JP3103264B2 - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

Info

Publication number
JP3103264B2
JP3103264B2 JP06053721A JP5372194A JP3103264B2 JP 3103264 B2 JP3103264 B2 JP 3103264B2 JP 06053721 A JP06053721 A JP 06053721A JP 5372194 A JP5372194 A JP 5372194A JP 3103264 B2 JP3103264 B2 JP 3103264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
ultrasonic
pipe
flow velocity
correction coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06053721A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07260532A (ja
Inventor
博昭 中沢
日出海 関
治 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oval Corp
Original Assignee
Oval Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oval Corp filed Critical Oval Corp
Priority to JP06053721A priority Critical patent/JP3103264B2/ja
Publication of JPH07260532A publication Critical patent/JPH07260532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3103264B2 publication Critical patent/JP3103264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0005】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波流量計に関し、
より詳細には、反射方式の超音波流量計において、上流
側に湾曲管が配設され、流体の流れに偏流や旋回流が含
まれることによって生ずる誤差を補正し、正規の平均流
速にする器差補正装置を有する超音波流量計に関する。
【0006】
【従来の技術】周知のように、超音波流量計は、被測定
流体を媒体とし、該被測定流体内に超音波を発射したと
き、流れにより超音波が変調されることを利用した可動
部を持たない推測形の流量計である。超音波流量計は、
流れを遮えぎる要素がないので、圧力損失が小さく、大
口径であっても超音波の送受波器を有する簡単な構成で
あるため、安価な流量計を提供することができる。
【0007】超音波流量計には、超音波が流体流れの順
方向と逆方向に発射されたときの超音波の伝播時間差か
ら流速を求める伝播速度差法や、流体内を流体と共に流
れる粒子に超音波を発射したとき、粒子から反射される
反射波が流速に比例して周波数変化を生ずることを利用
して流速を求めるドップラー法とに大別されるが、微粒
子が含まれない流体に対しては、通常、伝播速度差法の
超音波流量計が用いられる。
【0008】伝播速度差法による超音波流量計には、超
音波の送波器および受波器を流管に一対又は複数対配設
したものがあるが、一対の超音波送受波器を配設した基
本的な超音波流量計の超音波伝播の方式には、超音波が
流管の流れ軸を斜めに横切るように送受波する超音波送
受波器を対向する流管壁に配設された透過法と、流管壁
の流れ方向に所定距離離間して配設された超音波送受波
器間において、対向する管壁で反射されて送受波される
超音波の伝播速度差を求める反射法とがある。
【0009】透過法による超音波流量計は、超音波が反
射により減衰することが少なく、高感度な受波信号を得
ることができる。しかし、流体の流れの中に流管軸に直
角方向の流れ成分があると、同じ方向の速度成分をもつ
超音波の伝播速度に影響を与え、これが流速測定の誤差
要因となり、流速測定精度が低下する。これに対し、反
射法による超音波流量計では、流管軸に直角方向の流れ
成分影響は打ち消されて超音波の伝播速度に影響を与え
ることが少ない。
【0010】通常、推測式の流量計においては、流管軸
に軸対称な流速をもつ正規流速分布の流れを得るため
に、流量計の上流側に所定の整流装置を配設して偏流や
旋回流を取り除いて偏流や旋回流による流速誤差を取り
除いている。超音波流量計においては、流体流れの順方
向と逆方向に送受波される超音波が、流れに対し傾射し
た直線上を伝播するときの順方向と逆方向の伝播時間差
が計測される。しかし、流管内の流速分布は、レイノル
ズ数(Re数)により変化するので、計測された伝播時
間差は平均流速に比例したものではなく、正確な流速を
求めるためには伝播時間差に対し、流速分布による補正
を必要とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】反射法によって超音波
伝播速度を求める超音波流量計は、偏流だけがある場合
のように、超音波が伝播する伝播面上で流管軸に直角な
同一方向の流れ成分のみがある場合は、超音波伝播速度
の影響を小さくすることができるが、流管の軸に直角な
方向に互いに反対の流れ、例えば、旋回流がある場合
は、流れ影響を取り除くことができない。このため、超
音波流量計の上流側に偏流や旋回流を取り除くための管
長の長い規格された直管か、あるいは高価な整流装置を
取り付ける必要がある。このため、長い直管や整流装置
を取り付けるスペースのない場所に超音波流量計を配設
する場合は、高精度で流量測定することが不可能であっ
た。
【0012】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
ので、長い直管あるいは高価な整流装置を配設すること
なく、安価・高精度で流速又は流量を計測可能とする伝
播速度差方式の超音波流量計を提供することを目的とす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)少くとも一つのベンドを有する上
流側の湾曲管に直管を接続した同一口径の流管と、前記
直管の管壁に流れ方向に所定間隔を隔てて配設された一
対の超音波送受波器と、該超音波送受波器の一方向から
発射され対向する流管壁に反射された超音波が他方側に
達する迄の流れの順方向と逆方向に伝播する伝播時間の
時間差に基づいて流体の流速または流量を求める超音波
流量計において、該超音波流量計により求められた流速
と、流管の口径と、流体の密度および粘度とに基づいて
レイノルズ数(Re数)を演算するレイノルズ数演算手
段と、正規の流速分布で流れる流体の中を超音波が伝播
する伝播時間から求めた流速を平均流速に補正するため
のレイノルズ数補正係数を求める標準レイノルズ数特性
補正手段と、前記湾曲管のあるときの超音波の伝播時間
差から得られた流速を、湾曲管のない場合の流速に補正
するための流管形状補正係数を求める流管形状補正手段
と、前記超音波流量計により求められた流速に対し、演
算された前記Re数における前記レイノルズ数補正係数
と流管形状補正係数とを乗算し、正規の流速または流量
を求める器差補正装置とからなること、更には、(2)
前記(1)において、前記流管の上流側の湾曲管を2重
ベンドとして前記超音波流量計により求められた未補正
の流速をV、演算されたレイノルズ数をReとし、a,
を定数、c,dを湾曲管形状と、超音波流量計と湾曲
管との間の直管長により定められる定数としたとき、レ
イノルズ数補正係数K1
【0014】
【数3】
【0015】配管形状補正係数K2を K2=c+dlog(Re) とし、補正された流速V0を V0=V/(K1・K2) から求めること、更には、(3)2重ベンドを有する上
流側の湾曲管に直管が接続された口径の等しい流管と、
前記直管の管壁に、流れ方向に所定間隔を隔てて配設さ
れた一対の超音波送受波器と、該超音波送受波器の一方
向から発射され対向する流管壁に反射された超音波が、
他方側に達する迄の流れの順方向と逆方向に伝播する伝
播時間差に基づいて流体の流速または流量を求める超音
波流量計において、求められた未補正の流速をV、演算
されたレイノルズ数をReとし、e,f,gを配管形状
や湾曲管と超音波流量計との間の直管の長さにより定め
られる定数としたとき、補正係数Kは、
【0016】
【数4】
【0017】とし、補正された流速V0を V0=V/K から求めることを特徴としたものである。
【0018】
【作用】伝播速度差方式の超音波流量計において、超音
波流量計を配設する直管の上流に、少くとも一つの湾曲
管を有する湾曲配管がある場合、配管形状が定まれば、
流体の流速分布はRe数に応じて一定に変化することに
着目して、流体流のRe数を演算し、演算により求めら
れたRe数により、Re数の関数として与えられる充分
長い直管長で計測したとき行われる周知の流速補正を超
音波流量信号に施し、更にRe数により変化する流管形
状による補正を施すことにより、長い直管や整流装置な
しでも高精度に流速又は流量を計測する。
【0019】
【実施例】
実施例1(請求項1に対応) 図1は、本発明による超音波流量計の一実施例を説明す
るためのブロック図であり、図中、1は直管、2は湾曲
管、3,4は超音波送受波器、5は流速検出装置、6は
器差補正装置、7は出力装置である。
【0020】図1において、口径がDの直管で矢印V方
向に流体が流れる直管1の上流側には、少くとも一つの
ベンド(図においては2重ベンド)2aを有する湾曲管
2が接続されている。直管1の管壁には、矢印Vで示す
流れ方向に所定間隔を隔てて一対の超音波送受波器3,
4が配設されており、直管1と超音波送受波器3,4と
により超音波流量計が構成される。超音波送受波器3,
4は、同一のもので、一方が超音波の送波器となったと
き、他方が受波器となり、超音波送受波器3,4は、矢
印の実線と点線で示すように、流体流れの順方向と逆方
向に向けて交互に送波と受波とを繰り返す。このとき、
送波された超音波は、超音波送受波器3,4の中間位置
と対向する位置の管壁1aで反射される。
【0021】超音波の送受波器3,4から管壁1aで反
射されて送受波された超音波信号は、流速検出装置5に
入力され、周知の超音波の伝播速度差法に基づいて流速
が検出される。このときの流速信号は、超音波送受波器
3と管壁1aと超音波送受波器4とを結ぶ直線間の平均
流速信号であり、流管1内を所定の流速分布をもって流
れる流体の平均流速をあらわすものではない。
【0022】直管1内の流体流れの中には、湾曲管2に
より生じた流体の2次流に基づく旋回流および偏流が含
まれており、超音波の伝播路となる流体の流れの中に
は、Re数に従って変化する直管1の軸方向の流れの他
に、Re数により変化する上記の旋回流と偏流が含まれ
ている。
【0023】器差補正装置6は、流速検出装置5により
検出された偏流や旋回流を含む流速信号に対して補正を
施し、平均流速をあらわす流速信号を出力する装置であ
り、補正された流速信号は、出力装置7に入力される。
出力装置7では、目的とするアナログやディジタル等の
流量信号に変換されて出力される。器差補正装置6の例
を、図2に示す。
【0024】図2は、本発明による超音波流量計に係る
器差補正装置の一実施例を説明するためのブロック図で
あり、図中、8はレイノルズ数演算回路、9は定数入力
部、10は補正式メモリ、11は補正係数演算回路、1
2は器差補正回路である。
【0025】レイノルズ数演算回路8は、流体が超音波
流量計を流れているときのRe数を演算する回路であ
る。この場合、Re数は、代表長さと流速との積を動粘
度で除して得られる無次元数で、代表長さを流管径D、
流速Vを流速検出装置5により検出された偏流や旋回流
を含む誤差のある流速としたもので、動粘度νは流体の
粘性率ηを密度ρで割って得られる。
【0026】例えば、流体が性状が既知の気体であれ
ば、レイノルズ数演算回路8に入力される密度および粘
度信号は、流体の温度信号および圧力信号を入力するこ
とにより算出され、これより動粘度νが演算され、更
に、前記口径Dと流速Vとにより、Re数が演算され
る。流体が性状既知の液体の場合は、温度信号により動
粘度νおよびRe数が演算され、演算されたRe数は補
正係数演算回路11に入力される。
【0027】一方、器差補正回路12は、流速検出装置
5により検出された流速信号Vに対して、補正係数Kを
乗算して補正演算を施し、正確な平均流速V0を得るた
めの回路である。補正係数Kは、補正式メモリ回路10
にメモリされた実験式に基づいて得られたもので、Re
数の関数で与えられる補正係数演算回路11により演算
される。演算式に入力されるRe数は、レイノルズ数演
算回路8より演算されたRe数である。なお、演算式の
定数は、定数入力部9から入力され、補正式と共に補正
式メモリ回路10にメモリされる。次に、以上の構成か
らなる超音波流量計の器差特性について説明する。
【0028】図3は、反射式の超音波流量計の器差のレ
イノルズ数特性の一例を示すもので、横軸にRe数(対
数)、縦軸に器差をとった実験値である。図3の器差特
性Aは、流体が空気で、直管径と圧力をパラメータとし
て測定されたものである。超音波流量計の直管長が40
Dであり、充分長い直管のため、旋回流や偏流が取り除
かれ、正規の乱流流速分布となっている。器差特性A
は、Re数が105を境として小Re数域ではプラスに
漸増し、大Re数域では僅かにマイナスとなり、略一定
の器差特性となっている。
【0029】図3の器差・Re数特性曲線によると、上
流に充分長い直管長があり、流管内の流体の流速が正規
の分布を示している場合は、反射式の超音波流量計にお
いても透過式の場合と同様に器差補正が可能であること
を示している。器差特性Aに対して、Prandtl による器
差特性Bおよび Rothfus & Monradによる器差特性Cを
示したが、これらは、透過法によるものである。反射式
の器差特性Aは、器差特性B,Cの中間に位置してい
る。
【0030】図4は、上流側に湾曲管があるときの図3
の器差・Re数特性曲線を基準として得られた偏差・R
e数特性曲線である。図4によると、湾曲管から超音波
流量計までの直管長が定まれば、偏差と対数Re数との
関係は、直線であらわされるから、図3で得られた器差
補正結果に対し、上流側の湾曲管の形状により定まる器
差補正を施すことが可能であることを示す。
【0031】すなわち、実施例1によると、上流側に少
くとも一つの湾曲管がある場合でも、配管形状が定めら
れると、流体の流速分布はRe数の関数として一義的に
定められることを示しており、配管形状による器差補正
が可能である。この結果、従来のように、長い直管や整
流装置により整流して流体の流れを正規流速分布に直し
てから、超音波流量計により流速又は流量を計測する必
要がなくなり、配管スペースが小さい場合でも、長い直
管や整流装置の不要な安価な超音波流量計とすることが
できる。
【0032】実施例2(請求項2に対応) 図3,図4に示すように、超音波流量計の上流側に2重
ベンドの湾曲管がある場合は、図3に示した上流直管長
が充分長く、正規の流速分布となったときに超音波流量
計流速信号を平均流速信号に補正を施こすための標準レ
イノルズ数特性補正係数K1と、更に標準レイノルズ数
補正係数K1により補正された流速信号に対し、上流側
に湾曲管がある場合の配管形状補正係数K2による補正
を施すことにより、正確な平均流速V0が得られること
を示す。すなわち、 V0=V/(K1・K2) (1) で示される。
【0033】このとき、標準レイノルズ数補正係数K1
は、
【0034】
【数5】
【0035】配管形状補正係数K2は、 K2=c+d log(Re) (3) ここで、c,dは、湾曲管形状と、超音波流量計と湾曲
管との間の直管長により定められる定数である。
【0036】(1)式の標準レイノルズ数補正係数K1
および配管形状補正係数K2の式は、予め補正式メモリ
10に記憶されており、レイノルズ数演回路8により演
算して得られたRe数が補正係数演算回路11に入力さ
れ、(2),(3)式に基づいて標準レイノルズ数補正
係数K1,配管形状補正係数K2が演算され、器差補正回
路12により(1)式に基づいて補正後の平均流速V0
が演算される。
【0037】実施例2によれば、実施例1を具体化した
もので、実施例1と同様に長い直管や整流装置を必要と
せず、超音波流量計を精度低下させることなしに、簡単
な配管により小さいスペースにでも配設することができ
る。
【0038】実施例3(請求項3に対応) 実施例1,2において説明した器差レイノルズ数補正
は、まず、超音波信号を正規分布に対する補正を施し、
これに対し、配管形状の補正を施すものであるが、流体
の流れは配管形状が定まればRe数の関数として一義的
に定められるという原則によると、予め配管形状により
定められる一つの補正係数をもって器差補正が可能とな
る。
【0039】図5は、本発明による超音波流量計の他の
実施例を説明するための器差・Re数特性を示すもの
で、横軸にRe数(対数)、縦軸に器差をとってあり、
超音波流量計の上流に直管部10D,25Dを隔てて平
面2重エルボの接続された配管での器差・Re数特性を
示す。
【0040】図5に示した器差・Re数特性曲線によれ
ば、上流直管部が25Dの器差・Re数特性曲線Fと、
上流直管部が10Dの器差・Re数特性曲線とは、平行
に離間した曲線であり、図3,図4に示した器差・Re
数特性曲線を合成した形になっている。
【0041】従って、超音波流速信号Vに対する補正係
数は一つでよく、補正係数をKとすると、 V0=V/K (4) により補正された平均流速V0が得られる。このときの
補正係数Kは、図5に示した曲線から得られた実験式
【0042】
【数6】
【0043】により与えられる。(5)式でのe,f,g
は、配管形状や湾曲管と超音波流量計との間の直管の長
さにより定められる定数である。
【0044】補正係数Kを定める実験式(5)は、補正
式メモリ10に記憶され、レイノルズ数演算回路8によ
り演算して得られたRe数を補正係数演算回路11に入
力して、補正係数Kを演算し、器差補正回路12により
(4)式に基づいて補正された平均流速V0が演算され
る。
【0045】実施例3によれば、一つの補正係数Kを演
算して求めるだけであるから、実施例1,2と同様の効
果が得られるとともに、実施例1,2の場合に比べて、
より簡単に補正された平均流速を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果が得られる。請求項1,2に対応
する効果:超音波流量計の上流に湾曲管がある場合の超
音波流量計の器差は、充分長い直管長がある場合の正規
流速分布をもつ流れに対して行う器差・Re数に基づ
く、予め実験等により求められて記憶された補正式によ
る補正結果に対して、予め実験により求められた湾曲配
管だけによる器差・Re数特性に基づく補正を施すこと
により、従来の上流に長い直管や整流装置が配設された
場合と同様の精度の流速信号が得られるので、長い直管
や整流装置が不要となり、安価で省スペースの流量計測
が可能となる。請求項3に対応する効果:請求項1,2
に対応する効果に加え、補正係数が一つであるから、請
求項1,2に対し演算が更に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による超音波流量計の一実施例を説明
するためのブロック図である。
【図2】 本発明による超音波流量計に係る器差補正装
置の一実施例を説明するためのブロック図である。
【図3】 反射式の超音波流量計の器差のレイノルズ数
特性の一例を示す図である。
【図4】 上流側に湾曲管があるときの図3の器差・R
e数特性曲線を基準として得られた偏差・Re数特性曲
線である。
【図5】 本発明による超音波流量計の他の実施例を説
明するための器差・Re数特性を示す図である。
【符号の説明】
1…直管、2…湾曲管、3,4…超音波送受波器、5…
流速検出装置、6…器差補正装置、7…出力装置、8…
レイノルズ数演算回路、9…定数入力部、10…補正式
メモリ、11…補正係数演算回路、12…器差補正回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−137713(JP,A) 実開 昭60−25919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/66 - 1/66 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも一つのベンドを有する上流側の
    湾曲管に直管を接続した同一口径の流管と、前記直管の
    管壁に流れ方向に所定間隔を隔てて配設された一対の超
    音波送受波器と、該超音波送受波器の一方向から発射さ
    れ対向する流管壁に反射された超音波が他方側に達する
    迄の流れの順方向と逆方向に伝播する伝播時間の時間差
    に基づいて流体の流速または流量を求める超音波流量計
    において、該超音波流量計により求められた流速と、流
    管の口径と、流体の密度および粘度とに基づいてレイノ
    ルズ数(Re数)を演算するレイノルズ数演算手段と、
    正規の流速分布で流れる流体の中を超音波が伝播する伝
    播時間から求めた流速を平均流速に補正するためのレイ
    ノルズ数補正係数を求める標準レイノルズ数特性補正手
    段と、前記湾曲管のあるときの超音波の伝播時間差から
    得られた流速を、湾曲管のない場合の流速に補正するた
    めの流管形状補正係数を求める流管形状補正手段と、前
    記超音波流量計により求められた流速に対し、演算され
    た前記Re数における前記レイノルズ数補正係数と流管
    形状補正係数とを乗算し、正規の流速または流量を求め
    る器差補正装置とからなることを特徴とする超音波流量
    計。
  2. 【請求項2】 前記流管の上流側の湾曲管を2重ベンド
    として前記超音波流量計により求められた未補正の流速
    をV、演算されたレイノルズ数をReとし、a,bを定
    、c,dを湾曲管形状と、超音波流量計と湾曲管との
    間の直管長により定められる定数としたとき、 レイノルズ数補正係数K1を 【0001】 【数1】 【0002】配管形状補正係数K2を K2=c+dlog(Re) とし、補正された流速V0を V0=V/(K1・K2) から求めることを特徴とする請求項1記載の超音波流量
    計。
  3. 【請求項3】 2重ベンドを有する上流側の湾曲管に直
    管が接続された口径の等しい流管と、前記直管の管壁
    に、流れ方向に所定間隔を隔てて配設された一対の超音
    波送受波器と、該超音波送受波器の一方向から発射され
    対向する流管壁に反射された超音波が、他方側に達する
    迄の流れの順方向と逆方向に伝播する伝播時間差に基づ
    いて流体の流速または流量を求める超音波流量計におい
    て、求められた未補正の流速をV、演算されたレイノル
    ズ数をReとし、e,f,gを配管形状や湾曲管と超音
    波流量計との間の直管の長さにより定められる定数とし
    たとき、 補正係数Kは、 【0003】 【数2】 【0004】とし、補正された流速V0を V0=V/K から求めることを特徴とする超音波流量計。
JP06053721A 1994-03-24 1994-03-24 超音波流量計 Expired - Fee Related JP3103264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06053721A JP3103264B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 超音波流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06053721A JP3103264B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 超音波流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07260532A JPH07260532A (ja) 1995-10-13
JP3103264B2 true JP3103264B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=12950701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06053721A Expired - Fee Related JP3103264B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 超音波流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3103264B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217737A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社キーエンス 超音波流量スイッチ

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051913A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Tokyo Keiso Co Ltd 超音波流量計の補正方法
JP4949892B2 (ja) * 2007-03-05 2012-06-13 高砂熱学工業株式会社 流量計測方法および流量計測用治具
CN102809740B (zh) * 2012-07-17 2014-10-08 暨南大学 一种电能表的安装纠错装置及其纠错方法
JP6309405B2 (ja) 2014-09-05 2018-04-11 アズビル株式会社 超音波流量計及び流量の計測方法
EP4273512A1 (de) * 2022-05-04 2023-11-08 Levitronix GmbH Ultraschall-messsystem und messröhre für ein solches

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217737A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社キーエンス 超音波流量スイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07260532A (ja) 1995-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3216769B2 (ja) クランプオン型超音波流量計における温度圧力補償方法
JP2008134267A (ja) 超音波流量測定方法
US7523676B2 (en) Ultrasonic flow rate measurement method and system
JP2014021116A (ja) 超音波ウェッジおよびその中の音速を決定する方法
CA1131342A (en) Acoustic flowmeter with reynolds number compensation
JP4535065B2 (ja) ドップラー式超音波流量計
JP2895704B2 (ja) 超音波流量計
JP2006078362A (ja) 同一軸型ドップラー超音波流速計
US6816808B2 (en) Peak switch detector for transit time ultrasonic meters
JP3103264B2 (ja) 超音波流量計
JP2002520583A (ja) マルチコード流量計
JP2002340644A (ja) 超音波流量/流速測定装置および流量/流速測定方法
JPH0447770B2 (ja)
RU2396518C2 (ru) Способ и устройство акустического измерения расхода газа
JP5282955B2 (ja) 超音波流量計の補正方法、及び超音波流量計
JPH1090028A (ja) 超音波質量流量計
CN115638846A (zh) 基于声速追踪的超声波流量测量方法及用该方法的流量计
JP2935944B2 (ja) 超音波流量計ユニット
JP3732570B2 (ja) 超音波流量計
KR20160128220A (ko) 초음파식 적산 열량계
JP4949892B2 (ja) 流量計測方法および流量計測用治具
JPH063384B2 (ja) 超音波流量計
JPH10239125A (ja) 超音波流量計
JPH07139982A (ja) 超音波流量計
JPH0882540A (ja) 超音波流量測定方法及びその超音波流量計

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080825

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130825

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees