JP2016056907A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能な自動変速機の変速制御装置を提供する。【解決手段】TCU40は、アクセルペダルの操作状態並びに車両加速度の積算値に基づいて求められるスポーツ走行度合いを示す指標値、路面勾配、及び車速に応じて、運転者が要求する目標駆動力を取得する目標駆動力取得部44と、目標駆動力と実駆動力との偏差に基づいてアップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、目標駆動力に基づいてアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算するシフト判定部45と、変速後のタイヤに作用する力を予測し、当該タイヤ力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正する補正部46と、補正されたアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に基づいて変速比を変更する変速制御部47とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動変速機の変速制御装置に関する。
車両の自動変速機では、通常、スロットル開度と車速などの車両の運転状態を示すパラメータに応じて変速比が自動的に制御される。
一方、近年、例えば加減速等の運転者の意図に応じて変速を行う所謂アダプティブ制御機能を有する自動変速機も知られている。このようなアダプティブ制御としては、例えば、コーナへの進入等で運転者がブレーキング操作を行った場合に、車両の減速度に応じてダウンシフトを行い、エンジンブレーキの効きを高めるとともに、再加速時の駆動力を確保するブレーキング時制御等がある。
ここで、例えば、特許文献1には、車両の横加速度と前後加速度とを合成したベクトル値を変速判定値とし、該変速判定値が予め設定された複数の判定領域の何れに含まれているか判別することによって、アップシフトの禁止又は許可、ダウンシフトの実行等を行う変速制御装置が開示されている。
より具体的には、この変速制御装置では、前後加速度Gxと横加速度Gyを基に設定され、路面μと路面勾配SLとで補正されて演算される変速判定値Cvecの値が、予め前後加速度Gxと横加速度Gyで設定される判定領域上のアップシフト禁止領域にある場合にはアップシフトが禁止される。また、変速判定値Cvecの値が、判定領域上に設けられたダウンシフト領域にある場合にはダウンシフトが実行される。
特開2007−177966号公報
しかしながら、上述したように、アップシフトやダウンシフトを禁止する制御では、必ずしも運転者が要求する最適な駆動力を出力することができない状態が生じ得る。すなわち、例えば、アップシフトを禁止した場合には、エンジン回転数が上昇して高くなり、駆動力が出過ぎる状態が生じ得る。また、ダウンシフトを禁止した場合には、エンジン回転数が低下して低くなり、駆動力が不足する状態が生じ得る。
一方、運転者が要求する要求駆動力をそのまま出力する場合には、例えば、ダウンシフトの前後での駆動力段差が大きくなることにより、車両挙動の乱れが生じるおそれ、すなわち、駆動力コントロール性が低下するおそれがある。例えば、加速性能だけを考えた場合には、駆動力があるほど好ましいが、そうすると、運転者のちょっとしたアクセル操作で車両の加速度が変化してしまい、車両挙動が乱れ易くなり、駆動力のコントロール性が低下するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能な自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、アクセルペダルの操作状態、及び車両の加速度の積算値に基づいて、スポーツ走行度合いを示す指標値を求めるスポーツ走行度合取得手段と、スポーツ走行度合取得手段により求められたスポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、運転者が要求する目標駆動力を求める目標駆動力取得手段と、目標駆動力取得手段により求められた目標駆動力と、実駆動力との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、目標駆動力に基づいて、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を取得するシフト判定手段と、シフト判定手段により取得されたアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後のタイヤに作用する力を予測し、予測したタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正する補正手段と、補正手段により補正されたアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に基づいて変速比を変更する変速制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置によれば、アクセルペダルの操作状態及び車両加速度の積算値に基づいて、スポーツ走行度合いを示す指標値が求められ、該スポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、運転者が要求する目標駆動力が求められる。そして、求められた目標駆動力と実駆動力との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトを行うか否かが判定されるとともに、アップシフト又はダウンシフトを行うと判定された場合には、目標駆動力に基づいてアップシフト回転数又はダウンシフト回転数が取得される。そのため、運転者が要求する駆動力を得ることができる変速制御量を的確に取得することができる。またさらに、変速後のタイヤに作用する力が予測され、そのタイヤに作用する力(以下「タイヤ力」ともいう)が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数が補正される。よって、シフトアップ又はシフトダウンによる車両挙動の乱れを抑制しつつ、車両の駆動力を目標駆動力に近づけることができる。その結果、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。なお、ここで、自動変速機には、無段変速機(CVT)の他、有段自動変速機(Step AT)やDCT(Dual Clutch Transmission)などを含むものとする。
特に、本発明に係る自動変速機の変速制御装置では、目標駆動力取得手段が、スポーツ走行度合いを示す指標値、路面勾配、及び車速に基づいて、運転者が要求する目標駆動力を求めることが好ましい。このようにすれば、運転者が要求する目標駆動力をより適切に求めることができる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、スポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、スポーツ走行中であるか否かを判断するスポーツ走行判断手段をさらに備え、該スポーツ走行判断手段によりスポーツ走行中であると判断された場合に、目標駆動力取得手段が目標駆動力を求め、シフト判定手段が、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することが好ましい。
このようにすれば、スポーツ走行中か否かを的確に判断することができ、かつ、スポーツ走行中に、駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。そのため、スポーツ走行におうて、車をコントロールしやすく、イメージ(運転者の意思)どおりの走りを実現することができる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、車両が旋回中であるか否かを判断する旋回判断手段をさらに備え、該旋回判断手段により車両が旋回中であると判断された場合に、目標駆動力取得手段が目標駆動力を求め、シフト判定手段が、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することが好ましい。
このようにすれば、旋回中(コーナーリング中)か否かを的確に判断することができ、かつ、旋回中に、駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。そのため、旋回時の走りやすさを向上することができる。
また、本発明に係る自動変速機の変速制御装置では、目標駆動力取得手段が、目標駆動力と予め記憶されている車両重量とに基づいて目標加速度を求め、シフト判定手段が、上記目標駆動力に代えて、目標加速度と実加速度との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、目標加速度に基づいて、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することが好ましい。
この場合、目標駆動力と車両重量とに基づいて目標加速度が求められ、該目標加速度と実加速度との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かが判定されるとともに、目標加速度に基づいてアップシフト回転数又はダウンシフト回転数が演算される。よって、このように、目標駆動力に代えて目標加速度を用いることによっても、上述した場合と同様に、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、スポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、スポーツ走行中であるか否かを判断するスポーツ走行判断手段をさらに備え、該スポーツ走行判断手段によりスポーツ走行中であると判断された場合に、目標駆動力取得手段が目標加速度を求め、シフト判定手段が、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することが好ましい。
このようにすれば、スポーツ走行中か否かを的確に判断することができ、かつ、スポーツ走行中に、目標加速度をパラメータとして、駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。そのため、スポーツ走行において、車をコントロールしやすく、イメージ(運転者の意思)どおりの走りを実現することができる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、車両が旋回中であるか否かを判定する旋回判定手段をさらに備え、該旋回判断手段により車両が旋回中であると判断された場合に、目標駆動力取得手段が目標加速度を求め、シフト判定手段が、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することが好ましい。
このようにすれば、旋回中(コーナーリング中)か否かを的確に判断することができ、かつ、旋回中に、目標加速度をパラメータとして、駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。そのため、旋回時の走りやすさを向上することができる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置では、上記補正手段が、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速により生じるイナーシャトルクの変化を演算するとともに、車両の前後加速度と横加速度から求められる変速前のタイヤに作用する力に、演算したイナーシャトルクの変化を加算して変速後のタイヤに作用する力を予測し、予測したタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正することが好ましい。
この場合、変速(アップシフト又はダウンシフト)に伴うイナーシャトルクの変化が演算され、該イナーシャトルク変化を考慮して、変速後のタイヤに作用する力(タイヤ力)が推定される。そして、推定されたタイヤ力が摩擦円の限界を超えないように、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数が補正されて、変速比が制御される。よって、車両挙動の乱れを抑制しつつ、すなわち、駆動力コントロール性を良好に維持しつつ、車両の実駆動力を運転者の要求駆動力に近づけることが可能となる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置では、上記補正手段が、ダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後の駆動力を予測するとともに、予測した駆動力と、変速開始前の実駆動力との偏差を求め、当該偏差が所定値以下となるように、ダウンシフト回転数を補正することが好ましい。
この場合、変速後(ダウンシフト後)の駆動力が予測され、該駆動力と変速前(変速開始時)の駆動力との差(駆動力段差)が所定値以下となるように、ダウンシフト回転数が補正されて、変速比が制御される。よって、車両挙動の乱れを抑制しつつ、すなわち駆動力コントロール性を良好に維持しつつ、車両の実駆動力を運転者の要求駆動力に近づけることが可能となる。
本発明によれば、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。
実施形態に係る無段変速機の変速制御装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る無段変速機の変速比設定を示す図である。 実施形態に係る無段変速機の変速制御装置による、変速制御(アダプティブ制御)の処理手順を示すフローチャートである。 図3の変速制御に含まれるアップシフト処理の処理手順を示すフローチャートである。 図3の変速制御に含まれるダウンシフト処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、ここでは、本発明を無段変速機(CVT)に適用した場合を例にして説明する。
まず、図1を用いて、実施形態に係る無段変速機の変速制御装置1の構成について説明する。図1は、無段変速機の変速制御装置1、及び、該無段変速機の変速制御装置1が適用された無段変速機30等の構成を示すブロック図である。
エンジン10は、どのような形式のものでもよいが、例えば水平対向型の筒内噴射式4気筒ガソリンエンジンである。エンジン10では、エアクリーナ(図示省略)から吸入された空気が、吸気管に設けられた電子制御式スロットルバルブ(以下、単に「スロットルバルブ」ともいう)13により絞られ、インテークマニホールドを通り、エンジン10に形成された各気筒に吸入される。ここで、エアクリーナから吸入された空気の量はエアフローメータにより検出される。さらに、スロットルバルブ13には、該スロットルバルブ13の開度を検出するスロットル開度センサ14が配設されている。各気筒には、燃料を噴射するインジェクタが取り付けられている。また、各気筒には混合気に点火する点火プラグ、及び該点火プラグに高電圧を印加するイグナイタ内蔵型コイルが取り付けられている。エンジン10の各気筒では、吸入された空気とインジェクタによって噴射された燃料との混合気が点火プラグにより点火されて燃焼する。燃焼後の排気ガスは排気管を通して排出される。
エンジン10は、出力特性を3つのモード(3段階)に切り替えできるように構成されている。より具体的には、エンジン10は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するように設定され、通常運転に適したノーマルモード、出力トルクを抑制してイージードライブ性と低燃費性とを両立させたセーブモード(エコノミーモード)、低回転域から高回転域までレスポンスに優れる出力特性としたパワー重視のパワーモードを、例えばセンターコンソール等に配設された運転モード切替スイッチ61で切替可能に構成されている。
上述したエアフローメータ、スロットル開度センサ14に加え、エンジン10のカムシャフト近傍には、エンジン10の気筒判別を行うためのカム角センサが取り付けられている。また、エンジン10のクランクシャフト近傍には、クランクシャフトの位置を検出するクランク角センサが取り付けられている。これらのセンサは、後述するエンジン・コントロールユニット(以下「ECU」という)60に接続されている。また、ECU60には、上述した運転モード切替スイッチ61が接続されている。さらに、ECU60には、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ62、及び、エンジン10の冷却水の温度を検出する水温センサ等の各種センサも接続されている。
エンジン10の出力軸15には、クラッチ機能とトルク増幅機能を持つトルクコンバータ20を介して、エンジン10からの駆動力を変換して出力する無段変速機30が接続されている。
トルクコンバータ20は、主として、ポンプインペラ21、タービンライナ22、及びステータ23から構成されている。出力軸15に接続されたポンプインペラ21がオイルの流れを生み出し、ポンプインペラ21に対向して配置されたタービンライナ22がオイルを介してエンジン10の動力を受けて出力軸を駆動する。両者の間に位置するステータ23は、タービンライナ22からの排出流(戻り)を整流し、ポンプインペラ21に還元することでトルク増幅作用を発生させる。
また、トルクコンバータ20は、入力と出力とを直結状態にするロックアップクラッチ24を有している。トルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ24が締結されていないとき(非ロックアップ状態のとき)はエンジン10の駆動力をトルク増幅して無段変速機30に伝達し、ロックアップクラッチ24が締結されているとき(ロックアップ時)はエンジン10の駆動力を無段変速機30に直接伝達する。トルクコンバータ20を構成するタービンライナ22の回転数(タービン回転数)は、タービン回転数センサ56により検出される。検出されたタービン回転数は、後述するトランスミッション・コントロールユニット(以下「TCU」という)40に出力される。
無段変速機30は、リダクションギヤ31を介してトルクコンバータ20の出力軸25と接続されるプライマリ軸32と、該プライマリ軸32と平行に配設されたセカンダリ軸37とを有している。
プライマリ軸32には、プライマリプーリ34が設けられている。プライマリプーリ34は、プライマリ軸32に接合された固定プーリ34aと、該固定プーリ34aに対向して、プライマリ軸32の軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ34bとを有し、それぞれのプーリ34a,34bのコーン面間隔、すなわちプーリ溝幅を変更できるように構成されている。一方、セカンダリ軸37には、セカンダリプーリ35が設けられている。セカンダリプーリ35は、セカンダリ軸37に接合された固定プーリ35aと、該固定プーリ35aに対向して、セカンダリ軸37の軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ35bとを有し、プーリ溝幅を変更できるように構成されている。
プライマリプーリ34とセカンダリプーリ35との間には駆動力を伝達するチェーン36が掛け渡されている。プライマリプーリ34及びセカンダリプーリ35の溝幅を変化させて、各プーリ34,35に対するチェーン36の巻き付け径の比率(プーリ比)を変化させることにより、変速比が無段階に変更される。ここで、チェーン36のプライマリプーリ34に対する巻き付け径をRpとし、セカンダリプーリ35に対する巻き付け径をRsとすると、変速比iは、i=Rs/Rpで表される。
ここでプライマリプーリ34(可動プーリ34b)には油圧室34cが形成されている。一方、セカンダリプーリ35(可動プーリ35b)には油圧室35cが形成されている。プライマリプーリ34、セカンダリプーリ35それぞれの溝幅は、プライマリプーリ34の油圧室34cに導入されるプライマリ油圧と、セカンダリプーリ35の油圧室35cに導入されるセカンダリ油圧とを調節することにより設定・変更される。
無段変速機30を変速させるための油圧、すなわち、上述したプライマリ油圧及びセカンダリ油圧は、バルブボディ(コントロールバルブ)50によってコントロールされる。バルブボディ50は、スプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブ(電磁弁)を用いてバルブボディ50内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧を調整して、プライマリプーリ34の油圧室34c及びセカンダリプーリ35の油圧室35cに供給する。また、バルブボディ50は、例えば、車両の前進/後進を切替える前後進切替機構等にも油圧を供給する。
ここで、車両のフロア(センターコンソール)等には、運転者による、自動変速モード(「D」レンジ)と手動変速モード(「M」レンジ)とを択一的に切り換える操作を受付けるシフトレバー(セレクトレバー)51が設けられている。シフトレバー51には、シフトレバー51と連動して動くように接続され、該シフトレバー51の選択位置を検出するレンジスイッチ59が取り付けられている。レンジスイッチ59は、TCU40に接続されており、検出されたシフトレバー51の選択位置が、TCU40に読み込まれる。なお、シフトレバー51では、「D」レンジ、「M」レンジの他、パーキング「P」レンジ、リバース「R」レンジ、ニュートラル「N」レンジを選択的に切り換えることができる。
シフトレバー51には、該シフトレバー51がMレンジ側に位置するとき、すなわち手動変速モードが選択されたときにオンになり、シフトレバー51がDレンジ側に位置するとき、すなわち自動変速モードが選択されたときにオフになるMレンジスイッチ52が組み込まれている。Mレンジスイッチ52もTCU40に接続されている。
一方、ステアリングホイール53の後側には、手動変速モード時に、運転者による変速操作(変速要求)を受付けるためのプラス(+)パドルスイッチ54及びマイナス(−)パドルスイッチ55が設けられている(以下、プラスパドルスイッチ54及びマイナスパドルスイッチ55を総称して「パドルスイッチ54,55」ということもある)。プラスパドルスイッチ54は手動でアップシフトする際に用いられ、マイナスパドルスイッチ55は手動でダウンシフトする際に用いられる。
プラスパドルスイッチ54及びマイナスパドルスイッチ55は、TCU40に接続されており、パドルスイッチ54,55から出力されたスイッチ信号はTCU40に読み込まれる。また、TCU40には、プライマリプーリ34の回転数を検出するプライマリプーリ回転センサ57や、セカンダリ軸37の回転数を検出する出力軸回転センサ(車速センサ)58が接続されている。さらに、TCU40には、車両に作用する前後方向の加速度を検出する前後加速度(前後G)センサ71、車両に作用する横方向の加速度を検出する横加速度(横G)センサ72、及び、ピニオンシャフトの回転角を検出することにより、操舵輪である前輪の操舵角を検出する操舵角センサ73なども接続されている。
上述したように、無段変速機30は、シフトレバー51を操作することにより選択的に切り換えることができる2つの変速モード、すなわち、自動変速モード、手動変速モードを備えている。自動変速モードは、シフトレバー51をDレンジに操作することにより選択され、車両の走行状態に応じて変速比を自動的に変更するモードである。手動変速モードは、シフトレバー51をMレンジに操作することにより選択され、運転者の変速操作(パドルスイッチ54,55の操作)に従って変速比を切り替えるモードである。
より詳細には、無段変速機30の変速制御モードは、上述したエンジン10の出力モード(運転モード切替スイッチ61の操作位置)とシフトレバー51の操作位置(変速モード)との組み合わせにより決定される。すなわち、上述したセーブモード、ノーマルモードが選択されている状態でDレンジ(自動変速モード)に操作された場合には通常の無段変速制御が実行され、パワーモードが選択されている状態でDレンジに操作されたときには、段付加速を行う多段変速制御が実行される。また、セーブモード、ノーマルモードが選択されている状態でMレンジ(手動変速モード)に操作された場合には6速マニュアル変速制御が実行され、パワーモードが選択されている状態でMレンジに操作されたときには、8速マニュアル変速制御が実行される。
無段変速機30の変速制御は、TCU40によって実行される。すなわち、TCU40は、上述したバルブボディ50を構成するソレノイドバルブ(電磁弁)の駆動を制御することにより、プライマリプーリ34の油圧室34c及びセカンダリプーリ35の油圧室35cに供給する油圧を調節して、無段変速機30の変速比を変更する。
ここで、TCU40には、CAN(Controller Area Network)100を介して、エンジン10を総合的に制御するECU60等と相互に通信可能に接続されている。
TCU40、及びECU60は、それぞれ、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。
ECU60では、カム角センサの出力から気筒が判別され、クランク角センサの出力によって検出されたクランクシャフトの回転位置の変化からエンジン回転数が求められる。また、ECU60では、上述した各種センサから入力される検出信号に基づいて、吸入空気量、アクセルペダル開度、混合気の空燃比、及び水温等の各種情報が取得される。そして、ECU60は、取得したこれらの各種情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、並びに各種デバイスを制御することによりエンジン10を総合的に制御する。
また、ECU60は、運転モード切替スイッチ61の位置に応じて、例えば、燃料噴射量マップや点火時期マップ等を切り替えることにより、エンジン出力特性(出力モード)を3段階(パワーモード、ノーマルモード、セーブモード)に切り替える。ECU60は、CAN100を介して、エンジン回転数、運転モード切替スイッチ61の位置(又は出力モード)、アクセルペダル開度、及びエンジン出力(駆動力)等の情報をTCU40に送信する。
TCU40は、セーブモード又はノーマルモードが選択されており、かつ自動変速モードが選択されているときには、無段変速制御用の変速マップに従い、車両の運転状態(例えばアクセルペダル開度及び車速等)に応じて自動で変速比を無段階に変速する無段変速制御モードを実行する。また、TCU40は、パワーモードが選択されており、かつ自動変速モードが選択されているときには、多段変速制御用の変速マップに従い、車両の運転状態に応じて自動的に変速比を多段状に変速する多段変速制御モードを実行する。なお、無段変速制御モード、多段変速制御モードそれぞれに対応する変速マップはTCU40内のROMに格納されている。
ここで、エンジン回転数と車速との関係を示す変速特性線図を図2に示す。図2において、横軸は車速(km/h)であり、縦軸はエンジン回転数(rpm)である。なお、8本の実線それぞれは、変速比を一定にした場合(各ギヤ段)のエンジン回転数と車速との関係(すなわち、多段変速制御モード時及び手動変速モード時)の変速比特性)を示す。無段変速制御モードでは、図2に示された第1速(ロー)と第8速(オーバードライブ)との間(図2において一点鎖線で画成された領域)の任意の変速比が車両の運転状態に応じて自動的に設定される。なお、TCU40は、手動変速モードが選択されているときには、パドルスイッチ54,55により受け付けられた変速操作に基づいて、変速比を制御する(以上、通常の変速制御)。
また、TCU40は、例えばスポーツ走行中等に、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力するように変速比を制御する機能(アダプティブ制御機能)を有している。そのため、TCU40は、スポーツ走行度合取得部41、スポーツ走行判断部42、旋回判断部43、目標駆動力取得部44、シフト判定部45、補正部46、及び変速制御部47を機能的に有している。TCU40では、ROMに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、上記スポーツ走行度合取得部41、スポーツ走行判断部42、旋回判断部43、目標駆動力取得部44、シフト判定部45、補正部46、及び変速制御部47の各機能が実現される。
スポーツ走行度合取得部41は、CAN100を介してECU60から受信した、運転者によるアクセルペダルの操作状態(例えば、操作量、操作頻度など)、及び、前後加速度センサ71、横加速度センサ72により検出された車両の前後加速度と横加速度の積算値に基づいて、スポーツ走行度合いを示す指標値を求める。すなわち、スポーツ走行度合取得部41は、特許請求の範囲に記載のスポーツ走行度合取得手段として機能する。なお、スポーツ走行度合取得部41により求められたスポーツ走行度合いを示す指標値は、スポーツ走行判断部42、及び目標駆動力取得部44に出力される。
スポーツ走行判断部42は、スポーツ走行度合取得部41により求められたスポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、スポーツ走行中であるか否かを判断する。すなわち、スポーツ走行判断部42は、特許請求の範囲に記載のスポーツ走行判断手段として機能する。より具体的には、スポーツ走行判断部42は、スポーツ走行度合いを示す指標値が、所定のしきい値以上である場合に、スポーツ走行中であると判断し、該所定のしきい値未満のときに、スポーツ走行中ではないと判断する。なお、スポーツ走行判断部42による判断結果(スポーツ走行中か否か)は、目標駆動力取得部44に出力される。
旋回判断部43は、操舵角センサ73により検出されたステアリングホイール53の操舵角、及び/又は、横加速度センサ72により検出された車両の横加速度に基づいて、車両が旋回中(コーナーリング中)であるか否かを判断する。すなわち、旋回判断部43は、特許請求の範囲に記載の旋回判断手段として機能する。なお、旋回判断部43による判断結果(旋回中か否か)は、目標駆動力取得部44に出力される。
目標駆動力取得部44は、例えば、スポーツ走行度合いを示す指標値、路面勾配、及び車速に基づいて、運転者が要求する目標駆動力を求める。すなわち、目標駆動力取得部44は、特許請求の範囲に記載の目標駆動力取得手段として機能する。なお、路面勾配は、例えば、車両の加速度(加速度センサ値)から車速の微分値を減算することにより求めることができる。
ここで、目標駆動力取得部44は、スポーツ走行判断部42によりスポーツ走行中であると判断された場合、又は、旋回判断部43により車両が旋回中であると判断された場合に、目標駆動力を求める。すなわち、スポーツ走行中でなく、かつ旋回中でない場合には、上述した通常の変速制御が実行される。なお、目標駆動力取得部44により求められた目標駆動力は、シフト判定部45に出力される。
シフト判定部45は、目標駆動力取得部44により求められた目標駆動力と実駆動力との偏差に基づいて、変速、すなわち、アップシフト又はダウンシフト(以下「アップシフト/ダウンシフト」と表記することもある)するか否かを判定する。また、シフト判定部45は、アップシフトを行うと判定した場合に、目標駆動力に基づいて(すなわち、目標駆動力が出力されるように)、アップシフト回転数(目標回転数)を演算する。同様に、シフト判定部45は、ダウンシフトを行うと判定した場合に、目標駆動力に基づいて(すなわち、目標駆動力が出力されるように)、ダウンシフト回転数(目標回転数)を演算する。すなわち、シフト判定部45は、特許請求の範囲に記載のシフト判定手段として機能する。
ここで、シフト判定部45は、スポーツ走行判断部42によりスポーツ走行中であると判断された場合、又は、旋回判断部43により車両が旋回中であると判断された場合に、アップシフト/ダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数/ダウンシフト回転数を演算する。
より具体的には、シフト判定部45は、現在(判定時)の実駆動力と目標駆動力との関係が、次式(1)を満足する場合にはアップシフトを行い、次式(2)を満足する場合にはダウンシフトを行うと判定する。また、次式(3)を満足する場合には、アップシフト/ダウンシフトを行うことなく、変速比を保持する旨の判定を行う。
目標駆動力<現在駆動力−A ・・・(1)
目標駆動力>現在駆動力+A ・・・(2)
現在駆動力−A≦目標駆動力≦現在駆動力+A ・・・(3)
ただし、Aは任意に設定される所定の値である。
なお、現在(判定時)の実駆動力は、例えば、エンジンの出力トルク(吸入空気量等から算出)、総ギヤ比(エンジンからタイヤまでの間の変速比を含む全てのギヤ比)、及びタイヤ半径を用いて算出することができる。シフト判定部45による判定結果、すなわちアップシフト/ダウンシフトするか否かの判定結果、及び、アップシフト/ダウンシフトする場合のアップシフト回転数/ダウンシフト回転数は、補正部46に出力される。
補正部46は、シフト判定部45により演算されたアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後のタイヤに作用する力(実タイヤ力)を予測し、予測したタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正する。すなわち、補正部46は、特許請求の範囲に記載の補正手段として機能する。
より具体的には、補正部46は、まず、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速により生じるイナーシャトルクの変化を演算する。次に、補正部46は、車両の前後加速度と横加速度との合成加速度から求められる変速前のタイヤに作用する力(実タイヤ力)に、演算したイナーシャトルクの変化を加算して変速後のタイヤに作用する力を予測する。そして、補正部46は、予測したタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正する。
また、補正部46は、ダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後の駆動力を予測するとともに、予測した駆動力と変速開始前の実駆動力との偏差(駆動量差)を求める。そして、当該偏差(駆動力差)が所定値以下となるように、ダウンシフト回転数を補正する。なお、補正部46により求められた補正後のダウンシフト回転数は、変速制御部47に出力される。
変速制御部47は、補正部46により補正された補正後のアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に基づいて、無段変速機30の変速比を変更(アップシフト又はダウンシフト)する。すなわち、変速制御部47は、特許請求の範囲に記載の変速制御手段として機能する。
次に、図3〜図5を併せて参照しつつ、無段変速機の変速制御装置1の動作について説明する。図3は、無段変速機の変速制御装置1による、変速制御(アダプティブ制御)の処理手順を示すフローチャートである。また、図4は、図3の変速制御に含まれるアップシフト処理の処理手順を示すフローチャートであり、図5は、図3の変速制御に含まれるダウンシフト処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、TCU40において、所定時間毎(例えば10ms毎)に繰り返して実行される。
まず、ステップS100では、スポーツ走行中であるか否かについての判断が行われる。なお、スポーツ走行中であるか否かの判断方法については、上述したとおりであるので、ここでは詳細な説明を省略する。ここで、スポーツ走行中であると判断された場合には、ステップS106に処理が移行する。一方、スポーツ走行中でないと判断されたときには、ステップS102に処理が移行する。
ステップS102では、車両が旋回中(コーナーリング中)であるか否かについての判断が行われる。ここで、車両が旋回中であると判断された場合には、ステップS106に処理が移行する。一方、車両が旋回中でないと判断されたときには、ステップS104において、上述した通常の変速制御が実行された後、本処理から一旦抜ける。
スポーツ走行中であると判断された場合、又は、車両が旋回中であると判断されたときには、ステップS106において、運転者が要求する目標駆動力が求められる。なお、目標駆動力の求め方については、上述したとおりであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ステップS108では、現在の実駆動力とステップS106で求められた目標駆動力との関係が、次式(3)を満足しているか否かについての判断が行われる。
現在駆動力−A≦目標駆動力≦現在駆動力+A ・・・(3)
ただし、Aは任意に設定される所定の値である。
ここで、上式(3)が満足されている場合には、アップシフト/ダウンシフトが行われることなく、現在の変速比が保持(ステップS110)された後、本処理から一旦抜ける。一方、上式(3)が満足されていないときには、ステップS112に処理が移行する。
ステップS112では、現在の実駆動力と目標駆動力との関係が、次式(1)を満足しているか否かについての判断が行われる。
目標駆動力<現在駆動力−A ・・・(1)
ここで、上式(1)が満足されている場合には、ステップS114に処理が移行する。一方、上式(1)が満足されていないとき(すなわち、「目標駆動力>現在駆動力+A」のとき)には、ステップS116に処理が移行する。
ステップS114では、アップシフトを行う判定がされる。その後、図4に示されたアップシフト処理(ステップS200)に処理が移行する。一方、ステップS116では、ダウンシフトを行う判定がされる。その後、図5に示されたダウンシフト処理(ステップS300)に処理が移行する。
ステップS200では、実駆動力を目標駆動力に一致させるためのアップシフト回転数が算出される。続いて、ステップS202では、車両の前後加速度と横加速度との合成加速度から求められる変速前のタイヤに作用する力(実タイヤ力)と、アップシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速により生じるイナーシャトルクの変化との加算値(すなわち、変速後のタイヤに作用する力)が、摩擦円の限界値以下であるか否かについての判断が行われる。ここで、変速後の予測タイヤ力が摩擦円限界値以下の場合には、ステップS204に処理が移行する。一方、変速後の予測タイヤ力が摩擦円限界値を超えているときには、ステップS206に処理が移行する。
ステップS204では、ステップS200で算出されたアップシフト回転数が制限(補正)されることなく、該アップシフト回転数に基づいて、無段変速機30の変速比が変更(アップシフト)される。その後、本処理から一旦抜ける。
一方、ステップS206では、変速後の予測タイヤ力が摩擦円限界値以下となるように、アップアシフト回転数が制限(補正)される。そして、ステップS208において、補正後のアップシフト回転数に基づいて、無段変速機30の変速比が変更(アップシフト)される。その後、本処理から一旦抜ける。
一方、ダウンシフト判定がされた場合、ステップS300では、実駆動力を目標駆動力に一致させるためのダウンシフト回転数が算出される。続いて、ステップS302では、車両の前後加速度と横加速度との合成加速度から求められる変速前のタイヤに作用する力(実タイヤ力)と、ダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速により生じるイナーシャトルクの変化との加算値(すなわち、変速後のタイヤに作用する力)が、摩擦円の限界値以下であるか否かについての判断が行われる。ここで、変速後の予測タイヤ力が摩擦円限界値以下の場合には、ステップS306に処理が移行する。一方、変速後の予測タイヤ力が摩擦円限界値を超えているときには、ステップS304に処理が移行する。
ステップS304では、変速後の予測タイヤ力が摩擦円限界値以下となるように、ダウンシフト回転数が制限(補正)される。その後、ステップS306に処理が移行する。
ステップS306では、ダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後の駆動力(予測駆動力)と変速開始前の実駆動力との偏差(駆動量差)が、所定値以下であるか否かについての判断が行われる。ここで、駆動力段差が所定値以下の場合には、ステップS308に処理が移行する。一方、駆動力段差が上記所定値を超えるときには、ステップS310に処理が移行する。
ステップS308では、ステップS300で算出されたダウンシフト回転数、又はステップS304で制限(補正)されたダウンシフト回転数に基づいて、無段変速機30の変速比が変更(ダウンシフト)される。その後、本処理から一旦抜ける。
一方、ステップS310では、変速後の予測駆動力と変速前の実駆動力との駆動力段差が上記所定値以下となるように、ダウンシフト回転数が制限(補正)される。そして、ステップS312において、補正後のダウンシフト回転数に基づいて、無段変速機30の変速比が変更(ダウンシフト)される。その後、本処理から一旦抜ける。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、アクセルペダルの操作状態及び車両の前後加速度と横加速度の積算値に基づいて、スポーツ走行度合いを示す指標値が求められ、該スポーツ走行度合いを示す指標値、路面勾配、及び車速に基づいて、運転者が要求する目標駆動力が求められる。そして、求められた目標駆動力と実駆動力との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトを行うか否かが判定されるとともに、アップシフト又はダウンシフトを行うと判定された場合には、目標駆動力に基づいてアップシフト回転数又はダウンシフト回転数が演算される。そのため、運転者が要求する駆動力を得ることができる変速制御量を的確に取得することができる。またさらに、変速後のタイヤに作用する力が予測され、そのタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数が補正される。よって、シフトアップ又はシフトダウンによる車両挙動の乱れを抑制しつつ、車両の駆動力を目標駆動力に近づけることができる。その結果、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。
本実施形態によれば、スポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、スポーツ走行中であると判断された場合に、目標駆動力が求められる。そして、目標駆動力と実駆動力との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かが判定されるとともに、目標駆動力に基づいて、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数が演算される。そのため、スポーツ走行中か否かを的確に判断することができ、かつ、スポーツ走行中に、駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。そのため、スポーツ走行において、車をコントロールしやすく、イメージ(運転者の意思)どおりの走りを実現することができる。
本実施形態によれば、車両が旋回中(コーナーリング中)であると判断された場合に、目標駆動力が求められる。そして、アップシフト又はダウンシフトするか否かが判定されるとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数が演算される。そのため、旋回中か否かを的確に判断することができ、かつ、旋回中に、駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。そのため、旋回時の走りやすさを向上することができる。
本実施形態によれば、変速(アップシフト又はダウンシフト)に伴うイナーシャトルクの変化が演算され、該イナーシャトルク変化を考慮して、変速後のタイヤに作用する力(タイヤ力)が推定される。そして、推定されたタイヤ力が摩擦円の限界を超えないように、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数が補正されて、変速比が制御される。よって、車両挙動の乱れを抑制しつつ、すなわち、駆動力コントロール性を良好に維持しつつ、車両の実駆動力を運転者の要求駆動力に近づけることが可能となる。
また、本実施形態によれば、変速後(ダウンシフト後)の駆動力が予測され、該予測駆動力と、変速前(変速開始時)の駆動力との差(駆動力段差)が、所定値以下となるように、ダウンシフト回転数が補正されて、変速比が制御される。よって、車両挙動の乱れを抑制しつつ、すなわち、駆動力コントロール性を良好に維持しつつ、車両の実駆動力を運転者の要求駆動力に近づけることが可能となる。
(変形例)
上記実施形態では、目標駆動力に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト/ダウンシフトすると判定した場合に、目標駆動力に基づいて、アップシフト回転数/ダウンシフト回転数を演算したが、目標駆動力に代えて、目標加速度に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト/ダウンシフトすると判定した場合に、目標加速度に基づいて、アップシフト回転数/ダウンシフト回転数を演算する構成とすることもできる。
その場合に、上述した目標駆動力取得部44は、上記目標駆動力と、予めROM等に記憶されている車両重量(車両緒元)とに基づいて、目標加速度を求める。
そして、シフト判定部45は、目標駆動力取得部44により求められた目標加速度と実加速度との偏差に基づいて、変速、すなわちアップシフト又はダウンシフトするか否かを判定する。
より具体的には、シフト判定部45は、現在の実加速度と目標加速度との関係が、次式(4)を満足する場合にはアップシフトを行い、次式(5)を満足する場合にはダウンシフトを行うと判定する。また、次式(6)を満足する場合には、アップシフト/ダウンシフトを行うことなく、変速比を保持する旨の判定を行う。
目標加速度<現在加速度−a ・・・(4)
目標加速度>現在加速度+a ・・・(5)
現在加速度−a≦目標加速度≦現在加速度+a ・・・(6)
ただし、aは任意に設定される所定の値である。
また、シフト判定手部45は、アップシフト/ダウンシフトすると判定した場合に、目標加速度に基づいて、アップシフト回転数/ダウンシフト回転数を演算する。その他の構成は、上述した実施形態と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本変形例によれば、目標駆動力と車両重量とに基づいて目標加速度が求められ、該目標加速度と実加速度との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かが判定されるとともに、目標加速度に基づいてアップシフト回転数又はダウンシフト回転数が演算される。よって、このように、目標駆動力に代えて目標加速度を用いることによっても、上述した実施形態と同様に、運転者の駆動力コントロール性を低下させることなく、運転者が要求する最適な駆動力を出力することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を無段変速機(CVT)に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、有段自動変速機(Step AT)やDCTなどにも適用することができる。その場合には、例えば、駆動力に応じたアップシフト回転数/ダウンシフト回転数を求め、その回転数に適したギヤ段へシフト線以上のアップシフト/ダウンシフトを行うことが好ましい。また、上記実施形態では、本発明をチェーン式の無段変速機(CVT)に適用したが、チェーン式の無段変速機に代えて、例えば、ベルト式の無段変速機や、トロイダル式の無段変速機等にも適用することができる。
また、システム構成は、上記実施形態には限られない。例えば、上記実施形態では、エンジン10を制御するECU60と、無段変速機30を制御するTCU40とを別々のハードウェアで構成したが、一体のハードウェアで構成してもよい。
さらに、例えば、スポーツ走行度合いを示す指標値、車速、路面勾配、合成加速度等と、アップシフト回転数/ダウンシフト回転数との関係を定めたマップを予めROM等に記憶しておき、上記パラメータを用いて当該マップを検索することにより、アップシフト回転数/ダウンシフト回転数を求める構成としてもよい。
1 無段変速機の変速制御装置
10 エンジン
20 トルクコンバータ
30 無段変速機
34 プライマリプーリ
35 セカンダリプーリ
36 チェーン
40 TCU
41 スポーツ走行度合取得部
42 スポーツ走行判断部
43 旋回判断部
44 目標駆動力取得部
45 シフト判定部
46 補正部
47 変速制御部
60 ECU
61 運転モード切替スイッチ
62 アクセルペダルセンサ
71 前後加速度センサ
72 横加速度センサ
73 操舵角センサ
100 CAN

Claims (9)

  1. アクセルペダルの操作状態、及び車両の加速度の積算値に基づいて、スポーツ走行度合いを示す指標値を求めるスポーツ走行度合取得手段と、
    前記スポーツ走行度合取得手段により求められたスポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、運転者が要求する目標駆動力を求める目標駆動力取得手段と、
    前記目標駆動力取得手段により求められた目標駆動力と、実駆動力との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、前記目標駆動力に基づいて、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を取得するシフト判定手段と、
    前記シフト判定手段により取得されたアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後のタイヤに作用する力を予測し、予測したタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正されたアップシフト回転数又はダウンシフト回転数に基づいて変速比を変更する変速制御手段と、を備えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記目標駆動力取得手段は、前記スポーツ走行度合いを示す指標値、路面勾配、及び車速に基づいて、運転者が要求する前記目標駆動力を求めることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記スポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、スポーツ走行中であるか否かを判断するスポーツ走行判断手段をさらに備え、
    前記スポーツ走行判断手段によりスポーツ走行中であると判断された場合に、前記目標駆動力取得手段は、前記目標駆動力を求め、前記シフト判定手段は、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 車両が旋回中であるか否かを判断する旋回判断手段をさらに備え、
    前記旋回判断手段により車両が旋回中であると判断された場合に、前記目標駆動力取得手段は、目標駆動力を求め、前記シフト判定手段は、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。
  5. 前記目標駆動力取得手段は、前記目標駆動力と、予め記憶されている車両重量とに基づいて、目標加速度を求め、
    前記シフト判定手段は、前記目標駆動力に代えて、前記目標加速度と実加速度との偏差に基づいて、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、前記目標加速度に基づいて、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 前記スポーツ走行度合いを示す指標値に基づいて、スポーツ走行中であるか否かを判断するスポーツ走行判断手段をさらに備え、
    前記スポーツ走行判断手段によりスポーツ走行中であると判断された場合に、前記目標駆動力取得手段は、前記目標加速度を求め、前記シフト判定手段は、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することを特徴とする請求項5に記載の自動変速機の変速制御装置。
  7. 車両が旋回中であるか否かを判定する旋回判定手段をさらに備え、
    前記旋回判断手段により車両が旋回中であると判断された場合に、前記目標駆動力取得手段は、前記目標加速度を求め、前記シフト判定手段は、アップシフト又はダウンシフトするか否かを判定するとともに、アップシフト回転数又はダウンシフト回転数を演算することを特徴とする請求項5又は6に記載の自動変速機の変速制御装置。
  8. 前記補正手段は、前記アップシフト回転数又はダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速により生じるイナーシャトルクの変化を演算するとともに、車両の前後加速度と横加速度から求められる変速前のタイヤに作用する力に、演算したイナーシャトルクの変化を加算して変速後のタイヤに作用する力を予測し、予測したタイヤに作用する力が摩擦円の限界以下となるようにアップシフト回転数又はダウンシフト回転数を補正することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。
  9. 前記補正手段は、前記ダウンシフト回転数に従って変速したと仮定した場合における、変速後の駆動力を予測するとともに、予測した駆動力と、変速開始前の実駆動力との偏差を求め、当該偏差が所定値以下となるように、ダウンシフト回転数を補正することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。
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