JP2016056277A - 粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物、並びにこれを用いた自動車内装材、床材および壁紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐フォギング性および耐候性に優れた粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物、並びにこれを用いた自動車内装材、床材および壁紙を提供する。
【解決手段】(A)塩化ビニル樹脂100質量部に対して、(B)ホスファイト0.01〜10質量部が含有されてなる粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物である。(B)ホスファイトは、三塩化リンを原料として製造されたものであることが好ましく、また、(B)ホスファイト中の不純物として、フェノールは0.1%以下であることが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】(A)塩化ビニル樹脂100質量部に対して、(B)ホスファイト0.01〜10質量部が含有されてなる粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物である。(B)ホスファイトは、三塩化リンを原料として製造されたものであることが好ましく、また、(B)ホスファイト中の不純物として、フェノールは0.1%以下であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」とも称す)、並びにこれを用いた自動車内装材、床材および壁紙に関し、詳しくは、耐フォギング性に優れた粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物、並びにこれを用いた自動車内装材、床材および壁紙に関する。
塩化ビニル樹脂組成物を用いた成形品は、その経済性から多岐に渡る分野で使用されている。その中でも、例えば、自動車内装材、床材または壁紙等のカバーリング材料としての用途は、軽量かつ、適度な柔軟性、ソフト感や製品美観が求められており、加工方法により、シボ加工やステッチ模様等、様々な意匠性を付与することができる塩化ビニル樹脂組成物が広範に使用されている。
塩化ビニル樹脂は、含ハロゲン樹脂であるため、樹脂自体は、加工時や成形時において劣化しやすいという欠点がある。それを補うために、多数の添加剤を配合する必要がある。特に、自動車内装材、床材または壁紙に使用する場合、これらの添加剤が製品外部に揮散(フォッギング)してしまうことが従来から問題であった。特に、高温に晒されることの多い、自動車内装材の場合、フロントガラスが曇るといった問題や、床材や壁紙に使用する場合は、著しく製品美観を損なうという問題があった。
他方、カバーリング材としての塩化ビニル樹脂組成物の加工方法としては、ゾル成型法や粉末成形法等が挙げられる。ゾル成型法は、製品のソフト感は得られるものの、製品美観が劣るという問題があった。一方、粉体成形法は、ソフト感に加え、製品美観に優れる成形方法である。
このような状況の中、例えば、特許文献1では、粉体成形用として塩化ビニル樹脂にトリメリテート系可塑剤を配合した、ガラス霞性の少ない塩化ビニル組成物が提案されている。また、特許文献2では、粉体成形用としてポリプロピレン/芳香族ビニル化合物−共役ジエン共重合体の水素化物樹脂に、ポリエステル系可塑剤を配合した、耐フォッギング性が良好な樹脂組成物が提案されている。さらに、特許文献3では、塩化ビニル樹脂にトリメリテートおよびセバシン酸系可塑剤を配合することで、耐フォッギング性を改善することができることが開示されている。
塩化ビニル樹脂組成物の耐フォッギング性を向上させる方法として、特許文献1〜3以外にも、塩化ビニル系樹脂組成物のフォッギングの向上させる技術として、亜リン酸エステル(ホスファイト)を添加することも知られているが、必ずしも十分に検討がなされていないというのが現状である。
そこで、本発明の目的は、特定の構造を有するホスファイトを含有する、耐フォギング性に優れた粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物、並びにこれを用いた自動車内装材、床材および壁紙を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記構成とすることにより、塩化ビニル樹脂の耐フォッギング性を向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物は、(A)塩化ビニル樹脂100質量部に対し、(B)ホスファイト0.01〜10質量部が含有されてなることを特徴とするものである。
本発明の樹脂組成物においては、前記(B)ホスファイトが、三塩化リンを原料として製造されたものであることが好ましい。また、本発明の樹脂組成物においては、前記(B)ホスファイト中の不純物として、フェノールが0.1質量%以下であることが好ましい。さらに、本発明の樹脂組成物においては、前記(B)ホスファイトが、下記一般式(1)、
(式(1)中、Rは置換または無置換の炭素数8〜16のアルキル基を表す。)で表されるトリアルキルホスファイトであることが好ましい。さらにまた、本発明の樹脂組成物においては、前記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトのアルキル基が、炭素数8〜16の分岐のアルキル基であることが好ましい。また、本発明の樹脂組成物においては、前記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトが、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリ(イソノニル)ホスファイト、トリ(イソデシル)ホスファイト、トリ(イソウンデシル)ホスファイト、トリ(イソドデシル)ホスファイトからなる群から選ばれるいずれか1つ以上であることが好ましい。
(式(1)中、Rは置換または無置換の炭素数8〜16のアルキル基を表す。)で表されるトリアルキルホスファイトであることが好ましい。さらにまた、本発明の樹脂組成物においては、前記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトのアルキル基が、炭素数8〜16の分岐のアルキル基であることが好ましい。また、本発明の樹脂組成物においては、前記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトが、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリ(イソノニル)ホスファイト、トリ(イソデシル)ホスファイト、トリ(イソウンデシル)ホスファイト、トリ(イソドデシル)ホスファイトからなる群から選ばれるいずれか1つ以上であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物においては、さらに、(C)ヒンダードアミン系光安定剤が含有されてなることが好ましく、前記(C)ヒンダードアミン系光安定剤が、下記一般式(2)、
(式中、R2はヒドロキシ基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、またはオキシラジカルを表し、前記アルキル基および前記アルケニル基は酸素原子、カルボニル基で単数若しくは複数中断されていてもよい。)で表される基を有することが好ましい。本発明の樹脂組成物においては、さらに、酸化防止剤、可塑剤、金属系安定剤、β−ジケトン化合物、ハイドロタルサイト、紫外線吸収剤からなる群から選択される1種以上を含有することが好ましい。
(式中、R2はヒドロキシ基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、またはオキシラジカルを表し、前記アルキル基および前記アルケニル基は酸素原子、カルボニル基で単数若しくは複数中断されていてもよい。)で表される基を有することが好ましい。本発明の樹脂組成物においては、さらに、酸化防止剤、可塑剤、金属系安定剤、β−ジケトン化合物、ハイドロタルサイト、紫外線吸収剤からなる群から選択される1種以上を含有することが好ましい。
本発明の自動車内装材、床材および壁紙は、本発明の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物が成形されてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、耐フォギング性に優れた粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物、並びにこれを用いた自動車内装材、床材および壁紙を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物は、(A)塩化ビニル樹脂(以下、「(A)成分」とも称す)100質量部に対し、(B)ホスファイト(以下、「(B)成分」とも称す)0.01〜10質量部が含有されてなるものである。かかる組成とすることで、耐フォギング性および耐候性に優れた樹脂組成物を得ることができる。以下、本発明の樹脂組成物に係る各成分につき、詳細に説明する。
本発明の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物は、(A)塩化ビニル樹脂(以下、「(A)成分」とも称す)100質量部に対し、(B)ホスファイト(以下、「(B)成分」とも称す)0.01〜10質量部が含有されてなるものである。かかる組成とすることで、耐フォギング性および耐候性に優れた樹脂組成物を得ることができる。以下、本発明の樹脂組成物に係る各成分につき、詳細に説明する。
<(A)塩化ビニル樹脂>
本発明に使用される、(A)成分としては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等その重合方法には特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三元共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種ビニルエーテル共重合体等の塩素含有樹脂、およびそれらの相互のブレンド品あるいはそれらの塩素含有樹脂と他の塩素を含まない合成樹脂、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン三元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、ポリエステル等とのブレンド品、ブロック共重合体、グラフト共重合体等を挙げられる。
本発明に使用される、(A)成分としては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等その重合方法には特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三元共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種ビニルエーテル共重合体等の塩素含有樹脂、およびそれらの相互のブレンド品あるいはそれらの塩素含有樹脂と他の塩素を含まない合成樹脂、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン三元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、ポリエステル等とのブレンド品、ブロック共重合体、グラフト共重合体等を挙げられる。
これらの中でも、平均重合度は300〜10,000が好ましく、500〜8,000がより好ましく、500〜5,000がさらに好ましい。市販の製品としては、(株)大洋塩ビ製 TH−640、TH−700、TH−800;(株)カネカ製 S−1004、S−1008;(株)信越ポリマー製 TK−700、Tk−800.TK−1300;(株)新第一塩ビ製 ZEST1000、PQHPN等が挙げられる。これら上記(A)成分は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
<(B)ホスファイト>
本発明に使用される、(B)成分の原料としては、特に限定されないが、例えば、赤リン、黄リン、三塩化リン、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリプロピルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トーリメチルホスフィネート、トリエチルホスフィネート、トリプロピルホスフィネート、トリブチルホスフィネート、ジメチルメチルホスホネート、ジメチルエチルホスホネート、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリメチルホスフィンオキシド等が挙げられ、三塩化リン、トリメチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリプロピルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファイトが好ましく、三塩化リン、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリフェニルホスファイトがより好ましく、三塩化リン、トリフェニルホスファイトがさらに好ましい。
本発明に使用される、(B)成分の原料としては、特に限定されないが、例えば、赤リン、黄リン、三塩化リン、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリプロピルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トーリメチルホスフィネート、トリエチルホスフィネート、トリプロピルホスフィネート、トリブチルホスフィネート、ジメチルメチルホスホネート、ジメチルエチルホスホネート、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリメチルホスフィンオキシド等が挙げられ、三塩化リン、トリメチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリプロピルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリフェニルホスファイトが好ましく、三塩化リン、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリフェニルホスファイトがより好ましく、三塩化リン、トリフェニルホスファイトがさらに好ましい。
本発明に使用される、(B)成分中には、未反応の原料は副生成物等の不純物が入っていても特に問題はないが、安全性の観点から、不純物としてフェノールが0.1質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以下がより好ましく、0.01質量%以下がさらに好ましく、実質0質量%が最も好ましい。
上記一般式(1)のRがとり得る炭素数8〜16のアルキル基としては、オクチル基、イソオクチル基(2−エチルヘキシル基)、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基が挙げられる。これらの中でも、炭素数8〜16の分岐のアルキル基が好ましく、炭素数8〜14の分岐のアルキル基がより好ましく、炭素数8〜13の分岐のアルキル基が熱安定性、加工性、耐着色性、樹脂への相溶性、耐フォギング性の点から最も好ましい。炭素数7未満の分岐のアルキル基では、上記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトは、熱安定性、加工性、耐着色性、耐フォギング性の効果が十分に発揮されない場合があり、炭素数17を超えると、熱安定性、加工性、耐着色性、耐フォギング性の効果が十分に発揮されない場合がある。また、直鎖のアルキル基を用いると、耐フォッギング性の効果が著しく劣るため、好ましくない。
置換基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;アセチル、2−クロロアセチル、プロピオニル、オクタノイル、アクリロイル、メタクリロイル、フェニルカルボニル(ベンゾイル)、フタロイル、4−トリフルオロメチルベンゾイル、ピバロイル、サリチロイル、オキザロイル、ステアロイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニル、カルバモイル等のアシル基;アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ等のアシルオキシ基;アミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ブチルアミノ、シクロペンチルアミノ、2−エチルヘキシルアミノ、ドデシルアミノ、アニリノ、クロロフェニルアミノ、トルイジノ、アニシジノ、N−メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ,ナフチルアミノ、2−ピリジルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、ホルミルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチル−メトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ等の置換アミノ基;スルホンアミド基、スルホニル基、カルボキシル基、シアノ基、スルホ基、水酸基、ニトロ基、メルカプト基、イミド基、カルバモイル基、スルホンアミド基等が挙げられ、これらの基はさらに置換されていてもよい。また、カルボキシル基およびスルホ基は、塩を形成していてもよい。
本発明の樹脂組成物においては、上記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトの中でも、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリ(イソノニル)ホスファイト、トリ(イソデシル)ホスファイト、トリ(イソウンデシル)ホスファイト、トリ(イソドデシル)ホスファイトがより好ましい。
(B)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜10質量部であり、熱安定性、加工性、耐着色性、耐フォギング性の点から、0.01〜8質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましく、0.01〜3質量部がさらに好ましく、0.01〜1質量部が特に好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、熱安定性や耐着色性、耐フォギング性が不十分な場合があり、10質量部を超えると、熱安定性、加工性、耐着色性、耐フォギング性が低下する場合がある。本発明においては、(B)成分は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明に使用される、(B)成分の製造方法は、Organic Synthesis.1951,31,111等に記載の公知の方法で製造でき、特に限定されないが、例えば、クロライドを用いた方法や、エステル交換反応等が挙げられる。例えば、三塩化リンとアルコールを反応させる直接エステル化反応や、トリフェニルホスファイトとアルコールとのエステル交換反応によって適宜製造することができる。製造は、一括で原料を仕込むこともできるが、クロライドを用いる場合は、三塩化リンを滴下しながら仕込む方が反応性の観点から好ましい。反応温度は特に限定されないが、30〜80℃が好ましく、40℃〜70℃が特に好ましい。クロライドを用いた場合、発生する塩化水素は系外に排出してもよく、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化物や、トリエチルアミン、ジエチルフェニルアミン等のアミン化合物による中和や水洗工程にて処理してもよい。
<(C)ヒンダードアミン系光安定剤>
さらに、本発明の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物には、耐候性を高めるために(C)成分が配合されていることが好ましい。(C)成分としては、従来公知のヒンダードアミン系光安定剤であれば、特に限定されず、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕、1,2,3,4−ブタンカルボン酸/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール/3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール/1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルエステル重縮合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)=デカンジオアート/メチル=1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル=セバカート混合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルメタクリレート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネート等が挙げられる。
さらに、本発明の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物には、耐候性を高めるために(C)成分が配合されていることが好ましい。(C)成分としては、従来公知のヒンダードアミン系光安定剤であれば、特に限定されず、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕、1,2,3,4−ブタンカルボン酸/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール/3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール/1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルエステル重縮合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)=デカンジオアート/メチル=1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル=セバカート混合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルメタクリレート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネート等が挙げられる。
(C)成分としては、好ましくは、下記一般式(2)で表される基を有する化合物が挙げられる。ここで、式中、R2はヒドロキシ基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、またはオキシラジカルを表し、アルキル基、アルケニル基は酸素原子、カルボニル基で単数若しくは複数中断されていてもよい。
上記一般式(2)のR2がとり得る、炭素数1〜30のアルキル基としては、直鎖アルキル基または分岐アルキル基が挙げられる。直鎖アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基等が挙げられ、分岐アルキル基は、上記直鎖アルキル基の1つ若しくは2つ以上を炭素数1〜9のアルキル基で置換した基が挙げられる。
上記一般式(2)のR2がとり得る、炭素数2〜30のアルケニル基としては、例えば、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、イコセニル基、ヘンイコセニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、ヘキサコセニル基、ヘプタコセニル基、オクタコセニル基、ノナコセニル基、トリアコンテニル基が挙げられ、アルカジエニル基およびアルカトリエニル基も含む。
上記アルキル基およびアルケニル基は酸素原子またはカルボニル基で単数若しくは複数中断されていてもよい。これらの中でも、酸素原子またはカルボニル基で単数若しくは複数中断されていてもよい、炭素数1〜24のアルキル基が好ましく、炭素数1〜18のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜12のアルキル基がさらに好ましい。炭素数30を超えると、樹脂への相溶性、製品美観が劣り、耐候性、耐フォギング性の効果が十分に発揮されない場合がある。なお、上記一般式(2)のR2が水素原子の場合、上記一般式(2)で表される(C)成分は、耐候性、樹脂への相溶性、耐フォギング性の効果が十分に発揮されない場合がある。
上記一般式(2)で表される(C)成分として、具体的には、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンカルボン酸/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール/3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール/1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルエステル重縮合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)=デカンジオアート/メチル=1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル=セバカート混合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルメタクリレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネートが挙げられ、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンカルボン酸/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール/3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール/1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルエステル重縮合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)=デカンジオアート/メチル=1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル=セバカート混合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルメタクリレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネートがより好ましく、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテテトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンカルボン酸/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール/3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール/1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルエステル重縮合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)=デカンジオアート/メチル=1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル=セバカート混合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルメタクリレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネートが挙げられるが、本発明はこれによって限定されるものではない。
上記(C)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜1質量部であり、0.01〜0.8質量部が好ましく、0.01〜0.7質量部がより好ましく、0.01〜0.5質量部がさらに好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、十分な耐候性を発揮しない場合があり、1質量部を超えると、樹脂への相溶性、製品美観を損ねる場合がある。これら上記(C)成分は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
<その他成分>
その他、本発明の樹脂組成物には、酸化防止剤、可塑剤、金属系安定剤、β−ジケトン化合物、ハイドロタルサイト、紫外線吸収剤、ゼオライト化合物、ポリオール類、その他の無機化合物、充填剤、着色剤、架橋剤、帯電防止剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性化剤、離型剤、顔料、加工助剤、発泡剤等が配合されていてもよい。
その他、本発明の樹脂組成物には、酸化防止剤、可塑剤、金属系安定剤、β−ジケトン化合物、ハイドロタルサイト、紫外線吸収剤、ゼオライト化合物、ポリオール類、その他の無機化合物、充填剤、着色剤、架橋剤、帯電防止剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性化剤、離型剤、顔料、加工助剤、発泡剤等が配合されていてもよい。
上記酸化防止剤としては、従来公知の酸化防止剤であれば、特に限定されず、フェノール系酸化防止剤や硫黄系酸化防止剤等が挙げられる。
上記フェノール系抗酸化剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデシル・3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、1,1−ブチリデンビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)、4,4’−ブチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパノイルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]等が挙げられる。好ましくは、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,1−ブチリデンビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリエチレングリコールビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス[2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパノイルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼンが挙げられ、1,1−ブチリデンビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンがより好ましい。
上記フェノール系酸化防止剤の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜1質量部であり、0.01〜0.8質量部が好ましく、0.01〜0.7質量部がより好ましく、0.01〜0.5質量部がさらに好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、十分な性能を発揮しない場合があり、1質量部を超えると、樹脂への相溶性、製品美観を損ねる場合がある。
上記硫黄系抗酸化剤としては、例えば、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリスチルステアリル、ジステアリルエステル等のジアルキルチオジプロピオネート類およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類等が挙げられる。好ましくは、ジトリデシルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ドデシルチオプロピオネート)が挙げられる。
上記硫黄系酸化防止剤の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜1質量部であり、0.01〜0.8質量部が好ましく、0.01〜0.7質量部がより好ましく、0.01〜0.5質量部がさらに好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、十分な性能を発揮しない場合があり、1質量部を超えると、樹脂への相溶性、製品美観を損ねる場合がある。
これら上記フェノール系酸化防止剤および硫黄系酸化防止剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記可塑剤としては、従来公知の可塑剤であれば、特に限定されず、例えば、ジブチルフタレート、ブチルヘキシルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルテレフタレート等のフタレート系可塑剤;ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート等のアジペート系可塑剤;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチル)ホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート等のホスフェート系可塑剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコールと、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、桂皮酸等の二塩基酸とを用い、必要に応じて一価のアルコール、モノカルボン酸(酢酸、芳香族酸等)等をストッパーとして使用したポリエステル系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ化ステアリン酸メチル、エポキシ化ステアリン酸ブチル、エポキシ化ステアリン酸2−エチルヘキシル、エポキシ化ステアリン酸ステアリルエステル、エポキシ化ポリブタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ化亜麻仁油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビニルシクロへキセンジエポキサイド、ジシクロへキセンジエポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等のエポキシ系可塑剤、その他、テトラヒドロフタル酸系可塑剤、アゼライン酸系可塑剤、セバシン酸系可塑剤、ステアリン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ビフェニレンポリカルボン酸系可塑剤、多価アルコールの芳香族酸エステル系可塑剤(トリメチロールプロパンのトリベンゾエート等)等が挙げられる。好ましくは、フタレート系可塑剤、アジペート系可塑剤、セバシン酸系可塑剤、エポキシ系可塑剤、多価アルコールの芳香族酸エステル系可塑剤が挙げられる。
可塑剤の含有量は、(A)成分100質量部に対して、10〜80質量部であり、加工性、取扱い性、製品美観、強度等の点から、10〜75質量部が好ましく、10〜70質量部がより好ましく、10〜60質量部がさらに好ましく、20〜60質量部が特に好ましい。その含有量が10質量部未満では、加工性が不十分な場合があり、80質量部を超えると、取扱い性、強度が劣る場合や、製品美観を損ねる場合がある。これら上記可塑剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記金属系安定剤としては、従来公知の金属系安定剤であれば、特に限定されず、例えば、有機酸金属塩等が挙げられ、有機酸金属塩の有機酸成分としては、カルボン酸、有機リン酸類またはフェノール類等が挙げられる。
上記カルボン酸としては、例えば、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、カプリン酸、ネオデカン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、クロロステアリン酸、12−ケトステアリン酸、フェニルステアリン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン酸および類似酸並びに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、桐油脂肪酸、大豆油脂肪酸および綿実油脂肪酸等の天然に産出する上記の酸の混合物、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、エチル安息香酸、イソプロピル安息香酸、トルイル酸、キシリル酸、サリチル酸、5−tert−オクチルサリチル酸、ナフテン酸、シクロヘキサンカルボン酸等が挙げられる。この中でも、オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ネオデカン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、オレイン酸、リシノール酸、安息香酸が好ましい。
また、上記有機リン酸類としては、例えば、モノまたはジオクチルリン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジオクタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホスホン酸ステアリルエステル等が挙げられる。
また、上記フェノール類としては、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、シクロヘキシルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール等が挙げられる。
上記有機酸金属塩の金属成分としては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)、亜鉛(Zn)、セシウム(Cs)、スズ(Sn)、バリウム(Ba)、アルミニウム(Al)等が挙げられる。この中でも、Mg、CaやZnが好ましい。上記有機酸成分と金属成分との塩である、有機酸金属塩は、その組み合わせによって、正塩、酸性塩、塩基性塩、過塩基性塩を形成することができ、それらの塩を単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。樹脂への相溶性や、安定化効果の寄与が高い点等から、ステアリン酸金属塩やラウリン酸金属塩、オレイン酸金属塩、リシノール酸金属塩、ネオデカン酸金属塩、2−エチルヘキシル酸金属塩、安息香酸金属塩が好ましく、その金属としては、Ca、ZnやMgが好ましい。
金属系安定剤の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜10質量部であり、0.01〜8質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましく、0.01〜3質量部がさらに好ましく、0.01〜1質量部が特に好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、熱安定性、加工性、耐着色性が不十分な場合があり、10質量部を超えると、熱安定性と耐着色性を低下させる場合がある。これら上記金属系安定剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記β−ジケトン化合物としては、従来公知のβ−ジケトンであれば、特に限定されず、例えば、アセチルアセトン、トリアセチルメタン、2,4,6−ヘプタトリオン、ブタノイルアセチルメタン、ラウロイルアセチルメタン、パルミトイルアセチルメタン、ステアロイルアセチルメタン、フェニルアセチルメタン、ジシクロヘキシルカルボニルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、ベンゾイルアセチルメタン、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、ビス(4−オクチルベンゾイル)メタン、ベンゾイルジアセチルメタン、4−メトキシベンゾイルメタン、ビス(4−カルボキシメチルベンゾイル)メタン、2−カルボキシメチルベンゾイルアセチルオクチルメタン、デヒドロ酢酸、シクロヘキサン−1,3−ジオン、3,6−ジメチル−2,4−ジオキシシクロヘキサン−1カルボン酸メチル、2−アセチルシクロヘキサノン、ジメドン、2−ベンゾイルシクロヘキサン等が挙げられる。好ましくは、フェニルアセチルメタン、ジシクロヘキシルカルボニルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、ベンゾイルアセチルメタン、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、ビス(4−オクチルベンゾイル)メタンが挙げられ、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタンがより好ましい。
また、これらのβ−ジケトン化合物の金属塩も使用することができる。β−ジケトン金属塩を提供し得る金属種としては、例えば、Li、NaおよびKや、Mg、Ca、Sr、Zn、Al等が挙げられる。β−ジケトン化合物の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜5質量部であり、0.01〜4質量部が好ましく、0.01〜3質量部がより好ましく、0.01〜2質量部がさらに好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、十分な性能を発揮しない場合があり、5質量部を超えると、樹脂への相溶性、耐着色性、製品美観を損ねる場合がある。これらβ−ジケトン化合物は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ハイドロタルサイトとしては、従来公知のハイドロタルサイトであれば、特に限定されず、例えば、下記一般式(3)で表されるような、Mgおよび/またはアルカリ金属とAlあるいはZn、MgおよびAlからなる塩基性炭酸塩が好ましく、結晶水を脱水したものであってもよい。ここで、式中、Mはアルカリ金属またはZnを、xは0〜6の数を、yは0〜6の数を、zは0.1〜4の数を、pはMの価数を、nは0〜100の結晶水の数を表す。
MxMgyAlzCO3(OH)xp+2y+3z−2・nH2O (3)
MxMgyAlzCO3(OH)xp+2y+3z−2・nH2O (3)
上記ハイドロタルサイト化合物の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜5質量部であり、0.01〜4質量部が好ましく、0.01〜3質量部がより好ましく、0.01〜2質量部がさらに好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、十分な性能を発揮しない場合があり、5質量部を超えると、樹脂への相溶性、耐着色性、製品美観を損ねる場合がある。これら上記ハイドロタルサイトは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記紫外線吸収剤としては、従来公知の紫外線吸収剤であれば、特に限定されず、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−第三ブチル−4’−(2−メタクリロイルオキシエトキシエトキシ)ベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−C7〜9混合アルコキシカルボニルエチルフェニル)トリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3、5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステル等の2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシロキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキシエトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−(2−(2−エチルヘキサノイルオキシ)エチルオキシ)フェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−(2−オクタノイルオキシエチル)フェニル)−1,3,5−トリアジン、等の2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、テトラキス(α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリロイルオキシメチル)メタン等のシアノアクリレート類等が挙げられる。好ましくは、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−(2−(2−エチルヘキサノイルオキシ)エチルオキシ)フェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾ−ル−2−イル−フェノ−ル]が挙げられ、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−(2−(2−エチルヘキサノイルオキシ)エチルオキシ)フェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾ−ル−2−イル−フェノ−ル]がより好ましく、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−(2−(2−エチルヘキサノイルオキシ)エチルオキシ)フェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾ−ル−2−イル−フェノ−ル]がさらに好ましい。
上記紫外線吸収剤の含有量は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜1質量部であり、0.01〜0.8質量部が好ましく、0.01〜0.7質量部がより好ましく、0.01〜0.5質量部がさらに好ましい。その含有量が0.01質量部未満では、十分な耐候性を発揮しない場合があり、1質量部を超えると、樹脂への相溶性、製品美観を損ねる場合がある。これら上記紫外線吸収剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ゼオライト化合物としては、従来公知のゼオライト化合物であれば、特に限定されず、独特の三次元ゼオライト結晶構造を有するアルカリまたはアルカリ土類金属のアルミノ珪酸塩であり、例えば、その代表例として、A型、X型、Y型およびP型ゼオライト、モノデナイト、アナルサイト、ソーダライト族のアルミノ珪酸塩、クリノブチロライト、エリオナイトおよびチャバサイト等を挙げることができ、これらゼオライト化合物の結晶水(いわゆるゼオライト水)を含有する含水物または結晶水を除いた無水物のいずれでもよい。上記ゼオライト化合物の含有量は、本発明の効果を損ねない範囲で配合することができるが、0.01〜5質量部が好ましい。
上記ポリオール類としては、従来公知のポリオール類であれば、特に限定されず、例えば、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス(ジペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、トレハロース等が挙げられる。上記ポリオール類の含有量は、本発明の効果を損ねない範囲で配合することができるが、0.01〜2質量部が好ましい。
その他の無機化合物としては、従来公知のその他の無機化合物であれば、特に限定されず、例えば、珪酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。その他の無機化合物の含有量は、本発明の効果を損ねない範囲で配合することができるが、0.01〜5質量部が好ましい。
上記の充填剤、着色剤、架橋剤、帯電防止剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性化剤、離型剤、顔料、加工助剤、発泡剤等の各種添加剤は、従来公知の添加剤であれば、特に限定されず、本発明の効果を損ねない範囲で配合することができる。
これらの添加剤は、添加剤どうしを配合した後に塩化ビニル樹脂に添加してもよく、または、塩化ビニル樹脂に直接添加剤を添加してもよい。
本発明の樹脂組成物の調整方法としては、常法でよく、特に限定されず、加熱、冷却用のジャケット付きミキサー、ヘンシエルミキサー等を使用して行なうことができる。具体的には、これらのミキサー内に(A)成分、(B)成分、さらに、酸化防止剤、可塑剤、金属系安定剤、β−ジケトン化合物、ハイドロタルサイト、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤からなる群から選択される1種または2種以上を、ジャケットに水蒸気を通しながら撹拌しミキサー内の内容物の温度を約110〜130℃にまで加熱する。温度が約110〜130℃に達したら、130℃を超えないように保温しながら10〜40分間好ましくは10〜30分間撹拌をつづけ、可塑剤を樹脂に充分吸収させる。
混合機器の撹拌力や回転数および羽根の形状等の影響はあるものの130℃を超える加熱は通常塩化ビニル系重合体をゲル化させてしまうため好ましくない。反面、加熱温度が低いと可塑剤吸収速度が遅くなり、作業能率が低下するとともに重合体に吸収されなかつた可塑剤が樹脂粒子の表面に残り、得られた樹脂組成物の粉体流動性を阻害するので好ましくない。従って、撹拌中の温度は110〜130℃、好ましくは115〜125℃に保つようにするのが好ましい。
次に、ジャケットに水蒸気のかわりに冷却水を通し、ミキサー内の内容物を常温付近まで冷却する。最後にミキサー内に所定量(通常樹脂100質量部に対して5〜20質量部の塩化ビニル乳化重合体)の塩化ビニル乳化重合体を追加し、さらに2〜10分間撹拌混合してミキサー内の内容物の粒子表面に塩化ビニル乳化重合体を被覆させる。
次に、本発明の自動車内装材、床材、壁紙について説明する。
本発明の自動車内装材、床材、壁紙は、本発明の樹脂組成物が成形されてなるものである。本発明の樹脂組成物は、流動浸漬法、静電塗装法、粉体溶射法、粉体回転成形法、パウダースラッシュ成形法等の従来公知の粉体成形法にて成形することができる。
本発明の自動車内装材、床材、壁紙は、本発明の樹脂組成物が成形されてなるものである。本発明の樹脂組成物は、流動浸漬法、静電塗装法、粉体溶射法、粉体回転成形法、パウダースラッシュ成形法等の従来公知の粉体成形法にて成形することができる。
本発明の樹脂組成物の用途は特に限定されないが、自動車内装材、床材、壁紙等に用いることが好ましく、自動車内装材(特に、クラッシュパッド、アームレスト、ヘッドレスト、コンソール、メーターカバー、インスツルメントパネルあるいはドアトリム等の半硬質または軟質のカバーリング材料)、床材、壁紙がさらに好ましい。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例によりなんら制限を受けるものではない。表中の配合量の単位は質量部とする。
<実施例1〜7、比較例1〜10>
下記、(配合−1)および(配合−2)に対し、表1〜4に記載の配合物を、ギヤーオーブンにより130℃で90分間ドライアップした後、らいかい器を用いて15分間撹拌してコンパウンドを作成した。クロム製鏡面板を300℃のギヤーオーブンに約15分間入れて取り出した後、鏡面板が230℃になった時点でコンパウンドを速やかに均一の厚さに広げ、15秒間放置した。鏡面板(金型)を逆さにし、そのまま30秒間放置した後、水槽に浸漬して冷却し、シート(厚さ1.0mm)を得た。得られたシートを用いて、耐フォギング性と耐候性(Y.I;Yellowness Index)評価を行なった。下記、表1〜4にそれらの結果を示す。
下記、(配合−1)および(配合−2)に対し、表1〜4に記載の配合物を、ギヤーオーブンにより130℃で90分間ドライアップした後、らいかい器を用いて15分間撹拌してコンパウンドを作成した。クロム製鏡面板を300℃のギヤーオーブンに約15分間入れて取り出した後、鏡面板が230℃になった時点でコンパウンドを速やかに均一の厚さに広げ、15秒間放置した。鏡面板(金型)を逆さにし、そのまま30秒間放置した後、水槽に浸漬して冷却し、シート(厚さ1.0mm)を得た。得られたシートを用いて、耐フォギング性と耐候性(Y.I;Yellowness Index)評価を行なった。下記、表1〜4にそれらの結果を示す。
<<耐フォギング性>>
得られたシートを50mm×50mmに裁断し、1リットルのフラスコに入れガラス板で蓋をし、100℃に保ったオイルバスで3時間加熱し、ガラス板についた曇り(霞度)をHazeメーターで測定することにより、耐フォッギング性を評価した。
得られたシートを50mm×50mmに裁断し、1リットルのフラスコに入れガラス板で蓋をし、100℃に保ったオイルバスで3時間加熱し、ガラス板についた曇り(霞度)をHazeメーターで測定することにより、耐フォッギング性を評価した。
<<耐候性>>
得られたシートを、キセノン・ウェザーメーター(ATLAS社製)にて、ブラックパネル温度89℃、雨なし条件下で、所定時間毎の黄色度(Y.I.)をスガ試験機製色差計にて測定し、耐候性を評価した。
得られたシートを、キセノン・ウェザーメーター(ATLAS社製)にて、ブラックパネル温度89℃、雨なし条件下で、所定時間毎の黄色度(Y.I.)をスガ試験機製色差計にて測定し、耐候性を評価した。
<<耐熱老化試験>>
得られたシートからJIS K 7113に準じて規定の試験片を作製し、引張試験を行い、伸び(%)を測定した。また、得られたシートにウレタンを裏打ちしたものを120℃で500時間劣化促進させた後に裏打ちウレタンを剥がして試験片を作製して引張試験を行って伸び(%)を測定した。その結果から伸び残率(劣化後の試験片の伸び/劣化前の試験片の伸び×100(%))を求めた。
得られたシートからJIS K 7113に準じて規定の試験片を作製し、引張試験を行い、伸び(%)を測定した。また、得られたシートにウレタンを裏打ちしたものを120℃で500時間劣化促進させた後に裏打ちウレタンを剥がして試験片を作製して引張試験を行って伸び(%)を測定した。その結果から伸び残率(劣化後の試験片の伸び/劣化前の試験片の伸び×100(%))を求めた。
(配合−1)
(株)信越ポリマー製 TK−1300 (ポリ塩化ビニル樹脂) 100質量部
(株)新第一塩ビ製 ZEST PQHPN (ポリ塩化ビニル樹脂) 10質量部
ホスファイト 下記表1、2参照
トリ(2−エチルヘキシル)トリメリテート 70質量部
エポキシ化大豆油 5質量部
二酸化チタン 2質量部
(株)ADEKA製 LS−12 0.2質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2Oの60%過塩素酸処理品 0.9質量部
ナトリウムA型ゼオライト 1.4質量部
過塩素酸ナトリウム 0.6質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2O 0.1質量部
(株)信越ポリマー製 TK−1300 (ポリ塩化ビニル樹脂) 100質量部
(株)新第一塩ビ製 ZEST PQHPN (ポリ塩化ビニル樹脂) 10質量部
ホスファイト 下記表1、2参照
トリ(2−エチルヘキシル)トリメリテート 70質量部
エポキシ化大豆油 5質量部
二酸化チタン 2質量部
(株)ADEKA製 LS−12 0.2質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2Oの60%過塩素酸処理品 0.9質量部
ナトリウムA型ゼオライト 1.4質量部
過塩素酸ナトリウム 0.6質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2O 0.1質量部
(配合−2)
(株)信越ポリマー製 TK−1300 (ポリ塩化ビニル樹脂) 90質量部
(株)新第一塩ビ製 ZEST PQHPN(ポリ塩化ビニル樹脂) 10質量部
ホスファイト 下記表3、4参照
ヒンダードアミン系光安定剤 下記表3、4参照
トリ(n−オクチル)トリメリテート 80質量部
エポキシ化大豆油 5質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2Oの60%過塩素酸処理品 1.5質量部
ナトリウムA型ゼオライト 2.3質量部
過塩素酸ナトリウム 1質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2O 0.2質量部
二酸化チタン 2質量部
ステアリン酸亜鉛 0.5質量部
ジベンゾイルメタン 0.2質量部
1,1−ブチリデンビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)
0.1質量部
(株)信越ポリマー製 TK−1300 (ポリ塩化ビニル樹脂) 90質量部
(株)新第一塩ビ製 ZEST PQHPN(ポリ塩化ビニル樹脂) 10質量部
ホスファイト 下記表3、4参照
ヒンダードアミン系光安定剤 下記表3、4参照
トリ(n−オクチル)トリメリテート 80質量部
エポキシ化大豆油 5質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2Oの60%過塩素酸処理品 1.5質量部
ナトリウムA型ゼオライト 2.3質量部
過塩素酸ナトリウム 1質量部
Mg4Al2(OH)12CO3・3H2O 0.2質量部
二酸化チタン 2質量部
ステアリン酸亜鉛 0.5質量部
ジベンゾイルメタン 0.2質量部
1,1−ブチリデンビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)
0.1質量部
*5:(ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネート
*6:テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート
表1〜4において、本発明のトリアルキルホスファイトを用いた実施例1〜3は、比較例1〜5に記載のいずれのホスファイトと比較しても、耐フォッギング性に優れていることがわかる。また、本発明の分岐のアルキル基を用いたホスファイトは、比較例5に示す分岐のアルキル基を用いた場合と比較して、耐フォッギング性に顕著な効果があることが明らかとなった。さらに、耐候性においても、本発明のヒンダードアミン系光安定剤を用いた実施例4〜7は、比較例6〜10と比較して優れた耐候性と共に耐フォッギング性も両立した2つの効果を兼ね備えていることがわかる。よって、本発明の樹脂組成物およびその成形品は、耐フォッギング性と耐着色性の両方に於いて優れた効果を発揮することが明らかとなった。
Claims (12)
- (A)塩化ビニル樹脂100質量部に対し、(B)ホスファイト0.01〜10質量部が含有されてなることを特徴とする粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- 前記(B)ホスファイトが、三塩化リンを原料として製造されたものである請求項1記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- 前記(B)ホスファイト中の不純物として、フェノールが0.1質量%以下である請求項1または2記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- 前記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトのアルキル基が、炭素数8〜16の分岐のアルキル基である請求項4記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- 前記一般式(1)で表されるトリアルキルホスファイトが、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリ(イソノニル)ホスファイト、トリ(イソデシル)ホスファイト、トリ(イソウンデシル)ホスファイト、トリ(イソドデシル)ホスファイトからなる群から選ばれるいずれか1つ以上である請求項1〜5のうちいずれか一項記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- さらに、(C)ヒンダードアミン系光安定剤が含有されてなる請求項1〜6のうちいずれか一項記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- さらに、酸化防止剤、可塑剤、金属系安定剤、β−ジケトン化合物、ハイドロタルサイト、紫外線吸収剤からなる群から選択される1種以上を含有する請求項1〜8のうちいずれか一項記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物。
- 請求項1〜9のうちいずれか一項記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物が成形されてなることを特徴とする自動車内装材。
- 請求項1〜9のうちいずれか一項記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物が成形されてなることを特徴とする床材。
- 請求項1〜9のうちいずれか一項記載の粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物が成形されてなることを特徴とする壁紙。
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