JP2016056005A - 粉体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供すること。【解決手段】軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60とを備えたこと。【選択図】図2

Description

本発明は、様々な分野において様々な種類で使用されている粉体を供給するための粉体供給装置に関するものである。
「粉体」の定義は様々で、粒子の直径の小さな物を粉、大きな物を粒として区別する非常に大雑把な分け方から、粉粒体や微粒子等といった呼称の面からも区別がある。このような粉体、つまり多数の粒子の集合体の物理的特性、測定方法、操作方法などを扱う工学の分野である粉体工学でも、扱う対象によっては、粉粒体工学、微粒子工学とも呼ばれている。
粉体は、主に固体を細かくしたもので、小麦粉等の食品分野は勿論、化粧品や医学品、あるいは化学薬品や製品を取り扱う化学工業、粉体の物質表面への塗布(粉体塗装)、粉体を用いた物質表面の加工(研磨、化学反応)など、様々な分野で用いられている。このような粉体の集合体は、液体、気体、固体とは異なる独特の性質があり、生産工程や上記の各分野において、付着、飛散、閉塞などのトラブルが発生し易いことは、よく知られている。
例えば、金属等の粉体を高温気体によって「溶滴化」して、目的表面に噴射させることにより金属等からなる「被膜」を形成する溶射分野では、特許文献1あるいは特許文献2にみられるような粉体供給が行われている。
特開平5−59522号公報、要約、代表図 特開平6−132096号公報、要約、代表図
特許文献1に提案されている「粉体供給装置」は、「ガス圧力による流量変化をなくして定量の粉体をインダクションプラズマ溶射装置に供給する」ことを目的として、図9に示すように、「回転軸4の上方に設けた粉体貯留ホッパー1と、この貯留ホッパー1内の下方に取り付けたロータ3と、ロータ3の直上に設けたスキージー9と、その下方の粉体受けホッパー10、11とを外ケース12でシールし、外ケース12内に供給されるキャリアガスによる貯留ホッパー1内の粉体と粉体受けホッパー内の粉体とに加わるガス圧力を同じくすることによって定量の粉体をプラズマ溶射装置に供給できるようにした」ものである。
この特許文献1に提案されている「粉体供給装置」によれば、
「粉体貯留ホッパー、ロータ、スキージー、粉体受けホッパー等が外ケースでシールされており、回転軸を介して定速回転するロータ上の粉体をスキージーにて掻き落として漏斗状の粉体受けホッパーに導くのであるが、この時、外部から外ケース内に注入されるキャリアガスによって、天部が開放された貯留ホッパー内の粉体と粉体受けホッパー内に溜まる粉体とに加わるガス圧力は同圧である。このため、粉体受けホッパーに溜まった粉体は、このキャリアガスとともに同ホッパーの下端からその定量を溶射装置へ送り続けることができる」
と考えられるが、「定速回転するロータ上の粉体をスキージーにて掻き落として漏斗状の粉体受けホッパーに導く」ことが「トラブル」を十分回避しながらなされるかは疑問である。
何故なら、「粉体」は、上述したように、液体、気体、固体とは異なる独特の性質があり、生産工程や各分野において、付着、飛散、閉塞などのトラブルが発生し易い。そして、これらの付着、飛散、閉塞などのトラブルは、粉体の粒径によって大きく変化し、粒径が数μm以下になった場合、「ロータ上の粉体をスキージーにて掻き落とす」ことは完全にはできなくて、ロータ上に粉体の一部が付着したまま残り、これが蓄積して「閉塞」の原因となるからである。
一方、特許文献2の「粉体供給装置」は、「粘性を有し、粒径の小さい粉体を相互にくっつき合うことなくしてインダクションプラズマ溶射装置に供給して均一厚みの安定した溶射皮膜が得られるようにする」ことを目的としてなされたもので、図10に示すように、「円状の粉体貯留溝5を有するターンテーブル1を固定台7上に回転可能に取り付け、このターンテーブル1上を水平摺動する摺動体10を粉体貯留ホッパー8と同一軸受9にて支持し、この摺動体10を通ってホッパー8内からターンテーブル1上に落下した粉体8aを、摺動体10の水平摺動にてターンテーブル1の粉体貯留溝5に導き、この粉体貯留溝5に貯まった粉体8aを、固定台7上に設けた挿通孔15と粉体貯留溝5を合致せしめることによってキャリアガスとともにキャリアガス送通管14からインダクションプラズマ溶射装置のキャリアガス導入管に送るようにした」ものである。
この特許文献2の「粉体供給装置」では、「粉体8aをキャリアガスとともにキャリアガス導入管に送る」ことによって言わば「吹き飛ばし供給」し、「付着」を防止しているが、キャリアガスで送らない部分、例えば「ホッパー8内からターンテーブル1上に落下した粉体8a」は、依然として「付着」が問題となる。その他、「ターンテーブル1と、その上を水平摺動する摺動体10との間」、「摺動体10と粉体貯留ホッパー8との間」等、「付着、飛散、閉塞などのトラブル」が発生し易い部分は、この特許文献2の「粉体供給装置」においても、随所に考えられる。
ところで、粉体といっても、材料も平均粒径も使用される分野において様々であることは上述した通りであるが、「平均粒径」については、概略次のような分類がなされている。
・大きいグレード=150μm〜22μm
・ミディアム =44μm〜10μm
・ファイン =25μm〜5μm
・ベリー ファイン=10μm〜2μm
・スーパー ベリー ファイン=5μm〜1μm
粉体は、その材料によって比重が異なることは勿論ではあるが、安息角も、静電気から受ける影響も、上記の各分類において異なってくるものであり、これらの変化に拘わらず安定的に粉体の供給ができるようにすることは、例えば、複数層の塗膜や被膜を形成したい場合には、非常に重要な条件となってくる。
また、粉体は、大気圧下の容器内に収納しておくと、「締め固まる」という現象が発生するが、この締め固まり現象は、粉体の比重が大きければ大きい程、また粒径が小さければ小さい程発生し易いものである。この締め固まり現象は、粉体の供給を行う前に解除しておかないと安定的な供給が行えないから、この現象は解消しておかなければならない。この締め固まり現象を解消するには、粉体間に気体を混ぜること、つまり「ブレンド」作業を行うのが最も効果的である。
そこで、本発明者等は、様々な種類の粉体供給を安定的に行うにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、粉体を安定的に供給するには、
(a)粉体はドライ状態にしておくこと
(b)供給時にはブリッジ(圧密)が出来ない程度に撹拌すること
(c)加圧空間内に密閉すること
(d)粉体の「取り量」を一定にすること
(e)キャリアガスによって一定量の粉体を加圧空間から排出すること
(f)締め固まり現象を解除するためのブレンド作業も行えること
を全て行えばよい結果が得られることを見出して、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「台枠10上に軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、
これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、
この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、
このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、
この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、
を備えたことを特徴とする粉体供給装置100」
である。
本発明に係る粉体供給装置100は、台枠10上に配置した複数の駆動ローラ11によって回転ホッパー20を文字通り回転させて、この回転ホッパー20内に収納してある粉体を、加圧気体の流れに乗せながら、所定量ずつ所定箇所、例えば、粉体塗装用の塗装ガンや、溶射を行う溶射ガン80に向けて供給するものであり、特許文献1や2におけるような、「ホッパーから適量、流下させる」ものではない。つまり、この粉体供給装置100における回転ホッパー20は、駆動ローラ11上に載置されていることによって回転駆動されるものであり、この回転駆動を一定に行うために、図1及び図2に示すように、軸心を有する円筒状のものとしたものである。
この回転ホッパー20は、内部に掬い上げ部50を組み込むために、また、軸心を有する円筒状のものとするために、図3の(a)に示すように、それぞれ円筒状で、突合せ側に同じ円形開口を有する連結部20a及び本体部20bに2分割したものであり、連結部20aにはその軸心に中心が来る円形の連結口21を突合せ開口とは反対側に形成し、本体部20bにはその突合せ開口とは反対側に「底」を形成したものである。そして、これらの連結部20a及び本体部20bは、図3の(b)に示すように、それぞれの突合せ開口にて突き合わせて、連結具23にて連結することにより、内部に掬い上げ部50が組み込まれて、連結口21以外では密閉された回転ホッパー20として完成される。
この回転ホッパー20は、その連結口21から種々な材料の粉体を投入してから、駆動ローラ11が設置してある台上にセットされるのであるが、その際に利用されるのがチャック部30である。このチャック部30は、図1及び図2に示すように、回転ホッパー20の連結口21内に挿入される部分と、支持台31にて固定的に支持される部分とを有するものであり、これらの両部分をその間のベアリング32によって相対回転可能にしてある。
以上の結果、チャック部30の連結口21内に挿入される部分は、回転ホッパー20の回転とともに回転するが、支持台31にて固定的に支持される部分(実施例中では支持ブロック34となる)は、支持台31に固定されて回転ホッパー20の回転を定位置にて行うように支持する。勿論、チャック部30の連結口21内に挿入される部分と、支持台31にて固定的に支持される部分との間、及びチャック部30の連結口21内に挿入される部分と連結口21との間に、例えばシール33を介装することによって、気密性が保たれる。
以上の結果、この粉体供給装置100においては、回転ホッパー20が、各駆動ローラ11と、一部が連結口21内に挿入されるチャック部30とによって支持されることにより、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持されるのであり、回転ホッパー20の回転によってその中に投入してある粉体を常に撹拌し、かつ乾燥状態を維持することになる。つまり、この粉体供給装置100は、
(a)粉体をドライ状態にしておくこと
(b)供給時にはブリッジが出来ない程度に撹拌すること
が積極的に行えるものなのである。
また、この粉体供給装置100では、図2〜図4に示すように、その回転ホッパー20内に掬い上げ部50が連続的に形成してあるから、回転ホッパー20が、図4中の実線矢印で示した供給方向に回転されれば、図4及び図5に示すように、前記粉体が連続的に掬い上げられる。この掬い上げ部50によって掬い上げられた粉体が当該掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41が開口している。この粉体排出通路40の他端は、回転ホッパー20の外に通じているものである。
そして、この回転ホッパー20内には、例えば図5に示すように、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60の内端61が開口しており、一方で、上述した粉体排出通路40は、図1等に示した吐出口13から回転ホッパー20の外に通じている。なお、加圧通路60の内端61は、回転ホッパー20内を加圧するための気体排出口でもあるから、回転ホッパー20内であれば何処に開口させてもよい。
以上のことから、加圧通路60から回転ホッパー20内に加圧気体が連続的に供給されていれば、粉体排出通路40の他端側の例えば溶射ガン80が作動状態に入ると、例えば図5中の矢印にて示すように、圧力気体と粉体とが混合したものが粉体排出通路40の内端41に向かう流れが生じる。従って、粉体は、当該回転ホッパー20から外部に供給されることになるのである。
つまり、掬い上げ部50によって掬い上げられた粉体は、回転ホッパー20の回転に伴って粉体排出通路40の内端41近傍に持ち上げられるのであり、この持ち上げられてきた粉体は、粉体自身の重力と、加圧気体の粉体排出通路40に向かう流れとによって、周囲に撒き散らされたり付着したり、あるいは固まったりすることなく、内端41から粉体排出通路40内に送り込まれ、最終的にこの粉体排出通路40を通して回転ホッパー20外に送り出されるのである。
換言すれば、当該粉体供給装置100の作動時において、回転ホッパー20内の粉体は、連続的に回り込んでくる掬い上げ部50によって一定量づつ掬い上げられるのであり、しかも、加圧通路60から回転ホッパー20内に送り込まれている加圧気体とともに、粉体排出通路40の開口から回転ホッパー20外へと、連続的かつ定量で送り出されるのである。
この粉体供給装置100においては、粉体は、回転する回転ホッパー20内に密閉された状態にあるだけでなく、回転ホッパー20内に設けた掬い上げ部50によって、連続的かつ一定量のものとして掬い上げられるのであり、粉体自身の重力と、加圧気体の粉体排出通路40に向かう流れとによって、周囲に撒き散らされたり付着したり、あるいは固まったりすることなく、粉体排出通路40外に送り出されるのである。このため、この粉体供給装置100は、
・大きいグレード=150μm〜22μm
・ミディアム =44μm〜10μm
・ファイン =25μm〜5μm
・ベリー ファイン=10μm〜2μm
・スーパー ベリー ファイン=5μm〜1μm
の殆どの粉体を供給することができるものとなっている。
なお、この粉体供給装置100においては、密閉されかつ回転される回転ホッパー20内で粉体が流れ落ちる状態になるから、粉体に「静電気」が発生する可能性がある。しかしながら、この体供給装置100における回転ホッパー20は勿論、この中の掬い上げ部50、粉体排出通路40、加圧通路60等の大部分は「静電気」を逃がすステンレススチール等金属を材料として形成されるため、その殆どは回転ホッパー20に帯電することなく外部にアースされる。
従って、この請求項1に係る粉体供給装置100は、
(c)加圧空間内に密閉すること
(d)粉体の「取り量」を一定にすること
(e)キャリアガスによって一定量の粉体を加圧空間から排出すること
ができて、当該粉体供給装置100は、粉体の定量供給が行えるのであり、様々な種類の粉体を安定的に供給することができるものとなっているのである。
ところで、この請求項1に係る粉体供給装置100では、その回転ホッパー20を、図4中の点線矢印にて示したブレンド方向(粉体供給時の、実線矢印で示した供給方向とは逆の方向)に回転させると、当該回転ホッパー20内の粉体と気体とをブレンドすることができる。そのためには、単に、各駆動ローラ11を逆回転させるとともに、加圧通路60からの加圧気体の供給を停止させればよく、このときには粉体が粉体排出通路40から外部に出ることはない。
各駆動ローラ11を逆回転させると回転ホッパー20も逆回転するから、この回転ホッパー20内に設けてある掬い上げ部50も逆回転することになることは、言うまでもない。この掬い上げ部50の内面には、後述する実施形態で説明する通り、正回転したときに回転ホッパー20内の粉体を効果的に掬い上げる小さな掬い溝51が多数形成してあるが、各掬い溝51が逆方向に移動すると、これらの掬い溝51の底面が粉体をかき混ぜ、部分的に上昇させることになる。
そうなると、回転ホッパー20内の粉体は、円筒状の回転ホッパー20の逆回転に伴って、図4の右側部分で持ち上げられて落下することだけを繰り返すことになり、その際に回転ホッパー20内の気体と混合されること、つまりブレンドされることになる。これにより、締め固まっていた粉体であったとしても、回転ホッパー20内の気体が一個一個の粉体中に混入されることになり、フンワリとした粉体となって、次の供給が円滑化されるのである。
従って、この請求項1の粉体供給装置100は、
(f)締め固まり現象を解除するためのブレンド作業も行える
ができて、当該粉体供給装置100は、回転ホッパー20内で締め固まった粉体であっても、次の定量供給が安定して行えるのであり、様々な種類の粉体を安定的に供給することができるものともなっている。
また、以上の課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の粉体供給装置100について、
「加圧通路60と、粉体排出通路40とを、一本の通路ブロック70内に並列させるとともに、この通路ブロック70の掬い上げ部50側端部に円弧面71を形成して、この円弧面71と掬い上げ部50内面とが両者間にクリアランスを存在させた状態で対峙し得るようにしたこと」
である。
この請求項2に係る粉体供給装置100では、図2及び図5に示すように、まず、加圧通路60と、粉体排出通路40とを、一本の通路ブロック70内に並列させたものであるが、これによって、粉体排出通路40と加圧通路60との形成位置を所定の限られた部分、つまり通路ブロック70内に収めて回転ホッパー20内スペースを広くするとともに、これらの粉体排出通路40と加圧通路60との上記チャック部30に対する接続が容易に行えるようにしたものである。
また、この請求項2に係る粉体供給装置100では、例えば図5に示すように、上記通路ブロック70の、掬い上げ部50側となる端部に円弧面71を形成するとともに、この円弧面71と掬い上げ部50内面とがクリアランスを存在させた状態で対峙するようにしたものである。円弧面71と掬い上げ部50内面との間にクリアランスが存在すれば、回転している回転ホッパー20内面の掬い上げ部50に円弧面71が接触しないこととなり、回転ホッパー20の回転は円滑になされることになる。
従って、この請求項2に係る粉体供給装置100は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、回転ホッパー20内を広くすることができて、回転ホッパー20の回転を無理なく行えるのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項2に記載の粉体供給装置100について、
「粉体排出通路40及び加圧通路60の両内端61・41を、通路ブロック70の円弧面71内で開口させたこと」
である。
この請求項3に係る粉体供給装置100では、上述した円弧面71に粉体排出通路40と加圧通路60との両内端61・41が開口することになるから、加圧通路60の内端61からの圧力気体はすぐ近くにある粉体排出通路40の内端41内に送られることになり、掬い上げ部50から落下してきた粉体は、その全てが加圧気体の流れに乗って粉体排出通路40から外部に効率よく供給されることになる。
従って、この請求項3に係る粉体供給装置100は、上記請求項2のそれと同様な機能を発揮し、かつ粉体の供給を効果的に行えるのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、
「台枠10上に設置される駆動モータ12と、
この駆動モータ12により、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持する一対のチャック部30と、
回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
この掬い上げ部50に一部が対向し、大部分が一対のチャック部30間に位置する通路ブロック70と、
この通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、
通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、
を備えたことを特徴とする粉体供給装置100」
である。
この請求項4に係る粉体供給装置100は、図7及び図8に示したものであるが、上記請求項1に係るそれと、以下の点を除けば同じであるため、この異なる部分以外については、請求項1の粉体供給装置100において使用したのと同一符号を図7及び図8中に付すことによって、その説明を省略する。
この請求項4に係る粉体供給装置100の、上記請求項1に係るそれと構成上での異なる点は、次の通りである。
(1)回転ホッパー20全体の回転駆動は台枠10に設置した駆動モータ12によって行うようにしていること
(2)回転ホッパー20の軸心上両端に一対のチャック部30を組み付けて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持するようにしたこと
(3)通路ブロック70について、大部分が一対のチャック部30間に位置するとともに、一部が掬い上げ部50に対向するようにしたこと
(4)回転ホッパー20内への粉体の投入は任意の位置で行えるようにしていること
上記(1)については、図7及び図8に示すように、台枠10上に駆動モータ12を設置しておいて、この駆動モータ12によって駆動されるチェーンまたはベルト14を、回転ホッパー20外周の適宜箇所に掛装することにより達成している。これにより、回転ホッパー20は、駆動モータ12の回転駆動力がチェーンまたはベルト14を介して伝達されることになり、駆動モータ12によって回転駆動されることになる。なお、チェーンまたはベルト14の掛装位置は、図7に示すような回転ホッパー20の外周に限らず、他の部分または部材であってもよい。
(2)については、請求項1に係る粉体供給装置100についての図2に示したチャック部30を、当該回転ホッパー20の反対側部分にも形成するようにしたことにより達成している。換言すれば、本請求項4に係る粉体供給装置100では、回転ホッパー20に請求項1で述べた連結口21と同様な形状の連結口21を、回転ホッパー20の軸心上反対側にも形成しておいて、これらの両連結口21内にそれぞれチャック部30を組み付けて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持できるようにしたものである。
回転ホッパー20の軸心上両側に形成した各チャック部30は、図7及び図8に示すように、左右一対の支持台31によって台枠10側に支持されるが、各支持台31に形成してある縦係合部31aには、請求項1の粉体供給装置100で説明したのと同様に、チャック部30を構成している支持ブロック34が係合されるのである。
この請求項4に係る粉体供給装置100の、請求項1のそれと大きく異なる点は、上記の(3)である。この(3)では、通路ブロック70について、大部分が一対のチャック部30間に位置するとともに、一部が掬い上げ部50に対向するようにした「T字形状」ものであり、請求項1での通路ブロック70が、図2に示すように「L字形状」をなしているのとは異なっている。換言すれば、当該通路ブロック70の大部分が各チャック部30間で直線状に位置しているのであり、この直線状部分が、回転ホッパー20の回転の中心位置をなすものである。
すなわち、この通路ブロック70の、両チャック部30間にある大部分は、両支持台31によって台枠10上に回転不能に支持されるのであり、各チャック部30と回転ホッパー20側の連結口21との間は、請求項1の粉体供給装置100において説明したベアリング32によって分断されているのである。従って、通路ブロック70は、回転ホッパー20が回転していても、その支持位置が変化しない状態になっているのである。
勿論、この通路ブロック70の他の部分は、図8に示すように、回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50に対向するものである。この点は、請求項1の粉体供給装置100と同様である。
この請求項4に係る粉体供給装置100でも、その回転ホッパー20内の粉体が消耗すれば、これを回転ホッパー20内に追加しなければならないが、(4)回転ホッパー20内への粉体の投入は任意の位置で行えるようにしている。つまり、請求項1の粉体供給装置100では、当該回転ホッパー20をチャック部30にて取り外して開いた連結口21から粉体を投入していたが、連結口21は開けないまま、例えば回転ホッパー20の側面に形成した粉体供給窓20cから行うようにしているのである。この粉体供給窓20cの形成位置は、回転ホッパー20に掛装してある駆動モータ12からのチェーンまたはベルト14の邪魔にならないのであれば何処であってもよく、その意味で粉体の投入位置は任意なのである。
以上のことによって、この請求項4の粉体供給装置100では、請求項1の粉体供給装置100におけるような、回転ホッパー20をチャック部30にて取り外して開いた連結口21から粉体を投入するという作業が省略でき、大量の同一種類の粉体を使用する塗装や溶射を効率的に行える。なお、請求項1の粉体供給装置100では、前述したように、複数種類の粉体を使用した複数層又は複数種類の塗装や溶射を行う場合に適している。
そして、この請求項4に係る粉体供給装置100は、以上説明した通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備えているのであるから、回転ホッパー20を回転しながらの粉体供給は、請求項1のそれの場合と実質的に同じことになる。
以上の結果、この粉体供給装置100においては、回転ホッパー20内の通路ブロック70が両チャック部30によって支持されることにより、回転ホッパー20が気密的かつ回転可能に支持されるのであり、回転ホッパー20の回転によってその中に投入してある粉体は常に撹拌され、乾燥状態を維持することになる。つまり、この請求項4の粉体供給装置100でも、
(a)粉体をドライ状態にしておくこと
(b)供給時にはブリッジが出来ない程度に撹拌すること
(c)加圧空間内に密閉すること
(d)粉体の「取り量」を一定にすること
(e)キャリアガスによって一定量の粉体を加圧空間から排出すること
が積極的に行えるものなのである。
勿論、この請求項4に係る粉体供給装置100においても、その回転ホッパー20をブレンド方向(粉体供給時の、供給方向とは逆の方向)に回転させると、当該回転ホッパー20内の粉体と気体とをブレンドすることができる。そのためには、単に、駆動モータ12を逆回転させるとともに、加圧通路60からの加圧気体の供給を停止させればよく、このときには粉体が粉体排出通路40から外部に出ることはない。
つまり、回転ホッパー20内の粉体は、円筒状の回転ホッパー20の逆回転に伴って、供給時とは反対側部分で持ち上げられて落下することだけを繰り返すことになり、その際に回転ホッパー20内の気体と混合されること、つまりブレンドされることになる。これにより、締め固まっていた粉体であったとしても、回転ホッパー20内の気体が一個一個の粉体中に混入されることになり、フンワリとした粉体となって、次の供給が円滑化されるのである。
従って、この請求項4の粉体供給装置100も、
(f)締め固まり現象を解除するためのブレンド作業も行える
ことができて、当該粉体供給装置100は、回転ホッパー20内で締め固まった粉体であっても、次の定量供給が安定して行えるのであり、様々な種類の粉体を安定的に供給することができるものともなっている。
以上の通り、請求項1に係る発明においては、
「軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、
これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、
この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、
このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、
この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、
を備えたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供することができるのである。
また、請求項4に係る発明においては、
「台枠10上に設置される駆動モータ12と、
この駆動モータ12により、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持する一対のチャック部30と、
回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
この掬い上げ部50に一部が対向し、大部分が一対のチャック部30間に位置する通路ブロック70と、
この通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、
通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、
を備えたこと」
に構成上の特徴があり、これにより、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供することができるのである。
特に、この請求項4の粉体供給装置100では、請求項1の粉体供給装置100におけるような、回転ホッパー20をチャック部30にて取り外して開いた連結口21から粉体を投入するという作業が省略でき、大量の同一種類の粉体を使用する塗装や溶射を効率的に行うことができる。
以上の結果、本発明に係る粉体供給装置100によれば、
(a)粉体をドライ状態にしておくこと
(b)供給時にはブリッジが出来ない程度に撹拌すること
(c)加圧空間内に密閉すること
(d)粉体の「取り量」を一定にすること
(e)キャリアガスによって一定量の粉体を加圧空間から排出すること
(f)締め固まり現象を解除するためのブレンド作業も行えること
が全てできるのである。
請求項1の発明に係る粉体供給装置100の正面図である。 同粉体供給装置100の横断平面図である。 同粉体供給装置100を構成している回転ホッパー20を示すもので、(a)は回転ホッパー20が連結部20aと本体部20bとからなっていることを示す横断平面図、(b)は連結部20aと本体部20bとを連結したときの横断平面図である。 回転ホッパー20の内部を拡大して示した部分破断正面図である。 図4に示した円弧面71近傍を示す部分拡大正面図である。 本発明に係る粉体供給装置100を採用した溶射装置の概略図である。 請求項4の発明に係る粉体供給装置100の正面図である。 同粉体供給装置100の横断平面図である。 特許文献1にて提案されている粉体供給装置の縦断面図である。 特許文献2にて提案されている粉体供給装置の縦断面図である。
以上のように構成した各請求項に係る発明について、図面に示した実施の形態である粉体供給装置100について説明すると、図1〜図6には、本実施形態の第一実施例である粉体供給装置100が、また図7〜図8には、本実施形態の第二実施例である粉体供給装置100が示してある。これらの粉体供給装置100は、例えば図1の右側に示したような制御装置を組み合わせることにより、例えば図6に示したような溶射ガン80に、溶射材料である粉体を供給するものとなる。
(第一実施例)
第一実施例に係る粉体供給装置100は、図1及び図2に示したように、複数の駆動ローラ11を有するものであり、各駆動ローラ11は、その回転軸方向が水平となるように台枠10上に設置されて、実質的に円筒状の回転ホッパー20を支承するものである。回転ホッパー20は、図3に示したように、対向端面が円形の口部となっている連結部20aと本体部20bとからなるものであり、これらの連結部20a及び本体部20bを互いに突き合わせて一体化することにより、各駆動ローラ11上に載置したとき、その中心軸が水平となるものである。連結部20aと本体部20bとを一体化するに当たっては、その各対向端面側に連結具23が取り付けられ、掬い上げ部50が組み込まれる。
この回転ホッパー20を構成している連結部20aについては、図3の(a)及び(b)に示したように、その対向端面とは反対側に円形の連結口21が形成される。この連結口21の中心は、当該回転ホッパー20の中心軸上に位置するものであり、この連結口21内に後述するチャック部30を挿入したとき、このチャック部30の中心を当該回転ホッパー20の中心軸上に位置させるものである。なお、この連結部20aにおける連結口21の外側には、図2に示したように、後述するチャック部30側の連結キャップ35が螺着されるキャップネジ22が形成してある。
一方、回転ホッパー20を構成している本体部20bについては、上記対向端面とは反対側を閉じたものとしてあり、これにより、当該回転ホッパー20の底部を形成している。換言すれば、当該回転ホッパー20は、連結部20aの連結口21を上になるようにし、本体部20bの閉じた部分を底部として机上等に立てた状態で載置できるようにしたものであり、上になっている連結口21から当該回転ホッパー20内に粉体の投入が行えるようになっているのである。
また、上記連結部20a及び本体部20bの対向端面には連結具23が形成してあったが、本実施形態に係る粉体供給装置100では、これらの連結具23の一方に、図3の(a)に示したように、掬い上げ部50が連結してある。この掬い上げ部50は、図4に示したように、当該回転ホッパー20の内側全周に位置することになるものであり、図5に示したように、その全内面に、回転ホッパー20内の粉体を掬い上げるための多数の掬い溝51を連続的に形成したものである。各掬い溝51は、回転ホッパー20が回転するときに粉体を掬い上げ、後述する粉体排出通路40の内端41に至ったとき、掬い上げていた粉体を当該内端41に向けて投下するものである。
従って、回転ホッパー20は、連結具23を利用して連結部20a及び本体部20bを対向端面にて連結すると、内部に掬い上げ部50が存在し、連結部20a側の連結口21以外は密閉された粉体のための収納部を形成することになるのである。
所定量の粉体を収納した回転ホッパー20は、その連結口21内に後述する通路ブロック70を挿入しながら当該連結口21をチャック部30に連結し、かつ各駆動ローラ11上に載置する。その後、チャック部30を構成している連結キャップ35を、回転ホッパー20の連結口21の外周に形成してあるキャップネジ22に締着することにより、当該回転ホッパー20の台枠10に対するセットが完了する。
ここで、実施形態に係るチャック部30は、図1及び図2に示したように、回転ホッパー20の連結口21内に挿入される部分と、支持台31にて固定的に支持される部分とを有するものであり、これらの両部分をその間のベアリング32によって相対回転可能にしたものである。また、支持台31にて固定的に支持される部分には、図2に示した支持ブロック34があり、この支持ブロック34には、支持台31に形成してある縦係合部31aに係合する支持溝34aが形成してある。つまり、このチャック部30は、支持台31の縦係合部31aに支持ブロック34の支持溝34aを差し込むことにより、当該粉体供給装置100の台枠10に対して回転不能に連結されるのである。
これにより、チャック部30の連結口21内に挿入される部分は、回転ホッパー20の回転とともに回転するが、チャック部30の支持台31にて固定的に支持される部分及び支持ブロック34は、支持台31に固定されて回転ホッパー20の回転を定位置にて行うように支持する。勿論、チャック部30の連結口21内に挿入される部分と、支持台31にて固定的に支持される部分との間、及びチャック部30の連結口21内に挿入される部分と連結口21との間に、例えばシール33を介装することによって、回転ホッパー20内の気密性が保たれている。
ところで、回転ホッパー20内には、一本の通路ブロック70が挿入されることを前述したが、この通路ブロック70内には、図2、図4、及び図5に示したように、粉体排出通路40及び加圧通路60が形成してある。これらの粉体排出通路40と加圧通路60とは、通路ブロック70内に並列、つまり互いに交差しないように、当該通路ブロック70に形成したものである。粉体排出通路40は、図5に示したように、その内端41が掬い上げ部50に対向するものであって、他端が、チャック部30内を通って、例えば図6に示した溶射ガン80に連結されるものであり、内端41にて受け取った粉体を溶射ガン80に供給するものである。また、加圧通路60は、図5に示したように、その内端61が掬い上げ部50に対向するものであり、図1に示した制御装置から圧力を掛けて供給されてきた、例えばアルゴンガスのような不活性ガスを掬い上げ部50に向けて噴射するものである。
また、本第一実施例の粉体供給装置100では、通路ブロック70の、掬い上げ部50側端部に円弧面71を形成したものであり、かつ、これらの円弧面71と掬い上げ部50内面とは、0.5mm程度のクリアランスが存在する状態で対峙させてある。これによって、粉体排出通路40と加圧通路60との形成位置が通路ブロック70内に収められるから、粉体が収納される回転ホッパー20内スペースが広くなり、これらの粉体排出通路40及び加圧通路60の上記チャック部30に対する接続が容易に行えるようになる。勿論、通路ブロック70の、掬い上げ部50側となる端部に円弧面71を形成すれば、回転する回転ホッパー20内面の掬い上げ部50に円弧面71が接触しないこととなり、回転ホッパー20の回転は円滑になされることになる。
さらに、本第一実施例の粉体供給装置100では、図4及び図5に示したように、粉体排出通路40及び加圧通路60の両内端61・41が、通路ブロック70の円弧面71内で開口させてある。つまり、円弧面71に、粉体排出通路40と加圧通路60との両内端61・41を開口させてあるから、加圧通路60の内端61からの圧力気体はすぐ近くにある粉体排出通路40の内端41内に送られることになり、掬い上げ部50から落下してきた粉体は、その全てが加圧気体の流れに乗って粉体排出通路40から外部に効率よく供給されることになる。
ところで、この粉体供給装置100では、その回転ホッパー20を、図4中の点線矢印にて示したブレンド方向(粉体供給時の、実線矢印で示した供給方向とは逆の方向)に回転させると、当該回転ホッパー20内の粉体と気体とをブレンドすることができる。そのためには、単に、各駆動ローラ11を逆回転させるとともに、加圧通路60からの加圧気体の供給を停止させればよく、このときには粉体が粉体排出通路40から外部に出ることはない。
各駆動ローラ11を逆回転させると回転ホッパー20も逆回転するから、この回転ホッパー20内に設けてある掬い上げ部50も逆回転することになることは、言うまでもない。この掬い上げ部50の内面には、後述する実施形態で説明する通り、正回転したときに回転ホッパー20内の粉体を掬い上げる小さな掬い溝51が多数形成してあるが、各掬い溝51が逆方向に移動すると、これらの掬い溝51の底部が粉体をかき混ぜながら押し上げる。
そうなると、回転ホッパー20内の粉体は、円筒状の回転ホッパー20の逆回転に伴って、図4の右側部分で持ち上げられて落下することだけを繰り返すことになり、その際に回転ホッパー20内の気体と混合されること、つまりブレンドされることになる。これにより、締め固まっていた粉体であったとしても、回転ホッパー20内の気体が一個一個の粉体中に混入されることになり、フンワリとした粉体となって、次の供給が円滑化されるのである。
以上のように構成した粉体供給装置100は、図6に示した溶射ガン80に、溶射材料を供給するものとして使用できることは上述した通りであるが、この場合の粉体の材料としては、セラミックス、金属、またはこれらの酸化物がある。また、この粉体供給装置100は、平均粒径が10〜50μm程度の非常に微細(上述したミデアム、あるいはファイン)な粉体を供給することができ、しかも粒径の異なる粉体を別々に収納しておいた別々の回転ホッパー20を交換しながら使用できるため、肌理の粗い溶射被膜の上に、肌理の細かい溶射被膜を形成する場合に適している。
(第二実施例)
この第二実施例の粉体供給装置100は、図7及び図8に示したものであるが、上記第一実施例に係るそれと、以下の点を除けば同じであるため、この異なる部分以外については、請求項1の粉体供給装置100において使用したのと同一符号を図7及び図8中に付すことによって、その説明を省略する。
この第二実施例の粉体供給装置100の、上記第一実施例のそれと構成上での異なる点は、次の通りである。
(1)回転ホッパー20全体の回転駆動は台枠10に設置した駆動モータ12によって行うようにしていること
(2)回転ホッパー20の軸心上両端に一対のチャック部30を組み付けて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持するようにしたこと
(3)通路ブロック70について、大部分が一対のチャック部30間に位置するとともに、一部が掬い上げ部50に対向するようにしたこと
(4)回転ホッパー20内への粉体の投入は任意の位置で行えるようにしていること
上記(1)については、図7及び図8に示したように、台枠10上に駆動モータ12を設置しておいて、この駆動モータ12によって駆動されるチェーンまたはベルト14を、回転ホッパー20外周の適宜箇所に掛装することにより達成している。これにより、回転ホッパー20は、駆動モータ12の回転駆動力がチェーンまたはベルト14を介して伝達されることになり、駆動モータ12によって回転駆動されることになる。なお、チェーンまたはベルト14の掛装位置は、図7に示すような回転ホッパー20の外周に限らず、他の部分または部材であってもよい。
(2)については、第一実施例の粉体供給装置100についての図2に示したチャック部30を、当該回転ホッパー20の反対側部分にも形成するようにしたことにより達成している。換言すれば、本請求項4に係る粉体供給装置100では、回転ホッパー20に請求項1で述べた連結口21と同様な形状の連結口21を、回転ホッパー20の軸心上反対側にも形成しておいて、これらの両連結口21内にそれぞれチャック部30を組み付けて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持できるようにしたものである。
回転ホッパー20の軸心上両側に形成した各チャック部30は、図7及び図8に示したように、左右一対の支持台31によって台枠10側に支持されるが、各支持台31に形成してある縦係合部31aには、請求項1の粉体供給装置100で説明したのと同様に、チャック部30を構成している支持ブロック34が係合されるのである。
この第二実施例の粉体供給装置100の、第一実施例のそれと大きく異なる点は、上記の(3)である。この(3)では、通路ブロック70について、大部分が一対のチャック部30間に位置するとともに、一部が掬い上げ部50に対向するようにした「T字形状」ものであり、請求項1での通路ブロック70が、図2に示すように「L字形状」をなしているのとは異なっている。換言すれば、当該通路ブロック70の大部分が各チャック部30間で直線状に位置しているのであり、この直線状部分が、回転ホッパー20の回転の中心位置をなすものである。
すなわち、この通路ブロック70の、両チャック部30間にある大部分は、両支持台31によって台枠10上に回転不能に支持されるのであり、各チャック部30と回転ホッパー20側の連結口21との間は、請求項1の粉体供給装置100において説明したベアリング32によって分断されているのである。従って、通路ブロック70は、回転ホッパー20が回転していても、その支持位置が変化しない状態になっているのである。
勿論、この通路ブロック70の他の部分は、図8に示したように、回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50に対向するものである。
この第二実施例の粉体供給装置100でも、その回転ホッパー20内の粉体が消耗すれば、これを回転ホッパー20内に追加しなければならないが、例えば回転ホッパー20の側面に形成した粉体供給窓20cによって、(4)回転ホッパー20内への粉体の投入は任意の位置で行えるようにしている。この粉体供給窓20cの形成位置は、回転ホッパー20に掛装してある駆動モータ12からのチェーンまたはベルト14の邪魔にならないのであれば何処であってもよく、その意味で粉体の投入位置は任意なのである。
以上のことによって、この粉体供給装置100では、回転ホッパー20をチャック部30にて取り外して開いた連結口21から粉体を投入するという作業が省略でき、大量の同一種類の粉体を使用する塗装や溶射を効率的に行える。
そして、この粉体供給装置100は、以上説明した通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備えているのであるから、回転ホッパー20を回転しながらの粉体供給は、第一実施例のそれの場合と実質的に同じことになる。
図6に示した溶射ガン80では、平均粒径が10〜50μm程度の非常に微細(上述したミデアム、あるいはファイン)な粉体が供給されるものであるが、本発明に係る粉体供給装置100は、平均粒径が10〜50μm程度の粉体に限らず、他の粒径の粉体についても適用できるものであるから、小麦粉等の食品分野は勿論、化粧品や医学品、あるいは化学薬品や製品を取り扱う化学工業、粉体の物質表面への塗布(粉体塗装)、粉体を用いた物質表面の加工(研磨、化学反応)など、様々な分野で用いることができるものである。
100 粉体供給装置
10 台枠
11 駆動ローラ
12 駆動モータ
13 吐出口
20 回転ホッパー
20a 連結部
20b 本体部
20c 粉体供給窓
21 連結口
22 キャップネジ
23 連結具
30 チャック部
31 支持台
31a 縦係合部
32 ベアリング
33 シール
34 支持ブロック
34a 支持溝
35 連結キャップ
40 粉体排出通路
41 内端
50 掬い上げ部
51 掬い溝
60 加圧通路
61 内端
70 通路ブロック
71 円弧面
80 溶射ガン
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「台枠10上に軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、
これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、
この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、
このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、
この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に連続的に形成されて、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたことを特徴とする粉体供給装置100」
である。
そして、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、
「台枠10上に設置される駆動モータ12と、
この駆動モータ12により、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持する一対のチャック部30と、
回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
この掬い上げ部50に一部が対向し、大部分が一対のチャック部30間に位置する通路ブロック70と、
この通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、
通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたことを特徴とする粉体供給装置100」
である。
以上の通り、請求項1に係る発明においては、
「軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、
これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、
この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、
このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、
この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に連続的に形成されて、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたこと
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供することができるのである。
また、請求項4に係る発明においては、
「台枠10上に設置される駆動モータ12と、
この駆動モータ12により、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持する一対のチャック部30と、
回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
この掬い上げ部50に一部が対向し、大部分が一対のチャック部30間に位置する通路ブロック70と、
この通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、
通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたこと
に構成上の特徴があり、これにより、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供することができるのである。
以 上
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「台枠10上に軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、
これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、
この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、
このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、
この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に連続的に形成されて、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたことを特徴とする粉体供給装置100」
である。
そして、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、
「台枠10上に設置される駆動モータ12と、
この駆動モータ12により、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持する一対のチャック部30と、
回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
この掬い上げ部50に一部が対向し、大部分が一対のチャック部30間に位置する通路ブロック70と、
この通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、
通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたことを特徴とする粉体供給装置100」
である。
以上の通り、請求項1に係る発明においては、
「軸心が水平に配置される複数の駆動ローラ11と、
これらの駆動ローラ11上に載置されて、軸心を回転中心として回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の一部に形成されて、当該回転ホッパー20内に粉体を投入するための連結口21と、
この連結口21内に挿入されて、支持台31にて支持されるとともに、回転ホッパー20を気密的かつ回転可能に支持するチャック部30と、
このチャック部30を通して回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40と、
この粉体排出通路40の内端41が対向する回転ホッパー20内に連続的に形成されて、当該回転ホッパー20の回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
当該回転ホッパー20内に開口されて、当該回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたこと
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供することができるのである。
また、請求項4に係る発明においては、
「台枠10上に設置される駆動モータ12と、
この駆動モータ12により、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパー20と、
この回転ホッパー20の軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパー20を回転可能に支持する一対のチャック部30と、
回転ホッパー20内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパー20の回転によって当該回転ホッパー20内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部50と、
この掬い上げ部50に一部が対向し、大部分が一対のチャック部30間に位置する通路ブロック70と、
この通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20の内外を連通させるとともに、内端41が掬い上げ部50に対向する粉体排出通路40と、
通路ブロック70内に形成されて、回転ホッパー20内を加圧する加圧気体のための加圧通路60と、を備え、
かつ、掬い上げられた粉体が掬い上げ部50から落下しようとする場所に、回転ホッパー20の内外を連通させる粉体排出通路40の内端41を開口させたこと
に構成上の特徴があり、これにより、様々な種類の粉体を安定的に供給することのできる粉体供給装置100を提供することができるのである。

Claims (4)

  1. 台枠上に軸心が水平に配置される複数の駆動ローラと、
    これらの駆動ローラ上に載置されて、軸心が回転中心となる円筒状の回転ホッパーと、
    この回転ホッパーの一部に形成されて、当該回転ホッパー内に粉体を投入するための連結口と、
    この連結口内に挿入されて、支持台にて支持されるとともに、前記回転ホッパーを気密的かつ回転可能に支持するチャック部と、
    このチャック部を通して前記回転ホッパーの内外を連通させる粉体排出通路と、
    この粉体排出通路の内端が対向する前記回転ホッパー内に、当該回転ホッパーの回転によって前記粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部と、
    当該回転ホッパー内に開口されて、当該回転ホッパー内を加圧する加圧気体のための加圧通路と、
    を備えたことを特徴とする粉体供給装置。
  2. 前記加圧通路と、前記粉体排出通路とを、一本の通路ブロック内に並列させるとともに、この通路ブロックの前記掬い上げ部側端部に円弧面を形成して、この円弧面と前記掬い上げ部内面とが両者間にクリアランスを存在させた状態で対峙し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の粉体供給装置。
  3. 前記粉体排出通路及び加圧通路の両内端を、前記通路ブロックの円弧面内で開口させたことを特徴とする請求項2に記載の粉体供給装置。
  4. 台枠上に設置される駆動モータと、
    この駆動モータにより、軸心が回転中心となる状態で回転駆動される円筒状の回転ホッパーと、
    この回転ホッパーの前記軸心上に組み付けられて、当該回転ホッパーを回転可能に支持する一対のチャック部と、
    前記回転ホッパー内の内周方向に設けられて、当該回転ホッパーの回転によって当該回転ホッパー内の粉体を連続的に掬い上げる掬い上げ部と、
    この掬い上げ部に一部が対向し、大部分が前記一対のチャック部間に位置する通路ブロックと、
    この通路ブロック内に形成されて、前記回転ホッパーの内外を連通させるとともに、内端が前記掬い上げ部に対向する粉体排出通路と、
    前記通路ブロック内に形成されて、前記回転ホッパー内を加圧する加圧気体のための加圧通路と、
    を備えたことを特徴とする粉体供給装置。
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