JP2016056554A - 水洗大便器装置、及び、この水洗大便器装置用の駆動ユニット - Google Patents

水洗大便器装置、及び、この水洗大便器装置用の駆動ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】排水弁装置部の弁体の開閉操作の操作量のばらつきを抑制し、弁体の開閉動作を適切に行うことができる水洗大便器装置を提供する。【解決手段】水洗大便器装置1は、便器本体部4と、貯水タンク部6と、貯水タンク部の排水口10を開閉する弁体を備えた排水弁装置8と、排水弁装置を駆動して弁体の開閉動作を行う駆動ユニット14を有し、駆動ユニット14は、排水弁装置8を電動駆動する電動駆動部16を備えた駆動ユニット本体部18と、排水弁装置8と駆動ユニット本体部18とを接続して電動駆動部16の駆動により弁体の開閉動作を操作する細長状の操作部材20を備え、便器本体部4は、背面側に設けられて駆動ユニット本体部18が取り付けられる取付部22を備え、駆動ユニット本体部18は、取付部22に取り付けられた状態で操作部材20の全長のたるみが抑制されるように排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、水洗大便器装置、及び、この水洗大便器装置用の駆動ユニットに係り、特に、洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置、及び、この水洗大便器装置用の駆動ユニットに関する。
従来から、洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、便器本体部に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク部の排水口に対して排水弁体が上下動することにより排水口を開閉する、いわゆる直動式の排水弁装置を備えているものが知られている。
このような特許文献1に記載されている従来の水洗大便器装置においては、便器の使用者を検知したセンサ等からの信号に基づいて排水弁装置を電気的に駆動する自動洗浄用の駆動ユニットを貯水タンク部内に備えており、自動洗浄用の駆動ユニットが駆動すると、排水弁体が所定の引き上げ量だけ上昇し、排水口が所定時間開放されるようになっている。そして、貯水タンク部から便器本体部に洗浄水が供給された後、排水弁体が引き上げられた状態が解除され、排水口が排水弁体によって閉止されるようになっている。
一方、近年においては、便器のデザインの多様化に伴って、便器洗浄用の洗浄水を貯水する貯水タンク部が便器本体部上の後方側に一体的に陶器で形成された、いわゆる、ワンピース型の水洗大便器のニーズも高まっている。
このようなワンピース型の水洗大便器においては、上下方向の設置スペースを抑制すると共に便器の外観や美観等の意匠性を確保するために、貯水タンク部の上下方向の縦幅寸法が左右方向の横幅寸法に対して短くなるように設定されている、いわゆる、ローシルエットタイプの貯水タンク部の形態が採用される場合も多く、貯水タンク部自体の大きさの小型化への要請も高まっている。
中国登録実用新案第203049740号明細書
しかしながら、上述したワンピース型の水洗大便器でローシルエットタイプの貯水タンク部においては、その上下方向の縦幅寸法が左右方向の横幅寸法に対して短く、特に、高さ方向のスペースが制限されることに加えて、貯水タンク部内に配置されている給水装置や排水弁装置等の複数の関連装置が多くのスペースを要するため、貯水タンク部を小型化する程、その分、内部スペースも相当制限されることになる。
したがって、このような貯水タンク部の狭い内部スペースの都合上、直動式の排水弁装置を駆動するための自動洗浄用の駆動ユニットについては、貯水タンク部内に設置することが難しいため、貯水タンク部の外部に配置しなければならない。また、貯水タンク部の外部に配置すると、この自動洗浄用の駆動ユニットを貯水タンク部の外部の便器外観から見える箇所に配置した場合には、便器の美観性も損なわれるという問題もある。
また、このような自動洗浄用の駆動ユニットを貯水タンク部の外部に設置する場合には、特に、直動式の排水弁装置の排水弁体を引き上げるための簡易的な手段として、例えば、一端が駆動ユニットに固定されて他端が排水弁装置の一部に固定されているチューブと、このチューブ内に摺動可能に挿入されると共に一端が駆動ユニットの機構部に接続されて他端が排水弁体に接続されている操作用のワイヤを採用することにより、駆動ユニットの電動駆動によるアクチュエータの回転量が操作用のワイヤ部材を巻き上げる巻き上げ量に変換されると共に、排水弁体が操作用のワイヤ部材によって引き上げられる引き上げ量に変換されるようにすることも想定される。
しかしながら、自動洗浄用の駆動ユニットを貯水タンク部の外部に設置した場合には、自動洗浄用の駆動ユニットを貯水タンク部の内部に設置した場合に比べて、排水弁装置と駆動ユニットとの間の経路長さも長くなるため、その分、チューブ及びワイヤの長さも長くなる。したがって、特に、直動式の排水弁装置の場合には、排水弁体が上下動するときのストローク量や排水操作開始時にワイヤによって引き上げられる排水弁体の引き上げ量等の操作量が、排水弁装置と駆動ユニットとの間の経路長さやチューブ及びワイヤの長さに比べて相当小さくなるため、排水弁装置と駆動ユニットとの間の経路長さやチューブ及びワイヤの長さが長くなる程、これらの長さの公差やばらつきや、チューブとワイヤとの間の摺動抵抗等が、排水弁体の操作量により大きく影響することになり、排水弁体の操作量がばらつき、排水弁体の開閉動作に不具合が生じ、適切に動作を行うことが難しくなるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、排水弁装置部の弁体の開閉操作の操作量のばらつきを抑制し、弁体の開閉動作を適切に行うことができる水洗大便器装置、及び、この水洗大便器装置用の駆動ユニットを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の発明は、洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置であって、汚物を受けるボウル部を備えた便器本体部と、この便器本体部上の後方側に設けられて上記便器本体部に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク部と、この貯水タンク部内に設けられ、上下動することにより上記貯水タンク部の排水口を開閉する弁体を備えた直動式の排水弁装置部と、この排水弁装置部を駆動して上記弁体の開閉動作を行う駆動ユニット部と、を有し、この駆動ユニット部は、上記排水弁装置部を電動駆動する電動駆動部を備えた駆動ユニット本体部と、上記排水弁装置部と上記駆動ユニット本体部とを接続して上記電動駆動部の駆動により上記弁体の開閉動作を操作する細長状の操作部材と、を備え、上記便器本体部の背面側又は上記貯水タンク部の底面側には、上記駆動ユニット本体部が取り付けられる取付部が設けられ、上記駆動ユニット本体部は、上記取付部に取り付けられた状態で上記操作部材の全長のたるみが抑制されるように上記排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明の第1の発明においては、便器本体部上の後方側に設けられた貯水タンク部内の排水弁装置部を駆動する駆動ユニット部について、その駆動ユニット本体部を便器本体部の背面側又は貯水タンク部の底面側に設けられた取付部に取り付けた状態では、駆動ユニット本体部が便器本体部の背面側又は貯水タンク部の底面側に配置されると共に、排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されるため、駆動ユニット部の細長状の操作部材の全長のたるみを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の操作部材の全長が貯水タンク部内の排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、操作部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができるため、駆動ユニット本体部の電動駆動部の駆動により操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を正確に操作することができ、その操作量のばらつきを抑制することができる。よって、排水弁装置部の弁体の開閉動作を適切に行うことができる水洗大便器装置を提供することができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、更に、上記便器本体部又は上記貯水タンク部の種類に応じて上記駆動ユニット本体部を上記操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で上記便器本体部の取付部に固定する固定部材を有する。
このように構成された本発明の第1の発明においては、便器本体部又は貯水タンク部の種類に応じて駆動ユニット本体部を操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部の取付部に固定する固定部材を有することにより、この固定部材を介して駆動ユニット本体部を操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部の取付部に確実に固定することができる。したがって、固定部材に固定された状態の駆動ユニット本体部の電動駆動部による駆動力を操作部材に効率よく且つ正確に伝達することができるため、排水弁装置部の弁体を排水口に対して精度よく移動させることができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記貯水タンク部は、上方が開口し且つその内部に上記排水弁装置部が設けられて洗浄水が貯水される貯水部と、この貯水部の上端に配置された蓋体と、を備え、上記貯水部は、上記排水弁装置部の後方側に隣接して後壁部を形成しており、上記貯水部内の止水水位よりも上方の上記後壁部又は上記蓋体には、上記操作部材が上記貯水タンク部の内外に挿通可能な穴又は溝が形成されている。
このように構成された本発明の第1の発明においては、貯水タンク部が、上方が開口し且つその内部に排水弁装置部が設けられて洗浄水が貯水される貯水部と、この貯水部の上端に配置された蓋体とを備え、貯水部が排水弁装置部の後方側に隣接して後壁部を形成しており、貯水部内の止水水位よりも上方の貯水部の後壁部又は蓋体には、操作部材が貯水タンク部の内外に挿通可能な穴又は溝が形成されていることにより、排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間の操作部材について、操作性を確保しつつ、全長のたるみを抑制することができるため、操作部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、操作部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記操作部材は、上記貯水部の後壁部の挿通可能な穴又は溝を通過した後に上記駆動ユニット本体部に接続される部分が上記駆動ユニット本体部に対してほぼ垂直に接続されている。
このように構成された本発明の第1の発明においては、操作部材について、貯水タンク部の貯水部の後壁部における挿通可能な穴又は溝を通過した後に駆動ユニット本体部に接続される部分が駆動ユニット本体部に対してほぼ垂直に接続されていることにより、操作部材の全長を短くすることができるため、操作部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、操作部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に接続される第1の操作部材と、一端が上記駆動ユニット本体部に接続される第2の操作部材と、を備え、上記駆動ユニット部は、更に、上記第1の操作部材及び上記第2の操作部材のそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で上記第1の操作部材の他端と上記第2の操作部材の他端とを接続する接続手段を備えている。
このように構成された本発明においては、操作部材について、一端が排水弁装置部に接続される第1の操作部材と、一端が駆動ユニット本体部に接続される第2の操作部材とを備えており、駆動ユニット部が、更に、第1の操作部材及び第2の操作部材のそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で第1の操作部材の他端と第2の操作部材の他端とを接続する接続手段を備えていることにより、第1の操作部材と第2の接続部材の全長を使用状況に応じて適宜短くすることができるため、第1の操作部材と第2の接続部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、第1の操作部材と第2の接続部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に固定されて他端が上記駆動ユニット本体部に固定されるチューブ部と、このチューブ部に挿入されて一端が上記電動駆動部に接続されると共に他端が上記弁体に接続されて上記電動駆動部の駆動により上記チューブ部に対して摺動するワイヤ部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、操作部材について、一端が排水弁装置部に固定されて他端が駆動ユニット本体部に固定されるチューブ部と、このチューブ部に挿入されて一端が上記電動駆動部に接続されると共に他端が弁体に接続されて電動駆動部の駆動によりチューブ部に対して摺動するワイヤ部とを備えていることにより、操作部材のワイヤ部がチューブ部により保護されているため、ワイヤ部の耐久性を向上させることができる。また、操作部材の全長のたるみを抑制することにより、駆動ユニット部の電動駆動部が駆動して操作部材のワイヤ部がチューブ部に対して摺動した際に、チューブ部とワイヤ部との間の摺動抵抗を小さくすることができるため、操作部材のワイヤ部の摺動時に、弁体を排水口に対してより精度よく移動させることができ、弁体の開閉動作をより適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記駆動ユニット本体部の電動駆動部は、電動駆動源と、この電動駆動源の駆動により回転する回転機構部を備え、上記操作部材のワイヤ部は、上記電動駆動部の駆動時に上記回転機構部の回転接線方向に移動して上記弁体を開閉可能に一端が上記回転機構部に接続されている。
このように構成された本発明の第1の発明においては、駆動ユニット本体部の電動駆動部が、電動駆動源と、この電動駆動源の駆動により回転する回転機構部を備えており、操作部材が、電動駆動部の駆動時に回転機構部の回転接線方向に移動して排水弁装置部の弁体を開閉可能に一端が回転機構部に接続されていることにより、操作部材のワイヤ部の全長を短くすることができるため、操作部材のワイヤ部の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、ワイヤ部が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができると共に、操作部材のワイヤ部がチューブ部に対して摺動した際に、チューブ部とワイヤ部との間の摺動抵抗を小さくすることができるため、操作部材のワイヤ部の摺動時に、弁体を排水口に対してより精度よく移動させることができ、弁体の開閉動作をより適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記貯水タンク部は、上記便器本体部上の後方側に一体的に形成されている。
このように構成された本発明の第1の発明においては、貯水タンク部が便器本体部上の後方側に一体的に形成されている、いわゆる、ワンピース型の水洗大便器に対しても、便器本体部が、貯水タンク部の下方に設けられて操作部材の全長のたるみが抑制されるように駆動ユニット本体部が取り付けられる取付部を備えており、駆動ユニット本体部が、この取付部に取り付けられた状態で排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されているため、操作部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、操作部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第1の発明において、好ましくは、上記貯水タンク部は、その上下方向の縦幅寸法が左右方向の横幅寸法に対して短くなるように設定されている。
このように構成された本発明においては、貯水タンク部の上下方向の縦幅寸法が左右方向の横幅寸法に対して短くなるように設定されて、比較的貯水タンク部内のスペースが限られている、いわゆる、ローシルエットの貯水タンク部に対しても、便器本体部が、貯水タンク部の下方に設けられて操作部材の全長のたるみが抑制されるように駆動ユニット本体部が取り付けられる取付部を備えており、駆動ユニット本体部が、この取付部に取り付けられた状態で排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されているため、操作部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、操作部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、駆動ユニット部の電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
つぎに、本発明の第2の発明は、洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置用の駆動ユニットであって、汚物を受けるボウル部を備えた便器本体部と、この便器本体部上の後方側に設けられて上記便器本体部に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク部と、この貯水タンク部内に設けられ、上下動することにより上記貯水タンクの排水口を開閉する弁体を備えた直動式の排水弁装置部と、を備えた水洗大便器装置に取り付けられる駆動ユニット本体部と、この駆動ユニット本体部に設けられて上記排水弁装置部を電動駆動する電動駆動部と、上記排水弁装置部と上記駆動ユニット本体部とを接続して上記電動駆動部の駆動により上記弁体の開閉動作を操作する細長状の操作部材と、を有し、上記便器本体部の背面側又は上記貯水タンク部の底面側には、上記駆動ユニット本体部が取り付けられる取付部が設けられ、上記駆動ユニット本体部は、上記取付部に取り付けられた状態で上記操作部材の全長のたるみが抑制されるように上記排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明の第2の発明においては、水洗大便器装置の便器本体部上の後方側に設けられた貯水タンク部内の直動式の排水弁装置部を駆動する駆動ユニット本体部を便器本体部の背面側又は上記貯水タンク部の底面側に設けられた取付部に取り付けた状態では、駆動ユニット本体部が水洗大便器装置の便器本体部の背面側又は貯水タンク部の底面側に配置されると共に、排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されるため、細長状の操作部材の全長のたるみを抑制することができる。したがって、操作部材の全長が水洗大便器装置の貯水タンク部内の排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、操作部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができるため、電動駆動部の駆動により操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を正確に操作することができ、その操作量のばらつきを抑制することができる。よって、排水弁装置部の弁体の開閉動作を適切に行うことができる水洗大便器装置用の駆動ユニットを提供することができる。
本発明の第2の発明において、好ましくは、更に、上記便器本体部又は上記貯水タンク部の種類に応じて上記駆動ユニット本体部を上記操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で上記便器本体部の取付部に固定する固定部材を有する。
このように構成された本発明の第2の発明においては、便器本体部又は貯水タンクの種類に応じて駆動ユニット本体部を操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部の取付部に固定する固定部材を有することにより、この固定部材を介して駆動ユニット本体部を操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部の取付部に確実に固定することができる。したがって、固定部材に固定された状態の駆動ユニット本体部の電動駆動部による駆動力を操作部材に効率よく正確に伝達することができるため、排水弁装置部の弁体を排水口に対して精度よく移動させることができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第2の発明において、好ましくは、上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に接続される第1の操作部材と、一端が上記駆動ユニット本体部に接続される第2の操作部材と、を備え、上記駆動ユニットは、更に、上記第1の操作部材及び上記第2の操作部材のそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で上記第1の操作部材の他端と上記第2の操作部材の他端とを接続する接続手段を有する。
このように構成された本発明の第2の発明においては、操作部材について、一端が排水弁装置部に接続される第1の操作部材と、一端が駆動ユニット本体部に接続される第2の操作部材とを備えており、駆動ユニットが、更に、第1の操作部材及び第2の操作部材のそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で第1の操作部材の他端と第2の操作部材の他端とを接続する接続手段を有することにより、第1の操作部材と第2の接続部材の全長を使用状況に応じて適宜短くすることができるため、第1の操作部材と第2の接続部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、第1の操作部材と第2の接続部材が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。したがって、電動駆動部の駆動時に操作部材が排水弁装置部の弁体の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第2の発明において、好ましくは、上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に固定されて他端が上記駆動ユニット本体部に固定されるチューブ部と、このチューブ部に挿入されて一端が上記電動駆動部に接続されると共に他端が上記弁体に接続されて上記電動駆動部の駆動により上記チューブ部に対して摺動するワイヤ部と、を備えている。
このように構成された本発明の第2の発明においては、操作部材について、一端が排水弁装置部に固定されて他端が駆動ユニット本体部に固定されるチューブ部と、このチューブ部に挿入されて一端が上記電動駆動部に接続されると共に他端が弁体に接続されて電動駆動部の駆動によりチューブ部に対して摺動するワイヤ部とを備えていることにより、操作部材のワイヤ部がチューブ部により保護されているため、ワイヤ部の耐久性を向上させることができる。また、操作部材の全長のたるみが抑制されることにより、電動駆動部が駆動して操作部材のワイヤ部がチューブ部に対して摺動した際に、チューブ部とワイヤ部との間の摺動抵抗を小さくすることができるため、操作部材のワイヤ部の摺動時に、弁体を排水口に対してより精度よく移動させることができ、弁体の開閉動作をより適切に行うことができる。
本発明の水洗大便器装置、及び、この水洗大便器装置用の駆動ユニットによれば、排水弁装置部の弁体の開閉操作の操作量のばらつきを抑制し、弁体の開閉動作を適切に行うことができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を斜め後方から見た概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を示す背面図である。 図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の後方部分を拡大した部分拡大平面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の貯水タンク部において、蓋体を取り外した状態の内部構造について斜め前方且つ上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の排水弁装置部の側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの中継ボックスを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの駆動ユニット本体部が固定部材に固定された状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットのギアユニットにおける内部構造の概略図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットを固定するための固定部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットのアクチュエータの内部構造を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器装置の便器本体部における駆動ユニット取付部、及び、この駆動ユニット取付部に駆動ユニットの本体部を固定するための固定部材の部分を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器装置において、便器本体部の駆動ユニット取付部に駆動ユニットの駆動ユニット本体部が固定部材を介して固定された状態を示す部分拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの駆動ユニット本体部が固定部材に固定された状態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置について説明する。
まず、図1〜図6により、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の基本構造について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を示す概略斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を斜め後方から見た概略斜視図である。
また、図3は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を示す背面図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。
さらに、図5は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の後方部分を拡大した部分拡大平面図であり、図6は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の貯水タンク部において、蓋体を取り外した状態の内部構造について斜め前方且つ上方から見た斜視図である。
まず、図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1は、洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する陶器製の水洗大便器2を備えている。この水洗大便器2は、汚物を受けるボウル部4aを備えた便器本体部4と、この便器本体部4上の後方側に設けられて便器本体部4のボウル部4aに供給する洗浄水を貯水する貯水タンク部6とを有しており、便器本体部4と貯水タンク部6とが一体に形成された、いわゆる、ワンピース型の水洗大便器である。
また、貯水タンク部6は、その上下方向の縦幅寸法L1が左右方向の横幅寸法L2に対して短くなるように設定されている、いわゆる、ローシルエットタイプの貯水タンク部を形成している。
なお、本実施形態の水洗大便器装置1の水洗大便器2においては、例として、便器本体部4と貯水タンク部6とが陶器で一体に形成された、いわゆる、陶器製のワンピース型の水洗大便器の形態について説明するが、このような形態に限定されず、便器本体部4と貯水タンク部6とが別体に形成されたワンピース以外の水洗大便器の形態についても適用可能である。また、水洗大便器の材質についても、陶器で成形されたものに限られず、樹脂で成形されたものであってもよい。
また、貯水タンク部6についても、ローシルエットタイプ以外の貯水タンク部の形態であってもよい。
つぎに、図2〜図6に示すように、水洗大便器装置1は、貯水タンク部6内に設けられて貯水タンク部6を正面側から見て左右方向の中心に配置された排水弁装置8を備えている。この排水弁装置8は、貯水タンク部6の底部6aにおいて正面側から見て左右方向の中心に上下方向に貫くように形成された排水口10を開閉する排水弁体12を備えており、排水弁体12が上下動することにより排水口10を開閉する、いわゆる直動式の排水弁装置である。
また、水洗大便器装置1は、この排水弁装置8を駆動して排水弁体12の開閉動作を自動的に行う自動洗浄用の駆動ユニット14を水洗大便器装置用の駆動ユニットとして備えている。この駆動ユニット14は、排水弁装置8を電動駆動するモータ(図示せず)等を内蔵する電動駆動部であるアクチュエータ16を備えた駆動ユニット本体部18と、排水弁装置8と駆動ユニット本体部18とを接続してアクチュエータ16の駆動により排水弁体12の開閉動作を操作する細長状の電動操作用の操作部材20を備えている。
つぎに、図2〜図4に示すように、便器本体部4の背面側、より厳密には、便器本体部4のボウル部4aよりも後方側部分には、左右両側に間隔を置いて形成された一対の脚部4b,4cが設けられており、これらの脚部4b,4cにより概ね袴形状に形成されている。
また、これらの脚部4b,4c同士の内側には、その上方がほぼアーチ状に突出するように空洞部Cが形成されており、この空洞部Cの天井部4dには、駆動ユニット本体部18が取り付けられる取付部22が設けられている。より厳密に説明すると、駆動ユニット本体部18は、詳細は後述する固定部材24(図3参照)を介して取付部22に固定されている。
さらに、駆動ユニット本体部18は、便器本体部4の取付部22に取り付けられた状態では、操作部材20の全長のたるみが抑制されるように、排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されるようになっており、駆動ユニット本体部18の長手方向が便器本体部4の前後方向に延びるように配置されている。
また、図3に示すように、駆動ユニット本体部18は、便器本体部4の取付部22に取り付けられた状態では、便器本体部4のボウル部4aの底部に接続されている排水トラップ管路部4eよりも上方に位置していると共に、この排水トラップ管路部4eの下流側端部(後端部)と便器本体部4の下方の床下側の排出管(図示せず)とを接続するように空洞部C内に配置される排水ソケット24よりも上方に位置しており、駆動ユニット本体部18と排水ソケット24とが互いに干渉しないようになっている。
なお、本実施形態では、駆動ユニット本体部18について、便器本体部4の取付部22に取り付けられた状態で、操作部材20の全長のたるみが抑制されるように、排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されるようになっている形態について説明するが、このような形態に限られず、他の形態についても適用可能である。例えば、駆動ユニット本体部18については、排水弁装置8の鉛直方向下方(真下)に配置されるような形態であってもよく、取付部22が排水弁装置8の鉛直方向下方(真下)に位置しなくても、駆動ユニット本体部18の少なくとも一部分が排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に位置すると共に、操作部材20について、操作性が確保される状態で可能な限り短い長さに設定されていればよい。
つぎに、図1に示すように、便器本体部4の上面の前後方向のほぼ中央から前方までの領域には、便座28が配置され、この便座28の後方且つ貯水タンク部6の前方には、用便後の使用者の局部を温水で洗浄する局部洗浄装置30の関連機器や詳細は後述する駆動ユニット14のアクチュエータ16等の作動を制御する制御装置32が設けられている。この制御装置32は、水洗大便器装置1の周囲の外部電源に接続されている。
また、制御装置32の後方の貯水タンク部6には、便器本体部4のボウル部4aの洗浄を行う際に使用される洗浄水を貯水して便器本体部4に供給する洗浄水タンク装置34が設けられている。さらに、貯水タンク部6の上方には、蓋体6bが覆うように取り付けられている。
なお、本実施形態の水洗大便器装置1においては、洗浄水タンク装置34から便器本体部4に供給された洗浄水が便器本体部4のボウル部4aの高さ方向の落差により汚物を排出する、いわゆる、洗い落とし式の水洗大便器に適用してもよいし、サイホン作用を利用してボウル部4a内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路部4eから一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器等、種々の形態の水洗大便器に適用可能である。
つぎに、図6に示すように、洗浄水タンク装置34は、貯水タンク部6内に洗浄水を供給する給水装置36と、貯水タンク部6内の左右方向の中心に配置されて排水口10を開閉する排水弁体12を備えた排水弁装置8と、この排水弁装置8を駆動して排水弁体12の開閉動作を自動的に行う自動洗浄用の駆動ユニット14と、貯水タンク部6の側部に設けられて排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を手動により操作可能な手動操作ユニット38とにより構成されている。
また、駆動ユニット14は、手動操作ユニット38とは別体に設けられていると共に、洗浄水タンク装置34を含む貯水タンク部6や便器本体部4に関する洗浄方式等の仕様、施工場所の給水圧等の設置環境、或いは、水洗大便器装置1の設置スペース内のレイアウト等の設置環境を含む施工状況等に応じて、洗浄水タンク装置34を含む貯水タンク部6や便器本体部4の使用状況に応じて貯水タンク部6や便器本体部4に対して適宜着脱可能に設けられている。
なお、本実施形態では、説明を省略するが、貯水タンク部6内のタンク容量を調整する必要が生じた場合には、容量調整用のカップ(図示せず)等を貯水タンク部6内に設けてもよい。
つぎに、図6に示すように、給水装置36は、外部の給水源(図示せず)に接続されて貯水タンク部6の底部6aから上方に延びる給水管36aと、この給水管36aの上端部に取り付けられ、給水管36aから給水される洗浄水の貯水タンク部6内への吐水と止水を切り替える給水バルブ36bと、貯水タンク部6内の水位の変動に応じて上下動して給水バルブ36bによる吐水と止水を切り替えるフロート36cとを備えている。
また、給水管36aの外周側下端部には、吐水口(図示せず)が開口し、給水バルブ36bを通過した洗浄水は、吐水口(図示せず)から貯水タンク部6内に吐水されるようになっている。
さらに、給水装置36においては、排水弁装置8により、貯水タンク部6内の洗浄水が便器本体部4に排水されると、洗浄水の水位が低下してフロート36cが下降し、それにより給水バルブ36bが開弁し、吐水口(図示せず)からの吐水が開始し、洗浄水タンク装置34の外部の給水源(図示せず)から貯水タンク部6内への吐水が開始されるようになっている。
また、吐水が継続されて貯水タンク部6内の水位が上昇すると、フロート36cが上昇し、それにより給水バルブ36bが閉弁し、吐水口(図示せず)からの吐水が止水されるようになっている。これにより、貯水タンク部6内の洗浄水の水位が満水時の所定水位に維持されるようになっている。
再び、図1に示すように、水洗大便器装置1が設置されるトイレ室内における便器本体部4の側方の壁面には、使用者が便器本体部4の洗浄操作を指示したり、局部洗浄装置30による局部洗浄操作を指示するための複数の操作ボタン40aを含む指示装置40が取り付けられている。
さらに、制御装置32には、便座28に座っている使用者の存在や便器本体部4の前方に立っている使用者の存在を検知することができる人感センサ42が設けられている。使用者が指示装置40の所定の操作ボタン40aを押すことにより便器洗浄操作を指示する信号が制御装置32に送信されるか、及び/又は、人感センサ42が使用者を検知した信号が制御装置32に送信されると、これらの信号を制御装置32が受信し、駆動ユニット14を作動させるようになっている。
なお、本実施形態では、人感センサ42及び指示装置40の双方を備えた形態について説明するが、いずれか一方を省略して他方のみから送信される信号に基づいて制御装置32が駆動ユニット14を作動させるようにしてもよい。
つぎに、図1、図3及び図6に示すように、手動操作ユニット38は、回転中心軸線A1を中心に回転可能な手動用回転軸44と、この手動用回転軸44の一端に連結されると共に貯水タンク部6の外側に配置される手動用操作レバー46と、手動用回転軸44の他端に連結されると共に貯水タンク部6の外側に配置されて手動用回転軸44の回転力を伝達する回転機構ユニット48と、この回転機構ユニット48に一端が連結される手動操作用の操作部材50を備えている。
なお、回転機構ユニット48のケーシング48a内には、手動用操作レバー46の回転により手動用回転軸44と共に回転する複数のギア(図示せず)や、これらのギア(図示せず)のうちの一部と噛み合う係合すると共に手動操作用の操作部材50の一端が連結されるプーリ(図示せず)等の回転機構部材が内蔵されているが、これらの具体的な説明については省略する。
つぎに、図7は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の排水弁装置部の側面断面図である。
図6及び図7に示すように、手動操作用の操作部材50は、一端が回転機構ユニット48のケーシング48aに固定されている手動操作用のチューブ52を備えており、このチューブ52の排水弁装置側の先端部52aは、排水弁装置8のケーシング8aの上端部に固定されている。
また、手動操作用の操作部材50は、手動操作用のチューブ52内に摺動可能に挿入されている手動操作用のワイヤ54を備えており、このワイヤ54の一端が回転機構ユニット48のケーシング48a内のプーリ(図示せず)に接続されている。
一方、図7に示すように、排水弁装置8は、排水弁体12が下端に設けられて上下方向に延びる主軸部56と、この主軸部56の上端部から前方且つ上方に向かってフック状に形成される手動操作用のワイヤ連結部58と、主軸部56の上端部から後方且つ上方に向かってフック状に形成される電動操作用のワイヤ連結部60と、排水口12の上端に形成される弁座62を備えており、手動操作用のワイヤ54の排水弁装置側の突起状の先端部54aは、排水弁装置8の手動操作用のワイヤ連結部58に摺動可能に連結されている。
なお、本実施形態では、図7に示すように、排水弁装置8のハウジング8aの内部には、排水弁体12、主軸部56、及び各ワイヤ連結部58,60以外にも、大洗浄モードと小洗浄モードのそれぞれの場合の便器洗浄が開始されるタイミングを調整するための種々の関連部材等が設けられているが、これらの関連部材については、省略しても、手動操作ユニット38や自動洗浄用の駆動ユニット14による軸部材56や排水弁体12の引き上げ機能は最低限確保することができるため、説明は省略する。
つぎに、図8は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの中継ボックスを示す斜視図である。
図3、図4及び図6〜図8に示すように、電動操作用の操作部材20は、一端が排水弁装置8に接続される排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aと、一端が駆動ユニット本体部18に接続される駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bを備えている。
また、駆動ユニット14は、これらの操作部材20a,20bのそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で、これらの操作部材20a,20bのそれぞれの他端同士を接続する接続手段である概ね直方体形状の中継ボックス64を備えている。この中継ボックス64は、ケーシング64aと、このケーシング64aの開口端面64bに開閉可能に設けられた蓋体64cを備えている。
つぎに、図2〜図4及び図6に示すように、貯水タンク部6の上方に取り付けられる蓋体6bの下縁部が上方から配置される貯水タンク部6の後壁部6cの上縁部における左右方向のほぼ中央には、前後方向に貫くように切欠き溝66が形成されており、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bが貯水タンク部6の内外に挿通可能となっている。
さらに、図6に示すように、この切欠き溝66は、洗浄水の止水水位WL1よりも上方に位置しており、中継ボックス64は、貯水タンク部6内の切欠き溝66の近傍に配置されている。
なお、この切欠き溝66については、貯水タンク部6の後壁部6cに形成される代わりに、この後壁部6cに対して上下方向に対向する蓋体6bの下縁部に形成されてもよい。
また、本実施形態では、切欠き溝66を採用している形態について説明するが、このような形態に限られず、切欠き溝66の代わりに、洗浄水の止水水位WL1よりも上方に位置し且つ駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bが挿通可能な穴や開口のようなものを、排水弁装置8の後方側に隣接した貯水タンク部6の後壁部6cの壁面に設けてもよい。
つぎに、図6〜図8に示すように、排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aは、電動操作用のチューブ68と、このチューブ68内に摺動可能に挿入されて且つ比較的弾性に富んだ可撓性を有するステンレス等の金属製からなる電動操作用のワイヤ70を備えている。
また、電動操作用のチューブ68については、その排水弁装置側の先端部68aが排水弁装置8のケーシング8aの上端部に固定され、中継ボックス側の先端部68bが中継ボックス64のケーシング64a内の下端部に固定されている。
さらに、電動操作用のワイヤ70は、その排水弁装置側の突起状の先端部70aが排水弁装置8の電動操作用のワイヤ連結部60に摺動可能に連結されている一方、中継ボックス側の突起状の先端部70bが中継ボックス64のケーシング64a内の長手方向に摺動可能に設けられた保持部材72に連結されている。
つぎに、図9は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの駆動ユニット本体部が固定部材に固定された状態を示す斜視図であり、図10は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットのギアユニットにおける内部構造の概略図である。
図6〜図10に示すように、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bは、排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aと同様に、電動操作用のチューブ74と、このチューブ74内に摺動可能に挿入されて且つ比較的弾性に富んだ可撓性を有するステンレス等の金属製からなる電動操作用のワイヤ76を備えている。
また、図8及び図9に示すように、電動操作用のチューブ74については、その駆動ユニット本体部側の先端部74aが駆動ユニット本体部18のギアユニット78のケーシング80に固定され、中継ボックス側の先端部74bが中継ボックス64のケーシング64a内の上端部に固定されている。
さらに、電動操作用のワイヤ76については、その駆動ユニット側の突起状の先端部76aが、ギアユニット78内に内蔵されているプーリ82の外周付近の一部に連結されている一方、中継ボックス側の突起状の先端部76bが中継ボックス64のケーシング64a内の長手方向に摺動可能に設けられた保持部材72に連結されている。
つぎに、図6及び図7に示すように、例えば、排水弁装置8の排水弁体12が排水口10を閉止している状態(待機状態)から、手動操作ユニット38の手動操作により排水弁体12を開弁させる場合には、図6に大洗浄モード及び小洗浄モードのそれぞれの洗浄操作開始時における手動用操作レバー46の回転方向をそれぞれ矢印R1,R2で示すと、手動用操作レバー46を回転中心軸線A1を中心に回転方向R1(以下「大洗浄モードの操作方向R1」)に回転させると、手動用回転軸44が手動用操作レバー46と一体的に回転し、このときの回転力が回転機構ユニット48内の複数のギア(図示せず)を介してプーリ(図示せず)に伝達されるようになっている。
そして、回転機構ユニット48内のプーリ(図示せず)が所定方向に回転すると、このプーリ(図示せず)の外周部にワイヤ54が巻き付きながら移動してチューブ52に対して摺動することにより、手動操作用のワイヤ54が所定長さだけ引き上げられるようになっている。
また、図7に示すように、手動操作用のワイヤ54が引き上げられると、このワイヤ54の先端部54aが排水弁装置8の手動操作用のワイヤ連結部58の下面に係合することにより、このワイヤ連結部58と共に排水弁装置8の主軸部56と排水弁体12が、弁座62に対して所定高さH1の位置まで開弁するようになっている。このとき、電動操作用のワイヤ70,74については一切引き上げられていないため、排水弁装置8の電動操作用のワイヤ連結部60は、排水弁装置8の主軸部56と排水弁体12と共に上昇し、電動操作用のワイヤ66に対しては上方に摺動するようになっている。
なお、手動操作ユニット38の内部には、手動操作用のワイヤ54が引き上げられて排水弁体12が開弁した状態で使用者が手動用操作レバー46から手を離すと、手動用操作レバー46を元の待機状態の位置まで戻るように回転させるリターンスプリング(図示せず)が設けられている。
同様に、図6及び図7に示すように、手動用操作レバー46を回転中心軸線A1を中心に回転方向R2(以下「小洗浄モードの操作方向R2」)に回転させると、手動用回転軸44が手動用操作レバー46と一体的に回転し、このときの回転力が回転機構ユニット48内の複数のギア(図示せず)を介してプーリ(図示せず)に伝達されるが、このとき、大洗浄モードのときに伝達に関与したギア(図示せず)とは異なるギア(図示せず)が伝達に関与するようになっている。これにより、手動用操作レバー46を大洗浄モードの操作方向R1とは異なる小洗浄モードの操作方向R2に操作したとしても、回転機構ユニット48内のプーリ(図示せず)は、大洗浄モードの場合と同一の方向に且つ大洗浄モードの場合よりも小さい回転角度で回転するようになっている。
そして、ワイヤ54が大洗浄モードの場合よりも小さい所定長さだけ引き上げられ、図7に示すように、排水弁装置8の排水弁体12が、弁座62に対して大洗浄モードの場合の所定高さH1よりも低い所定高さH2(H2<H1)の位置まで開弁するようになっている。
つぎに、図9〜図13を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の自動洗浄用の駆動ユニットとその取付構造について、具体的に説明する。
図11は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットを固定するための固定部材を示す斜視図であり、図12は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの分解斜視図であり、図13は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットのアクチュエータの内部構造を示す斜視図である。
まず、図9〜図11に示すように、駆動ユニット本体部18を便器本体部4の取付部22に固定する固定部材24には、一対の固定ねじ84のそれぞれが挿入されて取り付けられる一対の固定ねじ用の取付穴86が形成されている。固定部材24が便器本体部4の取付部22に取り付けられる際に、各固定ねじ84を固定部材24の各取付穴86に挿入した後に、便器本体部4の所定の取付部22の一対のねじ穴(図示せず)に螺合させることにより、固定部材24自体が便器本体部4の取付部22に固定されるようになっている。
つぎに、図9、図10、図12及び図13に示すように、駆動ユニット本体部18は、外側ケーシング88と、電動駆動源であるDCモータ90等を内蔵すると共に外側ケーシング88内に収納されるアクチュエータ16と、このアクチュエータ16を外側ケーシング88に対して固定する固定ボルト92と、外側ケーシング88内に収納されてアクチュエータ16の回転軸94に連結されるギアユニット78を備えている。
また、図9、図11及び図12に示すように、外側ケーシング88の外側表面の一部には、その外側表面88aから外側に所定長さ突出した後、外側表面88aとほぼ平行に外側ケーシング88の外周方向に所定長さ突出するようにフック部88bが形成されている。
一方、固定部材24には、外側ケーシング88のフック部88bを係止するための第1の係止穴96と第2の係止穴98がそれぞれ形成されており、外側ケーシング88を固定部材24に取り付ける際に、外側ケーシング88のフック部88bを第1の係止穴96又は第2の係止穴98のいずれか一方を選択して挿入した後、外側ケーシング88をアクチュエータ16の回転軸94の回転中心軸線A2を中心に所定角度回動することにより、外側ケーシング88のフック部88bが第1の係止穴96又は第2の係止穴98のいずれかに嵌まり込んで係止可能となっている。
なお、本実施形態では、図9に示すように、外側ケーシング88のフック部88bが第1の係止穴96に係止されるような形態について説明するが、便器本体部4の取付部22の形態、便器本体部や貯水タンク部の種類、あるいは、水洗大便器装置1の設置状況に応じて、外側ケーシング88のフック部88bが第2の係止穴98に係止される選択してもよい。
すなわち、固定部材24は、便器本体部4又は貯水タンク部6の形態や種類に応じて、駆動ユニット本体部18について、電動操作用の操作部材20の全長(排水弁装置側の電動操作用の操作部材20a及び駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bの全長)のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部4の取付部22に固定することができるようになっている。
また、図3、図4、図9、図10及び図12に示すように、駆動ユニット本体部18の外側ケーシング88の外側表面88aには、その内部にギアユニット78が収容された状態で、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bのみが外側ケーシング88の外側に取り出されるように、外側ケーシング88の開口端部88cから長手方向に切り欠いた切欠き溝88dが形成されている。
これにより、駆動ユニット本体部18を固定部材24を介して便器本体部4の取付部22に取り付けた状態では、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bについて、貯水タンク部6の後壁部6cの切欠き溝66と外側ケーシング88の切欠き溝88dのそれぞれを通過した後、駆動ユニット本体部18のギアユニット78に接続される部分P(図10及び図12参照)が駆動ユニット本体部18に対してほぼ垂直に接続されるようになっている。
さらに、図13に示すように、アクチュエータ16は、制御装置32から延びる電線(図示せず)に接続されて水洗大便器装置1の周囲の外部電源から制御装置32に供給される電力が電線(図示せず)を介して供給されるDCモータ90と、このDCモータ90の駆動により回転する複数のギア100と、これらの複数のギア100から伝達された回転駆動力を出力する出力ギア102と、この出力ギア102に対して同心軸上に一体的に連結されて出力ギア102からのトルクが伝達される回転軸94と、出力ギア102の回転により弾性的に変形するように回転軸94の外周側に同心軸上に取り付けられたリターンスプリング104を備えている。
例えば、制御装置32からDCモータ90に電力が供給されてDCモータ90が回転すると、複数のギア100を介して出力ギア102に伝達され、出力ギア102が所定の回転方向に回転するようになっている。そして、この出力ギア102の回転トルクが回転軸94に伝達されて回転軸94が出力ギア102と共に所定の回転方向に回転するようになっている。このとき、リターンスプリング104は、回転する出力ギア102に接触しているため、出力ギア102のトルクにより弾性的に変形しており、その後、DCモータ90の駆動が停止されると、リターンスプリング104の弾性的な復元力により出力ギア102が所定の回転方向に対して逆方向に回転し、回転軸94についても出力ギア102と共に逆方向に回転するようになっている。
また、図10及び図12に示すように、ギアユニット78のケーシング80内には、アクチュエータ16の回転軸94に接続されている第1ギア106と、この第1ギア106に接続されている第2ギア108と、この第2ギア108に接続されているプーリ82が内蔵されている。
例えば、図7に示す排水弁体12が排水口10を閉止している状態(待機状態)から、駆動ユニット14を用いた電動操作により排水弁体12を開弁させる場合、使用者が図1に示す指示装置40の所定の操作ボタン40aを押すことにより便器洗浄操作を指示するか、或いは、人感センサ42が使用者を検知すると、これらの信号が制御装置32に送信され、制御装置32からの指令により駆動ユニット14のDCモータ90が作動するようになっている。
そして、図10、図12及び図13に示すように、アクチュエータ16の回転軸94が回転中心軸線A2を中心に所定の回転方向に所定の回転数で回転すると、この回転駆動力がギアユニット78の第1ギア106から第2ギア108を経てプーリ82に伝達され、図10に示すように、プーリ82が回転中心軸線A3を中心に所定の回転方向R3に所定の回転角度で回転するようになっている。これにより、電動操作用のワイヤ76は、プーリ82の回転に伴って、プーリ82の外周部に巻き付きながらプーリ82の回転接線方向に移動可能にプーリ82の外周付近の一部に連結されている。
さらに、電動操作用のワイヤ76がプーリ82の回転接線方向に移動すると、図8に示す中継ボックス64内で保持部材72を介して電動操作用のワイヤ76に接続されている電動操作用のワイヤ70が、全体的に所定長さ引き上げられるようになっている。これにより、図7に示す排水弁体12についても、電動操作用のワイヤ70と共に所定長さ引き上げられて開弁した状態になるようになっている。このとき、図7に示す手動操作用のワイヤ54については一切引き上げられていないため、排水弁装置8の手動操作用のワイヤ連結部58は、排水弁装置8の主軸部56と排水弁体12と共に上昇し、手動操作用のワイヤ54に対しては上方に摺動するようになっている。
また、駆動ユニット14を用いた電動操作により排水弁体12を開弁させる場合、大洗浄モードの場合には、排水弁装置8の主軸部56と排水弁体12が、弁座62に対して所定高さH1の位置まで開弁するが、小洗浄モードの場合には、プーリ82の回転角度が大洗浄モードの場合よりも小さくなるため、排水弁装置8の排水弁体12が、弁座62に対して大洗浄モードの場合の所定高さH1よりも低い所定高さH2(H2<H1)の位置まで開弁するようになっている。そして、貯水タンク部6内の洗浄水が排水口10から便器本体部4の導水路4f(図4及び図5参照)に供給され、この洗浄水が便器本体部4のボウル部4a内に供給されて便器洗浄が行われるようになっている。
さらに、本実施形態では、手動操作ユニット38による手動操作及び駆動ユニット14による電動操作のそれぞれの操作により、それぞれ独立に排水弁装置8の排水弁体12を引き上げて開弁させることができるようになっているが、開弁時に排水弁体12を引き上げる量を大きく設定し、弁座62に対する排水弁体12の上昇高さ(ストローク)を高く設定する程、或いは排水弁体12が開弁している時間を長く設定する程、排水弁装置8によって洗浄水タンク装置34の貯水タンク部6の排水口10から排水されて便器本体部4の導水路4fに供給される洗浄水量が多くなるようになっている。
なお、本実施形態では、自動洗浄用の駆動ユニット14と手動操作ユニット38の双方を採用した例について説明したが、洗浄水タンク装置34を含む貯水タンク部6や便器本体部4に関する洗浄方式等の仕様、施工場所の給水圧等の設置環境、或いは、水洗大便器装置1の設置スペース内のレイアウト等の設置環境を含む施工状況等に応じて、自動洗浄用の駆動ユニット14が不要となる場合には、駆動ユニット14の排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aを排水弁装置8から取り外し、中継ボックス64、電動操作用の操作部材20a,20bと共に、駆動ユニット本体部18を便器本体部4の取付部22から取り外せばよい。
上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1によれば、便器本体部4上の後方側に設けられた貯水タンク部6内の排水弁装置8を駆動する自動洗浄用の駆動ユニット14について、その駆動ユニット本体部18を便器本体部4の背面側に設けられた取付部22に取り付けた状態では、駆動ユニット本体部18が貯水タンク部6の下方且つ便器本体部4の背面側に配置されると共に、排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されるため、駆動ユニット部14の細長状の電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット部14の電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長が貯水タンク部6内の排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、操作部材20が不必要に曲げられたりすることを抑制することができるため、駆動ユニット本体部18のアクチュエータ16の駆動により電動操作用の操作部材20が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を正確に操作することができ、その操作量のばらつきを抑制することができる。よって、排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる水洗大便器装置1及び自動洗浄用の駆動ユニット14を提供することができる。
また、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、便器本体部4又は貯水タンク部6の種類に応じて駆動ユニット本体部18を電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部4の取付部22に固定する固定部材24を有することにより、この固定部材24を介して駆動ユニット本体部18を電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部4の取付部22に確実に固定することができる。
したがって、固定部材24に固定された状態の駆動ユニット本体部18のアクチュエータ16による駆動力を電動操作用の操作部材20に効率よく且つ正確に伝達することができるため、排水弁装置8の排水弁体12を排水口10に対して精度よく移動させることができ、排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、貯水タンク部6が、排水弁装置8の後方側に隣接して後壁部6cを形成し、この後壁部6cにおける洗浄水の止水水位WL1よりも上方には、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bが貯水タンク部6の内外に切欠き溝66が形成されていることにより、排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間の電動操作用の操作部材20(20a,20b)について、操作性を確保しつつ、全長を短く設定することができるため、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、電動操作用の操作部材20(20a,20b)が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット14のアクチュエータ16の駆動時に電動操作用の操作部材20(20a,20b)が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる。
また、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bについて、貯水タンク部6の後壁部6cの切欠き溝66を通過した後に、駆動ユニット本体部18の外側ケーシング88の切欠き溝88dを通過してギアユニット78に接続される部分Pが駆動ユニット本体部18に対してほぼ垂直に接続されていることにより、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長を短くすることができるため、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、電動操作用の操作部材20(20a,20b)が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット14のアクチュエータ16の駆動時に電動操作用の操作部材20(20a,20b)が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、電動操作用の操作部材20(20a,20b)について、一端が排水弁装置8に接続される排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aと、一端が駆動ユニット本体部18に接続される駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bとを備えており、駆動ユニット部14が、更に、電動操作用の操作部材20a,20bのそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aの他端と駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bの他端とを接続する中継ボックス64を備えていることにより、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長を使用状況に応じて適宜短くすることができるため、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、電動操作用の操作部材20(20a,20b)が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット14のアクチュエータ16の駆動時に電動操作用の操作部材20(20a,20b)が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる。
なお、中継ボックス64による操作部材20(20a,20b)の接続箇所は工場出荷時に予め定められておいても良いし、施工現場で施工者が適宜現場の状況に応じて決めても良い。
また、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、排水弁装置側の電動操作用の操作部材20aが、電動操作用のチューブ68と、このチューブ68内に摺動可能に挿入されて且つ比較的弾性に富んだ可撓性を有するステンレス等の金属製からなる電動操作用のワイヤ70を備えており、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bが、電動操作用のチューブ74と、このチューブ74内に摺動可能に挿入されて且つ比較的弾性に富んだ可撓性を有するステンレス等の金属製からなる電動操作用のワイヤ76を備えていることにより、各電動操作用の操作部材20a,20bの各ワイヤ70,76が、各チューブ68,74により保護されているため、各ワイヤ70,76の耐久性を向上させることができる。
さらに、各電動操作用の操作部材20a,20bの全長のたるみを抑制することにより、駆動ユニット14のアクチュエータ16及びギアユニット78が駆動して電動操作用の操作部材20(20a,20b)の各ワイヤ70,76が各チューブ68,74に対して摺動した際に、各チューブ68,74と各ワイヤ70,76との間の摺動抵抗を小さくすることができるため、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の各ワイヤ70,76の摺動時に、排水弁体12を排水口10に対してより精度よく移動させることができ、排水弁体12の開閉動作をより適切に行うことができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、駆動ユニット本体部18のアクチュエータ16が、DCモータ90と、このDCモータ90の駆動により回転する複数のギア100,102を備えていると共に、駆動ユニット本体部18のギアユニット78がアクチュエータ16の回転軸94に接続されている第1ギア106と、この第1ギア106に接続されている第2ギア108と、この第2ギア108に接続されているプーリ82を備えており、電動操作用のワイヤ76が、アクチュエータ16の駆動時にギアユニット78のプーリ82の回転接線方向に移動可能に、電動操作用のワイヤ76の駆動ユニット側の突起状の先端部76aがプーリ82の外周付近の一部に連結されて接続されていることにより、各電動操作用の操作部材20a,20bの各ワイヤ70,76の全長を短くすることができるため、各ワイヤ70,76の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、各ワイヤ70,76が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット14のアクチュエータ16の駆動時に電動操作用の操作部材20(20a,20b)が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができると共に、各電動操作用の操作部材20a,20bの各ワイヤ70,76が各チューブ68,74に対して摺動した際に、各チューブ68,74と各ワイヤ70,76との間の摺動抵抗を小さくすることができるため、各電動操作用の操作部材20a,20bの各ワイヤ70,76の摺動時に、排水弁体12を排水口10に対してより精度よく移動させることができ、排水弁体12の開閉動作をより適切に行うことができる。
また、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、貯水タンク部6が便器本体部4上の後方側に一体的に形成されている、いわゆる、ワンピース型の水洗大便器2に対しても、便器本体部4が、貯水タンク部6の下方に設けられて電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみが抑制されるように駆動ユニット本体部18が取り付けられる取付部22を備えており、駆動ユニット本体部18が、この取付部22に取り付けられた状態で排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されているため、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、電動操作用の操作部材20(20a,20b)が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット14のアクチュエータ16の駆動時に電動操作用の操作部材20(20a,20b)の各ワイヤ70,76が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、貯水タンク部6の上下方向の縦幅寸法L1が左右方向の横幅寸法L2に対して短くなるように設定されて、比較的貯水タンク部6内のスペースが限られている、いわゆる、ローシルエットの貯水タンク部6に対しても、便器本体部4が、貯水タンク部6の下方に設けられて電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみが抑制されるように駆動ユニット本体部18が取り付けられる取付部22を備えており、駆動ユニット本体部18が、この取付部22に取り付けられた状態で排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されているため、操作部材の全長が排水弁装置部と駆動ユニット本体部との間で長すぎることによって、電動操作用の操作部材20(20a,20b)が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
したがって、駆動ユニット14のアクチュエータ16の駆動時に電動操作用の操作部材20(20a,20b)の各ワイヤ70,76が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を操作するときの操作量のばらつきを抑制することができ、排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる。
つぎに、図14〜図16を参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置について説明する。
図14は、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置の便器本体部における駆動ユニット取付部、及び、この駆動ユニット取付部に駆動ユニットの本体部を固定するための固定部材の部分を拡大した部分拡大斜視図である。また、図15は、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置において、便器本体部の駆動ユニット取付部に駆動ユニットの駆動ユニット本体部が固定部材を介して固定された状態を示す部分拡大斜視図である。さらに、図16は、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置の駆動ユニットの駆動ユニット本体部が固定部材に固定された状態を示す斜視図である。
なお、図14〜図16に示す本発明の第2実施形態による水洗大便器装置において、図1〜図13に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明は省略する。
図14〜図16に示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置200においては、駆動ユニット14の駆動ユニット本体部18が固定部材24を介してワンピース型の水洗大便器202の便器本体部204の背面側の取付部222に着脱可能に取り付けられる点で、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1と共通している。
しかしながら、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置200においては、便器本体部204の背面側部分が袴形状に形成されておらず、空洞部Cが形成されていない点で、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1の便器本体部4と異なっている。
さらに、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置200においては、駆動ユニット本体部18が固定部材24を介して便器本体部204の背面側の取付部222に取り付けられた状態の駆動ユニット本体部18及び固定部材24の姿勢が、それぞれの長手方向が便器本体部4の上下方向に延びるように配置されている点について、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1の駆動ユニット本体部18及び固定部材24の姿勢が、それぞれの長手方向が便器本体部4の前後方向に延びるように配置されている点と異なっている。
すなわち、図14に示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置200では、貯水タンク部206の底部6a且つ後壁部206cの下方に形成される便器本体部204の背面側部分において、この背面側部分を背面側から見て左右方向の中央部分に、貯水タンク部206の底部206aから下方に延びるようにリブ204dが形成されており、このリブ204dには、駆動ユニット本体部18が取り付けられる取付部222が設けられている。
また、固定部材24については、その長手方向が便器本体部4の上下方向に延びるような姿勢で、一対の固定ねじ84、複数のワッシャ284a、及び一対のナット284bが固定部材24の一対の取付穴86と便器本体部204のリブ204dの取付部222の一対の取付穴(図示せず)のそれぞれに取り付けられることにより、便器本体部204のリブ204dの取付部222に固定部材24が固定されるようになっている。
さらに、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置200では、駆動ユニット本体部18を固定部材24に固定する際には、駆動ユニット本体部18の外側ケーシング88のフック部88bについて、固定部材24の第2の係止穴98を選択して挿入した後、外側ケーシング88をアクチュエータ16の回転軸94の回転中心軸線A2を中心に所定角度回動することにより、外側ケーシング88のフック部88bが第2の係止穴98に嵌り込んで係止されるようになっている。
また、駆動ユニット本体部18が固定部材24を介して便器本体部204の取付部222に取り付けられた状態では、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bについて、貯水タンク部206の後壁部206cの切欠き溝66と外側ケーシング88の切欠き溝88dのそれぞれを通過した後、駆動ユニット本体部18のギアユニット78に接続される部分P(図15及び図16参照)が駆動ユニット本体部18に対してほぼ垂直に接続されるようになっている。さらに、電動操作用の操作部材20bの電動操作用のワイヤ76は、プーリ82の回転に伴って、プーリ82の外周部に巻き付きながらプーリ82の回転接線方向に移動可能にプーリ82の外周付近の一部に連結されている。
上述した本発明の第2実施形態による水洗大便器装置200によれば、便器本体部204上の後方側に設けられた貯水タンク部206内の排水弁装置8を駆動する自動洗浄用の駆動ユニット14について、その駆動ユニット本体部18を便器本体部204の背面側のリブ204dに設けられた取付部222に取り付けた状態では、駆動ユニット本体部18が貯水タンク部6の下方且つ便器本体部4の背面側に配置されると共に、排水弁装置8の鉛直方向下方の近傍に配置されるため、駆動ユニット部14の細長状の電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみを抑制することができる。
また、便器本体部204又は貯水タンク部206の種類に応じて駆動ユニット本体部18を電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部204の取付部222に固定する固定部材24を有することにより、この固定部材24を介して駆動ユニット本体部18を電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長のたるみが抑制されるような姿勢で便器本体部4の取付部222に確実に固定することができる。
さらに、駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材20bについて、貯水タンク部206の後壁部206cの切欠き溝66を通過した後に、駆動ユニット本体部18の外側ケーシング88の切欠き溝88dを通過してギアユニット78に接続される部分Pが駆動ユニット本体部18に対してほぼ垂直に接続されることにより、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長を短くすることができるため、電動操作用の操作部材20(20a,20b)の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、電動操作用の操作部材20(20a,20b)が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
また、電動操作用のワイヤ76が、アクチュエータ16の駆動時にギアユニット78のプーリ82の回転接線方向に移動可能に、電動操作用のワイヤ76の駆動ユニット側の突起状の先端部76aがプーリ82の外周付近の一部に連結されて接続されていることにより、各電動操作用の操作部材20a,20bの各ワイヤ70,76の全長を短くすることができるため、各ワイヤ70,76の全長が排水弁装置8と駆動ユニット本体部18との間で長すぎることによって、各ワイヤ70,76が不必要に曲げられたりすることを抑制することができる。
これらの結果、駆動ユニット本体部18のアクチュエータ16の駆動により電動操作用の操作部材20が排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を正確に操作することができ、その操作量のばらつきを抑制することができる。よって、排水弁装置8の排水弁体12の開閉動作を適切に行うことができる水洗大便器装置200及び自動洗浄用の駆動ユニット14を提供することができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による水洗大便器装置1,2000においては、ワンピース型の水洗大便器2,202の便器本体部4,204の背面側に、駆動ユニット14の駆動ユニット本体部18が固定部材24を介して取り付けられる取付部22,222を設けた形態について説明したが、これらの形態に限られず、駆動ユニット本体部の取付部については、貯水タンク部の底面側に設け、操作部材の全長のたるみが抑制されるように駆動ユニット本体部が排水弁装置の鉛直方向下方又はその近傍に配置されるようにしてもよい。
1 水洗大便器装置
2 ワンピース型の水洗大便器
4 便器本体部
4a ボウル部
4b 脚部
4c 脚部
4d 天井部
4e 排水トラップ管路部
4f 導水路
6 貯水タンク部(貯水部)
6a 貯水タンク部の底部
6b 貯水タンク部の蓋体
6c 貯水タンク部の後壁部(貯水部の後壁部)
8 排水弁装置(直動式の排水弁装置部)
8a ケーシング
10 排水口
12 排水弁体(弁体)
14 自動洗浄用の駆動ユニット(駆動ユニット部)
16 アクチュエータ(電動駆動部)
16a ケーシング
18 駆動ユニット本体部
20 電動操作用の操作部材
20a 排水弁装置側の電動操作用の操作部材(第1の操作部材)
20b 駆動ユニット本体部側の電動操作用の操作部材(第2の操作部材)
22 取付部
24 固定部材
26 排水ソケット
28 便座
30 局部洗浄装置
32 制御装置
34 洗浄水タンク装置
36 給水装置
36a 給水管
36b 給水バルブ
36c フロート
38 手動操作ユニット
40 指示装置
40a 操作ボタン
42 人感センサ
44 手動用回転軸
46 手動用操作レバー
48 回転機構ユニット
48a ケーシング
50 手動操作用の操作部材
52 手動操作用のチューブ
52a 手動操作用のチューブの排水弁装置側の先端部
54 手動操作用のワイヤ
54a 手動操作用のワイヤの排水弁装置側の突起状の先端部
56 排水弁装置の主軸部
58 排水弁装置の手動操作用のワイヤ連結部
60 排水弁装置の電動操作用のワイヤ連結部
62 弁座
64 中継ボックス(接続手段)
64a ケーシング
64b ケーシングの開口端面
64c 蓋体
66 切欠き溝
68 電動操作用のチューブ(チューブ部)
68a 電動操作用のチューブの排水弁装置側の先端部
68b 電動操作用のチューブの中継ボックス側の先端部
70 電動操作用のワイヤ(ワイヤ部)
70a 電動操作用のワイヤの排水弁装置側の突起状の先端部
70b 電動操作用のワイヤの中継ボックス側の突起状の先端部
72 保持部材
74 電動操作用のチューブ(チューブ部)
74a 電動操作用のチューブの排水弁装置側の先端部
74b 電動操作用のチューブの中継ボックス側の先端部
76 電動操作用のワイヤ(ワイヤ部)
76a 電動操作用のワイヤの駆動ユニット本体部側の突起状の先端部
76b 電動操作用のワイヤの中継ボックス側の突起状の先端部
78 ギアユニット(回転機構部)
80 ケーシング
82 プーリ(回転機構部)
84 固定ねじ
86 固定ねじ用の取付穴
88 駆動ユニット本体部の外側ケーシング
88a 外側ケーシングの外側表面
88b 外側ケーシングのフック部
88c 外側ケーシングの開口端部
88d 外側ケーシングの切欠き溝
90 DCモータ(電動駆動源)
92 固定ボルト
94 アクチュエータの回転軸
96 第1の係止穴
98 第2の係止穴
100 ギア(回転機構部)
102 出力ギア(回転機構部)
104 リターンスプリング
106 第1ギア(回転機構部)
108 第2ギア(回転機構部)
200 水洗大便器装置
202 ワンピース型の水洗大便器
204 便器本体部
204d リブ
206 貯水タンク部
206a 貯水タンク部の底部
206c 貯水タンク部の後壁部
222 取付部
284a ワッシャ
284b ナット
A1 回転中心軸線
A2 回転中心軸線
A3 回転中心軸線
C 空洞部
H1 大洗浄モードによる洗浄開始時の排水弁体の弁座に対する高さ
H2 小洗浄モードによる洗浄開始時の排水弁体の弁座に対する高さ
P 電動操作用の操作部材の駆動ユニット本体部に接続される部分
R1 手動用操作レバーの回転方向
R2 手動用操作レバーの回転方向
R3 ギアユニットのプーリの回転方向
W トイレ室内の壁面
WL1 止水水位

Claims (13)

  1. 洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置であって、
    汚物を受けるボウル部を備えた便器本体部と、
    この便器本体部上の後方側に設けられて上記便器本体部に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク部と、
    この貯水タンク部内に設けられ、上下動することにより上記貯水タンク部の排水口を開閉する弁体を備えた直動式の排水弁装置部と、
    この排水弁装置部を駆動して上記弁体の開閉動作を行う駆動ユニット部と、を有し、
    この駆動ユニット部は、上記排水弁装置部を電動駆動する電動駆動部を備えた駆動ユニット本体部と、上記排水弁装置部と上記駆動ユニット本体部とを接続して上記電動駆動部の駆動により上記弁体の開閉動作を操作する細長状の操作部材と、を備え、
    上記便器本体部の背面側又は上記貯水タンク部の底面側には、上記駆動ユニット本体部が取り付けられる取付部が設けられ、上記駆動ユニット本体部は、上記取付部に取り付けられた状態で上記操作部材の全長のたるみが抑制されるように上記排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されていることを特徴とする水洗大便器装置。
  2. 更に、上記便器本体部又は上記貯水タンク部の種類に応じて上記駆動ユニット本体部を上記操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で上記便器本体部の取付部に固定する固定部材を有する請求項1記載の水洗大便器装置。
  3. 上記貯水タンク部は、上方が開口し且つその内部に上記排水弁装置部が設けられて洗浄水が貯水される貯水部と、この貯水部の上端に配置された蓋体と、を備え、上記貯水部は、上記排水弁装置部の後方側に隣接して後壁部を形成しており、上記貯水部内の止水水位よりも上方の上記後壁部又は上記蓋体には、上記操作部材が上記貯水タンク部の内外に挿通可能な穴又は溝が形成されている請求項1又は2に記載の水洗大便器装置。
  4. 上記操作部材は、上記貯水部の後壁部の挿通可能な穴又は溝を通過した後に上記駆動ユニット本体部に接続される部分が上記駆動ユニット本体部に対してほぼ垂直に接続されている請求項3に記載の水洗大便器装置。
  5. 上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に接続される第1の操作部材と、一端が上記駆動ユニット本体部に接続される第2の操作部材と、を備え、上記駆動ユニット部は、更に、上記第1の操作部材及び上記第2の操作部材のそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で上記第1の操作部材の他端と上記第2の操作部材の他端とを接続する接続手段を備えている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
  6. 上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に固定されて他端が上記駆動ユニット本体部に固定されるチューブ部と、このチューブ部に挿入されて一端が上記電動駆動部に接続されると共に他端が上記弁体に接続されて上記電動駆動部の駆動により上記チューブ部に対して摺動するワイヤ部と、を備えている請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
  7. 上記駆動ユニット本体部の電動駆動部は、電動駆動源と、この電動駆動源の駆動により回転する回転機構部を備え、上記操作部材のワイヤ部は、上記電動駆動部の駆動時に上記回転機構部の回転接線方向に移動して上記弁体を開閉可能に一端が上記回転機構部に接続されている請求項6記載の水洗大便器装置。
  8. 上記貯水タンク部は、上記便器本体部上の後方側に一体的に形成されている請求項1乃至7の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
  9. 上記貯水タンク部は、その上下方向の縦幅寸法が左右方向の横幅寸法に対して短くなるように設定されている請求項1乃至8の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
  10. 洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置用の駆動ユニットであって、
    汚物を受けるボウル部を備えた便器本体部と、この便器本体部上の後方側に設けられて上記便器本体部に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク部と、この貯水タンク部内に設けられ、上下動することにより上記貯水タンクの排水口を開閉する弁体を備えた直動式の排水弁装置部と、を備えた水洗大便器装置に取り付けられる駆動ユニット本体部と、
    この駆動ユニット本体部に設けられて上記排水弁装置部を電動駆動する電動駆動部と、
    上記排水弁装置部と上記駆動ユニット本体部とを接続して上記電動駆動部の駆動により上記弁体の開閉動作を操作する細長状の操作部材と、を有し、
    上記便器本体部の背面側又は上記貯水タンク部の底面側には、上記駆動ユニット本体部が取り付けられる取付部が設けられ、上記駆動ユニット本体部は、上記取付部に取り付けられた状態で上記操作部材の全長のたるみが抑制されるように上記排水弁装置部の鉛直方向下方又はその近傍に配置されていることを特徴とする水洗大便器装置用の駆動ユニット。
  11. 更に、上記便器本体部又は上記貯水タンク部の種類に応じて上記駆動ユニット本体部を上記操作部材の全長のたるみが抑制されるような姿勢で上記便器本体部の取付部に固定する固定部材を有する請求項10記載の水洗大便器装置用の駆動ユニット。
  12. 上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に接続される第1の操作部材と、一端が上記駆動ユニット本体部に接続される第2の操作部材と、を備え、上記駆動ユニットは、更に、上記第1の操作部材及び上記第2の操作部材のそれぞれの長さを使用状況に応じて調節した状態で上記第1の操作部材の他端と上記第2の操作部材の他端とを接続する接続手段を有する請求項10又は11に記載の水洗大便器装置用の駆動ユニット。
  13. 上記操作部材は、一端が上記排水弁装置部に固定されて他端が上記駆動ユニット本体部に固定されるチューブ部と、このチューブ部に挿入されて一端が上記電動駆動部に接続されると共に他端が上記弁体に接続されて上記電動駆動部の駆動により上記チューブ部に対して摺動するワイヤ部と、を備えている請求項10乃至12の何れか1項に記載の水洗大便器装置用の駆動ユニット。
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