JP2016052829A - 車体フレーム構造 - Google Patents

車体フレーム構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016052829A
JP2016052829A JP2014179448A JP2014179448A JP2016052829A JP 2016052829 A JP2016052829 A JP 2016052829A JP 2014179448 A JP2014179448 A JP 2014179448A JP 2014179448 A JP2014179448 A JP 2014179448A JP 2016052829 A JP2016052829 A JP 2016052829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side frame
cross member
vehicle
body frame
bent portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014179448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6177744B2 (ja
Inventor
明義 加藤
Akiyoshi Kato
明義 加藤
和章 北口
Kazuaki Kitaguchi
和章 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Iron Works Co Ltd filed Critical Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority to JP2014179448A priority Critical patent/JP6177744B2/ja
Priority to PCT/JP2015/072429 priority patent/WO2016035506A1/ja
Publication of JP2016052829A publication Critical patent/JP2016052829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6177744B2 publication Critical patent/JP6177744B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/02Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted comprising longitudinally or transversely arranged frame members
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】側面衝突荷重に対する衝撃エネルギー吸収性能を向上させる。
【解決手段】側面衝突荷重Fが加えられた場合に、先ず左サイドフレーム14が圧壊させられるとともに、その左サイドフレーム14の圧壊に続いて、クランク状に曲げられたクロスメンバー16の屈曲部22がZ字形に座屈させられるため、それ等の変形により優れた衝撃エネルギー吸収性能が得られる。特に、左サイドフレーム14の圧壊およびクロスメンバー16の座屈は、変形形態が異なるため、それ等の変形強度を調整(チューニング)することにより、比較的短い変形ストロークで衝撃エネルギーを効率的に吸収できるようになる。
【選択図】図3

Description

本発明は車体フレーム構造に係り、特に、側面衝突荷重に対して優れた衝撃エネルギー吸収性能が得られる車体フレーム構造に関するものである。
(a) 車両幅方向の端部に車両前後方向に沿って配設されるサイドフレームと、(b) 車両幅方向に沿って配設され、前記サイドフレームの車両内側の側面に突き当てられて接合されるクロスメンバーと、を有する車体フレーム構造が知られている。特許文献1に記載の車体フレーム構造はその一例で、サイドフレームの車外側領域のフロア構成材に脆弱部が設けられ、側面衝突時にそのフロア構成材が圧壊変形させられることによって衝撃エネルギーを吸収するとともに、サイドフレームの変形を抑制するようになっている。
特開平7−81625号公報
しかしながら、このようにサイドフレームの車外側領域に圧壊変形による衝撃エネルギーの吸収部を設けるだけでは、必ずしも十分な衝撃エネルギー吸収性能が得られない場合があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、側面衝突荷重に対する衝撃エネルギー吸収性能を向上させることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 車両幅方向の端部に車両前後方向に沿って配設されるサイドフレームと、(b) 車両幅方向に沿って配設され、前記サイドフレームの車両内側の側面に突き当てられて接合されるクロスメンバーと、を有する車体フレーム構造において、(c) 前記サイドフレームは、側面衝突荷重が加えられた場合に圧壊させられる閉じ断面の中空構造で、(d) 前記クロスメンバーは閉じ断面の中空構造で、且つ、前記サイドフレームに接合される端部がクランク状に曲げられた屈曲部とされており、前記側面衝突荷重が加えられた場合に、前記サイドフレームの圧壊に続いて該屈曲部が座屈させられることを特徴とする。
ここで、上記サイドフレームの圧壊は、サイドフレームが軸方向と略直角方向(車両幅方向)へ潰れる変形で、屈曲部の座屈は、クロスメンバーの軸方向(車両幅方向)へZ字形のように折れ曲がる変形である。
また、サイドフレームの圧壊に続いて屈曲部が座屈させられる具体的態様は、サイドフレームが完全に圧壊させられた後に屈曲部の座屈が開始する場合だけでなく、少なくともサイドフレームの圧壊が開始した後に屈曲部の座屈が開始すれば良く、サイドフレームの圧壊の途中から屈曲部の座屈が並行して進行する場合でも良い。
第2発明は、第1発明の車体フレーム構造において、前記サイドフレームには、圧壊を誘発する脆弱部が設けられていることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の車体フレーム構造において、前記クロスメンバーの前記屈曲部には、座屈を誘発する脆弱部が設けられていることを特徴とする。
第4発明は、第3発明の車体フレーム構造において、前記脆弱部は、前記クランク状の屈曲部のうち前記サイドフレームに接合される側の端部の直線部分に設けられていることを特徴とする。
第5発明は、第1発明〜第4発明の何れかの車体フレーム構造において、(a) 前記クロスメンバーの上下寸法は前記サイドフレームの上下寸法の1/2よりも小さいとともに、それ等のサイドフレームおよびクロスメンバーは、下端面が略同一の平面に位置するように配設されており、(b) 前記クロスメンバーの前記屈曲部は、前記サイドフレームの上下方向の中央部を含む中間位置に接合されるように上方へクランク状に曲げられていることを特徴とする。
第6発明は、第1発明〜第5発明の何れかの車体フレーム構造において、前記クロスメンバーの前記屈曲部は、前記サイドフレームとそのクロスメンバー上に配置される車両用機能部品の端部との間に設けられていることを特徴とする。
このような車体フレーム構造においては、側面衝突荷重が加えられた場合に、先ずサイドフレームが圧壊させられるとともに、そのサイドフレームの圧壊に続いて、クランク状に曲げられたクロスメンバーの屈曲部が座屈させられるため、それ等の変形により優れた衝撃エネルギー吸収性能が得られる。特に、サイドフレームの圧壊およびクロスメンバーの座屈は、変形形態が異なるため、それ等の変形強度を調整(チューニング)することにより、比較的短い変形ストロークで衝撃エネルギーを効率的に吸収できるようにすることができる。
第2発明では、サイドフレームに圧壊を誘発する脆弱部が設けられているため、サイドフレームが側面衝突荷重によって適切に圧壊させられるようになるとともに、その変形強度(圧壊開始荷重)や荷重−変形特性を脆弱部によって調整することができる。
第3発明では、クロスメンバーの屈曲部に座屈を誘発する脆弱部が設けられているため、クランク形状と相まってクロスメンバーが側面衝突荷重によって適切に座屈させられるようになるとともに、その変形強度(座屈開始荷重)や荷重−変形特性を脆弱部やクランク形状の曲げ角度等によって調整することができる。
第4発明では、クランク状の屈曲部のうちサイドフレームに接合される側の端部の直線部分に脆弱部が設けられているため、その脆弱部の座屈によって衝撃エネルギーが適切に吸収されるとともに、脆弱部よりも内側の高強度部分で変形ストロークが抑制されることにより車両用機能部品等の部品の損傷が適切に抑制される。
第5発明は、サイドフレームおよびクロスメンバーの下端面が略同一の平面に位置するように配設される場合で、クロスメンバーの屈曲部がサイドフレームの上下方向の中央部を含む中間位置に接合されるように上方へクランク状に曲げられているため、サイドフレームに側面衝突荷重が加えられた際に、そのクロスメンバーによってサイドフレームが車両内側から適切に支持されるようなり、サイドフレームの圧壊による衝撃エネルギー吸収性能が適切に得られる。すなわち、サイドフレームの下側部分に片寄ってクロスメンバーが接合されると、側面衝突荷重が加えられた際に、サイドフレームの上側部分が車両内方へ進入するように傾倒する可能性が高くなり、サイドフレームが適切に圧壊しなくなって衝撃エネルギー吸収性能が損なわれる場合がある。
第6発明では、クロスメンバーの屈曲部が、そのクロスメンバー上に配置される車両用機能部品とサイドフレームとの間の部分に設けられているため、側面衝突荷重が加えられた場合に車両用機能部品よりも外側の領域で変形して衝撃エネルギーが吸収されることにより、車両用機能部品が損傷することが抑制される。
本発明の一実施例を示す斜視図である。 図1におけるII−II矢視部分、すなわちサイドフレームとクロスメンバーとの接合部付近を拡大して示した断面図である。 図1の車体フレーム構造において側面衝突荷重Fが加えられた場合の変形態様を模式的に説明する断面図である。 図1の車体フレーム構造に衝突バリアを衝突させて荷重−変形特性を調べる側面衝突試験を説明する斜視図である。 図4の側面衝突試験によって得られた荷重−変形特性を従来品と比較して示した図である。 図5の従来品を説明する図で、図4に対応する斜視図である。 図6におけるVII−VII矢視部分を拡大して示した断面図である。 図5の変形ストロークST1、ST2部分における変形状態を、本発明品および従来品について比較して示した概略図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、図2に対応する断面図である。
本発明は、自動車の車体フレーム構造に関するもので、クロスメンバーの両端部は左右の一対のサイドフレームに接合され、その左右両方に本発明を適用することが望ましいが、左右の何れか一方に適用するだけでも良い。また、多数のクロスメンバーのうちの一部のクロスメンバーに適用するだけでも良い。サイドフレームおよびクロスメンバーは、何れも閉じ断面の中空構造で、長方形や正方形の矩形断面が望ましく、金属材料から成る中空押出形材やパイプ材が好適に用いられるが、断面円形や長円形のパイプ材等を用いることもできる。必要に応じて中空構造の内部にリブや仕切り板等の補強部を設けることも可能である。中空構造の外部にリブやフランジ等の補強部を設けることもできる。これ等のサイドフレームおよびクロスメンバーは、例えば略水平なフロアパネル上に配設されるが、フロアパネルとは別個に配設することもできる。クロスメンバーは、一般に車両前後方向に所定の間隔を隔てて複数配設されるが、単一のクロスメンバーが設けられるだけでも良い。
サイドフレームは、クロスメンバーの座屈に先立って圧壊させられるように、例えば上下の側壁に凹凸形状のビードや穴、溝、切欠等の脆弱部が長手方向、すなわち車両前後方向に沿って設けられ、車両前後方向の強度を維持しつつ側面衝突荷重が加えられた場合に車両幅方向に潰れ易くされるが、側壁の肉厚を全周に亘って薄くしたり、比較的脆弱な材質を採用したりして潰れ易くすることも可能である。クロスメンバーには、サイドフレームの圧壊に続いて座屈させられるクランク形状の屈曲部が設けられるが、この屈曲部についても必要に応じて切欠や溝等の脆弱部が設けられる。クロスメンバーが、3次元熱間曲げ焼入れによって製造される場合、例えば屈曲部以外の領域には焼入れが施されて高強度化されるが、屈曲部の全部または一部については焼入れが行われないようにして、相対的に脆弱部とすることもできる。焼入れによって高強度化されることにより、屈曲部の座屈により衝撃エネルギーを適切に吸収しつつ、その屈曲部よりも車両内側に配設される発電機等の車両用機能部品を適切に保護することができる。3次元熱間曲げ焼入れは、パイプ等の中空の鋼材を局部的に加熱して曲げ加工するとともに、水等で急冷して焼入れを行う加工技術で、加熱部位や急冷部位を制御することで焼入れ範囲を調整することができる。
クランク形状の屈曲部は、例えば第5発明のようにサイドフレームの上下方向の中央部を含む中間位置に接合されるように上方へクランク状に曲げられるが、クロスメンバーの配設位置によっては下方へクランク状に曲げることもできるし、車両前後方向へクランク状に曲げることもできるなど、種々の態様が可能である。クランク形状の屈曲部が設けられることにより、クロスメンバーの軸方向すなわちサイドフレーム側から荷重が加えられた場合にZ字形に座屈変形し易くなるが、2箇所の曲げ角度は必ずしも直角である必要はなく、比較的大きな鈍角の曲げ角度の緩やかなクランク形状であっても良い。この曲げ角度や脆弱部の有無などで屈曲部が座屈させられる際の変形強度を調整できるが、屈曲部の変形強度は、サイドフレームの圧壊に続いて屈曲部が座屈させられるように、サイドフレームの変形強度と略同じかそれよりも高くされる。また、第5発明では、クロスメンバーの上下寸法がサイドフレームの上下寸法の1/2よりも小さいが、他の発明の実施に際してはサイドフレームの上下寸法の1/2以上であっても良いなど、種々の態様が可能である。
第6発明の車両用機能部品は、車両に元々搭載されて所定の機能を発揮する各種の部品のことで、例えばエンジンや電動モータ、発電機、バッテリー、バッテリーケース、変速機などである。発電機は、例えば駆動力源としてエンジンおよび電動モータを有するハイブリッド車両のモータジェネレータなどである。他の発明の実施に際しては、車両幅方向において車両用機能部品と屈曲部とが重なっていても良い。駆動力源としてエンジンのみを有するエンジン駆動車両など、種々の車両の車体フレーム構造に本発明は適用され得る。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例における各部の寸法や寸法比、角度、肉厚等は必ずしも正確に表したものではない。
図1は、本発明の一実施例である車体フレーム構造10の概略斜視図で、左側半分を示した図であり、図示しない右側半分も対称的に構成されている。この車体フレーム構造10は、略水平なフロアパネル12上の左端部に車両前後方向に沿って配設された長手状の左サイドフレーム14と、同じくフロアパネル12上に車両幅方向に沿って配設された長手状のクロスメンバー16とを備えており、何れもフロアパネル12に一体的に溶接されている。クロスメンバー16は、車両前後方向に離間して複数配設されているとともに、その左端部は左サイドフレーム14の車両内側の側面に略垂直に突き当てられて溶接により一体的に接合されている。
図2は、図1におけるII−II矢視部分、すなわち左サイドフレーム14とクロスメンバー16との接合部付近を拡大して示した断面図である。この図2から明らかなように、左サイドフレーム14は長方形閉じ断面の中空構造を成しており、金属材料から成る中空押出形材やパイプ材にて構成されているとともに、長方形閉じ断面が上下方向に長い縦長の姿勢でフロアパネル12上に配設されている。この左サイドフレーム14の上下に位置する略水平な各側壁には、それぞれ内側へ断面U字状乃至はV字状に凹んだビード18が長手方向、すなわち車両前後方向に沿って設けられており、車両前後方向の強度を維持しつつ、図3の(a) 、(b) に示すように衝突バリア20によって側面衝突荷重Fが加えられた場合に、左サイドフレーム14がビード18を起点として車両幅方向へ潰れ易くされている。このビード18は、側面衝突時に左サイドフレーム14が車両幅方向に潰されて圧壊することを誘発する脆弱部に相当する。
クロスメンバー16は、長方形閉じ断面の中空構造を成しており、金属材料から成る中空押出形材やパイプ材にて構成されているとともに、長方形閉じ断面が車両前後方向に長い横長の姿勢でフロアパネル12上に配設されている。このクロスメンバー16の上下寸法は左サイドフレーム14の上下寸法の1/2よりも十分に小さく約1/4であるが、左サイドフレーム14に接合される端部には、フロアパネル12から上方へ離間するようにクランク状に曲げられた屈曲部22が設けられており、左サイドフレーム14の上下方向の中央部Cを含む中間位置に接合されている。この屈曲部22は、側面衝突荷重Fが加えられた場合に、図3の(c) に示すように左サイドフレーム14の圧壊に続いてクロスメンバー16が軸方向へZ字形に座屈させられるようにするためのもので、本実施例では2箇所の曲げ角度が比較的大きな鈍角の緩やかなクランク形状とされて、所定の変形強度すなわち衝撃エネルギー吸収性能が得られるようになっている。また、このクロスメンバー16は、3次元熱間曲げ焼入れによって製造され、焼入れによって高強度化されるが、クランク状の屈曲部22のうち左サイドフレーム14に接合される側の端部の直線部分には焼入れが行われないようにして、相対的に脆弱な脆弱部22aが設けられており、左サイドフレーム14の圧壊に続いて脆弱部22aが軸方向へ座屈させられるとともに屈曲部22がZ字形に座屈させられる。この脆弱部22aの座屈を含む屈曲部22の変形強度は、クランク形状の曲げ角度や脆弱部22aの範囲等によって調整できるが、左サイドフレーム14の圧壊に続いて座屈させられるように、左サイドフレーム14が圧壊させられる際の変形強度よりも高くされる。
上記屈曲部22は、クロスメンバー16上に配設される車両用機能部品の発電機24から車両幅方向の外側へ突き出す部分に設けられており、屈曲部22の座屈により衝撃エネルギーを適切に吸収しつつ、焼入れにより高強度化されたクロスメンバー16の中間領域に配設された発電機24を適切に保護することができる。発電機24は、例えば発電機および電動モータの両方の機能を有するモータジェネレータで、本実施例の車体フレーム構造10は、車両用機能部品としてモータジェネレータを備えているハイブリッド車両や電気自動車に用いられる。
ここで、図4に示すように先端が半円弧形状とされた衝突バリア20を、左サイドフレーム14に対して略直角な真横から衝突させる側面衝突試験を行い、FEM解析により車体フレーム構造10の荷重−変形特性を調べた結果を説明する。比較のため、本発明品(車体フレーム構造10)の他に、図6、図7に示す従来の車体フレーム構造30についても同じ条件で試験を行った。車体フレーム構造30の左サイドフレーム32は、長方形閉じ断面の中空構造である点は本発明品と同じであるが、ビード18が設けられていない。また、クロスメンバー34は、皿形状(浅いU字形状)の開口側の両端部から外側へ向かってフランジが延び出しているハット断面形状で、そのフランジがフロアパネル12に接する姿勢で長手方向の全長に亘ってそのフロアパネル12に固定されており、端部は左サイドフレーム32の下端部分に突き当てられて溶接されているとともに、その端部の上側の角部には補強ステー36が左サイドフレーム32とクロスメンバー34とに跨がって固定されている。
図5は、本発明品および従来品の荷重−変形特性を比較して示した図で、本発明品では、左サイドフレーム14の圧壊に続いてクロスメンバー16の屈曲部22が座屈させられることにより、荷重が高いレベルに安定して維持され、優れた衝撃エネルギー吸収性能が得られる。図5に示す荷重−変形特性のグラフにおける荷重の積分値が吸収エネルギーに相当する。これに対し、従来品は、変形初期には高い荷重を受け止めることができるものの、変形ストロークが大きくなると荷重が急激に低下して変形が容易に進行するようになり、十分な衝撃エネルギー吸収性能が得られない。
図8は、上記図5の変形ストロークST1およびST2部分における変形状態を、本発明品および従来品について比較して示した概略図であり、本発明品では左サイドフレーム14の圧壊およびクロスメンバー16の座屈(Z折れ)により高い荷重レベルを維持しながら変形が進行する。これに対して従来品は、左サイドフレーム32が圧壊すること無く、クロスメンバー34の端部が折れ曲がるまでは高い荷重が得られるものの、変形ストロークST1付近でクロスメンバー34の端部が折れ曲がると荷重が急激に低下する。また、従来品は左サイドフレーム32の下側部分に片寄ってクロスメンバー34が接合されているため、補強ステー36の存在に拘らず、クロスメンバー34の折れ曲がりに伴って左サイドフレーム32の上側部分が車両内方へ進入するように傾倒させられ、変形ストロークST2付近では荷重が更に低下して衝撃エネルギー吸収性能が殆ど得られなくなる。本発明品は、クロスメンバー16の屈曲部22が上方へクランク状に曲げられて、左サイドフレーム14の上下方向の中央部Cを含む中間位置に接合されているため、そのクロスメンバー16によって左サイドフレーム14が車両内側から適切に支持され、左サイドフレーム14が適切に圧壊させられて衝撃エネルギーを吸収することができる。
このように、本実施例の車体フレーム構造10においては、側面衝突荷重Fが加えられた場合に、先ず左サイドフレーム14が圧壊させられるとともに、その左サイドフレーム14の圧壊に続いて、クランク状に曲げられたクロスメンバー16の屈曲部22がZ字形に座屈させられるため、それ等の変形により優れた衝撃エネルギー吸収性能が得られる。特に、左サイドフレーム14の圧壊およびクロスメンバー16の座屈は、変形形態が異なるため、それ等の変形強度を調整(チューニング)することにより、比較的短い変形ストロークで衝撃エネルギーを効率的に吸収できるようになる。
また、左サイドフレーム14には、圧壊を誘発する脆弱部としてビード18が設けられているため、左サイドフレーム14が側面衝突荷重Fによって適切に圧壊させられるようになるとともに、その変形強度(圧壊開始荷重)や荷重−変形特性をビード18の深さや幅等によって調整することができる。
また、クロスメンバー16の屈曲部22には、焼入れ無しで比較的低強度とされることにより座屈を誘発する脆弱部22aが設けられているため、クランク形状と相まってクロスメンバー16が側面衝突荷重Fによって適切に座屈させられるようになるとともに、その変形強度(座屈開始荷重)や荷重−変形特性を脆弱部22aの範囲やクランク形状の曲げ角度等によって調整することができる。
また、クランク状の屈曲部22のうち左サイドフレーム14に接合される側の端部の直線部分が脆弱部22aとされているため、その脆弱部22aの座屈によって衝撃エネルギーが適切に吸収されるとともに、脆弱部22aよりも内側の高強度部分で変形ストロークが抑制されることにより発電機24の損傷が適切に抑制される。
また、本実施例では左サイドフレーム14およびクロスメンバー16が共通のフロアパネル12上に配設されているが、クロスメンバー16の屈曲部22は左サイドフレーム14の上下方向の中央部Cを含む中間位置に接合されるように上方へクランク状に曲げられているため、左サイドフレーム14に側面衝突荷重Fが加えられた際に、そのクロスメンバー16によって左サイドフレーム14が車両内側から適切に支持されるようなり、左サイドフレーム14の圧壊による衝撃エネルギー吸収性能が適切に得られる。
また、クロスメンバー16の屈曲部22は、車両用機能部品である発電機24と左サイドフレーム14との間の部分、すなわち発電機24から車両幅方向の外側へ突き出す部分に設けられているため、側面衝突荷重Fが加えられた場合に発電機24よりも外側の領域で変形して衝撃エネルギーが吸収されることにより、発電機24が損傷することが抑制される。特に、本実施例のクロスメンバー16は、3次元熱間曲げ焼入れによって製造され、両端部を除いて焼入れが施されて高強度化されているため、屈曲部22の座屈により衝撃エネルギーを適切に吸収しつつ、焼入れにより高強度化されたクロスメンバー16の中間領域に配設された発電機24を適切に保護することができる。
なお、上記実施例ではクランク状の屈曲部22のうち左サイドフレーム14に接合される側の端部の直線部分の略全域が焼入れ無しの脆弱部22aとされていたが、図9に示すように、焼入れ無しの脆弱部22aを焼入れ有りの高強度部と交互に断続的に設けても良い。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
10:車体フレーム構造 14:左サイドフレーム(サイドフレーム) 16:クロスメンバー 18:ビード(脆弱部) 22:屈曲部 22a:脆弱部 24:発電機(車両用機能部品) F:側面衝突荷重 C:中央部

Claims (6)

  1. 車両幅方向の端部に車両前後方向に沿って配設されるサイドフレームと、
    車両幅方向に沿って配設され、前記サイドフレームの車両内側の側面に突き当てられて接合されるクロスメンバーと、
    を有する車体フレーム構造において、
    前記サイドフレームは、側面衝突荷重が加えられた場合に圧壊させられる閉じ断面の中空構造で、
    前記クロスメンバーは閉じ断面の中空構造で、且つ、前記サイドフレームに接合される端部がクランク状に曲げられた屈曲部とされており、前記側面衝突荷重が加えられた場合に、前記サイドフレームの圧壊に続いて該屈曲部が座屈させられる
    ことを特徴とする車体フレーム構造。
  2. 前記サイドフレームには、圧壊を誘発する脆弱部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体フレーム構造。
  3. 前記クロスメンバーの前記屈曲部には、座屈を誘発する脆弱部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車体フレーム構造。
  4. 前記脆弱部は、前記クランク状の屈曲部のうち前記サイドフレームに接合される側の端部の直線部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の車体フレーム構造。
  5. 前記クロスメンバーの上下寸法は前記サイドフレームの上下寸法の1/2よりも小さいとともに、該サイドフレームおよび該クロスメンバーは、下端面が略同一の平面に位置するように配設されており、
    前記クロスメンバーの前記屈曲部は、前記サイドフレームの上下方向の中央部を含む中間位置に接合されるように上方へクランク状に曲げられている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車体フレーム構造。
  6. 前記クロスメンバーの前記屈曲部は、前記サイドフレームと該クロスメンバー上に配置される車両用機能部品の端部との間に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車体フレーム構造。
JP2014179448A 2014-09-03 2014-09-03 車体フレーム構造 Expired - Fee Related JP6177744B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179448A JP6177744B2 (ja) 2014-09-03 2014-09-03 車体フレーム構造
PCT/JP2015/072429 WO2016035506A1 (ja) 2014-09-03 2015-08-06 車体フレーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179448A JP6177744B2 (ja) 2014-09-03 2014-09-03 車体フレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016052829A true JP2016052829A (ja) 2016-04-14
JP6177744B2 JP6177744B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=55439574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014179448A Expired - Fee Related JP6177744B2 (ja) 2014-09-03 2014-09-03 車体フレーム構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6177744B2 (ja)
WO (1) WO2016035506A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11945504B2 (en) 2020-11-25 2024-04-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11110960B2 (en) * 2017-08-25 2021-09-07 Metalsa India Private Limited Cross member and cross member assembly for a vehicle frame
JP7400238B2 (ja) * 2019-07-24 2023-12-19 マツダ株式会社 サブフレーム構造
JP6974512B2 (ja) * 2020-01-21 2021-12-01 本田技研工業株式会社 車両のフロア構造

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10100935A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Nissan Motor Co Ltd 車体側面部構造
JP2001026218A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Mazda Motor Corp 車両のサイドドア構造
JP2008174181A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Nissan Motor Co Ltd 車体下部構造
JP2008184105A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Toyota Motor Corp 車両骨格部材の結合部構造
WO2014061109A1 (ja) * 2012-10-16 2014-04-24 トヨタ自動車株式会社 車両用電池搭載構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10100935A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Nissan Motor Co Ltd 車体側面部構造
JP2001026218A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Mazda Motor Corp 車両のサイドドア構造
JP2008174181A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Nissan Motor Co Ltd 車体下部構造
JP2008184105A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Toyota Motor Corp 車両骨格部材の結合部構造
WO2014061109A1 (ja) * 2012-10-16 2014-04-24 トヨタ自動車株式会社 車両用電池搭載構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11945504B2 (en) 2020-11-25 2024-04-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP6177744B2 (ja) 2017-08-09
WO2016035506A1 (ja) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10763472B2 (en) Battery housing
US9399489B2 (en) Vehicle-body front structure
US10207740B2 (en) Vehicle rear body structure
CN107792184B (zh) 车辆的后部车体构造
JP6177744B2 (ja) 車体フレーム構造
JP6581599B2 (ja) 車体フレーム
JP6443413B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP6176468B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2010070133A (ja) 車体構造
WO2016035501A1 (ja) 車両用バンパービーム
JP6252572B2 (ja) 車体前部構造
JP2015186945A (ja) 車両用バンパーリインフォースメント
KR101886513B1 (ko) 프론트 차체 구조
JP2020138726A (ja) 車両用構造部材
JP2015189406A (ja) 車両のバンパ装置
JP6362009B2 (ja) 車体後部構造
JP2017071391A (ja) 構造部材及び車両
JP2017013722A (ja) バンパリインフォースメント
JP6177751B2 (ja) 車両用構造部材
JP2020111088A (ja) 車両用構造体
JP6340896B2 (ja) センターピラー用鋼部材
JP2013200042A (ja) 衝撃吸収部材
JP6340634B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP5161727B2 (ja) 車枠構造
US10981601B2 (en) Impact-absorbing member and side member of automobile

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160120

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6177744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees