音波信号を発したタイミングと、第2の超音波トランスデューサ102が第1の超音波信号を受信したタイミングと、を監視し、第1の超音波信号が第1の超音波トランスデューサ101から発せられてから配管10内を経て第2の超音波トランスデューサ102に到達するまでの第1の時間を計測する。また、時間計測部301は、第2の超音波トランスデューサ102が第2の超音波信号を発したタイミングと、第1の超音波トランスデューサ101が第2の超音波信号を受信したタイミングと、を監視し、第2の超音波信号が第2の超音波トランスデューサ102から発せられてから配管10内を経て第1の超音波トランスデューサ101に到達するまでの第2の時間を計測する。
時間計測部301は、第2の時間と第1の時間の差の値を算出し、流速算出部302に伝送する。ただし、時間計測部301は、第2の時間と第1の時間の差を、直接計測してもよい。ここで、第1及び第2のウェッジ11、12及び配管10の管壁内部では、第1の超音波信号の伝播時間と、第2の超音波信号の伝播時間と、の間に、差が生じない。したがって、第2の時間と第1の時間の差は、上記(8)式で与えられる配管10内の空洞部における伝播時間t2と伝播時間t1との差Δtのみによって生じる。
流速算出部302は、例えば、上記(2)式に基づき、配管10の管壁から空洞部に出射する第1の超音波信号の出射角θao1の値を算出する。なお、流速算出部302は、予め算出された出射角θao1を記憶していてもよい。
流速算出部302は、上記(9)式の右辺の変数に算出した値を代入して、配管10内の空洞部を流れる流体の流速vを算出する。なお、流速算出部302は、第1の時間の逆数と第2の時間の逆数の差に基づいて流速vを算出してもよい。
ここで、配管10内の流体は、配管10の断面において流速分布を有しており、一般に、配管10の断面の中心付近は、配管10の内壁近傍と比較して流速が速い。第1及び第2の超音波信号はビーム状であり、配管10内の流体を線状に横切るため、上記(9)式に基づいて算出される流速vは、第1及び第2の超音波信号が配管10内の流体を横切った線状の軌跡の端から端までにおける流体の平均流速である。
したがって、上記(9)式に基づいて算出される流速vに補正係数を乗じて、配管10の断面における平均流速が求められる。具体的には、上記(9)式に基づいて算出される流体の流速vを、1よりも大きな補正係数で割るか、あるいは上記(9)式に基づいて算出される流体の流速vに1よりも小さな補正係数をかけるかして補正し、配管10の断面における平均流速を算出する。日本工業規格(JIS) B 7556:2008「気体用流量計の校正方法及び試験方法」の附属書Cにもあるように、補正係数kは、下記(10)式に示すように、流体のレイノルズ数Reの関数として与えられる。
k=f(Re) (10)
補正係数kを与える関数は、連続的な曲線で表されることもある。しかし、流速vを計測した位置の上流側の直管の長さが短い、あるいは整流器が入っている等の配管の接続状況によっては、補正係数kを与える曲線的な非線形関数を理論的に求めることは現実的ではないことがある。また、配管の内壁の表面状態によっても、補正係数kは変動しうる。そのため、レイノルズ数Reが異なる複数の流体を用いて、超音波流量計で用いられるべき補正係数kを実測で求め、得られた値の組み合わせを示す点を直線で結ぶことにより、レイノルズ数Reと、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した補正関数が、超音波流量計で用いられる。
しかし、超音波流量計は、計測可能な最小流量と最大流量の比(レンジアビリティ)が大きく、計測対象の流体のレイノルズ数Reも広範囲にわたる。そのため、レイノルズ数Reに対して補正係数kを折れ線近似するときには、折れ線を結ぶための点を与える実測値を多数取得する必要が生じる場合がある。
ここで、補正係数kは、レイノルズ数Reそのものに対してより、レイノルズ数の対数log(Re)に対して、直線的に変化する場合が多い。ここで、対数の底は、例えば10であるが、これに限定されず任意であり、ネイピア数(e)等でもよい。直線的な変化を折れ線近似するために必要な点は、曲線的な変化を折れ線近似するために必要な点よりも少ない。そのため、レイノルズ数Reそのものに対して補正係数kを折れ線近似するよりも、レイノルズ数の対数log(Re)に対して補正係数kを折れ線近似するほうが、精度を保ちながら、折れ線近似に必要な点の数を減らすことが可能となる。
そのため、第1の実施の形態に係る超音波流量計は、対数利用補正関数保存部351に、レイノルズ数の対数log(Re)と、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を保存する。これにより、レイノルズ数Reと、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した補正関数を保存するよりも、対数利用補正関数保存部351に必要な記憶容量を削減することが可能となる。
レイノルズ数Reは、一般に、代表長さと流速との積を動粘度で除して得られる無次元数である。対数利用補正部303は、代表長さとしての配管10の直径の値と、流速算出部302が算出した流速vの値と、流体の動粘度の既知の値と、を用いて、配管10を流れている流体のレイノルズ数Reの値を算出する。なお、流体の動粘度は、配管10を流れる流体の温度と圧力を測定することによって求めてもよい。さらに対数利用補正部303は、対数利用補正関数保存部351から対数利用補正関数を読み出し、配管10内の流体のレイノルズ数の対数log(Re)の値に対応する補正係数kの値を算出する。
補正係数kが1よりも大きくなるように設定されている場合は、対数利用補正部303は、流速算出部302が算出した流速vの値を補正係数kで割って補正し、配管10の断面における平均流速vcを算出する。補正係数kが1よりも小さくなるように設定されている場合は、対数利用補正部303は、流速算出部302が算出した流速vの値に補正係数kをかけて補正し、配管10の断面における平均流速を算出する。
補正係数が1よりも大きくなるように設定されている場合、対数利用補正部303は、配管10内の空洞部を流れる流体の流量qを、下記(11)式から算出してもよい。
q=S(1/k)v (11)
補正係数が1よりも小さくなるように設定されている場合、対数利用補正部303は、配管10内の空洞部を流れる流体の流量qを、下記(12)式から算出してもよい。
q=Skv (12)
上記(11)、(12)式において、Sは配管10の断面積を表す。配管10の内直径をDとすると、
L=D/cos(θao1
S=πD2/4
となるため、(9)及び(11)式より、流体の流量qを下記(13)式のように表してもよい。
q=π(1/k)Dca 2Δt/(8・tanθao1) (13)
あるいは、(9)及び(12)式より、流体の流量qを下記(14)式のように表してもよい。
q=πkDca 2Δt/(8・tanθao1) (14)
CPU300には、測定値保存部352及び出力装置401が接続されている。対数利用補正部303は、算出した流体の補正された流速vc及び流量qを、記憶装置である測定値保存部352に保存し、出力装置401に出力する。
(第2の実施の形態)
図5に示す第2の実施の形態に係る超音波流量計は、入力装置402と、対数利用補正関数作成部304と、をさらに備える。第2の実施の形態に係る超音波流量計のその他の構成要素は、第1の実施の形態と同様である。入力装置402は、レイノルズ数Reの値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(Re,k)の入力を受付ける。レイノルズ数Reの値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(Re,k)は、例えば、複数の異なるレイノルズ数Reを有する流体を配管10に流すことによって、実測で得られる。
CPU300に含まれる対数利用補正関数作成部304は、入力装置402から受け取ったレイノルズ数Reの値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(Re,k)から、レイノルズ数の対数log(Re)の値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(log(Re),k)を生成する。さらに対数利用補正関数作成部304は、レイノルズ数の対数log(Re)の値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(log(Re),k)をプロットして折れ線を結び、レイノルズ数の対数log(Re)と、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を作成する。対数利用補正関数作成部304は、作成した対数利用補正関数を、対数利用補正関数保存部351に保存する。
なお、入力装置402は、レイノルズ数の対数log(Re)の値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(log(Re),k)の入力を受付けてもよい。この場合、対数利用補正関数作成部304は、入力装置402から受け取ったレイノルズ数の対数log(Re)の値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(log(Re),k)をプロットして折れ線を結び、レイノルズ数の対数log(Re)と、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を作成する。
(第1及び第2の実施の形態の実施例)
レイノルズ数Reが100から100000の範囲で、本来の補正係数kに対してプラスマイナス0.5%以内の精度で折れ線近似をするために必要な点の数を検証した。まず、曲線的な非線形補正関数として下記(15)式を用意した。
k=1+0.01(6.25+431Re-0.2371/2 (15)
(15)式で与えられる補正関数を、プラスマイナス0.5%以内の精度で折れ線近似するためには、図6に示すように、レイノルズ数Reが100、1000、10000、100000である4点をプロットする必要があった。
これに対し、レイノルズ数の対数log10(Re)を横軸に、補正係数kを縦軸にとったグラフで、(15)式で与えられる補正関数を、プラスマイナス0.5%以内の精度で折れ線近似するためには、図7に示すように、レイノルズ数Reが100、100000である2点のみをプロットする必要があった。
以上の結果から、レイノルズ数の対数log(Re)を横軸に、補正係数kを縦軸にとったグラフで折れ線近似を行った方が、レイノルズ数Reを横軸に、補正係数kを縦軸にとったグラフで折れ線近似を行うよりも、プロットに必要な点の数が、少ないことが示された。このことは、(15)式で与えられるような曲線的な非線形補正関数が未知であり、レイノルズ数Reの値と補正係数kの値の複数の組み合わせ(Re,k)を実測で取得する場合においても、レイノルズ数の対数log(Re)と、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を作成するほうが、レイノルズ数Reと、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似した補正関数を作成するよりも、実測で取得すべきレイノルズ数Reの値と補正係数kの値の組み合わせ(Re,k)の数を減らせることを示している。
(第3の実施の形態)
図1に示した第1の実施の形態に係るクランプオン式超音波流量計が対数利用補正部303、及び対数利用補正関数保存部351を備えるのに対し、図8に示す第3の実施の形態に係る超音波流量計は、所定値利用補正部333、及び補正関数保存部381を備える。第3の実施の形態に係る超音波流量計のその他の構成要素は、第1の実施の形態に係る超音波流量計と同様である。
CPU300に接続された補正関数保存部381は、レイノルズ数Reと、流速の補正係数kと、の関係を近似した補正関数を保存する。なお、補正関数保存部381は、レイノルズ数の対数log(Re)と、流速の補正係数kと、の関係を近似した補正関数を保存してもよい。近似の方法は任意であり、折れ線近似でなくともよい。第3の実施の形態においては、いずれも、補正関数と呼ぶ。
配管10を流れる流体が層流と乱流の間の遷移域の状態にある場合、所定値利用補正部333は、補正関数保存部381に保存されている補正関数を読み出し、配管10を流れる流体のレイノルズ数Reと、補正関数と、に基づいて補正係数kを算出し、流速算出部302が算出した流速vを補正する。
さらに、所定値利用補正部333は、配管10が流体を層流とみなせる場合は、第1の所定の値の補正係数kを用いて流速vを補正し、流体を乱流とみなせる場合は、第2の所定の値の補正係数kを用いて流速vを補正する。
例えば、超音波流量計が配管10に設置される部分よりも上流及び下流側の直管部分が充分に長く、かつ配管10が理想的な円管であり、配管10を流れる流体のレイノルズ数Reが十分に小さく、流体が層流であるとみなせる場合には、流速vを除するために用いられる補正係数kは、理論的には4/3(=約1.3)に収束する。なお、流速vに乗ずるために用いられる補正係数は、3/4に収束する。
超音波流量計が配管10に設置される部分よりも上流及び下流側に直管ではない折れ曲がった管等があったり、配管10の空洞部断面が理想的な円形ではなかったりする場合、配管10を流れるレイノルズ数Reが十分に小さいときに補正係数kが収束する値は理論値とは異なりうるが、一定値には収束する。
そのため、流体を層流とみなせる場合は、所定値利用補正部333は、流体のレイノルズ数Reと、補正関数保存部381に保存されている補正関数と、に基づいて補正係数kを算出することなく、予め求めておいた、流体が層流である場合の第1の所定の値の補正係数kを用いて流速vを補正する。第3の実施の形態において、第1の所定の値とは、例えば、配管10を流れるレイノルズ数Reが十分に小さいときに補正係数kが収束する値である。
また、例えば、超音波流量計が配管10に設置される部分よりも上流及び下流側の直管部分が充分に長く、かつ配管10が理想的な円管であり、配管10を流れる流体のレイノルズ数Reが十分に大きく、流体が乱流であるとみなせる場合には、補正係数kは、理論的には1に収束する。
超音波流量計が配管10に設置される部分よりも上流及び下流側に直管ではない折れ曲がった管等があったり、配管10の空洞部断面が理想的な円形ではなかったりする場合、配管10を流れるレイノルズ数Reが十分に大きいときに補正係数kが収束する値は理論値とは異なりうるが、一定値には収束する。
そのため、流体を乱流とみなせる場合は、所定値利用補正部333は、流体のレイノルズ数Reと、補正関数保存部381に保存されている補正関数と、に基づいて補正係数kを算出することなく、予め求めておいた、流体が乱流である場合の第2の所定の値の補正係数kを用いて流速vを補正する。第3の実施の形態において、第2の所定の値とは、例えば、配管10を流れるレイノルズ数Reが十分に大きいときに補正係数kが収束する値である。
第3の実施の形態に係る超音波流量計によれば、流体を層流又は乱流とみなせる場合は、流体のレイノルズ数Reと、補正関数保存部381に保存されている補正関数と、に基づいて補正係数kを算出することを省略することが可能となる。
(第3の実施の形態の変形例)
図8に示す補正関数保存部381に保存されている補正関数は、レイノルズ数Reの所定の範囲内で、レイノルズ数Reと、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似していてもよい。あるいは、補正関数は、レイノルズ数Reの所定の範囲内で、レイノルズ数の対数log(Re)と、流速の補正係数kと、の関係を折れ線近似していてもよい。
この場合、所定値利用補正部333は、配管10内を流れている流体のレイノルズ数Reが、補正関数保存部381に保存されている補正関数を規定するレイノルズ数Reの範囲よりも小さい場合は、補正関数を規定するレイノルズ数Reの最小値に対応する補正係数kを用いて流速vを補正し、流体のレイノルズ数Reが、補正関数を規定するレイノルズ数Reの範囲よりも大きい場合は、補正関数を規定するレイノルズ数Reの最大値に対応する補正係数kを用いて流速を補正してもよい。
具体的には、第3の実施の形態の変形例においては、補正関数が、第1のレイノルズ数から第2のレイノルズ数の範囲内で規定されており、配管10内を流れている流体のレイノルズ数Reが、第1のレイノルズ数よりも小さい場合は、第1のレイノルズ数に対応する第1の所定の値の補正係数kを用いて流速vを補正し、流体のレイノルズ数Reが、第2のレイノルズ数よりも大きい場合は、第2のレイノルズ数に対応する第2の所定の値の補正係数kを用いて流速を補正してもよい。これにより、折れ線近似の算出に必要な点の数を減らすことが可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、ウェッジの材料はポリエーテルイミドに限られず、配管の材料もステンレス鋼に限られない。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
10 配管
11 第1のウェッジ
12 第2のウェッジ
101 第1の超音波トランスデューサ
102 第2の超音波トランスデューサ
301 時間計測部
302 流速算出部
303 対数利用補正部
304 対数利用補正関数作成部
333 所定値利用補正部
351 対数利用補正関数保存部
352 測定値保存部
381 補正関数保存部
401 出力装置
402 入力装置

Claims (18)

  1. 流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射する第1の超音波トランスデューサと、
    前記第1の超音波信号を受信可能な位置に配置され、前記配管に対して第2の超音波信号を入射する第2の超音波トランスデューサと、
    前記第1の超音波信号が前記配管内を経て前記第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、前記第2の超音波信号が前記配管内を経て前記第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、前記配管内の流体の流速を算出する流速算出部と、
    レイノルズ数の対数と、前記流速の補正係数と、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を保存する対数利用補正関数保存部と、
    前記流体のレイノルズ数の対数に対応する前記補正係数を用いて、前記流速を補正する対数利用補正部と、
    を備える、超音波流量計。
  2. レイノルズ数と補正係数の複数の組み合わせを受付け、前記対数利用補正関数を作成する対数利用補正関数作成部を更に備える、請求項1に記載の超音波流量計。
  3. レイノルズ数の対数と補正係数の複数の組み合わせを受付け、前記対数利用補正関数を作成する対数利用補正関数作成部を更に備える、請求項1に記載の超音波流量計。
  4. 流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射する第1の超音波トランスデューサと、
    前記第1の超音波信号を受信可能な位置に配置され、前記配管に対して第2の超音波信号を入射する第2の超音波トランスデューサと、
    前記第1の超音波信号が前記配管内を経て前記第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、前記第2の超音波信号が前記配管内を経て前記第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、前記配管内の流体の流速を算出する流速算出部と、
    前記流体を層流とみなせる場合は、第1の所定の値の補正係数を用いて前記流速を補正し、前記流体を乱流とみなせる場合は、第2の所定の値の補正係数を用いて前記流速を補正する所定値利用補正部と、
    を備える、超音波流量計。
  5. 前記第1の超音波トランスデューサが、前記第1の超音波信号を発する第1の振動子と、前記第1の超音波信号が前記配管に斜入射するよう、前記配管上に配置される第1のウェッジと、を備える、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波流量計。
  6. 前記第2の超音波トランスデューサが、前記第2の超音波信号を発する第2の振動子と、前記第2の超音波信号が前記配管に斜入射するよう、前記配管上に配置される第2のウェッジと、を備える、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の超音波流量計。
  7. 前記流速算出部が、前記配管の管壁から前記配管内の空洞部に出射する前記第1及び第2の超音波信号の出射角に基づき、前記配管内の流体の流速を算出する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の超音波流量計。
  8. 前記配管の管壁から前記空洞部に出射する前記第1の超音波信号の出射角が、前記第1の超音波トランスデューサから前記配管への前記第1の超音波信号の入射角、前記第1の超音波トランスデューサにおける前記第1の超音波信号の音速、及び前記空洞部を流れる流体における前記第1の超音波信号の音速に基づき算出される、請求項7に記載の超音波流量計。
  9. 前記配管の管壁から前記空洞部に出射する前記第2の超音波信号の出射角が、前記第2の超音波トランスデューサから前記配管への前記第2の超音波信号の入射角、前記第2の超音波トランスデューサにおける前記第2の超音波信号の音速、及び前記空洞部を流れる流体における前記第2の超音波信号の音速に基づき算出される、請求項7又は8に記載の超音波流量計。
  10. 第1の超音波トランスデューサから流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射することと、
    前記第1の超音波信号を受信可能な位置に配置された第2の超音波トランスデューサから前記配管に対して第2の超音波信号を入射することと、
    前記第1の超音波信号が前記配管内を経て前記第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、前記第2の超音波信号が前記配管内を経て前記第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、前記配管内の流体の流速を算出することと、
    レイノルズ数の対数と、前記流速の補正係数と、の関係を折れ線近似した対数利用補正関数を用意することと、
    前記流体のレイノルズ数の対数に対応する前記補正係数を用いて、前記流速を補正することと、
    を含む、流量の計測方法。
  11. レイノルズ数と補正係数の複数の組み合わせに基づいて、前記対数利用補正関数を作成することを更に含む、請求項10に記載の流量の計測方法。
  12. レイノルズ数の対数と補正係数の複数の組み合わせに基づいて、前記対数利用補正関数を作成することを更に含む、請求項10に記載の流量の計測方法。
  13. 第1の超音波トランスデューサから流体が流れる配管に対して第1の超音波信号を入射することと、
    前記第1の超音波信号を受信可能な位置に配置された第2の超音波トランスデューサから前記配管に対して第2の超音波信号を入射することと、
    前記第1の超音波信号が前記配管内を経て前記第2の超音波トランスデューサに到達するまでの第1の時間と、前記第2の超音波信号が前記配管内を経て前記第1の超音波トランスデューサに到達するまでの第2の時間と、に基づき、前記配管内の流体の流速を算出することと、
    前記流体を層流とみなせる場合は、第1の所定の値の補正係数を用いて前記流速を補正し、前記流体を乱流とみなせる場合は、第2の所定の値の補正係数を用いて前記流速を補正することと、
    を含む、流量の計測方法。
  14. 前記第1の超音波トランスデューサが、前記第1の超音波信号を発する第1の振動子と、前記第1の超音波信号が前記配管に斜入射するよう、前記配管上に配置された第1のウェッジと、を備える、請求項10ないし13のいずれか1項に記載の流量の計測方法。
  15. 前記第2の超音波トランスデューサが、前記第2の超音波信号を発する第2の振動子と、前記第2の超音波信号が前記配管に斜入射するよう、前記配管上に配置される第2のウェッジと、を備える、請求項10ないし14のいずれか1項に記載の流量の計測方法。
  16. 前記配管の管壁から前記配管内の空洞部に出射する前記第1及び第2の超音波信号の出射角に基づき、前記配管内の流体の流速が算出される、請求項10ないし15のいずれか1項に記載の流量の計測方法。
  17. 前記配管の管壁から前記空洞部に出射する前記第1の超音波信号の出射角が、前記第1の超音波トランスデューサから前記配管への前記第1の超音波信号の入射角、前記第1の超音波トランスデューサにおける前記第1の超音波信号の音速、及び前記空洞部を流れる流体における前記第1の超音波信号の音速に基づき算出される、請求項16に記載の流量の計測方法。
  18. 前記配管の管壁から前記空洞部に出射する前記第2の超音波信号の出射角が、前記第2の超音波トランスデューサから前記配管への前記第2の超音波信号の入射角、前記第2の超音波トランスデューサにおける前記第2の超音波信号の音速、及び前記空洞部を流れる流体における前記第2の超音波信号の音速に基づき算出される、請求項16又は17に記載の流量の計測方法。
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