JP2016055693A - スノーモービル - Google Patents

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Abstract

【課題】車体フレームの少なくとも一部が炭素繊維強化プラスチックで成形された車体フレームにおいて、車体フレームの強度および剛性が確保されつつ、エンジンに雪がかかることを抑制するスノーモービルを提供すること。【解決手段】スノーモービル1は、クランク軸95を備えたエンジン90と、クランク軸95と共に回転する駆動軸と、駆動軸により駆動される無端状のトラックベルト33と、エンジン90が配置されるエンジンルーム51Eを形成する壁部51と、エンジン90を支持するエンジン支持部63LA、63LBとを備えた車体フレーム50と、を備え、壁部51の少なくとも一部は、炭素繊維強化プラスチックから構成され、かつ、側面視で、エンジン90と重なる。【選択図】図1

Description

本発明は、スノーモービルに関する。
従来から、エンジンと、金属材料から構成された車体フレームと、車体フレームの前部に配置されたスキーと、エンジンにより駆動されるトラックベルトとを備えたスノーモービルが知られている。スノーモービルが軽量であるほど、雪上を走行している際の走行抵抗が減少するため、スノーモービルの軽量化が望まれている。特許文献1には、金属製の車体フレームの一部がより軽量な炭素繊維(Carbon Fiber)で構成されたスノーモービルが開示されている。特許文献2には、バンパーが炭素繊維で構成されたスノーモービルが開示されている。
米国特許出願公開第2013/0032418号明細書 米国特許出願公開第2011/0192667号明細書
近年、炭素繊維より軽量かつ剛性の高い炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic)が車体フレームに部分的に採用されている。しかしながら、車体フレームのより広範な部分を炭素繊維強化プラスチックに置き換える試みは行われておらず、その置換による課題等は未知である。
ところで、金属製の車体フレームを備えたスノーモービルでは、エンジンは、金属製のエンジンルームや樹脂製の車体カバー等に覆われている。これにより、エンジンに雪がかかることを抑制することができる。車体カバー等は、車体フレームの補強部材として設けられているものではなく、単にエンジンを雪から保護しているものである。ここで、車体フレームの一部を炭素繊維強化プラスチックで構成しようとする場合、車体フレームを金属で構成する場合と比べて異なる利点および欠点を有する。このため、金属材料を用いて成形される車体フレームの構造を、そのまま炭素繊維強化プラスチックを用いて成形することはできない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車体フレームの少なくとも一部が炭素繊維強化プラスチックで成形された車体フレームにおいて、車体フレームの強度および剛性が確保されつつ、エンジンに雪がかかることを抑制するスノーモービルを提供することである。
本発明に係るスノーモービルは、クランク軸を備えたエンジンと、前記クランク軸と共に回転する駆動軸と、前記駆動軸により駆動される無端状のトラックベルトと、前記エンジンが配置されるエンジンルームを形成する壁部と、前記エンジンを支持するエンジン支持部とを備えた車体フレームと、を備え、前記壁部の少なくとも一部は、炭素繊維強化プラスチックから構成され、かつ、少なくとも平面視または側面視で、前記エンジンと重なる。
本発明に係るスノーモービルでは、エンジンルームにエンジンが配置されるため、エンジンルームには高い強度および剛性が求められる。エンジンルームを形成する壁部の少なくとも一部は、炭素繊維強化プラスチックから構成されているため、エンジンルームの強度および剛性は高まる。また、炭素繊維強化プラスチックから構成された壁部の一部は、平面視または側面視でエンジンと重なる。このため、エンジン外方からエンジンに向かう雪は壁部に当たり、エンジンに雪がかかることが抑制される。
本発明の一態様によれば、前記壁部の少なくとも一部は、少なくとも炭素繊維強化プラスチックから構成される第1層と、炭素繊維強化プラスチックから構成される第2層と、を備えている。
上記態様によれば、エンジンルームを形成する壁部の少なくとも一部は、軽量かつ剛性の高い炭素繊維強化プラスチックから構成される第1層と第2層とを少なくとも備えているため、エンジンルームの強度および剛性はより高くなる。
本発明の一態様によれば、前記壁部は、前記エンジンの下方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成された下壁部を備え、前記下壁部の下方に配置され、前記下壁部を保護する保護部材を備えている。
上記態様によれば、壁部のうちエンジンの下方に位置する下壁部を炭素繊維強化プラスチックから構成することによって、少なくとも下壁部の強度および剛性を高めることができる。また、下壁部によって、エンジンの下方からエンジンに雪がかかることを抑制することができる。さらに、下壁部の下方に配置された保護部材は、走行時に下壁部と地面とが接触することによる下壁部の摩耗を抑制することができる。
本発明の一態様によれば、前記保護部材は、前記下壁部の全体を覆う。
上記態様によれば、保護部材は、走行時に下壁部と地面とが接触することによる下壁部の摩耗を防止することができる。また、エンジンの下方からエンジンに雪がかかることをよりよく抑制することができる。
本発明の一態様によれば、前記保護部材は、金属材料または樹脂材料から形成されている。
上記態様によれば、金属材料または樹脂材料から形成された保護部材は、炭素繊維強化プラスチックから形成された保護部材より耐摩耗性に優れているため、下壁部をよりよく保護することができる。また、保護部材が金属材料から形成されている場合は、保護部材は、下壁部に加わりうる地面からの衝撃から下壁部を保護する。保護部材が樹脂材料から形成されている場合は、車体フレームの重量の増加を抑制することができる。
本発明の一態様によれば、ハンドルに固定されたステアリングシャフトを備え、前記車体フレームは、上車体フレームと、前記上車体フレームの下方に配置された下車体フレームとを備え、前記壁部は、前記エンジンの上方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成され、前記上車体フレームの一部を構成する上壁部を備え、前記上壁部は、前記ステアリングシャフトを支持し、かつ前記下車体フレームを少なくとも2点で支持する。
上記態様によれば、上壁部は、剛性の高い炭素繊維強化プラスチックから構成されているため、ステアリングシャフトを支持しかつ下車体フレームを少なくとも2点で支持することができる。また、エンジンの上方からエンジンに雪がかかることを抑制することができる。
本発明の一態様によれば、前記上壁部は、前記ステアリングシャフトを2点で支持する。
上記態様によれば、上壁部は、剛性の高い炭素繊維強化プラスチックから構成されているため、ステアリングシャフトを2点で支持することができる。これにより、ステアリングシャフトの上壁部に対する支持がより安定する。
本発明の一態様によれば、前記上壁部に支持されるシートを備える。
上記態様によれば、シートを支持するシートレールを別途設ける必要がない。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本発明の一態様によれば、前記上車体フレームに覆われた燃料タンクと、前記燃料タンクを保護する燃料タンクカバーと、を備え、前記上壁部は、前記燃料タンクカバーの少なくとも一部を構成する。
上記態様によれば、燃料タンクを保護する燃料タンクカバーの少なくとも一部が上壁部によって構成される。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本発明の一態様によれば、前記エンジンに空気を供給する吸気サイレンサを備え、前記上壁部は、前記吸気サイレンサの一部を構成する。
上記態様によれば、吸気サイレンサの一部が上壁部によって構成される。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本発明の一態様によれば、前記エンジンの外方に配置された車体カバーを備え、前記上車体フレームの少なくとも一部は、前記車体カバーの一部を構成する。
上記態様によれば、車体カバーの一部が上車体フレームによって構成される。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本発明の一態様によれば、前記エンジン支持部は、前記上壁部に形成されている。
上記態様によれば、エンジン支持部を上車体フレームの上壁部に設けることによって、下車体フレームの構造をより簡素な構造とすることができる。
本発明の一態様によれば、前記上車体フレームおよび前記下車体フレームは一体に成形されている。
上記態様によれば、上車体フレームと下車体フレームとを接続する部品を削減することができると共に、部品の削減による軽量化が実現される。
本発明の一態様によれば、前記壁部は、エンジンの左方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成された左壁部と、エンジンの右方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成された右壁部と、を備え、前記エンジン支持部は、前記左壁部および前記右壁部にそれぞれ形成され、前記エンジンより前方に配置された左スキーと、前記エンジンより前方に配置され、前記左スキーの右方に配置された右スキーと、前記左スキーに接続され、前記左壁部に揺動可能に2点で支持された左アームと、前記右スキーに接続され、前記右壁部に揺動可能に2点で支持された右アームと、を備えている。
上記態様によれば、左壁部および右壁部は、剛性の高い炭素繊維強化プラスチックから構成されている。このため、左壁部は、エンジンを支持しかつ左アームを2点で支持することができ、右壁部は、エンジンを支持しかつ右アームを2点で支持することができる。また、左壁部および右壁部は、エンジンの左方および右方からエンジンに雪がかかることを抑制することができる。
本発明の一態様によれば、前記壁部のうち炭素繊維強化プラスチックから構成された部分の内部には、補強部材が配置されている。
上記態様によれば、炭素繊維強化プラスチックから構成された部分の内部には補強部材が配置されているため、該部分の強度および剛性は高くなる。
以上のように、本発明によれば、車体フレームの少なくとも一部が炭素繊維強化プラスチックで成形された車体フレームにおいて、車体フレームの強度および剛性が確保されつつ、エンジンに雪がかかることを抑制するスノーモービルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るスノーモービルを示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係るスノーモービルを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るスノーモービルを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るスノーモービルを示す底面図である。 本発明の一実施形態に係る下車体フレームの一部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る第2左エンジン支持部を模式的に示す断面図である。 図1中のVII‐VIIに沿う断面図である。 図1中のVIII‐VIIIに沿う断面図である。 図5中のIX‐IXに沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る下壁部の断面図である。 本発明の一実施形態に係るスノーモービルを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るステアリングシャフト回りの構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るステアリングシャフト回りの構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る上壁部の断面図である。 本発明の一実施形態に係る左アーム周りの構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクランク軸周りの構造を示す斜視図である。 図5中のXVII‐XVIIに沿う断面図である。 本発明の一変形例に係るエンジン支持部の構造を示す断面図である。 本発明の他の一変形例に係るエンジン支持部の構造を示す断面図である。 本発明の他の一変形例に係るエンジン支持部の構造を示す断面図である。 本発明の他の一変形例に係るエンジン支持部の構造を示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る左アーム周りの構造を示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係るトンネル部の構造を示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係るスノーモービルを示す底面図である。 本発明の他の一実施形態に係るスノーモービルを示す底面図である。 本発明の他の一実施形態に係るスノーモービルを示す左側面図である。 本発明の他の一実施形態に係るスノーモービルを示す平面図である。 本発明の他の一実施形態に係るスノーモービルを示す正面図である。 本発明の他の一実施形態に係るスノーモービルを示す平面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る車両は、スノーモービル1である。スノーモービル1は、雪上を走行するのに適している。本発明に係る車両は、スノーモービル1に限定されない。
以下の説明において、特に断らない限り、前、後、左、右、上、下は、それぞれスノーモービル1のシート3に着座した乗員から見た前、後、左、右、上、下を意味するものとする。上、下は、それぞれスノーモービル1が水平面上に停止しているときの鉛直方向の上、下を意味するものとする。図面に付した符号F、Re、L、R、Up,Dnは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。また、車両中心線CL(図2参照)に近づく方を車幅方向の内方と言い、車両中心線CLから遠ざかる方を車幅方向の外方と言う。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1に示すように、スノーモービル1は、内燃機関(以下、エンジンという)90と、エンジン90を支持する車体フレーム50と、車体フレーム50に支持されかつ乗員が着座するシート3と、エンジン90の駆動力によって駆動される推進装置30と、を備えている。
図1に示すように、車体フレーム50は、上車体フレーム52と、下車体フレーム62とを備えている。下車体フレーム62は、上車体フレーム52の下方に配置されている。上車体フレーム52および下車体フレーム62は、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。上車体フレーム52および下車体フレーム62は、一体に成形されていてもよい。車体フレーム50は、エンジン90が配置されるエンジンルーム51Eを形成する壁部51を備えている。壁部51は、エンジン90の上方に配置された上壁部51Uと、エンジン90の左方に配置された左壁部51Lと、エンジン90の右方に配置された右壁部51R(図3参照)と、エンジン90の下方に配置された下壁部51B(図4参照)と、を備えている。上車体フレーム52は、上壁部51Uを備えている。下車体フレーム62は、下壁部51B、左壁部51Lおよび右壁部51Rを備えている。上壁部51U、下壁部51B、左壁部51Lおよび右壁部51Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。下壁部51Bは、左壁部51Lと右壁部51Rとを接続する接続壁部である。下壁部51B、左壁部51L、および右壁部51Rは一体に成形されている。図2に示すように、壁部51は、左壁部51Lと右壁部51Rとを接続する前壁部51Fを備えている。前壁部51Fは、エンジン90より前方に配置されている。前壁部51Fは、下壁部51Bの上方に配置されている。前壁部51Fは、上壁部51Uより下方に配置されている。下壁部51Bは、車両平面視でエンジン90と重なる。図1に示すように、左壁部51Lは、車両側面視でエンジン90と重なる。右壁部51Rは、車両側面視でエンジン90と重なる。なお、下車体フレーム62は、エンジン90の上方に配置される上壁部を備えていてもよい。このとき、上壁部は、左壁部51Lと右壁部51Rとを接続する接続壁部であるとよい。上壁部、左壁部51L、および右壁部51Rは一体に成形されていてもよい。なお、図4において、説明の便宜上推進装置30の図示を省略している。
炭素繊維強化プラスチックは、アルミニウム等の金属材料と比べて比強度が高い。即ち、炭素繊維強化プラスチックの強度と金属材料の強度とを同一にしたとき、炭素繊維強化プラスチックは金属材料に比べて重量が軽い。
図1に示すように、下車体フレーム62は、第1左エンジン支持部63LAと、第2左エンジン支持部63LBと、第1右エンジン支持部63RA(図5参照)と、第2右エンジン支持部63RB(図5参照)とを備えている。第1左エンジン支持部63LA、第2左エンジン支持部63LB、第1右エンジン支持部63RAおよび第2右エンジン支持部63RBは、エンジン90を支持する。図5に示すように、第1左エンジン支持部63LAは、第1右エンジン支持部63RAに対向している。第2左エンジン支持部63LBは、第2右エンジン支持部63RBに対向している。第2左エンジン支持部63LBは、第1左エンジン支持部63LAより後方に配置されている。第2右エンジン支持部63RBは、第1右エンジン支持部63RAより後方に配置されている。第1左エンジン支持部63LAおよび第2左エンジン支持部63LBは、左壁部51Lに形成されている。第1右エンジン支持部63RAおよび第2右エンジン支持部63RBは、右壁部51Rに形成されている。左壁部51Lには、凹部70L(図1も参照)が形成されている。右壁部51Rには、凹部70Rが形成されている。
図5に示すように、左壁部51Lは、第2左エンジン支持部63LBが設けられた第1部分51LAと、第1部分51LAより前方に位置し、凹部70Lが形成された第2部分51LBと、第2部分51LBより前方に位置し、第1左エンジン支持部63LAが設けられた第3部分51LCとを備えている。第1部分51LAの車幅方向の寸法Aは、第2部分51LBの車幅方向の寸法Bより大きい。即ち、第1部分51LAは、第2部分51LBより厚く形成されている。第3部分51LCの車幅方向の寸法Cは、第2部分51LBの車幅方向の寸法Bより大きい。即ち、第3部分51LCは、第2部分51LBより厚く形成されている。
図5に示すように、右壁部51Rは、第2右エンジン支持部63RBが設けられた第1部分51RAと、第1部分51RAより前方に位置し、凹部70Rが形成された第2部分51RBと、第2部分51RBより前方に位置し、第1右エンジン支持部63RAが設けられた第3部分51RCとを備えている。第1部分51RAの車幅方向の寸法AAは、第2部分51RBの車幅方向の寸法BBより大きい。即ち、第1部分51RAは、第2部分51RBより厚く形成されている。第3部分51RCの車幅方向の寸法CCは、第2部分51RBの車幅方向の寸法BBより大きい。即ち、第3部分51RCは、第2部分51RBより厚く形成されている。なお、図5において、説明の便宜上エンジン90の図示を省略している。
次に、第2左エンジン支持部63LBについて説明する。なお、第1左エンジン支持部63LA、第1右エンジン支持部63RAおよび第2右エンジン支持部63RBについては、第2左エンジン支持部63LBと同様の構造であるため、その説明を省略する。
図6に示すように、第2左エンジン支持部63LBは、炭素繊維強化プラスチックから構成される第1層64と、炭素繊維強化プラスチックから構成される第2層66と、第1層64と第2層66との間に配置された中間層65とを備えている。中間層65は、少なくとも一部が第1層64と第2層66との間に配置されていればよい。中間層65は、第1層64および第2層66を補強する補強部材である。本実施形態では、中間層65は、炭素繊維強化プラスチックから構成される層を1層備えている。中間層65は、炭素繊維強化プラスチックから構成される層を2層以上備えていてもよい。中間層65は、アラミド繊維等の繊維材料、アルミニウム等の金属材料またはウレタン樹脂等の樹脂材料から構成されていてもよい。中間層65が金属材料や樹脂材料から構成されている場合、中間層65は、ハニカム構造を備えているとよい。第1層64と、中間層65と、第2層66とは、車幅方向の外方から内方に順に配置されている。第1層64と、第2層66と、中間層65とは一体に成形されている。第1層64、中間層65、および第2層66には、車幅方向に貫通する貫通孔67がそれぞれ形成されている。貫通孔67には、エンジン90(図1参照)と下車体フレーム62(図1参照)とを固定する固定部材68(図7参照)が挿入される。なお、本実施形態では、貫通孔67には、金属製のパイプ69が取り付けられている。固定部材68は、パイプ69に形成された挿入孔69Hに挿入され、エンジン90と下車体フレーム62とを固定する。固定部材68は、パイプ69を介して貫通孔67に挿入されている。
図7に示すように、エンジン90は、挿入孔98LHが形成された左ボス部98Lと、挿入孔98RHが形成された右ボス部98Rとを備えている。第2左エンジン支持部63LBの挿入孔69H、左ボス部98Lの挿入孔98LH、右ボス部98Rの挿入孔98RHおよび第2右エンジン支持部63RBの挿入孔69Hに、左右に延びる棒状の固定部材68が挿入されている。固定部材68によって、エンジン90は下車体フレーム62に固定されている。
図8に示すように、エンジン90は、挿入孔99LHが形成された左ボス部99Lと、挿入孔99RHが形成された右ボス部99Rとを備えている。第1左エンジン支持部63LAの挿入孔69Hおよび左ボス部99Lの挿入孔99LHに、左右に延びる棒状の固定部材68Lが挿入されている。第1右エンジン支持部63RAの挿入孔69Hおよび右ボス部99Rの挿入孔99RHに、左右に延びる棒状の固定部材68Rが挿入されている。固定部材68L、68Rによって、エンジン90は下車体フレーム62に固定されている。
図9に示すように、左壁部51Lのうち、凹部70Lの周縁部71Lは、第1層64と、第2層66と、第1層64と第2層66との間に配置された中間層65とを備えている。右壁部51Rのうち、凹部70Rの周縁部71Rは、第1層64と、第2層66と、第1層64と第2層66との間に配置された中間層65とを備えている。
図10に示すように、下壁部51Bは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。下壁部51Bは、第1層64と、第2層66と、を備えている。下壁部51Bは、第1層64と第2層66との間に中間層65(図9参照)を備えてもよい。図4に示すように、下壁部51Bには、開口51BXが形成されている。エンジン90内を循環するオイルは、開口51BXを介して下車体フレーム62の外部に排出することができる。
図11に示すように、スノーモービル1は、ハンドル4と、ハンドル4に連結されたステアリングシャフト5とを備えている。図1に示すように、ステアリングシャフト5は、ハンドル4から下方に延びる第1軸5Aと、第1軸5Aと連結し、前後方向に延びる第2軸5Bと、第2軸5Bと連結し、上下方向に延びる第3軸5Cとを備えている。図12に示すように、第1軸5Aは、上車体フレーム52の上壁部51Uに形成された第1軸支持部53Aに回転可能に支持されている。図13に示すように、第3軸5Cは、上車体フレーム52の上壁部51Uに形成された第2軸支持部53Bに回転可能に支持されている。図示は省略するが、ステアリングシャフト5の第3軸5Cは、前壁部51F(図11参照)に形成された開口51X(図11参照)に挿入され、後述の左スキー10Lおよび右スキー10Rに連結されている。
図2に示すように、上車体フレーム52は、左右一対のシートフレーム54を備えている。シートフレーム54は、上壁部51Uから後方に延びている。シートフレーム54は、下車体フレーム62に支持されている。シートフレーム54は、後述のトンネル部80に支持されている。シート3は、シートフレーム54に支持されている。図11に示すように、上壁部51Uは、前壁部51Fに接続された第1左支持部55Lと、第1左支持部55Lの右方に配置され、前壁部51Fに接続された第1右支持部55Rと、左壁部51Lに接続された第2左支持部56Lと、右壁部51R(図3参照)に接続された第2右支持部56Rとを備えている。上壁部51Uは、第1左支持部55L、第1右支持部55R、第2左支持部56Lおよび第2右支持部56Rにおいて、下車体フレーム62を支持している。なお、図11において、説明の便宜上エンジン90の図示を省略している。
図14に示すように、上壁部51Uは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。上壁部51Uは、第1層64と、第2層66と、第1層64と第2層66との間に配置された中間層65とを備えている。上壁部51Uは、少なくとも第1層64と第2層66とを備えているとよい。
車体フレーム50は、オートクレーブによって成形される。即ち、所定の形状にカットしたプリプレグ(炭素繊維強化プラスチック)を積層し、オートクレーブによってプリプレグを硬化させることによって、所望の車体フレームが成形される。
図2に示すように、スノーモービル1は、左スキー10L、右スキー10R、左ショックアブソーバ14L、右ショックアブソーバ14R、左アーム17L、および右アーム17Rを備えている。図3に示すように、左アーム17Lは、第1左アーム18Lと、第1左アーム18Lの下方に配置された第2左アーム21Lとを備えている。右アーム17Rは、第1右アーム18Rと、第1右アーム18Rの下方に配置された第2右アーム21Rとを備えている。
図2に示すように、左スキー10Lおよび右スキー10Rは、エンジン90より前方に配置されている。右スキー10Rは、左スキー10Lの右方に配置されている。図11に示すように、左スキー10Lは、スキー部10LAとナックル部10LBとを備えている。左スキー10Lは、第1左アーム18Lと接続された第1左アーム連結部11Lと、第2左アーム21Lと接続された第2左アーム連結部12Lとを備えている。第1左アーム連結部11Lおよび第2左アーム連結部12Lは、ナックル部10LBに形成されている。右スキー10Rは、スキー部10RAとナックル部10RBとを備えている。右スキー10Rは、第1右アーム18Rと接続された第1右アーム連結部11Rと、第2右アーム21Rと接続された第2右アーム連結部12Rとを備えている。第1右アーム連結部11Rおよび第2右アーム連結部12Rは、ナックル部10RBに形成されている。
図11に示すように、第1左アーム18Lは、左スキー10Lに揺動可能に接続された第1左スキー接続部19Lを備えている。第1左スキー接続部19Lは、第1左アーム連結部11Lと連結している。第1右アーム18Rは、右スキー10Rに揺動可能に接続された第1右スキー接続部19Rを備えている。第1右スキー接続部19Rは、第1右アーム連結部11Rと連結している。
図2に示すように、第2左アーム21Lは、左スキー10Lに揺動可能に接続された第2左スキー接続部22Lを備えている。第2左スキー接続部22Lは、第2左アーム連結部12L(図11参照)と連結している。第2右アーム21Rは、右スキー10Rに揺動可能に接続された第2右スキー接続部22Rを備えている。第2右スキー接続部22Rは、第2右アーム連結部12Rと連結している。
図3に示すように、第2左アーム21Lは、左ショックアブソーバ14Lに接続された左ショックアブソーバ連結部13Lを備えている。第2右アーム21Rは、右ショックアブソーバ14Rに接続された右ショックアブソーバ連結部13Rを備えている。
図2に示すように、第1左アーム18Lは、車体フレーム50に揺動可能に接続された一対の第1左フレーム接続部20L(図15も参照)を備えている。第1左フレーム接続部20Lは、下車体フレーム62に揺動可能に接続されている。第1左アーム18Lは、左壁部51Lに接続されている。第1左アーム18Lは、左壁部51Lに揺動可能に2点で支持されている。第1右アーム18Rは、車体フレーム50に揺動可能に接続された一対の第1右フレーム接続部20Rを備えている。第1右フレーム接続部20Rは、下車体フレーム62に揺動可能に接続されている。第1右アーム18Rは、右壁部51Rに接続されている。第1右アーム18Rは、右壁部51Rに揺動可能に2点で支持されている。なお、図15において、左スキー10L、左ショックアブソーバ14Lおよび左ショックアブソーバ連結部13Lの図示を省略している。
図4に示すように、第2左アーム21Lは、車体フレーム50に揺動可能に接続された一対の第2左フレーム接続部23Lを備えている。第2左フレーム接続部23Lは、下車体フレーム62に揺動可能に接続されている。第2左アーム21Lは、左壁部51Lに接続されている。第2左アーム21Lは、左壁部51Lに揺動可能に2点で支持されている。第2右アーム21Rは、車体フレーム50に揺動可能に接続された一対の第2右フレーム接続部23Rを備えている。第2右フレーム接続部23Rは、下車体フレーム62に揺動可能に接続されている。第2右アーム21Rは、右壁部51Rに接続されている。第2右アーム21Rは、右壁部51Rに揺動可能に2点で支持されている。
図4に示すように、第2左アーム21Lは、第2左アーム接続部73Lが設けられた部分51LTより展性が高い材料で構成されている。第2右アーム21Rは、第2右アーム接続部73Rが設けられた部分51RTより展性が高い材料で構成されている。第2左アーム21Lおよび第2右アーム21Rは、炭素繊維強化プラスチックより展性が高い材料で構成されている。第1左アーム18Lは、後述の第1左アーム接続部72Lが設けられた部分51LT(図2参照)より展性が高い材料で構成されていてもよい。第1右アーム18Rは、後述の第1右アーム接続部72Rが設けられた部分51RT(図2参照)より展性が高い材料で構成されていてもよい。ナックル部10LBは、部分51LTより展性が高い材料で構成されていてもよい。ナックル部10RBは、部分51RTより展性が高い材料で構成されていてもよい。ナックル部10LBと第1左アーム18Lおよび第2左アーム21Lとの間には、部分51LTより展性が高い材料で構成された部材を設けてもよい。ナックル部10RBと第1右アーム18Rおよび第2右アーム21Rとの間には、部分51RTより展性が高い材料で構成された部材を設けてもよい。
図3に示すように、左ショックアブソーバ14Lは、左アーム17Lに揺動可能に接続された左下端部16Lを備えている。左下端部16Lは、第2左アーム21Lの左ショックアブソーバ連結部13Lに接続されている。左ショックアブソーバ14Lは、車体フレーム50に揺動可能に接続された左上端部15Lを備えている。左上端部15Lは、下車体フレーム62に揺動可能に接続されている。
図3に示すように、右ショックアブソーバ14Rは、左ショックアブソーバ14Lの右方に配置されている。右ショックアブソーバ14Rは、右アーム17Rに揺動可能に接続された右下端部16Rを備えている。右下端部16Rは、第2右アーム21Rの右ショックアブソーバ連結部13Rに接続されている。右ショックアブソーバ14Rは、車体フレーム50に揺動可能に接続された右上端部15Rを備えている。右上端部15Rは、下車体フレーム62に揺動可能に接続されている。
図2に示すように、下車体フレーム62は、左アーム接続部74Lと、右アーム接続部74Rとを備えている。左アーム接続部74Lは、一対の第1左アーム接続部72Lと、一対の第2左アーム接続部73L(図4参照)とを備えている。第1左アーム接続部72Lは、第2左アーム接続部73Lの上方に配置されている。第1左アーム接続部72Lは、第1左フレーム接続部20Lと接続されている。図4に示すように、第2左アーム接続部73Lは、第2左フレーム接続部23Lと接続されている。図2に示すように、右アーム接続部74Rは、一対の第1右アーム接続部72Rと、一対の第2右アーム接続部73R(図4参照)とを備えている。第1右アーム接続部72Rは、第2右アーム接続部73Rの上方に配置されている。第1右アーム接続部72Rは、第1右フレーム接続部20Rと接続されている。図4に示すように、第2右アーム接続部73Rは、第2右フレーム接続部23Rと接続されている。第1左アーム接続部72L、第2左アーム接続部73L、第1右アーム接続部72Rおよび第2右アーム接続部73Rは、金属材料から構成されている。
図3に示すように、第1左アーム接続部72Lおよび第2左アーム接続部73Lは、左壁部51Lに設けられている。第1右アーム接続部72Rおよび第2右アーム接続部73Rは、右壁部51Rに設けられている。図15に示すように、左壁部51Lのうち第1左アーム接続部72Lが設けられている部分51LSおよび第2左アーム接続部73Lが設けられる部分51LTは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。右壁部51Rのうち第1右アーム接続部72Rが設けられている部分51RSおよび第2右アーム接続部73Rが設けられる部分51RT(図4参照)は、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。第1左アーム接続部72Lが設けられている部分51LS、第2左アーム接続部73Lが設けられる部分51LT、第1右アーム接続部72Rが設けられている部分51RSおよび第2右アーム接続部73Rが設けられる部分51RTは、炭素繊維強化プラスチックから構成される第1層64(図6参照)と炭素繊維強化プラスチックから構成される第2層66(図6参照)とから構成されている。第1層64と第2層66との間に中間層65が配置されていてもよい。
図2に示すように、下車体フレーム62は、左ショックアブソーバ接続部75Lと、右ショックアブソーバ接続部75Rとを備えている。図3に示すように、左ショックアブソーバ接続部75Lは、左上端部15Lと接続されている。右ショックアブソーバ接続部75Rは、右上端部15Rと接続されている。左ショックアブソーバ接続部75Lおよび右ショックアブソーバ接続部75Rは、金属材料から構成されている。図2に示すように、左ショックアブソーバ接続部75Lは、一対の第1左アーム接続部72Lの間に配置されている。左ショックアブソーバ接続部75Lは、左壁部51Lに設けられている。左ショックアブソーバ接続部75Lは、左壁部51Lの部分51LS(図15参照)に設けられている。右ショックアブソーバ接続部75Rは、一対の第1右アーム接続部72Rの間に配置されている。右ショックアブソーバ接続部75Rは、右壁部51Rに設けられている。右ショックアブソーバ接続部75Rは、右壁部51Rの部分51RS(図15参照)に設けられている。図5に示すように、左壁部51Lのうち第1左エンジン支持部63LAと左ショックアブソーバ接続部75Lとの間の部分51LMは、第1層64と、第2層66と、中間層65とを備えている。部分51LMは、少なくとも第1層64と第2層66とを備えているとよい。右壁部51Rのうち第1右エンジン支持部63RAと右ショックアブソーバ接続部75Rとの間の部分51RMは、第1層64と、第2層66と、中間層65とを備えている。部分51RMは、少なくとも第1層64と第2層66とを備えているとよい。
図1に示すように、エンジン90は、エンジンルーム51Eに配置される。エンジン90は、クランクケース91と、クランクケース91に接続されたシリンダブロック92と、シリンダブロック92に接続されたシリンダヘッド93とを備えている。シリンダブロック92は、クランクケース91から後斜め上向きに延びている。エンジン90は、車幅方向に延びるクランク軸95を備えている。シリンダヘッド93およびシリンダブロック92の内部には燃焼室(図示せず)が形成されており、燃焼室内で燃料が燃焼することにより、クランク軸95が回転する。図2に示すように、クランク軸95は、クランクケース91から左方に延びている。クランク軸95の左端部95Lは、左壁部51Lに形成された凹部70L(図1参照)に配置されている。クランク軸95の右端部(図示せず)が、右壁部51Rに形成された凹部70R(図5参照)に配置されていてもよい。
図2に示すように、CVT40はエンジン90の左方に配置されている。図16に示すように、CVT40は、駆動プーリ41と、従動プーリ42と、駆動プーリ41および従動プーリ42に巻かれたベルト43とを備えている。従動プーリ42は駆動プーリ41の後方に配置されている。駆動プーリ41の中心には、クランク軸95が取り付けられている。駆動プーリ41は、クランク軸95と共に回転するように構成されている。なお、図1、3および5において、CVT40の図示を省略している。
図16に示すように、従動プーリ42の中心には、出力軸45が取り付けられている。従動プーリ42は、出力軸45と共に回転するように構成されている。出力軸45は、車幅方向に延びている。出力軸45は、CVT40を介してクランク軸95と共に回転する。出力軸45には、出力軸ギア(図示せず)が固定されている。
図1に示すように、推進装置30は、駆動輪31と、従動輪32と、駆動輪31と従動輪32とに巻かれた無端状のトラックベルト33と、駆動軸35と、を備えている。駆動輪31は、駆動軸35に固定されている。駆動軸35は車幅方向に延びる。駆動軸35には、駆動軸ギア(図示せず)が固定されている。駆動軸ギアは、出力軸ギアと噛み合っている。出力軸45が回転すると、出力軸45の動力が出力軸ギアおよび駆動軸ギアを介して駆動軸35に伝達され、駆動軸35が回転する。駆動軸35は、クランク軸95と共に回転する。駆動軸35が回転すると、駆動輪31が回転し、トラックベルト33が循環する。即ち、トラックベルト33は、駆動軸35により駆動される。図1において、駆動輪31が反時計回りに回転すると、トラックベルト33は反時計回りに循環し、スノーモービル1には前方への推進力が発生する。一方、駆動輪31が図1の時計回りに回転すると、トラックベルト33は時計回りに循環し、スノーモービル1には後方への推進力が発生する。なお、出力軸45からトラックベルト33に動力を伝達する機構は、ギア機構に限らず、伝動ベルト、チェーン、または他の機構であってもよい。
図4に示すように、下車体フレーム62は、トンネル部80と、バンパー82とを備えている。トンネル部80は、車両前後方向に延びる。バンパー82は、トンネル部80の後部に形成されている。トンネル部80とバンパー82とは一体に成形されている。トンネル部80は、下車体フレーム62と別体に成形されていてもよい。トンネル部80は、トラックベルト33(図1参照)の上方に位置する。図17に示すように、トンネル部80は、上壁81Uと、左側壁81Lと、右側壁81Rとを備えている。上壁81Uは、トラックベルト33(図1参照)の上方に位置する。左側壁81Lは、上壁81Uの左端から下方に延びる。左側壁81Lは、トラックベルト33の左方に位置する。右側壁81Rは、上壁81Uの右端から下方に延びる。右側壁81Rは、トラックベルト33の右方に位置する。
上壁81U、左側壁81Lおよび右側壁81Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。図17に示すように、上壁81U、左側壁81Lおよび右側壁81Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されるCFRP層64Uを備えている。CFRP層64Uは、炭素繊維強化プラスチックから構成される層を2層以上備えている。上壁81Uは、CFRP層64Uを補強する上補強部材83Uを備えている。左側壁81Lは、CFRP層64Uを補強する左補強部材83Lを備えている。右側壁81Rは、CFRP層64Uを補強する右補強部材83Rを備えている。上補強部材83U、左補強部材83Lおよび右補強部材83Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。トンネル部80には、第1閉断面85Lが形成されている。第1閉断面85Lは、上壁81Uの上補強部材83Uと、左側壁81LのCFRP層64Uと、左補強部材83Lとによって囲まれることで形成されている。トンネル部80には、第2閉断面85Rが形成されている。第2閉断面85Rは、上壁81Uの上補強部材83Uと、右側壁81RのCFRP層64Uと、右補強部材83Rとによって囲まれることで形成されている。第1閉断面85Lおよび第2閉断面85Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成される部材によって囲まれることで形成されている。
図17に示すように、第1閉断面85Lには、第1補強部材86Lが配置されている。第1補強部材86Lは、CFRP層64Uと左補強部材83Lとの間に配置されている。第2閉断面85Rには、第2補強部材86Rが配置されている。第2補強部材86Rは、CFRP層64Uと右補強部材83Rとの間に配置されている。上壁81UのCFRP層64Uと上補強部材83Uとの間には、第3補強部材86Uが配置されている。第1補強部材86L、第2補強部材86Rおよび第3補強部材86Uは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。第1補強部材86L、第2補強部材86Rおよび第3補強部材86Uは、アラミド繊維等の繊維材料、アルミニウム等の金属材料またはウレタン樹脂等の樹脂材料から構成されていてもよい。第1補強部材86L、第2補強部材86Rおよび第3補強部材86Uが金属材料や樹脂材料から構成されている場合、第1補強部材86L、第2補強部材86Rおよび第3補強部材86Uは、ハニカム構造を備えているとよい。第1補強部材86L、第2補強部材86Rおよび第3補強部材86Uを構成する材料は、相互に同一であってもよいし、相互に異なっていてもよい。
図17に示すように、トンネル部80は、左側壁81Lの下端から左方に延びる左壁87Lを備えている。左壁87Lは、CFRP層64Uと左補強部材83Lとから構成されている。即ち、左側壁81LのCFRP層64Uの下端および左補強部材83Lの下端は、左方に折れ曲がっている。トンネル部80は、右側壁81Rの下端から右方に延びる右壁87Rを備えている。右壁87Rは、CFRP層64Uと右補強部材83Rとから構成されている。即ち、右側壁81RのCFRP層64Uの下端および右補強部材83Rの下端は、右方に折れ曲がっている。
図2に示すように、スノーモービル1は、運転者の足が乗せられる左足載せ部8Lおよび右足載せ部8Rを備えている。左足載せ部8Lは、トンネル部80の左方に配置されている。左足載せ部8Lは、シート3より左方に配置されている。左足載せ部8Lは、左壁87L上に取り付けられている。右足載せ部8Rは、トンネル部80の右方に配置されている。右足載せ部8Rは、シート3より右方に配置されている。右足載せ部8Rは、右壁87R上に取り付けられている。図1、3、5および11において、左足載せ部8Lおよび右足載せ部8Rの図示を省略している。なお、トンネル部80の上壁81U、左側壁81Lおよび右側壁81Rは、金属材料から構成されていてもよい。
以上のように、スノーモービル1によれば、図2に示すように、エンジンルーム51Eを形成する壁部51の上壁部51U、左壁部51L、右壁部51Rおよび下壁部51Bは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。このため、エンジンルーム51Eの強度および剛性は高まる。また、炭素繊維強化プラスチックから構成された左壁部51Lおよび右壁部51Rは、側面視でエンジン90と重なり、上壁部51Uおよび下壁部51Bは、平面視でエンジン90と重なる。このため、エンジン90外方からエンジン90に向かう雪は上壁部51U、左壁部51L、右壁部51Rおよび下壁部51Bに当たり、エンジン90に雪がかかることが抑制される。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図9に示すように、エンジンルーム51E(図1参照)を形成する左壁部71Lおよび右壁部71R壁部は、炭素繊維強化プラスチックから構成される第1層64と第2層66と、第1層64と第2層66との間に配置された中間層65とを備えている。このため、エンジンルーム51Eの強度および剛性はより高くなる。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図11に示すように、上壁部51Uは、剛性の高い炭素繊維強化プラスチックから構成されているため、ステアリングシャフト5を支持し、かつ下車体フレーム62を第1左支持部55L、第1右支持部55R、第2左支持部56Lおよび第2右支持部56Rで支持することができる。また、エンジン90の上方からエンジン90に雪がかかることを抑制することができる。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図12および13に示すように、上壁部51Uは、剛性の高い炭素繊維強化プラスチックから構成されているため、ステアリングシャフト5を第1軸支持部53Aおよび第2軸支持部53Bの2点で支持することができる。これにより、ステアリングシャフト5の上壁部51Uに対する支持がより安定する。
なお、上車体フレーム52および下車体フレーム62は一体に成形されていてもよい。上車体フレーム52と下車体フレーム62とを接続する部品を削減することができると共に、部品の削減による軽量化が実現される。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図2に示すように、左壁部51Lは、エンジン90をエンジン支持部63LA(図5参照)で支持し、かつ第1左アーム18Lを2つの第1左アーム接続部72Lで支持することができる。右壁部51Rは、エンジン90をエンジン支持部63RA(図5参照)支持しかつ第1右アーム18Rを2つの第1右アーム接続部72Rで2支持することができる。また、左壁部51Lおよび右壁部51Rは、エンジン90の左方および右方からエンジン90に雪がかかることを抑制することができる。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図6に示すように、エンジン支持部63LBの内部には、中間層65が配置されている。このため、エンジン支持部63LBの強度および剛性は高くなる。
上述した実施形態では、第2左エンジン支持部63LBの第1層64、中間層65および第2層66に形成された貫通孔67にパイプ69が取り付けられ、固定部材68はパイプ69を介して貫通孔67に挿入されていたが、これに限定されない。図18に示すように、貫通孔67にパイプを設けることなく、貫通孔67に固定部材68を直接挿入してもよい。
また、図19に示すように、中間層65に形成された貫通孔67および第2層66に形成された貫通孔67に、固定部材68を取り付けてもよい。この場合、固定部材68は、インサート成形によって第2左エンジン支持部63LBに設けられる。固定部材68は、固定部材68の軸方向に延びる挿入孔68Hを備えている。挿入孔68Hに他の固定部材を挿入することで、相互に固定される。
また、図20に示すように、第2層66に形成された貫通孔67に、固定部材68を取り付けてもよい。この場合、固定部材68は、インサート成形によって第2層66に設けてもよいし、接着剤等によって第2層66に設けてもよい。固定部材68は、固定部材68の軸方向に延びる挿入孔68Hを備えている。挿入孔68Hに他の固定部材を挿入することで、相互に固定される。
また、上述した実施形態および変形例では、第1層64と第2層66との間に配置された中間層65は、炭素繊維強化プラスチックから構成された層であったが、これに限定されない。図21に示すように、第1層64の貫通孔67および第2層66の貫通孔67に挿入されるパイプ69の一部69Aが、第1層64と第2層66との間に配置されていてもよい。このとき、パイプ69の一部69Aが中間層65である。中間層65は、金属材料から構成される金属層である。
<第2実施形態>
上述した実施形態では、第2左アーム接続部73Lは、下車体フレーム62の左壁部51Lに設けられ、第2右アーム接続部73Rは、下車体フレーム62の右壁部51Rに設けられていたが、これに限定されない。図22に示すように、本実施形態に係るスノーモービル1は、保護部材78を備えている。保護部材78は、下壁部51Bの下方に配置されている。保護部材78は、下壁部51Bに着脱可能に取り付けられている。保護部材78は、下壁部51Bを保護する。保護部材78は、下壁部51Bの全体を覆う。保護部材78は、下壁部51Bの少なくとも一部を覆うとよい。保護部材78は、金属材料から形成されている。保護部材78は、樹脂材料から形成されていてもよい。本実施形態では、第2左アーム接続部73Lおよび第2右アーム接続部(図示せず)は、保護部材78に設けられている。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図22に示すように、下壁部51Bの下方に配置された保護部材78は、走行時に下壁部51Bと地面とが接触することによる下壁部51Bの摩耗を抑制することができる。また、エンジン90の下方からエンジン90に雪がかかることを抑制することができる。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図22に示すように、保護部材78は、走行時に下壁部51Bと地面とが接触することによる下壁部51Bの摩耗を防止することができる。また、エンジン90の下方からエンジン90に雪がかかることをよりよく抑制することができる。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図22に示すように、金属材料または樹脂材料から形成された保護部材78は、炭素繊維強化プラスチックから形成された場合と比較して耐摩耗性に優れているため、下壁部51Bをよりよく保護することができる。また、保護部材78が金属材料から形成されている場合は、保護部材78は、下壁部51Bに加わりうる地面からの衝撃から下壁部51Bを保護する。保護部材78が樹脂材料から形成されている場合は、下車体フレーム62の重量の増加を抑制することができる。
<第3実施形態>
図23は、第3実施形態に係るトンネル部80の構造を示す断面図である。図24は、第3実施形態に係るスノーモービル1を示す底面図である。図23に示すように、トンネル部80は、上壁81Uと、左側壁81Lと、右側壁81Rとを備えている。上壁81U、左側壁81Lおよび右側壁81Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。トンネル部80は、左側壁81Lを補強する左補強部材83Lと、右側壁81Rを補強する右補強部材83Rと、を備えている。左補強部材83Lおよび右補強部材83Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されている。左補強部材83Lは、上壁81Uと左側壁81Lとに接続されている。左補強部材83Lは、上壁81Uから左側壁81Lに向けて下斜め左方に延びている。左補強部材83Lは、上壁81Uの下方、かつ左側壁81Lと右側壁81Rとの間に配置されている。左補強部材83Lは、トンネル部80の内方に配置されている。左補強部材83Lは、トンネル部80の外方に配置されていてもよい。右補強部材83Rは、上壁81Uと右側壁81Rとに接続されている。右補強部材83Rは、上壁81Uから右側壁81Rに向けて下斜め右方に延びている。右補強部材83Rは、上壁81Uの下方、かつ左側壁81Lと右側壁81Rとの間に配置されている。右補強部材83Rは、トンネル部80の内方に配置されている。右補強部材83Rは、トンネル部80の外方に配置されていてもよい。図24に示すように、左補強部材83Lは、車両前後方向に延びる。右補強部材83Rは、車両前後方向に延びる。
図23に示すように、トンネル部80には、上壁81Uと左側壁81Lと左補強部材83Lとによって第1閉断面85Lが形成されている。トンネル部80には、上壁81Uと右側壁81Rと右補強部材83Rとによって第2閉断面85Rが形成されている。第1閉断面85Lおよび第2閉断面85Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成される部材によって形成されている。
図24に示すように、スノーモービル1は、エンジン90に冷却水を供給する冷却装置47を備えている。冷却装置47は、冷却水が流通する流路48を備えている。流路48の一端は、エンジン90に形成された流入口96に接続されている。流路48の他端は、エンジン90に形成された流出口97に接続されている。第1閉断面85L(図23参照)および第2閉断面85R(図23参照)は、流路48の一部を構成している。即ち、流路48の一部は、上壁81Uと左側壁81Lと左補強部材83Lとによって囲われて形成されている。流路48の一部は、上壁81Uと右側壁81Rと右補強部材83Rとによって囲われて形成されている。本実施形態では、第1閉断面85Lおよび第2閉断面85R内を冷却水が流通する。流路48を流れる冷却水は、エンジン90の流入口96からエンジン90内へと供給され、エンジン90内を循環した後、エンジン90の流出口97から流路48へと流れる。このようにして冷却水は、エンジン90と流路48とを循環する。
左補強部材83Lおよび右補強部材83Rを構成する炭素繊維強化プラスチックの熱伝導率は、上壁81U、左側壁81Lおよび右側壁81Rを構成する炭素繊維強化プラスチックの熱伝導率よりも高いとよい。上壁81U、左側壁81Lおよび右側壁81Rは、例えば、PAN系の炭素繊維を含む炭素繊維強化プラスチックから構成されているとよい。「PAN系の炭素繊維」とは、ポリアクリロニトリル繊維を炭素化して得られる炭素繊維である。左補強部材83Lおよび右補強部材83Rは、例えば、PIT系の炭素繊維を含む炭素繊維強化プラスチックから構成されているとよい。「PIT系の炭素繊維」とは、コールタールまたは石油重質分を原料として得られるピッチ繊維を炭素化して得られる炭素繊維である。
<第4実施形態>
図25は、第4実施形態に係るスノーモービル1を示す底面図である。図25に示すように、スノーモービル1は、エンジン90に供給される空気を圧縮する過給機100と、過給機100からの圧縮空気を冷却し、圧縮空気をエンジン90に供給するインタークーラ102と、インタークーラ102に空気を供給する冷却装置47と、を備えている。冷却装置47は、空気が流通する流路48を備えている。インタークーラ102は、内部に冷却器(図示せず)を備えている。過給機100によって圧縮された空気は、インタークーラ102の冷却器によって冷却される。流路48の一端は、インタークーラ102に形成された流入口103に接続されている。流路48の他端は、インタークーラ102に形成された流出口104に接続されている。第1閉断面85L(図23参照)および第2閉断面85R(図23参照)は、流路48の一部を構成している。即ち、流路48の一部は、上壁81Uと左側壁81Lと左補強部材83Lとによって囲われて形成されている。流路48の一部は、上壁81Uと右側壁81Rと右補強部材83Rとによって囲われて形成されている。本実施形態では、第1閉断面85Lおよび第2閉断面85R内を空気が流通する。流路48を流れる空気は、インタークーラ102の流入口103からインタークーラ102内の冷却器へと供給され、冷却器を循環した後、インタークーラ102の流出口104から流路48へと流れる。このようにして空気は、インタークーラ102内の冷却器と流路48とを循環する。
<第5実施形態>
図26は、第5実施形態に係るスノーモービル1を示す左側面図である。図27は、第5実施形態に係るスノーモービル1を示す平面図である。図28は、第5実施形態に係るスノーモービル1を示す正面図である。なお、図27および図28において、車体カバー9の図示を省略している。図26に示すように、スノーモービル1は、車体フレーム50を備えている。車体フレーム50は、上車体フレーム52と下車体フレーム62とを備えている。上車体フレーム52および下車体フレーム62は、一体に成形されていてもよい。上車体フレーム52は、エンジン90の上方に配置された上壁部51Uを備えている。上壁部51Uは、シート3を支持するシートフレームの機能を有する。シート3は、上壁部51Uに支持されている。
図26に示すように、スノーモービル1は、燃料タンク6と、燃料タンク6を保護する燃料タンクカバー6Aとを備えている。燃料タンク6は、上車体フレーム52に覆われている。燃料タンク6は、上壁部51Uに支持されている。図27に示すように、燃料タンク6は、エンジン90の後方に配置されている。燃料タンク6は、下車体フレーム62の上方に配置されている。燃料タンク6の前端6Fは、シート3より前方に位置する。燃料タンクカバー6Aは、燃料タンク6を覆うように配置されている。上壁部51Uは、燃料タンクカバー6Aの一部を構成している。
図28に示すように、スノーモービル1は、エンジン90に空気を供給する吸気サイレンサ7を備えている。図26に示すように、吸気サイレンサ7は、燃料タンク6より前方に配置されている。吸気サイレンサ7は、下車体フレーム62より上方に配置されている。吸気サイレンサ7は、ハンドル4より前方に配置されている。上壁部51Uは、吸気サイレンサ7の一部を構成する。
図26に示すように、スノーモービル1は、エンジン90の外方に配置された車体カバー9を備えている。車体カバー9は、上車体フレーム52の前方に配置された前車体カバー9Aと、上車体フレーム52の少なくとも一部から構成された後車体カバー9Bとを備えている。上車体フレーム52のうち、少なくともエンジン90の左方および右方に位置する部分は、後車体カバー9Bを構成している。上車体フレーム52のうち、エンジン90の左方および右方に位置する部分は、外部に露出している。即ち、上車体フレーム52のうち、エンジン90の左方および右方に位置する部分の外方には、別途の車体カバーは配置されていない。上車体フレーム52と前車体カバー9Aとは別体に成形されている。
図26に示すように、下車体フレーム62は、第1左エンジン支持部63LAと、第1右エンジン支持部63RAとを備えている。上車体フレーム52は、第2左エンジン支持部53LBと、第2右エンジン支持部53RBとを備えている。第2左エンジン支持部53LBおよび第2右エンジン支持部53RBは、上壁部51Uに形成されている。第2左エンジン支持部53LBおよび第2右エンジン支持部53RBは、エンジン90を支持する。なお、第1左エンジン支持部および第1右エンジン支持部は、上壁部51Uに形成されていてもよい。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図25に示すように、シート3は上壁部51Uに支持される。このため、シート3を支持するシートレールを別途設ける必要がない。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図25に示すように、燃料タンク6を保護する燃料タンクカバー6Aの少なくとも一部が上壁部51Uによって構成される。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図25に示すように、吸気サイレンサ7の一部が上壁部51Uによって構成される。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図25に示すように、後車体カバー9Bは、上車体フレーム52の上壁部51Uによって構成される。これにより、構造の簡素化、部品点数の削減およびコストの低減が実現される。
本実施形態のスノーモービル1によれば、図25に示すように、第2左エンジン支持部53LBおよび第2右エンジン支持部53RBは、上車体フレーム52の上壁部51Uに形成されている。これにより、下車体フレーム62の構造をより簡素な構造とすることができる。
<第6実施形態>
図29は、第6実施形態に係るスノーモービル1を示す平面図である。図29に示すように、トンネル部80は、エンジン90より後方に位置する第4部分88と、第4部分88より後方かつシート3より前方に位置する第5部分89とを備えている。トンネル部80は、第5部分89において、車幅方向の内方に向けて凹んでいる。第5部分89の車幅方向の寸法Eは、第4部分の車幅方向の寸法Dよりも小さい。第5部分89の車幅方向の寸法Eは、トンネル部80の車幅方向の寸法のうち最も小さい。車幅方向の寸法DおよびEとは、左側壁81L(図17参照)から右側壁81R(図17参照)までの左右方向の長さである。第5部分89は、左足載せ部8Lの先端8LTおよび右足載せ部8Rの先端8RTより後方に位置する。トンネル部80の左側壁81Lおよび右側壁81Rは、炭素繊維強化プラスチックから構成されているため、トンネル部80において、第5部分89のように車幅方向の内方に向けて凹む形状を容易に形成することができる。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
5 ステアリングシャフト
6A 燃料タンクカバー
7 吸気サイレンサ
9 車体カバー
51 壁部
51U 上壁部
51B 下壁部
51L 左壁部
51R 右壁部
52 上車体フレーム
62 下車体フレーム
78 保護部材
90 エンジン

Claims (15)

  1. クランク軸を備えたエンジンと、
    前記クランク軸と共に回転する駆動軸と、
    前記駆動軸により駆動される無端状のトラックベルトと、
    前記エンジンが配置されるエンジンルームを形成する壁部と、前記エンジンを支持するエンジン支持部とを備えた車体フレームと、を備え、
    前記壁部の少なくとも一部は、炭素繊維強化プラスチックから構成され、かつ、少なくとも平面視または側面視で、前記エンジンと重なる、スノーモービル。
  2. 前記壁部の少なくとも一部は、少なくとも炭素繊維強化プラスチックから構成される第1層と、炭素繊維強化プラスチックから構成される第2層と、を備えている、請求項1に記載のスノーモービル。
  3. 前記壁部は、前記エンジンの下方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成された下壁部を備え、
    前記下壁部の下方に配置され、前記下壁部を保護する保護部材を備えている、請求項1に記載のスノーモービル。
  4. 前記保護部材は、前記下壁部の全体を覆う、請求項3に記載のスノーモービル。
  5. 前記保護部材は、金属材料または樹脂材料から形成されている、請求項3に記載のスノーモービル。
  6. ハンドルに固定されたステアリングシャフトを備え、
    前記車体フレームは、上車体フレームと、前記上車体フレームの下方に配置された下車体フレームとを備え、
    前記壁部は、前記エンジンの上方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成され、前記上車体フレームの一部を構成する上壁部を備え、
    前記上壁部は、前記ステアリングシャフトを支持し、かつ前記下車体フレームを少なくとも2点で支持する、請求項1に記載のスノーモービル。
  7. 前記上壁部は、前記ステアリングシャフトを2点で支持する、請求項6に記載のスノーモービル。
  8. 前記上壁部に支持されるシートを備える、請求項6に記載のスノーモービル。
  9. 前記上車体フレームに覆われた燃料タンクと、
    前記燃料タンクを保護する燃料タンクカバーと、を備え、
    前記上壁部は、前記燃料タンクカバーの少なくとも一部を構成する、請求項6に記載のスノーモービル。
  10. 前記エンジンに空気を供給する吸気サイレンサを備え、
    前記上壁部は、前記吸気サイレンサの一部を構成する、請求項6に記載のスノーモービル。
  11. 前記エンジンの外方に配置された車体カバーを備え、
    前記上車体フレームの少なくとも一部は、前記車体カバーの一部を構成する、請求項6に記載のスノーモービル。
  12. 前記エンジン支持部は、前記上壁部に形成されている、請求項6に記載のスノーモービル。
  13. 前記上車体フレームおよび前記下車体フレームは一体に成形されている、請求項6に記載のスノーモービル。
  14. 前記壁部は、エンジンの左方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成された左壁部と、エンジンの右方に配置され、炭素繊維強化プラスチックから構成された右壁部と、を備え、
    前記エンジン支持部は、前記左壁部および前記右壁部にそれぞれ形成され、
    前記エンジンより前方に配置された左スキーと、
    前記エンジンより前方に配置され、前記左スキーの右方に配置された右スキーと、
    前記左スキーに接続され、前記左壁部に揺動可能に2点で支持された左アームと、
    前記右スキーに接続され、前記右壁部に揺動可能に2点で支持された右アームと、を備えている、請求項1に記載のスノーモービル。
  15. 前記壁部のうち炭素繊維強化プラスチックから構成された部分の内部には、補強部材が配置されている、請求項1に記載のスノーモービル。
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