JP2016055106A - トイレシート - Google Patents

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泰子 津金
Yasuko Tsugane
泰子 津金
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Abstract

【課題】 本発明は便座に座った際に、便座の汚れが衣服や身体につくのを防ぐ、衛生的かつ快適なトイレシートを提供するものである。【解決手段】 トイレシート100を便座に敷く。このとき、トイレシート100の波部4が、便座Bの前方付近に来るように、かつ下層部7の表面9が、便座B全体を覆うように、便座シート50を敷く。トイレシート50が汚れてきたら、一番上になっている便座シート50を剥して、下層の便座シート50を表に出す。これにより、新しい綺麗な状態で使用を継続できる。このリフレッシュは便座シート50の積層枚数だけ行うことができる。そして、剥した便座シート50は、トイレに流して捨てることもできる。これにより、トイレの使用開始から使用終了まで、衣服や身体に汚れが付くことなく、衛生的かつ快適に、トイレシート100を使用することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、洋式トイレの便座や床に敷く、トイレシートに関する発明である。
現在、デパートやビル、公共施設において洋式トイレが多く設置されているが、そのほとんどが便座カバーがついていないものである。よって、これらの洋式トイレを使用する際に、衛生上の観点から、種々の便座シートが発明されている。
特許文献1にかかる発明は、シートの水解性を維持するため、シートの厚さを薄くしており、また、便座に敷いたときの粘着力を高めるため、シートの裏面同士を重ね合わせてもシートが破れないことを特徴とする便座シートである。特許文献2は、シートの裏側の複数個所に粘着剤を設けることによって、シートごと巻き取ることができることを可能にした携帯用の便座シートである。
特開2005−40359号公報 特開2010−194284号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に係る発明は、便座シートの汚れがひどくなった場合、便座シート自体を交換しなければならず、便座シートが便座に対して粘着しているため、剥すのが面倒であるという問題点があった。本発明は、係る問題点を解決するためになされたものである。
上記のような問題点を解決するため、第1の発明に係るトイレシートは、便座の上に敷くトイレシートであって、前記便座の形状に沿って形を有する複数の便座シートを剥離可能に積層すると共に各便座シートの縁部に波部を有することを特徴とする。
第2の発明に係るトイレシートは、上記発明において、前記便座シートは、前後方向の前部分及び後部分で分割構造であることを特徴とする。
第3の発明に係るトイレシートは、上記発明において、前記便座シートは、繊維状の素材からなる上層部と下層部と、前記上層部と下層部との間に高吸湿性のある素材からなる中層部を重ね合わせた、積層構造からなることを特徴とする。
第4の発明に係るトイレシートは、上記発明において、前記下層部の表面には、水溶性の付着剤が塗布されていることを特徴とする。
第5の発明に係るトイレシートは、上記発明において、前記便座シートの素材を水溶性のものとすることを特徴とする。
この発明の実施の形態1にかかる便座シートの平面図である。 図1の便座シートの断面図である。 トイレシートを構成する便座シートの断面図である。 図1の便座シートを便座の上に敷いたときの説明図である。 この発明の実施の形態2にかかる床マットの平面図である。 図5の床マットを便器に設置したときの説明図である。
以下これらの発明につき、図面を参照しつつ詳細に実施の形態を説明する。なおこの実施の形態によりこれらの発明が限定されるものではない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1にかかるトイレシートの平面図である。図2は、図1に示したトイレシートの断面図である。トイレシート100は、便座シート50を複数積層した構造である(図2では二層の例を示している)。各便座シート50は、本体1の全体が略楕円形となっており、便座前後方向又は着座状態の前後方向の前部分F及び後部分Rで左右分離した構造となる。分割構造とすることで様々な寸法の便座に対応できるようになる。また、前部分Fが割れている形状の便座にも適用が容易である。また、この便座シート50の中央部は、略楕円形状の孔3が開いている。孔3は、長いもの丸いもの等の様々な形状を採用できる。また、寸法についても数種類のものを設定することもできる。
また、便座シート50を便座に敷き、便座に座った後、皺や折れ線ができるのを防ぐため、便座シート50の縁部に、波部4を有する構造となっている。尚、本便座シート50は、便座全体を覆うことができるように、さらに、使用中に発生する汚れが衣服や身体に付かないように、便座の全体形状よりもやや大きめの形状となる。また、本便座シート50の素材は、使用後トイレに流して捨てることができるよう水溶性のものでもよい。
便座シート50と便座シート50との間には、低粘着性の水溶性の付着剤が介挿されている。特に、肌に触れる面とは反対面(後述する下層部7)に付着層2を設け、これに接着するもう一方の便座シート50の肌に触れる面(後述する上層部5)には、当該付着剤が着かないようにする。これにより、便座シート50と便座シート50とが剥離可能となる。
図3は、トイレシートを構成する便座シートの断面図である。この便座シート50は、上層部5、中層部6、下層部7の3層構造となっている、上層部5は、便座シートに座った際に心地よく、かつ動いた時に破けないよう、繊維状の素材からなる。中層部6は便座についていた汚れや、便座を使用している際に発生する汚れなどを吸収し、上層部5へ移らせることの無いよう、高吸湿性のある素材からなる。尚、中層部6は汚れの吸収を強化するため、同様の素材を2層又は3層構造のものにしてもよい。下層部7は上層部5と同様の素材となるが、下層部7の表面9は便座に接する部分であるため、上層部5の表面8と色を変えるなどして見分けがつくようにすることが望ましい。また下層部7の表面9には便座シート50を便座に付着でき固定できるよう、水溶性の付着剤を塗布させてもよい。
図4は、トイレシートを便座の上に敷いたときの説明図である。以下本発明の使用方法を説明する。
まず、図4に示すように、トイレシート100を便座Bに敷く。このとき、左右分割されていることから、便座Bの左右にそれぞれ位置を合わせながら敷くものとする。その後、トイレシート100の波部4が、便座Bの前方付近に来るように、かつ下層部7の表面9が、便座B全体を覆うように、便座シート50を敷く。便座Bに座り、トイレシート100の位置を調整する必要がある場合は、トイレシート100を手で持ち調整する。なお、便座Bの前方の内側や裏面に汚れがある場合は、波部4を便座の裏側に向かって、折り畳んで使用する。波部4を便座Bの裏側に折り込むことも可能であり、波部4を設けることで様々な形状の便座Bに対応できる。また、下層部7に付着剤を設けた場合は、位置を合わせて便座にトイレシート100を付着固定する。
次に、便座シート50が汚れてきたら、一番上になっている便座シート50を剥して、下層の便座シート50を表に出す。これにより、新しい綺麗な状態で使用を継続できる。このリフレッシュは便座シート50の積層枚数だけ行うことができる。そして、剥した便座シート50は、トイレに流して捨てることもできる。
以上により、トイレの使用開始から使用終了まで、衣服や身体に汚れが付くことなく、衛生的かつ快適に、トイレシート100を使用することができる。また波部4が便座Bの前方付近をすっぽりと覆うことから、どんな便座Bでも対応することができる。さらに、便座Bの素材が水溶性のものである場合、使用後はトイレに流すこともできるため、ゴミの発生を抑え、エコ対策にもなる。
[実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2にかかる床マットの平面図である。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を用いて説明を省略し、異なる部分を説明する。
この床マット200は、上記トイレシート100と同じ積層構造である。即ち、便座シート50と同じ素材及び構造であって形状のみが床マットの形になっており、この便座シート50に相当するマットシートが複数積層している。この床マット200もトイレに用いるシートであるからトイレシートと総称するが、以下説明上は床マット200と称する。この床マット200は、全体的にU字形状になっており、上辺から中心部にかけて便器B2に設置するための設置口10が設けられている。また設置口10の縁部に、波部11を有する構造となっている。
図6は、図5の床マットを便器に設置したときの説明図である。以下この床マットの使用方法を説明する。
床マット200を床に敷いた後、床マットの設置口10を便器の底辺部B2に嵌めこむように設置する。このとき、波部11が便器の底辺部B2の周辺と接するように設置する。表面が汚れたら、一番上のマットシートを剥して二番目のマットシートを表に出す。これにより、綺麗な状態で床マット200を使用できる。このリフレッシュはマットシートの積層枚数だけ行うことができる。そして、剥したマットシートは、便器の中に捨てることができる程度に折り畳んだ後、流し捨てることもできる。
以上により、トイレの床が汚れることなく、衛生かつ快適に床マットを使用することができる。また、床マットの素材が水溶性のものである場合、使用後はトイレに流して捨てることもできるので、ゴミの発生を抑えエコ対策にもなる。
100 トイレシート
50 便座シート
1 本体
2 付着層
3 孔
4 波部
5 上層部
6 中層部
7 下層部
8 上層部の表面
9 下層部の表面
200 床マット
10 設置口
11 波部


Claims (5)

  1. 便座の上に敷くトイレシートであって、
    前記便座の形状に沿って形を有する複数の便座シートを剥離可能に積層すると共に各便座シートの縁部に波部を有することを特徴とするトイレシート。
  2. 前記便座シートは、前後方向の前部分F及び後部分Rで分割構造であることを特徴とする請求項1に記載のトイレシート。
  3. 前記便座シートは、繊維状の素材からなる上層部と下層部と、前記上層部と下層部との間に高吸湿性のある素材からなる中層部を重ね合わせた、積層構造からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレシート。
  4. 前記下層部の表面には、水溶性の付着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のトイレシート
  5. 前記便座シートの素材を水溶性のものとすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のトイレシート。

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6366996U (ja) * 1986-10-21 1988-05-06
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