JP2016056418A - 冷間加工用鋼材 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理を省略しても高い強度が得られ、冷間加工性及び耐水素脆化特性に優れた冷間加工用鋼材を提供する。
【解決手段】冷間加工用鋼材を、Cを0.02質量%以下(0質量%を含まない)、Nを0.005〜0.03質量%、Pを0.05質量%を超え0.3質量%以下、Siを3質量%以下(0質量%を含まない)及びMnを3質量%以下(0質量%を含まない)含有すると共に、Sを0.05質量%以下、Alを0.02質量%以下、Vを0.02質量%以下、Tiを0.02質量%以下、Nbを0.02質量%以下、Zrを0.02質量%以下に規制し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、固溶窒素量が0.004〜0.03質量%である組成にする。
【選択図】なし

Description

本発明は、冷間加工用鋼材に関する。より詳しくは、機械構造部材などの冷間加工が施される用途に使用される冷間加工用鋼材に関する。
機械構造部材、特に自動車などの輸送機に使用される鋼材には、より高い強度が求められている。一方、機械構造部材の製造工程では、CO排出削減の観点から、熱処理工程の省略についての要求が高い。そこで、従来、冷間加工により高強度化することが可能で、調質処理を省略することができる所謂「非調質鋼」が開発されている。しかしながら、従来の冷間加工非調質鋼材(高強度鋼材)は、割れ性や変形抵抗などの冷間加工性に劣るという問題点がある。また、従来の冷間加工非調質鋼材は、共強度化すると、耐水素脆化特性が低下するという問題もある。
このような非調質鋼材の冷間加工性を改善する技術としては、例えば、パーライト組織を制御することにより、冷間鍛造時の耐割れ性及び加工後の強度を向上させた中高炭素鋼がある(特許文献1参照)。また、中炭素鋼においてミクロ組織をフェライト及びパーライトの2相組織とし、パーライト面積率及びラメラ間隔を制御することにより、耐遅れ破壊率及び冷間鍛造性を向上させたボルト用鋼線もある(特許文献2参照)。
更に、極低炭素化して固溶窒素を一定量確保することにより、変形抵抗の低下及び加工後の強度の向上を図った冷間加工用鋼材も提案されている(特許文献3〜6参照)。特に、特許文献5,6に記載の冷間加工用鋼材では、セメンタイト相の組織分率を減らし、フェライト相の組織分率を高めることで、優れた冷間加工性を実現している。一方、低炭素鋼のミクロ組織をフェライト及びマルテンサイト含有する複合組織とし、各組織の面積率、結晶粒径、アスペクト比など特定することで、耐水素脆化特性の向上を図った超高強度鋼材もある(特許文献7参照)。
特開2000−144306号公報 特開2013−82963号公報 特開2008−163410号公報 特開2009−228125号公報 特開2010−280963号公報 特開2011−99135号公報 特開2010−126787号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような中高炭素鋼は、変形抵抗が高いため、金型の寿命が短いという問題がある。一方、特許文献2に記載のボルト用鋼線では、炭素含有量を低めに設定しているため、金型寿命や割れ性の問題は解決することができるが、冷間鍛造後に250℃で2時間の熱処理を行う必要があり、CO削減の観点から問題がある。
また、特許文献3〜6に記載の冷間加工用鋼材は、水素脆化特性が考慮されていないため、耐水素脆化特性が十分とは言えない。更に、特許文献7に記載の超高強度鋼材は、硬質相であるマルテンサイトを含有するため、変形抵抗を十分に下げることができず、冷間加工性に課題がある。
そこで、本発明は、熱処理を省略しても高い強度が得られ、冷間加工性及び耐水素脆化特性に優れた冷間加工用鋼材を提供することを主目的とする。
本発明に係る冷間加工用鋼材は、C:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、N:0.005〜0.03質量%、P:0.05質量%を超え0.3質量%以下、Si:3質量%以下(0質量%を含まない)、Mn:3質量%以下(0質量%を含まない)を含有し、S:0.05質量%以下、Al:0.02質量%以下、V:0.02質量%以下、Ti:0.02質量%以下、Nb:0.02質量%以下、Zr:0.02質量%以下に規制され、残部がFe及び不可避的不純物からなり、固溶窒素量が0.004〜0.03質量%である。
この冷間加工用鋼材は、必要に応じて、Cu:3質量%以下、Ni:3質量%以下、Cr:3質量%以下及びMo:3質量%以下からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含有することができる。
一方、C含有量は0.01質量%以下にしてもよい。
また、N含有量を0.008質量%以上とすると共に、固溶窒素量を0.007質量%以上とすることもできる。
更に、P含有量は0.08質量%以上にしてもよい。
本発明によれば、冷間加工のみで高強度化することができ、更に、冷間加工性及び耐水素脆化特性に優れた冷間加工用鋼材を実現することができる。
Aは加工後硬さの切断方向を示す図であり、Bは加工後硬さの測定位置を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の冷間加工用鋼材は、必須成分として、Cを0.02質量%以下(0質量%を含まない)、Nを0.005〜0.03質量%、Pを0.05質量%を超え0.3質量%以下、Siを3質量%以下(0質量%を含まない)及びMnを3質量%以下(0質量%を含まない)含有すると共に、固溶窒素量を0.004〜0.03質量%としている。また、本実施形態の冷間加工用鋼材では、Sを0.05質量%以下、Cuを3質量%以下、Niを3質量%以下、Crを3質量%以下、Moを3質量%以下、Alを0.02質量%以下、Vを0.02質量%以下、Tiを0.02質量%以下、Nbを0.02質量%以下、Zrを0.02質量%以下に規制している。
[C:0.02質量%以下(0質量%を含まない)]
炭素(C)は、鉄鋼材料中で炭化物を形成して強度の向上に寄与する元素であり、鋼材中の炭素量が増加すると顕著に高強度化する。その一方で、鋼材中の炭素量が増加すると、変形抵抗が高くなり冷間加工性が低下すると共に、炭化物は割れの要因になる。具体的には、C含有量が0.02質量%を超えると冷間加工性が低下するため、本実施形態の冷間加工用鋼材では、C含有量を0.02質量%以下とする。また、変形抵抗の低減及び割れ低減の観点から、C含有量は0.015質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以下である。
一方、Cは、不可避的不純物としても含有されるため、実製造上0質量%とすることは困難である。このため、C含有量は、製造コストなどの実製造上の観点から0.001質量%以上とすることが好ましく、また、強度向上の観点から0.005質量%以上とすることが好ましい。
[N:0.005〜0.03質量%、固溶窒素量:0.004〜0.03質量%]
窒素(N)は、鉄鋼材料中で窒化物として又は固溶状態で存在する。鋼材中の窒化物は結晶粒を微細化する効果があるが、固溶状態で窒素が存在すると、冷間加工後に顕著な硬化を示す。
N含有量が0.005質量%未満又は固溶窒素量が0.004質量%未満の場合、十分な強度が得られない。一方、N含有量が0.03質量%を超えるか又は固溶窒素量が0.03質量%を超えると、強度の過度な上昇や冷間加工性の低下を招く。よって、本実施形態の冷間加工用鋼材では、N含有量を0.005〜0.03質量%とし、かつ、固溶窒素量を0.004〜0.03質量%とする。
なお、強度確保の観点から、N含有量は0.008質量%以上が好ましく、より好ましくは0.011質量%以上である。固溶窒素量も同様に、強度確保の観点から、0.007質量%以上が好ましく、より好ましくは0.01質量%以上である。一方、強度と加工性のバランスの観点から、N含有量は0.025質量%以下にすることが好ましく、より好ましくは0.02質量%以下である。固溶窒素量も同様に、強度と加工性のバランスの観点から、0.025質量%以下が好ましく、より好ましくは0.02質量%以下である。
[P:0.05質量%を超え0.3質量%以下]
りん(P)は、鉄鋼材料中で固溶状態又はりん化合物として存在する。Pは、多量に含有すると鋼材を脆化させる有害元素として扱われており、極力低減させることが一般的である。これに対して、本発明者は、Pを有効活用できないか検討を行い、特定組成の鋼材ではP含有量を多くしても、冷間加工の際に脆化しないこと及び耐水素脆化特性が優れることを見出した。
ただし、P含有量が0.05質量%以下の場合、強度と冷間加工性と耐水素脆化のバランスが低下する。一方、Pの過度の添加は、必要以上の強度上昇や加工性劣化を招く。具体的には、P含有量が0.3質量%を超えると、強度の過度な上昇や冷間加工性の低下を招く。
よって、本実施形態の冷間加工用鋼材では、P含有量を0.05質量%を超え0.3質量%以下とする。なお、高強度化の観点から、P含有量は、0.08質量%以上とすることが好ましく、より好ましくは0.11質量%以上である。また、強度と加工性のバランスの観点から、P含有量は0.25質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.2質量%以下である。
[Si:3質量%以下(0質量%を含まない)]
Siは、脱酸元素として作用し、また、固溶強化の効果を有する。しかしながら、Siを過度に添加すると変形抵抗が増加する。具体的には、Si含有量が3質量%を超えると、変形抵抗が増加して、冷間加工性が低下する。よって、本実施形態の冷間加工用鋼材では、Si含有量を3質量%以下に規制する。また、冷間加工性向上の観点から、Si含有量は2質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは1質量%以下である。
なお、Siは、不可避的不純物として含有されるため、積極的な低減を図らなければ鋼材中に0.02質量%程度含まれる。そこで、製造コストなどの観点から、Si含有量は0.02質量%以上とすることが好ましい。
[Mn:3質量%以下(0質量%を含まない)]
Mnも脱酸元素であり、また、MnにはSをMnSとして固定する効果もある。しかしながら、脱酸効果は他の元素でも代用が可能であり、また、3質量%を超えて、Mnを過度に添加しても前述した効果の向上は見られないだけでなく、変形抵抗が増加する原因となる。よって、本実施形態の冷間加工用鋼材では、Mn含有量を3質量%以下とする。なお、加工性向上の観点から、Mn含有量は2質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは1質量%以下である。一方、Mn含有量の下限値は、S含有量に応じて好ましい値が変化するが、S固定化効果の安定化の観点から、Mn含有量は0.05質量%以上であることが好ましい。
[S:0.05質量%以下]
Sは、有害元素であり、鋼材中のS量は低減することが望ましい。また、Sによる影響は、Mnなどを添加して固定することで回避することができるが、MnSは割れの要因となるため、やはりS量は極力少ない方が好ましい。具体的には、S含有量が0.05質量%を超えると、割れ発生の原因となるMnSなどのS化合物の量か増加するため、耐割れ性が低下する。よって、本実施形態の冷間加工用鋼材では、S含有量を0.05質量%以下に規制する。なお、耐割れ性向上の観点から、S含有量は0.03質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以下である。
[Cu、Ni、Cr:0.15〜3質量%]
Cu、Ni及びCrは、耐食性を向上させる効果があり、更に、耐食性向上を通じて耐水素脆化特性の向上に寄与するため、必要に応じて添加される。ただし、Cu、Ni及びCrの含有量が、それぞれ0.15質量%未満の場合、前述した効果が十分に得られない。そこで、Cu、Ni及びCrを添加する場合は、これらのうちの少なくとも1種を0.15質%以上添加することが好ましい。また、Cu、Ni及びCrの含有量は、耐食性向上の観点から、それぞれ0.3質量%以上であることが好ましく、それぞれ0.5質量%以上であることがより好ましい。
一方、Cu、Ni及びCrを、それぞれ3質量%を超えて過剰に添加すると、脆化やスケール剥離性が低下すると共に、製造コストに問題が生じる。よって、Cu、Ni及びCrを添加する場合は、その含有量を、それぞれ0.15〜3質量%とする。
[Mo:0.15〜3質量%]
Moは、靭性を向上させる効果がある元素であり、必要に応じて添加される。ただし、Mo含有量が0.15質量%未満の場合、その添加効果が十分に得られない。一方、Moを、3質量%を超えて過剰に添加すると、脆化を招く他、製造コストの面からも問題がある。よって、Moは、0.15〜3質量%の範囲で添加する。なお、靭性向上の観点から、Mo含有量は0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることより好ましい。
[Al、V、Ti、Nb、Zr:それぞれ0.02質量%以下]
Al、V、Ti、Nb及びZrは、窒化物を形成する元素であり、本実施形態の冷間加工用鋼材においては、固溶窒素量を確保するため、極力低減すべき元素である。具体的には、Al、V、Ti、Nb及びZrの含有量がそれぞれ0.02質量%を超えると、前述した固溶窒素量を得ることができず、強度が低下する。よって、Al、V、Ti、Nb及びZrの含有量は、それぞれ0.02質量%以下とする。なお、強度向上の観点から、Al、V、Ti、Nb及びZrの含有量は、0.01質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.005質量%以下、特に好ましくは0.002質量%以下である。
[残部]
本実施形態の冷間加工用鋼材における上記以外の成分、即ち残部は、Fe及び不可避的不純物である。ここで、本実施形態の冷間加工用鋼材に含まれる不可避的不純物としては、例えばH、O、B、Mg、Ca、Zn、Pb、As、Sn、Ta、Hf及びCoなどが挙げられる。
本実施形態の冷間加工用鋼材によれば、冷間加工のみで高強度が得られるため、熱処理を省略することができる。また、本実施形態の冷間加工用鋼材は、冷間加工性に優れるだけでなく、耐水素脆化特性にも優れる。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて、本発明の効果について具体的に説明する。本実施例においては、下記表1に示す組成の鋼材を溶製し、「固溶窒素量」、「冷間鍛造性」及び「水素脆化特性」について評価した。
Figure 2016056418
[固溶窒素量]
固溶窒素量は、JIS G1228に規定される方法に準拠して測定した。
[冷間加工性]
冷間加工性は、室温で70%圧縮加工し、変形抵抗、割れの有無及び加工後硬さで評価した。変形抵抗は、圧縮試験機を用いて、歪み速度を10/秒として70%圧縮した際の最大荷重を測定し、試験片寸法から応力値を算出した。割れの有無は、実体顕微鏡を用いて20倍の倍率で観察した。
加工後硬さの測定は、以下に示す方法で行った。図1Aは加工後硬さの切断方向を示す図であり、図1Bは加工後硬さの測定位置を示す図である。先ず、図1Aに示すように、圧縮加工後の円盤状試験片1を、湿式切断法により圧縮方向に対して平行方向に切断した。切断後の試験片1を樹脂に埋め込み、切断面を鏡面研磨して、図1Bに示す断面の高さ1/2で幅1/4の位置(硬さ測定位置1a)において、荷重を4.9N(500gf)にして、マイクロビッカース硬さ試験を行った。
その結果、変形抵抗が800MPa以下で、割れが無く、加工後硬さが300Hv以上のものを合格とした。
[水素脆化特性]
水素脆化特性は、70%伸線加工したものを丸棒引張試験片に加工し、15%塩酸に60分間浸漬した後、引張試験機を用いて、歪み速度を10−3/秒にして引張試験を行い、引張強度(TS)及び絞り(RA)を求めた。その結果、SCM調質鋼を規準(比較鋼)とし、TSが840MPa以上、RAが65%以上のものを合格とした。なお、この水素脆化試験は、前述した冷間加工性試験において変形抵抗、割れ及び加工硬さの全てが合格であったものについてのみ実施した。
以上の結果を、下記表2にまとめて示す。
Figure 2016056418
上記表2に示すように、P含有量が本発明の範囲を超えている比較例のNo.A1の鋼材は、水素脆化特性が劣っていた。N含有量及び固溶窒素量が本発明の範囲に満たない比較例のNo.A10の鋼材は、加工後硬さが劣っていた。それぞれ、Al含有量、Ti含有量、Nb含有量及びV含有量が、本発明の範囲を超えており、かつ固溶窒素量が本発明の範囲に満たない比較例のNo.A11〜A14の鋼材は、加工後硬さが劣っていた。
C含有量が本発明の範囲を超え、かつ固溶窒素量が本発明の範囲に満たない比較例のNo.A15の鋼材は、割れが発生した。固溶窒素量は本発明の範囲内であるが、比較例のNo.A15の鋼材よりも更にCを多く含有している比較例のNo.A16の鋼材は、割れの発生だけでなく、変形抵抗も高かった。また、C含有量が本発明の範囲を大幅に超過し、更に固溶窒素量が本発明の範囲に満たない比較例のNo.A17,A18の鋼材も同様に、割れが発生し、変形抵抗が高かった。
これに対して、本発明の実施例のNo.A2〜A9及びNo.A19の鋼材は、冷間加工性及び水素脆化特性のいずれも優れていた。
以上の結果から、本発明によれば、熱処理を行わなくても高い強度が得られ、冷間加工性に優れ、SCM調質鋼(比較鋼)と同等又はそれ以上の耐水素脆化特性を有する冷間加工用鋼材が得られることが確認された。
1 試験片
1a 硬さ測定位置

Claims (6)

  1. C:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、
    N:0.005〜0.03質量%、
    P:0.05質量%を超え0.3質量%以下、
    Si:3質量%以下(0質量%を含まない)、
    Mn:3質量%以下(0質量%を含まない)、
    を含有し、
    S:0.05質量%以下、
    Al:0.02質量%以下、
    V:0.02質量%以下、
    Ti:0.02質量%以下、
    Nb:0.02質量%以下、
    Zr:0.02質量%以下
    に規制され、
    残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    固溶窒素量が0.004〜0.03質量%である冷間加工用鋼材。
  2. 更に、Cu:0.15〜3質量%、Ni:0.15〜3質量%及びCr:0.15〜3質量%からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含有する請求項1に記載の冷間加工用鋼材。
  3. 更に、Mo:0.15〜3質量%を含有する請求項1又は2に記載の冷間加工用鋼材。
  4. C含有量が0.01質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷間加工用鋼材。
  5. N含有量が0.008質量%以上であり、かつ固溶窒素量が0.007質量%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷間加工用鋼材。
  6. P含有量が0.08質量%以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷間加工用鋼材。
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