JP2016056238A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能を同時に高次元に向上できるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分と、ガラス転移温度0〜130℃、酸価70〜300mgKOH/gのカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂とを含有し、
前記ゴム成分100質量部に対して、前記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の含有量が0.5〜50質量部であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
タイヤのトレッドには、走行初期から走行終了まで、優れた操縦安定性(グリップ性能)を保つことが望まれている。すなわち、優れた初期グリップ性能と共に、走行中・後期のグリップ性能も良好に保つことが望まれており、また、一般にグリップ性能と背反する傾向にある耐摩耗性の確保も求められている。
従来から、初期グリップ性能を向上させる目的では、低軟化点樹脂や液状ポリマー等の配合量を増量する方法や、低温軟化剤を配合する方法が検討され、タイヤ温度が60℃以上となった場合の走行中の安定したグリップ性能を得る目的では、高軟化点樹脂を配合する方法が検討されている。
しかしながら、低軟化点樹脂を配合した場合、初期グリップ性能は向上するものの、トレッドの温度が上昇するにつれて、走行中・後期のグリップ性能が低下するという問題があった。一方、クマロンインデン樹脂等の高軟化点樹脂を配合した場合、走行中・後期の安定したグリップ性能は得られるものの、初期グリップ性能が大きく低下するという問題があった。
特許文献1には、これらの問題を解決する手法として考えられる低軟化点樹脂と高軟化点樹脂を組み合わせてゴム組成物に配合する方法が開示されている。しかしながら、樹脂の配合量は、ゴム全体の温度特性に大きく影響するため、配合可能な樹脂量は制限される。その結果、低軟化点樹脂と高軟化点樹脂を併用しても、初期グリップ性能や走行中の安定したグリップ性能は、それぞれの樹脂を単独で配合した場合ほどは得られない。
一方、構造的にゴムとの相溶性が良好で、混合し易い傾向にあるテルペン系樹脂や芳香族系樹脂を添加する技術も提案されているが、良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能を同時に高次元に向上させる点については、更なる改善が求められている。
特開2004−137463号公報
本発明は、前記課題を解決し、良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能を同時に高次元に向上できるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分と、ガラス転移温度0〜130℃、酸価70〜300mgKOH/gのカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂とを含有し、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の含有量が0.5〜50質量部であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の窒素吸着比表面積が0.5m/g以上であることが好ましい。
上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂のガラス転移温度が40〜110℃、酸価が90〜280mgKOH/gであることが好ましい。
上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂が無溶剤型カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂であることが好ましい。
下記式で表される化合物、硫酸マグネシウム、及び炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種からなり、窒素吸着比表面積が5〜120m/gである無機フィラーを、上記ゴム成分100質量部に対して1〜70質量部含有することが好ましい。
mM・xSiO・zH
(式中、MはAl、Mg、Ti、Ca及びZrからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属、該金属の酸化物又は水酸化物であり、mは1〜5の整数、xは0〜10の整数、yは2〜5の整数、zは0〜10の整数である。)
上記無機フィラーが水酸化アルミニウムであることが好ましい。
上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の窒素吸着比表面積が2.0m/g以上であることが好ましい。
本発明によれば、ゴム成分と、ガラス転移温度0〜130℃、酸価70〜300mgKOH/gのカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂とを含有し、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の含有量が0.5〜50質量部であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤであるので、良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能(特にドライ路面における初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能)を高次元に達成できる。
本発明の空気入りタイヤは、ゴム成分と、ガラス転移温度0〜130℃、酸価70〜300mgKOH/gのカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂とを含有し、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の含有量が0.5〜50質量部であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤである。
樹脂成分として、特定ガラス転移温度及び特定酸価を有するカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂を用いることにより、従来の低軟化点樹脂と高軟化点樹脂を併用する手法や、ゴムとの混合性が良好なテルペン系樹脂や芳香族系樹脂を添加する手法に比べて、良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能(特にドライ路面における初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能)を同時に高次元に改善できる。
これは、所定のガラス転移温度だけでなく、所定の酸価も有するカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂を用いることで、ゴム中の該樹脂の分散性が大きく高まると共に、更には、走行中のゴム温度上昇、転動歪により、樹脂成分がトレッド表面にブルームし、他の液状・固形成分と相まって、粘着層を形成するが、樹脂中のカルボキシル基が粘着層の硬度を高めるため、前記作用効果が顕著に発揮されるものと推察される。また、カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂のゴム中での分散性が良好であるのは、樹脂が所定のガラス転移温度、所定の酸価を有する点だけではなく、所定のガラス転移温度及び酸価を有すると共に、構成成分として芳香族ビニルモノマー成分に基づく単位を有する点も重要であると推察される。
本発明の空気入りタイヤを構成するトレッド用ゴム組成物は、ゴム成分と、特定配合量の特定ガラス転移温度及び特定酸価を有するカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂とを含む。
本発明で使用できるゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)等のジエン系ゴムが挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、グリップ性能及び耐摩耗性がバランスよく得られるという理由からNR、BR、SBRが好ましく、SBRがより好ましい。
SBRとしては、特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)、プロセスオイル伸展又は液状SBR伸展の高分子量スチレンブタジエンゴム等を使用できる。本発明の効果を有効に発揮する点で、S−SBRが特に好ましい。
SBRのスチレン含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上である。20質量%未満であると、充分なグリップ性能が得られない傾向がある。また、上記スチレン含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。60質量%を超えると、耐摩耗性が低下するだけでなく、温度依存性が増大し、温度変化に対する性能変化が大きくなってしまい、走行中・後期の安定したグリップ性能が良好に得られない傾向がある。なお、本発明において、SBRのスチレン含有量は、H−NMR測定により算出される。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、特に好ましくは60質量%以上である。10質量%未満であると、充分な耐熱性、グリップ性能、耐摩耗性が得られない傾向がある。また、SBRの含有量の上限は特に限定されず、100質量%でもよい。
本発明では、特定ガラス転移温度及び特定酸価を有するカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂(以下においては、単にアクリル系樹脂ともいう)を含有する。これにより、良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能(特にドライ路面における初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能)を同時に高次元に向上できる。
上記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂としては、特定ガラス転移温度及び特定酸価を有する点以外は、カルボキシル基を有し、芳香族ビニルモノマー成分とアクリル系モノマー成分を共重合して得られる樹脂であれば特に限定されないが、本発明の効果がより良好に得られるという点で、無溶剤型カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂を好適に使用できる。
無溶剤型カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂などの無溶剤型アクリル系樹脂は、副原料となる重合開始剤、連鎖移動剤、有機溶媒などを極力使用せずに、高温連続重合法(高温連続塊重合法)(米国特許第4,414,370号明細書、特開昭59−6207号公報、特公平5−58005号公報、特開平1−313522号公報、米国特許第5,010,166号明細書、東亜合成研究年報TREND2000第3号p42−45等に記載の方法)により合成された(メタ)アクリル系樹脂(重合体)である。なお、本発明において、(メタ)アクリルは、メタクリル及びアクリルを意味する。
上記アクリル系樹脂は、実質的に副原料となる重合開始剤、連鎖移動剤、有機溶媒などを含まないことが好ましい。また、上記アクリル系樹脂は、本発明の効果の点で、連続重合により得られる組成分布や分子量分布が比較的狭いものが好ましい。
上述のように、上記アクリル系樹脂としては、実質的に副原料となる重合開始剤、連鎖移動剤、有機溶媒などを含まないもの、すなわち、純度が高いものが好ましい。上記アクリル系樹脂の純度(該樹脂中に含まれる樹脂の割合)は、好ましくは95質量%以上、より好ましくは97質量%以上である。
上記アクリル系樹脂を構成するアクリル系モノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸や、(メタ)アクリル酸エステル(2エチルヘキシルアクリレート等のアルキルエステル、アリールエステル、アラルキルエステルなど)、(メタ)アクリルアミド、及び(メタ)アクリルアミド誘導体などの(メタ)アクリル酸誘導体が挙げられる。なお、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及びメタクリル酸の総称である。
上記アクリル系樹脂を構成する芳香族ビニルモノマー成分としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどの芳香族ビニルが挙げられる。なかでも、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
また、上記アクリル系樹脂を構成するモノマー成分として、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸誘導体、芳香族ビニルと共に、他のモノマー成分を使用してもよい。
上記アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル成分及び芳香族ビニル成分のみで構成される樹脂であっても、(メタ)アクリル成分及び芳香族ビニル成分以外の成分をも構成要素とする樹脂であっても良いが、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、(メタ)アクリル成分及び芳香族ビニル成分のみで構成される樹脂であることが好ましい。
また、上記アクリル系樹脂は、カルボキシル基を有するが、カルボキシル基以外にも、水酸基、エポキシ基、シラノール基等を少量有していてよい。
また、上記アクリル系樹脂は、カルボキシル基に加えて、アルキル基を有することが好ましい。これにより、本発明の効果がより好適に得られる。アルキル基の炭素数は、特に限定されないが、好ましくは1〜30、より好ましくは5〜25、更に好ましくは10〜22である。
上記アクリル系樹脂の窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは0.5m/g以上、より好ましくは1.0m/g以上、更に好ましくは2.0m/g以上である。NSAを0.5m/g以上とすることにより、本発明の効果がより好適に得られる。これは、所定のガラス転移温度、酸価だけでなく、比較的大きな比表面積を有するアクリル系樹脂を用いることで、ゴム中の該樹脂の分散性がより大きく高まるため、前記作用効果がより顕著に発揮され、本発明の効果がより好適に得られるものと推察される。また、該NSAの上限は特に限定されない。なお、本発明において、アクリル系樹脂の窒素吸着比表面積は、JIS K 6217−2:2001に準拠して求められる。
上記アクリル系樹脂のガラス転移温度(Tg)(℃/DSC)は、0℃以上であり、好ましくは30℃以上、より好ましくは40℃以上、更に好ましくは50℃以上、特に好ましくは60℃以上、最も好ましくは70℃以上である。また、該Tgは、130℃以下であり、好ましくは110℃以下であり、より好ましくは105℃以下、更に好ましくは100℃以下、特に好ましくは95℃以下、最も好ましくは80℃以下である。0℃未満であると、初期グリップ性能の向上効果は得られるものの、走行中・後期の安定したグリップ性能、耐摩耗性が良好に得られないおそれがあり、130℃を超えると、走行後期又は酷暑環境下のグリップ性能の向上効果は得られるものの、初期グリップ性能、耐摩耗性が良好に得られないおそれがある。
なお、本発明において、アクリル系樹脂のガラス転移温度は、JIS K 7121に従い、昇温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定(DSC)を行って測定される値である。
上記アクリル系樹脂の酸価は、70mgKOH/g以上であり、好ましくは90mgKOH/g以上、より好ましくは120mgKOH/g以上、更に好ましくは160mgKOH/g以上、特に好ましくは200mgKOH/g以上、最も好ましくは240mgKOH/g以上である。また、該酸価は、300mgKOH/g以下であり、好ましくは280mgKOH/g以下である。70mgKOH/g未満であると、初期グリップ及び走行中・後期のグリップ性能を高次元で共に得られないおそれがあり、300mgKOH/gを超えると、ゴム成分との相溶性が悪くなり、充分な破壊特性が得られず、耐摩耗性が著しく悪化するおそれがある。
なお、本発明において、カルボキシル基含有アクリル系樹脂の酸価とは、樹脂1g中に含まれる酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量をミリグラム数で表したものであり、電位差滴定法(JIS K 0070:1992)により測定した値である。
上記アクリル系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは2,000以上、より好ましくは3,000以上、更に好ましくは6,000以上である。また、該Mwは、好ましくは300,000以下、より好ましくは200,000以下、更に好ましくは20,000以下である。2,000未満であると、初期グリップ性能の向上は得られるものの、走行中・後期の安定したグリップ性能が良好に得られないおそれがあり、300,000を超えると、ゴム中の分散性及び走行中・後期のタイヤ表面へのブルーム性が悪化し、グリップ性能の向上が少なくなるおそれがある。
上記アクリル系樹脂は、市販のアクリル系樹脂を使用してもよいが、例えば、市販のアクリル系樹脂に粉砕処理等を施し、上記NSA等の特性を付与することで、調製されることが好ましい。粉砕処理としては、湿式粉砕、乾式粉砕(ジェットミル、カレントジェットミル、カウンタージェットミル、コントラプレックスなど)等、従来公知の方法が挙げられる。
具体的には、上記アクリル系樹脂として、東亞合成(株)製のARUFONシリーズ(UH−2170、UC−3000、UC−3900、UC−3920、UF−5080、UF−5022、UF−5041、UF−5080、UG−4035、UG−4040、UG−4070)等の市販品に粉砕処理を施したもの、等を使用することが好ましい。
上記アクリル系樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部以上、競技用タイヤに適用する場合には特に、好ましくは2質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。また、該含有量は、50質量部以下、好ましくは40質量部以下、より好ましくは30質量部以下、更に好ましくは20質量部以下である。0.5質量部未満であると、充分な粘着効果が得られず、初期グリップ性能及び走行中・後期のグリップ性能の向上が共に得られないおそれがあり、50質量部を超えると、充分な破壊特性が得られず、耐摩耗性が著しく悪化するおそれがある。
本発明では、特に、競技用タイヤに適用する場合、上記アクリル系樹脂と共に、アルキルフェノール系樹脂を使用することが好ましい。これにより、本発明の効果がより好適に得られる。
上記アルキルフェノール系樹脂としては、特に限定されず、アルキルフェノールと、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラールなどのアルデヒド類とを酸又はアルカリ触媒で反応させることにより得られるアルキルフェノールアルデヒド縮合樹脂;アルキルフェノールと、アセチレンなどのアルキンとを反応させて得られるアルキルフェノールアルキン縮合樹脂;これらの樹脂を、カシューオイル、トールオイル、アマニ油、各種動植物油、不飽和脂肪酸、ロジン、アルキルベンゼン樹脂、アニリン、メラミンなどの化合物を用いて変性した変性アルキルフェノール樹脂;等が挙げられる。なかでも、本発明の効果の観点から、アルキルフェノールアルキン縮合樹脂が好ましく、アルキルフェノールアセチレン縮合樹脂が特に好ましい。
なお、上記アルキルフェノール系樹脂を構成するアルキルフェノールとしては、クレゾール、キシレノール、t−ブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール等が挙げられる。なかでも、t−ブチルフェノール等の分枝状アルキル基を有するフェノールが好ましく、t−ブチルフェノールが特に好ましい。
上記アルキルフェノール系樹脂の窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは0.5m/g以上、より好ましくは1.0m/g以上、更に好ましくは2.0m/g以上である。これにより、本発明の効果がより好適に得られる。また、該NSAの上限は特に限定されない。なお、本発明において、アルキルフェノール系樹脂の窒素吸着比表面積は、JIS K 6217−2:2001に準拠して求められる。
上記アルキルフェノール系樹脂のTgは、好ましくは60℃以上であり、より好ましくは65℃以上、更に好ましくは80℃以上である。また、該Tgは、好ましくは110℃以下であり、より好ましくは105℃以下、より好ましくは100℃以下である。60℃未満であると、初期グリップ性能の向上効果は得られるものの、走行中・後期の安定したグリップ性能、耐摩耗性が良好に得られないおそれがあり、110℃を超えると、走行後期又は酷暑環境下のグリップ性能の向上効果は得られるものの、初期グリップ性能、耐摩耗性が良好に得られないおそれがある。
なお、本発明において、アルキルフェノール系樹脂のガラス転移温度は、JIS K 7121に従い、昇温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定(DSC)を行って測定される値である。
上記アルキルフェノール系樹脂の水酸基価(OH価)は、好ましくは15mgKOH/g以上、より好ましくは30mgKOH/g以上、更に好ましくは100mgKOH/g以上、特に好ましくは150mgKOH/g以上である。また、該OH価は、好ましくは250mgKOH/g以下、より好ましくは200mgKOH/g以下である。15mgKOH/g未満であると、初期グリップ及び走行中・後期のグリップ性能を高次元で共に得られないおそれがあり、250mgKOH/gを超えると、ゴム成分との相溶性が悪くなり、十分な破壊特性が得られず、耐摩耗性が著しく悪化するおそれがある。
なお、本発明において、アルキルフェノール系樹脂のOH価とは、樹脂1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量をミリグラム数で表したものであり、電位差滴定法(JIS K 0070:1992)により測定した値である。
上記アルキルフェノール系樹脂のMwは、好ましくは500以上、より好ましくは530以上である。また、該Mwは、好ましくは2,000以下、より好ましくは1,500以下である。500未満であると、初期グリップ性能の向上は得られるものの、走行中・後期の安定したグリップ性能が良好に得られないおそれがあり、2,000を超えると、ゴム中の分散性及び走行中・後期のタイヤ表面へのブルーム性が悪化し、グリップ性能の向上が少なくなるおそれがある。
なお、本発明において、アクリル系樹脂、アルキルフェノール系樹脂のMwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算値である。
上記アルキルフェノール系樹脂は、市販品を使用してもよいが、例えば、市販品のアルキルフェノール系樹脂に粉砕処理等を施し、上記NSA等の特性を付与することで、調製されることが好ましい。
具体的には、上記アルキルフェノール系樹脂として、BASF社製のKoresin等の市販品に粉砕処理を施したもの、等が挙げられる。
上記アルキルフェノール系樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上、更に好ましくは4質量部以上、特に好ましくは15質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは60質量部以下、更に好ましくは40質量部以下、特に好ましくは30質量部以下である。1質量部未満であると、充分な粘着効果が得られず、初期グリップ性能及び走行中・後期のグリップ性能の向上が共に得られないおそれがあり、100質量部を超えると、充分な破壊特性が得られず、耐摩耗性が著しく悪化するおそれがある。
本発明では、上記アクリル系樹脂、アルキルフェノール系樹脂と共に、テルペン系樹脂を使用することが好ましい。これにより、本発明の効果がより好適に得られ、より良好な初期グリップ性能及び耐摩耗性が得られる。
テルペン系樹脂としては、テルペン化合物を重合して得られるポリテルペン樹脂や、テルペン化合物と芳香族化合物とを重合して得られる芳香族変性テルペン樹脂などを使用できる。また、これらの水素添加物を使用することもできる。
上記テルペン系樹脂のTgは、好ましくは50℃以上であり、より好ましくは55℃以上、更に好ましくは60℃以上である。また、該Tgは、好ましくは110℃以下であり、より好ましくは105℃以下、更に好ましくは100℃以下である。50℃未満であると、初期グリップ性能の向上効果は得られるものの、走行中・後期の安定したグリップ性能、耐摩耗性が良好に得られないおそれがあり、110℃を超えると、走行後期又は酷暑環境下のグリップ性能の向上効果は得られるものの、初期グリップ性能、耐摩耗性が良好に得られないおそれがある。
なお、本発明において、テルペン系樹脂のガラス転移温度は、JIS K 7121に従い、昇温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定(DSC)を行って測定される値である。
上記テルペン系樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上、更に好ましくは4質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは50質量部以下、より好ましくは45質量部以下、更に好ましくは40質量部以下、特に好ましくは30質量部以下である。1質量部未満であると、充分な粘着効果が得られず、初期グリップ性能及び走行中・後期のグリップ性能の向上が共に得られないおそれがあり、50質量部を超えると、充分な破壊特性が得られず、耐摩耗性が著しく悪化するおそれがある。
上記アクリル系樹脂、上記アルキルフェノール系樹脂及び上記テルペン系樹脂の合計含有量(好ましくは上記アクリル系樹脂及び上記アルキルフェノール系樹脂の合計含有量)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上、更に好ましくは4質量部以上、特に好ましくは8質量部以上である。また、該合計含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは90質量部以下、更に好ましくは80質量部以下、特に好ましくは70質量部以下である。1質量部未満であると、充分な粘着効果が得られず、初期グリップ性能及び走行中・後期のグリップ性能の向上が共に得られないおそれがあり、100質量部を超えると、充分な破壊特性が得られず、耐摩耗性が著しく悪化するおそれがある。
本発明では、上記アクリル系樹脂、上記アルキルフェノール系樹脂以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、他のアクリル系樹脂などの樹脂を配合してもよい。
本発明では、初期グリップ性能、走行中・後期の安定したグリップ性能などの観点から、更に軟化剤を配合することが好ましい。軟化剤としては特に限定されないが、オイル、液状ジエン系重合体などが挙げられる。
オイルとしては、例えば、パラフィン系、アロマ系、ナフテン系プロセスオイルなどのプロセスオイルが挙げられる。
オイルを配合する場合、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは20質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは85質量部以下、より好ましくは75質量部以下である。15質量部未満では、添加による効果が得られないおそれがあり、85質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。なお、本明細書において、オイルの含有量には、油展ゴムに含まれるオイル量も含まれる。
液状ジエン系重合体は、常温(25℃)で液体状態のジエン系重合体である。
液状ジエン系重合体は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、1.0×10〜2.0×10であることが好ましく、3.0×10〜1.5×10であることがより好ましい。1.0×10未満では、グリップ性能の向上効果がなく、充分な耐久性が確保できないおそれがある。一方、2.0×10を超えると、重合溶液の粘度が高くなり過ぎ生産性が悪化したり、破壊特性が低下するおそれがある。なお、本発明において、液状ジエン系重合体のMwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算値である。
液状ジエン系重合体としては、液状スチレンブタジエン共重合体(液状SBR)、液状ブタジエン重合体(液状BR)、液状イソプレン重合体(液状IR)、液状スチレンイソプレン共重合体(液状SIR)などが挙げられる。なかでも、耐摩耗性と走行中・後期の安定したグリップ性能がバランスよく得られるという理由から、液状SBRが好ましい。
液状ジエン系重合体を配合する場合、液状ジエン系重合体の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは80質量部以下である。10質量部未満では、充分なグリップ性能が得られない傾向があり、120質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
上記アクリル系樹脂、上記アルキルフェノール系樹脂、他のアクリル系樹脂等の各種樹脂、オイル、及び液状ジエン系重合体の合計含有量(好ましくは上記アクリル系樹脂、上記アルキルフェノール系樹脂、オイル、及び液状ジエン系重合体の合計含有量)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは50〜250質量部、より好ましくは100〜200質量部、更に好ましくは120〜180質量部である。上記含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
本発明におけるトレッド用ゴム組成物は、耐摩耗性が優れているという点で、カーボンブラックを含むことが好ましい。
カーボンブラックのNSAは、100m/g以上が好ましく、105m/g以上がより好ましく、110m/g以上が更に好ましい。また、該NSAは、600m/g以下が好ましく、250m/g以下がより好ましく、200m/g以下が更に好ましい。100m/g未満では、グリップ性能が低下する傾向があり、600m/gを超えると、良好な分散が得られにくく、耐摩耗性が低下する傾向がある。なお、カーボンブラックのNSAは、ASTM D 6556に準拠して求められる。
カーボンブラックのセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)比表面積は、100m/g以上が好ましく、120m/g以上がより好ましい。また、該NSAは、300m/g以下が好ましく、250m/g以下がより好ましい。100m/g未満では、グリップ性能が低下する傾向があり、300m/gを超えると、良好な分散が得られにくく、耐摩耗性が低下する傾向がある。なお、カーボンブラックのCTAB比表面積は、ASTM D 3765に準拠して測定される。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは50質量部以上、より好ましくは80質量部以上、更に好ましくは100質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは200質量部以下、より好ましくは150質量部以下である。50質量部未満では充分な耐摩耗性、グリップ性能が得られないおそれがあり、200質量部を超えると、破壊特性、耐摩耗性及びグリップ性能が低下するおそれがある。
本発明におけるトレッド用ゴム組成物は、下記式で表される化合物、硫酸マグネシウム、及び炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の無機フィラーを含有することが好ましい。これにより、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能をより向上できる。
mM・xSiO・zH
(式中、MはAl、Mg、Ti、Ca及びZrからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属、該金属の酸化物又は水酸化物であり、mは1〜5の整数、xは0〜10の整数、yは2〜5の整数、zは0〜10の整数である。)
上記式で表される化合物としては、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、タルク、チタン白、チタン黒、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化アルミニウムマグネシウム、クレー、パイロフィライト、ベントナイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムカルシウム、ケイ酸マグネシウム、ジルコニウム、酸化ジルコニウムなどが挙げられる。無機化合物は単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記無機フィラーのなかでも、モース硬度が3以上、かつ耐水性、耐油性があり、ミクロン単位の粒径に加工することで引っ掻き効果が生じたり、グリップ性能を発現する粘着成分のブルームを促進することで、グリップ性能が改善される。また、良好な耐摩耗性も得られるという点から、MがAlもしくはZrの金属、該金属の酸化物又は水酸化物が好ましく、資源量が豊富で安価である点から、水酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムがより好ましい。更に良好な練り生産性、押出し加工性も得られるという観点では、水酸化アルミニウムが特に好ましい。
上記無機フィラーのNSAは、5〜120m/gであることが好ましい。上記範囲外では、耐摩耗性及びグリップ性能が悪化するおそれがある。該NSAの下限は、より好ましくは10m/gである。また、該NSAの上限は、より好ましくは115m/g、更に好ましくは110m/gである。
なお、無機フィラーのNSAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
上記無機フィラーの平均粒子径は、好ましくは1.5μm以下、より好ましくは0.69μm以下、更に好ましくは0.6μm以下である。また、該平均粒子径は、好ましくは0.2μm以上、より好ましくは0.25μm以上、更に好ましくは0.4μm以上である。1.5μmを超えると、耐摩耗性及びグリップ性能が低下するおそれがあり、0.2μm未満であると、ゴム中の2次凝集塊を形成しやすくなり、かえって耐摩耗性、グリップ性能が低下するおそれがある。なお、無機フィラーの平均粒子径は、数平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡により測定される。
上記無機フィラーのモース硬度は、タイヤの耐摩耗性やグリップ性能の確保や、バンバリーミキサーや押出機の金属摩耗を抑える観点から、シリカ並の7又はそれ未満であることが好ましく、2〜5であることがより好ましい。モース硬度は、材料の機械的性質の一つで古くから鉱物関係で汎用されている測定法であり、硬さを計りたい物質(水酸化アルミニウム等)を標準物質でこすり、ひっかき傷の有無でモース硬度を測定する。
特に、モース硬度が7未満で、かつ該無機フィラーの脱水反応物のモース硬度が8以上の無機フィラーを使用することが好ましい。例えば、水酸化アルミニウムは、モース硬度約3で、バンバリーやロールの摩滅(摩耗)を防止するとともに、走行中・後期の振動・発熱や一部混練りにより表層が脱水反応(転移)して、モース硬度約9のアルミナへ転化し、路面石以上の硬度となるので、優れた耐摩耗性やグリップ性能が得られる。ここで、水酸化アルミニウムの内部全てが転化する必要はなく、一部の転化で路面の引っ掻き機能を発現できる。また、水酸化アルミニウムとアルミナは、水、塩基、酸に対して安定であり、加硫の阻害や酸化劣化の促進もない。なお、該無機フィラーの転移後のモース硬度は、より好ましくは7以上であり、上限は特に制限されない。ダイヤモンドは最高値10である。
上記無機フィラーは、熱分解開始温度(DSC吸熱開始温度)が160〜500℃のものが好ましく、170〜400℃のものがより好ましい。160℃未満では、混練中に熱分解又は再凝集が進みすぎ、練り機のローター羽又は容器の壁等の金属摩耗が行き過ぎたりするおそれがある。なお、無機フィラーの熱分解開始温度は、示差走査熱量測定(DSC)を実施して求められる。また、熱分解には、脱水反応も含まれる。
上記無機フィラーとしては、上記NSAを有する市販品を使用でき、また、無機フィラーに粉砕などの処理を施して上記特性を有する粒子に調整した処理品なども使用可能である。粉砕処理を施す場合、湿式粉砕、乾式粉砕(ジェットミル、カレントジェットミル、カウンタージェットミル、コントラプレックスなど)等、従来公知の方法を適用できる。
また、必要に応じて、医薬、バイオ関係で頻用されるメンブランフィルター法にて分取し、所定のNSAを有するものを作製し、ゴム配合剤として使用することもできる。
上記無機フィラーの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、更に好ましくは5質量部以上である。1質量部未満であると、充分なグリップ性能が得られないおそれがある。また、該含有量は、好ましくは70質量部以下、より好ましくは65質量部以下、更に好ましくは60質量部以下、特に好ましくは20質量部以下である。70質量部を超えると、耐摩耗性が悪化するおそれがある。
本発明では、補強用充填剤として、シリカ、炭酸カルシウムなど、従来タイヤ用ゴム組成物で慣用されるものも使用できる。
本発明におけるトレッド用ゴム組成物には、前記成分以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられている配合剤、例えば、ワックス、酸化亜鉛、ステアリン酸、離型剤、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤等の材料を適宜配合してもよい。
本発明で使用される酸化亜鉛としては、特に限定されず、タイヤなどのゴム分野で使用されているものなどが挙げられる。ここで、酸化亜鉛のなかでは、微粒子酸化亜鉛を好適に使用できる。具体的には、平均一次粒子径200nm以下の酸化亜鉛を使用することが好ましく、より好ましくは100nm以下である。該平均一次粒子径の下限は特に限定されないが、好ましくは20nm以上、より好ましくは30nm以上である。なお、酸化亜鉛の平均一次粒子径は、窒素吸着によるBET法により測定した比表面積から換算された平均粒子径(平均一次粒子径)を表す。また、窒素吸着によるBET法により測定した比表面積(NSA)は10〜50m/gであることが好ましい。
酸化亜鉛を配合する場合、酸化亜鉛の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5〜10質量部以下、より好ましくは1〜5質量部である。酸化亜鉛の含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤などが挙げられ、なかでも、本発明では、チアゾール系、チウラム系、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤を好適に使用できる。
チアゾール系加硫促進剤としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィドなどが挙げられ、なかでも、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィドが好ましい。チウラム系加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)などが挙げられ、なかでも、TOT−Nが好ましい。ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤としては、例えば、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛(ZTC)、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛(PX)などが挙げられる。
加硫促進剤を配合する場合、加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上であり、また、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。1質量部未満では、充分な加硫速度が得られず、良好なグリップ性能、耐摩耗性が得られない傾向があり、15質量部を超えると、ブルーミングを起こし、グリップ性能、耐摩耗性が低下するおそれがある。
本発明におけるトレッド用ゴム組成物は、従来公知の方法で製造できる。
先ず、バンバリーミキサー、オープンロールなどのゴム混練装置に硫黄及び加硫促進剤以外の成分を配合(添加)して混練りした後(ベース練り工程)、得られた混練物に、更に硫黄及び加硫促進剤を配合(添加)して混練りしその後加硫する方法などにより製造できる。
前記ベース練り工程は、前記ゴム成分等を混練するものであれば特に限定されず、1工程でベース練り工程を行う方法の他に、ゴム成分と、上記アクリル系樹脂とを予め混練し、該混練物と硫黄及び加硫促進剤を除くその他の成分を混練する分割した2工程のベース練り工程でもよい。
該ゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッド、特に高性能車用キャップトレッドに好適である。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドの形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用、トラック・バス用、スポーツカー用、2輪バイク用、競技用車両等のタイヤに用いることができるが、特に高性能タイヤとして好適に用いられる。本発明における高性能タイヤとは、グリップ性能(特に、ドライグリップ性能)に特に優れたタイヤであり、競技車両に使用する競技用タイヤをも含む概念であり、該競技用タイヤは、レースなどの競技用タイヤ、特にドライ路面に使用される競技用ドライタイヤに好適に適用できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
<SBR>:旭化成(株)製のタフデン4850(スチレン含有率:40質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分50質量部含有)
<カーボンブラック>:オリオンエンジニアドカーボンズ社製のHP180(NSA:175m/g、CTAB比表面積:181m/g)
<無機フィラー1(水酸化アルミニウム1)>:住友化学(株)製のATH#Bの乾式粉砕品(平均粒子径:0.5μm、NSA:95m/g、モース硬度:3、熱分解物(アルミナ)のモース硬度:9、熱分解開始温度:200℃)
<無機フィラー2(水酸化アルミニウム2)>:住友化学(株)製のATH#B(平均粒子径:0.6μm、NSA:15m/g、モース硬度:3、熱分解物(アルミナ)のモース硬度:9、熱分解開始温度:200℃)
<無機フィラー3(水酸化アルミニウム3)>:昭和電工(株)製のハイジライトH−43(平均粒子径:0.75μm、NSA:6.7m/g、モース硬度:3、熱分解物(アルミナ)のモース硬度:9、熱分解開始温度:200℃)
<液状ジエン系重合体>:(株)クラレ製のL−SBR−820(液状SBR、Mw:10,000)
<オイル>:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24
<樹脂1>:東亞合成(株)製のARUFON UC−3510(無溶剤型オールアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:−50℃、酸価:70mgKOH/g、Mw:2,000)
<樹脂2>:東亞合成(株)製のARUFON UF−5080の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基及び炭素数12のアルキル基含有)、純度:97質量%以上、Tg:55℃、酸価:170mgKOH/g、Mw:17,000、NSA:4.0m/g)
<樹脂3−1>:東亞合成(株)製のARUFON UC−3900の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:60℃、酸価:108mgKOH/g、Mw:4,600、NSA:3.7m/g)
<樹脂3−2>:東亞合成(株)製のARUFON UC−3900の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:60℃、酸価:108mgKOH/g、Mw:4,600、NSA:0.2m/g)
<樹脂3−3>:東亞合成(株)製のARUFON UC−3900の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:60℃、酸価:108mgKOH/g、Mw:4,600、NSA:2.3m/g)
<樹脂4−1>:東亞合成(株)製のARUFON UF−5041の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基及び炭素数14のアルキル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:77℃、酸価:260mgKOH/g、Mw:7,500、NSA:4.3m/g)
<樹脂4−2>:東亞合成(株)製のARUFON UF−5041の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基及び炭素数14のアルキル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:77℃、酸価:260mgKOH/g、Mw:7,500、NSA:0.2m/g)
<樹脂5>:東亞合成(株)製のARUFON UF−5022の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基及び炭素数20のアルキル基含有)、純度:94質量%以上、Tg:78℃、酸価:235mgKOH/g、Mw:13,000、NSA:4.0m/g)
<樹脂6>:東亞合成(株)製のARUFON UC−3920の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:102℃、酸価:240mgKOH/g、Mw:15,500、NSA:0.2m/g)
<樹脂7>:東亞合成(株)製のARUFON UC−3080の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:133℃、酸価:230mgKOH/g、Mw:14,000、NSA:4.0m/g)
<樹脂8>:東亞合成(株)製のARUFON UH−2170の乾式粉砕品(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(水酸基含有)、純度98質量%以上、Tg:60℃、OH価:88mgKOH/g、Mw:14,000、NSA:4.1m/g)
<樹脂9>:綜研化学(株)製のCB−3098(無溶剤型スチレンアクリル樹脂(カルボキシル基含有)、純度:98質量%以上、Tg:−50℃、酸価:98mgKOH/g、Mw:3,000)
<アルキルフェノール系樹脂>:BASF社製のKoresinの乾式粉砕品(p−t−ブチルフェノール及びアセチレンの縮合樹脂、Tg:98℃、OH価:198mgKOH/g、NSA:4.1m/g)
<芳香族テルペン樹脂>:ヤスハラケミカル(株)製のYSレジンTO125(芳香族変性テルペン樹脂、Tg:65℃、OH価:0mgKOH/g、NSA:0m/g)
<テルペンフェノール樹脂>:アリゾナケミカル社製のSylvaresTP115(テルペンフェノール樹脂、Tg:55℃、OH価:50mgKOH/g、Mw:600、NSA:0m/g)
<AMS樹脂>:Arizona chemical社製のSYLVARES SA85(α−メチルスチレンとスチレンとの共重合体、Tg:43℃、軟化点:85℃、Mw:1000)
<酸化亜鉛>:ハクスイテック(株)製のジンコックスーパーF−2(平均一次粒子径:65nm、NSA:20m/g)
<老化防止剤1>:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチル)−p−フェニレンジアミン)
<老化防止剤2>:大内新興化学工業社製のノクラック224(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体)
<ステアリン酸>:日油(株)製のステアリン酸「椿」
<硫黄>:細井化学工業(株)製のHK−200−5(5%オイル含有粉末硫黄)
<加硫促進剤1>:大内新興化学工業(株)製のノクセラーDM(ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド)
<加硫促進剤2>:大内新興化学工業(株)製のノクセラーTOT−N(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド)
<実施例及び比較例>
表1に示す配合処方に従い、神戸製鋼(株)製4.0Lバンバリーを用いて硫黄及び加硫促進剤以外の配合材料を排出温度150℃の条件下で5分間混練りした。得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて排出温度95℃の条件下で4分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、160℃の条件下で20分間加硫し、試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45R17)を得た。
上記製造で得た試験用タイヤについて、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
(初期グリップ性能)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて10周の実車走行を行った。その際に2周目おける操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価し、比較例1を100として指数表示をした(初期グリップ性能指数)。数値が大きいほど初期グリップ性能が高いことを示す。指数値が105以上の場合に良好であると判断した。
(走行中・後期のグリップ性能)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて10周の実車走行を行った。その際における、ベストラップと最終ラップの操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが比較評価し、比較例1を100として指数表示をした。数値が大きいほどドライ路面において、走行中・後期のグリップ性能の低下が小さく、走行中・後期の安定したグリップ性能が良好に得られることを示す。指数値が105以上の場合に良好であると判断した。
(耐摩耗性)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて実車走行を行った。その際におけるタイヤトレッドゴムの残溝量を計測し(新品時7.0mm)、それぞれ比較例1の残溝量を100として指数表示した(耐摩耗性指数)。数値が大きいほど、耐摩耗性が高いことを示す。指数値が90以上の場合に良好であると判断した。
Figure 2016056238
表1より、所定酸価及びTgの特定樹脂(樹脂2〜6)を配合した実施例では、良好な耐摩耗性を確保しつつ、初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能(特にドライ路面における初期グリップ性能及び走行中・後期の安定したグリップ性能)を同時に高次元に向上できることが明らかとなった。

Claims (7)

  1. ゴム成分と、ガラス転移温度0〜130℃、酸価70〜300mgKOH/gのカルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂とを含有し、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の含有量が0.5〜50質量部であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤ。
  2. 前記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の窒素吸着比表面積が0.5m/g以上である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂のガラス転移温度が40〜110℃、酸価が90〜280mgKOH/gである請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂が無溶剤型カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 下記式で表される化合物、硫酸マグネシウム、及び炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種からなり、窒素吸着比表面積が5〜120m/gである無機フィラーを、前記ゴム成分100質量部に対して1〜70質量部含有する請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
    mM・xSiO・zH
    (式中、MはAl、Mg、Ti、Ca及びZrからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属、該金属の酸化物又は水酸化物であり、mは1〜5の整数、xは0〜10の整数、yは2〜5の整数、zは0〜10の整数である。)
  6. 前記無機フィラーが水酸化アルミニウムである請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記カルボキシル基含有スチレンアクリル系樹脂の窒素吸着比表面積が2.0m/g以上である請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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